特許第6110041号(P6110041)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6110041折り畳み可能なストローを有する、ボトルのための蓋
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6110041
(24)【登録日】2017年3月17日
(45)【発行日】2017年4月5日
(54)【発明の名称】折り畳み可能なストローを有する、ボトルのための蓋
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/06 20060101AFI20170327BHJP
   B65D 47/08 20060101ALI20170327BHJP
【FI】
   B65D47/06 110
   B65D47/06 300
   B65D47/08 220
【請求項の数】22
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-541267(P2016-541267)
(86)(22)【出願日】2014年12月19日
(65)【公表番号】特表2017-504532(P2017-504532A)
(43)【公表日】2017年2月9日
(86)【国際出願番号】US2014071632
(87)【国際公開番号】WO2015095776
(87)【国際公開日】20150625
【審査請求日】2016年7月22日
(31)【優先権主張番号】14/137,505
(32)【優先日】2013年12月20日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511008115
【氏名又は名称】クール ギア インターナショナル,エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】COOL GEAR INTERNATIONAL, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】メイソン,ジョン,ダグラス
【審査官】 谿花 正由輝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−142774(JP,A)
【文献】 実開昭60−020732(JP,U)
【文献】 実開昭60−020733(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3088853(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 47/06
B65D 47/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋であって、
通路を規定するベースと、
上記通路の上部と連通するカバーと、
上記カバーと解放可能に係合し、かつ上記通路の上記上部の近傍に上記カバーを保持するように構成された蓋ラッチと、
上記通路の中に収容される導管を規定し、かつ上記ベースと連結されるチューブとを備え、
上記チューブの少なくとも一部は、上記通路の上記上部から離れる方向に上記カバーを付勢するように、弾性的に折り畳み可能であり、
上記チューブと連結されたニップルをさらに備え、
上記ニップルは、上記導管を通る流体の流れを限定的に許容するように構成され、
上記カバーが開いた位置から上記蓋ラッチと係合する閉じた位置に移動した場合に、上記ニップルが上記蓋に対して垂直な方向に移動し、上記チューブの内壁が折り畳まれて流体の流れを防止する蓋。
【請求項2】
上記チューブは、折り畳まれたときに、上記導管を通る流体の流れを制限する請求項1に記載の蓋。
【請求項3】
上記カバーが上記開いた位置から上記閉じた位置に移動した場合に、上記カバーは上記ニップルを上記垂直な方向に押圧するように当該ニップルと係合する請求項1に記載の蓋。
【請求項4】
上記ニップルは、上記チューブの近位端に連結され、
上記ニップルが上記チューブの遠心端へ向けて移動したときに、上記チューブの中間部が弾性的に折り畳まれる請求項に記載の蓋。
【請求項5】
上記通路は、上記ニップルが移動する経路を規定する請求項4に記載の蓋。
【請求項6】
上記カバーを上記蓋に取り付けるヒンジをさらに備える請求項1に記載の蓋。
【請求項7】
上記カバーは、上記ヒンジにより、上記通路の上記上部から離れる方向にさらに付勢されている請求項6に記載の蓋。
【請求項8】
上記ヒンジの少なくとも一部がシリコーンで形成されている請求項7に記載の蓋。
【請求項9】
上記カバーは、上記蓋ラッチと係合するカバーラッチを含む請求項1に記載の蓋。
【請求項10】
上記蓋ラッチは、リリース部材が上記チューブに向けて動かされたときに上記カバーを解放する請求項9に記載の蓋。
【請求項11】
上記ベースは、飲料用容器に解放可能に連結されるように構成される請求項1に記載の蓋。
【請求項12】
蓋であって、
通路を規定するベースと、
上記通路の上部と連通するカバーと、
上記カバーと解放可能に係合し、かつ上記通路の上記上部の近傍に上記カバーを保持するように構成された蓋ラッチと、
上記通路の中に収容される導管を規定し、かつ上記ベースと連結されるチューブとを備え、
上記チューブの少なくとも一部は、上記通路の上記上部から離れる方向に上記カバーを付勢するように、弾性的に折り畳み可能であり、
上記チューブと連結されたニップルをさらに備え、
上記ニップルは、上記導管を通る流体の流れを限定的に許容するように構成され、
上記カバーが開いた位置から上記蓋ラッチと係合する閉じた位置に移動した場合に、上記ニップルが上記蓋に対して垂直な方向に移動し、上記チューブの内壁が折り畳まれて流体の流れを妨げる蓋と、
上記ベースに連結され、ある体積の液体を保持するように構成された本体部とを備えるボトル。
【請求項13】
上記チューブは、折り畳まれたときに、上記導管を通る流体の流れを制限する請求項12に記載のボトル。
【請求項14】
上記カバーが上記開いた位置から上記閉じた位置に移動した場合に、上記カバーは上記ニップルを上記垂直な方向に押圧するように当該ニップルと係合する請求項12に記載のボトル。
【請求項15】
上記ニップルは、上記チューブの近位端に連結され、
上記ニップルが上記チューブの遠心端に向けて移動したときに、上記チューブの中間部が弾性的に折り畳まれる請求項12に記載のボトル。
【請求項16】
上記通路は、上記ニップルが移動する経路を規定する請求項15に記載のボトル。
【請求項17】
上記カバーを上記蓋に取り付けるヒンジをさらに備える請求項16に記載のボトル。
【請求項18】
上記カバーは、上記ヒンジにより、上記通路の上記上部から離れる方向にさらに付勢されている請求項17に記載のボトル。
【請求項19】
上記カバーは上記蓋ラッチと係合するカバーラッチを含む請求項18に記載のボトル。
【請求項20】
上記蓋ラッチは、リリース部材が上記チューブに向けて動かされたときに上記カバーを解放する請求項19に記載のボトル。
【請求項21】
蓋であって、
通路を規定するベースと、
上記通路の上部と連通するカバーと、
上記カバーと解放可能に係合し、かつ上記通路の上記上部の近傍に上記カバーを保持するように構成された蓋ラッチと、
上記通路の中に収容される導管を規定し、かつ上記ベースと連結されるチューブとを備え、
上記チューブは、上記通路の上記上部から離れる方向に上記カバーを付勢するように配され、
上記チューブと連結されたニップルをさらに備え、
上記ニップルは、上記導管を通る流体の流れを限定的に許容するように構成され、
上記カバーが開いた位置から上記蓋ラッチと係合する閉じた位置に移動した場合に、上記ニップルが上記蓋に対して垂直な方向に移動し、
上記ニップルは、上記チューブの近位端に連結され、上記ニップルが上記チューブの遠心端へ向けて移動したときに、上記チューブの中間部が弾性的に折り畳まれて流体の流れを防止する蓋。
【請求項22】
上記カバーが上記開いた位置から上記閉じた位置に移動した場合に、上記カバーは上記ニップルを上記垂直な方向に押圧するように当該ニップルと係合する請求項21に記載の蓋。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔関連出願〕
本国際出願は、米国実用特許出願第14/137,505の優先権を主張する。当該実用特許出願は、参照により本願に組み込まれる。
【0002】
〔背景〕
水または他の飲用に適した飲料を収容する、一部の従来の飲料用ボトルまたは容器は、蓋を含むことができる。一部の蓋は、例えばチューブまたはストローを取り付けるための注ぎ口、ノズルまたは開口を含むことがある。これにより、ユーザは、蓋を外すことなく、ボトル内に含有される液体にアクセスする、または当該液体を飲むことが可能となる。しかし、特にボトルが日々の移動の最中に押し合う場合には、このような注ぎ口、ノズルおよび/または開口は、漏れを生じさせやすい。
【0003】
それゆえに、ボトルの蓋であり、漏れ耐性を有しつつ、蓋を外すことなくボトルの内容物にアクセス可能な、改良された蓋の需要がある。
【0004】
〔概要〕
本開示の一態様は、通路を規定するベースと、通路の上部と連通するカバーまたはキャップとを有する蓋を提供する。蓋は、解放可能にカバーと係合し、かつ閉じた位置において通路の上部の近傍にカバーを保持するように構成された蓋ラッチを含む。蓋はまた、導管を規定するチューブを含む。チューブは、蓋の通路の中に収容され、当該蓋のベースと連結されている。チューブは、導管を介しての、対応する容器の内容物(例えば液体)へのアクセスを許容する。チューブの少なくとも一部は、通路の上部から離れる方向にカバーを付勢するように、折り畳み可能である。加えて、チューブは、折り畳まれたときに、導管を通る流体の流れを制限する。
【0005】
ある実施形態では、蓋はさらに、チューブと連結されたニップルを含む。ニップルは、導管を通る流体の流れを限定的に許容する。一部の実施形態によれば、ニップルはチューブの近位端に連結される。ニップルがチューブの遠心端に向けて移動するよう操作されたとき(例えばチューブが圧縮されたとき)に、当該チューブの中間部が弾性的に折り畳まれることで、上述した通り、導管を通る流体の流れを制限する。
【0006】
他の実施形態では、蓋の通路(チューブを収容する)はまた、ニップルの移動の経路を規定する。
【0007】
一部の実施形態では、蓋は、カバーを蓋に取り付けるヒンジをさらに含む。そのような実施形態では、カバーは、通路の上部から離れる方向に、ヒンジにより(例えば圧縮されたチューブに加えて)付勢される。ヒンジは典型的に、少なくとも部分的にシリコーンで形成される。
【0008】
他の実施形態によれば、カバーは蓋の蓋ラッチと係合するカバーラッチを含む。カバーはヒンジを枢軸として旋回し、開いた位置または閉じた位置となるよう動作する。閉じた位置では、カバーラッチは蓋ラッチと係合し、それにより、カバーを通路の上部の近傍に保持する。蓋を開くために、蓋ラッチは解放され(例えばリリース部材により)、それによりカバーは、開く、または通路の上部から離れるように旋回することが可能となる(例えば上述した、圧縮されたチューブからの付勢、および/またはカバーヒンジからの付勢によって)。リリース部材は、蓋ラッチにカバーを解放させるために、チューブに向けて動かされる。
【0009】
他のある実施形態では、蓋はさらにチューブと連結されたニップルを含む。ニップルは、導管を通る流体の流れを限定的に許容するように構成されている。同様にチューブも、圧縮されているときには、導管を通る流体の流れを制限する。
【0010】
とりわけ、本明細書において説明するように、蓋は、例えばボトルなどの飲料用容器に連結するように構成されている。上述した実施形態は、当業者により理解されるように、単独または組み合わせにより実現されてよい。
【0011】
主題となる開示である蓋の、上述および他の構成は、後述する、多様な実施形態についての図面と合わせての詳細な説明により、当業者にとってより容易に、明白になるであろう。
【0012】
〔図面の簡単な説明〕
本発明の本質および所望の対象物の完全な理解のために、後述する詳細な説明において、以下の図面を合わせて参照している。
【0013】
図1は、ボトルに配された、本発明の1つの代表的な実施形態に係る蓋の斜視図であり、開いた位置の蓋を示す。
【0014】
図2は、図1のボトルに配された蓋の斜視図であり、閉じた位置の蓋を示す。
【0015】
図3は、図1に示した蓋の分解斜視図である。
【0016】
図4は、図1の4−4切断線における、蓋の側方断面図である。
【0017】
図5は、図1に示した蓋の側方断面図であり、開いた位置と閉じた位置との間の位置の蓋を示す。
【0018】
図6は、図2の6−6切断線における、蓋の側方断面図である。
【0019】
〔定義〕
本発明は、以下の定義を参照することで、より一層明確に理解される。
【0020】
明細書およびクレームで用いられる単数形「a」(ある)、「an」(ある)、および「the」(その、上記)は、別途文脈が明確に示す場合を除き、複数形への言及を含む。
【0021】
明細書およびクレームで用いられる「comprise」(備える)、「comprising」(備えている)、「containing」(含有している)、「having」(有している)等の用語は、米国特許法における、それらの用語に帰する意味と、「include」(含む)、「including」(含んでいる)等の意味と、を有する。
【0022】
特に記述した場合、または文脈から明らかな場合を除き、本明細書で用いられる「or」(または)という用語は、包括的なものであると理解される。
【0023】
〔発明の詳細な説明〕
本発明の多様な態様は、蓋および容器を提供する。以後、同じ符号は、本発明の同様の構造的な構成または態様を特定するものとして、図面の参照が行われる。説明および図示の目的で、但し限定する目的でなく、本開示に係る蓋の例示的な実施形態の斜視図が図1に示され、当該蓋の全体が符号100により示されている。本明細書で以降に説明する蓋の他の態様は、図2図6に示されている。本開示の蓋は、多様な容器、ボトル、キャニスター、または他の好適な用途に用いることができる。
【0024】
図1に示すように、蓋100は、ベース部105を含んでよい。ベース部105は、容器または本体部110に連結可能であり、連結された一体が「ボトル」と称されてもよい。容器110は、一定の体積の液体を保持する大きさに作られてよく、ベース部105と解放可能に連結することが可能な、開口を有するネック部を含んでよい。例えば、ネック部およびベース部105は、相補的なネジ山(例えばスクリュー構造)、またはスナップクロージャーなどにより連結されてよい。蓋100はまた、内部に導管120を規定する注ぎ口またはチューブ115を含んでよい。注ぎ口またはチューブはストローを規定する。図示されるように、チューブ115は、容器110内に収容された液体にアクセスするために、拡張部118と連結されてよい(例えば、チューブ115の導管120を介して、人が拡張チューブ118を通じて液体を汲み上げることが可能となる)。他の実施形態では、チューブ115は、拡張チューブ118と一体で(例えば単一の型により)形成されてよい。または、拡張チューブ118は、存在しなくてもよい。その場合、ユーザは、容器110を傾けて、チューブ115を介して液体を注ぎ出すことを求められる。加えて、図示されるように、チューブ115には、ニップル117(例えば一方向バルブまたはバイトバルブなど)が形成されてよい。または、チューブ115は、ニップル117に連結されてもよい。
【0025】
さらに図1を参照する。蓋100は、カバー125を含む。カバー125は、ヒンジ130を枢軸として旋回し、蓋を開閉する。蓋100はさらに、蓋ラッチ127を含む。蓋ラッチ127は、対応するカバーラッチ128と解放可能に嵌め合う、または解放可能に係合する。動作中、蓋ラッチ127は、チューブ115の近傍にカバー125を保持し、蓋100を図2に描かれている閉じた位置に維持する。蓋ラッチ127は、リリース部材135をチューブ115に向けて動かすことで、カバーラッチ128から外れる。図示されるように、蓋ラッチ127は、リリース部材135と一体に形成されている。リリース部材135は(そしてそれゆえに蓋ラッチ127は)、スプリングによってチューブ115から離れる方向に付勢されている。この構成では、カバー125が閉じられているときには、蓋ラッチ127は、カバーラッチ128と嵌め合うか、またはカバーラッチ128と係合し、カバーラッチ128をチューブ115の上部の近傍に保持する。
【0026】
次に図2を参照する。図2には、閉じた位置の蓋100の斜視図が示されている。上述した通り、カバー125はヒンジ130を枢軸として旋回して閉じた位置となるように動作する。その結果、チューブ115は弾性的に自身の周囲に折り畳まれる。閉じた位置では、導管120(不図示)は制限される(例えば、チューブ115の壁が折り畳まれる、または互いに折り重なる)。換言すれば、チューブ115は、柔軟性を有する物質を含んでよい。柔軟性を有する物質とは、シリコーンなどの、自身に折り重なる材料である。これにより、チューブ115が折り畳まれたときに、チューブ115の内壁を制限または圧縮し、容器110からの液体の漏出を防止する。一部の実施形態では、チューブ115は、折り畳みに対抗するように付勢される。これにより、カバー125が閉じた位置へと回転する場合に、チューブ115は、カバー125を押し返す、またはカバー125に抵抗する。さらに、図示されるように、蓋ラッチ127は、対応するカバーラッチ128と係合または嵌め合うことで、カバー125を閉じた位置に保持する。
【0027】
次に、図3を参照する。図3には、蓋100の各部材が分解斜視図により示されている。とりわけ、これらの部材はそれぞれ個別に構成されてよく(例えば公知の成形技術によって)、多様な組み合わせで構成されても、一体型のデザインとして(例えば3Dプリント技術、または他の類似する成形技術によって)構成されてもよい。
【0028】
図示されるように、蓋100は、通路305を含む。通路305は、チューブ115およびニップル117を受容する。通路305は、ニップル117(およびチューブ115)が移動する経路を提供するように構成されている。とりわけ、一部の実施形態では、通路305および/またはニップル117は、チューブ115およびニップル117が蓋100から外れることを防止するように構成されている。例えば、ニップル117はチューブ115に固定されていてよく、チューブ115は通路305の下部に接続されるように構成されていてよい。この構成により、チューブ115およびニップル117が通路305から外れることを防止できる。さらに、通路305は、ニップル117が突出する開口において通路が細くなる、テーパ状のデザインを含んでもよい。同様に、ニップル117は、ニップル117がベース部においてより太くなる、相補的なテーパ状のデザインを含んでいてもよい。これにより、ニップル117が通路305の上部から引き抜かれることを防止できる。本発明の思想および範囲から逸脱しない、追加の構成もまた認められる(例えば突出部および相補的な受容オリフィスなど)。
【0029】
図3はまた、チューブ115および通路305から離れる方向にリリース部材135を付勢するスプリング310を図示している。上述した通り、カバー125は、ヒンジ130を枢軸として旋回し、蓋を開閉する。一方、リリース部材135は、(i)蓋ラッチ127をカバーラッチ128に解放可能に係合させまたは、(ii)蓋ラッチ127をカバーラッチ128から解放するように動作する。具体的には、リリース部材135がチューブ115に向けて動かされたとき、スプリング310が圧縮され、蓋ラッチ127はカバーラッチ128を解放する。
【0030】
図4から図6は、蓋100がチューブ115を開くおよび閉じる動作をしたときの、蓋100の側方断面図を提供する。具体的には、図4は、図1の4−4切断線における側方断面図であり、開いた位置のチューブ115を示す図である。図示されるように、カバー125は、ヒンジ130を枢軸として旋回し、これにより蓋100を閉じる動作が開始される。とりわけ、図4には、中間部405が完全に伸びた状態で、開いた位置のチューブ115が描かれている。
【0031】
図5は、蓋100の側方断面図であり、チューブ115(およびニップル117)に接近しているカバー125を示す。ニップル117は、通路305により規定された経路内で動作または移動する(すなわち、蓋100に対して垂直に上昇および下降する)。カバー125がチューブ115に接近すると、ニップル115は通路305において下方向に動作または移動し、それによりチューブ115が中間部405の周りで折り畳まれ始める。つまり、チューブ115の中間部405は、ニップル117が通路305において下方向に移動したときに、中間部405自体が折り重なり始め、または折り畳まれ始める。中間部405が折り畳まれるとき、内壁505は圧縮され始め、それにより制限導管120を制限する。
【0032】
図6は、図2の6−6切断線における蓋100の側方断面図である。図6は、閉じた位置のチューブ115を示している。当該位置において、蓋ラッチ127は、カバー125と(カバーラッチ128により)解放可能に係合し、カバー125を通路305の上部の近傍に保持している。図示されるように、ニップル117は、カバー125により通路305内に保持され、それによりチューブ115は中間部405の周りで折り畳まれる。チューブ115が折り畳まれると、内壁505が圧縮されて導管120を通る流体の流れが制限される。それにより蓋100からの液体の漏出が防止される。図4から図6に示される状況の進行は、蓋100を開く場合には上述したように逆になってよい。蓋100を開く場合、カバー125はヒンジ130の周りで回転し、ニップル117は導管120を突出させるように通路305において移動し、そしてチューブ115の中間部405は伸びる。
【0033】
本明細書において説明され、図面に示された実施形態は、蓋を外すことなく開閉可能な蓋を提供する。具体的には、ユーザは、リリース部材135を動かすことで、チューブ115を開いた位置と閉じた位置との間で容易に移動させ、容器内の液体(例えば飲料)を消費することができる。これらの実施形態は、具体的な用語を用いて説明されているが、そのような説明は例示の目的に過ぎず、以下のクレームの思想または範囲から逸脱しない範囲で変更および変化がなされてもよいことが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】ボトルに配された、本発明の1つの代表的な実施形態に係る蓋の斜視図であり、開いた位置の蓋を示す。
図2図1のボトルに配された蓋の斜視図であり、閉じた位置の蓋を示す。
図3図1に示した蓋の分解斜視図である。
図4図1の4−4切断線における、蓋の側方断面図である。
図5図1に示した蓋の側方断面図であり、開いた位置と閉じた位置との間の位置の蓋を示す。
図6図2の6−6切断線における、蓋の側方断面図である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6