特許第6110149号(P6110149)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6110149
(24)【登録日】2017年3月17日
(45)【発行日】2017年4月5日
(54)【発明の名称】包装箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/66 20060101AFI20170327BHJP
   B65D 5/54 20060101ALI20170327BHJP
【FI】
   B65D5/66 301G
   B65D5/54 A
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-12509(P2013-12509)
(22)【出願日】2013年1月25日
(65)【公開番号】特開2014-144778(P2014-144778A)
(43)【公開日】2014年8月14日
【審査請求日】2015年12月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000109543
【氏名又は名称】テルモ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089060
【弁理士】
【氏名又は名称】向山 正一
(72)【発明者】
【氏名】入倉 篤史
(72)【発明者】
【氏名】有泉 剛
【審査官】 小川 悟史
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−278461(JP,A)
【文献】 特開2011−255958(JP,A)
【文献】 特開2012−210960(JP,A)
【文献】 特開2008−120434(JP,A)
【文献】 実開昭55−110421(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0063008(US,A1)
【文献】 英国特許出願公開第00544689(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/66
B65D 5/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の側面部と、前記第1の側面部と向かい合う第2の側面部と、第3の側面部と、前記第3の側面部と向かい合う第4の側面部とからなる少なくとも4つの略矩形状の側面部と、前記矩形状の側面部の上辺と連接した複数の蓋部フラップと、前記矩形状の側面部の下辺と連接した複数の底部フラップとを備える多角形筒状の包装箱であって、
前記複数の蓋部フラップは、前記第1の側面部の上辺に設けられた第1の外蓋フラップと、前記第2の側面部の上辺に設けられた第2の外蓋フラップと、前記第3の側面部の上辺に設けられた第1の内蓋フラップと、前記第4の側面部の上辺に設けられた第2の内蓋フラップとからなり、
さらに、前記第1の内蓋フラップは、前記第3の側面部の上辺付近に設けられた折曲可能部を介して起立可能かつ折り曲げ後の前記外蓋フラップ上に折り曲げ可能に形成された第1の上部フラップと、前記第1の上部フラップを形成するための部分的切り抜き部を有し、前記第2の内蓋フラップは、前記第4の側面部の上辺付近に設けられた折曲可能部を介して起立可能かつ折り曲げ後の前記外蓋フラップ上に折り曲げ可能に形成された第2の上部フラップと、前記第2の上部フラップを形成するための部分的切り抜き部を有し、
さらに、前記第1の内蓋フラップは、前記切り抜き部の内側より前記第1の上部フラップの先端まで延びる第1の隙間封鎖用延出部を備え、前記第2の内蓋フラップは、前記切り抜き部の内側より前記第2の上部フラップの先端まで延びる第2の隙間封鎖用延出部を備え、
前記第1の外蓋フラップまたは前記第2の外蓋フラップは、一方の外蓋フラップの先端中央部より突出し、折り曲げられたときに、他方の外蓋フラップの先端中央部と重なる積層部を備え、前記第1の内蓋フラップおよび前記第2の内蓋フラップは、折り曲げられたとき先端部が、前記積層部の下方となるように形成されており、かつ、
前記第1の隙間封鎖用延出部および前記第2の隙間封鎖用延出部は、折り曲げられた前記第1の外蓋フラップおよび前記第2の外蓋フラップの先端部の下方となる位置に設けられていることを特徴とする包装箱。
【請求項2】
前記複数の底部フラップは、前記第1の側面部の下辺に設けられた第1の外底フラップと、前記第2の側面部の下辺に設けられた第2の外底フラップと、前記第3の側面部の下辺に設けられた第1の内底フラップと、前記第4の側面部の下辺に設けられた第2の内底フラップとからなるものである請求項1に記載の包装箱。
【請求項3】
前記包装箱は、前記内底フラップの下面かつ前記外底フラップの側縁の外側に形成された向かい合う2つの凹部を備え、前記2つの凹部は、前記2つの上部フラップの形状に対応し、積層時に下層となる包装箱の前記2つの上部フラップを収納可能な形状となっている請求項2に記載の包装箱。
【請求項4】
前記包装箱は、前記各側面部間を連結する4つの略矩形状のコーナー側面部を備え、かつ、1つのコーナー側面部は、隣り合う側面部に設けられた2つのコーナー部形成用側面部が重ね合わされ接合された接合コーナー側面部となっている請求項1ないし3のいずれかに記載の包装箱。
【請求項5】
前記包装箱は、前記内蓋フラップの内縁と前記上部フラップの外縁間に設けられ、前記隙間封鎖用延出部を介して区分された2つの上部フラップ起立作業用切欠部を備えている請求項1ないし4のいずれかに記載の包装箱。
【請求項6】
前記第1の外蓋フラップおよび前記第2の外蓋フラップは、折り曲げられたときに、前記積層部を除く先端部間に隙間が形成されるものとなっている請求項1ないし5のいずれかに記載の包装箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の商品を収納するための包装箱として、各種のものが用いられている。近年では、包装箱として、積層した場合に、荷崩れにしくいものが、販売されている。このような荷崩れしにくい包装箱としては、例えば、特許文献1(特開2012−210960)に開示されているものがある。
【0003】
特許文献1のダンボール箱10は、特許文献1の図2に示すような所定の形状に裁断されたダンボール板12を折曲げ線13a,13bに沿って折り曲げることで、特許文献1の図1及び図3(a),(b)にも示すように、内フラップ14a,14bが連設される一対の短辺部側面板15、外フラップ16a,16bが連設される一対の長辺部側面板17、及び各隣接する短辺部側面板15と長辺部側面板17との間に介在する4箇所の斜辺部側面板18からなる8角形断面の側面部19と、一対の天面部内フラップ14a及び一対の天面部外フラップ16aによって形成される天面部20と、一対の底面部内フラップ14b及び一対の底面部外フラップ16bによって形成される底面部21と、を備えるように形成されると共に、少なくとも一方の天面部外フラップ16aから長辺部側面板17に亘って一対の破断誘導線11が設けられているダンボール製の箱体となっている。短辺部側面板15の上端部に連設される天面部内フラップ14a、及び短辺部側面板15の下端部に連設される底面部内フラップ14bは、その両側縁部22が、各々両側の長辺部側面板17の内側面に沿って配置される形状を有している。
【0004】
さらに、特許文献1のダンボール箱10では、一対の短辺部側面板15の上方に連設する天面部内フラップ14aは、ダンボール板12において、その先端縁部を天面部外フラップ16aの先端縁部23と揃えた状態で裁断されている。天面部内フラップ14aは、ダンボール箱10を組み立てた際に、両側の斜辺部側面板18及び両側の長辺部側面板17の内側に納まる形状に形成されると共に、その先端側の部分の両側縁部22を、両側の長辺部側面板17の内側面に沿って当該内側面に当接させた状態で配置できる形状に形成される。また天面部内フラップ14aには、短辺部側面板15との間の横方向折曲げ線13bから先端側に向けて、略U字形状の切込み28が形成されており、この切込み28の内側部分が、位置合わせ段差凸部25を設けるための舌状片29となっている。
【0005】
そして、ダンボール箱10を組み立てる際に、天面部内フラップ14aに対して舌状片29を起こしておき、天面部内フラップ14aの外側に天面部外フラップ16aを重ね合わせて天面部20を形成した後に、この舌状片29を天面部外フラップ16aの上面に重ねて配置することによって、天面部20の短辺部側面板15と連続する部分に、位置合わせ段差凸部25を設けることができる。ダンボール箱10を上下に積み重ねる際に、上段のダンボール箱10の底面部21に形成された位置合わせ段差凹部26を、下段のダンボール箱10の天面部20に形成された位置合わせ段差凸部25に係止することで、ダンボール箱10を上下に容易に位置決めさせて、安定した状態でダンボール箱10を積み重ねることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2012−210960
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1のものでは、2つの天面部外フラップ16aの向かい合う先端を両者間に隙間がないように接合しなければ、隙間が形成され、その隙間より、埃等の異物が箱内に侵入する可能性がある。
そこで、本発明は、包装箱の蓋部フラップが閉じられた状態において、2つの外蓋フラップ(天面部外フラップ)の向かい合う先端間が若干離間した状態であっても、隙間が形成されず、内部への異物の侵入がない包装箱を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 第1の側面部と、前記第1の側面部と向かい合う第2の側面部と、第3の側面部と、前記第3の側面部と向かい合う第4の側面部とからなる少なくとも4つの略矩形状の側面部と、前記矩形状の側面部の上辺と連接した複数の蓋部フラップと、前記矩形状の側面部の下辺と連接した複数の底部フラップとを備える多角形筒状の包装箱であって、
前記複数の蓋部フラップは、前記第1の側面部の上辺に設けられた第1の外蓋フラップと、前記第2の側面部の上辺に設けられた第2の外蓋フラップと、前記第3の側面部の上辺に設けられた第1の内蓋フラップと、前記第4の側面部の上辺に設けられた第2の内蓋フラップとからなり、
さらに、前記第1の内蓋フラップは、前記第3の側面部の上辺付近に設けられた折曲可能部を介して起立可能かつ折り曲げ後の前記外蓋フラップ上に折り曲げ可能に形成された第1の上部フラップと、前記第1の上部フラップを形成するための部分的切り抜き部を有し、前記第2の内蓋フラップは、前記第4の側面部の上辺付近に設けられた折曲可能部を介して起立可能かつ折り曲げ後の前記外蓋フラップ上に折り曲げ可能に形成された第2の上部フラップと、前記第2の上部フラップを形成するための部分的切り抜き部を有し、
さらに、前記第1の内蓋フラップは、前記切り抜き部の内側より前記第1の上部フラップの先端まで延びる第1の隙間封鎖用延出部を備え、前記第2の内蓋フラップは、前記切り抜き部の内側より前記第2の上部フラップの先端まで延びる第2の隙間封鎖用延出部を備え、
前記第1の外蓋フラップまたは前記第2の外蓋フラップは、一方の外蓋フラップの先端中央部より突出し、折り曲げられたときに、他方の外蓋フラップの先端中央部と重なる積層部を備え、前記第1の内蓋フラップおよび前記第2の内蓋フラップは、折り曲げられたとき先端部が、前記積層部の下方となるように形成されており、かつ、
前記第1の隙間封鎖用延出部および前記第2の隙間封鎖用延出部は、折り曲げられた前記第1の外蓋フラップおよび前記第2の外蓋フラップの先端部の下方となる位置に設けられている包装箱。
【0009】
(2) 前記複数の底部フラップは、前記第1の側面部の下辺に設けられた第1の外底フラップと、前記第2の側面部の下辺に設けられた第2の外底フラップと、前記第3の側面部の下辺に設けられた第1の内底フラップと、前記第4の側面部の下辺に設けられた第2の内底フラップとからなるものである上記(1)に記載の包装箱。
(3) 前記包装箱は、前記内底フラップの下面かつ前記外底フラップの側縁の外側に形成された向かい合う2つの凹部を備え、前記2つの凹部は、前記2つの上部フラップの形状に対応し、積層時に下層となる包装箱の前記2つの上部フラップを収納可能な形状となっている上記(2)に記載の包装箱。
(4) 前記包装箱は、前記各側面部間を連結する4つの略矩形状のコーナー側面部を備え、かつ、1つのコーナー側面部は、隣り合う側面部に設けられた2つのコーナー部形成用側面部が重ね合わされ接合された接合コーナー側面部となっている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の包装箱。
(5) 前記包装箱は、前記内蓋フラップの内縁と前記上部フラップの外縁間に設けられ、前記隙間封鎖用延出部を介して区分された2つの上部フラップ起立作業用切欠部を備えている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の包装箱。
(6) 前記第1の外蓋フラップおよび前記第2の外蓋フラップは、折り曲げられたときに、前記積層部を除く先端部間に隙間が形成されるものとなっている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の包装箱。
【発明の効果】
【0010】
本発明の包装箱は、第1の外蓋フラップまたは第2の外蓋フラップは、一方の外蓋フラップの先端中央部より突出し、折り曲げられたときに、他方の外蓋フラップの先端中央部と重なる積層部を備え、かつ、第1の内蓋フラップおよび第2の内蓋フラップは、折り曲げられたとき先端部が、積層部の下方となるように形成されている。このため、第1の外蓋フラップおよび第2の外蓋フラップが折り曲げられ、積層部が他方の外蓋フラップの先端中央部と重なった状態において、積層部以外の部分における第1の外蓋フラップの先端と第2の外蓋フラップの先端間に隙間があっても、下方に第1の内蓋フラップまたは第2の内蓋フラップが位置するものとなっている。さらに、第1の内蓋フラップは第1の隙間封鎖用延出部を備え、第2の内蓋フラップは、第2の隙間封鎖用延出部を備え、かつ、第1の隙間封鎖用延出部および第2の隙間封鎖用延出部は、折り曲げられた第1の外蓋フラップおよび第2の外蓋フラップの先端部の下方となる位置に設けられているため、2つの上部フラップにより被包されない隙間の全体の下方に、第1の内蓋フラップまたは第2の内蓋フラップが位置するものとなっており、包装箱1の上面(蓋部)には、実質的な隙間が形成されず、隙間に起因する異物混入を防止している。
さらに、積層部を上部フラップと接する位置まで延長すれば、隙間をなくすことができるが、当該接する位置における隙間を完全に否定することはできない。また、同位置で隙間がないものとすることは、製造上極めて困難を伴うものである。しかし、本発明によれば製造上の困難性を伴うことなく、上述したように包装箱の上面(蓋部)に実質的な隙間の形成を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の実施例の包装箱の上面側から見た斜視図である。
図2図2は、図1に示した包装箱の底面側から見た斜視図である。
図3図3は、本発明の実施例の包装箱の展開図である。
図4図4は、図3の部分省略拡大図である。
図5図5は、蓋部フラップを広げた状態の本発明の包装箱の平面図である。
図6図6は、図5に示す状態から、2つの内蓋フラップを閉じた状態の本発明の包装箱の平面図である。
図7図7は、図6に示す状態から、2つの外蓋フラップを閉じた状態の本発明の包装箱の平面図である。
図8図8は、図7に示す状態から、2つの上部フラップを閉じた状態の本発明の包装箱の平面図である。
図9図9は、底部フラップを広げた状態の本発明の包装箱の底面図である。
図10図10は、図9に示す状態から、底部フラップを閉じた状態の本発明の包装箱の平面図である。
図11図11は、本発明の他の実施例を説明するための説明図である。
図12図12は、本発明の他の実施例の包装箱の上面側から見た斜視図である。
図13図13は、図12に示した本発明の包装箱を説明するための説明図である。
図14図14は、本発明の他の実施例の包装箱の上面側から見た斜視図である。
図15図15は、図14に示した実施例の包装箱の底面側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の包装箱を図面に示した実施例を用いて説明する。
本発明の包装箱1は、第1の側面部21と、第1の側面部21と向かい合う第2の側面部22と、第3の側面部23と、第3の側面部23と向かい合う第4の側面部24とからなる少なくとも4つの略矩形状の側面部と、矩形状の側面部の上辺と連接した複数の蓋部フラップと、矩形状の側面部の下辺と連接した複数の底部フラップとを備える多角形筒状の包装箱である。
そして、複数の蓋部フラップは、第1の側面部21の上辺に設けられた第1の外蓋フラップ31と、第2の側面部22の上辺に設けられた第2の外蓋フラップ32と、第3の側面部23の上辺に設けられた第1の内蓋フラップ33と、第4の側面部24の上辺に設けられた第2の内蓋フラップ34とからなる。
さらに、第1の内蓋フラップ33は、第3の側面部の上辺付近に設けられた折曲可能部を介して、第1の内蓋フラップ33に対して起立可能、かつ折り曲げ後の外蓋フラップ31,32上に折り曲げ可能に形成された第1の上部フラップ35と、第1の上部フラップ35を形成するための部分的切り抜き部11,12を有し、第2の内蓋フラップ34は、第4の側面部の上辺付近に設けられた折曲可能部を介して、第2の内蓋フラップ34に対して起立可能、かつ折り曲げ後の外蓋フラップ31,32上に折り曲げ可能に形成された第2の上部フラップ36と、第2の上部フラップ36を形成するための部分的切り抜き部13,14を備える。
【0013】
さらに、第1の内蓋フラップ33は、切り抜き部11,12の内側より第1の上部フラップ35の先端まで延びる第1の隙間封鎖用延出部37を備え、第2の内蓋フラップ34は、切り抜き部13,14の内側より第2の上部フラップ36の先端まで延びる第2の隙間封鎖用延出部38を備える。
そして、第1の外蓋フラップ31または第2の外蓋フラップ32は、一方の外蓋フラップの先端中央部より突出し、折り曲げられたときに、他方の外蓋フラップの先端中央部と重なる積層部39を備える。
また、第1の内蓋フラップ33および第2の内蓋フラップ34は、図7に示すように、折り曲げられたとき先端部が、積層部39の下方となるように形成されている。さらに、第1の隙間封鎖用延出部37および第2の隙間封鎖用延出部38は、折り曲げられた第1の外蓋フラップ31および第2の外蓋フラップ32の先端部の下方となる位置に設けられている。
【0014】
本発明の包装箱は、図8に示すように、第1の外蓋フラップ31または第2の外蓋フラップ32は、一方の外蓋フラップの先端中央部より突出し、折り曲げられたときに、他方の外蓋フラップの先端中央部と重なる積層部39(具体的には、第1の外蓋フラップ31が備える)を備え、かつ、第1の内蓋フラップ33および第2の内蓋フラップ34は、折り曲げられたとき先端部が、積層部39の下方となるように形成されている。このため、第1の外蓋フラップ31および第2の外蓋フラップ32が折り曲げられ、積層部39が他方の外蓋フラップの先端中央部と重なった状態において、積層部以外の部分における第1の外蓋フラップ31の先端と第2の外蓋フラップ32の先端間に隙間があっても、下方に第1の内蓋フラップ33または第2の内蓋フラップ34が位置する。さらに、第1の内蓋フラップ33は、第1の隙間封鎖用延出部37を備え、第2の内蓋フラップ34は、第2の隙間封鎖用延出部38を備え、かつ、第1の隙間封鎖用延出部37および第2の隙間封鎖用延出部38は、折り曲げられた第1の外蓋フラップ31および第2の外蓋フラップ32の先端部の下方となる位置に設けられている。このため、折り曲げられた2つの上部フラップ35,36により被包されない第1の外蓋フラップの先端と第2の外蓋フラップの先端間の隙間の全体の下方に、第1の内蓋フラップ33または第2の内蓋フラップ34が位置するものとなっており、包装箱1の上面(蓋部)には、実質的な隙間が形成されず、隙間に起因する異物混入を防止している。
【0015】
本発明の包装箱は、どのようなものを収納してもよいが、例えば、高い衛生性を求められるもの、例えば、食品、医薬品を複数梱包する場合に有効である。また、食品、医薬品としては、スープや粥、半固形栄養剤、流動食、ゼリー飲料、粉末(顆粒を含む)スープ等の流動性食品、輸液剤や、粉末(顆粒を含む)医薬品があげられる。また、収納物の形態としては、パウチ、ガセット袋等の袋状の柔包装体である場合、特に有効である。
そして、この実施例の包装箱1を形成可能な包装箱作成用台紙(切り抜き済みかつ折り曲げ前形態)10は、図3および図4に示すような各部位を備えている。また、この包装箱作成用台紙10は、1枚の横長のシート(具体的には、板紙、ダンボール紙)を部分的に切断および打ち抜くことにより、その基本構成が形成されている。
本発明の包装箱1および包装箱作成用台紙10は、複数の略矩形状の側面部を備える環状側面部形成部2と、環状側面部形成部の上辺と折り曲げ可能部を介して連接する蓋部形成部(蓋部フラップ)3と、環状側面部形成部の下辺と折り曲げ可能部を介して連接する底部形成部(底部フラップ)4とを備えている。
そして、図5は、蓋部フラップの説明のために、すべて開いた状態を示している。しかし、包装箱の組立において、図5のように、蓋部フラップを外側に開く必要はなく、側面部と同一平面となった状態にて、順次折り曲げられる。
【0016】
環状側面部形成部は、矩形状の第1の側面部21と、第1の側面部21と向かい合いかつほぼ同じ形状に形成された矩形状の第2の側面部22と、第1の側面部21と第2の側面部22間に位置する矩形状の第3の側面部23と、第3の側面部23と向かい合いかつほぼ同じ形状に形成された矩形状の第4の側面部24とからなる少なくとも4つの略矩形状の主側面部を備えている。なお、この実施例では、第1の側面部21および第2の側面部22に比べて、第3の側面部23および第4の側面部24は、幅が狭いものとなっている。また、各側面部の高さは、同じものとなっている。
【0017】
さらに、この実施例の包装箱1では、環状側面部形成部は、各側面部間を連結する略矩形状の4つのコーナー側面部25,26,27,28、29を備え、かつ、1つのコーナー側面部は、図5に示すように、隣り合う側面部に設けられた2つのコーナー部形成用側面部28,29が重ね合わされ接合された接合コーナー側面部7となっている。この接合コーナー側面部7が形成されることにより、環状側面部形成部は、環状側面部となる。
より具体的には、第1の側面部21と第3の側面部23間には、側面部21,23より幅が狭い、第1のコーナー側面部25が設けられている。第3の側面部23と第2の側面部22間には、側面部22,23より幅が狭い、第2のコーナー側面部26が設けられている。第2の側面部22と第4の側面部24間には、側面部22,24より幅が狭い、第3のコーナー側面部27が設けられている。第4の側面部24の第3のコーナー側縁部が設けられた側縁と対向する側縁には、第1のコーナー部形成用側面部28が設けられ、第1の側面部21の側縁には、第2のコーナー部形成用側面部29が設けられている。コーナー側面部25,26,27は、ほぼ同じ幅を有し、コーナー部形成用側面部28,29は、コーナー側面部25,26,27より若干幅が狭いものとなっている。
【0018】
また、第1の側面部21と第1のコーナー側面部25は、折曲可能部51を介して連接している。第1のコーナー側面部25と第3の側面部23は、折曲可能部52を介して連接している。第3の側面部23と第2のコーナー側面部26は、折曲可能部53を介して連接している。第2のコーナー側面部26と第2の側面部22は、折曲可能部54を介して連接している。第2の側面部22と第3のコーナー側面部27は、折曲可能部55を介して連接している。第3のコーナー側面部27と第4の側面部24は、折曲可能部56を介して連接している。第4の側面部24と第1のコーナー部形成用側面部28は、折曲可能部57を介して連接している。そして、第1の側面部21は、折曲可能部58を介して第2のコーナー部形成用側面部29と連接している。
そして、この実施例の包装箱1は、図1ないし図3に示すように、4つの主側面部と4つのコーナー側面部とを備えることにより、横断面が略8角形となった8角柱状体となっている。このように、包装箱の角部が、いわゆる直角に屈曲せず、隣り合う主側面部が傾斜するコーナー側面部により連結されていることにより、強度が強く潰れにくいとともに、収納した内容物の箱内移動を規制するものとなっている。
【0019】
蓋部形成部は、複数の蓋部フラップにより構成されている。蓋部フラップは、図1図3ないし図8に示すように、第1の側面部21の上辺に、折曲可能部61を介して連接された第1の外蓋フラップ31と、第2の側面部22の上辺に、折曲可能部63を介して連接された第2の外蓋フラップ32と、第3の側面部23の上辺に、折曲可能部71を介して連接された設けられた第1の内蓋フラップ33と、第4の側面部24の上辺に、折曲可能部72を介して連接された設けられた第2の内蓋フラップ34とからなる。
【0020】
さらに、第1の内蓋フラップ33は、部分的に切り抜くことにより形成された切り抜き部11、12を備えており、第1の上部フラップ35は、主な外縁が切り抜き部11、12の内縁により形成されている。同様に、第2の内蓋フラップ34も、部分的に切り抜くことにより形成された切り抜き部13、14を備えており、第2の上部フラップ36は、主な外縁が切り抜き部13、14の内縁により形成されている。第1の上部フラップ35は、第3の側面部23の上辺付近に設けられた折曲可能部62を介して、第1の内蓋フラップ33に対して起立可能、かつ折り曲げ後の外蓋フラップ31,32上に折り曲げ可能に形成されている。同様に、第2の上部フラップ36も、第4の側面部24の上辺付近に設けられた折曲可能部64を介して、第2の内蓋フラップ34に対して起立可能、かつ折り曲げ後の外蓋フラップ31,32上に折り曲げ可能に形成されている。
【0021】
なお、切り抜き部11、12、13、14は、内蓋フラップ33,34より、上部フラップ35、36を引き起こす際に、治具もしくは指の挿入に用いられるものである。このような切り抜き部を設けることにより、箱形成時に、容易に内蓋フラップ33,34より、上部フラップ35、36を引き起こすことが可能となる。
言い換えれば、この実施例の包装箱は、内蓋フラップ33,32の内縁と上部フラップ35,36の外縁間に設けられ、後述する隙間封鎖用延出部37,38を介して区分された2つの上部フラップ起立作業用切欠部11、12、13、14を備えるものとなっている。
【0022】
そして、包装箱作成用台紙10は、第1の外蓋フラップ31の基端部の第1の内蓋フラップ33側の側部および第1の内蓋フラップ33の基端部の第1の外蓋フラップ31側の側部を形成する切欠部15と、第1の内蓋フラップ33の基端部の第2の外蓋フラップ32側の側部および第2の外蓋フラップ32の基端部の第1の内蓋フラップ33側の側部を形成する切欠部16と,第2の外蓋フラップ32の基端部の第2の内蓋フラップ34側の側部および第2の内蓋フラップ34の基端部の第2の外蓋フラップ32側の側部を形成する切欠部17を備えている。
【0023】
また、包装箱作成用台紙10は、第1の外底フラップ41の基端部の第1の内底フラップ43側の側部および第1の内底フラップ43の基端部の第1の外底フラップ41側の側部を形成する切欠部18と、第1の内蓋底ラップ43の基端部の第2の外底フラップ42側の側部および第2の外底フラップ42の基端部の第1の内底フラップ43側の側部を形成する切欠部19と,第2の外底フラップ42の基端部の第2の内底フラップ44側の側部および第2の内底フラップ44の基端部の第2の外底フラップ42側の側部を形成する切欠部20を備えている。
【0024】
そして、図4に示すように、第1の内蓋フラップ33は、切り抜き部11,12の内側より第1の上部フラップ35の先端まで延びる第1の隙間封鎖用延出部37を備えている。同様に、第2の内蓋フラップ34は、切り抜き部13,14の内側より第2の上部フラップ36の先端まで延びる第2の隙間封鎖用延出部38を備えている。隙間封鎖用延出部37、38の先端と、上部フラップ35、36間には、切れ目が形成されており、それらは、連接していない。
また、隙間封鎖用延出部37、38は、内蓋フラップ33,34の内縁側より、徐々に幅が狭くなるように、上部フラップ35、36方向に延びる側面が傾斜した本体部(略台形状部分)37a,38aと、側面傾斜部37a,38aの先端より、ほぼ同一幅にて延び、上部フラップ36、37に到達する先端部(略直方形部分)37b、38bを備えている。さらに、隙間封鎖用延出部37、38の先端側部分(この実施例では、上記先端部および上記本体部の先端側部分)は、段ボールを厚さ方向に押し潰した段潰し部となっている。このように、隙間封鎖用延出部37、38の先端側部分を段潰し部とすることにより、内蓋フラップ33、34からの分離が確実なものとなり、箱形成時における内蓋フラップ33,34からの上部フラップ35、36の引き起こしがより容易なものとなる。
【0025】
なお、隙間封鎖用延出部37、38としては、上述のような先細り形態を有することが好ましいが、このようなものに限定されるものではなく、図11に示すような展開形態(折り曲げ前形態)10aを有するものであってもよい。この実施例のものでは、隙間封鎖用延出部37、38は、ほぼ同じ幅にて、上部フラップ35,36の先端に到達するものとなっている。また、この実施例においても、隙間封鎖用延出部37、38の先端側部分は、段ボールを厚さ方向に押し潰した段潰し部となっていることが好ましい。
【0026】
そして、図1および図7に示すように、第1の外蓋フラップ31または第2の外蓋フラップ32は、一方の外蓋フラップの先端中央部より突出し、折り曲げられたときに、他方の外蓋フラップの先端中央部と重なる積層部39を備える。具体的には、積層部39は、第1の外蓋フラップ31の先端中央より、ある程度の長さの幅と短い突出長を有する延出部により形成されている。
また、第1の内蓋フラップ33および第2の内蓋フラップ34は、折り曲げられたとき先端部が、積層部39の下方となるように形成されている。そして、第1の隙間封鎖用延出部37および第2の隙間封鎖用延出部38は、折り曲げられた第1の外蓋フラップ31および第2の外蓋フラップ32の先端部の下方となる位置に設けられている。
【0027】
特に、この実施例の包装箱1では、図3に示すように、第1の外蓋フラップ31は、積層部39を除く図2における縦方向長さ(突出長)が、第2の内蓋フラップ34の図2における縦方向長さ(突出長)より、若干短いものとなっている。このため、図7に示すように、第1の外蓋フラップ31と第2の外蓋フラップ32を近接する方向に折り曲げたとき、第1の外蓋フラップ31の先端と第2の外蓋フラップ32の先端間により形成される隙間5,6は、第1の内蓋フラップ33および第2の内蓋フラップ34の中心線より、図2における縦方向長さ(突出長)が短い第1の外蓋フラップ31側に若干寄った位置となる。これに対応するように、内蓋フラップ33、34に形成される隙間封鎖用延出部37、38は、内蓋フラップ33、34の中心線より、第1の外蓋フラップ31側に若干寄った位置、言い換えれば、図2に示すように、第2の外蓋フラップ32より若干遠ざかる位置に設けられている。これにより、第1の外蓋フラップ31の先端と第2の外蓋フラップ32の先端が離間することにより形成される隙間5,6の端部を下方より封鎖する。
【0028】
そして、図6および図7に示すように、第1および第2の内蓋フラップ33,34が近接する方向(環状側面部の内側方向)に、最初に折り曲げられ、続いて、折り曲げられた内蓋フラップ33,34上に重なるように、第1および第2の外蓋フラップ31,32が近接する方向に折り曲げられる。そして、この状態では、図7に示す隙間5、6の端部は、開放した状態となっている。そして、図8に示すように、上部フラップ35、36を、外蓋フラップ31,32の側部上に折り曲げることにより、上記隙間5、6の端部が封止される。また、折り曲げられた上部フラップ35、36は、外蓋フラップ31,32上に位置するため、凸部を形成する。
なお、本発明の包装箱としては、上述したような隙間5,6が形成された場合に有効であるが、このようなものに限定されるものではなく、図12および図13に示す実施例の包装箱1aのように、外蓋フラップ31,32の先端間に上述の隙間5、6が形成されないものであってもよい。
【0029】
そして、包装箱1は、図8に示すように、積層部39部分にて、第1の外蓋フラップ31は、第2の外蓋フラップ32に固着されることにより、封止される。さらに、この実施例の包装箱1では、図3ないし図8に示すように、積層部39には、上記の固着部の端部より若干側部側となる部分に設けられた破断用切り込み88が設けられている、さらに、第1の外蓋フラップ31には、上記の破断用切り込み88の一端より第1の側面部21の角部に到達するように延びる2本の破断用斜め切り込み86が設けられている。さらに、第2の外蓋フラップ32にも、上述した固着部の側部より、第2の側面部22の角部に到達するように延びる2本の破断用斜め切り込み87が設けられている。これにより、破断用切り込み88を破断し、2つの外蓋フラップ31,32を押し広げるように開くことにより、第1の外蓋フラップ31は、破断用斜め切り込み86に沿って破断し、第2の外蓋フラップ32は、破断用斜め切り込み87に沿って破断し、開口し、収納物を取り出し可能となる。
【0030】
そして、本発明の包装箱は、図2図9および図10に示すように、底部形成部を備えている。底部形成部は、複数の底部フラップにより構成されている。蓋部フラップは、第1の側面部21の下辺に設けられた第1の外底フラップ41と、第2の側面部22の下辺に設けられた第2の外底フラップ42と、第3の側面部23の下辺に設けられた第1の内底フラップ43と、第4の側面部24の下辺に設けられた第2の内底フラップ44とを備えている。そして、第1の外底フラップ41は、折曲可能部65を介して、第1の側面部21の下辺と連接している。第2の外底フラップ42は、折曲可能部67を介して、第2の側面部22の下辺と連接している。第1の内底フラップ43は、折曲可能部66を介して、第3の側面部23の下辺と連接している。第2の内底フラップ44は、折曲可能部68を介して、第4の側面部24の下辺と連接している。
【0031】
そして、図9および図10に示すように、第1および第2の内底フラップ43,44が近接する方向(環状側面部の内側方向)に、最初に折り曲げられ、続いて、折り曲げられた内底フラップ43,44上に重なるように、第1および第2の外底フラップ41,42が近接する方向に、かつ当接するように折り曲げられる。
また、この実施例の包装箱1は、内底フラップ43,44の下面かつ外底フラップの側縁の外側に形成された向かい合う2つの凹部43a,44aを備え、2つの凹部43a,44aは、2つの上部フラップ35,36の形状に対応し、積層時に下層となる包装箱の2つの上部フラップ35,36を収納可能な形状となっている。具体的には、図2および図10に示すように、第1および第2の外底フラップ41,42は、両側部に切欠部を備えており、これにより、内底フラップ43,44の下面かつ外底フラップの側縁の外側に形成された向かい合う2つの凹部43a,44aを備えるものとなっている。さらに、2つの凹部43a,44aは、上述した2つの上部フラップ35,36の形状に対応し、凹部43a,44aは、若干上部フラップ35,36より大きいものとなっている。これにより、包装箱1の底面に形成される凹部43a,44aは、積層時に下層となる包装箱の2つの上部フラップ35,36を収納可能なものとなっている。
【0032】
そして、この実施例の包装箱1では、第1の外蓋フラップ31および第2の外蓋フラップ32は、図1図7および図8に示すように、コーナー側面部25,26,27,7(28,29)の上端を覆うように延びる延出部を備えている。このため、コーナー側面部の上端が露出することなく、コーナー側面部の上端付近に隙間が形成されることを防止している。具体的には、第1の外蓋フラップ31は、基端側の一方の側部に、接合コーナー側面部7(コーナー側面部28,29)の上端を被包する延出部81を、基端側の他方の側部に、コーナー側面部25の上端を被包する延出部82を備える。同様に、第2の外蓋フラップ32は、基端側の一方の側部に、コーナー側面部26の上端を被包する延出部83を、基端側の他方の側部に、コーナー側面部27の上端を被包する延出部84を備える。
【0033】
さらに、この実施例の包装箱1では、第1の外底フラップ41および第2の外底フラップ42は、図1図2および図10に示すように、コーナー側面部25,26,27,7(28,29)の下端を覆うように延びる延出部を備えている。このため、コーナー側面部の下端が露出することなく、コーナー側面部の下端付近に隙間が形成されることを防止している。具体的には、第1の外底フラップ41は、基端側の一方の側部に、接合コーナー側面部7(コーナー側面部28,29)の下端を被包する延出部91を、基端側の他方の側部に、コーナー側面部25の下端を被包する延出部92を備える。同様に、第2の外底フラップ42は、基端側の一方の側部に、コーナー側面部26の下端を被包する延出部93を、基端側の他方の側部に、コーナー側面部27の下端を被包する延出部94を備える。
【0034】
本発明の包装箱としては、上述した実施例のような4つの主側面部と4つのコーナー側面部とを備えることにより、横断面が略8角形となった8角柱状体となっているものが好ましい。しかし、このようなものに限定されるものではない。例えば、図14および図15に示す実施例の包装箱1bのように、4つのコーナー側面部を備えず、環状側面部が、4つの主側面部により形成された横断面が略長方形のものであってもよい。
【符号の説明】
【0035】
1、1a,1b 包装箱
21 第1の側面部
22 第2の側面部
23 第3の側面部
24 第4の側面部
31 第1の外蓋フラップ
32 第2の外蓋フラップ
33 第1の内蓋フラップ
34 第2の内蓋フラップ
35 第1の上部フラップ
36 第2の上部フラップ
11,12,13,14 切り抜き部
37 第1の隙間封鎖用延出部
38 第2の隙間封鎖用延出部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図9
図10
図11
図12
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図15