(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のナビゲーションシステムでは、目的地を住所、名称、建物名、電話番号等、種々の項目により入力することができ、各項目には緯度・経緯からなる位置情報が対応して記憶されている。しかしながら、従来のナビゲーションシステムでは、緯度・経度情報が目的地の中心に設定されているためユーザを適切に案内することが出来ないという問題ある。
【0008】
例えば、目的地の建物に接する道路が二本あり、一方の道路側にしか入り口が無い場合に、目的地が建物や敷地の中心に設定されてしまうと、入り口の無い方の道路側にユーザを案内してしまう虞がある。この場合、ユーザは、案内終了後に、再度建物の入り口を探さなければならず、非常に不便である。また、現在のナビゲーションシステムでは、道路上しか案内を行うことができないため、目的地が建物や敷地の中心に設定されると、目的地近くで案内を打ち切る必要があるため、ユーザは、案内終了後に目的地を自力で見つけなければならず非常に不便である。
【0009】
さらに、高低差、分断水路及び遮断壁などにより通行できない領域(通行禁止領域)がある場合に、該通行禁止領域を通る経路が案内された場合、ユーザは、目的地までたどり着けないという問題が生じる。
【0010】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ユーザを目的地の入口まで適切に案内できるナビゲーションシステム、経路案内方法及びナビゲーションシステム用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係るナビゲーションシステムは、目的地までの経路案内を行うナビゲーションシステムであって、自己の現在位置を認識する位置認識手段と、目的地の入力操作を受付ける入力受付手段と、前記目的地に対応する各住所番地の建物ごとに、正門位置、通用門位置、守衛室位置、社名看板位置及び表札位置の少なくとも1つ以上の位置情報を含む位置修正データを参照して前記目的地の位置を修正する目的地位置修正手段と、地図データと、高低差、分断水路及び遮断壁の位置情報を含む通行禁止データとを参照し、前記通行禁止データに含まれる領域を除外して、前記位置認識手段で認識される現在位置から前記目的地位置修正手段で修正された目的地MPまでの経路を探索する経路探索手段と、を備える。
【0012】
上記の構成によれば、目的地に対応する各住所番地の建物ごとに、正門位置、通用門位置、守衛室位置、社名看板位置及び表札位置の少なくとも1つ以上の位置情報を含む位置修正データを参照して目的地の位置を修正し、地図データと、高低差、分断水路及び遮断壁の位置情報を含む通行禁止データとを参照し、通行禁止や通行できない領域を避けて、現在位置から修正された目的地までの経路を探索するので、目的地の入口までユーザを適切に案内することができる。
【0013】
また、本発明に係るナビゲーションシステムは、インターネットにアクセスして、入力手段で受付けた目的地に関する画像を検索する第1の検索手段と、インターネットにアクセスして、目的地位置修正手段による「修正された目的地」付近のストリート画像を検索する第2の検索手段と、前記第1の検索手段で検索される画像と、前記第2の検索手段で検索される画像とを照合して類似度を算出する照合手段とを備え、前記目的地位置修正手段は、前記照合手段で算出された画像の類似度に基づいて、前記目的地の位置を修正する。
【0014】
上記の構成によれば、インターネットから入手した画像の照合を行い、類似度に応じて目的地の位置を修正するので、ユーザをより適切に目的地の入口まで案内することができる。
【0015】
また、本発明に係るナビゲーションシステムは、経路案内終了後の現在位置を所定時間モニタする第1のモニタ手段と、前記第1のモニタ手段でモニタされる経路案内終了後からの現在位置の軌跡を前記位置修正データに反映させる第1の更新手段とを備える。
【0016】
上記の構成によれば、経経路案内終了後からの現在位置の軌跡を位置修正データに反映させるので、案内が適切でなかった場合に、次回からユーザを適切に目的地の入口まで案内することができる。
【0017】
また、本発明に係るナビゲーションシステムは、経路案内終了後に同一の目的地が再検索されたかをモニタする第2のモニタ手段と、前記第2のモニタ手段でモニタされる再検索の結果を前記位置修正データに反映させる第2の更新手段とを備える。
【0018】
上記の構成によれば、再検索の結果を前記位置修正データに反映させるので、案内が適切でなかった場合に、次回からユーザを適切に目的地の入口まで案内することができる。
【0019】
また、本発明に係るナビゲーションシステムは、前記入力手段は、ユーザよる目的地の修正データを受付け、前記受付手段で受付けた目的地の修正データを前記位置修正データに反映させる第3の更新手段を備える。
【0020】
上記の構成によれば、ユーザによる目的地の修正データを位置修正データに反映させるので、案内が適切でなかった場合に、次回からユーザを適切に目的地の入口まで案内することができる。
【0021】
また、本発明に係るナビゲーションシステムは、前記経路探索手段で探索される経路案内を表示する表示手段と、前記目的地の周辺道路が通行禁止データに含まれる場合に、該周辺道路の手前で前記経路案内を終了させ、前記表示手段に三次元画像を表示して目的地までの誘導を行う三次元誘導手段とを備える。
【0022】
上記の構成によれば、目的地の周辺道路が通行禁止データに含まれる場合に、該周辺道路の手前で経路案内を終了させ、表示手段に三次元画像を表示して目的地までの誘導を行う三次元誘導手段を備えるので、ユーザをより適切に目的地の入口まで案内することができる。
【0023】
また、本発明に係るナビゲーションシステムは、進行方向を撮像する撮像手段を備え、前記三次元誘導手段は、前記表示手段に前記撮像手段で撮像される第1の画像に、目的地の方向を示す第2の画像を重畳して表示させる。
【0024】
上記の構成によれば、表示手段に前記撮像手段で撮像される第1の画像に、目的地の方向を示す第2の画像を重畳して表示させるので、ユーザは、表示手段に重畳表示される目的地の方向に従って進むだけでよく、目的地まで目的地まで容易に誘導することができ、ユーザの負担が低減される。
【0025】
また、本発明に係るナビゲーションシステムの前記三次元誘導手段は、前記表示手段に現在位置から目的地までの案内動画又は案内画像を表示させる。
【0026】
上記の構成によれば、表示手段に現在位置から目的地までの案内動画又は案内画像を表示させので、ユーザは、案内動画又は案内画像に従って進むだけでよく、目的地まで目的地まで容易に誘導することができ、ユーザの負担が低減される。
【0027】
また、本発明に係る経路案内方法は、目的地までの経路案内を行う経路案内方法あって、位置認識手段が、自己の現在位置を認識する工程と、入力受付手段が、目的地の入力操作を受付ける工程と、目的地位置修正手段が、前記目的地に対応する各住所番地の建物ごとに、正門位置、通用門位置、守衛室位置、社名看板位置及び表札位置の少なくとも1つ以上の位置情報を含む位置修正データを参照して前記目的地の位置を修正する工程と、経路探索手段が、地図データと、高低差、分断水路及び遮断壁の位置情報を含む通行禁止データとを参照し、前記通行禁止データに含まれる領域を除外して、前記位置認識手段で認識される現在位置から前記目的地位置修正手段で修正された目的地までの経路を探索する工程と、を有する。
【0028】
また、本発明に係るナビゲーションシステム用プログラムは、目的地までの経路案内を行うナビゲーションシステム用プログラムであって、コンピュータを、自己の現在位置を認識する位置認識手段、目的地の入力操作を受付ける入力受付手段、前記目的地に対応する各住所番地の建物ごとに、正門位置、通用門位置、守衛室位置、社名看板位置及び表札位置の少なくとも1つ以上の位置情報を含む位置修正データを参照して前記目的地の位置を修正する目的地位置修正手段、及び地図データと、高低差、分断水路及び遮断壁の位置情報を含む通行禁止データと、を参照し、前記通行禁止データに含まれる領域を除外して、前記位置認識手段で認識される現在位置から前記目的地位置修正手段で修正された目的地までの経路を探索する経路探索手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、ユーザを目的地の入り口まで適切に案内できるナビゲーションシステム、経路案内方法及びナビゲーションシステム用プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施形態について、実施例として示す各図とともに説明する。なお、以下において各種の用語の直後に数字又はアルファベットとして示す文字列(D1,D2,D3,101,P1,・・・ほか)は、実施例として図面を参酌するために便宜的に付した符号であり、文字列それ自体が概念を有するものではなく、用語の意義を限定するものでもなく、実施例等の構成に限定するものでもない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るナビゲーションシステムの概要図である。
図2は、第1の実施形態に係るナビゲーションシステムの構成図である。
図3は、第1の実施形態に係るナビゲーションシステムによる目的地修正の説明図である。
図4は、第1の実施形態に係るナビゲーションシステムによる目的地修正の具体例である。
図5は、第1の実施形態に係るナビゲーションシステムの経路探索の説明図である。
図6は、第1の実施形態に係るナビゲーションシステムの動作を示すフローチャートである。以下、
図1〜
図6を参照して、本実施形態に係るナビゲーションシステムについて説明する。
【0032】
図1に示すように、第1の実施形態に係るナビゲーションシステムは、GPS衛星2から発信される信号により現在位置を算出するGPS(グローバル・ポジショニング・システム)を搭載したスマートフォン等の携帯端末1により実現される。
【0033】
図2に示すように、第1の実施形態に係るナビゲーションシステムの携帯端末1(以下、携帯端末1)は、位置認識手段101と、記憶手段102と、入力手段103と、修正手段104(目的地位置修正手段)と、演算手段105(経路探索手段)と、表示手段106とを備える。
【0034】
位置認識手段101は、例えば、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)であり、GPS衛生からの信号に基づき現在位置を所定時間毎に認識する。位置認識手段1010は、認識した現在位置(緯度・経度情報)を演算手段105に出力する。
【0035】
記憶手段102は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの記憶装置であり、経路案内に必要となる地図データ(D1)と、入力手103で入力される目的地の位置(緯度・経度情報)を修正するための位置修正データ(D2)と、案内を行うことができない禁止地図データ(D3)が格納されている。
【0036】
地図データ(D1)には、道路や鉄道、水系、宅地及び山林などの形状を描いた「背景データ」と、家屋などの建築物の輪郭を描いた「家形データ」と、各種名称を示す文字情報である「注記データ」と、道路のつながりをノード(Node)及びリンク(Link)にデータ化した「道路ネットワーク」データ等が含まれており、各データがレイヤー構造となっている。
【0037】
位置修正データ(D2)には、修正された目的地MPの候補となる情報として、目的地に対応する各住所番地の入口情報が含まれている。ここで、各住所番地の入口情報とは、入力される目的地に対応して記録された、各住所番地の入口位置(緯度・経度情報)のデータのことであり、各住所番地の建物ごとに、正門位置、通用門位置、守衛室位置、社名看板位置及び表札位置の少なくとも1以上の入口位置(緯度・経度情報)が含まれている。例えば、目的地が工場や公園、病院である場合、通常の入口位置(正門位置)、管理人・従業員の入口位置(通用門位置)、守衛室位置、社名看板位置の緯度・経度情報が入口情報となる。また、目的地が民家である場合、表札位置の緯度・経度情報が入口情報となる。各住所番地の入り口情報は、目的地の入力操作によって或る住所番地の情報を受付けたときに、当該受付けた住所番地の情報に対応して参照される情報である。この各住所番地の入り口情報は、各住所番地の入口情報に関連付けられて記録され、目的地位置修正手段によって修正して決定される、修正された目的地MPとなる。
【0038】
前記各住所番地の入口情報として、一つの住所番地の情報に対して複数の入口情報を有する場合がある。例えば、
図3に示すように、目的地が郵便局である場合、地図データ(D1)では、郵便局の中央位置の緯度・経度情報が郵便局の位置情報として登録されているが、位置修正データ(D2)では、正面玄関位置P3の緯度・経度情報及び駐車場入口位置P2の緯度・経度情報が郵便局の入口情報として登録されている。これら正面玄関位置P3及び駐車場入口位置P2の緯度・経度情報が、修正された目的地MPである、中央位置の緯度・経度情報として記録されている。複数の入口情報がある場合は、選択肢として全ての入口情報を表示手段に表示するか、目的地への移動手段の情報によっていずれかの入口情報を自動選択して順に或いは一つだけ表示するか、或いは周辺の道路情報によっていずれかの入口情報を自動選択して表示する。例えば、
図3に示すように、正面玄関位置P3及び駐車場入口位置P2の二つの入口情報がある場合、経路検索条件として「車を使用した探索である」ことが選択されている場合には、これら入口情報のうち駐車場入口位置P2を修正された目的地位置MPとして選択して表示する。また、目的地の周辺道路R1,R2,R3,R4のいずれに面しているかを参照し、これら目的地の周辺道路R1,R2,R3,R4に付随される各種道路情報(例えば、幹線道路か否か、国道か県道・市道かそれ以外か、一方通行又は進入禁止時間制限があるか否か)を参照して、いずれの入口情報を修正された目的地とするかを優先順位に基づいて選択決定し表示する。
【0039】
禁止地図データ(D3)には、高低差により通行できない領域、道路を分断する水路、通行を妨げる遮断壁など、通常の車両が通行できない領域の情報、すなわち通行禁止データN1,N2,・・・が含まれている。例えば
図12に示す地図情報においては、目的地の周辺道路R3の道路端及び道路脇が、それぞれ行き止まり及び遮断壁の通行禁止データN1及びN2となっており、また、目的地の周辺道路R3の道路端が行き止まりの通行禁止データN3となっており、また、目的地の周辺道路R5の道路端及び道路脇が行き止まりの通行禁止データN5となっている。これらの通行禁止データは道路R1・・・・の情報と関連付けられており、また、実際の道路状況の変化に応じて随時更新されていく。修正手段において「修正された目的地MP」を設定する際に、入口情報の参照とは別にこの禁止地図データ(D3)を参照することで、実際には入れないなどの誤誘導をより確実に防ぐものとなっている。例えば、
図12の地図情報においては、中央位置P1の周辺に、目的地の周辺道路R1,R2,R3,R4,R5が存在しており、中央位置に対応した入口情報が複数あるか又は存在しない場合は、これら目的地の周辺道路R1,R2,R3,R4,R5のいずれか一つ以上を、修正された目的地MPとして優先順位づけしたうえで選択し修正設定することとなる。この優先順位づけをする際に、これら目的地の周辺道路R1,R2,R3,R4,R5のうち、中央位置P1に最も近い目的地の周辺道路は北部に隣接するR2であり、周辺道路から中央位置までの距離を条件とした場合には距離が最も近いものを高優先順位とされるものの、禁止地図データの通行禁止データN1,N2が参照されることで、周辺道路から中央位置までの距離条件による優先順位を超えて、周辺道路R2の優先順位は絶対的に低く設定される。
【0040】
また、記憶手段102には、目的地を住所番地だけでなく、名称(例えば、地域名、建物名、駅名など)、電話番号などでも設定できるように住所番地に名称、電話番号等が関連付けて格納されている。また、目的地に対応する住所番地には、住所番地毎に中央位置の緯度・経度情報CP1が関連付けて格納されている。さらに、記憶手段102には、第1の実施形態に係るナビゲーションシステムのプログラム(ナビゲーションシステム用プログラム)が格納されている。
【0041】
入力手段103は、例えば、タッチパネルや操作ボタンであり、ユーザが入力する内容を受付ける。
【0042】
修正手段104(目的地位置修正手段)は、入力手段103で目的地が受付けられると、記憶手段102に格納されている位置修正データ(D2)を参照し、入力手段103で受付けた目的地の住所番地に対応する入口情報がある場合、該目的地に関連付けられている中央位置の緯度・経度情報CP1を、修正された目的地MPとして、対応する入口情報の緯度・経度情報CP2に修正する。
【0043】
具体的には、修正手段104は、
図4に示すように、入力手段103で受付けた目的地の住所番地に対応する入口情報がある場合、該目的地に関連付けられている緯度・経度情報を、記憶手段102に格納されている位置修正データ(D2)を参照し、入力手段103で受付けた目的地の住所番地である中心位置の入口情報の緯度・経度情報CP1([33.562161,133.53438])を、修正された目的地MPとして、前記中心位置の入口情報に対応した入口情報の緯度・経度情報CP2([33.562270,133.53393])に修正する。
図4では、経路探索の入力手段によって受け付けるXMLタグの情報列において修正した例を示す。この他、演算手段105(経路探索手段)による経路探索実行の際に参照する一時的な処理情報列において修正したものでもよい。さらに、この修正された目的地MPである、入口情報の緯度・経度情報CP2又はこれを含む情報列を修正履歴として記録しておき、再検索の際の優先候補として参照可能な状態にしておくことが好ましい。この修正履歴に含まれる修正された目的地MPの緯度・経度情報又はこれを含む情報列は優先順位タグが関連付けられており、優先順位タグの上昇/下降調整及びこれによるソートが、記憶手段102内で自動実行される。例えば、目的地到着後直後の再検索の実行に基づき、第3の更新手段によって優先順位タグの優先順位度が下げられ、或いは、目的地到着後直後の再検索回数に基づき、第3の更新手段によって優先順位タグの優先順位度が上げられる。また例えば、ユーザのフィードバックによる第3の更新手段によって優先順位タグの優先順位度が上下される。
【0044】
演算手段105(経路探索手段)は、記憶手段102に格納されている地図データ(D1)を参照し、位置認識手段101で認識される現在位置から修正手段104で修正された目的地MPまでの経路を探索する。この際、演算手段105は、禁止地図データ(D3)を参照し、高低差により通行できない領域、道路を分断する水路、通行を妨げる遮断壁など、通常の車両が通行できない領域のデータ、すなわち通行禁止データ(N1,N2,N3・・・)を除外して経路を探索する。
【0045】
例えば、目的地が道路下に建築された地下駐車場である場合、目的地を修正しないと、
図5(a)に示すように、地下駐車場の真上にある地上の中央位置P1までの経路が探索されるため、ユーザは、中央位置P1まで案内された後、駐車場の入口をさらに探す必要がある。一方、本実施形態のナビゲーションシステムでは、
図5(b)に示すように、駐車場の入口位置P2に目的地を修正して、修正された目的地MPまでの経路探索を行うので、ユーザは、目的地の入口まで案内される。このため、ユーザは、目的地到着後に入口を探すためにさらに時間を費やす必要がなく非常に利便性が高くなる。
【0046】
ここで、本実施形態に係るナビゲーションシステムは、CPUやMPU等のプロセッサが記憶手段102に格納されているナビゲーションシステム用プログラムを読み込んで実行することにより実現される。
【0047】
表示手段106は、例えば、液晶表示装置であり、目的地入力用の画面や経路案内の画面など、本実施形態に係るナビゲーションシステムに必要な画面を表示する。
【0048】
(ナビゲーションシステムの動作)
図6は、第1の実施形態に係るナビゲーションシステムの動作を示すフローチャートである。以下、
図1〜
図6を参照して第1の実施形態に係るナビゲーションシステムの動作を説明する。
【0049】
初めに、ユーザが目的地を入力すると、入力手段103は、ユーザの入力を受け付ける。(S101)。次に、ユーザは、一般道優先や高速道路優先等の条件設定を入力し、入力手段103は、ユーザの入力を受け付ける(S102)。次に、修正手段104(目的地位置修正手段)は、入力手段103で目的地が受付けられると、記憶手段102に格納されている位置修正データ(D2)を参照し、入力手段103で受付けた目的地の住所番地に対応する入口情報があるかを確認する(S103)。
【0050】
入力手段103で受付けた目的地の住所番地に対応する入口情報がある場合(S103のYes)、修正手段104は、該目的地に関連付けられている中央位置の緯度・経度情報CP1を、これに対応する入口情報の緯度・経度情報CP2に修正する(S105)。つまり、修正手段104は、目的地の修正を行う。一方、入力手段103で受付けた目的地の住所番地に対応する入口情報がない場合(S103のNo)、修正手段104は、目的地の修正を行わない。
【0051】
次に、演算手段105(経路探索手段)は、禁止地図データ(D3)を参照し、高低差により通行できない領域、道路を分断する水路、通行を妨げる遮断壁など、通常の車両が通行できない領域(通行禁止領域)が、目的地近辺に存在しないか確認する(S105)。
【0052】
目的地近辺に通行禁止領域が存在する場合(S105のYes)、演算手段105は、記憶手段102に格納されている地図データ(D1)及び禁止地図データ(D3)を参照し、高低差により通行できない領域、道路を分断する水路、通行を妨げる遮断壁など、通常の車両が通行できない領域(通行禁止領域)を除外して、位置認識手段101で認識される現在位置から目的地までの経路を探索する(S106)。
【0053】
また、目的地近辺に通行禁止領域が存在しない場合(S105のNo)、演算手段105は、記憶手段102に格納されている地図データ(D1)に基づいて、位置認識手段101で認識される現在位置から目的地までの経路を探索する(S107)。S106又はS107のステップでの探索が終了すると、表示手段106は、演算手段105での探索結果を表示する(S108)。
【0054】
次に、演算手段105は、ユーザが入力手段103で案内開始の入力操作を行ったかを確認する(S109)。案内開始の入力操作が行われた場合(S109のYes)、演算手段105は、経路の案内を開始する(S110)。また、案内開始の入力操作が行われない場合(S109のNo)、演算手段105は、ユーザが入力手段103で再検索の入力操作を行ったかを確認する(S111)。
【0055】
再検索の入力操作が行われた場合(S111のYes)、ナビゲーションシステムは、S101のステップに戻り、目的地の入力を受け付ける。また、再検索の入力操作が行われない場合(S111のNo)、ナビゲーションシステムは、動作を終了する。
【0056】
以上のように、第1の実施形態に係るナビゲーションシステムは、目的地までの経路案内を行うナビゲーションシステムであって、自己の現在位置を認識する位置認識手段101と、目的地の入力操作を受付ける入力手段103と、目的地に対応する各住所番地の入口情報を含む位置修正データを参照し、目的地に対応する各住所番地の入口情報が存在する場合、目的地の位置を入口位置に修正する修正手段104(目的地位置修正手段)と、地図データを参照して、位置認識手段101で認識される現在位置から目的地までの経路を探索する演算手段105(経路探索手段)とを備える。そして、演算手段105は、高低差、分断水路及び遮断壁の位置情報を含む通行禁止データを参照し、通行禁止データに含まれる領域を除外して目的地までの経路を探索する。
【0057】
このため、第1の実施形態に係るナビゲーションシステムは、目的地に対応する各住所番地の入口情報及び高低差、分断水路及び遮断壁などにより通行できない通行禁止領域を考慮してユーザを案内することができるので、ユーザを適切に目的地まで案内することができる。
【0058】
また、第1の実施形態に係るナビゲーションシステムの記憶手段102に格納される位置修正データは、各住所番地の建物ごとに、正門位置、通用門位置、守衛室位置、社名看板位置及び表札位置の少なくとも1つを含み、目的地位置修正手段は、正門位置、通用門位置、守衛室位置、社名看板位置及び表札位置に対する優先度に応じて、目的地の位置を修正する。つまりユーザを、目的地の正門位置、通用門位置、守衛室位置、社名看板位置又は表札位置に案内することができるので、ユーザは、案内終了後に目的地を自力で見つける必要性がなく、非常に利便性の高いナビゲーションシステムとなる。
【0059】
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係るナビゲーションシステムの構成図である。この第2の実施形態では、インターネットにアクセスして、画像検索を行い、該画像検索の結果に基づいて目的地の位置を修正する実施形態について説明する。
【0060】
図7に示すように、第2の実施形態に係るナビゲーションシステムとなる携帯端末2は、位置認識手段101と、記憶手段102と、入力手段103と、修正手段104(目的地位置修正手段)と、演算手段105(経路探索手段)と、表示手段106と、検索手段107(第1,第2の検索手段)と、照合手段108とを備える。なお、
図1〜
図6を参照して説明した構成と同一の構成には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0061】
検索手段107(第1の検索手段)は、インターネットにアクセスして、入力手段で受付けた目的地に関する画像を検索する。また、検索手段107(第2の検索手段)は、修正手段104(目的地位置修正手段)により修正された目的地MP付近のストリート画像を検索する。
【0062】
照合手段108は、検索手段107で検索される2種類の画像を照合して類似度を算出する。また、修正手段104は、照合手段108で算出された画像の類似度に基づいて、目的地の位置を修正する。
【0063】
以上のように、第2の実施形態に係るナビゲーションシステムは、インターネットにアクセスして、入力手段で受付けた目的地に関する画像と、修正手段104(目的地位置修正手段)により修正された目的地MP付近のストリート画像とを検索する検索手段107と、検索手段107で検索される2種類の画像を照合して類似度を算出する照合手段108とを備える。そして、修正手段104は、照合手段108で算出された画像の類似度に基づいて目的地の位置を修正するので、ユーザをより適切に目的地まで案内することができる。
【0064】
(第3の実施形態)
図8は、第3の実施形態に係るナビゲーションシステムの構成図である。この第3の実施形態では、経路案内終了後に現在位置を所定時間モニタし、該モニタの結果に基づいて、記憶手段102に格納されている位置修正データに反映させる実施形態について説明する。
【0065】
図8に示すように、第3の実施形態に係るナビゲーションシステムとなる携帯端末3は、位置認識手段101と、記憶手段102と、入力手段103と、修正手段104(目的地位置修正手段)と、演算手段105(経路探索手段)と、表示手段106と、第1のモニタ手段109と、第1の更新手段110とを備える。なお、
図1〜
図6を参照して説明した構成と同一の構成には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0066】
第1のモニタ手段109は、経路案内終了後、位置認識手段101で認識される現在位置を所定時間モニタする。第1の更新手段110は、第1のモニタ手段109でモニタされる経路案内終了後からの現在位置の軌跡を、記憶手段102に格納されている位置修正データに反映させる。
【0067】
具体的には、目的地到着後に、ユーザが移動している場合には、ユーザが希望している本来の目的地に到着していない可能性が高い。このため、案内終了後に、第1のモニタ手段109で現在位置を所定時間モニタし、所定時間内に移動した場合には、第1の更新手段110は、案内した位置が本来の目的地では無いとして、移動後の現在位置を目的地の位置であるとして記憶手段102に格納されている位置修正データに反映させる。なお、第1の更新手段110は、所定時間移動しない場合に、本来の目的地であると判断する。
【0068】
以上のように、第3の実施形態に係るナビゲーションシステムによれば、経経路案内終了後からの現在位置の軌跡を位置修正データに反映させるので、案内が適切でなかった場合に、次回からユーザを適切に目的地まで案内することができる。
【0069】
(第4の実施形態)
図9は、第4の実施形態に係るナビゲーションシステムの構成図である。この第4の実施形態では、経路案内終了後に同一の目的地が再検索されたかをモニタし、該モニタの結果に基づいて、記憶手段102に格納されている位置修正データに反映させる実施形態について説明する。
【0070】
図9に示すように、第4の実施形態に係るナビゲーションシステムとなる携帯端末4は、位置認識手段101と、記憶手段102と、入力手段103と、修正手段104(目的地位置修正手段)と、演算手段105(経路探索手段)と、表示手段106と、第2のモニタ手段111と、第2の更新手段112とを備える。なお、
図1〜
図6を参照して説明した構成と同一の構成には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0071】
第2のモニタ手段111は、経路案内終了後に同一の目的地が再検索されたかをモニタする。第2の更新手段112は、第2のモニタ手段111でモニタされる再検索の結果を、記憶手段102に格納されている位置修正データに反映させる。
【0072】
具体的には、目的地到着後に、ユーザが目的地を再建策した場合には、ユーザが希望している本来の目的地に到着していない可能性が高い。このため、案内終了後に、第2のモニタ手段111でユーザが目的地を再検索したかをモニタし、再検索を行った場合には、第2の更新手段112は、案内した位置が本来の目的地では無いとして、再検索後の現在位置を目的地の位置であるとして記憶手段102に格納されている位置修正データに反映させる。
【0073】
以上のように、第4の実施形態に係るナビゲーションシステムによれば、再検索の結果を位置修正データに反映させるので、案内が適切でなかった場合に、次回からユーザを適切に目的地まで案内することができる。
【0074】
(第5の実施形態)
図10は、第5の実施形態に係るナビゲーションシステムの構成図である。この第5の実施形態では、ユーザよる目的地の修正データを受付け、受付けた目的地の修正データに基づいて、記憶手段102に格納されている位置修正データに反映させる実施形態について説明する。
【0075】
図10に示すように、第5の実施形態に係るナビゲーションシステムとなる携帯端末5は、
位置認識手段101と、記憶手段102と、入力手段103と、修正手段104(目的地位置修正手段)と、演算手段105(経路探索手段)と、表示手段106と、第3の更新手段112とを備える。なお、
図1〜
図6を参照して説明した構成と同一の構成には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0076】
入力手段103は、ユーザよる目的地の修正データを受付ける。ここで、ユーザによる目的地の修正データは、例えば、表示手段に表示されている案内マップ上の位置を修正後の目的地として登録したり、本来の目的地到着後に、現在位置を修正後の目的地として登録したりするようにすればよい。第3の更新手段113は、入力手段103で受付けた目的地の修正データを、記憶手段102に格納されている位置修正データに反映させる。
【0077】
以上のように、第5の実施形態に係るナビゲーションシステムによれば、ユーザによる目的地の修正データを位置修正データに反映させるので、案内が適切でなかった場合に、次回からユーザを適切に目的地まで案内することができる。
【0078】
(第6の実施形態)
図11は、第6の実施形態に係るナビゲーションシステムの構成図である。この第6の実施形態では、目的地の周辺道路の位置が通行禁止データに含まれる場合に、該周辺道路の手前で経路案内を終了させ、表示手段106に三次元画像を表示して目的地までの誘導を行う実施形態について説明する。
【0079】
図11に示すように、第6の実施形態に係るナビゲーションシステムとなる携帯端末6は、
位置認識手段101と、記憶手段102と、入力手段103と、修正手段104(目的地位置修正手段)と、演算手段105(経路探索手段)と、表示手段106と、三次元誘導手段114と、撮像手段115とを備える。なお、
図1〜
図6を参照して説明した構成と同一の構成には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0080】
表示手段106は、演算手段105(経路探索手段)で探索される経路案内を表示する。三次元誘導手段114は、目的地の周辺道路が通行禁止データ(D2)に含まれるなど、目的地の周辺道路が複雑である場合、該周辺道路の手前で、演算手段105で検索された経路による経路案内を終了させる。次に、三次元誘導手段114は、表示手段106に三次元画像を表示して目的地までの誘導を行う。撮像手段115は、進行方向を撮像する。
【0081】
図12は、三次元誘導手段114が、目的地の周辺道路の手前で経路案内を終了させる場合の説明図である。
図12に示すように、複数ある目的地の周辺道路R3、R5が行き止まりであり通行禁止データ(通行禁止領域のデータ)に含まれるなど、目的地の周辺道路が複雑である場合、三次元誘導手段114は、該周辺道路の手前(例えば、円形の誘導領域VR内であって誘導領域VRの領域縁近傍と重なる、最も大きい周辺道路上の点)で経路案内を終了させ、表示手段106に三次元画像を表示して目的地までの誘導を行う。この誘導領域VRは、中央位置P1を中心とした所定の誘導半径r
vの円形領域であり、経路探索手段とは異なる三次元誘導手段或いは目視によって、目的地への誘導を行うことができる領域となっている。入口情報がなく修正された目的地を特定できない場合には、仮想の誘導領域VRを地図情報にレイヤー表示して、敢えてこの誘導領域VRの領域縁である円形線と重なる最も大きな道路(主要道路)との重なり部分を「修正された目的地」として設定することで、誘導領域VR内へ確実に誘導するものとしている。これにより、経路探索手段による途中位置(
図2における修正された目的地MP)までの経路誘導後に、三次元誘導手段(例えば、
図13、
図14、又は
図15〜
図19に示す画像による誘導手段)による経路誘導の切り替え動作を行う、いわゆる、経路案内手段の切り替えシステム(
図20)をなす。このような切り替えシステムは、複数の経路案内手段を組み合わせることで誤誘導の回避性が向上するため、災害時の避難誘導システムとして活用することができる。
【0082】
ここで、三次元誘導手段114は、例えば、以下の手法により経路案内を終了した位置から目的地までの誘導を行う。
(1)表示手段106に、撮像手段115で撮像される画像(第1の画像)に、現在位置から見た目的地の方向を示す画像(第2の画像)を重畳して表示させる。
(2)表示手段106に現在位置から目的地までの案内動画又は案内画像を表示させる。
【0083】
図13は、表示手段106に、撮像手段115で撮像される画像(第1の画像)に、現在位置から見た目的地の方向を示す画像(第2の画像)を重畳して表示させた一例を示す図である。この場合、
図13に示すように、三次元誘導手段114は、撮像手段115で撮像される画像(第1の画像)に、現在地から見た目的地の方向を示すアイコン201と、目的地の名称、目的地までの距離及び目的地の画像からなるエアタグ202(第2の画像)を重畳して表示手段106に表示し、ユーザを目的地まで誘導する。
【0084】
図14は、表示手段106に、撮像手段115で撮像される画像(第1の画像)に、現在位置から見た目的地の方向を示す画像(第2の画像)を重畳して表示させた他の例を示す図である。この場合、
図14に示すように、三次元誘導手段114は、撮像手段115で撮像される画像(第1の画像)に、現在地から見た目的地の方向を示す矢印アイコン203(第2の画像)を重畳して表示手段106に表示し、ユーザを目的地まで誘導する。
【0085】
図15〜
図19は、目的地までの案内動画又は案内画像を表示させる場合の表示画像の一例を示す図である。この場合、
図15〜
図19に示すように、三次元誘導手段114は、表示手段106に予め撮像しておいた現在地から目的地までの案内動画又は案内画像を表示し、ユーザを目的地まで誘導する。なお、予め撮像しておいた現在地から目的地までの案内動画又は案内画像は、記憶手段102に格納されており、三次元誘導手段114により読み出されて表示手段106に表示される。
【0086】
図20は、第6の実施形態に係るナビゲーションシステムの動作を示すフローチャートである。以下、
図11〜
図20を参照して第6の実施形態に係るナビゲーションシステムの動作を説明する。なお、以下の説明では、目的地までの経路案内中からの動作について説明する。
【0087】
経路案内中、三次元誘導手段114は、目的地周辺(例えば、目的地から半径数百m)であるかを判定する(S201)。目的地周辺(例えば、目的地から半径数百m)である場合(S201のYes)、三次元誘導手段114は、目的地周辺の道路が行き止まりであるなどの理由で通行禁止データ(通行禁止領域のデータ)に含まれているかを判定する(S202)。
【0088】
目的地周辺の道路が通行禁止データ(通行禁止領域のデータ)に含まれている場合(S202のYes)、三次元誘導手段114は、該周辺道路の手前で、演算手段105で検索された経路による経路案内を終了させ、三次元誘導手段114は、表示手段106に三次元画像を表示して目的地までの誘導を行う(S203)。
【0089】
また、目的地周辺の道路が通行禁止データN(通行禁止領域)に含まれていない場合(S202のNo)、三次元誘導手段114による誘導案内は行われず、演算手段105で検索された経路による通常の経路案内が行われる(S204)。
【0090】
以上のように、第6の実施形態に係るナビゲーションシステムによれば、目的地の周辺道路が通行禁止データ(通行禁止領域のデータ)に含まれる場合に、該周辺道路の手前で経路案内を終了させ、表示手段106に三次元画像を表示して目的地までの誘導を行う三次元誘導手段を備えている。このため、ユーザをより適切に目的地の入口まで案内することができる。
【0091】
また、第6の実施形態に係るナビゲーションシステムの三次元誘導手段114は、撮像手段115で撮像される画像(第1の画像)に目的地の方向(エアタグや矢印)を示す画像(第2の画像)を重畳して表示させるので、ユーザは、表示手段に重畳表示される目的地の方向に従って進むだけでよく、目的地まで目的地まで容易に誘導することができ、ユーザの負担が低減される。
【0092】
また、第6の実施形態に係るナビゲーションシステムの三次元誘導手段114は、表示手段106に現在位置から目的地までの案内動画又は案内画像を表示させるので、ユーザは、案内動画又は案内画像に従って進むだけでよく、目的地まで目的地まで容易に誘導することができ、ユーザの負担が低減される。
【0093】
(その他の実施形態)
以上、実施形態をもとに本発明を説明した。なお、上記実施形態は例示であり、本発明の主旨から逸脱しない限り、上述各実施形態に対して、さまざまな変更、増減、組合せを加えてもよい。例えば、上記実施形態では、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末を例に実施形態に係るナビゲーションシステムについて説明したが、本発明は、車両に搭載された固定型のナビゲーションシステムに適用することも可能である。また、第1乃至第5の実施形態を適宜組み合わせて実施することもできる。
【解決手段】目的地までの経路案内を行うナビゲーションシステムであって、自己の現在位置を認識する位置認識手段と、目的地の入力操作を受付ける入力受付手段と、前記目的地に対応する各住所番地の建物ごとに、正門位置、通用門位置、守衛室位置、社名看板位置及び表札位置の少なくとも1つ以上の位置情報を含む位置修正データを参照して前記目的地の位置を修正する目的地位置修正手段と、地図データと、高低差、分断水路及び遮断壁の位置情報を含む通行禁止データとを参照し、前記通行禁止データに含まれる領域を除外して、前記位置認識手段で認識される現在位置から前記目的地位置修正手段で修正された目的地までの経路を探索する経路探索手段とを備える。