【文献】
ITRI,Providing Mobility Information Upon IDLE to Connected,3GPP TSG-RAN WG2#83bis,3GPP,2013年10月11日,R2-133106
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の好ましい実施形態について具体的に説明し、その例は添付された図面に示す。本発明の概念と範囲を超えない限り、多様な修正及び変更が可能であるということが本発明の属する技術分野における従事者には自明なはずである。そこで、修正及び変更は添付された請求項及びその同等な範囲内で行われる限り、本発明は発明の修正及び変更をカバーするように意図される。
【0017】
添付された図面を参考しながら、実施形態によるセル訪問履歴送信方法及びその無線装置について詳しく説明する。
【0018】
本発明は、UMTS(universal mobile telecommunication system)及びEPC(evolved packet core)を基に説明される。しかし、本発明はこのような通信システムに制限されることはなく、本発明の技術的精神が適用される全ての種類の通信システム及び方法に適用されることもできる。
【0019】
ここで使用される技術的用語は、特定の実施形態を説明するために使用されるだけであり、本発明を制限するのに使用されないということに注目しなければならない。また、特別に異ならせてに定義されない限り、ここで使用される技術的用語は本発明の属する分野における従事者が一般的に理解できるように解釈されなければならないが、広範囲過ぎたり、狭小過ぎるように解釈されてはならない。また、ここで使用される技術的用語は、本発明の精神を正確に表現できない間違った用語である場合、その用語は本発明の分野に属する従事者が適切に理解できるよう、技術的用語に取り替えなければならない。そして、本発明で使用される一般的な用語は、辞典の定義及び文脈に基づいて解釈されなければならず、広範囲過ぎたり、狭小過ぎるように解釈されてはならない。
【0020】
しかし、そうでなく明らかに使用されていなければ、単数の表現は複数の意味を含む。本出願において、「含む」及び「有する」という用語は、ここに開示された全ての要素またはステップを必須に含むことと解釈されてはならず、要素またはステップの一部を含まないと解釈されなければならないか、別途の要素またはステップをさらに含むことと解釈されなければならない。
【0021】
第1、第2などのように序数を含む、ここで使用される用語は、多様な構成要素を説明するのに使用されることができるが、上記構成要素は上記用語によって限定されることはない。上記用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使用される。例えば、第1構成要素は第2構成要素に命名されることができ、類似するように第2構成要素は第1構成要路に命名されることができる。
【0022】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いたり、「接続されて」いる場合には、その他の構成要素に直接的に連結されていたり、または接続されていることもあり得るが、中間に他の構成要素が存在することもある。これに対し、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いたり、「直接接続されて」いる場合には、中間に他の構成要素が存在しないことと理解されなければならない。
【0023】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付された図面を参照しながら詳しく説明し、図面符号と関係なく同一または類似した構成要素は同一な参照符号を与え、その重複説明は省略する。また、本発明の説明において、本発明が属する公知no技術に対する特定説明が本発明の要旨を曖昧にさせると判断されれば、詳しい説明は省略する。また、添付された図面は、本発明の精神を容易に説明するために示すだけであるという事実に注目しなければならず、本発明の図面によって本発明の精神を制限することと解釈されてはならない。本発明の精神は、添付された図面と他の全ての変更、同等物及び代替物まで拡張されることと解釈されなければならない。
【0024】
添付された図面には端末(user equipment、UE)が例示されるが、端末は、端末(terminal)、移動装備(mobile equipment、ME)、移動局(mobile station、MS)、ユーザ端末(user terminal、UT)、加入者局(subscriber station、SS)、無線装置(wireless device、WD)、携帯装置(handheld device、HD)、接続端末(access terminal、AT)などの用語で称することができる。そして、端末は、ノートパンコン、携帯電話、PDA、スマートフォン、マルチメディア装置などのような携帯装置またはPCまたは車両装着装置のような非携帯装置として具現されることができる。
【0025】
図1は、本発明が適用される無線通信システムを示す。
【0026】
無線通信システムはまたE−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)またはLTE(Long Term Evolution)/LTE−Aシステムとも呼ばれることができる。
【0027】
E−UTRANは、少なくとも端末(10;User Equipment、UE)に制御平面(control plane)とユーザ平面(user plane)とを提供する基地局(20;Base Station、BS)を含む。端末(10)は、固定されたり移動性を有することができ、MS(Mobile station)、UT(User Terminal)、SS(Subscriber Station)、MT(mobile terminal)、無線器機(Wireless Device)など他の用語で呼ばれることができる。基地局(20)は、端末(10)と通信する固定された局(fixed station)を言い、eNB(evolved−NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)など他の用語で呼ばれることができる。
【0028】
基地局(20)は、X2インターフェースを通じて互いに連結されることができる。基地局(20)は、S1インターフェースを通じてEPC(Evolved Packet Core、30)、より詳しくは、S1−MMEを通じてMME(Mobility Management Entity)と、S1−Uを通じてS−GW(Serving Gateway)と連結される。
【0029】
EPC(30)は、MME、S−GW及びP−GW(Packet Data Network−Gateway)で構成される。MMEは、端末の接続情報や端末の能力に関する情報を有しており、このような情報は端末の移動性管理に主に使用される。S−GWは、E−UTRANを終端点として有するゲートウェイである。P−GWは、PDNを終端点として有するゲートウェイである。
【0030】
端末とネットワークとの間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)の層は、通信システムにおいて広く知られた開放型システム間の相互接続(Open System Interconnection;OSI)基準モデルの下位3層を基にL1(第1層)、L2(第2層)、L3(第3層)に区分されることができる。この中で第1層に属する物理層は、物理チャンネル(Physical Channel)を用いた情報伝送サービス(Information Transfer Service)を提供し、第3層に位置するRRC(Radio Resource Control)層は、端末とネットワークとの間に無線資源を制御する役割を行う。このために、RRC層は、端末と基地局間のRRCメッセージを交換する。
【0031】
図2は、ユーザ平面に対する無線プロトコル構造を示す図である。
図3は、制御平面に対する無線プロトコル構造を示す図である。
【0032】
ユーザ平面は、ユーザデータ伝送のためのプロトコルスタック(protocol stack)である。制御平面は、制御信号伝送のためのプロトコルスタックである。
【0033】
図2及び3を参照すると、物理層(PHY(physical) layer)は、物理チャンネル(physical channel)を用いて上位層に情報伝送サービス(information transfer service)を提供する。物理層は、上位層であるMAC(Medium Access Control)層とは伝送チャンネル(transport channel)を通じて連結されている。伝送チャンネルを通じてMAC層と物理層との間でデータが移動する。伝送チャンネルは、無線インターフェースを通じてデータがどのようにどのような特徴で伝送されるかによって分類される。
【0034】
互いに異なる物理層の間、即ち送信機と受信機との物理層の間では、物理チャンネルを通じてデータが移動する。前記物理チャンネルは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式に変調されることができ、時間と周波数を無線資源として活用する。
【0035】
MAC層の機能は、論理チャンネルと伝送チャンネル間のマッピング、及び論理チャンネルに属するMAC SDU(service data unit)の伝送チャンネル上に物理チャンネルに提供される伝送ブロック(transport block)への多重化/逆多重化を含む。MAC層は、論理チャンネルを通じてRLC(Radio Link Control)層にサービスを提供する。
【0036】
RLC層の機能は、RLC SDUの連結(concatenation)、分割(segmentation)及び再結合(reassembly)を含む。無線ベアラ(Radio Bearer;RB)が要求する多様なQoS(Quality of Service)を保障するため、RLC層は透明モード(Transparent Mode、TM)、非確認モード(Unacknowledged Mode、UM)及び確認モード(Acknowledged Mode、AM)の3つの動作モードを提供する。AM RLCは、ARQ(automatic repeat request)を通じて誤謬訂正を提供する。
【0037】
ユーザ平面におけるPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層の機能は、ユーザデータの伝達、ヘッダ圧縮及び暗号化を含む。制御平面におけるPDCP層の機能は、制御平面データの伝達及び暗号化/無欠性保護を含む。
【0038】
RRC(Radio Resource Control)層は、制御平面でのみ定義される。RRC層は、無線ベアラの設定(configuration)、再設定(re−configuration)及び解除(release)と関連して論理チャンネル、伝送チャンネル及び物理チャンネルの制御を担当する。RBは、端末とネットワーク間のデータ伝達のために第1層(PHY層)及び第2層(MAC層、RLC層、PDCP層)によって提供される論理的経路を意味する。
【0039】
RBが設定されるということは、特定サービスを提供するために無線プロトコル層及びチャンネルの特性を規定し、それぞれの具体的なパラメータ及び動作方法を設定する過程を意味する。RBはさらにSRB(Signaling RB)とDRB(Data RB)との2つに分けることができる。SRBは、制御平面においてRRCメッセージを伝送する通路として使用される。DRBは、ユーザ平面においてユーザデータを伝送する通路として使用される。
【0040】
端末のRRC層とE−UTRANのRRC層との間にRRC連結(RRC Connection)が確立されると、端末はRRC連結(RRC connected)状態になり、そうでない場合、RRCアイドル(RRC idle)状態になる。
【0041】
ダウンリンク伝送チャンネルを通じてネットワークから端末にデータが伝送される。ダウンリンク伝送チャンネルの例として、システム情報を伝送するBCH(Broadcast Channel)と、その他にユーザトラフィックや制御メッセージを伝送するダウンリンクSCH(Shared Channel)がある。ダウンリンクマルチキャストまたはブロードキャストサービスのトラフィックまたは制御メッセージの場合、ダウンリンクSCHを通じて伝送することもでき、あるいは別途のダウンリンクMCH(Multicast Channel)を通じて伝送することもできる。アップリンク伝送チャンネルを通じて端末からネットワークにデータが伝送される。アップリンク伝送チャンネルの例として、初期制御メッセージを伝送するRACH(Random Access Channel)と、その他にユーザトラフィックや制御メッセージを伝送するアップリンクSCH(Shared Channel)がある。
【0042】
伝送チャンネルの上位にあり、伝送チャンネルにマッピングされる論理チャンネル(Logical Channel)としては、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
【0043】
物理チャンネル(Physical Channel)は、時間領域において複数のOFDMシンボルと周波数領域において複数の副搬送波(Sub−carrier)とで構成される。1つのサブフレーム(Sub−frame)は、時間領域において複数のOFDMシンボル(Symbol)で構成される。資源ブロックは資源の割り当て単位であり、複数のOFDMシンボルと複数の副搬送波(sub−carrier)とで構成される。また、各サブフレームは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、即ち、L1/L2制御チャンネルのために該当サブフレームの特定OFDMシンボル(例えば、1つ目のOFDMシンボル)の特定の副搬送波を用いることができる。TTI(Transmission Time Interval)は、サブフレーム伝送の単位時間である。
【0044】
以下、端末のRRC状態(RRC state)とRRC連結方法について詳述する。
【0045】
RRC状態とは、端末のRRC層がE−UTRANのRRC層と論理的連結(logical connection)がなされているか否かを言う。2つの層が互いに連結されている場合はRRC連結状態、2つの層が互いに連結されていない場合はRRCアイドル状態と呼ぶ。RRC連結状態の端末は、RRC連結が存在するため、E−UTRANは該当端末の存在をセル単位で把握することができる。従って、端末は効果的に制御することができる。これに対し、RRCアイドル状態の端末はE−UTRANが把握することはできず、セルよりさらに大きな地域単位であるトラッキング領域単位でCN(core network)が管理する。即ち、RRCアイドル状態の端末は大きな地域単位で存在有無のみが把握される。音声やデータのような通常の移動通信サービスを受けるためには、RRC連結状態に移動しなければならない。
【0046】
ユーザが端末の電源を最初につけた際、端末は先ず適切なセルを探索した後、該当セルにおいてRRCアイドル状態に留まる。RRCアイドル状態の端末は、RRC連結を結ぶ必要がある際のみに初めてRRC連結過程を通じてE−UTRANとRRC連結を確立し、RRC連結状態に移行する。RRCアイドル状態にあった端末がRRC連結を結ぶ必要がある場合は様々あり、例えばユーザの通話の試みなどの理由でアップデータの伝送が必要になったり、それともE−UTRANから呼出(paging)メッセージを受信した場合にこれに対する応答メッセージの伝送などを挙げることができる。
【0047】
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、連結管理(Session Management)と移動性管理(Mobility Management)などの機能を行う。
【0048】
それでは、無線リンク失敗について説明する。
【0049】
端末は、サービスを受信するサービングセルとの無線リンクの品質維持のために持続的に測定を行う。端末は、サービングセルとの無線リンクの品質悪化によって現在状況で通信が不可能であるか否かを決定する。もしサービングセルの品質が低すぎて通信が殆ど不可能な場合、端末は現在状況を無線連結失敗と決定する。
【0050】
もし無線リンク失敗が決定すると、端末は現在のサービングセルとの通信維持を諦め、セル選択(またはセル再選択)手順を通じて新たなセルを選択し、新たなセルへのRRC連結再確立を試みる。
【0051】
図4は、3GPP LTE−A用の搬送波集成を使用する広帯域システムの一例を示す。
【0052】
成分搬送波(CC)は、その時の搬送波集成システムで使用される搬送波を意味し、簡単に搬送波と呼ばれることができる。
【0053】
図4を参照すると、各成分搬送波(CC)は、3GPP LTEの帯域幅である20MHzの帯域幅を有する。最大5つのCCが集成されることができ、100MHzの最大帯域幅が構成されることができる。
【0054】
搬送波集成システムは、集成搬送波が隣接する隣接搬送波集成システムと、集成された搬送波が互いに離れている非隣接搬送波集成システムとに分類することができる。以下、簡単に搬送波集成システムと称すれば、成分搬送波が隣接した場合と制御チャンネルが非隣接する場合との全てを含むものと理解される必要がある。
【0055】
1つ以上の成分搬送波が集成されると、成分搬送波は既存システムとの後方互換(backward compatibility)のための既存システムから採択された帯域幅を使用することができる。例えば、3GPP LTEシステムは1.4MHz、3MHz、5MHz、10MHz、15MHz及び20MHzの帯域幅を支援し、3GPP LTE−Aシステムは3GPP LTEシステムの帯域幅を使用して20MHz以上の広帯域を構成することができる。または、既存システムの帯域幅を使用するよりは、新たな帯域幅が広帯域を構成するように定義することができる。
【0056】
無線通信システムのシステム周波数帯域は、複数の搬送波周波数に分離される。ここで、搬送波周波数はセルのセル周波数を意味する。以下、セルはダウンリンク周波数資源及びアップリンク周波数資源を意味する。また、セルはダウンリンク周波数資源及び選択的アップリンク周波数資源の組み合わせであると言える。また、搬送波集成が考慮されない一般的な場合に、1つのセルは常にアップリンク周波数資源及びダウンリンク周波数資源の対を有することができる。
【0057】
セルは、1次セル及び2次セル、そしてサービングセルに分類することができる。
【0058】
1次セルは、1次周波数で動作するセルを意味する。1次セルは、端末が基地局と初期連結確立手順または連結再確立手順を行うセルであるか、ハンドオーバ過程で1次セルとして指定されたセルである。
【0059】
2次セルは、2次周波数で動作するセルを意味する。2次セルは、一旦RRC連結が確立されると構成され、別途の無線資源を提供するのに使用される。
【0060】
サービングセルは、搬送波集成が構成されない場合や端末が搬送波集成を提供しない場合に1次セルで構成される。搬送波集成が構成される場合、「サービングセル」という用語は端末に構成されるセルを示し、複数のサービングセルが含まれることができる。1つのサービングセルは1つのダウンリンク成分搬送波または一対の成分搬送波(ダウンリンク成分搬送波とアップリンク成分搬送波)で構成される。複数のサービングセルは、1次セルと1つ以上の全ての2次セルで構成されることができる。
【0061】
1次成分搬送波(PCC)は、1次セルに該当する成分搬送波(CC)を意味する。PCCは、複数のCCのうち、端末が初期に基地局と連結またはRRC連結をなすCCである。PCCは、複数のCCに関するシグナリングのための連結またはRRC連結を担当し、端末と係わる連結情報である端末状況情報(UE状況)を管理する特殊なCCである。また、PCCは端末と連結をなし、PCCは常にRRC連結モードである際に活性状態で維持される。1次セルに該当するダウンリンク成分搬送波はダウンリンク1次成分搬送波(DL PCC)と示し、1次セルに該当するアップリンク成分搬送波はアップリンク1次成分搬送波(UL PCC)と示す。
【0062】
2次成分搬送波(SCC)は、2次セルに該当するCCを意味する。即ち、SCCは端末に割り当てられ、PCC以外に端末が追加の資源割り当てを行うように拡張された搬送波であるPCCとは異なるCCである。SCCは活性状態または非活性状態で維持されることができる。2次セルに該当するダウンリンク成分搬送波はダウンリンク2次成分搬送波(DL SCC)と示し、2次セルに該当するアップリンク成分搬送波はアップリンク2次成分搬送波(UL SCC)と示す。
【0063】
1次セル及び2次セルは、次のような特性を有する。
【0064】
第1に、1次セルはPUCCHの伝送に使用される。第2に、1次セルは2次セルが特定条件によって活性化/非活性化され得る間、常に活性化状態で維持される。第3に、1次セルが無線リンク失敗(以下、「RLF」)を経験した場合、RRC再連結がトリガされる。第4に、1次セルはRACH(random access channel)手順を含むハンドオーバ手順または保安キーの変更によって異なる。第5に、NAS(non−access stratum)情報は1次セルを通じて受信される。第6に、FDDシステムにおいて、1次セルは常にDL PCC及びUL PCCの対を有する。第7に、他の成分搬送波(CC)は各端末において1次セルに設定される。第8に、1次セルはハンドオーバまたはセル選択/セル再選択手順を通じてのみ交替することができる。新たなサービングセルを追加する際、RRCシグナリングは専用サービングセルのシステム情報を送信するのに使用される。
【0065】
サービングセルを構成する場合、ダウン成分搬送波は1つのサービングセルを形成することができるか、ダウンリンク成分搬送波及びアップリンク成分搬送波は連結されて1つのサービングセルを構成する。しかし、サービングセルは1つのアップリンク成分搬送波単独で構成されることはない。
【0066】
成分搬送波の活性化/非活性化は概念的にサービングセルの活性化/非活性化と同一である。例えば、サービングセル1がDL CC1で構成されると仮定すれば、サービングセル1はDL CC1の活性化を意味しない。サービングセル2がDL CC2とUL CC2を連結して構成されれば、サービングセル2の活性化はDL CC2とUL CC2の活性化/非活性化を意味する。このような意味で、各成分搬送波はサービングセルに該当することができる。
【0067】
図5は、RRC_IDLEにおける状態及び状態の変化、そして手順を示す。
【0068】
端末は、セル選択及び再選択の目的で測定を行う。NASは例えば、選択されたPLMNと結合したRATを指示したり、禁止された登録領域のリスト及び同等なPLMNのリストを維持することで、セル選択が行わなければならないRATを制御することができる。端末は、アイドルモード測定及びセル選択基準を基に適切なセルを選択する。
【0069】
セル選択の過程を加速化するため、複数のRATに対する保存された情報は端末で使用されることができる。
【0070】
セル進入の際、端末はセル選択の基準によってより優れたセルを定期的に検索することができる。より優れたセルが発見されれば、該当セルが選択される。セルの変更はRATの変更を意味し得る。セル再選択に対する性能要求事項は[10]にて詳しく分かることができる。
【0071】
セル選択及び再選択がNASに係わる受信システム情報を変更させるということが分かっている。
【0072】
正常なサービスのために、端末は適当なセルに進入して次を行うことができるようにセルの制御チャンネルに同調することができる。
【0073】
−PLMNからシステム情報を受信。
−PLMNから登録領域情報、例えば、追跡領域情報を受信。
−他のAS及びNAS情報を受信。
【0074】
−登録された場合、
−PLMNから呼出及び通報メッセージを受信。
−連結モードへの伝送初期化。
【0075】
一方、
図5を参照すると、新たなPLMN選択がどこで行われても1番に出るようになる。
【0076】
図6は、RRC_IDLEにおける端末の動作の一例を示す。
【0077】
端末が初期につけられた後、必要であれば、セル選択を通じてネットワークを登録し、セル再登録を行う手順が
図6に示されている。
【0078】
図6を参照すると、端末は、端末がステップS50においてサービスを受けたいPLMNと通信するRAT(radio access technology)を選択する。PLMN及びRATに対する情報は端末によって選択されることができる。端末はUSIM(universal subscriber identity module)に保存された情報を使用することができる。
【0079】
端末は、ステップS51において、所定の値よりも高い品質を有する測定されたBS及びセルのうち最も高いセルを選択する。このような手順は初期セル選択手順と言い、動作中の端末によって行われる。セル選択手順は後述する。セル選択の後、端末は、周期的にBSからシステム情報を受信する。所定の値はデータ送信/受信の際に物理的信号品質を確保する通信システムに定義された値である。従って、所定の値は各所定の値が適用されるRATによって変わる。
【0080】
端末は、ステップS52において、ネットワーク登録手順を行うか否かを決定する。端末は、ステップS53において、ネットワーク登録手順を行う。端末は、ネットワークによってサービスされる自己情報(例えば、IMSI)を登録する(例えば、呼出)。端末は、セルを選択する度に自己情報を登録する。ネットワークに関する端末の自体(独自の)情報(own information)、例えば、トラッキング領域アイデンティティ(TAI)がシステム情報から提供されたネットワークに関する情報と異なる場合に、端末はネットワーク登録手順を行う。
【0081】
端末にサービスを提供するBSから測定された信号強度または信号品質の値が隣り合うセルのBSから測定された値よりも小さければ、端末は、端末にサービスを提供するよりも優れた信号特性を提供する他のセルのうち1つを選択することができる。このような手順は初期セル選択手順から区別された初期セル再選択手順と言う。信号特性の変化によって端末が頻繁にセル再選択手順を行うことを防止するための時間的な制約が存在し得る。セル再選択手順は後述する。
【0082】
端末は、ステップS54において、セル再選択手順を行う。セル再選択手順は後述する。新たなセルが選択されれば、端末は、ステップS52において説明された手順を行うことができる。新たなセルが選択されなければ、端末は、セル再選択手順を再度行うことができる。
【0084】
端末がつけられたり、セルに進入すると、端末は、適当な品質を有するセルを選択してサービスを受けるように手順を行うことができる。
【0085】
RRC_IDLEの端末は、常に適当な品質を有するセルを選択し、セルを通じてサービスを受けるように準備する必要がある。例えば、つけられたばかりの端末は、ネットワークに登録されるように適当な品質を有するセルを選択しなければならない。RRC_CONNECTEDに留まる端末は、RRC_IDLEを開始すれば、端末は端末自体が進入するセルを選択しなければならない。このように、RRC_IDLEのようなサービス待機状態に留まるよう端末によって特定条件を満たすセルを選択する手順はセル選択と言う。端末はRRC_IDLEで進入するセルをこれまで決定していない状態でセル選択が行われるので、できるだけ早くセルを選択することが非常に重要である。従って、セルが所定のレベルよりも大きいか同等な無線信号品質を提供すれば、セルは最高の無線信号品質を提供するセルでなくとも、セルはセル選択手順で選択されることができる。
【0086】
以下、3GPP LTEにおいて端末がセルを選択する方法及び手順を詳しく説明する。電源が初期につけられると、端末は、有効なPLMNを検索し、適当なPLMNを選択してサービスを受ける。次いで、端末は、選択されたPLMNが提供するセルのうち、適当なサービスを受けることのできる信号品質及び特性を有するセルを選択する。
【0087】
端末は、次の2つのセル選択手順のうち1つを使用することができる。
【0088】
1)初期セル選択:このような手順は、RFチャンネルがE−UTRA搬送波であるという事前知識を必要としない。端末は、適当なセルを探すため、性能によってE−UTRA帯域で全てのRFチャンネルをスキャンすることができる。各搬送波周波数において、端末は最も強力なセルの検索のみを必要とする。一旦適当なセルが発見されれば、該当セルが選択されることができる。
【0089】
2)保存された情報セル選択:この手順は、保存された搬送波周波数情報を必要とし、且つ、予め受信された測定制御情報要素または予め探知されたセルから選択的にセルパラメータに対する情報を必要とする。一旦端末が適当なセルを発見すれば、端末は発見したセルを選択することができる。一旦適当なセルが発見されなければ、初期セル選択手順が開始されることができる。
【0090】
セル選択過程において、端末が使用するセル選択基準(S)は、次のように表すことができる。
【0091】
【数1】
where: Srxlev = Qrxlevmeas − (Qrxlevmin + Qrxlevminoffset) − Pcompensation
Squal = Qqualmeas − (Qqualmin + Qqualminoffset)
【0093】
正常にVPLMNに進入しながら、セルはより高い優先順位のPLMNの周期的検索の結果としてセル選択に対して評価する場合、シグナリング値Q
rxlevminoffset及びQ
qualminoffsetは適用されるだけである。このようなより高い優先順位PLMNの周期的検索の間、端末はより高い優先順位PLMNの他のセルから保存されたパラメータ値を使用するセルのS基準を検査する。
【0095】
端末がセル選択手順を通じて特定セルを選択した後、端末と基地局との間の信号強度及び品質は、端末移動性及び無線環境の変化によって変わることができる。従って、選択されたセルの品質が低下すれば、端末はより優れた品質を提供する他のセルを選択することができる。このようにセルが再選択されると、一般的に現在選択されたセルよりも優れた信号品質を提供するセルが選択される。このような手順をセル再選択と言う。セル再選択手順の基本的な目的は、一般的に無線信号品質の観点で端末に最高の品質を提供するセルを選択することである。
【0096】
無線信号品質の観点と共に、ネットワークは、各周波数別に決定された優先順位を端末に通報することができる。優先順位を受信した端末は、セル再選択手順の過程で無線信号品質基準よりも優先的に決定された優先順位を考慮することができる。
【0097】
上述したように、無線環境の信号特性を基にセルを選択または再選択する方法がある。セルがセル再選択手順で再選択されると、セルのRAT及び周波数特性を基に上述したようなセル再選択方法があり得る。
【0098】
−周波数内セル再選択:再選択されたセルは、端末が現在進入したセルで使用されたものと同一の中心周波数及びRATを有するセルである。
【0099】
−周波数間セル再選択:再選択されたセルは、端末が現在進入したセルで使用されたものと同一のRAT及び他の中心周波数を有するセルである。
【0100】
−RAT内のセル再選択:再選択されたセルは、端末が現在進入したセルで使用されたRATとは異なるRATを使用するセルである。
【0101】
一般的に、セル再選択手順は以下のようである。
【0102】
1)端末は、BSからセル再選択手順に関するパラメータを受信する。
2)端末は、セル再選択のためにサービングセル及び隣り合うセルの品質を測定する。
3)セル再選択手順は、セル再選択基準によって行われる。サービングセル及び隣り合うセルの測定に対するセル再選択基準は、次のような特性を有する。
【0103】
−周波数内セル再選択は、基本的にランキングに基づく。ランキングは、セル再選択の評価のための基準値を定義し、基準値を使用して、基準値の大きさに応じてセルを整列する動作である。最高の基準を有するセルを最高ランキングセルと言う。セル基準値は、周波数オフセットまたはセルオフセットが該当セルに対して端末が測定した値を基に選択的に適用される値である。
【0104】
−周波数間セル再選択は、ネットワークが提供する周波数順位に基づく。端末は、最高の優先順位を有する周波数で進入を試みる。ネットワークは、ブロードキャストシグナリングを使用してセルで端末に共通して適用される同一の周波数優先順位を与えるか、各端末別で専用シグナリングを使用して各端末に周波数特定優先順位を付えることができる。ブロードキャストシグナリングが与えるセル再選択優先順位を共通優先順位と言う。ネットワークが各端末別で割り当てるセル再選択優先順位を専用優先順位と言う。端末が専用優先順位を受信すると、端末はさらに専用優先順位の有効期間を共に受信する。専用優先順位の受信時、端末が受信された有効期間に設定された有効タイマーを開始する。有効タイマーが作動する間、端末はRRC_IDLEで専用優先順位を適用する。有効タイマーが満了すると、端末は専用優先順位を削除し、これによって、共通優先順位を適用する。
【0105】
−周波数間セル再選択のために、ネットワークは、各周波数別でセル再選択の際に使用するパラメータ(例えば、周波数特定オフセット)を端末に提供することができる。
【0106】
−周波数内セル再選択または周波数間セル再選択のために、ネットワークは、セル再選択の際に使用する隣り合うセルリスト(NCL)を端末に提供することができる。NCLは、セル再選択の際に使用されるセル特定パラメータ(例えば、セル特定オフセット)を含む。
【0107】
−周波数内または周波数間セル再選択のために、ネットワークは、ブラックリスト、例えば、セル再選択の際に選択されていないセルのリストを端末に提供することができる。端末は、ブラックリストに含まれたセルに対するセル再選択を行う。
【0108】
再選択優先順位処理を説明する。3GPP TS 36.304 V10.5.0 (2012−03)の5.2.4.1節を参照する。
【0109】
他のE−UTRAN周波数またはRAT間周波数の絶対優先順位は、システム情報、RRCConnectionReleaseメッセージ、またはRAT間セル(再)選択において他のRATから受け継いで端末に提供されることができる。システム情報の場合に、E−UTRAN周波数またはRAT間周波数は、優先順位を与えずに(例えば、cellReselectionPriorityフィールドは該当周波数で存在しない)列挙されることができる。優先順位が専用シグナリングで与えられると、端末はシステム情報から提供される全ての優先順位を無視することができる。端末が所定のセル状態に進入すると、端末は、現在のセルからシステム情報が与える優先順位を適用できるだけであり、これとは異なって明示されない場合、専用シグナリングが与えた優先順位を維持する。正常状態に進入した端末が現在の周波数に対して異なる専用周波数のみを有すれば、端末は現在の周波数を最低優先順位周波数(例えば、8つのネットワーク構成値よりも小さい)と見なすことができる。端末が適当なCSGセルに進入した状態で、端末は、該当周波数に割り当てられた何れか異なる優先順位に関係なく、現在の周波数を最高優先順位の周波数(例えば、8つのネットワーク構成値よりも高い)と見なすことができる。端末が関心のあるMBMS(multimedia broadcast multicast service)が提供される周波数を知っていれば、MBMSセッションの間に該当周波数が最高優先順位になると見なすことができる。端末は、次のような場合に専用シグナリングが与える優先順位を削除することができる。
【0110】
−端末がRRC_CONNECTED状態に進入するか、
−専用優先順位の選択的有効時間(T320)が満了するか、
−NASの要求によってPLMN選択が行われる。
【0111】
端末は、システム情報から与えられたE−UTRAN周波数及びRAT間周波数、そして端末に与えられた優先順位を有することに対するセル再選択評価を行うことができるだけである。端末は、ブラックリストに列挙されたセルもセル再選択のための候補として見なすことができない。端末は、RAT間セル(再)選択の際に構成されれば、専用シグナリングが提供した優先順位及び残余有効時間(例えば、E−UTRAでT320、UTRAでT322、及びGERANでT3230)を受け継ぐことができる。
【0112】
以下、セル再選択測定規則を説明する。
【0113】
再選択の目的で非サービングセルのSrxlev及びSqualを評価すると、端末はサービングセルが提供するパラメータを使用する。
【0114】
次のような規則は、必要な測定を制限するために端末によって使用されることができる。
【0115】
−サービングセルがSrxlev>S
IntraSearchP及びSqual>S
IntraSearchQを満たせば、端末は、周波数内測定を行わないように選択することができる。
【0116】
−そうでなければ、端末は周波数内測定を行う。
【0117】
−端末は、システム情報で指示されたE−UTRANインター周波数及びインターRAT周波数、そして端末が5.2.4.1で定義されたように与えられた優先順位を有することに対する次のような規則を適用する。
【0118】
−現在のE−UTRA周波数の再選択優先順位よりも高い再選択優先順位を有するE−UTRANインター周波数及びインターRAT周波数に対し、端末は、さらに高いE−UTRANインター周波数及びインターRAT周波数の測定を行う。
【0119】
−現在のE−UTRA周波数の再選択優先順位と同等あるいはより低い再選択優先順位を有するE−UTRANインター周波数と、現在のE−UTRANの再選択優先順位よりもさらに低い再選択優先順位を有するインターRAT周波数に対し、
−サービングセルがSrxlev>S
nonIntraSearchP及びSqual>S
nonIntraSearchQを満たせば、端末は、同等あるいはより低い優先順位のE−UTRANインター周波数またはインターRAT周波数セルの測定を行わないように選択することができる。
【0120】
−そうでなければ、端末は[10]によって同等あるいはより低い優先順位のE−UTRANインター周波数またはインターRAT周波数セルの測定を行う。
【0121】
ここで、端末の移動性状態に関して説明する。
【0122】
パラメータ(T
CRmax、N
CR_H、N
CR_M and T
CRmaxHyst)がサービングセルのシステム情報ブロードキャストから伝送されれば、正常移動性状態、高い移動性状態及び中間移動性状態は適用可能である。
【0123】
状態感知の基準は、中間移動性状態の基準及び高い移動性状態の基準を含む。
【0124】
中間移動性状態の基準:
−T
CRmax期間の間、セル再選択の個数がN
CR_Mを超え、N
CR_Hを超えない場合。
【0125】
高い移動性状態の基準:
−T
CRmax期間の間、セル再選択の個数がN
CR_Hを超える場合。
【0126】
端末は、同一のセルが1つの他の再選択の直後に再選択されれば、2つの同一のセルの間の連続的な再選択を移動性状態探知の基準として見なさない。
【0127】
状態変異の際、端末は、
−高い移動性状態の基準が探知されれば、
−高い移動性状態に進入する。
【0128】
−そうでなく、中間移動性状態の基準が探知されれば、
−中間移動性状態に進入する。
【0129】
−そうでなく、T
CRmaxHystの期間の間、中間または高い移動性状態の基準が探知されなければ、
−正常移動性状態に進入する。
【0130】
端末が高いまたは中間移動性状態にあれば、端末は速度依存スケーリング規則を適用する。
【0131】
端末は、次のようなスケーリング規則を適用する。
【0132】
−中間または高い移動性状態が探知されなければ、
−スケーリングが適用されない。
【0133】
−高い移動性状態が探知されれば、
−システム情報上に伝送されれば、Q
hystに対する速度依存スケーリング因子のsf−HighをQ
hystに追加する。
【0134】
−システム情報上に伝送されれば、E−UTRANセルはTreselection
EUTRAにTreselection
EUTRAに対する速度依存スケーリング因子のsf−Highを掛ける。
【0135】
−システム情報上に伝送されれば、UTRANセルはTreselection
UTRAにTreselection
UTRAに対する速度依存スケーリング因子のsf−Highを掛ける。
【0136】
−システム情報上に伝送されれば、GERANセルはTreselection
GERAにTreselection
GERA状態に対する速度依存スケーリング因子のsf−Highを掛ける。
【0137】
−システム情報上に伝送されれば、CDMA2000 HRPDセルはTreselection
CDMA_HRPDにTreselection
CDMA_HRPDに対する速度依存スケーリング因子のsf−Highを掛ける。
【0138】
−システム情報上に伝送されれば、CDMA2000 1xRTTセルはTreselection
CDMA_HRPDにTreselection
CDMA_HRPDに対する速度依存スケーリング因子のsf−Highを掛ける。
【0139】
−中間移動性状態が探知されれば、
−システム情報上に伝送されれば、Q
hystに対する速度依存スケーリング因子のsf− MediumをQ
hystに追加する。
【0140】
−システム情報上に伝送されれば、E−UTRANセルはTreselection
EUTRAにTreselection
EUTRAに対する速度依存スケーリング因子のsf− Mediumを掛ける。
【0141】
−システム情報上に伝送されれば、UTRANセルはTreselection
UTRAにTreselection
UTRAに対する速度依存スケーリング因子のsf− Mediumを掛ける。
【0142】
−システム情報上に伝送されれば、GERANセルはTreselection
GERAにTreselection
GERAに対する速度依存スケーリング因子のsf− Mediumを掛ける。
【0143】
−システム情報上に伝送されれば、CDMA2000 HRPDセルはTreselection
CDMA_HRPDにTreselection
CDMA_HRPDに対する速度依存スケーリング因子のsf− Mediumを掛ける。
【0144】
−システム情報上に伝送されれば、CDMA2000 1xRTTセルはTreselection
CDMA_1xRTTにTreselection
CDMA_1xRTTに対する速度依存スケーリング因子のsf−Mediumを掛ける。
【0145】
スケーリングがTreselection
RATパラメータに適用される場合、端末は、最短時間内に全てのスケーリング後の結果を集める。
【0146】
ここで、セル予約及び接近制約を有するか、正常な進入に不適当なセルについて論議する。
【0147】
絶対優先順位再選択の基準によって、最善のセルに対するセル再選択の基準による最高ランキングセル(サービングセルを含む)に対し、端末は規則に従って接近が制限されるか否かを検査する。
【0148】
該当セルと他のセルが候補リストから除外されると、端末はこのようなセルをセル再選択の候補として考慮しない。このような制限は最高ランキングのセルが変更されると除去される。
【0149】
絶対優先順位再選択規則に従って最高ランキングセルまたは最善のセルが「ローミングに対して禁止されたTAsリスト」の一部であるか、登録されたPLMNに同等であると指示されていないPLMNに含まれるため適当ではない周波数内または周波数間のセルであれば、端末は、同一な周波数上の該当セル及び他のセルを最大300sの間再選択の候補として見なさない。端末が所定のセル選択を開始すれば、如何なる制限も除去される。端末がE−UTRANの制御下にタイマーが作動する周波数に制限されれば、該当周波数に対する如何なる制限も除去される。
【0150】
絶対優先順位再選択規則に従って最高ランキングセルまたは最善のセルが「ローミングに対して禁止されたTAsリスト」の一部であるか、登録されたPLMNに同等であると指示されていないPLMNに含まれるため適当ではないRAT間のセルであれば、端末は、同一な周波数上の該当セル及び他のセルを最大300sの間再選択の候補として見なさない。UTRAの場合、より多くの要求事項が[8]に定義される。端末が所定のセル選択を開始すれば、如何なる制限も除去される。端末がE−UTRANの制御下にタイマーが作動する周波数に制限されれば、該当周波数に対する如何なる制限も除去される。
【0151】
絶対優先順位再選択規則に従って最高ランキングセルまたは最善のセルがCSG ID及び端末のCSGホワイトリストに存在しない関連PLMN IDのため適当ではないCSGセルであれば、端末は、同一な周波数上の該当セルを再選択の候補として見なさないが、同一な周波数上の他のセルをセル再選択の候補として見なし続ける。
【0152】
ここで、E−UTRAN周波数間及びRAT間のセル再選択基準を説明する。
【0153】
ThreshServingLowQがSystemInformationBlockType3に提供されれば、次のような場合に、サービング周波数よりもさらに高い優先順位のE−UTRAN周波数またはRAT間周波数上のセルのセル再選択が行われる。
【0154】
−さらに高い優先順位EUTRAN or UTRAN FDD RAT/周波数のセルは、Treselection
RATの時間区間の間Squal>
ThreshX、HighQを満たすか、
−さらに高い優先順位UTRAN TDD、GERAN or CDMA2000 RAT/周波数のセルは、Treselection
RATの時間区間の間Srxlev>Thresh
X、HighPを満たし、
−端末が現在のサービングセルに進入した後、1秒以上経過する。
【0155】
そうでなければ、次のような場合に、サービング周波数よりもさらに高い優先順位のE−UTRAN周波数またはRAT間周波数上のセルのセル再選択が行われる。
【0156】
−さらに高い優先順位RAT/周波数のセルは、Treselection
RATの時間区間の間Srxlev>Thresh
X、HighPを満たし、
−端末が現在のサービングセルに進入した後、1秒以上経過する。
【0157】
同等な優先順位のE−UTRAN周波数上のセルのセル再選択は、周波数内セル再選択に対するランキングに基づいて行われる。
【0158】
ThreshServingLowQがSystemInformationBlockType3に提供されれば、次のような場合に、サービング周波数よりもさらに低い優先順位のE−UTRAN周波数またはRAT間周波数上のセルのセル再選択が行われる。
【0159】
−サービングセルはfulfils Squal<Thresh
Serving、LowQを満たし、さらに低い優先順位EUTRAN or UTRAN FDD RAT/周波数のセルはTreselection
RATの時間区間の間Squal>Thresh
X、LowQを満たし、
−サービングセルはfulfils Squal<Thresh
Serving、LowQを満たし、さらに低い優先順位UTRAN TDD、GERAN or CDMA2000 RAT/周波数のセルはTreselection
RATの時間区間の間Srxlev>Thresh
X、LowPを満たし、
−端末が現在のサービングセルに進入した後、1秒以上経過する。
【0160】
そうでなければ、次のような場合に、サービング周波数よりもさらに低い優先順位のE−UTRAN周波数またはRAT間周波数上のセルのセル再選択が行われる。
【0161】
−サービングセルはfulfils Srxlev<Thresh
Serving、LowPを満たし、さらに低い優先順位RAT/周波数のセルはTreselection
RATの時間区間の間Srxlev>Thresh
X、LowPを満たし、
−端末が現在のサービングセルに進入した後、1秒以上経過する。
【0162】
互いに異なる優先順位の多数のセルがセル再選択基準を満たせば、さらに高い優先順位のRAT/周波数に対するセル再選択は、さらに低い優先順位のRAT/周波数に優先する。
【0163】
cdma2000 RATsに関し、Srxlevは、評価されたセルから測定された値を参照したEc/Ioを使用して、[18]に定義されたように0.5dB単位の−FLOOR(−2x10xlog10 Ec/Io)と同等である。
【0164】
cdma2000 RATsに関し、Thresh
X、HighP及びThresh
X、LowPは、システム情報内の該当パラメータに対してシグナリングされた値の−1倍と同等である。
【0165】
上記のモード基準において、Treselection
RATの値は、5.2.4.3.1項に定義されたように端末が中間または高い移動性状態にある際に測定される。1つ以上のセルが上記の基準を満たせば、端末は次のようにセルを再選択する。
【0166】
−さらに高い優先順位の周波数がE−UTRAN周波数であれば、最高の優先順位周波数上において、セルのうち最善のセルとしてランクされたセルは基準を満たす。
【0167】
−さらに高い優先順位の周波数が他のRATから生成された場合、最高の優先順位周波数上において、セルのうち最善のセルとしてランクされたセルは該当RATの基準を満たす。
【0168】
端末が支援するシステム情報によって提供された全ての他のRATからのE−UTRANにSqual(RSRQ)基盤セル再選択を支援すれば、Squal基盤セル再選択パラメータがシステム情報でブロードキャストされる他のRATに対するセル再選択が行われる。そうでなければ、他のRATに対するセル再選択はSrxlev基準を基に行われる。
【0169】
ここで、イントラ周波数及び同等優先順位周波数間セル再選択基準を説明する。
【0170】
サービングセルに対するセルランキング基準Rs及び隣り合うセルに対するセルランキング基準Rnは、次のように定義される。
【0173】
端末は、セル選択基準(S)を満たす全てのセルのランキングを行うが、許容しない端末によって知られた全てのCSGセルを除くことができる。
【0174】
セルは、Q
meas、n及びQ
meas、sを引き出して平均化したRSRP結果を使用したR値を計算して、上記明示されたR基準によってランクされる。
【0175】
セルが最善のセルとしてランクされれば、端末はセルに対するセル再選択を行う。該当セルが適当ではないと発見されれば、端末は上記論議された動作を行う。
【0176】
全ての場合に、次のような条件を満足さえすれば、端末は新たなセルを再選択する。
【0177】
−新たなセルは、Treselection
RATの時間区間の間、サービングセルよりもさらに高くランクされる。
【0178】
−端末が現在のサービングセルに進入した後、1秒以上経過する。
【0179】
ここで、システム情報でブロードキャストされたセル再選択パラメータを論議する。
【0180】
セル再選択パラメータは、次のようにシステム情報でブロードキャストされ、サービングセルから読み取られる。
【0182】
下記の表4は、上記のような速度依存再選択パラメータを表す。端末の移動性状態は速度依存再選択パラメータに基づいて推定されることができ、速度依存スケーリング規則は端末の移動性状態に基づいて適用されることができる。
【0184】
ここで、CSGセルを用いたセル再選択を論議する。
【0185】
第1に、非CSGセルからCSGセルへのセル再選択は、下記のように説明される。
【0186】
正常なセル再選択だけでなく、端末は、関連PLMN IDを有する少なくとも1つのCSG IDがUEのCSGホワイトリストに含まれれば、[10]に明示された性能要求事項に従ってRAT間周波数を含む非サービング周波数上の少なくとも予め訪問が許されたCSGセルを探知する自律的な検索機能を使用する。端末はまた、サービング周波数上で自律的な検索を使用することができる。端末は、端末のホワイトリストが空いていれば、CSGセルに対する自律的な検索機能を非活性化する。
【0187】
端末具現当たりの端末自律的な検索機能は、いつ、そして/またはどこで許されたCSGセルを検索するかを決定する。
【0188】
端末は、他の周波数上で1つ以上の適当なCSGセルを探知すると、関連CSGセルが該当周波数上で最も高くランクされたセルである場合、その時に端末は現在進入したセルの周波数優先順位に関係なく探知されたセルのうち1つを再選択する。
【0189】
端末は、同一な周波数上で適当なCSGセルを探知すると、端末は正常な再選択規則に従って該当セルを再選択する。
【0190】
端末は、他のRAT上に1つ以上の適当なCSGセルを探知すると、端末はこれらのうち1つを再選択する。
【0191】
第2に、CSGセルからのセル再選択は、下記のように説明される。
【0192】
適当なCSGセルに進入する間、端末は、正常なセル再選択規則を適用する。
【0193】
非サービング周波数上の適当なCSGセルを検索するため、端末は自律的な検索機能を使用することができる。端末が非サービング周波数上でCSGセルを探知すると、端末は、CSGセルがその周波数上で最も高くランクされたセルである場合、探知されたCSGセルを再選択することができる。
【0194】
端末は、他のRAT上に1つ以上の適当なCSGセルを探知すると、端末はこれらのうち1つを再選択する。
【0195】
第3に、複合セルを用いたセル再選択は、下記のように説明される。
【0196】
正常なセル再選択だけでなく、端末は、性能要求事項によってCSG IDと関連PLMN IDがUEの CSGホワイトリストにある少なくとも予め訪問複合セルを探知する自律的な検索機能を使用する。端末は、複合セルのCSG ID及び関連PLMN IDが端末のCSGホワイトリストに存在すればCSGセルとして、そうでなければ正常セルとして探知された複合セルを処理する。
【0197】
図7a及び7bは、イントラMME/サービングゲートウェイのハンドオーバ手順を示す。
【0198】
RRC_CONNECTED状態において、端末のイントラE−UTRAN HOは端末関連ネックワーク−制御HOであり、E−UTRAでHO準備シグナリングを有する。
−HO命令の一部はターゲットeNBから来て、ソースeNBによって端末に透明にフォワードされる。
−HOを準備するため、ソースeNBは全ての必要な情報をターゲットeNB(例えば、E−RAB属性及びRRCコンテキスト)に通過させる。
−CAがターゲットeNBでSCell選択のできるように構成された場合、ソースeNBは最上のセルのリストで無線品質及び選択的測定結果を降順で提供することができる。
−ソースeNBと端末の何れも一部のコンテキスト(例えば、C−RNTI)を維持することで、HO失敗の場合に端末の復帰を可能にする。
−端末は、専用RACHプリアンブルを用いた無競争手順、または、専用RACHプリアンブルを使用することができなければ、競争基盤手順によるRACHを経由して対象セルにアクセスする。
−端末は、ハンドオーバ手順が完了するまで(成功有無に関係なく)専用プリアンブルを使用する。
−ターゲットセルに対するRACH手順が一定時間以内に成功しなければ、端末は適切なセルを使用して無線リンク誤謬復旧を初期化する。
−何れのROHCコンテキストもハンドオーバで伝達されない。
−ROHCコンテキストは、同一なeNB内においてハンドオーバで維持されることができる。
【0199】
HO手順の準備及び実行ステップはEPCの係わりなしに行われ、例えば、準備メッセージは直接eNB間で交換される。HO完成ステップの際、ソース側における資源の解除はeNBによってトリガされる。RNが係わる場合、そのDeNBは、RNとMME(S1基盤のハンドオーバ)との間の適切なS1メッセージ及び、RNと対象eNB(X2基盤のハンドオーバ)との間のX2メッセージをリレーし;DeNBは、S1プロキシ及びX2プロキシ機能によってRNに連結された端末に明示的に認識される。
【0200】
そこで、
図6を参照しながら、MMEでもサービングゲートウェイでもない基本ハンドオーバシナリオを説明することとする。
【0201】
ステップ0)ソースeNodeB(eNB)内の端末コンテキストは、連結設定や最後のTAアップデートに提供されたローミング制限に関する情報を含めている。
【0202】
ステップ1)ソースeNodeB領域制限情報による端末測定手順を構成する。ソースeNodeBによって提供された測定は、端末の連結移動性を制御する機能を支援することができる。
【0203】
ステップ2)測定レポート(MEASUREMENT REPORT)は、トリガされてeNodeBに伝送される。
【0204】
ステップ3)ソースeNodeBは、測定レポート及びRRM情報に基づいて決定を出し、端末をハンドオフさせる。
【0205】
ステップ4)ソースeNodeBは、必要な情報を伝達する対象eNodeBにハンドオーバ要求(HANDOVER REQUEST)メッセージを発行して、対象側(ソースeNodeBでUE X2シグナリングコンテキストレファレンス、UE S1 EPCコンテキストレファレンス、対象セルID、KeNodeB *、ソースeNodeB内で端末のC−RNTIを含むRRCコンテキスト、AS−構成、E−RABコンテキスト及びソースセルの物理層ID+可能なRLF復旧のための短いMAC−I)にHOを準備させる。UE X2/UE S1シグナリングレファレンスは対象eNodeBにソースeNodeB及びEPCをアドレスさせる。E−RABコンテキストは、必要RNL及びTNLアドレス情報及びE−RABのQoSプロファイルを含む。
【0206】
ステップ5)許容制御(Admission Control)は、受信されたE−RAB QoS情報に応じて対象eNodeBにより行われ、もし資源が対象eNodeBによって与えられることができれば、成功裏に終わるHOの可能性を高くすることができる。対象eNodeBは受信されたE−RAB QoS情報によって要求される資源をなし、C−RNTI及び任意にRACHプリアンブルを保有する。対象セルに使用されるAS−構成は独立して指定(即ち、「設定」)されるか、ソースセルで使用されるAS−構成に比べてデルタに指定(即ち、「再構成」)されることができる。
【0207】
ステップ6)対象eNodeB L1/L2でHOを準備し、ハンドオーバ要求確認(HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGE)をソースeNodeBに伝送する。ハンドオーバ要求確認メッセージはRRCメッセージであって、端末に送られる透明コンテナを含めてハンドオーバを行う。コンテナは、新たなC−RNTI、選択された保安アルゴリズムの対象eNodeB保安アルゴリズム識別子を含み、専用RACHプリアンブル及びアクセスパラメータ、SIBのようなできるだけ異なるパラメータを含むことができる。ハンドオーバ要求確認メッセージは、必要に応じてフォワーディングトンネルに対するRNL/TNL情報も含むことができる。
【0208】
ソースeNodeBがハンドオーバ要求確認を受信するか、ハンドオーバ命令の伝送がダウンリンクで初期化されると直ぐにデータフォワーディングは初期化されることができる。
【0209】
ステップ7)対象eNodeB RRCメッセージを生成してハンドオーバ、mobilityControlInformationを含むRRCConnectionReconfigurationメッセージをソースeNodeBによって端末に伝送する。ソースeNodeBは、必要な無欠性保護及びメッセージの暗号化を行う。端末は、必要パラメータ(即ち、新たなC−RNTI、対象eNodeB保安アルゴリズム識別子、及び任意に専用RACHプリアンブル、対象eNodeB SIBなど)でRRCConnectionReconfigurationメッセージを受信し、ソースeNodeBが指揮してHOを行う。端末は、ソースeNodeBにHARQ/ARQ応答を伝達するためのハンドオーバ実行を遅延する必要がない。
【0210】
ステップ8)ソースeNodeBは、SN STATUS TRANSFERメッセージを対象eNodeBに伝送することで、アップリンクPDCP SN受信機の状態及びPDCP状態保存が適用されるE−RABのダウンリンクPDCP SN送信機の状態を伝達する(即ち、RLC AM)。アップリンクPDCP SN受信機の状態は第1ミッシングUL SDUの少なくともPDCP SNを含み、UEに任意のSDUが存在する場合、UEが対象セルで再伝送しなければならないシーケンスUL SDU以外の受信状態のビットマップを含むことができる。ダウンリンクPDCP SN送信機の状態が、対象eNodeBが未だPDCP SNを有しない新規SDUに割り当てる次のPDCP SNを示す。ソースeNodeBは、端末のE−RABのうち1つもPDCP状態保存に処理されることができない際、このメッセージの送信を省略することができる。
【0211】
ステップ9)mobilityControlInformationを含むRRCConnectionReconfigurationメッセージを受信した後、端末は対象eNodeBとの同期化を行い、専用プリアンブルがmobilityControlInformationに表示される場合は非競争手順によって、または、専用プリアンブルが表記されない場合は競争基盤手順によって、RACHを通じて対象セルにアクセスする。端末は対象eNodeB特定キーを導出し、対象セルで使用される選択された保安アルゴリズムを構成する。
【0212】
ステップ10)対象eNodeBは、UL割り当て及びタイミングアドバンスに応答する。
【0213】
ステップ11)端末が成功裏に対象セルにアクセスする際、端末は、できる度にアップリンクバッファ状態のレポートと共に、ハンドオーバを確認するためにRRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージ(C−RNTI)を伝送することで、ハンドオーバ手順が端末に対して完了したことを対象eNodeBに示す。対象eNodeBは、RRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージから伝送されたC−RNTIを確認する。対象eNodeBはこれより端末にデータの伝送を開始することができる。
【0214】
ステップ12)対象eNodeBは、UEがセルを変更したことを知らせるためにMMEにPATH SWITCH REQUESTメッセージを伝送する。
【0215】
ステップ13)MMEは、サービングゲートウェイにMODIFY BEARER REQUESTメッセージを伝送する。
【0216】
ステップ14)サービングゲートウェイは、対象側に対するダウンリンクデータ経路を変換する。サービングゲートウェイは、ソースeNodeBに以前経路上の1つ以上の「エンドマーカ」パケットを伝送した後、何れかのU−plane/TNL資源をソースeNodeBに解除することができる。
【0217】
ステップ15)サービングゲートウェイは、MMEにMODIFY BEARER RESPONSEメッセージを伝送する。
【0218】
ステップ16)MMEは、PATH SWITCH REQUEST messageを PATH SWITCH REQUEST ACKNOWLEDGEで確認する。
【0219】
ステップ17)UE CONTEXT RELEASEメッセージを伝送することで、対象eNodeBはソースeNodeBにHOの成功を知らせ、ソースeNodeBによる資源の解除をトリガする。対象eNodeBは、PATH SWITCH REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージがMMEから受信された後でこのメッセージを伝送する。
【0220】
ステップ18)UE CONTEXT RELEASEメッセージを受信すると、ソースeNodeBは、UEコンテキストと関連した無線及びC−plane関連資源を解除することができる。進行中のデータフォワーディングが続けられることができる。
【0221】
X2ハンドオーバがHeNodeBに係わって使用される場合及びソースHeNodeBがHeNodeB GWに連結される場合、HeNodeB GW明示コンテキスト解除表示を含めてUEコンテキストに係わる全ての資源を解除することができることを示すため、明示的にGWコンテキスト解除指示を含むUE CONTEXT RELEASE REQUESTメッセージがソースHeNodeBによって伝送される。
【0222】
ここで、U−plane処理を下記に説明する。
【0223】
ECMに連結されたUEに対するイントラ−E−UTRANアクセス移動性作動の際、U−plane処理は、HOの間、データの損失を避けるため、アカウントに次のような原則を取る。
【0224】
−HO準備の間、U−planeトンネルは、ソースeNodeBと対象eNodeBとの間に設定されることができる。アップリンクデータフォワーディングのために設定された1つのトンネルと、データフォワーディングが適用される各E−RABに対するダウンリンクデータフォワーディングのために設定された他のトンネルとがある。ハンドオーバを行うRN下のUEの場合には、フォワーディングトンネルがDeNodeBを通じてRNと対象eNodeBとの間に確立されることができる。
【0225】
−HO実行の間、ユーザデータはソースeNodeBから対象eNodeBにフォワードされることができる。フォワーディングは、サービス及び展開依存並びに具現固有の方法で行われることができる。
【0226】
−ソースから対象eNodeBへのダウンリンクユーザデータのフォワーディングは、パケットがEPCからソースeNodeBで受信されるか、ソースeNodeBバッファが空けられない限り、順に行われなければならない。
【0227】
−HO完了の際、
−対象eNodeBは、PATH SWITCHメッセージをMMEに伝送することで、端末がアクセスを得たことを知らせ、MMEは、MODIFY BEARER REQUESTメッセージをサービングゲートウェイに伝送し、U−plane経路は、ソースeNodeBから対象eNodeBにサービングゲートウェイによって変換される。
【0228】
−ソースeNodeBは、パケットがサービングゲートウェイからソースeNodeBで受信されるか、ソースeNodeBバッファが空けられない限り、U−planeデータのフォワーディングを続けなければならない。
【0229】
RLC−AMベアラの場合、
−全体構成に係わらない正常HOの際、
−インシーケンス伝達及び重複回避の際、PDCP SNはベアラ別で維持され、ソースeNodeBは、次のDL PDCP SNに対する対象eNodeBを知らせることで(ソースeNodeBまたはサービングゲートウェイから)未だPDCPシーケンス番号のないパケットに割り当てる。
【0230】
−保安同期化の際、HFNは維持され、ソースeNodeBはULに対する1つの基準及びDL、即ち、HFN及び対応するSNに対する1つの基準を対象セルに提供する。
【0231】
−端末及び対象eNodeBの全てにおいて、ウィンドウ基盤のメカニズムは重複検出のために必要である。
【0232】
−対象eNodeBにおける無線インターフェースを通じた重複の発生は、端末による対象eNodeBでのレポーティングに基づいたPDCP SNを用いて最小化される。アップリンクにおいて、レポーティングは任意にeNodeBによってベアラ別で構成され、端末が対象eNodeBに資源を与える際、先にそのレポートを伝送することによって開始する。ダウンリンクにおいて、eNodeBはベアラに対するレポートが伝送される時を決定しても良く、端末はアップリンク伝送を再開するレポートを待たない。
【0233】
−対象eNodeBは、受信が端末によるレポーティングを基にしたPDCP SNを通じて認められたPDCP SDUを除き、ソースeNodeBによってフォワードされた全てのダウンリンクPDCP SDUを再伝送し、優先順位を定める(即ち、対象eNodeBは、S1でデータを伝送する前にX2からPDCP SNにデータを伝送する)。
【0234】
−端末は、受信がターゲットによってPDCP SN基盤報告を通じて認識されるPDCP SDUを除き、ターゲットeNodeBDで最終的に連続して確認されるPDCP SDUの次の第1PDCP SDU、例えば、ソースでRLC認識されな最も古いPDCP SDUから始まる全てのアップリンクPDCP SDUを再伝送する。
【0235】
−全体構成を含むHOの際、
−RLC−UMベアラに対する以下の説明は、RLC−AMベアラに適用される。データの損失が発生することもあり得る。
【0236】
RLC−UMベアラの場合、
−PDCP SNとHFNとは、対象eNodeBで再設定される。
【0237】
−PDCP SDUは、対象eNodeBで再伝送されない。
【0238】
−対象eNodeBは、任意の場合(即ち、対象eNodeBは、S1からデータを伝送する前にX2からPDCP SNにデータを伝送する)、ソースeNodeBによってフォワードされた全てのダウンリンクPDCP SDUの優先順位を定める。
【0239】
−UE PDCPエンティティは、送信がソースセルで完了した対象セルの全てのPDCP SDUの再伝送を図らない。それに代えて、UE PDCPエンティティは他のPDCP SDUとの伝送を開始する。
【0240】
その一方、ステップ4において、ソースeNodeBから対象eNodeBに伝送されたHANDOVER REQUESTメッセージは、UE履歴情報を含むことができる。UE履歴情報は、以下の表のように対象eNodeBに先立って活性状態で提供されたセルに対する情報を含むことができる。
【0243】
最後訪問セル情報は、以下の表のようにE−UTRAN、UTRAN、またはGERANセルの特定情報を含むことができる。
【0245】
最後訪問E−UTRANセル情報は、以下の表のようにRRM目的で使用されるセルに対する情報が含まれている。
【0247】
このように、対象eNodeBは、ソースeNodeBのみで最後訪問セル情報を獲得することができる。また、最後訪問セル情報は、数秒内に最後のセルに止まった連結モードで端末の持続時間のみを含む。従って、対象eNodeBは、UEが短期間の間にハンドオーバ手順を何回行うか分かることができない。また、最後訪問セル情報はハンドオーバ前の最後のセルに対する情報のみを示すが、休止モードでUEによって行われるセル再選択手順に対する情報を示すことができない。これが問題である。
【0248】
図8は、端末情報報告手順を示す流れ図である。
【0249】
eNodeB(200)は、UE情報を獲得するためのUE情報要求メッセージを UE(100a)に伝送する。
【0250】
次いで、UE(100)は、UE情報応答メッセージをネットワークに伝送する。
【0251】
このように、eNodeBは、UE情報要求メッセージを伝送することで上記手順を開始することができる。
【0252】
UE情報要求メッセージを受信する際、UEは次のように行う。
【0253】
−RACH−ReportReqがtrueに設定されている場合、UEは、UE情報応答メッセージにRACH−レポートの内容を次のように設定することができる。そして、UEが、最後に成功裏に完了した任意接続手順に対するMACによって伝送するためのプリアンブルの数を示すため、伝送されたプリアンブルの個数を設定することができる。
【0254】
ここで、競争解決は、最後に成功裏に完了したランダム接近手順に対する伝送されたプリアンブルのうち少なくとも1つに対して成功しなければ、端末は探知された競争はtrueに設定することができる。しかし、競争解決が成功すれば、端末は探知された競争はfalseに設定することができる。
【0255】
−RLF−ReportReqがtrueに設定され、端末がVarRLF−レポートで使用され得る無線リンク障害情報またはハンドオーバ失敗情報を有する場合及びRPLMNがVarRLF−レポートに保存されたPLMN−IdentityListに含まれれば、端末はE−UTRAの最後の無線リンクまたはハンドオーバ失敗後の経過した時間にVarRLF−レポートにtimeSinceFailureを設定することができる。そして、端末は、VarRLF−レポートにRLF−レポートの値としてUE情報応答メッセージのRLF−レポートを設定することができる。そして、端末は、下位層によって確認されたUE情報応答メッセージを成功的に伝達した際、VarRLF−レポートでRLF−レポートを廃棄することができる。
【0256】
−connEstFailReportReqはtrueに設定され、端末はVarConnEstFailReportで接続確立失敗情報を有する場合及びRPLMNがVarConnEstFailReportに保存されたPLMN Identityが同一である場合、端末はE−UTRAの最後の連結設定失敗後の経過した時間にVarConnEstFailReportにtimeSinceFailureを設定することができる。そして、端末は、VarConnEstFailReportにconnEstFailReportの値としてUE情報応答メッセージにconnEstFailReportを設定することができる。そして、端末は、下位層によって確認された端末情報応答メッセージを成功的に伝達した際、connEstFailReport from VarConnEstFailReportを廃棄することができる。
【0257】
−logMeasReportReqが存在し、RPLMNがVarLogMeasReportに保存されたplmn−IdentityListに含まれれば、そして、VarLogMeasReportが1つ以上のログ(log)された測定エントリを含めば、端末は端末情報応答メッセージにlogMeasReportの内容を設定することができる。より詳しくは、端末はabsoluteTimeStampを含めることができ、VarLogMeasReportでabsoluteTimeStampをabsoluteTimeInfoの値に設定することができる。そして、端末はtraceReferenceを含めることができ、VarLogMeasReportでtraceReferenceをtraceReferenceの値に設定することができる。そして、端末はtraceRecordingSessionRefを含めることができ、VarLogMeasReportでtraceRecordingSessionRefをtraceRecordingSessionRefの値に設定することができる。そして、端末はtce−Idを含めることができ、VarLogMeasReportでtce−Idをtce−Idの値に設定することができる。そして、端末はlogMeasInfoListを含めることができ、先にログされたエントリから始まるVarLogMeasReportから1つ以上のエントリを含めるようlogMeasInfoListを設定することができる。ここで、VarLogMeasReportが端末情報応答メッセージ内にlogMeasInfoListに含まれていない1つ以上の追加のログされた測定エントリを含めば、端末はlogMeasAvailableを含めることができる。
【0258】
−logMeasReportが端末情報応答に含まれれば、端末はSRB2を経由した送信のために端末情報応答メッセージを下位層に伝送することができる。そして、端末は、下位層によって確認された端末情報応答メッセージを成功裏に伝達した際、VarLogMeasReportからlogMeasInfoListに含まれたログされた測定エントリを廃棄することができる。または、端末はSRB1を経由した送信のために端末情報応答メッセージを下位層に伝送することができる。
【0259】
このように、端末情報報告手順によって、無線リンク失敗を経験した端末は最終無線リンクの後に経過した時間を指示した時間情報を含む無線リンク失敗情報またはハンドオーバ失敗情報のみを報告することができる。しかし、端末情報報告手順は、アイドルモードの端末が行うセル再選択手順に対する情報を提供することができない。これが問題である。
【0260】
図9は、端末が複数のセルにおいてハンドオーバ手順を行う例示的な状況を示す。
【0261】
図9に示すように、アイドルモードの端末が複数のセルを通じて移動すると、端末はセル選択/再選択手順を行う。
【0262】
このような状況では、ネットワークが端末の速度を推定する必要がある。
【0263】
しかし、ネットワークがアイドルモードの端末が行ったセル再選択手順に対する如何なる情報も得られないため、ネットワークが端末の速度を推定する方法がない。
【0264】
そこで、本開示のうち1つは、端末が訪問セルに対する蓄積された情報である訪問セル履歴をログするようにし、RRC連結設定の際、またはその後ネットワークに訪問セル履歴を提供することで、ネットワークが端末の速度を推定することを支援することができる。ネットワークが訪問セル履歴を基に端末の速度を計算した後、端末の速度を基に端末のパラメータを設定することができる。例えば、1つの開示によると、MSEが構成されれば、端末は、MSEが推定した移動性状態を報告することができる。また、端末は、訪問セル履歴の有効性の指示子を報告することができる。ネットワークが指示受信の際、ネットワークが訪問セル履歴を要求すれば、端末は訪問セル履歴を報告することができる。訪問セル履歴は、端末がアイドルである間に訪問したセルを含むことができる。訪問セル履歴は、訪問セルのセルIDを含むことができる。
【0265】
また、本開示のうち1つは、訪問セル履歴は、端末が各訪問セルで費やした時間情報を含むことを提案する。しかし、曖昧な問題、例えば、時間情報がどのように表現されるかに関する問題に直面する。この問題は他の曖昧な問題、例えば、訪問セル情報が現在のセルに対する情報を含むか否かに関する問題と関連され得る。例えば、一部の場合に、現在のセル情報はネットワークが端末の速度を推定するのに役立たない。しかし、他の場合に、現在のセル情報はネットワークが端末の速度を推定するのに役立つことができる。現在のセル情報が役立たない場合、訪問セル履歴は現在のサービングセルに対する情報を含むことができない。しかし、現在のセル情報が役立てる場合、訪問セル履歴は、訪問セルのように現在のサービングセルに対する情報を含むことができる。
【0266】
曖昧さを明確にするため、本開示は一部オプションを提案する。第1オプション(オプション1)は、時間情報がハンドオーバ/セル再選択の後で経過した時間を指示するようにする。第2オプション(オプション2)は、時間情報が端末が各セルに止まる時間を指示するようにする。
【0267】
第1オプション(オプション1)において、訪問セル履歴における各物理的セルIDは、端末がセルを選択した後、経過した時間と関連されることができる。各訪問セル別に、ハンドオーバ/セル再選択の観点で2つの経過時間が存在する。第1経過時間は、セルに進入した後で経過した時間であり、第2経過時間は、セルを離れた後で経過した時間である。そこで、第1オプションは2つのサブオプション(例えば、オプション1a及びオプション1b)に分けることができる。第1サブオプション(オプション1a)において、物理的セルIDは進入時間に関連され得る。第2サブオプション(オプション1b)において、物理的セルIDは離れる時間に関連され得る。
【0268】
第2オプション(オプション2)において、訪問セル履歴における各物理的セルIDは、端末がセルに止まる期間に関連され得る。
【0269】
以下、どのオプションが他のオプションよりも優れているかに対する研究を説明する。
【0270】
図9を参照すると、端末(100)はアイドルモードであり、セルEで連結モードになる。T0は端末(100)がセルAを選択した時点の絶対時間であり、T1はセルBなどを選択した時点の絶対時間である。T5は端末(100)が訪問セル履歴を設定した時点の絶対時間である。第1サブオプション(オプション1a)において、T5は参照時間として使用される。ここで、ネットワークが端末(100)が明らかであることを通報しなくても全てのオプションでT5を概ね分かっている仮定することができる。そして、分析を単純化するため、訪問セル履歴がカバーするセルの個数であるNが4であると仮定することもできる。
【0271】
その一、第1サブオプション(オプション1a)を考慮して、端末は以下のように訪問セル履歴を設定することができる。(T5−T0、A)、(T5−T1、B)、(T5−T2、C)、(T5−T3、D)。
【0272】
端末がセル A、B、及びCに止まる時間はそれぞれT1−T0、T2−T1、T3−T2及びT4−T3である。しかし、ネットワークは、セルDの選択から経過した時間がT5−T3であることが分かっているはずである。そこで、最終エントリ(T5−T3、D)はネットワーク側で役立たないことがある。または、推定正確性が減少するはずである。
【0273】
そこで、第1サブオプション(オプション1a)によって、訪問セル情報が現在のサービングセル情報を含めずにN個の訪問セル情報が報告されると、ネットワークはN−1の正確な訪問セル情報及び不正確な最新訪問セル情報が分かるはずである。ここで、最新訪問情報が端末速度測定において最も重要であるということに注目する。そこで、第1サブオプション(オプション1a)が訪問セル履歴報告に使用されれば、現在のサービングセルは訪問セルとして考慮されなければならない。その後、訪問セル履歴は次の通りである。(T5−T1、B)、(T5−T2、C)、(T5−T3、D)、(T5−T4、E)。現在のセル情報が訪問セル履歴に含まれる理由が、ネットワークが端末がセルEではなく最新訪問セルDに止まる時間が分かるようにすることであることに注目しなければならない。
【0274】
または、第1サブオプション(オプション1a)によって、訪問セル情報が現在のサービングセル情報を含めてN個の訪問セル情報が報告されると、ネットワークは最新訪問セル情報を含むN−1の正確な訪問セル情報及び現在のサービングセル情報が分かるはずである。
【0275】
その二、第2サブオプション(オプション1b)を考慮して、端末は下記のように訪問セル履歴を設定することができる。(T5−T1、A)、(T5−T2、B)、(T5−T3、C)、(T5−T4、D)。この場合、T0なしに滞留期間を計算することは不可能であるため、ネットワークは端末(100)がセルAに止まる時間が分からない。そこで、1つ目のエントリの物理的セルIDは、ネットワーク側で役立たない情報である。(1つ目のエントリの時間情報は、端末がセルBに留まる時間を計算するのに必要である。)
【0276】
訪問セル履歴は、現在のサービングセルに関する1つ以上の訪問セル情報を暗示的に含む。既に論議されたように、T5は参照時間であるだけであるので、端末(100)は、明確にT5を通報しなくてもネットワークが全てのオプションでT5を概ね分かっていると仮定することができる。そこで、ネットワークは、端末(100)がT5からT4を引いて現在のサービングセルに留まる時間が分かる。この場合、現在のサービングセル情報はネットワークが端末の速度を推定するのに役立たないこともある。
【0277】
そこで、第2サブオプション(オプション1b)によって、N個の訪問セル情報が報告されると、ネットワークが最新訪問セル情報を含むN−1の正確な訪問セル情報と現在のサービングセル情報を分かることができる。
【0278】
その三、第2サブオプション(オプション2)を考慮して、端末(100)は下記のように訪問セル履歴を設定することができる。(T1−T0、A)、(T2−T1、B)、(T3−T2、C)、(T4−T3、D)。第2オプション(オプション2)において、ネットワークは端末(100)がセルA、B、C及びDに止まる正確な時間が分かる。しかし、ネットワークに絶対時間T4が分からないため、ネットワークは端末(100)がそれの範疇に留まる時間が分からない。そこで、サービングセル情報が速度の推定に役立たないため、オプション2は最も効果的なフォーマットである。
【0279】
そこで、第2サブオプション(オプション2)によって、N個の訪問セル情報が報告されると、ネットワークが最新訪問セル情報を含むN個の正確な訪問セル情報が分かるはずである。
【0280】
結果的に、第2オプション(オプション2)は、訪問セル履歴の時間情報は端末が訪問セルに留まる時間を指示することが望ましい。
【0281】
その一方、現在のセル情報が如何に役立つかを説明する。言い換えれば、現在のサービングセルが訪問セルとして見なされれば、現在のサービングセルの時間情報は次のように定義されることができる。
【0282】
第2オプション(オプション2)によって、端末(100)が現在のサービングセルに留まる時間は次のように表現されることができる。
【0283】
−端末が現在のサービングセルを選択した時間から参照時間までの期間。
【0284】
−参照時間は次のように定義することができる。
【0285】
−端末がRRC連結要求メッセージを構成したり、伝送する時間。
【0286】
−端末がRRC連結設定メッセージを受信する時間。
【0287】
−端末がRRC連結設定完了メッセージを構成したり、伝送する時間。
【0288】
−端末が端末情報要求メッセージを受信する時間。
【0289】
−端末がネットワークからの訪問セル情報を伝送するように要求する時間。
【0290】
−端末が端末情報応答メッセージを構成したり、伝送する時間。
【0291】
−端末が訪問セル情報を構成したり、伝送する時間。
【0292】
ここで、現在のサービングセルは、端末から訪問セル情報を報告されたセルを意味する。
【0293】
一方、第2サブオプション(オプション1b)によって、現在のサービングセルの離れる時間は、次のように定義することができる。
【0294】
−端末がRRC連結要求メッセージを構成したり、伝送する時間。
【0295】
−端末がRRC連結設定メッセージを受信する時間。
【0296】
−端末がRRC連結設定完了メッセージを構成したり、伝送する時間。
【0297】
−端末が端末情報要求メッセージを受信する時間。
【0298】
−端末がネットワークからの訪問セル情報を伝送するように要求する時間。
【0299】
−端末が端末情報応答メッセージを構成したり、伝送する時間。
【0300】
−端末が訪問セル情報を構成したり、伝送する時間。
【0301】
ここで、現在のサービングセルは訪問セルとして見なされる。
【0302】
また、訪問セル情報内の時間情報の基本単位は秒であり得る。
【0303】
図10は、本発明による例示的な解決方法を示す。
【0304】
ステップ1)端末は、アイドル状態でセル(再)選択手順または連結状態でハンドオーバ手順を行う。
【0305】
ステップ2)その後、端末は訪問セル履歴を蓄積する。
【0306】
ステップ3)端末(100)は、訪問セル履歴に対する要求を受信する。要求は端末情報要求メッセージに載せて伝達することができる。
【0307】
ステップ4)その後、端末(100)は訪問セル履歴を伝送する。ここで、訪問セル履歴は端末情報応答メッセージに載せて伝達することができる。訪問セル履歴は、現在のセルに該当する時間情報を含むことができる。また、訪問セル履歴は、現在のセルの識別子をさらに含むことができる。時間情報は、端末が現在のセルで費やした時間を指示することができる。ここで、現在セルの識別子は訪問セルの識別子として見なされることができる。時間情報は、端末が要求メッセージを受信するまで費やした時間を指示することができる。現在のセルは1次セルであることができる。
【0308】
本開示によって従来の問題を解決する手段または方法は、これまで説明したようにハードウェアまたはソフトウェアまたはその組み合わせで具現されることができる。
【0309】
図11は、本発明の実施形態を具現することができる無線通信システムを示すブロック図である。
【0310】
端末(100)は、プロセッサ(101)、メモリ(102)及びRF部(radio frequency unit、1230)を含む。メモリ(102)はプロセッサ(101)と連結され、プロセッサ(101)の動作のために使用された多様な情報を保存するように構成される。RF部(1230)はプロセッサ(101)と連結され、無線信号を送信及び/又は受信するように構成される。プロセッサ(101)は提案された機能、処理及び/又は方法を具現する。説明された実施形態において、端末の動作はプロセッサ(101)によって具現されることができる。
【0311】
eNodeB(200)は、プロセッサ(201)、メモリ(202)及びRF部(203)を含む。メモリ(202)はプロセッサ(201)と連結され、プロセッサ(201)の動作のために使用された多様な情報を保存するように構成される。RF部(203)はプロセッサ(201)と連結され、無線信号を送信及び/又は受信するように構成される。プロセッサ(201)は提案された機能、処理及び/又は方法を具現する。説明された実施形態において、eNodeBの動作はプロセッサ(201)によって具現されることができる。
【0312】
プロセッサは、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/又はデータ処理装置を含むことができる。メモリは、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、保存媒体及び/又は他の保存装置を含むことができる。RF部は、無線信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施形態がソフトウェアに具現される際、上述した技法は上述した機能を行うモジュール(過程、機能など)に具現されることができる。モジュールはメモリに保存され、プロセッサによって実行されることができる。メモリはプロセッサ内部または外部にあり得、良く知られた多様な手段でプロセッサと連結されることができる。
【0313】
上述した例示的なシステムにおいて、方法は一連のステップまたはブロックとして流れ図を基に説明されているが、本発明はステップの手順に限定されるものではなく、何れかのステップは上述したことと異なる手順でまたは同時に発生することができる。また、当業者であれば、流れ図に示されたステップが排他的ではなく、他のステップが含まれるか、流れ図の1つまたはそれ以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼすことなく削除される可能性があることを理解することができるはずである。