【実施例】
【0063】
7. 実施例
化合物の塩形を特定していない場合、適用する合成条件並びに後処理及び精製プロセスに応じて、化合物は遊離塩基又は塩として存在し得る。当業者は、化合物が遊離塩基又はある一定の塩形に限定されないことを認めるであろう。化合物の塩形を特定している場合、通常は対イオンの化学量論を省略する。当業者は、化合物は単塩形に限定されず、化合物は二塩、三塩又は他の化合物:対イオン化学量論として存在し得ることを認めるであろう。さらに、当業者は、適用する合成条件並びに後処理及び精製プロセスによっては、該化合物が予想外に遊離塩基又は異なる対イオンとの塩として存在し得ることを認めるであろう。単に収量決定のためだけに、対イオンの性質及び化合物:対イオン化学量論の推定を行なう(与えた式によって示すように)。
【0064】
7.1 中間体の合成
中間体I.1
【0065】
【化27】
【0066】
ピリジン(100ml)中のテトラ(エチレングリコール)(90g;463mmol)の溶液にピリジン(100ml)中のトリフェニルメチルクロリド(30,0g;108mmol)の溶液を滴加する。混合物を一晩撹拌してエバポレートする。水を加えて水層をデカントし、これをさらに2回繰り返す。残渣をジエチルエーテルに溶かし、水、次いでブラインで抽出してエバポレートする。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/メタノール)100:0→94:6で精製して表題化合物を得る。
収量:28.6g(理論の61%) C
27H
32O
5
ESI質量スペクトル:m/z=454 [M+NH
4]
+;m/z=435 [M-H]
-
下記化合物は、指定した出発物質から同様に調製される。
【0067】
表1
【0068】
中間体II.1
【0069】
【化28】
II.1
【0070】
DCM(20ml)中4-ペンチン酸(2.00g;20.4mmol)と4-メチルモルフォリン(2.24ml;20.4mmol)の混合物を-5℃に冷却する。クロロギ酸イソブチル(2.68ml;20.4mmol)を添加した後、DMF(10ml)を加える。結果として生じる混合物をDCM(10ml)中ジエタノールアミン(2.25g;21.4mmol)の溶液に少しずつ加える。結果として生じる混合物を一晩撹拌してエバポレートする。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/メタノール100:0→82:18)で精製してN,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ペンタ-4-インアミドを得る。
収量:2.99g(理論の79%) C
9H
15NO
3
ESI質量スペクトル:m/z=186 [M+H]
+
中間体III.1
【0071】
【化29】
III.1
【0072】
DMF(3ml)中の酸3-プロパルギルオキシ安息香酸(0.245g;3.35mmol)、トリエチルアミン(0.47ml;3.35mmol)及びTBTU(1.08g;3.35ml)の混合物を周囲温度で5分間撹拌する。アミン2-(2-ヒドロキシエトキシ)-エチルアミン(0.500g;4.76mmol)とさらなるトリエチルアミン(0.47ml;3.35mmol)を加える。混合物を周囲温度で6時間撹拌する。氷水と炭酸ナトリウム溶液を加えて混合物を酢酸エチルで抽出する。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過及びエバポレートして表題化合物を得る。
収量:0.33g(理論の37%) C
14H
17NO
4
ESI質量スペクトル:m/z=264 [M+H]
+;m/z=262 [M-H]
-;m/z=308 [M+HCOO]
-
下記化合物は、指定した出発物質から同様に調製される。
【0073】
表2
【0074】
中間体IV.1
【0075】
【化30】
IV.1
【0076】
DCM(20ml)中のアルコール中間体I.1(3.49g;8.00mmol)とトリエチルアミン(1.64g;16.0mmol)の溶液にメタンスルホニルクロリド(0.929ml;12.0mmol)をゆっくり加える。混合物を周囲温度で1時間撹拌してから水で抽出する。有機層をエバポレートして残渣をアセトニトリル(20ml)に取る。アミン3-アミノ-N-メチル-N-(プロパ-2-イン-1-イル)プロパンアミド塩酸塩(2.54g;10.1mmol;中間体III.2からジオキサン中のHCl(4mol/l)でBOC脱保護により調製)とトリエチルアミン(2.45g;24.0mmol)を加えて混合物を60℃で一晩撹拌する。水を加え、結果として生じる混合物をDCMで抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過及びエバポレートする。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/メタノール100:0→86:14)で精製して表題化合物を得る。
収量:1.11g(理論の25%) C
34H
42N
2O
5
ESI質量スペクトル:m/z=559 [M+H]
+;m/z=603 [M+HCOO]
-
HPLC分析:RT=1.38分(HPLC方法4)
下記化合物は、指定した出発物質から同様に調製される。
【0077】
表3
【0078】
中間体V.1
【0079】
【化31】
V.1
【0080】
THF中5,5-ビス(ヒドロキシメチル)-2-フェニル-1,3-ジオキサン(500mg;2.23mmol)、プロパルギルブロミド(トルエン中80%;224μl;2.01mmol)及びNaH(鉱油中60%;85mg;2.22mmol)の溶液を50℃で一晩撹拌する。水を加えて有機溶媒を蒸発させる。撹拌しながらさらに水を加える。生成沈殿物をろ別し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/メタノール100:0→90:10)で精製して表題化合物をE/Z異性体の混合物として得る。
収量:190mg(理論の32%) C
15H
18O
4
ESI質量スペクトル:m/z=263 [M+H]
+
中間体VI.1
【0081】
【化32】
VI.1
【0082】
THF中の6-ヒドロキシニコチン酸(300mg;2.16mmol)とCDI(420mg;2.59mmol)の混合物を周囲温度で30分間撹拌する。O,O‘-ビス(TBDMS)-ジエタノールアミン(720mg;2.16mmol)を加えて混合物を周囲温度で一晩撹拌する。揮発物を蒸発させて残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/メタノール100:0→90:10)で精製してそれぞれのアミド中間体(750mg;理論の76%)を得、さらに以下のように反応させる:
アセトニトリル(10ml)中のアミド中間体(710mg;1.56mmol)、4-ブロモ-1-ブチン(228mg;1.72mmol)及び炭酸セシウム(712mg;2.19mmol)の混合物を70℃で一晩撹拌する。さらに4-ブロモ-1-ブチン(500μl;5.33mmol)及び炭酸セシウム(712mg;2.19mmol)を加えて混合物をもう1日70℃で撹拌する。揮発物を蒸発させ、水を加えて混合物をDCMで抽出する。有機層を分離し、エバポレートする。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/メタノール100:0→70:30)で精製して表題化合物を得る。
収量:315mg(理論の40%) C
26H
46N
2O
4Si
2
ESI質量スペクトル:m/z=507 [M+H]
+;m/z=551 [M+HCOO]
-
中間体VII.1
【0083】
【化33】
VII.1
【0084】
DCM(50ml)中のアルコールI.2(5.00g;9.53mmol)、メタンスルホニルクロリド(1.11ml;14.3mmol)及びトリエチルアミン(3.35ml;23.8mmol)の混合物を周囲温度で1時間撹拌する。アジ化ナトリウム(1.86g;28.6mmol)を加えて混合物を一晩撹拌してから50℃で2時間撹拌する。さらにDCMを加えて混合物を炭酸ナトリウム溶液で抽出する。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過及びエバポレートする。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/メタノール100:0→70:30)で精製して表題化合物を得る。
収量:4.39g(理論の84%) C
31H
39N
3O
6
ESI質量スペクトル:m/z=567 [M+H]
+;m/z=594 [M+HCOO]
-
下記化合物は、指定した出発物質から同様に調製される。
【0085】
表4
【0086】
中間体VIII.1
【0087】
【化34】
VIII.1
【0088】
DCM(20ml)中のトリチルエーテルI.1(2.18g;5.00mmol)とトリエチルアミン(1.85ml;13.2mmol)の混合物にメタンスルホニルクロリド(426μl;5.50mmol)を慎重に加える。混合物を2時間撹拌してから水で抽出する。有機層を分離し、エバポレートする。アセトニトリル(20ml)、ジフェノール中間体III.4(780mg;2.20mmol)及び炭酸カリウム(913mg;6.60mmol)を加えて混合物を一晩還流させる。水を加えて混合物をDCMで抽出する。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過及びエバポレートする。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/(メタノール:アンモニア水9:1)100:0→85:15)で精製して表題化合物を得る。
収量:2.28g(理論の63%) C
69H
82N
4O
14
ESI質量スペクトル:m/z=1191 [M+H]
+;m/z=594 [M+HCOO]
-
下記化合物は、指定した出発物質から同様に調製される。
【0089】
表5
【0090】
中間体IX.1
【0091】
【化35】
IX.1
【0092】
DCM(10ml)中のトリチルエーテル中間体I.3(1.00g;2.55mmol)とトリエチルアミン(715μl;5.60mmol)の混合物にメタンスルホニルクロリド(276μl;3.57mmol)を慎重に加える。混合物を一晩撹拌してから水で抽出する。有機層を分離してエバポレートする。アセトニトリル(10ml)、トリエチルアミン(715μl;5.60mmol)及び1-アミノ-11-アジド-3,6,9-トリオキサウンデカン(850mg;3.90mmol)を加えて混合物を4時間還流させる。混合物をエバポレートし、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/(メタノール:アンモニア水9:1)100:0→90:10)で精製して表題化合物を得る。
収量:910mg(理論の60%) C
33H
44N
4O
6
ESI質量スペクトル:m/z=593 [M+H]
+
中間体X.1
【0093】
【化36】
X.1
【0094】
段階1:THF(10ml)中のハロゲン化物メチル-4-(ブロモメチル)-3-メトキシ-ベンゾアート(0.50g;1.93mmol)、アミンN-(ピペリジン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(0.386g;1.93mmol)及びトリエチルアミン(0.538ml;3.86mmol)の混合物を4時間撹拌する。溶媒を蒸発させる。残渣を水及び炭酸ナトリウム溶液に取ってDCMで抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過及びエバポレートする。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/メタノール100:0→92:8)で精製して4-[(4-{[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ}ピペリジン-1-イル)メチル]-3-メトキシ安息香酸メチルを得る。
収量:650mg(理論の89%) C
20H
30N
2O
5
ESI質量スペクトル:m/z=379 [M+H]
+;m/z=423 [M+HCOO]
-
段階2(BOC保護基の除去):メタノール(10ml)中4-[(4-{[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ}ピペリジン-1-イル)メチル]-3-メトキシ安息香酸メチルとジオキサン中HCl(4mol/l;1.82ml;7.27mmol)との混合物を一晩撹拌する。揮発物を蒸発させ、結果として生じる固体を酢酸エチルに懸濁させ、ろ過し、再びエバポレートして(4-アミノピペリジン-1-イル)メチル-3-メトキシ安息香酸メチルを塩酸塩として得る。
収量:480mg(二塩酸塩について計算した理論の105%)
C
15H
22N
2O
3×2HCl
下記化合物は、指定した出発物質からそれ相応に調製される。特に指定のない限り、適用するアミン成分はN-(ピペリジン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチルである。適用する条件に応じて、合成は遊離塩基、塩酸塩若しくは二塩酸塩、双性イオン又は他の塩形をもたらし得るが、これらは上記実施例化合物の合成に等しく適用可能である。
【0095】
表6
*a 中間体X.3:このアミジンは4-ブロモメチル-ベンゾニトリルとエタノールHCl(ピナー反応)から調製される。
*b RP-HPLC(モディファイヤー:TFA)で精製
中間体XI.1
【0096】
【化37】
XI.1
【0097】
段階1:メタンスルホニルクロリド(0.929ml;12mmol)をDCM(20ml)中のアルコール(4-プロパ-2-イニルオキシ-フェニル)-メタノール(1.62g;10mmol)とトリエチルアミン(2.81ml;20mmol)の氷冷混合物に加える。一晩の撹拌後、アミンN-(ピペリジン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(4.01g;20mmol)を加える。さらに一晩撹拌した後、水を加える。有機相を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過及びエバポレートする。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/メタノール9:1)で精製してN-(1-{[4-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル]メチル}ピペリジン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチルを得る。
収量:1.07g(理論の31%) C
20H
28N
2O
3
ESI質量スペクトル:m/z=345 [M+H]
+
段階2:化合物X.1について述べたようにBOC保護基を除去して1-{[4-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル]メチル}ピペリジン-4-アミンを塩酸塩として得る。
C
15H
20N
2O×2HCl
ESI質量スペクトル:m/z=245 [M+H]
+
下記化合物は、指定した出発物質からそれ相応に調製される。特に指定のない限り、適用するアミン成分はN-(ピペリジン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチルである。適用する条件によって、合成は遊離塩基、塩酸塩若しくは二塩酸塩、双性イオン又は他の塩形をもたらし得るが、これらは上記実施例化合物の合成に等しく適用可能である。
【0098】
表7
【0099】
中間体XII.1
【0100】
【化38】
XII.1
【0101】
段階1:THF(50ml)中のアルデヒド3-ホルミル-5-{[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]-カルバモイル}-安息香酸メチル(4.51g;12.2mmol)(カップリング試薬としてHATUを用いる3-ホルミル-5-ヒドロキシカルボニル-安息香酸メチルの2-(2-ヒドロキシエトキシ)-エチルアミンでのアミド化により前もって調製する)とN-(ピペリジン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(3.67g;18.3mmol)の混合物を3時間還流させる。氷酢酸(約2ml)を加えてpH5に調整する。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(5.18g;24.4mmol)を加えて混合物をさらに2時間還流させる。酢酸エチル及び水を加え、有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過及びエバポレートする。残渣を最初にシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/メタノール100:0→88:12)で精製し、次にRP-HPLC(モディファイヤー:アンモニア)で精製して3-[(4-{[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ}ピペリジン-1-イル)メチル]-5-{[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]カルバモイル}安息香酸メチルを得る。
収量:915mg(理論の16%) C
24H
37N
3O
7
ESI質量スペクトル:m/z=480 [M+H]
+
段階2:化合物X.1について述べたようにBOC保護基を除去して3-[(4-アミノピペリジン-1-イル)メチル]-5-{[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]カルバモイル}安息香酸メチルを塩酸塩として得る。
C
19H
29N
3O
5×2HCl
ESI質量スペクトル:m/z=380 [M+H]
+;m/z=378 [M-H]
-
下記化合物は、指定した出発物質からそれ相応に調製される。特に指定のない限り、適用するアミン成分はN-(ピペリジン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチルである。適用する条件によって、合成は遊離塩基、塩酸塩若しくは二塩酸塩、双性イオン又は他の塩形をもたらし得るが、これらは上記実施例化合物の合成に等しく適用可能である。
【0102】
表8
【0103】
中間体XIII.1
【0104】
【化39】
XIII.1
【0105】
エタノール(20ml)中の4-[(4-{[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ}ピペリジン-1-イル)メチル]安息香酸(X.4の合成[段階2の適用なし]からのBOC保護中間体;3.80g;10.5mmol)とNaOH水溶液(4mol/l;4.0ml)の混合物を50℃で一晩撹拌する。揮発物を蒸発させ、塩酸水溶液(4mol/l;4.0ml)を加える。混合物を酢酸エチルで3回抽出する。混ぜ合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過及びエバポレートして4-[(4-{[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ}ピペリジン-1-イル)メチル]安息香酸を得る。
収量:1.80g(理論の51%) C
18H
26N
2O
4
ESI質量スペクトル:m/z=335 [M+H]
+;m/z=333 [M-H]
-
中間体XIV.1
【0106】
【化40】
XIV.1
【0107】
段階1:DMF(50ml)中の4-[(4-{[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ}ピペリジン-1-イル)メチル]安息香酸(中間体XIII.1;3.00g;8.97mmol)、TBTU(3.20mg;9.97mmol)及びトリエチルアミン(1.40ml;10.0mmol)の混合物を5分間撹拌する。アミン3-(2-アミノエチル)-ピリジン(1.06ml;9.00mmol)を加える。さらなる3時間の撹拌後、溶媒を蒸発させ、残渣をDCMに取って炭酸ナトリウム溶液で洗浄する。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過及びエバポレートする。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/メタノール)で精製してN-[1-({4-[(2-(3-ピリジル)-エチルアミノ)カルボニル]フェニル}メチル)ピペリジン-4-イル]カルバミン酸tert-ブチルを得る。
収量:3.36g(理論の85%)
C
25H
34N
4O
3
ESI質量スペクトル:m/z=439 [M+H]
+
段階2:中間体X.1について述べたようにBOC保護基を除去してN-[1-({4-[(2-(3-ピリジル)-エチルアミノ)カルボニル]フェニル}メチル)ピペリジン-4-イル]アミンを得る。粗生成物をさらにRP-HPLC(モディファイヤー:TFA)で精製して表題化合物をTFA塩として得る。
収量:3.91g(理論の90%)
C
20H
26N
4O×2TFA
ESI質量スペクトル:m/z=339 [M+H]
+
下記化合物は、指定した出発物質からそれ相応に調製される。適用する条件によって、合成は遊離塩基、TFA塩若しくはビス-TFA塩、双性イオン又は他の塩形をもたらし得るが、これらは上記実施例化合物の合成に等しく適用可能である。
【0108】
表9
*a 中間体XIV.9:アミン出発物質は、4-(2-メトキシエトキシ)安息香酸の2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エタン-1-アミンでのアミド化(TBTUカップリング)、引き続きDCM中でTFAを用いるBOC保護基の除去により調製される。
*b 中間体XIV.10:アミン出発物質は、Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters 18 (2008) 1702-1707に記載されている手順に類似して調製される。
*c アミド化試薬としてTBTUの代わりにCDIを適用する:40℃で30分、次にアミド化試薬を添加して80℃で4時間。BOC除去するとトリチル基除去が起こる。
*d BOC保護中間体を前抽出せずにRP-HPLC(モディファイヤー:TFA)で精製する。
*e TBTUの代わりにアミド化試薬としてCDIを適用する:40℃で30分、次にアミド化試薬を加えて80℃で4時間。
*f TFAでBOC脱保護してそれぞれのTFA-エステルを得、これをr.t.にてMeOH/NH
3水中で撹拌することによって開裂する。
中間体XV.1
【0109】
【化41】
XV.1
【0110】
段階1:THF(30ml)中の4-(クロロメチル)ベンゾイルクロリド(2.00g;10.6mmol)の溶液に5-ヘキシン-1-オール(1.18ml;10.6mmol)とDMAP(0.1g;0.82mmol)を加える。混合物を撹拌しながら一晩還流させる。BOC-4-アミノピペリジン(2.33g;11.6mmol)及びトリエチルアミン(3.24ml;23.3mmol)を加えて混合物をさらに3時間還流させる。酢酸エチル(200ml)及び水(50ml)を加える。有機層を分離し、水及びブラインで洗浄し、蒸発乾固させる。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:シクロヘキサン/酢酸エチル8:2→2:8)で精製して4-[(4-{[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ}ピペリジン-1-イル)メチル]-安息香酸5-ヘキシン-1-イルを得る。
収量:3.11g(理論の71%) C
24H
34N
2O
4
ESI質量スペクトル:m/z=415 [M+H]
+
段階2:中間体X.1について述べたようにBOC保護基を除去して4-[(4-アミノピペリジン-1-イル)メチル]安息香酸ヘキサ-5-イン-1-イルを塩酸塩として得る。
C
18H
28N
3O
4P×2HCl
ESI質量スペクトル:m/z=315 [M+H]
+
中間体XVI.1
【0111】
【化42】
XVI.1
【0112】
段階1:DCM(10ml)中の{4-[(4-{[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ}ピペリジン-1-イル)メチル]フェニル}ボロン酸(800mg;2.39mmol;中間体X.7の合成について述べたように、BOC脱保護工程なしで調製)、6-ヒドロキシピリジン-3-カルボン酸エチル(420mg;2.51mmol)、酢酸銅(II)(250mg;1.38mmol)及びピリジン(210μl;2.60mmol)の混合物を一晩撹拌する。混合物をろ過して水で抽出する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過及びエバポレートする。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/メタノール98:2→94:4)で精製して1-{4-[(4-{[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ}ピペリジン-1-イル)メチル]フェニル}-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸エチルを得る。
収量:580mg(理論の53%) C
25H
33N
3O
5
ESI質量スペクトル:m/z=456 [M+H]
+
【0113】
段階2:TFA/DCM(1:5)中でr.t.にて撹拌することによってBOC保護基を除去して1-{4-[(4-アミノピペリジン-1-イル)メチル]フェニル}-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸エチルを得る。
C
20H
25N
3O
3P×TFA
ESI質量スペクトル:m/z=356 [M+H]
+
中間体XVII.1
【0114】
【化43】
XVII.1
【0115】
段階1:DCM(5ml)中の1-アジド-3,6,9-トリオキサウンデカン-11-オール(220mg;0.98mmol)とトリエチルアミン(550μl;3.92mmol)の混合物にメタンスルホニルクロリド(250μl;3.23mmol)を加える。2時間の撹拌後に水を加える。有機層を分離してエバポレートする。アセトニトリル(5ml)、N-{1-[(4-ヒドロキシフェニル)メチル]ピペリジン-4-イル}カルバミン酸tert-ブチル(300mg;0.98mmol;中間体XII.4の合成について述べたように、BOC脱保護工程なしで調製)及び炭酸カリウム(410mg;2.97mmol)を加え、結果として生じる混合物を一晩還流させる。混合物を蒸発乾固させ、水に取ってDCMで抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過及びエバポレートする。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/メタノール98:2→94:4)で精製してN-(1-{[4-(2-{2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)フェニル]メチル}ピペリジン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチルを得る。
収量:84mg(理論の17%) C
25H
41N
5O
6
ESI質量スペクトル:m/z=508 [M+H]
+
段階2:XVI.1について述べたようにBOC保護基を除去して(段階2)1-{[4-(5,8,11-トリオキサ-1,2-ジアザトリデサ-1-エン-13-イルオキシ)フェニル]メチル}ピペリジン-4-アミンをTFA塩として得る。
C
20H
33N
5O
4×2TFA
ESI質量スペクトル:m/z=408 [M+H]
+
中間体XVIII.1
【0116】
【化44】
XVIII.1
【0117】
段階1:DMF(10ml)中の4-[(4-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ピペリジン-1-イル)メチル]安息香酸(1.20g;2.63mmol)、TBTU(1.01g;3.15mmol)及びDIPEA(1.8ml;3.15mmol)の混合物を5分間撹拌する。N-{2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル}カルバミン酸tert-ブチル(783mg;3.15mmol)を加えて混合物を一晩撹拌する。揮発物を蒸発させ、生成物をRP-HPLC(モディファイヤー:TFA)で精製してN-(1-{[4-({2-[2-(2-{[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ}エトキシ)エトキシ]エチル}カルバモイル)フェニル]メチル}ピペリジン-4-イル)カルバミン酸9H-フルオレン-9-イルメチルを得る。
収量:240mg(理論の13%) C
39H
50N
4O
7
ESI質量スペクトル:m/z=687 [M+H]
+
段階2:THF(10ml)中のN-(1-{[4-({2-[2-(2-{[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ}エトキシ)エトキシ]エチル}カルバモイル)フェニル]メチル}ピペリジン-4-イル)カルバミン酸9H-フルオレン-9-イルメチル(240mg;0.314mol)とピペリジン(0.31ml;3.1mmol)の混合物を一晩撹拌する。揮発物を蒸発させ、生成物をRP-HPLC(モディファイヤー:TFA)で精製してN-(2-{2-[2-({4-[(4-アミノピペリジン-1-イル)メチル]フェニル}ホルムアミド)エトキシ]エトキシ}エチル)カルバミン酸tert-ブチルをTFA塩として得る。
収量:100mg(理論の37%) C
24H
40N
4O
5×2TFA
ESI質量スペクトル:m/z=465 [M+H]
+
中間体XIX.1
【0118】
【化45】
XIX.1
【0119】
トリエチルアミン(100ml)中のハロゲン化アリール成分N-{1-[(4-ヨードフェニル)メチル]ピペリジン-4-イル}カルバミン酸tert-ブチル(5.00g;12.0mmol;中間体X.1の合成について述べた手順に類似してBOC脱保護なしで調製)、アルキン成分3-エチニルピリジン(2.48g;24.0mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.55mg;0.60mmol)及びヨウ化銅(I)(229mg;1,20mmol)の混合物をアルゴン雰囲気下で70℃にて3日間撹拌する。揮発物を蒸発させて残渣をDCMに取る。結果として生じる混合物をセライトでろ過し、水で抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させてエバポレートする。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/メタノール100:0→95:5)で精製してBOC保護アルキン中間体(3.50g;8.98mmol)を得、水素圧(3.4×10
5Pa(50psi))下メタノール(40ml)中ラネーニッケル(0.70g)を用いて水素化する。触媒を吸引ろ過して除き、結果として生じる溶液を蒸発乾固させて表題化合物を得る。
収量:3.52g(理論の93%) C
24H
33N
3O
2
ESI質量スペクトル:m/z=396 [M+H]
+
下記化合物は、指定した出発物質から同様に調製される。
【0120】
表10
*a 3-ヨード-6-(2-メトキシエトキシ)ピリダジンは3,6-ジヨードピリダジンと2-メトキシエタノールからTHF中で水素化ナトリウムを用いて調製される。
【0121】
中間体XX.1及びXX.2
下記中間体は、指定した出発物質から、中間体X.1の合成で述べた手順に類似してBOC脱保護を経て調製される。適用する条件によって、合成は遊離塩基、塩酸塩若しくは二塩酸塩又は他の塩形をもたらし得るが、これらは上記実施例化合物の合成に等しく適用可能である。
【0122】
表11
【0123】
中間体XXI.1
【0124】
【化46】
XXI.1
【0125】
トルエン(50ml)中の[4-(2-アジドエチル)フェニル]メタノール(2.66g;15.0mmol)とトリエチルアミン(6.5ml;46mmol)の混合物にPOCl
3(0.67ml;7.34mmol)を滴加する。混合物を5日間r.t.で撹拌する。水(10ml)を加えて混合物をさらに2時間撹拌する。揮発物を蒸発させる。残渣をDCMに取って水で抽出する。水層を分離してエバポレートする。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/(メタノール/アンモニア水9:1)92:8→77:23)で精製して表題化合物(対イオンは水酸化イオンであり得るが、特徴づけられない)。
収量:1.20g(理論の31%) C
15H
25N
4+×HO
-
ESI質量スペクトル:m/z=261 [M]
+; 351 [M+2HCOO]
-
中間体XXII.1
【0126】
【化47】
XXII.1
【0127】
ACN(200ml)中の6-ヒドロキシニコチン酸メチルエステル(8.00g;52.2mmol)、4-(クロロメチル)-フェニルメタノール(9.00g;57.5mmol)及び炭酸セシウム(34g)の混合物をr.t.で一晩撹拌してからろ過する。ろ液をエバポレートし、残渣を水に取って酢酸エチルで3回抽出する。混ぜ合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過及びエバポレートする。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/メタノール100:0→90:10)で精製して表題化合物を得る。
収量:4.79g(理論の34%) C
15H
15NO
4
ESI質量スペクトル:m/z=274 [M+H]
+
中間体XXIII.1
【0128】
【化48】
XXIII.1
【0129】
DCM(20ml)中4-(ブロモメチル)-ベンゼンスルホニルクロリド(1.00g;3.71mmol)とトリエチルアミン(2.08ml;14.8mmol)の混合物をアミノ試薬エタノールアミン(0.224ml;3.71mmol)にゆっくり加える。混合物をr.t.で1時間撹拌してからN-(ピペリジン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(892mg;4.45mmol)を加える。混合物をr.t.で3日間撹拌してから水を加える。有機層を分離してエバポレートする。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/(メタノール/アンモニア水9:1)100:0→90:10)で精製してBOC保護中間体を得、中間体XVI.1の合成について述べたように脱保護する。
収量:240mg(ビスTFA塩が生成されると想定して、理論の12%)
C
14H
23N
3O
3S×2C
2HF
3O
2
ESI質量スペクトル:m/z=314 [M+H]
+;m/z=312 [M-H]
-
下記化合物は、エタノールアミンを、指定したアミノ試薬と置き換えて同様に調製される。
【0130】
表12
【0131】
中間体XXIV.1
【0132】
【化49】
XXIV.1
【0133】
3-(クロロメチル)安息香酸(1.00g;5.86mmol)、N-(ピペリジン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(1.17g;5.86mmol)、トリエチルアミン(0.832ml;5.86mmol)及びACN(10ml)の混合物を70℃で一晩撹拌する。混合物をr.t.に冷ましてから2-(2-アミノエトキシ)エタノール(1.75ml;17.6mmol)及びTBTU(1.98g;6.16mmol)を加える。混合物を3日間撹拌してから水を加えて混合物を酢酸エチルで抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過及びエバポレートする。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/(メタノール/アンモニア水9:1)100:0→90:10)で精製して表題化合物を得る。
収量:1.13g(理論の46%) C
22H
35N
3O
5
ESI質量スペクトル:m/z=422 [M+H]
+;m/z=420 [M-H]
-;m/z=466 [M+HCOO]
-
中間体XXV.1
【0134】
【化50】
XXV.1
【0135】
中間体XXIV.1(0.90g;2.14mmol)をTFA/DCM(3:10;13ml)中でr.t.にて2時間撹拌する。混合物をエバポレートして表題化合物を得る。
収量:2.18g(ビスTFA塩が生成されると想定して、理論の103%)
C
19H
26F
3N
3O
4×2C
2HF
3O
2
ESI質量スペクトル:m/z=418 [M+H]
+
中間体A.1
3,5-ジアミノ-6-クロロピラジン-2-カルボン酸
【0136】
【化51】
A.1
【0137】
3,5-ジアミノ-6-クロロピラジン-2-カルボン酸メチル(100g;494mmol)、メタノール(1リットル)及びNaOH(水中6mol/l;240mL;1.44mol)の混合物を3時間還流させる。混合物をr.t.に冷ましてから塩酸(水中6mol/l;約240mL)を添加して中和する。水(200mL)を加える。生成沈殿物を吸引ろ過し、水で洗浄して60℃で乾燥させる。
収量:99.6g(理論の107%)
C
5H
5ClN
4O
2 ESI質量スペクトル:m/z=189 [M+H]
+;m/z=187 [M-H]
-
中間体A.2
3,5-ジアミノ-6-ブロモピラジン-2-カルボン酸は、3,5-ジアミノ-6-ブロモピラジン-2-カルボン酸メチル(J.Med.Chem.10 (1967) 66-75に記載されているように3,5-ジアミノ-6-クロロピラジン-2-カルボン酸メチルから調製)から、中間体A.1の合成について述べた手順に類似して調製される。
中間体B.1
3,5-ジアミノ-6-クロロピラジン-2-カルボン酸1-(tert-ブチルカルバモイル)プロパ-1-エン-2-イル
【0138】
【化52】
B.1
【0139】
段階1:
tert-ブタノール(21.0mL;226mmol)と5-メチルイソオキサゾール(18.0mL;221mmol)の混合物を氷浴で冷却する。冷却し続けながらトリフルオロメタンスルホン酸(20.0mL;221mmol)を滴加する。結果として生じる混合物をさらに冷却せずに1時間撹拌する。
段階2:
DMF(100mL)中の3,5-ジアミノ-6-クロロピラジン-2-カルボン酸(中間体A.1;14.0g;74.2mmol)とトリエチルアミン(31.0mL;222mmol)の溶液又は懸濁液に段階1で調製した混合物を加える。結果として生じる混合物をr.t.で4時間撹拌する。撹拌しながら氷水を加える。生成沈殿物を吸引ろ過し、水で洗浄し、65℃で乾燥させて表題化合物を得る。
収量:18.2g(理論の75%) C
13H
18ClN
5O
3
ESI質量スペクトル:m/z=328 [M+H]
+;m/z=326 [M-H]
-
TLC(シリカ;DCM/MeOH 9:1):R
f=0.4
中間体B.2
3,5-ジアミノ-6-ブロモピラジン-2-カルボン酸1-(2-メチル-2-ブチル-カルバモイル)プロパ-1-エン-2-イル
【0140】
【化53】
B.2
【0141】
段階1:
2-メチル-2-ブタノール(5.75mL;51mmol)と5-メチルイソオキサゾール(4.42mL;51mmol)の混合物を氷浴で冷却する。冷却し続けながらトリフルオロメタンスルホン酸(4.84mL;54mmol)を滴加する。結果として生じる混合物をさらに冷却せずに一晩撹拌する。
段階2:
氷浴で冷却するDMF(50mL)中の3,5-ジアミノ-6-ブロモピラジン-2-カルボン酸(中間体A.2;5.00g;21.5mmol)とトリエチルアミン(7.48mL;54mmol)の溶液又は懸濁液に段階1で調製した混合物を滴加する。結果として生じる混合物をr.t.で4時間撹拌してから氷水上に注ぐ。生成沈殿物を吸引ろ過し、水で洗浄し、50℃で乾燥させて表題化合物を得る。
収量:7.53g(理論の91%)
C
14H
20BrN
5O
3 ESI質量スペクトル:m/z=386 [M+H]
+;m/z=384 [M-H]
-
中間体C.1
3,5-ジアミノ-6-クロロ-N-[(メチルスルファニル)メタンイミドイル]ピラジン-2-カルボキサミド
【0142】
【化54】
C.1
【0143】
NaOH(水中1mol/l;9.2mL;9.2mmol)にS-メチルイソチオ尿素スルファート(1.78g;6.1mmolを加える。完全溶液が得られるまで混合物を撹拌する。TBME/THF(1:1;30mL)、次に3,5-ジアミノ-6-クロロピラジン-2-カルボン酸1-(tert-ブチルカルバモイル)プロパ-1-エン-2-イル(中間体B.1;2.00g;6.10mmol)を加えて混合物をr.t.で一晩撹拌してから水(6mL)を加える。生成沈殿物を吸引ろ過し、水、メタノール、次にジエチルエーテルで連続的に洗浄してから50℃で乾燥させて表題化合物を得る。
収量:1.33g(理論の84%)
C
7H
9ClN
6OS ESI質量スペクトル:m/z=261 [M+H]
+;m/z=259 [M-H]
-
中間体C.2
3,5-ジアミノ-6-ブロモ-N-[(メチルスルファニル)メタンイミドイル]ピラジン-2-カルボキサミド
【0144】
【化55】
C.2
【0145】
NaOH(水中1mol/l;30mL;30mmol)にS-メチルイソチオ尿素スルファート(5.42g;19.5mmol)を加える。完全溶液が得られるまで混合物を撹拌する。TBME/THF(1:1;100mL)、次いで3,5-ジアミノ-6-ブロモピラジン-2-カルボン酸1-(2-メチル-2-ブチル-カルバモイル)プロパ-1-エン-2-イル(中間体B.2;7.52g;19.5mmol)を加えて混合物をr.t.で一晩撹拌してから水(100mL)を加える。生成沈殿物を吸引ろ過し、THF/水(1:2)で洗浄してから50℃で乾燥させて表題化合物を得る。
収量:5.44g(理論の92%)
C
7H
9BrN
6OS ESI質量スペクトル:m/z=305 [M+H]
+
【0146】
7.2 実施例の合成
実施例1.1
【0147】
【化56】
1.1
【0148】
THF(10ml)中の3,5-ジアミノ-6-クロロ-N-[(メチルスルファニル)メタンイミドイル]ピラジン-2-カルボキサミド(中間体C.1;0.35g;1.34mmol)、一級アミンX.1(0.48g;1.37mmol)及びトリエチルアミン(0.56ml;4.03mmol)の混合物を一晩撹拌する。揮発物を蒸発させ、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/(メタノール/アンモニア水9:1)100:0→90:10)で精製する。生成物含有フラクションをエバポレートし、エーテルに懸濁させ、吸引ろ過して乾燥させる。
収量:293mg(理論の44%) C
21H
27ClN
8O
4
ESI質量スペクトル:m/z=491 [M+H]
+
HPLC分析:RT=1,26分(HPLC方法1)
一般式1.Aの下記化合物は、指定したそれぞれの一級アミンを用いてそれに応じて調製される。
【0149】
表13
【0150】
【0151】
*a それぞれの成分(「合成注釈」参照)は文献に記載され、及び/又は市販されている。
*c 実施例1.51、1.60、1.62:実施例1.1について述べた手順がそれぞれのtert-ブチルエステルを生じさせ、このエステルをr.t.にてTFA/DCM中で2時間撹拌した後にRP-HPLC(モディファイヤー:アンモニア)で精製することによって表題化合物に変換する。
*d 実施例1.38:HPLC保持時間を決定せず。TLC(シリカ;DCM/メタノール/アンモニア水80:20:2)による特徴づけ:R
f=0.55。
*e クロマトグラフ精製前にr.t.にてTFA/DCM(1:3)中で1時間撹拌することによってBOC保護基を除去する。
*f RP-HPLC(モディファイヤー:TFA)で精製
*g RP-HPLC(モディファイヤー:アンモニア)で精製
一般式1.Bの下記化合物も指定したそれぞれの一級アミンを用いてそれに応じて調製される。
【0152】
表14
*a それぞれの成分(「合成注釈」参照)は文献に記載され、及び/又は市販されている。
*b 一級アミノ化合物1-[(3-エチニルフェニル)メチル]ピペリジン-4-アミンは中間体XI.4について述べた手順に類似して調製される。
*f RP-HPLC(モディファイヤー:TFA)で精製
一般式1.Cの下記化合物も指定したそれぞれの一級アミンを用いてそれに応じて調製される。
【0153】
表15
【0154】
【0155】
*a それぞれの成分(「合成注釈」参照)は文献に記載され、及び/又は市販されている。
*c 実施例1.51、1.60、1.62:実施例1.1について述べた手順がそれぞれのtert-ブチルエステルを生じさせ、これをr.t.にてTFA/DCM中で2時間撹拌した後にRP-HPLC(モディファイヤー:アンモニア)で精製することによって表題化合物に変換する。
*f RP-HPLC(モディファイヤー:TFA)で精製
化合物1.68も中間体C.2及び中間体12.3からそれに応じて(反応を65℃で行なうこと以外)調製される。
【0156】
【化57】
1.68
【0157】
C
21H
27BrN
8O
4 ESI質量スペクトル:m/z=535 [M+H]
+;m/z=569 [M+Cl]
-
RP-HPLC:R
t=0.55分(HPLC方法11)
【0158】
実施例2.1
【0159】
【化58】
2.1
【0160】
THF(100ml)中の酸実施例1.51(360mg;0.427mmol)、BOC無水物(247mg;1.13mmol)及びトリエチルアミン(230μl;1.17mmol)の混合物を60℃で3日間撹拌する。揮発物を蒸発させ、粗製BOC保護中間体を精製せずに以下のようにさらに反応させる:
DMF(6ml)とACN(6ml)中の該中間体、トリエチルアミン(170μl;1.23mmol)及びHATU(147mg;0.387mmol)の混合物を周囲温度で30分間撹拌する。アミノ成分3-アミノ-プロピルスルホン酸(98mg;0.702mmol)を加えて混合物を一晩撹拌する。混合物をエバポレートし、残渣をRP-HPLC(モディファイヤー:TFA)で精製してBOC保護アミド中間体を得、これをDCMとTFAに取って一晩撹拌する。揮発物を蒸発させ、残渣をメタノール中のHClに取って再びエバポレートする。後者の作業をさらに2回繰り返して表題化合物を得る。
収量:31mg(理論の15%) C
22H
30ClN
9O
5S×2HCl
ESI質量スペクトル:m/z=568 [M+H]
+;m/z=566 [M-H]
-
RP-HPLC:R
t=0.93分(HPLC方法7)
一般式2.Aの下記化合物は、指定した出発物質からそれに応じて調製される。
【0161】
表16
*a それぞれのアミノ成分(「合成注釈」参照)は文献に記載され、及び/又は市販されている。
【0162】
実施例3.1
【0163】
【化59】
3.1
【0164】
DMF(20ml)中のアジド成分実施例1.3(0.80g;1.70mmol)とアルキン成分II.1(0.564ml;2.37mmol)の混合物に水(2.0ml)中の酢酸銅(II)(46mg;0.254mmol)とL-アスコルビン酸ナトリウム(101mg;0.51mmol)の混合物を加える。混合物を70℃で一晩撹拌してから蒸発乾固させる。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/(メタノール/アンモニア9:1)95:5→70:30)で精製する。粗生成物をさらにRP-HPLC(モディファイヤー:TFA)で精製して表題化合物をTFA塩として得る。
収量:0.401g(理論の36%) C
29H
41ClN
12O
4×2TFA
ESI質量スペクトル:m/z=657 [M+H]
+;m/z=655 [M-H]
-
RP-HPLC:R
t=0.77分(HPLC方法4)
一般式3.A、3.B、3.C、3.D、3.E、3.F又は3.Gの下記化合物は、指定した出発物質からそれに応じて調製される。
【0165】
表17
【0166】
【0167】
【0168】
【0169】
*a それぞれの成分(「合成注釈」参照)は文献に記載され、及び/又は市販されている。
*b 実施例3.7及び3.19:実施例3.1について述べた手順がベンジリデン保護中間体を生じさせ、これを塩酸(4mol/l)とメタノールの混合物中で一晩加熱することによって脱保護する。RP-HPLC(モディファイヤー:TFA)で精製。
*c 実施例3.16:実施例3.1について述べた手順がトリチル保護中間体を生じさせ、実施例5.1の合成について述べた手順を利用してこれを脱保護する。
*d 実施例3.35:実施例5.1の合成について述べたように、クロマトグラフ精製前にトリチル基を除去する。
*e アルキン成分:1-(モルフォリン-4-イル)ペンタ-4-イン-1-オン
*f アルキン成分:1-(モルフォリン-4-イル)ペンタ-4-イン-1-オンについて述べたように調製される1-(4-アセチルピペラジン-1-イル)ペンタ-4-イン-1-オン
【0170】
実施例4.1
【0171】
【化60】
4.1
【0172】
BOC保護化合物実施例3.5(300mg;0.421mmol)、ジオキサン中HCl(4mol/l;2.0ml;8.0mmol)及びメタノール(1.0ml)の混合物を周囲温度で2時間撹拌する。混合物を蒸発乾固させて表題化合物を塩酸塩として得る。
収量:0.282g(理論の98%) C
27H
38ClN
13O
2×2HCl
ESI質量スペクトル:m/z=612 [M+H]
+;m/z=610 [M-H]
-
RP-HPLC:R
t=0.72分(HPLC方法4)
一般式3.Cの下記化合物は、指定した出発物質からそれに応じて調製される。
【0173】
表18
【0174】
実施例5.1
【0175】
【化61】
5.1
【0176】
DCM(1ml)中のトリチル保護化合物実施例3.23(0.124g;0.123mmol)とギ酸(1.0ml)の混合物を周囲温度で1時間撹拌する。揮発物を蒸発させ、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/(メタノール/アンモニア水9:1)95:5→70:30)で精製して表題化合物を得る。
収量:29mg(理論の31%) C
33H
50ClN
11O
8
ESI質量スペクトル:m/z=764 [M+H]
+;m/z=762 [M-H]
-
HPLC分析:RT=1,28分(HPLC方法7)
一般式3.A、3.C、3.D、3.E又は3.Fの下記化合物は、指定した出発物質からそれに応じて調製される。
【0177】
表20
【0178】
実施例6.1
【0179】
【化62】
6.1
【0180】
THF(3ml)中のTBS保護化合物実施例3.17(170mg;0.179mmol)とシリカ上テトラブチルアンモニウムフルオリド(1.5mmol/g;0.30g;Flukaから購入)の混合物に塩酸水溶液(1mol/l;0.5ml)とメタノール(10ml)を加える。混合物を周囲温度で5時間撹拌する。揮発物を蒸発させ、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/(メタノール/アンモニア水9:1)100:0→70:30)で精製して表題化合物を得る。
収量:71mg(理論の55%) C
32H
40ClN
13O
5
ESI質量スペクトル:m/z=722 [M+H]
+;m/z=720 [M-H]
-
HPLC分析:RT=1,05分(HPLC方法3)
【0181】
実施例7.1
【0182】
【化63】
7.1
【0183】
DCM(5ml)中のホスホン酸エステル実施例1.8(600mg;1.09mmol)の溶液にアルゴン雰囲気下でブロモトリメチルシラン(2.87ml;21.8mmol)を加える。混合物を4時間還流させてからメタノールを加えて混合物をr.t.でさらに30分間撹拌する。揮発物を蒸発させ、残渣をRP-HPLC(モディファイヤー:アンモニア)で精製して表題化合物を得る。
収量:300mg(理論の56%) C
19H
26ClN
8O
4P
ESI質量スペクトル:m/z=497 [M+H]
+;m/z=495 [M-H]
-
HPLC分析:RT=1.09分(方法1)
【0184】
実施例8.1
【0185】
【化64】
8.1
【0186】
メタノール(4ml)中のエステル化合物実施例1.37(150mg;0.218mmol)の溶液にNaOH水溶液(4mol/l;218μl;0.871mmol)を加える。混合物を50℃で40分間撹拌してから塩酸水溶液を添加して中和する。揮発物を蒸発させ、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:DCM/(メタノール/アンモニア水9:1)95:5→75:25)で精製して表題化合物を得る。
収量:20mg(理論の19%) C
19H
23ClN
8O
3
ESI質量スペクトル:m/z=447 [M+H]
+;m/z=445 [M-H]
-
HPLC分析RT=0,73分(HPLC方法6)
一般式1.A又は1.Bの下記化合物は、指定した出発物質からそれに応じて調製される。
【0187】
表21
【0188】
一般式1.Cの下記化合物も指定した出発物質からそれに応じて調製される。
【0189】
表22
【0190】
下記化合物8.17も実施例1.68からそれに応じて調製される(モディファイヤーTFAを用いてRP-HPLCで精製)。
【0191】
【化65】
8.17
【0192】
C
20H
25BrN
8O
4 ESI質量スペクトル:m/z=521 [M+H]
+;m/z=519 [M-H]
-
RP-HPLC:R
t=0.51分(HPLC方法11)
【0193】
実施例9.1
【0194】
【化66】
9.1
【0195】
メタノールアンモニア溶液(50ml)中ニトリル化合物実施例1.40(1.00g;2.34mmol)とラネーニッケル(500mg)の混合物を水素(3.4×10
5Pa(50psi))下50℃で8.5時間振とうさせる。触媒を吸引ろ過で除去し、ろ液をエバポレートする。残渣をDMF(12ml)に取り、ろ過で不溶物質を除去する。ろ液をエバポレートし、粗生成物をRP-HPLC(モディファイヤー:TFA)で精製し、メタノール塩酸に取り、蒸発乾固させて表題化合物を塩酸塩として得る。
収量:28mg(理論の2%) C
19H
26ClN
9O×4HCl
ESI質量スペクトル:m/z=432 [M+H]
+;m/z=430 [M-H]
-
HPLC分析:RT=0.60分(HPLC方法4)
【0196】
実施例10.1
【0197】
【化67】
10.1
【0198】
DMF(2ml)中の一級アミン化合物実施例9.1(25.0mg;0.043mmol)、1,2,4-トリアゾール-1-カルボキサミジン(10.0mg;0.068mmol)及びトリエチルアミン(48.2μl;0.346mmol)の混合物を70℃で1時間撹拌する。揮発物を蒸発させて残渣をRP-HPLC(モディファイヤー:TFA)で精製する。生成物をメタノール塩酸に取り、エバポレートして表題化合物を塩酸塩として得る。
収量:10mg(理論の40%) C
20H
28ClN
11O×3HCl
ESI質量スペクトル:m/z=474 [M+H]
+;m/z=472 [M-H]
-
HPLC分析:RT=0.64分(HPLC方法6)
【0199】
8. 分析方法及び分取クロマトグラフィー
原則として、調製した化合物について
1H-NMR及び質量スペクトルを得た。与えた質量ピーク(例えば(M+H)
+、(M+HCOO)
-)は、モノアイソトピック分子量を表す。既製のシリカゲル60 TLCプレートF
254(E.Merck, Darmstadt, 商品番号1.05714)を用いてチャンバー飽和なし又は既製の酸化アルミニウム60 F
254 TLCプレート(E.Merck, Darmstadt, 商品番号1.05713)を用いてチャンバー飽和なしでTLCからのR
f値を決定する。溶出剤について与えた比は、問題になっている溶媒の体積による単位に関するものである。NH
3について体積による単位は、水中のNH
3の濃縮溶液に関するものである。シリカゲルクロマトグラフ精製では、Millipore製シリカゲル(MATREX
TM, 35-70 my)を使用する。
分取薄層クロマトグラフィー(TLC):
Merckからの分取TLCプレート(PLCシリカゲル60 F
254+366,2mm)を使用する。生成物含有バンドをこすり取り、結果として生じるシリカ粉末上生成物をDCM、メタノール又はその混合物(生成物の溶解度によって決まる)で抽出する。ろ過してシリカを除去し、ろ液を蒸発乾固させて精製化合物を得る。
分取HPLC:
固定相:
XBridge C18;10μm又はSunfire C18;10μm(両方ともWaters, www.waters.comから)
移動相:
指定どおりにモディファイヤーとしてTFA又はアンモニアを添加した水/メタノール勾配。
分析HPLC/MS方法
与えたHPLC保持時間は、下記パラメーターを考慮して測定される。
【0200】
HPLC方法1
【0201】
HPLC方法2
【0202】
HPLC方法3
【0203】
HPLC方法4
【0204】
HPLC方法5
【0205】
HPLC方法6
【0206】
HPLC方法7
溶媒A:水+0.1%ギ酸;溶媒B:アセトニトリル+0.1%ギ酸
勾配:
カラム:X-terra
TM MS C18 2,5μm 4,6mm×30mm(Waters);温度:r.t.(約25℃)
【0207】
HPLC方法8
溶媒A:水+0.1%ギ酸;溶媒B:アセトニトリル+0.1%ギ酸
勾配:
カラム:X-terra
TM MS C18 2,5μm 4,6mm×30mm (Waters);温度:r.t.(約25℃)
【0208】
HPLC方法9
溶媒A:水+0.1%ギ酸;溶媒B:アセトニトリル+0.1%ギ酸
勾配:
カラム:X-terra
TM MS C18 2,5μm 4,6mm×30mm (Waters);温度:r.t.(約25℃)
【0209】
HPLC方法10
溶媒A:水+0.1%ギ酸;溶媒B:アセトニトリル+0.1%ギ酸
勾配:
カラム:X-terra
TM MS C18 2,5μm 4,6mm×30mm (Waters);温度:r.t.(約25℃)
【0210】
HPLC方法11
溶媒A:水+0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル
カラム:Sunfire, 3×30mm, 2.5μm(Waters)
【0211】
上記及び後記では下記略語を使用する:
ACN アセトニトリル
BOC tert-ブトキシカルボニル
CDI 1,1’-カルボニルジイミダゾール
DCM 塩化メチレン
DIPEA ジイソプロピル-エチルアミン
DMF N,N-ジメチルホルムアミド
ESI エレクトロスプレーイオン化
HATU O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート
Ph フェニル
r.t. 周囲温度(約20℃)
TBS tert-ブチル-ジメチルシリル
TBTU 2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウム-テトラフルオロボラート
TEA トリエチルアミン
THF テトラヒドロフラン
Tr トリフェニルメチル
Fmoc 9H-フルオレン-9-イル-メトキシカルボニル
TFA トリフルオロ酢酸
TLC 薄層クロマトグラフィー
【0212】
【化68】
【0213】
矢印及びアスタリスクは結合部位、すなわち化学物質(ここでは基「A-R」で例示する)内の付着点(ここでは:原子「A」)を示す。
【0214】
9. 薬理学的試験方法
ウッシングチャンバー:ポリエステルトランスウェル(transwell)フィルター上で10〜12日間、5%FCSと5μMデキサメタゾンを含有するDMEM内でマウス腎臓M-1細胞を培養した。フィルターをテフロン(登録商標)被覆ウェルプレートに挿入し、これを社内ウッシングチャンバーシステムに収めた。測定前にM-1細胞の培地をCaco-2輸送緩衝液(Invitrogen,Germany)と交換した。測定中、ウッシングチャンバー温度を37℃で維持した。データ収集及び解析用ソフトウェアパッケージLab Viewを備えた社内構築増幅器(Boehringer Ingelheim,Biberach)を用いて電圧固定モードで短絡回路電流(I_sc)を測定した。5秒毎の±5mVの電圧印加工程によって経上皮電気抵抗(TEER)を決定した。化合物を3μMの最終濃度又は漸増濃度(1〜3〜10μM)で頂端側溶液に投与した。各実験の最後に3μMのアミロライドを頂端側区画に添加することによってアミロライド感受性I_SCを測定した。結果をアミロライド効果のパーセントでの阻害として又はIC
50として表す。
上記実施例化合物を用いて、ウッシングチャンバーアッセイで下記IC
50値を決定した。
【0215】
【0216】
【0217】
【0218】
【0219】
【0220】
【0221】
【0222】
【0223】
【0224】
【0225】
【0226】
【0227】
【0228】
【0229】
10. 適応症
分かったように、式(I)の化合物は治療分野におけるそれらの種々多様な用途を特徴とする。特に式(I)の本発明の化合物がそれらのENaC阻害薬としての医薬効力の理由で好ましく適している当該用途に言及すべきである。例としては、呼吸器疾患若しくは愁訴、又は気道のアレルギー性疾患が挙げられる。
特に粘液産生の増加、炎症及び/又は気道の閉塞性疾患を伴う気道及び肺の疾患の予防と治療に言及すべきである。例としては、急性、アレルギー性若しくは慢性気管支炎、慢性閉塞性気管支炎(COPD)、咳、肺気腫、アレルギー性若しくは非アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎、慢性鼻炎又は副鼻腔炎、喘息、肺胞炎、農夫の疾患、反応性亢進気道、感染性気管支炎又は間質性肺炎、小児喘息、気管支拡張症、肺線維症、ARDS(急性成人呼吸促迫症候群)、気管支浮腫、肺浮腫、例えば誤嚥、毒ガスの吸入等の種々の原因によって誘発される気管支炎、肺炎又は間質性肺炎、或いは心不全、刺激、化学療法の結果としての気管支炎、肺炎又は間質性肺炎、嚢胞性線維症若しくはムコビシドーシス、又はα1アンチトリプシン欠損症が挙げられる。
特に好ましくは本発明は、肺を含めた上下の気道の炎症性又は閉塞性疾患、例えば、アレルギー性鼻炎、慢性鼻炎、気管支拡張症、嚢胞性線維症、COPD、慢性気管支炎、慢性副鼻腔炎及び喘息等の治療用医薬組成物を調製するための式(I)の化合物の使用に関する。
炎症性及び閉塞性疾患、例えばCOPD、慢性気管支炎、慢性副鼻腔炎、喘息、嚢胞性線維症、特にCOPD、慢性気管支炎、喘息及び嚢胞性線維症の治療のために式(I)の化合物を使用することが最も好ましい。
当然に、実際の医薬的に有効な量又は治療用量は、患者の年齢と体重、投与経路及び疾患の重症度等の当業者に既知の要因によって決まるであろう。いずれの場合も患者独特の状態に基づいて送達すべき医薬的に有効な量を可能にする用量及び様式で化合物を投与するであろう。
【0230】
11. 併用
式(I)の化合物は単独で又は本発明の式(I)の他の活性物質と併せて使用してよい。所望により、式(I)の化合物を他の薬理学的に活性な物質と併用してもよい。
従って、本発明はさらに、好ましくは式(I)の1種以上の化合物に加えて、さらなる活性物質として、さらなるENaC阻害薬、β模倣薬、抗コリン薬、コルチコステロイド、PDE4阻害薬、LTD4拮抗薬、EGFR阻害薬、ドーパミン作動薬、H1抗ヒスタミン薬、PAF拮抗薬、MAPキナーゼ阻害薬、MPR4阻害薬、iNOS阻害薬、SYK阻害薬、嚢胞性線維症膜貫通型調節因子(CFTR)及びCFTR増強物質の補正薬の分類、又はその2若しくは3種の組合せの中から選択される1種以上の化合物を含有する組合せ薬物に関する。
言及し得る好ましいβ模倣薬の例としては、アルブテロール、アルホルモテロール、バンブテロール、ビトルテロール、ブロキサテロール、カルブテロール、クレンブテロール、フェノテロール、ホルモテロール、ヘキソプレナリン、イブテロール、イソエタリン、イソプレナリン、レボサルブタモール、マブテロール、メルアドリン、メタプロテレノール、ミルベテロール、オルシプレナリン、ピルブテロール、プロカテロール、レプロテロール、リミテロール、リトドリン、サルメファモール、サルメテロール、ソテレノール、スルホンテロール、テルブタリン、チアラミド、トルブテロール、ジンテロール、ノロミロール、並びに
・1-(2-クロロ-4-ヒドロキシフェニル)-t-ブチルアミノエタノール、
・(-)-2-[7(S)-[2(R)-ヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシフェニル)-エチルアミノ]-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフチルオキシ]-N,N-ジメチルアセトアミド塩酸塩一水和物、
・3-(4-{6-[2-ヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシ-3-ヒドロキシメチル-フェニル)-エチルアミノ]-ヘキシルオキシ}-ブチル)-ベンジル-スルホンアミド
・5-[2-(5,6-ジエチル-インダン-2-イルアミノ)-1-ヒドロキシ-エチル]-8-ヒドロキシ-1H-キノリン-2-オン
・4-ヒドロキシ-7-[2-{[2-{[3-(2-フェニルエトキシ)プロピル]スルホニル}エチル]-アミノ}エチル]-2(3H)-ベンゾチアゾロン
・1-(2-フルオロ-4-ヒドロキシフェニル)-2-[4-(1-ベンゾイミダゾリル)-2-メチル-2-ブチルアミノ]エタノール
・1-[3-(4-メトキシベンジル-アミノ)-4-ヒドロキシフェニル]-2-[4-(1-ベンゾイミダゾリル)-2-メチル-2-ブチルアミノ]エタノール
・1-[2H-5-ヒドロキシ-3-オキソ-4H-1,4-ベンゾオキサジン-8-イル]-2-[3-(4-N,N-ジメチルアミノフェニル)-2-メチル-2-プロピルアミノ]エタノール
・1-[2H-5-ヒドロキシ-3-オキソ-4H-1,4-ベンゾオキサジン-8-イル]-2-[3-(4-メトキシフェニル)-2-メチル-2-プロピルアミノ]エタノール
・1-[2H-5-ヒドロキシ-3-オキソ-4H-1,4-ベンゾオキサジン-8-イル]-2-[3-(4-n-ブチルオキシフェニル)-2-メチル-2-プロピルアミノ]エタノール
・1-[2H-5-ヒドロキシ-3-オキソ-4H-1,4-ベンゾオキサジン-8-イル]-2-{4-[3-(4-メトキシフェニル)-1,2,4-トリアゾール-3-イル]-2-メチル-2-ブチルアミノ}エタノール
・5-ヒドロキシ-8-(1-ヒドロキシ-2-イソプロピルアミノブチル)-2H-1,4-ベンゾオキサジン-3-(4H)-オン
・1-(4-アミノ-3-クロロ-5-トリフルオロメチルフェニル)-2-tert.-ブチルアミノ)エタノール
・6-ヒドロキシ-8-{1-ヒドロキシ-2-[2-(4-メトキシ-フェニル)-1,1-ジメチル-エチルアミノ]-エチル}-4H-ベンゾ[1,4]オキサジン-3-オン
・6-ヒドロキシ-8-{1-ヒドロキシ-2-[2-(4-フェノキシ-酢酸エチルエステル)-1,1-ジメチル-エチルアミノ]-エチル}-4H-ベンゾ[1,4]オキサジン-3-オン
・6-ヒドロキシ-8-{1-ヒドロキシ-2-[2-(4-フェノキシ-酢酸)-1,1-ジメチル-エチルアミノ]-エチル}-4H-ベンゾ[1,4]オキサジン-3-オン
・8-{2-[1,1-ジメチル-2-(2,4,6-トリメチルフェニル)-エチルアミノ]-1-ヒドロキシ-エチル}-6-ヒドロキシ-4H-ベンゾ[1,4]オキサジン-3-オン
・6-ヒドロキシ-8-{1-ヒドロキシ-2-[2-(4-ヒドロキシ-フェニル)-1,1-ジメチル-エチルアミノ]-エチル}-4H-ベンゾ[1,4]オキサジン-3-オン
・6-ヒドロキシ-8-{1-ヒドロキシ-2-[2-(4-イソプロピル-フェニル)-1,1ジメチル-エチルアミノ]-エチル}-4H-ベンゾ[1,4]オキサジン-3-オン
・8-{2-[2-(4-エチル-フェニル)-1,1-ジメチル-エチルアミノ]-1-ヒドロキシ-エチル}-6-ヒドロキシ-4H-ベンゾ[1,4]オキサジン-3-オン
・8-{2-[2-(4-エトキシ-フェニル)-1,1-ジメチル-エチルアミノ]-1-ヒドロキシ-エチル}-6-ヒドロキシ-4H-ベンゾ[1,4]オキサジン-3-オン
・4-(4-{2-[2-ヒドロキシ-2-(6-ヒドロキシ-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-8-イル)-エチルアミノ]-2-メチル-プロピル}-フェノキシ)-酪酸
・8-{2-[2-(3,4-ジフルオロ-フェニル)-1,1-ジメチル-エチルアミノ]-1-ヒドロキシ-エチル}-6-ヒドロキシ-4H-ベンゾ[1,4]オキサジン-3-オン
・1-(4-エトキシ-カルボニルアミノ-3-シアノ-5-フルオロフェニル)-2-(tert.-ブチルアミノ)エタノール
・N-[2-ヒドロキシ-5-(1-ヒドロキシ-2-{2-[4-(2-ヒドロキシ-2-フェニル-エチルアミノ)-フェニル]-エチルアミノ}-エチル)-フェニル]-ホルムアミド
・8-ヒドロキシ-5-(1-ヒドロキシ-2-{2-[4-(6-メトキシ-ビフェニル-3-イルアミノ)-フェニル]-エチルアミノ}-エチル)-1H-キノリン-2-オン
・8-ヒドロキシ-5-[1-ヒドロキシ-2-(6-フェネチルアミノ-ヘキシルアミノ)-エチル]-1H-キノリン-2-オン
・5-[2-(2-{4-[4-(2-アミノ-2-メチル-プロポキシ)-フェニルアミノ]-フェニル}-エチルアミノ)-1-ヒドロキシ-エチル]-8-ヒドロキシ-1H-キノリン-2-オン
・[3-(4-{6-[2-ヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシ-3-ヒドロキシメチル-フェニル)-エチルアミノ]-ヘキシルオキシ}-ブチル)-5-メチル-フェニル]-尿素
・4-(2-{6-[2-(2,6-ジクロロ-ベンジルオキシ)-エトキシ]-ヘキシルアミノ}-1-ヒドロキシ-エチル)-2-ヒドロキシメチル-フェノール
・3-(4-{6-[2-ヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシ-3-ヒドロキシメチル-フェニル)-エチルアミノ]-ヘキシルオキシ}-ブチル)-ベンゼンスルホンアミド
・3-(3-{7-[2-ヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシ-3-ヒドロキシメチル-フェニル)-エチルアミノ]-ヘプチルオキシ}-プロピル)-ベンゼンスルホンアミド
・4-(2-{6-[4-(3-シクロペンタンスルホニル-フェニル)-ブトキシ]-ヘキシルアミノ}-1-ヒドロキシ-エチル)-2-ヒドロキシメチル-フェノール
・N-アダマンタン-2-イル-2-(3-{2-[2-ヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシ-3-ヒドロキシメチル-フェニル)-エチルアミノ]-プロピル}-フェニル)-アセトアミド
・(R,S)-4-(2-{[6-(2,2-ジフルオロ-4-フェニルブトキシ)ヘキシル]アミノ}-1-ヒドロキシ-エチル)-2-(ヒドロキシメチル)フェノール
・(R,S)-4-(2-{[6-(2,2-ジフルオロ-2-フェニルエトキシ)ヘキシル]アミノ}-1-ヒドロキシ-エチル)-2-(ヒドロキシメチル)フェノール
・(R,S)-4-(2-{[4,4-ジフルオロ-6-(4-フェニルブトキシ)ヘキシル]アミノ}-1-ヒドロキシ-エチル)-2-(ヒドロキシメチル)フェノール
・(R,S)-4-(2-{[6-(4,4-ジフルオロ-4-フェニルブトキシ)ヘキシル]アミノ}-1-ヒドロキシ-エチル)-2-(ヒドロキシメチル)フェノール
・(R,S)-5-(2-{[6-(2,2-ジフルオロ-2-フェニルエトキシ)ヘキシル]アミノ}-1-ヒドロキシ-エチル)-8-ヒドロキシキノリン-2(1H)-オン
・(R,S)-[2-({6-[2,2-ジフルオロ-2-(3-メチルフェニル)エトキシ]ヘキシル}アミノ)-1- ヒドロキシエチル]-2-(ヒドロキシメチル)フェノール
・4-(1R)-2-{[6-(2,2-ジフルオロ-2-フェニルエトキシ)ヘキシル]アミノ}-1-ヒドロキシエチル)-2-(ヒドロキシメチル)フェノール
・(R,S)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(1-ヒドロキシ-2-{[4,4,5I5-テトラフルオロ-6-(3-フェニルプロポキシ)ヘキシル]アミノ}エチル)フェノール
・(R,S)-[5-(2-{[6-(2,2-ジフルオロ-2-フェニルエトキシ)ヘキシル]アミノ}-1-ヒドロキシ-エチル)-2-ヒドロキシフェニル]ホルムアミド
・(R,S)-4-[2-({6-[2-(3-ブロモフェニル)-2,2-ジフルオロエトキシ]ヘキシル}アミノ)-1-ヒドロキシエチル]-2-(ヒドロキシメチル)フェノール
・(R,S)-N-[3-(1,1-ジフルオロ-2-{[6-({2-ヒドロキシ-2-[4-ヒドロキシ-3-(ヒドロキシメチル)フェニル]エチル}アミノ)ヘキシル]オキシ}エチル)フェニル]尿素
・3-[3-(1,1-ジフルオロ-2-{[6-({2-ヒドロキシ-2-[4-ヒドロキシ-3-(ヒドロキシメチル)フェニル]エチル}アミノ)ヘキシル]オキシ}エチル)フェニル]イミダゾリジン-2,4-ジオン
・(R,S)-4-[2-({6-[2,2-ジフルオロ-2-(3-メトキシフェニル)エトキシ]ヘキシル}アミノ)-1-ヒドロキシエチル]-2-(ヒドロキシメチル)フェノール
・5-((1R)-2-{[6-(2,2-ジフルオロ-2-フェニルエトキシ)ヘキシル]アミノ}-1-ヒドロキシエチル)-8-ヒドロキシキノリン-2(1H)-オン
・4-((1R)-2-{[4,4-ジフルオロ-6-(4-フェニルブトキシ)ヘキシル]アミノ}-1-ヒドロキシ-エチル)-2-(ヒドロキシメチル)フェノール
・(R,S)-4-(2-{[6-(3,3-ジフルオロ-3-フェニルプロポキシ)ヘキシル]アミノ}-1-ヒドロキシ-エチル)-2-(ヒドロキシメチル)フェノール
・(R,S)-(2-{[6-(2,2-ジフルオロ-2-フェニルエトキシ)-4,4-ジフルオロヘキシル]アミノ}-1-ヒドロキシエチル)-2-(ヒドロキシメチル)フェノール
・(R,S)-4-(2-{[6-(2,2-ジフルオロ-3-フェニルプロポキシ)ヘキシル]アミノ}-1-ヒドロキシエチル)-2-(ヒドロキシメチル)フェノール
・3-[2-(3-クロロ-フェニル)-エトキシ]-N-(2-ジエチルアミノ-エチル)-N-{2-[2-(4-ヒドロキシ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-ベンゾチアゾール-7-イル)-エチルアミノ]-エチル}-プロピオンアミド
・N-(2-ジエチルアミノ-エチル)-N-{2-[2-(4-ヒドロキシ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-ベンゾチアゾール-7-イル)-エチルアミノ]-エチル}-3-(2-ナフタレン-1-イル-エトキシ)-プロピオンアミド
・7-[2-(2-{3-[2-(2-クロロ-フェニル)-エチルアミノ]-プロピルスルファニル}-エチルアミノ)-1-ヒドロキシ-エチル]-4-ヒドロキシ-3H-ベンゾチアゾール-2-オン及び
・7-[(1R)-2-(2-{3-[2-(2-クロロ-フェニル)-エチルアミノ]-プロピルスルファニル}-エチルアミノ)-1-ヒドロキシ-エチル]-4-ヒドロキシ-3H-ベンゾチアゾール-2-オン
が挙げられ、
任意にラセミ形で、エナンチオマー、ジアステレオマーとして或いは薬理学的に許容できる塩、溶媒和物又は水和物としてであってよい。塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、ヒドロ硫酸塩、ヒドロリン酸塩、ヒドロメタンスルホン酸塩、ヒドロ硝酸塩、ヒドロマレイン酸塩、ヒドロ酢酸塩、ヒドロクエン酸塩、ヒドロフマル酸塩、ヒドロ酒石酸塩、ヒドロシュウ酸塩、ヒドロコハク酸塩、ヒドロ安息香酸塩及びヒドロ-p-トルエンスルホン酸塩から成る群より選択される塩が好ましい。
【0231】
言及し得る好ましい抗コリン薬の例としては、チオトロピウム塩、好ましくは臭化物塩、オキシトロピウム塩、好ましくは臭化物塩、フルトロピウム塩、好ましくは臭化物塩、イプラトロピウム塩、好ましくは臭化物塩、アクリジニウム塩、好ましくは臭化物塩、グリコピロニウム塩、好ましくは臭化物塩、トロスピウム塩、好ましくは塩化物塩、トルテロジンが挙げられる。上記塩から薬理学的に活性な部分はカチオンであり、可能なアニオンは塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、硝酸イオン、マレイン酸イオン、酢酸イオン、クエン酸イオン、フマル酸イオン、酒石酸イオン、シュウ酸イオン、コハク酸イオン、安息香酸イオン又はp-トルエンスルホン酸イオンである。好ましい抗コリン薬のさらなる例は下記の中から選択される。
・2,2-ジフェニルプロピオン酸トロペノールエステル-メトブロミド
・2,2-ジフェニルプロピオン酸スコピンエステル-メトブロミド
・2-フルオロ-2,2-ジフェニル酢酸スコピンエステル-メトブロミド
・2-フルオロ-2,2-ジフェニル酢酸トロペノールエステル-メトブロミド
・3,3',4,4'-テトラフルオロベンジル酸トロペノールエステル-メトブロミド
・3,3',4,4'-テトラフルオロベンジル酸スコピンエステル-メトブロミド
・4,4'-ジフルオロベンジル酸トロペノールエステル-メトブロミド
・4,4'-ジフルオロベンジル酸スコピンエステル-メトブロミド
・3,3'-ジフルオロベンジル酸トロペノールエステル-メトブロミド
・3,3'-ジフルオロベンジル酸スコピンエステル-メトブロミド
・9-ヒドロキシ-フルオレン-9-炭素酸トロペノールエステル-メトブロミド
・9-フルオロ-フルオレン-9-炭素酸トロペノールエステル-メトブロミド
・9-ヒドロキシ-フルオレン-9-炭素酸スコピンエステル -メトブロミド
・9-フルオロ-フルオレン-9-炭素酸スコピンエステル メトブロミド
・9-メチル-フルオレン-9-炭素酸トロペノールエステルメトブロミド
・9-メチル-フルオレン-9-炭素酸スコピンエステルメトブロミド
・ベンジル酸シクロプロピルトロピンエステル-メトブロミド
・2,2-ジフェニルプロピオン酸シクロプロピルトロピンエステル-メトブロミド
・9-ヒドロキシ-キサンテン-9-炭素酸シクロプロピルトロピンエステル-メトブロミド
・9-メチル-フルオレン-9-炭素酸シクロプロピルトロピンエステル-メトブロミド
・9-メチル-キサンテン-9-炭素酸シクロプロピルトロピンエステル-メトブロミド
・9-ヒドロキシ-フルオレン-9-炭素酸シクロプロピル トロピンエステル-メトブロミド
・4,4'-ジフルオロベンジル酸メチルエステルシクロプロピルトロピンエステル-メトブロミド
・9-ヒドロキシ-キサンテン-9-炭素酸トロペノールエステル-メトブロミド
・9-ヒドロキシ-キサンテン-9-炭素酸スコピンエステルメトブロミド
・9-メチル-キサンテン-9-炭素酸トロペノールエステル-メトブロミド
・9-メチル-キサンテン-9-炭素酸スコピンエステルメトブロミド
・9-エチル-キサンテン-9-炭素酸トロペノールエステルメトブロミド
・9-ジフルオロメチル-キサンテン-9-炭素酸トロペノールエステル-メトブロミド
・9-ヒドロキシメチル-キサンテン-9-炭素酸スコピンエステル-メトブロミド。
【0232】
言及し得る好ましいコルチコステロイドの例としては、ベクロメタゾン、ベタメタゾン、ブデソニド、ブチキソコルテ、シクレソニド、デフラザコルテ、デキサメタゾン、エチプレドノル、フルニソリド、フルチカゾン、ロテプレドノール、モメタゾン、プレドニゾロン、プレドニゾン、ロフレポニド、トリアムシノロン、チプレダン、並びに
・{20R-16α,17α-[ブチリデンビス(オキシ)]-6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-17β-(メチルチオ)アンドロスタ-4-エン-3-オン}、
・9-フルオロ-11β,17,21-トリヒドロキシ-16α-メチルプレグナ-1,4-ジエン-3,20-ジオン 21-シクロヘキサンカルボキシラート 17-シクロプロパンカルボキシラート、
・16,17-ブチリデンジオキシ-6,9-ジフルオロ-11-ヒドロキシ-17-(メチルチオ)アンドロスタ-4-エン-3-オン
・フルニソリド-21-[4′-(ニトロオキシメチル)ベンゾアート]
・6,9-ジフルオロ-17-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11-ヒドロキシ-16-メチル-3-オキソ-アンドロスタ-1,4-ジエン-17-カルボチオン酸(carbothion acid)(S)-フルオロメチルエステル、
・6,9-ジフルオロ-11-ヒドロキシ-16-メチル-3-オキソ-17-プロピオニルオキシ-アンドロスタ-1,4-ジエン-17-カルボチオン酸(S)-(2-オキソ-テトラヒドロ-フラン-3S-イル)エステル、及び
・6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-(2,2,3,3-テトラメチルシクロプロピルカルボニル)オキシ-アンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボン酸シアノメチルエステル
が挙げられ、
任意にラセミ形で、エナンチオマー、ジアステレオマーとして或いは薬理学的に許容できる塩、溶媒和物又は水和物としてであってよい。好ましい塩及び誘導体の例は、アルカリ塩、すなわちナトリウム塩若しくはカリウム塩、スルホ安息香酸塩、リン酸塩、イソニコチン酸塩、酢酸塩、ジクロロ酢酸塩、プロピオン酸塩、二水素リン酸塩、パルミチン酸塩、ピバル酸塩又はフロ酸塩である。
【0233】
言及し得る好ましいPDE4阻害薬の例としては、エンプロフィリン、テオフィリン、ロフルミラスト、アリフロ(シロミラスト)、トフィミラスト、プマフェントリン、リリミラスト、アプレミラスト、アロフィリン、アチゾラム、オグレミラスツム、テトミラスト及び
・5-[(N-(2,5-ジクロロ-3-ピリジニル)-カルボキサミド]-8-メトキシ-キノリン
・5-[N-(3,5-ジクロロ-1-オキシド-4-ピリジニル)-カルボキサミド]-8-メトキシ-2-(トリフルオロメチル)-キノリン
・N-(3,5-ジクロロピリダ-4-イル)-[1-(4-フルオロベンジル)-5-ヒドロキシ-インドール-3-イル]グリオキシル酸アミド)、9-[(2-フルオロフェニル)メチル]-N-メチル-2-(トリフルオロメチル)-9H-プリン-6-アミン 4-[(2R)-2-[3-(シクロペンチルオキシ)-4-メトキシフェニル]-2-フェニルエチル]-ピリジン、
・N-[(3R)-3,4,6,7-テトラヒドロ-9-メチル-4-オキソ-1-フェニルピロロ[3,2,1-jk][1,4]ベンゾジアゼピン-3-イル]-4-ピリジンカルボキサミド、
・4-[6,7-ジエトキシ-2,3-ビス(ヒドロキシメチル)-1-ナフタレニル]-1-(2-メトキシエチル)-2(1H)-ピリジノン、
・2-[4-[6,7-ジエトキシ-2,3-ビス(ヒドロキシメチル)-1-ナフタレニル]-2-ピリジニル]-4-(3-ピリジニル)-1(2H)-フタラジノン、
・(3-(3-シクロペンチルオキシ-4-メトキシベンジル)-6-エチルアミノ-8-イソプロピル-3H-プリン、
・β-[3-(シクロペンチルオキシ)-4-メトキシフェニル]-1,3-ジヒドロ-1,3-ジオキソ-2H-イソインドール-2-プロパンアミド、
・9-エチル-2-メトキシ-7-メチル-5-プロピル-イミダゾ[1,5-a]ピリド[3,2-e]ピラジン-6(5H)-オン
・5-[3-(シクロペンチルオキシ)-4-メトキシフェニル]-3-[(3-メチルフェニル)メチル](3S,5S)-2-ピペリジノン、
・4-[1-[3,4-ビス(ジフルオロメトキシ)フェニル]-2-(3-メチル-1-オキシド-4-ピリジニル)エチル]-α,α-ビス(トリフルオロメチル)-ベンゼンメタノール
・N-(3,5-ジクロロ-1-オキソ-ピリジン-4-イル)-4-ジフルオロメトキシ-3-シクロプロピルメトキシベンズアミド
・(-)p-[(4aR
*,10bS
*)-9-エトキシ-1,2,3,4,4a,10b-ヘキサヒドロ-8-メトキシ-2-メチルベンゾ[s][1,6]ナフチリジン-6-イル]-N,N-ジイソプロピルベンズアミド
・(R)-(+)-1-(4-ブロモベンジル)-4-[(3-シクロペンチルオキシ)-4-メトキシフェニル]-2-ピロリドン
・3-(シクロペンチルオキシ-4-メトキシフェニル)-1-(4-N'-[N-2-シアノ-S-メチル-イソチオウレイド]ベンジル)-2-ピロリドン
・cis[4-シアノ-4-(3-シクロペンチルオキシ-4-メトキシフェニル)シクロヘキサン-1-炭素酸]
・2-カルボメトキシ-4-シアノ-4-(3-シクロプロピルメトキシ-4-ジフルオロメトキシフェニル)シクロヘキサン-1-オン
・cis[4-シアノ-4-(3-シクロプロピルメトキシ-4-ジフルオロメトキシフェニル)シクロヘキサン-1-オール]
・(R)-(+)-エチル[4-(3-シクロペンチルオキシ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-イリデン]アセタート
・(S)-(-)-エチル[4-(3-シクロペンチルオキシ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-イリデン]アセタート
・9-シクロペンチル-5,6-ジヒドロ-7-エチル-3-(2-チエニル)-9H-ピラゾロ[3,4-c]-1,2,4-トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
・9-シクロペンチル-5,6-ジヒドロ-7-エチル-3-(tert-ブチル)-9H-ピラゾロ[3,4-c]-1,2,4-トリアゾロ[4,3-a]ピリジン
が挙げられる、
任意にラセミ形で、エナンチオマー、ジアステレオマーとして或いは薬理学的に許容できる塩、溶媒和物又は水和物としてであってよい。塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、ヒドロ硫酸塩、ヒドロリン酸塩、ヒドロメタンスルホン酸塩、ヒドロ硝酸塩、ヒドロマレイン酸塩、ヒドロ酢酸塩、ヒドロクエン酸塩、ヒドロフマル酸塩、ヒドロ酒石酸塩、ヒドロシュウ酸塩、ヒドロコハク酸塩、ヒドロ安息香酸塩及びヒドロ-p-トルエンスルホン酸塩から成る群より選択される塩が好ましい。
【0234】
言及し得る好ましいLTD4拮抗薬の例としては、モンテルカスト、プランルカスト、ザフィルルカスト、マシクラスト(Masikulast)、L-733321(D.Guay et al, Bioorg.Med.Chem.Lett.8 (1998) 453-458の化合物2ab参照)及び
・(E)-8-[2-[4-[4-(4-フルオロフェニル)ブトキシ]フェニル]エテニル]-2-(1H-テトラゾール-5-イル)-4H-1-ベンゾピラン-4-オン(MEN-91507)
・4-[6-アセチル-3-[3-(4-アセチル-3-ヒドロキシ-2-プロピルフェニルチオ)プロポキシ]-2-プロピルフェノキシ]-酪酸(MN-001)
・1-(((R)-(3-(2-(6,7-ジフルオロ-2-キノリニル)エテニル)フェニル)-3-(2-(2-ヒドロキシ-2-プロピル)フェニル)チオ)メチルシクロプロパン-酢酸、
・1-(((1(R)-3(3-(2-(2,3-ジクロロチエノ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-(E)-エテニル)フェニル)-3-(2-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)フェニル)プロピル)チオ)メチル)シクロプロパン酢酸
・[2-[[2-(4-tert-ブチル-2-チアゾリル)-5-ベンゾフラニル]オキシメチル]フェニル]酢酸
が挙げられ、
任意にラセミ形で、エナンチオマー、ジアステレオマーとして或いは薬理学的に許容できる塩、溶媒和物又は水和物としてであってよい。塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、ヒドロ硫酸塩、ヒドロリン酸塩、ヒドロメタンスルホン酸塩、ヒドロ硝酸塩、ヒドロマレイン酸塩、ヒドロ酢酸塩、ヒドロクエン酸塩、ヒドロフマル酸塩、ヒドロ酒石酸塩、ヒドロシュウ酸塩、ヒドロコハク酸塩、ヒドロ安息香酸塩及びヒドロ-p-トルエンスルホン酸塩から成る群より選択される塩が好ましい。任意選択的な好ましい塩及び誘導体のさらなる例は、アルカリ塩、すなわちナトリウム塩若しくはカリウム塩、スルホ安息香酸塩、リン酸塩、イソニコチン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、二水素リン酸塩、パルミチン酸塩、ピバル酸塩又はフロ酸塩である。
【0235】
言及し得る好ましいEGFR阻害薬の例としては、セツキシマブ、トラスツズマブ、パニツムマブ、ゲフィチニブ、カネルチニブ、エルロチニブ、Mab ICR-62及び
・4-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ]-6-{[4-(モルフォリン-4-イル)-1-オキソ-2-ブテン-1-イル]アミノ}-7-シクロプロピルメトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ]-6-{[4-(N,N-ジエチルアミノ)-1-オキソ-2-ブテン-1-イル]アミノ}-7-シクロプロピルメトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ]-6-{[4-(N,N-ジメチルアミノ)-1-オキソ-2-ブテン-1-イル]アミノ}-7-シクロプロピルメトキシ-キナゾリン
・4-[(R)-(1-フェニル-エチル)アミノ]-6-{[4-(モルフォリン-4-イル)-1-オキソ-2-ブテン-1-イル]アミノ}-7-シクロペンチルオキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-{[4-((R)-6-メチル-2-オキソ-モルフォリン-4-イル)-1-オキソ-2-ブテン-1-イル]アミノ}-7-シクロプロピルメトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-{[4-((R)-6-メチル-2-オキソ-モルフォリン-4-イル)-1-オキソ-2-ブテン-1-イル]アミノ}-7-[(S)-(テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ]-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-{[4-((R)-2-メトキシメチル-6-オキソ-モルフォリン-4-イル)-1-オキソ-2-ブテン-1-イル]アミノ}-7-シクロプロピルメトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-[2-((S)-6-メチル-2-オキソ-モルフォリン-4-イル)-エトキシ]-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ]-6-({4-[N-(2-メトキシ-エチル)-N-メチル-アミノ]-1-オキソ-2-ブテン-1-イル}アミノ)-7-シクロプロピルメトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ]-6-{[4-(N,N-ジメチルアミノ)-1-オキソ-2-ブテン-1-イル]アミノ}-7-シクロペンチルオキシ-キナゾリン
・4-[(R)-(1-フェニル-エチル)アミノ]-6-{[4-(N,N-ビス-(2-メトキシ-エチル)-アミノ)-1-オキソ-2-ブテン-1-イル]アミノ}-7-シクロプロピルメトキシ-キナゾリン
・4-[(R)-(1-フェニル-エチル)アミノ]-6-({4-[N-(2-メトキシ-エチル)-N-エチル-アミノ]-1-オキソ-2-ブテン-1-イル}アミノ)-7-シクロプロピルメトキシ-キナゾリン
・4-[(R)-(1-フェニル-エチル)アミノ]-6-({4-[N-(2-メトキシ-エチル)-N-メチル-アミノ]-1-オキソ-2-ブテン-1-イル}アミノ)-7-シクロプロピルメトキシ-キナゾリン
・4-[(R)-(1-フェニル-エチル)アミノ]-6-({4-[N-(テトラヒドロピラン-4-イル)-N-メチル-アミノ]-1-オキソ-2-ブテン-1-イル}アミノ)-7-シクロプロピルメトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ]-6-{[4-(N,N-ジメチルアミノ)-1-オキソ-2-ブテン-1-イル]アミノ}-7-((R)-テトラヒドロフラン-3-イルオキシ)-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ]-6-{[4-(N,N-ジメチルアミノ)-1-オキソ-2-ブテン-1-イル]アミノ}-7-((S)-テトラヒドロフラン-3-イルオキシ)-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ]-6-({4-[N-(2-メトキシ-エチル)-N-メチル-アミノ]-1-オキソ-2-ブテン-1-イル}アミノ)-7-シクロペンチルオキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ]-6-{[4-(N-シクロプロピル-N-メチル-アミノ)-1-オキソ-2-ブテン-1-イル]アミノ}-7-シクロペンチルオキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ]-6-{[4-(N,N-ジメチルアミノ)-1-オキソ-2-ブテン-1-イル]アミノ}-7-[(R)-(テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ]-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ]-6-{[4-(N,N-ジメチルアミノ)-1-オキソ-2-ブテン-1-イル]アミノ}-7-[(S)-(テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ]-キナゾリン
・4-[(3-エチニル-フェニル)アミノ]-6,7-ビス-(2-メトキシ-エトキシ)-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ]-7-[3-(モルフォリン-4-イル)-プロピルオキシ]-6-[(ビニルカルボニル)アミノ]-キナゾリン
・4-[(R)-(1-フェニル-エチル)アミノ]-6-(4-ヒドロキシ-フェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
・3-シアノ-4-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ]-6-{[4-(N,N-ジメチルアミノ)-1-オキソ-2-ブテン-1-イル]アミノ}-7-エトキシ-キノリン
・4-{[3-クロロ-4-(3-フルオロ-ベンジルオキシ)-フェニル]アミノ}-6-(5-{[(2-メタンスルホニル-エチル)アミノ]メチル}-フラン-2-イル)キナゾリン
・4-[(R)-(1-フェニル-エチル)アミノ]-6-{[4-((R)-6-メチル-2-オキソ-モルフォリン-4-イル)-1-オキソ-2-ブテン-1-イル]アミノ}-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ]-6-{[4-(モルフォリン-4-イル)-1-オキソ-2-ブテン-1-イル]アミノ}-7-[(テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ]-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ]-6-({4-[N,N-ビス-(2-メトキシ-エチル)-アミノ]-1-オキソ-2-ブテン-1-イル}アミノ)-7-[(テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ]-キナゾリン
・4-[(3-エチニル-フェニル)アミノ]-6-{[4-(5,5-ジメチル-2-オキソ-モルフォリン-4-イル)-1-オキソ-2-ブテン-1-イル]アミノ}-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-[2-(2,2-ジメチル-6-オキソ-モルフォリン-4-イル)-エトキシ]-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-[2-(2,2-ジメチル-6-オキソ-モルフォリン-4-イル)-エトキシ]-7-[(R)-(テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ]-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-7-[2-(2,2-ジメチル-6-オキソ-モルフォリン-4-イル)-エトキシ]-6-[(S)-(テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ]-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-{2-[4-(2-オキソ-モルフォリン-4-イル)-ピペリジン-1-イル]-エトキシ}-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-[1-(tert.-ブチルオキシカルボニル)-ピペリジン-4-イルオキシ]-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(trans-4-アミノ-シクロヘキサン-1-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(trans-4-メタンスルホニルアミノ-シクロヘキサン-1-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(テトラヒドロピラン-3-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(1-メチル-ピペリジン-4-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-{1-[(モルフォリン-4-イル)カルボニル]-ピペリジン-4-イルオキシ}-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-{1-[(メトキシメチル)カルボニル]-ピペリジン-4-イルオキシ}-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(ピペリジン-3-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-[1-(2-アセチルアミノ-エチル)-ピペリジン-4-イルオキシ]-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシ)-7-エトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-((S)-テトラヒドロフラン-3-イルオキシ)-7-ヒドロキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシ)-7-(2-メトキシ-エトキシ)-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-{trans-4-[(ジメチルアミノ)スルホニルアミノ]-シクロヘキサン-1-イルオキシ}-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-{trans-4-[(モルフォリン-4-イル)カルボニルアミノ]-シクロヘキサン-1-イルオキシ}-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-{trans-4-[(モルフォリン-4-イル)スルホニルアミノ]-シクロヘキサン-1-イルオキシ}-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシ)-7-(2-アセチルアミノ-エトキシ)-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシ)-7-(2-メタンスルホニルアミノ-エトキシ)-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-{1-[(ピペリジン-1-イル)カルボニル]-ピペリジン-4-イルオキシ}-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(1-アミノカルボニルメチル-ピペリジン-4-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(cis-4-{N-[(テトラヒドロピラン-4-イル)カルボニル]-N-メチル-アミノ}-シクロヘキサン-1-イルオキシ)-7-メトキシキナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(cis-4-{N-[(モルフォリン-4-イル)カルボニル]-N-メチル-アミノ}-シクロヘキサン-1-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(cis-4-{N-[(モルフォリン-4-イル)スルホニル]-N-メチル-アミノ}-シクロヘキサン-1-イルオキシ)-7-メトキシ- キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(trans-4-エタンスルホニルアミノ-シクロヘキサン-1-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(1-メタンスルホニル-ピペリジン-4-イルオキシ)-7-エトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(1-メタンスルホニル-ピペリジン-4-イルオキシ)-7-(2-メトキシ-エトキシ)-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-[1-(2-メトキシ-アセチル)-ピペリジン-4-イルオキシ]-7-(2-メトキシ-エトキシ)-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(cis-4-アセチルアミノ-シクロヘキサン-1-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-エチニル-フェニル)アミノ]-6-[1-(tert-ブチルオキシカルボニル)-ピペリジン-4-イルオキシ]-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-エチニル-フェニル)アミノ]-6-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシ]-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(cis-4-{N-[(ピペリジン-1-イル)カルボニル]-N-メチル-アミノ}-シクロヘキサン-1-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(cis-4-{N-[(4-メチル-ピペラジン-1-イル)カルボニル]-N-メチル-アミノ}-シクロヘキサン-1-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-{cis-4-[(モルフォリン-4-イル)カルボニルアミノ]-シクロヘキサン-1-イルオキシ}-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-{1-[2-(2-オキソピロリジン-1-イル)エチル]-ピペリジン-4-イルオキシ}-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-{1-[(モルフォリン-4-イル)カルボニル]-ピペリジン-4-イルオキシ}-7-(2-メトキシ-エトキシ)-キナゾリン
・4-[(3-エチニル-フェニル)アミノ]-6-(1-アセチル-ピペリジン-4-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-エチニル-フェニル)アミノ]-6-(1-メチル-ピペリジン-4-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-エチニル-フェニル)アミノ]-6-(1-メタンスルホニル-ピペリジン-4-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(1-メチル-ピペリジン-4-イルオキシ)-7(2-メトキシ-エトキシ)-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(1-イソプロピルオキシカルボニル-ピペリジン-4-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(cis-4-メチルアミノ-シクロヘキサン-1-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-{cis-4-[N-(2-メトキシ-アセチル)-N-メチル-アミノ]-シクロヘキサン-1-イルオキシ}-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-エチニル-フェニル)アミノ]-6-(ピペリジン-4-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-エチニル-フェニル)アミノ]-6-[1-(2-メトキシ-アセチル)-ピペリジン-4-イルオキシ]-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-エチニル-フェニル)アミノ]-6-{1-[(モルフォリン-4-イル)カルボニル]-ピペリジン-4-イルオキシ}-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-{1-[(cis-2,6-ジメチル-モルフォリン-4-イル)カルボニル]-ピペリジン-4-イルオキシ}-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-{1-[(2-メチル-モルフォリン-4-イル)カルボニル]-ピペリジン-4-イルオキシ}-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-{1-[(S,S)-(2-オキサ-5-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-5-イル)カルボニル]-ピペリジン-4-イルオキシ}-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-{1-[(N-メチル-N-2-メトキシエチル-アミノ)カルボニル]-ピペリジン-4-イルオキシ}-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(1-エチル-ピペリジン-4-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-{1-[(2-メトキシエチル)カルボニル]-ピペリジン-4-イルオキシ}-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-{1-[(3-メトキシプロピル-アミノ)-カルボニル]-ピペリジン-4-イルオキシ}-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-[cis-4-(N-メタンスルホニル-N-メチル-アミノ)-シクロヘキサン-1-イルオキシ]-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-[cis-4-(N-アセチル-N-メチル-アミノ)-シクロヘキサン-1-イルオキシ]-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(trans-4-メチルアミノ-シクロヘキサン-1-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-[trans-4-(N-メタンスルホニル-N-メチル-アミノ)-シクロヘキサン-1-イルオキシ]-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(trans-4-ジメチルアミノ-シクロヘキサン-1-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(trans-4-{N-[(モルフォリン-4-イル)カルボニル]-N-メチル-アミノ}-シクロヘキサン-1-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-[2-(2,2-ジメチル-6-オキソ-モルフォリン-4-イル)-エトキシ]-7-[(S)-(テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ]-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(1-メタンスルホニル-ピペリジン-4-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
・4-[(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)アミノ]-6-(1-シアノ-ピペリジン-4-イルオキシ)-7-メトキシ-キナゾリン
が挙げられ、
任意にラセミ形で、エナンチオマー、ジアステレオマーとして或いは薬理学的に許容できる塩、溶媒和物又は水和物としてであってよい。塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、ヒドロ硫酸塩、ヒドロリン酸塩、ヒドロメタンスルホン酸塩、ヒドロ硝酸塩、ヒドロマレイン酸塩、ヒドロ酢酸塩、ヒドロクエン酸塩、ヒドロフマル酸塩、ヒドロ酒石酸塩、ヒドロシュウ酸塩、ヒドロコハク酸塩、ヒドロ安息香酸塩及びヒドロ-p-トルエンスルホン酸塩から成る群より選択される塩が好ましい。
【0236】
言及し得る好ましいドーパミン拮抗薬の例としては、ブロモクリプチン、カベルゴリン、α-ジヒドロエルゴクリプチン、リスリド、ペルゴリド、プラミペキソール、ロキシインドール、ロピニロール、タリペキソール、テルグリド及びビオザンが挙げられ、任意にラセミ形で、エナンチオマー、ジアステレオマーとして或いは薬理学的に許容できる塩、溶媒和物又は水和物としてであってよい。
塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、ヒドロ硫酸塩、ヒドロリン酸塩、ヒドロメタンスルホン酸塩、ヒドロ硝酸塩、ヒドロマレイン酸塩、ヒドロ酢酸塩、ヒドロクエン酸塩、ヒドロフマル酸塩、ヒドロ酒石酸塩、ヒドロシュウ酸塩、ヒドロコハク酸塩、ヒドロ安息香酸塩及びヒドロ-p-トルエンスルホン酸塩から成る群より選択される塩が好ましい。
言及し得る好ましい抗アレルギー薬の例としては、エピナスチン、セチリジン、アゼラスチン、フェキソフェナジン、レボカバスチン、ロラタジン、ミゾラスチン、ケトチフェン、エメダスチン、ジメチンデン、クレマスチン、バミピン、セキスクロルフェニラミン(Cexchlorpheniramine)、フェニラミン、ドキシラミン、クロルフェノキサミン、ジメンヒドリナート、ジフェンヒドラミン、プロメタジン、エバスチン、オロパタジン、デスロラタジン(Desloratidine)及びメクロジンが挙げられ、任意にラセミ形で、エナンチオマー、ジアステレオマーとして或いは薬理学的に許容できる塩、溶媒和物又は水和物としてであってよい。
塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、ヒドロ硫酸塩、ヒドロリン酸塩、ヒドロメタンスルホン酸塩、ヒドロ硝酸塩、ヒドロマレイン酸塩、ヒドロ酢酸塩、ヒドロクエン酸塩、ヒドロフマル酸塩、ヒドロ酒石酸塩、ヒドロシュウ酸塩、ヒドロコハク酸塩、ヒドロ安息香酸塩及びヒドロ-p-トルエンスルホン酸塩から成る群より選択される塩が好ましい。
【0237】
言及し得る好ましいPAF拮抗薬の例としては、レキシパファント(Lexipafante)及び
・4-(2-クロルフェニル)-9-メチル-2-[3(4-モルフォリニル)-3-プロパノン-1-イル]-6H-チエノ-[3,2-f]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a][1,4]ジアゼピン
・6-(2-クロルフェニル)-8,9-ジヒドロ-1-メチル-8-[(4-モルフォリニル)カルボニル]-4H,7H-シクロ-ペンタ-[4,5]チエノ-[3,2-f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a][1,4]ジアゼピン
が挙げられ、
任意にラセミ形で、エナンチオマー、ジアステレオマーとして或いは薬理学的に許容できる塩、溶媒和物又は水和物としてであってよい。塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、ヒドロ硫酸塩、ヒドロリン酸塩、ヒドロメタンスルホン酸塩、ヒドロ硝酸塩、ヒドロマレイン酸塩、ヒドロ酢酸塩、ヒドロクエン酸塩、ヒドロフマル酸塩、ヒドロ酒石酸塩、ヒドロシュウ酸塩、ヒドロコハク酸塩、ヒドロ安息香酸塩及びヒドロ-p-トルエンスルホン酸塩から成る群より選択される塩が好ましい。
言及し得る好ましいMAPキナーゼ阻害薬の例としては、
・ベンタマピモド(AS-602801)
・ドラマピモド(BIRB-796)、
・5-カルバモイルインドール(SD-169)、
・6-[(アミノカルボニル)(2,6-ジフルオロフェニル)アミノ]-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-ピリジンカルボキサミド(VX-702)、
・α-[2-[[2-(3-ピリジニル)エチル]アミノ]-4-ピリミジニル]-2-ベンゾチアゾールアセトニトリル(AS-601245)、
・9,12-エポキシ-1H-ジインドロ[1,2,3-fg:3',2',1'-kl]ピロロ[3,4-i][1,6]ベンゾジアゾシン-10-カルボン酸(CEP-1347)、
・4-[3-(4-クロロフェニル)-5-(1-メチル-4-ピペリジニル)-1H-ピラゾール-4-イル]-ピリミジン(SC-409)
が挙げられ、
任意にラセミ形で、エナンチオマー、ジアステレオマーとして或いは薬理学的に許容できる塩、溶媒和物又は水和物としてであってよい。塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、ヒドロ硫酸塩、ヒドロリン酸塩、ヒドロメタンスルホン酸塩、ヒドロ硝酸塩、ヒドロマレイン酸塩、ヒドロ酢酸塩、ヒドロクエン酸塩、ヒドロフマル酸塩、ヒドロ酒石酸塩、ヒドロシュウ酸塩、ヒドロコハク酸塩、ヒドロ安息香酸塩及びヒドロ-p-トルエンスルホン酸塩から成る群より選択される塩が好ましい。
【0238】
言及し得る好ましいMRP4阻害薬の例としては、N-アセチル-ジニトロフェニル-システイン、cGMP、コラート、ジクロフェナク、デヒドロエピアンドロステロン3-グルクロニド、デヒドロエピアンドロステロン3-スルファート、ジラゼプ、ジニトロフェニル-S-グルタチオン、エストラジオール17β-グルクロニド、エストラジオール3,17-ジスルファート、エストラジオール3-グルクロニド、エストラジオール3-スルファート、エストロン3-スルファート、フルルビプロフェン、ホラート、N5-ホルミル-テトラヒドロホラート、グリココラート、グリコリトコール酸スルファート、イブプロフェン、インドメタシン、インドプロフェン、ケトプロフェン、リトコール酸スルファート、メトトレキサート、(E)-3-[[[3-[2-(7-クロロ-2-キノリニル)エテニル]フェニル]-[[3-ジメチルアミノ)-3-オキソプロピル]チオ]メチル]チオ]-プロパン酸α-ナフチル-β-D-グルクロニド、ニトロベンジルメルカプトプリンリボシド、プロベネシド、バルスポダル(Valspodar)、シルデナフィル、スルフィンピラゾン、タウロケノデオキシコラート、タウロコラート、タウロデオキシコラート、タウロリトコラート、タウロリトコール酸スルファート、トポテカン、トレキンシン(Trequinsin)、ザプリナスト及びジピリダモールが挙げられ、任意にラセミ形で、エナンチオマー、ジアステレオマーとして或いは薬理学的に許容できる塩、溶媒和物又は水和物としてであってよい。
塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、ヒドロ硫酸塩、ヒドロリン酸塩、ヒドロメタンスルホン酸塩、ヒドロ硝酸塩、ヒドロマレイン酸塩、ヒドロ酢酸塩、ヒドロクエン酸塩、ヒドロフマル酸塩、ヒドロ酒石酸塩、ヒドロシュウ酸塩、ヒドロコハク酸塩、ヒドロ安息香酸塩及びヒドロ-p-トルエンスルホン酸塩から成る群より選択される塩が好ましい。
【0239】
言及し得る好ましいiNOS阻害薬の例としては、S-(2-アミノエチル)イソチオ尿素、アミノグアニジン、2-アミノメチルピリジン、5,6-ジヒドロ-6-メチル-4H-1,3-チアジン-2-アミン(AMT)、L-カナバニン、2-イミノピペリジン、S-イソプロピルイソチオ尿素、S-メチルイソチオ尿素、S-エチルイソチオ尿素、S-メチルチオシトルリン、S-エチルチオシトルリン、L-NA(N
ω-ニトロ-L-アルギニン)、L-NAME(N
ω-ニトロ-L-アルギニンメチルエステル)、L-NMMA(N
ω-モノメチル-L-アルギニン)、L-NIO(N
ω-イミノエチル-L-オルニチン)、L-NIL(N
ω-イミノエチル-リジン)、(S)-6-アセトイミドイルアミノ-2-アミノ-ヘキサン酸(1H-テトラゾール-5-イル)-アミドN-[[3-(アミノメチル)フェニル]メチル]-エタンイミドアミド、(S)-4-(2-アセトイミドイルアミノ-エチルスルファニル)-2-アミノ-酪酸、2-[2-(4-メトキシ-ピリジン-2-イル)-エチル]-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン、2-((R)-3-アミノ-1-フェニル-プロポキシ)-4-クロロ-5-フルオロベンゾニトリル、2-((1R,3S)-3-アミノ-4-ヒドロキシ-1-チアゾール-5-イル-ブチルスルファニル)-6-トリフルオロメチル-ニコチノニトリル、2-((1R,3S)-3-アミノ-4-ヒドロキシ-1-チアゾール-5-イル-ブチルスルファニル)-4-クロロ-ベンゾニトリル、2-((1R,3S)-3-アミノ-4-ヒドロキシ-1-チアゾール-5-イル-ブチルスルファニル)-5-クロロ-ベンゾニトリル、(2S,4R)-2-アミノ-4-(2-クロロ-5-トリフルオロメチル-フェニルスルファニル)-4-チアゾール-5-イル-ブタン-1-オール、2-((1R,3S)-3-アミノ-4-ヒドロキシ-1-チアゾール-5-イル-ブチルスルファニル)-5-クロロ-ニコチノニトリル、4-((S)-3-アミノ-4-ヒドロキシ-1-フェニル-ブチルスルファニル)-6-メトキシ-ニコチノニトリル及び置換3-フェニル-3,4-ジヒドロ-1-イソキノリンアミン、例えば(1S,5S,6R)-7-クロロ-5-メチル-2-アザ-ビシクロ[4.1.0]ヘプタ-2-エン-3-イルアミン、(4R,5R)-5-エチル-4-メチル-チアゾリジン-2-イリデンアミン、(1S,5S,6R)-7-クロロ-5-メチル-2-アザ-ビシクロ[4.1.0]ヘプタ-2-エン-3-イルアミン、(4R,5R)-5-エチル-4-メチル-チアゾリジン-2-イリデンアミン、(4R,5R)-5-エチル-4-メチル-セレナゾリジン-2-イリデンアミン、4-アミノテトラヒドロビオプテリン、(E)-3-(4-クロロ-フェニル)-N-(1-{2-オキソ-2-[4-(6-トリフルオロメチル-ピリミジン-4-イルオキシ)-ピペリジン-1-イル]-エチルカルバモイル}-2-ピリジン-2-イル-エチル)-アクリルアミド、3-(2,4-ジフルオロ-フェニル)-6-[2-(4-イミダゾール-1-イルメチル-フェノキシ)-エトキシ]-2-フェニル-ピリジン、3-{[(ベンゾ[1,3]ジオキソール-5-イルメチル)-カルバモイル]-メチル}-4-(2-イミダゾール-1-イル-ピリミジン-4-イル)-ピペラジン-1-炭素酸メチルエステル、(R)-1-(2-イミダゾール-1-イル-6-メチル-ピリミジン-4-イル)-ピロリジン-2-炭素酸(2-ベンゾ[1,3]ジオキソール-5-イル-エチル)-アミドが挙げられ、任意にラセミ形で、エナンチオマー、ジアステレオマーとして或いは薬理学的に許容できる塩、溶媒和物又は水和物としてであってよい。塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、ヒドロ硫酸塩、ヒドロリン酸塩、ヒドロメタンスルホン酸塩、ヒドロ硝酸塩、ヒドロマレイン酸塩、ヒドロ酢酸塩、ヒドロクエン酸塩、ヒドロフマル酸塩、ヒドロ酒石酸塩、ヒドロシュウ酸塩、ヒドロコハク酸塩、ヒドロ安息香酸塩及びヒドロ-p-トルエンスルホン酸塩から成る群より選択される塩が好ましい。
言及し得る好ましいiNOS阻害薬のさらなる例には、アンチセンス-オリゴヌクレオチド、特に当該アンチセンス-オリゴヌクレオチド結合iNOSコーディング核酸があり、そのための例はWO 01/52902に開示されている。
【0240】
言及し得る好ましいSYK阻害薬の例としては、
・2-[(2-アミノエチル)アミノ]-4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-5-ピリミジンカルボキサミド;
・2-[[7-(3,4-ジメトキシフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-イル]アミノ]-3-ピリジンカルボキサミド;
・6-[[5-フルオロ-2-[3,4,5-トリメトキシフェニル)アミノ]-4-ピリミジニル]アミノ]-2,2-ジメチル-2H-ピリド[3,2-b]-1,4-オキサジン-3(4H)-オン;
・N-[3-ブロモ-7-(4-メトキシフェニル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・7-(4-メトキシフェニル)-N-メチル-1,6-ナフチリジン-5-アミン;
・N-[7-(4-メトキシフェニル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-(2-チエニル)-1,6-ナフチリジン-5-イル-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,2-エタンジアミン;
・N-[7-(4-メトキシフェニル)-2-(トリフルオロメチル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-(4-メトキシフェニル)-3-フェニル-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-(7-フェニル-1,6-ナフチリジン-5-イル)-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-(3-フルオロフェニル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-(3-クロロフェニル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-[3-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-(4-フルオロフェニル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-(4-フルオロフェニル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-(4-クロロフェニル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-(4'-メチル[1,1'-ビフェニル]-4-イル)-1,6-ナフチリジン-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-[4-(ジエチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-[4-(4-モルフォリニル)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-[4-[[2-(ジメチルアミノ)エチル]メチルアミノ]フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-(4-ブロモフェニル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-(4-メチルフェニル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-[4-(1-メチルエチル)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-N-メチル-1,6-ナフチリジン-5-アミン;
・7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-N,N-ジメチル-1,6-ナフチリジン-5-アミン;
・N-[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,4-ブタンジアミン;
・N-[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,5-ペンタンジアミン;
・3-[[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]オキシ]-1-プロパノール;
・4-[5-(4-アミノブトキシ)-1,6-ナフチリジン-7-イル]-N,N-ジメチル-ベンゼンアミン;
・4-[[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]アミノ]-1-ブタノール;
・N-[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-N-メチル-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-N'-メチル-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-N,N'-ジメチル-1,3-プロパンジアミン;
・1-アミノ-3-[[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]アミノ]-2-プロパノール;
・N-[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-2,2-ジメチル-1,3-プロパンジアミン;
・7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-N-(3-ピリジニルメチル)-1,6-ナフチリジン-5-アミン;
・N-[(2-アミノフェニル)メチル]-7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-アミン;
・N-[7-[6-(ジメチルアミノ)[1,1'-ビフェニル]-3-イル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-[3-クロロ-4-(ジエチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-[4-(ジメチルアミノ)-3-メトキシフェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-[4-(ジエチルアミノ)フェニル]-3-メチル-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-(3'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,2-エタンジアミン;
・N-[7-(4-メトキシフェニル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,6-ナフチリジン-1,3-プロパンジアミン;
・N,N'-ビス(3-アミノプロピル)-7-(4-メトキシフェニル)-2,5-ジアミン;
・N-[7-(4-メトキシフェニル)-2-(フェニルメトキシ)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,6-ナフチリジン-1,3-プロパンジアミン;
・N5-(3-アミノプロピル)-7-(4-メトキシフェニル)-N2-(フェニルメチル)-2,5-ジアミン;
・N-[7-(2-ナフタレニル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-(2'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-(3,4,5-トリメトキシフェニル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-(3,4-ジメチルフェニル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・1-アミノ-3-[[7-(2-ナフタレニル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]アミノ]-2-プロパノール;
・1-アミノ-3-[[7-(2'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]アミノ]-2-プロパノール;
・1-アミノ-3-[[7-(4'-メトキシ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]アミノ]-2-プロパノール;
・1-アミノ-3-[[7-(3,4,5-トリメトキシフェニル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]アミノ]-2-プロパノール;
・1-アミノ-3-[[7-(4-ブロモフェニル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]アミノ]-2-プロパノール;
・N-[7-(4'-メトキシ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-2,2-ジメチル-1,3-プロパンジアミン;
・1-[[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]アミノ]-2-プロパノール;
・2-[[2-[[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]アミノ]エチル]チオ]-エタノール;
・7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-N-(3-メチル-5-イソオキサゾリル)-1,6-ナフチリジン-5-アミン;
・7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-N-4-ピリミジニル-1,6-ナフチリジン-5-アミン;
・N-[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-シクロヘキサンジアミン;
・N,N-ジメチル-4-[5-(1-ピペラジニル)-1,6-ナフチリジン-7-イル]-ベンゼンアミン;
・4-[5-(2-メトキシエトキシ)-1,6-ナフチリジン-7-イル]-N,N-ジメチル-ベンゼンアミン;
・1-[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-4-ピペリジノール;
・1-[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-3-ピロリジノール;
・7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-N-(2-フラニルメチル)-1,6-ナフチリジン-5-アミン;
・7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-N-[3-(1H-イミダゾール-1-イル)プロピル]-1,6-ナフチリジン-5-アミン;
・1-[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-4-ピペリジンカルボキサミド;
・1-[3-[[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]アミノ]プロピル]-2-ピロリジノン;
・N-[3'-[5-[(3-アミノプロピル)アミノ]-1,6-ナフチリジン-7-イル][1,1'-ビフェニル]-3-イル]-アセトアミド;
・N-[7-(4'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[4'-[5-[(3-アミノプロピル)アミノ]-1,6-ナフチリジン-7-イル][1,1'-ビフェニル]-3-イル]-アセトアミド;
・N-[7-[4-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-[4-(2-チエニル)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-[4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-[4-(3-ピリジニル)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-(6-メトキシ-2-ナフタレニル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-N-(4-ピリジニルメチル)-1,6-ナフチリジン-5-アミン;
・3-[[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]メチルアミノ]-プロパンニトリル;
・7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-N-[1-(フェニルメチル)-4-ピペリジニル]-1,6-ナフチリジン-5-アミン;
・N-[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,2-シクロヘキサンジアミン;
・N-[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,2-シクロヘキサンジアミン, (1R,2S)-rel-.
・N-[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,2-ベンゼンジメタンアミン;
・N-[7-[4-(ジエチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,4-ブタンジアミン;
・N-[7-[3',5'-ビス(トリフルオロメチル)[1,1'-ビフェニル]-4-イル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-,3-プロパンジアミン;
・N-[7-(3'-メトキシ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-(3'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・4-[[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]オキシ]-1-ブタノール;
・N-[7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]- 1,4-シクロヘキサンジアミン;
・7-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-N-(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジニル)-1,6-ナフチリジン-5-アミン;
・N-[7-[3-ブロモ-4-(ジメチルアミノ)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-(1-メチル-1H-インドール-5-イル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N-[7-[4-[[3-(ジメチルアミノ)プロピル]メチルアミノ]フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,4-シクロヘキサンジアミン;
・N-[7-[4-[[2-(ジメチルアミノ)エチル]メチルアミノ]フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,4-シクロヘキサンジアミン;
・N-[7-[4-(ジメチルアミノ)-3-メトキシフェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,4-シクロヘキサンジアミン;
・N-[7-[4-(4-モルフォリニル)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,4-シクロヘキサンジアミン;
・N-[7-[3-ブロモ-4-(4-モルフォリニル)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,4-シクロヘキサンジアミン;
・4-[[7-[4-[[2-(ジメチルアミノ)エチル]メチルアミノ]フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]オキシ]-シクロヘキサノール;
・N-[7-[3-ブロモ-4-(4-モルフォリニル)フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,3-プロパンジアミン;
・N,N-ジメチル-4-[5-(4-メチル-1-ピペラジニル)-1,6-ナフチリジン-7-イル]-ベンゼンアミン;
・4-[[7-[4-[[3-(ジメチルアミノ)プロピル]メチルアミノ]フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]オキシ]-シクロヘキサノール;
・N-[7-[4-[[2-(ジメチルアミノ)エチル]メチルアミノ]フェニル]-1,6-ナフチリジン-5-イル]-1,4-ブタンジアミン;
・[3-[[5-[(3-アミノプロピル)アミノ]-7-(4-メトキシフェニル)-1,6-ナフチリジン-2-イル]アミノ]プロピル]-カルバミン酸-1,1-ジメチルエチルエステル
が挙げられ、
任意にラセミ形で、エナンチオマー、ジアステレオマーとして或いは薬理学的に許容できる塩、溶媒和物又は水和物としてであってよい。塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、ヒドロ硫酸塩、ヒドロリン酸塩、ヒドロメタンスルホン酸塩、ヒドロ硝酸塩、ヒドロマレイン酸塩、ヒドロ酢酸塩、ヒドロクエン酸塩、ヒドロフマル酸塩、ヒドロ酒石酸塩、ヒドロシュウ酸塩、ヒドロコハク酸塩、ヒドロ安息香酸塩及びヒドロ-p-トルエンスルホン酸塩から成る群より選択される塩が好ましい。
言及し得る嚢胞性線維症膜貫通型調節因子(CFTR)及びCFTR増強物質の好ましい補正薬の例としては、好ましくはVX-770及びVX-809が挙げられる。
【0241】
12. 製剤
投与の適切な形態は、例えば吸入可能散剤又はエアロゾルである。いずれの場合も医薬的に有効な化合物の含量は組成物全体の0.2〜50wt%、好ましくは5〜25wt.%の範囲、すなわち後述する薬用量範囲を達成するのに十分な量でなければならない。
吸入によって投与する場合、活性物質の組合せを散剤として、又は水溶液若しくは水-エタノール溶液として又は噴霧ガス製剤を用いて与えてよい。
従って、好ましくは、医薬製剤は、上記好ましい実施形態の式(I)の1種以上の化合物を含有することを特徴とする。
式(I)の化合物を吸入によって投与する場合も好ましく、式(I)の化合物を1日1回又は2回投与するのが特に好ましい。このために、式(I)の化合物は吸入に適した形態で利用可能にしなければならない。吸入可能製剤としては、吸入可能散剤、噴霧剤含有定量エアロゾル又は無噴霧剤吸入可能溶液があり、これらは任意に通常の生理学的に許容できる賦形剤との混合物として存在してよい。
本発明の範囲内では、無噴霧剤吸入可能溶液という用語は、濃縮製剤又は無菌のすぐに使える吸入可能溶液をも包含する。本発明に従って使用し得る製剤について本明細書の次のパートでさらに詳細に記述する。
【0242】
吸入可能散剤
式(I)の活性物質が生理学的に許容できる賦形剤との混合物中に存在する場合、下記生理学的に許容できる賦形剤を用いて本発明の吸入可能散剤を調製することができる:単糖(例えばグルコース又はアラビノース)、二糖(例えばラクトース、サッカロース、マルトース)、オリゴ糖及び多糖(例えばデキストラン)、ポリアルコール(例えばソルビトール、マンニトール、キシリトール)、塩(例えば塩化ナトリウム、炭酸カルシウム)又はこれらの賦形剤相互の混合物。単糖又は二糖を使用するのが好ましく、さらにラクトース又はグルコースの使用が好ましく、排他的ではないが、特にそれらの水和物の形で使用するのが好ましい。本発明の目的では、ラクトースが特に好ましい賦形剤であり、さらにラクトース一水和物が最も特に好ましい。成分を粉砕及び微粒子化し、最後に混ぜ合わせることによって本発明の吸入可能散剤を調製する方法は従来知られている。
【0243】
噴霧剤含有吸入可能エアロゾル
本発明に従って使用し得る噴霧剤含有吸入可能エアロゾルは、噴霧ガスに溶解しているか又は分散形態の式(I)の化合物を含有し得る。本発明の吸入エアロゾルを調製するために使用し得る噴霧ガスは従来知られている。適切な噴霧ガスは、n-プロパン、n-ブタン又はイソブタン等の炭化水素及び好ましくはメタン、エタン、プロパン、ブタン、シクロプロパン又はシクロブタンのフッ素化誘導体等のハロゲン化炭化水素の中から選択される。上記噴霧ガスは単独又はその混合物で用いてよい。特に好ましい噴霧ガスは、TG134a(1,1,1,2-テトラフルオロエタン)、TG227(1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロプロパン)及びその混合物から選択されるフッ素化アルカン誘導体である。本発明の使用の範囲内で用いる噴霧剤駆動式吸入エアロゾルは、共溶媒、安定剤、界面活性剤、抗酸化剤、潤沢剤及びpH調整剤等の他の成分を含有してもよい。全てのこれらの成分は技術上周知である。
【0244】
無噴霧剤吸入可能溶液
本発明の式(I)の化合物を用いて無噴霧剤吸入可能溶液及び吸入可能懸濁液を調製するのが好ましい。この目的で使用する溶媒には、水溶液又はアルコール溶液、好ましくはエタノール溶液がある。溶媒は水単独又は水とエタノールの混合物であってよい。適切な酸を用いて溶液又は懸濁液を2〜7、好ましくは2〜5のpHに調整する。無機酸又は有機酸から選択される酸を用いてpHを調整することができる。特に適切な無機酸の例としては塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸及び/又はリン酸が挙げられる。特に適切な有機酸の例としては、アスコルビン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、コハク酸、フマル酸、酢酸、ギ酸及び/又はプロピオン酸等が挙げられる。好ましい無機酸は塩酸及び硫酸である。既に活性物質の1つと酸付加塩を形成した酸を使用することもできる。有機酸のうち、アスコルビン酸、フマル酸及びクエン酸が好ましい。所望により、特に例えばクエン酸又はアスコルビン酸のように、それらの酸性にする性質に加えて、例えば香味料、抗酸化剤又は錯化剤としての他の特性を有する酸の場合、上記酸の混合物を使用してもよい。本発明によれば、塩酸を用いてpHを調整するのが特に好ましい。
本発明の目的で使用する無噴霧剤吸入可能溶液に共溶媒及び/又は他の賦形剤を添加してもよい。好ましい共溶媒は、ヒドロキシル基その他の極性基を含有するもの、例えばアルコール、特にイソプロピルアルコール、グリコール、特にプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリコールエーテル、グリセロール、ポリオキシエチレンアルコール及びポリオキシエチレン脂肪酸エステルである。この文脈の賦形剤及び添加剤という用語は、活性物質ではないが、活性物質製剤の品質特性を改善するために薬理学的に適切な溶媒中で活性物質と配合可能ないずれの薬理学的に許容できる物質をも意味する。好ましくは、これらの物質は、薬理作用を持たないか或いは、所望の療法に関連して、はっきりと認識できる薬理作用又は少なくとも望ましくない薬理作用を持たない。賦形剤及び添加剤としては、例えば、大豆レシチン、オレイン酸、ソルビタンエステル(例えばポリソルベート)等の界面活性剤、ポリビニルピロリドン、他の安定剤、錯化剤、抗酸化剤及び/又は完成医薬製剤の有効期間を保証若しくは延長する保存料、香味料、ビタミン及び/又は技術上周知の他の添加剤が挙げられる。添加剤には、等張剤としての塩化ナトリウム等の薬理学的に許容できる塩も含まれる。好ましい賦形剤には、例えば、それがpHを調整するために既に使用されていないという条件で、アスコルビン酸等の抗酸化剤、ビタミンA、ビタミンE、トコフェロール及び同様のビタミン又は人体内に存在するプロビタミンが含まれる。保存料を使用して、製剤が病原で汚染されるのを防止することができる。適切な保存料は、従来知られている濃度の技術上周知のもの、特に塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム又は安息香酸若しくは安息香酸塩、例えば安息香酸ナトリウムである。
上記治療形態のため、例えば呼吸器疾患、COPD又は喘息という言葉を含む同封説明書と、本発明の化合物と、上記組合せ相手から選択される1種以上の組合せ相手とを含有する、呼吸器愁訴の治療用薬物のすぐに使えるパックを提供する。
【0245】
下記実施例は本発明の範囲を限定することなく本発明を例証する。
散剤吸入用カプセル剤
1カプセルは下記を含有する:
活性物質 0.5mg
吸入用ラクトース
5.0mg
5.5mg
製法:
活性物質を吸入用ラクトースと混合する。混合物をカプセル剤製造機でカプセルに詰める(空のカプセルの重量は約50mg)。
カプセル剤の重量:55.5mg
カプセルのサイズ=3