(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6110941
(24)【登録日】2017年3月17日
(45)【発行日】2017年4月5日
(54)【発明の名称】チューブと医療用デバイスハンドルとの結合のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
A61B 18/12 20060101AFI20170327BHJP
【FI】
A61B18/12
【請求項の数】18
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-521629(P2015-521629)
(86)(22)【出願日】2013年6月18日
(65)【公表番号】特表2015-522358(P2015-522358A)
(43)【公表日】2015年8月6日
(86)【国際出願番号】US2013046368
(87)【国際公開番号】WO2014011367
(87)【国際公開日】20140116
【審査請求日】2015年1月21日
(31)【優先権主張番号】61/670,081
(32)【優先日】2012年7月10日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/840,196
(32)【優先日】2013年3月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506257180
【氏名又は名称】セント・ジュード・メディカル・エイトリアル・フィブリレーション・ディヴィジョン・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】セナリス パトリック
(72)【発明者】
【氏名】カウプシュマン ジェイムス ブイ.
(72)【発明者】
【氏名】シャヒド アシム
(72)【発明者】
【氏名】ステリット テリー
(72)【発明者】
【氏名】ウー カーク
【審査官】
近藤 利充
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第04791912(US,A)
【文献】
米国特許第05505686(US,A)
【文献】
特開2000−245851(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 13/00 − 18/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部、外部、およびコネクタポートを規定する本体であって、前記コネクタポートは、前記内部と前記外部との間に延在し、前記内部から前記外部に延在する軸を規定する、本体と、
接着剤と、
を備え、
前記コネクタポートは、前記軸を横切る方向において、閉じた実質的に多角形の断面を有する多角形部分と、前記軸を横切る方向において、前記閉じた実質的に多角形の断面とは異なる断面形状を備える実質的に円形状の円形状部分とを、前記軸に沿って延在して備え、さらに、前記多角形部分と前記円形状部分は一部材によって構成され、
前記コネクタポートは、前記コネクタポート内にコネクタを固定するように構成された前記接着剤によって前記コネクタを保持し、
前記コネクタは、
前記コネクタポートを介して前記内部から前記外部に延在し、
前記コネクタポートの前記多角形部分において多角形でない外形を有する、細長医療デバイスハンドルアセンブリ。
【請求項2】
前記コネクタポートを貫通して前記内部から前記外部に延在する前記コネクタをさらに備える、請求項1に記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
【請求項3】
前記接着剤は、ウレタンベース接着剤を含む、請求項1又は2に記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
【請求項4】
前記接着剤は、硬化される、請求項1から3のいずれか一項に記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
【請求項5】
前記コネクタは、前記内部に配設された流体ルーメンに結合される、請求項1〜4のいずれかに記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
【請求項6】
前記円形状部分は、前記軸を横切る方向において円形断面を有する部分を備える、請求項1〜5のいずれかに記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
【請求項7】
前記円形状部分は、前記多角形断面部分よりも前記外部により近くに配置される、請求項1〜6のいずれかに記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
【請求項8】
前記円形状部分は、フレア状またはテーパ状の部分を備える、請求項1〜7のいずれかに記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
【請求項9】
前記多角形断面は、複数の頂点間に複数の辺を備え、前記辺は、曲線状である、請求項1〜8のいずれかに記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
【請求項10】
前記多角形断面は、複数の頂点間に複数の辺を備え、前記辺は、直線状である、請求項1〜8のいずれかに記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
【請求項11】
前記多角形断面は、星形形状を備える、請求項1〜10のいずれかに記載の医療デバイスアセンブリ。
【請求項12】
前記多角形断面は、少なくとも8つの辺を備える、請求項1〜11のいずれかに記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
【請求項13】
医療デバイスハンドルアセンブリを製造するための方法であって、
医療デバイスハンドルアセンブリ用のハンドル部分を用意するステップであって、前記ハンドル部分は、前記ハンドルの内部を少なくとも部分的に規定し、外部を有し、前記ハンドル部分は、前記内部と前記外部との間に延在し前記内部から前記外部に延在する軸を規定するコネクタポートを備え、前記コネクタポートは、前記軸を横切る方向において、閉じた実質的に多角形の断面を規定する多角形部分と、前記軸を横切る方向において、実質的に円形状の開口を規定する円形状部分とを、前記軸に沿って延在して備える、ステップと、
前記コネクタポートにコネクタを結合するステップと、
前記コネクタと前記コネクタポートとの間に接着剤を塗布するステップと、
を含み、
前記コネクタは、
前記コネクタポート内に前記コネクタを固定するように構成された前記接着剤によって、前記コネクタポート内に結合されており、
前記コネクタポートを介して前記内部から前記外部に延在し、
前記コネクタポートの前記多角形部分において多角形でない外形を有する、方法。
【請求項14】
前記接着剤を塗布する前に、前記コネクタと前記コネクタポートとの間の接着を改善するための少なくとも1つの処理を実施するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
処理する前記ステップは、プラズマ処理を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
処理する前記ステップは、摩滅処理を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記コネクタは、前記軸に沿って前記コネクタポートを貫通して延在する流体導管を備える、請求項13〜16のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
医療デバイスハンドルアセンブリとのアクセスを容易にするための方法であって、
内部と外部との間に延在し、前記内部から前記外部に延在する軸を規定するコネクタポートを作製するステップであって、前記コネクタポートは、前記軸を横切る方向において、閉じた実質的に多角形の断面を有する多角形部分と、前記軸を横切る方向において、前記閉じた実質的に多角形の断面とは異なる円形状の断面を有する円形状部分とを、前記軸に沿って延在して備え、さらに、前記多角形部分と前記円形状部分は、一部材によって構成されている、ステップと、
前記コネクタポートの前記軸に沿った前記医療デバイスハンドルアセンブリのハンドル部分の内部と外部との間におけるアクセスを可能にするために、前記ハンドル部分に前記コネクタポートを配置するステップと、
前記コネクタポートの前記多角形断面によりコネクタを受けるステップと、
前記コネクタと前記コネクタポートとの間に接着剤を塗布するステップと、
を含み、
前記コネクタポートは、前記コネクタポート内に前記コネクタを固定するように構成された前記接着剤によって前記コネクタを保持し、
前記コネクタは、
前記コネクタポートを介して前記内部から前記外部に延在し、
前記コネクタポートの前記多角形部分において多角形でない外形を有する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本明細書は、2013年3月15日付けで出願された米国特許出願第13/840,196号(現在継続中であり、以下196出願という。)に対する優先権を主張するものであり、2012年7月10日に出願された米国特許出願第61/670,081号(以下、081出願という。)の利益を主張するものである。これらの2つの出願のそれぞれの内容は、参照により本明細書に既述されているかのごとくに本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、細長医療デバイス用のハンドルを含む医療デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
例えば心臓などの患者の身体の様々な解剖学的構造体に対してまたはそれらにおいて様々な治療用および/または診断用の医療処置を行う際に、例えばカテーテルおよびシースまたは挿管器などの細長医療デバイスを使用することが知られている。かかるデバイスは、一般的には、近位端部分、遠位端部分、複数の電気的要素および流体要素を有する細長シャフト、ならびにシャフトの近位端部分に配設されたハンドルアセンブリを備える。シャフトの電気的要素および流体要素に対するアクセスを与えるために、ハンドルアセンブリは、一般的には、1つまたは複数のコネクタによる流体供給源ならびにマッピングおよびナビゲーションシステム等への連結を可能にし得るための、1つまたは複数のコネクタポートを備える。
【0004】
いくつかの既知の医療デバイスハンドルにおいては、コネクタが、ポート内で移動し得る上に、コネクタが結合されるハンドル内部の構成要素(例えば流体ルーメンまたは電線など)が、ねじれ得るまたは伸張し得る。コネクタおよび/または内部構成要素のこの移動は、内部流体ルーメンの襞寄りによる潅注流体の漏れおよび/またはコネクタポートからのコネクタの外れなどの、望ましくない影響をもたらし得る。
【0005】
前述の考察は、本分野を説明することのみを意図するものであり、特許請求の範囲の否認とみなすべきではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の問題の1つまたは複数に対応するために、細長医療デバイスハンドルアセンブリの一実施形態は、内部、外部、およびコネクタポートを規定する本体を備え得る。コネクタポートは、内部と外部との間に延在し、内部から外部に延在する軸を規定し得る。コネクタポートは、この軸を横切る方向に実質的に多角形の断面を有する部分を備え得る。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題の1又は2以上を意図した医療デバイスハンドルアセンブリの製造方法は、いくつかのステップを含むことができる。第1のステップは、ハンドル部分を用意するステップであって、前記ハンドル部分は、少なくとも前記ハンドルの内部を少なくとも部分的に規定するとともに外部を有し、前記ハンドル部分は、前記外部と前記内部との間に延在するとともに、前記内部から前記外部に延在する軸を規定するコネクタポートを備えるようにするステップを備えることができる。コネクタポートは、前記軸を横切る方向において実質的に多角形の断面を備えることができる。第2のステップは、前記コネクタポートにコネクタを結合することを備えることができる。一実施態様において、この方法は、さらに、コネクタポートにコネクタを結合するのに先だって、コネクタポートを処理するステップを備えることができる。この処理は、プラズマ処理及び/又は摩滅処理(abrasion treatment)を含んでいてもよい。
【0008】
上記問題の1又は2以上を意図した医療デバイスハンドルアセンブリの製造方法は、いくつかのステップを含むことができる。第1のステップは、コネクタポートの作製ステップであって、コネクタポートは、その軸を実質的に横切る方向において多角形の断面を備えるようにすることができる。第2のステップは、医療デバイスハンドルアセンブリのハンドル部分におけるコネクタポートを、コネクタポートの軸に沿ってハンドル部分の内部と外部との間にアクセスできるように配置することを含むことができる。第3のステップは、コネクタポートの多角形断面を介してコネクタを受けることを容易化することを含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【0010】
【
図2A】
図1のカテーテルハンドルの一部分の一実施形態の拡大概略図である。
【
図2B】
図1のカテーテルハンドルの一部分の一実施形態の拡大概略図である。
【
図2C】
図1のカテーテルハンドルの一部分の一実施形態の拡大概略図である。
【0011】
【
図3】
図1のカテーテルハンドルの一部分の一実施形態の等角図である。
【
図4】
図1のカテーテルハンドルの一部分の一実施形態の等角図である。
【0012】
【
図5】
図3および
図4のカテーテルハンドル部分の一方の端面図である。
【
図6】
図3および
図4のカテーテルハンドル部分の他方の端面図である。
【0013】
【
図7】
図1のカテーテルハンドルの一部分の一実施形態の等角図である。
【0014】
【
図8】
図7のカテーテルハンドル部分の側面図である。
【0015】
【
図9】流体コネクタが仮想的に追加で図示された、
図8の一部分の拡大図である。
【0016】
【
図10】
図8のカテーテルハンドル部分の一部分の拡大断面図である。
【0017】
【
図11】
図7のカテーテルハンドル部分の一方の端面図である。
【
図12】
図7のカテーテルハンドル部分の他方の端面図である。
【0018】
【
図13】医療デバイスハンドルアセンブリの一部分を製造する例示的な一方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本明細書において、種々の実施形態が、種々の装置、システム、及び/又は方法に対して記載される。多数の特定の詳細が、本明細書において開示され添付の図面に示される実施形態の全体的な構造、機能、製造及び使用についての完全な理解を提供するために記載される。なお、実施形態はそのような特定の詳細なしに実施され得ることは、当業者には理解されよう。他の例において、明細書中に説明した実施形態を不明瞭にしないように、周知の動作、構成要素、および要素は詳細に説明されていない。当業者であれば、実施形態は、非限定的な実施例を説明および図示本明細書であり、したがって、それは、本明細書に開示される特定の構造および機能の詳細は代表的なものであり、必ずしも実施形態の範囲を限定するものではなく、その範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ規定されることが理解されるであろう。
【0020】
明細書の全体を通じて、「種々の実施形態」、「いくつかの実施形態」、「一実施形態」、「1つの実施形態」等への言及は、その実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造又は特徴が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味している。したがって、明細書中の「種々の実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、「1つの実施形態において」又は「実施形態において」という語句の出現は、必ずしも全て同じ実施形態に言及しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造又は特性は、1又は2以上の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせることができる。したがって、一実施形態に関連して図示され又は記載される特定の特徴、構造、または特性は、全体的または部分的に、制限されることなく、1又は2以上の他の実施形態の特徴、構造、または特性と組み合わされる。
【0021】
「近位」及び「遠位」の語は、本明細書を通じて、患者を処置するのに用いる機器の臨床医が操作する一方の端部に関連して用いられうることが理解されるであろう。「近位」の語は、臨床医に最も近い機器の部分をいい、「遠位」の語は、臨床医から最も離れた部分をいう。さらに、簡潔化かつ明瞭化のために、「垂直」、「水平」、「上」及び「下」などの空間を表現する語は、本明細書において明示された実施形態に関して用いられ得ることも理解されるであろう。しかしながら、外科手術用機器は、多様な方向性及び位置において使用されうるものであり、これらの語は、限定的及び絶対的であることを意図するものではない。
【0022】
なお、図面について、各図において同一又は類似の要素に対して同様の参照符号が用いられるが、
図1は、細長医療用デバイス10の長さ方向における断面図である。医療用デバイス10は、当該分野において多数のタイプの1つであってよい。例示であって限定するものではないが、例えば、カテーテル又はシースが挙げられる。説明の簡略化のために、例示に過ぎないが、医療用デバイスは、カテーテル10として参照される。
【0023】
カテーテル10は、細長シャフト12(その一部のみが図示される)およびハンドルアセンブリ14を備え得る。ハンドルアセンブリ14は、例えば、アブレーション処置、電気生理学的(EP)マッピング処置、および/または形状マッピング処置などの所望の処置を実施するために、患者内の所望の位置にシャフト12を案内するために使用され得る。したがって、カテーテル10は、マッピングおよびナビゲーションシステム(図示せず)に対して結合され得る。例示的なマッピングおよびナビゲーションシステムは、米国特許出願第13/231,284号に図示および説明されており、これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0024】
シャフト12は、近位端部16と遠位端部(図示せず)との間に延在し得ると共に、ある特定の位置にシャフトを案内することを可能にするためのおよび1つまたは複数の処置を実施するための複数の特徴部を備え得る。偏向および操作のために、シャフト12は、形状記憶ワイヤおよび/または引張ワイヤなどの1つまたは複数の制御要素(図示せず)を備え得る。位置および配向の検出のために、シャフト12は、当技術分野において知られている1つまたは複数の可視化、マッピング、およびナビゲーションシステムに対して電気的に結合され得る、電極および/または電磁コイルなどの1つまたは複数のセンサ(図示せず)を備え得る。また、かかるセンサは、心臓の腔部などの1つまたは複数の解剖学的特徴部の形状をマッピングするためにも使用され得る。また、電極(図示せず)は、心臓などの臓器のEPマップを生成するためのEPデータなどの他のデータの収集のために設けられ得る。また、これと同一のまたは追加の電極は、アブレーションエネルギーの送達のためなどの治療目的のために設けられ得る。
【0025】
一実施形態においては、シャフト12は、例えばアブレーションエネルギーの送達時の凝血形成を最小限に抑えるために、例えばアブレーションチップを潅注するためなどの複数の流体特徴部をさらに備え得る。例えば、シャフト12は、ハンドルアセンブリ14からシャフト12の遠位先端部まで延在する1つまたは複数の流体ルーメン18を備え得る。1つの開放性潅注実施形態においては、シャフト12は、1つまたは複数の流体ポートと、マニホルドと、1つまたは複数のアブレーション電極の表面に対してまたはその付近に潅注流体を送るための他の特徴部(図示せず)とをさらに備え得る。かかる潅注特徴部の例は、米国特許出願公開第2008/0249522A1号に示されており、これは、参照によりその全体が示されたものと同様に本明細書に組み込まれる。
【0026】
ハンドルアセンブリ14は、外方本体部分20と、遠位内部ハンドル部分22と、近位内部ハンドル部分24(単に「近位部分24」と呼ばれる場合がある)とを備えてもよく、これらは、共に内部26を規定し、外部を有する。ハンドル本体部分20、22、24のうちの2つ以上が、例えばシャフトの遠位部分などの部分を偏向させるまたは操作するために1つまたは複数の引張ワイヤを作動させるためなどに、相互に対して移動し得る。例えば、一実施形態においては、遠位内部ハンドル部分22が、外方本体部分20および近位内部ハンドル部分24に対して長手方向に直線的に(例えば、
図1のページの左右に)移動し得る。かかる操作特徴部の例は、米国特許第5,782,828号に示されており、これは、参照によりその全体が示されたのと同様に本明細書に組み込まれる。
【0027】
ハンドルアセンブリ14は、電気的要素(例えばマッピングおよびナビゲーションシステム、アブレーションジェネレータなど)の操作を可能にする、カテーテル外部のシステムおよび構成要素に対してシャフト12内の電気的要素(例えば位置センサならびにマッピングおよび治療電極など)を接続するための1つまたは複数の特徴部を備える。少なくとも1つの電線28が、シャフト内の電気的要素と外部システムとの間の接続をもたらすために、内部26を貫通して延在し得る。電線28は、外部電気接続部30に電気的に結合されてもよく、この外部電気接続部30は、電気コネクタポート32を通して近位内部ハンドル部分24内に挿入され得る。外部電気接続部30は、当技術分野において知られている材料および構造を備えてもよく、例えば摩擦嵌めおよび接着剤などの、当技術分野において知られている技術により電気コネクタポート32内に固定され得る。電気コネクタポート32の一実施形態が、
図3〜
図12においてさらに詳細に図示される。
【0028】
上記において簡単に述べたように、ハンドルアセンブリ14は、カテーテル外部に配設された流体源に対してシャフト12内の流体要素(例えば流体ルーメンおよび潅注ポートなど)を連結するための特徴部をさらに備え得る。例えば、内部流体チューブまたは内部流体ルーメン18は、内部26を貫通して延在し、シャフト12内の流体ルーメンに流体結合され得る(すなわち、それらの間における流体の流れを可能にする)と共に、延長チューブ34などの外部流体コネクタと流体結合され得るおよび/または外部流体コネクタを貫通し得る。本開示の以降の部分は、説明を容易化するために、延長チューブ34を備える実施形態を参照するが、他のコネクタも、本開示の趣旨および範囲内に含まれ得る。
【0029】
延長チューブ34は、Arkema,Incから市販されるポリウレタンすなわちPebax(商標)などの、当技術分野において知られているポリマーを含んでもよい。延長チューブ34は、当技術分野において知られている編成支持層もしくは編成材料または別の構造支持層もしくは別の構造支持材料をさらに備えてもよい。延長チューブ34は、流体コネクタポート36を通して近位内部ハンドル部分24内に挿入されてもよく、摩擦嵌め(friction fit)、
図2A〜
図2Cとの組合せにおいて説明されるような、接着剤、または当技術分野において知られている他の技術により、流体コネクタポート36内に固定されてもよい。接着剤が使用される場合には、接着剤は、一実施形態においてはウレタンベース接着剤を含んでもよい。ウレタンベース接着剤の例には、Polycin(商標)およびVorite(商標)が含まれるが、ウレタンベース接着剤を含む他の接着剤が、追加的にまたは代替的に使用されてもよい。流体コネクタポート36の実施形態が、
図3〜
図12においてさらに詳細に示される。さらに、近位内部ハンドル部分22は、Delrin(登録商標)の商標名で販売され、E.I.du Pont de Nemours and Companyより市販されている、ポリオキシメチレン(POM)などの当技術分野において知られているポリマーを含んでもよい。
【0030】
図2Aは、流体コネクタポート36との延長チューブ34の一実施形態の結合の拡大概略図である。組立時に、近位部分24などのハンドル本体部分の中の1つまたは複数が、流体延長チューブ34に接合され得、この流体延長チューブ34は、上述のようにウレタンベース接着剤などの接着剤38により定位置に固定され得る。すなわち、流体コネクタポート36の表面42が、延長チューブ34の表面44に接合され得る。流体延長チューブ34は、例えばおよび非限定的には、上述のようにPebax(商標)、および/または別のポリマー層および編成層を備えてもよく、ルアー連結部40において近位に終端し得る。延長チューブ34および流体コネクタポート36の結合は、以下で説明するように、流体コネクタポート36の形状(すなわち多角形形状)によりおよび/または処理プロセスにより補助され得る。
【0031】
図2Bは、流体コネクタポート36との延長チューブ34の結合の第2の実施形態の概略図である。
図2Bに示すように、延長チューブ34は、第2のチューブ46の内部に配置され得る。第2のチューブ46は、例えばシュリンクチューブなどを備えてもよい。延長チューブ34は、一実施形態においてはさらなる接着剤38により第2のチューブ46に接合され得る。第2のチューブ46は、流体コネクタポート36に接合され得る。したがって、第2のチューブ46の外部は、流体コネクタポート36に延長チューブ34を接合するための該当表面(すなわち、延長チューブ34自体の表面の代わりの)としての役割を果たし得る(すなわち、
図13との組合せにおいて論じられるような、治療プロセスが適用され得る表面)。
【0032】
図2Cは、流体コネクタポート36との延長チューブ34の結合の第3の実施形態の概略図である。
図2Cに示すように、別個のルアー連結部40の代わりに、延長チューブ34の近位端部は、第3のチューブ48の内部に配置され、さらなる接着剤38で第3のチューブ48に接合され得る。第3のチューブ48は、一実施形態においてはシュリンクチューブを備え得る。
【0033】
図3および
図4は、近位部分24の一実施形態の一部分の等角図であり、
図5および
図6は、近位部分24の両端面図である。
図3〜
図6を参照すると、近位部分24’は、近位外部50と、内部54を規定する本体52と、内部54と外部50との間に延在する流体コネクタポート36および電気コネクタポート32とを備え得る。流体コネクタポート36は、軸Aを規定し、軸Aに沿って延在し、軸Aを中心としてほぼ半径方向に対称であり、電気接続ポート32は、軸Bを規定し、軸Bに沿って延在し、軸Bを中心としてほぼ半径方向に対称であり得る。電気コネクタポート32は、本体52の一部分を貫通する円筒状通路を備えてもよく、すなわち、軸Bを横切る方向における通路の断面は、実質的に円形であってもよい。図示する実施形態においては、電気コネクタポート32は、近位部分24の近位端部に配設され、したがってハンドルアセンブリ14自体の近位端部に位置することになる。一実施形態においては、電気コネクタポート32は、内部から外部に、または外部から内部にテーパ状を成してもよい。
【0034】
流体コネクタポート36は、本体52の一部分を貫通する多角形通路56を備えてもよく、すなわち、軸Aを横切る方向における通路56の断面は、実質的に多角形であってもよい。図示するように、この多角形は、凸状頂点および/または凹状頂点同士の間に複数の辺を備え得る。一実施形態においては、この多角形は、凸状頂点および凹状頂点を交互に備えることにより、星形パターンを形成し得る。流体コネクタポート36の多角形部分56は、任意の個数の辺(例えば、少なくとも4つ、6つ、8つ、またはそれ以上の辺)と、矩形、六角形、八角形、または他の形状などの任意の適切な凸状および/または凹状多角形形状とを備えてもよい。この多角形の1つまたは複数の辺は、
図3〜
図6に示すように直線であってもよく、または
図10〜
図12に示すように弧状であってもよい。流体コネクタポート36の多角形部分56は、一実施形態においては、内部から外部に、または外部から内部にテーパ状を成してもよい。流体コネクタポート36は、多角形部分56の外部側に、すなわち近位側に配設された円形部分58をさらに備えてもよい。また、円形部分58は、図示するように内部から外部に、または外部から内部にテーパ状を成してもよい。代替的には、円形部分58は、穴ぐり部を備えてもよい。
【0035】
上述のように、Delrin(登録商標)POMおよび他の材料は、低表面エネルギーにより接着剤接合が困難となり得る。したがって、流体コネクタポート36の形状は、接着剤がポート36内においておよび流体コネクタポート36内に配設された延長チューブ34の部分の周囲において硬化した場合に、機械式インターロックが形成されるように構成され得る。換言すれば、流体コネクタポート36の多角形部分56は、円形構成の場合よりもさらに大きな表面積を接着剤接合に対して提供し得るため、延長チューブ34などの流体コネクタを容易に受け、近位部分24と延長チューブ34などの流体コネクタとの間のよりしっかりした結合を可能にする。
【0036】
図7は、近位内部ハンドル部分24’の別の実施形態の等角図である。
図8は、近位内部ハンドル部分24’の側面図である。
図9は、延長チューブ34’の一実施形態が仮想的にさらに示された、近位内部ハンドル部分24’の一部分の拡大断面図である。
図10は、近位内部ハンドル部分24’の断面図である。
図11および
図12は、近位内部ハンドル部分24’の両端面図である。近位内部ハンドル部分24’は、
図3〜
図6に示す近位内部ハンドル部分24と実質的に同一であるが、
図7〜
図12の流体コネクタポート36’の構成は、
図3〜
図6の流体コネクタポート36とは異なる。
【0037】
流体コネクタポート36’は、弧状辺を有する多角形断面を有する部分56’を備えてもよい。さらに、流体コネクタポート36’は、ポート36’の近位側にフレア状円形部分58’を備えてもよい。さらに、接着剤が、流体コネクタポート36’内にコネクタを固定するために使用されてもよく、接着剤が、軸Aに沿った流体延長チューブ34、34’に対する遠位力によりハンドル内部にチューブ34、34’が押し込まれるのを防止するフランジを形成するために、ポートのフレア状円形部分58’に塗布されてもよい。流体コネクタポート36’のフレア状部分58’は、一実施形態においては、図示するような実質的に円形の、または円形以外の断面形状を備えてもよい。
【0038】
図9に示すように、ポート36’に挿入される延長チューブ34’の一実施形態は、軸Aに沿った延長チューブ34’に対する近位力によりハンドル外部にチューブ34’が押し出されるのを防止するためのフランジ60を備えてもよい。また、かかる延長チューブ34’は、
図3〜
図6および他の実施形態に示す流体コネクタポート36と共に使用されてもよい。
【0039】
図13は、医療デバイスハンドルアセンブリを製造する例示的な方法64の一部分を図示する流れ図である。方法64は、本明細書において詳細には図示しないが当技術分野において知られている他のステップと共に、
図1に示すハンドルアセンブリ10の一実施形態を製造するために実施され得る。したがって、方法64は、
図1〜
図12に図示するハンドルアセンブリ10とハンドル部分実施形態24、24’とを参照して説明される。しかし、本方法は、かかるハンドルおよびハンドル部分に限定されない点を理解されたい。
【0040】
方法64は、ハンドルの内部を少なくとも部分的に規定し、外部を有する、ハンドル部分を作製または他の方法で提供するステップ66で開始され得る。ハンドル部分は、内部と外部との間に延在し、内部から外部に延在する軸を規定する、コネクタポートを備え得る。コネクタポートは、この軸を横切る方向において実質的に多角形の断面を備え得る。ハンドル部分は、実施形態において、近位部分24または近位部分24’であってもよく、またはそれらを備えてもよい。
【0041】
流体コネクタポート36、36’の構成(例えば、多角形部分56、56’により提供される追加的な表面積)は、非常に強力な機械式インターロックを可能にし得るため、したがって、他のポートおよびコネクタ(例えば既知の円形ポートなど)には必要となり得る流体コネクタポート36または延長チューブ34の処理などの接着剤接合を向上させるための他のステップまたは処置の必要性を解消し得る。したがって、流体コネクタポート36、36’は、既知のデバイスよりも容易なハンドルアセンブリの製造を可能にし得る。
【0042】
処理は、必須ではない場合があるが、方法64は、所望に応じて2つの処理ステップ68、70へと続き得る。換言すれば、処理ステップ68、70は、オプションであってもよい(すなわち、処理ステップ68、70の一方または両方が、方法64のいくつかの実施形態から省かれてもよい)。処理ステップ68、70は、ハンドル部分のコネクタポートの表面を処理するステップ68と、コネクタを処理するステップ70とを含んでもよい。
【0043】
図2A〜
図2Cおよび
図13を参照すると、近位内部ハンドル部分22を構成する1つまたは複数の材料(例えばDelrin(登録商標)など)の表面エネルギーが、比較的低表面エネルギーを有し得ることにより、接着剤接合は、接着剤の塗布前に内部近位ハンドル部分24、24’の表面を処理することによって改善され得る。したがって、一実施形態においては、流体コネクタポート36、36’の表面40および/または流体延長チューブ34、34’の表面42(または、別のチューブの表面もしくは流体延長チューブの外部上に配置された層)が、接着を向上させるために処理されてもよい。以下においてそれぞれ論じられるプラズマ処理および摩滅処理の一方または両方が、処理ステップ68、70の実施形態において、他の既知の処理プロセスに加えて適用されてもよい。
【0044】
接着剤が接合表面を上手く濡らし接合表面に接着するためには、接着剤の表面エネルギーは、接着剤の接着対象である表面の表面エネルギー未満でなければならない。上記のように、内部ハンドル部分24、24’を構成する1つまたは複数の材料は、比較的低表面エネルギーを有し得るため、接着剤接合が困難になる。
【0045】
プラズマ処理プロセスが、接合表面(例えば表面40、42)の表面エネルギーを上昇させることにより接着剤による接合を向上させるために、この接合表面に適用されてもよい。プラズマ処理プロセスは、プラズマ処理チャンバ内に(すなわちチャンバ内のアノードプレートとカソードプレートとの間に)内部ハンドル部分22(または延長チューブ34、34’および任意の外部材料層)を配置することを含み得る。窒素などの不活性ガスが、チャンバ内に導入され得る。エネルギーが、アノードプレートおよびカソードプレートに送達されることにより、不活性ガスがイオン化しプラズマを形成し得る。プラズマは、処理表面上のデブリと偏向応する、またはそれらをエネルギーにより脱塵するために使用される。また、プラズマは、表面官能基を形成するためにも使用され得る。プラズマ処理は、比較的低温(例えば室温)にて実施され得ると共に、処理表面上に残差またはデブリを殆どまたは全く残さないことができる。
【0046】
プラズマ処理に加えてまたはその代替として、流体コネクタポート36の表面40、流体延長チューブの表面42、および/または接合に関わる他の表面が、摩滅処理されてもよい。一実施形態においては、摩滅処理プロセスは、接合表面に摩滅媒体を送達するために空気エネルギーの使用を伴い得る。この摩滅は、処理表面からデブリ(debris)を、および表面を構成する材料の一部を除去することにより、表面の表面積を拡張し得る。デブリを除去し、表面積を拡張することにより、表面の表面エネルギーは、上昇して、接着を向上させ得る。使用される摩滅媒体および処理の他の態様に応じて、洗浄が、処理表面および隣接表面からのデブリの除去のための摩滅処理後に必要となる場合がある。さらに、マスキングが、処理を求められない表面の処理を防止するために必要となる場合がある。したがって、実施形態においては、摩滅処理プロセスは、ポート36、36’の表面40に加えて内部ハンドル部分24、24’の表面をマスキングすることと、延長チューブ34、34’の表面42および/または他の表面の複数部分をマスキングすることとを含んでもよく、処理後の洗浄ステップをさらに含んでもよい。
【0047】
また、プラズマ処理プロセスおよび/または摩滅処理プロセス、あるいは他の既知の処理プロセスが、製造時に電気コネクタポート32および/または外部電気接続部30に適用されてもよい。また、塗布される任意の接着剤38が、接着を向上させるために硬化プロセスを受けてもよい。
【0048】
処理後に、方法64は、コネクタポートにコネクタを結合するステップ72へと続いてもよい。結合ステップ72は、例えば、コネクタポートの近位端部または遠位端部からコネクタポート内にコネクタを挿入することを含んでもよい。また、結合ステップ72は、実施形態において、コネクタポート、コネクタ、および/または他の介在材料もしくは介在層の1つまたは複数の表面に接着剤を塗布することを含んでもよい。結合ステップ72の後に、ハンドルアセンブリの残りの部分が、既知の方法にしたがって作製され得る。
【0049】
ハンドルアセンブリ14、および特に近位部分24、24’の設計および構造は、流体延長チューブ34、34’と流体コネクタポート36、36’との間における、既知の設計よりもさらにしっかりした結合をもたらし得る。また、近位部分24、24’は、既知の設計よりも簡単な製造を可能にし得る。特に、流体コネクタポート36、36’の多角形断面は、接着剤が接着するのに十分な表面積をもたらし、ポート36、36’内で硬化または乾燥される接着剤との組合せにおいて、ポート36、36’内における流体延長チューブ34、34’の回転をさらに防止または阻止する機械式インターロックを形成する。また、ウレタンベース接着剤の使用は、現行で使用されている接着剤よりも高い信頼性を有し得る。さらに、円形部分58、58’は、例えばポート36、36’の内外への直線移動が防止または阻止され得るように、接着剤を貯留しフィレット形状またはフレア状形状のようなものに固化するための、リザーバまたはウェルとしての役割を果たしてもよい。さらに、実施し得る様々な処理プロセスおよび硬化プロセスが、流体延長チューブ34、34’と流体コネクタポート36、36’との間の接合強度を向上させ得る。その結果、流体延長チューブ34、34’は、流体コネクタポート36、36’内に固定的に保持され得ることにより、ハンドルアセンブリ14の内部26内における構成要素のねじれおよび伸張を防止または阻止し得る。
【0050】
本発明を様々な特定の実施形態に関して説明してきたが、当業者には、本発明が特許請求の範囲の精神および範囲内で種々の態様で実施できることを認識するであろう。例えば、結合に関する参照(例えば、取り付けられる、結合される、接続されるなど)は、広義に解釈されるべきであり、要素の接続部の中間部材や、要素間の相対運動の中間部材を包含している。このように、結合に関する参照は、必ずしも直接的に結合される2つの要素や互いに固定された2つの要素を必ずしも推論するものではない。なお、上記の説明に含まれるまたは添付図面に示されるすべての事項は例示にすぎず、限定するものとして解釈されるべきでないことが意図される。細部又は構造の変更は、添付の特許請求の範囲に規定される本発明の精神から逸脱することなく行うことができる。
【0051】
本明細書中に参照により援用されると称される、いかなる特許、出版物、もしくはその他の開示マテリアルは全体として又はその一部として組み込まれたマテリアルは、既存の定義、ステートメント、または本明細書おけるその他の開示マテリアルと競合しない範囲においてのみ、参照により本明細書に組み込まれる。また、必要な範囲内において、本明細書に明示的に記載した開示は、本明細書に参照により組み込まれる全てのマテリアルよりも優先される。任意のマテリアル、またはその部分は、参照により本明細書に援用されると称されるが、既存の定義、記述、または本明細書に記載の他の開示マテリアルとその組み込まれたマテリアルとの間に衝突が生じない程度に組み入れるものとする。
以下の項目は、国際出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
内部、外部、およびコネクタポートを規定する本体であって、前記コネクタポートは、前記内部と前記外部との間に延在し、前記内部から前記外部に延在する軸を規定する、本体
を備え、
前記コネクタポートは、前記軸を横切る方向において実質的に多角形の断面を有する部分を備える、細長医療デバイスハンドルアセンブリ。
(項目2)
前記多角形断面は、少なくとも8つの辺を備える、項目1に記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
(項目3)
前記コネクタポートを貫通して前記内部から前記外部に延在するコネクタをさらに備える、項目1に記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
(項目4)
前記コネクタポート内に前記コネクタを固定するように構成された接着剤をさらに備える、項目3に記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
(項目5)
前記接着剤は、ウレタンベース接着剤を含む、項目4に記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
(項目6)
前記接着剤は、硬化される、項目4に記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
(項目7)
前記コネクタは、前記内部に配設された流体ルーメンに結合される、項目3に記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
(項目8)
前記コネクタポートは、前記軸を横切る方向において円形断面を有する部分をさらに備える、項目1に記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
(項目9)
前記円形断面部分は、前記多角形断面部分よりも前記外部により近くに配置される、項目8に記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
(項目10)
前記円形断面部分は、フレア状またはテーパ状の部分を備える、項目8に記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
(項目11)
前記多角形断面は、複数の頂点間に複数の辺を備え、前記辺は、曲線状である、項目1に記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
(項目12)
前記多角形断面は、複数の頂点間に複数の辺を備え、前記辺は、直線状である、項目1に記載の医療デバイスハンドルアセンブリ。
(項目13)
前記多角形断面は、星形形状を備える、項目1に記載の医療デバイスアセンブリ。
(項目14)
医療デバイスハンドルアセンブリを製造するための方法であって、
医療デバイスハンドルアセンブリ用のハンドル部分を用意するステップであって、前記ハンドル部分は、前記ハンドルの内部を少なくとも部分的に規定し、外部を有し、前記ハンドル部分は、前記内部と前記外部との間に延在し前記内部から前記外部に延在する軸を規定するコネクタポートを備え、前記コネクタポートは、前記軸を横切る方向において実質的に多角形の断面を備える、ステップと、
前記コネクタポートにコネクタを結合するステップと
を含む、方法。
(項目15)
結合する前記ステップは、前記コネクタと前記コネクタポートとの間に接着剤を塗布するステップを含む、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記接着剤を塗布する前に、前記コネクタポートを処理するステップをさらに含む、項目15に記載の方法。
(項目17)
処理する前記ステップは、プラズマ処理を含む、項目16に記載の方法。
(項目18)
処理する前記ステップは、摩滅処理を含む、項目16に記載の方法。
(項目19)
前記コネクタは、前記軸に沿って前記コネクタポートを貫通して延在する流体導管を備える、項目14に記載の方法。
(項目20)
医療デバイスハンドルアセンブリとのアクセスを容易にするための方法であって、
コネクタポートを作製するステップであって、前記コネクタポートは、前記コネクタポートの軸を実質的に横切る方向において多角形断面を有する、ステップと、
前記コネクタポートの前記軸に沿った前記医療デバイスハンドルアセンブリのハンドル部分の内部と外部との間におけるアクセスを可能にするために、前記ハンドル部分に前記コネクタポートを配置するステップと、
前記コネクタポートの前記多角形断面によりコネクタを受けることを容易化するステップと
を含む、方法。