(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記操作制御部は、前記再生装置で再生される前記コンテンツを選択可能に構成され、その選択結果に基づいて、前記再生装置で再生される前記コンテンツを認識することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ付加情報提供システム。
前記操作制御部は、前記コンテンツの再生開始からの経過時間を計測することで前記コンテンツの現在の再生位置を認識することを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ付加情報提供システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コンテンツは、コンテンツ配信サーバから配信されるものに限らず、ブルーレイディスクやDVD等の記録媒体に記録されたものもある。このような記録媒体は、コンテンツを記録する際に、コンテンツの内容等の付加情報も記録することができる。しかしながら、記録媒体の再生装置では、コンテンツの再生とは別個に、コンテンツの全体の情報等を再生することはできるが、コンテンツの再生と同時にコンテンツのシーン毎に対応した詳細な情報を再生することはできない。また、一度コンテンツと付加情報とを記録したコンテンツ記録媒体に対して、後から付加情報を最新情報に更新したり、不要になった情報を削除する等の編集をすることはできない。
【0006】
また、視聴者は、興味のある人物、商品等の対象物がコンテンツの所定のシーンに登場した場合には、その所定のシーンを繰り返し再生することになる。また、視聴者は、その対象物に関する情報を取得するために、コンテンツの視聴とは別にインターネット検索等の検索手段を取ることになるため手間が掛かる。
【0007】
更に、コンテンツにおいて人物、商品等の対象物の提供者は、その対象物について視聴者に興味を持たせることを望むことが多いが、コンテンツの全体的な情報だけでは対象物の詳細な情報を視聴者に与えることができない。従って、対象物の提供者は、コンテンツでの対象物の提供以外に、その対象物を紹介する手段を取らなければならず、コスト及び負担が大きくなる。
【0008】
そこで、本発明は上記事情を考慮し、記録媒体に記録されたコンテンツの視聴に対して、コンテンツの各シーンに登場する対象物の詳細な情報を配信して、情報提供のコスト及び負担を軽減すると共に、視聴者に十分な情報を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の第1のコンテンツ付加情報提供システム(コンテンツメタ情報提供システム)は、所定のネットワークを介してユーザーの受信装置にコンテンツの付加情報(メタ情報)を提供するコンテンツ付加情報提供システムである。そして、コンテンツ付加情報提供システムは、記録媒体に記録された前記コンテンツを再生する再生装置と、前記再生装置を無線通信により操作可能な通信端末と、前記所定のネットワークを介して前記通信端末と接続していて、前記再生装置で再生される前記コンテンツを前記通信端末から指定されたときに、該当コンテンツの任意のシーン毎に対応していて簡易情報及び詳細情報を含む前記付加情報を前記通信端末へと配信する付加情報配信部(メタ情報配信部)と、を備える。前記再生装置は、前記記録媒体に記録された前記コンテンツの再生信号を表示装置へと出力するコンテンツ再生部を備える。前記通信端末は、前記再生装置を操作可能に構成されていて、前記再生装置で再生される前記コンテンツと該当コンテンツの現在の再生位置とを認識する操作制御部と、前記操作制御部で認識された前記コンテンツを前記付加情報配信部に対して指定すると共に、前記付加情報配信部から配信される前記付加情報を付加情報表示画面に表示させる付加情報表示制御部(メタ情報表示制御部)とを備える。そして、前記付加情報表示制御部は、前記付加情報配信部から配信された1つ以上の前記付加情報の前記簡易情報を時系列順に並べて前記付加情報表示画面におけるタイムライン表示領域に簡易表示させていて、更に、前記操作制御部で認識された現在の再生位置に基づいて前記コンテンツ再生部による前記コンテンツの所定のシーンの出力に同期して、該所定のシーンに対応する所定の付加情報の前記簡易情報を前記タイムライン表示領域上の現在位置に簡易表示させると共に、該所定の付加情報の前記詳細情報を前記付加情報表示画面における詳細情報表示領域に詳細表示させることを特徴とする。
【0010】
本発明の第1のコンテンツ付加情報提供システムによれば、記録媒体に記録されたコンテンツを再生装置によって提供する場合でも、メタ情報配信サーバ等の付加情報配信部で、コンテンツの全体的な情報に加えて、コンテンツの各シーンに登場する対象物の詳細な情報を提供することができる。このため、対象物の提供者は、簡易な手段で対象物の情報提供をすることができるので、情報提供のコスト及び負担を軽減することができる。また、視聴者は、再生装置及び表示装置を用いてコンテンツを視聴しながら、通信端末に表示される付加情報表示画面でコンテンツの各シーンの対象物について詳細な情報を取得できるので、視聴者に十分な情報を提供できることになる。従って、通信端末にインストールされるリモコンアプリ等のソフトウェアに対して、再生装置の操作機能とコンテンツに関する付加情報の表示機能とを両立して実現することが可能となる。
【0011】
上記課題を解決するために、本発明の第2のコンテンツ付加情報提供システムは、上述した本発明の第1のコンテンツ付加情報提供システムにおいて、前記再生装置は、前記再生装置で再生される前記コンテンツを識別可能なコンテンツ情報を前記通信端末へと出力する再生情報出力部を更に備え、前記操作制御部は、前記再生情報出力部から出力された前記コンテンツ情報に基づいて、前記再生装置で再生される前記コンテンツを認識することを特徴とする。
【0012】
本発明の第2のコンテンツ付加情報提供システムによれば、再生装置と通信端末との連携機能がより充実し、通信端末は、再生装置で再生されるコンテンツを正確に知得することができ、これにより付加情報の配信を受けることが可能となる。
【0013】
上記課題を解決するために、本発明の第3のコンテンツ付加情報提供システムは、上述した本発明の第2のコンテンツ付加情報提供システムにおいて、前記再生情報出力部は、前記再生装置で再生される前記コンテンツの現在の再生位置を前記通信端末へと出力し、前記操作制御部は、前記再生情報出力部から出力された前記現在の再生位置に基づいて、前記コンテンツの現在の再生位置を認識することを特徴とする。
【0014】
本発明の第3のコンテンツ付加情報提供システムによれば、再生装置と通信端末との連携機能がより充実し、通信端末は、再生装置で再生されるコンテンツの現在の再生位置を正確に知得することができ、現在の再生位置に応じた付加情報の提供が可能となる。
【0015】
上記課題を解決するために、本発明の第4のコンテンツ付加情報提供システムは、上述した本発明の第1のコンテンツ付加情報提供システムにおいて、前記操作制御部は、前記再生装置で再生される前記コンテンツを選択可能に構成され、その選択結果に基づいて、前記再生装置で再生される前記コンテンツを認識することを特徴とする。
【0016】
本発明の第4のコンテンツ付加情報提供システムによれば、通信端末が再生装置からコンテンツ情報を入力できない場合でも、ユーザーは再生装置で再生されるコンテンツを知っているため、通信端末を用いてそのコンテンツを選択することで、通信端末に対してコンテンツを認識させることができ、これにより付加情報の配信を受けることが可能となる。
【0017】
上記課題を解決するために、本発明の第5のコンテンツ付加情報提供システムは、上述した本発明の第4のコンテンツ付加情報提供システムにおいて、前記操作制御部は、前記コンテンツの再生開始からの経過時間を計測することで前記コンテンツの現在の再生位置を認識することを特徴とする。
【0018】
本発明の第5のコンテンツ付加情報提供システムによれば、通信端末が再生装置からコンテンツの現在の再生位置を入力できない場合でも、通信端末は、操作制御部での操作に応じて、コンテンツの現在の再生位置を自動的に計測して認識することができ、これにより付加情報の配信を受けることが可能となる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、記録媒体に記録されたコンテンツの視聴に対して、コンテンツの各シーンに登場する対象物の詳細な情報を配信して、情報提供のコスト及び負担を軽減すると共に、視聴者に十分な情報を提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
先ず、
図1を参照しながら、コンテンツの再生に伴ってコンテンツの付加情報(メタ情報)を提供するコンテンツメタ情報提供システム1(コンテンツ付加情報提供システム)の構成を説明する。
【0022】
図1に示されるように、コンテンツメタ情報提供システム1では、コンテンツの再生装置2及び表示装置3を備えていて、メタ情報配信サーバ4が、再生装置2と通信可能な通信端末5にインターネット等の所定のネットワーク6を介して接続してメタ情報を配信するように構成されている。更に、メタ情報配信サーバ4は、電子商取引(EC:Electric Commerce)サーバ7や広告配信サーバ8からECサイトや広告主サイトへのリンク情報を取得することができる。メタ情報配信サーバ4は、例えば、ユーザー管理装置9にメタ情報の使用権限を管理させる。メタ情報配信サーバ4は、コンテンツの提供者や制作者又はメタ情報の関係者(コンテンツに登場する人や企業、ECサーバ7や広告配信サーバ8の運営者等)等(以下、提供者と称する)の提供者端末10によるメタ情報のカスタマイズを可能にする。
【0023】
なお、
図1では、コンテンツメタ情報提供システム1において、再生装置2、表示装置3、メタ情報配信サーバ4、通信端末5、ECサーバ7、広告配信サーバ8及び提供者端末10がそれぞれ1つずつ備えられる例を示しているが、これらは必要に応じて複数備えられてよい。なお、コンテンツの提供者や制作者等の事業者又はメタ情報の関係者と、メタ情報配信サーバ4の事業者とは同じ事業者でもよく、異なる事業者でもよい。
【0024】
先ず、再生装置2について説明する。再生装置2は、無線又は有線によって表示装置3と接続される。また、再生装置2は、赤外線、高周波の電磁波(RF)、Bluetooth(登録商標)やWiFi等の無線によって、通信端末5と通信可能に接続される。
【0025】
再生装置2は、コンテンツが記録された記録媒体12からコンテンツを再生し、そのコンテンツの映像信号や音声信号等の再生信号を表示装置3へと出力する装置である。なお、再生装置2で再生されるコンテンツは、放送番組、映画、ドラマ、アニメ、スポーツ、音楽又はその他の動画や、動画以外の音楽等の他のコンテンツでよく、コマーシャルメッセージを含んでいてもよい。
【0026】
記録媒体12は、コンテンツに加えて、当該コンテンツを識別可能な名前や番号等のコンテンツ情報や全再生時間も記録するとよい。また、コンテンツが複数の区間に分割される場合には、記録媒体12は、各区間のタイトル、再生開始位置や代表シーン画像(サムネイル)等の区間情報も記録するとよい。
【0027】
再生装置2は、例えば、ブルーレイディスクやDVD等の外部の記録媒体12に記録されたコンテンツを再生可能なブルーレイディスクプレーヤーやDVDプレーヤー等でもよく、あるいは、ハードディスク等の内部の記録媒体12に記録されたコンテンツを再生可能なハードディスクレコーダー等でもよい。
【0028】
再生装置2は、例えば、操作入力部13と、コンテンツ再生部14と、再生情報出力部15と、を備える。
【0029】
操作入力部13は、当該再生装置2の専用のリモコン等の通信機器や、当該再生装置2と通信する通信端末5からの無線通信による操作入力を受け付ける。操作入力部13は、例えば、再生対象のコンテンツの選択や、コンテンツの再生開始、早送りや巻き戻し等の再生位置変更、一時停止や再生再開、停止等の操作入力を受け付ける。
【0030】
また、操作入力部13は、通信端末5から呼び出し可能な操作入力API(Application Programing Interface)を備えて、通信端末5から上記の操作入力を指定した操作入力APIの呼び出しがあった場合に、その操作入力を受け付ける。操作入力APIは、通信端末5にインストールされるプログラムやアプリケーション、又は通信端末5に提供されるウェブサイトを構成するHTMLやスタイルシート若しくはプログラムの何れに組み込まれるAPIでもよい。再生装置2は、アプリケーションの作成事業者やウェブサイトの運営・作成事業者、あるいは他の同業者のコンテンツの放送局や提供者、制作者に操作入力APIを提供する。
【0031】
コンテンツ再生部14は、記録媒体12からコンテンツを読み取って、表示装置3での映像出力や音声出力が可能な再生信号を生成して、表示装置3へと出力する。コンテンツ再生部14は、例えば、記録媒体12の再生装置2に対する装着時や、コンテンツ選択又は再生開始の操作時に、記録媒体12からコンテンツ情報や全再生時間、区間情報を読み取る。コンテンツ再生部14は、再生中のコンテンツについて、先頭のシーンからの経過時間等の再生位置を認識していて、操作入力部13での操作入力に応じて、再生すべきコンテンツのシーンの再生位置を変更して再生信号を出力することもできる。コンテンツ再生部14は、再生中のコンテンツが一時停止された場合、その一時停止時点の再生位置を記憶しておき、当該コンテンツが再生再開された場合に、記憶していた再生位置からコンテンツの再生を再開する。
【0032】
再生情報出力部15は、再生されるコンテンツのコンテンツ情報、全再生時間、区間情報等の再生情報を通信端末5へと出力する。例えば、再生情報出力部15は、記録媒体12の再生装置2に対する装着時や、コンテンツ選択又は再生開始の操作時に、コンテンツのコンテンツ情報や全再生時間、区間情報を通信端末5へと出力する。また、再生情報出力部15は、コンテンツの再生位置が変更された場合に、変更後の再生位置を再生情報として通信端末5へと出力してもよく、更に、再生中のコンテンツの現在の再生位置を通信端末5が常に認識できるように、所定の時間間隔毎に現在の再生位置を再生情報として通信端末5へと出力してもよい。
【0033】
次に、表示装置3について説明する。表示装置3は、再生装置2が出力するコンテンツの映像信号及び音声信号を含む再生信号を入力して、映像信号を出力(表示)すると共に音声信号を出力してコンテンツを視聴者に実際に提供する装置である。表示装置3は、再生装置2に接続される外部の装置でもよく、あるいは再生装置2と一体的に搭載された装置でもよい。また、1台の表示装置3が1台の再生装置2から再生信号を入力するように備えられてもよく、あるいは複数台の表示装置3が1台の再生装置2から再生信号を入力するように備えられてもよい。
【0034】
次に、メタ情報配信サーバ4について説明する。
【0035】
メタ情報配信サーバ4は、コンテンツのメタ情報を配信するように構成され、例えば、メタ情報配信部(付加情報配信部)17と、メタ情報記憶部18とを備える。メタ情報記憶部18は、メタ情報配信部17によって配信されるメタ情報を、対応するコンテンツと関連付けて予め記憶している。
【0036】
メタ情報は、例えば、コンテンツの全体的な概要を示す全体メタ情報(全体情報)と、コンテンツの任意のシーン毎に対応したシーン別メタ情報(シーン別情報)とを有する。メタ情報は、テキストデータで構成されていて、全体メタ情報を初めに格納すると共に、シーン別メタ情報を時系列で格納している。シーン別情報は、コンテンツの全再生時間に対する任意のシーンの再生位置(先頭のシーンからの経過時間)に関連付けられてメタ情報記憶部18に記憶されている。シーン別情報が関連付けられる再生位置は、瞬間的な時間でもよいが、所定の範囲の時間であるとよく、また、一の再生位置に対して複数のシーン別情報が関連付けられていてもよい。
【0037】
全体情報は、コンテンツの放送局や提供者、制作者によって付加される情報であり、例えば、コンテンツの放送番組がリアルタイムでデータ放送されるときに放送波に重畳されるような情報である。全体情報は、例えば、コンテンツが放送番組の場合、放送番組の放送局名、番組名、放送開始・終了時間、番組内容や主要出演人物を示す情報や、放送番組を紹介するホームページのリンク情報等を含む。全体情報は、例えば、コンテンツが映画やドラマ等の作品の場合、制作会社名、タイトル名、開始・終了時間、作品内容や主要出演人物を示す情報や、作品を紹介するホームページのリンク情報等を含む。これらのように、全体情報は、コンテンツの全体的な概要を示す情報を含む。
【0038】
シーン別情報は、コンテンツの放送局や提供者、制作者又は第三者によるコンテンツの視聴及び解析等の処理によってシーン毎に抽出された情報である。シーン別情報は、例えば、コンテンツの所定のシーンに登場する人物、キャラクター、商品、料理、楽曲、サービス、店舗、施設、企業、団体、イベント等の対象物についての簡易情報及び詳細情報を含む。シーン別情報は、シーンに実際に登場する対象物だけでなく、話題に上る対象物についての情報でもよい。
【0039】
シーン別情報の簡易情報には、例えば、名前等の対象物を判断できる画像、テキスト等の情報がある。
【0040】
シーン別情報の詳細情報には、例えば、対象物の紹介情報がある。また、シーン別情報の詳細情報には、例えば、商品、楽曲やサービスを購入するための販売先を示すECサーバ7のECサイトへのリンク情報や広告配信サーバ8から配信される広告主サイトへのリンク情報、その他の上記したシーンに登場するものを紹介するホームページのリンク情報がある。
【0041】
また、シーン別情報の詳細情報には、店舗、企業やイベントへの問合せ先を示す電話番号等の問合せ情報がある。また、シーン別情報の詳細情報には、料理の調理手段方法や、シーンに登場するその他の創作物の創作手段、健康や家事等の生活情報のノウハウの実践手段を示す情報がある。
【0042】
メタ情報のシーン別情報は、コンテンツに登場するドラマ、映画、スポーツ、音楽、人物(俳優、選手、歌手等)、キャラクター、場所、ショップ、施設、地域、乗物(車、バイク、自転車、鉄道等)、趣味、グルメ、商品、ファッション、健康、美容、不動産、企業、トリビア、ニュース等の様々なカテゴリの内、1つ以上のカテゴリに分類される。
【0043】
メタ情報配信部17は、本実施形態では、通信端末5から呼び出し可能なメタ情報配信APIを備えて、通信端末5から所定のコンテンツを指定したメタ情報配信APIの呼び出しがあった場合に、その所定のコンテンツに関連するメタ情報をメタ情報記憶部18から取得すると共に、WebSocket方式を用いて通信端末5へとプッシュ配信するように構成される。メタ情報配信APIは、通信端末5が再生装置2から入力したコンテンツ情報を用いて、あるいは通信端末5でユーザーによって選択又は入力されたコンテンツ名等を用いて所定のコンテンツが指定される。メタ情報配信APIは、通信端末5にインストールされるプログラムやアプリケーション、又は通信端末5に提供されるウェブサイトを構成するHTMLやスタイルシート若しくはプログラムの何れに組み込まれるAPIでもよい。メタ情報配信サーバ4は、アプリケーションの作成事業者やウェブサイトの運営・作成事業者、あるいは他の同業者のコンテンツの放送局や提供者、制作者にメタ情報配信APIを提供する。
【0044】
また、メタ情報配信部17は、外部のユーザー管理装置9と連携するための管理用APIを備えている。ユーザー管理装置9は、所定のユーザー又は所定の通信端末5にメタ情報の使用権限が付与されているか否かを判定して、その判定結果に基づいてユーザー又は通信端末5の使用権限の認証を行う機能を有する。例えば、メタ情報配信部17は、ユーザー又は通信端末5の識別情報(ID:Identification)を示すログイン要求を通信端末5から受信すると、管理用APIを介してユーザー管理装置9に接続して、このログイン要求に基づくメタ情報の使用権限の判定及び認証をユーザー管理装置9に行わせる。そして、メタ情報配信部17は、ユーザー管理装置9から認証結果を受信して通信端末5へと返信する。メタ情報配信部17は、使用権限を有するユーザー又は通信端末5からメタ情報配信APIの呼び出しがあった場合にのみメタ情報を配信するように構成されていてもよい。なお、複数のメタ情報については、全てのメタ情報に対して一括して使用権限を付与したり、一部のメタ情報に対して使用権限を付与するように制御することもでき、また、年齢等のユーザー情報に基づいて使用権限を制限することもできる。
【0045】
また、メタ情報配信サーバ4は、後述するように通信端末5におけるリンク情報のアクセス操作やシーン別情報の選択操作についての操作情報を通信端末5のメタ情報表示制御部22から受信すると、この操作情報を通信端末5又はそのユーザーについてのログ情報としてログ情報記憶部(図示せず)に記憶する。
【0046】
次に、通信端末5について説明する。通信端末5は、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォンや携帯電話端末等のように再生装置2と無線通信可能な端末である。また、通信端末5は、無線又は有線によってネットワーク6を介してメタ情報配信サーバ4と通信可能に構成される。
【0047】
通信端末5は、表示部20と、再生装置2を遠隔操作するための操作制御部21と、メタ情報を表示するためのメタ情報表示制御部22と、記憶部23と、を備える。
【0048】
表示部20は、動画や静止画を表示可能な表示器(ディスプレイ)であって、液晶や有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)、発光ダイオード(LED)等の何れの表示デバイスを利用して構成されてもよく、更にタッチパネル機能を有してもよい。
【0049】
操作制御部21及びメタ情報表示制御部22は、再生装置2を遠隔操作する、所謂リモートコントロールアプリケーション(以下、リモコンアプリと称する)24の各機能を実行するように構成される。リモコンアプリ24は、通信端末5で実行されるプログラムやアプリケーション等のソフトウェアであり、通信端末5にインストールされ、例えば、記憶部23に記憶されてもよい。リモコンアプリ24は、自身が下記の操作部品やメタ情報を表示するアプリケーションとして構成されてもよく、通信端末5のブラウザその他のアプリケーションを利用して操作部品やメタ情報を表示させるように構成されてもよい。操作制御部21及びメタ情報表示制御部22は、再生装置2の再生情報出力部15が出力したコンテンツ情報、全再生時間、区間情報、現在の再生位置等の再生情報を入力して、この再生情報に基づいて動作する。
【0050】
例えば、操作制御部21は、コンテンツ情報に基づいて、再生装置2で再生されるコンテンツを選択するためのコンテンツ選択画面(図示せず)を表示部20に表示させたり、区間情報に基づいて、選択されたコンテンツについて再生する区間を選択するための区間選択画面(図示せず)を表示部20に表示させる。操作制御部21は、コンテンツ選択画面を介したコンテンツ選択の操作信号や、区間選択画面を介した区間選択の操作信号を再生装置2へと出力する。この場合、操作制御部21は、コンテンツ選択画面を介したコンテンツ選択によって、再生装置2で再生されるコンテンツのコンテンツ情報を認識する。あるいは、操作制御部21は、再生装置2で再生されるコンテンツについて、ユーザーにコンテンツ名等のコンテンツ情報を入力させるためのコンテンツ情報入力ボックス(図示せず)やコンテンツ情報入力画面(図示せず)を表示部20に表示させてもよい。この場合、操作制御部21は、コンテンツ情報入力ボックスやコンテンツ情報入力画面を介したコンテンツ情報入力によって、再生装置2で再生されるコンテンツのコンテンツ情報を認識する。
【0051】
また、例えば、操作制御部21は、再生対象となっているコンテンツについて、再生装置2を操作するためのボタンやスライドバー等の様々な操作部品を表示部20で表示できるように備え、各操作部品は、再生装置2の操作入力部13が受け付ける各操作入力に対応している。操作制御部21は、各操作部品の操作に応じて、対応する各操作入力の操作信号(コンテンツ又は各区間の再生開始、再生位置変更、一時停止や再生再開、停止等)を再生装置2へと出力する。あるいは、操作制御部21は、各操作部品の操作に応じて、対応する各操作入力の操作入力APIを呼び出してもよい。
【0052】
操作制御部21は、上記の操作部品を備えた操作画面(図示せず)を表示部20に表示させてもよく、あるいは、これらの操作部品を下記のメタ情報表示画面30に表示させてもよい。操作部品には、コンテンツの再生及び一時停止を操作するための再生ボタン48(
図2参照)、コンテンツの再生位置を変更するための早送りボタン49(
図2参照)や巻き戻しボタン50(
図2参照)あるいはシークバー(図示せず)、停止ボタン51(
図2参照)等の様々な操作部品が用意される。更に、操作部品には、コンテンツの再生時間を表示する再生時間表示や、コンテンツの出力音量を変更するための音量変更ボタンがよういされてもよい。なお、操作制御部21は、上記の操作部品を予め定められた操作画面やメタ情報表示画面30だけでなく、ユーザーやアプリケーション作成者によってカスタマイズされた画面に対して表示することもできる。
【0053】
例えば、ユーザーが通信端末5のリモコンアプリ24の再生ボタン48を操作すると(
図3のステップS101)、操作制御部21が再生開始を再生装置2に指示する(
図3のステップS102)。再生装置2では、通信端末5からの再生開始指示に応じて、コンテンツ再生部14がコンテンツの再生を開始し(
図3のステップS103)、同時に、再生情報出力部15がそのコンテンツのコンテンツ情報を含む再生情報を通信端末5へと出力する(
図3のステップS104)。
【0054】
操作制御部21は、上記の操作部品の操作に応じてコンテンツ又は各区間の再生開始からの経過時間を計測することで、再生装置2で再生されるコンテンツの現在の再生位置を認識することができる。あるいは、操作制御部21は、再生装置2の再生情報出力部15が出力した再生情報として、再生中のコンテンツの現在の再生位置を入力して認識してもよい。操作制御部21は、このようにして認識したコンテンツの現在の再生位置をメタ情報表示制御部22へと出力する。
【0055】
また、操作制御部21は、コンテンツの再生開始時等において、再生装置2の再生情報出力部15が出力した再生情報を入力したとき、この再生情報からコンテンツ情報を認識する(
図3のステップS105)。あるいは、操作制御部21は、上記のコンテンツ選択画面(図示せず)を介したコンテンツ選択や、コンテンツ情報入力ボックス(図示せず)やコンテンツ情報入力画面(図示せず)を介したコンテンツ情報入力に基づいて認識する。
【0056】
メタ情報表示制御部22は、メタ情報配信サーバ4との通信によってメタ情報を取得すると共に、取得したメタ情報を表示部20によって表示するように制御する。例えば、メタ情報表示制御部22は、メタ情報を表示するためのメタ情報表示画面30(付加情報表示画面)(
図2参照)を表示部20に表示させる。
【0057】
メタ情報表示制御部22は、上記のように再生装置2で再生されるコンテンツについて操作制御部21がコンテンツ情報を認識すると、メタ情報配信サーバ4のメタ情報配信部17に対して、このコンテンツ情報を用いてコンテンツを指定したメタ情報配信APIの呼び出しを行う(
図3のステップS106)。そして、メタ情報表示制御部22は、再生装置2で再生されるコンテンツに関連する全体情報やシーン別情報等のメタ情報がWebSocket方式でメタ情報配信サーバ4から配信されると(
図3のステップS107)、このメタ情報を受信する。また、メタ情報表示制御部22は、受信したメタ情報を記憶部23に記憶し、表示部20のメタ情報表示画面30に対してメタ情報を表示させる(
図3のステップS108)。
【0058】
なお、メタ情報表示制御部22は、再生装置2で再生されるコンテンツについて再生位置が変更されると、再生装置2によるコンテンツの再生に同期して、表示部20のメタ情報表示画面30のタイムライン表示領域36(
図2参照)におけるメタ情報の表示を更新する。例えば、メタ情報表示制御部22は、この再生位置の変更が示すコンテンツの再生開始時間以前のメタ情報を記憶部23から取得して、表示部20のメタ情報表示画面30に対して取得したメタ情報を表示させる。
【0059】
メタ情報表示画面30は、メタ情報の使用権限の認証に係るログイン操作用のログイン画面(図示せず)を表示(例えば、ポップアップ表示)させるためのログインボタン31を備えるとよい。このログイン画面を介したログイン操作では、通信端末5とメタ情報配信サーバ4との通信においてメタ情報配信サーバ4がメタ情報の使用権限を判定し、ログインに成功すると、メタ情報配信サーバ4が通信端末5のメタ情報の使用権限を認証する。メタ情報表示制御部22は、例えば、初期画面ではログインボタン31を有するツールバー32のみを表示部20に表示していて、ログイン操作によって使用権限が認証された場合に、メタ情報表示画面30の全体を表示部20に表示する。また、メタ情報表示制御部22は、ログイン操作によって使用権限が認証された場合に、メタ情報表示画面30の全体の表示/非表示を切り換える切換ボタン33をツールバー32に表示する。
【0060】
メタ情報表示画面30は、
図2に示されるように、コンテンツ操作部34と、メタ情報表示ボタン35と、タイムライン表示領域36と、詳細情報表示領域37と、チェックリスト表示ボタン38と、一括情報選択ボタン39と、一括情報表示領域40と、を有する。
【0061】
コンテンツ操作部34は、上記のように操作制御部21で用意される操作部品を表示するもので、例えば、再生装置2で再生されるコンテンツに対して、再生及び一時停止を操作するための再生ボタン48、再生位置を変更するための早送りボタン49や巻き戻しボタン50、停止ボタン51等の操作部品を備える。
【0062】
メタ情報表示ボタン35は、再生装置2で再生されるコンテンツの全体情報の表示/非表示を切り換えるもので、例えば、表示に切り換えた場合には、全体情報を表示した全体情報表示画面45がポップアップ表示され、非表示に切り換えた場合には、この全体情報表示画面45が閉じられる。なお、メタ情報表示制御部22は、操作制御部21でコンテンツ情報が認識されている場合に、全体情報を表示可能にする。
【0063】
タイムライン表示領域36は、再生装置2で再生されるコンテンツの再生位置(再生時間)に対応したシーン別情報41、42を時系列順に縦方向に並べて表示する領域である。なお、メタ情報表示制御部22は、操作制御部21でコンテンツ情報が認識されている場合に、シーン別情報41、42を表示可能にする。
【0064】
タイムライン表示領域36は、再生装置2によるコンテンツの所定のシーンの再生に同期して、この所定のシーンに対応する所定のシーン別情報41、42の簡易情報を、そのシーンの再生位置(再生時間)と共に現在位置(例えば、最上段)に簡易表示する。タイムライン表示領域36は、コンテンツの現在の再生位置のシーンに対応するシーン別情報が無い場合でも、それ以前に存在する最新のシーン別情報41を現在位置(例えば、最上段)に簡易表示すると共に、それ以前のシーン別情報42を現在位置から繰り下げて順次簡易表示する。タイムライン表示領域36は、スクロールバー(図示せず)を備えて、複数のシーン別情報41、42の内、所定数のシーン別情報41、42のみを表示するように構成されてよい。
【0065】
また、メタ情報表示制御部22は、タイムライン表示領域36の現在位置に表示される最新のシーン別情報41の詳細情報を、そのシーンの再生位置(再生時間)と共に詳細情報表示領域37でも詳細表示する。
【0066】
詳細情報表示領域37は、詳細表示するシーン別情報41の詳細情報が、対応するシーンの対象物についてのECサイト、広告主サイト又はその他ホームページへのリンク情報を含んでいる場合、そのリンク情報をクリック操作等でのアクセス操作可能に表示する。
【0067】
メタ情報表示制御部22は、詳細情報表示領域37に表示されたリンク情報のアクセス操作があった場合(
図3のステップS109、S111)には、通信端末5がECサーバ7や広告配信サイト8に接続して(
図3のステップS110、S112)、ECサイトや広告主サイトのページを取得して表示部20に表示させる。また、メタ情報表示制御部22は、詳細情報表示領域37におけるリンク情報のアクセス操作がされたとき、このアクセス操作に関する操作情報をメタ情報配信サーバ4へと送信する。この操作情報は、例えば、アクセス操作されたシーン別情報41の対象物の名前等を含む。
【0068】
また、メタ情報表示制御部22は、タイムライン表示領域36の各シーン別情報41、42をクリック等の選択操作を受け付けるように表示していて、選択されたシーン別情報41、42を再表示のために記憶部23におけるチェックリスト登録部(図示せず)に登録する。例えば、タイムライン表示領域36の各シーン別情報41、42には、チェックボックス43、44が付されていて、選択及び登録されたシーン別情報41のチェックボックス43にはチェックマークが表示され、また、選択及び登録されていないシーン別情報42のチェックボックス44には何も表示されない。
【0069】
メタ情報表示制御部22は、シーン別情報41、42のチェックリスト登録部への選択操作がされたとき、この選択操作に関する操作情報をメタ情報配信サーバ4へと送信する。この操作情報は、例えば、選択操作されたシーン別情報41、42の対象物の名前等を含む。
【0070】
チェックリスト表示ボタン38は、チェックリスト登録部に登録されたシーン別情報41、42のチェックリストの表示/非表示を切り換えるもので、例えば、表示に切り換えた場合には、シーン別情報41、42を対応するシーンの再生位置(再生時間)と共に表示したチェックリスト表示画面46がポップアップ表示され、非表示に切り換えた場合には、このチェックリスト表示画面46が閉じられる。
【0071】
一括情報選択ボタン39は、所定のテーマ(分野)に沿ったシーン別情報の一括表示を選択するもので、例えば、ファッション、ショップ、場所、トリビア等の、様々なテーマ毎に設けられる。所定のテーマの一括情報選択ボタン39が操作されると、コンテンツの全てのシーン別情報の内、又はコンテンツの現在の再生位置(再生時間)以前に存在するシーン別情報の内、所定のテーマに対応するシーン別情報を再生位置(再生時間)と共に一括して一括情報表示領域40に簡易表示する。一括情報表示領域40で表示されたシーン別情報をクリック操作等で選択することで、そのシーン別情報に対応する再生位置のシーンからコンテンツを再生するように、メタ情報表示制御部22が操作制御部21を制御したり操作入力APIを呼び出してもよい。
【0072】
ECサーバ7は、商品、楽曲やサービス等の対象物をネットワーク6を介して販売するためのECサイトを運営している。ECサーバ7は、このECサイトへのリンク情報をアフィリエイトによってメタ情報配信サーバ4やその他の外部機器に提供していて、リンク情報を介してECサイトへアクセスすると共に商品等の購入が発生した場合に、リンク情報の提供先のメタ情報配信サーバ4等に成功報酬を支払うように構成されていてよい。
【0073】
広告配信サーバ8は、対象物の広告主サイトへのリンク情報をアフィリエイトによってメタ情報配信サーバ4やその他の外部機器に提供していて、提供したリンク情報を介して広告主サイトへアクセスすると共にアフィリエイトにおける条件を達成した場合に、リンク情報の提供先のメタ情報配信サーバ4等に成功報酬を支払うように構成されていてよい。
【0074】
本実施形態では、上述のように、所定のネットワーク6を介してユーザーにコンテンツのメタ情報(付加情報)を提供するコンテンツメタ情報提供システム1(コンテンツ付加情報提供システム)は、記録媒体12に記録されたコンテンツを再生する再生装置2と、再生装置2を無線通信により操作可能な通信端末5と、所定のネットワーク6を介して通信端末5と接続していて、再生装置2で再生されるコンテンツを通信端末5から指定されたときに、該コンテンツの任意のシーン毎に対応していて簡易情報及び詳細情報を含むメタ情報(付加情報)を通信端末5へと配信するメタ情報配信部(付加情報配信部)17と、を備える。再生装置2は、記録媒体12に記録されたコンテンツの再生信号を表示装置3へと出力するコンテンツ再生部14を備える。通信端末5は、再生装置を操作可能に構成されていて、再生装置2で再生されるコンテンツと該コンテンツの現在の再生位置とを認識する操作制御部21と、操作制御部21で認識されたコンテンツをメタ情報配信部17に対して指定すると共に、メタ情報配信部17から配信されるメタ情報をメタ情報表示画面30に表示させるメタ情報表示制御部22と、を備える。そして、メタ情報表示制御部22は、メタ情報配信部17から配信された1つ以上のメタ情報(シーン別情報)を時系列順に並べてメタ情報表示画面30におけるタイムライン表示領域36に簡易表示させていて、更に、操作制御部21で認識された現在の再生位置に基づいてコンテンツ再生部14によるコンテンツの所定のシーンの出力に同期して、この所定のシーンに対応する所定のシーン別情報をタイムライン表示領域36上の現在位置に簡易表示させると共に、この所定のシーン別情報をメタ情報表示画面30における詳細情報表示領域37に詳細表示させる。
【0075】
このような構成により、本実施形態によれば、記録媒体12に記録されたコンテンツを再生装置2によって提供する場合でも、メタ情報配信サーバ4のメタ情報配信部17で、コンテンツの全体的な情報に加えて、コンテンツの各シーンに登場する対象物の詳細な情報を提供することができる。このため、対象物の提供者は、簡易な手段で対象物の情報提供をすることができるので、情報提供のコスト及び負担を軽減することができる。また、視聴者は、再生装置2及び表示装置3を用いてコンテンツを視聴しながら、通信端末5に表示されるメタ情報表示画面30でコンテンツの各シーンの対象物について詳細な情報を取得できるので、視聴者に十分な情報を提供できることになる。従って、通信端末5にインストールされるリモコンアプリ24等のソフトウェアに対して、再生装置2の操作機能とコンテンツに関するメタ情報の表示機能とを両立して実現することが可能となる。
【0076】
また、 本実施形態のコンテンツメタ情報提供システム1では、記録媒体12に記録されたコンテンツの放送局や提供者、制作者、又はこの記録媒体12の提供者や制作者と、メタ情報配信サーバ3の管理者や提供者とが同一事業者である場合に、コンテンツに対してメタ情報を付加して通信端末5に提供することが可能である。更に、記録媒体12に記録されたコンテンツ又はこの記録媒体12とメタ情報配信サーバ4とが異なる事業者である場合でも、コンテンツに対してメタ情報を付加して通信端末5に提供することが可能である。また、記録媒体12に記録されたコンテンツ又はこの記録媒体12の事業者と、このコンテンツに付加するメタ情報を配信するメタ情報配信サーバ4の事業者と、メタ情報配信サーバ4から配信されたメタ情報を中間的に受け取って通信端末5に配信する事業者と、がそれぞれ異なる場合でも、上記と同様にメタ情報を通信端末5に提供することが可能である。
【0077】
更に、本実施形態によれば、再生装置2は、再生装置2で再生されるコンテンツを識別可能なコンテンツ情報を通信端末5へと出力する再生情報出力部15を更に備え、通信端末5の操作制御部21は、再生情報出力部15から出力されたコンテンツ情報に基づいて、再生装置2で再生されるコンテンツを認識する。
【0078】
このような構成により、再生装置2と通信端末5との連携機能がより充実し、通信端末5は、再生装置2で再生されるコンテンツを正確に知得することができ、これによりメタ情報の配信を受けることが可能となる。
【0079】
また、本実施形態によれば、再生情報出力部15は、再生装置2で再生されるコンテンツの現在の再生位置を通信端末5へと出力し、通信端末5の操作制御部21は、再生情報出力部15から出力された現在の再生位置に基づいて、コンテンツの現在の再生位置を認識する。
【0080】
このような構成により、再生装置2と通信端末5との連携機能がより充実し、通信端末5は、再生装置2で再生されるコンテンツの現在の再生位置を正確に知得することができ、現在の再生位置に応じたメタ情報の提供が可能となる。
【0081】
あるいは、本実施形態によれば、通信端末5の操作制御部21は、再生装置2で再生されるコンテンツを選択可能に構成され、その選択結果に基づいて、再生装置2で再生されるコンテンツを認識する。
【0082】
このような構成により、通信端末5が再生装置2からコンテンツ情報を入力できない場合でも、ユーザーは再生装置2で再生されるコンテンツを知っているため、通信端末5を用いてそのコンテンツを選択することで、通信端末5に対してコンテンツを認識させることができ、これによりメタ情報の配信を受けることが可能となる。
【0083】
また、本実施形態によれば、通信端末5の操作制御部21は、コンテンツの再生開始からの経過時間を計測することでコンテンツの現在の再生位置を認識する。
【0084】
このような構成により、通信端末5が再生装置2からコンテンツの現在の再生位置を入力できない場合でも、通信端末5は、操作制御部21での操作に応じて、コンテンツの現在の再生位置を自動的に計測して認識することができ、これによりメタ情報の配信を受けることが可能となる。
【0085】
本実施形態では、タイムライン表示領域36にシーン別情報41、42の簡易情報を表示する構成について説明したが、タイムライン表示領域36に表示される情報はシーン別情報41、42に限定されない。例えば、他の実施形態では、広告コンテンツやその他の情報をタイムライン表示領域36に表示するように構成しても良い。
【0086】
また、本実施形態では、外部のユーザー管理装置25がコンテンツの視聴権限やメタ情報の使用権限の判定及び認証を行う構成について説明したが、これに限定されない。例えば、他の実施形態では、コンテンツ配信部10及びメタ情報配信部12がそれぞれコンテンツの視聴権限及びメタ情報の使用権限の判定及び認証を行うように構成しても良く、又は、コンテンツ配信部10及びメタ情報配信部12の何れか一方がコンテンツの視聴権限及びメタ情報の使用権限の判定及び認証を行うように構成しても良い。あるいは、異なる他の実施形態では、コンテンツ付加情報提供システム1は、コンテンツの視聴権限やメタ情報の使用権限の判定及び認証を行うことなく、コンテンツ及びメタ情報を提供するように構成されてもよい。
【解決手段】コンテンツメタ情報提供システム1は、記録媒体12に記録されたコンテンツの再生装置2と、再生装置2を操作する通信端末5と、通信端末5から指定されたコンテンツのシーン毎に対応したメタ情報を通信端末5へと配信するメタ情報配信部17とを備える。通信端末5では、操作制御部21が、メタ情報配信部17に指定するコンテンツと現在の再生位置とを認識し、メタ情報表示制御部22が、配信されたメタ情報のシーン別情報をタイムライン表示領域36に表示させる際、現在の再生位置に基づいて所定のシーンの出力に同期して、そのシーンに対応するシーン別情報をタイムライン表示領域36上の現在位置に簡易表示させると共に、そのシーン別情報を詳細情報表示領域37に詳細表示させる。