(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6111024
(24)【登録日】2017年3月17日
(45)【発行日】2017年4月5日
(54)【発明の名称】熱交換器
(51)【国際特許分類】
F28F 9/26 20060101AFI20170327BHJP
F28D 1/053 20060101ALI20170327BHJP
F28F 9/02 20060101ALI20170327BHJP
B60H 1/32 20060101ALI20170327BHJP
【FI】
F28F9/26
F28D1/053 A
F28F9/02 301Z
B60H1/32 613C
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-137638(P2012-137638)
(22)【出願日】2012年6月19日
(65)【公開番号】特開2014-1896(P2014-1896A)
(43)【公開日】2014年1月9日
【審査請求日】2015年6月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001845
【氏名又は名称】サンデンホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090022
【弁理士】
【氏名又は名称】長門 侃二
(74)【代理人】
【識別番号】100174366
【弁理士】
【氏名又は名称】相原 史郎
(72)【発明者】
【氏名】飯野 祐介
(72)【発明者】
【氏名】松元 雄一
(72)【発明者】
【氏名】河野 真治
【審査官】
▲高▼藤 啓
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭61−076890(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0088885(US,A1)
【文献】
特開2010−038439(JP,A)
【文献】
特開平03−110389(JP,A)
【文献】
特開2001−194088(JP,A)
【文献】
特開2005−106328(JP,A)
【文献】
特開平11−325790(JP,A)
【文献】
米国特許第05348081(US,A)
【文献】
特開平11−142087(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F28F 9/26
B60H 1/32
F28D 1/053
F28F 9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに離間して設けられた第1のヘッダタンクと第2のヘッダタンクとの間に第1のチューブ及び第2のチューブが接続され、前記第1のチューブ及び前記第2のチューブにフィンを設けて夫々コア部が形成されるとともに、
前記第1のヘッダタンクは、冷媒が流入する入口用タンクと、冷媒が排出される出口用タンクとにより構成され、
前記入口用タンクに流入した冷媒が、前記第1のチューブを通過して前記第2のヘッダタンクに流入し、前記第2のヘッダタンクから前記第2のチューブを通過して前記出口用タンクに流入することで、前記第1のヘッダタンクと第2のヘッダタンクとの間に並列に設けられた複数の前記コア部で、夫々前記フィンの周囲を通過する流体と熱交換を行なう熱交換器であって、
前記第1のヘッダタンクは、並列に配置された前記入口用タンクと前記出口用タンクの間に設けられた第1の連結部材を介して当該入口用タンクと出口用タンクとを接続して構成され、
前記第2のヘッダタンクは、並列に配置された2つの中間タンクの間に設けられた第2の連結部材を介して当該2つの中間タンクを接続して構成され、
前記第1の連結部材は、前記入口用タンクと前記出口用タンクとの間に挟まれた平板状に形成され、前記フィンに向かって延長されて前記入口用タンク及び前記出口用タンクと前記フィンとの隙間を遮蔽し、
前記第2の連結部材は、前記2つの中間タンクの間に挟まれた平板状に形成され、前記2つの中間タンクの間を連通する連通孔を有するとともに、前記フィンに向かって延長されて前記2つの中間タンクと前記フィンとの隙間を遮蔽することを特徴とする熱交換器。
【請求項2】
前記熱交換器は、車両用空調装置の室内熱交換器であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一対のヘッダタンクの間にコア部を備えた熱交換器に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用空調装置等に用いられる熱交換器は、例えば平行に延びる一対のヘッダタンクの間を複数のチューブで接続し、当該チューブにフィンを設けてコア部が形成されており、一方のヘッダタンクからチューブを介して他方のヘッダタンクへ冷媒を通過させることで、コア部を通過する空気、即ちフィンの周囲を通過する空気とチューブを通過する冷媒とで熱交換を行なう機能を有する。
【0003】
このような構成の熱交換器では、コア部を通過する空気の流量を増加させることで、熱交換効率が向上する。例えば車両の室内熱交換器では、送風ファン等によってコア部を通過する空気の最大流量が規定される。そして、送風ファンの大型化あるいは回転速度の増加を行なわずに、コア部を通過する空気の流量を最大限確保するには、送風ファンにより発生させた空気の流れが漏れなくコア部を通過するように構成することが望ましい。
【0004】
ところで、上記のように1対のヘッダタンクの間にコア部を設けた構成の熱交換器において、ヘッダタンクの一部をフィンに向かって延長して鍔部を形成した熱交換器が開示されている(例えば特許文献1参照)。このように、ヘッダタンクにフィンに向かって延長した鍔部を設けることで、ヘッダタンクとフィンとの間に隙間が遮蔽され、送風ファン等により発生させた空気の流れをより多くコア部を通過させることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−194088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1のようにヘッダタンクの一部をフィンに向かって延ばして鍔部を形成すると、ヘッダタンクの形状が複雑となり、ヘッダタンクのコスト増加を招くといった問題点がある。
【0007】
近年では、例えば車両用空調装置に使用される室内熱交換器のように、一対のヘッダタンク(第1のヘッダタンク、第2のヘッダタンク)のうち少なくとも第1のヘッダタンクを、近接して平行に並べた2つのタンク(入口用タンク、出口用タンク)とし、入口用タンクと第2のヘッダタンクとの間に第1のコア部を設け、第2のヘッダタンクと出口用タンクとの間に第2のコア部を設ける構成とする熱交換器が開発されている。このような熱交換器では、第1のヘッダタンクと第2のヘッダタンクとの間に2つのコア部が並列に配置され、この一対のヘッダタンクの間で冷媒がUターンするように通過させる構成となり、小型かつ熱交換効率の高い熱交換器とすることができる。
【0008】
そして、このように一対のヘッダタンクの間に2つのコア部が並列に配置された熱交換器において、例えば上記特許文献1のようにヘッダタンクに鍔部を設け、フィンとヘッダタンクとの間の隙間を遮蔽すれば、熱交換効率を更に向上させることが可能である。しかしながら、上記のようにヘッダタンクの形状が複雑となるため、より簡単な構成でフィンとヘッダタンクとの間の隙間を低減させて、熱交換効率を更に向上させることが要求されている。
【0009】
本発明は上述の事情に基づいてなされ、その目的とするところは、一対のヘッダタンクの間にフィンからなるコア部を備えて構成された熱交換器において、簡単な構成でフィンとヘッダタンクとの隙間を遮蔽して熱交換効率の高い熱交換器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するため、請求項1の熱交換器は、互いに離間して設けられた第1のヘッダタンクと第2のヘッダタンクとの間に第1のチューブ及び第2のチューブが接続され、前記第1のチューブ及び前記第2のチューブにフィンを設けて夫々コア部が形成されるとともに、前記第1のヘッダタンクは、冷媒が流入する入口用タンクと、冷媒が排出される出口用タンクとにより構成され、前記入口用タンクに流入した冷媒が、前記第1のチューブを通過して前記第2のヘッダタンクに流入し、前記第2のヘッダタンクから前記第2のチューブを通過して前記出口用タンクに流入することで、前記第1のヘッダタンクと第2のヘッダタンクとの間に並列に設けられた複数の前記コア部で、夫々前記フィンの周囲を通過する流体と熱交換を行なう熱交換器であって、前記第1のヘッダタンクは、並列に配置された前記入口用タンクと前記出口用タンクの間に設けられた第1の連結部材を介して当該入口用タンクと出口用タンクとを接続して構成され、前記第2のヘッダタンクは、並列に配置された2つの中間タンクの間に設けられた第2の連結部材を介して当該2つの中間タンクを接続して構成され、前記第1の連結部材は
、前記入口用タンクと前記出口用タンクとの間に挟まれた平板状に形成され、前記フィンに向かって延長されて前記入口用タンク及び前記出口用タンクと前記フィンとの隙間を遮蔽し、前記第2の連結部材は、
前記2つの中間タンクの間に挟まれた平板状に形成され、前記2つの中間タンクの間を連通する連通孔を有するとともに、前記フィンに向かって延長されて前記2つの中間タンクと前記フィンとの隙間を遮蔽することを特徴とする。
【0012】
また、請求項
2の熱交換器は、請求項
1において、前記熱交換器は、車両用空調装置の室内熱交換器であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1の熱交換器によれば、第1のヘッダタンクと第2のヘッダタンクとの間を第1のチューブ及び第2のチューブを介して冷媒がUターンするように移動して、第1のヘッダタンクと第2のヘッダタンクとの間に並列に設けられた複数のコア部で夫々熱交換する構成であり、限られたスペースでコア部の総面積を増加させて熱交換効率を向上させることができる。
【0014】
そして、第1のヘッダタンクが入口用タンクと出口用タンクとの間に配置される
平板状の第1の連結部材を介して接続して構成されるとともに、第2のヘッダタンクが2つの中間タンクの間に配置され
連通孔を有する平板状の第2の連結部材を介して接続して構成され、この第1の連結部材及び第2の連結部材がフィンに向かって延長し、これらのタンクとフィンとの隙間を遮蔽するので、タンクとフィンとの隙間を通過する流体の流量を減少させて、コア部を通過する、即ちフィンの周囲を通過する流体の流量を増加させ、冷媒と流体との熱交換効率を向上させることができる。
【0015】
このように、2つのタンクを連結するために設けられている
平板状の連結部材をフィンに向かって延長させるだけの簡単な構成で、タンクとフィンとの隙間を遮蔽することができ、第1のヘッダタンク及び第2のヘッダタンクの構造の複雑化を招くことなく、更には熱交換器の部品点数や組み立て工数の増加を抑制した上で、熱交換効率を向上させることができる。
【0019】
本発明の請求項
2の熱交換器によれば、第1のヘッダタンク及び第2のヘッダタンクとの間に複数のコア部を有する構成と、連結部材によってヘッダタンクとフィンとの隙間を遮蔽する構成とにより、車両用空調装置の室内熱交換器に好適な小型で熱交換効率の高い熱交換器とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本実施形態にかかる室内熱交換器の構造を示す斜視図である。
【
図2】本実施形態にかかる室内熱交換器の横断面図である。
【
図3】本実施形態にかかる室内熱交換器の第2のヘッダタンクの一部拡大横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に本発明の一実施形態に係る室内熱交換器1(熱交換器)について図面を参照して説明する。
本発明の熱交換器は、例えば車両用空調装置に用いられるHVAC(Heating Ventilation & Air Conditioning)ユニットに採用される。
HVACユニットは、車両の車室内前方側に搭載されており、送風ファン、及び室内蒸発器や室内凝縮器等の室内熱交換器1が内設されている。
【0022】
室内熱交換器1は、冷媒が循環する冷媒回路が接続され、冷媒回路内を循環する冷媒と、車室内に導入される空気とで熱交換する機能を有する。
図1は、本実施形態にかかる室内熱交換器1の構造を示す斜視図である。
図2は、本実施形態にかかる室内熱交換器1の横断面図である。
図2は、本実施形態にかかる室内熱交換器1の横断面図である。
図3は、本実施形態にかかる室内熱交換器1の第2のヘッダタンク3の一部拡大横断面図である。
【0023】
図1に示すように、本実施形態の室内熱交換器1は、左右方向に互いに離間して平行に配置された一対のヘッダタンク(第1のヘッダタンク2、第2のヘッダタンク3)を有している。第1のヘッダタンク2と第2のヘッダタンク3との間には、後述する複数のチューブ15、16及びフィン18からなる第1のコア部4及び第2のコア部5が配置されている。第1のコア部4、第2のコア部5、第1のヘッダタンク2及び第2のヘッダタンク3等の室内熱交換器1の部品は、例えばアルミニウムのように伝熱性の高い材質によって形成されており、各部品はろう付けによって互いに接続されている。
【0024】
図2、3に示すように、第1のヘッダタンク2は、数mm程度の間隔をおいて平行に並べた2本の円筒状のタンク(入口用タンク6、出口用タンク7)を有している。入口用タンク6と出口用タンク7との間には、上下方向に延びる平板状のスペーサ8(
第1の連結部材)が挟まれており、当該スペーサ8を介して入口用タンク6と出口用タンク7とが接続されている。
【0025】
入口用タンク6の上端には、冷媒回路の一部であり冷媒を導入する配管9が接続されるとともに、出口用タンク7の上端には、冷媒回路の一部であり冷媒を排出する配管10が接続されている。
【0026】
第2のヘッダタンク3は、数mm程度の間隔をおいて平行に並べた2本の円筒状のタンク(上流側中間タンク11、下流側中間タンク12)を有している。上流側中間タンク11、下流側中間タンク12との間には上下方向に延びる平板状の連通プレート13(
第2の連結部材)が挟まれており、当該連通プレート13を介して上流側中間タンク11と下流側中間タンク12とが接続されている。
【0027】
入口用タンク6と上流側中間タンク11との間には、上下方向に略等間隔をおいて複数の第1のチューブ15が接続されている。また、出口用タンク7と下流側中間タンク12との間にも、上下方向に略等間隔をおいて複数の第2のチューブ16が接続されている。
第1のチューブ15及び第2のチューブ16は、夫々若干の厚みを有する平板状に形成されており、内部に冷媒が通過するための複数の連通孔17が左右両端の間を貫通するように設けられている。
【0028】
上下方向に隣合う2つのチューブ15、16の間には、夫々薄板で波形に形成されたフィン18が接続されている。当該フィン18は、入口用タンク6と上流側中間タンク11との間、及び出口用タンク7と下流側中間タンク12との間に夫々配置されているが、フィン18と各タンク6、7、11、12との間には隙間S1、S2が設けられている。これは、チューブ15、16と各タンク6、7、11、12とをろう付けによって接続する際に、各タンク6、7、11、12の表面のろうがフィン18に付着することを防止するためである。
【0029】
なお、入口用タンク6と上流側中間タンク11との間に設けられたフィン18によって上記第1のコア部4が構成され、下流側中間タンク12と出口用タンク7との間に設けられたフィン18によって上記第2のコア部5が構成される。
【0030】
また、上流側中間タンク11と下流側中間タンク12とを接続する連通プレート13には、円筒状のパイプ19が設けられている。パイプ19は、両端の間を貫通する連通孔20を有し、上流側中間タンク11内の空間と下流側中間タンク12内の空間とを連通するように設けられている。パイプ19は、上下方向で隣合う2つのチューブ15、16の間に、夫々配置されている。
【0031】
更に、本実施形態では、入口用タンク6と出口用タンク7との間のスペーサ8が、フィン18に近接するまで左右方向に延びており、フィン18と第1のヘッダタンク2(入口用タンク6、出口用タンク7)との間の隙間S1を遮蔽するように配置されている。
また、上流側中間タンク11と下流側中間タンク12との間の連結部材13も、フィン18に近接するまで左右方向に延びており、フィン18と第2のヘッダタンク3(上流側中間タンク11、下流側中間タンク12)との間の隙間S2を遮蔽するように配置されている。
【0032】
そして、HVACユニットに設けられた送風ファンによって、外気や内気が第2のコア部5、第1のコア部4の順番に通過して、車室内に導入されるような構成となっている。
以上のような本実施形態の室内熱交換器1では、配管9から入口用タンク6に流入した冷媒は、入口用タンク6と上流側中間タンク11とを接続する複数の第1のチューブ15内を通過して、上流側中間タンク11に流入する。このとき、第1のチューブ15内を通過する冷媒と第1のコア部4のフィン18の周囲を通過する空気との間で熱伝導して熱交換が行なわれる。
【0033】
上流側中間タンク11に流入した冷媒は、連通プレート13に設けられた複数のパイプ19を介して下流側中間タンク12に流入する。
更に、下流側中間タンク12に流入した冷媒は、出口用タンク7と下流側中間タンク12とを接続する複数の第2のチューブ16内を通過して、出口用タンク7に流入する。このときは、第2のチューブ16内を通過する冷媒と第2のコア部5のフィン18の周囲を通過する空気との間で熱伝導して熱交換が行なわれる。
【0034】
このように、本実施形態の室内熱交換器1では、第1のヘッダタンク2と第2のヘッダタンク3との間を冷媒がUターンするように移動して、2つのコア部4、5で夫々熱交換する構成であり、第1のヘッダタンク2と第2のヘッダタンク3との間の距離、及び各ヘッダタンク2、3の上下長さを抑えて室内熱交換器1を小型化しても、コア部4、5の総面積を確保して熱交換効率を向上させることができる。
【0035】
特に、本実施形態では、入口用タンク6と出口用タンク7との間のスペーサ8、及び上流側中間タンク11と下流側中間タンク12との間の連通プレート13は、フィン18に近接するまで左右方向に延びており、フィン18と各ヘッダタンク2、3との間の隙間S1、S2を遮蔽するように形成されているので、フィン18と各ヘッダタンク2、3との間の隙間S1、S2を通過する空気の流量を減少させ、コア部4、5を通過する、即ちフィン18の周囲を通過する空気の流量を増加させて、空気と冷媒との熱交換効率を向上させることができる。
【0036】
そして、本実施形態では、各ヘッダタンク2、3は、2つの円筒状のタンクをスペーサ8や連通プレート13を介して接続して形成されているので、各ヘッダタンク2、3自体を容易に製作することができる。また、2つのヘッダタンク2、3の間を連結するスペーサ8及び連通プレート13を延長させるだけの簡単な構成で、各ヘッダタンク2、3とフィン18との隙間S1、S2を遮蔽することができる。したがって、各ヘッダタンク2、3の構造の複雑化を招くことなく、更に室内熱交換器1の部品点数や組み立て工数の増加を抑制した上で、熱交換効率を向上させることができ、車両用空調装置の室内熱交換器に好適な小型で熱交換効率の高いものとすることができる。
【0037】
以上で本発明の実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである
。
【0038】
例えば、本実施形態では、車両用空調装置の室内熱交換器1に本発明を適用しているが、車両の室外熱交換器のように、他の熱交換器にも採用可能である。また、車両以外の熱交換器に対しても、本発明を広く適用することが可能である。例えば、冷媒と空気とを熱交換する熱交換器だけでなく、冷媒と水等の流体物との熱交換器に対しても本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0039】
1 室内熱換器(熱交換器)
2 第1のヘッダタンク
3 第2のヘッダタンク
4 第1のコア部
5 第2のコア部
6 入口用タンク
7 出口用タンク
8 スペーサ(
第1の連結部材)
11 上流側中間タンク
12 下流側中間タンク
13 連通プレート(
第2の連結部材)
15 第1のチューブ
16 第2のチューブ
18 フィン
20 連通孔
S1、S2 隙間