特許第6111242号(P6111242)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6111242ソフトウェアアプリケーションインターネットダウンロードを追跡する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6111242
(24)【登録日】2017年3月17日
(45)【発行日】2017年4月5日
(54)【発明の名称】ソフトウェアアプリケーションインターネットダウンロードを追跡する方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20170327BHJP
【FI】
   G06F13/00 540R
   G06F13/00 540P
   G06F13/00 530A
【請求項の数】13
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-506934(P2014-506934)
(86)(22)【出願日】2012年4月27日
(65)【公表番号】特表2014-513353(P2014-513353A)
(43)【公表日】2014年5月29日
(86)【国際出願番号】GB2012050932
(87)【国際公開番号】WO2012146932
(87)【国際公開日】20121101
【審査請求日】2015年3月11日
(31)【優先権主張番号】1107275.8
(32)【優先日】2011年4月28日
(33)【優先権主張国】GB
(31)【優先権主張番号】11187534.0
(32)【優先日】2011年11月2日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】515348404
【氏名又は名称】クリテオ ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(72)【発明者】
【氏名】ポール マイケル ヘイトン
(72)【発明者】
【氏名】フィリップ ステファン ジョーンズ
【審査官】 小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−009207(JP,A)
【文献】 特開2010−049568(JP,A)
【文献】 特開2011−028447(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソフトウェアアプリケーションのための広告についてのユーザデバイス上でのユーザの選択に応答して、アプリケーションサーバから前記ユーザデバイスへのインターネットを通じてのソフトウェアアプリケーションダウンロードを追跡する方法であって、
前記ユーザデバイスへの配信のために、前記ソフトウェアアプリケーションのためのクリック可能広告であって、クリックされると前記ユーザデバイスのウェブブラウザが追跡サーバにリンクされるようなクリック可能広告を提供するステップと、
前記追跡サーバが、固有識別子及び前記広告の識別の少なくとも1つを備えるIDデータセットであって、前記ユーザデバイスのブラウザによって前記ユーザデバイスに記憶されるIDデータセットを作成するステップと、
前記追跡サーバが、前記ユーザデバイスのウェブブラウザを、前記ユーザが前記ソフトウェアアプリケーションを前記ユーザデバイスにダウンロードすることが可能なアプリケーションサーバにリダイレクトするステップと、
前記ユーザデバイスによる前記ソフトウェアアプリケーションのダウンロード及びアクティベーションに際して前記ユーザデバイスのウェブブラウザを起動する実行可能コードを、当該ダウンロード可能なソフトウェアアプリケーション内に設けるステップと、
前記IDデータセットをアプリケーションダウンロード情報として前記追跡サーバに送信するステップと、を備える方法。
【請求項2】
前記IDデータセットは、クッキー及びクライアント側データベース項目の少なくとも1つとして、前記ユーザデバイスに記憶される請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記追跡サーバは、前記アプリケーションダウンロード情報を受け取った後に、ブラウザ実行可能コードを前記ユーザデバイスに配信し、これにより前記ブラウザは、当該ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションを再開する請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ダウンロード可能なソフトウェアアプリケーション内に設けられた前記実行可能コードは、前記ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションをサスペンドし、前記ユーザデバイスのウェブブラウザが前記追跡サーバにリンクし且つ前記アプリケーションダウンロード情報を前記追跡サーバへ渡すように、前記ユーザデバイスのウェブブラウザをアクティベートし、前記追跡サーバは、ブラウザ実行可能コードに応答して前記ソフトウェアアプリケーションを再開する請求項1、2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記ダウンロード可能なソフトウェアアプリケーション内に設けられた前記実行可能コードは、前記ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションをサスペンドし、前記ユーザデバイスのウェブブラウザが前記追跡サーバにリンクするように前記ユーザデバイスのウェブブラウザをアクティベートし、前記追跡サーバは、ブラウザ実行可能コードを、前記ユーザデバイスのブラウザによる実行のために前記ユーザデバイスへ返送し、前記ブラウザは、前記ブラウザ実行可能コードによって、前記IDデータセットを取得して前記ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションを再開し、且つ、前記IDデータセットを前記ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションへ渡す請求項1、2、3又は4に記載の方法。
【請求項6】
前記追跡サーバによって作成された前記IDデータセットは、ウェブ広告アクティビティ記録として前記追跡サーバにも記憶され、これにより前記追跡サーバは、受け取った前記アプリケーションダウンロード情報を、前記ウェブ広告アクティビティ記録と相互に関連付ける請求項1〜5の何れか1つに記載の方法。
【請求項7】
前記アプリケーションダウンロード情報は、前記ユーザデバイスから取得される固有ハードウェア/ファームウェアデバイス識別子と、前記ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションの識別子と、これら両者の組み合わせと、のうち少なくとも1つを更に含む請求項1〜6の何れか1つに記載の方法。
【請求項8】
前記広告は、ウェブページに含まれるためのウェブ広告である請求項1〜7の何れか1つに記載の方法。
【請求項9】
前記IDデータセットは、前記広告に対する前記ユーザの選択の日時と、前記ユーザデバイスの種類と、前記ユーザデバイスへの前記広告の配信の識別と、前記広告の選択がなされたときに前記ユーザデバイスによって使用されたIPアドレスと、のうち少なくとも1つを更に含む請求項1〜8の何れか1つに記載の方法。
【請求項10】
前記ユーザデバイスへの前記広告の配信の前記識別は、前記広告を含むウェブページ又はアプリケーションのアイデンティティと、前記広告の発行元のアイデンティティと、広告キャンペーンの名前と、のうち少なくとも1つを備える請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ソフトウェアアプリケーションのための広告についてのユーザデバイス上でのユーザの選択に応答して、アプリケーションサーバから前記ユーザデバイスへのインターネットを通じてのソフトウェアアプリケーションダウンロードを追跡する方法であって、
前記ユーザデバイスへの配信のために、前記ソフトウェアアプリケーションのためのクリック可能広告であって、ブラウザ実行可能コードを含むクリック可能広告を提供するステップと、
前記ラウザ実行可能コードが、固有識別子及び前記広告の識別の少なくとも1つを備えるIDデータセットであって、前記ユーザデバイスのブラウザによって前記ユーザデバイスに記憶されるIDデータセットを前記ユーザデバイスに作成させるステップと、
前記クリック可能広告によって、前記ユーザデバイスのウェブブラウザを、前記ユーザが前記ソフトウェアアプリケーションを前記ユーザデバイスにダウンロードすることが可能なアプリケーションサーバにリダイレクトするステップと、
前記ユーザデバイスによる前記ソフトウェアアプリケーションのダウンロード及びアクティベーションに際して前記ユーザデバイスのウェブブラウザを起動する実行可能コードを、当該ダウンロード可能ソフトウェアアプリケーション内に設けるステップと、
前記IDデータセットをアプリケーションダウンロード情報として追跡サーバへ送信するステップと、を備える方法。
【請求項12】
前記アプリケーションダウンロード情報は、前記ユーザデバイスから取得される固有ハードウェアデバイス識別子と、ダウンロードされた前記ソフトウェアアプリケーションの識別子と、これら両者の組み合わせと、前記広告に対する前記ユーザの選択の日時と、前記ユーザデバイスの種類と、前記ユーザデバイスへの前記広告の配信の識別と、前記広告の選択がなされたときに前記ユーザデバイスによって使用されたIPアドレスと、のうち少なくとも1つを更に含む請求項11に記載の方法。
【請求項13】
請求項1〜12の何れか1つに記載の方法をユーザデバイス及び追跡サーバに実行させる実行可能プログラムコード手段を備えるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットを通じてのソフトウェアアプリケーションのダウンロードを追跡するための方法及びシステムに関し、特に、そのようなダウンロードを、ソフトウェアアプリケーションのためのウェブ広告への事前の訪問と相互に関連付けることに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットを通じて入手可能な製品を作る企業、及びインターネット上で広告する広告主は、彼らのアクティビティの有効性を追跡し分析することが可能である必要がある。特に、広告主は、例えば広告上のクリックや広告された製品の購入等のユーザからの望ましい単一又は複数のアクションを達成することにおける彼らの成功に関して、ウェブサイト上及びアプリケーション内に置かれた広告の有効性を追跡し分析することが可能である必要がある。広告支出の有効性及び投資に対する見返りの分析は、今日の広告主及び広告代理店にとってとりわけ重要である。所与の広告アクティビティによって獲得されるユーザアクションを理解することと、望ましい結果(例えばソフトウェアアプリケーションのダウンロード及びその使用、又は更なる購入を生むこと)及びこの結果を促進した広告アクティビティに関する有効性を分析することとは、大いに有利である。広告主は、種々の異なる広告キャンペーンを同じ目的で同時に行うであろうから、どのキャンペーンがどのユーザアクティビティをもたらしたのかを決定する能力は極めて有用である。例えば広告が閲覧された時刻や、広告が閲覧されたデバイスの種類等の情報は、広告支出及び将来の支出管理の有効性を分析する上での重要性を増している。
【0003】
ユーザのウェブアクティビティを追跡するための現在の方法は、例えば以下を含む。
(1)情報がユーザデバイスに記憶されており、この情報が、ダウンロードされたウェブページ内に埋め込まれた1×1ピクセル画像要求の結果として追跡サーバに向けられる画像要求の一部として、追跡サーバへと送信され得るクッキーベースの追跡の形態、又は
(2)固有識別子が、ユーザの閲覧アクティビティと共に、例えばURLに付帯するパラメータストリング(parameter string)として渡されるサーバ側追跡方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、これらのシステムは、ソフトウェアアプリケーションをダウンロードする前のユーザのアクティビティを、そのソフトウェアアプリケーションの実際のダウンロード及び後の実行と結びつけるのには有効でないという点で限界がある。このように、現在のシステムによると、例えばソフトウェアアプリケーションのための広告上でクリックすることにおけるユーザのウェブアクティビティをモニタリングし得たにしても、次いでソフトウェアアプリケーションウェブストアを訪問している当該ユーザが、当該アプリケーションを実際にダウンロードし、その後実行しているのか否かを判断することは可能ではない。これは、ユーザデバイスが、ウェブページをブラウジングするために用いられる当該デバイスの一部と、アプリケーションを動作させるために用いられる一部との間で、アクティビティ及び関連するデバイス内のローカルストレージを分けるように本質的に設計されているからである。従って、ウェブブラウザの動作の間にデバイスに書き込まれたクッキー又は他の同様の変数は、他のソフトウェアアプリケーションによって読み出すことができない。また、通常、アプリケーションが利用可能であるユーザデバイスの一意的な固有ハードウェアデバイス識別子(例えばUDID、即ち固有デバイス識別子(Unique Device IDentifier)若しくは同様の固有デバイス識別子又は実際には所与のデバイスに常駐しているアプリケーション固有の任意の識別子)は、通常、ブラウザにとって利用可能ではない。このことは、ブラウジング間のアクティビティが、ソフトウェアアプリケーションのダウンロード及びアクティベーションとは必ずしも相互に関連付けられ得ないことを意味している。更に、サーバ側追跡は、それが頼るパラメータストリングが、典型的には別のパーティによって管理されるソフトウェアアプリケーションストアから、アプリケーションをダウンロードするアクティビティを通して運ばれ得ないため、実行することができない。
【0005】
従って、追跡サーバにおいて、広告上でクリックしているユーザのウェブアクティビティを、当該広告されたソフトウェアアプリケーションについてのユーザによるその後のダウンロード及び当該ユーザによる当該アプリケーションのアクティベーション(それ自体の機能のためにしろ、更なる購入を生むにしろ)と相互に関連付けることが可能であることの必要性がある。また、ダウンロードされたアプリケーションを用いてユーザデバイスで行われる後続のアクション、例えば、商品の更なる購入、サービスへのサインアップ、アプリケーションの使用回数等を追跡し、それらを、アプリケーションをダウンロードさせることにユーザを駆り立てた広告に戻って関連付けることができれば、有用であろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの側面は、ソフトウェアアプリケーションのための広告についてのユーザデバイス上でのユーザの選択に応答して、アプリケーションサーバからユーザデバイスへのインターネットを通じてのソフトウェアアプリケーションダウンロードを追跡する方法を提供する。この方法は、ユーザデバイスへの配信のために、ソフトウェアアプリケーションのためのクリック可能広告であって、クリックされるとユーザデバイスのウェブブラウザが追跡サーバにリンクされるようなクリック可能広告を提供するステップと、追跡サーバが、固有識別子及び広告の識別の少なくとも1つを備えるデータセット(データセットは追跡サーバに記憶されており、固有識別子又は広告の識別は、ユーザデバイスへ送信され、ユーザデバイスのブラウザによってユーザデバイスに記憶される)を作成するステップと、追跡サーバが、ユーザデバイスのウェブブラウザを、ユーザがソフトウェアアプリケーションをユーザデバイスにダウンロードすることが可能なアプリケーションサーバにリダイレクトするステップと、ユーザデバイスによるソフトウェアアプリケーションのダウンロード及びアクティベーションに際して、デバイスからの固有デバイス識別子と、ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションの識別子と、追跡サーバによって作成された広告の固有識別子又は識別とを取得し且つそれらをアプリケーションダウンロード情報として追跡サーバへ送信する実行可能コードを、当該ダウンロード可能ソフトウェアアプリケーション内に設けるステップと、追跡サーバが、固有識別子又は広告の識別を用いて、作成されたデータセットと、受け取ったアプリケーションダウンロード情報とを相互に関連付けるステップと、を備える。固有識別子又は広告の識別は、IDデータセットを形成する。IDデータセットは、デバイス及び/又はサーバによって記憶されてよく、一方から他方へ渡されてよい。IDデータセットは、ウェブ広告アクティビティをアプリケーションダウンロードと相互に関連付けるためのリンクを形成する。
【0007】
本発明の他の側面は、ソフトウェアアプリケーションのための広告についてのユーザデバイス上でのユーザの選択に応答して、アプリケーションサーバからユーザデバイスへのインターネットを通じてのソフトウェアアプリケーションダウンロードを追跡する方法を提供する。この方法は、ユーザデバイスへの配信のために、ソフトウェアアプリケーションのためのクリック可能広告であって、クリックされるとユーザデバイスのウェブブラウザが追跡サーバにリンクされるようなクリック可能広告を提供するステップと、追跡サーバが、固有識別子及び広告の識別の少なくとも1つを備えるIDデータセットであって、ユーザデバイスのブラウザによってユーザデバイスに記憶されるIDデータセットを作成するステップと、追跡サーバが、ユーザデバイスのウェブブラウザを、ユーザがソフトウェアアプリケーションをユーザデバイスにダウンロードすることが可能なアプリケーションサーバにリダイレクトするステップと、ユーザデバイスによるソフトウェアアプリケーションのダウンロード及びアクティベーションに際してユーザデバイスのウェブブラウザを起動する実行可能コードを、当該ダウンロード可能ソフトウェアアプリケーション内に設けるステップと、IDデータセットをアプリケーションダウンロード情報として追跡サーバへ送信するステップと、を備える。
【0008】
このように本発明によれば、ユーザによる最初の選択アクティビティは、ユーザデバイス上でIDデータセット内に記録され、IDデータセットは、当該クリックに固有の識別子又はクリックのクラスを表す識別子、例えば広告の識別を備えていてよい。このIDデータセットは、広告されたソフトウェアアプリケーションがダウンロードされたときに、アプリケーションダウンロード情報として追跡サーバへ送られる。従って、追跡サーバは、ウェブ広告アクティビティを、実際のアプリケーションダウンロードと相互に関連付けることができる。
【0009】
IDデータセットは、クッキー若しくはクライアント側データベース項目又はこれらの両方としてユーザデバイスに記憶されてよい。そのようなクッキー又はクライアント側データベース項目は、ユーザデバイスのウェブブラウザによって記憶され得る。同じIDデータセットが、ウェブ広告アクティビティ記録として追跡サーバに記憶されてもよい。
【0010】
好ましくは、追跡サーバは、ブラウザ実行可能コードをユーザデバイスへ配信し、これにより、ブラウザは、当該ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションを再開(resume)する。
【0011】
1つの実施形態においては、ダウンロード可能ソフトウェアアプリケーション内に設けられた実行可能コードは、当該ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションをサスペンドし、ユーザデバイスのウェブブラウザが追跡サーバにリンクし且つアプリケーションダウンロード情報を追跡サーバへ渡すように、ユーザデバイスのウェブブラウザをアクティベートする。
【0012】
代替的に又は加えて、ダウンロード可能ソフトウェアアプリケーション内に設けられた実行可能コードは、当該ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションをサスペンドし、ユーザデバイスのウェブブラウザが追跡サーバにリンクするようにユーザデバイスのウェブブラウザをアクティベートする。追跡サーバは、ブラウザ実行可能コードを、ユーザデバイスのブラウザによる実行のためにユーザデバイスへ返送する。ブラウザは、ブラウザ実行可能コードによって、IDデータセットを取得して、ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションを再開し、IDデータセットを、ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションへ渡す。この場合、ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションは、IDデータセットを有し、IDデータセットを、例えば、ハードウェア/ファームウェア識別子若しくはアプリケーション識別子、又はハードウェア/ファームウェア識別子及びアプリケーション識別子の組み合わせから形成される識別子等の、アプリケーションにとって利用可能な(しかしブラウザにとっては利用可能ではない)情報と共に追跡サーバへ渡す。この目的で、ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションは、実行可能コードを更に含むことができ、それにより、ユーザデバイス/ソフトウェアアプリケーションは、IDデータセットをアプリケーションダウンロード情報として追跡サーバへ渡すことができる。
【0013】
IDデータセットは、好ましくは、クリックの固有識別子(例えば、割り当てられた番号)と、クリックが広告のクラスの1つに対してなされていることを、当該クラス内での個別のクリックを区別することなしに示す識別子との何れかを備える。また、IDデータセットは、望ましくは、ユーザデバイスから取得される固有ハードウェア/ファームウェアデバイス識別子、ダウンロード可能(目標)ソフトウェアアプリケーションの識別子、又は両者の組み合わせと、広告に対するユーザ選択の日時と、ユーザデバイスの種類と、ユーザデバイスへの広告の配信の識別と、広告の選択がなされたときにユーザデバイスによって使用されたIPアドレスと、の少なくとも1つを備える。ユーザデバイスへの広告の配信の識別は、広告を含むウェブページ又はアプリケーションのアイデンティティと、広告の発行元のアイデンティティと、広告キャンペーンの名前と、の少なくとも1つを備える。
【0014】
広告は、ウェブページに含まれるためのウェブ広告であってよい。
【0015】
本発明の代替的な実施形態では、IDデータセットは、広告内の実行可能コードの制御の下で、ユーザデバイスによって作成されてよい。このプロセスは、その他の点においては上述した通りである。これにより、アプリケーションダウンロードサーバへのリダイレクト(redirection)に先立つ追跡サーバへの接触の必要性が回避される。このように、本発明のこの側面では、ソフトウェアアプリケーションのための広告についてのユーザデバイス上でのユーザの選択に応答して、アプリケーションサーバからユーザデバイスへのインターネットを通じてのソフトウェアアプリケーションダウンロードを追跡する方法を提供する。この方法は、ユーザデバイスへの配信のために、ソフトウェアアプリケーションのためのクリック可能広告であって、ブラウザ実行可能コードを含むクリック可能広告を提供するステップと、ブラウザ実行可能コードが、ユーザデバイスに、固有識別子及び広告の識別の少なくとも1つを備えるIDデータセットであって、ユーザデバイスのブラウザによってユーザデバイスに記憶されるIDデータセットを作成させるステップと、ユーザデバイスのウェブブラウザを、クリック可能広告によって、ユーザがソフトウェアアプリケーションをユーザデバイスにダウンロードすることが可能なアプリケーションサーバにリダイレクトするステップと、ユーザデバイスによるソフトウェアアプリケーションのダウンロード及びアクティベーションに際してユーザデバイスのウェブブラウザを起動する実行可能コードを、当該ダウンロード可能ソフトウェアアプリケーション内に設けるステップと、IDデータセットをアプリケーションダウンロード情報として追跡サーバへ送信するステップと、を備える。
【0016】
IDデータセットが、広告上での特定のクリック固有の識別子を含む場合には、この識別子は、ダウンロードをもたらした具体的なユーザ選択アクションを識別するので、この識別子を、ウェブ広告アクティビティとアプリケーションダウンロード情報とを同時に相互に関連付けるために用いることができる。しかし、広告主が、どの広告がアクティビティをもたらしたかについてのみ一般的に関心がある場合には、広告識別子のみをIDデータセット内に含ませ、この広告識別子を、アプリケーションダウンロード情報と相互に関連付けるために用いることが可能である。
【0017】
本発明によれば、必要な情報の全てが、ユーザデバイスのブラウザ又はダウンロードされたソフトウェアアプリケーションの何れかにとっては利用可能でないという事実にもかかわらず、必要な情報を追跡サーバに集めることが可能になる。
【0018】
例として以下に示す添付図面を参照して、本発明を更に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、ユーザのウェブアクティビティをモニタリングする従来の追跡ピクセルベースの方法を模式的に示す図である。
図2図2は、本発明の一実施形態を模式的に示す図である。
図3図3は、本発明の一実施形態によるウェブアクティビティ及びダウンロードのモニタリング方法を示すフロー図である。
図4図4は、本発明の代替的な実施形態による上記方法における更なるステップを示すフロー図である。
図5図5は、本発明の他の代替的な実施形態による上記方法における更なるステップを示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、「ウェブバグ(web bug)」又は「追跡ピクセル(tracking pixel)」を用いるタイプの従来のウェブアクティビティモニタリングシステムを示している。図示されるように、ウェブサーバ1は、ウェブページ3を複数ユーザのブラウザ5に提供することができる。モニタリングされるウェブページは、追跡サーバ2からの画像をユーザのウェブブラウザ5に要求させる1×1ピクセル画像要求4を含む。画像要求は、ユーザについての所望の情報を含み、ウェブページを元々提供した企業2によるアクセスのために、サーバ2によって記憶されている。そのような情報は、ユーザのIPアドレス、どのウェブページが閲覧されていたのか、及び何らかのウェブブラウジング履歴を含み得る。典型的には、ウェブページを提供する企業は、ウェブアクティビティ追跡会社に会費を支払い、ウェブアクティビティ追跡会社は、企業のウェブページ内に含ませるべき必要なコードを企業に提供する。それにより、企業は、追跡サーバにログオンして、記憶された情報をモニタリングすることができる。しかし、上述したように、ユーザが、ダウンロードされたウェブページ3から去り、そしてソフトウェアアプリケーションをダウンロード可能なとあるサイトを訪れる場合には、ユーザのウェブアクティビティと、ダウンロードされたアプリケーションの後の使用とを相互に関連付ける手立ては、従来方法では存在しない。
【0021】
図2〜4は、本発明の実施形態を模式的に示している。何れのフロー図においても左側はユーザデバイス10の動作を示しており、ユーザデバイス10は、典型的には、アイフォーン(iPhone)(登録商標)、ブラックベリー(Blackberry) (登録商標)、アンドロイド(Android)(登録商標)若しくはウィンドウズ(登録商標)フォン(Windows phone)等の携帯デバイス又はアイパッド(iPad)(登録商標)若しくは他の(例えばアンドロイド(登録商標)、ウィンドウズ(登録商標)若しくはブラックベリー(登録商標))タブレット等のタブレットデバイスであり、ブラウザ11と、種々のソフトウェアアプリケーション13(app)とを有しており、ユーザはブラウザ11上でウェブページ7を閲覧することができる。フロー図の右側は追跡サーバ12の側での動作を示している。
【0022】
ステップ20では、デバイス10のユーザは、デバイス10上のブラウザ11又はデバイス10に常駐するソフトウェアアプリケーション13を使用している間に、リンク又は画像9(例えばバナー広告)を提示される。ステップ22でユーザが広告をクリックすると、ユーザデバイスのウェブブラウザ11(未だ起動していない場合には、先ず起動される)は、広告IDに基づいて追跡サーバ12上のページへ向かう。追跡サーバ12は、ユーザデバイスのブラウザ11をインターネット上の所望の宛先地点(例えば広告9によって参照されたソフトウェアアプリケーションをダウンロード利用可能なソフトウェアアプリケーションサーバ14(例えば「アプストア(app store)」(登録商標))に向けて進ませるリダイレクトを実行する。また、追跡サーバ12は、ステップ23でIDデータセットを作成し、このIDデータセットは、ステップ24でクッキー及び/又はクライアント側データベース項目としてユーザデバイスのブラウザ11に置かれ、また任意に、ウェブ広告アクティビティ記録として追跡サーバ12内に記憶される。IDデータセットは、特定のクリックの固有識別子を備えていてよく、この固有識別子は、例えば割り当てられた番号であり、広告されたソフトウェアアプリケーションの識別子(例えば名前)と、時刻及び日付(サーバ時間)と、デバイス種類(UA(ユーザエージェント)ヘッダから取得可能)と、参照中のウェブページ(即ち最後に閲覧されたウェブページ)と、ユーザデバイスが接続のために使用しているIPアドレスと、広告されているソフトウェアアプリケーションの識別と、発行元識別との少なくとも1つを伴う。代替的には、IDデータセットは、クリックが、例えば広告若しくは当該広告のソースの種類又はクラスに基づくクリックの1つのクラスであることを、当該クラス内での個別のクリックを区別することなしに示す識別子を単に備えていてもよく、当該クラス識別子は、単独で、又は上述の任意の他の情報と共に記憶され得る。
【0023】
この実施形態では、IDデータセットは、追跡サーバ12によって作成されるが、IDデータセットは、ウェブページ、アプリケーション若しくは広告内に埋め込まれ、又はクッキーとしてデバイスに記憶されたブラウザ実行可能コード(例えばジャバスクリプト(Javascript)(登録商標))の制御の下で、クライアント側データベース項目としてデバイス10において作成されてもよい。このことは、ステップ23に示されるような追跡サーバとのコンタクトがそのときに必要とされないことを意味し、この場合には、ステップ23は、図3にて破線ボックス23’で示されるように、デバイス10内で実行される。
【0024】
ステップ26では、ユーザは、このときに(アプリケーションサーバ14へのリダイレクトの結果として、又は場合によっては暫く後に)、広告されたソフトウェアアプリケーションを、アプリケーションサーバ(例えばアプストア(登録商標))14からユーザデバイス10にダウンロードすることを決定している。本発明によれば、ソフトウェアアプリケーションは、ソフトウェアアプリケーションの最初の立ち上げに際してアクティベートする実行可能コードの一部を含み、この実行可能コードの一部は、随意的には、停止するためのコマンド(あるコマンドとして与えられてもよいし、又は単にサーバへの成功裏の接続が得られたことによってもよい)が追跡サーバ12によって与えられる迄の逐次的な立ち上げの各々に際してアクティベートする。この実行可能コードの一部がステップ28で動作することにより、ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションは、それ自体をサスペンドし、且つ、ユーザデバイスのウェブブラウザ11をアクティベートする。これに続くプロセスフローは、図3〜5に示すように、幾通りも可能である。プロセスA及びBでは、デバイスブラウザ11を使用してIDデータセットを追跡サーバ12に提供する。プロセスCでは、これを、ダウンロードされたアプリケーション自体に行わせる。プロセスCは、プロセスA又はBと組み合わされてもよく、この場合には、ブラウザ11にとっては利用可能ではないであろう情報がアプリケーションにて利用可能になるので、有利であり得る。
【0025】
ステップ29〜32を含むプロセスAにおいて、追跡サーバ12は、デバイス10にてクッキーとして記憶されたIDデータセットを検索する(retrieves)。ステップ30では、追跡サーバ12は、IDデータセットからのアプリケーションダウンロード情報を記憶し、随意的に、それを、ステップ23で記憶された任意の情報(例えばウェブ広告アクティビティ記録)と相互に関連付けてよい。ステップ31では、追跡サーバは、ジャバスクリプト(登録商標)等のブラウザ実行可能コードを含むウェブページをデバイス10に送り、これがステップ32でデバイス10にて実行されると、ダウンロードされたアプリケーションが再開される。
【0026】
IDデータセット内に記憶されている情報の量にもよるが、追跡サーバ12は、特定の広告上のクリックがソフトウェアアプリケーションのダウンロードをもたらしたことを、少なくとも知る。IDデータセット(デバイス10上若しくはサーバ12上又はこれら両方)内に記憶された情報が多ければ多いほど、追跡サーバ12は、広告及びユーザデバイスについてより多くの詳細を有することになる。
【0027】
図4に示された代替的なプロセスBは、IDデータセットがクライアント側データベース項目として記憶された場合のための同様のプロセスを表す。ステップ35では、ユーザデバイスのウェブブラウザ11は、ダウンロードされたアプリケーション内の実行可能コードによって、追跡サーバ12上の所定のURL(ユニフォームリソースロケータ(Uniform Resource Locator))に向かう。次いで、ステップ36では、追跡サーバ12は、ジャバスクリプト(登録商標)等のブラウザ実行可能コードの一部を含むウェブページを作成し、このブラウザ実行可能コードの一部は、ユーザデバイスのウェブブラウザ11に戻され、それにより、ステップ37において、ユーザデバイスのウェブブラウザ11は、ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションに関連付けられ、且つ、元々はステップ24でデバイス10に記憶されたIDデータセットの存在に関して、デバイス10のクライアント側データベースに問い合わせる。次いで、ユーザデバイスのウェブブラウザ11は、IDデータセットを、ユーザによるアプリケーションのダウンロードを確認するアプリケーションダウンロード情報として追跡サーバ12へ送ることができる。ステップ38では、追跡サーバ12は、IDデータセットを記憶し、随意的には、IDデータセットを、ステップ23にて追跡サーバに記憶された任意の情報(ウェブ広告アクティビティ記録)と相互に関連付ける。次いで、ステップ39では、追跡サーバ12は、ブラウザ実行可能コードを含むウェブページをデバイス10へ送り、このブラウザ実行可能コードによって、ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションがステップ40で再開される。
【0028】
図5はプロセスCのフローを示している。このフローは、IDデータセットが、ユーザデバイスのウェブブラウザ11によって、ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションに渡されることと(例えばアプリケーションが作られたときに登録されたデバイス10のURLスキームを用いて)、次いで、アプリケーションが、この情報を記憶し且つそれを追跡サーバ12に送信することと、に基づいている。このフローは、プロセスA若しくはBの代わりに又はそれらに加えて生じ得る。
【0029】
図5に示されるように、ステップ41では、ステップ28で起動したブラウザは、追跡サーバ12からのウェブページを、ステップ42でフェッチするように指示される。IDデータセットがクッキーとして記憶されていた場合には、クッキーは、この段階で追跡サーバによって検索され得る。ウェブページは、ブラウザ実行可能コードと、クッキー又はコードの何れかから抽出されたIDデータセットと、を含む。コードは、ステップ43において、デバイス10のクライアント側データベースからIDデータセットをブラウザに検索させ、次いで、同じくステップ43において、ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションを再開し、IDデータセットをアプリケーションにポストする。IDデータセットは、アプリケーションによって記憶され、次いで、ステップ44で追跡サーバ12に送信される。また、アプリケーションは、ユーザデバイス10の内蔵ハードウェア/ファームウェア識別子(UDID、即ち固有デバイス識別子(Unique Device IDentifier)、等)と、アプリケーション識別子と(又は両者の組み合わせからもたらされる識別子)を送ることもできる。ステップ45では、追跡サーバ12は、これをアプリケーションダウンロード情報として受け取り且つ記憶する。追跡サーバ12が、IDデータセットを、ステップ23でのウェブ広告アクティビティ記録として記憶していた場合には、追跡サーバ12は、受信したアプリケーションダウンロード情報を、当該ウェブ広告アクティビティ記録と相互に関連付けることができる。
【0030】
ステップ46では、ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションは、正常に動作を継続し、そして、ダウンロードされたアプリケーションの後の使用に際してブラウザ起動(28)を繰り返さないように、追跡サーバ12へのその成功裏の接続を記録してよい。なお、ステップ47では、例えば商品のオンライン購入や登録等のようにアプリケーション内で実行される商品のオンライン購入や登録等の更なる係属中アクティビティが、ステップ48における、ステップ23で作成された元のウェブ広告アクティビティ記録と、ステップ30,38又は45で記憶されたアプリケーションダウンロード情報との参照のために、記録され且つ追跡サーバへ送られることに備えることも可能である。
【0031】
従って、プロセスの結果として、追跡サーバ12は、ステップ20でクリックされた特定の広告がアプリケーションダウンロードをもたらしたという事実を少なくとも含む記録を含む。しかし、より好ましくは、上述したような更なる情報をIDデータセット内に記憶することによって、追跡サーバ12は、以下の項目を含む記録を含むことができる。
・デバイス製造元によってデバイス内に埋め込まれているようなユーザデバイスの固有ハードウェア識別子(ダウンロードされたアプリケーションにとって利用可能な場合)。
・デバイスの種類(例えばアイフォーン(登録商標))。
・広告上での元のクリックの端緒、即ち、広告を表示した組織、広告のバージョン及び特定の広告キャンペーンに関連する任意の他の詳細。
・広告上でのクリックの日時。
・ダウンロードされたソフトウェアアプリケーションの最初のインターネット接続使用の日時。
・広告が最初にクリックされたとき及びソフトウェアアプリケーションが最初に使用されたときのデバイス10のIPアドレス(これらはデバイスがあった国を示すことができる)。
・アプリケーションから行われる販売やサービスへのサインアップ等のアプリケーションのための任意の係属中の使用データ。
【0032】
(コードの例)
以下のコード及びセットアップ命令の例は明瞭さを目的として含まれている。この命令は、常駐ウェブブラウザを用いるときにデバイスにより実行されるアクティビティを、ダウンロードされたアプリケーションに関連付けるために、デバイスで実行されるプロセスを明確にするように設計される。
【0033】
(アイフォーン(登録商標)、アイパッド(登録商標)、アイポッド(iPod)(登録商標)のためのコード及び命令)
1.以下の関数は、アプリケーションが最初に立ち上げられるときに実行される。
- (BOOL)getReferral
{
NSString *appname = [[[NSBundle mainBundle] infoDictionary] objectForKey:@"CFBundleIdentifier"];
NSURL *url = [NSURL URLWithString:[[NSString alloc] initWithFormat:@"http://Comg.ad-x.co.uk/atrk/checkcsd.php?tag=ComgXXXX&appid=%@",appname]];

if ([self connectedToNetwork])
{
NSString *documentsDirectory = [NSSearchPathForDirectoriesInDomains(NSDocumentDirectory,
NSUserDomainMask, YES) objectAtIndex:0];
NSString *deviceKeyPath = [documentsDirectory stringByAppendingPathComponent:@"DeviceKeyFound"];
NSFileManager *fileManager = [NSFileManager defaultManager];
if(![fileManager fileExistsAtPath:deviceKeyPath]) {
if (![[UIApplication sharedApplication] openURL:url])
NSLog(@"%@%@",@"Failed to open url:",[url description]);
return TRUE;
}
else return FALSE;
}
return TRUE;
}
【0034】
2.以下の関数は、ブラウザがアプ(app.)を再開するときに、デバイスによって実行される。
- (BOOL)application:(UIApplication *)application handleOpenURL:(NSURL *)url
{
NSString *documentsDirectory = [NSSearchPathForDirectoriesInDomains(NSDocumentDirectory,
NSUserDomainMask, YES) objectAtIndex:0];
NSString *deviceKeyPath = [documentsDirectory stringByAppendingPathComponent:@"DeviceKeyFound"];

if (!url) { return NO; }

NSString *URLString = [url absoluteString];
// Save the information to UserDefaults.
[[NSUserDefaults standardUserDefaults] setObject:URLString forKey:@"url"];
[[NSUserDefaults standardUserDefaults] synchronize];
// Create a marker file to prevent us doing this each time.
NSFileManager *fileManager = [NSFileManager defaultManager];
[fileManager createFileAtPath:deviceKeyPath contents:nil attributes:nil]; // successful report, mark it as such
NSLog(@"Got the URL as %@",URLString);
[self performSelectorInBackground:@selector(reportAppOpenToComg) withObject:nil];
return YES;
}
【0035】
3.関数reportAppOpenToComgは、フロー内に記述される情報をサーバへ送ることに関与しており、バックグラウンド内で動作するように、以下のapplicationWillEnterForeground内から呼び出されるはずである。
- (void)applicationWillEnterForeground:(UIApplication *)application {

[self performSelectorInBackground:@selector(reportAppOpenToComg) withObject:nil];
}

また、関数reportAppOpenToComgは、applicationDidFinishLaunching内又はdidFinishLaunchingWithOptions内(開始するアプをどのように選択したかによる)から呼び出されるはずである。

-(BOOL)application:(UIApplication *)application didFinishLaunchingWithOptions:(NSDictionary *)launchOptions
{
[self performSelectorInBackground:@selector(reportAppOpenToComg) withObject:nil];

.....
【0036】
4.最後に、以下に示すようにあなたがURL識別子(URL identifier)及びURLスキーム(URL scheme)を追加したように、Comgによって与えられたあなたのアプ用のurl識別子を、キー「URL種類」(key ‘URL types’)の下のあなたのアプリケーションpリスト(plist)に登録する。
【0037】
【表1】
【0038】
1.キーの下の左側をCtrlクリックしてAdd_Rowを選択。次いでURL種類としてのキー種類を選択。
2.新たな行を拡大し、次いで項目0(Item 0)を拡大すると、「URL識別子」が見えるので、右側でダブルクリックして、あなたのアプのバンドル識別子(Bundle identifier)を入力。
3.プラス記号をクリックして項目0内に別の行を加え、URLスキームを選択。
4.URLスキームを拡大して、Comgによって提供されるストリング(string)URL識別子を入力(上記例ではctagが用いられている)。
【0039】
上述のコード例はアップル(Apple)(登録商標)デバイスのためのものであるが、本発明は、アンドロイド(登録商標)、ブラックベリー(登録商標)及びウィンドウズ(登録商標)フォン7等の他のオペレーティングシステムで動作する同様のデバイスにも適用可能である。
図1
図2
図3
図4
図5