(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6112313
(24)【登録日】2017年3月24日
(45)【発行日】2017年4月12日
(54)【発明の名称】ポンピング式化粧品容器
(51)【国際特許分類】
B65D 83/00 20060101AFI20170403BHJP
A45D 34/00 20060101ALI20170403BHJP
【FI】
B65D83/00 K
A45D34/00 510Z
【請求項の数】6
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-522751(P2014-522751)
(86)(22)【出願日】2012年7月26日
(65)【公表番号】特表2014-521563(P2014-521563A)
(43)【公表日】2014年8月28日
(86)【国際出願番号】KR2012005954
(87)【国際公開番号】WO2013015622
(87)【国際公開日】20130131
【審査請求日】2015年7月23日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0074196
(32)【優先日】2011年7月26日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】505475921
【氏名又は名称】ヨンウー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】キム,ソン−ファン
【審査官】
家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−306433(JP,A)
【文献】
特開平11−278512(JP,A)
【文献】
特開2008−296987(JP,A)
【文献】
特開2006−282236(JP,A)
【文献】
特表2010−537898(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D83/00
B65D83/08−83/76
B65D39/00−55/16
B05B11/00
A45D34/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に内容物が貯蔵される容器本体(100)と;
前記容器本体(100)の内部に貯蔵された内容物をポンピングするポンピング部材(200)と;
前記容器本体(100)の上部に結合され、前記ポンピング部材(200)によってポンピングされた内容物が通過されるように上下方向に貫通した中空(310)が形成され、前記中空(310)の外周に位置する円形の溝の中に可動空間(320)が備えられ、上面にはロッキング突起(330)が突出して形成されるロッキング部材(300)と;
前記ロッキング部材(300)の上部に結合され、前記中空(310)と連通されて前記ポンピング部材(200)によってポンピングされた内容物が流入される移動通路(410)が形成され、前記可動空間(320)に嵌められて上下に移動される外部可動ブラケット(440)が備えられる中間体(400)と;
前記中間体(400)の上面に回転されるように結合され、下面には前記ロッキング突起(330)と当接して前記中間体(400)の上下方向の移動を選択的に許容する制御突起(520)が備えられる開閉ブラケット(500)が備えられ;
前記ロッキング突起(330)は、上面に制御突起(520)が嵌められて固定されるように凹まれて形成される陷沒部(331)、および、前記陷沒部(331)と連続的に形成され、一側に下向きに傾斜された傾斜面(332)を備え、
前記中間体(400)に外力が作用されると、前記開閉ブラケット(500)が前記移動通路(410)の端部を開放することを特徴とするポンピング式化粧品容器。
【請求項2】
前記中間体(400)の上面を覆い、前記開閉ブラケット(500)が回転されて、制御突起(520)が前記ロッキング部材(300)から離脱の時、上下方向に作動可能なボタン(600)を含み、前記移動通路(410)の端部の上部を覆う突出部(610)が、前記ボタン(600)に装着されていることを特徴とする請求項1に記載のポンピング式化粧品容器。
【請求項3】
前記容器本体(100)の上部に結合されて、前記容器本体(100)を密閉し、中央には前記ポンピング部材(200)が設置される第1空間(111)と;第1空間(111)の外側に備えられ、下部スプリング(S1)の下端が当接する第2空間(112)と;第2空間(112)の外側に備えられ、前記可動空間(320)の外部を囲む第3空間(113)と;が含まれたカバー(110)と;
前記ポンピング部材(200)が密閉されるように前記ポンピング部材(200)の外部を覆ったまま前記第2空間(112)に嵌められて下部スプリング(S1)の上端によって内壁が弾性的に支持されるように結合され、前記移動通路(410)及び中空(310)と連通される連通孔(710)が備えられ、この連通孔の内部には係止突起(711)が備えられる密閉ブラケット(700)と;
前記中間体(400)の内側面に下向きに突出して形成され、前記中空(310)を貫通して前記連通孔(710)に嵌められ、前記係止突起(711)と当接すると、前記密閉ブラケット(700)を下向きに移動させる内部ブラケット(450)と;
前記内部ブラケット(450)の外周面に結合され、下端は前記密閉ブラケット(700)の上面によって支持され、上端は前記中間体(400)の内壁によって支持される上部スプリング(S2)と;がさらに含まれることを特徴とする請求項1に記載のポンピング式化粧品容器。
【請求項4】
前記ポンピング部材(200)のポンピングが完了された後、前記下部スプリング(S1)と上部スプリング(S2)の弾性復元力によって前記密閉ブラケット(700)と中間体(400)が上昇すると、前記開閉ブラケット(500)を回転させて制御突起(520)がロッキング突起(330)を加圧する反作用によって中間体(400)を上昇させると同時に、前記移動通路(410)に残存する内容物が連通孔(710)に再吸入(Suck−back)されることを特徴とする請求項3に記載のポンピング式化粧品容器。
【請求項5】
前記中間体の上面に形成される回転空間(420)と;
前記回転空間(420)と連結され、前記制御突起(520)が挿入されて回転される回転溝(430)と;
前記制御突起(520)と連結された状態で、前記回転空間(420)に嵌められて回転される回転軸(510)と;がさらに含まれることを特徴とする請求項1に記載のポンピング式化粧品容器。
【請求項6】
前記開閉ブラケット(500)には前記回転軸(510)による回転の時、前記移動通路(410)の端部を選択的に開閉する開閉部(530)がさらに含まれることを特徴とする請求項4に記載のポンピング式化粧品容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はポンピング式化粧品容器に関するもので、さらに詳しくは、使用の時、内容物が吐出される移動通路が開閉ブラケットによって選択的に開放されてノズルの内部に異物が浸透される虞のないポンピング式化粧品容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、液状またはゲル状の各種化粧品を貯蔵する化粧品容器は、その注入口上に保存される内容物を一定量ずつ外部に正確に吐出させるための真空ポンプが装着される構造が広く使われている。
【0003】
上記のような真空ポンプは、今まで様々な構造が知られて使われており、これらの原理は大体化粧品容器の注入口を開閉するようにするノズルキャップ上に設置されるもので、作動ボタンを押すと、ポンピング作動で内部には真空圧力が発生し、この真空圧力によって容器内部に保存された内容物が一定量ずつノズルを通じて外部に吐出される。
【0004】
また、上記のような一般的な化粧品容器は、真空ポンプを有しているものの、保存容器が一つの単一体からなって、保存容器の内部の真空状態を正確に保持することができなくて、外部から空気が流入されたり、または光が内部に透過されて、ポンピング効率が顕著に低下されるか、または内容物が汚染及び変質されるなどの構造的問題点があった。
【0005】
これによって、最近には、上記のような問題点を解決するために、保存容器の注入口上に真空ポンプを有する化粧品容器を内容器と外容器の二重構造に形成した二重化粧品容器が提案された。
【0006】
上記のような真空ポンプを有する従来の二重構造の化粧品容器は、
図5に示すように、内容物を保存するための内容器10と、この内容器を保護しながらも外部装飾のための外容器20とからなる二重構造の化粧品容器で構成され、上記内容器10の開口部には内容物をポンピングするための真空ポンプ30が設置される。
【0007】
上記真空ポンプ30は、内容器10の注入口には作動シリンダー31とノズルキャップ32が内外側にそれぞれ重畳されるように設置され、ノズルキャップ32にはノズル33を有する作動ボタン34が昇降可能に設置される。
【0008】
また、上記ノズルキャップ32の中心下部にはピストン35が垂直に連結されて作動シリンダー31内で昇降作動されるように構成され、上記ピストン35の内径にはオリフィスを有するようにピストン支持管36が設置され、同時に、下部外縁にはバルブ37が設置されて、作動シリンダー31内で昇降作動されながら流体通路を開閉するように構成され、作動ボタン34はリターンスプリング38によって弾力的に設置される。
【0009】
また、上記作動シリンダー31内には内容器10と連通される流体通路が形成され、この流体通路には開閉バルブ39が設置されて、ポンピング作動によって真空圧力が作用することによって流体通路を開閉する。
【0010】
従って、上記のように構成される二重化粧品容器は、作動ボタン34を押すと、リターンスプリング38を圧縮しながら下降作動し、この加圧力によってピストン35とバルブ37、そしてピストン支持管36も下降して作動シリンダー31内を圧縮する。
【0011】
これによって、作動シリンダー31内の真空圧力が増加しながらバルブ37とピストン支持管36との間を開放することによって作動シリンダー31内の内容物は開放された隙間とピストン支持管36のオリフィスを経て作動ボタン34のノズル33を通じて外部に吐出される。
【0012】
この時、開閉バルブ39は作動シリンダー31の圧力によって流体通路を閉鎖した状態を維持し、これとは反対に、押した作動ボタン34を離すと、リターンスプリング38の復帰力によってピストン35、バルブ37、ピストン支持管36は原位置に上昇し、この作動によって作動シリンダー31内には真空圧力が発生しながら開閉バルブ39が流体通路を開放することによって、内容器10内の内容物が作動シリンダー31内に流入されて次の吐出を待機する。
【0013】
しかし、上記のような従来の化粧品容器は、ノズルが常に露出されることで、ノズルの内部に収容された内容物が変質される虞があって、衛生上の問題点があり、不注意によって望まないポンピングが行われて内容物が吐出されて、内容物が無駄使いされる虞があるという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は上述した問題点を解決するために案出されたもので、本発明の目的は、使用の時、内容物が吐出される移動通路がボタンの下向き加圧によって開閉ブラケットが選択的に開放されて、ノズルの内部に異物が浸透される虞のないポンピング式化粧品容器を提供することにある。
【0015】
また、二重スプリングを利用したポンピング作用の後、制御突起がロッキング突起を加圧する反作用で移動通路の内部に残存する内容物を再吸入して移動通路内部で内容物が変質される虞が全くないポンピング式化粧品容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記のような問題点を解決するために、本発明によるポンピング式化粧品容器は、内部に内容物が貯蔵される容器本体100と;上記容器本体100の内部に貯蔵された内容物をポンピングするポンピング部材200と;上記容器本体100の上部に結合され、上記ポンピング部材200によってポンピングされた内容物が通過されるように上下方向に中空310が形成され、上下方向に可動空間320が備えられ、上面にはロッキング突起330が突出形成されるロッキング部材300と;上記ロッキング部材300の上部に結合され、上記中空310と連通されて、上記ポンピング部材200によってポンピングされた内容物が流入される移動通路410が形成され、上記可動空間320に嵌められて上下に移動される外部可動ブラケット440が備えられる中間体400と;上記中間体400の上面に回転されるように結合され、下面には上記ロッキング突起330と当接して上記中間体400の上下方向の移動を選択的に許容する制御突起520が備えられる開閉ブラケット500と;上記ロッキング突起330は上面に制御突起520が嵌められて固定されるように凹まれて形成される陷沒部331と;上記ロッキング突起330の上面には上記陷沒部331と連続的に形成され、一側に下向きに傾斜された傾斜面332が備えられて、上記中間体400に外力が作用されると、上記開閉ブラケット500が上記移動通路410の端部を開放することを特徴とする。
【0017】
また、上記中間体400の上面を覆って、上記開閉ブラケット500が回転されて制御突起520がロッキング部材330から離脱時、上下方向への作動が確保され、上記移動通路410の端部の上部が覆われるように突出部610が備えられたボタン600がさらに含まれることを特徴とする。
【0018】
また、上記容器本体100の上部に結合されて、上記容器本体100を密閉し、中央には上記ポンピング部材200が設置される第1空間111と;上記第1空間111の外側に備えられ、下部スプリングS1の下端が当接する第2空間112と;上記第2空間112の外側に備えられ、上記可動空間320の外部を囲む第3空間113とが含まれたカバー110と;上記ポンピング部材200が密閉されるように上記ポンピング部材200の外部を覆ったまま上記第2空間112に嵌められて、下部スプリングS1の上端によって内壁が弾性的に支持されるように結合され、上記移動通路410及び中空310と連通される連通孔710が備えられ、この連通孔の内部には係止突起711が備えられる密閉ブラケット700と;上記中間体400の内側面に下向きに突出して形成され、上記中空310を貫通して上記連通孔710に嵌められ、上記係止突起と当接すると、上記密閉ブラケットを下向きに移動させる内部ブラケット450と;上記内部ブラケット450の外周面に結合され、下端は上記密閉ブラケット700の上面によって支持され、上端は上記中間体400の内壁によって支持される上部スプリングS2がさらに含まれることを特徴とする。
【0019】
また、上記中間体の上面に形成される回転空間420と;上記回転空間420と連結され、上記制御突起520が挿入されて回転される回転溝430と;上記制御突起520に連結された状態で、上記回転空間420に嵌められて回転される回転軸510とがさらに含まれることを特徴とする。
【0020】
また、上記開閉ブラケット500には、上記回転軸510による回転の時、上記移動通路410の端部を選択的に開閉する開閉部530がさらに含まれることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
以上、上述したような本発明によれば、使用の時、内容物が吐出される移動通路がボタンの下向き加圧によって開閉ブラケットが選択的に開放されて、ノズルの内部に異物が浸透される虞のない長所がある。
【0022】
また、二重スプリングを利用したポンピング作用の後、制御突起がロッキング突起を加圧する反作用で移動通路の内部に残存する内容物を再吸入して移動通路内部で内容物が変質される虞が全くない長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の好ましい実施例によるポンピング式化粧品容器の分解斜視図である。
【
図2】本発明の好ましい実施例によるポンピング式化粧品容器の初期状態の断面図である。
【
図3】本発明の好ましい実施例によるポンピング式化粧品容器の開閉ブラケットが開放されて移動通路の端部が開放された状態の断面図である。
【
図4】本発明の好ましい実施例によるポンピング式化粧品容器のボタンが加圧されて内容物をポンピングする状態を示す断面図である。
【
図5】従来技術のポンピング式化粧品容器の構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付された図面を参照して、本発明の実施例を説明する。各図面に提示された同じ符号は同じ部材を示す。本発明を説明する際に、係わる公知機能または構成に関する具体的な説明は本発明の要旨を明確にするために省略する。
【0025】
図1は本発明の好ましい実施例によるポンピング式化粧品容器の分解斜視図であり、
図2は本発明の好ましい実施例によるポンピング式化粧品容器の初期状態の断面図であり、
図3は本発明の好ましい実施例によるポンピング式化粧品容器の開閉ブラケットが開放されて移動通路の端部が開放された状態の断面図であり、
図4は本発明の好ましい実施例によるポンピング式化粧品容器のボタンが加圧されて内容物をポンピングする状態を示す断面図である。
【0026】
本発明の好ましい実施例によるポンピング式化粧品容器は容器本体100、ポンピング部材200、ロッキング部材300、中間体400及び開閉ブラケット500が含まれ、ストッパー10、カバー110、第1空間111、第2空間112、第3空間113、吸入部210、吸入ノズル220、ピストン230、中空310、可動空間320、ロッキング突起330、陷沒部331、傾斜面332、移動通路410、回転空間420、回転溝430、外部可動ブラケット440、内部ブラケット450、回転軸510、制御突起520、開閉部530、ボタン600、突出部610、密閉ブラケット700、連通孔710、係止突起711、下部スプリングS1、上部スプリングS2がさらに含まれることができる。
【0027】
上記容器本体100は内部に内容物が貯蔵される部材で、このような容器本体100の内部には、
図1〜
図4に示すように、後述するポンピング部材200の作動によって上昇しながら容器本体100の内部に真空状態を維持させる真空ピストンPが備えられている。
【0028】
また、上記のような容器本体100の上部はカバー110によって密閉される。このようなカバー110の上部には第1空間111、第2空間112及び第3空間113が形成される。
【0029】
上記第1空間111は後述するポンピング部材200が設置されて、容器本体100の内部に貯蔵された内容物をポンピングすることができるように形成された空間であり、第2空間112は下部スプリングS1の下端を支持するとともに、密閉ブラケット700が嵌合されて、ポンピング部材200を密閉させる役割を果たす空間である。
【0030】
また、上記第3空間113は後述するロッキング部材300の可動空間が収容されるように可動空間320の外部を囲む空間である。
【0031】
上記ポンピング部材200は、上述したように、第1空間111に設置されて、容器本体100の内部の内容物を吸い込んで、後述する中間体400の移動通路410に移動させる役割を果たす部材である。
図1〜
図4に示すように、ポンピング部材200は、吸入部210、吸入ノズル220、ピストン230で構成される。
【0032】
上記吸入部210は第1空間111の下部に設置されて、吸入ノズル220とピストン230のポンピング作用によって内容物を吸い込む部材であり、このように吸入された内容物は吸入ノズル220を通じて連通孔710と後述する中空310を経て移動通路410に移動される。
【0033】
ここで、上記連通孔710は密閉ブラケット700に上下に貫通して形成された通孔であり、密閉ブラケット700はポンピング部材200の外部を密閉させる役割を果たし、下端は上記第2空間112に嵌合される。
【0034】
上記ロッキング部材300は、
図1〜
図4に示すように、容器本体100の上部に結合される部材で、このようなロッキング部材300は中空310、可動空間320、ロッキング突起330が含まれる。
【0035】
上記中空310はロッキング部材300の中央に形成され、上下に貫通して形成される。このような中空310は連通孔710及び移動通路410と連通される。
【0036】
また、上記ロッキング部材300の上面には上下方向に可動空間320が備えられる。このような可動空間320は外部可動ブラケット440が嵌められて上下に作動する空間で、上述したように、第3空間113に収容される。
【0037】
一方、上記ロッキング部材300の上面には陷沒部331が形成されたロッキング突起330が備えられる。このようなロッキング突起330は後述する開閉ブラケット500が移動通路410の端部を密閉している時は、制御突起520が陷沒部331に嵌められて固定される。
【0038】
また、上記ロッキング部材300には陷沒部331が連続的に形成され、一側に傾斜された傾斜面332が備えられることが特徴である。使用者がボタン600を下方に押すと、制御突起520が陷沒部331から離脱されながら、傾斜面332に沿ってスライディングされて、開閉ブラケット500が
図3に示すように上側にそり返る。
【0039】
即ち、開閉ブラケット500は使用者が手で回転させて移動通路410の端部を開放することもでき、ボタン600を加圧して開放することもできる。
【0040】
これによって、本発明の好ましい実施例によるポンピング式化粧品容器は、流通の際または末開封の際、開閉ブラケット500開かれることが防止されるように、中間体400とロッキング部材300との間には脱離が容易なストッパー10が備えられることが好ましい。
【0041】
上記中間体400は、
図1〜
図4に示すように、上述したロッキング部材300の上部に結合される部材で、中空310及び連通孔710と連通される移動通路410が備えられる。このような移動通路410は上述したポンピング部材200によってポンピングされた内容物が流入されて端部に排出される。
【0042】
一方、上記中間体400の上面には回転空間420と回転溝430とが備えられ、
図2〜
図4に示すように、中間体400の内側面には内部ブラケット450が形成される。上記回転空間420は後述する開閉ブラケット500の回転軸が嵌合されて開閉ブラケット500が回転されることができるようにする役割を果たす。
【0043】
また、上記回転溝430は回転軸510と連続的に連結される制御突起520が回転される空間であり、このような回転溝430と上記回転空間420は連続的に形成される。
【0044】
一方、上記内部ブラケット450は中空310を貫通して連通孔710に嵌められて上下に可動される部材で、このような内部ブラケット450は中空310に内容物が漏出されることを防止する役割を果たすことができる。
【0045】
上記開閉ブラケット500は、
図1〜
図4に示すように、回転軸510と制御突起520及び開閉部530を含む部材で、このような開閉ブラケット500は移動通路410の端部を選択的に開閉する役割を果たす。
【0046】
上記回転軸510は回転空間420に回転されるように嵌められる部材であり、制御突起520はこのような回転軸510と連続的に形成される部材である。制御突起520は開閉ブラケット500が移動通路410の端部を阻んでいる位置ではロッキング突起330の陷沒部331に端部が嵌められて固定されて、回転軸510が回転されると、移動通路410の端部が開放されるようにそり返る。
【0047】
ここで、開閉部530は移動通路410の端部を覆うことができる形状に製作されて、回転軸510による開閉ブラケット500が回転する時、移動通路410を選択的に開閉して移動通路410に異物が流入されることを遮断する役割を果たす。
【0048】
一方、上記のような中間体400の上面にはボタン600が備えられることが好ましい。このようなボタン600はストッパー10が除かれた状態で加圧されると、開閉ブラケット500を回転させて、
図3に示すようにそり返りながら制御突起520がロッキング突起330から固定が解除された後上下方向への作動が確保される。
【0049】
これによって、使用者は開閉ブラケット500がそり返った状態でボタン600を下向きに加圧して容器本体100の内部に貯蔵された内容物を吐出することができる。
【0050】
また、上記ボタン600の外周面には突出部610が備えられる。このような突出部610は移動通路410の端部の上部が覆われるようにする。
【0051】
即ち、上記ボタン600は中間体400が外部に露出されることを防止して、見かけを秀麗にさせる役割を果たすものであると言える。
【0052】
以下、上記のような構成を有するポンピング式化粧品容器の作動について説明する。
【0053】
まず、
図2には本発明の好ましい実施例によるポンピング式化粧品容器の初期状態が示されている。
【0054】
上記のような初期状態で、使用者はストッパー10を取り除いた後、ボタン600を押して制御突起520を陷沒部331から離脱させると、開閉ブラケット500が回転されながら移動通路410の端部を開放して
図3の状態に転換される。
【0055】
上記のように、移動通路410の端部が開放された状態で、使用者はボタン600を下方へ加圧すると、中間体400が下向きに移動される。内部ブラケット450の下側端部が連通孔710の内部に備えられた係止突起711と当接するまで下向きに移動させ、ここまでの動作を1次下向き移動段階と言う。このような状態では、ポンピング部材200の作動がないので、下部スプリングS1と上部スプリングS2には弾性復元力が一切の保存れない。
【0056】
上記のように、1次下向き移動段階で、使用者がボタン600を加圧し続けると、
図4に示すように、中間体400が下向きに移動される。これと同時に、内部ブラケット450は連通孔710の内壁に沿って下向きに移動され、外部可動ブラケット440は可動空間320に嵌められて下向きに移動される。
【0057】
ここで、内部ブラケット450の端部が連通孔710の内部に備えられた係止突起711と当接した状態であるので、ボタン600の加圧によって密閉ブラケット700は下向きに移動される。このような状態を2次下向き移動段階と言う。
【0058】
上記のように、密閉ブラケット700が下向きに移動されると、下側端部が支持される下部スプリングS1には弾性復元力が保存され、これと同時に密閉ブラケット700の上面に下側端部が支持され、上側端部は中間体400の内壁によって支持される上部スプリングS2にも弾性復元力が保存される。
【0059】
また、上記のように、下部スプリングS1と上部スプリングS2に弾性復元力が保存されながら密閉ブラケット700が下向きに移動されると、ポンピング部材200も下向きに移動されながら容器本体100の内部に貯蔵された内容物をポンピングする。
【0060】
上記のように、ポンピング部材200によってポンピングされた内容物は移動通路410を経て外部に排出される。
【0061】
一方、上記のように、ボタン600を下向きに加圧してポンピングされた後、中間体400と密閉ブラケット700は再び上向きに移動される。上記中間体400と密閉ブラケット700は1次下向き移動段階と同じ位置まで上昇する。
【0062】
その後、使用者はそり返った開閉ブラケット500を回転させて開閉部530で移動通路410の端部を密閉させる。上記のように、開閉ブラケット500が移動通路410の端部を密閉させるためには、開閉ブラケット500を移動通路410の端部を開放する反対方向に回転させる。
【0063】
これによって、制御突起520がロッキング突起330の傾斜面332を加圧しながら陷沒部331に端部が挿入される。ロッキング突起330が加圧されることに対する反作用で中間体400は上向きに移動されながら連通孔710の内部には圧力が発生されて、移動通路410に残存する内容物を連通孔710の内部に再吸入(Suck−back)する。
【0064】
また、上記のように、陷沒部331に制御突起520の端部が挿入されると、開閉部530は移動通路410の端部を密閉すると同時に、中間体400が下向きに移動されることを防止し、ボタン600を使用者が再び加圧する前までは本発明の好ましい実施例によるポンピング式化粧品容器はロッキングされた状態が維持される。
【0065】
図面及び明細書に最適な実施例が開示された。ここで特定用語を用いたが、これは本発明を説明するための目的で用いられたものであって、意味の限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するためのものではない。従って、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、これから多様な変形及び均等な他の実施例が可能であることを理解すべきである。また、本発明の真の技術的保護範囲は特許請求の範囲の技術的思想によって定められるべきである。