特許第6112460号(P6112460)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6112460
(24)【登録日】2017年3月24日
(45)【発行日】2017年4月12日
(54)【発明の名称】改良型連結システム
(51)【国際特許分類】
   A44B 99/00 20100101AFI20170403BHJP
   B60R 22/18 20060101ALI20170403BHJP
【FI】
   A44B99/00 611N
   B60R22/18
【請求項の数】20
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-552511(P2013-552511)
(86)(22)【出願日】2011年2月22日
(65)【公表番号】特表2014-511216(P2014-511216A)
(43)【公表日】2014年5月15日
(86)【国際出願番号】US2011025648
(87)【国際公開番号】WO2012105988
(87)【国際公開日】20120809
【審査請求日】2013年9月18日
【審判番号】不服2015-16078(P2015-16078/J1)
【審判請求日】2015年8月31日
(31)【優先権主張番号】13/020,061
(32)【優先日】2011年2月3日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513188941
【氏名又は名称】ワークショップ エックスアイ,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【弁理士】
【氏名又は名称】清原 義博
(72)【発明者】
【氏名】ファルバイ,マーク
【合議体】
【審判長】 久保 克彦
【審判官】 井上 茂夫
【審判官】 蓮井 雅之
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2008/0301912(US,A1)
【文献】 米国特許第5815843(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A44B99/00
B60R22/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
解放可能な連結システムであって、該システム(100)は、
ベース(110)と
ベース(110)に連結される長手方向部材(120)であって、長手方向の寸法(140)、幅方向の寸法(142)、およびベース隆起の寸法(144)を有する長手方向部材(120)と、
バックル(160)と、を含み、
ここで、ベース(110)はバックル(160)よりも柔軟な材料からなり、長手方向部材(120)とベース(110)とは、長手方向の寸法(140)に平行であり且つ幅方向の寸法(142)に対して略中間にある、長手方向の連結部(126)によって連結され、
該システム(100)はさらに、
上部および底部を有する平面(162)と、この平面(162)から伸びて互いに面するように配向された第1および第2のホックで留め領域(164)、(166)とを含むバックル(160)を含み、ここで、第1および第2のホックで留め領域(164)、(166)と平面(162)とによって、バックル(160)内に長手方向部材(120)を係合させるための、長手方向部材(120)の幅方向の寸法(142)およびベース隆起の寸法(144)に対応する部分的に囲まれた領域(185)が定義され
長手方向部材(120)はさらに、長手方向部材(120)に係合したバックル(160)が、長手方向部材(120)の端部を超えて並進するのを防ぐ停止部(130)を含むことを特徴とする、解放可能な連結システム。
【請求項2】
第1および第2のホックで留め領域は、平面の底部平面から直交して伸び、ここで平面は、長手方向部材の幅方向の寸法に対応する幅を含むことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
長手方向部材は、剛性部材および柔軟性部材を含み、ここで柔軟性部材は、剛性部材に巻き付けられ、連結されることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
長手方向部材とベースとの間の連結は、柔軟性部材と剛性部材の両方を通って伸びるステッチを含むことを特徴とする、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
柔軟性部材と剛性部材との間の連結は、柔軟性部材と剛性部材を通ってのみ伸びる少なくとも1つの第2のステッチを含むことを特徴とする、請求項3に記載のシステム。
【請求項6】
長手方向部材とベースとの間の連結は、ステッチを含み、ここでステッチの長さは、長手方向部材の長手方向の寸法未満であることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
バックルは、平面から伸びて互いに面するように配向された第3および第4のホックで留める領域をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
ベースおよび長手方向部材は、I字型の領域を形成し、ここでI字型の領域の上部は、長手方向部材の底部を含み、I字型の領域の中央部は、長手方向部材とベースとの間の連結部を含み、およびI字型の領域の底部は、ベースを含むことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
バックル(660)は、平面(662)から伸びて互いに面するように配向された第3および第4のホックで留める領域(666)、(667)をさらに含み、
第1、第2、第3、および第4のホックで留める領域(664)、(665)、(666)、(667)と平面(662)とによって、バックル(660)内に長手方向部材(120)を係合させるための、長手方向部材(120)の長手方向の寸法(140)およびベース隆起の寸法(144)に対応する、第2の部分的に囲まれた領域(686)がさらに定義されることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
第1および第2のホックで留め領域は、長手方向部材とベースとの間の連結に対応する間隙を形成することを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
バックルの平面は、一連の2つの平行な凹部を含むことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
解放可能な連結システムであって、該システム(100)は、
ベース(110)と
ベース(110)に連結される長手方向部材(120)であって、長手方向の寸法(140)、幅方向の寸法(142)、およびベース隆起の寸法(144)を有する長手方向部材(120)と、
バックル(160)と、を含み、
ここで、ベース(110)はバックル(160)よりも柔軟な材料からなり、長手方向部材(120)とベース(110)とは、長手方向の寸法(140)に平行であり且つ幅方向の寸法(142)に対して略中間にある、長手方向の連結部(126)によって連結され、
該システム(100)はさらに、
上部および底部を有する平面(162)と、この平面(162)から伸びて互いに面するように配向された第1および第2のホックで留め領域(164)、(166)とを含むバックル(160)を含み、ここで、第1および第2のホックで留め領域(164)、(166)と平面(162)とによって、バックル(160)内に長手方向部材(120)を係合させるための、長手方向部材(120)の幅方向の寸法(142)およびベース隆起の寸法(144)に対応する部分的に囲まれた領域(185)が定義され、部分的に囲まれた領域(185)は、長手方向部材(120)とベース(110)との間の連結部(126)に対応する間隙(180)を含み、
長手方向部材(120)はさらに、長手方向部材(120に係合したバックル(160)が、長手方向部材(120)の端部を超えて並進するのを防ぐ停止部(130)を含むことを特徴とする、解放可能な連結システム。
【請求項13】
バックル(160)をベース(110)に解放可能に連結する方法であって、該方法は、
バックル(160)よりも柔軟な材料からなるベース(110)、長手方向側の1つの端部に停止部(130)を含む長手方向部材(120)、およびバックル(160)を提供する工程、
長手方向部材(120)の長手方向の寸法(140)に平行であり、長手方向部材(120)の幅方向の寸法に対して略中間にある固定された長手方向の連結部(126)を介して、長手方向部材(120)をベース(110)に連結する工程、
バックル(160)を、長手方向部材(120)の長手方向(140)および幅方向(142)の寸法と合わせる工程、
およびバックル(160)を、長手方向部材(120)を実質的に包囲するように、長手方向部材(120)上にホックで留め、長手方向部材(120)とベース(110)との間の連結に対応する間隙(180)を形成する工程、を含むことを特徴とする方法
【請求項14】
バックルを長手方向部材の長手方向側に隣接して位置付ける工程をさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
長手方向部材の長手方向の寸法に平行であり、長手方向部材の幅方向の寸法に対して略中間にある固定された長手方向の連結部を介して、長手方向部材をベースに連結する工程は、I字型の領域を形成する工程をさらに含み、ここで、I字型の領域の上部は、長手方向部材の底部を含み、I字型の領域の中央部は、長手方向部材とベースとの間の連結部を含み、I字型の領域の底部は、ベースを含むことを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
バックルを、長手方向部材を実質的に包囲するように長手方向部材上にホックで留め、長手方向部材とベースとの間の連結に対応する間隙を形成する工程は、長手方向部材の幅方向の寸法の各端部のまわりのバックル上に2つのホックで留める領域の各々をホックで留める工程をさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
長手方向部材の長手方向の寸法に沿ってバックルを並進させる工程をさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
幅方向の配向に平行に配向されたバックル上の2つの平行な凹部にストラップを通す工程をさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
長手方向部材は、剛性部材および柔軟性部材をさらに含み、ここで、柔軟性部材は、剛性部材に長手方向に巻き付けられ、連結されることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
バックルは、平面と、この平面と共に長手方向部材の幅方向の寸法に対応する部分的に囲まれた領域を形成する2つのホックで留め領域と、をさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、改良型連結システムに関する。特に、本発明は、解放可能なモジュールの連結システムおよび操作の方法に関する。
【背景技術】
【0002】
連結システムは部材/構成要素を互いに取り付ける。1つのタイプの連結システムは、ユーザーが部材を互いに繰り返し連結するか又は互いから切り離すことを可能にする解放可能な連結システムである。例えば、従来の自動車のシートベルトは、乗客を特定の席に固定するために使用され得る解放可能な連結システムである。同様に、ベルトは、ズボンをユーザーのウエストのまわりで固定するための解放可能な連結システムである。解放可能な連結システムは、一緒に連結される複数の構成要素を含む。自動車のシートベルトは、少なくとも2つのストラップおよび2つの相互連結するバックルを含む。同様に、ベルトはストラップおよびバックルを含む。
【0003】
解放可能な連結システムは、様々な用途に使用されてもよく、その各々は、最適な性能特性の階層(hierarchy)に対応する。例えば、アウトドアバックパック上の解放可能な連結システムは、最適な性能のために高耐久性および低重量の両方を必要とする。対照的に、トラック上にペイロードを固定するために使用される解放可能な連結システムは、高耐久性および高い力の耐性(high force tolerance)を必要とする。さらなる性能の要因は、製造コスト、外観、直観的な操作などを含む。それ故、特定の解放可能な連結システムの性能特性は、特定の用途に多かれ少なかれ最適であり得る。例えば、VELCROのスナップロック解放可能な連結は、ポケットフラップ閉鎖システムを含む多くの軽量の用途に有用である。しかしながら、カムバックルは、その相対的な重量および力の耐性のために、より重い重量の用途により適切である。
従来の解放可能な連結システムは、モジュールの柔軟で優れた解放可能な連結システムとして使用するための最適な性能特性を提供することができない。モジュールの解放可能な連結システムは、解放可能な連結システムのための性能特性に加えて、様々な構成要素の効果的な相互連結を促進する解放可能な連結システムとしてさらに定義される。例えば、軍用のMOLLE(モジュールの軽量貨物運搬装置)は、様々な構成要素のベース部材への解放可能な連結を促進する複数のPAL(ポーチを付けた梯子(pouch attach ladder))のストラップを含む。システムは、選択的な相互連結する機構を促進し、特定機能に順応するために、主としてベストおよび相当する構成要素などの軍用の上着上で使用される。不運にも、MOLLEシステムを含む従来のモジュールの解放可能な連結システムは、小売りでの用途のための性能特性を最適化しない。例えば、MOLLEシステムは、構成要素を相互連結するための多数の魅力的でない水平のストラップを必要とする。さらに、MOLLEシステムおよび他のモジュールシステムは、直観的でない複雑な連結方法を必要とする。さらに、ほとんどの既存のモジュールの連結システムは、構成要素を選択的に連結する及び/又はそれに間隔をつけるのに有用であり得る、バックルを含まない。それ故、産業においてシステム構成要素を含む、改良型連結システムおよび操作の直観的な方法が必要とされている。
【0004】
特許文献1(米国特許出願公開第2008/0301912号明細書)には、帯状の布を折り畳んで形成したbutton12の端部を、seam36,38によって、substrate31に縫合して取り付け、このbutton12に、plate14を係合させた連結構造が記載されている。特許文献2(米国特許第5815843号明細書)には、雄部材40と雌部材42とからなるfastener10が記載されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、改良型連結システムに関する。本発明の1つの実施形態は、ベース、長手方向部材、およびバックルを含む、解放可能な連結システムに関する。長手方向部材は、長手方向の寸法に平行であり、幅方向の寸法に対して略中間にある(medial)ベースに固定可能に連結される。バックルは,平面、および互いに反対に方向付けられた平面から伸びる第1および第2のホックで留められた領域(hooked region)を含む。第1および第2のホックで留められた領域および平面は、長手方向部材の幅方向の寸法およびベース隆起の寸法(base rise dimension)に対応する部分的に囲まれた領域を定義する。部分的に囲まれた領域における間隙は、長手方向部材とベースとの間の連結に対応する。本発明の第2実施形態は、バックルをベースに解放可能に連結する方法に関し、該方法は、ベース、長手方向部材、およびバックルを提供する工程、長手方向部材をベースに連結する工程、バックルを、長手方向部材の長手方向および幅方向の寸法と合わせる工程、およびバックルを、長手方向部材を実質的に包囲する長手方向部材上にホックで留める工程であって、長手方向部材とベースとの間の連結に対応する間隙を形成する工程、を含む。
【0006】
本発明の実施形態は、解放可能な連結システムの分野における著しい発展を表わす。従来の解放可能な連結システムは、限定されないが、モジュラリティー、直観的な操作、最大の耐久性、および最小重量を含む、本発明の性能特性をすべて提供することができない。具体的には、本発明の実施形態は、バックルをベースに連結するために使用され得る。ベースは、衣服、運搬装置、または耐荷重ストラップ(load bearing strap)などの、柔軟な優れた部材でもよい。システムは、ポケットまたはポーチの解放可能な閉鎖などの、個別の位置の解放可能な連結に使用されてもよい。システムはまた、複数の解放可能な連結位置を促進するために、モジュールの連結システムとして使用されてもよい。多くの解放可能な連結システム(すなわちVELCRO、スナップロックなど)とは対照的に、本発明の実施形態は、偶発的な圧縮力及び/又は砕片の蓄積(debris accumulation)に耐性のある耐久性の解放可能な連結を提供する。さらに、本発明の構成要素は、効率的に製造されることができる。
【0007】
本発明のこれらおよび他の特徴および利点は、続く説明および添付の請求項において明記され、より十分に明らかとなるであろう。特徴および利点は、添付の請求項で特に指摘される、器具および組み合わせによって実現され、得られ得る。さらに、以下に明記されるように、本発明の特徴および利点は、本発明の実施によって習得され得るか、もしくは説明から明白となるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の以下の説明は、図を考慮して理解され得、図は、本発明の具体的な態様を例示し、本明細書の一部分である。以下の説明と共に、図は、本発明の原理を実証し説明する。図において、物理的な寸法は、明確さのために誇張され得る。異なる図面中の同じ参照番号は同じ要素を表わし、したがって、それらの説明は省略されるであろう。
【0009】
図1図1は、本発明の実施形態に従う、引き離された構成における解放可能な連結システムの斜視図を示す。
図2図2は、部分的に連結した構成における図1の解放可能な連結システムの斜視図を示す。
図3図3は、連結した構成における図1の解放可能な連結システムの斜視図を示す。
図4図4は、図1の解放可能な連結システムの長手方向部材およびベース構成要素の斜視図を示す。
図5図5は、図1の解放可能な連結システムのバックルの斜視図を示す。
図6図6は、図1の解放可能な連結システムのバックルの第2の斜視図を示す。
図7図7は、本発明の実施形態に従う、代替的なバックルの斜視図を示す。
図8図8は、本発明の実施形態に従う、第2の代替的なバックルの斜視図を示す。
図9図9は、本発明の実施形態に従う、図7の代替的なバックルを含む代替的な解放可能な連結システムの斜視図を示す。
図10図10は、本発明の実施形態に従う、代替的な解放可能な連結システムの斜視図を示す。
図11図11は、図5−6のバックルを含む、図10に例示される解放可能な連結システムの構成要素の裏返しにした斜視図を示す。
図12図12は、本発明の実施形態に従う、代替的なバックルの斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、改良型連結システムに関する。本発明の1つの実施形態は、ベース、長手方向部材、およびバックルを含む解放可能な連結システムに関する。長手方向部材は、長手方向の寸法に平行であり、幅方向の寸法に対して略中間にあるベースに固定可能に連結される。バックルは,平面、および互いに反対に方向付けられた平面から伸びる第1および第2のホックで留められた領域を含む。第1および第2のホックで留められた領域および平面は、長手方向部材の幅方向の寸法およびベース隆起の寸法に対応する部分的に囲まれた領域を定義する。部分的に囲まれた領域における間隙は、長手方向部材とベースとの間の連結に対応する。本発明の第2実施形態は、バックルをベースに解放可能に連結する方法に関し、該方法は、ベース、長手方向部材、およびバックルを提供する工程、長手方向部材をベースに連結する工程、バックルを、長手方向部材の長手方向および幅方向の寸法と合わせる工程、およびバックルを、長手方向部材を実質的に包囲する長手方向部材上にホックで留める工程であって、長手方向部材とベースとの間の連結に対応する間隙を形成する工程、を含む。また、実施形態は、柔軟で優れたベースの解放可能な連結システムに関して記載されているが、当然のことながら、本発明の教示は、他の領域に適用可能である。
【0011】
最初に、一般に(100)で明示される解放可能な連結システムの斜視図を例示する、図1−3が参照される。システム(100)は、ベース(110)、長手方向部材(120)、およびバックル(160)を含む。バックル(160)は、長手方向部材(120)上で連結方法によってベース(110)に解放可能に連結され得る。図2−3に示されるように、連結方法は、長手方向部材(120)上にバックル(160)をホックで留める工程を含む。連結方法によって、バックル(160)は、解放可能な連結を維持しながら長手方向部材(120)に沿って並進する(translate)ことができる。連結方法および対応する構成要素の構造は,より詳細に以下に記載される。ベース(110)は、長手方向部材(120)が連結される任意の表面であってもよい。それ故、解放可能な連結システムは、種々様々な連結の用途に使用されてもよい。例示されるベース(110)は、衣服、バックパック、またはストラップの外表面などの、織物材料を含む柔軟で優れた表面である。ベース(110)はさらに、ベースフラップ(102)およびベース底部(104)を含む。ベースフラップ(102)は、ベース底部(104)に重なる。
【0012】
長手方向部材(120)の1つの実施形態に関する詳細を例示するために、図1−3に加えて図4が参照される。長手方向部材(120)は、下記に記載される方法でベース(110)に連結された任意の細長い構造であってもよい。長手方向部材(120)は、長手方向の寸法(140)、幅方向の寸法(142)、およびベース隆起の寸法(144)を含む。当然のことながら、長手方向の寸法(140)は、幅方向の寸法(142)およびベース隆起の寸法(144)それぞれに対して、必ずしも最長の寸法でなくてもよい。長手方向部材(120)は、ベース連結部(coupling)(126)を介してベース(110)に連結される。ベース連結部(126)は、長手方向の寸法(140)と平行に且つ幅方向の寸法(142)にわたって略中間に配向される。ベース連結部(126)の位置決めは、長手方向部材(120)とベース(110)との間でI字型(幅方向の寸法(142)対ベース隆起の寸法(144))をもたらす。I字型の水平方向の頂部領域は、長手方向部材の幅方向の寸法(142)によって形成される。I字型の垂直方向の中央領域は、ベース連結部(126)によって形成される。I字型の底部の水平方向領域は、長手方向部材(120)の直下のベース(110)の領域によって形成される。例示される長手方向部材(120)は、柔軟性部材(122)および剛性部材(124)を含む。当然のことながら、剛性部材(124)は、高強度の用途に使用され得る随意の構成要素である。柔軟性部材(122)は、ナイロンなどの柔軟性材料から作られ、剛性部材(124)は、ゴムまたはプラスチック複合材などの略剛性の材料から作られ得る。柔軟性部材(122)は、長手方向の構成において、剛性部材(124)に巻き付けられ、連結される。柔軟性部材(122)の具体的な巻き付ける且つ連結する構成は、連結した構成において長手方向部材(120)に対してバックル(160)の操作上の並進を妨げる、長手方向部材(120)の長手方向側の1つに停止部(130)および(132)(図4を参照)を含み得る。柔軟性部材(122)および剛性部材(124)との間の連結は、少なくとも1つの柔軟で剛性な連結部(128)を含む。柔軟で剛性な連結部(128)は、長手方向の寸法(140)と平行に且つ幅方向の寸法(142)に対してベース連結部(126)の横に配向される。柔軟で剛性な連結部(128)は、柔軟性部材(122)と剛性部材(124)のみを通って伸び、ベース(110)には伸びない。
【0013】
バックル(160)の1つの実施形態に関する詳細を示すために、図1−3に加えて図5および6が参照される。例示されるバックル(160)は、平面(162)、および第1および第2のホックで留める領域(164)、(166)を含む、三次元の剛性構造である。第1および第2のホックで留める領域(164)および(166)は、平面(162)から伸びて、互いに反対に方向付けられる。ホックで留める領域(164)および(166)は、図1−3に示されるように、平面(162)から直交して伸び得るか、または図7に例示される代替的なバックルの実施形態で例示されるように、平面から平行に伸び得る。第1および第2のホックで留める領域(164)および(166)は、各々、L字型を形成するように、2つの直交したサブ領域を含む。ホックで留める領域(164)および(166)のL字型のサブ領域は、L字型の領域が互いに面しているように、互いに反対に配向される。間隙(180)は、ホックで留める領域(164)および(166)の各々の端部間で形成される。間隙(180)の大きさは、長手方向部材(120)に対してバックル(160)の並進を促進するために、長手方向部材のベース連結部(126)の幅に対応するように特別に合わせられる。さらに、ホックで留める領域(164)、(166)は、平面(162)の幅方向の寸法内に配されるように配向される。ホックで留める領域(164)、(166)および平面(162)は、部分的に囲まれた領域(185)を定義する。部分的に囲まれた領域(185)は、上に記載された間隙(180)を除いて囲まれる。部分的に囲まれた領域(185)の大きさは、長手方向部材(120)に対してバックル(160)の並進を促進するために、長手方向部材(120)の幅方向の寸法(142)およびベース隆起の寸法(144)に対応するように特別に合わせられる。ホックで留める領域(164)、(166)は、曲がった外側凹部(165)、(167)をさらに含む。曲がった外側凹部(165)、(167)は、ユーザーが長手方向部材(120)に対してバックル(160)に必要な並進力を働かせることを可能にするために、ユーザーの親指/指を受け取るように構成される。長手方向部材(120)に対するバックル(160)の並進は、解放可能な連結の方法に関連してより詳細に以下に記載される。
【0014】
バックル(160)はまた、バックル(160)の長手方向の寸法に垂直に配向された、一連の平行な凹部(171)、(173)を含み得る。平行な凹部(171)、(173)の配向は、長手方向の配向におけるストラップ(170)のバックル(160)への連結を促進する。あるいは、平行な凹部は、限定されないが、モジュールの部材、ストラップなどを含む他のタイプの対象をバックルに連結するために使用されてもよい。1つの代替的なバックル(160)を連結するスキームは、図11に関連して記載される。バックル(160)はまた、第2の凹部(175)、(177)を含んでもよい。例示される第2の凹部(175)、(177)は、バックル(160)の長手方向の寸法に平行に配向される。第2の凹部(175)、(177)は、バックルの総重量を減少させるために、またはさらなる連結するオプションを提供するために使用されてもよい。当然のことながら、平行な凹部(171)、(173)および第2の凹部(175)、(177)は、異なる連結の配向を促進するために、バックル(160)に対して任意の方向に配向されてもよい。
【0015】
システムの例示されていない1つの適用は、単純化された調整可能な固定システムを形成することである。ストラップの1つの端部は、バックルの平行な凹部(171)、(173)を通り得(routed)、それによってストラップをバックルに調節可能に連結する。ストラップの反対の端部は、長手方向部材(120)が固定可能に連結されるベース(110)として指定され得る。それ故、バックル(160)は、ストラップの2つの端部を一緒に解放可能に連結し得、平行な凹部(171)、(173)によって、ユーザーは、輪状の長さのストラップを調節することができるであろう。それ故、この適用は、アイテムをプラットフォーム上に固定するために使用され得、これは、ストラップをアイテムおよびプラットフォームのまわりを通るようにすることによって、およびその後ストラップを平行な凹部(171)、(173)を通って伸ばすことで輪状の長さのストラップを締めることによって行われる。
【0016】
システム(100)の第2の例示されていない適用は、多位置のモジュールの柔軟で優れたシステムを形成することである。例えば、衣服またはバックパックは、複数の長手方向部材(120)が上に記載された実施形態と一致しているベース(110)であり得る。その後、ユーザーは、バックル(160)を長手方向部材のいずれかに選択的に連結し得る。さらに、その後ユーザーは、特に柔軟で優れたアイテム上へのさらなる選択的な位置決めを促進するように、バックル(160)を長手方向部材に対して並進させることができるであろう。上下に記載されるように、バックル(160)は、様々な形態のアクセサリーに連結され得る。このタイプのモジュールシステムは、軍用のMOLLEシステムの操作と類似しており、これによってユーザーは、様々なタイプのアクセサリーをベストに選択的に連結することができる。
【0017】
操作中に、図1−3に例示されるシステム(100)は、バックル(160)を、長手方向部材(120)を介してベース(110)に解放可能に連結し得る。図1は、システム(100)の切り離された構成を示し、図2−3は、連結された構成を示す。バックル(160)は、長手方向部材の長手方向の端部の1つに隣接して合わせられ得る及び/又は位置付けられ得る。バックル(160)はまた、長手方向部材(120)の幅方向の寸法(142)と一列になるように合わせられる及び/又は位置決めされ得る。長手方向部材(120)に対するバックル(160)の位置決めは、部分的に囲まれた領域(185)と間隙(180)を、それぞれ、長手方向部材(120)の幅方向の寸法(142)とベース連結部(126)と合わせることである。その後、バックル(160)は、バックル(160)内で長手方向部材(120)に係合するように、長手方向の寸法(140)に平行に並進され得る。この係合は、長手方向部材(120)の幅方向の寸法(142)を、バックル(160)の部分的に囲まれた領域(185)内に通すことを含む。さらに、係合は、ベース連結部(126)を、バックル(160)の間隙(180)内に通すことを含む。したがって、バックルは、ベースの表面に略直交した分離力(separational force)に対してベース(110)に解放可能に連結される。しかしながら、係合は同時に、バックル(160)が、長手方向部材(120)の長手方向の寸法(140)とベース(110)の表面の両方に対して平行に長手方向部材に沿って並進することを可能にする。長手方向部材(120)の反対の長手方向の端部は、バックル(160)が係合した長手方向部材(120)の反対の端部を越えてバックル(160)が並進するのを防ぐ、停止部を含み得る。停止部は、柔軟性部材(122)において折り目(132)および図4に示されるような柔軟性部材(122)とベース(110)を通って伸びる停止連結部(134)を含み得る。あるいは、停止部は、折り目およびVELCRO連結などの表面の解放可能な連結の幾つかの形態を含み得る。バックル(160)は、ベース(110)から切り離され、バックル(160)が最初に長手方向部材(120)に係合された長手方向の端部上へとバックル(160)を長手方向に並進させ、戻すことによって、長手方向部材(120)から外される。それ故、この操作順序は、1以上のバックル(160)をベース(110)と選択的に連結し、モジュールシステムを形成するために使用され得る。
【0018】
次に、(260)で一般に明示される、代替的なバックルの斜視図を例示する、図7が参照される。例示される代替的なバックル(260)は、図1−4に示される長手方向部材(120)とともに作用させるために構成され得るか又はその大きさを合わせられ得る。例示されるバックル(260)は、平面(262)およびホックで留める領域(264)、(266)の両方を含む単一の平面を含む。それ故、バックル(260)の製造は、上に記載されたバックル(160)の実施形態に関して単純化され得る。バックル(260)は、2つのホックで留める領域(264)、(266)と平行な平面(262)を含む。バックル(260)は、バックル(260)の長手方向の寸法に垂直に配向された2つの平行な凹部(271)、(273)を含む。第1および第2のホックで留める領域(264)、(266)は、各々、L字型を形成するように2つの直交したサブ領域を含む。ホックで留める領域(264)、(266)のL字型のサブ領域は、互いに面しているように、互いに反対に配向される。間隙(280)は、ホックで留める領域(264)、(266)の各々の端部間で形成される。間隙(280)の大きさは、長手方向部材(120)に対するバックル(260)の並進を促進するために、長手方向部材のベース連結部(126)の幅に対応するように特別に合わせられる。さらに、ホックで留める領域(264)、(266)は、平面(262)の幅方向の寸法内に配置されるように配向される。ホックで留める領域(264)、(266)および平面(262)は、部分的に囲まれた領域(285)を定義する。部分的に囲まれた領域(285)は、上に記載された間隙(180)を除いて囲まれる。部分的に囲まれた領域(285)の大きさは、長手方向部材(120)に対するバックル(160)の並進を促進するために、長手方向部材(120)の幅方向の寸法(142)およびベース隆起の寸法(144)に対応するように特別に合わせられる。
【0019】
次に、(360)で一般に明示される、第2の代替的なバックルの斜視図を例示する、図8が参照される。例示される代替的なバックル(360)は、図1−4に示される長手方向部材(120)とともに作用させるために構成され得るか又はその大きさを合わせられ得る。例示されるバックル(360)は、バックル(360)をシートメタルによって製造するのに利点を有し得る、曲がったホックで留める領域(364)、(366)を組み込む。バックル(360)は、バックル(360)の長手方向の寸法に垂直に配向された2つの平行な凹部(371)、(373)を含む。第1および第2のホックで留める領域(364)、(366)は、各々、C字型を形成するように2つの直交したサブ領域を含む。ホックで留める領域(364)、(366)のC字型のサブ領域は、互いに面しているように、互いに反対に配向される。間隙(380)は、ホックで留める領域(364)、(366)の各々の端部間で形成される。間隙(380)の大きさは、長手方向部材のベース連結部(126)の幅に対応するように特別に合わせられ、長手方向部材(120)に対するバックル(360)の並進を促進する。さらに、ホックで留める領域(364)、(366)は、平面(362)の幅方向の寸法内に配されるように配向される。ホックで留める領域(364)、(366)および平面(362)は、部分的に囲まれた領域(385)を定義する。部分的に囲まれた領域(385)は、上に記載された間隙(380)を除いて囲まれる。部分的に囲まれた領域(385)の大きさは、長手方向部材(120)の幅方向の寸法(142)およびベース隆起の寸法(144)に対応するように特別に合わせられ、長手方向部材(120)に対するバックル(360)の並進を促進する。ホックで留める領域(364)、(366)は、曲がった外側凹部(365)、(367)をさらに含み得る。曲がった外側凹部(365)、(367)は、ユーザーが長手方向部材(120)に対してバックル(360)に必要な並進力を働かせることを可能にするために、ユーザーの親指/指を受け取るように構成される。
【0020】
次に、一般に(400)と明示される、代替的な解放可能な連結システムの斜視図を例示する、図9が参照される。システムは、ベース(410)、長手方向部材(420)、および一連のバックル(460)を含む。長手方向部材(420)は、ベース連結部(426)をさらに含む。長手方向部材(420)は、図1−4に関して上に記載された長手方向部材(120)の実施形態と類似している。バックル(460)は、アクセサリーポーチ(490)のいずれかの側面に連結される。アクセサリーポーチ(490)は、底部(492)およびフラップ(494)をさらに含む。アクセサリーポーチ(490)とバックル(460)との間の連結は、ストラップ部材をバックル(460)の平行な凹部に通すことを含む。当然のことながら、このタイプの連結スキームは、限定されないが、ポケット、スリーブ、ポーチを含む、様々なタイプのアクセサリー上で使用され得、それによって、モジュールシステムを形成する。例示されるバックル(460)は、平面がホックで留める領域(464)、(466)と平行であるように、図7に例示された実施形態と類似している。
【0021】
長手方向部材(420)に解放可能に連結されるためのバックル(460)がさらに例示される。バックル(460)と長手方向部材(420)との間の解放可能な連結は、バックル(460)のホックで留める領域を長手方向部材(420)の幅方向の寸法のまわりに取り付けることを含む。バックル(460)と長手方向部材(420)の間の連結はまた、長手方向部材(420)に対するアクセサリーポーチ(490)の並進を促進する。バックル(460)およびアクセサリーポーチ(490)が長手方向部材(420)に連結される具体的な方法は、解放可能な連結のための方法に関する下記に述べられた工程を含み得る。
【0022】
次に、(500)で一般に明示される、代替的な解放可能な連結システムを例示する、図10−11が参照される。システム(500)は、ベース(510)、長手方向部材(520)、およびバックル(560)(図11のみ)を含む。長手方向部材(520)は、柔軟性部材(522)および剛性部材(524)をさらに含む。長手方向部材(420)は、図1−4に関して上に記載された長手方向部材(120)の実施形態と類似している。バックル(560)は、表面(592)、ストラップ(594)および開口部(598)をさらに含む、アクセサリーポーチ(590)にさらに連結される。当然のことながら、このタイプの連結スキームは、限定されないが、ポケット、スリーブ、ポーチを含む、様々なタイプのアクセサリー上で使用され得、それによって、モジュールシステムを形成する。
【0023】
長手方向部材(520)に解放可能に連結されるバックル(560)がさらに例示される。バックル(560)と長手方向部材(520)との間の解放可能な連結は、バックル(560)のホックで留める領域(564)、(566)を、長手方向部材(520)の幅方向の寸法のまわりに付けることを含む。バックル(560)と長手方向部材(520)との間の連結はまた、長手方向部材(520)に対するアクセサリーポーチ(590)の並進を促進する。バックル(560)およびアクセサリーポーチ(590)が長手方向部材(520)に連結される具体的な方法は、解放可能な連結のための方法に関する下記に述べられた工程を含み得る。
【0024】
次に、(660)で一般に明示される、代替的なバックルを例示する、図12が参照される。例示される代替的なバックル(660)は、図1−4に示される長手方向部材(120)とともに作用するように構成され得るか又はその大きさを合わせられ得る。バックル(660)は、2つの直交した配向において長手方向部材(120)と解放可能に連結されるように構成される。例示されるバックル(660)は、平面(662)および第1、第2、第3、および第4のホックで留める領域(664)、(665)、(666)、(667)を含む、三次元の剛性構造である。第1、第2、第3、および第4のホックで留める領域(664)、(665)、(666)、(667)は、平面(662)から伸び、互いに反対に配向される。例示されるホックで留める領域(664)、(665)、(666)、(667)は、例示されるように平面(662)から直交して伸びる。第1、第2、第3、および第4のホックで留める領域(664)、(665)、(666)、(667)は、各々、L字型を形成するように2つの直交したサブ領域を含む。ホックで留める領域(664)、(666)のL字型のサブ領域は、他のそれぞれのホックで留める領域(664)、(665)、(666)、(667)の2つに面しているように、互いに反対に配向される。例えば、第1のホックで留める領域(664)のL字型の領域は、第2のホックで留める領域(665)と第3のホックで留める領域(666)の両方と反対に配向される。第1の間隙(680)は、第1および第3のホックで留める領域(664)、(666)と、第2および第4のホックで留める領域(665)、(667)の各々の端部間で形成される。第2の間隙(681)は、第1と第2のホックで留める領域(664)、(665)と、第3と第4のホックで留める領域(666)、(667)の各々の端部間で形成される。間隙(680)および(681)の大きさは、長手方向部材に対するバックル(660)の並進を促進するために、長手方向部材のベース連結部の幅に対応するように特別に合わせられる。さらに、ホックで留める領域(664)、(665)、(666)、(667)は、平面(662)の長手方向および幅方向の寸法内に配されるように配向される。ホックで留める領域(664)、(665)、(666)、(667)および平面(662)は、第1および第2の部分的に囲まれた領域(685)、(686)を定義する。部分的に囲まれた領域(685)、(686)は、上に記載されるように間隙(680)、(681)を除いて囲まれる。部分的に囲まれた領域(685)、(686)の大きさは、平行または垂直の配向のいずれかで、長手方向部材に対するバックル(660)の並進を促進するために、長手方向部材の幅方向の寸法およびベース隆起の寸法に対応するように特別に合わせられる。バックル(660)はまた、バックル(660)の長手方向の寸法に平行な平面(662)内に一連の平行な凹部(671)、(673)を含む。平行な凹部(671)、(673)の配向は、幅方向の配向においてバックル(660)に対するストラップの連結を促進する。あるいは、平行な凹部は、限定されないが、モジュール部材、ストラップなどを含む他のタイプの対象をバックルに連結するために使用され得る。当然のことながら、平行な凹部(671)、(673)は、異なる連結の配向を促進するために、バックル(660)に対して任意の方向で配向され得る。
【0025】
上に記載されたシステムおよび構成要素は、バックルをベースに解放可能に連結するための方法と併用して使用されてもよい。当然のことながら、バックルをベースから解放可能に切り離すために、類似した工程が使用されてもよい。さらに、バックルは、1つ以上のアクセサリーに連結されてもよい。それ故、方法は、アクセサリーをバックルを介してベースに選択的に解放可能に連結するために使用されてもよい。方法は、システムにベース、長手方向部材、およびバックルを提供する工程を含む。長手方向部材は、長手方向部材の長手方向の寸法に平行であり、長手方向部材の幅方向の寸法に対して略中間にある固定された長手方向の連結部を介してベースに連結される。長手方向部材とベースとの間の連結は、I字型を形成することを含み得、ここで、I字形の領域の上部は、長手方向部材の底部を含み、I字形の領域の中央部は、長手方向部材とベースとの間の連結を含み、およびI字形の領域の底部は、ベースを含む。バックルは、長手方向部材の長手方向の側面に隣接して位置決めされ得る。バックルは、長手方向部材の長手方向および幅方向の寸法と合わせられる。バックルは、長手方向部材にホックで留められ、長手方向部材を実質的に包囲し、長手方向部材とベースとの間の連結に対応する間隙を形成する。長手方向部材上でバックルをホックで留めることは、長手方向部材の幅方向の寸法の各端部のまわりのバックル上に2つのホックで留める領域の各々をホックで留めることをさらに含み得る。連結された構成において、バックルは、長手方向部材の長手方向の寸法に沿って並進され得る。ストラップは、幅方向の配向に平行に配向されたバックル上の2つの平行な凹部に通され得る。
【0026】
様々な代替的なシステム設計が、本発明に従って実行され得、それが、図1に例示されるかあるいは上に記載される実施形態の1つ以上の部分または概念を含むことを留意されたい。複数の実施形態は、より大きなモジュールシステムの一部として柔軟で優れたタイプのベースと併用して使用され得る。さらに、記載されたシステムは、限定されないが、アイテムをプラットフォームに固定することを含む、適用のための単純な解放可能なストラップ連結をもたらすために使用され得る。様々な他の実施形態は、上に記載される実施形態の全体または一部との組み合わせを含んで熟慮された。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12