(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
肌対向面側に配された表面シート、非肌対向面側に配された裏面シート、及び該表面シートと該裏面シートとの間に配された吸収体を有する縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の本体長手方向に沿う両側部に取り付けられた伸縮性のサイドパネルとを備え、該サイドパネルの本体幅方向の外側の先端部に設けられたファスニングテープの止着部を前記吸収性本体の非肌対向面に係合して装着するようになされている使い捨ておむつであって、
前記吸収性本体は、該吸収性本体の本体長手方向に沿う両側部に配されたサイドシートを有しており、
前記サイドパネルは、2枚のシート、該2枚のシート間に固定された本体幅方向に延びる複数本の弾性部材、該複数本の弾性部材の前記吸収性本体側の端部側を固定する本体長手方向に延びる本体側接着剤層、該弾性部材の前記サイドパネルの先端部側の端部側を固定する本体長手方向に延びる先端側接着剤層を有し、伸長状態の前記弾性部材を前記2枚のシートの間に前記本体側接着剤層及び前記先端側接着剤層によって固定して形成されており、
前記サイドパネルには、自然状態において、前記複数本の弾性部材の収縮力によって、前記本体側接着剤層と前記先端側接着剤層との間に、該弾性部材が前記シートに固定されていない中空の襞からなるギャザー領域が形成されており、
前記サイドパネルは、前記本体側接着剤層と前記先端側接着剤層との間に配され前記2枚のシートを固定する本体長手方向に延びる複数本の中間固定部を有し、
前記襞は、本体幅方向に隣り合う前記中間固定部どうしの間に形成され、前記複数の弾性部材と交差する方向に延びており、
前記吸収性本体の本体長手方向に沿う外方側縁部が、平面視して、前記サイドパネルの前記ギャザー領域上にあり、
前記サイドシートは、前記サイドパネルに、固定部を介して固定されており、
前記サイドパネルは、前記裏面シートに接続用接着剤層を介して固定されており、
前記サイドパネルの前記本体側接着剤層は、前記固定部と前記接続用接着剤層の両方とおむつ厚み方向において重なっている使い捨ておむつ。
前記吸収性本体の本体長手方向に沿う外方側縁部が、平面視して、前記サイドパネルの前記ギャザー領域上に部分的に接着されている請求項1又は2に記載の使い捨ておむつ。
前記サイドパネルの前記吸収性本体側の端部が、前記サイドシートと前記裏面シートに挟まれて前記吸収性本体に固定されており、該吸収性本体の本体長手方向に沿う外方側縁部が、前記サイドシートの長手方向に沿う外方側縁部である請求項1〜3の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
前記サイドパネルの前記吸収性本体側の端部が、前記裏面シートの非肌当接面側にて前記吸収性本体と固定されており、該吸収性本体の長手方向に沿う外方側縁部が、前記裏面シートの長手方向に沿う外方側縁部である請求項1〜3の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を、その好ましい第1実施態様に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の第1実施形態の使い捨ておむつ1A(以下、おむつ1Aともいう)は、
図1に示すように、肌対向面側に配された表面シート21、非肌対向面側に配された裏面シート22、及び表面シート21と裏面シート22との間に配された吸収体23を有する縦長の吸収性本体2と、吸収性本体2の本体長手方向に沿う両側部2S,2Sに取り付けられた伸縮性のサイドパネル3とを備え、サイドパネル3の本体幅方向の外側の先端部3aに設けられたファスニングテープ4の止着部41を吸収性本体2の非肌対向面に係合して装着するようになされている。
おむつ1は、
図1に示すように、吸収性本体2の長手方向に延びる中央線CLに対して左右対称に形成されている。そのため、サイドパネル3,3の構成、サイドシート24の積層状態及びそれらと吸収性本体2との接合態様については、主に
図1の左側を例に説明するが、右側についても左右対称となる以外は同様である。
【0012】
おむつ1Aについて、具体的に説明すると、おむつ1Aの吸収性本体2は、
図1に示すように、縦長の矩形状を有しており、装着時に装着者の腹側に位置する腹側部A、装着者の背側に位置する背側部B、及び股間部に位置する股下部Cに区分される。
おむつ1Aの本体長手方向は、腹側部Aから股下部Cを介して背側部Bに亘る図中のY方向であり、吸収性本体2の長手方向と同方向である。おむつ1Aの本体幅方向は、Y方向に直交する図中のX方向であり、吸収性本体2の幅方向と同方向である。以下の説明においては、おむつの本体長手方向又は該おむつの構成部材のおむつ本体長手方向に対応する方向を単にY方向、おむつの本体幅方向又は該おむつの構成部材のおむつ本体幅方向に対応する方向を単にX方向ともいう。また、おむつやおむつの構成部材における肌対向面(内面)は、装着時に、装着者の肌側に向けられる面であり、おむつやおむつの構成部材における非肌対向面(外面)は、装着時に、装着者の肌とは反対側に向けられる面である。
【0013】
吸収性本体2について詳述すると、吸収性本体2は、
図1及び
図3に示すように、液透過性の表面シート21と、液不透過性又は液難透過性(撥水性を含む)の裏面シート22と、これら両シート21,22間に介在された液保持性の吸収体23とを有している。表面シート21及び裏面シート22それぞれは、
図1に示すように、吸収体23の肌当接面の全面及び非肌当接面の全面を覆っており、吸収体23の周縁から延出しており、延出した部分において、ホットメルト等の接着剤やヒートシール等の融着により固定されている。表面シート21は、本体長手方向(Y方向)においては、裏面シート22の長さと同じであるが、本体幅方向(X方向)においては、
図3に示すように、裏面シート22よりも短く形成されている。裏面シート22は、吸収性本体2と平面視形状が等しく形成されている。また、裏面シート22は、
図3に示すように、液不透過性又は液難透過性(撥水性を含む)の防漏シート22aと、防漏シート22aの非肌対向面側に外層接着剤層61を介して接合された外層不織布22bとを有する複合シートである。外層不織布22bは、吸収性本体2と平面視形状が等しく、防漏シート22aは、
図3に示すように、X方向の幅が若干小さい以外は、外層不織布22bと同様の平面視形状を有している。
【0014】
また、吸収性本体2は、吸収性本体2のY方向に沿う両側部2S,2Sに配されたサイドシート24を有している。サイドシート24は、
図1及び
図3に示すように、表面シート21の肌当接面側であって、本体長手方向(Y方向)に延在する固定部27を介して、Y方向に沿う側部2S全域に亘って配設固定されている。固定部27は、おむつ1Aにおいては、
図3に示すように、裏面シート22における表面シート21からX方向外方に延出した部分の内面(
図3中P側)上及び後述するサイドパネル3の内面(
図3中P側)上に、各種公知の方法により接着剤を塗工したり、各種公知の方法により互いに融着加工したりして形成されており、吸収性本体2の全長に亘って配されている。サイドシート24は、X方向の内方(本体長手方向に延びるおむつ中心線CL寄り)の端部は自由端となっており、固定部27よりもX方向の外方に延出したサイドシート24の部分と裏面シート22とが接合され吸収性本体2のY方向に沿う側部2Sにフラップ部を形成する。
【0015】
サイドシート24は、
図3に示すように、1枚の液難透過性のシートからなり、該シートの本体長手方向に沿う両側部24I,24Oが該シートの非肌対向面側に折り返されて2層に形成されている。具体的には、X方向内方側(本体長手方向に延びるおむつ中央線CL側)の側部24Iは、固定部27の位置までシートの非肌対向面側(外面側)(
図3中Q側)に折り返され、股下部Cにおける折り返されたシート間の折り返しの頂部近傍に、本体長手方向(Y方向)に伸長状態の複数本の立体ギャザー形成用の弾性部材25が配設固定されている。また、X方向外方側の端部24Oは、固定部27の位置までシートの非肌対向面側(外面側)(
図3中Q側)に折り返され、股下部Cにおける折り返されたシート間の折り返しの頂部近傍に、本体長手方向(Y方向)に伸長状態の複数本のレッグギャザー形成用の弾性部材26が配設固定されている。また、サイドシート24は、立体ギャザー形成用の弾性部材25が配された領域及びレッグギャザー形成用の弾性部材26が配された領域を除く領域において、折り返されたシート間が間欠的に配された複数の融着部(不図示)によって接合されて一体化されている。融着部(不図示)は、例えばヒートシール、超音波シール、高周波シール、又はこれらの2種以上の組み合わせ等を用いて形成することができる。
【0016】
以上のように形成されたサイドシート24は、装着時には、股下部Cにおいて、立体ギャザー形成用の弾性部材25の収縮力によって、サイドシート24の固定部27よりも本体幅方向(X方向)内方側(中心線CL寄り)が立体ギャザーとなる。具体的には、股下部Cにおいて、サイドシート24の固定部27よりもX方向内方側の折り返しの頂部が表面シート21から離間して立体ギャザーを形成する。それと共に、レッグギャザー形成用の弾性部材26の収縮力によって、サイドシート24の固定部27よりもX方向外方側がレッグギャザーとなる。
【0017】
おむつ1Aは、
図1に示すように、サイドパネル3,3が、背側部Bにおける吸収性本体2の両側部2S,SそれぞれからX方向外方に突出するように取り付けられている。また、サイドパネル3の先端部3aには、止着部41を有するファスニングテープ4が先端部3aからX方向外方に延出して設けられている。このように、おむつ1Aは、ファスニングテープ4の取り付けられたサイドパネル3,3が設けられた所謂展開型の使い捨ておむつである。
サイドパネル3の吸収性本体2への固定について詳述すると、サイドパネル3の吸収性本体2側の端部3dが、サイドシート24と裏面シート22とに挟まれて、即ち、サイドシート24の非肌当接面側と裏面シート22の肌当接面側の間で、両シートに挟まれて吸収性本体2に固定されている。
【0018】
サイドパネル3は、
図2及び
図3に示すように、2枚のシート31,32、2枚のシート31,32間に固定されたX方向に延びる複数本の弾性部材33、複数本の弾性部材33の吸収性本体2側の端部側を固定するY方向に延びる本体側接着剤層35、弾性部材33のサイドパネル3の先端部3a側の端部側を固定するY方向に延びる先端側接着剤層36を有し、伸長状態の弾性部材33を2枚のシート31,32の間に本体側接着剤層35及び先端側接着剤層36によって固定して形成されている。以下、具体的に説明する。サイドパネル3は、おむつ1Aにおいては、
図2に示すように、平面状に拡げた状態において、矩形状である。また、サイドパネル3は、
図4(a)及び(b)に示すように、不織布製の矩形状の2枚のシート31,32の間に、X方向に伸長した状態で複数本の弾性部材33を配設固定して形成されている。伸長した状態の弾性部材33は、Y方向に略等しい間隔を空けて配されている。
【0019】
また、サイドパネル3は、
図4(a)及び(b)に示すように、2枚のシート31,32、弾性部材33、該弾性部材33の吸収性本体2側の端部側を固定する本体側接着剤層35、及び該弾性部材33のサイドパネル3の先端部3a側の端部側を固定する先端側接着剤層36を有し、更に該本体側接着剤層35と該先端側接着剤層36との間に配され2枚のシート31,32を固定するY方向に延びる複数本の中間固定部37を有している。ここで、サイドパネル3の先端部3aとは、サイドパネル3の吸収性本体2側の端部3dとは反対側の端部のことである。
【0020】
中間固定部37は、おむつ1Aにおいては、接着剤層となっている。本体側接着剤層35、先端側接着剤層36及び中間固定部37は、何れも、サイドパネル3のY方向に延びて形成されている。中間固定部37は、本体側接着剤層35と先端側接着剤層36との間の領域である中間領域30に複数本設けられている。中間固定部37は、
図2及び
図4(a)に示すように、前記の両接着剤層35,36の何れよりも幅が小さく、おむつ1Aにおいては、中間領域30にX方向に等間隔を空けて間欠的に複数本形成されている。
【0021】
おむつ1Aのサイドパネル3は、
図4(a)に示すように、X方向に伸長状態の弾性部材33をY方向に等間隔を空けて不織布製の矩形状の2枚のシート31,32の間に配し、複数本の弾性部材33を本体側接着剤層35、先端側接着剤層36及び中間固定部37によって2枚のシート31,32の間に固定して形成されている。本体側接着剤層35、先端側接着剤層36及び中間固定部37においては、
図4(a)に示すように、複数本の弾性部材33が、各接着剤層35,36,37を構成する接着剤を介して2枚のシート31,32間に伸長状態で固定されていると共に、弾性部材33が介在していない部位においては2枚のシート31,32どうしが各接着剤層35,36,37を構成する接着剤を介して直接接合されている。そして、
図4(a)に示すように、サイドパネル3の延出方向において、本体側接着剤層35とそれと隣接する中間固定部37との間、隣接する中間固定部37どうし間、及び、先端側接着剤層36とそれと隣接する中間固定部37との間には、それぞれ、接着剤が配されていない非接着領域38が形成されている。第1実施形態のおむつ1Aにおいては、サイドパネル3の延出方向は、おむつX方向と一致している。
【0022】
本体側接着剤層35、先端側接着剤層36及び中間固定部37は、何れも、X方向に延びる複数本(より好ましくは3本以上)の弾性部材33総てと交差して、サイドパネル3のY方向の全長に亘ってY方向に延びている。
非接着領域38も同様に、X方向に延びる複数本(より好ましくは3本以上)の弾性部材33総てと交差して、サイドパネル3のY方向の全長に亘ってY方向に延びている。
【0023】
本体側接着剤層35又は先端側接着剤層36の幅は、1.5mm以上15mm以下であることが好ましく、3mm以上12mm以下であることが更に好ましい。
上述したように、各中間固定部37の幅は、両接着剤層35,36の何れよりも幅が小さく、0.3mm以上1.5mm以下であることが好ましく、0.5mm以上1.2mm以下であることが更に好ましい。
また、各非接着領域38の幅は、2mm以上6mm以下であることが好ましく、3mm以上5mm以下であることが更に好ましい。
【0024】
以上のように形成されたサイドパネル3には、
図4(b)に示すように、自然状態において、複数本の弾性部材33の収縮力によって、本体側接着剤層35と先端側接着剤層36との間に、弾性部材33がシート31,32に固定されていない中空の襞からなるギャザー領域GTが形成される。前記襞は、X方向に隣り合う中間固定部37どうしの間にも形成され、複数本の弾性部材33と交差する方向に延びている。具体的に説明すると、おむつ1Aのサイドパネル3においては、弾性部材33が本体側接着剤層35、先端側接着剤層36及び中間固定部37にて伸長状態で固定されており、該弾性部材33が収縮する自然状態においては、
図4(b)に示すように、サイドパネル3の両面に、弾性部材33がシート31,32に固定されていない中空の襞が複数形成される。各襞は、複数本の弾性部材33に交差するようにY方向に延びて形成される。更に詳述すると、
図4(b)に示すように、サイドパネル3に形成される襞は、中間領域30に形成され、弾性部材33の収縮によって、2枚のシート31,32が、弾性部材33がシート31,32に固定されていない中空の各非接着領域38において、弾性部材33から離れる方向に凸状に膨出する一方、各中間接着剤層37において、弾性部材33に向けて凹状となって形成されるものであり、凹凸形状を有している。このような襞は、おむつの装着状態においても完全には消失しないものである。特におむつ1Aにおいては、中間固定部37は、中間領域30にX方向に等間隔を空けて配されているので、2枚のシート31,32が各非接着領域38において弾性部材33から膨出する高さが略同じであり、サイドパネル3のギャザー領域GTの両面それぞれに形成される襞のサイドパネル3厚み方向の高さは略同じとなっている。
【0025】
尚、
図4(b)に示すように、サイドパネル3における本体側接着剤層35及び先端側接着剤層36の配設箇所にも、弾性部材33の収縮により、サイドパネル3の両面に凹凸形状が形成され、Y方向に延びる襞が複数形成されている。ただし、上述のとおり、本体側接着剤層35及び先端側接着剤層36は、弾性部材33を2枚のシート31,32間に固定するものであり、中空の襞とはなっていない。また、本体側接着剤層35及び先端側接着剤層36においては弾性部材33の収縮が規制されるので、両接着剤層35,36における襞の凹凸のサイドパネル3厚み方向の高さは、中間領域30における襞の凹凸の同方向の高さよりも小さくなっている。また、本体側接着剤層35及び先端側接着剤層36の領域においては、中間領域より小さい伸縮性を有している。
【0026】
サイドパネル3の本体幅方向外側の先端部3aにはファスニングテープ4が設けられている。ファスニングテープ4について詳述すると、ファスニングテープ4は、テープ基材シート42と、テープ基材シート42のX方向の外方側に複数個の係合突起を有する止着部41とを有している。おむつ1Aのファスニングテープ4は、
図2に示すように、展開状態において、矩形状である。ファスニングテープ4は、ファスニングテープ4の平面視形状と等しく形成されたテープ基材シート42のX方向の外方側に、止着部41を固定して形成されている。ファスニングテープ4は、おむつ1Aにおいては、
図3に示すように、サイドパネル3の先端部3aの外面(
図3中Q側)にテープ接続用接着剤層63を介して接合されている。テープ接続用接着剤層63は、X方向においては、シール領域60の幅と略一致しており、ファスニングテープ4のY方向の全長に亘って連続して形成されている。このように接合されたファスニングテープ4は、おむつ1Aの使用前においては、サイドパネル3の肌対向面側(内面側)(
図3中P側)に折り返されており、使用時においては、展開して用いられる。なお、おむつ1Aの腹側部Aの非肌対向面(外面)には、ファスニングテープ4の止着部41を止着させるランディングシート5が設けられている。
【0027】
ファスニングテープ4の固定されたサイドパネル3の吸収性本体2の側部2Sへの取り付けについて、説明する。
本発明の使い捨ておむつは、吸収性本体2の本体長手方向に沿う外方側縁部2S1が、平面視して、サイドパネル3のギャザー領域GT上にあり、第1実施形態のおむつ1Aに関しては、サイドシート24のY方向に沿うX方向外方側縁部24S1が、平面視して、サイドパネル3の中空の襞からなるギャザー領域GT上に配されている。このように、おむつ1Aにおいては、吸収性本体2の外方側縁部2S1がサイドシート24の外方側縁部24S1である。尚、吸収性本体2の外方側縁部2S1とは、吸収性本体2の長手方向に沿う側部2Sの内のX方向外方に位置する部分を意味する。
以下、具体的に説明すると、上述したように、おむつ1Aは、
図1に示すように、背側部Bにおいて、吸収性本体2の両側部2S,2Sそれぞれに、伸縮性のサイドパネル3,3が配されている。また、サイドパネル3は、その端部3dが、サイドシート24と裏面シート22とに挟まれて吸収性本体2に固定されている。また、サイドシート24は、おむつ1Aにおいては、
図1及び
図3に示すように、吸収性本体2の表面シート21肌当接面側であって、吸収性本体2の裏面シート22における表面シート21からX方向外方に延出した部分の内面(
図3中P側)上及びサイドパネル3の内面(
図3中P側)上に、吸収性本体2の全長に亘って配された固定部27を介して、吸収性本体2の全長に亘って配されている。おむつ1Aは、背側部Bにおけるサイドパネル3が配された領域において、サイドシート24が、
図3に示すように、サイドパネル3を構成するシート31に、固定部27を介して固定され、裏面シート22における表面シート21の側縁からX方向外方に延出した部分に本体長手方向に連続する接着剤(接続用接着剤層62)を介して固定されて形成されている。このように、吸収性本体2の両側部2S,2Sに固定されたサイドパネル3においては、平面視して、サイドシート24のX方向外方側縁部24S1が、サイドパネル3の中空の襞からなるギャザー領域GTと重なって配されており、ギャザー領域GTの一部を非接合状態のサイドシート24のX方向外方側縁部24S1で覆っている。
【0028】
図3に示すように、サイドパネルを収縮させた自然状態におけるサイドパネル3のギャザー領域GTの全面積(S1)に対する、サイドシート24とギャザー領域GTとの重なる領域Tの面積(S2)の比(S2/S1)は、サイドパネル3の本体側接着剤層35の領域における伸縮性を考慮した上での肌への跡付きの防止あるいは肌へのサイドパネルシートの貼り付き防止の観点から、1/8以上であることが好ましく、1/5以上であることが更に好ましく、そして、2/3以下であることが好ましく、1/2以下であることが更に好ましく、より具体的には、1/8以上2/3以下であることが好ましく、1/5以上1/2以下であることが更に好ましい。尚、サイドパネル3のギャザー領域GTの全面積(S1)とは、サイドパネル3を収縮させた自然状態におけるサイドパネル3のギャザー領域GTを平面視した際の面積を意味し、重なる領域Tの面積(S2)とは、サイドシート24とサイドパネル3を収縮させた自然状態におけるギャザー領域GTとの重なる領域T(
図3参照)を平面視した際の面積を意味する。
【0029】
おむつ1Aは、背側部Bにおけるサイドパネル3が配された領域を除いた領域、股下部C及び腹側部Aにおいて、サイドシート24が、
図1に示すように、表面シート21の側縁からX方向外方に延出した裏面シート22の部分に固定部27を介して固定され、更に、表面シート21の側縁からX方向外方に延出した裏面シート22の部分に本体長手方向に連続する接着剤(接続用接着剤層62)を介して固定されて形成されている。固定部27及び接続用接着剤層62は、吸収性本体2の略全長に亘って形成されている。
【0030】
また、おむつ1Aは、吸収性本体2のY方向の両端部、即ち、背側部Bの一部及び腹側部Aの一部において、サイドシート24が、
図3に示すように、表面シート21に接着剤層64を介して固定されている。接着剤層64は、
図3に示すように、固定部27よりもX方向内方側(中央線CL側)に設けられており、腹側部A及び背側部Bの一部に設けられる一方、股下部Cには設けられない。
【0031】
第1実施形態の使い捨ておむつ1Aを、装着者に装着する際には、ファスニングテープ4をサイドパネル3から展開し、ファスニングテープ4を手で引っ張り、サイドパネル3を伸長させた状態で、該ファスニングテープ4の止着部41を、ランディングシート5に押し付けて止着する。
【0032】
おむつ1Aの構成材料について説明する。
吸収性本体2を構成する表面シート21、裏面シート22、吸収体23としては、それぞれ、従来、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられるもの等を、特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート21としては、親水性且つ液透過性の不織布や立体開孔フィルム等を用いることができる。裏面シート22としては、防漏シート22aが、液不透過性又は液難透過性(撥水性を含む)の樹脂フィルム、外層不織布22bが、各種製法による不織布(例えば、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布等)からなるものを用いることができる。また、吸収体23としては、パルプ繊維等の繊維の集合体(不織布であっても良い)又はこれに吸水性ポリマーの粒子を保持させてなる吸収性コアを、透水性の薄紙や不織布からなるコアラップシートで被覆したもの等を用いることができる。立体ギャザー及びレッグギャザーを構成するサイドシート24としては、フィルム、不織布、織物又はこれらの積層シート等を用いることができる。
【0033】
サイドパネル3を構成するシート31,32としては、従来、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられている各種のシート材を、特に制限なく用いることができる。例えば、シート31,32としては、不織布、織物、フィルム又はこれらの積層シート等を用いることができる。
【0034】
弾性部材33、立体ギャザー形成用の弾性部材25、レッグギャザー形成用の部弾性部材26としては、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる糸状ないし紐状の弾性部材を用いることができる。一枚のサイドパネルに配する複数本の弾性部材33は、同一種類のものが同一の伸長率で配されていることが、製造コストや製造工程の簡易化等の観点から好ましい。
【0035】
ファスニングテープ4を構成する止着部41及びテープ基材シート42は、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、止着部41としては、「マジックテープ(登録商標)」(クラレ社製)、「クイックロン(登録商標)」(YKK社製)、「マジクロス(登録商標)」(カネボウベルタッチ社製)等におけるオス部材等を用いることができる。テープ基材シート42としては、ポリエチレンや、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等などの合成樹脂、及びこれら合成樹脂2種以上の複合材料からなるシートや不織布等を用いることができる。
【0036】
防漏シート22aと外層不織布22bとを固定する外層接着剤層61、或いはサイドパネル3を構成するシート31,32とを固定する本体側接着剤層35を形成する接着剤をはじめ、各部材間を固定するための接着剤の好ましい材料としては、非晶性ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸エステル共重合体(EEA)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)などの熱可塑性ポリマー及びそれらの混合物等が挙げられる。接着剤はホットメルト型が好ましい。
【0037】
本体側接着剤層35、先端側接着剤層36、中間固定部37、外層接着剤層61、接続用接着剤層62、テープ接続用接着剤層63、及び接着剤層64は、それぞれを挟む2枚のシートの何れか一方又は双方に各種公知の方法により前述した接着剤を塗工した後、それら2枚のシートを重ね合わせて加圧することにより形成することができる。
【0038】
なお、各接着剤層を形成する接着剤の塗工パターンは、接着剤塗工機として、スプレーガン、コーターガン等を用いて、所謂ベタ塗りすることが好ましいが、接着剤塗工機として、ビードガン、スパイラルスプレーガン、オメガ字状スプレーガン、転写ロール等を用いて、直線状、スパイラル状、オメガ字状、ドット状等のパターン塗工を行うこともできる。
【0039】
本発明の使い捨ておむつの備えるサイドパネル3、サイドシート24は、その製造方法に何ら制限がなく、任意の方法により製造することができる。
使い捨ておむつにおけるサイドパネルの製造方法の好ましい例について、おむつ1Aにおけるサイドパネル3を製造する場合を例に挙げて説明する。
【0040】
サイドパネル3の好ましい製造方法の一例について、
図5を参照して説明すると、
図5に示す伸縮性シートの製造装置7は、所定間隔離間して平行配置された一対の糸搬送用長手構造体71,71と、一対の該糸搬送用長手構造体に弾性部材を巻回して該弾性部材の向きを該糸搬送用長手構造体の縦方向(図中R方向)に交差する向きとする弾性体巻回手段72と、該弾性体巻回手段72に巻回されて該糸搬送用長手構造体により搬送される該弾性部材33を、一対の帯状シート31’,32’間に挟んで一体化する一体化手段73とを備えている。糸搬送用長手構造体71としては、R方向に移動する順走部分とR方向とは逆向きに移動する逆送部分とを有し、順走部分のみが弾性部材33と係合して該弾性部材33をR方向に搬送する無端ベルトが好ましく用いられる。無端ベルトは、プーリーやギアに架け渡し、そのプーリーやギアを回転させて駆動させる。また、個々の糸搬送用長手構造体71として、そのような無端ベルトを一本のみ使用することもできるが、
図5に示すように、個々の糸搬送用長手構造体71として、そのような無端ベルトを上下二段に配したものを用いることが好ましい。上下のベルトに速度差を設けることにより、一対の糸搬送用長手構造体71,71に巻き付けた当初は、平面視ジグザグ状であった弾性部材33の向きを、弾性部材33がR方向に間隔を開けて多数平行状に配向した状態に修正した上で一対の帯状シート31’,32’間に固定することができる。糸搬送用長手構造体71として、周面に溝や凸条を螺旋状に設けた丸棒状体で中心軸線周りに回転駆動されるものを用いることもできる。
【0041】
サイドパネル3の好ましい製造方法においては、
図5に示すように、シート31の原反である帯状シート31’に、本体側接着剤層35、先端側接着剤層36及び中間固定部37を形成するための接着剤34を、公知の接着剤塗工機76により、それぞれ帯状に連続塗工する。なお、接着剤34は、帯状シート32’に連続塗工してもよい。
そして、接着剤塗工後の両帯状シート31’,32’を、両者間に、伸長状態の弾性部材33が挟まれるように合流させ、一体化手段73としての一対のニップロール74で、それらを上下から加圧して一体化させる。そして、側方に延出する弾性部材33を、切断刃を備えたカッター等の切断手段77により切断することにより、伸縮性シート3’が得られる。
そして、得られた伸縮性シート3’を、任意の切断手段により、個々のサイドパネル3の長さに順次切断する。このようにして、サイドパネル3を効率よく連続生産することができる。
【0042】
おむつ1Aは、上記のサイドパネル3の連続体(伸縮性シート3’)を用いて、例えば、以下に示すようにして、製造することができる。
具体的には、例えば上記のサイドパネル3の連続体(伸縮性シート3’)を用いて以下の(1)〜(11)の手順でおむつ1Aを効率的に製造可能である。
(1)止着部41を有するファスニングテープ4の連続ウェブにテープ接続用接着剤層63を形成するための接着剤が塗工された連続ウェブを個々のファスニングテープ4の長さに順次カットして、上記のようにして得られた伸縮性シート3’に間欠的に取り付ける。(2)ファスニングテープ4を折り返して伸縮シート3’に仮止めする。(3)伸縮シート3’を個々のサイドパネル3の長さに順次カットする。(4)別工程で防漏シート22aと外層不織布22bとを外層接着剤層61を介して一体化させ裏面シート22を形成する。(5)接続用接着剤層62を形成するための(本体接続用の)接着剤を裏面シート22における外方側の側部に連続的に塗工する。(6)ファスニングテープ4の取り付けられたサイドパネル3を接続用接着剤層62を介して裏面シート連続体に固定する。(7)表面シート連続体上に接着剤層64を部分的に塗工する。(8)サイドシート24を得るため、別工程で連続シートの両側部を折り返す。折り返した一方の折り返し頂部には弾性部材25を伸長状態で接着剤にて固定し、他方の折り返し頂部には弾性部材26を伸長状態で接着剤にて固定する。次に、ヒートシール等により、弾性部材25が配された領域及び弾性部材26が配された領域を除く領域に融着部を設けて一体化する。(9)サイドパネル3の固定された裏面シート連続体と該裏面シート連続体上の表面シート連続体との間に流れ方向に間欠的に吸収体23を配し、更にその積層体の連続体の側部上にサイドシート24を配し、接続用接着剤層62及び接着剤層64を介して積層体の連続体の側部上にサイドシート24を固定する。(10)サイドシート24を固定した積層体の連続体においてヒートシール等による固定部27を形成してサイドシート24を更に固定して一体化させたおむつ1Aの連続体を形成する。(11)おむつ1Aの連続体を製品1個毎にカットしておむつ1Aを連続的に製造する。
【0043】
使い捨ておむつの製造方法は、上述のようにして得たサイドパネル3を用いる以外は、従来公知の方法に従って、使い捨ておむつを製造することができる。
【0044】
次に上述した本発明の実施形態のおむつ1Aを使用した際の作用効果について説明する。
おむつ1Aは、
図2及び
図3に示すように、吸収性本体2のY方向に沿うX方向外方側縁部2S1が、サイドパネル3の中空の襞からなるギャザー領域GT上に配されている。その為、伸縮性のサイドパネル3を伸長させ、該ファスニングテープ4の止着部41を腹側部A側のランディングシート5に係合させることにより、吸収性本体2の側部2Sの装着圧が高くなったおむつ1Aの装着中の状態においても、外方側縁部2S1がサイドパネル3の弾性部材33の本体側接着剤層35の領域の肌当接面側を覆い、サイドパネル3の弾性部材33の本体側接着剤層35の襞の跡が装着者の肌に付いたり、サイドパネル3のシート31が装着者の肌に貼り付いたりし難く、装着性が向上する。特に、おむつ1Aにおいては、吸収性本体2のX方向外方側縁部2S1が、サイドシート24のX方向外方側縁部24S1に該当し、外方側縁部24S1が、サイドパネル3の中空の襞からなるギャザー領域GT上に配されているので、上記効果が一層奏される。
【0045】
また、おむつ1Aは、
図3に示すように、サイドパネル3が本体側接着剤層35と先端側接着剤層36との間に複数本の中間固定部37を有し、自然状態において、中間固定部37どうしの間毎に、弾性部材33と交差する方向に延びる中空の襞が形成される。この襞の凹凸のサイドパネル3厚み方向の高さは本体側接着剤層35及び先端側接着剤層36における襞の凹凸の同方向の高さよりも大きい為、弾性部材33と交差する方向に延びる複数本の中空の襞によりクッション性が向上し、サイドパネル3の弾性部材の本体側接着剤層35の襞の跡が装着者の肌に更に付き難く、装着性が更に向上する。特におむつ1Aにおいては、サイドパネル3のギャザー領域GTに形成される襞のサイドパネル3厚み方向の高さは略同じとなっているので、上記効果が一層奏され易い。
【0046】
次に、本発明の使い捨ておむつの第2実施形態のおむつについて説明する。第2実施形態の使い捨ておむつ1Bは、サイドパネル3のギャザー領域GTに形成される襞の形状が第1実施形態のおむつ1Aと異なる。第2実施形態のおむつ1Bについては、第1実施形態のおむつ1Aと異なる点について主として説明し、同様の点については同一の符号を付して説明を省略する。特に言及しない点については、第1実施形態のおむつ1Aに関する説明が適宜適用される。
【0047】
おむつ1Bにおいては、おむつ1Aと同様に、
図6及び
図7に示すように、サイドパネル3が、本体側接着剤層35と先端側接着剤層36との間の中間領域30に、2枚のシート31,32を固定するY方向に延びる複数本の接着剤層からなる中間固定部37を有している。
また、おむつ1Bにおいては、おむつ1Aと同様に、
図6及び
図7に示すように、サイドパネル3の端部3dが、サイドシート24と裏面シート22とに挟まれて吸収性本体2に固定されており、吸収性本体2の外方側縁部2S1がサイドシート24の外方側縁部24S1に該当する。
【0048】
おむつ1Bのサイドパネル3を構成する中間固定部37に関し、X方向に隣り合う中間固定部37どうしの間隔は、
図6に示すように、本体側接着剤層35側の方が先端側接着剤層36側の方よりも短く形成されている。中間固定部37は、
図6に示すように、前記の両接着剤層35,36の何れよりも幅が小さくなっている。具体的に、おむつ1Bにおいては、中間領域30が、本体側接着剤層35側の本体側中間領域30bと先端側接着剤層36側の先端側中間領域30aとの2つの領域に区分されている。本体側中間領域30bには、X方向に等間隔を空けて間欠的に中間固定部37が複数本配され、先端側中間領域30aにも、X方向に等間隔を空けて間欠的に中間固定部37が複数本配されている。そして、
図6に示すように、本体側中間領域30bに配されたX方向に隣り合う中間固定部37どうしの間隔が、先端側中間領域30aに配されたX方向に隣り合う中間固定部37どうしの間隔よりも短くなっている。尚、中間固定部37どうしの間隔とは、非接着領域38の幅と同じ意味である。
【0049】
おむつ1Bにおいて、本体側接着剤層35又は先端側接着剤層36の幅は、1.5mm以上15mm以下であることが好ましく、3mm以上12mm以下であることが更に好ましい。
上述したように、各中間固定部37の幅は、両接着剤層35,36の何れよりも幅が小さく、おむつ1Bにおいては、0.3mm以上1.5mm以下であることが好ましく、0.5mm以上1.2mm以下であることが更に好ましい。
おむつ1Bにおいて、本体側中間領域30bに配されたX方向に隣り合う中間固定部37どうしの間隔(各非接着領域38の幅)は、2mm以上4mm以下であることが好ましく、2.5mm以上3.8mm以下であることが更に好ましい。
また、おむつ1Bにおいて、先端側中間領域30bに配されたX方向に隣り合う中間固定部37どうしの間隔(各非接着領域38の幅)は、3mm以上6mm以下であることが好ましく、3.5mm以上5.5mm以下であることが更に好ましい。
【0050】
おむつ1Bのサイドパネル3も、おむつ1Aと同様に、X方向に伸長状態の弾性部材33をY方向に等間隔を空けて不織布製の矩形状の2枚のシート31,32の間に配し、複数本の弾性部材33を本体側接着剤層35、先端側接着剤層36及び中間固定部37によって2枚のシート31,32の間に固定して形成される。
【0051】
以上のように形成されたおむつ1Bのサイドパネル3には、
図7に示すように、自然状態において、複数本の弾性部材33の収縮力によって、本体側接着剤層35と先端側接着剤層36との間に、弾性部材33がシート31,32に固定されていない中空の襞からなるギャザー領域GTが形成され、サイドパネル3に形成されるギャザー領域GTは、本体側接着剤層35側の襞の高さが相対的に低い低ギャザー領域GTbと、先端側接着剤層36側の襞の高さが相対的に高い高ギャザー領域GTaとに区分できる。襞の高さは、弾性部材33が収縮する自然状態における断面視肌当接面側から非肌当接面側にいたる高さを言う。具体的に説明すると、おむつ1Bのサイドパネル3においては、弾性部材33が本体側接着剤層35、先端側接着剤層36及び中間固定部37にて伸長状態で固定されており、該弾性部材33が収縮する自然状態においては、サイドパネル3の両面に、弾性部材33がシート31,32に固定されていない中空の襞が複数形成される。各襞は、複数本の弾性部材33に交差するようにY方向に延びて形成される。更に詳述すると、
図7に示すように、サイドパネル3に形成される襞は、中間領域30に形成され、弾性部材33の収縮によって、2枚のシート31,32が、弾性部材33がシート31,32に固定されていない中空の各非接着領域38において、弾性部材33から離れる方向に凸状に膨出する一方、各中間接着剤層37において、弾性部材33に向けて凹状となって形成されるものであり、凹凸形状を有している。特におむつ1Bにおいては、中間領域30が本体側中間領域30bと先端側中間領域30aとに区分され、本体側中間領域30bに均等に配された中間固定部37どうしの間隔が、先端側中間領域30aに均等に配された中間固定部37どうしの間隔よりも短くなっている。その為、2枚のシート31,32が各非接着領域38において弾性部材33から膨出する高さ、即ち、サイドパネル3の両面それぞれに形成される襞のサイドパネル3厚み方向の高さに関し、本体側中間領域30b側のギャザー領域の方が、先端側中間領域30a側のギャザー領域に比べて低くなる。このように、おむつ1Bにおいては、本体側中間領域30b側のギャザー領域が低ギャザー領域GTbとなり、先端側中間領域30a側のギャザー領域が高ギャザー領域GTaとなり、ギャザー領域GTが、低ギャザー領域GTbと高ギャザー領域GTaとに区分できる。高ギャザー領域における襞の高さ(h1)は、0.5mm以上好ましくは1mm以上、上限は3mm以下好ましくは9mm以下であり、低ギャザー領域における襞の高さ(h2)は0.1mm以上好ましくは8mm以下であり、高ギャザー領域と低ギャザー領域の襞の高さの差の絶対値Δh(h1−h2)は、0.5mm好ましくは1.0mm以上、上限は5mm以下好ましくは3mm以下である。Δhをかかる範囲内とすることで、サイドシートの厚み以下となり、襞のクッション性がなかったり、少ない場合でも、低ギャザー領域にサイドシート端縁部を収めることを前提として、段差が出来にくく肌あたりが良好となる。
【0052】
ファスニングテープ4の固定されたサイドパネル3の吸収性本体2の側部2Sへの取り付けについて、説明する。
本発明の第2実施形態のおむつ1Bに関し、吸収性本体2の外方側縁部2S1に該当するサイドシート24のY方向に沿うX方向外方側縁部24S1は、サイドパネル3の中空の襞からなるギャザー領域GTの低ギャザー領域GTb上に配されている。言い換えれば、吸収性本体2の両側部2S,2Sに固定されたサイドパネル3においては、おむつ1Bにおいては、サイドシート24のX方向外方側縁部24S1が、サイドパネル3の中空の襞からなるギャザー領域GTの内の低ギャザー領域GTbと重なって配されており、低ギャザー領域GTbの一部を非接合状態のサイドシート24のX方向外方側縁部24S1で覆っている。
【0053】
図7に示すように、サイドパネル3を収縮させた自然状態におけるサイドパネル3のギャザー領域GTの全面積(S1)に対する、低ギャザー領域GTbの面積(S3)の比(S3/S1)は、サイドパネル3の通気性および伸縮性の確保の観点から、1/8以上2/3以下であることが好ましく、1/5以上1/2以下であることが更に好ましい。
また、おむつ1Bにおいて、サイドパネル3を収縮させた自然状態におけるサイドパネル3のギャザー領域GTの全面積(S1)に対する、サイドシート24とギャザー領域GTとの重なる領域Tの面積(S2)の比(S2/S1)は、サイドパネル3の本体側接着剤層35の領域における伸縮性を考慮した上での肌への跡付きの防止あるいは肌へのサイドパネルシートの貼り付き防止の観点から、1/8以上であることが好ましく、1/5以上であることが更に好ましく、そして、2/3以下であることが好ましく、1/2以下であることが更に好ましく、より具体的には、1/8以上2/3以下であることが好ましく、1/5以上1/2以下であることが更に好ましい。尚、サイドパネル3のギャザー領域GTの全面積(S1)とは、サイドパネル3を収縮させた自然状態におけるサイドパネル3のギャザー領域GTを平面視した際の面積を意味し、低ギャザー領域GTbの面積(S3)とは、サイドパネル3を収縮させた自然状態におけるサイドパネル3の低ギャザー領域GTbを平面視した際の面積を意味し、重なる領域Tの面積(S2)とは、サイドシート24とサイドパネル3を収縮させた自然状態におけるギャザー領域GTとの重なる領域T(
図7参照)を平面視した際の面積を意味する。
【0054】
上述したおむつ1Bを使用した際の作用効果について説明する。
おむつ1Bの効果については、おむつ1Aの効果と異なる点について説明する。特に説明しない点は、おむつ1Aの効果と同様であり、おむつ1Aの効果の説明が適宜適用される。
【0055】
おむつ1Bは、
図6及び
図7に示すように、サイドシート24のY方向に沿うX方向外方側縁部24S1が、サイドパネル3の中空の襞からなるギャザー領域GTの低ギャザー領域GTb上に配されている。その為、低ギャザー領域GTbの厚みが高ギャザー領域GTaより厚くなりにくく、サイドシート24のY方向に沿うX方向外方側縁部24S1の境界部の跡が肌につきにくいとの効果を奏する。
【0056】
本発明の使い捨ておむつは、上述の第1〜第2実施形態のおむつ1A〜1Bに何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。また、上述の第1〜第2実施形態のおむつ1A〜1Bにおける各構成要件は、本発明の趣旨を損なわない範囲で、適宜組み合わせて実施できる。
【0057】
例えば、上述の第1〜第2実施形態のおむつ1A〜1Bにおいては、
図3及び
図7に示すように、サイドパネル3の端部3dが、サイドシート24と裏面シート22とに挟まれて吸収性本体2に固定されており、吸収性本体2の外方側縁部2S1が、サイドシート24の外方側縁部24S1に該当しているが、サイドシート24の外方側縁部24S1以外の部位であってもよい。例えば、
図8〜
図10に示す、第3〜第5実施形態のおむつ1C〜1Eように、サイドパネル3の吸収性本体2への固定に関して、サイドパネル3の吸収性本体2側の端部3dが、吸収性本体2の裏面シート22の非肌当接面側にて吸収性本体2と接着剤層65を介して固定されている。詳述すると、
図8に示す第3実施形態のおむつ1Cにおいては、裏面シート22の有する外層不織布22bの本体長手方向に沿う外方側縁部22b1とサイドシート24の外方側縁部24S1が平面視一致して重なっており、吸収性本体2の外方側縁部2S1が、裏面シート22の外方側縁部22b1及びサイドシート24の外方側縁部24S1に該当し、外方側縁部22b1,24S1が、平面視して、サイドパネル3のギャザー領域GT上にある。また、
図9に示す第4実施形態のおむつ1Dにおいては、サイドシート24の外方側縁部24S1が裏面シート22の有する外層不織布22bの本体長手方向に沿う外方側縁部22b1よりもX方向に延在しており、吸収性本体2の外方側縁部2S1が、サイドシート24の外方側縁部24S1に該当し、外方側縁部24S1が、平面視して、サイドパネル3のギャザー領域GT上にある。
図10に示す第5実施形態のおむつ1Eにおいては、裏面シート22の有する外層不織布22bの本体長手方向に沿う外方側縁部22b1がサイドシート24の外方側縁部24S1よりもX方向に延在しており、吸収性本体2の外方側縁部2S1が、裏面シート22の外方側縁部22b1に該当し、外方側縁部22b1が、平面視して、サイドパネル3のギャザー領域GT上にある。
【0058】
また、上述の第1〜第2実施形態のおむつ1A〜1Bにおいては、
図3及び
図7に示すように、サイドシート24のX方向外方側縁部24S1が、サイドパネル3の中空の襞からなるギャザー領域GTの一部を非接合状態で覆っているが、サイドシート24のY方向に沿う外方側縁部24S1がサイドパネル3のギャザー領域GT上に部分的に接着されていてもよい。このように接着されていると、不意な外力によって、サイドシート24のX方向外方側縁部24S1が捲れてしまうことを防止できる。尚、このように、外方側縁部24S1をサイドパネル3のギャザー領域GT上に接着する場合、サイドパネル3の伸縮性を阻害し難い観点から、サイドパネル3のY方向の全長に亘って、自然状態のギャザー領域GT上にY方向に間隔を空けて間欠的に接着剤を塗工することが好ましい。
また、上述の第1〜第2実施形態のおむつ1A〜1Bにおいては、
図3及び
図7に示すように、サイドパネル3のサイドパネル3の本体側接着剤層35は、裏面シート22との接続用接着剤層62とおむつ厚み方向において重なっているが、サイドシート24との固定部27と重なっていてもよく、また、接続用接着剤層62と固定部27の両方と重なっていてもよい。このように本体側接着剤層35がその領域内で吸収性本体と接合されている事でその領域は本体側接着剤層62が事実上非伸縮となる。これにより、サイドパネル3を伸長させた際に本体側接着剤層62がサイドシート24のX方向外方側縁部24S1からより外側にはみ出すことがない。
【0059】
また、上述の第1〜第2実施形態のおむつ1A〜1Bにおいては、
図4(a)及び(b)に示すように、サイドパネル3を形成する中間固定部37は、接着剤層となっており、Y方向に延びて形成されているが、ヒートシール等の融着により形成していてもよい。中間固定部37をヒートシール等の融着により形成する場合、Y方向に間欠的に配された弾性部材33どうしの間毎に融着部を形成し、Y方向に延びる融着部の群をX方向に複数本形成するようにすればよい。
【0060】
また、上述の第1〜第2実施形態のおむつ1A〜1Bにおいては、
図2及び
図6に示すように、サイドパネル3は、本体側接着剤層35と先端側接着剤層36との間に複数本の中間固定部37を有しているが、中間固定部37を有していなくてもよい。また、各中間固定部37の幅は、略均一であったが、両接着剤層35,36の何れよりも幅が小さければ、均一でなくてもよい。また、上述の第1実施形態のおむつ1Aにおいては、
図2に示すように、中間固定部37どうしの間隔が中間領域30に均等に配され、上述の第2実施形態のおむつ1Bにおいては、
図6に示すように、中間固定部37どうしの間隔が、本体側中間領域30b及び先端側中間領域30aに均等に配されているが、均等でなくてもよい。
【0061】
また、上述の第1〜第2実施形態のおむつ1A〜1Bにおいては、
図3及び
図7に示すように、サイドシート24は折り返されて全体が2層に形成されているが、全体が2層に形成されていなくてもよい。例えば、立体ギャザー形成用の弾性部材25が配された部分のみが折り返されて2層となっており、その他の部分が1層となっていてもよい。
【0062】
また、上述の第1〜第2実施形態のおむつ1A〜1Bにおいては、
図3及び
図7に示すように、サイドパネル3が、吸収性本体2の裏面シート22の内面(
図3中P側)及びサイドシート24の外面(
図3中Q側)に接着剤を介してはさまれるように接合されているが、サイドパネル3が吸収性本体の裏面シート22の外面(
図3中Q側)に接合されていてもよい。例えば、サイドパネル3の(
図3中P側)と裏面シート22の外面(
図3中Q側)が接着剤を介して接合されていたり、ヒートシールや超音波シールなどでサイドシート24と裏面シート22とサイドパネル3が融着あるいは圧着で接合されていてもよい。
【0063】
上述した実施形態に関し、さらに以下の使い捨ておむつを開示する。
【0064】
<1>
肌対向面側に配された表面シート、非肌対向面側に配された裏面シート、及び該表面シートと該裏面シートとの間に配された吸収体を有する縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の本体長手方向に沿う両側部に取り付けられた伸縮性のサイドパネルとを備え、該サイドパネルの本体幅方向の外側の先端部に設けられたファスニングテープの止着部を前記吸収性本体の非肌対向面に係合して装着するようになされている使い捨ておむつであって、
前記吸収性本体は、該吸収性本体の本体長手方向に沿う両側部に配されたサイドシートを有しており、
前記サイドパネルは、2枚のシート、該2枚のシート間に固定された本体幅方向に延びる複数本の弾性部材、該複数本の弾性部材の前記吸収性本体側の端部側を固定する本体長手方向に延びる本体側接着剤層、該弾性部材の前記サイドパネルの先端部側の端部側を固定する本体長手方向に延びる先端側接着剤層を有し、伸長状態の前記弾性部材を前記2枚のシートの間に前記本体側接着剤層及び前記先端側接着剤層によって固定して形成されており、
前記サイドパネルには、自然状態において、前記複数本の弾性部材の収縮力によって、前記本体側接着剤層と前記先端側接着剤層との間に、該弾性部材が前記シートに固定されていない中空の襞からなるギャザー領域が形成されており、
前記サイドパネルは、前記本体側接着剤層と前記先端側接着剤層との間に配され前記2枚のシートを固定する本体長手方向に延びる複数本の中間固定部を有し、
前記襞は、本体幅方向に隣り合う前記中間固定部どうしの間に形成され、前記複数の弾性部材と交差する方向に延びており、
前記吸収性本体の本体長手方向に沿う外方側縁部が、平面視して、前記サイドパネルの前記ギャザー領域上にある使い捨ておむつ。
【0065】
<2>
本体幅方向に隣り合う前記中間固定部どうしの間隔は、前記本体側接着剤層側の方が前記先端側接着剤層側の方よりも短く、
自然状態において、前記サイドパネルに形成される前記ギャザー領域は、前記本体側接着剤層側の前記襞の高さが相対的に低い低ギャザー領域と、前記先端側接着剤層側の前記襞の高さが相対的に高い高ギャザー領域とに区分され、
前記吸収性本体の本体長手方向に沿う外方側縁部が前記サイドシートの外方側縁部であり、該サイドシートの外方側縁部が、平面視して、前記サイドパネルの前記低ギャザー領域上にある前記<1>に記載の使い捨ておむつ。
<3>
前記ギャザー領域が、低ギャザー領域と高ギャザー領域とを有し、前記襞の高さは、高ギャザー領域で0.5mm以上、好ましくは1mm以上であり、また、3mm以下、好ましくは9mm以下である前記<1>又は<2>記載の使い捨ておむつ。
<4>
前記低ギャザー領域における前記襞の高さは、0.1mm以上8mm以下である前記<2>又は<3>記載の使い捨ておむつ。
<5>
前記高ギャザー領域と前記低ギャザー領域の襞の高さの差の絶対値Δhは、0.5mm以上、好ましくは1.0mm以上であり、また、5mm以下、好ましくは3mm以下である前記<2>〜<4>の何れか1記載の使い捨ておむつ。
<6>
前記吸収性本体の本体長手方向に沿う外方側縁部が、平面視して、前記サイドパネルの前記ギャザー領域上に部分的に接着されている前記<1>〜<5>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<7>
前記本体側接着剤層又は前記先端側接着剤層の幅は、1.5mm以上15mm以下であり、好ましくは3mm以上12mm以下である前記<1>〜<6>何れか1記載の使い捨ておむつ。
<8>
前記各中間固定部の幅は、前記本体側接着剤層及び前記先端側接着剤層の何れよりも幅が小さく、0.3mm以上1.5mm以下であり、好ましくは、0.5mm以上1.2mm以下である前記<1>〜<7>の何れか1記載の使い捨ておむつ。
<9>
前記本体側接着剤層及び前記先端側接着剤層における襞の凹凸の前記サイドパネルの厚み方向の高さは、該本体側接着剤層と該先端側接着剤層との間の領域である中間領域における襞の凹凸の同方向の高さよりも小さくなっている前記<1>〜<8>の何れか1記載の使い捨ておむつ。
【0066】
<10>
前記サイドパネルを収縮させた自然状態における該サイドパネルの前記ギャザー領域の全面積(S1)に対する、前記サイドシートとギャザー領域との重なる領域の面積(S2)の比(S2/S1)は、1/8以上であり、好ましくは1/5以上であり、また、2/3以下、好ましくは1/2以下である前記<1>〜<9>の何れか1記載の使い捨ておむつ。
<11>
前記サイドパネルを構成するシートとして、不織布、織物、フィルム又はこれらの積層シート等を用いる前記<1>〜<10>の何れか1記載の使い捨ておむつ。
<12>
前記吸収性本体の長手方向に沿う外方側部は、前記サイドシートの長手方向に沿う外方側部である前記<1>〜<11>の何れか1記載の使い捨ておむつ。
<13>
前記サイドパネルの前記吸収性本体側の端部が、前記サイドシートと前記裏面シートに挟まれて前記吸収性本体に固定されており、該吸収性本体の本体長手方向に沿う外方側縁部が、前記サイドシートの長手方向に沿う外方側縁部である前記<1>〜<12>の何れか1記載の使い捨ておむつ。
<14>
前記サイドパネルの前記吸収性本体側の端部が、前記裏面シートの非肌当接面側にて前記吸収性本体と固定されており、該吸収性本体の長手方向に沿う外方側縁部が、前記裏面シートの長手方向に沿う外方側縁部である前記<1>〜<12>の何れか1記載の使い捨ておむつ。
<15>
前記サイドシートは、1枚の液難透過性のシートからなり、該シートの長手方向に沿う両側部が該シートの非肌対向面側に折り返されて2層に形成されている前記<1>〜<14>の何れか1記載の使い捨ておむつ。
<16>
前記サイドパネルの本体幅方向外側の先端部に前記ファスニングテープが設けられており、該ファスニングテープは、テープ基材シートと、該テープ基材シートの本体幅(X)方向の外方側に複数個の係合突起を有する前記止着部を有し、展開状態において矩形状であり、該ファスニングテープの平面視形状と等しく形成された該テープ基材シートの本体幅(X)方向の外方側に、該止着部を固定して形成されている前記<1>〜<15>の何れか1記載の使い捨ておむつ。
<17>
前記吸収性本体は、縦長の矩形状を有しており、装着時に装着者の腹側に位置する腹側部、装着者の背側に位置する背側部、及び装着者の股間部に位置する股下部に区分される前記<1>〜<16>の何れか1記載の使い捨ておむつ。
<18>
前記裏面シートは、液不透過性又は液難透過性の防漏シートと、該防漏シートの非肌対向面側に外層接着剤層を介して接合された外層不織布とを有する複合シートである前記<1>〜<17>の何れか1記載の使い捨ておむつ。
<19>
立体ギャザー及びレッグギャザーが形成された、前記<1>〜<18>の何れか1記載の使い捨ておむつ。