(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6112830
(24)【登録日】2017年3月24日
(45)【発行日】2017年4月12日
(54)【発明の名称】組立て式建物
(51)【国際特許分類】
E04B 1/348 20060101AFI20170403BHJP
【FI】
E04B1/348 E
E04B1/348 K
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-249422(P2012-249422)
(22)【出願日】2012年11月13日
(65)【公開番号】特開2014-98245(P2014-98245A)
(43)【公開日】2014年5月29日
【審査請求日】2015年10月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】512293839
【氏名又は名称】カーサ・ビラ合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087491
【弁理士】
【氏名又は名称】久門 享
(74)【代理人】
【識別番号】100104271
【弁理士】
【氏名又は名称】久門 保子
(72)【発明者】
【氏名】小笠原 健二
【審査官】
星野 聡志
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−328805(JP,A)
【文献】
特開平03−017333(JP,A)
【文献】
特開昭53−001914(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/348
E04B 2/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
それ自体で構造的に安定した鉄筋コンクリート製の外殻構造体と、前記外殻構造体の外周面に設けられる断熱部材とで外断熱構造の建物を構成し、前記外殻構造体は屋根部と複数の開口部を形成した外壁部とを備え、前記外殻構造体の内側を後付け可能な床部材および壁部材により鉛直方向および水平方向に仕切る構造とし、前記外殻構造体の前記外壁部内面に、間取りの変更の際に設置される床部材を後付けするための受け部があらかじめ設けられていることを特徴とする組立て式建物。
【請求項2】
前記床部材および壁部材の全部または一部がボルト締めで接続可能なユニット部材からなることを特徴とする請求項1記載の組立て式建物。
【請求項3】
前記壁部材の全部または一部が構造体機能を有するユニット家具であることを特徴とする請求項1または2記載の組立て式建物。
【請求項4】
前記ユニット家具の上に、2階のフロアが構成され、前記ユニット家具が柱の役割を果たしていることを特徴とする請求項3記載の組立て式建物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、それ自体で構造的に安定した外断熱構造の建物の外殻を構成する外殻構造体と、後付けにより外殻構造体の内部を容易かつ自由に仕切ることができるユニット化した床部材や壁部材とで構成される組立て式建物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的な住宅として、間取りや居室などが既に完成されている分譲住宅や居住者の希望を取り入れた住宅を建築する注文住宅などがあるが、どちらの住宅の場合も住宅を購入した後に内装を変更するためには大規模な工事やコストが必要となる。
【0003】
そこで、居室や間取りなどの変更を容易に行うことができるユニット構造を備えた住宅が提案されている。
【0004】
また、建物躯体の外側に断熱材を設け、外気の温度差から建物全体を守る外断熱構造がある。コンクリートで建物全体を構築し、外側に断熱材を設けた場合、コンクリートの蓄熱効果を活かすことができる。夏季は、室内のエアコンの冷気を蓄熱し、冬季は室内の暖気を蓄熱することによって、快適な居住空間を提供することができる。
【0005】
ユニット構造の住宅に関する先行技術文献として、例えば特許文献1、2があり、外断熱構造に関する先行技術文献として、例えば特許文献3がある。
【0006】
特許文献1には、一階の土台部分から上層階の屋根部分に至る通し柱を用いて、一階から上層階に亙る妻骨格を一体に形成すると共に、妻骨格には妻骨格を基礎上に設置して立設させることができる上台部と、上層の床部材を結合することができる床受け部とがそれぞれ溶接により固定されているユニットハウス構造が開示されている。
【0007】
特許文献2には、住宅の躯体を構成するラーメン構造の構造体と、その内部に詰め込み固定される複数の居室ユニットを具備させ、これらの居室ユニットは単位寸法に構成し、かつ各種居室用途の内装設備を具備させたユニット住宅が開示されている。
【0008】
特許文献3は、本願の出願人によるものであり、外断熱外壁構造が開示されている。外断熱用外壁仕上げ材として、発泡樹脂系断熱材のような比較的軽量の断熱材の表面をアクリルを含むモルタルで被覆することで断熱材とモルタルを一体化してなる外壁仕上げ材を用いている。
【0009】
また、外壁仕上げ材どうしの上下の接合部間に躯体よりボルト又はねじを突出させ、接合部間を上から押さえつけるフラットバーをボルト又はねじにナットで締めつけることで、外壁仕上げ材を躯体外壁とフラットバーで挟んで留めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2004−285708号公報
【特許文献2】特開平05−311755号公報
【特許文献3】特許第3403943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
例えば、分譲住宅の場合、あらかじめ売主側が内装や間取り等を決定しているため、価格を抑えた設計・施工が可能であるが、買主側のニーズに全て合致した住宅を見つけるのは難しい。
【0012】
また、注文住宅の場合、居住者のニーズに合わせて設計をするため、希望通りの居住空間を手に入れることができるが、コストが高くなってしまうことが多い。
【0013】
そもそも、どちらの住宅の場合も、家族構成の変化などに伴い、内部の居住空間を改変するためには、大規模な工事と費用が必要となる。
【0014】
特許文献1記載のユニットハウス構造は、通し柱を用いて妻骨格を設けなければならず、土台部と床受け部が溶接で固定されているため、それらを設けるためのコストや手間、材料などがかかり、間取りなどの居室配置に制約を受ける可能性が考えられる。
【0015】
特許文献2記載のユニット住宅では、単位寸法で居室ユニットごとに構成されているため、居室ユニットを移動させることしかできず、大幅に内装を改変させることは難しい。
【0016】
また、特許文献3に記載されているような外断熱外壁構造を用いた住宅を建てる場合、快適な居住空間は得られるが、コストが高くなることが多い。
【0017】
本発明は、このような課題の解決を図ったものであり、まず、建築業者が外断熱構造の建物外殻のみを用意し、その後、ユニット化した床部材や壁部材を後付けの形で素人でも組み立てられる構造とすることで、自由に居住空間を設定・変更することのできる構造的に安定した組立て式建物を低コストで提供できるようにすることを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明に係る組立て式建物は、それ自体で構造的に安定した鉄筋コンクリート製の外殻構造体と、前記外殻構造体の外周面に設けられる断熱部材とで外断熱構造の建物を構成し、前記外殻構造体は屋根部と複数の開口部を形成した外壁部とを備え、前記外殻構造体の内側を後付け可能な床部材および壁部材により鉛直方向および水平方向に仕切る構造とし、前記外殻構造体の
前記外壁部内面に、間取りの変更の際に設置される床部材を
後付けするための受け部をあらかじめ設けてあることを特徴とするものである。
【0019】
本発明の組立て式建物は、屋根部と外壁部を備えた鉄筋コンクリート製の外殻構造体によって、構造的に安定した建物の外殻を構成する。外壁部に形成した開口部には、例えば窓サッシやドアなどを配置する。
【0020】
鉄筋コンクリート製の外壁部構造体と屋根部構造体だけでは、室内が外気の影響を受け、快適な居住スペースを提供することが難しい場合があるため、建物の外殻の外部材に断熱部材を用いる。
【0021】
本発明では鉄筋コンクリート製の外殻構造体の外周面に断熱部材を設けて外断熱構造とすることによって、コンクリートの蓄熱効果を最大限に利用することができる。
【0022】
すなわち、コンクリートの蓄熱効果を利用するため、最小限の空調エネルギーによって、建物内の冷暖房を効率的に働かせ、夏季は建物内部を涼しく、冬季は温かく保つことができ、建物内部をより快適な空間とすることができる。
【0023】
断熱部材は、建物の外部からの熱の伝導、対流、放射などを防ぐようなものであれば特に限定されないが、例えば特許文献3に記載される厚さ10cm程度発泡樹脂系の断熱材の表面をアクリルを含むモルタルで被覆し、フラットバー、ボルト、ナット等を利用して止め付けるものなどを使用するとより効果的に断熱することができる。
【0024】
また、外殻構造体の内部は後付け可能な床部材および壁部材により鉛直方向および水平方向に仕切る構造とし、さらに床部材を取り付けるための受け部をあらかじめ設けておく。なお、壁部材についても、外殻構造体の内側にあらかじめ受け部を設けておくこともできる。
【0025】
ここで、「鉛直方向」は壁部材を設ける方向、「水平方向」は床部材を設ける方向であるが、必ずしも厳密な鉛直あるいは水平である必要はなく、また段部等があってもよい。
【0026】
構造的に安定した外殻を構成し、外殻の内部に受け部を設けておくことによって、居住者は建物の内部に壁部材や床部材を容易に取り付けることができ、居室や収納などを自由に配置することができる。したがって、例えば外枠の建物だけを専門の業者が作り、住宅の内部は素人が簡単な工具で組み立てるといったことも可能になる。
【0027】
また、外断熱構造は一般的に高価となる傾向があるが、とりあえず外殻だけの構築で、居住可能な空間が形成でき、工事費の大幅な削減が図れる。建物の内部の壁部材や床部材はユニット化によるコストダウンが可能であり、かつ後付け可能であるため、居住しながら任意の時点で、組立てや間取りの変更が可能である。
【0028】
本発明の組立て式建物では、外殻構造体が2階建ての高さであるようにすることが望ましい。
【0029】
本発明の組立て式建物では、建物の内部の壁部材や床部材を後付け可能な構成としているため、建物自体は2階建て程度までの高さが適当である。建築当初は2階の床がなくてもよく、後から2階のフロアを作ってもよい。
【0030】
また、壁部材または床部材はボルト締めにより接続可能なユニット部材とするとよい。その場合、壁部材および床部材の全部をユニット化するのが理想であるが、一部はユニット化されない作り付けのものとしたり、あるいは別途製作して取り付けてもよい。
【0031】
建物の内部に設置する壁部材や床部材をボルトで締めて接続し、ユニット化することによって、例えば居住者が建築構造の知識がない場合でも、容易に壁や床、収納などを取り付けることができ、間取りを自由に構成することができる。
【0032】
また、例えば、家族構成の変化等によって、間取りなどを変えたい場合も、その都度自由かつ容易に壁部材や床部材の配置を変えて組みなおすことが可能になり、従来内装工事にかかっていた費用を大幅に削減することができる。
【0033】
また、本発明の組立て式建物では、壁部材または床部材の一部を構造体機能を有するユニット家具で構成するとよい。
【0034】
例えば、2階建ての建物の場合、1階には構造体機能を有した家具を配置して2階の床部分を形成し、2階には構造体機能のない家具を配置することもできる。
【0035】
このように、構造体機能を有したユニット家具を使用することによって、家具が構造壁あるいは間仕切り壁などの役目を果たすことが可能となる。
【0036】
また、家具であるので幅があり、自立できるので、一般の自立できない構造壁と違って素人が組み立てられる。またドアユニットや壁パネルはこの家具に接続されるので家具組立と同じように素人でも組み立てられる。
【発明の効果】
【0037】
本発明に係る組立て式建物は、以上のような構成からなるので、次のような効果が得られる。
【0038】
(1) 構造的に安定した外殻を構成し、外殻の内部に受け部を設けておくことによって、居住者は建物の内部に壁部材や床部材を容易に取り付けることができ、居室や収納などを自由に配置することができる。したがって、例えば外枠の建物だけを専門の業者が作り、住宅の内部は素人が簡単な工具で組み立てるといったことが可能となる。
【0039】
(2) 鉄筋コンクリートの外断熱構造は一般的に高価となる傾向があるが、とりあえず外殻だけの構築で、居住可能な空間が形成でき、工事費の大幅な削減が図れる。建物の内部の壁部材や床部材はユニット化によるコストダウンが可能であり、かつ後付け可能であるため、居住しながら任意の時点で、二階増床の組立てや間取りの変更が可能である。
【0040】
(3) 鉄筋コンクリート製の外殻構造体の外周面に断熱部材を設けて外断熱構造とすることによって、コンクリートの蓄熱効果を最大限に利用することができる。すなわち、コンクリートの蓄熱効果を利用するため、最小限の空調エネルギーによって、建物内の冷暖房を効率的に働かせ、夏季は建物内部を涼しく、冬季は温かく保つことができ、建物内部をより快適な空間とすることができる。
【0041】
(4) 壁部材または床部材の一部に構造体機能を有するユニット家具を使用することによって、家具が構造壁あるいは間仕切り壁などの役目を果たすことが可能となる。
【0042】
(5) 家具と構造壁が兼用するのでクロゼットなどの家具を買わないですむ。
【0043】
(6) 鉄筋コンクリート製の外殻構造体は二階床がなく吹き抜けであるために、鉄筋加工や型枠作成が簡素化することができる。またコンクリートの打設回数も1/3程度、減るなど、当初の工事費の大幅な削減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図1】本発明に係る組立て式建物の一実施形態を部分的に切り欠いて示した概略斜視図である。
【
図4】
図1の実施形態において、トイレ手洗い、クロゼット、下駄箱部分を示した概略斜視図である。
【
図5】
図1の実施形態において、洗濯機置場、洗面化粧台、キッチンカウンター戸棚部分を示した概略斜視図である。
【
図6】
図1の実施形態において、キッチンユニット、冷蔵庫置場、食器戸棚部分を示した概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、本発明の具体的な実施の形態について説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
【0046】
図1は、本発明に係る組立て式建物1の一実施形態を概略的な斜視図を一部切り欠いて示したものであり、2階建ての建物を想定している。
図2は、
図1の実施形態における1階の平面図であり、
図3は2階の平面図である。
【0047】
本発明に係る組立て式建物1は、外壁部と屋根部(図示省略)を備えた外殻構造体2を鉄筋コンクリートで形成し、開口部4を設ける。開口部4には、断熱サッシやペアガラス等を設置する。
【0048】
また、鉄筋コンクリートの外殻構造体2の外周面は、断熱部材3で覆い、冷暖房にコンクリートの蓄熱効果を利用できるようにしている。外断熱構造とすることにより、組立て式建物1の中に冷暖房用の空調装置を設置すれば、わずかな空調エネルギーで夏季は建物1内部を涼しく、冬季は温かく保つことができ、室内が外気の影響を受けず、快適な居住空間となる。さらに、冷暖房費のコストダウンを図ることができる。
【0049】
断熱部材3は、建物1の外部からの熱の伝導、対流、放射などを防ぐようなものであればよいが、例えば厚さ10cm程度のポリスチレンフォームなどを使用するとより効果的に断熱することができる。
【0050】
外殻構造体2の内面の躯体コンクリート壁には、壁部材5や床部材6を配置するための受け部7を設置しておく。
【0051】
図1の受け部7は、ツーバイエイトの木材を使用した例であるが、壁部材5や床部材6を受けることができ、強度や耐久性の面で問題のない材料であれば使用することが可能であり、外殻構造体2の内面の躯体コンクリート壁にアンカーとボルト等で固定しておく。
【0052】
本発明に係る組立て式建物1は、外殻構造体2、断熱部材3、開口部4で構成される建物1の外枠と建物1内部の水回りの工事のみを専門業者に委託することで、2階の床部分をコンクリートで作成する工程などが発生しない分、コストダウンを図ることができる。
【0053】
建物1の内部は、素人が容易に組立、取付ができるようなユニット化した壁部材5、床部材6、ユニット家具などを配置して、居住者が間取りを自由に構築する。
【0054】
また建物1は、外殻構造体2に断熱部材3を設けた構造体であるが、建築当初は、2階の床がない状態でも住める状態であり、後から2階のフロアを作ってもよい。
【0055】
本実施形態では、まず、1階フロアには、玄関51を入ったところにあるエントランス52の左側に
図4に示したユニット家具を設けた。
図4のユニット家具は、下駄箱33とクロゼット31とを壁部材5で連結し、クロゼット31の隣りにトイレ用手洗い32のための空間を設けたものである。
【0056】
ホール53とトイレ55との間にはドアユニット41を、ホール53とリビング54との間にはドアユニット42を設けている。
【0057】
リビング53を入って右側には、収納家具付き階段ユニット34を配置した(
図1参照)。階段ユニット34は、階段下部に収納を設け、空間を有効活用することが望ましく、階段ユニット34も容易に組み立てられ、かつ構造体機能を有したものがよい。
【0058】
また、ユーティリティ57、浴室56とキッチン58との間に、
図5に示したユニット家具を配置した。
図5のユニット家具は、ユーティリティ56に設ける洗濯機置場35、洗面化粧台36、キッチンカウンター戸棚37を連続して設けたものである。
【0059】
キッチン57には、
図6に示したユニット家具を配置した。
図6のユニット家具は、シンクなどが組み込まれているキッチンユニット38、冷蔵庫置場39、食器戸棚40をL字形に連結したものである。
【0060】
例として挙げた
図4〜6のユニット家具は、1階フロアの各部屋の仕切りとしての役割をしている。また、ユニット家具、階段ユニット、ドアユニット等は、例えばメガネレンチなどの簡単な工具で素人が容易に組立、取付ができるものにする。また、ユニット家具は、床のコンクリート部分にアンカーボルト等を用いて固定するとよい。
【0061】
図4〜6のユニット家具は構造体機能を有するものとし、それらのユニット家具の上に、2階のフロアを構成する。2階のフロアに対して、ユニット家具が柱の役割を果たしている。
【0062】
2階の床は、根太12を組んだものを、あらかじめ躯体にアンカーをとって設けておいた受け部7の上に載せるようにボルト等で固定し、根太12どうしの間に根太転び止めコマ板13を設ける(
図1参照)。
【0063】
同様に、ユニット家具の天井部11にも、
図5に示したように根太12を組んでおく。そして、根太12の上に床部材(2階床下地の構造合板)7を設けて2階のフロアを構成している。
【0064】
図3に示した2階の間取りの例は、3つの寝室61、62、63と、廊下64を挟んで、吹抜け60を設けるように壁部材5や家具を設置したものである。2階に配置する家具は、構造体機能を有していないものでもよい。
【0065】
図1〜6の一実施形態を示したが、例えば家族構成の変化に伴って、部屋数を増やしたり、間取りを変更したりすることが容易に低コストで行うことができ、ユニット家具自体も居住者が自由に組み合わせできるものとする。
【符号の説明】
【0066】
1…組立て式建物、
2…外殻構造体、
3…断熱部材、
4…開口部、
5…壁部材、
6…床部材(2階床下地の構造合板)、
7…受け部(根太受け構造体)、
11…ユニット家具の天井部、
12…根太、
13…根太転び止コマ板、
31…クロゼット、
32…トイレ手洗い、
33…下駄箱、
34…収納家具付き階段ユニット、
35…洗濯機置場、
36…洗面化粧台、
37…キッチンカウンター戸棚、
38…キッチンユニット、
39…冷蔵庫置場、
40…食器戸棚、
41、42、43…ドアユニット、
51…玄関、
52…エントランス、
53…ホール、
54…リビング、
55…トイレ、
56…浴室、
57…ユーティリティ、
58…キッチン、
59…ダイニング、
60…吹抜け、
61、62、63…寝室、
64…廊下