特許第6112982号(P6112982)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6112982
(24)【登録日】2017年3月24日
(45)【発行日】2017年4月12日
(54)【発明の名称】シャッター
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/15 20060101AFI20170403BHJP
   E06B 9/02 20060101ALI20170403BHJP
【FI】
   E06B9/15 B
   E06B9/02 A
   E06B9/02 K
【請求項の数】3
【全頁数】36
(21)【出願番号】特願2013-124184(P2013-124184)
(22)【出願日】2013年6月12日
(65)【公開番号】特開2014-240589(P2014-240589A)
(43)【公開日】2014年12月25日
【審査請求日】2015年6月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】591220665
【氏名又は名称】株式会社石黒製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】大野 泰昭
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 勝彦
【審査官】 佐々木 崇
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−261182(JP,A)
【文献】 仏国特許出願公開第2417623(FR,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/00
9/02
9/06− 9/18
9/40− 9/50
9/56− 9/92
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と連結用凸部と連結用凹部とを具備する複数の長手状の同一形状のスラットを樹脂材料の押出し成形によって形成し、
隣接する2個のスラットを長手方向に相対移動させることにより、隣接する2個のスラットのうちの一方のスラットの連結用凸部と他方のスラットの連結用凹部とを嵌合させ、それにより、複数のスラットを相互に連結し、
各スラットの長手方向の両端部に延長部材を装着し、
延長部材の一部分が一対のガイドレール内に挿入されるように、かつ、各スラットの長手方向の両端部が一対のガイドレール内に挿入されないように、一対のガイドレールの間隔を設定し、
一対のガイドレールを、直線状の直線レールと、湾曲したコーナーレールとによって構成し、
回転軸部と、回転軸部の外周面から概略径方向外側に延びている支持部とを、各スラットの連結用凸部に設け、
回転軸部の外周面と滑合する内周面を有する円弧筒状の軸受部を各スラットの連結用凹部に設け、
隣接する2個のスラットのうちの一方のスラットの支持部が、他方のスラットの円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部に対向する位置から他方の端部に対向する位置まで移動するように、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部が他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部に対して回転することにより、一方のスラットが他方のスラットに対して揺動するように、各スラットを構成し、
シャッター扉としての相互に連結された複数のスラットを一対のガイドレールに対して相対移動させることができるシャッターにおいて、
隣接する2個のスラットのうちの一方のスラットの回転軸部が他方のスラットの円弧筒状の軸受部から脱落するのを防止するための円弧筒状の脱落防止部を、一方のスラットの連結用凸部に設け、
一方のスラットの連結用凸部の回転軸部と円弧筒状の脱落防止部とを同心に形成し、
一方のスラットの連結用凸部の回転軸部と円弧筒状の脱落防止部とを支持部によって接続し、
一方のスラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の内周面と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の外周面とによって隙間嵌めを構成し、
隣接する2個のスラットのうちの一方のスラットの回転軸部が他方のスラットの円弧筒状の軸受部から脱落するのを防止するための円弧筒状の脱落防止部を、他方のスラットの連結用凹部に設け、
他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部と円弧筒状の脱落防止部とを同心に形成し、
他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の一方の端部から概略径方向外側に延びている支持部を、他方のスラットの連結用凹部に設け、
他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部と円弧筒状の脱落防止部とを支持部によって接続し、
一方のスラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の外周面と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の脱落防止部の内周面とによって隙間嵌めを構成し、
隣接する2個のスラットのうちの一方のスラットの連結用凸部の支持部が、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との間の任意の位置に配置されている状態では、
一方のスラットの連結用凸部の回転軸部の中心軸線と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との中間位置とを結ぶ平面上であって、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との中間位置を隔てて一方のスラットの連結用凸部の回転軸部の中心軸線の反対側の位置で、一方のスラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の外周面と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の脱落防止部の内周面とが対向しているか、あるいは、
一方のスラットの連結用凸部の回転軸部の中心軸線と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との中間位置とを結ぶ平面上であって、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部の中心軸線を隔てて他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との中間位置の反対側の位置で、一方のスラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の内周面と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の外周面とが対向しており、
各スラットの本体部を1枚の平板状部分のみによって構成し、
各スラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の外周面から連結用凹部の側に本体部に平行に延びている突起部を、各スラットの連結用凸部に設け、
各スラットの連結用凹部の円弧筒状の脱落防止部の外周面から連結用凸部の側に本体部に平行に延びている突起部を、各スラットの連結用凹部に設け、
各スラットの長手方向の一方の端部に装着される第1端部用延長部材を樹脂材料によって形成し、
各スラットの長手方向の他方の端部に装着される第2端部用延長部材を透明樹脂材料によって形成し、
第1端部用延長部材が各スラットの長手方向の一方の端部に装着された状態で各スラットの長手方向の一方の端部に当接するフランジ部と、第1端部用延長部材が各スラットの長手方向の一方の端部に装着された状態で各スラットの長手方向の一方の端部よりも各スラットの長手方向の他方の端部の側に位置する変形防止部とを第1端部用延長部材に設け、
各スラットの本体部に当接する第1部分と、各スラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の外周面に当接する第2部分と、各スラットの連結用凹部の円弧筒状の脱落防止部の外周面に当接する第3部分とを第1端部用延長部材の変形防止部に設け、
各スラットの連結用凸部の突起部と係合する溝部を、第1端部用延長部材の変形防止部の第2部分に形成し、
各スラットの連結用凹部の突起部と係合する溝部を、第1端部用延長部材の変形防止部の第3部分に形成し、
第2端部用延長部材が各スラットの長手方向の他方の端部に装着された状態で各スラットの長手方向の他方の端部に当接するフランジ部と、第2端部用延長部材が各スラットの長手方向の他方の端部に装着された状態で各スラットの長手方向の他方の端部よりも各スラットの長手方向の一方の端部の側に位置する変形防止部とを第2端部用延長部材に設け、
各スラットの本体部に当接する第1部分と、各スラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の外周面に当接する第2部分と、各スラットの連結用凹部の円弧筒状の脱落防止部の外周面に当接する第3部分とを第2端部用延長部材の変形防止部に設け、
各スラットの連結用凸部の突起部と係合する溝部を、第2端部用延長部材の変形防止部の第2部分に形成し、
各スラットの連結用凹部の突起部と係合する溝部を、第2端部用延長部材の変形防止部の第3部分に形成した
ことを特徴とするシャッター。
【請求項2】
一対のガイドレールのうちの各スラットの長手方向の一方の端部の側に位置する第1ガイドレール内に挿入される軸状の突出部を第1端部用延長部材に設け、
第1端部用延長部材の軸状の突出部の外周面に係止突起を形成し、
第1端部用延長部材の軸状の突出部に装着される第1ローラーを設け、
円筒状部分と、円筒状部分の一方の端部を覆う蓋部分とを、第1ローラーに設け、
第1ローラーの円筒状部分の内周面に係止突起を形成し、
第1端部用延長部材の軸状の突出部の外周面の係止突起が第1ローラーの円筒状部分の内周面の係止突起を乗り越えるように、第1端部用延長部材の軸状の突出部が第1ローラーの円筒状部分に圧入されると、第1端部用延長部材の軸状の突出部の外周面の係止突起が第1ローラーの円筒状部分の内周面の係止突起によって係止されることにより、第1端部用延長部材の軸状の突出部が第1ローラーの円筒状部分から抜けることが防止され、かつ、第1端部用延長部材の軸状の突出部の外周面およびその係止突起と、第1ローラーの円筒状部分の内周面およびその係止突起とによって隙間嵌めが構成され、
一対のガイドレールのうちの各スラットの長手方向の他方の端部の側に位置する第2ガイドレール内に挿入される軸状の突出部を第2端部用延長部材に設け、
第2端部用延長部材の軸状の突出部の外周面に係止突起を形成し、
第2端部用延長部材の軸状の突出部に装着される第2ローラーを設け、
円筒状部分と、円筒状部分の一方の端部を覆う蓋部分とを、第2ローラーに設け、
第2ローラーの円筒状部分の内周面に係止突起を形成し、
第2端部用延長部材の軸状の突出部の外周面の係止突起が第2ローラーの円筒状部分の内周面の係止突起を乗り越えるように、第2端部用延長部材の軸状の突出部が第2ローラーの円筒状部分に圧入されると、第2端部用延長部材の軸状の突出部の外周面の係止突起が第2ローラーの円筒状部分の内周面の係止突起によって係止されることにより、第2端部用延長部材の軸状の突出部が第2ローラーの円筒状部分から抜けることが防止され、かつ、第2端部用延長部材の軸状の突出部の外周面およびその係止突起と、第2ローラーの円筒状部分の内周面およびその係止突起とによって隙間嵌めが構成され、
相互に連結された複数のスラットを一対のガイドレールに対して相対移動させる際には、第1ローラーの円筒状部分の外周面が第1ガイドレールの内壁面に接触すると、第1ローラーが第1端部用延長部材の軸状の突出部に対して回転すると共に、第2ローラーの円筒状部分の外周面が第2ガイドレールの内壁面に接触すると、第2ローラーが第2端部用延長部材の軸状の突出部に対して回転する
ことを特徴とする請求項に記載のシャッター。
【請求項3】
スラットを透明樹脂材料によって形成し、
第1端部用延長部材を透明樹脂材料によって形成し、
第2端部用延長部材を透明樹脂材料によって形成する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のシャッター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本体部と連結用凸部と連結用凹部とを具備する複数の同一形状のスラットを樹脂材料の押出し成形によって形成し、隣接する2個のスラットを長手方向に相対移動させることにより、隣接する2個のスラットのうちの一方のスラットの連結用凸部と他方のスラットの連結用凹部とを嵌合させ、それにより、複数のスラットを相互に連結し、各スラットの長手方向の両端部に延長部材を装着し、延長部材の一部分が一対のガイドレール内に挿入されるように、かつ、各スラットの長手方向の両端部が一対のガイドレール内に挿入されないように、一対のガイドレールの間隔を設定し、シャッター扉としての相互に連結された複数のスラットを一対のガイドレールに対して相対移動させることができるシャッターに関する。
【0002】
特に、本発明は、隣接する2個のスラットのうちの一方のスラットの連結用凸部の回転軸部が他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部からその隙間を介して脱落してしまうことを確実に防止することができるシャッターに関する。
【背景技術】
【0003】
従来から、本体部と連結用凸部と連結用凹部とを具備する複数の同一形状のスラットを樹脂材料の押出し成形によって形成し、隣接する2個のスラットを長手方向に相対移動させることにより、隣接する2個のスラットのうちの一方のスラットの連結用凸部と他方のスラットの連結用凹部とを嵌合させ、それにより、複数のスラットを相互に連結し、各スラットの長手方向の両端部に延長部材を装着し、延長部材の一部分が一対のガイドレール内に挿入されるように、かつ、各スラットの長手方向の両端部が一対のガイドレール内に挿入されないように、一対のガイドレールの間隔を設定し、シャッター扉としての相互に連結された複数のスラットを一対のガイドレールに対して相対移動させることができるシャッターが知られている。この種のシャッターの例としては、例えば特許文献1(特開2008−261182号公報)の図1図9に記載されたものがある。
【0004】
特許文献1の図1図9に記載されたシャッターでは、一対のガイドレールが、直線状の直線レールと湾曲したコーナーレールとによって構成されている。つまり、特許文献1の図1図9に記載されたシャッターでは、各スラットの長手方向の両端部が一対のガイドレール内に挿入されず、延長部材の一部分のみが一対のガイドレール内に挿入されるため、各スラットの長手方向の両端部が一対のガイドレール内に挿入される場合よりも、ガイドレールのコーナーレール(10R2、10L2)の曲率半径を小さくすることができる。
【0005】
また、特許文献1の図1図9に記載されたシャッターでは、回転軸部と、回転軸部の外周面から概略径方向外側に延びている支持部とが、各スラットの連結用凸部に設けられている。更に、回転軸部の外周面と滑合する内周面を有する円弧筒状の軸受部が各スラットの連結用凹部に設けられている。
【0006】
更に、特許文献1の図1図9に記載されたシャッターでは、隣接する2個のスラットのうちの一方のスラットの支持部が、他方のスラットの円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部に対向する位置から他方の端部に対向する位置まで移動するように、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部が他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部に対して回転することにより、一方のスラットが他方のスラットに対して揺動するように、各スラットが構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−261182号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の図1図9に記載されたシャッターのように、隣接する2個のスラットのうちの一方のスラットの支持部が、他方のスラットの円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部に対向する位置から他方の端部に対向する位置まで移動するように、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部が他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部に対して回転することにより、一方のスラットが他方のスラットに対して揺動するシャッターでは、他方のスラットの円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との間隔(隙間)を大きくすればするほど、他方のスラットに対して揺動可能な一方のスラットの揺動角度を大きくすることができ、それに伴って、ガイドレールのコーナーレールの曲率半径を小さくすることができる。
【0009】
ところが、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との間隔(隙間)を大きくすればするほど、その間隔(隙間)の幅寸法と一方のスラットの連結用凸部の回転軸部の直径との差分が小さくなり、その結果、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部が他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部からその隙間を介して脱落する向きに力を受けた時に、円弧筒状の軸受部の弾性変形に伴って隙間が広がり、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部が他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部から脱落してしまうおそれが大きくなる。
【0010】
前記問題点に鑑み、本発明は、隣接する2個のスラットのうちの一方のスラットの連結用凸部の回転軸部が他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部からその隙間を介して脱落してしまうことを確実に防止することができるシャッターを提供することを目的とする。
【0011】
詳細には、本発明は、隣接する2個のスラットのうちの一方のスラットに対して揺動可能な他方のスラットの揺動角度を大きくするために、他方のスラットの円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との間隔(隙間)を大きくした場合であっても、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部が他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部からその隙間を介して脱落してしまうことを確実に防止することができるシャッターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
求項に記載されたシャッターは、本体部と連結用凸部と連結用凹部とを具備する複数の長手状の同一形状のスラットを樹脂材料の押出し成形によって形成し、隣接する2個のスラットを長手方向に相対移動させることにより、隣接する2個のスラットのうちの一方のスラットの連結用凸部と他方のスラットの連結用凹部とを嵌合させ、それにより、複数のスラットを相互に連結し、各スラットの長手方向の両端部に延長部材を装着し、延長部材の一部分が一対のガイドレール内に挿入されるように、かつ、各スラットの長手方向の両端部が一対のガイドレール内に挿入されないように、一対のガイドレールの間隔を設定し、一対のガイドレールを、直線状の直線レールと、湾曲したコーナーレールとによって構成し、回転軸部と、回転軸部の外周面から概略径方向外側に延びている支持部とを、各スラットの連結用凸部に設け、回転軸部の外周面と滑合する内周面を有する円弧筒状の軸受部を各スラットの連結用凹部に設け、隣接する2個のスラットのうちの一方のスラットの支持部が、他方のスラットの円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部に対向する位置から他方の端部に対向する位置まで移動するように、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部が他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部に対して回転することにより、一方のスラットが他方のスラットに対して揺動するように、各スラットを構成し、シャッター扉としての相互に連結された複数のスラットを一対のガイドレールに対して相対移動させることができるシャッターにおいて、隣接する2個のスラットのうちの一方のスラットの回転軸部が他方のスラットの円弧筒状の軸受部から脱落するのを防止するための円弧筒状の脱落防止部を、一方のスラットの連結用凸部に設け、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部と円弧筒状の脱落防止部とを同心に形成し、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部と円弧筒状の脱落防止部とを支持部によって接続し、一方のスラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の内周面と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の外周面とによって隙間嵌めを構成し、隣接する2個のスラットのうちの一方のスラットの回転軸部が他方のスラットの円弧筒状の軸受部から脱落するのを防止するための円弧筒状の脱落防止部を、他方のスラットの連結用凹部に設け、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部と円弧筒状の脱落防止部とを同心に形成し、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の一方の端部から概略径方向外側に延びている支持部を、他方のスラットの連結用凹部に設け、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部と円弧筒状の脱落防止部とを支持部によって接続し、一方のスラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の外周面と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の脱落防止部の内周面とによって隙間嵌めを構成し、隣接する2個のスラットのうちの一方のスラットの連結用凸部の支持部が、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との間の任意の位置に配置されている状態では、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部の中心軸線と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との中間位置とを結ぶ平面上であって、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との中間位置を隔てて一方のスラットの連結用凸部の回転軸部の中心軸線の反対側の位置で、一方のスラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の外周面と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の脱落防止部の内周面とが対向しているか、あるいは、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部の中心軸線と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との中間位置とを結ぶ平面上であって、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部の中心軸線を隔てて他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との中間位置の反対側の位置で、一方のスラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の内周面と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の外周面とが対向しており、各スラットの本体部を1枚の平板状部分のみによって構成し、各スラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の外周面から連結用凹部の側に本体部に平行に延びている突起部を、各スラットの連結用凸部に設け、各スラットの連結用凹部の円弧筒状の脱落防止部の外周面から連結用凸部の側に本体部に平行に延びている突起部を、各スラットの連結用凹部に設け、各スラットの長手方向の一方の端部に装着される第1端部用延長部材を樹脂材料によって形成し、各スラットの長手方向の他方の端部に装着される第2端部用延長部材を透明樹脂材料によって形成し、第1端部用延長部材が各スラットの長手方向の一方の端部に装着された状態で各スラットの長手方向の一方の端部に当接するフランジ部と、第1端部用延長部材が各スラットの長手方向の一方の端部に装着された状態で各スラットの長手方向の一方の端部よりも各スラットの長手方向の他方の端部の側に位置する変形防止部とを第1端部用延長部材に設け、各スラットの本体部に当接する第1部分と、各スラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の外周面に当接する第2部分と、各スラットの連結用凹部の円弧筒状の脱落防止部の外周面に当接する第3部分とを第1端部用延長部材の変形防止部に設け、各スラットの連結用凸部の突起部と係合する溝部を、第1端部用延長部材の変形防止部の第2部分に形成し、各スラットの連結用凹部の突起部と係合する溝部を、第1端部用延長部材の変形防止部の第3部分に形成し、第2端部用延長部材が各スラットの長手方向の他方の端部に装着された状態で各スラットの長手方向の他方の端部に当接するフランジ部と、第2端部用延長部材が各スラットの長手方向の他方の端部に装着された状態で各スラットの長手方向の他方の端部よりも各スラットの長手方向の一方の端部の側に位置する変形防止部とを第2端部用延長部材に設け、各スラットの本体部に当接する第1部分と、各スラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の外周面に当接する第2部分と、各スラットの連結用凹部の円弧筒状の脱落防止部の外周面に当接する第3部分とを第2端部用延長部材の変形防止部に設け、各スラットの連結用凸部の突起部と係合する溝部を、第2端部用延長部材の変形防止部の第2部分に形成し、各スラットの連結用凹部の突起部と係合する溝部を、第2端部用延長部材の変形防止部の第3部分に形成したものである
【0013】
請求項に記載されたシャッターは、請求項1記載のシャッターにおいて、一対のガイドレールのうちの各スラットの長手方向の一方の端部の側に位置する第1ガイドレール内に挿入される軸状の突出部を第1端部用延長部材に設け、第1端部用延長部材の軸状の突出部の外周面に係止突起を形成し、第1端部用延長部材の軸状の突出部に装着される第1ローラーを設け、円筒状部分と、円筒状部分の一方の端部を覆う蓋部分とを、第1ローラーに設け、第1ローラーの円筒状部分の内周面に係止突起を形成し、第1端部用延長部材の軸状の突出部の外周面の係止突起が第1ローラーの円筒状部分の内周面の係止突起を乗り越えるように、第1端部用延長部材の軸状の突出部が第1ローラーの円筒状部分に圧入されると、第1端部用延長部材の軸状の突出部の外周面の係止突起が第1ローラーの円筒状部分の内周面の係止突起によって係止されることにより、第1端部用延長部材の軸状の突出部が第1ローラーの円筒状部分から抜けることが防止され、かつ、第1端部用延長部材の軸状の突出部の外周面およびその係止突起と、第1ローラーの円筒状部分の内周面およびその係止突起とによって隙間嵌めが構成され、一対のガイドレールのうちの各スラットの長手方向の他方の端部の側に位置する第2ガイドレール内に挿入される軸状の突出部を第2端部用延長部材に設け、第2端部用延長部材の軸状の突出部の外周面に係止突起を形成し、第2端部用延長部材の軸状の突出部に装着される第2ローラーを設け、円筒状部分と、円筒状部分の一方の端部を覆う蓋部分とを、第2ローラーに設け、第2ローラーの円筒状部分の内周面に係止突起を形成し、第2端部用延長部材の軸状の突出部の外周面の係止突起が第2ローラーの円筒状部分の内周面の係止突起を乗り越えるように、第2端部用延長部材の軸状の突出部が第2ローラーの円筒状部分に圧入されると、第2端部用延長部材の軸状の突出部の外周面の係止突起が第2ローラーの円筒状部分の内周面の係止突起によって係止されることにより、第2端部用延長部材の軸状の突出部が第2ローラーの円筒状部分から抜けることが防止され、かつ、第2端部用延長部材の軸状の突出部の外周面およびその係止突起と、第2ローラーの円筒状部分の内周面およびその係止突起とによって隙間嵌めが構成され、相互に連結された複数のスラットを一対のガイドレールに対して相対移動させる際には、第1ローラーの円筒状部分の外周面が第1ガイドレールの内壁面に接触すると、第1ローラーが第1端部用延長部材の軸状の突出部に対して回転すると共に、第2ローラーの円筒状部分の外周面が第2ガイドレールの内壁面に接触すると、第2ローラーが第2端部用延長部材の軸状の突出部に対して回転するものである
【0014】
請求項3に記載されたシャッターは、請求項1または2記載のシャッターにおいて、スラットを透明樹脂材料によって形成し、第1端部用延長部材を透明樹脂材料によって形成し、第2端部用延長部材を透明樹脂材料によって形成するものである。
【発明の効果】
【0015】
求項1に記載のシャッターでは、各スラットの長手方向の両端部が一対のガイドレール内に挿入されず、延長部材の一部分のみが一対のガイドレール内に挿入されるため、各スラットの長手方向の両端部が一対のガイドレール内に挿入される場合よりも、ガイドレールのコーナーレールの曲率半径を小さくすることができる。
【0016】
また、隣接する2個のスラットのうちの一方のスラットの支持部が、他方のスラットの円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部に対向する位置から他方の端部に対向する位置まで移動するように、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部が他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部に対して回転することにより、一方のスラットが他方のスラットに対して揺動するシャッターでは、他方のスラットの円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との間隔(隙間)を大きくすればするほど、他方のスラットに対して揺動可能な一方のスラットの揺動角度を大きくすることができ、それに伴って、ガイドレールのコーナーレールの曲率半径を小さくすることができる。
【0017】
ところが、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との間隔(隙間)を大きくすればするほど、その間隔(隙間)の幅寸法と一方のスラットの連結用凸部の回転軸部の径との差分が小さくなり、その結果、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部が他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部からその隙間を介して脱落する向きに力を受けた時に、円弧筒状の軸受部の弾性変形に伴って隙間が広がり、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部が他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部から脱落してしまうおそれが大きくなる。
【0018】
そこで、請求項1に記載のシャッターでは、隣接する2個のスラットのうちの一方のスラットの連結用凸部と他方のスラットの連結用凹部とが嵌合し、一方のスラットと他方のスラットとが相互に連結されると、他方のスラットに対する一方のスラットの揺動角度の大きさに関わらず、常に、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部の中心軸線と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との中間位置とを結ぶ平面上であって、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との中間位置を隔てて一方のスラットの連結用凸部の回転軸部の中心軸線の反対側の位置で、一方のスラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の外周面と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の脱落防止部の内周面とが対向しているか、あるいは、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部の中心軸線と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との中間位置とを結ぶ平面上であって、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部の中心軸線を隔てて他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との中間位置の反対側の位置で、一方のスラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の内周面と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の外周面とが対向している。
【0019】
更に、請求項1に記載のシャッターでは、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部の中心軸線と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との中間位置とを結ぶ平面上であって、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との中間位置を隔てて一方のスラットの連結用凸部の回転軸部の中心軸線の反対側の位置で、一方のスラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の外周面と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の脱落防止部の内周面とが対向している状態で、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部が他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部からその隙間を介して脱落しそうになっても、一方のスラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の外周面と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の脱落防止部の内周面とが当接することにより、円弧筒状の軸受部からの回転軸部の脱落が防止される。
【0020】
また、請求項1に記載のシャッターでは、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部の中心軸線と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との中間位置とを結ぶ平面上であって、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部の中心軸線を隔てて他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との中間位置の反対側の位置で、一方のスラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の内周面と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の外周面とが対向している状態で、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部が他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部からその隙間を介して脱落しそうになっても、一方のスラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の内周面と、他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部の外周面とが当接することにより、円弧筒状の軸受部からの回転軸部の脱落が防止される。
【0021】
つまり、請求項1に記載のシャッターによれば、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部が他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部からその隙間を介して脱落してしまうことを、他方のスラットに対する一方のスラットの揺動角度の大きさに関わらず常に防止することができる。
【0022】
換言すれば、請求項1に記載のシャッターによれば、隣接する2個のスラットのうちの他方のスラットに対して揺動可能な一方のスラットの揺動角度を大きくするために、他方のスラットの円弧筒状の軸受部の周方向の一方の端部と他方の端部との間隔(隙間)を大きくした場合であっても、一方のスラットの連結用凸部の回転軸部が他方のスラットの連結用凹部の円弧筒状の軸受部からその隙間を介して脱落してしまうことを確実に防止することができる。
【0023】
また、請求項に記載のシャッターでは、各スラットの本体部が1枚の平板状部分のみによって構成されているた、各スラットの本体部が複数層構造になっている場合よりも、視認性を向上させることができる。
【0024】
ところで、請求項に記載のシャッターのように、樹脂材料の成形によって形成された各スラットの本体部が1枚の平板状部分のみによって構成されているシャッターでは、各スラットの本体部が複数層構造になっている場合よりも、各スラットの本体部が変形するおそれが増大してしまう。仮に、各スラットの本体部が変形してしまうと、シャッター扉としての相互に連結された複数のスラットを一対のガイドレールに対して円滑に相対移動させることができなくなってしまう。
【0025】
そこで、請求項に記載のシャッターでは、各スラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の外周面から連結用凹部の側に本体部に平行に延びている突起部が、各スラットの連結用凸部に設けられている。また、各スラットの連結用凹部の円弧筒状の脱落防止部の外周面から連結用凸部の側に本体部に平行に延びている突起部が、各スラットの連結用凹部に設けられている。
【0026】
詳細には、第1端部用延長部材が各スラットの長手方向の一方の端部に装着された時に各スラットの長手方向の一方の端部に当接するフランジ部と、第1端部用延長部材が各スラットの長手方向の一方の端部に装着された時に各スラットの長手方向の一方の端部よりも各スラットの長手方向の他方の端部の側に位置する変形防止部とが第1端部用延長部材に設けられている。
【0027】
た、各スラットの本体部に当接する第1部分と、各スラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の外周面に当接する第2部分と、各スラットの連結用凹部の円弧筒状の脱落防止部の外周面に当接する第3部分とが、第1端部用延長部材の変形防止部に設けられている。
【0028】
に、各スラットの連結用凸部の突起部と係合する溝部が、第1端部用延長部材の変形防止部の第2部分に形成されている。また、各スラットの連結用凹部の突起部と係合する溝部が、第1端部用延長部材の変形防止部の第3部分に形成されている。
【0029】
つまり、請求項に記載のシャッターでは、第1端部用延長部材が各スラットの長手方向の一方の端部に装着されると、第1端部用延長部材の変形防止部の第1部分が各スラットの本体部に当接し、かつ、第1端部用延長部材の変形防止部の第2部分が各スラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の外周面に当接し、かつ、第1端部用延長部材の変形防止部の第3部分が各スラットの連結用凹部の円弧筒状の脱落防止部の外周面に当接し、かつ、第1端部用延長部材の変形防止部の第2部分の部が各スラットの連結用凸部の突起部と係合し、かつ、第1端部用延長部材の変形防止部の第3部分の部が各スラットの連結用凹部の突起部と係合することにより、各スラットの本体部の変形が、各スラットの長手方向の一方の端部で抑制される。
【0030】
更に、請求項に記載のシャッターでは、第2端部用延長部材が各スラットの長手方向の他方の端部に装着された時に各スラットの長手方向の他方の端部に当接するフランジ部と、第2端部用延長部材が各スラットの長手方向の他方の端部に装着された時に各スラットの長手方向の他方の端部よりも各スラットの長手方向の一方の端部の側に位置する変形防止部とが第2端部用延長部材に設けられている。
【0031】
た、各スラットの本体部に当接する第1部分と、各スラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の外周面に当接する第2部分と、各スラットの連結用凹部の円弧筒状の脱落防止部の外周面に当接する第3部分とが、第2端部用延長部材の変形防止部に設けられている。
【0032】
に、各スラットの連結用凸部の突起部と係合する溝部が、第2端部用延長部材の変形防止部の第2部分に形成されている。また、各スラットの連結用凹部の突起部と係合する溝部が、第2端部用延長部材の変形防止部の第3部分に形成されている。
【0033】
つまり、請求項に記載のシャッターでは、第2端部用延長部材が各スラットの長手方向の他方の端部に装着されると、第2端部用延長部材の変形防止部の第1部分が各スラットの本体部に当接し、かつ、第2端部用延長部材の変形防止部の第2部分が各スラットの連結用凸部の円弧筒状の脱落防止部の外周面に当接し、かつ、第2端部用延長部材の変形防止部の第3部分が各スラットの連結用凹部の円弧筒状の脱落防止部の外周面に当接し、かつ、第2端部用延長部材の変形防止部の第2部分の部が各スラットの連結用凸部の突起部と係合し、かつ、第2端部用延長部材の変形防止部の第3部分の部が各スラットの連結用凹部の突起部と係合することにより、各スラットの本体部の変形が、各スラットの長手方向の他方の端部で抑制される。
【0034】
換言すれば、請求項に記載のシャッターによれば、1枚の平板状部分のみによって構成されている各スラットの本体部の変形を抑制することができる。
【0035】
求項に記載のシャッターでは、相互に連結された複数のスラットを一対のガイドレールに対して相対移動させる時、第1ローラーの円筒状部分の外周面が第1ガイドレールの内壁面に接触すると、第1ローラーが第1端部用延長部材の軸状の突出部に対して回転する。
【0036】
そのため、第1ローラーが設けられておらず、相互に連結された複数のスラットを一対のガイドレールに対して相対移動させる時に第1端部用延長部材の軸状の突出部と第1ガイドレールの内壁面との間に摺動抵抗が生じる場合よりも、一対のガイドレールに対する複数のスラットの相対移動の円滑性を向上させることができる。
【0037】
同様に、請求項に記載のシャッターでは、相互に連結された複数のスラットを一対のガイドレールに対して相対移動させる時、第2ローラーの円筒状部分の外周面が第2ガイドレールの内壁面に接触すると、第2ローラーが第2端部用延長部材の軸状の突出部に対して回転する。
【0038】
そのため、第2ローラーが設けられておらず、相互に連結された複数のスラットを一対のガイドレールに対して相対移動させる時に第2端部用延長部材の軸状の突出部と第2ガイドレールの内壁面との間に摺動抵抗が生じる場合よりも、一対のガイドレールに対する複数のスラットの相対移動の円滑性を向上させることができる。
【0039】
換言すれば、請求項に記載のシャッターによれば、相互に連結された複数のスラットを一対のガイドレールに対して相対移動させる時に生じる抵抗を摺動抵抗よりも格段に小さい転がり抵抗にすることにより、相互に連結された複数のスラットを一対のガイドレールに対して相対移動させる時に生じる摺動抵抗によって各スラットの本体部が変形してしまうおそれを排除することができる。
【0040】
請求項3に記載のシャッターでは、複数の同一形状のスラットが透明樹脂材料によって形成され、第1端部用延長部材および第2端部用延長部材が透明樹脂材料によって形成されているため、シャッター扉としてのスラットの外側からスラットを透視してスラットの内側を視認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1】第1の実施形態のシャッター100を示した図である。
図2】第1の実施形態のシャッター100を示した図である。
図3図1および図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成するスラット1(1’)の部品図である。
図4図1および図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成するスラット1(1’)の部品図である。
図5図1および図2に示すスラット1とスラット1’とが相互に連結される方法を示した図である。
図6】相互に連結されたスラット1,1’の右側面図である。
図7図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成する延長部材2R(2R’)の部品図である。
図8図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成する延長部材2R(2R’)の部品図である。
図9図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成する延長部材2R(2R’)の部品図である。
図10図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成する延長部材2R(2R’)の部品図である。
図11図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成する延長部材2L(2L’)の部品図である。
図12図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成する延長部材2L(2L’)の部品図である。
図13図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成する延長部材2L(2L’)の部品図である。
図14図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成する延長部材2L(2L’)の部品図である。
図15図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成するローラー3R(3R’)の部品図である。
図16図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成するローラー3L(3L’)の部品図である。
図17図6に示す相互に連結されたスラット1,1’の長手方向の右端部1R,1R’に対して延長部材2R,2R’が装着され、更に、延長部材2R,2R’に対してローラー3R,3R’が装着される方法を示した図である。
図18図6に示す相互に連結されたスラット1,1’の長手方向の左端部1L,1L’に対して延長部材2L,2L’が装着され、更に、延長部材2L,2L’に対してローラー3L,3L’が装着される方法を示した図である。
図19図1および図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成する中間引手21の部品図である。
図20図1および図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成する中間引手21の部品図である。
図21図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成する延長部材22R,22Lの部品図である。
図22図1および図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成する一対のガイドレール10R,10Lの間隔L2とスラット1,1’の長手方向の長さL1(<L2)との関係を示した図である。
図23】スラット1’に対するスラット1の揺動角度が0°の状態を示している図6の一部分の拡大図である。
図24】スラット1’に対するスラット1の揺動角度が90°の状態を示した図である。
図25】スラット1’に対するスラット1の揺動角度が45°の状態を示した図である。
図26図25の一部分の拡大図である。
図27】補強部材4a,4bおよび補強板5a,5bを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、本発明のシャッターの第1の実施形態について説明する。図1および図2は第1の実施形態のシャッター100を示した図である。詳細には、図1は右前側かつ上側から見た第1の実施形態のシャッター100の斜視図である。図2は右前側かつ上側から見た第1の実施形態のシャッター100の分解斜視図である。図3および図4図1および図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成するスラット1(1’)の部品図である。詳細には、図3(A)はスラット1(1’)の正面図、図3(B)はスラット1(1’)の右側面図である。図4(A)は図3(B)の一部分の拡大図、図4(B)は図3(B)の他の一部分の拡大図である。図5図1および図2に示すスラット1とスラット1’とが相互に連結される方法を示した図である。図6は相互に連結されたスラット1,1’の右側面図である。
【0043】
図7図10図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成する延長部材2R(2R’)の部品図である。詳細には、図7(A)は延長部材2R(2R’)の平面図、図7(B)は延長部材2R(2R’)の正面図、図7(C)は延長部材2R(2R’)の底面図である。図8(A)は延長部材2R(2R’)の右側面図、図8(B)は延長部材2R(2R’)の左側面図である。図9図8(A)のA−A線に沿った鉛直断面図である。図10は右前側かつ上側から見た延長部材2R(2R’)の斜視図である。
【0044】
図11図14図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成する延長部材2L(2L’)の部品図である。詳細には、図11(A)は延長部材2L(2L’)の平面図、図11(B)は延長部材2L(2L’)の正面図、図11(C)は延長部材2L(2L’)の底面図である。図12(A)は延長部材2L(2L’)の右側面図、図12(B)は延長部材2L(2L’)の左側面図である。図13図12(B)のB−B線に沿った鉛直断面図である。図14は左前側かつ上側から見た延長部材2L(2L’)の斜視図である。
【0045】
図15図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成するローラー3R(3R’)の部品図である。詳細には、図15(A)はローラー3R(3R’)の左側面図、図15(B)はローラー3R(3R’)の正面図、図15(C)は図15(A)のC−C線に沿った鉛直断面図である。図16図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成するローラー3L(3L’)の部品図である。詳細には、図16(A)はローラー3L(3L’)の正面図、図16(B)はローラー3L(3L’)の右側面図、図16(C)は図16(B)のD−D線に沿った鉛直断面図である。
【0046】
図17図6に示す相互に連結されたスラット1,1’の長手方向の右端部1R,1R’に対して延長部材2R,2R’が装着され、更に、延長部材2R,2R’に対してローラー3R,3R’が装着される方法を示した図である。図18図6に示す相互に連結されたスラット1,1’の長手方向の左端部1L,1L’に対して延長部材2L,2L’が装着され、更に、延長部材2L,2L’に対してローラー3L,3L’が装着される方法を示した図である。図19および図20図1および図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成する中間引手21の部品図である。詳細には、図19(A)は中間引手21の正面図、図19(B)は中間引手21の右側面図である。図20は右前側かつ上側から見た中間引手21の斜視図である。
【0047】
図21図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成する延長部材22R,22Lの部品図である。詳細には、図21(A)は左前側かつ上側から見た延長部材22Lの斜視図である。図21(B)は右前側かつ上側から見た延長部材22Rの斜視図である。図22図1および図2に示す第1の実施形態のシャッター100の一部分を構成する一対のガイドレール10R,10Lの間隔L2とスラット1,1’の長手方向の長さL1(<L2)との関係を示した図である。
【0048】
図23はスラット1’に対するスラット1の揺動角度が0°の状態を示している図6の一部分の拡大図である。図24(A)はスラット1’に対するスラット1の揺動角度が90°の状態を示した図である。図24(B)は図24(A)の一部分の拡大図である。図25はスラット1’に対するスラット1の揺動角度が45°の状態を示した図である。図26図25の一部分の拡大図である。
【0049】
第1の実施形態のシャッター100では、図1および図2に示すように、相互に連結された例えば12個の同一形状のスラット1,1’,…と、戸当り引手11と、中間引手21とによってシャッター扉が構成されている。更に、例えば3個の直線レール10R1および2個のコーナーレール10R2によって構成される右ガイドレール10Rと、3個の直線レール10L1および2個のコーナーレール10L2によって構成される左ガイドレール10Lとによって、シャッター扉が移動可能(開閉可能)にガイドされている。
【0050】
第1の実施形態のシャッター100では、図1および図2に示すように、中間引手21が設けられているが、第2の実施形態のシャッター100では、代わりに、中間引手21を省略することも可能である。
【0051】
第1の実施形態のシャッター100では、図1および図2に示すように、戸当り引手11が設けられているが、第3の実施形態のシャッター100では、代わりに、戸当り引手11を省略することも可能である。
【0052】
第1の実施形態のシャッター100では、図1および図2に示すように、12個の同一形状のスラット1,1’,…が設けられているが、第4の実施形態のシャッター100では、代わりに、12個以外の任意の数(複数)の同一形状のスラット1,1’,…を設けることも可能である。
【0053】
第1の実施形態のシャッター100では、図1および図2に示すように、3個の直線レール10R1が設けられ、それらと対をなす直線レール10L1が設けられているが、第5の実施形態のシャッター100では、代わりに、3個以外の任意の数の直線レール10R1を設けると共に、それらと対をなす直線レール10L1を設けることも可能である。
【0054】
第1の実施形態のシャッター100では、図1および図2に示すように、2個のコーナーレール10R2が設けられ、それらと対をなすコーナーレール10L2が設けられているが、第6の実施形態のシャッター100では、代わりに、1個のみのコーナーレール10R2を設けると共に、それと対をなすコーナーレール10L2を設けることも可能である。
【0055】
第1の実施形態のシャッター100では、スラット1,1’,…(図1および図2参照)と、戸当り引手11(図1および図2参照)と、中間引手21(図1および図2参照)とが、樹脂材料の押出し成形によって形成されている。更に、図3および図4に示すように、スラット1,1’に本体部1a,1a’と連結用凸部1b,1b’と連結用凹部1c,1c’とが設けられている。詳細には、スラット1,1’の連結用凸部1b,1b’の接続部1b3c,1b3c’(図4(A)参照)が、スラット1,1’の本体部1a,1a’の一方の端部1a1,1a1’(図3(B)および図4(A)参照)に接続されている。更に、スラット1,1’の連結用凹部1c,1c’の端部1c3b,1c3b’(図4(B)参照)が、スラット1,1’の本体部1a,1a’の他方の端部1a2,1a2’(図3(B)および図4(B)参照)に接続されている。
【0056】
また、第1の実施形態のシャッター100では、スラット1,1’(図3参照)の連結用凸部1b,1b’(図3参照)と同一形状に形成された連結用凸部21b(図19参照)が、中間引手21(図19参照)に設けられている。更に、スラット1,1’(図3参照)の連結用凹部1c,1c’(図3参照)と同一形状に形成された連結用凹部21c(図19参照)が、中間引手21(図19参照)に設けられている。また、中間引手21(図19参照)の本体部21a(図19参照)は、シャッター100の操作者が指をかけることができるように、凹状に形成されている。
【0057】
更に、第1の実施形態のシャッター100では、スラット1,1’(図3参照)の連結用凸部1b,1b’(図3参照)と同一形状に形成された連結用凸部(図示せず)が、戸当り引手11(図1および図2参照)に設けられている。また、戸当り引手11(図1および図2参照)の本体部も、シャッター100の操作者が指をかけることができる形状に形成されている。
【0058】
また、第1の実施形態のシャッター100では、図5に矢印で示すように、隣接する2個のスラット1,1’を長手方向(図1および図2の右下−左上方向、図5の左右方向、)に相対移動させることにより、隣接する2個のスラット1,1’のうちの一方のスラット1の連結用凸部1bと他方のスラット1’の連結用凹部1c’とを嵌合させ、それにより、隣接する2個のスラット1,1’が相互に連結されている。
【0059】
更に、第1の実施形態のシャッター100では、図2に示すように、各スラット1,1’,…の長手方向の両端部1R,1L,1R’,1L’(図3(A)および図5参照)に延長部材2R,2L,2R’,2L’(図7図14図17および図18参照)が装着されている。また、中間引手21(図19および図20参照)の長手方向の両端部に延長部材22R,22L(図21参照)が装着されている。更に、戸当り引手11の長手方向の両端部に延長部材が装着されている。
【0060】
また、第1の実施形態のシャッター100では、図22に示すように、延長部材2R,2L,2R’,2L’の一部分(詳細には、突出部2R3,2L3,2R3’,2L3’(図7図14参照))が一対のガイドレール10R,10L内に挿入されるように、かつ、各スラット1,1’の長手方向の両端部1R,1L,1R’,1L’が一対のガイドレール10R,10L内に挿入されないように、一対のガイドレール10R,10Lの間隔L2が、各スラット1,1’の長手方向の長さL1より大きい値に設定されている。更に、図2に示すように、中間引手21の長手方向の長さおよび戸当り引手11の長手方向の長さが、各スラット1,1’の長手方向の長さL1(図22参照)と同一に設定されている。
【0061】
更に、第1の実施形態のシャッター100では、図1および図2に示すように、一対のガイドレール10R,10Lが、直線状の直線レール10R1,10L1と湾曲したコーナーレール10R2,10L2とによって構成されている。
【0062】
つまり、第1の実施形態のシャッター100では、図22に示すように、各スラット1,1’の長手方向の両端部1R,1L,1R’,1L’が一対のガイドレール10R,10L内に挿入されず、延長部材2R,2L,2R’,2L’の一部分のみが一対のガイドレール10R,10L内に挿入されるため、第1の実施形態のシャッター100によれば、各スラットの長手方向の両端部が一対のガイドレール内に挿入される場合よりも、ガイドレール10R,10Lのコーナーレール10R2,10L2(図1および図2参照)の曲率半径を小さくすることができる。
【0063】
また、第1の実施形態のシャッター100では、図3(B)および図4(A)に示すように、回転軸部1b1,1b1’と、回転軸部1b1,1b1’の外周面から概略径方向外側に延びている支持部1b2,1b2’とが、各スラット1,1’の連結用凸部1b,1b’に設けられている。更に、図3(B)および図4(B)に示すように、回転軸部1b1,1b1’の外周面と滑合する内周面を有する円弧筒状の軸受部1c1,1c1’が各スラット1,1’の連結用凹部1c,1c’に設けられている。
【0064】
更に、第1の実施形態のシャッター100では、図23および図24(B)に示すように、隣接する2個のスラット1,1’のうちの一方のスラット1の支持部1b2が、他方のスラット1’の円弧筒状の軸受部1c1’の周方向の一方の端部1c1a’(図23参照)に対向する位置から他方の端部1c1b’(図24(B)参照)に対向する位置まで移動するように、一方のスラット1の連結用凸部1bの回転軸部1b1が他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’に対して回転することにより、図6および図24(A)に示すように、一方のスラット1が他方のスラット1’に対して揺動するように、各スラット1,1’が構成されている。
【0065】
詳細には、第1の実施形態のシャッター100では、図23に示すように、スラット1の支持部1b2が、スラット1’の円弧筒状の軸受部1c1’の周方向の一方の端部1c1a’に対向する時に、図6に示すように、スラット1’に対するスラット1の揺動角度が0°になる。また、図24(B)に示すように、スラット1の支持部1b2が、スラット1’の円弧筒状の軸受部1c1’の周方向の他方の端部1c1b’に対向する時に、図24(A)に示すように、スラット1’に対するスラット1の揺動角度が90°になる。
【0066】
第1の実施形態のシャッター100のように、隣接する2個のスラット1,1’(図6および図24(A)参照)のうちの一方のスラット1の支持部1b2(図23および図24(B)参照)が、他方のスラット1’の円弧筒状の軸受部1c1’(図23および図24(B)参照)の周方向の一方の端部1c1a’(図23参照)に対向する位置から他方の端部1c1b’(図24(B)参照)に対向する位置まで移動するように、一方のスラット1の連結用凸部1b(図23および図24(B)参照)の回転軸部1b1(図23および図24(B)参照)が他方のスラット1’の連結用凹部1c’(図23および図24(B)参照)の円弧筒状の軸受部1c1’(図23および図24(B)参照)に対して回転することにより、一方のスラット1が他方のスラット1’に対して揺動するシャッター100では、他方のスラット1’の円弧筒状の軸受部1c1’(図4(B)参照)の周方向の一方の端部1c1a’(図4(B)参照)と他方の端部1c1b’(図4(B)参照)との間隔(隙間)1c1d’(図4(B)参照)を大きくすればするほど、他方のスラット1’に対して揺動可能な一方のスラット1の揺動角度を大きくすることができ、それに伴って、ガイドレール10R,10L(図1および図2参照)のコーナーレール10R2,10L2(図1および図2参照)の曲率半径を小さくすることができる。
【0067】
ところが、他方のスラット1’(図6および図24(A)参照)の連結用凹部1c’(図4(B)参照)の円弧筒状の軸受部1c1’(図4(B)参照)の周方向の一方の端部1c1a’(図4(B)参照)と他方の端部1c1b’(図4(B)参照)との間隔(隙間)1c1d’(図4(B)参照)を大きくすればするほど、その間隔(隙間)1c1d’(図4(B)参照)の幅寸法W1c1ab(図4(B)参照)と一方のスラット1(図6および図24(A)参照)の連結用凸部1b(図4(A)参照)の回転軸部1b1(図4(A)参照)の直径D1b1(図4(A)参照)との差分が小さくなり、その結果、一方のスラット1(図23および図24(B)参照)の連結用凸部1b(図23および図24(B)参照)の回転軸部1b1(図23および図24(B)参照)が他方のスラット1’(図23および図24(B)参照)の連結用凹部1c’(図23および図24(B)参照)の円弧筒状の軸受部1c1’(図23および図24(B)参照)からその隙間1c1d’(図23および図24(B)参照)を介して脱落する向き(図23および図24(B)の左上向き)に力を受けた時に、円弧筒状の軸受部1c1’(図23および図24(B)参照)の弾性変形に伴って隙間1c1d’(図23および図24(B)参照)が広がり、一方のスラット1(図23および図24(B)参照)の連結用凸部1b(図23および図24(B)参照)の回転軸部1b1(図23および図24(B)参照)が他方のスラット1’(図23および図24(B)参照)の連結用凹部1c’(図23および図24(B)参照)の円弧筒状の軸受部1c1’(図23および図24(B)参照)から脱落してしまうおそれが大きくなる。
【0068】
この問題点に鑑み、第1の実施形態のシャッター100では、図23および図24(B)に示すように、隣接する2個のスラット1,1’のうちの一方のスラット1の回転軸部1b1が他方のスラット1’の円弧筒状の軸受部1c1’から脱落するのを防止するための円弧筒状の脱落防止部1b3(図4(A)参照)が、一方のスラット1の連結用凸部1bに設けられている。更に、一方のスラット1の連結用凸部1bの回転軸部1b1(図4(A)参照)と円弧筒状の脱落防止部1b3(図4(A)参照)とが同心に形成されている。
【0069】
また、第1の実施形態のシャッター100では、図23および図24(B)に示すように、一方のスラット1の連結用凸部1bの回転軸部1b1(図4(A)参照)と円弧筒状の脱落防止部1b3(図4(A)参照)とが支持部1b2(図4(A)参照)によって接続されている。更に、一方のスラット1の連結用凸部1bの円弧筒状の脱落防止部1b3(図4(A)参照)の内周面と、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’(図4(B)参照)の外周面とによって隙間嵌めが構成されている。
【0070】
更に、第1の実施形態のシャッター100では、図23および図24(B)に示すように、隣接する2個のスラット1,1’のうちの一方のスラット1の回転軸部1b1が他方のスラット1’の円弧筒状の軸受部1c1’から脱落するのを防止するための円弧筒状の脱落防止部1c3’(図4(B)参照)が、他方のスラット1’の連結用凹部1c’に設けられている。また、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’(図4(B)参照)と円弧筒状の脱落防止部1c3’(図4(B)参照)とが、中心軸線1c1c’(図4(B)参照)を中心とする同心に形成されている。
【0071】
また、第1の実施形態のシャッター100では、図23および図24(B)に示すように、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’(図4(B)参照)の一方の端部1c1a’(図4(B)参照)から概略径方向外側に延びている支持部1c2’(図4(B)参照)が、他方のスラット1’の連結用凹部1c’に設けられている。更に、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’(図4(B)参照)と円弧筒状の脱落防止部1c3’(図4(B)参照)の端部1c3a’(図4(B)参照)とが支持部1c2’(図4(B)参照)によって接続されている。また、一方のスラット1の連結用凸部1bの円弧筒状の脱落防止部1b3(図4(A)参照)の外周面と、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の脱落防止部1c3’(図4(B)参照)の内周面とによって隙間嵌めが構成されている。
【0072】
詳細には、第1の実施形態のシャッター100では、図23図24(B)および図26に示すように、隣接する2個のスラット1,1’のうちの一方のスラット1の連結用凸部1bの支持部1b2が、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’の周方向の一方の端部1c1a’と他方の端部1c1b’との間の任意の位置に配置されている時、一方のスラット1の連結用凸部1bの回転軸部1b1の中心軸線1b1bと、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’の周方向の一方の端部1c1a’と他方の端部1c1b’との中間位置1c1e’とを結ぶ平面S1上であって、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’の周方向の一方の端部1c1a’と他方の端部1c1b’との中間位置1c1e’を隔てて一方のスラット1の連結用凸部1bの回転軸部1b1の中心軸線1b1bの反対側の位置(図23の左上側の位置)で、一方のスラット1の連結用凸部1bの円弧筒状の脱落防止部1b3の外周面と、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の脱落防止部1c3’の内周面とが対向しているか、あるいは、一方のスラット1の連結用凸部1bの回転軸部1b1の中心軸線1b1bと、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’の周方向の一方の端部1c1a’と他方の端部1c1b’との中間位置1c1e’とを結ぶ平面S1上であって、一方のスラット1の連結用凸部1bの回転軸部1b1の中心軸線1b1bを隔てて他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’の周方向の一方の端部1c1a’と他方の端部1c1b’との中間位置1c1e’の反対側の位置(図23図24(B)および図26の右下側の位置)で、一方のスラット1の連結用凸部1bの円弧筒状の脱落防止部1b3の内周面と、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’の外周面とが対向している。
【0073】
すなわち、第1の実施形態のシャッター100では、図6図24(A)および図25に示すように、隣接する2個のスラット1,1’のうちの一方のスラット1の連結用凸部1bと他方のスラット1’の連結用凹部1c’とが嵌合し、一方のスラット1と他方のスラット1’とが相互に連結されると、他方のスラット1’に対する一方のスラット1の揺動角度の大きさに関わらず、常に、図23に示すように、一方のスラット1の連結用凸部1bの回転軸部1b1の中心軸線1b1bと、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’の周方向の一方の端部1c1a’と他方の端部1c1b’との中間位置1c1e’とを結ぶ平面S1上であって、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’の周方向の一方の端部1c1a’と他方の端部1c1b’との中間位置1c1e’を隔てて一方のスラット1の連結用凸部1bの回転軸部1b1の中心軸線1b1bの反対側の位置(図23の左上側の位置)で、一方のスラット1の連結用凸部1bの円弧筒状の脱落防止部1b3の外周面と、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の脱落防止部1c3’の内周面とが対向しているか、あるいは、図23図24(B)および図26に示すように、一方のスラット1の連結用凸部1bの回転軸部1b1の中心軸線1b1bと、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’の周方向の一方の端部1c1a’と他方の端部1c1b’との中間位置1c1e’とを結ぶ平面S1上であって、一方のスラット1の連結用凸部1bの回転軸部1b1の中心軸線1b1bを隔てて他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’の周方向の一方の端部1c1a’と他方の端部1c1b’との中間位置1c1e’の反対側の位置(図23図24(B)および図26の右下側の位置)で、一方のスラット1の連結用凸部1bの円弧筒状の脱落防止部1b3の内周面と、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’の外周面とが対向している。
【0074】
更に、第1の実施形態のシャッター100では、図23に示すように、一方のスラット1の連結用凸部1bの回転軸部1b1の中心軸線1b1bと、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’の周方向の一方の端部1c1a’と他方の端部1c1b’との中間位置1c1e’とを結ぶ平面S1上であって、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’の周方向の一方の端部1c1a’と他方の端部1c1b’との中間位置1c1e’を隔てて一方のスラット1の連結用凸部1bの回転軸部1b1の中心軸線1b1bの反対側の位置(図23の左上側の位置)で、一方のスラット1の連結用凸部1bの円弧筒状の脱落防止部1b3の外周面と、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の脱落防止部1c3’の内周面とが対向している時(詳細には、スラット1’に対するスラット1の揺動角度が0°〜約20°の時)に、一方のスラット1の連結用凸部1bの回転軸部1b1が他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’からその隙間1c1d’を介して脱落しそうになっても、一方のスラット1の連結用凸部1bの円弧筒状の脱落防止部1b3の外周面と、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の脱落防止部1c3’の内周面とが当接することにより、円弧筒状の軸受部1c1’からの回転軸部1b1の脱落が防止される。
【0075】
また、第1の実施形態のシャッター100では、図23図24(B)および図26に示すように、一方のスラット1の連結用凸部1bの回転軸部1b1の中心軸線1b1bと、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’の周方向の一方の端部1c1a’と他方の端部1c1b’との中間位置1c1e’とを結ぶ平面S1上であって、一方のスラット1の連結用凸部1bの回転軸部1b1の中心軸線1b1bを隔てて他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’の周方向の一方の端部1c1a’と他方の端部1c1b’との中間位置1c1e’の反対側の位置(図23図24(B)および図26の右下側の位置)で、一方のスラット1の連結用凸部1bの円弧筒状の脱落防止部1b3の内周面と、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’の外周面とが対向している時(詳細には、スラット1’に対するスラット1の揺動角度が0°〜90°の時)に、一方のスラット1の連結用凸部1bの回転軸部1b1が他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’からその隙間1c1d’を介して脱落しそうになっても、一方のスラット1の連結用凸部1bの円弧筒状の脱落防止部1b3の内周面と、他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’の外周面とが当接することにより、円弧筒状の軸受部1c1’からの回転軸部1b1の脱落が防止される。すなわち、スラット1の連結用凸部1bの円弧筒状の脱落防止部1b3の中心角が十分に大きくなるように、スラット1の連結用凸部1bの円弧筒状の脱落防止部1b3の一方の端部1b3aと他方の端部1b3bとが設定されている。
【0076】
つまり、第1の実施形態のシャッター100によれば、図23図24(B)および図26に示すように、一方のスラット1の連結用凸部1bの回転軸部1b1が他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’からその隙間1c1d’を介して脱落してしまうことを、他方のスラット1’に対する一方のスラット1の揺動角度の大きさに関わらず常に防止することができる。
【0077】
換言すれば、第1の実施形態のシャッター100によれば、図24に示すように、隣接する2個のスラット1,1’のうちの他方のスラット1’に対して揺動可能な一方のスラット1の揺動角度を例えば90°まで大きくするために、図4(B)に示すように、他方のスラット1’の円弧筒状の軸受部1c1’の周方向の一方の端部1c1a’と他方の端部1c1b’との間隔(隙間)1c1d’を大きくした場合であっても、図23図24(B)および図26に示すように、一方のスラット1の連結用凸部1bの回転軸部1b1が他方のスラット1’の連結用凹部1c’の円弧筒状の軸受部1c1’からその隙間1c1d’を介して脱落してしまうことを確実に防止することができる。
【0078】
また、第1の実施形態のシャッター100では、複数の同一形状のスラット1,1’,…(図1および図2参照)が透明樹脂材料によって形成されている。そのため、第1の実施形態のシャッター100によれば、シャッター扉としてのスラット1,1’,…の外側からスラット1,1’,…を透視してスラット1,1’,…の内側を視認することができる。
【0079】
第1の実施形態のシャッター100では、複数の同一形状のスラット1,1’,…(図1および図2参照)が透明樹脂材料によって形成されているが、第7の実施形態のシャッター100では、代わりに、複数の同一形状のスラット1,1’,…を不透明樹脂材料によって形成することも可能である。
【0080】
更に、第1の実施形態のシャッター100では、図3(B)に示すように、各スラット1,1’の本体部1a,1a’が1枚の平板状部分のみによって構成されている。そのため、第1の実施形態のシャッター100によれば、各スラットの本体部が複数層構造になっている場合よりも、視認性を向上させることができる。
【0081】
ところで、第1の実施形態のシャッター100のように、樹脂材料の成形によって形成された各スラット1,1’(図3(B)参照)の本体部1a,1a’(図3(B)参照)が1枚の平板状部分のみによって構成されているシャッター100では、各スラットの本体部が複数層構造になっている場合よりも、各スラット1,1’の本体部1a,1a’が変形するおそれが増大してしまう。仮に、各スラット1,1’の本体部1a,1a’が変形してしまうと、シャッター扉としての相互に連結された複数のスラット1,1’,…を一対のガイドレール10R,10L(図1および図2参照)に対して円滑に相対移動させることができなくなってしまう。
【0082】
この問題点に鑑み、第1の実施形態のシャッター100では、図4(A)に示すように、各スラット1,1’の連結用凸部1b,1b’の円弧筒状の脱落防止部1b3,1b3’の外周面から連結用凹部1c,1c’の側(図4(A)の下側)に本体部1a,1a’に平行に延びている突起部1b4,1b4’が、各スラット1,1’の連結用凸部1b,1b’に設けられている。また、図4(B)に示すように、各スラット1,1’の連結用凹部1c,1c’の円弧筒状の脱落防止部1c3,1c3’の外周面から連結用凸部1b,1b’の側(図4(B)の上側)に本体部1a,1a’に平行に延びている突起部1c4,1c4’が、各スラット1,1’の連結用凹部1c,1c’に設けられている。
【0083】
更に、第1の実施形態のシャッター100では、各スラット1,1’(図17参照)の長手方向の右端部1R,1R’(図17参照)に装着される延長部材2R,2R’(図7図10および図17参照)が透明樹脂材料の例えば成形によって形成されている。また、各スラット1,1’(図18参照)の長手方向の左端部1L,1L’(図18参照)に装着される延長部材2L,2L’(図11図14および図18参照)が透明樹脂材料の例えば成形によって形成されている。
【0084】
詳細には、第1の実施形態のシャッター100では、図17に矢印A1,A2で示すように延長部材2R,2R’が各スラット1,1’の長手方向の右端部1R,1R’に装着された時に各スラット1,1’の長手方向の右端部1R,1R’に当接するフランジ部2R1,2R1’(図7図9および図10参照)と、図17に矢印A1,A2で示すように延長部材2R,2R’が各スラット1,1’の長手方向の右端部1R,1R’に装着された時に各スラット1,1’の長手方向の右端部1R,1R’よりも左側(図17の左側)に位置する変形防止部2R2,2R2’(図7および図10参照)とが延長部材2R,2R’に設けられている。更に、スラット1,1’(図3および図4参照)の本体部1a,1a’(図3および図4参照)に対応する部分2R1a,2R1a’(図7(B)、図8図9および図10参照)と、スラット1,1’(図3および図4参照)の連結用凸部1b,1b’(図3および図4(A)参照)に対応する部分2R1b,2R1b’(図7(A)、図7(B)、図8(B)、図9および図10参照)と、スラット1,1’(図3および図4参照)の連結用凸部1c,1c’(図3および図4(B)参照)に対応する部分2R1c,2R1c’(図7(B)、図7(C)、図8図9および図10参照)とが、延長部材2R,2R’(図7図10参照)のフランジ部2R1,2R1’(図7図9および図10参照)に設けられている。
【0085】
また、第1の実施形態のシャッター100では、各スラット1,1’(図3(B)参照)の本体部1a,1a’(図3(B)参照)に当接する部分2R2a,2R2a’(図7(B)、図8(B)および図10参照)と、各スラット1,1’(図3(B)参照)の連結用凸部1b,1b’(図3(B)および図4(A)参照)の円弧筒状の脱落防止部1b3,1b3’(図3(B)および図4(A)参照)の外周面に当接する部分2R2b,2R2b’(図7(A)、図7(B)、図8(B)、図9および図10参照)と、各スラット1,1’(図3(B)参照)の連結用凹部1c,1c’(図3(B)および図4(B)参照)の円弧筒状の脱落防止部1c3,1c3’(図3(B)および図4(B)参照)の外周面に当接する部分2R2c,2R2c’(図7(B)、図7(C)、図8(B)、図9および図10参照)とが、延長部材2R,2R’(図7図10参照)の変形防止部2R2,2R2’(図7および図10参照)に設けられている。
【0086】
更に、第1の実施形態のシャッター100では、各スラット1,1’(図3(B)参照)の連結用凸部1b,1b’(図3(B)および図4(A)参照)の突起部1b4,1b4’(図3(B)および図4(A)参照)と係合する溝部2R2b1,2R2b1’(図8(B)参照)が、延長部材2R,2R’(図7図10参照)の変形防止部2R2,2R2’(図7および図10参照)の部分2R2b,2R2b’(図7(A)、図7(B)、図8(B)、図9および図10参照)に形成されている。また、各スラット1,1’(図3(B)参照)の連結用凹部1c,1c’(図3(B)および図4(B)参照)の突起部1c4,1c4’(図3(B)および図4(B)参照)と係合する溝部2R2c1,2R2c1’(図7(C)および図8(B)参照)が、延長部材2R,2R’(図7図10参照)の変形防止部2R2,2R2’(図7および図10参照)の部分2R2c,2R2c’(図7(B)、図7(C)、図8(B)、図9および図10参照)に形成されている。
【0087】
つまり、第1の実施形態のシャッター100では、図17に矢印A1,A2で示すように延長部材2R,2R’が各スラット1,1’の長手方向の右端部1R,1R’に装着されると、延長部材2R,2R’(図7図10参照)の変形防止部2R2,2R2’(図7および図10参照)の部分2R2a,2R2a’(図7(B)、図8(B)および図10参照)が各スラット1,1’(図3(B)参照)の本体部1a,1a’(図3(B)参照)に当接し、かつ、延長部材2R,2R’(図7図10参照)の変形防止部2R2,2R2’(図7および図10参照)の部分2R2b,2R2b’(図7(A)、図7(B)、図8(B)、図9および図10参照)が各スラット1,1’(図3(B)参照)の連結用凸部1b,1b’(図3(B)および図4(A)参照)の円弧筒状の脱落防止部1b3,1b3’(図3(B)および図4(A)参照)の外周面に当接し、かつ、延長部材2R,2R’(図7図10参照)の変形防止部2R2,2R2’(図7および図10参照)の部分2R2c,2R2c’(図7(B)、図7(C)、図8(B)、図9および図10参照)が各スラット1,1’(図3(B)参照)の連結用凹部1c,1c’(図3(B)および図4(B)参照)の円弧筒状の脱落防止部1c3,1c3’(図3(B)および図4(B)参照)の外周面に当接し、かつ、延長部材2R,2R’(図7図10参照)の変形防止部2R2,2R2’(図7および図10参照)の部分2R2b,2R2b’(図7(A)、図7(B)、図8(B)、図9および図10参照)の溝部2R2b1,2R2b1’(図8(B)参照)が各スラット1,1’(図3(B)参照)の連結用凸部1b,1b’(図3(B)および図4(A)参照)の突起部1b4,1b4’(図3(B)および図4(A)参照)と係合し、かつ、延長部材2R,2R’(図7図10参照)の変形防止部2R2,2R2’(図7および図10参照)の部分2R2c,2R2c’(図7(B)、図7(C)、図8(B)、図9および図10参照)の溝部2R2c1,2R2c1’(図7(C)および図8(B)参照)が各スラット1,1’(図3(B)参照)の連結用凹部1c,1c’(図3(B)および図4(B)参照)の突起部1c4,1c4’(図3(B)および図4(B)参照)と係合することにより、各スラット1,1’(図3参照)の本体部1a,1a’(図3参照)の変形が、各スラット1,1’(図3参照)の長手方向の右端部1R,1R’(図3(A)参照)で抑制される。
【0088】
その上、第1の実施形態のシャッター100では、図18に矢印A5,A6で示すように延長部材2L,2L’が各スラット1,1’の長手方向の左端部1L,1L’に装着された時に各スラット1,1’の長手方向の左端部1L,1L’に当接するフランジ部2L1,2L1’(図11図13および図14参照)と、図18に矢印A5,A6で示すように延長部材2L,2L’が各スラット1,1’の長手方向の左端部1L,1L’に装着された時に各スラット1,1’の長手方向の左端部1L,1L’よりも右側(図18の右側)に位置する変形防止部2L2,2L2’(図11および図14参照)とが延長部材2L,2L’に設けられている。更に、スラット1,1’(図3および図4参照)の本体部1a,1a’(図3および図4参照)に対応する部分2L1a,2L1a’(図11(B)、図12図13および図14参照)と、スラット1,1’(図3および図4参照)の連結用凸部1b,1b’(図3および図4(A)参照)に対応する部分2L1b,2L1b’(図11(A)、図11(B)、図12(A)、図13および図14参照)と、スラット1,1’(図3および図4参照)の連結用凸部1c,1c’(図3および図4(B)参照)に対応する部分2L1c,2L1c’(図11(B)、図11(C)、図12図13および図14参照)とが、延長部材2L,2L’(図11図14参照)のフランジ部2L1,2L1’(図11図13および図14参照)に設けられている。
【0089】
また、第1の実施形態のシャッター100では、各スラット1,1’(図3(B)参照)の本体部1a,1a’(図3(B)参照)に当接する部分2L2a,2L2a’(図11(B)、図12(A)および図14参照)と、各スラット1,1’(図3(B)参照)の連結用凸部1b,1b’(図3(B)および図4(A)参照)の円弧筒状の脱落防止部1b3,1b3’(図3(B)および図4(A)参照)の外周面に当接する部分2L2b,2L2b’(図11(A)、図11(B)、図12(A)、図13および図14参照)と、各スラット1,1’(図3(B)参照)の連結用凹部1c,1c’(図3(B)および図4(B)参照)の円弧筒状の脱落防止部1c3,1c3’(図3(B)および図4(B)参照)の外周面に当接する部分2L2c,2L2c’(図11(B)、図11(C)、図12(A)、図13および図14参照)とが、延長部材2L,2L’(図11図14参照)の変形防止部2L2,2L2’(図11および図14参照)に設けられている。
【0090】
更に、第1の実施形態のシャッター100では、各スラット1,1’(図3(B)参照)の連結用凸部1b,1b’(図3(B)および図4(A)参照)の突起部1b4,1b4’(図3(B)および図4(A)参照)と係合する溝部2L2b1,2L2b1’(図12(A)参照)が、延長部材2L,2L’(図11図14参照)の変形防止部2L2,2L2’(図11および図14参照)の部分2L2b,2L2b’(図11(A)、図11(B)、図12(A)、図13および図14参照)に形成されている。また、各スラット1,1’(図3(B)参照)の連結用凹部1c,1c’(図3(B)および図4(B)参照)の突起部1c4,1c4’(図3(B)および図4(B)参照)と係合する溝部2L2c1,2L2c1’(図11(C)および図12(A)参照)が、延長部材2L,2L’(図11図14参照)の変形防止部2L2,2L2’(図11および図14参照)の部分2L2c,2L2c’(図11(B)、図11(C)、図12(A)、図13および図14参照)に形成されている。
【0091】
つまり、第1の実施形態のシャッター100では、図18矢印A5,A6でに示すように延長部材2L,2L’が各スラット1,1’の長手方向の左端部1L,1L’に装着されると、延長部材2L,2L’(図11図14参照)の変形防止部2L2,2L2’(図11および図14参照)の部分2L2a,2L2a’(図11(B)、図12(A)および図14参照)が各スラット1,1’(図3(B)参照)の本体部1a,1a’(図3(B)参照)に当接し、かつ、延長部材2L,2L’(図11図14参照)の変形防止部2L2,2L2’(図11および図14参照)の部分2L2b,2L2b’(図11(A)、図11(B)、図12(A)、図13および図14参照)が各スラット1,1’(図3(B)参照)の連結用凸部1b,1b’(図3(B)および図4(A)参照)の円弧筒状の脱落防止部1b3,1b3’(図3(B)および図4(A)参照)の外周面に当接し、かつ、延長部材2L,2L’(図11図14参照)の変形防止部2L2,2L2’(図11および図14参照)の部分2L2c,2L2c’(図11(B)、図11(C)、図12(A)、図13および図14参照)が各スラット1,1’(図3(B)参照)の連結用凹部1c,1c’(図3(B)および図4(B)参照)の円弧筒状の脱落防止部1c3,1c3’(図3(B)および図4(B)参照)の外周面に当接し、かつ、延長部材2L,2L’(図11図14参照)の変形防止部2L2,2L2’(図11および図14参照)の部分2L2b,2L2b’(図11(A)、図11(B)、図12(A)、図13および図14参照)の溝部2L2b1,2L2b1’(図12(A)参照)が各スラット1,1’(図3(B)参照)の連結用凸部1b,1b’(図3(B)および図4(A)参照)の突起部1b4,1b4’(図3(B)および図4(A)参照)と係合し、かつ、延長部材2L,2L’(図11図14参照)の変形防止部2L2,2L2’(図11および図14参照)の部分2L2c,2L2c’(図11(B)、図11(C)、図12(A)、図13および図14参照)の溝部2L2c1,2L2c1’(図11(C)および図12(A)参照)が各スラット1,1’(図3(B)参照)の連結用凹部1c,1c’(図3(B)および図4(B)参照)の突起部1c4,1c4’(図3(B)および図4(B)参照)と係合することにより、各スラット1,1’(図3参照)の本体部1a,1a’(図3参照)の変形が、各スラット1,1’(図3参照)の長手方向の左端部1L,1L’(図3(A)参照)で抑制される。
【0092】
換言すれば、第1の実施形態のシャッター100によれば、1枚の平板状部分のみによって構成されている各スラット1,1’(図3参照)の本体部1a,1a’(図3参照)の変形を、延長部材2R,2R’(図7図10参照)および延長部材2L,2L’(図11図14参照)によって抑制することができる。
【0093】
図27は補強部材4a,4bおよび補強板5a,5bを説明するための図である。第1の実施形態のシャッター100の各スラット1(図3参照)として、長手方向(図3(A)の左右方向)の長さが非常に大きいものが用いられる場合、つまり、延長部材2R(図7図10参照)および延長部材2L(図11図14参照)による各スラット1(図3参照)の本体部1a(図3参照)の補強では不十分な場合には、延長部材2R(図7図10参照)と延長部材2L(図11図14参照)との間に補強部材4a(図27(A)参照)あるいは補強部材4b(図27(B)参照)を配置することも可能である。詳細には、補強部材4a(図27(A)参照)は、例えば透明樹脂材料の押出し成形によって形成されている。また、補強部材4b(図27(B)参照)は、例えば透明樹脂材料の成形によって板状に形成されている。補強部材4a(図27(A)参照)のみによる補強では不十分な場合には、例えば金属製の補強板5a,5b(図27(A)参照)を補強部材4aに挿入することも可能である。透明なスラット1(図27(A)参照)の本体部1a(図27(A)参照)と透明な補強部材4a(図27(A)参照)との間、あるいは、透明なスラット1(図27(B)参照)の本体部1a(図27(B)参照)と透明な補強部材4b(図27(B)参照)との間に、文字等が記載されたカードを挿入することも可能である。また、補強部材4a(図27(A)参照)の前面(図27(A)の左側の面)、あるいは、補強部材4b(図27(A)参照)の前面(図27(B)の左側の面)に、文字等の装飾を施すことも可能である。
【0094】
第1の実施形態のシャッター100では、ガイドレール10R(図1図2および図22参照)内に挿入される軸状の突出部2R3,2R3’(図7(A)、図7(B)、図8(A)、図9および図10参照)が延長部材2R,2R’(図7図10参照)に設けられている。また、延長部材2R,2R’(図7図10参照)の軸状の突出部2R3,2R3’(図7(A)、図7(B)、図8(A)、図9および図10参照)の外周面に係止突起2R3a,2R3a’(図7(A)、図7(B)、図8(A)、図9および図10参照)が形成されている。
【0095】
更に、第1の実施形態のシャッター100では、延長部材2R,2R’(図2図7図10および図17参照)の軸状の突出部2R3,2R3’(図7(A)、図7(B)、図8(A)、図9および図10参照)に装着されるローラー3R,3R’(図2図15図17および図22参照)が設けられている。また、円筒状部分3R1,3R1’(図15(C)参照)と、円筒状部分3R1,3R1’(図15(C)参照)の右端部を覆う蓋部分3R2,3R2’(図15(C)参照)とが、ローラー3R,3R’(図2図15図17および図22参照)に設けられている。更に、ローラー3R,3R’(図2図15図17および図22参照)の円筒状部分3R1,3R1’(図15(C)参照)の内周面の全周に係止突起3R1a,3R1a’(図15(C)参照)が形成されている。
【0096】
また、第1の実施形態のシャッター100では、延長部材2R,2R’(図2図7図10および図17参照)の軸状の突出部2R3,2R3’(図7(A)、図7(B)、図8(A)、図9および図10参照)の外周面の係止突起2R3a,2R3a’(図7(A)、図7(B)、図8(A)、図9および図10参照)がローラー3R,3R’(図2図15図17および図22参照)の円筒状部分3R1,3R1’(図15(C)参照)の内周面の係止突起3R1a,3R1a’(図15(C)参照)を乗り越えるように、図17に矢印A3,A4で示すように、延長部材2R,2R’(図2図7図10および図17参照)の軸状の突出部2R3,2R3’(図7(A)、図7(B)、図8(A)、図9および図10参照)がローラー3R,3R’(図2図15図17および図22参照)の円筒状部分3R1,3R1’(図15(C)参照)に圧入されると、延長部材2R,2R’(図2図7図10および図17参照)の軸状の突出部2R3,2R3’(図7(A)、図7(B)、図8(A)、図9および図10参照)の外周面の係止突起2R3a,2R3a’(図7(A)、図7(B)、図8(A)、図9および図10参照)がローラー3R,3R’(図2図15図17および図22参照)の円筒状部分3R1,3R1’(図15(C)参照)の内周面の係止突起3R1a,3R1a’(図15(C)参照)によって係止されることにより、延長部材2R,2R’(図2図7図10および図17参照)の軸状の突出部2R3,2R3’(図7(A)、図7(B)、図8(A)、図9および図10参照)がローラー3R,3R’(図2図15図17および図22参照)の円筒状部分3R1,3R1’(図15(C)参照)から抜けることが防止され、かつ、延長部材2R,2R’(図2図7図10および図17参照)の軸状の突出部2R3,2R3’(図7(A)、図7(B)、図8(A)、図9および図10参照)の外周面およびその係止突起2R3a,2R3a’(図7(A)、図7(B)、図8(A)、図9および図10参照)と、ローラー3R,3R’(図2図15図17および図22参照)の円筒状部分3R1,3R1’(図15(C)参照)の内周面およびその係止突起3R1a,3R1a’(図15(C)参照)とによって隙間嵌めが構成される。
【0097】
同様に、第1の実施形態のシャッター100では、ガイドレール10L(図1図2および図22参照)内に挿入される軸状の突出部2L3,2L3’(図11(A)、図11(B)、図12(B)、図13および図14参照)が延長部材2L,2L’(図11図14参照)に設けられている。また、延長部材2L,2L’(図7図10参照)の軸状の突出部2L3,2L3’(図11(A)、図11(B)、図12(B)、図13および図14参照)の外周面に係止突起2L3a,2L3a’(図11(A)、図11(B)、図12(B)、図13および図14参照)が形成されている。
【0098】
更に、第1の実施形態のシャッター100では、延長部材2L,2L’(図2図11図14および図18参照)の軸状の突出部2L3,2L3’(図11(A)、図11(B)、図12(B)、図13および図14参照)に装着されるローラー3L,3L’(図2図16図18および図22参照)が設けられている。また、円筒状部分3L1,3L1’(図16(C)参照)と、円筒状部分3L1,3L1’(図16(C)参照)の左端部を覆う蓋部分3L2,3L2’(図16(C)参照)とが、ローラー3L,3L’(図2図16図18および図22参照)に設けられている。更に、ローラー3L,3L’(図2図16図18および図22参照)の円筒状部分3L1,3L1’(図16(C)参照)の内周面に係止突起3L1a,3L1a’(図16(C)参照)が形成されている。
【0099】
また、第1の実施形態のシャッター100では、延長部材2L,2L’(図2図11図14および図18参照)の軸状の突出部2L3,2L3’(図11(A)、図11(B)、図12(B)、図13および図14参照)の外周面の係止突起2L3a,2L3a’(図11(A)、図11(B)、図12(B)、図13および図14参照)がローラー3L,3L’(図2図16図18および図22参照)の円筒状部分3L1,3L1’(図16(C)参照)の内周面の係止突起3L1a,3L1a’(図16(C)参照)を乗り越えるように、図18に矢印A7,A8で示すように、延長部材2L,2L’(図2図11図14および図18参照)の軸状の突出部2L3,2L3’(図11(A)、図11(B)、図12(B)、図13および図14参照)がローラー3L,3L’(図2図16図18および図22参照)の円筒状部分3L1,3L1’(図16(C)参照)に圧入されると、延長部材2L,2L’(図2図11図14および図18参照)の軸状の突出部2L3,2L3’(図11(A)、図11(B)、図12(B)、図13および図14参照)の外周面の係止突起2L3a,2L3a’(図11(A)、図11(B)、図12(B)、図13および図14参照)がローラー3L,3L’(図2図16図18および図22参照)の円筒状部分3L1,3L1’(図16(C)参照)の内周面の係止突起3L1a,3L1a’(図16(C)参照)によって係止されることにより、延長部材2L,2L’(図2図11図14および図18参照)の軸状の突出部2L3,2L3’(図11(A)、図11(B)、図12(B)、図13および図14参照)がローラー3L,3L’(図2図16図18および図22参照)の円筒状部分3L1,3L1’(図16(C)参照)から抜けることが防止され、かつ、延長部材2L,2L’(図2図11図14および図18参照)の軸状の突出部2L3,2L3’(図11(A)、図11(B)、図12(B)、図13および図14参照)の外周面およびその係止突起2L3a,2L3a’(図11(A)、図11(B)、図12(B)、図13および図14参照)と、ローラー3L,3L’(図2図16図18および図22参照)の円筒状部分3L1,3L1’(図16(C)参照)の内周面およびその係止突起3L1a,3L1a’(図16(C)参照)とによって隙間嵌めが構成される。
【0100】
詳細には、第1の実施形態のシャッター100では、相互に連結された複数のスラット1,1’,…(図1図2および図22参照)を一対のガイドレール10R,10L(図1図2および図22参照)に対して相対移動させる時、ローラー3R,3R’(図2図15および図22参照)の円筒状部分3R1,3R1’(図15(C)参照)の外周面がガイドレール10R(図1図2および図22参照)の内壁面に接触すると、ローラー3R,3R’(図2図15および図22参照)が延長部材2R,2R’(図2図7図10図17および図22参照)の軸状の突出部2R3,2R3’(図7(A)、図7(B)、図8(A)、図9および図10参照)に対して回転する。
【0101】
そのため、第1の実施形態のシャッター100によれば、ローラー3R,3R’(図2図15および図22参照)が設けられておらず、相互に連結された複数のスラット1,1’,…(図1図2および図22参照)を一対のガイドレール10R,10L(図1図2および図22参照)に対して相対移動させる時に延長部材2R,2R’(図2図7図10図17および図22参照)の軸状の突出部2R3,2R3’(図7(A)、図7(B)、図8(A)、図9および図10参照)とガイドレール10R(図1図2および図22参照)の内壁面との間に摺動抵抗が生じる場合よりも、一対のガイドレール10R,10L(図1図2および図22参照)に対する複数のスラット1,1’,…(図1図2および図22参照)の相対移動の円滑性を向上させることができる。
【0102】
同様に、第1の実施形態のシャッター100では、相互に連結された複数のスラット1,1’,…(図1図2および図22参照)を一対のガイドレール10R,10L(図1図2および図22参照)に対して相対移動させる時、ローラー3L,3L’(図2図16および図22参照)の円筒状部分3L1,3L1’(図16(C)参照)の外周面がガイドレール10L(図1図2および図22参照)の内壁面に接触すると、ローラー3L,3L’(図2図16および図22参照)が延長部材2L,2L’(図2図11図14図18および図22参照)の軸状の突出部2L3,2L3’(図11(A)、図11(B)、図12(B)、図13および図14参照)に対して回転する。
【0103】
そのため、第1の実施形態のシャッター100によれば、ローラー3L,3L’(図2図16および図22参照)が設けられておらず、相互に連結された複数のスラット1,1’,…(図1図2および図22参照)を一対のガイドレール10R,10L(図1図2および図22参照)に対して相対移動させる時に延長部材2L,2L’(図2図11図14図18および図22参照)の軸状の突出部2L3,2L3’(図11(A)、図11(B)、図12(B)、図13および図14参照)とガイドレール10L(図1図2および図22参照)の内壁面との間に摺動抵抗が生じる場合よりも、一対のガイドレール10R,10L(図1図2および図22参照)に対する複数のスラット1,1’,…(図1図2および図22参照)の相対移動の円滑性を向上させることができる。
【0104】
換言すれば、第1の実施形態のシャッター100によれば、相互に連結された複数のスラット1,1’,…(図1図2および図22参照)を一対のガイドレール10R,10L(図1図2および図22参照)に対して相対移動させる時に生じる抵抗を摺動抵抗よりも格段に小さい転がり抵抗にすることにより、相互に連結された複数のスラット1,1’,…(図1図2および図22参照)を一対のガイドレール10R,10L(図1図2および図22参照)に対して相対移動させる時に生じる摺動抵抗によって各スラット1,1’,…(図1図2図3および図22参照)の本体部1a,1a’(図3参照)が変形してしまうおそれを排除することができる。
【0105】
詳細には、第1の実施形態のシャッター100では、図17に矢印A1,A2で示すように延長部材2R,2R’が各スラット1,1’の長手方向の右端部1R,1R’に装着される時、最初に、延長部材2R’(図7図10参照)のフランジ部2R1’(図7図9および図10参照)の連結用凸部1b’(図17参照)に対応する部分2R1b’(図7(A)、図7(B)、図8(B)、図9および図10参照)の軸部分2R1b3’(図7(A)、図7(B)、図8(B)、図9および図10参照)が、スラット1’(図17参照)の連結用凸部1b’(図17参照)の回転軸部1b1’(図3(B)および図4(A)参照)の穴1b1a’(図4(A)参照)に圧入され、それにより、延長部材2R’(図17参照)がスラット1’(図17参照)の長手方向の右端部1R’(図17参照)に固定される。また、延長部材2R’(図17参照)がスラット1’(図17参照)の長手方向の右端部1R’(図17参照)に固定されると、延長部材2R’(図7図10参照)のフランジ部2R1’(図7図9および図10参照)の連結用凹部1c’(図3および図4(B)参照)に対応する部分2R1c’(図7(B)、図7(C)、図8図9および図10参照)の穴2R1c1’(図8図9および図10参照)が、スラット1(図17参照)の連結用凸部1b(図3および図4(A)参照)の回転軸部1b1(図3(B)および図4(A)参照)の穴1b1a(図4(A)参照)に対向する。次いで、延長部材2R(図7図10参照)のフランジ部2R1(図7図9および図10参照)の連結用凸部1b(図3および図4(A)参照)に対応する部分2R1b(図7(A)、図7(B)、図8(B)、図9および図10参照)の軸部分2R1b3(図7(A)、図7(B)、図8(B)、図9および図10参照)が、延長部材2R’(図17参照)の穴2R1c1’(図8図9および図10参照)を介して、スラット1(図17参照)の連結用凸部1b(図3および図4(A)参照)の回転軸部1b1(図3(B)および図4(A)参照)の穴1b1a(図4(A)参照)に圧入され、それにより、延長部材2R(図17参照)がスラット1(図17参照)の長手方向の右端部1R(図17参照)に固定されると共に、延長部材2R’(図17参照)のフランジ部2R1’(図7図9および図10参照)の部分2R1c’(図7(B)、図7(C)、図8図9および図10参照)が、スラット1’(図17参照)の長手方向の右端部1R’(図17参照)に押しつけられる。また、延長部材2R(図17参照)がスラット1(図17参照)の長手方向の右端部1R(図17参照)に固定されると、延長部材2R(図17参照)のフランジ部2R1(図7図9および図10参照)の連結用凸部1b(図3および図4(A)参照)に対応する部分2R1b(図7(A)、図7(B)、図8(B)、図9および図10参照)の外側部分2R1b1(図7(A)、図7(B)、図8図9および図10参照)が、延長部材2R’(図17参照)のフランジ部2R1’(図7図9および図10参照)の連結用凸部1c(図3および図4(B)参照)に対応する部分2R1c’(図7(B)、図7(C)、図8図9および図10参照)の右側(図17の右側)に配置されると共に、延長部材2R(図17参照)のフランジ部2R1(図7図9および図10参照)の連結用凸部1b(図3および図4(A)参照)に対応する部分2R1b(図7(A)、図7(B)、図8(B)、図9および図10参照)の凸状部分2R1b2(図7(A)、図7(B)、図8(B)および図9参照)が、延長部材2R’(図17参照)のフランジ部2R1’(図7図9および図10参照)の連結用凸部1c(図3および図4(B)参照)に対応する部分2R1c’(図7(B)、図7(C)、図8図9および図10参照)の穴2R1c1’(図8図9および図10参照)内に収容される。
【0106】
同様に、第1の実施形態のシャッター100では、図18に矢印A5,A6で示すように延長部材2L,2L’が各スラット1,1’の長手方向の左端部1L,1L’に装着される時、最初に、延長部材2L’(図11図14参照)のフランジ部2L1’(図11図13および図14参照)の連結用凸部1b’(図18参照)に対応する部分2L1b’(図11(A)、図11(B)、図12(A)、図13および図14参照)の軸部分2L1b3’(図11(A)、図11(B)、図12(A)、図13および図14参照)が、スラット1’(図18参照)の連結用凸部1b’(図18参照)の回転軸部1b1’(図3(B)および図4(A)参照)の穴1b1a’(図4(A)参照)に圧入され、それにより、延長部材2L’(図18参照)がスラット1’(図18参照)の長手方向の左端部1L’(図18参照)に固定される。また、延長部材2L’(図18参照)がスラット1’(図18参照)の長手方向の左端部1L’(図18参照)に固定されると、延長部材2L’(図11図14参照)のフランジ部2L1’(図11図13および図14参照)の連結用凹部1c’(図3および図4(B)参照)に対応する部分2L1c’(図11(B)、図11(C)、図12図13および図14参照)の穴2L1c1’(図12図13および図14参照)が、スラット1(図18参照)の連結用凸部1b(図3および図4(A)参照)の回転軸部1b1(図3(B)および図4(A)参照)の穴1b1a(図4(A)参照)に対向する。次いで、延長部材2L(図11図14参照)のフランジ部2L1(図11図13および図14参照)の連結用凸部1b(図3および図4(A)参照)に対応する部分2L1b(図11(A)、図11(B)、図12(A)、図13および図14参照)の軸部分2L1b3(図11(A)、図11(B)、図12(A)、図13および図14参照)が、延長部材2L’(図18参照)の穴2L1c1’(図12図13および図14参照)を介して、スラット1(図18参照)の連結用凸部1b(図3および図4(A)参照)の回転軸部1b1(図3(B)および図4(A)参照)の穴1b1a(図4(A)参照)に圧入され、それにより、延長部材2L(図18参照)がスラット1(図18参照)の長手方向の左端部1L(図18参照)に固定されると共に、延長部材2L’(図18参照)のフランジ部2L1’(図11図13および図14参照)の部分2L1c’(図11(B)、図11(C)、図12図13および図14参照)が、スラット1’(図18参照)の長手方向の左端部1L’(図18参照)に押しつけられる。また、延長部材2L(図18参照)がスラット1(図18参照)の長手方向の左端部1R(図18参照)に固定されると、延長部材2L(図18参照)のフランジ部2L1(図11図13および図14参照)の連結用凸部1b(図3および図4(A)参照)に対応する部分2L1b(図11(A)、図11(B)、図12(A)、図13および図14参照)の外側部分2L1b1(図11(A)、図11(B)、図12図13および図14参照)が、延長部材2L’(図18参照)のフランジ部2L1’(図11図13および図14参照)の連結用凸部1c(図3および図4(B)参照)に対応する部分2L1c’(図11(B)、図11(C)、図12図13および図14参照)の左側(図18の左側)に配置されると共に、延長部材2L(図18参照)のフランジ部2L1(図11図13および図14参照)の連結用凸部1b(図3および図4(A)参照)に対応する部分2L1b(図11(A)、図11(B)、図12(A)、図13および図14参照)の凸状部分2L1b2(図11(A)、図11(B)、図12(A)および図13参照)が、延長部材2L’(図18参照)のフランジ部2L1’(図11図13および図14参照)の連結用凸部1c(図3および図4(B)参照)に対応する部分2L1c’(図11(B)、図11(C)、図12図13および図14参照)の穴2L1c1’(図12図13および図14参照)内に収容される。
【0107】
第1の実施形態のシャッター100では、延長部材2R,2R’,2L,2L’(図17および図18参照)がスラット1,1’(図17および図18参照)に対して圧入によって固定されるが、第8の実施形態のシャッター100では、代わりに、延長部材2R,2R’,2L,2L’(図17および図18参照)をスラット1,1’(図17および図18参照)に対して例えば接着によって固定することも可能である。
【0108】
第1の実施形態のシャッター100では、延長部材2R,2R’,2L,2L’(図7図14参照)として同一形状の部品が用いられ、ローラー3R,3R’,3L,3L’(図15および図16参照)として同一形状の部品が用いられている。
【0109】
第9の実施形態では、上述した第1から第8の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0110】
1,1’ スラット
1R,1R’,1L,1L’ 端部
1a,1a’ 本体部
1a1,1a1’,1a2,1a2’ 端部
1b,1b’ 連結用凸部
1b1,1b1’ 回転軸部
D1b1,D1b1’ 直径
1b1a,1b1a’ 穴
1b1b,1b1b’ 中心軸線
1b2,1b2’ 支持部
1b3,1b3’ 脱落防止部
1b3a,1b3a’,1b3b,1b3b’ 端部
1b3c,1b3c’ 接続部
1b4,1b4’ 突起部
1c,1c’ 連結用凹部
1c1,1c1’ 軸受部
1c1a,1c1a’,1c1b,1c1b’ 端部
W1c1ab,W1c1ab’ 幅寸法
1c1c,1c1c’ 中心軸線
1c1d,1c1d’ 間隔(隙間)
1c1e,1c1e’ 中間位置
1c2,1c2’ 支持部
1c3,1c3’ 脱落防止部
1c3a,1c3a’,1c3b,1c3b’ 端部
1c4,1c4’ 突起部
2R,2L 延長部材
2R1,2L1 フランジ部
2R1a,2L1a 部分
2R1b,2L1b 部分
2R1b1,2L1b1 外側部分
2R1b2,2L1b2 凸状部分
2R1b3,2L1b3 軸部分
2R1c,2L1c 部分
2R1c1,2L1c1 穴
2R2,2L2 変形防止部
2R2a,2L2a 部分
2R2b,2L2b 部分
2R2b1,2L2b1 溝部
2R2c,2L2c 部分
2R2c1,2L2c1 溝部
2R3,2L3 突出部
2R3a,2L3a 係止突起
3R,3L ローラー
3R1,3L1 円筒状部分
3R1a,3L1a 係止突起
3R2,3L2 蓋部分
4a,4b 補強部材
5a,5b 補強板
10R,10L ガイドレール
10R1,10L1 直線レール
10R2,10L2 コーナーレール
11 戸当り引手
21 中間引手
21a 本体部
21b 連結用凸部
21c 連結用凹部
22R,22L 延長部材
100 シャッター
S1 平面
図1
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