【文献】
鷹野 美紀,名作フリーソフトを訪ねて 第42回 英文サイトも怖くない!簡単操作で瞬時に丸ごと和訳 「キングソフト辞書」,日経PC21,日本,日経BP社,2009年10月 1日,第14巻第19号,p.144-145
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
さらに、サーバ上の辞書データベースに含まれた単語リストに対し、単語別の表題語および一定字数以内の意味を含む基本辞書情報を予めダウンロードしてローカルデータベースを構成し、
前記辞書モードの実行は、
前記ローカルデータベースを検索し、前記検索語に対応する少なくとも1つの自動入力単語および前記自動入力単語別の意味を含む辞書検索結果を前記第2領域上に表示する、請求項1に記載の辞書機能提供方法。
さらに、前記辞書モードが前記翻訳モードに転換されると、前記サーバから前記一定の水準まで延長して入力された前記検索語の翻訳文の提供を受け、前記第3領域と区別される第4領域に前記翻訳文を表示する、請求項3乃至9のいずれか一項に記載の辞書機能提供方法。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】
本実施形態は、辞書機能を提供する方法とシステムに関し、より詳細には、予めダウンロードされた辞書情報に基づいてオートコンプリート機能が含まれた辞書機能を提供する方法とシステム、そして検索語入力によって翻訳機への自動転換が可能な辞書機能を提供する方法とシステムに関する。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態において、サービスサーバとユーザ端末との関係を概略的に示した図である。
図1は、ユーザ端末101およびサービスサーバ100を示している。
図1で矢印は、ユーザ端末101とサービスサーバ100との間に無線ネットワークを介してデータが送受信されることを意味する。
【0023】
サービスサーバ100は、クライアント(client)を対象に、辞書機能と翻訳機能が結合した辞書−翻訳サービスを提供するサービスプラットフォームの役割をする。言い換えれば、サービスサーバ100は、辞書データベースを含む辞書サービスプラットフォームを利用してユーザ端末101で要請した検索語に対応する辞書情報を提供する機能と、ソース言語(source language)の文章(以下、「原文」と称する)をターゲット言語(target language)の文章(以下、「翻訳文」と称する)に翻訳する翻訳エンジンとの連動によってユーザ端末101で要請した原文に対する翻訳文を提供する機能を含んでもよい。
【0024】
辞書−翻訳サービスのための辞書アプリは、基本的に、ユーザ端末101内のローカルデータベースで構成された基本辞書情報を活用して検索語に対応する辞書情報を提供する機能がメインで構成されてもよい。さらに、辞書アプリは、ユーザが入力した検索語に対してサービスサーバ100から追加の辞書情報を受信して表示する機能、ユーザが入力した文章に対してサービスサーバ100から翻訳文を受信して表示する機能などがさらに含まれてもよい。
【0025】
ユーザ端末101は、スマートフォン(smart phone)、タブレット(tablet)、ウェアラブルコンピュータ(wearable computer)などのモバイルデバイスであって、サービスサーバ100と関連するサービス専用アプリケーション(以下、「辞書アプリ」と称する)のインストールおよび実行が可能なすべての端末装置を意味してもよい。このとき、ユーザ端末101は、辞書アプリの制御下に、サービス画面の構成、データ入力、データ送受信、データ格納などのサービス全般の動作を実行してもよい。
【0026】
図2は、本発明の一実施形態において、辞書機能提供システムの内部構成を示したブロック図である。
【0027】
図2に示すように、本実施形態に係る辞書機能提供システム200は、プロセッサ210、バス220、ネットワークインタフェース230、メモリ240、およびデータベース250を備えてもよい。メモリ240は、運営体制241およびアプリ実行ルーチン242を備えてもよい。プロセッサ210は、ローディング部211、辞書部212、転換部213、および翻訳部214を備えてもよい。他の実施形態において、辞書機能提供システム200は、
図2の構成要素よりもさらに多くの構成要素を備えてもよい。
【0028】
上述した構成の辞書機能提供システム200は、辞書−翻訳サービスを直接に利用する主体であるユーザ端末上に実現されるものであって、クライアント−サーバ環境でサービスサーバと連動し、クライアントであるユーザ端末を対象に、辞書機能と翻訳機能が結合したサービス環境を提供してもよい。
【0029】
メモリ240は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような非消滅性大容量記録装置(permanent mass storage device)を含んでもよい。また、メモリ240には、運営体制241とアプリ実行ルーチン242のためのプログラムコードが格納されてもよい。このようなソフトウェア構成要素は、ドライブメカニズム(drive mechanism)(図示せず)を利用し、メモリ240とは別途のコンピュータで読み取り可能な記録媒体からローディングされてもよい。このような別途のコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、フロッピドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD−ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体(図示せず)を含んでもよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体ではないネットワークインタフェース230を利用してメモリ240にローディングされてもよい。
【0030】
バス220は、辞書機能提供システム200の構成要素間の通信およびデータ送信を可能にしてもよい。バス220は、高速シリアルバス(high−speed serial bus)、並列バス(parallel bus)、SAN(Storage Area Network)、および/または他の適切な通信技術を利用して構成されてもよい。
【0031】
ネットワークインタフェース230は、辞書機能提供システム200をコンピュータネットワークに接続するためのコンピュータハードウェア構成要素であってもよい。ネットワークインタフェース230は、辞書機能提供システム200を無線または有線コネクションを介してコンピュータネットワークに接続させてもよい。
【0032】
データベース250は、辞書アプリによって構成されるものであって、オフラインのローカル環境で辞書機能を提供するために、基本的な辞書情報を格納および保持する役割をする。一例として、基本辞書情報は、サービスサーバ上の辞書データベースに含まれた単語リストに対して単語別の表題語および少なくとも一部の意味、そして検索語に対するオートコンプリート機能のための付加データを含んでもよい。例えば、少なくとも一部の意味は、単語がもつ様々な意味のうちで20字以内の主要意味に制限したものである。
【0033】
プロセッサ210は、基本的な算術、ロジック、および辞書機能提供システム200の入出力演算を実行するものであって、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてもよい。命令は、メモリ240またはネットワークインタフェース230によって、そしてバス220を介してプロセッサ210に提供されてもよい。プロセッサ210は、ローディング部211、辞書部212、転換部213、および翻訳部214のためのプログラムコードを実行するように構成されてもよい。このようなプログラムコードは、メモリ240のような記録装置に格納されてもよい。
【0034】
ローディング部211、辞書部212、転換部213、および翻訳部214は、
図4の段階S410〜S450を実行するために構成されてもよい。
【0035】
図3は、本発明の一実施形態において、辞書−翻訳サービスを提供するサービスサーバの内部構成を示した図である。
【0036】
本実施形態に係るサービスサーバ300は、プロセッサ310、バス320、ネットワークインタフェース330、メモリ340、およびデータベース350を備えてもよい。メモリ340は、運営体制341およびサービス提供ルーチン342を備えてもよい。プロセッサ310は、ローディング部311および提供部312を備えてもよい。他の実施形態において、サービスサーバ300は、
図3の構成要素よりもさらに多くの構成要素を含んでもよい。
【0037】
メモリ340は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような非消滅性大容量記録装置(permanent mass storage device)を含んでもよい。また、メモリ340には、運営体制341とサービス提供ルーチン342のためのプログラムコードが格納されてもよい。このようなソフトウェア構成要素は、ドライブメカニズム(drive mechanism)(図示せず)を利用し、メモリ340とは別途のコンピュータで読み取り可能な記録媒体からローディングされてもよい。このような別途のコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、フロッピドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD−ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体(図示せず)を含んでもよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体ではないネットワークインタフェース330を利用してメモリ340にローディングされてもよい。
【0038】
バス320は、サービスサーバ300の構成要素間の通信およびデータ送信を可能にしてもよい。バス320は、高速シリアルバス(high−speed serial bus)、パラレルバス(parallel bus)、SAN(Storage Area Network)、および/または他の適切な通信技術を利用して構成されてもよい。
【0039】
ネットワークインタフェース330は、サービスサーバ300をコンピュータネットワークに接続するためのコンピュータハードウェア構成要素であってもよい。ネットワークインタフェース330は、サービスサーバ300を無線または有線コネクションを利用してコンピュータネットワークに接続させてもよい。
【0040】
データベース350は、辞書サービスのための辞書情報を格納および保持する役割をする。サービスサーバ300上の辞書データベース350には、単語リストに対して単語別の表題語と単語がもつ意味、活用型単語(派生型単語)、関連単語/熟語、類義語/反意語、関連例文、例文の翻訳文、翻訳文に対するコメントなどが含まれてもよい。
図3では、サービスサーバ300の内部にデータベース350を構築して含むものが示されているが、個別の他のシステム上に構築された外部データベースとして存在するものも可能である。
【0041】
プロセッサ310は、基本的な算術、ロジック、およびサービスサーバ300の入出力演算を実行するものであって、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてもよい。命令は、メモリ340またはネットワークインタフェース330によって、そしてバス320を介してプロセッサ310に提供されてもよい。プロセッサ310は、ローディング部311および提供部312のためのプログラムコードを実行するように構成されてもよい。このようなプログラムコードは、メモリ340のような記録装置に格納されてもよい。
【0042】
ローディング部311および提供部312は、
図14の段階S1410〜S1430を実行するために構成されてもよい。
【0043】
図4は、本発明の一実施形態において、辞書機能提供方法を示したフローチャートである。一実施形態に係る辞書機能提供方法は、
図2を参照しながら説明した辞書機能提供システムによってそれぞれの段階が実行されてもよい。
【0044】
段階S410で、ローディング部211は、辞書アプリがインストールされて辞書アプリが最初に実行された時点またはアップデートが必要な時点にサービスサーバから基本辞書情報を予めダウンロードしてもよく、このとき、予めダウンロードされた基本辞書情報は、ローカルデータベースとして構築されてもよい。ローカルデータベースは、オフライン環境で簡単な辞書情報確認が可能なようにする構成であって、このために基本辞書情報には、サービスサーバ上の辞書データベースに含まれた単語リストに対して単語別の表題語および少なくとも一部の意味、そして検索語に対するオートコンプリート機能のための付加データが含まれてもよい。例えば、少なくとも一部の意味は、単語がもつ様々な意味のうちで20字以内の主要意味に制限したものである。また、オートコンプリート機能のための付加データには、各単語に対する語根、語幹などに関する情報、言語活用型に関する情報、単語重要度に関する情報などが含まれてもよい。
【0045】
段階S420で、辞書部212は、ローカルデータベースが構成された後に辞書アプリが実行されると、辞書検索環境の辞書モードを実行してもよい。例えば、
図5を参照すると、辞書モードは、検索語入力を受けるための第1領域501と検索語に対応する辞書情報を表示するための第2領域502を含んでもよい。このとき、第2領域502は、辞書検索結果に応じて少なくとも1つの区域に分けられてもよい。また、辞書モードで第1領域501が活性化した場合(例えば、ユーザが第1領域をタッチする場合など)には、文字入力のためのキーパッド画面503が第2領域502の下端にオーバーラップ表示されてもよい。
【0046】
段階S430で、辞書部212は、第1領域に入力される検索語に対してローカルデータベースを利用して検索語に対応する辞書情報をリアルタイムで検索した後、検索結果に該当する辞書情報を第2領域に表示してもよい。このとき、検索結果としては、ローカルデータベースに基づいたオートコンプリート機能を利用して検索語と同じ単語、検索語を含む単語、検索語と関連する活用型単語などを含む複数のオートコンプリート単語が配列されてもよく、各単語別に少なくとも一部の意味が含まれてもよい。例えば、
図5に示すように、第1領域501に検索語「be」が入力された場合、「be」と同じであるか「be」を含むオートコンプリート単語と各単語の主要意味が第2領域502上に表示されてもよい。
図5に続いて
図6に示すように、第1領域601に検索語入力が延長して「best」が入力された場合、同じように「best」と同じであるか「best」を含むオートコンプリート単語と各単語の主要意味が第2領域602上に表示されてもよい。このとき、第2領域602は、「best」と一致する同一単語の辞書情報が表示される第1区域602’と、「best」を含む類似単語の辞書情報が表示される第2区域602’’とに区分されてもよい。
【0047】
このとき、辞書部212は、検索語に対応する辞書検索結果を提供するにおいて、単語間の形態同一性、言語活用型、単語重要度などに基づいて検索語に対するオートコンプリート単語を抽出および配列してもよい。一例として、辞書部212は、ローカルデータベースから形態同一性にしたがって検索語と同じであるか検索語を含むオートコンプリート単語を抽出した後、各単語に定められた単語重要度順に配列してもよい。ここで、「形態同一性」とは、単語の形態がどれだけ同一か又は類似しているかの度合いを示すものである。また、「言語活用型」とは、単語の名詞形、動詞形、又は形容詞形を含む。名詞形であれば、当該単語の単数形及び複数形が含まれる。動詞形であれば、当該単語の現在形、過去形、未来形、及び過去完了形が含まれる。形容詞形であれば、比較級及び最上級が含まれる。つまり、言語活用型とは上記のような様々な活用形態を意味する。また、「単語重要度順」とは、辞書上の各単語別に使用頻度などの客観的な資料、監修者の判断などを根拠に決定された重要度を意味する。例えば、辞書において使用頻度が高い単語ほど単語重要度が高く、単語重要度順として先に配列されてもよい。又は、辞書において、監修者が重要であると判断した単語ほど単語重要度が高く、単語重要度順として先に配列されてもよい。他の例として、辞書部212は、形態同一性と単語活用型に基づいて検索語と同じ単語、検索語を含む類似単語、検索語と関連する活用型単語をオートコンプリート単語として抽出した後、各単語の単語重要度順に配列してもよい。このとき、オートコンプリート単語として抽出された単語のうち、同一単語は最上位に配列され、類似単語または活用型単語は同一単語以下に単語重要度順に配列されてもよい。さらに他の例として、辞書部212は、形態同一性にしたがってオートコンプリート単語を先に抽出した後、抽出した単語の数が一定数以上である場合には、検索語と関連する活用型単語を追加で抽出してもよく、以後は各単語に定められた単語重要度順に配列してもよい。
【0048】
また、辞書部212は、ユーザが検索結果に含まれた特定の単語を選択した場合、サービスサーバとの通信環境に転換し、追加のダウンロードまたはウェブによって特定の単語の辞書情報を表示してもよい。例えば、ユーザが、
図6の第2領域から1番目の結果である「best
1」を選択した場合、辞書部212は「best
1」に関する辞書情報をサービスサーバに要請し、サービスサーバからサーバ上の辞書データベースに格納された辞書情報を受信し、
図7に示すように、辞書モードの画面上に特定の単語「best
1」の辞書情報を表示してもよい。このとき、第2領域での選択に応じてサービスサーバから提供される辞書情報は、品詞(名詞、動詞、形容詞、副詞など)別の意味、活用型単語、関連単語/熟語、類義語/反意語、関連例文、例文の翻訳文、翻訳文に対するコメントなどが含まれてもよい。
【0049】
したがって、本実施形態では、単語リストに対する一部の辞書情報、すなわち、単語別の表題語と主要意味、そしてオートコンプリート結果を提供することができる付加データを予めダウンロードしてローカルデータベースを構成した後、以後はオフライン環境でオートコンプリート結果を含んだ簡単な辞書情報を確認することができる。さらに、本実施形態では、オフライン環境の辞書検索結果からユーザが特定の単語を選択した場合、オンライン環境に転換し、サービスサーバから提供される特定の単語の辞書情報を確認することができる。
【0050】
段階S440と段階S450で、転換部213は、辞書モードの第1領域で検索語入力が延長されることによって一定の水準(例えば、臨界水準)に到達し、臨界水準以上の文章として認識される場合、辞書モードを翻訳モードに自動転換してもよい。本明細書において、文章とは、完全形態の文章だけではなく、句や節などの2つ以上の単語からなる文句もこれに該当してもよい。一例として、臨界水準は、辞書モードから翻訳モードに転換するための基準となるものであって、「検索語がわかち書き(文章において語の区切りに空白を挟んで記述すること)を含む2単語以上で入力される」という条件と、「検索語に対するオートコンプリート単語がこれ以上存在しない」という条件と、を満たす場合を意味してもよい。言い換えれば、転換部213は、2単語以上からなる検索語に対してオートコンプリート結果が表示されない場合に、該当の検索語を文章として認識し、翻訳モードへの自動転換を支援してもよい。このとき、翻訳モードは、文章、すなわち、翻訳対象の原文入力を受けるための第3領域を含んでもよい。例えば、
図8に示すように、第1領域801に入力された検索語「best effort」に対して第2領域802上にオートコンプリート結果が表示されるが、以後に検索語がオートコンプリート単語が存在しない水準である「best effort to」に延長した場合には、辞書モードから翻訳モードに転換されてもよい。このとき、翻訳モードに転換されながら辞書モードの第2領域802が消えて第1領域801が拡大することにより、翻訳文章が入力されるためのフォーマットの第3領域804に変わってもよい。そして、翻訳モードでは、第3領域804に入力された文章に対して翻訳を要請するためのUI805が第3領域804と共に表示されてもよい。このとき、翻訳モードでは、翻訳のためのターゲット言語が辞書モードに設定された辞書検索言語で設定されてもよい。例えば、辞書モードで英語→韓国語に設定された場合、言語設定に対する辞書関係が翻訳関係にそのまま適用され、翻訳モードの言語も英語→韓国語に設定されてもよい。また、翻訳モードでは、第3領域に入力される文章の文字数に応じ、第3領域に適用される文字サイズが自動で調整されたり、第3領域上にスクロールインタフェースが提供されてもよい。例えば、
図9に示すように、第3領域904に入力された文章が「best effort to」から「best effort to save our planet and the animals.」に延長した場合、文字数の増加によって文字サイズが漸次的に小さくなる。また、第3領域904に入力された文章の文字数が設定数を超過したり、文字数の増加によって調整された文字サイズが予め設定された最小サイズに到達した場合には、第3領域904上にスクロールインタフェース906が表示されてもよい。
【0051】
翻訳部214は、翻訳モードで入力された文章(すなわち、原文)に対する翻訳をサービスサーバに要請し、これによってサービスサーバから提供される翻訳文を翻訳モードの画面上に表示してもよい。例えば、翻訳部214は、
図10に示すように、翻訳モードで翻訳要請UI1005が入力されると、第3領域1004に入力された文章に対する翻訳文をサービスサーバに要請してもよく、これによってサービスサーバから翻訳文を受信すると、第3領域1004の下端に翻訳文を表示してもよい。例えば、
図10に示すように、翻訳モードで翻訳要請UI1005が入力されると、キーパッド画面1003が翻訳文提供領域1007に変わり、ユーザが入力した原文に対する翻訳文を表示するようになる。このとき、翻訳部214は、原文と翻訳文を同時に表示する場合、原文と翻訳文の間に対応する文章が同じ位置に表示されるように、第3領域と翻訳文提供領域のスクロールを同期させて自動調節してもよい。一例として、翻訳部214は、原文と翻訳文の間に文章別または段落別に表示位置を合わせてもよい。例えば、
図11に示すように、第3領域1104に入力された原文が4つの文章に区分される場合、翻訳文提供領域1107でも翻訳文を原文と対応する位置にそれぞれ表示してもよく、このとき、第3領域1104または翻訳文提供領域1107でスクロールインタフェース1106が下向きにスクロールする場合、第3領域1104に表示された文章と翻訳文提供領域1107に表示された翻訳文が互いに対応する同じ位置に表示されるように自動で調節されてもよい。
【0052】
また、翻訳部214は、翻訳モードで原文または翻訳文に含まれた単語の辞書情報を提供してもよい。このとき、翻訳部214は、ローカルデータベースを利用して原文または翻訳文に含まれた単語の辞書情報を提供してもよく、単語の辞書情報は、翻訳文提供領域の下端に表示されたり、別途のウィンドウまたはポップアップなどによって翻訳文提供領域上にオーバーラップ表示されてもよい。
【0053】
一例として、翻訳部214は、ユーザが原文または翻訳文から選択した特定の単語に対して辞書情報を表示してもよい。例えば、
図12に示すように、翻訳部214は、ユーザによって原文から特定の単語(A)が選択されると、特定の単語(A)と翻訳文において特定の単語(A)とマッチする翻訳単語(A’)にハイライトを適用してもよく、翻訳文提供領域上に特定の単語(A)に対する辞書情報1208をオーバーラップ表示してもよい。このとき、辞書情報の言語は、ユーザが選択した単語が原文であるか翻訳文であるかによって決められてもよい。例えば、翻訳モードの言語設定が英語→韓国語である場合、
図12に示すように、原文から特定の単語(A)が選択されると英語→韓国語の辞書情報1208を提供する一方、
図13に示すように、翻訳文から特定の単語(B)が選択されると韓国語→英語の辞書情報1308を提供してもよい。
【0054】
他の例として、翻訳部214は、第3領域に入力された文章、すなわち、原文に含まれた単語のうちから少なくとも1つの特定の単語を自動選別し、特定の単語の辞書情報を表示してもよい。このとき、特定の単語の自動選別方法は、辞書モードにおけるローカルまたはウェブ検索履歴を参照とした優先順に選別してもよい。例えば、原文に含まれた単語のうちから辞書モードでウェブを利用して追加の辞書情報を検索した履歴がある単語を選別し、翻訳文提供時に該当する単語の辞書情報を共に表示してもよい。
【0055】
したがって、本実施形態では、辞書モードで検索語入力が延長することによって一定水準以上の文章として認識された場合、翻訳モードに自動転換し、文章入力を翻訳対象の原文で受け、入力原文に対する翻訳文を提供することができる。
【0056】
図14は、本発明の一実施形態において、辞書−翻訳サービス提供方法を示したフローチャートである。一実施形態に係る辞書−翻訳サービス提供方法は、
図4を参照しながら説明したサービスサーバによってそれぞれの段階が実行されてもよい。
【0057】
段階S1410で、ローディング部311は、辞書アプリがインストールされたユーザ端末を対象に、ユーザ端末の要請に対して辞書サービスのための辞書情報において一部の辞書情報である基本辞書情報をダウンロードしてもよい。このとき、基本辞書情報は、サービスサーバに接続しなくてもユーザ端末のローカル環境で簡単に辞書情報確認が可能なように、サーバ上のデータベースに含まれた単語リストに対して単語別の表題語および少なくとも一部の意味、そして検索語に対するオートコンプリート機能のための付加データが含まれてもよい。例えば、少なくとも一部の意味は、単語がもつ様々な意味のうちで20字以内の主要意味に制限したものである。また、オートコンプリート機能のための付加データには、各単語に対する語根、語幹などに関する情報、言語活用型に関する情報、単語重要度に関する情報などが含まれてもよい。
【0058】
段階S1420で、提供部312は、ユーザ端末で特定の単語に対する辞書検索を要請する場合、ダウンロードまたはウェブを利用して特定の単語の辞書情報をユーザ端末に提供してもよい。このとき、提供部312は、データベース上の特定の単語と関連するすべての情報を提供してもよく、例えば、品詞(名詞、動詞、形容詞、副詞など)別の意味、活用型単語、関連単語/熟語、類義語/反意語、関連例文、例文の翻訳文、翻訳文に対するコメントなどが含まれてもよい。
【0059】
段階S1430で、提供部312は、ユーザ端末で文章に対する翻訳を要請する場合、ユーザ端末から受信した文章をターゲット言語に翻訳し、翻訳結果をユーザ端末に提供してもよい。一例として、提供部312は、機械翻訳サービスを提供する翻訳エンジンとの連動により、規則基盤機械翻訳モデル、統計基盤機械翻訳モデル、規則基盤方式と統計基盤方式を混合したハイブリッド機械翻訳モデルなどを利用して原文に対する翻訳文を自動で生成してもよい。
【0060】
したがって、本実施形態では、ユーザ端末のローカル環境で簡単な辞書情報確認が可能なように辞書情報の一部を予め提供し、以後にユーザ端末の要請があるときに追加の辞書情報を提供することができ、さらに辞書機能と翻訳機能が結合した辞書−翻訳サービスを提供し、ユーザ端末から翻訳モードに自動転換する時点に翻訳サービスを即時に提供することができる。
【0061】
図15は、本発明の一実施形態において、コンピュータシステムの内部構成の一例を説明するためのブロック図である。コンピュータシステム1500は、少なくとも1つのプロセッサ(processor)1510、メモリ(memory)1520、周辺装置インタフェース(peripheral interface)1530、入/出力サブシステム(I/O subsystem)1540、電力回路1550、および通信回路1560を少なくとも含んでもよい。このとき、コンピュータシステム1500はユーザ端末に該当してもよい。
【0062】
メモリ1520は、一例として、高速ランダムアクセスメモリ(high−speed random access memory)、磁気ディスク、エスラム(SRAM)、ディーラム(DRAM)、ロム(ROM)、フラッシュメモリ、または非揮発性メモリを含んでもよい。メモリ1520は、コンピュータシステム1500の動作に必要なソフトウェアモジュール、命令語集合、またはその他に多様なデータを含んでもよい。このとき、プロセッサ1510や周辺装置インタフェース1530などの他のコンポーネントからメモリ1520にアクセスすることは、プロセッサ1510によって制御されてもよい。
【0063】
周辺装置インタフェース1530は、コンピュータシステム1500の入力および/または出力周辺装置をプロセッサ1510およびメモリ1520に結合させてもよい。プロセッサ1510は、メモリ1520に格納されたソフトウェアモジュールまたは命令語集合を実行し、コンピュータシステム1500のための多様な機能を実行してデータを処理してもよい。
【0064】
入/出力サブシステム1540は、多様な入/出力周辺装置を周辺装置インタフェース1530に結合させてもよい。例えば、入/出力サブシステム1540は、モニタやキーボード、マウス、プリンタ、または必要によってはタッチスクリーンやセンサなどの周辺装置を周辺装置インタフェース1530に結合させるためのコントローラを含んでもよい。他の側面によると、入/出力周辺装置は、入/出力サブシステム1540を経ずに周辺装置インタフェース1530に結合してもよい。
【0065】
電力回路1550は、端末機のコンポーネントの全部または一部に電力を供給してもよい。例えば、電力回路1550は、電力管理システム、バッテリや交流(AC)などのような1つ以上の電源、充電システム、電力失敗感知回路(power failure detection circuit)、電力変換器やインバータ、電力状態表示子または電力生成、管理、分配のための任意の他のコンポーネントを含んでもよい。
【0066】
通信回路1560は、少なくとも1つの外部ポートを利用して他のコンピュータシステムと通信を可能にしてもよい。または、上述したように、必要によって通信回路1560はRF回路を含み、電磁気信号(electromagnetic signal)とも知られたRF信号を送受信することにより、他のコンピュータシステムと通信を可能にしてもよい。
【0067】
このような
図15の実施形態は、コンピュータシステム1500の一例に過ぎず、コンピュータシステム1500は、
図15に示されている一部のコンポーネントが省略されたり、
図15には示されていない追加のコンポーネントをさらに備えたり、2つ以上のコンポーネントを結合させる構成または配置を有してもよい。例えば、モバイル環境の通信端末のためのコンピュータシステムは、
図15に示すコンポーネントの他にも、タッチスクリーンやセンサなどをさらに含むこともでき、通信回路1560に多様な通信方式(WiFi、3G、LET、Bluetooth(登録商標)、NFC、Zigbee(登録商標)など)のRF通信のための回路が含まれてもよい。コンピュータシステム1500に含まれることができるコンポーネントは、1つ以上の信号処理またはアプリケーションに特化した集積回路を含むハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
【0068】
本発明の実施形態に係る方法は、多様なコンピュータシステムによって実行されるプログラム命令(instruction)形態で実現され、コンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてもよい。
【0069】
本実施形態に係るプログラムは、PC基盤のプログラムまたはモバイル端末専用のアプリケーションで構成されてもよい。本実施形態における辞書アプリは、独立的に動作するプログラム形態で実現されたり、あるいは特定のアプリケーションのイン−アプリ(in−app)形態で構成されて前記特定のアプリケーション上で動作が可能なように実現されてもよい。
【0070】
また、本発明の実施形態に係る方法は、辞書−翻訳サービスを提供するサーバシステムと関連するアプリケーションがユーザ端末機を制御して実行されてもよい。一例として、このようなアプリケーションは、検索語入力を受けるための第1領域と検索語の辞書検索結果を表示するための第2領域を含む辞書モードを実行するためのモジュール、および第1領域で検索語の入力が延長することによって一定水準以上の文章として認識される場合に辞書モードから翻訳モードに自動転換するためのモジュールを含んでもよいが、このとき、翻訳モードに自動転換するためのモジュールは、文章入力を翻訳対象の原文で受けるための第3領域を含む翻訳モードに転換してもよい。また、このようなアプリケーションは、ファイル配布システムが提供するファイルによってユーザ端末機にインストールされてもよい。一例として、ファイル配布システムは、ユーザ端末機の要請に応じて前記ファイルを送信するファイル送信部(図示せず)を含んでもよい。
【0071】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素およびソフトウェア構成要素の組み合わせによって実現されるコンピュータシステムであってもよい。例えば、実施形態で説明された移動通信端末機やファイル配布システムまたはその構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPA(field programmable array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令(instruction)を実行して応答することができる異なる装置のように、1つ以上の汎用コンピュータシステムまたは特殊目的コンピュータシステムを利用して実現されてもよい。処理装置は、運営体制(OS)および運営体制上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してもよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データをアクセス、保存、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、処理装置は1つが使用されると説明される場合もあるが、該当する技術分野において通常の知識を有する者は、処理装置が複数の処理要素(processing element)および/または複数類型の処理要素を含んでもよいことを知ることができる。例えば、処理装置は、複数のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでもよい。また、並列プロセッサ(parallel processor)のような、他の処理構成(processing configuration)も可能である。
【0072】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム(computer program)、コード(code)、命令(instruction)、またはこれらうち1つ以上の組み合わせを含んでもよく、所望するとおりに動作するように処理装置を構成したり、独立的または結合的に(collectively)処理装置を命令してもよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置によって解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供するために、ある類型の機械、構成要素(component)、物理的装置、仮想装置(virtual equipment)、コンピュータ格納媒体または装置、または送信される信号波(signal wave)に永久的にまたは一時的に具体化(embody)されてもよい。ソフトウェアはネットワークによって接続したコンピュータシステム上に分散され、分散した方法によって格納されたり実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。
【0073】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行が可能なプログラム命令形態で実現されてコンピュータで読み取り可能な媒体に記録されてもよい。コンピュータで読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含んでもよい。媒体に記録されるプログラム命令は、実施形態のために特別に設計されて構成されたものであってもよく、コンピュータソフトウェア当業者に公知されて使用可能なものであってもよい。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体(magnetic media)、CD−ROM、DVDのような光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気−光媒体(magneto−optical media)、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。上述したハードウェア装置は、実施形態の動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成されてもよく、その逆も同じである。
【0074】
以上のように、実施形態を限定された実施形態と図面に基づいて説明したが、該当する技術分野において通常の知識を有する者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であることが理解できるであろう。例えば、説明された技術が説明された方法とは異なる順序で実行されたり、および/または説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法とは異なる形態で結合または組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0075】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。