特許第6113218号(P6113218)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヤマハ発動機株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6113218-バッテリ、バッテリケース及び電動車両 図000002
  • 特許6113218-バッテリ、バッテリケース及び電動車両 図000003
  • 特許6113218-バッテリ、バッテリケース及び電動車両 図000004
  • 特許6113218-バッテリ、バッテリケース及び電動車両 図000005
  • 特許6113218-バッテリ、バッテリケース及び電動車両 図000006
  • 特許6113218-バッテリ、バッテリケース及び電動車両 図000007
  • 特許6113218-バッテリ、バッテリケース及び電動車両 図000008
  • 特許6113218-バッテリ、バッテリケース及び電動車両 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6113218
(24)【登録日】2017年3月24日
(45)【発行日】2017年4月12日
(54)【発明の名称】バッテリ、バッテリケース及び電動車両
(51)【国際特許分類】
   H01M 2/10 20060101AFI20170403BHJP
   B62J 9/00 20060101ALI20170403BHJP
【FI】
   H01M2/10 A
   H01M2/10 S
   H01M2/10 H
   H01M2/10 M
   B62J9/00 H
【請求項の数】15
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-84305(P2015-84305)
(22)【出願日】2015年4月16日
(65)【公開番号】特開2016-207307(P2016-207307A)
(43)【公開日】2016年12月8日
【審査請求日】2015年12月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】幸田 秀夫
【審査官】 正 知晃
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2014/034932(WO,A1)
【文献】 特開2001−057192(JP,A)
【文献】 特開2013−110038(JP,A)
【文献】 特開2013−110041(JP,A)
【文献】 特開2012−212607(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 2/10
WPI
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
扁平な複数のバッテリセルと、
前記バッテリセルに電気的に接続される回路基板と、
前記バッテリセルと前記回路基板を収容する直方体状のバッテリケースと、
を備え、
前記バッテリケースは、
第1の数の前記バッテリセルを収容する直方体状の第1のセル収容部と、
前記第1の数より少ない第2の数の前記バッテリセルを収容する直方体状の第2のセル収容部であって、前記バッテリケースの辺に平行な3つの方向のうちの前記第1のセル収容部と前記第2のセル収容部とが隣り合う方向を除いた2つの方向の何れか1つの方向において前記第1のセル収容部よりも短い、第2のセル収容部と、
前記回路基板を収容する基板収容部であって、前記1つの方向において前記第2のセル収容部と隣り合う基板収容部と、
前記第1のセル収容部と前記基板収容部の間に配置される第1の隔壁と、
前記第2のセル収容部と前記基板収容部の間に配置される第2の隔壁と、
を備える、バッテリ。
【請求項2】
前記第1の隔壁は、前記第2の隔壁の側に位置する第1の縁を有し、
前記第2の隔壁は、前記第1の隔壁の側に位置する第2の縁を有し、
前記第1の縁と前記第2の縁とが互いに連結された連結部を有する、
請求項1に記載のバッテリ。
【請求項3】
前記第1の隔壁と前記第2の隔壁とは、前記連結部において一体的に成形される、
請求項2に記載のバッテリ。
【請求項4】
前記連結部において前記第1の隔壁と前記第2の隔壁との間に形成される角度は90度である、
請求項2に記載のバッテリ。
【請求項5】
前記第2の数の前記バッテリセルは、前記1つの方向に重ねられる、
請求項1に記載のバッテリ。
【請求項6】
前記第1の数の前記バッテリセルは、前記1つの方向に重ねられる、
請求項5に記載のバッテリ。
【請求項7】
前記回路基板は、前記1つの方向に対して垂直方向に広がる面に平行となるように配置される、
請求項1に記載のバッテリ。
【請求項8】
前記バッテリケースは、組み合わせられたときに前記第1及び第2のセル収容部を形成する、前記1つの方向に分割可能な一対のケース半体を備え、
前記一対のケース半体の一方は、
前記バッテリケースの内側に向けて開放された、前記第1のセル収容部の一部を構成する内側開放凹部と、
前記バッテリケースの外側に向けて開放された、前記基板収容部の少なくとも一部を構成する外側開放凹部と、
を備え、
前記第1の隔壁は、前記内側開放凹部と前記外側開放凹部に共有され、
前記第2の隔壁は、前記外側開放凹部の底部を構成する、
請求項1に記載のバッテリ。
【請求項9】
前記バッテリケースは、前記外側開放凹部を覆うカバーを備える、
請求項8に記載のバッテリ。
【請求項10】
前記バッテリケースと前記バッテリセルの間に配置されるクッション部材をさらに備える、
請求項1に記載のバッテリ。
【請求項11】
前記第2のセル収容部に配置される前記クッション部材は、前記第1のセル収容部に配置される前記クッション部材よりも厚い、
請求項10に記載のバッテリ。
【請求項12】
前記第1又は第2の隔壁には、前記バッテリセルと前記回路基板を繋ぐリード線が通される貫通穴が形成され、
前記リード線が通された前記貫通穴はシールされる、
請求項1に記載のバッテリ。
【請求項13】
前記1つの方向において前記第2のセル収容部と隣り合い、前記回路基板と電気的に接続されるコネクタをさらに備える、
請求項1に記載のバッテリ。
【請求項14】
扁平な複数のバッテリセルと、前記バッテリセルに電気的に接続される回路基板と、を収容する直方体状のバッテリケースであって、
第1の数の前記バッテリセルを収容する直方体状の第1のセル収容部と、
前記第1の数より少ない第2の数の前記バッテリセルを収容する直方体状の第2のセル収容部であって、前記バッテリケースの辺に平行な3つの方向のうちの前記第1のセル収容部と前記第2のセル収容部とが隣り合う方向を除いた2つの方向の何れか1つの方向において前記第1のセル収容部よりも短い、第2のセル収容部と、
前記回路基板を収容する基板収容部であって、前記1つの方向において前記第2のセル収容部と隣り合う基板収容部と、
前記第1のセル収容部と前記基板収容部の間に配置される第1の隔壁と、
前記第2のセル収容部と前記基板収容部の間に配置される第2の隔壁と、
を備える、バッテリケース。
【請求項15】
請求項1に記載のバッテリを備える電動車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリ、バッテリケース及び電動車両に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の電池単体が積層された電池積層体がプリント配線基板と共に直方体状の収納容器に収納された電池パックが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−087909号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電動車両などに搭載されるバッテリには、薄型化が求められることがある。例えば、鞍乗り型の電動車両では、一般にシートの下方にバッテリが配置されることから、乗員が跨がり易いようにバッテリが車幅方向に薄いことが好ましい。
【0005】
また、電動車両などに搭載されるバッテリには、バッテリセルの他に、充電制御や残量把握のための回路基板が設けられることがあるが、バッテリセルが液漏れを起こしたとしても、漏れ出た液に回路基板が浸らない構成を採用することが好ましい。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、バッテリの薄型化を図ると共に、バッテリセルから回路基板を隔離することが可能なバッテリ、バッテリケース及び電動車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明のバッテリは、扁平な複数のバッテリセルと、前記バッテリセルに電気的に接続される回路基板と、前記バッテリセルと前記回路基板を収容する直方体状のバッテリケースと、を備える。前記バッテリケースは、第1の数の前記バッテリセルを収容する直方体状の第1のセル収容部と、前記第1の数より少ない第2の数の前記バッテリセルを収容する直方体状の第2のセル収容部と、前記回路基板を収容する基板収容部と、を備える。前記第2のセル収容部は、前記バッテリケースの辺に平行な3つの方向のうちの1つの方向において前記第1のセル収容部よりも短い。前記基板収容部は、前記1つの方向において前記第2のセル収容部と隣り合う。前記バッテリケースは、前記第1のセル収容部と前記基板収容部の間に配置される第1の隔壁と、前記第2のセル収容部と前記基板収容部の間に配置される第2の隔壁と、をさらに備える。
【発明の効果】
【0008】
本願発明によると、第2のセル収容部に収容されるバッテリセルの数を第1のセル収容部よりも少なくすることで、第2のセル収容部の1つの方向における長さを第1のセル収容部よりも短くしており、これによって生じるスペースを基板収容部として利用することで、セル収容部及び基板収容部を含むバッテリ全体の薄型化を図ることが可能である。また、セル収容部と基板収容部の間に隔壁を配置することで、バッテリセルが液漏れを起こしたとしても、漏れ出た液に回路基板が浸ることを抑制することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る電動車両の側面図である。
図2】電動車両が備えるフレームの斜視図である。
図3】本発明の一実施形態に係るバッテリの斜視図である。
図4】バッテリの分解斜視図である。
図5】カバーを外した状態のバッテリの斜視図である。
図6】バッテリの断面図である。
図7】バッテリセルの電気的接続を模式的に示す図である。
図8】バッテリセルの配置変形例を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0011】
[電動車両]
図1は、本発明の一実施形態に係る電動車両1の側面図である。図2は、電動車両1が備えるフレーム2の斜視図である。電動車両1は、例えば鞍乗型電動車両である。以下では、鞍乗型電動車両の一例としての電動二輪車について説明する。これに限定されず、電動車両1は、例えば電動四輪車であってもよい。
【0012】
本実施形態において、電動車両1は、フレーム2に電動機3及び電気回路4を搭載し、電動機3による回転出力を減速機5により減速して後輪6に伝達する電動二輪車である。電気回路4は、ECU(Engine Control Unit)やインバータ等を含んでいる。
【0013】
電動車両1は、電動機3の動力源として、本発明の一実施形態に係るバッテリ7を搭載している。バッテリ7は、フレーム2により構成される箱状のバッテリ収容部9に収容され、サドル8の下方に配置される。本実施形態では、バッテリ7は電動車両1から取り外されてから充電される。そのため、バッテリ7は簡易に着脱可能、すなわち何ら工具を使用することなく電動車両1に取り付け、取り外すことが可能である。
【0014】
バッテリ収容部9は、上方に開口する箱状に形成されており、電動車両1からサドル8を取り外し、蓋10を開放することによって外部からアクセス可能となる。なお、蓋10の開放は、工具を用いない簡易な方法、例えば蓋10の端部に設けられた掛金11を外すことによって可能である。
【0015】
バッテリ収容部9には、複数のバッテリ7が収容される(図示の例では2個)。一つ当たりのバッテリ7のサイズ及び重量は、人手での持ち運びに適したもの、例えば10kg以下となるように設計されている。こうしたバッテリ7を複数搭載することで、バッテリ7の人手での持ち運びの容易さと、電動車両1の走行に必要な出力と航続距離の確保を両立させることができる。
【0016】
バッテリ7の上部には、取っ手12が設けられており、取っ手12を持ってバッテリ7を引き上げることにより、ごく簡単にバッテリ7を電動車両1から取り外すことができるようになっている。取り付けの際も同様である。
【0017】
ここで、「バッテリ」とは、電力を蓄積する部材であるバッテリセルを必要に応じて複数設けてなる二次電池モジュールを、独立して容易かつ安全に取り扱うことができるようバッテリケースに収容したものを指している。二次電池モジュールとしては、例えばリチウムイオン電池が好適である。
【0018】
さらに、本実施形態のバッテリ7では、充放電の制御や、充電残量の把握、回生制御などを行うためのBMS(Battery Management System)と呼ばれる制御回路が、二次電池モジュールと共にバッテリケースに収容されている。
【0019】
[バッテリ]
図3は、本実施形態のバッテリ7の斜視図である。図4は、バッテリ7の分解斜視図である。図4では、リード線の図示が省略されている。図5は、カバー13Cとコネクタ16を外した状態のバッテリ7の斜視図である。図6は、図3中に示されるVI−VI線で切断したときのバッテリ7の断面図である。図7は、バッテリセル21の電気的接続を模式的に示す図である。
【0020】
各図中に示されるX1−X2方向、Y1−Y2方向、Z1−Z2方向は、直方体状のバッテリケース13の辺に平行な3つの方向を表している。以下の説明では、X1とX2は前方と後方をそれぞれ表し、Y1とY2は上方と下方をそれぞれ表し、Z1とZ2は右方と左方をそれぞれ表すとする。
【0021】
これらX1−X2方向、Y1−Y2方向、Z1−Z2方向は、電動車両1の前後方向、上下方向、左右方向にそれぞれ対応している。より詳しくは、バッテリ7は、前側が後側よりも上方に位置するようにやや傾いた姿勢で電動車両1に搭載されるため(図1を参照)、X1−X2方向とY1−Y2方向は、電動車両1の前後方向と上下方向に対してやや傾いている。
[バッテリケースの構造]
【0022】
バッテリ7は、左右方向に扁平な直方体状のバッテリケース13を備えており、バッテリケース13には、ラミネート型の扁平な直方体状の複数のバッテリセル21と、バッテリセル21に電気的に接続されるBMSが実装された回路基板51と、が収容されている。また、バッテリケース13には、バッテリ7を電動車両1に電気的に接続するためのコネクタ16が取り付けられている。
【0023】
バッテリケース13の材質は、衝撃耐性を備える材質であることが好ましく、さらには絶縁性を持つ材質であることが好ましい。例えば、ABS樹脂などの合成樹脂が好適である。
【0024】
図6に示されるように、バッテリケース13は、第1の数のバッテリセル21を収容する直方体状の第1のセル収容部20Aと、第1の数より少ない第2の数のバッテリセル21を収容する直方体状の第2のセル収容部20Bと、回路基板51を収容する基板収容部20Cと、を備えている。第1の数と第2の数は特に限定されないが、例えば、第2の数が第1の数の半分以下であることが好ましく、また、第1の数と第2の数が両方とも偶数であることが好ましい。理由については後述する。図示の例では、第1の数は10であり、第2の数は4である。
【0025】
第1のセル収容部20Aは、バッテリケース13の上半部を占めている。第2のセル収容部20Bは、第1のセル収容部20Aと上下方向に隣り合っており、左右方向において第1のセル収容部20Aよりも小さく、バッテリケース13の下半部のうちの右半部を占めている。基板収容部20Cは、第1のセル収容部20Aと上下方向に隣り合っており、第2のセル収容部20Bと左右方向に隣り合っており、バッテリケース13の下半部のうちの左半部を占めている。より詳しくは、第2のセル収容部20Bは、左右方向において基板収容部20Cよりもやや大きく、バッテリケース13の左右方向の半分よりもやや大きい範囲を占めている。
【0026】
第1のセル収容部20Aと基板収容部20Cの間には隔壁(第1の隔壁)155が配置されており、第2のセル収容部20Bと基板収容部20Cの間には隔壁(第2の隔壁)156が配置されている。これにより、基板収容部20Cは、第1のセル収容部20Aと第2のセル収容部20Bから隔離されている。
【0027】
バッテリケース13は、左右方向に分割可能な一対の右ケース半体13Aと左ケース半体13Bを備えている。右ケース半体13Aと左ケース半体13Bは、左右方向に垂直な平面で分割可能に構成されている。右ケース半体13Aと左ケース半体13Bは、左右方向に組み合わされたときに第1のセル収容部20Aと第2のセル収容部20Bを形成する。
【0028】
右ケース半体13Aは、バッテリケース13の右半部を構成し、左方に開放された箱状に形成されている。右ケース半体13Aの上半部には第1の凹部14Aが設けられ、下半部には第2の凹部14Bが設けられている。
【0029】
左ケース半体13Bは、バッテリケース13の左半部を構成している。左ケース半体13Bの上半部には、右方に開放された箱状の第1の凹部15Aが設けられ、下半部には、左方に開放された箱状の第2の凹部15Bが設けられている。すなわち、第1の凹部15Aは、バッテリケース13の内側に向けて開放されており、第2の凹部15Bは、バッテリケース13の外側に向けて開放されている。
【0030】
右ケース半体13Aと左ケース半体13Bが組み合わされたとき、右ケース半体13Aの第1の凹部14Aと左ケース半体13Bの第1の凹部15Aとが組み合わされて第1のセル収容部20Aとなる。右ケース半体13Aの第2の凹部14Bは、第2のセル収容部20Bとなる。
【0031】
左ケース半体13Bの、外側に向けて開放された第2の凹部15Bは、基板収容部20Cとなる。バッテリケース13は、第2の凹部15Bの開口を閉塞するカバー13Cをさらに備えている。ユーザは、右ケース半体13Aと左ケース半体13Bを割らずとも、バッテリケース13からカバー13Cを取り外すだけで、バッテリセル21に触れることなく、回路基板51にアクセスすることができる。
【0032】
右ケース半体13Aについてより詳しく説明する。右ケース半体13Aは、バッテリケース13の右側部全体を占める矩形状の主壁141と、主壁141の周縁から左方に延びる周壁143と、主壁141の上下方向の中央から左方に延びる隔壁145と、を備えている。周壁143は、上部、下部、前部及び後部を有している。
【0033】
隔壁145は、主壁141の上下方向の中央で前後方向に広がっており、右ケース半体13Aの内側の空間を区分けしている。隔壁145の上方が第1の凹部14Aとされ、隔壁145の下方が第2の凹部14Bとされる。すなわち、第1の凹部14Aは、主壁141の上半部、周壁143の上半部及び隔壁145によって構成され、第2の凹部14Bは、主壁141の下半部、周壁143の下半部及び隔壁145によって構成される。ここでは、隔壁145は、第1の凹部14Aと第2の凹部14Bに共有されている。第1の凹部14Aと第2の凹部14Bはそれぞれ、長手方向が前後方向を向き、幅方向が上下方向を向いたバッテリセル21を収容可能な大きさに形成されている。
【0034】
隔壁145は、周壁143の前部に連結されておらず、隔壁145の前端は周壁の143から離れている。このため、第1の凹部14Aと第2の凹部14Bは完全には分離されていない。隔壁145の前端には、上下方向に延びる突出壁146が設けられている。図示しないが、隔壁145の後端も同様に構成されている。周壁143の前部と突出壁146の間の隙間は、後述するリード線を配置するために利用される。
【0035】
周壁143の左端の縁には、左右方向に垂直な平面で外側に広がるフランジ149が設けられている。フランジ149には、ネジ等による締結のための締結部149aが互いに離れて複数設けられている。周壁143の下部の外面には、フランジ149と同じ高さで左右方向に延びるリブ148が設けられている。
【0036】
左ケース半体13Bについてより詳しく説明する。左ケース半体13Bは、バッテリケース13の左側部の上半部を占める矩形状の主壁151と、主壁151よりも下方かつ右方に位置する、主壁151と平行な矩形状の隔壁156と、を備えている。さらに、左ケース半体13Bは、主壁151と隔壁156を囲むように周縁に連結された、左右方向に延びる周壁153と、主壁151の下縁と隔壁156の上縁に連結された、左右方向に延びる隔壁155と、を備えている。
【0037】
隔壁156は、左ケース半体13Bの右端の縁に近い位置、具体的には、左ケース半体13Bの右端の縁よりもやや左方の位置に設けられている。周壁153は、主壁151の下縁を除く周縁から左方に延びている。また、周壁153は、隔壁156の上縁を除く周縁から左方に延びると共に、右方にもやや延びている。周壁153の前下部には、内側に向かって凸となるようにL字状に折れ曲がった退避部57が設けられている。
【0038】
隔壁155は、上下方向の中央で前後方向に広がっており、主壁151の下縁、隔壁156の上縁、周壁153の前部及び後部に連結されている。隔壁155の上方が第1の凹部15Aとされ、隔壁155の下方が第2の凹部15Bとされる。すなわち、第1の凹部15Aは、主壁151、周壁153の上半部及び隔壁155によって構成され、第2の凹部15Bは、隔壁156、周壁153の下半部及び隔壁155によって構成される。ここでは、隔壁155は、第1の凹部15Aと第2の凹部15Bに共有されている。また、隔壁156は、第2の凹部15Bの底部を構成している。
【0039】
図6に示されるように、左ケース半体13Bを前後方向に垂直な面で切断したときの断面はS字状となる。すなわち、周壁153の上部、主壁151、隔壁155,隔壁156及び周壁153の下部によってS字状の断面が形成される。
【0040】
第1の凹部15Aは、長手方向が前後方向を向き、幅方向が上下方向を向いたバッテリセル21を収容可能な大きさに形成されている。第2の凹部15Bは、長手方向が前後方向を向き、幅方向が上下方向を向いた回路基板51を収容可能な大きさに形成されている。
【0041】
隔壁155の右縁と隔壁156の上縁とは、連結部150において互いに連結されている。隔壁155と隔壁156とは連結部150において例えば一体的に成形されており、連結部150において隔壁155と隔壁156との間に形成される角度は例えば90度である。また、連結部150から右方に延びる突出壁154が設けられている。突出壁154は、隔壁155を右方に延長するように、かつ隔壁156よりも右方に突出するように形成されている。
【0042】
周壁153の前下部に設けられた退避部157は、第2の凹部15Bの前下部を切り欠くように設けられており、退避部157の外側には、退避部157と隔壁156によって構成され、前、下、左方に向かって開放された第3の凹部15Cが設けられている。すなわち、退避部157は、第2の凹部15Bと第3の凹部15Cを区分けしている。第3の凹部15Cには、コネクタ16が配置される。
【0043】
退避部157の上部には、リード線63,73の端部63e,73eを挿入するための、上下方向に貫通した2つの貫通穴157aが前後方向に離れた位置に形成されている。また、隔壁156の前上部、すなわち退避部157の上方には、リード線61,71を挿入するための、左右方向に貫通した貫通穴156aが形成されている。貫通穴156aは、図5において破線で示されている。
【0044】
第2の凹部15Bを囲む周壁153の下半部と隔壁155には、カバー13Cをネジ等で締結するためのボス153aが互いに離れて複数設けられている。ボス153aの位置は、カバー13Cの周縁に形成されたネジ穴133aの位置に対応している。ボス153aは、周壁153や隔壁155から第2の凹部15Bの内側に向かって盛り上がるように形成されている。
【0045】
左ケース半体13Bの右端の縁には、左右方向に垂直な平面で外側に広がるフランジ159が設けられている。フランジ159には、ネジ等による締結のための締結部159aが複数設けられている。周壁153の下部の外面には、フランジ159と同じ高さで左右方向に延びるリブ158が設けられている。
【0046】
右ケース半体13Aに設けられたフランジ149と、左ケース半体13Bに設けられたフランジ159とが互いに接合され、締結部149a,159aがネジ等で締結されることによって、バッテリケース13が密閉される。フランジ149とフランジ159の間には、例えば液体ガスケットが塗布される。
【0047】
図6に示されるように、右ケース半体13Aと左ケース半体13Bが組み合わされることによって、第1のセル収容部20Aと第2のセル収容部20Bが形成される。
【0048】
具体的には、第1のセル収容部20Aは、右ケース半体13Aの第1の凹部14Aと左ケース半体13Bの第1の凹部15Aとが組み合わさることによって形成される。すなわち、第1のセル収容部20Aは、右ケース半体13Aの主壁141の上半部、周壁143の上半部及び隔壁145と、左ケース半体13Bの主壁151、周壁153の上半部及び隔壁155と、によって構成される。
【0049】
また、第2のセル収容部20Bは、右ケース半体13Aの第2の凹部14Bの開口を左ケース半体13Bの隔壁156が閉塞することによって形成される。より詳しくは、第2のセル収容部20Bは、右ケース半体13Aの主壁141の下半部、周壁143の下半部及び隔壁145と、左ケース半体13Bの隔壁156、突出壁154、及び周壁153の隔壁156より右方に延びた部分と、によって構成される。
【0050】
右ケース半体13Aと左ケース半体13Bが組み合わされたとき、右ケース半体13Aの隔壁145と、左ケース半体13Bの突出壁154も接合される。なお、隔壁145と突出壁154は、セル収容部20A,20Bにそれぞれ収容されたバッテリセル21がずれないようにするために設けられているが、省略されてもよい。
【0051】
基板収容部20Cは、左ケース半体13Bの外側に向けて開放された第2の凹部15Bの開口をカバー13Cが閉塞することによって形成される。より詳しくは、基板収容部20Cは、左ケース半体13Bの隔壁156、周壁153の下半部及び隔壁155と、カバー13Cと、によって構成される。
【0052】
カバー13Cは、左ケース半体13Bにおける退避部157が設けられた周壁153の下半部の形状に対応して、第3の凹部15Cを避けるように前下部が切り欠かれた形状を有している。カバー13Cの周縁に設けられたネジ穴133aと第2の凹部15Bの周縁に設けられたボス153aとがネジ等で締結されることよって、左ケース半体13Bにカバー13Cが取り付けられる。
【0053】
左ケース半体13Bの前下部に位置し、周壁153の退避部157の外側に設けられた第3の凹部15には、直方体状のコネクタ16が嵌め込まれる。コネクタ16は、例えば、雌型のコネクタ(いわゆるレセプタクル)であって、下面に挿入口(不図示)が形成されており、電動車両1に設けられた上方に延びる雄型コネクタ(いわゆるプラグ)が当該挿入口に挿入される。
【0054】
より詳しくは、電動車両1のバッテリ収容部9の内側に、底面から上方に延びる雄型コネクタが設けられており、バッテリ収容部9にバッテリ7を収容する際に、バッテリ7の下方の移動に伴って、バッテリ収容部9の底面に設けられた雄型コネクタが、バッテリケース13の前下部に設けられたコネクタ16に挿入される。
【0055】
以上に説明したように、本実施形態では、バッテリケース13に収容する複数のバッテリセル21を2つのセル収容部20A,20Bに振り分け、これらのセル収容部20A,20Bを上下方向に並べることで、バッテリケース13の左右方向の薄型化を図っている。ここでは、第2のセル収容部20Bに収容されるバッテリセル21の数を第1のセル収容部20Aよりも少なくすることで、第2のセル収容部20Bの左右方向における厚さを第1のセル収容部20Aよりも短くしている。そして、これによって生じるスペース、すなわち第2のセル収容部20Bと左右方向に隣り合い、かつ第1のセル収容部20Aと上下方向に隣り合うスペースを基板収容部20Cとして利用することで、バッテリケース13の左右方向の薄型化を図っている。
【0056】
また、本実施形態では、第1のセル収容部20Aと基板収容部20Cの間に隔壁155を設け、第2のセル収容部20Bと基板収容部20Cの間に隔壁156を設けることで、セル収容部20A,20Bから基板収容部20Cを隔離している。これによると、セル収容部20A,20Bでバッテリセル21が液漏れを起こしたとしても、漏れ出た液が基板収容部20Cに浸入することを抑制することができる。特に、隔壁155と隔壁156とが連結部150において一体的に成形されることで、漏れ出た液の基板収容部20Cへの浸入を効果的に抑制することができる。また、連結部150において隔壁155と隔壁156との間に形成される角度を90度とすることで、セル収容部20A,20Bと基板収容部20Cのコンパクト化を図ることができる。
【0057】
なお、本実施形態では、バッテリケース13の下部にコネクタ16が配置されるため、第1のセル収容部20Aをバッテリケース13の上半部に配置し、第2のセル収容部20Bと基板収容部20Cをバッテリケース13の下半部に配置しているが、この態様に限定されない。例えば、第1のセル収容部20Aをバッテリケース13の下半部に配置し、第2のセル収容部20Bと基板収容部20Cをバッテリケース13の上半部に配置してもよい。また、第1のセル収容部20Aをバッテリケース13の前半部に配置し、第2のセル収容部20Bと基板収容部20Cをバッテリケース13の後半部に配置してもよいし、その逆であってもよい。また、第2のセル収容部20Bと基板収容部20Cが左右方向に入れ替わってもよい。
【0058】
[バッテリケースへの収容]
バッテリケース13の第1のセル収容部20Aには、第1の数(図示の例では10)のバッテリセル21が収容され、第2のセル収容部20Bには、第1の数よりも少ない第2の数(図示の例では4)のバッテリセル21が収容されている。バッテリセル21は、長手方向が前後方向を向き、幅方向が上下方向を向き、左右方向に重ねられた状態で、セル収容部20A,20Bにそれぞれ収容されている。バッテリセル21の前端と後端には、前方と後方にそれぞれ突出した端子23が設けられている。
【0059】
また、第1のセル収容部20Aには、第1の数のバッテリセル21と共に、複数の金属板30と一対のクッション部材41が左右方向に重ねられて収容されている。一対のクッション部材41は、左右方向の最も外側にそれぞれ配置され、バッテリセル21とバッテリケース13の左右方向の間に介在し、バッテリケース13に接触する。金属板30は、重ねられたバッテリセル21の幾つかの隙間や、バッテリセル21とクッション部材41の隙間に配置されている。
【0060】
また、第2のセル収容部20Bにも、第2の数のバッテリセル21と共に、複数の金属板30と一対のクッション部材42が左右方向に重ねられて収容されている。一対のクッション部材42は、左右方向の最も外側にそれぞれ配置され、バッテリセル21とバッテリケース13の左右方向の間に介在し、バッテリケース13に接触する。金属板30は、重ねられたバッテリセル21の幾つかの隙間や、バッテリセル21とクッション部材42の隙間に配置されている。
【0061】
金属板30は、例えばアルミ等の金属材料からなる矩形状の板である。金属板30の前端と後端には、端子23を避けるための凹状の切り欠きが形成されている。バッテリケース13の内側でバッテリセル21や金属板30が左右方向と垂直な面内方向に動くとき、金属板30がバッテリケース13の内側の部材(例えば、周壁143,153や隔壁145,155、突出壁146など)に突き当たることによって、バッテリセル21の損傷を抑制することができる。
【0062】
クッション部材41,42は、例えばスポンジ等からなり、左右方向に扁平な直方体状に形成されている。クッション部材41,42は、バッテリケース13とバッテリセル21の間に介在することによって、バッテリケース13からバッテリセル21に伝わる衝撃を緩和している。クッション部材41,42は、左右方向に圧縮された状態でバッテリケース13とバッテリセル21の間に介在している。
【0063】
セル収容部20A,20Bに収容されるバッテリセル21、金属板30及びクッション部材41,42は、バッテリケース13の割り方向である左右方向に重ねられており、右ケース半体13Aと左ケース半体13Bに挟み込まれている。これによると、バッテリセル21、金属板30及びクッション部材41,42の収容が容易であると共に、位置の安定化を図ることができる。
【0064】
例えば、右ケース半体13Aの第1の凹部14Aと第2の凹部14Bのそれぞれにバッテリセル21、金属板30及びクッション部材41,42を積み重ねた状態で左ケース半体13Bが右ケース半体13Aに近づけられ、クッション部材41,42が積層方向に圧縮されながら右ケース半体13Aと左ケース半体13Bが組み合わされる。この際、バッテリセル21、金属板30及びクッション部材41,42が積層方向に締め付けられるので、収容中においてもその後においても、積層方向と垂直な面内方向のずれを抑制することができる。
【0065】
この態様に限定されず、例えば図8の模式図に示されるように、第1のセル収容部20Aに収容されるバッテリセル21の積層方向と、第2のセル収容部20Bに収容されるバッテリセル21の積層方向とが異なってもよい。図8に示される例では、第1のセル収容部20Aでは上下方向に積層され、第2のセル収容部20Bでは左右方向に積層されている。なお、第2のセル収容部20Bと基板収容部20Cが隣り合う方向と、第2のセル収容部20Bに収容されるバッテリセル21の積層方向とは、同じであることが好ましい。
【0066】
図3図7に示される本実施形態の説明に戻り、第2のセル収容部20Bに配置されるクッション部材42は、第1のセル収容部20Aに配置されるクッション部材41よりも厚い。これは、バッテリセル21の収容数が少ない第2のセル収容部20Bの方が全体の発熱量が低く、冷え易いためである。すなわち、クッション部材42をクッション部材41よりも厚くすることで、第2のセル収容部20Bにおける保温性を向上させ、第1のセル収容部20Aと第2のセル収容部20Bの温度の均一化を図っている。
【0067】
また、第2のセル収容部20Bのバッテリセル21の収容数は第1のセル収容部20Aの半分以下であるが、クッション部材42がクッション部材41よりも厚いため、第2のセル収容部20Bの左右方向の長さは、第1のセル収容部20Aの半分よりも大きい。すなわち、基板収容部20Cのスペースを確保することに加えて、第2のセル収容部20Bでクッション部材42を厚くすることを考慮した場合、第2のセル収容部20Bのバッテリセル21の収容数は第1のセル収容部20Aの半分以下であることが好ましい。
【0068】
基板収容部20Cには、矩形状の回路基板51が左右方向に対して垂直方向に広がる面に平行となるように配置されている。回路基板51は、バッテリケース13の左ケース半体13Bに設けられた、外側に向けて開放された第2の凹部15Bの底部である隔壁156にネジ等によって固定される。このように回路基板51が配置されることによって、基板収容部20Cの左右方向の薄型化、ひいてはバッテリケース13の左右方向の薄型化を図ることができる。
【0069】
回路基板51の表面には、リード線61,63を回路基板51に接続するための2つのコネクタ55が、前後方向に互いに離れて配置されている。基板収容部20Cには、回路基板51の他に、回路基板51の下縁に取り付けられた直方体状のヒートシンク53と、回路基板51を保護するためのヒューズ57とが収容されている。ヒューズ57は、リード線71,73に接続されている。
【0070】
リード線61,71は、隔壁156の前上部に形成された貫通穴156aを通って、セル収容部20A,20Bから基板収容部20Cに引き込まれており、リード線61,71が通された貫通穴156aは硬化性の樹脂材によってシールされている。これによると、セル収容部20A,20Bでバッテリセル21が液漏れを起こしたとしても、漏れ出た液が基板収容部20Cに浸入することを抑制することができる。なお、貫通穴156aは、隔壁155に形成されてもよい。
【0071】
リード線63,73は、退避部157の上部に形成された貫通穴157aを通って、基板収容部20Cから第3の凹部15Cに引き出されており、貫通穴157aから第3の凹部15Cに突出したリード線63,73の端部63e,73eはコネクタ16に接続される。
【0072】
図7に示されるように、セル収容部20A,20Bに収容される複数のバッテリセル21は、直列に接続されている。バッテリセル21は、+側の端子23と−側の端子23が互い違いになるように重ねられ、隣り合う一対の+側の端子23と−側の端子23は連結具29によって連結されている。これにより、バッテリセル21の直列接続を容易化している。
【0073】
第1のセル収容部20Aに収容されたバッテリセル21のうち、積層方向の一方の端のバッテリセル21の−側の端子23には、基板収容部20Cに引き出されるリード線61が接続されている。積層方向の他方の端のバッテリセル21の+側の端子23には、第2のセル収容部20Bに収容されたバッテリセル21と接続するためのリード線62が接続されている。
【0074】
第2のセル収容部20Bに収容されたバッテリセル21のうち、積層方向の積層方向の一方の端のバッテリセル21の−側の端子23には、第1のセル収容部20Aに収容されたバッテリセル21と接続するためのリード線72が接続されている。他方の端のバッテリセル21の+側の端子23には、基板収容部20Cに引き出されるリード線71が接続されている。
【0075】
リード線62,72は、連結具59によって連結される。リード線62,72は、セル収容部20A,20Bにおいて連結されてもよいし、基板収容部20Cに引き出された上で連結されてもよい。
【0076】
ここでは、第1のセル収容部20Aに収容されるバッテリセル21の数と、第2のセル収容部20Bに収容されるバッテリセル21の数の合計を偶数とすることで、リード線61,71の両方を前側に配置して、貫通穴156aから基板収容部20Cに引き出すことができる。さらには、第1のセル収容部20Aに収容されるバッテリセル21の数と、第2のセル収容部20Bに収容されるバッテリセル21の数とを両方とも偶数とすることで、4つのリード線61,62,71,72の全てを前側に配置して、貫通穴156aから基板収容部20Cに引き出すことができる。
【0077】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が当業者にとって可能であるのはもちろんである。
【符号の説明】
【0078】
1 電動車両、2 フレーム、3 電動機、4 電気回路、5 減速機、6 後輪、7 バッテリ、8 サドル、9 バッテリ収容部、10 蓋、11 掛金、12 取っ手、13 バッテリケース、13A 右ケース半体、13B 左ケース半体、13C カバー、133a ネジ穴、14A 第1の凹部、14B 第2の凹部、141 主壁、143 周壁、145 隔壁、146 突出壁、148 リブ、149 フランジ、149a 締結部、15A 第1の凹部(内側開放凹部)、15B 第2の凹部(外側開放凹部)、15C 第3の凹部、150 連結部、151 主壁、153 周壁、153a ボス、154 突出壁、155 隔壁(第1の隔壁)、156 隔壁(第2の隔壁)、156a 貫通穴、157 退避部、157a 貫通穴、158 リブ、159 フランジ、159a 締結部、16 コネクタ、20A 第1のセル収容部、20B 第2のセル収容部、20C 基板収容部、21 バッテリセル、23 端子、29 連結具、30 金属板、41 クッション部材、42 クッション部材、51 回路基板、53 ヒートシンク、55 コネクタ、57 ヒューズ、59 連結具、61 リード線、62 リード線、63 リード線、63e 端部、71 リード線、72 リード線、73 リード線、73e 端部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8