(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記処理コンポーネントは、センサーが前記まぶたにより覆われているか覆われていないかを、まぶた被覆閾値を満たす前記センサーからのデータに基づいて判定するようにさらに構成される、請求項1に記載のデバイス。
前記処理コンポーネントは、まぶたの前記まばたき、前記まぶたの前記位置、及び前記コンタクトレンズの前記方向のうち、前記少なくとも1つの前記判定を遠隔デバイスに通信するように構成されたインタフェースコンポーネントをさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
前記複数センサー付きコンタクトレンズが、センサーが前記まぶたにより覆われているか覆われていないかを、まぶた被覆閾値を満たす前記センサーからのデータに基づいて判定するステップをさらに備える、請求項9に記載の方法。
内部に記憶された命令を有する非一時的コンピュータ読み取り可能媒体であって、前記命令の実行に起因してプロセッサーを含む複数センサー付きコンタクトレンズが動作を実行し、前記動作は、
前記複数センサー付きコンタクトレンズの基板に又はその中に配置された複数のセンサーに関連付けられた各状態情報を取得するステップであって、前記複数のセンサーは、前記複数センサー付きコンタクトレンズの上端部の最も近くに配置される第1のセンサーと、前記複数センサー付きコンタクトレンズにおける当該複数センサー付きコンタクトレンズが重み付けられた部分を含む下端部の最も近くに配置される第2のセンサーとを備え、前記各状態情報は、関連付けられたセンサーがまぶたにより覆われたかどうかを示し、各センサーに関連付けられた各状態情報は一意的に識別可能である、前記取得するステップと、
前記状態情報に基づいて、前記まぶたのまばたき、前記まぶたの位置、及び前記複数センサー付きコンタクトレンズの方向のうち少なくとも1つを判定するステップと、
を含み、
前記動作は、
前記第1のセンサーと前記第2のセンサーが前記まぶたにより覆われていないという判定に応答して、前記まぶたは開いていると判定するステップと、
前記第1のセンサーが前記まぶたにより覆われておりかつ前記第2のセンサーが前記まぶたにより覆われていないという判定に応答して、前記まぶたは部分的に閉じていると判
定するステップと、
前記第1のセンサーと前記第2のセンサーが前記まぶたにより覆われているという判定に応答して、前記まぶたが閉じていると判定するステップと
をさらに含む、非一時的コンピュータ読み取り可能媒体。
前記動作は、センサーが前記まぶたにより覆われているか覆われていないかを、まぶた被覆閾値を満たす前記センサーからのデータに基づいて判定するステップをさらに備える、請求項15に記載の非一時的コンピュータ読み取り可能媒体。
【図面の簡単な説明】
【0002】
【
図1A】
図1Aは、本開示の実施例における複数センサー付きコンタクトレンズを用いてまばたき又はコンタクトレンズ方向を検出するシステムのための限定されない例示的なシステムの略図を示す。
【0003】
【
図1B】
図1Bは、本開示の実施例における人間のユーザの両眼に装着された
図1Aの限定されない例示的なシステムの略図を示す。
【0004】
【
図2A】
図2Aは、本開示の実施例における限定されない例示的な複数センサー付きコンタクトレンズの略図を示す。
【0005】
【
図2B】
図2Bは、本開示の実施例における、複数センサー付きコンタクトレンズの最上部及び最下部のそれぞれに位置合わせされた2つのセンサーを有する限定されない例示的な複数センサー付きコンタクトレンズの略図を示す。
【0006】
【
図2C】
図2Cは、本開示の実施例における、複数センサー付きコンタクトレンズの最下部及び一方の片側のそれぞれに位置合わせされた2つのセンサーを有する限定されない例示的な複数センサー付きコンタクトレンズの略図を示す。
【0007】
【
図2D】
図2Dは、本開示の実施例における、複数センサー付きコンタクトレンズの最上部、最下部、及び一方の片側のそれぞれに位置合わせされた3つのセンサーを有する限定されない例示的な複数センサー付きコンタクトレンズの略図を示す。
【0008】
【
図2E】
図2Eは、本開示の実施例における、複数センサー付きコンタクトレンズの外縁近くに正三角形状にそれぞれに位置合わせされた3つのセンサーを有する限定されない例示的な複数センサー付きコンタクトレンズの略図を示す。
【0009】
【
図2F】
図2Fは、本開示の実施例における、複数センサー付きコンタクトレンズの外縁近くに正五角形状にそれぞれに位置合わせされた5つのセンサーを有する限定されない例示的な複数センサー付きコンタクトレンズの略図を示す。
【0010】
【
図2G】
図2Gは、本開示の実施例における、複数センサー付きコンタクトレンズの外縁近くに正八角形状にそれぞれに位置合わせされた8つのセンサーを有する限定されない例示的な複数センサー付きコンタクトレンズの略図を示す。
【0011】
【
図2H】
図2Hは、本開示の実施例における限定されない例示的な制御回路の略図を示す。
【0012】
【
図3A】
図3Aは、本開示の実施例における、4つのセンサーを用いてまぶたを開けた状態の人間のユーザにより装着された、
図1Bの限定されない例示的なシステムの部分をクローズアップした略図を示す。
【0013】
【
図3B】
図3Bは、本開示の実施例における、まぶたを部分的に閉じた状態の
図3Aの限定されない例示的なシステムの部分をクローズアップした略図を示す。
【0014】
【
図3C】
図3Cは、本開示の実施例における、
図3Bで示されたよりも多くまぶたを部分的に閉じた状態の
図3Bの限定されない例示的なシステムの部分をクローズアップした略図を示す。
【0015】
【
図3D】
図3Dは、本開示の実施例における、まぶたを部分的に閉じた状態の
図3Cの限定されない例示的なシステムの部分をクローズアップした略図を示す。
【0016】
【
図4A】
図4Aは、本開示の実施例における、異なる方向の複数センサー付きコンタクトレンズが人間のユーザにより装着された
図3Aの限定されない例示的なシステムの部分をクローズアップした略図を示す。
【0017】
【
図4B】
図4Bは、本開示の実施例における、部分的にまぶたが閉じられた
図4Aの限定されない例示的なシステムの部分をクローズアップした略図を示す。
【0018】
【
図4C】
図4Cは、本開示の実施例における、
図4Bで示されたよりも多く部分的にまぶたが閉じられた
図4Bの限定されない例示的なシステムの部分をクローズアップした略図を示す。
【0019】
【
図4D】
図4Dは、本開示の実施例における、
図4Cで示されたよりも多く部分的にまぶたが閉じられた
図4Cの限定されない例示的なシステムの部分をクローズアップした略図を示す。
【0020】
【
図4E】
図4Eは、本開示の実施例における、まぶたが閉じられた
図4Eの限定されない例示的なシステムの部分をクローズアップした略図を示す。
【0021】
【
図5】
図5は、本開示の実施例における、所定のまばたき速度を用いた時の方向を判定するための変数を示す2つのセンサーを有する複数センサー付きコンタクトレンズの略図を示す。
【0022】
【
図6】
図6は、本開示の実施例における、目のまばたき又はコンタクトレンズの方向を検出するための限定されない例示的なフローチャートを示す。
【0023】
【
図7】
図7は、様々な実施形態が実施され得る限定されない例示的なネットワーク化された環境を表すブロック図である。
【0024】
【
図8】
図8は、様々な実施形態が実施され得る限定されない例示的なコンピュータシステム又は動作環境を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
概観
本開示の様々な態様は又は特徴は図面を参照して説明する。ここでは同じ参照番号は全体を通して同じ要素を言及するのに使用される。この明細書では、本開示の完全な理解を可能とするために多数の個別の詳細が述べられている。しかし、本開示のある態様は、これらの個別の詳細を使用せずに、又は他の方法、コンポーネント、材料等により実施され得ることは理解されるべきである。他の例では、良く知られた構造やデバイスが、本開示の説明を容易にするためにブロック図の形で示される。
【0026】
様々な開示された態様に従って、コンタクトレンズ上またはその中にある複数のセンサーにより目のまばたきを検出する機構が提供される(以降、複数センサー付きコンタクトレンズと呼ぶ)。例えば、複数センサー付きコンタクトレンズは、目のまばたきをアクティブに判定(又は推定)できるユーザの片眼又は両眼に配置され得る。非限定的な例においては、複数センサー付きコンタクトレンズは、目のまばたきする平均時間または最小の時間よりも短い時間間隔で複数センサー付きコンタクトレンズ上の又はその中のセンサーを監視する。人間のユーザの両眼は一般に同時にまばたきするので様々な実施形態において、たった1つの複数センサー付きコンタクトレンズが必要であることが理解される。他の実施形態では、ユーザが例えば遠隔デバイスにコマンドを送れるように、まばたきを片眼又は両眼を選択して行うことができるように、2つのこのような複数センサー付きコンタクトレンズが使用され得る。さらに他の実施形態では、複数センサー付きコンタクトレンズは、人間以外のユーザ(例えば、犬又は他の目を有する動物)に対しても使用され得る。さらに、検出された(又は推定された)まばたきは、完全な又は部分的な目のまばたきの判定又は推定を含み得る。コンタクトレンズに又はその中にあるコンポーネントは、摩耗したとき目の瞳孔の開口を通して得られる視力を遮ることがないような形状、サイズ、不透明性、及び/または位置を有し得ると理解される。
【0027】
他の開示された態様においては、複数センサー付きコンタクトレンズの方向を検出するメカニズムが提供される。例えば、複数センサー付きコンタクトレンズは、それらのそれぞれの方向をアクティブに判定し(又は推定し)得るユーザの片眼又は両眼に配置され得る。非限定的な例において、複数センサー付きコンタクトレンズは、複数センサー付きコンタクトレンズについている又はその中にある複数のセンサーを監視し、まぶたで覆われたか覆われていないかを示すある状態に入る順序に基づいて複数センサー付きコンタクトレンズの方向を判定(又は推定)する。
【0028】
ここで図面を参照すると、
図1Aは、複数センサー付きコンタクトレンズを用いて目のまばたき又はコンタクトレンズの方向を検出(又は推定)するシステム100を表現している。システム100は、複数センサー付きコンタクトレンズが摩耗している場合の目のまばたき、又は複数センサー付きコンタクトレンズの方向を判定(又は推定)する複数センサー付きコンタクトレンズ110を含む。加えて、複数センサー付きコンタクトレンズ110は、複数センサー付きコンタクトレンズ110の特徴(例えば、コマンドの発行、コンテンツプリゼンテーションの調整、オプション又はコンポーネントのアクティブ化又は非アクティブ化、又は他の適切な機能)を局所的に制御するために、その判定(又は推定)された目のまばたきに関する情報(以降、「目のまばたき情報」と称する)又はその複数センサー付きコンタクトレンズの方向(以降、「方向情報」と称する)に関する情報を利用し得る。さらに、複数センサー付きコンタクトレンズ110は、遠隔デバイス120に関連する動作(例えば、コンテンツ提示の調整、ユーザインタフェースの制御、オプションもしくはコンポーネントのアクティブ化又は非アクティブ化、命令又は情報の要求、コマンド発行、又は他の任意の適切な機能)に伴う使用のために、オプションで目のまばたき情報及び/または方向情報を遠隔デバイス120を伝達し得る。複数センサー付きコンタクトレンズ110及び遠隔デバイス120は、例えばインタラクション及びコンテンツの提示のコントロールのために、ユーザからの入力を受信することもできる。例えば、
図8及び対応する説明を参照されたい。
【0029】
複数センサー付きコンタクトレンズ110及び遠隔デバイス120は、それぞれコンピュータ実行可能なコンポーネントを記憶するメモリと、そのメモリ(例えば、
図8参照)に記憶されたコンピュータ実行可能なコンポーネントを実行するプロセッサーとを含む。複数センサー付きコンタクトレンズ110と、遠隔デバイス120は、無線ネットワークを介して通信し得る。たった1つの遠隔デバイス120が描かれているが、複数センサー付きコンタクトレンズ110は、任意の適当な数の遠隔デバイス120と同時に、逐次的に、その場限りのやり方で、又は任意の適切なプロトコルに従って通信し得ることが理解される。さらに、遠隔デバイス120は、任意の適当な数の複数センサー付きコンタクトレンズ110と同時に、逐次的に、その場限りのやり方で、又は任意の適切なプロトコルに従って通信し得る。
【0030】
遠隔デバイス120は、ウェアラブルなデバイス又は非ウェアラブルなデバイスを含み得る。ウェアラブルなデバイスは、例えば、ヘッドアップディスプレイ眼鏡、単眼鏡、眼鏡、サングラス、ヘッドセット、まびさし、帽子、ヘルメット、マスク、ヘッドバンド、衣類、又は人間の又は人間以外のユーザにより装着されることができ、遠隔の複数センサー付きコンタクトレンズ110を通信することができる、任意の他の適切なデバイスを含み得る。非ウェアラブルなデバイスは、例えば、モバイルデバイス、移動電話機、カメラ、カムコーダ、ビデオカメラ、携帯情報端末、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、サーバーシステム、ケーブルセットトップボックス、衛星セットトップボックス、ケーブルモデム、テレビジョンセット、モニター、メディアエクステンダデバイス、ブルーレイデバイス、DVD(デジタル多用途ディスク又はデジタルビデオディスク)デバイス、コンパクトディスクデバイス、ビデオゲームシステム、ポータブルテレビゲーム機器、オーディオ/ビデオ受信機、ラジオ、ポータブル音楽プレーヤー、ナビゲーションシステム、カーステレオ、又は複数センサー付きコンタクトレンズ110と遠く離れて通信することができる任意の適切なデバイスを含み得る。さらに、遠隔デバイス120及び複数センサー付きコンタクトレンズ110は、その地域で又は遠く離れて生じたグラフィック証印(例えば、表示、テキスト、ビデオ…)を発生し、受信し、及び又は提示し得るディスプレイ及び/またはユーザインタフェース(例えば、ウェブブラウザー又はアプリケーション)を含み得る。
【0031】
図1Bを参照すると、システム100は人間のユーザ上に描かれている。複数センサー付きコンタクトレンズ110は、まぶた150が開いている間、両眼130に装着され、虹彩140を覆っていることをが示されている。複数センサー付きコンタクトレンズ110と無線で通信するように配置された1つ又は複数のトランシーバー(図示せず)を有する遠隔デバイス120が示される。遠隔デバイス120のそれぞれのトランシーバーは、他の目にある他の複数センサー付きコンタクトレンズ110を干渉することなしに関係する複数センサー付きコンタクトレンズ110へ信号を送信しそこからの信号を受信するのに適切な送信電力及び/または信号受信感度を有し得ることがさらに理解される。
図1Bは複数センサー付きコンタクトレンズ110の両眼への配置を表わしているが、複数センサー付きコンタクトレンズ110の片眼への配置が用いられ得ることが理解できる。
【0032】
図2Aを参照すると、それの基板上又はその中に配置され、制御回路220と2つ又はそれを超えるセンサー230(この例では、4つのセンサー230が複数センサー付きコンタクトレンズ110の外縁近くに等間隔で配置)を含む複数センサー付きコンタクトレンズ110が示されている。制御回路220とセンサー230は、無線で接続されるか又はカップリング240により有線で接続される。センサー230の全て又は一部が制御回路220に独立して接続され得ることに注意すべきである。制御回路220とセンサー230との間の異なる態様のインタラクションが、無線又は有線によりそれぞれ接続され得ることをさらに理解すべきである。一例では、全てのインタラクションは有線により接続されている。他の例では、全てのインタラクションは無線により接続されている。さらなる例では、いくつかのインタラクションは無線により接続される一方、他のインタラクションは有線で接続される。例えば、通信によるインタラクションが無線で接続される一方、電源のインタラクションは有線で接続され得る。センサー230は、目130のまばたきの間、センサー230がまぶた150により覆われるか又は覆われないかにより変化する状況に基づいて、状態を変化させる任意の適当なセンサーであり得る。例えば、センサー230は、まぶた150が、フォトダイオードを覆わないときとフォトダイオードを覆うときのフォトダイオードにおける入射光の量の差等のフォトダイオードにおける受けた光の量に基づいて状態を変化させるフォトダイオードであり得る。他の例では、センサー230は、まぶた150がセンサー230を覆うか覆わないかに起因する圧力変化により状態が変化する圧力センサーであり得る。さらなる例では、センサー230は、まぶた150がセンサー230を覆うか覆わないかに起因する涙液層の導電性の変化により状態が変化する導電性センサーであり得る。追加の例において、センサー230は、まぶた150がセンサー230を覆うか覆わないかに起因する涙液層の蒸発に基づく温度変化により状態が変化する温度センサーであり得る。さらなる例において、センサー230は、まぶた150がセンサー230を覆うか覆わないかに起因する靜電荷又は容量の変化により状態が変化する電場センサーであり得る。センサー230は、例えば、各センサー230から制御回路220に伝達された識別子信号又は識別情報を介して制御回路220にとってそれぞれ一意的に識別可能であり得ることが理解される。
【0033】
図2B−Gを参照すると、複数センサー付きコンタクトレンズ110についた又はその中にあるセンサー230の様々な例示的な構成が描かれている。ある実施形態では、複数センサー付きコンタクトレンズ110は、装着する時、円環体コンタクトレンズと同様に特定の位置に自動位置合わせするため重み付けがされ得る。例えば、センサー230は、目のまばたきを検出するために特定の一が要求され得る。他の実施形態では、複数センサー付きコンタクトレンズ110が重み付けされなくてもよい。例えば、十分なセンサー230が、複数センサー付きコンタクトレンズ110の大部分の任意の方向においてまばたきを検出するために、4つのセンサー230を複数センサー付きコンタクトレンズ110の外縁の近くに等間隔で置く等の配置にして用いられ得る。他の例では、後述するような複数センサー付きコンタクトレンズ110の判定された(又は推定された)方向がまばたきを検出するのに用いられ得る。
図2Bは、複数センサー付きコンタクトレンズ110の最上部及び最下部にそれぞれ位置合わせされた2つのセンサー230を有する複数センサー付きコンタクトレンズ110を示す。
図2Cは、複数センサー付きコンタクトレンズ110の最下部と一方の片側それぞれに位置合わせされた2つのセンサーを有する複数センサー付きコンタクトレンズ110を示す。
図2Dは、複数センサー付きコンタクトレンズ110の最上部、最下部、及び一方の片側それぞれに位置合わせされた3つのセンサー230を有する複数センサー付きコンタクトレンズ110を示す。
図2Eは、複数センサー付きコンタクトレンズ110の外縁の近くに正三角形状に位置合わせされた3つのセンサー230を有する複数センサー付きコンタクトレンズ110を示す。
図2Fは、複数センサー付きコンタクトレンズ110の外縁近くに五角形状に位置合わせされた5つのセンサー230を有する複数センサー付きコンタクトレンズ110を示す。
図2Gは、複数センサー付きコンタクトレンズ110の外縁近くに正八角形状に位置合わせされた8つのセンサー230を有する複数センサー付きコンタクトレンズ110を示す。複数の一意的に識別可能センサー230を用いることにより、以下に述べるように部分的な目のまばたきもしくは目のまばたきの量、及び複数センサー付きコンタクトレンズ110の方向を検出することが可能となる。任意の適切な数のセンサー230がそれぞれ複数センサー付きコンタクトレンズ110の任意の適切な位置に取り付けられ得ることが理解される。例えば、複数センサー付きコンタクトレンズ110の外縁の近くに、又は1つ又は複数の部分を横切って線状に分散したセンサー230の数を増加させることにより、目のまばたきの量又は複数センサー付きコンタクトレンズ110の方向を判定(又は推測)する精度又は粒度を増加させることが可能となることが理解される。
【0034】
図2Hを参照すると、目のまばたきと、複数センサー付きコンタクトレンズ110の方向を判定(又は推定)し、遠隔デバイス120とセンサー230と通信する処理コンポーネント255を含む制御回路220が示される。加えて、制御回路220は、複数センサー付きコンタクトレンズ110の他のコンポーネントへの電力を管理し、受取り、生成し、蓄え、及び/または分配する電源コンポーネント275を含み得る。制御回路220は、信号を遠隔デバイス120もしくはセンサー230へ送信もしくはこれらから受信する1つ又は複数のトランシーバー280をも含み得る。センサー230は、送受信機280を使用する必要なく例えばワイヤード接続を通して処理コンポーネント255と直接インタフェースで接続し得ることが理解される。さらに、制御回路220は、処理コンポーネント255、電源コンポーネント275、送受信機280、遠隔デバイス120、又はセンサー230からのデータを記憶することができるデータストレージ250を含み得る。データストレージ250は、任意の適切な種類のストレージ・デバイスに内在することができ、その非限定的ないくつかの例が
図7および
図8及び対応する開示に説明されている。
【0035】
引き続き
図2Hを参照すると、処理コンポーネント255は、まぶた150により覆われるか覆われないかを示すセンサー230からの状態情報に基づいて目のまばたきを判定(又は推定)するまばたき検出コンポーネント260を含む。まばたき検出コンポーネント260はセンサー230から状態情報を引き出すことができ、又はセンサー230が自動的に状態情報を送信することができると理解される。まばたき検出コンポーネント260は、センサー230から受信する信号又は情報に基づいて状態情報を判定(又は推定)し得ることがさらに理解される。ある実施形態では、まばたき検出コンポーネント260は連続的にモニターセンサー230を監視し得る。他の実施形態では、まばたき検出コンポーネント260はモニターセンサー230を定期的に監視し得る。ある非限定的な例では、まばたき検出コンポーネント260は、モニターセンサー230がまばたきの検出を見逃すことを避けるため、目のまばたきの最も短い時間または平均時間より短い時間間隔で監視し得る。例えば、もし平均的な人間のユーザのまばたきがNミリ秒であるなら、まばたき検出コンポーネント260は、センサー230はNミリ秒より短い時間間隔で監視し得る。他の例では、もし人間のユーザの最も短いまばたき時間がMミリ秒だとしたら、まばたき検出コンポーネント260はMミリ秒より短い時間間隔でセンサー230を監視し得る。センサー230を監視する任意の適切な時間間隔が使用され得ると理解される。
【0036】
図3Aを参照すると、
図2Aに示されるように複数センサー付きコンタクトレンズ110の外縁の近くに等間隔で配置された構成で4つのセンサーを有する複数センサー付きコンタクトレンズ110を装着した目130の部分の
図1Bのクローズアップが示される。それぞれのセンサー230A−Dをまばたき検出コンポーネント260が一意的に識別することが可能であることが理解される。この例では、4つのセンサー230がセンサー230Bとセンサー230Dが水平軸X上に位置合わせされ、センサー230Aとセンサー230Cが垂直軸Y上に位置合わせされ、方向づけられて配置される。軸X及び軸Yは複数センサー付きコンタクトレンズ110の幾何学的中心において座標原点を有する。この例では、まぶた150は開いている。このようにして、まばたき検出コンポーネント260はまぶた150により覆われていないセンサー230A−Dに対応する状態情報を取得する。
【0037】
図3Bは部分的にまぶた150が閉じられた場合の
図3Aに対応する。このように、まばたき検出コンポーネント260は、まぶた150により覆われているセンサー230とまぶた150により覆われていないセンサー230B−Dに対応する状態情報を取得する。
【0038】
図3Cは、
図3Bにおいて示されるよりも多くの部分のまぶたが閉じている場合の
図3A−Bに対応する。このように、まばたき検出コンポーネント260は、まぶた150により覆われるセンサー230A、230B、230Dと、まぶた150により覆われないセンサー230Cに対応する状態情報を取得する。
図3B−3Cに示されるように、例えばX軸及びY軸に基づく座標システムを使用して、互いに他に対する、又は複数センサー付きコンタクトレンズ110の幾何学的中心等の固定位置に対するセンサー230A−Dの既知の又は推定された位置決めに基づいて、状態情報によりまばたき検出コンポーネント260が、生起した部分的なまばたきの量を判定(又は推定)することが可能となる。
【0039】
図3Dはまぶた150を閉じた状態での
図3A−Cに対応する。このように、まばたき検出コンポーネント260は、まぶた150により覆われるセンサー230A−Dに対応する状態情報を取得する。
【0040】
図4Aは、複数センサー付きコンタクトレンズ110が幾何学的中心の周りにある角度だけ回転した方向にある場合の
図3Aに対応する。まぶた150は開いており、このように、まばたき検出コンポーネント260は、まぶた150により覆われないセンサー230A−Dに対応する状態情報を取得する。
【0041】
図4Bは、まぶた150が部分的に閉じた状態の
図4Aに対応する。このように、まばたき検出コンポーネント260は、まぶた150により覆われるセンサー230Aとまぶた150により覆われないセンサー230B−Dに対応する状態情報を取得する。
【0042】
図4Cは、
図4Bに示した場合より多くの部分のまぶた150を閉じた状態の場合の
図4A−Bに対応する。このように、まばたき検出コンポーネント260は、まぶた150により覆われるセンサー230A−Bに対応する状態情報と、まぶた150により覆われないセンサー230C−Dに対応する状態情報を取得する。
【0043】
図4Dは、
図4Cに示した場合より多くの部分のまぶた150を閉じた状態の場合の
図4A−Cに対応する。このように、まばたき検出コンポーネント260は、まぶた150により覆われるセンサー230A、230B、230Dに対応する状態情報と、まぶた150により覆われないセンサー230Cに対応する状態情報を取得する。
図3B−Cに対して
図4B−Dに示されるように、複数センサー付きコンタクトレンズの回転方向により、センサー230A−Dの既知の又は推定された位置決めに基づいて生起した部分的なまばたきの量を判定(又は推測)することに関してより高い精度又は高い粒度が可能となる。
【0044】
図4Eは、まぶた150を閉じた状態の場合の
図4A−Dに対応する。このように、まばたき検出コンポーネント260は、まぶた150により覆われるセンサー230A−Dに対応する状態情報を取得する。
【0045】
図3A−D及び
図4A−Eは、複数センサー付きコンタクトレンズ110にセンサーをつける構成の限定されない例である。任意の適切な数のセンサー230が複数センサー付きコンタクトレンズ110の任意の適切な(複数の)位置に配置され得ると理解される。両眼における複数センサー付きコンタクトレンズ110のそれぞれが、センサー230の異なる構成を有し得ることがさらに理解される。
【0046】
まばたき検出コンポーネント260は、状態情報を用いて目130のまばたきを判定(又は推定)する。まばたき検出コンポーネント260は、様々なアルゴリズム及び数学関数を使用して目のまばたき情報を判定し得ることが理解される。ある実施形態では、まばたき検出コンポーネント260、又はセンサー230は、まぶた150がセンサー230を覆っているかどうかを判定(又は推定)するためにセンサー230からのデータを閾値と共に用いることにより、状態情報を判定し得る。閾値は、どのような条件でもよく、例えば、ある値より大きい条件、ある値より小さい条件、ある値に等しい条件、1つ又は複数の範囲、又は関数であってもよいことは理解される。例えば、もしセンサー230からのデータがまぶた被覆閾値より小さいか等しいなら、まぶた150はセンサー230を覆っていると判定(又は推定)し得る。他の例では、もし、センサー230からのデータがまぶた被覆閾値により示される範囲以内であれば、まぶた150はセンサー230を覆っていると判定(又は推定)され得る。加えて、まばたき検出コンポーネント260は、時間内に複数の点で取得された状態情報を用いてまぶた150がセンサー230を覆う時間を判定することができる。まばたき検出コンポーネント260は、例えばまぶたが閉じることを示す時間内の連続する複数の時点において、ある時間期間にわたってまぶたが閉じている時間を用いることができ、例えば、昼寝の間にまばたきが起こったか、又はまぶたが閉じられているかを判定することができる。まばたき検出コンポーネント260は、まばたきが起こったかどうかを示す、まぶたが閉じられる時間の閾値を用いることができる。例えば、もしまぶたが閉じられる時間がまぶたが閉じられる時間の閾値より短ければ、まばたきが起こったと判定(又は推定)され得る。他の例では、もしまぶたが閉じられる時間がまぶたが閉じられる時間の閾値により示される範囲内であれば、まばたきが起こったものと判定(又は推定)され得る。加えて、まばたき検出コンポーネント260は、それぞれのセンサー230の既知の位置に沿って単一の目のまばたきの間、各センサー230がまぶた150により覆われるか覆われないかを示す状態変化を示すそれぞれの時刻を追跡して、目のまばたきが起こる速度を判定することができる。まばたき検出コンポーネント260は、目のまばたきが起こる速度を用いることができ、例えば、無意識の目のまばたきか、ユーザが選択してまばたきをした時等の意識的な目のまばたきかを判定(又は推定)することができる。さらに、まばたき検出コンポーネント260は、複数のセンサー230が覆われる順序又は覆われなくなる順序を用いることで目のまばたきを判定(又は推定)することができる。例えば、もしセンサー230が、状態変化が目のまばたきの間の複数のセンサー230の予期される順序又は状態変化に合致していないことを示すなら、故障したセンサーが読んでいるか又はセンサー230がまぶた以外の何かにより覆われている間等に、まばたき検出コンポーネントは、目のまばたきが起きていないと判定(又は推定)することができる。
【0047】
さらに、まばたき検出コンポーネント260は、トラック目のまばたきをある時間にわたって追跡して片眼又は両眼のまばたきのパターンを特定する。まばたきのパターンは片眼又は両眼におけるまばたきの数、片眼又は両眼におけるまばたきの持続時間、片眼又は両眼におけるまばたき間の休止、片眼又は両眼における部分的まばたき(部分的まばたきの量)、片眼又は両眼におけるまばたきの順序、又は目のまばたきの速度を含み得ることが理解される。ある例では、まばたき検出コンポーネント260は、コマンドライブラリからの、複数センサー付きコンタクトレンズ110、又は遠隔デバイス120の関連するコマンド入力に関連付けられる、片眼又は両眼のまばたきの既知のパターンを特定することができる。例えば、コマンドライブラリは、各コマンドに対応するまばたきの各パターンを有する1つ又は複数のコマンドを含み得る。
【0048】
図2Hに戻ると、インタフェースコンポーネント270は、判定(又は推定)された目のまばたき、目のまばたきの速度、まばたきの特定されたパターン、特定されたまばたきのパターンに関連付けられるコマンド入力、又はそれぞれのセンサー230がまぶた150により覆われるかもしくは覆われないことを示す状態変化を示すそれぞれの時間もしくは順序等の目のまばたき情報を1つ又は複数のトランシーバー280を用いて遠隔デバイス120に通信する。さらに、インタフェースコンポーネント270は、1つ又は複数のトランシーバー280を用いてデータ又はコマンドを遠隔デバイス120から受信し得る。例えば、インタフェースコンポーネント270は、遠隔デバイス120から目のまばたき情報のリクエストを受信し目のまばたき情報のリクエストに応答し得る。
【0049】
方向コンポーネント265は、目に装着する時に複数センサー付きコンタクトレンズ110の方向を判定(又は推定)するために目のまばたき情報を使用し得る。方向コンポーネント265は、方向情報を判定するのに様々なアルゴリズムと数学関数を使用し得ると理解される。例えば、まぶた150が覆うか覆わないかを表す状態変化をセンサー230のそれぞれが示す順序により、複数センサー付きコンタクトレンズ110のその幾何学的中心を中心とする回転方向を判定(又は推定)することが可能となる。
図3A−Dに戻ると、まずまばたきの間まぶた150が閉じるからセンサー230Aは覆われ、そして次にセンサー230B、230Dが実質的に同時に覆われ、次にセンサー230Cが覆われ、そしてまぶた150を開く時は逆の動きとなる。センサー230A−Dの既知の互いに他に対する位置又は複数センサー付きコンタクトレンズ110の幾何学的中心に対する既知の位置を前提とすると、この順序により、センサー230Aはセンサー230B−Dの上の方向にあり、そしてセンサー230Bと230Dはセンサー230Aより下でかつセンサー230Cより上の位置でX軸に平行した一直線上にあることが示される。方向コンポーネント265は、この情報を用いて複数センサー付きコンタクトレンズ110は
図3A−Dに置いて示されるような方向にあることを判定(又は推定)する。
図4A−Eを参照すると、センサー230Aは、まぶた150がまばたきをする時、最初に覆われ、次いでセンサー230Bが覆われ、次いでセンサー230Dが覆われ、そしてセンサー230Cが覆われ、又まぶた150が開くときは逆の動きとなる。センサー230A−Dの既知の互いに他に対する位置又は複数センサー付きコンタクトレンズ110の幾何学的中心に対する既知の位置であると仮定すると、この順序により、センサー230Aはセンサー230Bの上の方向にあり、センサー230Bはセンサー230Dの上の方向にあり、センサー230Dはセンサー230Cの上の方向にある。方向コンポーネント265は、この情報を用いて複数センサー付きコンタクトレンズ110がエラーウィンドウ(window of error)内で
図4A−Eに示されるような方向にあると判定(又は推定)することができる。このエラーウィンドウは、例えば、センサー230を取り囲む回転角ウィンドウであり得て、その中で複数センサー付きコンタクトレンズ110はセンサー230が隣のセンサー230の上又は下に位置している間に幾何学的中心の周りを回転することができる。このエラーウィンドウは、複数センサー付きコンタクトレンズ110に接した又はその中にある複数のセンサーの密度が増加すれば小さくし得ると理解され、ここでは複数のセンサーが例えば複数センサー付きコンタクトレンズ110の周縁の近くに分散し、又は複数センサー付きコンタクトレンズ110の1つ又は複数の部分を横断して線状に分散した状態である。さらに少なくとも2つのセンサー230を覆う部分的まばたきなら、エラーウィンドウ内で複数センサー付きコンタクトレンズ110の方向を判定(又は推定)するのに十分であり得ると理解される。
【0050】
加えて、方向コンポーネント265は、まぶた150が目のまばたきの間にY軸に沿って動く速度を示す所定のまばたき速度を用いて互いに他に対する及び複数センサー付きコンタクトレンズ110の幾何学的中心に対する2つのセンサー230の位置の推定値の精度を増加することができる。例えば、所定のまばたき速度は、人間のユーザ又は人間以外のユーザの目のまばたきの平均速度であり得る。他の例では、所定のまばたき速度は、目130に装着する時の複数センサー付きコンタクトレンズ110の校正動作の一部分として判定され得る。所定のまばたき速度は、目のまばたきの速度を設定し、判定し、又は推定する任意の適切なメカニズムに基づき得ると理解される。
【0051】
図5を参照すると、目130に装着された2つのセンサー230A−Bを有する複数センサー付きコンタクトレンズ110が示される。センサー230A−Bの互いに他に対する既知の位置、及び複数センサー付きコンタクトレンズ110の幾何学的中心に対する既知の位置を前提とすると、距離Aは方向コンポーネント265により判定(又は推定)され得る。さらに、所定のまばたき速度とまぶた150により覆われる状態又は覆われない状態への共通の状態変化を示すセンサー230A−Bの追跡した時間を用いて、距離Cは方向コンポーネント265により判定(又は推定)され得る。角度Dが90度であることを用いて、距離B及び角度E及び角度Fが方向コンポーネント265により判定(又は推定)され得る。上記で求められた情報を用いて、方向コンポーネント265は、複数センサー付きコンタクトレンズ110の幾何学的中心に原点を有するX軸及びY軸に対するセンサー230A−Bの位置を判定(又は推定)することができる。方向情報は、座標システムに対するセンサー230の判定(又は推定)された位置、複数センサー付きコンタクトレンズ110のその幾何学的中心の周りの回転角、又は複数センサー付きコンタクトレンズ110の方向についての任意の他の適当な表示を含み得ると理解される。さらに、方向情報は目のまばたき情報に含められ得る。インタフェースコンポーネント270は、方向情報を遠隔デバイス120に通信し得る。
【0052】
さらに、複数センサー付きコンタクトレンズ110、又は遠隔デバイス120は、方向情報を用いてコマンドを送信し又は複数センサー付きコンタクトレンズ110の1つ又は複数のコンポーネント(図示され、又は図示せず)からのデータを解釈することができる。例えば、複数センサー付きコンタクトレンズ110は、ユーザが装着する時に見ることができ、ユーザの視野におけるその位置に基づいて特定の意味を有する1つ又は複数のLED(図示せず)を有し得る。方向情報は、どのLEDをアクティブ化するかを制御するために用いられ得る。他の例では、複数センサー付きコンタクトレンズ110は、装着する時にユーザが見ることができるディスプレイ(図示せず)を有し得る。方向情報は、コンテンツのプリゼンテーションを制御する、例えば、正しい方向を向く表示を維持するために用いられ得る。さらなる例では、目の内側に向けられたカメラ等のユーザ健康診断コンポーネント(図示せず)は、位置に基づいて特定の位置決めを必要としたり又は異なる解釈がされる必要があり得る。方向情報により、診断データの信頼性の、又はいつ診断検査を開始すべきかの判定が可能となり得る。
【0053】
電源コンポーネント275は、複数センサー付きコンタクトレンズ110の様々なコンポーネントの動作に必要な電力を管理し、受取り、生成し、蓄え、及び/又は分配し得る任意の適切な電源を含み得る。例えば、電源コンポーネント275には、バッテリー、キャパシタ、太陽光発電、無線周波電源、電気化学電源、温度電源、又は機械式電源(例えば、MEMSシステム)が含まれ、しかもこれらに限られない。他の例では、電源コンポーネント275は、電力を1つ又は複数のセンサー230から受け取るか又は生成する。送受信機280は、複数センサー付きコンタクトレンズ110から並びにこれに対して又はこの中で情報を受信し、又は送信し得る。いくつかの実施形態では、送受信機280はRFアンテナを含み得る。
【0054】
本開示において説明される1つ又は複数の実施例に関連して、ユーザは、個人情報、人口学的情報、位置情報、機密情報、公にしにくい情報、データ収集アスペクトに関する同様の情報を提供することをオプトイン又はオプトアウトし得ると理解される。さらに、ここで説明される1つ又は複数の実施例は、収集され、受け取られ、送信されるデータは匿名にして提供され得る。
【0055】
図6は、ある開示された態様における様々な方法論を示す。説明を簡単にするため、この方法論はひと続きの動作として示され説明されているが、開示される態様はこの動作の順序に限定されることはなく、いくつかの動作はここに示されるのとは異なる順序で行われてもよく及び/またはここに示され説明される動作とは異なる他の動作と同時に行われてもよいと理解される。例えば、当業者は、方法論は代替的に状態図においてのような、一連の相互に関連のある状態またはイベントとして表現され得ると理解するであろう。さらに、示された全ての動作がある開示された態様における方法論を実施するのに必要でないこともあり得ると理解するであろう。さらに、今後本開示を通して開示されるこの方法論は、このような方法論をコンピュータに伝え、伝達することを容易にするために製造物に保存することができると理解される。
【0056】
図6を参照すると、目のまばたき又はコンタクトレンズの方向を判定する例示的な方法600が説明される。参照番号610において、1つ又は複数の目に装着された(複数の)複数センサー付きコンタクトレンズのセンサーに関係する状態情報が取得される(例えば、まばたき検出コンポーネント260、センサー230、又は制御回路220により)。参照番号620において、1つ又は複数の目の1つ又は複数の完全な又は部分的なまばたきは、状態情報(例えば、まばたき検出コンポーネント260、又は制御回路220により)に基づいて、判定(又は推定)される。参照番号630において、1つ又は複数の目のまばたきのパターンを特定するというオプションの動作が実行される(例えばまばたき検出コンポーネント260、又は制御回路220により)。参照番号640では、特定された目のまばたきのパターンに関連付けられたコマンド入力を判定するというオプション動作が実行される(例えば、まばたき検出コンポーネント260、又は制御回路220により)。参照番号650において、判定(又は推定)された完全な又は部分的なまばたき又はそこから導かれる目のまばたき情報に基づいて1つ又は複数の目に装着された複数センサー付きコンタクトレンズ(複数)の方向情報を判定(又は推定)するオプションが実行される(例えば方向コンポーネント265、又は制御回路220により)。参照番号660において、目のまばたき又は方向情報を遠隔デバイスに通信するオプション動作が実行される(例えば、インタフェースコンポーネント270、又は制御回路220により)。
【0057】
例示的なネットワーク化され及び分散化された環境
当業者の1人は、ここに説明される様々な実施形態は、任意のコンピュータ又は他のクライアントもしくはサーバーデバイスに関して、実施することができ、これらのコンピュータ又はデバイスは、コンピュータネットワークの一部として又は分散コンピューティング環境において配備され得て、媒体が利用できる任意の種類のデータストレージに接続され得ると理解することができる。この点に関し、ここで説明される様々な実施形態は、任意の数のメモリ又は記憶装置ユニット、及び任意の数の記憶装置ユニットにわたって生じる任意の数のアプリケーション並びに処理を有する任意のコンピュータシステム又は環境において実行され得る。これには、リモート又はローカル記憶装置を有するネットワーク環境又は分散コンピューティング環境に配置されるサーバーコンピュータ及びクライアントコンピュータの環境が含まれ、しかもこれに限られない。
【0058】
分散コンピューティングは、コンピューティングデバイス及びシステム間の伝達交換によるコンピュータリソース及びサービスの共同利用を可能とする。これらのリソース及びサービスには、情報の交換、ファイル等のオブジェクトを記憶するキャッシュ記憶装置及びディスク記憶装置が含まれる。これらのリソース及びサービスは、負荷バランシング、リソース拡大、処理の専門化、及び同様のもののために複数の処理ユニットにわたり処理能力の共同利用を含み得る。分散コンピューティングは、ネットワーク接続の利点を生かし、これらの共有するパワーを活用してクライアントが企業全体に利益をもたらすことを可能とする。この点に関し、様々なデバイスが本開示の様々な実施形態において加わるアプリケーション、オブジェクト又はリソースを有し得る。
【0059】
図7は、例示的なネットワークコンピューティング環境又は分散コンピューティング環境の概略図を提供する。分散コンピューティング環境は、コンピューティングオブジェクト710、712等と、コンピューティングオブジェクトまたはコンピューティングデバイス720、722、724、726、728等を具備し、これらは、アプリケーション730、732、734、736、738により表わされるようなプログラム、方法、データストレージ、プログラム可能なロジック等を含み得る。コンピューティングオブジェクト710、712等及びコンピューティングオブジェクトもしくはコンピューティングデバイス720、722、724、726、728等は、パーソナルデジタルアシスタント(PDAs)、オーディオ/ビデオデバイス、携帯電話、MP3プレーヤー、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、タブレット端末等の異なるデバイスを含み得ると理解され得る。
【0060】
各コンピューティングオブジェクト710、712等及びコンピューティングオブジェクトもしくはコンピューティングデバイス720、722、724、726、728等は、直接的に又は間接的に通信ネットワーク740経由で1つ又は複数の他のコンピューティングオブジェクト710、712等及びコンピューティングオブジェクトもしくはコンピューティングデバイス720、722、724、726、728等と通信し得る。たとえ、
図7において単一要素として図示されたとしても、ネットワーク740は、
図7のシステムにサービスを提供する他のコンピューティングオブジェクト及びコンピューティングデバイスを具備してもよく、及び/または複数の相互接続されるネットワークを表わし得る(図示はしない)。各コンピューティングオブジェクト710、712等又はコンピューティングオブジェクトもしくはコンピューティングデバイス720、722、724、726、728等は、API、又は通信するのに又は本開示の様々な実施形態の実施するのに適切な他のオブジェクト、ソフトウェア、ファームウェア及び/またはハードウェアを利用するかもしれないアプリケーション730、732、734、736、738等のアプリケーションをも含み得る。
【0061】
分散コンピューティング環境をサポートする様々なシステム、コンポーネント、及びネットワーク構成が存在する。例えば、コンピューティングシステムは、有線もしくは無線システムにより、ローカルネットワークもしくは広域分散ネットワークにより互いに接続され得る。現在、多くのネットワークがインターネットに接続されるが、インターネットは広域分散コンピューティングのインフラを提供し及び多くの異なるネットワークを包含し、様々な実施形態においてここに説明説明したように任意の適切なネットワークインフラが、このシステムにおいてなされる例示的な通信のために使用され得る。
【0062】
したがって、クライアント/サーバー、ピアツーピア、又はハイブリッド・アーキテクチャ等のネットワーク・トポロジーやネットワークインフラのホストが使用され得る。「クライアント」は、他のクラス又はグループのサービスを使用するあるクラス又はグループのメンバーである。クライアントはコンピュータプロセスであり得て、例えば、大雑把には他のプログラム又はプロセスにより提供されるサービスを要求する命令又はタスクのセットであり得る。クライアントプロセスは、他のプログラム又はそのサービス自体についての全ての詳細情報を「知る」必要がなく要求されたサービスを利用できる。
【0063】
クライアント/サーバーアーキテクチャにおいて、特にネットワークシステム、クライアントは、他のコンピュータ、例えば、サーバーにより提供される共有されたネットワークリソースにアクセスするコンピュータであり得る。非限定的な例として、
図7の説明図では、任意のコンピュータが周囲の状況に依存してクライアント、サーバー、又はその両方と考えることができるものの、コンピューティングオブジェクト又はコンピューティングデバイス720、722、724、726、728等はクライアントと考えられ、コンピューティングオブジェクト710、712等はサーバーと考えられ、コンピューティングオブジェクト710、712等は、クライアントコンピューティングオブジェクト又はコンピューティングデバイス720、722、724、726、728等からデータを受け取り、データを記憶し、データを処理し、データをクライアントコンピューティングオブジェクト又はデバイス720、722、724、726、728等に送信すること等のデータサービスを提供する。これらのコンピューティングデバイスのどれもがデータを処理し、又は1つ又は複数の実施形態で説明したシステムのための技術に関係し得るトランザクションサービス又はタスクを要求し得る。
【0064】
サーバーは、通常、インターネット又は無線ネットワークのインフラ等のリモート又はローカルネットワークを超えてアクセス可能なリモートコンピュータシステムである。このクライアントプロセスは第1のコンピュータシステムにおいてアクティブであり得て、このサーバープロセスは第2のコンピュータシステムにおいてアクティブであり得て、これらは通信媒体を超えて互いに通信し、したがって分散された機能を提供し、複数のクライアントがサーバーの情報収集能力をうまく活用することが可能となる。ここで説明される技術に従って利用される任意のソフトウェアオブジェクトは、スタンドアロンで、又は複数のコンピューティングデバイスもしくはオブジェクトにまたがって分散された状態で提供されるものでもよい。
【0065】
通信ネットワーク/バス740がインターネットであるネットワーク環境において、例えば、コンピューティングオブジェクト710、712等は、クライアントコンピューティングオブジェクト又はコンピューティングデバイス720、722、724、726、728等がハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)等の任意の複数の既知のプロトコルを介して通信する、ウェブサーバー、ファイルサーバー、媒体サーバー等であり得る。オブジェクト710、712等は、分散コンピューティング環境の特徴を示してクライアントコンピューティングオブジェクト又はコンピューティングデバイス720、722、724、726、728等としても機能を果たし得る。
【0066】
例示的なコンピューティングデバイス
すでに述べたように、有利なことにここで述べた技術は任意の適切なデバイスに適用可能である。、したがって、あらゆる種類のノート型コンピュータ、ポータブルコンピュータ及び他のコンピューティングデバイス及びコンピューティングオブジェクトが様々な実施形態に関連する使用について検討されると理解される。したがって、
図8において以下に説明されるコンピュータは、
図1−8に関して示され説明される1つ又は複数のシステム又は方法の実施とともに使用され得るコンピュータデバイスの一例にすぎない。さらに、適切なサーバーは、以下のメディアサーバー又は他のメディア管理サーバーコンポーネント等のコンピュータの1つ又は複数の態様を含み得る。
【0067】
必要とされるわけではないが、実施形態は、デバイスもしくはオブジェクトのためのサービスの開発者による使用のためにオペレーティングシステムを介して部分的に実施され得て、及び/またはここで説明される様々な実施形態の1つ又は複数の機能的な態様を実行するように動作するアプリケーションソフトウェア内に含まれ得る。ソフトウェアは、クライアントワークステーション、サーバー又は他のデバイス等の1つ又は複数のコンピュータにより実行されるプログラムモジュール等のコンピュータ実行可能な命令の一般的な前後関係において説明され得る。当業者は、コンピュータシステムはデータを通信するのに使用され得る様々な構成及びプロトコルを有し、したがって、特定の構成又はプロトコルに限定して検討されるべきものではないことを理解するであろう。
【0068】
したがって、
図8は適切なコンピューティングシステム環境800の例を示し、ここで説明される実施形態の1つ又は複数の態様が実施され得るところ、上記の説明から明らかであるが、コンピューティングシステム環境800は適切なコンピューティング環境の一例にすぎず、使用又は機能性の範囲のいかなる限定を意味することを意図するものではない。コンピューティング環境800は、例示的な動作環境800において示される1つのコンポーネント又は複数のコンポーネントの組み合わせに全く依存せず、これらの要求に応じて限定されることもないと解釈すべきである。
【0069】
図8を参照すると、コンピュータ810の形で1つ又は複数の実施形態を実施する例示的なコンピューティングデバイスが示される。コンピュータ810のコンポーネントは、処理ユニット820、システムメモリ830、及びこのシステムメモリを含む様々なシステムコンポーネントを処理ユニット820に結合するシステムバス822を含むことができ、しかもこれらに限られない。
【0070】
コンピュータ810は、通常様々なコンピュータ可読媒体を含みこれはコンピュータ810によりアクセスされ得るどのような利用可能な媒体であってもよい。システムメモリ830は、リード・オンリー・メモリ(ROM)及び/またはランダム・アクセス・メモリ(RAM)等の揮発性及び/または不揮発性メモリの形のコンピュータ記憶媒体を含み得る。一例として、限定はしないが、システムメモリ830は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、他のプログラムモジュール、及びプログラムデータをも含み得る。
【0071】
ユーザは、入力デバイス840を通してコマンド及び情報をコンピュータ810に入力することができ、その非限定的な例としては、キーボード、キーパッド、ポインティングデバイス、マウス、タッチペン、タッチパッド、タッチスクリーン、トラックボール、動作感知装置、カメラ、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲームパッド、スキャナー、ユーザがコンピュータ810と情報のやりとりすることが可能となる又は他の任意のデバイスが含まれ得る。またモニター又は他の種類のディスプレイデバイスが出力インタフェース850等のインタフェースを介してシステムバス822に接続される。モニターに加えて、コンピュータは、スピーカー及びプリンタ等の他の周辺出力デバイスをも含むことができ、これらは出力インタフェース850を通して接続され得る。
【0072】
コンピュータ810はネットワーク化された又は分散化された環境でリモートコンピュータ860等の1つ又は複数の他のリモートコンピュータへの論理的な接続を用いて、動作し得る。このリモートコンピュータ860は、パーソナルコンピュータ、サーバー、ルーター、ネットワークPC、ピアデバイスもしくは他の共通ネットワークノード、又は任意の他の遠隔でメディアを利用するものもしくは送信デバイスであってもよく、コンピュータ810に関して上記された任意の又は全ての要素を含み得る。
図8に説明されたこの論理的接続には、ネットワーク862が含まれるが、例えば、セルラー方式のネットワーク等の他のネットワーク/バスも含まれ得る。
【0073】
すでに上で述べたように、例示的な実施形態が様々なコンピューティングデバイス及びネットワークアーキテクチャに関して説明してきたが、基本的な概念は、メディアをフレキシブルな方法で公開し利用することが望ましい任意のネットワークシステム及び任意のコンピューティングデバイス又はシステムに適用され得る。
【0074】
さらに、例えば、適切なAPI、ツールキット、ドライバコード、オペレーティングシステム、制御装置、スタンドアロン又はダウンロード可能なソフトウェアオブジェクト等の同一の又は類似の機能性を実装する複数の方法があり、これによりアプリケーション及びサービスがここで述べる技術を活用することができる。したがって、ここでの実施形態は、ここで説明された1つ又は複数の態様を実施するソフトウェア又はハードウェアオブジェクトからと同様に、API(又は他のソフトウェアオブジェクト)の観点から検討される。したがって、ここで説明される様々な実施形態は、全部がハードウェアで、一部がハードウェアで一部がソフトウェアで、又は全部がソフトウェアで構成される態様を有し得る。
【0075】
文言「例示的な」は、例、実例、又は例を使う説明としての役割を果たすことを意味するために使用される。疑念を回避するために、ここで開示される態様はこのような例に限定されない。加えて、ここで「例示的な」として開示された任意の態様又は設計は、必ずしも他の態様又は設計よりも望ましい又は利点があるものとして構成されるとは限らず、当業者に知られている同等の例示的な構成又は技術を排除することを意味するものでもない。さらに、用語「含む」,「有する」,「含有する」及び他の類似する文言が詳細な説明又は請求項に使用される限りにおいては、疑念を回避するために、このような用語は、いかなる追加のもしくは他の要素のを排除しない「オープン・トランジション・ワード(open transition word)」として用語「備える(comprising)」と似たような意味で包含することが意図されている。
【0076】
コンピューティングデバイスは通常様々な媒体を含み、これらは、コンピュータ可読記憶媒体及び/または通信媒体を含み、これらの2つの媒体はここでは次に説明するように互いに異なる意味で使用される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによりアクセス可能な任意の利用可能な記憶媒体であってもよく、通常非一時的な性質を有し、揮発性媒体と不揮発性媒体、リムーバブル媒体とノンリムーバブル媒体の両方を含み得る。一例として、限定するものではないが、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読の命令、プログラムモジュール、構造化データ、非構造化データ等の情報の記憶の任意の方法又は技術に関して実施され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリテクノロジー、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気ストレージ・デバイス、又は所望の情報を記憶するのに使用され得る他の有形の並びに/もしくは非一時的媒体を含んでもよく、しかもこれらに限られない。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、この媒体により記憶された情報に関する様々な動作のために、アクセス要求、クエリー又は他のデータ検索プロトコルを用いて、1つ又は複数のローカル又はリモートコンピューティングデバイスによりアクセスされ得る。
【0077】
一方、通信媒体は、通常、変調されたデータ信号、例えば搬送波もしくは他のトランスポート・メカニズム等のデータ信号中のコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他の構造化データもしくは非構造化データを具体化し、任意の情報の配信又はトランスポート媒体を含む。用語「変調されたデータ信号」又は信号は、1つ又は複数の信号にある情報を符号化するように設定されたもしくは変更された1つ又は複数の特性を有する信号を指す。一例として、通信媒体には、有線ネットワークまたは直接配線接続(direct−wired connection)などの有線媒体と、音響、RF、赤外線、および他の無線媒体などの無線媒体が含まれるが、これらに限定されない。
【0078】
すでに述べたように、ここで説明される様々な技術は、ハードウェア又はソフトウェア又は適切な場合には両方の組み合わせを使用して実施され得る。ここで使用されるように、用語「コンポーネント」,「システム」及び同様のものは、コンピュータに関係するエンティティであって、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアのいずれかを指すことを意図している。例えば、コンポーネントは、プロセッサー上で実行中のプロセス、プロセッサー、オブジェクト、実行可能なもの、スレッド、プログラム、及び/またはコンピュータであり得るがこれらに限られない。実例として、コンピュータで実行中のアプリケーションとコンピュータの両方がコンポーネントであり得る。1つ又は複数のコンポーネントがプロセス及び/またはスレッド内に存在し得て、コンポーネントは、1つのコンピュータ及び/または2つ以上のコンピュータによる分散コンピュータ上に局部集中し得る。さらに、「デバイス」は、専用に設計されたハードウェア、そのハードウェアが特定の機能(例えば、符号化及び/または復号化)を実行することを可能とするそのハードウェア上のソフトウェアの実行により専門化した汎用ハードウェア、コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されたソフトウェア、又はこれらの組み合わせの形で実現し得る。
【0079】
既に述べたシステムはいくつかのコンポーネント間のインタラクションに関して説明してきた。このようなシステム及びコンポーネントは、これらのコンポーネントもしくは個別のサブコンポーネントは、個別のコンポーネントもしくはサブコンポーネントのいくつか、及び/または追加のコンポーネントを、しかも前述のコンポーネントの様々な配列及び組み合わせにより含み得ると理解され得る。サブコンポーネントは、親コンポーネント(階層的な)内に含まれるのではなく他のコンポーネントと通信可能に接続されるコンポーネントとして実施されることもあり得る。さらに、1つ又は複数のコンポーネントは、集合した機能性を提供し又はいくつかのサブコンポーネントに分割され得る単一のコンポーネントに合併され得ること、及び管理層等の任意の1つ又は複数の中間層が、集積化された機能性を提供するためにこのようなサブコンポーネントを通信可能に結合するように提供され得ることに注意すべきである。ここで説明される任意のコンポーネントは、ここには特に記載されていないが当業者により広く知られている1つ又は複数の他のコンポーネントとインタラクトし得る。
【0080】
ここで説明される多数の推定(例えば、メタデータ間の関係を推定すること又はユーザにとって興味あるトピックスを推定すること)において助けとなるように、ここで説明されるコンポーネントは、アクセスが許されたデータの全体又はサブセットを調べることができ、イベント及び/またはデータを介して獲得された観測の組み合わせに基づきシステム、環境等についての状態の判断を提供し、またはシステム、環境等の状態を推定し得る。推定は個別の前後関係又は動作を特定するのに使用されることができ、又は例えば状態についての確率分布を生成し得る。この推定は確率的なものであり得る。すなわち、データ及びイベントの検討に基づいて興味の状態についての確率分布の計算であり得る。推定は、イベント及び/またはデータのセットから高いレベルのイベントを構成するために使用される技術をも参照し得る。
【0081】
このような推定は、複数のイベントが一時的に密接して相関しているかどうか、及びそのイベント及びデータが1つ又はいくつかのイベントソース及びデータソースから来るかどうかに関わらず、観測されたイベント及び/または記憶されたイベントデータのセットから新しいイベント又は動作を構築する結果となり得る。様々な分類(明示的に及び/または黙示的に訓練された)スキーム及び/またはシステム(例えば、サポートベクターマシン(パターン認識手法の一つ)、神経回路網、エキスパートシステム、ベイジアンネットワーク、ファジーロジック、データフュージョンエンジン等)が、クレームされた発明の主題に関する自動的な及び/または推定された動作を行うことに関連付けて使用され得る。
【0082】
分類器は、入力属性ベクトル、x=(x1、x2、x3、x4、xn)をコンフィデンス(confidence)にマッピングすることができ、f(x)=コンフィデンス(クラス)で表わされるようにこの入力がクラスに属するようにすることができる。このような分類により、確率的及び/または統計的解析(例えば、解析ユーティリティ及びコストの分析)を使用して自動的に実行されることをユーザが望む動作を予知又は推定し得る。サポートベクトルマシン(SVM)は、使用し得る分類器の例である。SVMは、可能な入力の空間内でハイパーサーフェスを見出すことにより動作し、このハイパーサーフェスは、非トリガイベントからのトリガー基準を分割することを試みる。直観的には、これにより、近いテストデータに対してこの分類が正しくなるが、訓練データと等価にはならない。他の有向および無向のモデル分類アプローチには、例えば、単純ベイズ、ベイジアンネットワーク、決定木、神経回路網、ファジーロジックモデル、及び独立の異なるパターンが用いられる場合は確率的分類モデルが含まれ得る。ここで使用される分類は、優先度のモデルを開発するために使用される統計的回帰を含めている。
【0083】
上記の例示的なシステムを考慮すると、上記の主題において実施され得る方法論は、様々な図のフローチャートを参照してよりよく理解される。説明を簡単にするために、この方法論は一続きのブロックとして示され説明されるが、ここで示され説明されることによりいくつかのブロックは異なる順序で及び/または他のブロックと同時に起こり得るから、請求項の主題はこのブロックの順序に限定されるものではないと認識され、理解される。非シーケンシャルな又は分岐したフローがフローチャートで示される場合、同一の又は類似する結果をもたらし得る様々な他の分岐、フロー経路、及びブロックの順序が、実行され得ると理解され得る。さらに、ここで説明される方法論を実施するために全ての示されたブロックが要求されるというわけではない。
【0084】
ここで説明される様々な実施形態に加えて、他の類似する実施形態を使用することができ、(複数の)対応する実施形態から逸脱することなくこれらの実施形態と同一又は等価の機能を実行するための修正や追加を行うことも可能であると理解される。さらに、複数の処理チップ又は複数のデバイスがここで説明される1つ又は複数の機能の能力を共有することができ、同様に記憶装置も複数のデバイスにまたがって利用され得る。したがって、本発明は任意の単一の実施形態に限定されず、添付される特許請求の範囲における広がり、主旨及び範囲により解釈され得るものである。