(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記預かり先の広告情報を前記荷物の受取人の端末に送信することは、当該荷物が当該預かり先に接近するのに応じて、当該預かり先の広告情報を当該受取人の端末に送信することを含む、請求項1又は2記載の宅配管理システム。
情報処理用のプロセッサ及び記憶部と、前記プロセッサからの指令に応じてネットワーク通信を行うネットワークアダプタとを含む少なくとも一つのサーバを用いた宅配管理方法であって、
事前登録されている複数の預かり先のうち、荷物の受取人が利用可能な前記預かり先の広告情報を取得し、当該預かり先の広告情報を当該受取人の端末に送信することと、
前記預かり先の広告情報が前記荷物の受取人の端末に送信された後に、当該預かり先を配達先とする要求を当該受取人の端末から取得し、当該荷物の配達先を当該預かり先に変更することと、を含む宅配管理方法。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0019】
1.宅配管理システム
図1に示される宅配管理システム1は、電子通信販売により購入された商品(荷物)の荷受人への配達を管理するシステムである。宅配管理システム1は、荷物を一時的に預かることが可能な施設(以下、「預かり先」という。)の利用を促しながら、荷受人への荷物の配達を管理する。宅配管理システム1は、預かり先の利用を促す際に、当該預かり先の広告情報を荷受人に送信する。このため、預かり先にとっては、荷受人の来訪に先立って自身の広告情報を提供し、商機を拡大できることが期待される。このように、預かり先にも利益をもたらし、預かり先として利用可能な施設を増やすことで、荷受人による預かり先の利用を更に促すことができる。従って、既存の施設を有効活用して再配達の頻度を低減できる。
【0020】
図1に示すように、宅配管理システム1は、宅配業者サーバ100と、電子商店サーバ200と、広告代理店サーバ300と、複数の端末20と、複数の端末30とを備える。宅配業者サーバ100、電子商店サーバ200、広告代理店サーバ300、複数の端末20,30は、ネットワーク回線10を介して相互にデータの送受信を行う。
【0021】
宅配業者サーバ100は、宅配業者により運営されており、宅配車両40による荷物60の配達を管理する。荷物60の宅配者(例えば宅配車両40のドライバ)は、携帯端末50を携行する。携帯端末50は、ネットワーク回線10を介し、宅配業者サーバ100との間でデータの送受信を行う。携帯端末50の具体例としては、携帯電話、スマートホン、ノートブック型コンピュータ、又はタブレット型コンピュータ等が挙げられる。携帯端末50は、近距離無線通信の送信機を内蔵している。このため、携帯端末50は無線信号の送信機としても機能する。携帯端末50は、GPS受信機を更に内蔵していてもよい。荷物60には、無線信号の送信機62が付されている。送信機62は、例えば近距離無線通信の送信機である。送信機62は、荷物60の配送環境に関する情報を検出する環境センサ63を内蔵している。荷物60の配送環境に関する情報としては、荷物60が配置される環境の温度及び湿度等が挙げられる。
【0022】
宅配業者サーバ100は、回路110を備える。回路110は、プロセッサ111と、記憶部112と、ネットワークアダプタ113とを有する。プロセッサ111は、荷物60の配達を管理するための情報処理を実行する。プロセッサ111は、1つの電子部品としてパッケージ化されていてもよいし、個別にパッケージ化された複数の電子部品を含んでいてもよい。記憶部112は、メモリ114及びストレージ115を含む。ストレージ115は、例えばハードディスク又は不揮発性メモリであり、荷物60の配達を管理するためのプログラム及びデータを記憶する。メモリ114は、例えばランダムアクセスメモリであり、情報処理用のデータを一時的に記憶する。ネットワークアダプタ113は、プロセッサ111からの指令に応じてネットワーク通信(ネットワーク回線10を介した情報の送受信)を行う。
【0023】
電子商店サーバ200は、例えば電子通信販売業者等により運営されており、商品の通信販売等の電子取引を管理し、取引成立後の商品の配達を手配する。電子商店サーバ200は、回路210を備える。回路210は、プロセッサ211と、記憶部212と、ネットワークアダプタ213とを有する。プロセッサ211は、電子取引を管理し、商品の配達を手配するための情報処理を実行する。プロセッサ211は、1つの電子部品としてパッケージ化されていてもよいし、個別にパッケージ化された複数の電子部品を含んでいてもよい。記憶部212は、メモリ214及びストレージ215を含む。ストレージ215は、例えばハードディスク又は不揮発性メモリであり、電子取引を管理し、商品の配達を手配するためのプログラム及びデータを記憶する。メモリ214は、例えばランダムアクセスメモリであり、情報処理用のデータを一時的に記憶する。ネットワークアダプタ213は、プロセッサ211からの指令に応じてネットワーク通信を行う。
【0024】
広告代理店サーバ300は、例えば広告代理業者等により運営されており、広告情報を管理する。広告代理店サーバ300は、回路310を備える。回路310は、プロセッサ311と、記憶部312と、ネットワークアダプタ313とを有する。プロセッサ311は、広告情報を管理するための情報処理を実行する。プロセッサ311は、1つの電子部品としてパッケージ化されていてもよいし、個別にパッケージ化された複数の電子部品を含んでいてもよい。記憶部312は、メモリ314及びストレージ315を含む。ストレージ315は、例えばハードディスク又は不揮発性メモリであり、広告情報を管理するためのプログラム及びデータを記憶する。メモリ314は、例えばランダムアクセスメモリであり、情報処理用のデータを一時的に記憶する。ネットワークアダプタ313は、プロセッサ311からの指令に応じてネットワーク通信を行う。
【0025】
端末20は、荷物60の一時預かり先として事前登録されている者、又は荷物60の預かり先としての新規登録を求める者の端末である。預かり先には、無線信号の受信機21が設置されており、受信機21は預かり先の端末20に接続されている。受信機21は、例えば近距離無線通信の受信機である。端末30は、荷物60の受取人(以下、「荷受人」という。)の端末である。端末20,30は、デスクトップ型コンピュータ等の据え置き型の端末であってもよく、携帯電話、スマートホン、ノートブック型コンピュータ又はタブレット型コンピュータ等の携帯端末であってもよい。なお、端末30は、荷受人によって利用可能な端末であればよく、必ずしも荷受人が所有する端末でなくてもよい。
【0026】
宅配業者サーバ100、電子商店サーバ200及び広告代理店サーバ300の少なくともいずれかは、事前登録されている複数の預かり先のうち、荷受人が利用可能な預かり先の広告情報を取得し、当該預かり先の広告情報を当該荷受人の端末30に送信することと、預かり先の広告情報が荷受人の端末30に送信された後に、当該預かり先を配達先とする要求を当該荷受人の端末30から取得し、当該荷物の配達先を当該預かり先に変更することと、を実行するように構成されている。
【0027】
宅配業者サーバ100、電子商店サーバ200及び広告代理店サーバ300の少なくともいずれかは、預かり先としての新規登録を求める者の端末20から広告用の情報を取得し蓄積することを更に実行するように構成されていてもよい。
【0028】
預かり先の広告情報を荷受人の端末30に送信することは、荷物60が当該預かり先に接近するのに応じて、当該預かり先の広告情報を当該荷受人の端末30に送信することを含んでもよい。
【0029】
宅配業者サーバ100、電子商店サーバ200及び広告代理店サーバ300の少なくともいずれかは、荷物60に付された無線信号の送信機62及び当該荷物60の宅配者が所持する携帯端末50の少なくとも一方からの信号の受信を報知する情報を預かり先に設置された受信機21から取得し、当該情報の取得に応じて当該荷物60の当該預かり先への接近を検知することを更に実行するように構成されていてもよい。
【0030】
荷物60に付された送信機62は、当該荷物60の配送環境を検出する環境センサ63を含み、宅配業者サーバ100、電子商店サーバ200及び広告代理店サーバ300の少なくともいずれかは、環境センサ63により検出された情報に基づいて、荷物60の配送環境に関する情報を荷受人の端末30に送信することを更に実行するように構成されていてもよい。
【0031】
宅配業者サーバ100、電子商店サーバ200及び広告代理店サーバ300の少なくともいずれかは、荷受人の嗜好に関する情報に基づいて利用可能な預かり先を絞り込むことを更に実行するように構成されていてもよい。
【0032】
宅配業者サーバ100、電子商店サーバ200及び広告代理店サーバ300の少なくともいずれかは、荷物60の配達コードを含む配達情報を荷受人の端末30に送信することと、配達情報を送信した荷受人の端末30から、荷物60の受領を示す情報を取得することと、を更に実行するように構成されていてもよい。
【0033】
荷物60の配達情報は、配達コードの入力により特典提供を受けられるサイトのリンクを含んでもよい。
【0034】
以下、宅配業者サーバ100、電子商店サーバ200及び広告代理店サーバ300の具体的な構成例を示す。
図2は、宅配業者サーバ100、電子商店サーバ200及び広告代理店サーバ300の機能のそれぞれを仮想的な要素としてとらえ、各要素をブロック(以下、「機能ブロック」という。)で示した図である。
【0035】
宅配業者サーバ100は、機能ブロックとして、配達管理データベース121と、預かり先情報データベース122と、特典情報データベース123と、配達情報登録部124と、預かり先候補抽出部125と、預かり先情報送信部126と、接近検知部127と、預かり先登録部128と、受取伝票生成部129と、受取伝票送信部130と、環境情報取得部131と、配達状況取得部132とを有する。
【0036】
配達管理データベース121は、荷物の配達先などを含む配達の指示情報(以下、「配達指示情報」という。)と、配達の進捗状況とを記録するデータベースである。
図3の(a)に例示するように、配達管理データベース121は、配達の管理番号(以下、「配達コード」という。)と、依頼主の識別情報と、荷受人の識別情報と、配達先と、預かり先の候補(後述)と、配達の進捗状況と、受領状況とを対応付けて記憶する。
【0037】
預かり先情報データベース122は、荷物の一時預かり先として事前登録されている者の基本情報を記憶する。荷物の一時保管場所を有し、荷物の受け渡しに対応可能な人が存在する施設であれば、いかなる施設であっても預かり先となり得る。預かり先となり得る施設の具体例としては、コンビニエンスストア、スーパーマーケット等の販売店の他、クリーニング店、理髪店等が挙げられる。預かり先の基本情報は、当該情報に基づいて当該預かり先にアクセスすることを可能とする情報であり、少なくとも当該預かり先の所在地を含む。
図3の(b)に例示するように、預かり先情報データベース122は、預かり先の管理番号(登録番号)、商号、識別情報(ID)、電話番号、営業時間、定休日、所在地、広告アクセスコード(後述)、及び業種等を対応付けて記憶する。
【0038】
特典情報データベース123は、荷物の配達コードの入力により特典提供を受けられるサイトを記憶する。特典情報データベース123に記憶される情報は、荷物の受取伝票を広告媒体として利用しようとする者(例えば店舗等)から提供される。特典の具体例としては、電子クーポンの提供等が挙げられる。また、抽選に当選した者に景品等を提供する懸賞への応募を認めることも特典の提供に相当する。
図3の(c)に例示するように、特典情報データベース123は、特典の管理番号、特典提供者の識別情報、特典の有効期間、及び特典を提供するサイトのアドレス(URL)を対応付けて記憶する。
【0039】
配達情報登録部124は、上記配達指示情報を依頼主から取得して配達管理データベース121に登録する。
【0040】
預かり先候補抽出部125は、預かり先情報データベース122に事前登録されている複数の預かり先のうち、荷受人が利用可能な預かり先を預かり先情報データベース122から抽出する。
【0041】
預かり先情報送信部126は、指定された預かり先の基本情報を送信する。
【0042】
接近検知部127は、荷物に付された無線信号の送信機62及び当該荷物の宅配者の携帯端末50の少なくとも一方からの信号の受信を報知する情報を預かり先に設置された受信機21から取得し、当該情報の取得に応じて当該荷物の当該預かり先への接近を検知する。接近検知部127は、預かり先の端末20を介して受信機21からの情報を取得してもよい。
【0043】
預かり先登録部128は、預かり先としての新規登録を求める者の端末から基本情報を取得し蓄積する。
【0044】
環境情報取得部131は、環境センサ63により検出された情報を取得し、当該情報に基づいて荷物60の配送環境の情報(以下、「環境情報」という。)を生成する。環境情報取得部131は、宅配者の携帯端末50を介して環境センサ63からの情報を取得してもよい。
【0045】
受取伝票生成部129は、荷物の配達情報を含む受取伝票を生成する。荷物の配達情報は、少なくとも荷物の配達コードを含む。受取伝票生成部129は、上記環境情報を上記受取伝票に含めてもよい。受取伝票生成部129は、荷物の配達コードの入力により特典提供を受けられるサイトのリンクを特典情報データベース123から取得して上記受取伝票に含めてもよい。
【0046】
受取伝票送信部130は、上記受取伝票を荷受人の端末30に送信する。
【0047】
配達状況取得部132は、荷物の受領を示す情報(以下、「受領情報」という。)を荷受人の端末30から取得し、これに応じて配達管理データベース121の内容を更新する。具体的に、配達状況取得部132は、配達管理データベース121における当該荷物の受領状況を「受領済み」にする。配達状況取得部132は、宅配者の携帯端末50を介して荷受人の端末30からの受領情報を取得してもよい。
【0048】
広告代理店サーバ300は、機能ブロックとして、依頼内容データベース321と、広告情報データベース322と、依頼内容取得部323と、アクセス管理部324とを有する。
【0049】
依頼内容データベース321は、広告情報の作成の依頼主により入力された情報を蓄積する。依頼内容データベース321が蓄積する情報は、広告情報に含めて広告すべき情報(以下、「広告用の情報」という。)を含む。広告用の情報の具体例としては、預かり先の業種又は所在地などの基本情報、期間限定商品の情報、クーポン情報、懸賞等のキャンペーン情報等が挙げられる。
図4の(a)に例示するように、依頼内容データベース321は、広告情報作成依頼の管理番号と、依頼主の商号と、依頼主の識別情報(ID)と、広告用のテキストファイルと、広告用の画像ファイルと、掲載開始日時と、掲載終了日時とを対応付けて記憶する。
【0050】
広告情報データベース322は、依頼内容データベース321に記憶された広告用の情報に基づいて作成された広告情報を蓄積する。
図4の(b)に例示するように、広告情報データベース322は、広告情報の管理番号と、依頼主の商号と、依頼主の識別情報(ID)と、広告情報にアクセスするためのコード(以下、「広告アクセスコード」という。)と、広告情報のデータ(以下、「広告コンテンツ」という。)とを対応付けて記憶する。
【0051】
依頼内容取得部323は、上記依頼主の端末から上記広告用の情報を取得し、依頼内容データベース321に登録する。依頼主は、上記預かり先、又は上記預かり先としての新規登録を求める者を含む。
【0052】
アクセス管理部324は、広告情報データベース322へのアクセスを制限する。具体的に、アクセス管理部324は、広告情報データベース322に記憶されている広告アクセスコードに一致するコードが入力された場合に限定して、当該広告アクセスコードに対応する広告コンテンツへのアクセスを許可する。
【0053】
電子商店サーバ200は、取引成立後の商品の配達に関する機能ブロックとして、嗜好データベース221と、配達指令部222と、預かり先候補絞込部223と、預かり先情報取得部224と、預かり先情報送信部225と、配達先更新部226とを有する。
【0054】
嗜好データベース221は、荷受人(商品の購入者)の嗜好に関する情報(以下、「嗜好情報」という。)を記憶する。嗜好情報は、荷受人が好む商品の種別を含む。このような嗜好情報は、荷受人の過去の購入履歴等に基づいて導出可能である。
図4の(c)に例示するように、嗜好データベース221は、嗜好情報の管理番号と、荷受人の氏名、識別情報(ID)、住所、性別、及び年齢と、荷受人の嗜好を示すデータとを対応付けて記憶している。
【0055】
配達指令部222は、取引成立後の商品(荷物)の上記配達指示情報を宅配業者サーバ100の配達情報登録部124に出力する。
【0056】
預かり先候補絞込部223は、荷受人の嗜好情報に基づいて、当該荷受人が利用可能な預かり先を絞り込む。
【0057】
預かり先情報取得部224は、預かり先候補絞込部223により絞り込まれた預かり先の基本情報を預かり先情報送信部126から取得し、当該預かり先の広告コンテンツを広告情報データベース322から取得する。
【0058】
預かり先情報送信部225は、預かり先情報取得部224により取得された預かり先の基本情報及び広告情報を荷受人の端末30に送信する。預かり先情報送信部225は、荷物が預かり先に接近するのに応じて、当該預かり先の基本情報及び広告情報を荷受人の端末30に送信してもよい。
【0059】
配達先更新部226は、預かり先の基本情報及び広告情報が荷受人の端末30に送信された後に、当該預かり先を配達先とする要求を荷受人の端末30から取得し、当該荷物の配達先を当該預かり先に変更する指令を配達情報登録部124に送信する。
【0060】
2.宅配管理方法
続いて、宅配管理方法の一例として、宅配管理システム1により実行される宅配管理手順を例示する。
【0061】
(1)預かり先登録手順
まず、宅配管理システム1により実行される預かり先の登録手順を説明する。この手順は、新たに預かり先としての登録を求める者の基本情報及び広告情報を登録する手順である。
【0062】
図5に示すように、まず、新たに預かり先としての登録を求める者の端末20(以下、「登録希望者端末」という。)が広告代理店サーバ300にアクセスする(ステップS01)。これに応じ、広告代理店サーバ300はステップS02を実行する。ステップS02では、広告用の情報を入力するためのフォーム(以下、「広告用の情報の入力フォーム」という。)のデータを依頼内容取得部323が登録希望者端末に送信する。これに応じ、登録希望者端末は、広告用の情報の入力フォームを表示する(ステップS03)。登録希望者端末のオペレータが当該入力フォームへの入力を完了すると、登録希望者端末は入力されたデータを広告代理店サーバ300に送信する(ステップS04)。
【0063】
次に、広告代理店サーバ300はステップS05を実行する。ステップS05では、登録希望者端末から送信されたデータを依頼内容取得部323が取得し、依頼内容データベース321に登録する。
【0064】
依頼内容データベース321に登録された広告用の情報に基づいて広告情報が作成され、広告情報データベース322に登録されると、広告代理店サーバ300はステップS06を実行する。ステップS06では、依頼内容取得部323が、広告情報の作成が完了した旨と、当該広告情報の広告アクセスコードとを登録希望者端末に送信する。
【0065】
次に、登録希望者端末が宅配業者サーバ100にアクセスする(ステップS07)。これに応じ、宅配業者サーバ100はステップS08を実行する。ステップS08では、預かり先の基本情報を入力するためのフォーム(以下、「預かり先情報の入力フォーム」という。)のデータを預かり先登録部128が登録希望者端末に送信する。これに応じ、登録希望者端末は、預かり先情報の入力フォームを表示する(ステップS09)。登録希望者端末のオペレータが当該入力フォームへの入力を完了すると、登録希望者端末は入力されたデータを宅配業者サーバ100に送信する(ステップS10)。
【0066】
次に、宅配業者サーバ100はステップS11を実行する。ステップS11では、登録希望者端末から送信されたデータを預かり先登録部128が取得し、預かり先情報データベース122に登録する。以上で預かり先の登録手順が完了する。
【0067】
(2)配達管理手順
続いて、宅配管理システム1により実行される配達管理手順を説明する。この手順は、電子商店サーバ200において商品が購入された後に、購入された商品の配達を管理する手順である。
【0068】
図6に示すように、まず、電子商店サーバ200はステップS21を実行する。ステップS21では、配達指令部222が、商品の購入者により指定された者を荷受人とし、当該購入者により指定された場所を配達先として、上記配達指示情報を宅配業者サーバ100に出力する。
【0069】
次に、宅配業者サーバ100はステップS22,S23を実行する。ステップS22では、配達情報登録部124が、配達指令部222により送信された配達指示情報を配達管理データベース121に登録する。以後、配達管理データベース121に登録された配達指示情報に従って、宅配車両40による荷物60の配達が実行される。
【0070】
ステップS23では、預かり先候補抽出部125が、預かり先情報データベース122に事前登録されている複数の預かり先のうち、荷受人が利用可能な少なくとも一つの預かり先(以下、「預かり先候補」という。)を預かり先情報データベース122から抽出する。例えば預かり先候補抽出部125は、荷物の配達先の近隣に位置する少なくとも一つの預かり先を、預かり先候補として預かり先情報データベース122から抽出する。より具体的に、預かり先候補抽出部125は、荷物の配達先からの距離が所定値以下の位置にある預かり先を、預かり先候補として抽出する。
【0071】
次に、電子商店サーバ200はステップS24を実行する。ステップS24では、預かり先候補絞込部223が、荷受人の嗜好情報に基づいて預かり先候補を絞り込む。例えば預かり先候補絞込部223は、ステップS23における抽出結果を預かり先候補抽出部125から取得し、荷受人の嗜好情報を嗜好データベース221から取得し、取得した嗜好情報に基づいて、預かり先候補を絞り込む。より具体的に、預かり先候補絞込部223は、預かり先候補を、当該荷受人の嗜好にマッチした業種の預かり先に絞り込む。その後、預かり先候補絞込部223は、預かり先候補を絞り込んだ結果(以下、これを「預かり先候補」という。)を宅配業者サーバ100に送信する。
【0072】
次に、宅配業者サーバ100はステップS25を実行する。ステップS25では、配達情報登録部124が、預かり先候補を配達管理データベース121に登録する。
【0073】
次に、宅配業者サーバ100はステップS26を実行する。ステップS26では、荷物が預かり先候補のいずれかに接近するのを接近検知部127が待機する。例えば接近検知部127は、荷物に付された無線信号の送信機62及び当該荷物の宅配者の携帯端末50の少なくとも一方からの信号が、預かり先候補のいずれかに設置された受信機21により受信されているか否かを確認する。送信機62及び携帯端末50の少なくとも一方からの信号が受信機21により受信されている場合、接近検知部127は、当該受信機21が設置されている預かり先に荷物が接近したと判定する。
【0074】
例えば、送信機62及び携帯端末50の少なくとも一方が受信機21に接近すると、送信機62及び携帯端末50の少なくとも一方からの無線信号が受信機21に到達する。当該無線信号は、送信機の識別情報を含む。当該無線信号を受信した受信機21は、当該無線信号を受信した旨と、当該無線信号を発した送信機の識別情報とを端末20に送信する。端末20は、受信機21から受信した情報を接近検知部127に送信する。これにより、接近検知部127は、送信機62及び携帯端末50の少なくとも一方からの無線信号が受信機21により受信されていることを検知し、当該受信機21が設置されている預かり先候補に荷物60が接近したと判定する。
【0075】
荷物が預かり先候補のいずれかに接近したと判定した場合、宅配業者サーバ100はステップS27を実行する。ステップS27では、接近検知部127が、預かり先候補への荷物60の接近を報知する信号を電子商店サーバ200に送信する。以下、荷物60が接近している預かり先候補を「接近中の預かり先候補」という。
【0076】
次に、電子商店サーバ200はステップS28,S29,S30を実行する。ステップS28では、預かり先情報取得部224が、接近中の預かり先候補の基本情報と、接近中の預かり先候補の広告アクセスコードとを預かり先情報送信部126から取得する。
【0077】
ステップS29では、預かり先情報取得部224が、ステップS28において取得した広告アクセスコードに対応する広告コンテンツへのアクセスの許可をアクセス管理部324に要求し、当該広告コンテンツを広告情報データベース322から取得する。なお、広告コンテンツを取得することは、広告コンテンツが格納されたサイトへのリンクを取得することを含む。
【0078】
ステップS30では、預かり先情報送信部225が、ステップS28において取得した接近中の預かり先候補の基本情報と、ステップS29において取得した接近中の預かり先候補の広告情報とを荷受人の端末30に送信する。
【0079】
次に、端末30は、ステップS30において送信された預かり先候補の基本情報及び広告情報を表示する(ステップS31)。次に、端末30は、荷受人が預かり先候補を指定する入力をしたか否かを確認する(ステップS32)。ステップS32において、荷受人が預かり先候補を指定する入力をしたと判定した場合、端末30は、接近中の預かり先候補を配達先とする要求を電子商店サーバ200に送信する(ステップS33)。
【0080】
次に、電子商店サーバ200はステップS34を実行する。ステップS34では、配達先更新部226が、接近中の預かり先候補を配達先とする要求を端末30から取得し、これに応じて配達先を変更する指令を配達情報登録部124に送信する。
【0081】
次に、宅配業者サーバ100はステップS35を実行する。ステップS35では、配達情報登録部124が、配達管理データベース121における配達先を接近中の預かり先候補に変更する。以後、変更後の配達先に従って、宅配車両40による荷物60の配達が継続される。
【0082】
次に、宅配業者サーバ100はステップS36を実行する。ステップS32において、荷受人が接近中の預かり先候補を配達先とする要求を入力しなかったと判定した場合、端末30はステップS33を実行せず、電子商店サーバ200はステップS34を実行せず、宅配業者サーバ100はステップS35を実行することなく処理をステップS36に進める。例えば端末30は、荷受人が接近中の預かり先候補を配達先とする要求を入力することなく当該預かり先候補の基本情報及び広告情報の閲覧を完了した場合に、荷受人が当該預かり先候補を配達先とする要求を入力しなかったと判定する。
【0083】
ステップS36では、配達が完了したか否かを配達状況取得部132が確認する。ステップS36において、配達が完了していないと判定した場合、宅配業者サーバ100はステップS37を実行する。
【0084】
ステップS37では、荷物が他の預かり先候補に接近したか否かを接近検知部127が確認する。例えば、接近検知部127は、荷物に付された無線信号の送信機62及び当該荷物の宅配者の携帯端末50の少なくとも一方からの信号が、他の預かり先候補に設置された受信機21により受信されているか否かを確認する。送信機62及び携帯端末50の少なくとも一方からの信号が受信機21により受信されている場合、接近検知部127は、当該受信機21が設置されている預かり先候補に荷物が接近したと判定する。
【0085】
ステップS37において、荷物が他の預かり先候補に接近していないと判定した場合、宅配業者サーバ100は処理をステップS36に戻す。以後、配達が完了するか、荷物が他の預かり先候補に接近するまで、宅配業者サーバ100はステップS36,S37を繰り返す。
【0086】
ステップS37において、荷物が他の預かり先の候補に接近していると判定した場合、宅配業者サーバ100は処理をステップS27に戻す。これにより、預かり先候補を配達先として選択する機会が再度荷受人に与えられる。
【0087】
ステップS36において、荷物の配達が完了したと判定した場合、宅配業者サーバ100は処理を完了する。以上で配達管理手順が完了する。
【0088】
(3)受領確認手順
続いて、宅配管理システム1により実行される受領確認手順を説明する。この手順は、荷物の受取伝票の電子データを荷受人の端末30に送信し、荷物の受領を示す信号を荷受人の端末30から取得する手順である。
【0089】
図7に示すように、宅配業者サーバ100は、まずステップS41を実行する。ステップS41では、環境情報取得部131が、荷物60が宅配車両40に積み込まれた後、当該荷物60が宅配車両40から搬出される前に、環境センサ63により検出された情報を取得し、当該情報に基づいて上記環境情報を生成する。環境情報取得部131は、荷物60が宅配車両40に積み込まれた後、荷物60が宅配車両40から搬出される前に、環境センサ63により検出された情報を定期的に取得し、これにより得られた複数の情報に基づいて環境情報を生成してもよい。例えば、環境情報取得部131は、上記複数の情報を時系列に並べたデータリストを環境情報として生成してもよい。また、環境情報取得部131は、上記複数の情報の平均値を環境情報として生成してもよい。
【0090】
次に、宅配業者サーバ100はステップS42を実行する。ステップS42では、受取伝票生成部129が、特典情報データベース123を参照し、特典情報の有無を確認する。特典情報が有る場合、宅配業者サーバ100はステップS43を実行する。
【0091】
ステップS43では、受取伝票生成部129が、荷物の配達コードの入力により特典提供を受けられるサイトのリンク(以下、「特典提供サイトのリンク」という。)を特典情報データベース123から取得する。
【0092】
次に、宅配業者サーバ100はステップS44を実行する。ステップS42において、特典情報が無いと判定した場合、宅配業者サーバ100はステップS43を実行することなく処理をステップS44に進める。
【0093】
ステップS44では、受取伝票生成部129が、荷物60の配達情報を含む受取伝票を生成する。例えば受取伝票生成部129は、荷物60が配達先に接近した際又は到達した際に受取伝票を生成する。荷物の配達情報は、少なくとも荷物の配達コードを含む。受取伝票生成部129は、ステップS41において取得した環境情報と、ステップS43において取得した特典提供サイトのリンクとを上記受取伝票に含める。
【0094】
次に、宅配業者サーバ100はステップS45を実行する。ステップS45では、受取伝票送信部130が、上記受取伝票を荷受人の端末30に送信する。例えば受取伝票送信部130は、受取伝票を電子メールにて荷受人の端末30に送信する。
【0095】
次に、荷受人の端末30は、受取伝票を表示する(ステップS46)。次に、端末30は、荷受人による受領の入力を待機する(ステップS47)。次に、端末30は、荷受人により受領が確認されたことを示す信号(以下、「受領確認信号」という。)を宅配業者サーバ100に出力する(ステップS48)。
【0096】
次に、宅配業者サーバ100はステップS49を実行する。ステップS49では、配達状況取得部132が受領確認信号を取得し、これに応じて配達管理データベース121の内容を更新する。具体的に、配達状況取得部132は、配達管理データベース121における受領確認状況を「受領済み」に変更する。以上で受領確認手順が完了する。
【0097】
(4)配達管理手順の変形例
続いて、配達管理手順の変形例を説明する。
図6においては、荷物が預かり先候補に接近するのに応じて、当該預かり先候補の基本情報及び広告情報を当該受取人の端末に送信する例を示した。これに対し、
図8に示す変形例は、荷物の配達を開始した後、当該荷物が預かり先候補のいずれかに接近するのを待つことなく、預かり先候補の基本情報及び広告情報を当該受取人の端末に送信するものである。
【0098】
図8において最初に実行されるステップS51,S52,S53,S54は、
図6におけるステップS21,S22,S23,S24と同じである。これらのステップにより、配達指示情報が登録され、預かり先候補が抽出され、預かり先候補が絞り込まれる。
【0099】
これらのステップの次に、電子商店サーバ200はステップS55,S56,S57を実行する。ステップS55では、預かり先情報取得部224が、ステップS53において絞り込まれた預かり先候補の基本情報と、当該預かり先候補の広告アクセスコードとを預かり先情報送信部126から取得する。
【0100】
ステップS56では、預かり先情報取得部224が、ステップS55において取得した広告アクセスコードに対応する広告コンテンツへのアクセスの許可をアクセス管理部324に要求し、当該広告コンテンツを広告情報データベース322から取得する。
【0101】
ステップS57では、預かり先情報送信部225が、ステップS55において取得した預かり先候補の基本情報と、ステップS56において取得した預かり先候補の広告情報とを荷受人の端末30に送信する。
【0102】
以後実行されるステップS58,S59,S60,S61,S62は、
図6におけるステップS31,S32,S33,S34,S35と同じである。これらのステップにより、必要に応じて、配達先がいずれかの預かり先候補に変更される。
【0103】
これらのステップの次に、宅配業者サーバ100はステップS63を実行する。ステップS63では、配達が完了したか否かを配達状況取得部132が確認する。ステップS63において、配達が完了していないと判定した場合、宅配業者サーバ100は処理をステップS62に戻す。これにより、配達が完了するまでは、端末30からの要求に応じて配達先を変更することが可能となる。
【0104】
ステップS63において、荷物の配達が完了したと判定した場合、宅配業者サーバ100は処理を完了する。以上で配達管理手順が完了する。
【0105】
3.本実施形態の効果
以上に説明したように、宅配管理システム1は、宅配業者サーバ100、電子商店サーバ200及び広告代理店サーバ300を備え、宅配業者サーバ100、電子商店サーバ200及び広告代理店サーバ300の少なくともいずれかは、事前登録されている複数の預かり先のうち、荷物の受取人が利用可能な預かり先の広告情報を取得し、当該預かり先の広告情報を荷受人の端末30に送信することと、預かり先の広告情報が荷受人の端末30に送信された後に、当該預かり先を配達先とする要求を当該荷受人の端末30から取得し、当該荷物の配達先を当該預かり先に変更することと、を実行するように構成されている。
【0106】
荷物の受取人(以下、「荷受人」という。)が預かり先として利用可能な施設としては、例えば荷受人の居住地の近隣に所在する店舗等が挙げられる。このような預かり先の広告情報が当該荷受人の端末に送信されるので、荷受人による預かり先の利用が促される。預かり先にとっては、荷受人の来訪に先立って自身の広告情報を提供し、商機を拡大できることが期待される。例えば、荷物の受け取りのために施設を訪問する前提のもとで当該施設の広告情報が荷受人の眼に触れることにより、当該施設における荷受人の消費意欲が高まることが期待される。このように、預かり先の施設にも利益をもたらし、預かり先としての利用可能な施設を増やすことで、荷受人による預かり先の利用を更に促すことができる。従って、既存の施設を有効活用して再配達の頻度を低減できる。
【0107】
宅配業者サーバ100、電子商店サーバ200及び広告代理店サーバ300の少なくともいずれかは、預かり先としての新規登録を求める者の端末から広告用の情報を取得し蓄積することを更に実行するように構成されていてもよい。この場合、預かり先の登録を継続的に増やし、荷受人の利便性を更に向上させることができる。
【0108】
預かり先の広告情報を荷受人の端末30に送信することは、荷物60が当該預かり先に接近するのに応じて、当該預かり先の広告情報を当該荷受人の端末30に送信することを含んでもよい。この場合、当該預かり先を利用するか否かの即断を促すことが期待される。例えば、荷受人の居住地の近隣の預かり先に荷物が接近している時点においては、程なくして荷受人の居住地に荷物が届くことが予測される。当該時点において荷受人が居住地から遠く離れていれば、居住地での荷物の受け取りは不可能であることから、預かり先の利用の即断を促すことができる。
【0109】
宅配業者サーバ100、電子商店サーバ200及び広告代理店サーバ300の少なくともいずれかは、荷物60に付された無線信号の送信機62及び当該荷物の宅配者が所持する携帯端末50の少なくとも一方からの信号の受信を報知する情報を預かり先に設置された受信機21から取得し、当該情報の取得に応じて当該荷物60の当該預かり先への接近を検知することを更に実行するように構成されていてもよい。この場合、預かり先への荷物60の接近を高い精度且つ高い安定性で検知し得る。
【0110】
荷物60に付された送信機62は、当該荷物60の配送環境に関する情報を検出する環境センサ63を含み、宅配業者サーバ100、電子商店サーバ200及び広告代理店サーバ300の少なくともいずれかは、環境センサ63により検出された情報に基づいて、荷物60の配送環境に関する情報を当該荷受人の端末30に送信することを更に実行するように構成されていてもよい。この場合、送信機62の環境センサ63を利用して、荷物60の配送環境に関する荷受人の安心感を高めることができる。
【0111】
宅配業者サーバ100、電子商店サーバ200及び広告代理店サーバ300の少なくともいずれかは、荷受人の嗜好に関する情報に基づいて利用可能な預かり先を絞り込むことを更に実行するように構成されていてもよい。
【0112】
この場合、荷受人が利用可能な預かり先を当該荷受人の嗜好にマッチしたものに絞り込むことで、当該荷受人による預かり先の利用を更に促すことができる。宅配業者サーバ100、電子商店サーバ200及び広告代理店サーバ300の少なくともいずれかは、荷物60の配達コードを含む配達情報を荷受人の端末30に送信することと、配達情報を送信した荷受人の端末30から、荷物60の受領を示す情報を取得することと、を更に実行するように構成されていてもよい。この場合、預かり先を訪れるタイミングが宅配者と荷受人とでずれている場合であっても容易に受領確認を行うことができる。
【0113】
荷物60の配達情報は、配達コードの入力により特典提供を受けられるサイトのリンクを含んでいてもよい。この場合、配達情報の送信の機会を更なる販促活動に有効活用できる。
【0114】
以上、実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、上述した宅配管理システム1は、必ずしも宅配業者サーバ100、電子商店サーバ200及び広告代理店サーバ300を備える必要はなく、少なくとも一つのサーバを備えていればよい。
【0115】
上述した宅配管理方法は、通信販売により購入された商品の配達のみでなく、個人から個人への荷物の配達(以下、「一般の荷物の配達」という。)にも適用可能である。上述した宅配管理方法を一般の荷物の配達に適用する場合、送り主と荷受人との間に電子商店サーバ200が介在することはないので、宅配に関連する電子商店サーバ200の各種機能(嗜好データベース221、預かり先候補絞込部223、預かり先情報取得部224、預かり先情報送信部225、及び配達先更新部226)は、宅配業者サーバ100に組み込まれる。更に、広告代理店サーバ300の機能が宅配業者サーバ100に組み込まれてもよい。
【解決手段】宅配管理システム1は、宅配業者サーバ100、電子商店サーバ200及び広告代理店サーバ300を備え、宅配業者サーバ100、電子商店サーバ200及び広告代理店サーバ300の少なくともいずれかは、事前登録されている複数の預かり先のうち、荷物の受取人が利用可能な預かり先の広告情報を取得し、当該預かり先の広告情報を荷受人の端末30に送信することと、預かり先の広告情報が荷受人の端末30に送信された後に、当該預かり先を配達先とする要求を当該荷受人の端末30から取得し、当該荷物の配達先を当該預かり先に変更することと、を実行するように構成されている。