(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ゴミ(G)を保護するためのゴミ被覆体(1)と、該ゴミ被覆体(1)を取着するためのシャフト(2)と、該シャフト(2)を水平状軸心(La)廻りに回転自在に支持する左右一対の枢支部材(3)(3)と、該シャフト(2)の一端部に連結され該シャフト(2)を上記水平状軸心(La)廻りに回転させて上記ゴミ被覆体(1)をロール状に巻き取るための手動ハンドル(4)と、を備えたゴミ被覆保護装置であって、
上記左右一対の枢支部材(3)(3)夫々から上方突出状に設けられた上柱部(61)(61)と、左右一対の上記上柱部(61)(61)の上部を左右方向に連結する上連結部(62)と、を有し、
弾発的に拡大自在な横断面U字状の被覆体用着脱挟持具(52)を、上記ゴミ被覆体(1)を介して、上記シャフト(2)の円形状の外周面(2d)に外嵌状に取着することで、上記ゴミ被覆体(1)は上記シャフト(2)に着脱自在に取着され、
さらに、ロール状に巻き取られた上記ゴミ被覆体(1)を上方から目隠しするための帯状の化粧シート体(7)を備え、
上記化粧シート体(7)は、上記上連結部(62)に掛けて二つ折りに折り曲がるように配設され、ロール状の上記ゴミ被覆体(1)の前面側に垂れ幕状に配設される前方用片部(71)と、ロール状の上記ゴミ被覆体(1)の後方側に垂れ幕状に配設される後方用片部(72)と、を有し、
弾発的に拡大自在な横断面U字状のシート体用着脱挟持具(51)を、上記化粧シート体(7)を介して、上記上連結部(62)の円形状の外周面(62d)に外嵌状に取着することで、上記化粧シート体(7)は上記上連結部(62)に着脱自在に取着され、
さらに、上記前方用片部(71)の内面側の下部に面状ファスナーの雌雄一方部材(78)が取着されると共に、上記後方用片部(72)の内面側の下部に面状ファスナーの雌雄他方部材(79)が取着され、上記雌雄一方部材(78)と上記雌雄他方部材(79)とが係合して、ロール状の上記ゴミ被覆体(1)を上記化粧シート体(7)によって目隠し状態に保持するように構成したことを特徴とするゴミ被覆保護装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図示の実施形態に基づき本発明を詳説する。
本発明に係るゴミ被覆保護装置は、
図1及び
図2に示すように、ゴミ集積所Zに置かれたゴミGをカラスや猫等の鳥獣から保護するためのゴミ被覆体1と、ゴミ被覆体1の基端側を取着するための1本のシャフト2と、シャフト2を水平状軸心La廻りに回転自在に支持する左右一対の枢支部材3,3と、シャフト2の一端部に連結されそのシャフト2を水平状軸心La廻りに回転させるための手動ハンドル4と、を備えている。
【0011】
そして、左右一対の枢支部材3,3夫々から上方突出状に設けられる上柱部61,61と、左右一対の上柱部61,61の上部を左右方向に連結する上連結部62と、を有する門型部材6を備えている。門型部材6は、1本のパイプ材を曲げ加工にて形成したものである。
【0012】
そして、手動ハンドル4を(左右)水平状軸心La廻りに周回させることで、
図3に示すように、シャフト2に、ゴミ被覆体1をロール状に巻き取るように構成している。
【0013】
さらに、
図4及び
図5に示すように、シャフト2にロール状に巻き取られたゴミ被覆体1を、上方から目隠しするための化粧シート体7を備えている。
化粧シート体7は、合成樹脂製であって、ロール状のゴミ被覆体1を正面視及び背面視で目隠しする(美観を得る)と共に、雨や雪、直射日光(紫外線)等から保護するための保護シートを兼用している。
【0014】
化粧シート体7は、帯状であって、長手方向(前後方向)中間部7cを上連結部62に対応させて、上連結部62で二つ折りに折り曲がるように(布団干しのように)上連結部62に掛けて配設され、ロール状のゴミ被覆体1及び一対の枢支部材3,3の前面側を上方から覆う(正面視で目隠しする)前方用片部71と、ロール状のゴミ被覆体1及び一対の枢支部材3,3の後方側を上方から覆う(背面視で目隠しする)後方用片部72と、を有している。
【0015】
また、前方用片部71の内面(裏面)側の両側縁部かつ下部(下両角部)に面状ファスナの雌雄一方部材78を取着すると共に、後方用片部72の内面(裏面)側の両側縁部かつ下部(下両角部)に面状ファスナの雌雄他方部材79を取着している。
前方用片部71をロール状のゴミ被覆体1の前方側に垂れ幕状に配設すると共に、後方用片部72をロール状のゴミ被覆体1の後方側に垂れ幕状に配設して、雌雄一方部材78と雌雄他方部材79を係合させて目隠し状態を保持している。つまり、化粧シート体7の一端縁部(前方用片部71の下端縁部)と他端縁部(後方用片部72の下端縁部)とを閉じた袋状として、ロール状のゴミ被覆体1を包囲して保護できる。また、ロール状のゴミ被覆体1の前端縁部が自重にて垂れ下がって化粧シート体7から下方へはみ出す(露出する)のを防止する。ゴミ被覆体1をロール状に保持する作用も得られる。また、強風等による捲れや音(バタツキ音)を防止している。なお、
図2と
図3に於て、雌雄一方部材78と雌雄他方部材79は図示省略している。
【0016】
化粧シート体7は、横断面U字状のシート体用着脱挟持具51にて、上連結部62に着脱自在(交換自在)に取着している。
図6に示すように、シート体用着脱挟持具51(以下、第1挟持具51と呼ぶ場合もある)は、横断面C字状部51cと、C字状部51cの両端部夫々から延伸状に下方へ突設され開口部を形成する左右一対の脚片部51g,51gと、を有する横断面U字状である。
上連結部62は、パイプ材から成り、(横断面)円形状の外周面62dを有している。
【0017】
第1挟持具51は、自由状態(非嵌着状態)で、C字状部51cの内周面の曲率半径寸法R51を、上連結部62の外周面62dの半径寸法R62よりも小さく設け、かつ、一対の脚片部51g,51gの先端開口寸法S51を、上連結部62の外周面62dの直径寸法D62よりも小さく設けている。
【0018】
第1挟持具51は、樹脂製であって、C字状部51cは弾発的に拡径(拡大)自在であり、一対の脚片部51g,51gは弾発的(弾性的)に開脚(拡大)自在である。
また、第1挟持具51に、C字状部51cと一対の脚片部51g,51gの弾性的復元力を補助する(挟持力を高める)横断面C字状乃至U字状の金属製の(第1の)板バネ53(
図5参照)を外嵌状に複数取着している。
【0019】
図6(a)に示すように、化粧シート体7は、上連結部62に掛けている。
図6(b)に示すように、横断面U字状のシート体用着脱挟持具51の開口部を、上方から、化粧シート体7が掛けられた上連結部62に接近させて沿わせることで、脚片部51g,51gを弾性的に拡大させ(外方へ移動させ)、
図6(c)に示すように、化粧シート体7が掛けられた上連結部62に、C字状部51c及び一対の脚片部51g,51の弾性的復元力によって(クリップのように)外嵌状に取着する。
つまり、上連結部62と第1挟持具51の間で化粧シート体7が挟圧保持(挟持)される。
そして、取着後に、人の手で、一対の脚片部51g,51gを拡大させて上方へ引き上げれば、上連結部62から第1挟持具51を(工具無しで)離脱でき、化粧シート体7の交換や清掃を行える。また目隠し状態(
図4参照)からゴミ被覆体1を引き出す際や巻き取る際に、
図3に示すように、化粧シート体7の前方用片部71をシャフト2の後方側へ垂れ幕状となるように配設して巻取り・引き出し準備状態に変更できる。
【0020】
また、
図5に示すように、化粧シート体7の左右幅寸法W7の40%以上75%以下を、第1挟持具51が挟持するように、第1挟持具51(の数及び/又は左右寸法)を設けている。40%未満であると、強風等で化粧シート体7が捲れたままとなる虞れがあり、75%を超えると、着脱作業に手間がかかる。また、第1挟持具51は、2個以上4個以下とするのが望ましい。第1挟持具51を1個にすると、第1挟持具51を長く形成する必要があり、着脱が困難になる。4個を超えると、着脱作業回数が増えて手間である。
【0021】
また、
図1乃至
図4及び
図7に示すように、ゴミ被覆体1は、後方基端縁部1bをシャフト2に対応させて(掛けて)、横断面U字状の被覆体用着脱挟持具52にて、シャフト2に着脱自在(交換自在)に取着している。
図7に示すように、被覆体用着脱挟持具52(以下、第2挟持具52と呼ぶ場合もある)は、第1挟持具51と同じ着脱構造であって、横断面C字状部52cと、C字状部52cの両端部夫々から延伸状に下方へ突設された左右一対の脚片部52g,52gと、を有している。
シャフト2は、(横断面)円形状の外周面2dを有している。
【0022】
第2挟持具52は、自由状態(非嵌着状態)で、C字状部52cの内周面の曲率半径寸法R52を、シャフト2(後述のパイプ部材20)の外周面2dの半径寸法R2よりも小さく設け、かつ、一対の脚片部52g,52gの先端開口寸法S52を、シャフト2の外周面2dの直径寸法D2よりも小さく設けている。
【0023】
第2挟持具52は、樹脂製であって、C字状部52c及び脚片部52g,52gは弾発的(弾性的)に拡大自在である。
また、第2挟持具52に、弾性的復元力を補助する横断面C字状乃至U字状の金属製の(第2の)板バネ54(
図1参照)を外嵌状に複数、取着している。
そして、第1挟持具51と同じ作用を発揮する。つまり、
図7(a)〜(c)に示すように、第2挟持具52は弾性的に拡大した後に、弾性的復元力によってゴミ被覆体1が配設されたシャフト2に外嵌状に取着(嵌着)する。つまり、シャフト2と第2挟持具52の間でゴミ被覆体1が挟圧保持される。化粧シート体7と同様に、交換や清掃が容易に行える。
【0024】
また、
図1に示すように、シャフト2の巻き取り幅(巻取り有効長さ)寸法W2の40%以上75%以下を、第2挟持具52がゴミ被覆体1を挟持するように、第2挟持具52(の数及び/又は左右寸法)を設けている。40%未満であると、引き出しや巻取りの際に捲れてからまる虞れがあり、75%を超えると、着脱作業に手間がかかる。また、第2挟持具52は、2個以上4個以下とするのが望ましい。第2挟持具52を1個にすると、第2挟持具52を長く形成する必要があり、着脱が困難になる。4個を超えると、着脱作業回数が増えて手間である。
図例の第1・第2挟持具51,52は、言い換えると、樹脂製の筒状体に長手方向に沿った一条のスリット開口を設けた形状であって、横断面C字状やチューリップ形状等もある。
また、第1・第2着脱用挟持具51,52の変形例としては、金属製板材や金属製の線材を横断面U字状等に(弾発的に開脚自在に)形成したものとするも良い。
【0025】
また、ゴミ被覆体1は、可撓面状であって、カラスや猫等の鳥獣がゴミGに接近して荒らし、ゴミGが散乱するのを防止可能であれば良い。
ゴミ被覆体1は、図例のような合成樹脂製のネット、或いは、図示省略するが、ブルーシートや幌等の合成樹脂製のシート等である。
ゴミ被覆体1は、シャフト2の巻き取り幅寸法W2よりも、長い被覆体幅寸法W1を有している。つまり、シャフト巻き取り状態で、左右端縁に折り返し重ね部が形成されているので、シャフト2の巻き取り幅寸法W2よりも幅広くゴミGを保護でき、左右幅の広いゴミ集積所Zに対応できる。言い換えると、幅広のゴミ被覆体1を、コンパクトに片づけることができる。
【0026】
図8に示すように、左右一対の枢支部材3,3は、シャフト2の一端部が差し込まれる第1ベアリング31と、第1ベアリング31が前後左右上下方向に移動するのを規制するプランマブロックやピローブロック、ベアリングカバー、ベアリングケース等の第1ベアリング保持部材30Aと、シャフト2の他端部が差し込まれる第2ベアリング32と、第2ベアリング32が前後左右上下方向に移動するのを規制する第2ベアリング保持部材30Bと、を備えている。
上柱部61は、ベアリング保持部材30(30A,30B)の上部に溶接にて固着されている。なお、
図8に於て、ゴミ被覆体1及び第2挟持具52は図示省略している。
【0027】
シャフト2は、パイプ部材20と、パイプ部材20の一端部20aに第1の先端部21aが差し込まれて溶接にて固着されると共に第1の基端部21bが第1ベアリング31に差し込まれる第1短軸部材21と、パイプ部材20の他端部20bに第2の先端部22aが差し込まれて溶接にて固着されると共に第2の基端部22bが第2ベアリング32に差し込まれる第2短軸部材22と、を備えている。
そして、第1短軸部材21の基端面に、ボルト部材42にて固着されるカラー部材40及び板状の取付金具41を介して、図外の手動ハンドル4が取着されている。
左右水平軸状の手動ハンドル4を、水平状軸心La廻りに周回させることで、シャフト2が水平状軸心La廻りに回転する。
【0028】
また、
図1乃至
図5に示すように、左右一対の枢支部材3,3夫々から下方突出状に設けられ板材から成る下柱部81,81と、左右一対の下柱部81,81の下部を左右方向に連結する角パイプから成る下連結部82と、下連結部82の左右中間部から下方突出状に設けられた角パイプから成る支柱部83と、を有するスタンド部材8を備えている。
下柱部81は、ベアリング保持部材30(30A,30B)の下部(下面)にボルトナット結合によって固着されている。
【0029】
また、スタンド部材8を立設させるための基台9を備えている。基台9は、支柱部83の下端部83bが抜き差し自在に差し込まれる平面視長円形状の長孔91を有している。
基台9は、物干し竿支持用支柱を立設させるための(物干し竿支持柱用の)ブロック台から成る。基台9(ブロック台)は、コンクリートブロックや、内部に水を貯水可能な中空ブロック形状の樹脂成型品等自由である。
【0030】
図9及び
図10に示すように、支柱部83は、横断面矩形状(長方形状)の角パイプから成る。
下端部83bの幅広の前面83e及び後面83fが、下端縁から所定上下寸法L83だけ、プレス加工によって、押圧され、厚み寸法T83を、基台9の長孔91の幅寸法(短手寸法)E91に抜き差し可能に成形されている。長孔91の平面視平行状の二つの長辺91a,91aに、前面83e及び後面83fを夫々対応させて差し込んでいる。
【0031】
また、プレス加工によって、下端縁から所定上下寸法L83の範囲のプレス加工部と、非プレス加工部(素材寸法部位)と、の境に、段差部83kが形成され、この段差部83kが基台9の上面(長孔91の開口縁部)に当接して、支柱部83の差込量が規制される(一定に保持される)ように構成している。
【0032】
また、
図1と
図5に示すように、シャフト2と、一対の枢支部材3,3と、手動ハンドル4(カラー部材40と取付金具41)と、門型部材6と、スタンド部材8と、を有する全体枠形状の装置本体10を備えている。
言い換えると、装置本体10は、正面視矩形状枠体の上下中間部に左右一対の枢支部材3,3を介してシャフト2を(左右水平状軸心La廻りに回転自在に)橋架状に設け、かつ、矩形状枠体の下辺部材の左右中間部から支柱部83を垂設した、全体枠構造である。このような枠体形状は、シャフト2及び枢支部材3,3を保護するような大きな箱型ケーシングが不要で、簡素化と軽量化を実現している。
【0033】
なお、本発明は、設計変更可能であって、シャフト2や門型部材6やスタンド部材8は、鉄やステンレス等の金属製に限らず、樹脂製であっても良い。また、図示省略するが、ゴミ被覆体1の展開使用状態(
図2参照)において、化粧シート体7の前方用片部71をシャフト2の前方側に垂れ幕状に配設して、シャフト2や枢支部材3を保護するように使用するも良い。また、図示省略するが、1本の鉛直状柱の上下中間部の外面にベアリング保持部材30を固着することで、枢支部材3から上方突出状に設けられた(鉛直状柱の上部側から成る)上柱部61と、枢支部材3から下方突出状に設けられた(鉛直状柱の下部側から成る)下柱部81と、を構成するも良い。
【0034】
以上のように本発明のゴミ被覆保護装置は、ゴミGを保護するためのゴミ被覆体1と、ゴミ被覆体1を取着するためのシャフト2と、シャフト2を水平状軸心La廻りに回転自在に支持する左右一対の枢支部材3,3と、シャフト2の一端部に連結されシャフト2を水平状軸心La廻りに回転させてゴミ被覆体1をロール状に巻き取るための手動ハンドル4と、を備えたゴミ被覆保護装置であって、左右一対の枢支部材3,3夫々から上方突出状に設けられた上柱部61,61と、左右一対の上柱部61,61の上部を左右方向に連結する上連結部62と、を有し、さらに、上連結部62に取着され、ロール状に巻き取られたゴミ被覆体1を上方から目隠しするための化粧シート体7を備えたので、ゴミ被覆体展開作業とゴミ被覆体片づけ作業を一人で容易かつ迅速に行うことができる。しかも、熟練者でなくてもゴミ被覆体1をロール状に美しくコンパクトに片づけることができ、ゴミ被覆体不使用状態で、周囲の美観を損ねずに保管できる。ゴミ被覆体1を雨風や雪から保護でき高寿命化を図れる。ゴミ被覆体1を使用するためや収納するために搬送する必要がなく、ゴミ被覆体1の準備や片づけにかかる手間と時間を削減できる。電源等の動力源が必要無く、省エネの面からも優れている。構造が簡素で故障の虞れが少なく、保守・点検等の手間を削減できると共に容易かつ迅速に製造できる。簡素な構造としながらも、ロール状となったゴミ被覆体1を容易かつ迅速に目隠しすることができる。
【0035】
また、上連結部62は円形状の外周面62dを有し、上連結部62に掛けられた化粧シート体7を、弾発的に開脚自在な横断面U字状のシート体用着脱挟持具51にて、上連結部62に着脱自在に取着したので、化粧シート体7が劣化や破損した場合に、工具無しで簡単・容易に交換できる。様々な種類の化粧シート体7をシャフト2に取着できる。上連結部62に化粧シート体7を取り付けるための孔等を加工する必要がなく、容易に(安価に)製作できる。
【0036】
また、シャフト2は円形状の外周面2dを有し、シャフト2に後方基端縁部1bを対応させたゴミ被覆体1を、弾発的に開脚自在な横断面U字状の被覆体用着脱挟持具52にて、シャフト2に着脱自在に取着したので、ゴミ被覆体1が劣化や破損した場合に、工具無しで簡単・容易に交換できる。様々な種類のゴミ被覆体1をシャフト2に取着できる。シャフト2にゴミ被覆体1を取り付けるための孔等を加工する必要がなく、容易に(安価に)製作できる。
【0037】
また、左右一対の枢支部材3,3夫々から下方突出状に設けられた下柱部81,81と、左右一対の下柱部81,81の下部を左右方向に連結する下連結部82と、下連結部の左右中間部から下方突出状に設けられた支柱部83と、を有し、支柱部83は、角パイプから成り、基台9の長孔91に抜き差し自在な下端部83bを有するので、設置を容易かつ迅速に行うことができる。支柱部83を円形パイプとした場合に比べて、支柱部83の廻り止めが必要なく、容易(安価)に製造できる。廻り止めが不要となり、支柱部83の抜き差しを容易かつ迅速に工具無しで行うことができる。支柱部83が鉛直状の柱軸心廻りに回転せず、ゴミ被覆体1の引き出しや巻取りを一人で容易に行うことができる。
【0038】
また、左右一対の枢支部材3,3は、シャフト2の一端部が差し込まれる第1ベアリング31と、シャフト2の他端部が差し込まれる第2ベアリング32と、を備え、シャフト2は、パイプ部材20と、パイプ部材20の一端部20aに先端部21aが差し込まれて固着されると共に基端部21bが第1ベアリング31に差し込まれる第1短軸部材21と、パイプ部材20の他端部20bに先端部22aが差し込まれて固着されると共に基端部22bが第2ベアリング32に差し込まれる第2短軸部材22と、を備え、さらに、第1短軸部材21の基端面に手動ハンドル4が取付金具41を介して取着されているので、シャフト2を1本の中実棒材で形成した場合に比べて軽量にできる。第1・第2ベアリング31,32に差し込まれるシャフト2の両端部が第1・第2短軸部材21,22で形成されるため、旋盤加工等の高精度な機械加工は、パイプ部材20に取着前の第1・第2短軸部材21,22に行えば良く、高精度かつ容易に加工でき、品質を安定させることができる。第1・第2ベアリング31,32によって、老若男女問わず、スムーズに軽くシャフト2を回転させることができる(巻取り作業を容易にできる)。歯車等を用いず構造が簡素で、手動ハンドル4の操作力を無駄なく(効率良く)シャフト2に伝達できる。
【解決手段】ゴミを保護するためのゴミ被覆体1と、ゴミ被覆体1を取着するためのシャフト2と、シャフト2を水平状軸心La廻りに回転自在に支持する左右一対の枢支部材3,3と、シャフト2の一端部に連結されシャフト2を水平状軸心La廻りに回転させてゴミ被覆体1をロール状に巻き取るための手動ハンドル4と、を備えたゴミ被覆保護装置であって、左右一対の枢支部材3,3夫々から上方突出状に設けられた上柱部61,61と、左右一対の上柱部61,61の上部を左右方向に連結する上連結部62と、を有し、さらに、上連結部62に取着され、ロール状に巻き取られたゴミ被覆体1を上方から目隠しするための化粧シート体7を備えた。