(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6113488
(24)【登録日】2017年3月24日
(45)【発行日】2017年4月12日
(54)【発明の名称】照明および/または信号装置、ならびに該装置を備える自動車
(51)【国際特許分類】
F21S 8/10 20060101AFI20170403BHJP
F21W 101/10 20060101ALN20170403BHJP
F21W 101/14 20060101ALN20170403BHJP
F21Y 101/00 20160101ALN20170403BHJP
【FI】
F21S8/10 510
F21W101:10
F21W101:14
F21Y101:00
【請求項の数】16
【外国語出願】
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-273161(P2012-273161)
(22)【出願日】2012年12月14日
(65)【公開番号】特開2013-125751(P2013-125751A)
(43)【公開日】2013年6月24日
【審査請求日】2015年9月8日
(31)【優先権主張番号】1161662
(32)【優先日】2011年12月15日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】391011607
【氏名又は名称】ヴァレオ ビジョン
【氏名又は名称原語表記】VALEO VISION
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁
(74)【代理人】
【識別番号】100146123
【弁理士】
【氏名又は名称】木本 大介
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(72)【発明者】
【氏名】クリスティーヌ、ルクレ
(72)【発明者】
【氏名】ピエール、アルボー
(72)【発明者】
【氏名】ジャン‐クロード、プエンテ
【審査官】
當間 庸裕
(56)【参考文献】
【文献】
特開平08−195104(JP,A)
【文献】
特開2004−095526(JP,A)
【文献】
国際公開第2005/047766(WO,A1)
【文献】
特表2003−521803(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/10−8/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車用の照明および/または信号装置であって、
ケーシング(2)と、
前記ケーシング(2)を少なくとも部分的に閉じる透明要素(8)と、
前記ケーシング(2)および関連する前記透明要素(8)によって区切られた内部ボリューム(Vi)に配置された少なくとも1つの光源(3)と、を備え、
前記装置は、前記内部ボリューム(Vi)に浮遊するちり粒子および/または水粒子と結合可能なプライミング粒子(13)を、前記内部ボリューム(Vi)に放出することにより、水またはちりのイオン粒子集合を重力によって除去する放出手段(12)を備える、ことを特徴とする装置。
【請求項2】
放出される前記プライミング粒子(13)は、イオンである、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
放出される前記プライミング粒子は、ヨウ化銀の粒子である、ことを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
粒子を放出する前記放出手段(12)は、前記ケーシング(2)の後部、好ましくは底に配置される、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の装置。
【請求項5】
前記ケーシングは、前記透明要素(8)に対向する背部(6)を備えるため、前記放出手段(12)は、前記背部(6)の底部(6A)に装着される、ことを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記放出手段(12)を備える前記背部(6)の底部(6A)は、前記光源(3)の下に配置される、ことを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記透明要素(8)と前記ケーシング(2)との間に挿入されたリフレクタ(4)を備え、前記放出手段(12)は、前記リフレクタ(4)の後方、かつ、前記リフレクタと前記ケーシング(2)との間に配置される、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の装置。
【請求項8】
前記リフレクタ(4)は、前記内部ボリューム(Vi)をフロントサブボリューム(Vs1)およびリアサブボリューム(Vs2)に2分割し、前記フロントサブボリューム(Vs1)および前記リアサブボリューム(Vs2)は、互いに連通し、前記放出手段(12)は、前記リアサブボリューム(Vs2)の内部に配置される、ことを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記プライミング粒子(13)と結合した前記ちりおよび/または水の粒子を、前記内部ボリューム(Vi)の外に除去する除去手段(14)を備える、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の装置。
【請求項10】
前記除去手段(14)は、前記ケーシング(2)の底後部(7B)に配置される、ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記除去手段(14)と連通するリザーバ(17)を備え、前記リザーバ(17)は、前記プライミング粒子(13)と結合したちりおよび/または水の粒子を集めるように構成される、ことを特徴とする請求項9または10に記載の装置。
【請求項12】
前記除去手段(14)は、前記ケーシング(2)の壁(7B)のうちの1つに配置された少なくとも1つの開口(15)を備える、ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の装置。
【請求項13】
前記プライミング粒子(13)と結合した水粒子を前記内部ボリューム(Vi)から前記内部ボリューム(Vi)の外部へと通過させることができる呼吸膜(16)によって、前記開口(15)が閉じられる、ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記除去手段(14)は、少なくとも1つのチャネル、好ましくはバッフル形状のチャネルを備える、ことを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の装置。
【請求項15】
請求項1乃至14のいずれかに記載の照明および/または信号装置(1)を少なくとも1つ備える、ことを特徴とする自動車。
【請求項16】
プライミング粒子を放出する前記放出手段(12)は、前記自動車の動作の停止の少なくとも一部の間に起動する、ことを特徴とする請求項15に記載の自動車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明および/または信号装置、特に自動車のフロント前照灯および尾灯に関する。
【0002】
本発明は、特に自動車に適しているが、この適用に限定されず、例えば、建物の固定照明装置にも適用可能である。
【背景技術】
【0003】
自動車のフロント前照灯内の空気と外気との間の温度差のために、内部空気に存在する湿気が、より冷たい前照灯のグレージング要素(glazing element)と接触すると、凝結することが知られている。次いで、前照灯の内側に向いたグレージング要素の内面に、水滴が形成される。このような現象は、外気の温度が5℃未満の際に、頻繁に観察される。外気温度が0℃を下回ると、これらの水滴は、グレージング要素の内面に霜の層を形成するまで凍結する。
【0004】
また、フロント前照灯での白熱灯の使用は、これらランプにより発生する熱により、グレージング要素に形成された水滴の非常に速い蒸発を引き起こすことも知られている。
【0005】
しかし、関連する電力消費を減少しつつ、より良質な光を供給する新しい光源の使用頻度が増えると、それと引き換えに、前照灯内で発生する熱が減少し、グレージング要素に形成される水滴を蒸発させるには、もはや不十分になる。
【0006】
この欠点を軽減するために、特許文献(米国特許第7262388B2号)は、車両前照灯のケーシングに、加熱装置を装着することを提案している。
【0007】
しかし、このような加熱装置の高い電力消費に加えて、前照灯のグレージング要素に対する加熱装置の配置は、形成される凝結の迅速な除去は不可能である。これは、ユーザが車両の照明システムをオンにしてすぐに、照明システムが完全に動作することを望むユーザの期待に合致しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、この欠点を改善すること、特に、例えば自動車に搭載される、照明および/または信号装置のグレージング要素への水滴および霜の形成を防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このために、本発明によれば、ケーシングと、ケーシングを少なくとも部分的に閉じる透明要素と、ケーシングおよび関連する透明要素によって区切られた内部ボリュームに配置された少なくとも1つの光源と、を備える自動車用の照明および/または信号装置は、前記内部ボリュームに浮遊するちり粒子および/または水粒子と結合可能なプライミング粒子を、内部ボリュームに放出することにより、水またはちりのイオン粒子集合を重力によって除去する放出手段を備えることに、注目されたい。
【0010】
よって、本発明によれば、放出されるプライミング粒子と、照明および/または信号装置の内部ボリューム内で浮遊するちりおよび/または水の粒子とは、互いに引き付け合い、その後互いに結合する。プライミング粒子が、1つまたは複数のちりまたは水粒子と結合されると、これにより粒子の集合が形成されるが、この集合はより重く、重力の影響下で下向きに引っ張られる。このように、照明および/または信号装置の内部ボリューム内の空気に存在するちりの粒子および水の粒子は、重力によって除去されるが、この除去は、内部空気の温度にかかわらず、内部空気を乾燥させ、かつ、内部ボリュームに向いたグレージング要素の面への水滴の形成を防止する。
【0011】
本発明に係る一実施形態において、放出されるプライミング粒子は、正のイオンおよび/または負のイオンである。
【0012】
変形例または追加例として、放出されるプライミング粒子は、ヨウ化銀の粒子である。特に、ヨウ化銀の結晶構造は、雪の結晶構造と似ているので、ヨウ化銀は、氷に似た構造に水粒子を整列させ、水滴を凍らせ、水滴を沈殿させる反応を引き起こす。
【0013】
好ましくは、粒子を放出する手段は、ケーシングの後部、好ましくは底に配置され、これら手段が、光源によって放射される光線と干渉することを防止する。
【0014】
さらに、ケーシングは、透明要素に対向する背部を備えるため、放出手段は、前記背部の底部に好適に装着してもよい。
【0015】
特に、放出手段を備える背部の底部は、好ましくは、光源の下に配置され、光源が取り付けられる支持部への水粒子の集積を、防止または少なくとも制限する。
【0016】
さらに、装置は、透明要素とケーシングとの間に挿入されたリフレクタを備えるため、放出手段は、リフレクタの後方、かつ、リフレクタとケーシングとの間に好適に配置され、光源によって放射された光線の前に、霧が形成されるのを防止する。
【0017】
好ましくは、リフレクタは、内部ボリュームを2分割して、互いに連通するフロントサブボリュームおよびリアサブボリュームを定義し、放出手段は、前記リアサブボリュームの内部に配置される。
【0018】
さらに、前記装置は、プライミング粒子と結合したちりおよび/または水の粒子を、内部ボリュームの外に除去する除去手段を備える。
【0019】
好適には、除去手段は、ケーシングの底後部に配置される。
【0020】
好ましくは、前記装置は、プライミング粒子と結合したちりおよび/または水の粒子を集めるように構成された、除去手段と連通するリザーバを備える。
【0021】
さらに、除去手段は、ケーシングの壁のうちの1つに配置された少なくとも1つの開口を好適に備え、この開口は、呼吸膜(16)、例えば、プライミング粒子と結合した水粒子を内部ボリュームから内部ボリュームの外へと通過させることが可能なゴアテックス(GORE TEX(登録商標))型の呼吸膜(16)、によって閉じることができる。
【0022】
変形例として、除去手段は、少なくとも1つのチャネル、好ましくはバッフル形状のチャネルを備えてもよい。
【0023】
さらに、本発明は、また、少なくとも1つの上述の照明および/または信号装置を備える自動車に関する。
【0024】
さらに、プライミング粒子を放出する放出手段は、好ましくは、前記自動車の動作の停止の少なくとも一部の間に起動する。
【0025】
添付の1つの図面から、本発明をどのように具現化できるかが明確に理解されよう。この図において、同一の参照符号は、同様の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明に係る照明および/または信号装置の例の概略的な断面図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1は、本発明に係る自動車のフロント照明および/または信号装置1(以下、フロント前照灯と呼ぶ)を模式的に示している。
【0028】
勿論、本発明は、フロント前照灯に限定されず、自動車の尾灯、より一般的には、内部で凝結の形成が見られる、光を放射可能な任意の装置にも同様に適用される。
【0029】
以下、”上”および”下”の概念は、それぞれ、
図1の上部および底部を指す。同様に、”前”および”後ろ”の概念は、
図1の左側および右側に対して定義される。
【0030】
図1に示されるように、フロント前照灯1は、ケーシング2(「リアユニット」または「光ユニット」という)と、リフレクタ4と、マスク5と、を備え、このケーシング2は、支持部として特に使用され、この支持部には、1つまたは複数の光源3(
図1では1つのみ示す)が特に機械的に取り付けられる。
【0031】
ケーシング2は、また、フロント前照灯1を車両(不図示)に接続するために用いられる。このために、ケーシング2は、安定した車両との機械的接続を提供するための、複数の固定点(これに例えば、ネジ山が関連する)を備える。
【0032】
さらに、略皿状のケーシング2は、背部6と、周辺バンド7とを備えるが、周辺バンド7は、
図1において上部7Aおよび底部7Bのみが図示されている。周辺バンド7は、背部6に対して略垂直方向に延びる。
【0033】
ヘッドライト1は、また、光源3の1つまたは複数の光線が通過し、車両が占める道路を照らし出すための、透明要素8を備える。この要素は、例えば、ガラスまたはポリカーボネート製のグレージング要素を含む。要素8は、要素に達する、光源3によって放射される光線の光束の少なくとも75%を通過させるという点で、透明であると言える。換言すると、透明要素8は、光源3の光度測定機能を最大25%劣化させる。
【0034】
さらに、透明要素8は、前照灯1の外部の気流に晒される前壁8Aと、前壁8Aの外形に沿って延び、かつ、バンド7の自由周縁9においてケーシング2に固定されるように構成される周辺スカート8Bと、により形成される。換言すると、ケーシング2の自由縁9は、溝状のベアリング面を形成し、このベアリング面に対して、透明要素8の周辺スカート8Bを押し付けることができる。よって、ひとたび取り付けられると、透明要素8は、ケーシング2を閉じることにより、その内部に光源3が収容される内部ボリュームViを区切る。
【0035】
さらに、
図1に示されるように、フロント前照灯1は、1つの光源3を備える。当然ながら、変形例として、複数の光源も考えられる。
【0036】
キセノン型のガスを用いたディスチャージランプを形成することも可能であるが、光源3は、道路に当てられるビームを形成する光線の起点に、1つまたは複数の発光ダイオードを好適に備える。
【0037】
さらに、光源3は、例えばプリント回路によって形成された支持部10に装着される。シェル型のリフレクタ4を用いて、光源から放射される光線が透明要素8へと向けられるが、このシェル型のリフレクタ4の底には、光源3が配置される。また、ジオプトリ11、例えばレンズが、光源3の前に配置され、光源によって放射された光線の多くを、所与の方向の周りに集中させる。
【0038】
本発明によれば、
図1に示すように、フロント前照灯1は、また、内部ボリュームViに浮遊するちり粒子および/または水粒子(不図示)と結合可能な正イオンおよび/または負イオン13を内部ボリュームViに放出するイオン化装置12を備える。
【0039】
図1の例において、イオン化装置12は、ケーシング2の背部6に取り付けられる。特に、光源3の支持部10の下で、背部6の底部6Aに好適に取り付けられる。当然ながら、イオン化装置12は、変形例として、背部6の上部6Bに固定することもできる。
【0040】
透明要素8とケーシング2との間に挿入されたリフレクタ4およびマスク5は、内部ボリュームViを2つに分割するが、それらは、互いに連通するフロントサブボリュームVs1およびリアサブボリュームVs2を画定する。イオン化装置12は、よって、リアサブボリュームVs2内に収容される。
【0041】
したがって、本発明によれば、イオンは、前照灯1の内部ボリュームVi内の空気中に浮遊する水粒子と特に結合し、各イオンは、その性質に応じて、1つまたは複数の水粒子と結合することができる。このように形成されたイオン−水粒子の集合は、重力の影響下で、周辺バンド7の底部7Bに引き寄せられる。これにより、ボリュームVi内に存在する空気が乾燥するが、これは、内部空気と外気との間の温度差にかかわらず、透明要素8への凝結の層の出現を防ぐ。
【0042】
さらに、ケーシング2の背部6の底部6Aへのイオン化装置12の配置は、光源3の有効性に悪影響を与え得る、リアサブボリュームVs2での粒子の放出を閉じ込め、かつ、フロントサブボリュームVs1内の粒子の放出を制限することを可能にする。装置は、バッフルにより通気要素と関連させて、通気要素から到着して照明および/または信号装置に入る空気を乾燥させ、この空気の水分含有量の増加を制限してもよい。
【0043】
さらに、このようなイオン化装置12の配置は、湿度に敏感な光源3の支持部10に対する、イオン−水粒子またはイオン−ちり粒子の集合の、重力による堆積を制限可能にするが、これらの集合は、基本的にイオン化装置12の近傍に形成されるものである。
【0044】
高い有効性のために、車両が動作を止めた際に、所定の期間または車両が動作しない時間全体のいずれかで、イオン放出手段12を起動することが好ましい。このために、イオン放出手段12を制御するための適切な手段を提供してもよい。言うまでもなく、車両の動作中に、イオン放出手段を利用することも考えられる。
【0045】
さらに、本発明によれば、前照灯1は、イオン13と結合したちりおよび/または水の粒子を、内部ボリュームViの外に除去する手段14も備える。
【0046】
除去手段14は、イオン化装置12の近傍で、前照灯1の後部に配置される。これらは、周辺バンド7の底部7Bに配置された、開口15(例えば、前照灯1の幅の部分に沿って延びるスロット)の形態を取る。
【0047】
さらに、サブボリュームVs2に向いた開口15の面は、イオンと、結合した水粒子とで形成された集合を、内部サブボリュームVs2から外部へ通過させることが可能な(矢印Fは、形成された集合の移動を表す)、例えばゴアテックス(GORE TEX)型の呼吸膜16によって覆われる。
【0048】
さらに、フロント前照灯1は、除去手段14に接続され、かつ、イオン13と結合したちりおよび/または水の粒子を受けることが可能な、リムーバブルリザーバ17を好適に備える。これにより、リザーバ17は、その最大充填レベルに達した時点で、空にすることができる。
【0049】
変形例または追加例では、放出手段は、ヨウ化銀の粒子を放出し、イオン13に関する説明と同様の態様で、フロント前照灯1のボリュームVi内の空気を乾燥させることができる。この場合には、放出手段は、拡散手段の形態を取ることができる。