【実施例】
【0400】
以下の実施例は、実施形態を作製し、使用する方法の完全な開示および説明を当業者に提供するために記載され、発明者らが本発明として認識する範囲を限定することも、以下の実験が行われる全てまたは唯一の実験であることを表すことも意図されていない。使用される数値(例えば、量、温度など)についての正確性を確保するための努力がなされたが、いくらかの実験誤差および偏差が考慮されるべきである。有機合成および医薬品化学の当業者によって理解されるであろうように、以下に記載される具体的な条件が例示的なものであり、変更することができ、定法により他の試薬および製品に適合させることができる。特に示されない限り、部は重量部であり、分子量は重量平均分子量であり、温度は摂氏温度であり、圧力は大気圧または大気圧付近である。一般的な略語が用いられ得る。
【0401】
実施例において言及される際、HPLCおよびLCMSプロトコルは、以下のとおりである。
【0402】
【表46】
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【0403】
【表47】
[この文献は図面を表示できません]
【0404】
【表48】
[この文献は図面を表示できません]
【0405】
キラルHPLC方法:
【0406】
【表49】
[この文献は図面を表示できません]
【0407】
【表50】
[この文献は図面を表示できません]
【0408】
オクタヒドロインドリジン部分の合成
実施例1:(RS,SR,RR,SS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミンの合成
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
(R/S)−ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7(1H)−オンの調製:
全体が参照により本明細書に援用されるJ.Chem.Soc.,Perkin Trans.1 1986,447−453に記載されるように、化合物を調製した。
【0409】
4−アミノブチルアルデヒドジエチルアセタール(6.4g、39.7mmol)および酸化メシチル(20ml、175.2mmol)をそのまま混合し、室温で1時間撹拌した。この後、反応混合物を2.5MのHClで抽出し、抽出物をエーテルで洗浄した。水層を3時間にわたって還流状態で加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、体積を約50%だけ減少させた。濃縮された水層を氷上で冷却し、塩化メチレン(約100ml)で希釈した。混合物を、水酸化カリウム水溶液で塩基性化し、層を分離した。水層を塩化メチレン(100ml)でさらに抽出し、組み合わされた有機抽出物を炭酸カリウム水溶液で洗浄した。有機層を炭酸カリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。純粋なEtOAcで溶離する、シリカゲルにおけるフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製により、生成物が淡黄色の油、3.2g(48%の収率)として得られた。混合物を、(カラムクロマトグラフィーの代わりに)K
2CO
3からの蒸留によって精製して、同様の収率のケトンを得ることもできる。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ:3.02(dt,J=8.8、3.6Hz、1H)、2.74〜2.84(m,1H)、2.38〜2.54(m,3H)、2.09〜2.24(m,2H)、1.86〜2.02(m,2H)、1.72〜1.82(m,1H)、1.45〜1.57(m,1H)、1.24(s,3H)、0.92(s,3H)。
【0410】
(R/S)−ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7(1H)−オン−オキシムの調製:
全体が参照により本明細書に援用されるJ.Chem.Soc.,Perkin Trans.1 1986,447−453に記載されるように、化合物を調製した。
【0411】
EtOH(10ml)およびピリジン(10ml)中の(R,S)−ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7(1H)−オン−オキシム(2.9g、17.3mmol)とヒドロキシルアミン塩酸塩(1.2g、17.3mmol)との混合物を、加熱還流させ、混合物を2時間撹拌した。高粘度の沈殿物が発生する。反応混合物を室温に冷ました後、混合物を−18℃の冷凍庫に入れ、ここで、それを1時間放置した。次に、混合物をろ過し、ろ過ケーキを低温のEtOH(2×5ml)で洗浄したところ、オキシム(3.00g、95%)が固体として得られた。
LCMS(m/z):183(MH
+)、RT=0.89分。(プロトコル−1)
【0412】
(R/S,S/R,R/R,S/S)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミンの調製:
(R,S)−ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7(1H)−オン−オキシム(3.2g、17.6mmol)をAcOH(30ml)に溶解させた。透明の溶液をParr水素化フラスコに移し、窒素下に置いた。PtO
2(0.5g)を窒素下でParrフラスコに加えた。次に、混合物をParr水素化装置に移し、排気し、水素(×3)を充填した。LC/MSおよびTLCがアミンへの完全な反応を示すまで、混合物を(任意に、水素を補充しながら)55〜60psiで水素化した。完全な反応の後、混合物を窒素下に置き、Celiteの小さいパッドを通してろ過した。ろ過ケーキをMeOH(×3)で洗浄し、ろ液を減圧下で濃縮したところ、オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミンが塩として残り−収量は定量的であると推定される(yield assumed quantitative)、高真空下で乾燥させた後、アミンを置換反応に直接使用した。
【0413】
(R/S,S/R,R/R,S/S)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミンの調製:
MeOH/H
2O(50:10)中の、オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン酢酸塩(4.1g、14.1mmol)と、ジクロロ−5−フルオロピリミジン(2.83g、17mmol)と、NaHCO
3(3.6g、42.4mmol)との混合物を、45℃で12時間撹拌した。両方のジアステレオマーをLC/MSおよびTLCによって検出した。揮発物を除去し、100mlの、ジオキサン中4NのHClを、粗反応混合物に加えた。揮発物を除去し、粗混合物をシリカゲル上に吸着させた。溶離液としてDCM/MeOH中2NのNH
3(90:10)を用いてジアステレオマーを分離するために、Combi−flashカラムクロマトグラフィーを行った。カラム精製により、生成物が74%の収率(3.1g)で2つのジアステレオマー[各ジアステレオマーが、2つの鏡像異性体の混合物である]の混合物としてが得られた。
【0414】
全体が参照により本明細書に援用されるJ.Chem.Soc.,Perkin Trans.1 1986,447−453において使用されるNa/ペンタノール還元の使用によって、所望の異性体が約6:1の比率で調製され得ることに留意されたい。
【0415】
実施例2:N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミンのクロマトグラフィー
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
(R/S,S/R)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミンおよび(S/SおよびR/R)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミンの調製:
MeOH/H
2O(50:10)中の、オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン酢酸塩(4.1g、14.1mmol)と、ジクロロ−5−フルオロピリミジン(2.8g、17mmol)と、NaHCO
3(3.6g、42.4mmol)との混合物を、45℃で12時間撹拌した。両方のジアステレオマーをLC/MSおよびTLCによって検出した。揮発物を除去し、100mlの、ジオキサン中4NのHClを粗反応混合物に加えた。揮発物を除去し、粗混合物をシリカゲル上に吸着させた。溶離液としてDCM/MeOH中2NのNH
3(95:5)を用いてジアステレオマーを分離するために、Combiflashカラムクロマトグラフィーを行った。カラム精製により、分離されたジアステレオマーD1およびD2が、HCl塩としてそれぞれ12%の収率(0.5g)および62%の収率(2.6g)で得られた。
【0416】
少量の各ジアステレオマーを、1NのNaOH水溶液で中和し、分析した。1NのNaOH水溶液を、EtOAc(10ml)中のジアステレオマーHCl塩(50mg)に加え、層を分離した。水層をEtOAc(10ml)で2回、後処理し(work up)、組み合わされた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させた。減圧下での揮発物の除去により、生成物が得られた。
【0417】
(R/S,S/R)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(D1):[単一のジアステレオマー、鏡像異性体の混合物]についてのデータ
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ:7.84(dd,J=2.8、1.4Hz、1H)、5.02(br.s,1H)、4.17〜4.27(m,1H)、2.97(dt,J=8.5、2.8Hz、1H)、2.57〜2.51(m,1H)、2.38(q,J=8.5Hz、1H)、2.26(dd,J=11.8、1.6Hz、1H)、1.79〜1.90(m,2H)、1.64〜1.78(m,2H)、1.33〜1.47(m,2H)、1.23〜1.26(m,1H)、1.19(s,3H)、1.06(s,3H)。
19F NMR(DMSO)δ:−159.91。
LCMS(m/z):299(MH
+)(D1保持時間:4.75分間。一般的な方法のプロトコル−2を参照)。
【0418】
(S/S,R/R)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(D2):[単一のジアステレオマー、鏡像異性体の混合物]についてのデータ
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ:7.86(d,J=2.8Hz、1H)、5.35(br.d,J=3.6Hz、1H)、4.37〜4.40(m,1H)、3.02(dt,J=8.5、2.75Hz、1H)、2.58〜2.50(m,1H)、2.42(q,J=8.8Hz、1H)、2.05(dd,J=13.8、2.2Hz、1H)、1.86〜1.96(m,2H)、1.61〜1.82(m,2H)、1.37〜1.61(m,3H)、1.18(s,3H)、1.08(s,3H)。
LCMS(m/z):299(MH
+)(D2保持時間:3.99分間。(一般的な方法のプロトコル−2を参照)。
【0419】
実施例3:(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミンの合成
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
(±)−ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−(1H)−オン(化合物3−3)の調製
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
これは、文献の手順に基づくものである。−全体が参照により本明細書に援用されるF.D.King J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1 1986,447−453を参照されたい。
【0420】
4−アミノブチルアルデヒドジエチルアセタール(化合物3−1)(94g、0.58mol)および酸化メシチル(化合物3−2)(290g、2.95mol)をそのまま混合し、室温で1時間撹拌した。この後、反応混合物を2.5MのHClで抽出し、抽出物をエーテルで洗浄した。水層を3時間にわたって還流状態で加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、体積を約50%だけ減少させた。濃縮された水層を氷上で冷却し、塩化メチレン(約300mL)で希釈した。混合物を、KOH水溶液で塩基性化し、層を分離した。水層をCH
2Cl
2(200mL)でさらに抽出し、組み合わされた有機抽出物をK
2CO
3水溶液で洗浄した。有機層をK
2CO
3上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮したところ、粗残渣が残った。純粋な塩化メチレンで溶離しながら、シリカゲルにおけるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製したところ、生成物(45.5g、47%)が淡黄色の油として得られた。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 2.96(dt,J=9.0、3.0Hz、1H)、2.79〜2.69(m,1H)、2.48〜2.32(m,3H)、2.18〜2.04(m,2H)、1.97〜1.63(m,3H)、1.51〜1.41(m,1H)、1.18(s,3H)、0.87(s,3H)。
13C NMR(CDCl
3、75MHz):δ 210.1、56.8、54.7、54.1、47.3、44.3、31.5、30.2、21.2、16.6。
【0421】
後処理の後、反応混合物を、(カラムクロマトグラフィーの代わりに)K
2CO
3からの蒸留によって精製して、同様の収率でケトン生成物を得ることもできることに留意されたい。
【0422】
(±)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−オール(化合物3−4)の調製
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
THF(419.5mL、419.5mmol)中1.0MのL−セレクトリドの溶液を、約120分間にわたって、−78℃で無水THF(200mL)中の(±)−ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−(1H)−オン(化合物3−3)(50.0g、299mmol)の混合物に滴下して加えた。反応混合物を−78℃でさらに4時間撹拌した。混合物を浴から引き上げ、1時間にわたって−15℃に温めた。TLCによる粗反応物の分析により、アルコール(化合物3−4)への完全な転化が示された。反応混合物を−78℃に冷却し、MeOH(150mL)の滴下添加によってクエンチした。次に、反応混合物を室温に温め、一晩撹拌した。次に、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が残った。残渣を3NのHCl(200mL)に溶解させ、EtOAc(250mL、次に100mL)で抽出した。次に、12NのNaOHを用いて水層をpH14になるまで塩基性化し、CH
2Cl
2(4×500mL)で抽出した。組み合わされた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、淡褐色の固体が残った。Et
2Oを用いて固体を研和したところ、生成物(29.2g)が得られた。ろ液を減圧下で濃縮し、Et
2O/ヘキサン(1:1)を用いて研和したところ、生成物のさらなる収量(5.8g)が得られた。アルコール生成物(化合物3−4)の合計収量は、35.0g(70%)であった。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 4.17(m,1H)、2.98(dt,J=8.7、3.0Hz、1H)、2.78〜2.68(m,1H)、2.43(q,J=8.7Hz、1H)、1.93〜1.83(m,2H)、1.80〜1.54(m,5H)、1.46〜1.34(m,2H)、1.16(s,3H)、1.14(s,3H)。
13C NMR(CDCl
3、75MHz):δ 66.9、52.5、50.9、45.8、45.1、39.4、31.6、31.0、20.6、17.1。
【0423】
過酸化水素およびNaOHを用いた別の後処理も可能である。(±)−ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−(1H)−オン(化合物3−3)(30.6g、0.18mol)を、無水THFに溶解させ、−78℃に冷却した。THF(260mL、0.26mol)中1.0MのL−セレクトリドを、90分間にわたって滴下して加えた。得られた混合物を、−78℃で4時間撹拌させた。反応物を、H
2O(150mL)中30重量%の過酸化水素の滴下添加、続いて、3Nの水酸化ナトリウム溶液(150mL)の滴下添加によってクエンチした。冷浴を除去し、ぬるい湯浴と交換し−室温に達した後、得られた混合物を、1時間撹拌させた。白色の沈殿物が形成され、これを、Celiteのパッドを通した真空ろ過によって除去し、ろ過ケーキをEtOAc(×3)ですすいだ。ろ液をEtOAcおよびH
2Oでさらに希釈し、層を分離した。有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、減圧下で濃縮したところ、生成物(27.6g)が固体として得られた。Et
2O/ヘキサン溶液(1:1)を用いた研和により、生成物(21.5g、71%の収率)がオフホワイトの固体として得られた。
【0424】
(7S,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−オール(化合物3−6)の調製
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸ビニル(400mL)中の(±)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−オール(化合物3−4)(20.4g、118.3mmol)とNovozym 435(20.4g)との混合物を、室温で16時間ゆっくりと撹拌した(150毎分回転数)。次に、反応混合物をろ過し、ろ過ケーキをEtOAc(400mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮したところ、粗残渣が残り、溶離液としてCH
2Cl
2/MeOH中2NのNH
3(95:5)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによって、それを分離したところ、所望のキラルアルコール(化合物3−6)(9.0g、44%)が得られた。
[α]
D=−25.1
o(MeOH中c=0.34)。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 4.19〜4.17(m,1H)、2.98(td,J=8.7、3.0Hz、1H)、2.78〜2.68(m,1H)、2.44(q,J=8.7Hz、1H)、1.93〜1.82(m,2H)、1.80〜1.57(m,5H)、1.47〜1.34(m,2H)、1.16(s,3H)、1.14(s,3H)。
13C NMR(CDCl
3、75MHz):δ 66.8、52.4、50.8、45.6、45.0、39.2、31.5、30.8、20.5、16.9。
m/z=170.17(M+H)
+。
【0425】
あるいは、溶離液としてEtOAc/ヘキサン(0:1〜2:3)またはCH
2Cl
2/MeOH(1:0〜95:5)を用いた塩基性アルミナにおけるカラムクロマトグラフィーによって、生成物を精製した。
【0426】
また、化合物3−5および3−6を、ヘキサンおよび水を用いた液液抽出によって分離した。水層のヘキサン洗浄により、化合物3−5が完全に除去された。
【0427】
この分解からの収率および鏡像体過剰率に対する時間の影響が、以下に示される。
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0428】
【表51】
[この文献は図面を表示できません]
【0429】
約150毎分回転数で撹拌しながら、室温で酢酸ビニル中のアルコール4(1当量)およびNovozym 435(アルコールと同じ重量)を用いて、反応を行った。
【0430】
アルコール3−6と、CH
2Cl
2中のp−TsCl、Et
3NおよびDMAPとの反応の後、キラルHPLCによってトシレート誘導体3−7の鏡像体過剰率を測定することによって、鏡像体過剰率を確認した。
【0431】
ラセミ混合物3−4の分解のための他の手順
アスペルギルス・ニガー(Aspergilus niger)に由来するAmanoリパーゼAを用いた酵素的分解
アスペルギルス・ニガー(Aspergilus niger)に由来するAmanoリパーゼA(100mg;Aldrichカタログ番号534781)を、酢酸ビニル(20mL)中のラセミアルコール(1.0g、5.9mmol)の混合物に一度に加えた。混合物を密封し、次に、室温で一晩撹拌した。TLC分析により、アセテート生成物があまり形成されなかったことが示された。
【0432】
40℃における、アスペルギルス・ニガー(Aspergilus niger)に由来するAmanoリパーゼAを用いた計画された酵素的分解:
アスペルギルス・ニガー(Aspergilus niger)に由来するAmanoリパーゼA(100mg;Aldrichカタログ番号534781)を、酢酸ビニル(10mL)中のラセミアルコール(0.5g、3.0mmol)の混合物に一度に加えた。混合物を密封し、次に、40℃まで加熱し、一晩撹拌した。TLC分析により、アセテート生成物が形成されなかったことが示された。
【0433】
ムコール・ジャバニクス(Mucor javanicus)に由来するAmanoリパーゼMを用いた計画された酵素的分解
ムコール・ジャバニクス(Mucor javanicus)に由来するAmanoリパーゼM(100mg;Aldrichカタログ番号534803)を、窒素下で酢酸ビニル(10mL)中のラセミアルコール(0.5g、3.0mmol)の混合物に一度に加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。TLC分析により、アセテート生成物が形成されなかったことが示された。
【0434】
R−(−)−マンデル酸による(±)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−オールの分解
(±)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−オール(10g、59.1mmol)を、(ヒートガンで)加熱しながらアセトン(150mL)に溶解させた。R−(−)−マンデル酸(9.0g、59.1mmol)を、(ヒートガンで)加熱しながらアセトン(50mL)に溶解させた。2つの溶液を組み合わせて、さらに1分間(ヒートガンで)加熱し、次に、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、(ヒートガンで)加熱しながらメチルイソブチルケトン(30mL)に溶解させた。室温に冷ますと、結晶が形成され、その後、それを真空ろ過によって収集した(13.3g、70%の収率、40%の鏡像体過剰率)。次に、これらの結晶(13.0g)を、かなり加熱しながら(水浴、86℃)メチルイソブチルケトン(100mL)に溶解させた。溶液を、一晩ゆっくりと室温に冷まし、第2のバッチの結晶を、真空ろ過によって収集した(8.9g、68%の収率、70%の鏡像体過剰率)。得られた結晶(8.6g)を、メチルイソブチルケトン(70mL)からまた再結晶化させた。これは、試料を完全に溶解させるためにかなりの加熱(水浴86℃)を必要とする。溶液を、一晩、室温に冷まし、第3のバッチの結晶を、真空ろ過によって収集した(6.1g、71%の収率、90%の鏡像体過剰率、融点128〜129℃)。
【0435】
(7S,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル−4−メチルベンゼンスルホネート(化合物3−7)の調製
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
塩化パラ−トルエンスルホニル(13.2g、69.2mmol)を、0℃でCH
2Cl
2(180mL)中の、(7S,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−オール(化合物3−6)(9.0g、53.25mmol、1.0当量)と、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(9.8g、79.9mmol)と、Et
3N(11.1mL、79.9mmol)との混合物に何回かに分けて加えた。混合物を室温に温め、次に、4日間撹拌した。EtOAc(600mL)を加え、得られた固体をろ過し、EtOAc(約150mL)で洗浄した。ろ液を水(600mL)で洗浄し、減圧下で濃縮したところ、粗残渣が残った。溶離液としてEtOAc/MeOH(9:1)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製したところ、生成物(14.5g、84%)が固体として得られた。
[α]
D=−6.1
o(MeOH中のc=0.43)。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 7.75(d,J=8.4Hz、2H)、7.30(d,J=8.1Hz、2H)、4.80〜4.78(m,1H)、2.92(td,J=9.0、3.3Hz、1H)、2.69〜2.60(m,1H)、2.41(s,3H)、2.39(q,J=8.7Hz、1H)、2.01〜1.96(m,1H)、1.88〜1.78(m,1H)、1.74〜1.68(m,2H)、1.65〜1.56(m,1H)、1.55〜1.49(m,1H)、1.40〜1.26(m,2H)、1.07(s,3H)、1.05(s,3H)。
13C NMR(CDCl
3、75MHz):δ 144.5、134.3、129.8、127.6、78.7、52.5、50.9、44.9、42.9、36.7、31.0、30.6、21.6、20.4、16.6。
m/z=324.42(M+H)
+。
【0436】
キラルHPLC条件:
カラム:ダイセル化学工業株式会社(Daicel Chemical Industries)、Chiralcel OJ、4.6×250mm
移動相:1:1のメタノール/エタノール 0.1%のジエチルアミン(定組成)
流量:0.5ml/分
実行時間:15分間
温度:室温
検出:Water 996 PDA
HPLC:Waters 2690 Separations Module
【0437】
あるいは、化合物3−7を以下のとおりに調製した。
【0438】
(7S,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル−4−メタンスルホネートの調製
【化83】
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塩化メタンスルホニル(4.2mL、53.1mmol)を、0℃でDCM(100mL)中のアルコール化合物3−6(6.0g、35.4mmol)およびEt
3N(14.8mL、106.1mmol)の溶液にゆっくりと加えた。反応物を一晩撹拌し、室温に温めた。反応混合物をEtOAc(約200mL)で希釈し、飽和NaHCO
3および塩水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮したところ、メシレート化合物3−7a(約7.3g)が得られ、それを次の工程に直接使用した。
[α]
D=−8.7(MeOH中のc=1.20)
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 5.08(t様、J=3.0、2.4Hz、1H)、3.00(s,3H)、2.80〜2.65(m,1H)、2.47(q,J=8.7Hz、1H)、2.20(dm,J=14.4Hz、1H)、1.98〜1.88(m,2H)、1.79〜1.61(m,4H)、1.61〜1.40(m,2H)、1.18(s,3H)、1.13(s,3H)
13C NMR(CDCl
3、75MHz):δ 78.5、52.4、50.8、44.9、43.5、38.5、37.3、31.2、30.8、20.5、16.5
m/z=248.0(M+H)
+
HRMS(EI):[M+H]
+ C
11H
21NO
3Sについての計算値。m/z 248.1320、実測値248.1301
【0439】
(7R,8aS)−7−アジド−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン(化合物3−8)の調製
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(120mL)中の(7S,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル−4−メチルベンゼンスルホネート(化合物3−7)(14.5g、44.9mmol)とNaN
3(8.8g、134.7mmol)との混合物を、80℃で一晩加熱した。冷却した後、反応混合物をEtOAc(400mL)およびH
2O(300mL)で希釈した。水層および有機層を分離し、水層をEtOAc(200mL)で抽出した。組み合わされた有機層をH
2O(200mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、減圧下で濃縮したところ、生成物が残り、それを、次の工程に直接使用した−収量は定量的であると推定される(8.7g)。メシル化合物3−7aが、類似の条件下でこの反応に使用され得る。
[α]
D=−35.6(MeOH中のc=1.23
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 3.48〜3.40(m,1H)、3.00〜2.92(m,1H)、2.46〜2.40(m,1H)、2.35(q,J=8.7Hz、1H)、2.01〜1.96(m,1H)、1.89〜1.64(m,4H)、1.50〜1.40(m,2H)、1.20(s,3H)、0.96(s,3H)。
m/z=195.08(M+H)
+。
【0440】
(7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(化合物3−9)の調製
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(150mL)中の粗(7R,8aS)−7−アジド−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン(化合物3−8)(8.7gであると推定される)およびPd(OH)
2(炭素に担持されて20重量%;1.7g)の溶液を、室温で6時間、30psiで水素化した。反応混合物を、Celiteのパッドを通してろ過し、ろ過ケーキをMeOH(200mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮したところ、生成物が得られ、それを、次の工程に直接使用した−収量は定量的であると推定される(7.5g)。
[α]
D=−16.0°(MeOH中のc=0.175)
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 3.03〜2.96(m,1H)、2.55〜2.47(m,1H)、2.41(q,J=8.7Hz、1H)、2.08〜2.03(m,1H)、1.93〜1.80(m,2H)、1.77〜1.65(m,2H)、1.37〜1.20(m,2H)、1.21(s,3H)、1.10〜1.06(m,1H)、0.99(s,3H)。
m/z=169.10(M+H)
+。
【0441】
(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(化合物3−10)の調製
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(120mL)中の粗(7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(化合物3−9)(7.5gであると推定される、44.9mmol)とジクロロフルオロピリミジン(7.5g、44.9mmol)との混合物を、室温で20時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、溶離液としてCH
2Cl
2/MeOH中2NのNH
3(95:5)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによって、残渣を精製したところ、生成物(10.8g、3工程にわたって80%)が得られた。
[α]
D=−1.7
o(MeOH中のc=0.35)。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 7.89(d,J=2.7Hz、1H)、5.83(d,J=5.7Hz、1H)、4.55〜4.38(m,1H)、3.55〜3.45(m,1H)、3.25〜3.10(m,1H)、2.82(q,J=8.1Hz、1H)、2.42〜2.38(m,1H)、2.32〜1.92(m,7H)、1.55(s,3H)、1.36(s,3H)。
13C NMR(CDCl
3、300MHz):δ 154.3(d,J=3.3Hz)、152.9(d,J=12.6Hz)、145.1(d,J=256.1Hz)、139.7(d,J=20.3Hz)、59.0、58.2、44.8、44.0、41.6、33.9、28.8、27.7、20.0、17.9。
19F NMR(CDCl
3、282MHz):δ −158.0(s)。
m/z=299.03(M+H)
+。
【0442】
以下の条件を用いて、高速液体クロマトグラフィーによって、化合物3−10のキラル純度を分析することができる。
カラム:ChiralPak AD−H(250×4.6mm)
溶離液:ヘキサン:IPA:ジエチルアミン(90:10:0.01)
流量:1mL/分
検出:230nMの検出
【0443】
同様に、以下の条件を用いて、超臨界流体クロマトグラフィーによって、化合物3−10のキラル純度を分析することができる。
カラム:ダイセル化学工業株式会社(Daicel Chemical Industries)、Chiralcel AD−H、4.6×250mm
移動相:10%のメタノール 0.1%のジエチルアミン(定組成)/90%のCO
2
流量:3ml/分
実行時間:8分間
温度:30℃
検出:254nm
SFC:TharSFC Investigator
【0444】
実施例4:7−アミノ−ヘキサヒドロ−3,3−ジメチルインドリジン−5(1H)−オンの合成
7−アミノ−ヘキサヒドロ−3,3−ジメチルインドリジン−5(1H)−オンの合成が、以下のスキームに示される。絶対立体化学が、中間体のいずれについても確立されていなかったが、
1H NMRスペクトルパターンの分析から、最終生成物および中間体が、単一のジアステレオマー(ラセミ体)であったことが示される。個々の鏡像異性体の絶対立体化学は確立されていなかった。
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0445】
5,5−ジメチル−1−ピロリンの調製:
5,5−ジメチル−1−ピロリンを、全体が参照により本明細書に援用されるCan.J.Chem.1962,40,181を参照して調製した。
【0446】
5,5−ジメチル−1−ピロリンN−オキシド(20g、177mmol)およびトリフェニルホスフィン(52.38g、200mmol)の懸濁液を、アルゴン下で、短いビグリューカラムで、100℃で30分間加熱した。形成された液体を、減圧下(20トル)で180℃までさらに加熱し、蒸留物を収集した。沸点は、20トルで46℃から58℃へと(文献値(lit.)104℃ 760トル)変化させたところ、5,5−ジメチル−1−ピロリン(8.60g、50%)が無色の液体として得られ、これは、冷却器に入れておいても、静置すると黄色がかってくる。
1H NMR(DMSO d
6、300MHz)δ 7.31(s,1H)、2.48〜2.55(m,2H)、1.50〜1.55(m,2H)、1.11〜1.15(m,6H);m/z=98(M+H)
+。
【0447】
5−アリル−2,2−ジメチルピロリジンの調製:
無水THF(50ml)中の5,5−ジメチル−1−ピロリン(2.3g、23.7mmol)の溶液に、ジエチルエーテル(43.3ml、47.3mmol)中のアリルマグネシウムブロミドの1.0Mの溶液を、0℃で滴下して加えた。反応混合物を、0℃で1時間撹拌させ、室温にし、3時間撹拌した。LC−MSによる反応混合物の分析により、反応の完了が示された。反応混合物を0℃に冷却し、5mlの1NのHCl水溶液でクエンチし、50mlのEtOAcを用いて分けた。有機層を分離し、水層を、2×50mlのEtOAcを用いて後処理した。組み合わされた有機層をMgSO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、生成物が淡黄色の油として44%の収率(1.5g)で得られた。粗生成物をさらに精製せずに次の工程に用いた。
LCMS(m/z)=140(M+H)
+。
【0448】
1−(5−アリル−2,2−ジメチルピロリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの調製:
50mlの無水CH
2Cl
2中の5−アリル−2,2−ジメチルピロリジン(1.5g、10.5mmol)の溶液に、トリエチルアミン(3ml、21mmol)および塩化アクリロイル(0.94ml、11.6mmol)を0℃で加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、室温に温め、一晩撹拌した。LCMSによる反応混合物の分析により、反応の完了が示された。飽和NaHCO
3水溶液を反応混合物に加え、層を分離した。水層をCH
2Cl
2を用いて2回後処理し、組み合わされた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させた。揮発物の除去およびカラムクロマトグラフィーによる粗製物の精製により、生成物が80%の収率(1.60g)で無色油として得られた。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 6.33〜6.52(m,2H)、5.68〜5.75(m,1H)、5.62(dd,J=7.0、2.6Hz、1H)、5.09(s,1H)、5.06〜5.07(m,1H)、3.97〜4.00(m,1H)、2.15〜2.33(m,2H)、1.88〜1.95(m,2H)、1.66〜1.83(m,2H)、1.60(s,3H)、1.45(s,3H);LCMS(m/z)=194(M+H)
+。
【0449】
2,3,8,8a−テトラヒドロ−3,3−ジメチルインドリジン−5−(1H)−オンの調製:
5−アリル−2,2−ジメチルピロリジン(0.5g、2.6mmol)を、250mlの丸底フラスコに取り込み、窒素で3回フラッシュした。上記のフラスコに、100mlの無水CH
2Cl
2およびグラブス第二世代触媒(0.27g、0.3mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。LCMS分析により、反応の完了が示された。揮発物を減圧下で除去し、粗製物をカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、0.32g(収率=74%)の生成物が無色油として得られた。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 6.38〜6.46(m,dtであるようである、1H)、5.84(dd,J=9.7、3.2Hz、1H)、3.69〜3.80(m,1H)、2.40(td,J=17.3、6.2Hz、1H)、2.07〜2.14(m,1H)、1.97〜2.02(m,1H)、1.61〜1.84(m,3H)、1.56(s,3H)、1.44(s,3H);LCMS(m/z)=166(M+H)
+。
【0450】
7−アジド−3,3−ジメチルインドリジン−5−(1H)−オンの調製:
10mlのトルエン中の2,3,8,8a−テトラヒドロ−3,3−ジメチルインドリジン−5(1H)−オン(0.3g、1.8mmol)の溶液を、25mlの丸底フラスコに取り込んだ。上記のフラスコに、アジド−トリメチルシラン(2.42ml、18.2mmol)、AcOH(1.2ml、20mmol)およびDBU(0.27ml、1.8mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、粗反応混合物をカラムクロマトグラフィーによって精製した。生成物が無色油として85%の収率(0.32g)で得られた。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 4.10〜4.13(m,1H)、3.68〜3.78(m,1H)、2.58(dd,J=17.9、5.6Hz、1H)、2.42〜2.49(m,1H)、2.14〜2.20(m,1H)、1.90〜1.96(m,1H)、1.72〜1.80(m,2H)、1.55(s,3H)、1.47〜1.49(m,2H)、1.42(s,3H);LCMS(m/z)=209(M+H)
+。
【0451】
上記の反応からの生成物は、単一のジアステレオマーであるようである−単一のジアステレオマー生成物を得るためのテトラヒドロインドリジン−5(1H)−オン系へのTMS−N
3の同様の添加について、全体が参照により本明細書に援用されるJournal of Organic Chemistry,71,6630−6633;2006を参照されたい。
【0452】
7−アミノ−ヘキサヒドロ−3,3−ジメチルインドリジン−5(1H)−オンの調製:
7−アジド−3,3−ジメチルインドリジン−5(1H)−オン(0.3g、1.5mmol)をEtOH(20ml)に溶解させる。透明の溶液をParr水素化フラスコに移し、窒素下に置いた。10%のPd−C(0.25g)を窒素下でParrフラスコに加えた。次に、混合物をParr水素化装置に移し、排気し、水素(×3)を充填した。LC/MSおよびTLCがアミンへの完全な反応を示すまで、混合物を(任意に、水素を補充しながら)30psiで水素化した。完全な反応の後、混合物を窒素下に置き、Celiteの小さいパッドを通してろ過した。ろ過ケーキをMeOH(×3)で洗浄し、ろ液を減圧下で濃縮したところ、7−アミノ−ヘキサヒドロ−3,3−ジメチルインドリジン−5−(1H)−オンが89%の収率(0.25g)で残った。
1H NMR(CDCl
3、300MHz)δ 3.75〜3.92(m,1H)、3.50〜3.54(m,1H)、2.54(dd,J=16.9、5.9Hz、1H)、2.13(dd,J=17.6、1.8Hz、1H)、1.87〜1.95(m,2H)、1.67〜1.76(m,2H)、1.56(s,3H)、1.44〜1.53(m,2H)、1.42(s,3H);LCMS(m/z)=183(M+H)
+。
【0453】
実施例5:(R/R,S/S)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)オクタヒドロインドリジン−7−アミンおよび(R,S/S,R)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)オクタヒドロインドリジン−7−アミンの合成
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
(R/S)−オクタヒドロインドリジン−7−オンの調製
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
化合物を、全体が参照により本明細書に援用されるJ.Chem.Soc.,Perkin Trans.1 1986,447−453にしたがって調製した。
【0454】
ブタ−3−エン−2−オン(5.4g、75mmol)の混合物を、窒素下で、0℃で、Et
2O(30ml)中の4,4−ジエトキシブタン−1−アミン(9.6g、60mmol)の溶液に約10分間にわたって滴下して加えた。混合物を0℃でさらに60分間撹拌し、次に、2.5MのHCl(150ml)で抽出した。次に、酸性の水層を加熱還流させ、150分間撹拌した。室温に冷ました後、混合物を減圧下で元の体積の約3分の1まで濃縮した。混合物を0℃に冷却し、CH
2Cl
2(200ml)を加えた後、pH>10になるまで3NのNaOHを加えた。水層と有機層とを分け、有機層をK
2CO
3溶液(×1)で洗浄した。組み合わされた水層をCH
2Cl
2(2×150ml)で抽出し、次に、組み合わされた有機層を乾燥させ(K
2CO
3)、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルに乾燥充填し(dry−loaded)、CH
2Cl
2/MeOH(2%のMeOHの増分で100:0〜94:6)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、所望の生成物(2.0g、24%)が油として得られた。
1H NMR(300MHz;CDCl
3)δ 3.37〜3.30(m,1H)、3.20〜3.14(m,1H)、2.68〜2.51(m,2H)、2.40〜2.19(m,5H)、2.03〜1.93(m,2H)、1.91〜1.80(m,1H)、1.60〜1.48(m,1H)。
13C NMR(75MHz;CDCl
3)δ 209.3、64.2、53.3、50.3、47.4、40.7、31.5、22.6。
【0455】
(R/S)−オクタヒドロインドリジン−7−オンオキシムの調製
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
化合物を、全体が参照により本明細書に援用されるJ.Chem.Soc.,Perkin Trans.1 1986,447−453にしたがって調製した。
【0456】
EtOH(10ml)およびピリジン(10ml)中のオクタヒドロインドリジン−7−オン(1.8g、12.9mmol)とヒドロキシルアミン塩酸塩(0.8g、12.9mmol)との混合物を加熱還流させ、90分間撹拌した。冷却した後、混合物を減圧下で濃縮したところ、粗固体が残った(50℃の浴温度を用いて溶媒を除去した)。固体を、低温(−18℃)のEtOHを用いて研和し、ろ過し、ろ過ケーキをさらなるごく一部の低温(−18℃)のEtOHで洗浄した。固体を次の工程に直接使用し、収量は定量的であると推定された(=2.0g)。m/z=155.01(M+H)
+;rt=0.90分間(HPLCプロトコル−1)。
【0457】
(R/R,R/S,S/R,S/S)−オクタヒドロインドリジン−7−アミンの調製
【化91】
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AcOH(30ml)中のオクタヒドロインドリジン−7−オンオキシム(2.0g、12.9mmol)と酸化白金(IV)(0.5g)との混合物を、60psiで一晩水素化した。混合物を、Celiteを通してろ過し、ろ過ケーキをEtOH(3×30ml)で洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮したところ、生成物が酢酸塩として得られた。収量は定量的であると推定された(≡1.81gの遊離アミン)。
【0458】
(R/R,S/S)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)オクタヒドロインドリジン−7−アミンおよび(R,S/S,R)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)オクタヒドロインドリジン−7−アミンの合成
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(66ml)およびH
2O(22ml)中の、2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(3.45g、20.7mmol)と、(R/R,R/S,S/R,S/S)−オクタヒドロインドリジン−7−アミン(1.81g、12.9mmol)と、NaHCO
3(2.71g、32.3mmol)との混合物を、55℃で加熱し、5時間撹拌した。冷却した後、MeOHを減圧下で除去した。CH
2Cl
2(100ml)およびH
2O(100ml)を残渣に加え、有機層と水層とを分けた。水層をCH
2Cl
2(2×50ml)で抽出し、組み合わされた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、原油が残った。粗残渣をシリカゲルに乾燥充填し、MeOH中2MのNH
3/CH
2Cl
2勾配系を用いたシリカゲル(ISCO Redisep Rf Goldカラム)におけるカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、純粋な第1溶出ジアステレオマー(少量)、混合画分、純粋な第2溶出ジアステレオマーおよび混合画分が得られた。
【0459】
純粋な第2溶出ジアステレオマーについてのデータ:
1H NMR(300MHz;CDCl
3)δ 7.86(t,J=2.6Hz、1H)、5.33(br.d,J=7.4Hz、1H)、4.20〜4.07(m,1H)、3.25〜3.12(m,2H)、2.32〜2.10(m,5H)、1.99〜1.46(m,5H)、1.30(q,J=11.5Hz、1H);
13C NMR(75MHz;CDCl
3)δ 154.6(d,J=4.4Hz)、153.1(d,J=12.0Hz)、143.4(d,J=254.8Hz)、139.5(d,J=20.1Hz)、63.3、53.4、50.4、48.4、37.0、31.6、30.1、21.5;
19F NMR(282MHz;CDCl
3)δ −159.4;m/z=271.08
35Clについての(M+H)
+;rt=1.91分間(HPLCプロトコル−1)。
【0460】
第1のカラムからの混合画分を組み合わせて、同じシリカゲルおよび勾配系を用いて再度カラムにかけた(re−column)ところ、純粋な第1溶出ジアステレオマー、純粋な第2溶出ジアステレオマーおよび混合画分が得られた。
【0461】
上記のカラムからの純粋な第1溶出ジアステレオマーについてのデータ:m/z=271.04
35Clについての(M+H)
+;rt=2.35分間(HPLCプロトコル−1)。
【0462】
上記のカラムからの純粋な第2溶出ジアステレオマーについてのデータ:m/z=269.05
35Clについての(M−H)
+;rt=1.97分間(HPLCプロトコル−1)。
【0463】
実施例6:(±)−2−クロロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
【化93】
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MeOH(10ml)中の(±)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(0.65g、3.9mmol)の混合物を、窒素下で、0℃で、MeOH(30ml)およびH
2O(4ml)中の2,4−ジクロロピリミジン−5−カルボキサミド(0.75g、3.9mmol;米国特許出願公開第20110130415号明細書、41頁に記載される手順にしたがって調製された)の撹拌溶液に加えた。完全な添加の後、混合物をゆっくりと室温に温め、室温で一晩撹拌した。次に、混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、EtOAc(150ml)と1NのNaOH(100ml)とに分けた。水層をEtOAc(1×100ml)で抽出し、組み合わされた有機抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残渣を塩基性アルミナ(BrockmannグレードIV)に乾燥充填し、次に、溶離液としてCH
2Cl
2/MeOH(1:0〜95:5)を用いた塩基性アルミナ(BrockmannグレードIV)におけるカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、生成物(550mg)が得られた。
【0464】
注記:生成物が塩基性アルミナカラムから非常に速く溶出し、副生成物も所望の化合物と同時に溶出した。この副生成物は、(±)−2−メトキシ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−5−カルボキサミドであると考えられる。しかしながら、混合物(550mg)を、さらに精製せずに次の工程に直接使用した。
【0465】
実施例7:(±)−2−クロロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリルの合成
【化94】
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無水トリフルオロ酢酸(460μL、3.24mmol)を、窒素下で、−40℃(内部温度)で、THF(15ml)中の(±)−2−クロロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−5−カルボキサミド(500mg;(±)−2−メトキシ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−5−カルボキサミドで汚染された)とEt
3N(970μL、7.0mmol)との撹拌混合物に、5〜10分間にわたって滴下して加えた。混合物を−40〜−50℃(内部温度)で30分間撹拌し、次に、−30℃(内部温度)に温め、混合物を15分間撹拌した。TLC分析により、反応の完了が示されたため、混合物を、氷−H
2O混合物(50ml)およびEtOAc(50ml)に注ぎ入れることによって後処理した。水層と有機層とを分け、水層をEtOAc(1×50ml)で抽出した。組み合わされた有機抽出物を乾燥させ(MgSO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が残った。残渣を塩基性アルミナ(BrockmannグレードIV)に乾燥充填し、溶離液としてCH
2Cl
2/MeOH(1:0〜93:7の勾配)を用いた塩基性アルミナ(Redisep 24gの塩基性アルミナカラム)におけるカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、生成物(128mg)が得られた。LC/MSにより、生成物が約70%の純度を有することが示され、それを次の工程に直接使用した(汚染物質は、N−(5−シアノ−2−メトキシピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミンであった)。m/z=306.13
35Clについての(M+H)
+;rt=2.64分間(HPLCプロトコル−1)。
【0466】
主に、N−(5−シアノ−2−メトキシピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(100mg)を含有する試料もカラムから得られた。属性を確認するために、これを高速液体クロマトグラフィーによって精製した。m/z=302.17(M+H)
+;rt=2.87分間(HPLCプロトコル−1)。
【0467】
実施例8:7−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−3(5H)−オンの合成
【化95】
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メチル3−(6,6−ジメチル−4−オキソピペリジン−2−イル)プロパノエートの調製
シュウ酸水素ジアセトンアミン(4.25g)および4−オキソブタン酸メチル(2g)をメタノール(20ml)に懸濁した。反応混合物を、100℃で3時間、次に、室温で一晩撹拌した。次に、それを蒸発させ、残渣を、Combiflashクロマトグラフィー(ジクロロメタン中2.0Mのアンモニアメタノール=0〜30%)によって精製したところ、メチル3−(6,6−ジメチル−4−オキソピペリジン−2−イル)プロパノエート(1.35g、37%)が得られた。
1H NMR(300MHz;CDCl3)δ 3.62(s,3H)、3.21〜3.16(m,1H)、2.41〜2.32(m,4H)、2.20(dd,J=1.8、13.8Hz、2H)、1.85(p,J=6.6Hz、2H)、1.28(s,3H)、1.09(s,3H)。
【0468】
ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−3,7−ジオンの調製
メチル3−(6,6−ジメチル−4−オキソピペリジン−2−イル)プロパノエート(1.35g)をメタノール(25ml)に溶解させ、1.0Nの水酸化ナトリウム水溶液を加えた(7.6ml、1.2当量)。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次に、それを蒸発させ、乾固するまで排水した(pumped to dryness)ところ、酸が得られた。
【0469】
酸をTHF(20ml)およびジクロロメタン(100ml)に溶解させた。この溶液に、塩化チオニル(0.69ml、1.5当量)を滴下して加えた。次に、それを40℃で3時間撹拌し、蒸発させた。残渣を、Combiflashクロマトグラフィー(ジクロロメタン中2.0Mのアンモニアメタノール=0〜30%)によって精製したところ、ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−3,7−ジオンが得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 3.24(m,1H)、2.59(dd,J=3.6、18.0Hz、1H)、2.34〜2.10(m,5H)、1.54〜1.47(m,2H)、1.41(s,3H)、1.32(s,3H)。
【0470】
7−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−3(5H)−オンの調製
ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−3,7−ジオン(230mg)および酢酸アンモニウム(990mg、10当量)をメタノール(5ml)に溶解させた。反応混合物に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(56mg、0.7当量)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。LC−MSにより、アミンの形成が示された。反応混合物を、pH2になるまで10NのHCl水溶液でクエンチした。次に、それを2時間撹拌した。
【0471】
反応混合物に、pH7になるまで炭酸ナトリウムを加えた。次に、2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(500mg)を加えた。次に、それを室温で3日間撹拌し、蒸発させた。残渣を、Combiflashクロマトグラフィー(ジクロロメタン中2.0Mのアンモニアメタノール=0〜30%)によって精製したところ、7−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−3(5H)−オンの2つの異性体(a:55mg;b.110mg)が得られた。
【0472】
実施例9:N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2,2−ジフルオロ−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−アミンの合成
【化96】
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(S)−tert−ブチル4,4−ジフルオロ−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
【化97】
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0℃で(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4,4−ジフルオロピロリジン−2−カルボン酸(3.77g、15mmol)のTHF(30ml)溶液に、BH
3・THF溶液(THF中1.0M、45ml)を20分間にわたって滴下して加えた。反応混合物を室温に温め、合計16時間にわたって撹拌し続けた。LC−MSによって監視した際に反応が完了していた。反応混合物を、室温でのNaHCO
3(60ml)の飽和水溶液の添加によってクエンチし、室温で4時間にわたって撹拌し続けた。大部分のTHFを減圧下で除去し、混合物をEtOAc(約60ml)で抽出し、2つの層を分離し、有機層を塩水(約50ml)で洗浄し、抽出/洗浄サイクルをもう1回繰り返した。有機層を組み合わせて、乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc、100:0〜50:50の勾配)によって精製した。化合物(S)−tert−ブチル4,4−ジフルオロ−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートが無色油:2.6473g(74%の収率)として得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 4.18(br s,1H)、3.88〜3.58(m,4H)、2.58〜2.41(m,1H)、2.15(br s,1H)、1.59〜1.33(m,9H、水のピークと重複);LRMS(M+H−「Boc」)m/z 137.96。
【0473】
(R)−tert−ブチル2−(シアノメチル)−4,4−ジフルオロピロリジン−1−カルボキシレートの調製
【化98】
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0℃で(S)−tert−ブチル4,4−ジフルオロ−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(2.65g、11.2mmol)およびEt
3N(2.3ml、16.8mmol)のCH
2Cl
2(22ml)溶液に、塩化メチルスルホニル(0.95ml、12.3mmol)を、約2分間にわたって滴下して加え、氷浴を15分後に除去し、室温でさらに30分間撹拌し続けた。LC−MSによって監視した際に反応が完了していた。反応混合物を0℃に冷却し、NaHCO
3の飽和水溶液(約30ml)の添加によってクエンチし、0℃で5分間および室温で15分間撹拌し続けた。2つの層を分離し、水層をCH
2Cl
2(約30ml)で抽出した。有機層を組み合わせて、塩水(約25ml)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。化合物((S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4,4−ジフルオロピロリジン−2−イル)メチルメタンスルホネートが、非常に淡い黄色の油:3.40g(96%の粗収率)として得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 4.42〜4.23(m,3H)、3.84(br s,1H)、3.64(dddd、J=12.6、12.6、12.6、0.9Hz、1H)、3.04(s,3H)、2.59〜2.43(m,2H)、1.49(s,9H);LRMS(M+H−「Boc」)m/z 215.97。粗生成物をさらに精製せずに次の反応に直接使用した。
【0474】
((S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4,4−ジフルオロピロリジン−2−イル)メチルメタンスルホネートおよびNaCN(1.59g、3.24mmol)のDMSO(40ml)溶液を、45℃で4時間および50℃で2日間撹拌し、反応の進行をLC−MSによって監視した。室温に冷ました後、反応物を、水(約60ml)の添加によってクエンチした。反応混合物をEtOAc(約40ml)で抽出し、2つの層を分離し、有機層を塩水(約25ml)で洗浄し、一連の抽出および洗浄をさらに2回繰り返した。有機層を組み合わせて、乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc、100:0〜80:20の勾配)によって精製した。化合物(R)−tert−ブチル2−(シアノメチル)−4,4−ジフルオロピロリジン−1−カルボキシレートが無色油:2.10g(2工程で76%の収率)として得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 4.31〜4.22(m,1H)、3.86〜3.63(m,2H)、2.88〜2.56(m,3H)、2.49〜2.34(m,1H)、1.48(s,9H);LRMS(M+H−「Boc」)m/z 146.94。
【0475】
(R)−tert−ブチル2−((N−メトキシ−N−メチルカルバモイル)メチル)−4,4−ジフルオロピロリジン−1−カルボキシレートの調製
【化99】
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(R)−tert−ブチル2−(シアノメチル)−4,4−ジフルオロピロリジン−1−カルボキシレート(2.10g、8.5mmol)のMeOH(20ml)溶液および0.5NのNaOH水溶液(34ml、17.0mmol)を、LC−MSによって監視した際に所望の生成物が大半になるまで、70℃で6日間加熱した。かなりの量の脱Boc生成物も観察された。室温に冷ました後、MeOHを減圧下で除去し、水性混合物をEt
2O(約30ml)で抽出し、それを廃棄した(注記:主に、カルボキサミド中間体)。pH≦2になるまで6NのHCl(水溶液)を用いて水層を酸性化し、EtOAc(約25ml×3)で抽出した。有機層を組み合わせて、乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。淡褐色の油が得られた:1.62g;LRMS(M+H−「Boc」)m/z 166.89。
【0476】
以下のようにBoc基を脱Boc副生成物に加えることによって、さらなる生成物を水層から回収した:固体NaHCO
3の添加によって、水層をpH8になるまで塩基性化し、体積が約15mlになるまで濃縮し;この水性混合物に、THF(20ml)、続いて、Boc
2O(1.2g、5mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、LC−MSにより、生成物の完全な形成が示された。反応混合物を、上述されるように後処理し、0.4gの生成物が得られた。
【0477】
2−((R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4,4−ジフルオロピロリジン−2−イル)酢酸およびヒドロキシルアミン塩化水素(713.8mg、7.32mmol)のCH
2Cl
2(10ml)溶液に、EDCI・HCl(1.64g、8.54mmol)およびNMM(1.5ml、13.4mmol)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌した。LC−MSによって監視した際に反応が完了しており、飽和NaHCO
3水溶液(約25ml)の添加によってクエンチした。2つの層を分離し、水層をCH
2Cl
2(約20ml)で抽出した。有機層を組み合わせて、乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc、100:0〜70:30の勾配)によって精製した。化合物(R)−tert−ブチル2−((N−メトキシ−N−メチルカルバモイル)メチル)−4,4−ジフルオロピロリジン−1−カルボキシレートが、淡黄色の油:1.20gとして得られ;さらなる生成物が、回収されたカルボン酸:0.2g(2工程で53%の合計の全収率)から得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 4.46〜4.40(m,1H)、3.80〜3.58(m,1H、重複)、3.69(s,3H、重複)、3.17(s,3H)、3.10〜2.93(m,2H)、2.73〜2.53(m,2H)、2.38〜2.26(m,1H)、1.47(s,9H);LRMS(M+H−「Boc」)m/z 208.98。
【0478】
(R)−tert−ブチル4,4−ジフルオロ−2−(4−メチル−2−オキソペンタ−3−エニル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
【化100】
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氷浴にわたって(R)−tert−ブチル2−((N−メトキシ−N−メチルカルバモイル)メチル)−4,4−ジフルオロピロリジン−1−カルボキシレート(1.4g、4.54mmol)のTHF(23ml)溶液に、2−メチル−1−プロペニルマグネシウムブロミド溶液(THF中0.5M、45ml、22.7mmol)を、1時間にわたって滴下して加えた。氷浴を除去し、さらに3時間撹拌し続けた。反応物を、0℃で1NのHCl(水溶液、30ml)でクエンチし、室温で30分間撹拌した。2つの層を分離し、水層をEtOAc(25ml×2)で抽出し、有機層を組み合わせて、乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc、100:0〜80:20の直線勾配)によって精製した。化合物(R)−tert−ブチル4,4−ジフルオロ−2−(4−メチル−2−オキソペンタ−3−エニル)ピロリジン−1−カルボキシレートが、淡黄色の油:1.10g(79.5%の収率)として得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 6.04(s,1H)、4.41〜4.35(m,1H)、3.75〜3.58(m,2H)、2.69〜2.51(m,2H)、2.27〜2.14(m,1H)、2.14(s,3H)、1.89(s,3H)、1.74(dt,J=19.4、10.4Hz、1H)、1.46(s,9H);LRMS(M+H−「Boc」)m/z 204.07。
【0479】
(R)−2,2−ジフルオロ−ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7(1H)−オンの調製
【化101】
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(R)−tert−ブチル4,4−ジフルオロ−2−(4−メチル−2−オキソペンタ−3−エニル)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.10g、3.6mmol)のHCO
2H(20ml)溶液を、ごく微量のSMがLC−MSによって検出されるまで、室温で6時間撹拌した。溶媒を、23℃以下の浴温度で、減圧下で除去した。化合物1−((R)−4,4−ジフルオロピロリジン−2−イル)−4−メチルペンタ−3−エン−2−オンが、淡褐色の油として得られ、それを次の反応に直接使用した。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.08(s,>1H、HCO
2H)、7.39(br s,>2H、H
+)、6.06〜6.05(m,1H)、4.14〜4.04(m,1H)、3.68(dd,J=24.5、13.2Hz、1H)、3.54(td,J=13.9、10.4Hz、1H)、3.09(dd,J=18.2、7.4Hz、1H)、2.91(dd,J=18.2、5.2Hz、1H)、2.68〜2.55(m,1H)、2.42〜2.23(m,1H)、2.16(d,J=1.0Hz、3H)、1.93(d,J=1.0Hz、3H);LRMS(M+H)m/z 204.08。
【0480】
1−((R)−4,4−ジフルオロピロリジン−2−イル)−4−メチルペンタ−3−エン−2−オンおよびK
2CO
3(2.5g、18mmol)のMeOH(350ml)溶液を40℃で15時間撹拌し、LC−MSによって監視した際に反応が完了していた。溶媒を減圧下で除去し、残りの材料をCH
2Cl
2に懸濁し、固体をろ過して取り除き、ろ液を収集し、溶媒を減圧下で除去した。生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc、100:0〜80:20の直線勾配)によって精製した。化合物(R)−2,2−ジフルオロ−ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7(1H)−オンは、淡黄色の固体:637.4mg(3工程で69%の収率)として得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 3.39(ddd,J=14.2、10.8、7.6Hz、1H)、3.16〜3.06(m,1H)、2.87(ddd,J=19.1、14.5、10.8Hz、1H)、2.51〜2.39(m,3H)、2.32(dd,J=22.4、11.0Hz、1H)、2.20(dd,J=13.6、2.1Hz、1H)、2.15〜1.96(m,1H)、1.23(s,3H)、0.95(s,3H);LRMS(M+H)m/z 204.33。
【0481】
(8aR)−2,2−ジフルオロ−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミンの調製
【化102】
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(R)−2,2−ジフルオロ−ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7(1H)−オン(487.8mg、2.4mmol)および(S)−1−フェニルエチルアミン(306μL、2.4mmol)のトルエン(12ml)溶液を、ディーン・スターク蒸留受器を備えたフラスコ中、還流下で加熱した。22時間後、ディーン・スターク蒸留受器によって、ほとんどの溶媒を蒸留して取り除き、残りの溶媒を減圧下で除去した。化合物(1S)−N−((R)−2,2−ジフルオロ−ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7(1H)−イリデン)−1−フェニルエタンアミンが褐色の油として得られ、それを次の反応に直接使用した。
【0482】
氷浴にわたって、(1S)−N−((R)−2,2−ジフルオロ−ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7(1H)−イリデン)−1−フェニルエタンアミンのMeOH(10ml)溶液に、NaBH
4(136mg、3.6mmol)を加えた。30分後、LC−MSによって監視した際に反応が完了していた。反応物を、飽和NaHCO
3水溶液(10ml)の添加によってクエンチし、ほとんどのMeOHを減圧下で除去した。さらなる水(約10ml)を加え、水溶液をEtOAc(15ml×3)で抽出した。有機層を組み合わせて、乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。淡褐色の油が得られ(690mg:LRMS(M+H)m/z 309.22)、それをMeOH(5ml)に溶解させた。このMeOH溶液を氷浴で冷却し、濃HCl水溶液(0.3ml)を加え、十分に混合した。揮発物を減圧下で除去したところ、褐色がかった緑色の油:869mgがHCl塩として得られ、それを次の反応に直接使用した。
【0483】
(8aR)−2,2−ジフルオロ−オクタヒドロ−5,5−ジメチル−N−((S)−1−フェニルエチル)インドリジン−7−アミン塩化水素およびPd(OH)
2−C(活性炭に担持された20%、50%湿潤、0.2g)のMeOH(20ml)溶液を、45psiの水素下で、Parrフラスコ中で水素化した。さらなるPd(OH)
2−C(約0.2g)を16時間および24時間の時点で加え、LC−MSによって監視した際に39時間の時点で反応が完了していた。固体を、MeOHで洗浄しながら、短いCeliteカラムを介したろ過によって除去した。ろ液を収集し、溶媒を減圧下で除去した。化合物(8aR)−2,2−ジフルオロ−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン塩化水素がオフホワイトの固体として得られ、それを次の反応に直接使用した:0.56g;LRMS](M+H)m/z 204.99。
【0484】
N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2,2−ジフルオロ−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−アミンの調製
【化103】
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(8aR)−2,2−ジフルオロ−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン塩化水素(上記の反応からの粗生成物、約2.4mmol)および5−フルオロ−2,4−ジクロロピリミジン(480.9mg、2.88mmol)のMeOH−H
2O(4:1、10ml)溶液に、ごく微量のアミン出発材料がLC−MSによって検出されるまで、30℃で25時間撹拌した。MeOHを減圧下で除去した。さらなるH
2O(約10ml)を加え、混合物をEtOAc(10ml×3)で抽出した。有機層を組み合わせて、乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。2組のジアステレオマーが、3.1:1の比率で観察された(使用される分析HPLC条件下で5.6分間および6.7分間の保持時間:C18カラム、0.05%のHCOOHとともにH
2Oおよび0.05%のHCOOHとともにアセトニトリルを含む溶媒、1.2ml/分の流量で9分間にわたって、90:10〜0:100の直線勾配)。あるレベルのジアステレオマーの分離が、分取TLC(CH
2Cl
2:MeOH中7NのNH
3=97:3)およびシリカゲルクロマトグラフィー(CH
2Cl
2/MeOH中2NのNH
3、100:0〜95:5の直線勾配)によって行われ、純粋なジアステレオマー1(7S,8aR)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2,2−ジフルオロ−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミンが、オフホワイトの固体:約300mg;
【数1】
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−59.4、MeOH中のc=0.96として得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 7.90(d,J=2.7Hz、1H)、5.30(br s,1H)、4.48〜4.36(m,1H)、3.35(ddd,J=13.8、10.7、7.4Hz、1H)、3.00〜2.90(m,1H)、2.82(ddd,J=19.5、15.1、10.7Hz、1H)、2.43〜2.29(m,1H)、2.10(ddd,J=13.7、4.5、2.4Hz、1H)、2.02〜1.77(m,3H)、1.66(ddd,J=13.8、11.8、4.3Hz、1H)、1.15(s,3H)、1.12(s,3H);LRMS](M+H)m/z 335.13。
【0485】
ジアステレオマー2(7R,8aR)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2,2−ジフルオロ−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミンが、オフホワイトの固体:100mgとして得られた;
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 7.88(d,J=2.8Hz、1H)、4.93(br d,J=8.0Hz、1H)、4.31〜4.18(m,1H)、3.30(ddd,J=14.4、10.7、6.6Hz、1H)、2.98〜2.89(m,1H)、2.77(ddd,J=19.2、15.3、10.7Hz、1H)、2.43〜2.27(m,2H)、2.05〜1.82(m,2H)、1.42(dd,J=12.2、12.2Hz、1H)、1.22〜1.14(m,1H、重複)、1.16(s,3H、重複)、1.08(s,3H);LRMS(M+H)m/z 335.13。
【0486】
COSY実験による関連するプロトンの割り当ての後の1D−NOE技術の使用によって、ジアステレオマー−1およびジアステレオマー−2の相対立体化学が割り当てられた:ジアステレオマー−2では、H7とH8aの間、H7とCH
3との間の正のNOEが観察され、これはジアステレオマー−1では存在しなかった。
【0487】
実施例10:N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5,8−トリメチルインドリジン−7−アミンの合成
【化104】
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ヘキサヒドロ−5,5,8−トリメチルインドリジン−7(1H)−オンの調製
ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7(1H)−オン(ラセミ体)(1.41g、8.43mmol)を乾燥THF(50ml)に溶解させ;フラスコを窒素でフラッシュし、−78℃に冷却した。LDA(5.9ml、11.8mmol)をシリンジを介して加え、30分間撹拌した。その後、純粋なヨウ化メチル(1.30ml、21.1mmol)をシリンジを介して加えた。透明の淡黄色の溶液を一晩撹拌し、室温に温めた。次に、反応物を飽和NH
4Cl溶液でクエンチし、酢酸エチル(3×40ml)で抽出した。有機相をMgSO
4のプラグに通し、溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物(849mg)が黄褐色の油の形態で得られ、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。
【0488】
オクタヒドロ−5,5,8−トリメチルインドリジン−7−アミンの調製
上記の反応からの粗生成物を、7MのメタノールNH
3(20ml)溶液に溶解させ、室温で6時間撹拌した。NaBH
4(849mg、12.6mmol)を別個のフラスコ中の乾燥THFに懸濁し、ドライアイス/MeCN浴を用いて−45℃に冷却した。次に、イミンを含有する溶液を、挿管によって、還元剤とともにフラスコ中に移した。反応混合物を−45℃で1時間撹拌し、次に、一晩、室温に温めた。水(1ml)を加えて、残りの水素化物をクエンチし、次に、溶媒を減圧下で除去した。反応混合物をMgSO
4のプラグに通して、水および塩を除去した。溶媒の蒸発の後、残りの粗生成物(829mg)をさらに精製せずに次の反応に使用した。
【0489】
N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5,8−トリメチルインドリジン−7−アミンの調製
上記の反応からの生成物(829mg、4.55mmol)を、2,4−ジクロロ−5−フルオロ−ピリミジン(911mg、5.45mmol)およびNaHCO
3(457mg、5.45mmol)と組み合わせた。MeOH:H
2Oの4:1の混合物(50ml)を加え、得られた懸濁液を室温で2日間撹拌した。HPLCによる分析により、3:1の比率の2つのジアステレオマーが形成されたことが示された。シリカゲルを反応混合物に加え、溶媒を減圧下で蒸発させた。得られた固体をカラムに充填し、DCM/MeOH−NH
3(2M)(0→5%の勾配)で溶離しながら、フラッシュクロマトグラフィーによってさらに精製した。清浄な生成物画分を組み合わせることにより、210mgのジアステレオマーが富化された(diastereomerically enriched)モノ−S
NAr生成物が得られた。MS(ES)313(M+H)、311(M−H)。
【0490】
実施例11:N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−3,3−ジメチルインドリジン−7(1H)−アミンの合成
【化105】
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ヘキサヒドロ−3,3−ジメチルインドリジン−7(1H)−オン
【化106】
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3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−2H−ピロール(900mg、9.3mmol)を、水凝縮器を備えた250mlの丸底フラスコ中でアセトニトリル(90ml)に加えた。THF(23ml、11.6mmol)中のZnCl
2(0.5M)を溶液に加え、60℃に温めた。2−(トリメチルシロキシ)−1,3−ブタジエン(2.6g、mmol、18.4mmol)を混合物に加え、90℃で一晩加熱した。溶液を室温に冷まし、ジクロロメタン(90ml)および1NのHCl(90ml)で希釈した。2つの層を分離し、水層をH
2O中のNH
3(28%)で塩基性化し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体をろ過によって除去し、母液を減圧下で濃縮したところ、250mgの褐色の油が得られた。この油を、カラムクロマトグラフィー(100%の酢酸エチルから95%の酢酸エチル:5%のメタノール)によってさらに精製したところ、淡黄色の油(170mg、11%の収率)が得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 3.05〜2.99(m,1H)、2.69〜2.63(m,1H)、2.44〜2.11(m,5H)、1.87〜1.78(m,1H)、1.69〜1.54(m,2H)、1.41〜1.31(m,1H)、1.13(s,3H)、0.87(s,3H);
13C NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 209.7、60.44、48.69、42.63、41.17、39.67、38.60、28.83、28.10、19.87;m/z=168.08(M+H)
+。
【0491】
ヘキサヒドロ−3,3−ジメチルインドリジン−7(1H)−ケトキシム
【化107】
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ヘキサヒドロ−3,3−ジメチルインドリジン−7(1H)−オン(825mg、4.9mmol)を、ピリジン(8ml)とエタノール(8ml)との混合物に加えた。ヒドロキシルアミン−HCl塩(412mg、5.9mmol)を溶液に加え、混合物を75℃で週末にわたって加熱した。混合物を室温に冷まし、減圧下で濃縮した。N−ヘプタン(20ml)を残渣に加え、減圧下で濃縮し、これを2回繰り返して、ピリジンのほとんどを除去した。エタノール(10ml)を残渣に加えて、乳状の混合物を形成し、これを超音波で分解し、ろ過し、収集された白色の固体を減圧下で乾燥させたところ、生成物(613mg、68%の収率)が得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 10.85(s,1H)、3.46〜3.42(m,1H)、3.35〜3.31(m,1H)、2.88〜2.78(m,2H)、2.67〜2.61(m,1H)、2.44〜2.35(m,2H)、2.17〜2.1(m,1H)、1.99〜1.85(m,2H)、1.8〜1.7(m,1H)、1.51(s,3H)、1.16(s,3H);m/z=184.04(M+H)
+。
【0492】
オクタヒドロ−3,3−ジメチルインドリジン−7(1H)−アミン
【化108】
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ヘキサヒドロ−3,3−ジメチルインドリジン−7(1H)−ケトキシム(613mg、3.4mmol)を、酢酸(30ml)、続いて、Pt
2O(76mg)に加え、60psiのH
2下で一晩振とうした。さらに、34mgのPt
2Oを加えて、反応を確実に完了させた。メタノール(30ml)を混合物に加え、触媒を、Celiteの床を通してろ過して取り除いた。母液を減圧下で濃縮したところ、暗褐色の油が得られた。酢酸エチル(50ml)を油に加え、それをCeliteの床に通して、残りの触媒を除去した。母液を減圧下で濃縮したところ、720mgの生成物が酢酸塩として得られ、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 2.70〜2.67(m,1H)、2.34〜2.25(m,1H)、2.05〜1.98(m,1H)、1.82〜1.66(m,2H)、1.53〜1.45(m,3H)、1.22〜1.1(m,2H)、1.02(s,3H)、0.81(s,3H)、m/z=169.09(M+H)
+。
【化109】
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1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.19(s,1H)、8.07(d,J=7.57Hz、1H)、7.68(bd,J=5.4Hz、1H)、4.14(s,1H)、2.75〜2.72(m,1H)、2.61〜2.57(m,1H)、2.02〜1.97(m,1H)、1.87〜1.82(m,1H)、1.71〜1.66(m,2H)、1.53〜1.48(m,2H)、1.43〜1.33(m,1H)、1.22〜1.17(m,1H)、1.06(s,3H)、0.88(s,3H);m/z=299.09(M+H)
+;m/z=297.09(M−H)
+。
【0493】
実施例12:N2−(4,4−ジメチル−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−8−イル)−5−フルオロ−N4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物1〜4)の合成
【化110】
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化合物1は、4つの異性体の混合物である。化合物2は、キラルHPLCによって分離される単一の鏡像異性体である。化合物3は、キラルHPLCによって分離される単一の鏡像異性体である。化合物4は、2つの鏡像異性体の混合物である(分離なし)。
【0494】
化合物1、化合物2、化合物3、および化合物4の調製が、添付のスキームに示される。第2のSNAr反応において、(RS,SR,RR,SS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミンのジアステレオマー混合物(D1:D2=1:3)を使用し、最終生成物に対してキラルHPLCを行った。個々の異性体の絶対立体化学はこの系列で確立されていなかった。
【0495】
3mlのiPrOH中の(R/S,S/R,R/R,S/S)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(0.12g、0.4mmol、両方のジアステレオマー1:3の混合物)の溶液、4,4−ジメチル−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−8−アミン(0.19g、0.5mmol;全体が参照により本明細書に援用される国際公開第2010/083207号パンフレット、73〜74頁にしたがって調製された)およびジオキサン(0.1ml)中4NのHClを加えた。反応混合物を、密封されたバイアル中で、4時間にわたって100℃まで加熱した。粗反応混合物のLCMS分析により、反応の完了が示された。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、0.18g(95%の収率)の生成物が、4つの立体異性体の混合物として得られた。2つの鏡像異性体(化合物2および3)が、キラルHPLC精製後に単一の鏡像異性体として得られた。化合物4が、純粋なジアステレオマー(2つの鏡像異性体の混合物)として得られた。個々の異性体の絶対立体化学は決定されなかった。
【0496】
化合物2:(単一の鏡像異性体)
1H NMR(DMSO d
6、300MHz)δ:9.40(s,1H)、8.43(s,1H)、7.92(d,J=8.9Hz、1H)、7.55〜7.7.63(m,2H)、7.19(d,J=8.9Hz、1H)、4.38(br.m,1H)、3.08(m,1H)、2.18〜2.30(m,2H)、1.92〜1.98(m,1H)、1.80〜1.90(m,3H)、1.74(s,6H)、1.38〜1.70(m,4H)、1.20(s,3H)、1.32(s,3H);LCMS(m/z):480(MH
+)。キラルHPLC Pk1 RT=14.91分間。(一般的な方法のプロトコル−5を参照)。
【0497】
化合物3:(単一の鏡像異性体)
1H NMR(DMSO d
6、300MHz)δ:9.40(s,1H)、8.43(s,1H)、7.92(d,J=8.9Hz、1H)、7.55〜7.63(m,2H)、7.19(d,J=8.9Hz、1H)、4.38(br.m,1H)、3.08(m,1H)、2.18〜2.30(m,2H)、1.92〜1.98(m,1H)、1.80〜1.90(m,3H)、1.74(s,6H)、1.38〜1.70(m,4H)、1.20(s,3H)、1.32(s,3H);LCMS(m/z):480(MH
+)(一般的な方法のプロトコル−1を参照)。キラルHPLC Pk1 RT=17.64分間。(一般的な方法のプロトコル−4を参照)
【0498】
化合物4:(2つの鏡像異性体の混合物)
1H NMR(DMSO d
6、300MHz)δ:9.51(s,1H)、8.72(s,1H)、7.99(d,J=8.7Hz、1H)、7.50〜7.65(m,2H)、7.15(d,J=8.7Hz、1H)、4.35(br.s,1H)、3.18(m,1H)、1.92〜2.35(m,6H)、1.75(s,3H)、1.72(s,3H)、1.50〜1.68(m,4H)、1.37(s,3H)、1.28(s,3H);LCMS(m/z):480(MH
+)(一般的な方法のプロトコル−1を参照)。キラルHPLC Pk1 RT=19.19分間。(一般的な方法のプロトコル−4を参照)。
【0499】
実施例13:(R/S,S/R,R/R,S/S)−N
2−(4−(1−イソプロピルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(ジフルオロメトキシ)フェニル)−5−フルオロ−N
4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物6〜10)の合成
【化111】
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化合物6、化合物7、化合物8、化合物9、および化合物10の合成が、添付のスキームに示される。第2のSNAr反応において、(R/S,S/R,R/R,S/S)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミンのジアステレオマー混合物(D1:D2=1:3)を使用し、最終生成物に対してキラルHPLCを行った。個々の異性体の絶対立体化学はこの系列で確立されていなかった。
【0500】
3mlのiPrOH中の(R/S,S/R,R/R,S/S)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(0.12g、0.40mmol、両方のジアステレオマー1:3の混合物)の溶液、4−(1−イソプロピルピペリジン−4イルオキシ)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンアミン(0.144g、0.48mmol;)およびジオキサン(0.1ml)中4NのHClを加えた。反応混合物を、密封されたバイアル中で、一晩、100℃まで加熱した。粗反応混合物のLCMS分析により、反応の完了が示された。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、0.15g(63%の収率)の生成物が、4つの立体異性体の混合物(化合物6、(2つのジアステレオマーおよび各ジアステレオマーが、2つの鏡像異性体の混合物である)として得られた。混合物のキラルHPLC精製により、全ての4つの異性体(化合物7、化合物8、化合物9および化合物10)が得られた。個々の異性体の絶対立体化学は決定されなかった。
【0501】
化合物7:(単一の鏡像異性体)
1H NMR(DMSO d
6、300MHz):δ 9.39(s,1H)、8.47(s,1H)、8.11(s,1H)、7.94(d,J=2.8Hz、1H)、7.56〜7.70(m,3H)、7.14(d,J=8.8Hz、1H)、5.74(s,1H)、4.32〜4.40(br.m,1H)、4.11〜4.13(m,1H)、3.08〜3.15(m,4H)、2.70〜2.81(m,2H)、2.44(s,3H)、2.21〜2.27(m,1H)、1.90〜1.97(m,2H)、1.69〜1.75(m,1H)、1.51〜1.55(m,2H)、1.32(d,J=6.60Hz、6H)、1.26〜1.41(m,2H)、1.13〜1.18(m,1H)、0.95(s,3H)、0.90(s,3H);LCMS(m/z):563(MH
+)。キラルHPLC Pk1 RT=16.22分間。(一般的な方法のプロトコル−5を参照)。
【0502】
化合物8:(単一の鏡像異性体)
1H NMR(DMSO d
6、300MHz):δ 9.42(s,1H)、8.66(s,1H)、8.11(s,1H)、7.92(d,J=2.9Hz、1H)、7.35〜7.61(m,3H)、7.09(d,J=8.9Hz、1H)、5.68(s,1H)、4.32〜4.40(br.s,1H)、4.05〜4.06(m,1H)、3.02〜3.09(m,4H)、2.65〜2.78(m,2H)、2.35(s,3H)、2.19〜2.25(m,1H)、1.88〜1.37(m,2H)、1.65〜1.70(m,1H)、1.50〜1.54(m,2H)、1.31(d,J=6.6Hz、6H)、1.20〜1.35(m,2H)、1.10〜1.16(m,1H)、0.93(s,3H)、0.87(s,3H);LCMS(m/z):563(MH
+)。キラルHPLC Pk2 RT=21.28分間。(一般的な方法のプロトコル−5を参照)。
【0503】
化合物9:(単一の鏡像異性体)
1H NMR(DMSO d
6、300MHz):δ 9.45(s,1H)、8.40(s,1H)、8.25(s,1H)、7.90(d,J=2.7Hz、1H)、7.55〜7.70(m,3H)、7.18(d,J=8.5Hz、1H)、5.72(s,1H)、4.30〜4.40(m,1H)、4.01〜4.10(m,1H)、3.05〜3.16(m,4H)、2.75〜2.82(m,2H)、2.46(s,3H)、2.20〜2.23(m,1H)、1.95〜2.15(m,2H)、1.69〜1.75(m,1H)、1.50〜1.65(m,2H)、1.42(d,J=6.5Hz、6H)、1.26〜1.41(m,2H)、1.14〜1.17(m,1H)、1.10(s,3H)、0.85(s,3H);LCMS(m/z):563(MH
+)。キラルHPLC Pk3 RT=27.28分間。(一般的な方法のプロトコル−5を参照)。
【0504】
化合物10:(単一の鏡像異性体)
1H NMR(DMSO d
6、300MHz):δ 9.43(s,1H)、8.39(s,1H)、8.24(s,1H)、7.85(d,J=2.5Hz、1H)、7.54〜7.64(m,3H)、7.20(d,J=8.5Hz、1H)、5.71(s,1H)、4.29〜4.35(m,1H)、4.10〜4.15(m,1H)、3.05〜3.16(m,4H)、2.73〜2.80(m,2H)、2.43(s,3H)、2.20〜2.23(m,1H)、1.95〜2.15(m,2H)、1.70〜1.75(m,1H)、1.61〜1.65(m,2H)、1.45(d,J=6.50Hz、6H)、1.25〜1.40(m,2H)、1.15〜1.18(m,1H)、1.09(s,3H)、0.89(s,3H);LCMS(m/z):563(MH
+)。キラルHPLC Pk 4 RT=32.53分間。(一般的な方法のプロトコル−5を参照)。
【0505】
実施例14:(R/S,S/R,R/R,S/S)−5−フルオロ−N4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)N2−(3−メトキシ−5−(5−メチル−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物11〜14)の合成
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
化合物11、化合物12、化合物13および化合物14の合成が、添付のスキームに示される。第2のSNAr反応において、(R/S,S/R,R/R,S/S)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミンのジアステレオマー混合物(D1:D2=1:3)を使用し、最終生成物に対してキラルHPLCを行った。個々の異性体の絶対立体化学は確立されていなかった。
【0506】
3mlのiPrOH中の(R/S,S/R,R/R,SS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(0.100g、0.34mmol、2つのジアステレオマーの混合物(1:3))の溶液、3−メトキシ−5−(5−メチル−1H−テトラゾール−1−イル)アニリン(0.077g、0.4mmol;ChemBridge Building Blocks)およびジオキサン(0.1ml)中4NのHClを加えた。反応混合物を、密封されたバイアル中で、12時間にわたって100℃まで加熱した。粗反応混合物のLCMS分析により、反応の完了が示された。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、0.14g(収率=88%)の生成物が、4つの立体異性体の混合物(2つのジアステレオマーおよび各ジアステレオマーが、2つの鏡像異性体の混合物である)として得られた。混合物のキラルHPLC精製により、全ての4つの異性体(化合物11、化合物12、化合物13および化合物14)が得られた。個々の異性体の絶対立体化学は確立されていなかった。
【0507】
化合物11:単一のジアステレオマー;単一の鏡像異性体
1H NMR(DMSO d
6、300MHz)δ:9.98(s,1H)、9.42(s,1H)、8.11(s,1H)、7.88(d,J=3.9Hz、1H)、7.33(s,1H)、6.98(d,J=5.5Hz、1H)、6.94(s,1H)、4.19(br.s,1H)、3.75(s,3H)、2.72〜2.82(m,2H)、2.45(s,3H)、2.21〜2.25(m,1H)、1.92〜1.98(m,2H)、1.71〜1.75(m,1H)、1.49〜1.56(m,2H)、1.28〜1.39(m,2H)、1.15〜1.20(m,1H)、0.92(s,3H)、0.90(s,3H);LCMS(m/z):468(MH
+);キラルHPLC Pk1 RT=17.92分間。(一般的な方法のプロトコル−5を参照)。
【0508】
化合物12:単一のジアステレオマー;単一の鏡像異性体
1H NMR(DMSO d
6、300MHz)δ:9.98(s,1H)、9.42(s,1H)、8.11(m,1H)、7.87(d,J=3.9Hz、1H)、7.33(m,1H)、6.94(m,2H)、4.12(br.m,1H)、3.75(s,3H)、2.70〜2.81(m,2H)、2.44(s,3H)、2.21〜2.27(m,1H)、1.90〜1.97(m,2H)、1.70〜1.76(m,1H)、1.50〜1.57(m,2H)、1.26〜1.41(m,2H)、1.13〜1.18(m,1H)、0.91(s,3H)、0.88(s,3H);LCMS(m/z):468(MH
+);キラルHPLC Pk2 RT=23.56分間。(一般的な方法のプロトコル−5を参照)。
【0509】
化合物13:単一のジアステレオマー;単一の鏡像異性体
1H NMR(DMSO d
6、300MHz)δ:9.99(s,1H)、9.32(s,1H)、7.91(s,1H)、7.83(d,J=3.9Hz、1H)、7.40(s,1H)、7.25(d,J=8.5Hz、1H)、6.91(s,1H)、4.01〜4.16(br.m,1H)、2.73(m,1H)、3.74(s,3H)、2.44(s,3H)、2.16〜2.20(m,2H)、1.91〜2.03(m,1H)、1.49〜1.70(m,4H)、1.30〜1.40(m,1H)、1.02〜1.19(m,2H)、0.99(s,3H)、0.73(s,3H);LCMS(m/z):468(MH
+);キラルHPLC Pk3 RT=28.18分間。(一般的な方法のプロトコル−5を参照)。
【0510】
化合物14:単一のジアステレオマー;単一の鏡像異性体
1H NMR(DMSO d
6、300MHz)δ:9.99(s,1H)、9.33(s,1H)、7.90(s,1H)、7.84(d,J=3.9Hz、1H)、7.39(s,1H)、7.26(d,J=8.5Hz、1H)、6.92(s,1H)、4.00〜4.15(br.m,1H)、2.74(m,1H)、3.74(s,3H)、2.43(s,3H)、2.15〜2.21(m,2H)、1.90〜2.00(m,1H)、1.49〜1.70(m,4H)、1.30〜1.40(m,1H)、1.02〜1.19(m,2H)、0.98(s,3H)、0.72(s,3H);LCMS(m/z):468(MH
+);キラルHPLC Pk4 RT=33.19分間。(一般的な方法のプロトコル−5を参照)。
【0511】
化合物11および12は、互いに鏡像異性体であるようである。
【0512】
化合物13および14は、互いに鏡像異性体であるようである。
【0513】
実施例15:N2−{4−シクロプロピル−6−フルオロ−[3−(4−メチル)−1,2,3,4−テトラゾール−5−オン−1−イル]}フェニル−5−フルオロ−N4(7−アミノ−ヘキサヒドロ−3,3−ジメチルインドリジン−5(1H)−オン))2,4−ピリミジンジアミン(化合物30)の合成
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
iPrOH(10ml)中の1−(5−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(全体が参照により本明細書に援用される、2011年6月9日に公開された国際公開第2011/068898号パンフレットに記載される;0.11g、0.3mmol)の溶液、ジイソプロピルエチルアミン(0.21ml、1.2mmol)および7−アミノ−ヘキサヒドロ−3,3−ジメチルインドリジン−5(1H)−オン(0.060g、0.329mmol)を加えた。反応混合物を100℃で12時間加熱した。LC−MS分析により、反応の完了が示された。揮発物を減圧下で除去し、粗生成物をシリカゲル上に吸着した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、生成物の白色の粉末が75%の収率(0.12g)で得られた。
1H NMR(DMSO d
6、300MHz)δ:8.61(s,1H)、8.02(d,J=7.6Hz、1H)、7.85(d,J=3.8Hz、1H)、7.78(d,J=6.7Hz、1H)、6.97(d,J=12.3Hz、1H)、4.33(br.s,1H)、3.60〜3.68(m,4H)、2.27(d,J=17.0Hz、1H)、2.16(d,J=12.0Hz、1H)、1.79〜1.85(m,1H)、1.58〜1.72(m,3H)、1.46(s,3H)、1.35〜1.43(m,3H)、1.32(s,3H)、0.80〜0.83(m,2H)、0.63〜0.65(m,2H);
19F NMR(DMSO)δ:−165.08、−121.69.;LCMS(m/z):526(MH
+)。
【0514】
実施例16:1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル−アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル−アミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5−(4H)−オン(化合物17)の合成
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
iPrOH(120mL)中の、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(実施例3からの化合物3〜10)(10.8g、36.2mmol)と、1−(5−アミノ−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(12.6g、50.6mmol)と、パラ−トルエンスルホン酸一水和物(12.4g、65.1mmol)との混合物を、加熱還流させ、16時間撹拌した。反応混合物を冷ました後、EtOAc(600mL)を加え、得られた混合物を、1NのNaOH(200mL)で洗浄した。有機層と水層とを分け、水層をEtOAc(200mL)で抽出した。組み合わされた有機抽出物を乾燥させ(MgSO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が残った。溶離液としてCH
2Cl
2/MeOH中2NのNH
3(95:5)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによって、残渣を精製したところ、微量のTsOHを含有する生成物(12.7g)が得られた。生成物をEtOAc(500mL)に溶解させ、1NのNaOH(100mL)およびH2O(100mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、減圧下で濃縮したところ、生成物(12.1g)が固体として得られた。
[α]
D=−7.4(MeOH中のc=0.25)。化合物17の絶対立体化学を、PKCθを用いて、再結晶化された化合物のX線結晶構造解析によって確認した。
1H NMR(DMSO−d
6、300MHz):δ 8.48(br.s,1H)、7.96(d,J=7.8Hz、1H)、7.82(d,J=3.6Hz、1H)、7.25(d,J=8.4Hz、1H)、6.98(d,J=12.3Hz、1H)、4.05〜3.90(m,1H)、3.61(s,3H)、2.81(td,J=8.4、3.0Hz、1H)、2.21(q,J=8.1Hz、1H)、2.20〜2.10(m,1H)、2.00〜1.90(m,1H)、1.75〜1.48(m,5H)、1.38(t,J=12.3Hz、1H)、1.22〜1.12(m,1H)、1.03(s,3H)、1.08〜1.00(m,1H)、0.83〜0.77(m,2H)、0.75(s,3H)、0.63〜0.57(m,2H)
19F NMR(DMSO−d
6、282MHz):δ−121.04(t)、−166.01(s)
m/z=511.0(M+H)
+
【0515】
生成物の鏡像体過剰率を、以下に詳述される条件を用いてキラルHPLCによって測定する。
キラルHPLC条件:
カラム:ダイセル化学工業株式会社(Daicel Chemical Industries)、Chiralcel OJ、4.6×250mm
移動相:2:2:1のメタノール/エタノール/ヘキサン 0.1%のトリエチルアミン(定組成)
流量:0.5ml/分
実行時間:15分間
温度:室温
検出:Water 996 PDA
HPLC:Waters 2690 Separations Module
【0516】
カラムクロマトグラフィーの使用を避けた大規模反応:
1−(5−アミノ−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(26.7g、107.3mmol)およびパラ−トルエンスルホン酸一水和物(30.6g、161.0mmol)を、
iPrOH(300mL)中のクロロ−ピリミジン(実施例3からの化合物3〜10)(23.0g、68.25mmol)の撹拌混合物に加えた。反応混合物を加熱還流させ、16時間撹拌し、その後、LC−MS分析により、反応の完了が示された。反応混合物を室温に冷まし、ろ過したところ、褐色の固体が得られた。次に、ろ過ケーキを
iPrOH(1×25mL)で洗浄した。ろ液を、減圧下でおよそ半分の体積になるまで濃縮し、現れた沈殿物をろ過した。上記の手順からの組み合わされたろ過ケーキを空気乾燥させ、次に、EtOAc(300mL)に溶解させ、1NのNaOH(1×200mL、次に、3×100mL)で洗浄した。有機層を(MgSO
4)上で乾燥させ、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、生成物(27.2g、78%)が白色の粉末として残った。
【0517】
実施例17:オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル−アミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物16〜21)の合成
化合物16、17、18、19、20、および21の合成が、添付のスキームに示される。まず、ジアステレオマーD1およびD2の分離を、カラムクロマトグラフィーによって行い、両方のジアステレオマーを、別々にSNAr反応にかけた。最終生成物をキラルHPLCによって分離したところ、個々の鏡像異性体が得られた。
【0518】
(R/S,S/R)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(D1)は、2つの鏡像異性体のラセミ混合物である。D1を第2のSNAr反応にかけたところ、化合物16が形成された。化合物16(ラセミ体)の合成が、添付のスキームに記載されていた。化合物16をキラルHPLCによって分離したところ、化合物17(単一の鏡像異性体)および化合物18(単一の鏡像異性体)が得られた。
【0519】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
10mlのiPrOH中の(R/S,S/R)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(D1)(0.1g、0.3mmol)の溶液に、1−(5−アミノ−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(0.092g、0.37mmol)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(0.064g、0.3mmol)を加えた。反応混合物を120℃(浴温度)で16時間加熱した。LC−MS分析により、反応の完了が示された。反応混合物を室温に冷まし、ろ過して取り除いたところ、褐色の固体が得られた。ろ過ケーキを5mlのiPrOHで洗浄したところ、白色の固体が得られた。ろ液を、減圧下で体積が半分になるまで濃縮し、得られた固体をろ過して取り除いた。ろ過された固体を組み合わせて、空気下で乾燥させた。乾燥された固体を50mlのEtOAcに溶解させ、1NのNaOH水溶液(10ml)を用いて分けた。両方の層を分離し、有機層を1NのNaOH水溶液(10ml)で(3回)洗浄した。分離された有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮したところ、0.12g(収率=71%)の生成物が白色の粉末(化合物16)として得られた。化合物16をキラルHPLCによって分離したところ、対応する鏡像異性体化合物17および化合物18(一般的な方法のプロトコル−3を参照)が得られた。
【0520】
1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル−アミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物17)(単一の鏡像異性体)
1H NMR(DMSO d
6、300MHz)δ:8.48(s,1H)、7.97(d,J=7.6Hz、1H)、7.82(d,J=3.8Hz、1H)、7.25(d,J=7.9Hz、1H)、6.99(d,J=12.0Hz、1H)、3.90〜4.10(br.m,1H)、3.61(s,3H)、2.81(dt,J=8.2、2.9Hz、1H)、2.10〜2.26(m,2H)、1.93(d,J=11.7Hz、1H)、1.49〜1.75(m,5H)、1.39(t,J=12.3Hz、1H)、1.14〜1.24(m,1H)、1.03(s,3H)、0.94〜1.01(m,1H)、0.77〜0.83(m,2H)、0.75(s,3H)、0.59〜0.63(m,2H);
19F NMR(DMSO)δ:−165.99(d)、−121.09(t).;LCMS(m/z):512(MH
+);キラルHPLC RT=18.89分間。(一般的な方法のプロトコル−4を参照)。
【0521】
1−(5−(4−((7S,8aR)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物18)(単一の鏡像異性体)
1H NMR(DMSO d
6、300MHz)δ:8.48(s,1H)、7.97(d,J=7.6Hz、1H)、7.83(d,J=3.8Hz、1H)、7.25(d,J=8.2Hz、1H)、6.99(d,J=12.3Hz、1H)、3.90〜4.05(br.m,1H)、3.61(s,3H)、2.81(br.m,1H)、2.10〜2.26(m,2H)、1.93(d,J=11.7Hz、1H)、1.49〜1.75(m,5H)、1.39(t,J=12.0Hz、1H)、1.14〜1.24(m,1H)、1.03(s,3H)、0.94〜1.01(m,1H)、0.77〜0.82(m,2H)、0.75(s,3H)、0.58〜0.63(m,2H);
19F NMR(DMSO)δ:−166.00(d)、−121.05(t);LCMS(m/z):512(MH
+)。キラルHPLC RT=22.97(一般的な方法のプロトコル−4を参照)。
【0522】
(S/S,R/R)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(D2)は、2つの鏡像異性体の混合物である。D2を第2のSNAr反応にかけたところ、化合物19が形成された。化合物19(2つの鏡像異性体の混合物)の合成が、添付のスキームに記載されていた。化合物19をキラルHPLCによって分離したところ、化合物20(単一の鏡像異性体)および化合物21(単一の鏡像異性体)が得られた。
【0523】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
10mlのiPrOH中の(S/S,R/R)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(D2)(0.10g、0.34mmol)の溶液に、1−(5−アミノ−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(0.092g、0.4mmol)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(0.064g、0.3mmol)を加えた。反応混合物を120℃(浴温度)で16時間加熱した。LC−MS分析により、反応の完了が示された。反応混合物を室温に冷まし、ろ過して取り除いたところ、褐色の固体が得られた。ろ過ケーキを1mlのiPrOHで洗浄したところ、白色の固体が得られた。ろ過された固体を組み合わせて、空気下で乾燥させた。乾燥された固体を50mlのEtOAcに溶解させ、1NのNaOH水溶液(10ml)を用いて分けた。両方の層を分離し、有機層を1NのNaOH水溶液(10ml)で(3回)洗浄した。分離された有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮したところ、0.13g(収率=74%)の生成物が白色の粉末(化合物19)として得られた。化合物19をキラルHPLCによって分離したところ、対応する鏡像異性体化合物20および化合物21(一般的な方法のプロトコル−4を参照)が得られた。
【0524】
化合物20:(単一の鏡像異性体):
1H NMR(DMSO d
6、300MHz)δ:8.56(s,1H)、8.11(d,J=7.6Hz、1H)、7.84(d,J=3.8Hz、1H)、6.92〜6.99(m,2H)、4.04(br.s,1H)、3.61(s,3H)、2.70〜2.83(m,2H)、2.25〜2.35(m,1H)、1.75〜1.95(m,3H)、1.55〜1.65(m,3H)、1.15〜1.36(m,3H)、0.94(s,3H)、0.92(s,3H)、0.78〜0.83(m,2H)、0.60〜0.65(m,2H);
19F NMR(DMSO)δ:−165.78(d)、−122.24(t);LCMS(m/z):512(MH
+);キラルHPLC RT=29.88分間。(一般的な方法のプロトコル−4を参照)。
【0525】
化合物21:(単一の鏡像異性体):
1H NMR(DMSO d
6、300MHz)δ:8.57(s,1H)、8.11(d,J=7.6Hz、1H)、7.84(d,J=3.8Hz、1H)、6.92〜6.99(m,2H)、4.04(br.s,1H)、3.61(s,3H)、2.71〜2.83(m,2H)、2.25〜2.35(m,1H)、1.76〜1.95(m,3H)、1.56〜1.68(m,3H)、1.15〜1.35(m,3H)、0.94(s,3H)、0.92(s,3H)、0.78〜0.83(m,2H)、0.60〜0.65(m,2H);
19F NMR(DMSO)δ:−165.57(d)、−122.24(t);LCMS(m/z):512(MH
+);キラルHPLC RT=34.50分間。(一般的な方法のプロトコル−4を参照)。
【0526】
実施例18:N2−(4,4−ジメチル−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−8−イル)−5−フルオロ−N4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物5)の合成
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
8−フルオロ−2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−チオンの調製:
25mlの無水THF中の8−フルオロ−2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(0.75g、3.1mmol)の溶液に、P
2S
5(2.8g、6.25mmol)を加え、反応混合物を12時間加熱還流させた。LC−MSの分析により、反応の完了が示された。揮発物を減圧下で除去し、粗反応混合物を、EtOAc(100ml)および飽和NH
4Cl水溶液(100ml)中に分けた。層を分離し、有機層を飽和NH
4Cl水溶液(50ml)で(2回)洗浄した。EtOAc層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮したところ、生成物が69%の収率(0.55g)で得られた。LCMS(m/z)257(MH
+)。
【0527】
4,4−ジメチル−6−フルオロ−8−ニトロ−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジンの調製:
THF中の8−フルオロ−2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−チオン(1.0g、3.9mmol)の溶液に、Hg(OAc)
2を0℃で加えた。TMS−N
3を0℃で反応混合物に加え、1時間撹拌した。反応混合物を室温に温め、3時間撹拌した。反応混合物のLCMS分析により、反応の完了が示された。3時間後、反応混合物を100mlのEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl水溶液(100ml)を用いて分けた。層を分離し、水層をEtOAc(50ml)で2回洗浄した。組み合わされたEtOAc層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、生成物が57%の収率(0.57g)で得られた。LCMS(m/z)266(MH
+)。
【0528】
4,4−ジメチル−6−フルオロ−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−8−アミンの調製:
4,4−ジメチル−6−フルオロ−8−ニトロ−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン(0.82g、3.1mmol)をEtOH(20ml)に溶解させる。透明の溶液をParr水素化フラスコに移し、窒素下に置いた。10%のPd−C(0.25g)を窒素下でParrフラスコに加えた。次に、混合物をParr水素化装置に移し、排気し、水素(×3)を充填した。LC/MSおよびTLCがアミンへの完全な反応を示すまで、混合物を(任意に、水素を補充しながら)30psiで水素化した。完全な反応の後、混合物を窒素下に置き、Celiteの小さいパッドを通してろ過した。ろ過ケーキをEtOH(×1)で洗浄し、ろ液を減圧下で濃縮したところ、4,4−ジメチル−6−フルオロ−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−8−アミンが72%の収率(0.53g)で残った。LCMS(m/z):236(MH
+)。
【0529】
N2−(4,4−ジメチル−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−8−イル)−5−フルオロ−N4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物5)の調製:
3mlのiPrOH中の(R/S,S/R)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(D1)(0.1g、0.3mmol、単一のジアステレオマー)の溶液、4,4−ジメチル−6−フルオロ−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−8−アミン(0.093g、0.4mmol)およびジオキサン(0.1ml)中4NのHClを加えた。反応混合物を、密封されたバイアル中で、12時間にわたって100℃まで加熱した。粗反応混合物のLCMS分析により、反応の完了が示された。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、0.12g(収率=72%)の生成物が、2つの鏡像異性体の混合物として得られた。
1H NMR(DMSO d
6、300MHz)δ:9.58(s,1H)、8.40(s,1H)、7.90(d,J=8.5Hz、1H)、7.75(d,J=8.8Hz、1H)、7.10(d,J=5.5Hz、1H)、4.25(br.s,1H)、2.85(m,2H)、2.23〜2.335(m,1H)、2.15(m,2H)、1.88(s,6H)、1.40〜1.60(m,4H)、1.22(m,2H)、1.05(s,3H)、0.99(s,3H);LCMS(m/z):498(MH
+)。
【0530】
実施例19:4−((R/S,S/R)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−2−(4−シクロプロピル−2−フルオロ−5−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソテトラゾール−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物66)の合成
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
iPrOH(10ml)中の(±)−2−クロロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(70%の純度、0.068g、0.2mmol)の溶液、1−(5−アミノ−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(0.078g、0.3mmol)およびp−TSA(0.04g、0.2mmol)を加え、反応混合物を、一晩、82℃まで加熱した。LCMS分析により、反応の完了が示された。カラムクロマトグラフィーによる粗生成物の精製により、生成物がp−トルエンスルホン酸塩として得られた。塩を20mlのEtOAcに溶解させ、2NのNaOH水溶液を用いて分けた。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させた。溶媒の除去および凍結乾燥により、生成物が11%の収率(0.015g)で得られた。
1H NMR(DMSO d
6、300MHz)δ:8.43(s,1H)、8.29(s,1H)、7.65(d,J=7.3Hz、1H)、7.42(d,J=7.6Hz、1H)、7.03(d,J=11.7Hz、1H)、3.99(br.s,1H)、3.61(s,3H)、2.76〜2.80(m,1H)、2.10〜2.26(m,2H)、1.79〜1.83(m,1H)、1.52〜1.70(m,4H)、1.34〜1.43(m,2H)、1.07〜1.22(m,4H)、1.01(s,3H)、0.82〜0.86(m,2H)、0.63〜0.67(m,2H);LCMS(m/z):519(MH
+)。
【0531】
実施例20:(±)−N
2−(4−シクロプロピル−2−フルオロ−5−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)−5−フルオロ−n
4−(オクタヒドロインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物24)の合成
【化119】
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イソプロピルアルコール(3ml)中の、N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)オクタヒドロインドリジン−7−アミン(90mg、0.34mmol)と、4−シクロプロピル−2−フルオロ−5−(1H−テトラゾール−1−イル)ベンゼンアミン(87mg、0.35mmol;全体が参照により本明細書に援用される、2011年7月21日に出願された米国特許出願第13/188,222号明細書、現在の米国特許出願公開第2012/0022092号明細書にしたがって調製された)と、パラ−トルエンスルホン酸一水和物(63mg、0.34mmol)との混合物を、密封されたバイアル中で組み合わせて、70℃まで加熱し、数日間にわたって撹拌した。冷却した後、沈殿物が現れ、それをろ過したところ、粗固体(50mg)が得られた。粗固体を分取高速液体クロマトグラフィーによってさらに精製したところ、固体が得られた。固体を、EtOAc(20ml)と1NのNaOH(20ml)とに分けた。水層をEtOAc(1×20ml)で抽出し、組み合わされた有機抽出物を乾燥させ(MgSO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、生成物(10mg、7%)が固体として残った。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.83(t,J=0.9Hz、1H)、8.59(s,1H)、8.20(d,J=7.7Hz、1H)、7.80(d,J=6.5Hz、1H)、7.36(d,J=8.1Hz、1H)、7.04(d,J=12.2Hz、1H)、3.73〜3.59(m,1H)、2.82〜2.75(m,2H)、1.87(q,J=8.4Hz、1H)、1.82〜1.78(m,2H)、1.64〜1.41(m,5H)、1.39〜1.28(m,2H)、1.20〜1.03(m,2H)、0.71〜0.65(m,2H)、0.57〜0.52(m,2H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −122.1(t)、−165.5(d);m/z=454.29(M+H)
+;rt=3.37分間(HPLCプロトコル−1)。
【0532】
実施例21:(±)−1−(5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)オン(化合物27)の合成
【化120】
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イソプロピルアルコール(3ml)中の、N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)オクタヒドロインドリジン−7−アミン(54mg、0.2mmol)と、1−(5−アミノ−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5−オン(52mg、0.21mmol;全体が参照により本明細書に援用される米国特許出願公開第20110130415号明細書、43〜48頁にしたがって調製された)と、パラ−トルエンスルホン酸一水和物(38mg、0.2mmol)との混合物を、密封されたバイアル中で組み合わせて、70℃まで加熱し、2日間撹拌した。冷却した後、混合物を減圧下で濃縮したところ、粗残渣が残った。残渣を分取高速液体クロマトグラフィーによって精製したところ、固体が得られた。固体を、EtOAc(20ml)と1NのNaOH(20ml)とに分けた。水層をEtOAc(2×20ml)で抽出し、組み合わされた有機抽出物を乾燥させ(MgSO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、MeCN/H
2Oからの凍結乾燥の後、生成物(46mg、47%)が固体として残った。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.52(br.s,1H)、8.08(d,J=7.7Hz、1H)、7.83(dd,J=3.8、1.2Hz、1H)、7.38(br.d,J=7.7Hz、1H)、6.97(d,J=12.3Hz、1H)、3.85〜3.71(m,1H)、3.62(app.d,3H)、2.97〜2.87(m,2H)、1.93〜1.89(m,2H)、1.75〜1.50(m,7H)、1.31〜1.15(m,3H)、0.83〜0.77(m,2H)、0.64〜0.59(m,2H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −122.0(t)、−165.8(d);m/z=484.27(M+H)
+;rt=3.22分間(HPLCプロトコル−1)。
【0533】
実施例22:(±)−N
2−(4−シクロプロピル−2−フルオロ−5−(5−メチル−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)−5−フルオロ−n
4−(オクタヒドロインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物28)の合成
【化121】
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イソプロピルアルコール(5ml)の、N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)オクタヒドロインドリジン−7−アミン(179mg、0.66mmol)と、1−(2−シクロプロピル−4−フルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−1H−テトラゾール(140mg、0.66mmol;米国特許出願第13/188,222号明細書、現在の米国特許出願公開第2012/0022092号明細書にしたがって調製された)と、パラ−トルエンスルホン酸一水和物(126mg、0.66mol)との混合物を、密封されたバイアル中で組み合わせて、70℃まで加熱し、3日間撹拌した。冷却した後、混合物を減圧下で濃縮したところ、粗残渣を、1NのNaOH(25ml)とEtOAc(30ml)とに分けた。水層をEtOAc(1×30ml)で抽出し、組み合わされた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、粗固体が残った。溶離液としてMeOH中2MのNH
3/CH
2Cl
2(0:1〜1:9の勾配系)を用いたシリカゲル(ISCO System)におけるカラムクロマトグラフィーによって固体を精製したところ、MeCN/H
2Oからの凍結乾燥の後、生成物(190mg、61%)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.61(br.s,1H)、8.15(d,J=7.6Hz、1H)、7.86〜7.84(m,1H)、7.41(br.d,J=8.1Hz、1H)、7.04(d,J=12.3Hz、1H)、3.75〜3.64(m,1H)、2.92〜2.82(m,2H)、2.41(s,3H)、2.05〜2.91(m,1H)、1.88〜1.85(m,2H)、1.71〜1.40(m,6H)、1.27〜1.08(m,3H)、0.79〜0.70(m,2H)、0.68〜0.62(m,2H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −122.4(t)、−165.6(d);m/z=468.28(M+H)
+;rt=3.40分間(HPLCプロトコル−1)。
【0534】
実施例23:(±)−N
2−(4−シクロプロピル−2−フルオロ−5−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)−5−フルオロ−n
4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物53)の合成
【化122】
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イソプロピルアルコール(3ml)中の、N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン塩酸塩(168mg、0.5mmol)と、4−シクロプロピル−2−フルオロ−5−(1H−テトラゾール−1−イル)ベンゼンアミン(153mg、0.7mmol;2011年7月21日に出願された米国特許出願第13/188,222号明細書、現在の米国特許出願公開第2012/0022092号明細書にしたがって調製された)と、パラ−トルエンスルホン酸一水和物(95mg、0.5mmol)との混合物を、密封されたバイアル中で組み合わせて、70℃まで加熱し、4日間撹拌した。冷却した後、混合物をろ過し、ろ過ケーキを低温イソプロピルアルコールで洗浄した。ろ過ケーキをEtOAc(50ml)に懸濁し、1NのNaOH(50ml)を加えた。水層と有機層とを分け、水層をEtOAc(30ml)で抽出した。組み合わされた有機抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、残渣が残り、それをMeCN/H
2Oから凍結乾燥したところ、生成物(162mg、67%)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.86(m,1H)、8.59(s,1H)、8.09(d,J=7.6Hz、1H)、7.83(d,J=3.8Hz、1H)、7.26(br.d,J=8.0Hz、1H)、7.09(d,J=12.1Hz、1H)、4.00〜3.88(m,1H)、2.81〜2.74(m,1H)、2.16(q,J=8.2Hz、1H)、1.99〜1.83(m,2H)、1.72〜1.32(m,6H)、1.20〜0.94(m,2H)、1.01(s,3H)、0.75〜0.71(m,2H)、0.69(s,3H)、0.63〜0.55(m,2H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −165.7(s)、−120.9(t);m/z=482.33(M+H)
+;rt=3.44分間(HPLCプロトコル−1)。
【0535】
実施例24:(±)−N
2−(4−シクロプロピル−2−フルオロ−5−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)−5−フルオロ−n
4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物54および55)の分解
少量のラセミ体N
2−(4−シクロプロピル−2−フルオロ−5−(1H−テトラオール−1−イル)フェニル)−5−フルオロ−N
4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(40mg)を、以下の条件を用いてキラル高速液体クロマトグラフィーによって精製したところ、個々の鏡像異性体が得られた。
キラルHPLC条件:
カラム:ダイセル化学工業株式会社(Daicel Chemical Industries)、Chiracel OJ 4.6×250mm
移動相:0.1%のジエチルアミンを含有する1:1のMeOH/EtOH
流量:0.5ml/分
実行時間:30分間
温度:室温
検出:Waters 996 PDA
HPLC:Waters 2690 Separations Module
【0536】
化合物54
第1溶出異性体の保持時間=9.30分間(15mg);キラルカラムからの第1溶出鏡像異性体についてのデータ:
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.87(s,1H)、8.59(br.s,1H)、8.08(d,J=7.5Hz、1H)、7.83(d,J=3.7Hz、1H)、7.33〜7.24(br.s,1H)、7.09(d,J=12.2Hz、1H)、4.03〜3.87(m,1H)、2.86〜2.72(m,1H)、2.29〜2.14(m,1H)、2.00〜1.83(m,2H)、1.73〜1.36(m,6H)、1.22〜1.03(m,5H)、0.78〜0.66(m,5H)、0.64〜0.56(m,2H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −165.7、−120.8;m/z=482.44(M+H)
+;rt=3.58分間(HPLCプロトコル−1)。
【0537】
化合物55
第2溶出異性体の保持時間=11.74分間(18mg);第1溶出異性体と同じデータ。
【0538】
実施例25:(±)−2−(4−シクロプロピル−2−フルオロ−5−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニルアミノ)−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物56)の合成
【化123】
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イソプロピルアルコール(3ml)中の、(±)−2−クロロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(前の工程からの60mgの70%の純度の材料)と、4−シクロプロピル−2−フルオロ−5−(1H−テトラゾール−1−イル)ベンゼンアミン(65mg、0.3mmol;2011年7月21日に出願された米国特許出願第13/188,222号明細書、現在の米国特許出願公開第2012/0022092号明細書にしたがって調製された)と、パラ−トルエンスルホン酸一水和物(37mg、0.2mmol)との混合物を、密封されたバイアル中で組み合わせて、80℃まで加熱し、4時間撹拌した。冷却した後、沈殿物が現れ、それをろ過した。ろ過ケーキをEtOAc(30ml)および1NのNaOH(50ml)に懸濁した。水層と有機層とを分け、水層をEtOAc(2×25ml)で抽出した。組み合わされた有機抽出物を乾燥させ(MgSO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、固体が残った。固体をMeCN/H
2Oから凍結乾燥したところ、生成物(26mg)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.85(m,1H)、9.51(br.s,1H)、8.30(s,1H)、7.80(d,J=7.3Hz、1H)、7.44(d,J=7.3Hz、1H)、7.14(d,J=11.8Hz、1H)、4.08〜3.89(m,1H)、2.83〜2.71(m,1H)、2.28〜2.13(m,1H)、2.06〜1.88(m,1H)、1.84〜1.73(m,1H)、1.71〜1.50(m,3H)、1.47〜1.34(m,2H)、1.21〜1.07(m,3H)、1.00(s,3H)、0.75〜0.59(m,7H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −117.3(t);m/z=489.34(M+H)
+;rt=4.01分間(HPLCプロトコル−1)。
【0539】
実施例26:N2−(4−シクロプロピル−2−フルオロ−5−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソテトラゾール−イル)フェニルアミノ)−5−フルオロ−N4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物26)の合成
【化124】
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IPA(1ml)中の、N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−3,3−ジメチルインドリジン−7−アミン(ジアステレオマーD1 97%のジアステレオマー比(dr);52mg、0.174mmol、1当量)と、1−(5−アミノ−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(全体が参照により本明細書に援用される国際公開第2011/068898号パンフレットに記載される。43mg、0.174mmol、1当量)と、PTSA一水和物(33mg、0.174mmol、1当量)との混合物を4日間にわたって100℃まで加熱した。周囲温度に冷ました後、粗混合物を濃縮乾固し、水、EtOAc、および1NのNaOHに取り込んだ。層を分離した。有機層を1NのNaOH(×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1%の2MのNH
3/MeOH増分を用いてDCM:2MのNH
3/MeOH=100:0〜96:4で溶離したところ、化合物1−(5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−3,3−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物26)(>90%のジアステレオマー比、53mg、60%)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.59(s,1H)、8.10〜8.09(d,J=8.4Hz)、7.85〜7.86(d,J=3.6Hz)、6.95〜7.00(m,2H)、4.11(bs,1H)、3.62(s,1H)、2.42〜2.71(m,2H)、1.49〜2.00(m,8H)、1.01〜1.22(m,2H)、1.03〜1.06(m,3H)、0.823〜0.871(m,5H)、0.630〜0.645(m,2H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −122.0(t)、−164.7(s);m/z=512(M+H)
+。
【0540】
実施例27:1−(5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−3,3−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物34および35)のキラルHPLC分解
鏡像異性体への1−(5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−3,3−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物26)(>90%のジアステレオマー比、35mg)のキラルHPLC分解を行った。
【0541】
キラルHPLC方法:カラム:Chiralcel−OJ、4.6×250mm、ガード付き。移動相:95%のヘキサン、2.4%のメタノール、2.5%のエタノール 0.1%のトリエチルアミン。流量:0.5ml/分。注入量:3μL。濃度:約5mg/ml。検出:254nmにおけるUV。
【0542】
化合物34
【化125】
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化合物34:(>99%の鏡像体過剰率、9.5mg)は、Rt=21.86分間を有する。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.59(s,1H)、8.10〜8.09(d,J=8.4Hz)、7.85〜7.86(d,J=3.6Hz)、6.95〜7.00(m,2H)、4.11(bs,1H)、3.62(s,1H)、2.42〜2.71(m,2H)、1.49〜2.00(m,8H)、1.01〜1.22(m,2H)、1.03〜1.06(m,3H)、0.823〜0.871(m,5H)、0.630〜0.645(m,2H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −122.0(t)、−164.7(s);m/z=512(M+H)
+。
【0543】
化合物35
【化126】
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化合物35:(>97%の鏡像体過剰率、10.7mg)は、Rt=26.56分間を有する。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.59(s,1H)、8.10〜8.09(d,1H、J=8.4Hz)、7.85〜7.86(d,1H、J=3.6Hz)、6.95〜7.00(m,2H)、4.11(bs,1H)、3.62(s,1H)、2.42〜2.71(m,2H)、1.49〜2.00(m,8H)、1.01〜1.22(m,2H)、1.03〜1.06(m,3H)、0.823〜0.871(m,5H)、0.630〜0.645(m,2H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −122.0(t)、−164.7(s);m/z=512(M+H)
+。
【0544】
実施例28:1−(5−(5−フルオロ−4−(ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−3(5H)−オン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物31〜33)の合成
【化127】
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1−(5−(5−フルオロ−4−(ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−3(5H)−オン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物31)の調製
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
イソプロパノール(1ml)中の、7−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−3(5H)−オン異性体A(シス)(50mg)と、1−(5−アミノ−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(50mg)と、TFA(5滴)との混合物を、密封されたバイアル中で、100℃で一晩加熱した。室温に冷ました後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を、Combiflashクロマトグラフィー(ジクロロメタン中2.0Mのアンモニアメタノール=0〜30%)によって精製したところ、生成物がラセミ混合物として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.55(s,1H)、7.88(d,J=7.8Hz、1H)、7.85(d,J=3.9Hz、1H)、7.34(d,J=7.8Hz、1H)、7.00(d,J=12.0Hz、1H)、4.06〜4.04(m,1H)、3.59(s,3H)、2.14〜1.94(m,5H)、1.64〜1.59(m,1H)、1.56(s,3H)、1.48〜1.12(m,4H)、1.02(s,3H)、0.81(dd,J=2.1、8.7Hz、2H)、0.61(q,J=4.5Hz、2H);LC−MS:純度:97.99%;MS(m/e):526.39(M+H)
+;m/z=524.33(M−H)
+。
【0545】
1−(5−(5−フルオロ−4−(ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−3(5H)−オン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物32)の調製
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
イソプロパノール(1ml)中の、7−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−3(5H)−オン異性体B(トランス)(100mg)と、1−(5−アミノ−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(100mg)と、TFA(5滴)との混合物を、密封されたバイアル中で、100℃で一晩加熱した。室温に冷ました後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を、Combiflashクロマトグラフィー(ジクロロメタン中2.0Mのアンモニアメタノール=0〜30%)によって精製したところ、生成物がラセミ混合物として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.64(s,1H)、8.03(d,J=7.8Hz、1H)、7.88(d,J=3.9Hz、1H)、7.57(d,J=5.7Hz、1H)、6.99(d,J=12.3Hz、1H)、4.22(m,1H)、3.89(m,1H)、3.59(s,3H)、2.26〜1.53(m,9H)、1.32(s,3H)、1.24(s,3H)、0.81(d,J=8.4Hz、2H)、0.62(d,J=3.3Hz、2H);LC−MS:純度:98.22%;MS(m/e):526.37(M+H)
+;m/z=524.41(M−H)
+。
【0546】
1−(5−(5−フルオロ−4−(ヘキサヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−3(5H)−オン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オンホルメート(化合物33)の調製
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.58(s,1H)、8.04(d,J=7.8Hz、1H)、7.86(d,J=3.9Hz、1H)、7.50(d,J=7.2Hz、1H)、6.99(d,J=12.3Hz、1H)、4.21(m,1H)、3.90(m,1H)、3.59(s,3H)、2.26〜1.54(m,9H)、1.32(s,3H)、1.25(s,3H)、0.81(d,J=8.1Hz、2H)、0.61(d,J=3.6Hz、2H);LC−MS:純度:98.65%;MS(m/e):526.37(M+H)
+;m/z=524.37(M−H)
+。
【0547】
実施例29:化合物の合成のためのアニリンの調製
本発明の化合物の合成のための特定のアニリンを、以下のスキームに示されるように調製した。
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
1−(2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−ニトロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オンの調製
アルゴンガス下で、THF(15ml)中の(R)−(−)−3−ヒドロキシテトラヒドロフラン(440mg、5mmol、2当量)を0℃に冷却した。カリウムtert−ブトキシド(617mg、5.5mmol、2.2当量)を一度に加え、反応混合物を0℃で20分間撹拌した。次に、1−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(国際公開第2011/068898号パンフレットに記載される。598mg、2.5mmol、1当量)を一度に加え、反応混合物を0℃で10分間撹拌し、2時間にわたって周囲温度に温めた。反応混合物を濃縮し、残渣をDCMおよび水に取り込んだ。層を分離し、有機層を水(×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮したところ、1−(2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−ニトロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(723mg、94%)が黄色の固体として得られ、それをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.41〜8.47(m,2H)、7.51〜7.54(d,1H、J=9Hz)、5.31〜5.4(t,1H、J=3.6Hz)、3.88〜3.93(dd,1H、J=4.2Hz、J=10.5Hz)、3.70〜3.74(m,3H)、3.62(s,3H)、2.20〜2.27(m,1H)、1.89〜1.93(m,1H);m/z=308(M+H)
+。
【0548】
1−(2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−ニトロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オンの調製
アルゴンガス下で、THF(15ml)中の(S)−(+)−3−ヒドロキシテトラヒドロフラン(440mg、5mmol、2当量)を0℃に冷却した。カリウムtert−ブトキシド(617mg、5.5mmol、2.2当量)を一度に加え、反応混合物を0℃で20分間撹拌した。次に、フルオロテトラゾール(598mg、2.5mmol、1当量)を一度に加え、反応混合物を0℃で10分間撹拌し、2時間にわたって周囲温度に温めた。反応混合物を濃縮し、残渣をDCMおよび水に取り込んだ。層を分離し、有機層を水(×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮したところ、1−(2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−ニトロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(764mg、98%)が黄色の固体として得られ、それをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.41〜8.47(m,2H)、7.51〜7.54(d,1H、J=9Hz)、5.31〜5.4(t,1H、J=3.6Hz)、3.88〜3.93(dd,1H、J=4.2Hz、J=10.5Hz)、3.70〜3.74(m,3H)、3.62(s,3H)、2.20〜2.27(m,1H)、1.89〜1.93(m,1H);m/z=308(M+H)
+。
【0549】
1−(2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−アミノフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オンの調製
丸底フラスコに、1−(2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−ニトロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(723mg、2.35mmol)、EtOH(25ml)、および10%のPd/C(水中50%、DegussaタイプE101;145mg、重量基準で20重量%の出発ニトロ化合物)を投入したところ、懸濁液が得られた。フラスコをゴム隔膜で密封し、脱気し、H
2で満たされたバルーンからのH
2(×3)でバックフィルした(back−filled)。反応混合物を、H
2で満たされたバルーンを用いて2時間撹拌した。反応混合物を、Celiteのパッドを通してろ過し、CeliteのパッドをMeOHですすいだ。ろ液を蒸発乾固したところ、1−(2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−アミノフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(646mg、99%)が暗褐色の固体として得られ、それをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 6.96〜6.99(m,1H)、6.89〜6.73(m,1H)、6.55〜6.60(m,1H)、5.06(bs,2H)、4.77〜4.85(m,1H)、3.55〜3.77(m,7H)、1.94〜2.03(m,1H)、1.78〜1.86(m,1H);m/z=278(M+H)
+。
【0550】
1−(2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−アミノフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オンの調製
丸底フラスコに、1−(2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−ニトロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(764mg、2.49mmol)、EtOH(25ml)、および10%のPd/C(水中50%、DegussaタイプE101;153mg、重量基準で20重量%の出発ニトロ化合物)を投入したところ、懸濁液が得られた。フラスコをゴム隔膜で密封し、脱気し、H
2で満たされたバルーンからのH
2(×3)でバックフィルした。反応混合物を、H
2で満たされたバルーンを用いて2時間撹拌した。反応混合物を、Celiteのパッドを通してろ過し、CeliteのパッドをMeOHですすいだ。ろ液を蒸発乾固したところ、1−(2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−アミノフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(677mg、98%)が暗褐色の固体として得られ、それをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 6.96〜6.99(m,1H)、6.89〜6.73(m,1H)、6.55〜6.60(m,1H)、5.06(bs,2H)、4.77〜4.85(m,1H)、3.55〜3.77(m,7H)、1.94〜2.03(m,1H)、1.78〜1.86(m,1H);m/z=278(M+H)
+。
【0551】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
5−ニトロ−2−(オキセタン−3−イルオキシ)ベンゾニトリルの調製
一般的な手順:アルゴンガス下で、THF(15ml)中の3−ヒドロキシオキセタン(370mg、5mmol、2当量)を0℃に冷却した。カリウムtert−ブトキシド(617mg、5.5mmol、2.2当量)を一度に加え、反応混合物を0℃で20分間撹拌した。次に、2−フルオロ−5−ニトロベンゾニトリル(415mg、2.5mmol、1当量)を一度に加え、反応混合物を0℃で10分間撹拌し、1時間にわたって周囲温度に温めた。反応混合物を濃縮し、残渣をDCMおよび水に取り込んだ。層を分離し、有機層を水(×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮したところ、5−ニトロ−2−(オキセタン−3−イルオキシ)ベンゾニトリル(495mg、90%)が黄褐色の固体として得られ、それをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.74〜8.75(m,1H)、8.42〜8.47(m,1H)、7.09〜7.12(dd,1H、J=0.9Hz、J=9.3Hz)、5.56〜5.63(m,1H)、4.96〜5.00(m,2H)、4.59〜4.63(m,2H);m/z=221(M+H)
+。
【0552】
上記の一般的な手順にしたがって、以下の化合物を調製した。
【0553】
2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−ニトロベンゾニトリルの調製
(R)−(−)−3−ヒドロキシテトラヒドロフランからの(544mg、93%)。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.67〜8.71(m,1H)、8.46〜8.50(m,1H)、7.45〜7.48(d,1H、J=9.6Hz)、5.33〜5.40(m,1H)、3.74〜3.95(m,4H)、2.27〜2.40(m,1H)、1.89〜2.06(m,1H);m/z=235(M+H)
+。
【0554】
2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−ニトロベンゾニトリルの調製
S)−(+)−3−ヒドロキシテトラヒドロフランからの(544mg、93%)。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.67〜8.71(m,1H)、8.46〜8.50(m,1H)、7.45〜7.48(d,1H、J=9.6Hz)、5.33〜5.40(m,1H)、3.74〜3.95(m,4H)、2.27〜2.40(m,1H)、1.89〜2.06(m,1H);m/z=235(M+H)
+。
【0555】
5−ニトロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)ベンゾニトリルの調製
4−ヒドロキシテトラヒドロピランからの(510mg、82%)。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.68〜8.69(d,1H、J=3Hz)、8.43〜8.47(m,1H)、7.56〜7.59(d,1H、J=9.3Hz)、4.97〜5.05(m,1H)、3.82〜3.87(m,2H)、3.50〜3.60(m,2H)、1.99〜2.06(m,2H)、1.62〜1.72(m,2H);m/z=248(M+H)
+。
【0556】
5−アミノ−2−(オキセタン−3−イルオキシ)ベンゾニトリルの調製
一般的な手順:丸底フラスコに、5−ニトロ−2−(オキセタン−3−イルオキシ)ベンゾニトリル(495mg、2.25mmol)、EtOH(20ml)、および10%のPd/C(水中50%、DegussaタイプE101;100mg、重量基準で20重量%の出発ニトロ化合物)を投入したところ、懸濁液が得られた。フラスコをゴム隔膜で密封し、脱気し、H
2で満たされたバルーンからのH
2(×3)でバックフィルした。反応混合物を、H
2で満たされたバルーンを用いて1時間撹拌した。反応混合物を、Celiteのパッドを通してろ過し、CeliteのパッドをMeOHですすいだ。ろ液を蒸発乾固したところ、5−アミノ−2−(オキセタン−3−イルオキシ)ベンゾニトリル(420mg、98%)が淡黄色の固体として得られ、それをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 6.77〜6.81(m,2H)、6.53〜6.60(m,1H)、5.18〜5.25(p,1H、J=6Hz)、5.12(bs,2H)、4.84〜4.89(t,2H、J=6.3Hz)、4.50〜4.51(t,2H、J=6.2Hz);m/z=191(M+H)
+。
【0557】
上記の一般的な手順にしたがって、以下の化合物を調製した。
【0558】
2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−アミノベンゾニトリルの調製
2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−ニトロベンゾニトリルからの(465mg、98%)。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 6.90〜6.99(m,1H)、6.77〜6.85(m,2H)、5.10(bs,2H)、4.93〜4.99(m,1H)、3.70〜3.87(m,4H)、2.07〜2.19(m,1H)、1.89〜1.96(m,1H);m/z=205(M+H)
+。
【0559】
2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−アミノベンゾニトリルの調製
2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−ニトロベンゾニトリルからの(466mg、98%)。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 6.90〜6.99(m,1H)、6.77〜6.85(m,2H)、5.10(bs,2H)、4.93〜4.99(m,1H)、3.70〜3.87(m,4H)、2.07〜2.19(m,1H)、1.89〜1.96(m,1H);m/z=205(M+H)
+。
【0560】
5−アミノ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)ベンゾニトリルの調製
5−ニトロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)ベンゾニトリルからの(361mg、81%)。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 7.00〜7.03(d,1H、J=8.7Hz)、6.73〜6.84(m,2H)、5.11(bs,2H)、4.42〜4.48(m,1H)、3.79〜3.85(m,2H)、3.40〜3.47(m,2H)、1.86〜1.98(m,2H)、1.50〜1.61(m,2H);m/z=219(M+H)
+。
【0561】
4−フルオロ−2−イソプロポキシ−1−ニトロベンゼンの調製
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
アセトン(1L)中の、5−フルオロ−2−ニトロフェノール(50.0g、318mmol、1当量)と、2−ヨードプロパン(96.0mL、955mmol、3当量)と、K
2CO
3(132.0g、955mmol、3当量)との混合物を、一晩(ON)にわたって加熱還流させた。室温に冷ました後、固体をろ過して取り除き、DCMですすぎ、次に、ろ液を濃縮乾固した。残渣を、水、EtOAc、および1NのNaOHに取り込んだ。層を分離し、有機層を1NのNaOHで1回洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固したところ、4−フルオロ−2−イソプロポキシ−1−ニトロベンゼン(49.3g、78%)が黄褐色の液体として得られ、それをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 7.91〜7.96(dd,1H、J=6.3Hz、9.0Hz)、7.31〜7.35(dd,1H、J=2.4Hz、11Hz)、6.88〜6.95(m,1H)、4.77〜4.89(hep,1H、J=6.0Hz)、1.27〜1.29(d,6H、J=6.0Hz);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −102.4(六重項);m/z=200(M+H)
+。
【0562】
4−フルオロ−2−イソプロポキシベンゼンアミンの調製
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
丸底フラスコに、4−フルオロ−2−イソプロポキシ−1−ニトロベンゼン(49.3g、248mmol)、EtOH(600mL)、および10%のPd/C(水中50%、DegussaタイプE101;10g、重量基準で20重量%の出発ニトロ化合物)を投入した。フラスコをゴム隔膜で密封し、脱気し、H
2で満たされたバルーンからのH
2(×3)でバックフィルした。反応物を、H
2で満たされたバルーンを用いて4日間撹拌した。反応混合物を、セライトのパッドを通してろ過し、セライトのパッドをMeOHですすいだ。ろ液を蒸発乾固したところ、4−フルオロ−2−イソプロポキシベンゼンアミン(41.0g、98%)が褐色の液体として得られ、それをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 6.67〜6.72(dd,1H、J=2.7Hz、11Hz)、6.55〜6.60(dd,1H、J=6.0Hz、8.7Hz)、6.43〜6.49(td,1H、J=2.7Hz、8.4Hz)、4.47〜4.55(m,3H)、1.23〜1.25(d,6H、J=6.0Hz);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −127.4(六重項);m/z=170(M+H)
+。
【0563】
1−(4−フルオロ−2−イソプロポキシフェニル)−1H−テトラゾール−5(4H)−オンの調製
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:ホスゲン(トルエン中20%;63mL、118.2mmol、2当量)を、アルゴン下で−10℃(氷/MeOH)に冷却した。次に、4−フルオロ−2−イソプロポキシベンゼンアミン(10.0g、59.1mmol、1当量)を滴下して加え、反応混合物を−10℃で15分間撹拌し、次に、アルゴン下で3時間にわたって90℃まで加熱した。冷却した後、反応混合物を蒸発乾固し、粗4−フルオロ−1−イソシアナト−2−イソプロポキシベンゼンを減圧下で乾燥させた。
【0564】
工程2:TMS−N
3とのこの反応を、ブラストシールド(blast shield)の後ろで行った。粗4−フルオロ−1−イソシアナト−2−イソプロポキシベンゼンをアルゴン下に置き、トリメチルシリルアジド(16mL、118.2mmol、2当量)を加えた。反応混合物を、アルゴン下で一晩にわたって加熱還流させた。室温に冷ました後、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣に飽和NaHCO
3(100mL)を投入し、5〜10分間激しく撹拌し、次に、塩基性反応混合物をEtOAcで希釈した。層を分離し、有機層をTLCによって監視したところ、全ての生成物が飽和NaHCO
3溶液によって抽出されたことが確認された。EtOAcを組み合わされた塩基性水性抽出物に加え、6NのHClを用いて、pHを3未満に調整した。水層と有機層とを分け、水層をEtOAcで3回抽出した。組み合わされた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、1−(4−フルオロ−2−イソプロポキシフェニル)−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(11.4g、81%)が褐色の油として得られ、それをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 7.47〜7.52(dd,1H、J=6.0Hz、8.4Hz)、7.19〜7.24(dd,1H、J=2.7Hz、12Hz)、6.87〜6.94(td,1H、J=2.7Hz、8.1Hz)、4.63〜4.75(d,6H、J=6.0Hz)、1.17〜1.19(d,6H、J=6.0Hz);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −107.2(q);m/z=238(M+H)
+。
【0565】
1−(4−フルオロ−2−イソプロポキシフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オンの調製
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(40mL)中の、1−(4−フルオロ−2−イソプロポキシフェニル)−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(4.10g、17.2mmol、1当量)と、K
2CO
3(7.15g、52.0mmol、3当量)と、ヨードメタン(3.25mL、52.0mmol、3当量)との混合物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を水とEtOAcとに分け、次に、層を分離した。水層をEtOAcで2回抽出し、組み合わされた有機層を塩水で1回洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固したところ、1−(4−フルオロ−2−イソプロポキシフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(3.50g、81%)が褐色の油として得られ、それをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 7.46〜7.51(dd,1H、J=6.3Hz、8.4Hz)、7.20〜7.25(dd,1H、J=2.7Hz、11Hz)、6.87〜6.94(td,1H、J=2.7Hz、8.1Hz)、4.63〜4.75(hept,1H、J=6.0Hz)、3.59(s,3H)、1.16〜1.18(d,6H、J=6.0Hz);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −107.0(六重項);m/z=253(M+H)
+。
【0566】
1−(4−フルオロ−2−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オンの調製
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
H
2SO
4(35mL)中の1−(4−フルオロ−2−イソプロポキシフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(3.50g、13.9mmol、1当量)の溶液を氷/水浴中で冷却した。冷却された溶液に、HNO
3(発煙>90%;715uL、15.3mmol、1.1当量)を滴下して加え、冷却された反応混合物を2時間にわたって室温に温めた。反応混合物を氷でクエンチし、EtOAcで3回抽出した。次に、有機層を飽和NaHCO
3で3回抽出した。6NのHClを用いて、塩基性水層をpH<3になるまで酸性化した。次に、酸性層をEtOAcで3回抽出し、有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固したところ、1−(4−フルオロ−2−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(2.94g、83%)が褐色の固体として得られ、それをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 12.5(bs,1H)、8.41〜8.44(d,1H、J=8.7Hz)、7.04〜7.08(d,1H、J=13Hz)、3.59(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −111.3(q);m/z=256(M+H)
+。
【0567】
1−(5−アミノ−4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オンの調製
【化138】
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丸底フラスコに、1−(4−フルオロ−2−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(500mg、1.96mmol)、EtOH(20mL)、HOAc(250uL)、および10%のPd/C(水中50%、DegussaタイプE101;100mg、重量基準で20重量%の出発ニトロ化合物)を投入した。フラスコをゴム隔膜で密封し、脱気し、H
2で満たされたバルーンからのH
2(×3)でバックフィルした。反応物を、H
2で満たされたバルーンを用いて2時間撹拌した。反応混合物を、セライトのパッドを通してろ過し、セライトのパッドをMeOHですすいだ。ろ液を蒸発乾固し、生成物を、45℃で水浴とともに減圧下で乾燥させたところ、あらゆる残りのHOAcが除去されて、1−(5−アミノ−4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(437mg、99%)が褐色の固体として得られ、それをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.46(s,1H)、6.67〜6.72(m,2H)、4.80(bs,2H)、3.56(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −128.6(t);m/z=225(M+H)
+。
【0568】
実施例30:1−(5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物38)の合成
【化139】
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マイクロ波バイアルに、N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(ラセミ体、単一のジアステレオマー;100mg、0.335mmol、1当量)、1−(5−アミノ−2−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(国際公開第2011/068898号パンフレットに記載される。120mg、0.455mmol、1.36当量)、rac−BINAP(45mg、0.0726mmol、0.217当量)、Cs
2CO
3(327mg、1.00mmol、3当量)、Pd(OAc)
2(7mg、0.0291mmol、0.0870当量)、およびジオキサン(4ml)を加えた。マイクロ波バイアルに蓋をし、減圧下で5分間、超音波で分解した。反応混合物を、マイクロ波中で、120℃で2時間加熱した。冷却された反応混合物を、Celiteのパッドを用いてろ過し、ジオキサンですすぎ、ろ液を濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1%の2MのNH
3/MeOH増分を用いてDCM:2MのNH
3/MeOH=100:0〜95:5で溶離したところ、所望の生成物1−(5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物38)(ラセミ体、単一のジアステレオマー;90mg、51%)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.21(s,1H)、8.06(s,1H)、7.83〜7.84(d,1H、J=3.9Hz)、7.57〜7.60(dd,1H、J=2.1Hz、J=8.7Hz)、7.23〜7.26(m,1H)、6.80〜6.83(d,1H、J=9.3Hz)、5.34〜5.27(p,1H、J=6.3Hz)、4.79〜4.84(t,2H、J=6Hz)、4.38〜4.42(t,2H、J=5.7Hz)、4.04(bs,1H)、3.62(s,3H)、2.84(bs,1H)、1.89〜2.42(m,4H)、1.13〜1.74(m,5H)、1.06〜1.13(m,4H)、0.815(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.5(s);m/z=526(M+H)
+。
【0569】
実施例31:1−(5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物39〜40)のキラルHPLC分解
鏡像異性体への化合物1−(5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物38)(ラセミ体、単一のジアステレオマー、55mg)のキラルHPLC分解を行った。
【0570】
キラルHPLC方法:カラム:Chiralcel OJ−H、4.6×250mm、ガード付き。移動相:90%のCO
2、0.1%のトリエチルアミンとともに10%のメタノール。流量:4ml/分。注入量:10μL。濃度:約5mg/ml。検出:254nmにおけるUV。
【0571】
化合物39
【化140】
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化合物39:(>99%の鏡像体過剰率、15mg)は、Rt=6.14分間を有する。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.21(s,1H)、8.06(s,1H)、7.83〜7.84(d,1H、J=3.9Hz)、7.57〜7.60(dd,1H、J=2.1Hz、J=8.7Hz)、7.23〜7.26(m,1H)、6.80〜6.83(d,1H、J=9.3Hz)、5.34〜5.27(p,1H、J=6.3Hz)、4.79〜4.84(t,2H、J=6Hz)、4.38〜4.42(t,2H、J=5.7Hz)、4.04(bs,1H)、3.62(s,3H)、2.84(bs,1H)、1.89〜2.42(m,4H)、1.13〜1.74(m,5H)、1.06〜1.13(m,4H)、0.815(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.5(s);m/z=526(M+H)
+。
【0572】
化合物40
【化141】
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化合物40:(>99%の鏡像体過剰率、12mg)は、Rt=7.39分間を有する。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.21(s,1H)、8.06(s,1H)、7.83〜7.84(d,1H、J=3.9Hz)、7.57〜7.60(dd,1H、J=2.1Hz、J=8.7Hz)、7.23〜7.26(m,1H)、6.80〜6.83(d,1H、J=9.3Hz)、5.34〜5.27(p,1H、J=6.3Hz)、4.79〜4.84(t,2H、J=6Hz)、4.38〜4.42(t,2H、J=5.7Hz)、4.04(bs,1H)、3.62(s,3H)、2.84(bs,1H)、1.89〜2.42(m,4H)、1.13〜1.74(m,5H)、1.06〜1.13(m,4H)、0.815(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.5(s);m/z=526(M+H)
+。
【0573】
実施例32:5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)ベンゾニトリル(化合物41)の合成
【化142】
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IPA(5ml)中の、N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(ラセミ体、単一のジアステレオマー;150mg、0.502mmol、1当量)と、5−アミノ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)ベンゾニトリル(153mg、0.703mmol、1.4当量)と、PTSA一水和物(95mg、0.502mmol、1当量)との混合物を3日間にわたって70℃まで加熱した。周囲温度に冷ました後、粗混合物を濃縮乾固し、水、EtOAc、および1NのNaOHに取り込んだ。層を分離した。有機層を1NのNaOH(×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1%の2MのNH
3/MeOH増分を用いてDCM:2MのNH
3/MeOH=100:0〜96:4で溶離したところ、化合物5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)ベンゾニトリル(化合物41)(ラセミ体、単一のジアステレオマー;182mg、76%)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.14(s,1H)、8.11〜8.12(d,1H、J=2.4Hz)、7.84〜7.86(d,1H、J=3.9Hz)、7.71〜7.75(dd,2H、J=3Hz、J=9.3Hz)、7.28〜7.19(m,2H)、4.62〜4.67(m,1H)、4.14(bs,1H)、3.80〜3.87(m,2H)、3.44〜3.52(m,2H)、2.86(bs,1H)、2.31〜2.55(m,1H)、1.08〜2.06(m,15H)、0.985(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.3(s);m/z=481(M+H)
+。
【0574】
2,2−ジフルオロ−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジンを用いた化合物の合成
【化143】
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最終化合物の合成のための典型的な手順:5%未満のクロロ−SMがLC−MSによって検出されるまで、N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2,2−ジフルオロ−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(33.5mg、0.1mmol)、アニリン(0.14mmol)およびp−TSA・H
2O(28.5mg、0.15mmol)のi−PrOH(2ml)溶液を、90℃で15〜96時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、生成物をRP−HPLCによって精製した。生成物がギ酸塩として得られ、それを以下の方法によって遊離塩基化した(free−based):塩のMeOH溶液をゆっくりとPL−HCO
3カラムに通し、カラムをMeOHでさらに洗浄し、ろ液を収集し、溶媒を減圧下で除去したところ、最終的な所望の生成物が得られた。
【0575】
実施例33:1−(5−(4−((7S,8aR)−2,2−ジフルオロ−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物42)の合成
【化144】
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1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.57(d,J=7.8Hz、1H)、7.80(d,J=3.1Hz、1H)、7.06(d,J=3.4Hz、1H)、6.87(d,J=12.2Hz、1H)、5.08(d,J=4.6Hz、1H)、4.35〜4.29(m,1H)、3.74(s,3H)、3.34(ddd,J=14.3、10.6、6.9Hz、1H)、3.01〜2.92(m,1H)、2.81(ddd,J=19.3、15.3、10.8Hz、1H)、2.42〜2.28(m,1H)、2.11〜2.07(m,1H)、2.02〜1.79(m,3H)、1.70(dd,J=14.4、4.5Hz、1H)、1.59〜1.49(m,1H、水のピークと重複)、1.12(s,6H)、0.87〜0.81(m,2H)、0.60〜0.55(m,2H);LRMS(M+H)m/z 548.34。
【0576】
実施例34:N
2−(4−シクロプロピル−2−フルオロ−5−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)−5−フルオロ−N
4−((7S,8aR)−2,2−ジフルオロ−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物43)の合成
【化145】
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1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.90(s,1H)、8.73(d,J=7.7Hz、1H)、7.80(d,J=3.0Hz、1H)、7.10(d,J=3.4Hz、1H)、6.90(d,J=12.1Hz、1H)、5.13(d,J=5.7Hz、1H)、4.31〜4.24(m,1H)、3.34(ddd,J=13.8、10.7、7.8Hz、1H)、3.00〜2.88(m,1H)、2.81(ddd,J=19.7、14.9、10.8Hz、1H)、2.39〜2.26(m,1H)、2.08〜1.80(m,4H)、1.69(dd,J=14.4、4.5Hz、1H)、1.62〜1.49(m,1H、水のピークと重複)、1.12(s,3H)、1.11(s,3H)、0.91〜0.84(m,2H)、0.64〜0.58(m,2H);LRMS(M+H)m/z 518.33。
【0577】
実施例35:5−(4−((7S,8aR)−2,2−ジフルオロ−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−メチルベンゾニトリル(化合物44)の合成
【化146】
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1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.16(d,J=2.4Hz、1H)、7.81(d,J=3.1Hz、1H)、7.41(dd,J=8.4、2.4Hz、1H)、7.20(d,J=12.1Hz、1H)、6.88〜6.86(m,1H)、5.10(d,J=5.6Hz、1H)、4.38〜4.32(m,1H)、3.35(ddd,J=13.8、10.7、7.1Hz、1H)、3.04〜2.94(m,1H)、2.83(ddd,J=19.6、15.1、10.8Hz、1H)、2.49(s,3H)、2.43〜2.29(m,1H)、2.15(br dd,J=13.6、2.1Hz、1H)、2.07〜1.82(m,3H)、1.70(ddd,J=13.6、11.8、4.3Hz、1H)、1.15(s,3H)、1.14(s,3H);LRMS(M+H)m/z 431.26。
【0578】
実施例36:1−(5−(4−((7R,8aR)−2,2−ジフルオロ−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物45)の合成
【化147】
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1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.53(d,J=7.8Hz、1H)、7.79(d,J=3.1Hz、1H)、7.05(d,J=3.1Hz、1H)、6.89(d,J=12.2Hz、1H)、4.74(d,J=6.5Hz、1H)、4.17(tdt,J=11.3、7.3、3.8Hz、1H)、3.72(s,3H)、3.30(ddd,J=14.3、10.7、6.7Hz、1H)、2.85〜2.68(m,2H)、2.40〜2.26(m,2H)、2.00〜1.75(m,3H)、1.41(dd,J=12.3、12.3Hz、1H)、1.12(s,3H)、1.17〜1.06(m,1H)、0.98(s,3H)、0.85〜0.79(m,2H)、0.59〜0.53(m,2H);LRMS(M+H)m/z 548.35。
【0579】
実施例37:N
2−(4−シクロプロピル−2−フルオロ−5−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)−5−フルオロ−N
4−((7R,8aR)−2,2−ジフルオロ−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物46)の合成
【化148】
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1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.89(s,1H)、8.67(d,J=7.7Hz、1H)、7.78(d,J=3.0Hz、1H)、7.07(d,J=3.5Hz、1H)、6.90(d,J=12.1Hz、1H)、4.77(d,J=8.3Hz、1H)、4.14(tdt,J=13.0、8.8、4.3Hz、1H)、3.28(ddd,J=14.5、10.6、5.8Hz、1H)、2.86〜2.71(m,2H)、2.42〜2.25(m,2H)、2.00〜1.78(m,2H)、1.56〜1.47(m,1H、水のピークと重複)、1.41(dd,J=12.3、12.3Hz、1H)、1.14(s,3H)、1.18〜1.06(m,1H)、0.95(s,3H)、0.89〜0.83(m,2H)、0.63〜0.57(m,2H);LRMS(M+H)m/z 518.34。
【0580】
実施例38:1−(2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物47)の合成
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
IPA(7ml)中の、N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(ラセミ体、単一のジアステレオマー;200mg、0.669mmol、1当量)と、1−(2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−アミノフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(260mg、0.937mmol、1.4当量)と、PTSA一水和物(127mg、0.669mmol、1当量)との混合物を、3日間にわたって70℃まで加熱した。周囲温度に冷ました後、粗混合物を濃縮乾固し、水、EtOAc、および1NのNaOHに取り込んだ。層を分離した。有機層を1NのNaOH(×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1%の2MのNH
3/MeOH増分を用いてDCM:2MのNH
3/MeOH=100:0〜96:4で溶離したところ、化合物1−(2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物47)(2つのジアステレオマーの混合物;279mg、77%)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.20(s,1H)、8.03(s,1H)、7.83〜7.84(d,1H、J=3.9Hz)、7.60〜7.63(dd,1H、J=2.1Hz、J=8.7Hz)、7.22〜7.25(d,1H、J=7.8Hz)、7.14〜7.17(d,1H、J=9Hz)、4.94〜5.07(m,1H)、3.99〜4.11(m,1H)、3.79〜3.83(dd,1H、J=4.5Hz、J=9.9Hz)、3.59〜3.69(m,6H)、2.84(bs,1H)、1.41〜2.24(m,11H)、1.06〜1.22(m,4H)、0.813(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.6(s);m/z=540(M+H)
+。
【0581】
実施例39:1−(2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物49)の合成
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
IPA(7ml)中の、N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(ラセミ体、単一のジアステレオマー;200mg、0.669mmol、1当量)と、1−(2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−アミノフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(260mg、0.937mmol、1.4当量)と、PTSA一水和物(127mg、0.669mmol、1当量)との混合物を、3日間にわたって70℃まで加熱した。周囲温度に冷ました後、粗混合物を濃縮乾固し、水、EtOAc、および1NのNaOHに取り込んだ。層を分離した。有機層を1NのNaOH(×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1%の2MのNH
3/MeOH増分を用いてDCM:2MのNH
3/MeOH=100:0〜96:4で溶離したところ、化合物1−(2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物49)(2つのジアステレオマーの混合物;315mg、87%)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.20(s,1H)、8.03(s,1H)、7.83〜7.84(d,1H、J=3.9Hz)、7.60〜7.63(dd,1H、J=2.1Hz、J=8.7Hz)、7.22〜7.25(d,1H、J=7.8Hz)、7.14〜7.17(d,1H、J=9Hz)、4.94〜5.07(m,1H)、3.99〜4.11(m,1H)、3.78〜3.83(dd,1H、J=4.5Hz、J=9.9Hz)、3.59〜3.69(m,6H)、2.84(bs,1H)、1.41〜2.24(m,11H)、1.06〜1.22(m,4H)、0.812(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.6(s);m/z=540(M+H)
+。
【0582】
実施例40:1−(5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物51)の合成
【化151】
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IPA(7ml)中の、N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(ラセミ体、単一のジアステレオマー;200mg、0.669mmol、1当量)と、1−(5−アミノ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(国際公開第2011068898号パンフレットに記載される、273mg、0.937mmol、1.4当量)と、PTSA一水和物(127mg、0.669mmol、1当量)との混合物を、3日間にわたって70℃まで加熱した。周囲温度に冷ました後、粗混合物を濃縮乾固し、水、EtOAc、および1NのNaOHに取り込んだ。層を分離した。有機層を1NのNaOH(×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1%の2MのNH
3/MeOH増分を用いてDCM:2MのNH
3/MeOH=100:0〜96:4で溶離したところ、化合物1−(5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物51)(ラセミ体、単一のジアステレオマー;321mg、87%)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.19(s,1H)、8.06(s,1H)、7.83〜7.84(d,1H、J=3.9Hz)、7.57〜7.61(dd,1H、J=2.1Hz、J=8.7Hz)、7.22〜7.25(d,1H、J=7.8Hz)、7.18〜7.21(d,1H、J=9Hz)、4.44〜4.57(m,1H)、3.97〜4.12(m,1H)、3.61〜3.67(m,7H)、3.37〜3.44(m,2H)、2.84(bs,1H)、1.42〜2.24(m,11H)、1.06〜1.22(m,4H)、0.812(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.7(s);m/z=554(M+H)
+。
【0583】
実施例41:2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル(化合物57)の合成
【化152】
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IPA(7ml)中の、N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(ラセミ体、単一のジアステレオマー;200mg、0.669mmol、1当量)と、2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−アミノベンゾニトリル(191mg、0.937mmol、1.4当量)と、PTSA一水和物(127mg、0.669mmol、1当量)との混合物を、3日間にわたって70℃まで加熱した。周囲温度に冷ました後、粗混合物を濃縮乾固し、水、EtOAc、および1NのNaOHに取り込んだ。層を分離した。有機層を1NのNaOH(×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1%の2MのNH
3/MeOH増分を用いてDCM:2MのNH
3/MeOH=100:0〜96:4で溶離したところ、化合物2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル(化合物57)(2つのジアステレオマー;295mg、95%)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.14(s,1H)、8.10〜8.11(d,1H、J=2.7Hz)、7.84〜7.86(d,1H、J=3.9Hz)、7.75〜7.78(dd,1H、J=2.1Hz、J=8.7Hz)、7.25〜7.28(d,1H、J=7.8Hz)、7.09〜7.12(d,1H、J=9Hz)、5.02〜5.11(m,1H)、4.11〜4.21(m,1H)、3.71〜3.91(m,4H)、2.85(bs,1H)、1.41〜2.42(m,11H)、1.08〜1.27(m,4H)、0.987(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.3(s);m/z=467(M+H)
+。
【0584】
実施例42:2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル(化合物58〜59)のキラルHPLC分離
ジアステレオマー(各単一の鏡像異性体)への化合物2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル(化合物57)(2つのジアステレオマー55mg)のキラルHPLC分離を行った。
【0585】
キラルHPLC方法:カラム:Chiralcel OJ−H、4.6×250mm、ガード付き。移動相:90%のCO
2、0.1%のトリエチルアミンとともに10%のメタノール。流量:4ml/分。注入量:10μL。濃度:約5mg/ml。検出:254nmにおけるUV。
【0586】
化合物58
【化153】
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化合物58:(>99%の鏡像体過剰率、16mg)は、Rt=3.90分間を有する。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.14(s,1H)、8.10〜8.11(d,1H、J=2.7Hz)、7.84〜7.86(d,1H、J=3.9Hz)、7.75〜7.78(dd,1H、J=2.1Hz、J=8.7Hz)、7.25〜7.28(d,1H、J=7.8Hz)、7.09〜7.12(d,1H、J=9Hz)、5.02〜5.11(m,1H)、4.11〜4.21(m,1H)、3.71〜3.91(m,4H)、2.85(bs,1H)、1.41〜2.42(m,11H)、1.08〜1.27(m,4H)、0.987(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.3(s);m/z=467(M+H)
+。
【0587】
化合物59
【化154】
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化合物59:(>99%の鏡像体過剰率、16mg)は、Rt=4.95分間を有する。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.14(s,1H)、8.10〜8.11(d,1H、J=2.7Hz)、7.84〜7.86(d,1H、J=3.9Hz)、7.75〜7.78(dd,1H、J=2.1Hz、J=8.7Hz)、7.25〜7.28(d,1H、J=7.8Hz)、7.09〜7.12(d,1H、J=9Hz)、5.02〜5.11(m,1H)、4.11〜4.21(m,1H)、3.71〜3.91(m,4H)、2.85(bs,1H)、1.41〜2.42(m,11H)、1.08〜1.27(m,4H)、0.987(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.3(s);m/z=467(M+H)
+
【0588】
実施例43:2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル(化合物60)の合成
【化155】
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IPA(7ml)中の、N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(ラセミ体、単一のジアステレオマー;200mg、0.669mmol、1当量)と、2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−アミノベンゾニトリル(191mg、0.937mmol、1.4当量)と、PTSA一水和物(127mg、0.669mmol、1当量)との混合物を、3日間にわたって70℃まで加熱した。周囲温度に冷ました後、粗混合物を濃縮乾固し、水、EtOAc、および1NのNaOHに取り込んだ。層を分離した。有機層を1NのNaOH(×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1%の2MのNH
3/MeOH増分を用いてDCM:2MのNH
3/MeOH=100:0〜96:4で溶離したところ、化合物2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル(化合物60)(2つのジアステレオマー;294mg、95%)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.14(s,1H)、8.10〜8.11(d,1H、J=2.7Hz)、7.84〜7.86(d,1H、J=3.9Hz)、7.75〜7.78(dd,1H、J=2.1Hz、J=8.7Hz)、7.25〜7.28(d,1H、J=7.8Hz)、7.09〜7.12(d,1H、J=9Hz)、5.02〜5.11(m,1H)、4.11〜4.21(m,1H)、3.72〜3.91(m,4H)、2.84(bs,1H)、1.40〜2.42(m,11H)、1.08〜1.27(m,4H)、0.982(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.3(s);m/z=467(M+H)
+。
【0589】
実施例44:化合物60 2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル(化合物61〜62)のHPLC分離
構成要素である単一のジアステレオマーへの化合物2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル(化合物60)(2つのジアステレオマーの混合物55mg)のHPLC分離を行った。
【0590】
HPLC方法:カラム:Chiralcel OJ−H、4.6×250mm、ガード付き。移動相:90%のCO
2、0.1%のトリエチルアミンとともに10%のメタノール。流量:4ml/分。注入量:10μL。濃度:約5mg/ml。検出:254nmにおけるUV。
【0591】
化合物61
【化156】
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化合物61:(>96%のジアステレオマー過剰率、17mg)は、Rt=6.01分間を有する。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.14(s,1H)、8.10〜8.11(d,1H、J=2.7Hz)、7.84〜7.86(d,1H、J=3.9Hz)、7.75〜7.78(dd,1H、J=2.1Hz、J=8.7Hz)、7.25〜7.28(d,1H、J=7.8Hz)、7.09〜7.12(d,1H、J=9Hz)、5.02〜5.11(m,1H)、4.11〜4.21(m,1H)、3.71〜3.91(m,4H)、2.85(bs,1H)、1.41〜2.42(m,11H)、1.08〜1.27(m,4H)、0.987(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.3(s);m/z=467(M+H)
+。
【0592】
化合物62
【化157】
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化合物62:(>97%のジアステレオマー過剰率、18mg)は、Rt=6.90分間を有する。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.14(s,1H)、8.10〜8.11(d,1H、J=2.7Hz)、7.84〜7.86(d,1H、J=3.9Hz)、7.75〜7.78(dd,1H、J=2.1Hz、J=8.7Hz)、7.25〜7.28(d,1H、J=7.8Hz)、7.09〜7.12(d,1H、J=9Hz)、5.02〜5.11(m,1H)、4.11〜4.21(m,1H)、3.71〜3.91(m,4H)、2.85(bs,1H)、1.41〜2.42(m,11H)、1.08〜1.27(m,4H)、0.987(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.3(s);m/z=467(M+H)
+。
【0593】
実施例45:5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−(オキセタン−3−イルオキシ)ベンゾニトリル(化合物63)の合成
【化158】
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IPA(7ml)中の、N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(ラセミ体、単一のジアステレオマー;200mg、0.669mmol、1当量)と、5−アミノ−2−(オキセタン−3−イルオキシ)ベンゾニトリル(178mg、0.937mmol、1.4当量)と、PTSA一水和物(127mg、0.669mmol、1当量)との混合物を、3日間にわたって70℃まで加熱した。周囲温度に冷ました後、粗混合物を濃縮乾固し、水、EtOAc、および1NのNaOHに取り込んだ。層を分離した。有機層を1NのNaOH(×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1%の2MのNH
3/MeOH増分を用いてDCM:2MのNH
3/MeOH=100:0〜96:4で溶離したところ、化合物5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−(オキセタン−3−イルオキシ)ベンゾニトリル(化合物63)(ラセミ体、単一の鏡像異性体;163mg、54%)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.16(s,1H)、8.14(s,1H)、7.83〜7.84(d,1H、J=3.9Hz)、7.71〜7.74(dd,1H、J=2.1Hz、J=8.7Hz)、7.23〜7.26(m,1H)、6.74〜6.77(d,1H、J=9.3Hz)、5.24〜5.39(p,1H、J=6.3Hz)、4.88〜4.94(t,2H、J=6Hz)、4.49〜4.58(t,2H、J=5.7Hz)、4.15(bs,1H)、2.84(bs,1H)、1.42〜2.42(m,9H)、1.06〜1.28(m,4H)、0.974(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.2(s);m/z=453(M+H)
+。
【0594】
実施例46:1−(2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物48)の合成
【化159】
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IPA(1.5ml)中の、N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(単一の鏡像異性体;35mg、0.116mmol、1当量)と、1−(2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−アミノフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(45mg、0.162mmol、1.4当量)と、PTSA一水和物(22mg、0.116mmol、1当量)との混合物を、3日間にわたって70℃まで加熱した。周囲温度に冷ました後、粗混合物を濃縮乾固し、水、EtOAc、および1NのNaOHに取り込んだ。層を分離した。有機層を1NのNaOH(×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1%の2MのNH
3/MeOH増分を用いてDCM:2MのNH
3/MeOH=100:0〜96:4で溶離したところ、化合物1−(2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物48)(49mg、78%)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.20(s,1H)、8.03(s,1H)、7.83〜7.84(d,1H、J=3.9Hz)、7.60〜7.63(dd,1H、J=2.1Hz、J=8.7Hz)、7.22〜7.25(d,1H、J=7.8Hz)、7.14〜7.17(d,1H、J=9Hz)、4.94〜5.07(m,1H)、3.99〜4.11(m,1H)、3.79〜3.83(dd,1H、J=4.5Hz、J=9.9Hz)、3.59〜3.69(m,6H)、2.84(bs,1H)、1.41〜2.24(m,11H)、1.06〜1.22(m,4H)、0.813(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.6(s);m/z=540(M+H)
+。
【0595】
実施例47:1−(2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物50)の合成
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
IPA(2ml)中の、N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(単一のジアステレオマー、単一の鏡像異性体;53mg、0.178mmol、1当量)と、1−(2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−アミノフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(69mg、0.249mmol、1.4当量)と、PTSA一水和物(34mg、0.178mmol、1当量)との混合物を、3日間にわたって70℃まで加熱した。周囲温度に冷ました後、粗混合物を濃縮乾固し、水、EtOAc、および1NのNaOHに取り込んだ。層を分離した。有機層を1NのNaOH(×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1%の2MのNH
3/MeOH増分を用いてDCM:2MのNH
3/MeOH=100:0〜96:4で溶離したところ、化合物1−(2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)−5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物50)(75mg、78%)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.20(s,1H)、8.03(s,1H)、7.83〜7.84(d,1H、J=3.9Hz)、7.60〜7.63(dd,1H、J=2.1Hz、J=8.7Hz)、7.22〜7.25(d,1H、J=7.8Hz)、7.14〜7.17(d,1H、J=9Hz)、4.94〜5.07(m,1H)、3.99〜4.11(m,1H)、3.78〜3.83(dd,1H、J=4.5Hz、J=9.9Hz)、3.59〜3.69(m,6H)、2.84(bs,1H)、1.41〜2.24(m,11H)、1.06〜1.22(m,4H)、0.812(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.6(s);m/z=540(M+H)
+。
【0596】
実施例48:1−(5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物52)の合成
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
IPA(2ml)中の、N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(単一のジアステレオマー、単一の鏡像異性体;53mg、0.178mmol、1当量)と、1−(5−アミノ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(国際公開第2011/068898号パンフレットに記載される、73mg、0.249mmol、1.4当量)と、PTSA一水和物(34mg、0.178mmol、1当量)との混合物を、3日間にわたって70℃まで加熱した。周囲温度に冷ました後、粗混合物を濃縮乾固し、水、EtOAc、および1NのNaOHに取り込んだ。層を分離した。有機層を1NのNaOH(×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1%の2MのNH
3/MeOH増分を用いてDCM:2MのNH
3/MeOH=100:0〜96:4で溶離したところ、化合物1−(5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物52)(48mg、50%)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.19(s,1H)、8.06(s,1H)、7.83〜7.84(d,1H、J=3.9Hz)、7.57〜7.61(dd,1H、J=2.1Hz、J=8.7Hz)、7.22〜7.25(d,1H、J=7.8Hz)、7.18〜7.21(d,1H、J=9Hz)、4.44〜4.57(m,1H)、3.97〜4.12(m,1H)、3.61〜3.67(m,7H)、3.37〜3.44(m,2H)、2.84(bs,1H)、1.42〜2.24(m,11H)、1.06〜1.22(m,4H)、0.812(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.7(s);m/z=554(M+H)
+。
【0597】
実施例49:1−(5−(4−((2R,7R,8aR)−2−フルオロ−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物64)の合成
【化162】
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1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.57(d,J=7.8Hz、1H)、7.78(s,1H)、7.09(s,1H)、6.89(d,J=12.2Hz、1H)、5.18(dt,J=11.9、5.7Hz、1H)、4.75(d,J=8.2Hz、1H)、4.28〜4.12(m,1H)、3.73(s,3H)、3.52〜3.35(m,1H)、2.78(t,J=13.3Hz、1H)、2.71〜2.52(m,1H)、2.33(d,J=11.8Hz、1H)、2.19〜1.99(m,1H)、1.89〜1.75(m,2H)、1.74〜1.48(m,3H)、1.30(t,J=12.2Hz、1H)、1.15(s,3H)、1.00(s,3H)、0.87〜0.78(m,2H)、0.61〜0.51(m,2H)。
19F NMR(282MHz、CDCl3)δ −129.42(s)、−167.50(s)、−168.35〜−169.04(m)。
LCMS(m/z):530.5(MH
+)。
【0598】
実施例50:1−(5−(4−((2R,7S,8aR)−2−フルオロ−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物65)の合成
【化163】
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1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.59(d,J=7.8Hz、1H)、7.79(d,J=3.1Hz、1H)、7.10(d,J=3.2Hz、1H)、6.86(d,J=12.2Hz、1H)、5.30〜5.04(m,2H)、4.32(s,1H)、3.72(s,3H)、3.55〜3.37(m,1H)、3.01〜2.86(m,1H)、2.80〜2.60(m,1H)、2.08(d,J=13.6Hz、2H)、1.92〜1.75(m,3H)、1.63〜1.37(m,2H)、1.13(s,3H)、1.12(s,3H)、0.87〜0.79(m,2H)、0.60〜0.53(m,2H)。
19F NMR(282MHz、CDCl3
3)δ −129.67(s)、−167.84(s)、−168.37〜−168.79(m)。
LCMS(m/z):530.5(MH
+)。
【0599】
実施例51:1−(5−(4−((2S,7R,8aR)−2−フルオロ−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物67)の合成
【化164】
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1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.54(d,J=7.8Hz、1H)、7.78(s,1H)、7.05(s,1H)、6.88(d,J=12.2Hz、1H)、5.23〜5.00(m,1H)、4.77(d,J=8.0Hz、1H)、4.19〜4.08(m,1H)、3.71(s,3H)、3.18(dd,J=22.9、11.3Hz、1H)、2.46〜2.27(m,4H)、1.84〜1.64(m,4H)、1.48(t,J=12.3Hz、1H)、1.26〜1.15(m,3H)、0.93(s,3H)、0.86〜0.78(m,2H)、0.59〜0.53(m,2H)。
19F NMR(282MHz、CDCl
3)δ −129.23(s)、−164.71〜−165.30(m)、−167.34(s)。
LCMS(m/z):530.5(MH
+)。
【0600】
実施例52:1−(5−(4−((2R,7R,8aR)−2−ヒドロキシ−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物68)の合成
【化165】
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1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.56(d,J=7.7Hz、1H)、7.78(s,1H)、7.12(s,1H)、6.90(d,J=12.2Hz、1H)、4.79(d,J=8.0Hz、1H)、4.40(s,1H)、4.21〜4.07(m,1H)、3.76(s,3H)、3.49(s,1H)、3.41(dd,J=9.9、6.8Hz、1H)、2.70(dd,J=16.6、10.3Hz、1H)、2.32(dd,J=9.8、4.0Hz、2H)、2.08(s,1H)、1.85〜1.63(m,4H)、1.35(t,J=12.3Hz、1H)、1.16(s,3H)、1.01〜0.88(m,3H)、0.81(d,J=8.3Hz、2H)、0.57(d,J=4.0Hz、2H)。
LCMS(m/z):528.4(MH
+)。
【0601】
実施例53:5−フルオロ−N2−(4−フルオロ−3−(5−メチル−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)−N4−(オクタヒドロ−5,5,8−トリメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物69〜70)の合成
【化166】
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化合物69および70の合成
モノ−S
NAr生成物(50.0mg、0.159mmol)を、2ドラムバイアル中で4mlのイソプロピルアルコールに溶解させた。PTSA−一水和物(45.3mg、0.238mmol)および所望のアニリン(1.5当量)を加え、バイアルを密封した。陽極酸化アルミニウム加熱ブロックを用いて、105℃で一晩加熱した後、蓋を外すことによって溶媒を沸騰させて取り除いた。アセトニトリル/水勾配を用いて溶離しながら分取HPLCによって生成物を単離した。NMRの分析により、単離された生成物が未知の形態の単一のジアステレオマーであることが示された。
【0602】
5−フルオロ−N2−(4−フルオロ−3−(5−メチル−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)−N4−(オクタヒドロ−5,5,8−トリメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物70)の合成
【化167】
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1H NMR(300MHz、d6−DMSO)δ 8.05〜7.88(m,1H)、7.87〜7.71(m,1H)、7.70〜7.50(m,2H)、6.50(s,1H)、5.46(s,1H)、4.17(s,1H)、3.70(s,1H)、3.02(s,1H)、2.61〜2.50(m,4H)、2.44(t,J=0.9Hz、1H)、2.23(d,J=20.1Hz、2H)、2.14(d,J=14.0Hz、1H)、1.89(s,2H)、1.43(d,J=12.9Hz、1H)、1.35(s,3H)、1.24(s,3H)、1.20(d,J=23.5Hz、3H)、0.97(d,J=6.8Hz、2H);MS(ES)470(M+H)、468(M−H)。
【0603】
1−(5−(5−フルオロ−4−(オクタヒドロ−5,5,8−トリメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物69)の合成
【化168】
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1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.45(d,J=7.8Hz、1H)、8.36(s,1H)、7.78〜7.72(s br,1H)、7.21(s,1H)、6.81(d,J=12.1Hz、1H)、5.95(s br,2H)、5.18(s,1H)、4.34(s,1H)、3.67(s,3H)、3.13(m,1H)、2.84(m,1H)、2.60〜2.45(m,1H)、2.28(s,1H)、2.24〜2.03(m,4H)、2.05〜1.66(m,3H)、1.39(s,3H)、1.27(s,3H)、0.98(d,J=7.0Hz、3H)、0.78(d,J=8.3Hz、1H)、0.56〜0.46(m,2H);MS(ES)526(M+H)、524(M−H)。
【0604】
実施例54:1−(5−(4−((7R,8aS)−5,5−ジメチル−オクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物22)の合成
【化169】
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イソプロパノール(1.5ml)中の、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(49mg、0.16mmol、1当量)と、1−(5−アミノ−4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(59mg、0.25mmol、1.5当量)と、pTsOH・H
2O(25mg、0.13mmol、0.8当量)との混合物を、密封されたバイアル中で、100℃で一晩加熱した。室温に冷ました後、溶媒を除去し、残渣をHPLCによって精製したところ、生成物が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.39(s,1H)、7.85(d,J=8.1Hz、1H)、7.78(d,J=3.9Hz、1H)、7.25(d,J=12.6Hz、1H)、7.18(d,J=8.1Hz、1H)、4.05〜3.90(m,1H)、3.75(s,3H)、3.59(s,3H)、2.85〜2.75(m,1H)、2.27〜2.15(m,2H)、1.93〜1.89(m,1H)、1.70〜1.50(m,3H)、1.41〜1.32(m,1H)、1.24〜1.15(m,1H)、1.11〜0.95(m,2H)、1.04(s,3H)、0.76(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −115.9(s)、−166.9(s);m/z=502.1(M+H)
+;m/z=500.4(M−H)
+。
【0605】
実施例55:1−(5−(4−((7R,8aS)−5,5−ジメチル−オクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−イソプロポキシフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物23)の合成
【化170】
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イソプロパノール(1.5ml)中の、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(52mg、0.18mmol、1当量)と、1−(5−アミノ−4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(94mg、0.36mmol、2当量)と、pTsOH.H
2O(27mg、0.14mmol、0.8当量)との混合物を、密封されたバイアル中で、100℃で一晩加熱した。室温に冷ました後、溶媒を除去し、残渣をHPLCによって精製したところ、生成物が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.38(s,1H)、7.82(d,J=8.4Hz、1H)、7.78(d,J=3.9Hz、1H)、7.26(d,J=12.6Hz、1H)、7.20(d,J=8.1Hz、1H)、4.59(q,J=6.0Hz、1H)、4.05〜3.90(m,1H)、3.59(s,3H)、2.90〜2.80(m,1H)、2.30〜2.20(m,2H)、1.95〜1.91(m,1H)、1.72〜1.52(m,3H)、1.43〜1.35(m,1H)、1.22〜1.00(m,3H)、1.55(d,J=6.0Hz、6H)、1.05(s,3H)、0.78(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −116.2(s)、−167.0(s);m/z=530.2(M+H)
+;m/z=528.5(M−H)
+。
【0606】
実施例56:化合物71の合成
【化171】
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1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.76(s,1H)、8.42〜8.39(m,1H)、7.86(d,J=3.6Hz、1H)、7.58〜7.53(m,1H)、7.41(t,J=6.5Hz、1H)、7.27(br.d,1H)、4.04(m,1H)、2.81(m,1H)、2.42〜2.20(m,2H)、1.98〜1.89(m,1H)、1.74〜1.48(m,4H)、1.43〜1.35(m,1H)、1.30〜1.11(m,2H)、1.04(s,3H)、0.83(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −165.3(s)、−135.6(s)、−135.1(s)、−116.7(s)、−112.5(m);m/z=500.25(M+H)
+;rt=4.13分間(HPLC条件−プロトコル1)。
【0607】
実施例57:化合物72の合成
【化172】
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1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.66(s,1H)、8.17(d,J=11.9Hz、1H)、7.94〜7.92(m,2H)、7.43(br.d,J=7.4Hz、1H)、7.27(d,J=8.8Hz、1H)、4.24〜4.10(m,1H)、2.90〜2.79(m,1H)、2.36〜2.23(m,1H)、2.05〜2.10(m,1H)、1.70〜1.44(m,4H)、1.30〜1.15(m,3H)、1.09(s,3H)、0.98(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −164.3(s)、−136.7(s)、−136.1(s)、−113.7(m)、−109.5(s);m/z=500.37(M+H)
+;rt=4.57分間(HPLC条件−プロトコル1)。
【0608】
実施例58:化合物76の合成
4−(R,S)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−2−(4−シクロプロピル−2−フルオロ−5−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソテトラゾール−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物76)の合成:
【化173】
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iPrOH(25mL)中の(R,S)−2−クロロ−4−(オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(実施例7;0.300g、1.0mmol)の溶液に、1−(5−アミノ−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(0.34g、1.4mmol)およびp−TSA(0.20g、1.1mmol)を加え、反応混合物を4時間にわたって75℃まで加熱した。LCMS分析により、反応の完了が示された。揮発物の除去およびカラムクロマトグラフィーによる粗製物の精製により、所望の生成物がp−トルエンスルホン酸塩として得られた。塩を50mLのEtOAcに溶解させ、2NのNaOH水溶液を用いて分けた。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させた。減圧下での溶媒の除去により、所望の生成物が78%の収率(0.40g)で得られた。
1H NMR(DMSO d
6、300MHz)δ:9.43(s,1H)、8.29(s,1H)、7.65(d,J=7.2Hz、1H)、7.42(d,J=8.1Hz、1H)、7.02(d,J=12.0Hz、1H)、4.02(br.s,1H)、3.60(s,3H)、2.76〜2.81(m,1H)、2.15〜2.24(m,2H)、1.79〜1.83(m,1H)、1.50〜1.68(m,4H)、1.34〜1.43(m,2H)、1.07〜1.22(m,5H)、1.01(s,3H)、0.82〜0.86(m,2H)、0.63〜0.67(m,2H);LCMS(m/z):519(MH
+)。
【0609】
実施例59:1−(2−((S)−2−ヒドロキシプロポキシ)−5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物81)の合成
【化174】
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1−(5−アミノ−4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オンを、上記の実施例29にしたがって調製した。N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミンおよび1−(5−アミノ−4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オンを共役させて(conjugate)、フェノール(化合物89)を形成した。フェノール(4.61g、9.45mmol)、(S)−1−ヨードプロパン−2−オール(7.02g、37.7mmol)(米国特許出願公開第2005/0054701号明細書にしたがって合成される)およびCs
2CO
3(7.68g、23.6mmol)を圧力容器に入れた。DMA(ジメチルアセトアミド)(50ml)を加え、容器を密封した。薄灰色の懸濁液を100℃まで加熱し、この温度で15時間撹拌した。室温に冷ました後、反応混合物をTLCおよびHPLCによって分析して、完了を確認した。DMAを蒸留して取り除き、水(100ml)を粗反応混合物に加えた。粗反応混合物をDCM(2×100ml)およびEtOAc(1×100ml)で抽出し、Na
2SO
4を通してろ過し、溶媒を減圧下で蒸発させたところ、6.6グラムの粗生成物が得られた。粗生成物をDCMに再溶解させ、シリカゲル上に吸収させた。DCMおよびMeOH(2MのNH
3)(0%〜6%の勾配)で溶離されるCombiFlash Goldカラム(球状シリカ、220グラム)を用いてさらなる精製を行った。透明の画分を組み合わせたところ、3.04グラム(59%、オフホワイトの固体)の化合物81が得られた。逆相HPLCおよび
1H−NMRにより、実質的に純粋な生成物が示された。キラルSFC(12分間の方法)による分析により、生成物が、約1.2%の他のジアステレオマーおよび2つのジアステレオマー位置異性体(約1.0%および約3.4%)も含有することが示された。
1H NMR(300MHz、d6−DMSO)δ 8.41(s,1H)、7.88(d,J=8.4Hz、1H)、7.80(d,J=3.8Hz、1H)、7.27(d,J=12.5Hz、1H)、7.20(d,J=7.8Hz、1H)、4.74(d,J=4.1Hz、1H)、4.08〜3.94(m,1H)、3.93〜3.76(m,3H)、3.60(s,3H)、3.32(m,1H)、2.90〜2.75(m,1H)、2.30〜2.11(m,2H)、1.94(d,J=11.0Hz、1H)、1.78〜1.47(m,4H)、1.47〜1.33(m,1H)、1.30〜1.09(m,2H)、1.09〜0.99(m,6H)、0.77(s,3H);MS(ES)m/z 546(M+H)
+。
【0610】
実施例60:1−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物77)の合成
【化175】
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フェノール(化合物89)(9.90g、20.3mmol)、2−ブロモエタノール(10.2g、81.2mmol)およびCs
2CO
3(16.5g、50.7mmol)を圧力容器に入れた。DMA(ジメチルアセトアミド)(100ml)を加え、容器を密封した。反応混合物を80℃まで加熱し、この温度で16時間撹拌した。次に、反応物を、TLCおよびHPLCによって分析して、完了を確認した。DMAを蒸留して取り除き、水(150ml)を加え、粗反応混合物をDCM(3×150ml)で抽出した。有機層を組み合わせて、Na
2SO
4を通してろ過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物を、DCMおよびMeOH(2MのNH
3)(0%〜6%の勾配)で溶離されるCombiFlashクロマトグラフィー(通常のシリカゲル、330グラム)を用いてさらに精製した。透明の画分を組み合わせたところ、6.40グラム(59%)の化合物77がオフホワイトの固体の形態で得られた。わずかに低い純度の画分を同様に組み合わせたところ、さらに3.35グラム(31%)の生成物が得られた。
1H NMR(300MHz、d6−DMSO)δ 8.39(s,1H)、7.89(d,J=8.4Hz、1H)、7.79(d,J=3.8Hz、1H)、7.28(d,J=12.5Hz、1H)、7.18(d,J=7.9Hz、1H)、4.71(t,J=5.6Hz、1H)、4.03(t,J=4.9Hz、2H)、3.97(dd,J=7.8、4.0Hz、1H)、3.65〜3.53(m,5H)、3.34(m,1H)、2.80(dd,J=8.4、5.4Hz、1H)、2.27〜2.09(m,2H)、2.05(s,1H)、1.92(d,J=11.4Hz、1H)、1.68(dd,J=11.1、6.6Hz、1H)、1.62〜1.45(m,3H)、1.37(t,J=12.2Hz、1H)、1.27〜1.05(m,1H)、1.03(s,3H)、0.75(s,3H);
19F NMR(300MHz、d6−DMSO)δ −116.5、−166.8;MS(ES)m/z 532(M+H)
+。
【0611】
実施例61:化合物80の合成
(7R,8aS)−N−(5−アミノカルボニル−2−クロロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミンの調製
【化176】
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iPrOH(50mL)中の(7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(1.25g)と5−アミノカルボニル−2,4−ジクロロピリミジン(2.14g、1.5当量)との混合物を−10℃から室温で3日間撹拌した。固体をろ過して取り除き、メタノール(3×10mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で蒸発させ、残渣を、シリカゲル(MeOH中2NのNH
3/CH
2Cl
2=0〜30%)におけるCombiFlashクロマトグラフィーによって精製したところ、所望の生成物(1.3g、3工程で54%)が得られた。
m/z=324.11(M+H)
+。
【0612】
(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−シアノピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミンの調製
【化177】
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THF(50mL)中の、(7R,8aS)−N−(5−アミノカルボニル−2−クロロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(1.3g)とトリエチルアミン(1.72mL)との混合物に、−78℃で無水トリフルオロ酢酸(1.33mL)を加えた。2時間撹拌した後、反応物を氷(150mL)でクエンチした。水溶液をEtOAc(6×150mL)で抽出した。有機層を減圧下で蒸発させ、残渣を、シリカゲル(MeOH中2NのNH
3/CH
2Cl
2=0〜20%)におけるCombiFlashクロマトグラフィーによって精製したところ、所望の生成物(1.1g、89%)が得られた。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 8.29(s,1H)、5.41(d,J=6.0Hz、1H)、4.34〜4.29(m,1H)、3.01〜2.94(m,1H)、2.57〜2.52(m,1H)、2.39(q,J=8.7Hz、1H)、2.27〜2.20(m,1H)、1.94〜1.62(m,5H)、1.48〜1.35(m,2H)、1.21(s,3H)、1.06(s,3H);m/z=306.06(M+H)
+。
【0613】
4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−2−(4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2−フルオロ−5−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソテトラゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物80)の合成
【化178】
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IPA(2mL)中の、1−(5−アミノ−2−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(305mg)と、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−シアノピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(262mg)と、ベンゼンスルホン酸(160mg)との混合物を、一晩、80℃まで加熱した。周囲温度に冷ました後、粗混合物を濃縮乾固した。粗生成物をシリカゲル上に吸収させ、CombiFlashクロマトグラフィー(MeOH中2NのNH
3/CH
2Cl
2=0〜30%)によって精製したところ、所望の生成物(386mg、80%)が得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.32(bs,1H)、8.26(s,1H)、7.68(d,1H、J=7.8Hz)、7.38(d,1H、J=7.2Hz)、7.27(d,1H、J=12.0Hz)、4.57(s,1H)、3.96(br,1H)、3.72(s,2H)、3.58(s,3H)、2.78(m,1H)、2.16(m,2H)、1.82〜1.42(m,6H)、1.22〜1.01(m,5H)、0.67(bs,3H);m/z=567.10(M+H)
+。
【0614】
実施例62:4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−2−(4−((S)−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−フルオロ−5−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソテトラゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物79)の合成
【化179】
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IPA(2mL)中の、1−(5−アミノ−4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(210mg)と、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−シアノピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(220mg)と、ベンゼンスルホン酸(200mg)との混合物を、一晩、80℃まで加熱した。周囲温度に冷ました後、粗混合物を濃縮乾固した。粗生成物をシリカゲル上に吸収させ、CombiFlashクロマトグラフィー(MeOH中2NのNH
3/CH
2Cl
2=0〜30%)によって精製したところ、化合物1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−シアノピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(いくらかのベンゼンスルホン酸とともに540mg)が得られた。
m/z=495.08(M+H)
+。
【0615】
DMA(5mL)中の、1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−シアノピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(600mg)と、(S)−1−ヨードプロパン−2−オール(1.13g)と、炭酸セシウム(1.19g)との混合物を、一晩、100℃まで加熱した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層を蒸発させ、CombiFlashクロマトグラフィー(MeOH中2NのNH
3/CH
2Cl
2=0〜30%)によって精製したところ、化合物79(400mg、78%)が得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.32(bs,1H)、8.26(s,1H)、7.64(d,1H、J=8.7Hz)、7.37(d,1H、J=7.8Hz)、7.30(d,1H、J=12.3Hz)、4.74(d,1H、J=4.2Hz)、3.90〜3.81(m,5H)、3.58(s,3H)、2.78(m,1H)、2.17(m,2H)、1.82〜1.42(m,6H)、1.18〜1.01(m,5H)、0.68(bs,3H);m/z=553.06(M+H)
+。
【0616】
実施例63:4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−2−(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−フルオロ−5−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソテトラゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物78)の合成
【化180】
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IPA(2mL)中の、1−(5−アミノ−2−(2−(tert−ブチルジメチルシリル)オキシエトキシ)−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(200mg)と、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−シアノピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(120mg)と、ベンゼンスルホン酸(120mg)との混合物を、一晩、80℃まで加熱した。周囲温度に冷ました後、粗混合物を濃縮乾固した。粗生成物をシリカゲル上に吸収させ、CombiFlashクロマトグラフィー(MeOH中2NのNH
3/CH
2Cl
2=0〜20%)によって精製したところ、ベンゼンスルホン酸とともに所望の生成物が得られた。塩のメタノール溶液をイオン交換樹脂カラムに通して、酸を除去したところ、化合物78(120mg、57%)の遊離塩基が得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.33(bs,1H)、8.26(s,1H)、7.64(d,1H、J=7.5Hz)、7.37(d,1H、J=7.5Hz)、7.32(d,1H、J=12.3Hz)、4.71(t,1H、J=5.4Hz)、4.05(t,2H、J=4.8Hz)、4.01(br,1H)、3.58(m,5H)、2.78(m,1H)、2.17(m,2H)、1.79〜1.42(m,6H)、1.16〜1.08(m,2H)、1.01(s,3H)、0.69(bs,3H);m/z=539.11(M+H)
+。
【0617】
実施例64:1−(5−(4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−((R)−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物82)の合成
方法1:
【化181】
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6mLのアセトン中の、アニリノ−フェノール(300mg、1.33mmol、1当量)と、(R)−プロピレンオキシド(387mg、6.66mmol、5.0当量)と、K
2CO
3(221mg、1.60mmol、1.2当量)と、
nBu
4NBr(43mg、0.13mmol、0.1当量)との混合物を、密封容器中で、70℃で16時間加熱した。混合物を室温に冷まし、ろ過し、EtOAc(約50mL)で洗浄した。ろ液を濃縮し、溶離液としてヘキサン/EtOAc(1:4)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによって、得られた残渣を精製したところ、280mg(Y=74%)の生成物AおよびB(約3:1)が得られた。この混合物を次の工程に直接使用した。
混合物の
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 6.92(d,J=8.1Hz、1H、化合物B)、6.86(d,J=9.0Hz、1H、化合物A)、6.80(d,J=11.1Hz、1H、化合物B)、6.77(d,J=12.0Hz、1H、化合物A)、4.12〜4.05(m,3H、化合物A)、3.85〜3.70(m,3H、化合物B)、3.71(s,3H、化合物B)、3.70(s,3H、化合物A)、2.24(s,3H、化合物B)、2.18(s,3H、化合物B)、1.21(d,J=6.3Hz、3H、化合物B)、1.19(d,J=6.3Hz、3H、化合物A);m/z=283.93(M+H)
+。
【0618】
【化182】
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2mLのジオキサン中の、上記のAおよびB(98mg、0.35mmol、1.3当量)と、モノ−SNAr生成物(80mg、0.27mmol、1当量)と、Pd(OAc)
2(6mg、0.03mmol、0.1当量)と、(±)BINAP(34mg、0.05mmol、0.2当量)と、Cs
2CO
3(264mg、0.81mmol、3当量)との混合物を、120℃で2時間マイクロ波にかけた(microwave)。混合物をろ過し、EtOAc(10mL)で洗浄した。ろ液を濃縮し、残渣をHPLCによって精製したところ、化合物82が得られた。
1H NMR(DMSO−d
6、300MHz):δ 8.39(s,1H)、7.86(d,J=8.1Hz、1H)、7.78(d,J=3.9Hz、1H)、7.25(d,J=12.6Hz、1H)、7.18(d,J=7.2Hz、1H)、4.05〜3.90(m,1H)、3.88〜3.78(m,3H)、3.59(s,3H)、2.80(td,J=8.4、3.0Hz、1H)、2.26〜2.16(m,3H)、1.93〜1.89(m,1H)、1.69〜1.50(m,4H)、1.37(t,J=12.6Hz、1H)、1.19〜1.14(m,1H)、1.03(s,3H)、1.01(d,J=5.7Hz、3H)、0.75(s,3H);
19F NMR(DMSO−d
6、282MHz):δ −116.18(s)、−166.94(s);m/z=546.05(M+H)
+。
【0619】
方法2:
【化183】
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15mLのアセトン中の、出発フェノール(1.8g、3.69mmol、1当量)と、(R)−プロピレンオキシド(1.1mL、14.77mmol、4.0当量)と、K
2CO
3(1.0g、7.38mmol、2.0当量)と、
nBu
4NBr(0.12g、0.37mmol、0.1当量)との混合物を、密封容器中で、70℃で4日間加熱した。混合物を室温に冷まし、ろ過し、EtOAc(約100mL)で洗浄した。ろ液を塩水で洗浄し、濃縮した。溶離液としてDCM/MeOH中2NのNH
3(95:5)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによって、得られた残渣を精製したところ、1.4g(Y=71%)の化合物82が得られた。
【0620】
実施例65:化合物86の合成
1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−メチルプロパン−2−オールの調製
【化184】
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アルゴン下で、DCM(40mL)中の2−メチルプロパン−1,2−ジオール(1.08g、12.0mmol、1.0当量)を0℃に冷却した。TEA(2.50mL、18.0mmol、1.5当量)、DMAP(75.0mg、0.600mmol、0.05当量)、およびTBSCl(2.00g、13.2mmol、1.1当量)を、連続して加え、反応物を、一晩、周囲温度に温めた。反応剤から生成物への完全な転化を、EtOAcで溶離されるTLCによって確認し、KMnO
4を用いて視覚化した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を水とEtOAcとに分けた。水層をEtOAcで2回抽出し、組み合わされた有機物を、Na
2SO
4を用いて乾燥させ、ろ過し、濃縮したところ、1−(tertブチルジメチルシリルオキシ)−2−メチルプロパン−2−オール(2.05g、84%)が淡褐色の油として得られ、それをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 3.46(s,1H)、3.31(s,2H)、1.08(s,6H)、0.920(s,9H)、0.0710(s,6H)。
【0621】
1−(2−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)−5−ニトロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オンの調製
【化185】
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アルゴンガス下で、THF(30mL)中の1−(tertブチルジメチルシリルオキシ)−2−メチルプロパン−2−オール(1.80g、8.81mmol、1.10当量)を、−78℃に冷却した。カリウムtert−ブトキシド(1.165g、9.61mmol、1.20当量)を一度に加え、反応混合物を−78℃で15分間撹拌した。次に、THF(10mL)中の1−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(参照により本明細書に援用される国際公開第2011068898号パンフレットにしたがって調製される;1.915g、8.00mmol、1.00当量)の溶液をゆっくりと加え、反応混合物を−78℃で30分間撹拌し、1時間にわたって周囲温度に温めた。反応混合物を濃縮し、残渣をEtOAcおよび水に取り込んだ。層を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲル上に吸収させ、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、10%のEtOAc増分を用いてヘプタン:EtOAc=100:0〜30%のEtOAcで溶離したところ、1−(2−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)−5−ニトロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(2.28g、67%)が黄色の油として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.44〜8.53(m,2H)、7.54〜7.57(d,J=9.3Hz、1H)、4.04(s,2H)、3.63(s,3H)、1.23(s,6H)、0.770(s,9H)、0.00300(s,6H);m/z=424(M+H)
+。
【0622】
1−(5−アミノ−2−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オンの調製
【化186】
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丸底フラスコに、1−(2−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)−5−ニトロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(2.54g、6.00mmol)、EtOH(60mL)、および10%のPd/C(水中50%、DegussaタイプE101;510mg、重量基準で20重量%の出発ニトロ化合物)を投入した。フラスコをゴム隔膜で密封し、脱気し、H
2で満たされたバルーンからのH
2で(3回)バックフィルした。反応物を、H
2で満たされたバルーンを用いて4時間撹拌した。反応混合物を、セライトのパッドを通してろ過し、セライトのパッドをEtOAc/MeOHですすいだ。ろ液を蒸発乾固したところ、1−(5−アミノ−2−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(2.26g、96%)が淡褐色の固体として得られ、それをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 6.97〜7.00(d,J=9.0Hz、1H)、6.74〜6.78(m,1H)、6.64〜6.68(m,1H)、5.04(bs,2H)、3.66(s,2H)、3.60(s,3H)、1.17(s,6H)、0.803(s,9H)、0.00300(s,6H);m/z=394(M+H)
+。
【0623】
1−(2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)−5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物86)の調製
【化187】
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IPA(80mL)中の、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン塩酸塩(775mg、2.31mmol、1.00当量)と、1−(5−アミノ−2−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(1.00g、2.54mmol、1.10当量)と、PTSA一水和物(880mg、4.62mmol、2.00当量)との混合物を、LCMSによって監視した際に、3日間加熱還流させた。1日目の後、午前中に、LCMSにより、OTBS保護された生成物:生成物の比率=1.5:1であることが示された。ここで、さらなるPTSA一水和物(220mg、1.16mmol、0.50当量)を加え、還流を続けた。午後に反応物をLCMSによって確認したところ、OTBS保護された生成物:生成物の比率=1:1.2であることが示された。ここで、さらなるPTSA一水和物(220mg、1.16mmol、0.50当量)を加え、還流を続けた。2日目の午前中に、LCMSにより、OTBS保護された生成物:生成物の比率=1:6.5であることが示された。ここで、さらなるPTSA一水和物(220mg、1.16mmol、0.50当量)を加え、還流を続けた。午後に反応物をLCMSによって確認したところ、OTBS保護された生成物:生成物の比率=1:9であることが示された。ここで、さらなるPTSA一水和物(220mg、1.16mmol、0.50当量)を加え、還流を続けた。3日目、LCMSにより、反応が完了されたことが示された。周囲温度に冷ました後、粗混合物を濃縮乾固した。残渣を、水、EtOAc、および1NのNaOH水溶液に取り込んだ。水層と有機層とを分け、水層をEtOAcで2回抽出した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1%の2MのNH
3/MeOH増分を用いてDCM:2MのNH
3/MeOH=100:0〜94:6で溶離したところ、化合物1−(2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)−5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物86)(870mg、70%)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.82(s,1H)、8.07(s,1H)、7.83〜7.84(d,J=3.6Hz、1H)、7.58〜7.61(m,1H)、7.21〜7.24(m,1H)、7.09〜7.12(d,J=9.3Hz、1H)、4.51(s,1H)、4.05(bs,1H)、3.65(s,2H)、3.59(s,3H)、2.83(m,1H)、0.803〜2.26(m,22H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.7(s);m/z=542(M+H)
+。
【0624】
実施例66:4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−2−(4−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)−3−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソテトラゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物83)の調製
【化188】
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IPA(20mL)中の、4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−2−クロロピリミジン−5−カルボニトリル塩酸塩(200mg、.584mmol、1.00当量)と、1−(5−アミノ−2−(1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(255mg、0.643mmol、1.10当量)と、PTSA一水和物(225mg、1.17mmol、2.00当量)との混合物を、70℃で一晩加熱した。1日目の後、午前中に、LCMSにより、OTBS保護された生成物:生成物の比率=3:1であることが示された。ここで、さらなるPTSA一水和物(56mg、0.292mmol、0.50当量)を加え、温度を上昇させて還流させた。午後に反応物をLCMSによって確認したところ、OTBS保護された生成物:生成物の比率=1.5:1であることが示された。ここで、さらなるPTSA一水和物(56mg、0.292mmol、0.50当量)を加え、還流を続けた。2日目の午前中に、LCMSにより、OTBS保護された生成物:生成物の比率=1:4.5であることが示された。ここで、さらなるPTSA一水和物(112mg、0.585mmol、1.00当量)を加え、還流を続けた。午後に反応物をLCMSによって確認したところ、OTBS保護された生成物:生成物の比率=1:8であることが示された。ここで、さらなるPTSA一水和物(56mg、0.292mmol、0.50当量)を加え、還流を続けた。3日目、LCMSにより、反応が完了されたことが示された。周囲温度に冷ました後、粗混合物を濃縮乾固した。残渣を、水、EtOAc、および1NのNaOH水溶液に取り込んだ。水層と有機層とを分け、水層をEtOAcで2回抽出した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1%の2MのNH
3/MeOH増分を用いてDCM:2MのNH
3/MeOH=100:0〜94:6で溶離したところ、化合物4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−2−(4−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)−3−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソテトラゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物83)(252mg、79%)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.56(bs,1H)、8.30(s,1H)、8.04(bs,1H)、7.63〜7.66(m,1H)、7.46(bs,1H)、7.16〜7.19(d,J=9.3Hz、1H)、4.56(s,1H)、4.15(bs,1H)、3.68(s,2H)、3.59(s,3H)、2.81(m,1H)、0.760〜2.26(m,22H);m/z=549(M+H)
+。
【0625】
実施例67:化合物84の合成
エチル2−(4−アミノ−5−フルオロ−2−(4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−テトラゾール−1−イル)フェノキシ)−2−メチルプロパノエートの調製
【化189】
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アセトン(220mL)中の、1−(5−アミノ−4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(5.00g、22.2mmol、1.00当量)と、エチル2−ブロモ−2−メチルプロパノエート(6.50g、4.94mL、33.3mmol、1.50当量)と、K
2CO
3(6.15g、44.4mmol、2.00当量)と、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド(716mg、2.22mmol、0.10当量)との混合物を、一晩、還流状態で加熱した。室温に冷ました後、反応混合物を濃縮乾固した。粗生成物を過剰な水およびEtOAcに取り込んだ。層を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固した。粗生成物をシリカゲル上に吸収させ、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1%のMeOH増分を用いてDCM:MeOH=100:0〜98%のMeOHで溶離したところ、エチル2−(4−アミノ−5−フルオロ−2−(4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−テトラゾール−1−イル)フェノキシ)−2−メチルプロパノエート(5.60g、74%)が透明の褐色の油として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 6.81〜6.82(d,J=5.7Hz、1H)、6.76〜6.79(d,J=8.4Hz、1H)、5.26(bs,2H)、4.11〜4.18(q,J=7.2Hz、2H)、3.58(s,3H)、1.31(s,6H)、1.16〜1.21(t,J=6.9Hz、3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −128.5(q);m/z=340(M+H)
+。
【0626】
1−(5−アミノ−4−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オンの調製
【化190】
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アルゴン下で、Et
2O(155mL)中のエチル2−(4−アミノ−5−フルオロ−2−(4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−テトラゾール−1−イル)フェノキシ)−2−メチルプロパノエート(5.60g、16.5mmol、1.00当量)の溶液を0℃に冷却した。氷冷溶液に、水素化ホウ素リチウム(791mg、36.3mmol、2.20当量)、続いて、MeOH(1.540mL)を投入し、それにより、自由流動性沈殿物が形成された。反応物を0℃で30分間撹拌し、次に、氷浴を除去し、反応物を周囲温度で1時間撹拌した。周囲温度で、反応物を1NのNaOH水溶液(100mL、100mmol、6.00当量)でゆっくりとクエンチし、それにより、自由流動性沈殿物を溶解させた。層を分離し、水層をDCMで2回抽出した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固したところ、1−(5−アミノ−4−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(4.60g、94%)が白色の固体として得られ、それをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 7.05〜7.11(dd,J=3.9Hz、12.6Hz、1H)、6.73〜6.77(d,J=3.9Hz、9.3Hz、1H)、5.20(bs,2H)、4.81(bs,1H)、3.58(s,3H)、3.21(s,2H)、0.965(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −129.1(q);m/z=298(M+H)
+。
【0627】
4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−2−(4−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)−2−フルオロ−5−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソテトラゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物84)の調製
【化191】
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マイクロ波バイアルに、4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−2−クロロピリミジン−5−カルボニトリル塩酸塩(100mg、0.292mmol、1.00当量)、1−(5−アミノ−4−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(130mg、0.438mmol、1.50当量)、rac−BINAP(37mg、0.0584mmol、0.200当量)、Cs
2CO
3(286mg、0.877mmol、3.00当量)、Pd(OAc)
2(7mg、0.0292mmol、0.100当量)、およびジオキサン(3mL)を加えた。マイクロ波バイアルに蓋をし、減圧下で5分間、超音波で分解した。反応混合物を、マイクロ波中で、120℃で3時間加熱した。冷却された反応混合物を、セライトのパッドを用いてろ過し、ジオキサンですすぎ、ろ液を濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1%の2MのNH
3/MeOH増分を用いてDCM:2MのNH
3/MeOH=100:0〜95:5で溶離したところ、4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−2−(4−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)−2−フルオロ−5−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソテトラゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物84)(65mg、39%)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.32(bs,1H)、8.27(s,1H)、7.66〜7.69(d,J=8.4Hz、1H)、7.37〜7.41(m,1H)、7.25〜7.29(d,J=12Hz、1H)、4.57(s,1H)、3.98(bs,1H)、3.73(s,2H)、3.59(s,3H)、2.79(m,1H)、0.692〜2.21(m,22H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −113.6(s);m/z=567(M+H)
+。
【0628】
化合物84の構造を、X線結晶構造解析によって確認した。
【0629】
【表52】
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【0630】
実施例68:1−(2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)−5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物85)の合成
【化192】
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マイクロ波バイアルに、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン塩酸塩(100mg、0.298mmol、1.00当量)、1−(5−アミノ−4−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(133mg、0.447mmol、1.50当量)、rac−BINAP(38mg、0.0597mmol、0.200当量)、Cs
2CO
3(292mg、0.895mmol、3.00当量)、Pd(OAc)
2(7mg、0.0298mmol、0.100当量)、およびジオキサン(3mL)を加えた。マイクロ波バイアルに蓋をし、減圧下で5分間、超音波で分解した。反応混合物を、マイクロ波中で、120℃で3時間加熱した。冷却された反応混合物を、セライトのパッドを用いてろ過し、ジオキサンですすぎ、ろ液を濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1%の2MのNH
3/MeOH増分を用いてDCM:2MのNH
3/MeOH=100:0〜95:5で溶離したところ、1−(2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)−5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物85)(85mg、51%)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.47(s,1H)、7.94〜7.97(d,J=8.7Hz、1H)、7.81〜7.82(d,J=3.6Hz、1H)、7.31〜7.35(d,J=12.3Hz、1H)、7.20〜7.25(m,1H)、4.91〜4.95(t,J=5.7Hz、1H)、3.98(bs,1H)、3.58(s,3H)、3.29(s,2H)、2.81(m,1H)、0.767〜2.21(m,22H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −117.8(s)、−166.4(s);m/z=560(M+H)
+。
【0631】
実施例69:1−(5−(4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物87)の合成
【化193】
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容器中に、化合物89(10.2g、20.9mmol)、K
2CO
3(3.5g、25.1mmol)およびテトラ−ブチルアンモニウムブロミド(674mg、2.09mmol)を秤量した。アセトン(100mL)、次に、酸化イソブチレン(5.6mL、62.8mmol)を加え、容器を密封した。次に、混合物を、5日間にわたって78℃の浴温度まで加熱した。混合物を冷まし、次に、ろ過し、ろ過ケーキをアセトン(2×30mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣を、EtOAc(100mL)とH
2O(100mL)とに分けた。水層をEtOAc(2×75mL)で抽出し、組み合わされた有機抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が残った。残渣をシリカゲルに乾燥充填し、次に、EtOAc/MeOH中2MのNH
3(0.02の、MeOH中2MのNH
3の増分で1:0〜9:1)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、化合物87(8.0g、68%)が固体として得られた。キラル固定相を用いた超臨界流体クロマトグラフィーにより、生成物材料が、より大きな立体障害を有する末端におけるエポキシドの開環から生じる位置異性体生成物に対応し得る約1.2%の不純物を含有することが示された。所望の生成物(約2g)を含有する混合画分もカラムから得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO):δ 8.39(br.s,1H)、7.91(d,J=8.4Hz、1H)、7.79(d,J=3.8Hz、1H)、7.24(d,J=12.5Hz、1H)、7.18(br.s,1H)、4.54(s,1H)、4.03〜4.90(m,1H)、3.71(s,2H)、3.58(s,3H)、2.83(br.t,J=8.7Hz、1H)、2.24〜2.10(m,2H)、1.94(m,1H)、1.74〜1.50(m,5H)、1.38(t,J=12.2Hz、1H)、1.24〜1.11(m,1H)、1.03(s,9H)、0.75(s,3H);
19F NMR(287MHz;d
6−DMSO):δ −166.9(d)、−116.2(s);m/z=560.15[M+H]
+。
【0632】
実施例70:1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物88)の合成
【化194】
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DMA中の、1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(900mg、1.85mmol、1当量)と、3−ヨードオキセタン(1.02g、5.54mmol、3当量)と、Cs
2CO
3(665mg、2.03mmol、1.1当量)との混合物を、一晩、70℃まで加熱した。室温に冷ました後、反応混合物過剰の水(200mL)およびEtOAc(200mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで3回抽出した。組み合わされた有機物をNa
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固した。粗生成物をシリカゲル上に吸収させ、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1%の2MのNH
3/MeOH増分を用いてDCM:2MのNH
3/MeOH=100:0〜95:5で溶離したところ、化合物88が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.44(s,1H)、7.90〜7.93(d,1H、J=8.7Hz)、7.78〜7.79(d,1H、J=3.9Hz)、7.19〜7.21(s,1H、J=8.1Hz)、6.95〜6.99(s,1H、J=12Hz)、5.28〜5.36(p,1H、J=5.7Hz)、4.83〜4.88(m,2H)、4.39〜4.43(m,2H)、3.91〜4.09(m,1H)、3.61(s,3H)、2.75〜2.99(m,1H)、0.974〜2.25(m,13H)、0.750(bs,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −115.8(t)、−166.8(s);m/z=544(M+H)
+。
【0633】
実施例71:4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−2−(5−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソテトラゾール−1−イル)−2−フルオロ−4−ヒドロキシル−フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリルの合成
【化195】
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イソプロピルアルコール(2.45ml、0.2M)中の(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−シアノピリミジニル−4−イル)−オクタヒドロ−5,5ジメチルインドリジン−7−アミン(150mg、1.0当量)の混合物に、5−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソテトラゾール−1−イル)−2−フルオロ−4−ヒドロキシル−フェニルアミン(144mg、1.3当量)を加えた後、p−トルエンスルホン酸(112mg、1.2当量)を加え、窒素下で、80℃で一晩加熱した。反応の完了がLC/MSによって示されたら、混合物を室温に冷まし、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルへと溶解させ、シリカゲルへと吸収させ、Combi−flashクロマトグラフィー(MeOH中2NのNH
3/EtOAc=0〜20%)によって精製したところ、160mgの所望の生成物が淡黄色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.24(bs,1H)、8.25(s,1H)、7.5(d,J=7.5Hz、1H)、7.33 bs、1H)、6.87(d,J=11.7Hz、1H)、3.57(s,3H)、2.82(bs,1H)、1.96〜1.67(m,8H)、1.13(m,6H)、0.76(m,2H);m/z=495.01(M+H)
+。
【0634】
4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−2−(4−((R)−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−フルオロ−5−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソテトラゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物90)の合成
【化196】
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4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−2−(5−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソテトラゾール−1−イル)−2−フルオロ−4−ヒドロキシル−フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(467mg、1.0当量)を、N,N−ジメチルアセトアミド(4.7ml、0.2M)、続いて、Cs
2CO
3(922mg、3.0当量)および3−ヨード−2−(R)−プロパノール(0.88g、5.0当量)に加え、一晩、窒素下で、100℃で加熱した。それを室温に冷まし、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル(10ml)で処理し、飽和NaHCO
3(10ml)で処理した。水層を酢酸エチル(2×10ml)で抽出し、組み合わされた有機溶液を塩水(10ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。固体をろ過して取り除き、有機溶液を減圧下で濃縮した。5mlの酢酸エチル残渣に加え、シリカゲルを加えて、高粘度のペーストを形成し、減圧下で濃縮した。このシリカゲル混合物をCombiflashクロマトグラフィーに充填し、MeOH中2NのNH
3(0〜20%)/酢酸エチル(100%〜80%)勾配を用いて生成物を溶離したところ、124mgの生成物が薄いベージュ色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.33(s,1H)、8.26(s,1H)、7.65(d,J=8.1Hz、1H)、7.37(d,J=7.5Hz、1H)、7.3(d,J=12Hz、1H)、4.75(d,J=4.2Hz、1H)、3.97〜3.8(m,3H)、3.58(s,3H)、2.76(m,1H)、2.20(m,2H)、1.83〜1.4(m,8H)、1.22〜1.07(m,2H)、1.03(m,6H)、1.0(bs,1H);m/z=553.04(M+H)
+。
【0635】
実施例72:1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−ブロモ−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物91)の合成
【化197】
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(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(1.4525g、4.86mmol)およびp−トルエンスルホン酸(1.7288g、9.09mmol)を秤量し、1−(5−アミノ−2−ブロモ−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(2.10g、7.29mmol)を含有する大きい反応管に加えた。42mLのイソプロピルアルコールを加え、管を密封し、110℃で一晩加熱した。反応物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチルで3回抽出した。組み合わされた有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。生成物溶液をろ過し、シリカのプラグ上に濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分を組み合わせて、濃縮し、高真空下で乾燥させたところ、1.4063gの表題化合物(53%の収率)が得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.77(s,1H)、8.34(d,J=7.7Hz、1H)、7.92〜7.80(m,2H)、7.35(d,J=7.8Hz、1H)、4.03〜3.88(m,1H)、3.62(s,3H)、2.87〜2.76(m,1H)、2.27〜2.10(m,2H)、1.93(d,J=11.2Hz、1H)、1.74〜1.49(m,4H)、1.41(t,J=12.2Hz、1H)、1.23〜1.13(m,1H)、1.12〜0.94(m,4H)、0.76(s,3H) m/z=550/552(臭素)(M+H)
+。
【0636】
実施例73:1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−ビニルフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物92)の合成
【化198】
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1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−ブロモ−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(301.9mg、0.55mmol)を秤量し、磁気撹拌子を用いて反応管に加えた。それを、それぞれ7:3:2の比率のジメトキシエタン、エタノール、および水の24mLの溶液に溶解させた。次に、炭酸ナトリウム(174.6mg、1.65mmol)を秤量し、およびビニルボロン酸ピナコールエステル(0.205mL、1.21mmol)を加えた。溶液を、激しい表面下窒素スパージ(sub−surface nitrogen sparging)にかけた。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(17.3mg、0.025mmol)を秤量し、加え、管を窒素下で密封し、反応物を110℃で一晩加熱した。次に、反応溶液を、同じ条件下で行われた0.162mmolのパイロット反応と組み合わせた。これをシリカ上に直接濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分を組み合わせて、濃縮し、高真空下で乾燥させたところ、256.0mgの表題化合物(合計72%)が得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.53(d,J=7.7Hz、1H)、7.72(d,J=3.0Hz、1H)、7.35(d,J=12.3Hz、1H)、7.09(d,J=3.9Hz、1H)、6.37(dd,J=17.4、11.0Hz、1H)、5.59(d,J=17.4Hz、1H)、5.23(d,J=10.9Hz、1H)、4.74(s,1H)、4.11(s,1H)、3.65(s,3H)、3.42(d,J=5.4Hz、1H)、2.98(s,1H)、2.43〜2.31(m,1H)、2.25(d,J=10.8Hz、1H)、1.86〜1.72(m,3H)、1.70〜1.47(m,3H)、1.17(s,3H)、0.94(s,3H)。m/z=498(M+H)
+。
【0637】
実施例74:1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物93)の合成
【化199】
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1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン出発材料を、直接、反応フラスコ中で乾燥させ、差によって秤量した(78.0mg、0.16mmol)。2mLのTHFを加え、溶液を撹拌しながら0℃に冷却した。BH
3・THF(THF中1.0Mの溶液)(0.63mL、0.63mmol)を加え、反応物を、0℃で1時間および室温で一晩撹拌した。反応物を0℃に再度冷却し、1.0MのNaOH水溶液(0.73mL、0.73mmol)を加えた後、30重量%の過酸化水素(0.73mL、7.15mmol)を加えた。室温になるまで撹拌した後、それを3時間にわたって還流状態で加熱した。反応溶液を酢酸エチルで3回抽出し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。生成物溶液をろ過し、シリカのプラグ上に濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分を組み合わせて、濃縮し、高真空下で乾燥させたところ、19.0mgの表題化合物(23%の収率)が得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.50(dd,J=7.7、1.7Hz、1H)、7.69(dd,J=3.1、2.0Hz、1H)、7.11(dd,J=11.9、1.7Hz、1H)、7.06〜6.99(m,1H)、4.84(d,J=7.6Hz、1H)、4.23〜3.93(m,1H)、3.80〜3.72(m,2H)、3.65(s,3H)、2.93(t,J=8.5Hz、1H)、2.63(t,J=6.2Hz、2H)、2.39〜2.26(m,2H)、2.20(d,J=11.8Hz、1H)、1.87〜1.69(m,4H)、1.39〜1.34(m,1H)、1.13(s,3H)、0.91(s,3H)、0.82〜0.75(m,1H)。m/z=516(M+H)
+。
【0638】
実施例75:1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−(1−ヒドロキシエチル)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物94)の調製
【化200】
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5.8mgの表題化合物(ベンジル炭素におけるジアステレオマーの1:1の混合物)を、1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オンのクロマトグラフィー精製により単離した。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.49(dd,J=9.7、7.7Hz、1H)、7.72(d,J=2.9Hz、1H)、7.34(d,J=12.1Hz、1H)、7.06(dd,J=6.9、3.8Hz、1H)、4.90〜4.69(m,1H)、4.64(q,J=7.0Hz、1H)、4.23〜4.03(m,1H)、3.66(s,3H)、3.30〜3.14(m,1H)、3.08〜2.92(m,1H)、2.45〜2.33(m,1H)、2.25(d,J=11.2Hz、1H)、1.92〜1.69(m,4H)、1.39(d,J=6.4Hz、4H)、1.22〜1.16(m,3H)、1.03〜0.92(m,3H)、0.85〜0.71(m,1H)。m/z=516(M+H)
+。
【0639】
実施例76:1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−エチル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物95)の調製
【化201】
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3.4mgの表題化合物を、1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オンのクロマトグラフィー精製により単離した。
1H NMR(300MHz、DMSO)δ 8.50(s,1H)、7.94(d,J=7.6Hz、1H)、7.83(d,J=3.7Hz、1H)、7.31(d,J=11.9Hz、1H)、7.25(d,J=8.1Hz、1H)、4.05〜3.92(m,1H)、3.61(s,3H)、2.81(td,J=8.7、3.3Hz、1H)、2.38(q,J=7.5Hz、2H)、2.27〜2.11(m,2H)、1.92(d,J=11.5Hz、1H)、1.75〜1.49(m,4H)、1.38(t,J=12.2Hz、1H)、1.21〜1.12(m,1H)、1.04(t,J=7.4Hz、3H)、1.03(s,3H)、0.95〜0.81(m,1H)、0.75(s,3H)。m/z=500(M+H)
+。
【0640】
実施例77:1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−(3−ヒドロキシプロパ−1−イニル)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物96)の合成
【化202】
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1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−ブロモ−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(304.5mg、0.55mmol)を秤量し、磁気撹拌子を用いて反応管に加えた。次に、トリフェニルホスフィン(43.5mg、0.17mmol)およびヨウ化銅(I)(12.9mg、0.068mmol)を秤量し、加えた。11mLのジオキサンを加えた後、ジイソプロピルエチルアミン(0.65mL、3.73mmol)およびプロパルギルアルコール(0.054mL、0.93mmol)を加えた。反応物を激しい表面下窒素スパージにかけ、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(40.5mg、0.055mmol)を秤量し、加え、反応物を窒素下で密封した。反応物を110℃で一晩加熱した。次に、反応溶液を、同じ条件下で行われた0.186mmolのパイロット反応と組み合わせて、シリカ上に直接濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分を組み合わせて、濃縮し、高真空下で乾燥させたところ、84.0mgの表題化合物(合計22%)が得られた。
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 8.90(s,1H)、8.45(d,J=7.6Hz、1H)、7.97(d,J=3.7Hz、1H)、7.60(d,J=11.4Hz、1H)、7.47(d,J=7.8Hz、1H)、5.34(t,J=6.0Hz、1H)、4.23(d,J=6.0Hz、2H)、4.14〜4.00(m,1H)、3.68(s,3H)、2.98〜2.83(m,1H)、2.33〜2.13(m,2H)、2.03(d,J=10.9Hz、1H)、1.79〜1.46(m,5H)、1.31〜1.26(m,1H)、1.12(s,3H)、0.96〜0.88(m,1H)、0.83(s,3H)。m/z=526(M+H)
+。
【0641】
実施例78:1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物97)の合成
【化203】
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1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−(3−ヒドロキシプロパ−1−イニル)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(77.9mg、0.15mmol)を、10mLのメタノールに溶解させた。窒素でパージした後、フラスコに、32.7mg(0.015mmol)の10%のパラジウム炭素(安全のために50重量%の水)を投入した。次に、反応物を排気し、1回の最終的な排気および水素バルーンの導入の前に、窒素で3回バックフィルした。これを、1気圧の水素下で、室温で一晩撹拌した。触媒のろ過の後、メタノールを蒸発させたところ、72.6mg(93%の粗回収率)が得られた。63.0mgをカラムクロマトグラフィーにかけた。乾燥させた後、39.6mgの表題化合物(63%の収率)が得られた。
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 8.50(s,1H)、7.94(d,J=7.6Hz、1H)、7.82(d,J=3.8Hz、1H)、7.29(d,J=12.0Hz、1H)、7.25(d,1H)、4.40(t,J=5.1Hz、1H)、4.16〜3.82(m,1H)、3.60(s,3H)、2.81(td,J=8.7、3.5Hz、1H)、2.44〜2.36(m,2H)、2.27〜2.11(m,2H)、1.92(d,J=11.7Hz、1H)、1.74〜1.66(m,1H)、1.65〜1.44(m,5H)、1.39(t,J=12.3Hz、1H)、1.31〜1.13(m,2H)、1.03(s,4H)、0.91〜0.81(m,1H)、0.75(s,3H)。m/z=530(M+H)
+。
【0642】
実施例79:4−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−5−フルオロ−2−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソテトラゾール−1−イル)ベンゾニトリル(化合物98)の合成
【化204】
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1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−ブロモ−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(54.3mg、0.10mmol)を、磁気撹拌子を用いてタールを塗られた(tared)反応バイアルに加え、秤量した。これを2mLのジメチルホルムアミドに溶解させ、シアン化銅(I)(18.0mg、0.20mmol)を秤量し、加えた。反応物を100℃で3時間加熱し、さらなるシアン化銅(37.7mg、0.42mmol)を再度投入し、115℃で一晩加熱した。反応物を酢酸エチル中に希釈し、塩水および水で連続して洗浄して、DMFを除去した。酢酸エチル層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、シリカ上に濃縮した。生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製した。乾燥させた後、21.1mgの表題化合物(43%の収率)が得られた。
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.34(s,1H)、8.73(d,J=7.2Hz、1H)、8.16(d,J=11.0Hz、1H)、8.02(d,J=3.6Hz、1H)、7.57(d,J=8.5Hz、1H)、4.19〜4.03(m,1H)、3.72(s,3H)、2.89(td,J=8.6、3.3Hz、1H)、2.37〜2.18(m,2H)、2.03(d,J=12.1Hz、1H)、1.86〜1.56(m,4H)、1.48(t,J=12.2Hz、1H)、1.21〜1.13(m,1H)、1.11(s,3H)、0.98〜0.88(m,1H)、0.83(s,3H)。m/z=497(M+H)
+。
【0643】
実施例80:1−(2−((R)−1−ヒドロキシプロパン−2−イルオキシ)−5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物99)の調製
【化205】
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1−(2−((S)−2−ヒドロキシプロポキシ)−5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物81)のクロマトグラフィー精製中、超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)により、ある画分中に存在する第2の成分が同定された。分取SFCの後、19.0mgの観察された第2の成分が得られた。これは表題化合物として同定された。
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 8.38(s,1H)、7.84(d,J=8.5Hz、1H)、7.78(d,J=3.7Hz、1H)、7.30(d,J=12.7Hz、1H)、7.19(d,J=7.6Hz、1H)、4.70(t,J=5.9Hz、1H)、4.52〜4.29(m,1H)、4.09〜3.86(m,1H)、3.59(s,3H)、3.47〜3.33(m,2H)、2.80(td,J=8.2、2.9Hz、1H)、2.26〜2.11(m,2H)、1.92(d,J=12.1Hz、1H)、1.75〜1.47(m,4H)、1.37(t,J=12.1Hz、1H)、1.24〜1.15(m,1H)、1.11(d,J=6.2Hz、3H)、1.09〜0.95(m,4H)、0.75(s,3H)。m/z=546(M+H)
+。
【0644】
実施例81:化合物101の合成のための5−ニトロ−2−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)ベンゾニトリルの調製
【化206】
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2−フルオロ−5−ニトロベンゾニトリル(1.0g、6.02mmol、Combi−Blocks AN1040から購入された)を、窒素下でジメチルホルムアミド(25mL)に溶解させた。炭酸カリウム(3.50g、25.3mmol)および2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン(1.05g、7.22mmol、Ryan Scientific EN300−89755から購入された)を混合物に加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。次に、反応物を水(75mL)で希釈し、酢酸エチル(4×75mL)で抽出した。有機層を水(5×75mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を、ヘキサンおよび酢酸エチルで溶離しながら、Combiflashによって精製したところ、所望の生成物が鮮黄色の固体(350mg、24%の収率)として得られた。
1H NMR(DMSO d
6、300MHz):δ 8.39(s,1H)、8.17(d,1H)、6.60(d,1H)、4.75(s,1H)、4.68(s,4H);LCMS(m/z):246.09(MH
+)。
【0645】
5−(4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)ベンゾニトリル(化合物101)の合成
以下のスキームにしたがって、5−ニトロ−2−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)ベンゾニトリルから、化合物101を合成した:
【化207】
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5−(4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)ベンゾニトリル(化合物101):
1H NMR(DMSO d
6、300MHz):δ 8.94(s,1H)、7.90(s,1H)、7.81(d,1H)、7.60(d,1H)、7.19(d,1H)、6.51(d,1H)、4.71(s,4H)、4.19(s,4H)、2.88〜2.75(m,1H)、2.35〜2.22(m,1H)、2.08〜1.95(m,1H)、1.90〜1.75(m,1H)、1.66〜1.54(m,3H)1.45(t,1H)、1.30〜1.15(m,2H)、1.09(s,3H)、0.98(s,3H);LCMS(m/z):477.99(MH
+)。
【0646】
5−(4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)ベンゾニトリル(化合物100)の合成
【化208】
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化合物101について上に示されるのと同じ一般的な合成スキームを用いて、化合物100を合成した。
5−(4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)ベンゾニトリル(化合物100):
1H NMR(DMSO d
6、300MHz):δ 9.16(s,1H)、8.10(d,1H)、7.85(d,1H)、7.71(d,1H)、7.28(d,1H)、7.02(d,1H)、4.35(s,4H)、4.24〜4.11(m,2H)、2.96〜2.83(m,4H)、2.38〜2.24(m,1H)、2.05〜1.90(m,5H)、1.80〜1.75(m,1H)、1.63〜1.56(m,3H)、1.45(t,1H)、1.27〜1.10(m,3H)、1.08(s,3H)、0.98(s,3H);LCMS(m/z):506.66(MH
+)。
【0647】
実施例82:N2−(4,4−ジメチル−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−8−イル)−N4−((7S,8aR)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミン(化合物102)の調製
【化209】
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化合物102は、化合物136の鏡像異性体である。化合物102を、キラルHPLC分解によって、化合物2のラセミ混合物から単離した。
1H NMR(DMSO d
6、300MHz):δ 9.30(s,1H)、8.47(d,J=3.3Hz、IH)、7.88(d,J=3.3Hz、IH)、7.63(dd,J=3.3、10.0Hz、IH)、7.25(d,J=10.0Hz、IH)、7.11(d,J=10.0Hz、IH)、4.21(bs,1H)、2.81(bm,1H)、2.52(m,2H)、2.24(bm,1H)、2.03(bm,1H)、1.73(s,3H)、1.69(s,3H)、1.58(m,4H)、1.41(m,1H)、1.17(m,3H)、1.04(s,3H)、0.85(s,3H);LCMS(m/z):480.00(MH
+)。
【0648】
実施例83:化合物103、106、107および108の合成
化合物103、106、107および108を、以下の合成スキームにしたがって調製した:
【化210】
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【0649】
工程−1:2−フルオロ−5−ニトロベンゾニトリル(1.4g、1.0当量、8.4mmol)を、無水DMF(10mL)に取り込んだ。第二級アミン(1.2当量、10.12mmol)を上記の溶液に加えた後、K
2CO
3(3.5g、3.0当量、25.3mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌させた。反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、水(100mL)を用いて分けた。有機層を分離し、水層をEtOAc(1×50mL)で洗浄した。組み合わされた有機層を、飽和NaHCO
3水溶液(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させた。有機層を減圧下で濃縮したところ、粗混合物が残った。溶離液としてEtOAc/ヘキサン(0:1〜2:8の勾配系)を用いたシリカゲル(ISCO System)におけるカラムクロマトグラフィーによって、混合物を精製したところ、生成物が固体として得られた。
【0650】
工程−2:EtOH(50mL)中の工程−1からのニトロ化合物(1.0当量)とPd−C(10%、1.2当量)との混合物を、H
2バルーン圧力下で、3時間水素化した。混合物を、セライトを通してろ過し、ろ過ケーキをEtOH(2×10mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮したところ、生成物が定量的収量で得られた。生成物をさらに精製せずに次の工程に持ち越した。
【0651】
工程−3:(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5フルオロピリミジン−4−イル)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−アミン(0.13g、1.0当量、0.42mmol)と、アニリン(1.4当量)と、PTSA(1.0当量)との混合物を、
iPrOH(10mL)に取り込み、一晩加熱還流させた。揮発物を減圧下で除去したところ、粗固体が残った。溶離液としてMeOH中2MのNH
3/CH
2Cl
2(0:1〜2:8の勾配系)を用いたシリカゲル(ISCO System)におけるカラムクロマトグラフィーによって、固体を精製したところ、MeCN/H
2Oからの凍結乾燥の後、生成物が固体として得られた。
【0652】
【化211】
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2−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−5−ニトロベンゾニトリル:工程−1に記載されるように合成される。収率=73%、
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.43(d,J=2.7Hz、1H)、8.27(dd,J=9.3、2.7Hz、1H)、6.98(d,J=9.3Hz、1H)、3.59〜3.48(m,4H)、2.68〜2.57(m,4H)、2.38(s,3H);LCMS(m/z):311(M+H)
+。
【0653】
【化212】
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5−アミノ−2−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)ベンゾニトリル:工程−2に記載されるように合成される。収率=90%
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 7.00(d,J=9.5Hz、1H)、6.89〜6.73(m,2H)、5.26(s,2H)、3.26〜3.17(m,4H)、3.02〜2.94(m,4H)、2.91(d,J=5.0Hz、3H);LCMS(m/z):282(M+H)
+。
【0654】
【化213】
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5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)ベンゾニトリル(化合物103):工程−3に記載されるように合成される。収率=77%、
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.21(s,1H)、8.16(d,J=2.2Hz、1H)、7.85(d,J=3.2Hz、1H)、7.77(dd,J=8.9、2.2Hz、1H)、7.28(d,J=7.8Hz、1H)、7.12(d,J=9.0Hz、1H)、4.17(s,1H)、3.10(d,J=4.7Hz、4H)、2.94(s,3H)、2.84(s,1H)、2.29(d,J=8.1Hz、1H)、2.02(d,J=11.7Hz、1H)、1.78(s,1H)、1.60(d,J=8.6Hz、3H)、1.44(t,J=12.3Hz、1H)、1.21(d,J=11.6Hz、2H)、1.13〜1.02(m,8H)、0.98(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.1(s);LCMS(m/z):543(M+H)
+。
【0655】
【化214】
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2−モルホリノ−5−ニトロベンゾニトリル:工程−1に記載されるように合成される。収率=59%、
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.45(d,J=2.7Hz、1H)、8.34〜8.24(m,1H)、7.00(d,J=9.3Hz、1H)、3.97〜3.85(m,4H)、3.55〜3.43(m,4H);LCMS(m/z):234(M+H)
+。
【0656】
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
5−アミノ−2−モルホリノベンゾニトリル:工程−2に記載されるように合成される。収率=90%、
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 6.95(d,J=9.5Hz、1H)、6.88〜6.73(m,2H)、5.30(s,2H)、3.77〜3.64(m,4H)、2.95〜2.79(m,4H);LCMS(m/z):204(M+H)
+。
【0657】
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−モルホリノベンゾニトリル(化合物106):工程−3に記載されるように合成される。収率=77%、
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.18(s,1H)、8.13(d,J=2.0Hz、1H)、7.85(d,J=2.9Hz、1H)、7.79〜7.66(m,1H)、7.26(d,J=8.0Hz、1H)、7.07(d,J=8.9Hz、1H)、4.17(s,1H)、3.78〜3.64(m,4H)、3.04〜2.91(m,4H)、2.83(s,1H)、2.29(d,J=8.2Hz、1H)、1.99(s,1H)、1.78(s,1H)、1.58(s,3H)、1.44(t,J=11.9Hz、1H)、1.17(dd,J=21.7、10.5Hz、3H)、1.07(s,3H)、0.98(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.2(s);LCMS(m/z):466(M+H)
+。
【0658】
【化217】
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2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−5−ニトロベンゾニトリル:工程−1に記載されるように合成される。収率=36%、
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.43(d,J=2.8Hz、1H)、8.25(dd,J=9.4、2.7Hz、1H)、6.98(d,J=9.4Hz、1H)、4.12〜3.98(m,1H)、3.85〜3.68(m,2H)、3.44〜3.31(m,2H)、2.20〜1.98(m,2H)、1.93〜1.70(m,2H)、1.52(d,J=4.1Hz、1H);LCMS(m/z):248(M+H)
+。
【0659】
【化218】
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5−アミノ−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ベンゾニトリル:工程−2に記載されるように合成される。収率=91%、
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 7.00〜6.85(m,1H)、6.83〜6.70(m,2H)、5.15(s,2H)、4.62(d,J=4.2Hz、1H)、3.64〜3.45(m,1H)、3.14〜2.93(m,2H)、2.74〜2.58(m,2H)、1.81(d,J=9.6Hz、2H)、1.63〜1.37(m,2H);LCMS(m/z):218(M+H)
+。
【0660】
【化219】
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5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ベンゾニトリル(化合物107):工程−3に記載されるように合成される。収率=76%、
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.13(s,1H)、8.08(d,J=2.4Hz、1H)、7.84(d,J=3.8Hz、1H)、7.73(d,J=9.2Hz、1H)、7.24(d,J=7.3Hz、1H)、7.04(d,J=8.9Hz、1H)、4.66(d,J=4.2Hz、1H)、4.17(s,1H)、3.59(s,1H)、3.20(d,J=14.4Hz、2H)、2.89〜2.65(m,3H)、2.29(d,J=8.3Hz、1H)、1.99(s,1H)、1.82(s,3H)、1.71〜1.32(m,7H)、1.16(dd,J=22.8、11.1Hz、2H)、1.09(d,J=11.8Hz、3H)、0.98(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.4(s);LCMS(m/z):480(M+H)
+。
【0661】
【化220】
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2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−ニトロベンゾニトリル:工程−1に記載されるように合成される。収率=64%、
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.45(d,J=2.7Hz、1H)、8.34〜8.24(m,1H)、7.00(d,J=9.3Hz、1H)、3.97〜3.85(m,5H)、3.55〜3.43(m,6H);LCMS(m/z):247(M+H)
+。
【0662】
【化221】
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5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンゾニトリル:工程−2に記載されるように合成される。収率=95%、
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 6.93(d,J=9.6Hz、1H)、6.85〜6.71(m,2H)、5.32(s,2H)、2.96〜2.81(m,4H)、2.43(s,4H)、2.18(d,J=8.4Hz、3H);LCMS(m/z):217(M+H)
+。
【0663】
【化222】
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5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンゾニトリル、ギ酸塩(化合物108):工程−3に記載されるように合成される。収率=32%、
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.15(s,1H)、8.10(d,J=2.2Hz、1H)、7.84(d,J=3.2Hz、1H)、7.73(dd,J=9.0、2.0Hz、1H)、7.25(d,J=8.1Hz、1H)、7.05(d,J=9.1Hz、1H)、4.14(s,1H)、3.09〜2.92(m,4H)、2.83(dd,J=8.4、5.4Hz、1H)、2.34〜2.24(m,2H)、2.21(s,3H)、2.00(d,J=11.6Hz、1H)、1.89〜1.70(m,3H)、1.59(d,J=8.1Hz、3H)、1.43(t,J=12.1Hz、1H)、1.31〜1.11(m,2H)、1.08(d,J=12.4Hz、5H)、0.97(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.3(s);LCMS(m/z):479(M+H)
+。
【0664】
実施例84:化合物104および105の合成
化合物104および105を、以下の合成スキームにしたがって調製した:
【化223】
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(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5フルオロピリミジン−4−イル)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−アミン(0.13g、1.0当量、0.42mmol)と、アニリン(1.4当量)(例えば、欧州特許第296416号明細書;国際公開第2009/012421号パンフレットを参照)と、PTSA(1.0当量)との混合物を、
iPrOH(10mL)に取り込み、一晩加熱還流させた。揮発物を減圧下で除去したところ、粗固体が残った。溶離液としてMeOH中2MのNH
3/CH
2Cl
2(0:1〜1:9の勾配系)を用いたシリカゲル(ISCO System)におけるカラムクロマトグラフィーによって、固体を精製したところ、MeCN/H
2Oからの凍結乾燥の後、生成物が固体として得られた。
【0665】
【化224】
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4−(シクロプロピルメチル)−7−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(化合物104):収率=66%、
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 8.73(s,1H)、7.51(d,J=3.8Hz、1H)、7.24(d,J=2.2Hz、1H)、7.06〜6.81(m,2H)、6.77(d,J=8.9Hz、1H)、4.22(s,2H)、3.87(s,1H)、3.45(d,J=6.8Hz、2H)、2.52(s,1H)、2.37〜1.79(m,1H)、1.69(d,J=11.3Hz、1H)、1.52〜1.10(m,5H)、1.10〜0.91(m,4H)、0.89(s,3H)、0.68(s,3H)、0.20〜−0.06(m,4H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.8(s);LCMS(m/z):481(M+H)
+。
【0666】
【化225】
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4−(シクロプロピルメチル)−7−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2,2−ジメチル−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(化合物105):収率=75%、
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 8.81(s,1H)、7.52(dd,J=10.5、2.6Hz、2H)、6.98(d,J=8.4Hz、1H)、6.89〜6.67(m,2H)、3.92(s,1H)、3.47(d,J=6.6Hz、2H)、2.56(s,1H)、2.25(s,1H)、2.08〜1.89(m,1H)、1.76(d,J=11.8Hz、1H)、1.44(s,1H)、1.25(dt,J=24.7、12.2Hz、5H)、1.06(d,J=2.2Hz、4H)、0.97(d,J=20.5Hz、3H)、0.87〜0.67(m,6H)、0.53(d,J=7.3Hz、1H)、0.12(d,J=7.9Hz、2H)、0.01(t,J=4.1Hz、2H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.9(s);LCMS(m/z):509(M+H)
+。
【0667】
実施例85:化合物109〜115の合成
化合物109〜115を、以下の合成スキームにしたがって調製した:
【化226】
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1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(0.16g、1.0当量、0.35mmol)と、ヨードオキセタン(0.2g、3.0当量、1.00mmol)と、Cs
2CO
3(0.12g、1.1当量、0.36mmol)との混合物を、DMA(10mL)に取り込んだ。反応混合物を70℃で加熱し、一晩撹拌した。反応の完了の後、粗混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、H
2O(50mL)を用いて分けた。層を分離し、水層をEtOAc(2×50mL)で洗浄した。組み合わされた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、原油が残った。溶離液としてMeOH中2MのNH
3/CH
2Cl
2(0:1〜1:9の勾配系)を用いたシリカゲル(ISCO System)におけるカラムクロマトグラフィーによって、粗混合物を精製したところ、生成物が固体として得られた。
【0668】
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−(((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物109):収率=66%、
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 8.41(s,1H)、7.88(d,J=8.5Hz、1H)、7.79(d,J=3.8Hz、1H)、7.24(dd,J=27.0、9.9Hz、2H)、5.07(s,1H)、3.96(s,1H)、3.83(dd,J=10.2、4.5Hz、1H)、3.67(ddd,J=18.9、9.7、4.4Hz、3H)、3.30(d,J=0.6Hz、3H)、2.81(s,1H)、2.30〜1.99(m,3H)、2.02〜1.76(m,2H)、1.76〜1.45(m,5H)、1.38(t,J=12.1Hz、1H)、1.17(s,1H)、1.03(s,3H)、0.76(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −116.0(s)、−166.9(d);LCMS(m/z):558(M+H)
+。
【0669】
【化228】
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1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−(((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物110):収率=68%、
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 8.41(s,1H)、7.88(d,J=8.4Hz、1H)、7.79(d,J=3.8Hz、1H)、7.24(dd,J=26.6、10.1Hz、2H)、5.07(s,1H)、3.96(s,1H)、3.83(dd,J=10.2、4.6Hz、1H)、3.74〜3.60(m,3H)、3.58(s,3H)、2.81(s,1H)、2.31〜2.00(m,3H)、2.00〜1.76(m,2H)、1.76〜1.44(m,4H)、1.38(t,J=12.3Hz、1H)、1.20(d,J=17.3Hz、2H)、1.03(s,3H)、0.76(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −116.0(s)、−166.9(d);LCMS(m/z):558(M+H)
+。
【0670】
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−2−((2−フルオロ−5−(4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−テトラゾール−1−イル)−4−(((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物111):収率=80%、
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.34(s,1H)、8.27(s,1H)、7.66(d,J=8.2Hz、1H)、7.36(dd,J=17.7、9.7Hz、2H)、5.10(s,1H)、4.01(s,1H)、3.85(dd,J=10.5、4.4Hz、1H)、3.77〜3.62(m,3H)、3.58(s,3H)、3.43〜3.32(m,1H)、2.78(s,1H)、2.26〜2.01(m,2H)、1.83(s,2H)、1.58(s,2H)、1.43(s,2H)、1.27〜1.05(m,3H)、1.03(d,J=11.0Hz、3H)、0.69(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −113.3(s);LCMS(m/z):565(M+H)
+。
【0671】
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−2−((2−フルオロ−5−(4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−テトラゾール−1−イル)−4−(((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物112):収率=75%、
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.34(s,1H)、8.27(s,1H)、7.66(d,J=8.4Hz、1H)、7.36(dd,J=17.8、10.0Hz、2H)、5.10(s,1H)、4.01(s,1H)、3.85(dd,J=10.3、4.5Hz、1H)、3.77〜3.61(m,3H)、3.49〜3.33(m,1H)、2.78(s,1H)、2.14(dd,J=13.8、5.5Hz、4H)、1.85(d,J=13.1Hz、3H)、1.51(d,J=43.7Hz、4H)、1.27〜0.88(m,6H)、0.70(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −113.3(s);LCMS(m/z):565(M+H)
+。
【0672】
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−2−((2−フルオロ−5−(4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−テトラゾール−1−イル)−4−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物113):収率=82%、
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.36(s,1H)、8.27(s,1H)、7.70(d,J=8.2Hz、1H)、7.39(d,J=8.0Hz、1H)、7.01(d,J=11.9Hz、1H)、5.34(s,1H)、4.87(t,J=6.6Hz、2H)、4.50〜4.25(m,2H)、4.20〜3.83(m,1H)、3.61(s,2H)、2.78(s,1H)、2.17(s,2H)、1.69(d,J=62.9Hz、4H)、1.41(s,2H)、1.14(d,J=12.8Hz、3H)、1.01(s,3H)、0.67(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −113.2(s);LCMS(m/z):551(M+H)
+。
【0673】
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物114):収率=77%、
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 8.39(s,1H)、7.89(d,J=8.5Hz、1H)、7.79(d,J=3.8Hz、1H)、7.34(d,J=12.5Hz、1H)、7.19(d,J=7.6Hz、1H)、4.64(s,1H)、3.96(s,1H)、3.80〜3.61(m,1H)、3.61(d,J=8.2Hz、4H)、3.50〜3.32(m,2H)、2.80(s,1H)、2.19(d,J=8.0Hz、2H)、1.88(d,J=33.9Hz、3H)、1.76〜1.28(m,7H)、1.14(dd,J=34.9、13.0Hz、2H)、1.02(d,J=9.9Hz、3H)、0.75(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −116.4(s)、−166.9(d);LCMS(m/z):572(M+H)
+。
【0674】
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−2−((2−フルオロ−5−(4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−テトラゾール−1−イル)−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物115):収率=68%、
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.33(s,1H)、8.27(s,1H)、7.67(d,J=8.2Hz、1H)、7.47〜7.29(m,2H)、4.68(d,J=3.5Hz、1H)、3.99(s,1H)、3.78〜3.62(m,1H)、3.61(d,J=7.5Hz、3H)、3.51〜3.32(m,2H)、2.75(d,J=23.1Hz、1H)、2.20(d,J=30.7Hz、2H)、1.91(d,J=39.4Hz、3H)、1.75〜1.30(m,7H)、1.15(dd,J=24.3、16.0Hz、3H)、1.01(s,3H)、0.83(d,J=7.3Hz、1H)、0.67(s,2H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −113.7(s);LCMS(m/z):579(M+H)
+。
【0675】
実施例86:化合物116の合成
化合物116を、以下の合成スキームにしたがって調製した:
【化234】
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tert−ブチル4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートの合成
【化235】
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1,2−ジクロロエタン(100mL)中のtert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(10.8g、1.2当量、58.0mmol)およびオキセタン−3−オン(3.5g、1.0当量、14mmol)の溶液を室温で撹拌した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(16.4g、1.6当量、77.3mmol)を上記の溶液に何回かに分けて加え、不均一な混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をCH
2Cl
2(200mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(100mL)を用いて分けた。層を分離し、有機層を塩水溶液(2×50mL)で洗浄した。組み合わされた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させた。溶媒の除去および溶離液としてCH
2Cl
2中20%のMeOH/CH
2Cl
2(0:1〜1:9の勾配系)を用いたシリカゲル(ISCO System)におけるカラムクロマトグラフィーによる粗混合物の精製により、tert−ブチル4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートが84%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 4.63(dd,J=9.9、6.4Hz、4H)、3.54〜3.36(m,5H)、2.35〜2.14(m,4H)、1.45(s,9H)。
【0676】
1−(オキセタン−3−イル)ピペラジンの合成
【化236】
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トリフルオロ酢酸(100mL、33.0当量、1327.9mmol)を、CH
2Cl
2(500mL)中のtert−ブチル4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(9.8g、1.0当量、40.2mmol)の溶液に加えた。反応混合物を室温で撹拌させた。反応の進行をTLC分析によって監視した。30分後、反応混合物をロータリーエバポレータ(浴温度を20℃に維持した)で濃縮して、揮発物を除去した。粗溶液を、SCX−2(100g、Sillicycleから入手した)に充填し、CH
2Cl
2/MeOH[1:1のCH
2Cl
2/MeOH(100mL)、次に、純粋なMeOH(100mL)]で溶離した。次に、生成物をMeOH(200mL)中2MのNH
3で溶離した。MeOH中2MのNH
3で溶離された画分を組み合わせて、減圧下で濃縮したところ、1−(オキセタン−3−イル)ピペラジンが、無色油として98%の収率で残った。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 4.68(t,J=6.6Hz、2H)、4.56(t,J=6.1Hz、2H)、3.66〜3.56(m,1H)、3.48(d,J=1.3Hz、1H)、3.22(s,4H)、2.60(s,4H)。
【0677】
5−ニトロ−2−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ベンゾニトリルの合成
【化237】
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2−フルオロ−5−ニトロベンゾニトリル(7g、1.2当量、41.2mmol)と、1−(オキセタン−3−イル)ピペラジン(5.0g、1.0当量、35.2mmol)との混合物を、無水DMF(100mL)に溶解させた。K
2CO
3(12.2g、2.5当量、87.9mmol)を上記の溶液に加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、H
2O(100mL)を用いて分けた。層を分離し、水層をEtOAc(100mL)で1回洗浄した。組み合わされた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、原油が残った。溶離液としてCH
2Cl
2中20%のMeOH/CH
2Cl
2(1:9〜4:6の勾配系)を用いたシリカゲル(ISCO System)におけるカラムクロマトグラフィーによる粗混合物の精製により、5−ニトロ−2−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ベンゾニトリルが97%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.47〜8.36(m,1H)、8.28(ddd,J=9.3、2.7、1.1Hz、1H)、6.99(d,J=9.3Hz、1H)、4.67(dt,J=20.0、6.1Hz、4H)、3.67〜3.49(m,5H)、2.65〜2.48(m,4H)。LCMS(m/z):289(M+H)
+。
【0678】
5−アミノ−2−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ベンゾニトリルの合成
【化238】
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EtOH(300mL)中の、5−ニトロ−2−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ベンゾニトリル(9.8g、1.0当量、34.0mmol)とPd−C(10%の充填量、3.6g)との混合物を、500mLの丸底フラスコ中で撹拌した。反応フラスコを家庭用掃除機(house vaccum)で排気し、続いて、撹拌しながら、水素を充填した。この手順を3回繰返し、反応混合物を、H
2バルーン下で3時間水素化した。混合物を、セライトを通してろ過し、ろ過ケーキをEtOH(2×50mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮したところ、白色の固体が残り、それを、高真空下で乾燥させたところ、5−アミノ−2−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ベンゾニトリルが93%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 6.95(d,J=9.7Hz、1H)、6.80(d,J=7.2Hz、2H)、5.19(s,2H)、4.53(t,J=6.5Hz、2H)、4.43(t,J=6.0Hz、2H)、3.53〜3.38(m,1H)、2.99〜2.86(m,4H)、2.38(s,4H)。LCMS(m/z):259(M+H)
+。
【0679】
5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ベンゾニトリル(化合物116)の合成
【化239】
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(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5フルオロピリミジン−4−イル)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−アミン(1.0g、1.0当量、3.4mmol)と、5−アミノ−2−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ベンゾニトリル(1.2g、1.4当量、4.7mmol)と、PTSA(0.77g、1.2当量、4.0mmol)との混合物を、
iPrOH(10mL)に取り込み、100℃で一晩加熱した。揮発物を減圧下で除去したところ、粗固体が残った。溶離液としてMeOH中2MのNH
3/CH
2Cl
2(0:1〜1:9の勾配系)を用いたシリカゲル(ISCO System)におけるカラムクロマトグラフィーによって、固体を精製したところ、生成物が固体として63%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.16(s,1H)、8.09(d,J=2.2Hz、1H)、7.85(d,J=3.2Hz、1H)、7.78〜7.68(m,1H)、7.26(d,J=8.2Hz、1H)、7.07(d,J=8.9Hz、1H)、4.54(t,J=6.4Hz、2H)、4.44(t,J=6.1Hz、2H)、4.14(s,1H)、3.53〜3.32(m,1H)、3.03(s,4H)、2.83(s,1H)、2.42(s,3H)、2.29(d,J=8.7Hz、2H)、2.01(d,J=10.7Hz、1H)、1.78(s,1H)、1.58(s,3H)、1.43(t,J=12.2Hz、1H)、1.17(dd,J=22.0、10.7Hz、2H)、1.08(d,J=7.2Hz、4H)、0.98(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.3(s);LCMS(m/z):521(M+H)
+。
【0680】
実施例87:化合物117の合成
化合物117を、以下の合成スキームにしたがって調製した:
【化240】
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1−メチル−4−(5−ニトロ−2−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オンの合成
【化241】
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1−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(1.1g、1.0当量、4.5mmol)(例えば、国際公開第2011/068898号パンフレットを参照)と、1−(オキセタン−3−イル)ピペラジン(0.64g、1.0当量、4.5mmol)との混合物を無水DMF(100mL)に溶解させ、室温で撹拌した。K
2CO
3(1.9g、3.0当量、13.5mmol)を上記の溶液に加え、不均一な混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、H
2O(50mL)を用いて分けた。層を分離し、水層をEtOAc(50mL)で洗浄した。組み合わされた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗固体が残った。溶離液としてCH
2Cl
2中20%のMeOH/CH
2Cl
2(1:9〜1:1の勾配系)を用いたシリカゲル(ISCO System)におけるカラムクロマトグラフィーによる粗固体の精製により、生成物が50%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.29(ddd,J=9.1、4.3、2.7Hz、1H)、8.20(dd,J=4.3、2.7Hz、1H)、7.17(dd,J=9.1、4.2Hz、1H)、4.74〜4.48(m,4H)、3.73(d,J=4.3Hz、3H)、3.52(dd,J=10.3、6.1Hz、1H)、3.20〜3.02(m,4H)、2.44〜2.28(m,4H)。LCMS(m/z):362(M+H)
+。
【0681】
1−(5−アミノ−2−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オンの合成
【化242】
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1−メチル−4−(5−ニトロ−2−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(0.75g、1.0当量、2.1mmol)を250mLの丸底フラスコ中のEtOH/MeOHの混合物(1:1、100mL)に懸濁し、反応フラスコにPd−C(10%の充填量、0.25g)を充填した。反応フラスコを家庭用掃除機で排気し、続いて、撹拌しながら水素を充填した。この手順を3回繰返し、反応混合物をH
2バルーン下で3時間撹拌した。混合物を、セライトを通してろ過し、ろ過ケーキをMeOH(2×10mL)で洗浄した。ろ液をロータリーエバポレータで濃縮したところ、白色の固体が残り、それを、高真空下で乾燥させたところ、生成物が78%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 7.11(d,J=8.6Hz、1H)、6.71(dd,J=8.6、2.7Hz、1H)、6.54(d,J=2.6Hz、1H)、5.24(s,2H)、4.47(t,J=6.5Hz、2H)、4.36(t,J=6.1Hz、2H)、3.58(d,J=4.0Hz、3H)、3.34(s,3H)、2.66(t,J=4.6Hz、3H)、2.12(s,3H)。LCMS(m/z):332(M+H)
+。
【0682】
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物117)の合成
【化243】
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(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5フルオロピリミジン−4−イル)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−アミン(0.2g、1.0当量、0.7mmol)と、1−(5−アミノ−2−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(0.3g、1.4当量、0.9mmol)と、PTSA(0.4g、2.0当量、1.9mmol)との混合物を、
iPrOH(50mL)に取り込み、120℃で一晩加熱した。揮発物を減圧下で除去したところ、粗固体が残った。溶離液としてMeOH中2MのNH
3/CH
2Cl
2(0:1〜2:8の勾配系)を用いたシリカゲル(ISCO System)におけるカラムクロマトグラフィーによって、固体を精製したところ、生成物が固体として55%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.28(s,1H)、8.01(s,1H)、7.85(d,J=3.6Hz、1H)、7.65(d,J=7.3Hz、1H)、7.28(d,J=8.7Hz、2H)、4.48(t,J=6.4Hz、2H)、4.37(t,J=6.1Hz、2H)、4.07(d,J=4.8Hz、1H)、3.60(s,3H)、3.34(d,J=6.2Hz、1H)、3.15(d,J=5.1Hz、1H)、2.82(s,1H)、2.70(d,J=4.0Hz、4H)、2.14(s,6H)、1.96(s,2H)、1.76〜1.28(m,3H)、1.18(s,2H)、1.06(s,3H)、0.82(s,3H)。
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.3(s);LCMS(m/z):594(M+H)
+。
【0683】
実施例88:化合物118および化合物120の合成
化合物118および120を、以下の合成スキームにしたがって調製した:
【化244】
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tert−ブチル4−(4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの合成
【化245】
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1−フルオロ−4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(2.0g、1.0当量、9.6mmol)とtert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(2.1g、1.1当量、10.5mmol)との混合物を、無水DMF(100mL)に取り込み、室温で撹拌した。Cs
2CO
3(7.2g、2.3当量、22.1mmol)を上記の溶液に加え、不均一な混合物を100℃で一晩加熱した。反応混合物をCH
2Cl
2(100mL)で希釈し、H
2O(50mL)を用いて分けた。層を分離し、水層をCH
2Cl
2(2×50mL)で洗浄した。組み合わされた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮したところ、粗固体が残った。溶離液としてEtOAc/ヘキサン(0:10〜2:8の勾配系)を用いたシリカゲル(ISCO System)におけるカラムクロマトグラフィーによる粗混合物の精製により、生成物が60%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.51(d,J=2.6Hz、1H)、8.39(dd,J=9.2、2.7Hz、1H)、7.08(d,J=9.2Hz、1H)、4.81(s,1H)、3.70〜3.56(m,2H)、3.54〜3.36(m,2H)、1.98〜1.83(m,4H)、1.47(s,9H)。
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −63.3(s);LCMS(m/z):391(M+H)
+。
【0684】
tert−ブチル4−(4−アミノ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの合成
【化246】
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EtOH(50mL)中のtert−ブチル4−(4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.75g、1.0当量、1.9mmol)とPd−C(10%、0.3g)との混合物を、2時間にわたって30psiで水素化した。混合物を、セライトを通してろ過し、ろ過ケーキをEtOH(2×10mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮したところ、所望の生成物が90%の収率で得られた。この生成物をさらに精製せずに次の工程に持ち越した。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 6.91(d,J=2.5Hz、1H)、6.80(dd,J=12.0、5.6Hz、2H)、4.45(s,1H)、3.68〜3.49(m,4H)、3.42(dd,J=11.7、6.1Hz、3H)、1.81(dd,J=10.5、5.5Hz、5H)、1.46(s,10H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −61.9(s);LCMS(m/z):361(M+H)
+。
【0685】
N
4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロ−N
2−(4−(ピペリジン−4−イルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物118)の合成
【化247】
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(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−アミン(0.2g、0.95当量、0.7mmol)と、tert−ブチル4−(4−アミノ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.25g、1.0当量、0.7mmol)と、PTSA(0.24g、1.8当量、1.3mmol)との混合物を、
iPrOH(50mL)に取り込み、110℃で一晩加熱した。18時間加熱した後、反応混合物を室温に冷まし、PTSA(1.0当量)を加えて、Boc基の脱保護を完了させた。次に、反応混合物を、撹拌しながら110℃で2時間加熱し、室温に冷ました。揮発物を減圧下で除去したところ、粗固体が残った。粗混合物をEtOAc(100mL)に溶解させ、1NのNaOH水溶液(50mL)を用いて分けた。有機層を分離し、水層をEtOAc(50mL)で洗浄した。組み合わされた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗固体が残った。溶離液としてMeOH中2MのNH
3/CH
2Cl
2(0:1〜2:8の勾配系)を用いたシリカゲル(ISCO System)におけるカラムクロマトグラフィーによって、固体を精製したところ、生成物が固体として36%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.08(s,1H)、7.99(s,1H)、7.89(d,J=3.9Hz、2H)、7.35〜7.09(m,2H)、4.60(s,1H)、4.20(s,2H)、2.71(t,J=9.1Hz、2H)、2.48〜2.40(m,1H)、2.35(d,J=8.3Hz、2H)、2.15〜1.88(m,3H)、1.83(s,1H)、1.63(s,5H)、1.48(t,J=12.2Hz、2H)、1.36〜1.17(m,3H)、1.13(s,3H)、1.00(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −60.3(s)、−166.7(s);LCMS(m/z):523(M+H)
+。
【0686】
4−(4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジンの合成
【化248】
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CH
2Cl
2(25mL)中のtert−ブチル4−(4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.4g、1.0当量、3.6mmol)の溶液を、撹拌しながら0℃に冷却した。ジオキサン(15mL)中4NのHClを上記の溶液に加え、0℃で30分間撹拌し、2時間にわたって室温にした。揮発物を減圧下で除去したところ、粗固体が残った。粗混合物をEtOAc(100mL)に溶解させ、1NのNaOH水溶液(50mL)を用いて分けた。有機層を分離し、水層をEtOAc(50mL)で洗浄した。組み合わされた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、所望の生成物が90%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.44(d,J=2.6Hz、1H)、8.32(dd,J=9.2、2.7Hz、1H)、7.01(d,J=9.2Hz、1H)、4.78〜4.55(m,1H)、3.08(ddd,J=11.9、8.2、3.4Hz、1H)、2.94〜2.68(m,1H)、2.35(s,2H)、2.10〜1.89(m,2H)、1.89〜1.69(m,2H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −63.3(s);LCMS(m/z):291(M+H)
+。
【0687】
4−(4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−1−(オキセタン−3−イル)ピペリジンの合成
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
1,2−ジクロロエタン(50mL)中の4−(4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン(1.0g、1.0当量、3.5mmol)およびオキセタン−3−オン(0.35g、1.4当量、4.8mmol)の溶液を、室温で30分間撹拌した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(1.3g、1.8当量、6.2mmol)を上記の溶液に何回かに分けて加え、不均一な混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をCH
2Cl
2(50mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(100mL)を用いて分けた。層を分離し、有機層を塩水溶液(2×50mL)で洗浄した。組み合わされた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させた。溶媒の除去および溶離液としてCH
2Cl
2中20%のMeOH/CH
2Cl
2(0:1〜1:9の勾配系)を用いたシリカゲル(ISCO System)におけるカラムクロマトグラフィーによる粗混合物の精製により、生成物が77%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.45(s,1H)、8.34(d,J=9.1Hz、1H)、7.01(d,J=9.1Hz、1H)、4.70(s,1H)、4.62(d,J=6.5Hz、4H)、3.62〜3.45(m,1H)、2.43(s,4H)、2.07(s,2H)、1.98(d,J=3.9Hz、2H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −63.2(s);LCMS(m/z):347(M+H)
+。
【0688】
4−((1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)アニリンの合成
【化250】
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EtOH(50mL)中の4−(4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン(0.9g、1.0当量、2.6mmol)とPd−C(10%、0.3g)との混合物を、1時間にわたって30psiで水素化した。混合物を、セライトを通してろ過し、ろ過ケーキをEtOH(2×10mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮したところ、所望の生成物が90%の収率で得られた。この生成物をさらに精製せずに次の工程に持ち越した。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 6.90(d,J=2.5Hz、1H)、6.79(dd,J=10.2、5.7Hz、2H)、4.75〜4.57(m,4H)、4.38(s,1H)、3.53(dd,J=13.1、6.5Hz、2H)、3.47(s,1H)、2.50(dd,J=13.5、5.8Hz、2H)、2.28(d,J=5.0Hz、2H)、2.10〜1.82(m,2H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −61.8(s);LCMS(m/z):317(M+H)
+。
【0689】
N
4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロ−N
2−(4−((1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物120)の合成
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−アミン(0.25g、1.0当量、0.8mmol)と、4−((1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)アニリン(0.3g、1.2当量、1.0mmol)と、PTSA(0.14g、0.9当量、0.8mmol)との混合物を、
iPrOH(20mL)に取り込み、100℃で一晩加熱した。揮発物を減圧下で除去したところ、粗固体が残った。粗混合物をEtOAc(50mL)に溶解させ、1NのNaOH水溶液(25mL)を用いて分けた。有機層を分離し、水層をEtOAc(2×20mL)で洗浄した。組み合わされた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗固体が残った。溶離液としてMeOH中2MのNH
3/CH
2Cl
2(0:1〜2:8の勾配系)を用いたシリカゲル(ISCO System)におけるカラムクロマトグラフィーによって、固体を精製したところ、生成物が70%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.00(s,1H)、7.91(s,1H)、7.82(dd,J=3.8、1.5Hz、2H)、7.14(dd,J=14.0、8.7Hz、2H)、4.50(t,J=6.4Hz、3H)、4.39(t,J=6.1Hz、2H)、4.12(s,1H)、3.46〜3.31(m,1H)、2.82(s,1H)、2.40(s,3H)、2.27(d,J=8.5Hz、1H)、2.12(s,2H)、1.93(d,J=33.3Hz、3H)、1.80〜1.48(m,5H)、1.40(t,J=12.0Hz、1H)、1.16(dd,J=21.2、9.8Hz、3H)、1.05(s,3H)、0.92(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −60.2(s)−166.8(s);LCMS(m/z):579(M+H)
+。
【0690】
実施例89:化合物119および化合物122の合成
化合物119および122を、以下の合成スキームにしたがって調製した:
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
【0691】
tert−ブチル(3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの合成
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
1−フルオロ−4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(2.1g、1.0当量、10.1mmol)とtert−ブチル(3R,4R)−3−フルオロ−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(2.1g、1.0当量、9.6mmol)(例えば、国際公開第2012/016217号パンフレットを参照)との混合物を、無水THF(50mL)に取り込み、0℃で撹拌した。KO
tBu(1.9g、1.8当量、17.3mmol)を0℃で上記の溶液に加え、不均一な混合物を室温に温めた。次に、反応混合物を一晩還流させた。反応の完了の後、混合物を減圧下で濃縮した。EtOAc(100mL)を粗混合物に加え、飽和NaHCO
3(50mL)水溶液を用いて分けた。層を分離し、有機層を、飽和NaHCO
3(50mL)水溶液および塩水(1×50mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮したところ、粗固体が残った。溶離液としてEtOAc/ヘキサン(0:1〜3:7の勾配系)を用いたシリカゲル(ISCO System)におけるカラムクロマトグラフィーによる粗混合物の精製により、生成物が72%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.45(d,J=2.7Hz、1H)、8.35(dd,J=9.2、2.8Hz、1H)、7.12(d,J=9.2Hz、1H)、4.68(s,2H)、4.51(d,J=4.7Hz、1H)、3.74(d,J=25.3Hz、2H)、3.47(s,1H)、2.08(s,1H)、1.81(dd,J=14.0、6.1Hz、1H)、1.40(d,J=8.9Hz、9H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −62.8(s)−63.2(d);LCMS(m/z):409(M+H)
+。
【0692】
tert−ブチル(3R,4R)−4−(4−アミノ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの合成
【化254】
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EtOH(50mL)中のtert−ブチル(3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.2g、1.0当量、2.9mmol)とPd−C(10%、0.3g)との混合物を、1時間にわたって30psiで水素化した。混合物を、セライトを通してろ過し、ろ過ケーキをEtOH(2×10mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮したところ、所望の生成物が82%の収率で得られた。この生成物をさらに精製せずに次の工程に持ち越した。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 7.06(s,1H)、6.95(dd,J=15.5、8.9Hz、2H)、4.69(s,1H)、4.50(s,2H)、3.91〜3.62(m,2H)、3.55(d,J=40.9Hz、1H)、2.06(s,1H)、1.84(s,1H)、1.47(d,J=2.2Hz、9H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −62.3(s)−62.5(s);LCMS(m/z):379(M+H)
+。
【0693】
N
4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロ−N
2−(4−(((3R,4R)−3−フルオロピペリジン−4−イル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物119)の合成
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−アミン(0.3g、1.0当量、1.0mmol)と、tert−ブチル(3R,4R)−4−(4−アミノ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(0.42g、1.1当量、1.1mmol)と、PTSA(0.2g、0.9当量、0.9mmol)との混合物を、
iPrOH(25mL)に取り込み、90℃で一晩加熱した。18時間加熱した後、反応混合物を室温に冷まし、PTSA(1.0当量)を加えて、Boc基の脱保護を完了させた。次に、反応混合物を、撹拌しながら120℃で3時間加熱し、室温に冷ました。揮発物を減圧下で除去したところ、粗固体が残った。ジオキサン(5mL)中4NのHClを粗混合物に加えて、Boc基の完全な脱保護を確実にし、混合物を濃縮乾固した。粗混合物をEtOAc(50mL)に溶解させ、1NのNaOH水溶液(25mL)を用いて分けた。有機層を分離し、水層をEtOAc(25mL)で洗浄した。組み合わされた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗固体が残った。溶離液としてMeOH中2MのNH
3/CH
2Cl
2(0:1〜2:8の勾配系)を用いたシリカゲル(ISCO System)におけるカラムクロマトグラフィーによって、固体を精製したところ、生成物が固体として43%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.03(s,1H)、7.93(d,J=2.6Hz、1H)、7.87〜7.71(m,2H)、7.19(t,J=9.3Hz、2H)、4.53(d,J=4.5Hz、1H)、4.36(d,J=4.3Hz、1H)、4.13(s,1H)、3.13(d,J=8.1Hz、1H)、2.81(d,J=8.8Hz、2H)、2.64〜2.52(m,2H)、2.27(d,J=8.2Hz、2H)、1.97(s,2H)、1.76(s,1H)、1.58(d,J=9.4Hz、3H)、1.41(t,J=12.1Hz、2H)、1.29〜1.10(m,3H)、1.05(s,3H)、0.92(s,3H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −60.2(d)、−166.6(s);LCMS(m/z):541(M+H)
+。
【0694】
(3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジンの合成
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
CH
2Cl
2(10mL)中のtert−ブチル(3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.6g、1.0当量、3.9mmol)の溶液を、撹拌しながら0℃に冷却した。ジオキサン(10mL)中4NのHClを上記の溶液に加え、0℃で30分間撹拌し、3時間にわたって室温にした。揮発物を減圧下で除去したところ、粗固体が残った。粗混合物をEtOAc(100mL)に溶解させ、1NのNaOH水溶液(50mL)を用いて分けた。有機層を分離し、水層をEtOAc(50mL)で洗浄した。組み合わされた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、所望の生成物が95%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.45(t,J=5.0Hz、1H)、8.34(dt,J=9.1、2.4Hz、1H)、7.13(d,J=9.2Hz、1H)、4.65(d,J=3.0Hz、1H)、4.54〜4.40(m,1H)、3.77〜3.17(m,1H)、3.14〜2.81(m,1H)、2.81〜2.61(m,1H)、2.28〜2.04(m,1H)、1.98(d,J=2.4Hz、1H)、1.90〜1.65(m,1H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −62.8(s)、−63.2(s);LCMS(m/z):309(M+H)
+。
【0695】
(3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−1−(オキセタン−3−イル)ピペリジンの合成
【化257】
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1,2−ジクロロエタン(50mL)中の(3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン(1.3g、1.0当量、4.3mmol)およびオキセタン−3−オン(0.43g、1.4当量、6.0mmol)の溶液を室温で30分間撹拌した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(1.6g、1.8当量、7.7mmol)を上記の溶液に何回かに分けて加え、不均一な混合物を室温で一晩撹拌した。粗混合物の後処理および精製に、化合物120についての上記の実施例88と同じ条件を使用したところ、生成物が66%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.45(d,J=2.5Hz、1H)、8.34(d,J=9.2Hz、1H)、7.14(d,J=9.1Hz、1H)、4.81(d,J=4.3Hz、1H)、4.77〜4.45(m,5H)、3.72〜3.47(m,1H)、3.02〜2.77(m,1H)、2.60(s,1H)、2.42(s,1H)、2.22(s,2H)、1.93(d,J=8.8Hz、1H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −62.8(s)、−63.1(s);LCMS(m/z):365(M+H)
+。
【0696】
4−(((3R,4R)−3−フルオロ−1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)アニリンの合成
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
EtOH(50mL)中の(3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン(0.9g、1.0当量、2.6mmol)とPd−C(10%、0.3g)との混合物を、1時間にわたって30psiで水素化した。混合物を、セライトを通してろ過し、ろ過ケーキをEtOH(2×10mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮したところ、所望の生成物が90%の収率で得られた。この生成物をさらに精製せずに次の工程に持ち越した。
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 7.04(d,J=8.7Hz、2H)、6.81〜6.65(m,2H)、5.06(s,2H)、4.76〜4.58(m,1H)、4.51(t,J=6.5Hz、2H)、4.40(dt,J=12.0、6.1Hz、3H)、3.47(J=6.3Hz、1H)、2.87(t,J=10.5Hz、1H)、2.15(dd,J=18.0、8.4Hz、1H)、2.02(t,J=9.6Hz、2H)、1.66〜1.42(m,1H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −60.0(s)、−59.9(s);LCMS(m/z):335(M+H)
+。
【0697】
N
4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロ−N
2−(4−(((3R,4R)−3−フルオロ−1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物122)の合成
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
化合物120についての上記の実施例88と同じ反応条件、後処理および精製条件を用いて、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−アミン(0.25g、1.0当量、0.8mmol)を、4−(((3R,4R)−3−フルオロ−1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)アニリン(0.3g、1.2当量、1.0mmol)に結合したところ、生成物が70%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.13(s,1H)、8.02(s,1H)、7.91(d,J=3.8Hz、2H)、7.38〜7.13(m,2H)、4.60(t,J=6.4Hz、3H)、4.49(dt,J=12.1、6.0Hz、2H)、4.22(s,1H)、3.65〜3.50(m,1H)、2.92(s,2H)、2.49(s,1H)、2.32(dd,J=18.0、9.4Hz、3H)、2.21〜1.97(m,2H)、1.82(s,1H)、1.66(d,J=9.1Hz、4H)、1.49(t,J=12.0Hz、2H)、1.36〜1.17(m,3H)、1.14(s,3H)、1.01(s,3H)。
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −60.17(s)、−60.15(s)、−166.6(s);LCMS(m/z):597(M+H)
+。
【0698】
実施例90:化合物121および化合物123の合成
化合物121および123を、以下の合成スキームにしたがって調製した:
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
【0699】
tert−ブチル(3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの合成
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
化合物119についての上記の実施例89と同じ反応条件、後処理および精製条件を用いて、tert−ブチル(3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートを、tert−ブチル(3S,4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(2.1g、1.0当量、9.6mmol)から生成したところ、所望の生成物が75%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.49(dd,J=14.0、2.7Hz、1H)、8.42(dd,J=9.2、2.7Hz、1H)、7.18(d,J=9.3Hz、1H)、4.75(d,J=3.1Hz、1H)、4.58(d,J=4.9Hz、1H)、3.79(d,J=23.6Hz、1H)、3.53(s,2H)、2.15(s,1H)、1.88(dd,J=14.0、5.5Hz、1H)、1.69(s,1H)、1.42(s,9H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −62.8(d)−63.1(s);LCMS(m/z):409(M+H)
+。
【0700】
tert−ブチル(3S,4S)−4−(4−アミノ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの合成
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
EtOH(20mL)中のtert−ブチル(3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.6g、1.0当量、1.5mmol)とPd−C(10%、0.15g)との混合物を、1時間にわたって30psiで水素化した。混合物を、セライトを通してろ過し、ろ過ケーキをEtOH(2×10mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮したところ、所望の生成物が64%の収率で得られた。この生成物をさらに精製せずに次の工程に持ち越した。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 7.29(s,1H)、7.23(d,J=8.6Hz、1H)、6.99(d,J=8.7Hz、1H)、4.69(s,1H)、4.53(s,1H)、3.73(d,J=24.5Hz、2H)、3.48(s,2H)、2.04(s,1H)、1.84(s,1H)、1.50(s,9H)。
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −62.3(s)−62.5(s);LCMS(m/z):379(M+H)
+。
【0701】
N
4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロ−N
2−(4−(((3S,4S)−3−フルオロピペリジン−4−イル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物121)の合成
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5フルオロピリミジン−4−イル)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−アミン(0.23g、1.1当量、0.8mmol)と、tert−ブチル(3S,4S)−4−(4−アミノ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(0.28g、1.0当量、0.74mmol)と、PTSA(0.13g、0.9当量、0.7mmol)との混合物を、
iPrOH(10mL)に取り込み、100℃で一晩加熱した。18時間加熱した後、反応混合物を室温に冷まし、PTSA(1.0当量)を加えて、Boc基の脱保護を完了させた。その後、反応混合物を、撹拌しながら100℃で3時間加熱し、室温に冷ました。揮発物を減圧下で除去したところ、粗固体が残った。ジオキサン(5mL)中4NのHClを粗混合物に加えて、Boc基の完全な脱保護を確実にし、混合物を濃縮乾固した。後処理および精製条件は、化合物119についての上記の実施例89と同じであり、生成物が、固体として48%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.11(s,1H)、8.01(s,1H)、7.90(d,J=3.8Hz、2H)、7.27(t,J=9.0Hz、2H)、4.61(s,1H)、4.45(s,1H)、4.21(s,1H)、3.24(s,2H)、2.91(s,2H)、2.51(s,1H)、2.35(s,1H)、2.05(s,2H)、1.83(s,1H)、1.66(s,3H)、1.51(d,J=12.0Hz、2H)、1.38〜1.17(m,4H)、1.14(s,3H)、1.01(s,3H)。
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −60.16(s)、−60.18(s)、−166.6(s);LCMS(m/z):541(M+H)
+。
【0702】
tert−ブチル(3S,4S)−4−(2−クロロ−4−ニトロフェノキシ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの合成
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロ−1−フルオロ−4−ニトロベンゼン(2.0g、1.1当量、11.5mmol)とtert−ブチル(3S,4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(2.3g、1.0当量、10.5mmol)との混合物を、無水THF(50mL)に取り込み、0℃で撹拌した。KO
tBu(2.1g、1.8当量、18.9mmol)を0℃で上記の溶液に加え、不均一な混合物を室温に温めた。次に、反応混合物を一晩還流させた。反応の完了の後、混合物を減圧下で濃縮した。EtOAc(100mL)を粗混合物に加え、飽和NaHCO
3(50mL)水溶液を用いて分けた。層を分離し、有機層を、飽和NaHCO
3(50mL)水溶液および塩水(1×50mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮したところ、粗固体が残った。溶離液としてEtOAc/ヘキサン(0:1〜2:8の勾配系)を用いたシリカゲル(ISCO System)におけるカラムクロマトグラフィーによる粗混合物の精製により、所望の生成物が63%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 8.40〜8.24(m,1H)、8.14(dd,J=9.1、2.6Hz、1H)、7.09(d,J=9.2Hz、1H)、4.63(d,J=22.7Hz、2H)、3.91(s,1H)、3.60(s,2H)、3.48(s,1H)、2.15(s,1H)、1.87(s,1H)、1.48(s,9H)。LCMS(m/z):375(M+H)
+。
【0703】
tert−ブチル(3S,4S)−4−(4−アミノ−2−クロロフェノキシ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの合成
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
EtOH/H
2O(1:1、50mL)中のtert−ブチル(3S,4S)−4−(2−クロロ−4−ニトロフェノキシ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(0.8g、1.0当量、2.2mmol)と、Fe(0.6g、5.0当量、10.8mmol)と、NH
4Cl(0.6g、5.0当量、10.8mmol)との混合物を90℃で1時間撹拌した。混合物を室温に冷まし、減圧下で濃縮したところ、粗固体が残った。粗混合物をEtOAc(50mL)に溶解させ、H
2O(50mL)を用いて分けた。有機層を分離し、水層をEtOAc(50mL)で洗浄した。組み合わされた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、所望の生成物が45%の収率で得られた。この生成物をさらに精製せずに次の工程に持ち越した。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ 6.91(t,J=11.1Hz、2H)、6.73(d,J=8.7Hz、1H)、4.72(s,1H)、4.55(s,1H)、4.34(s,1H)、3.83(s,1H)、3.75(s,1H)、3.51(s,1H)、2.04(s,1H)、1.81(s,1H)、1.47(s,9H)。LCMS(m/z):345(M+H)
+。
【0704】
N
2−(3−クロロ−4−(((3S,4S)−3−フルオロピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−N
4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミン(化合物123)の合成
【化266】
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(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−アミン(0.2g、1.0当量、0.6mmol)と、tert−ブチル(3S,4S)−4−(4−アミノ−2−クロロフェノキシ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(0.2g、1.0当量、0.64mmol)と、PTSA(0.1g、0.9当量、0.6mmol)との混合物を、
iPrOH(10mL)に取り込み、100℃で一晩加熱した。18時間加熱した後、反応混合物を室温に冷まし、PTSA(1.0当量)を加えて、Boc基の脱保護を完了させた。次に、反応混合物を、撹拌しながら100℃で3時間加熱し、室温に冷ました。揮発物を減圧下で除去したところ、粗固体が残った。ジオキサン(5mL)中4NのHClを粗混合物に加えて、Boc基の完全な脱保護を確実にし、混合物を濃縮乾固した。使用される後処理および精製条件は、化合物119についての上記の実施例89と同じであり、生成物が、固体として50%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.01(s,1H)、7.92(d,J=2.5Hz、1H)、7.83(d,J=3.8Hz、1H)、7.43(dd,J=9.0、2.4Hz、1H)、7.22(d,J=7.4Hz、1H)、7.08(d,J=9.0Hz、1H)、4.57(s,1H)、4.32(s,1H)、4.18(s,1H)、3.15(d,J=5.1Hz、1H)、2.85(s,2H)、2.54(s,1H)、2.31(s,2H)、2.00(s,2H)、1.76(s,1H)、1.58(s,4H)、1.48(d,J=11.8Hz、2H)、1.23(s,3H)、1.08(s,3H)、0.99(s,3H)。LCMS(m/z):507(M+H)
+。
【0705】
実施例91:化合物124の合成
化合物124を、以下の合成スキームにしたがって調製した:
【化267】
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tert−ブチル−4−(4−アミノ−2−クロロフェノキシ)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートの合成
【化268】
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4−アミノ−2−クロロフェノール(0.5g、1.0当量、3.3mmol)とtert−ブチル7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン−3−カルボキシレート(0.7g、1.0当量、3.3mmol)との混合物を、ジオキサン(10mL)に取り込み、室温で撹拌した。NaOH(0.14g、1.0当量、3.3mmol)を上記の溶液に加え、混合物を、一晩、120℃まで加熱した。反応の完了の後、混合物を室温に冷まし、減圧下で濃縮した。EtOAc(25mL)を粗混合物に加え、H
2O(50mL)を用いて分けた。層を分離し、有機層を、H
2O(2×25mL)および塩水(1×25mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮したところ、粗固体が残った。溶離液としてEtOAc/ヘキサン(0:1〜4:6の勾配系)を用いたシリカゲル(ISCO System)におけるカラムクロマトグラフィーによる粗混合物の精製により、所望の生成物が30%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 6.92(d,J=8.7Hz、1H)、6.58(d,J=2.6Hz、1H)、6.44(dd,J=8.7、2.6Hz、1H)、5.21(d,J=4.5Hz、1H)、4.94(s,2H)、3.95(s,1H)、3.62(d,J=12.9Hz、1H)、3.50(s,2H)、3.13(dd,J=10.1、7.3Hz、2H)、1.86(s,1H)、1.45(s,1H)、1.38(s,9H)。LCMS(m/z):343(M+H)
+。
【0706】
4−(2−クロロ−4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)フェノキシ)ピペリジン−3−オール(化合物124)の合成
【化269】
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(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−アミン(0.14g、1.0当量、0.5mmol)と、tert−ブチル−4−(4−アミノ−2−クロロフェノキシ)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(0.16g、1.0当量、0.5mmol)と、PTSA(0.1g、0.9当量、0.4mmol)との混合物を、
iPrOH(10mL)に取り込み、100℃で一晩加熱した。18時間加熱した後、反応混合物を室温に冷まし、PTSA(1.0当量)を加えて、Boc基の脱保護を完了させた。次に、反応混合物を、撹拌しながら100℃で3時間加熱し、室温に冷ました。揮発物を減圧下で除去したところ、粗固体が残った。ジオキサン(5mL)中4NのHClを粗混合物に加えて、Boc基の完全な脱保護を確実にし、混合物を濃縮乾固した。使用される後処理および精製条件は、化合物119についての上記の実施例89と同じであり、所要の生成物が、固体として33%の収率で得られた。
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 8.97(s,1H)、7.95〜7.73(m,2H)、7.41(dd,J=9.1、2.6Hz、1H)、7.20(d,J=8.1Hz、1H)、7.07(d,J=9.1Hz、1H)、4.96(d,J=4.8Hz、1H)、4.15(s,1H)、4.00(s,1H)、3.44(s,1H)、3.36(q,J=7.0Hz、2H)、2.98(d,J=8.3Hz、1H)、2.80(d,J=16.1Hz、2H)、2.41〜2.15(m,4H)、2.01(d,J=12.5Hz、1H)、1.85(s,1H)、1.76(s,1H)、1.57(s,2H)、1.43(dd,J=22.5、10.6Hz、2H)、1.23(s,2H)、1.16〜1.01(m,3H)、0.98(s,3H)。LCMS(m/z):505(M+H)
+。
【0707】
実施例92:8−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−4,4−ジイル)ジメタノール(化合物125)の合成
化合物125を、以下の合成スキームにしたがって調製した:
【化270】
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工程1:2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンの調製
6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(17.0g、87.6mmol)と、3NのNaOH(30mL、90mmol)と、ホルムアルデヒド(H
2O中37%の溶液;60mL)との混合物を、密封管中で、135〜150℃で4日間撹拌し、次に、室温に冷ました。次に、混合物を丸底フラスコに移し、(溶解を促進するためにMeOHを用いて)シリカゲルに乾燥充填した。溶離液としてDCM/MeOH(1:0〜9:1)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによって、残渣を精製したところ、生成物(4.4g、19%の収率)が固体として得られた。回収された出発材料(4.6g)もカラムから得られた。
1H NMR(d
6−DMSO、300MHz):δ 10.98(br.s,1H)、7.77(dd,J=8.9、2.7Hz、1H)、7.65(d,J=2.7Hz、1H)、7.05(d,J=8.9Hz、1H)、5.23(br.s,2H)、3.82(d,J=11.5Hz、2H)、3.55(d,J=11.5Hz、2H);m/z=254.94[M+H]
+。
【0708】
工程2:2,2−ビス(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンの調製
tert−ブチルジメチルシリルクロリド(7.6g、50.4mmol)を、窒素下で、0℃で、DCM(60mL)中の、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(3.2g、12.6mmol)と、Et
3N(7.9mL、56.6mmol)と、N,N−ジメチルアミノピリジン(触媒量)との撹拌混合物に加えた。混合物を室温に温め、週末にわたって撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、EtOAc(150mL)とH
2O(100mL)とに分けた。有機層を塩水(1×100mL)で洗浄し、組み合わされた水層をEtOAc(1×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が残った。残渣をシリカゲルに乾燥充填し、次に、溶離液としてヘキサン/DCM(3:1〜1:0)、次に、DCM/EtOAc(1:0〜9:1)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、生成物(7g)が約50モル%のTBS−Clとともに得られた。
【0709】
1.02gの2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンとともに3当量のTBS−Clを用いた別の実験により、純粋な生成物(0.62g、32%の収率)、続いて、TBS−Cl(0.8g)を含む生成物、続いて、モノシリル化材料−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−2−(ヒドロキシメチル)−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(0.56g、38%)が得られた。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 9.64(br.s,1H)、7.90(dd,J=8.9、2.9Hz、1H)、7.68(d,J=2.9Hz、1H)、6.99(d,J=8.9Hz、1H)、4.17(d,J=10.6Hz、2H)、3.85(d,J=10.6Hz、2H)、0.74(s,94)、0.01(s,3H)、−0.05(s,3H);m/z=481.02[M−H]
+。
【0710】
工程3:4,4−ビス(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−8−ニトロ−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジンの調製
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(650μL、3.9mmol)を、窒素下で、−10℃(氷/MeOH浴)で、MeCN(15mL)中の2,2−ビス(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(0.62g、1.3mmol)およびNaN
3(0.50g、7.7mmol)の撹拌溶液に、5分間にわたって滴下して加えた。混合物をゆっくりと室温に温め、次に、室温で一晩撹拌した。次に、混合物を−10℃に再度冷却し、低温のEtOAc(30mL)、続いて、低温の飽和NaHCO
3(30mL)の添加によってクエンチした[注記:飽和NaHCO
3溶液を約5分間にわたって加えた]。さらに、EtOAc(50mL)およびH
2O(30mL)を加え、水層と有機層とを分けた。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が残った。残渣をシリカゲルに乾燥充填し、次に、溶離液としてヘキサン/DCM(1:0〜0:1)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、生成物(320mg、49%の収率)が得られた。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 8.89(d,J=2.6Hz、1H)、8.30(dd,J=9.0、2.6Hz、1H)、7.32(d,J=0.8Hz、1H)、4.31(d,J=11.2Hz、2H)、4.26(d,J=11.2Hz、2H)、0.72(s,9H)、−0.01(s,3H)、−0.02(s,3H);m/z=507.91[M+H]
+。
【0711】
工程4:4,4−ビス(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−8−アミンの調製
4,4−ビス(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−8−ニトロ−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン(127mg、0.3mmol)と、水酸化パラジウム(II)/炭素(Aldrichカタログ番号212911)(25mg)と、EtOH(10mL)との混合物を、6時間にわたって30psiで水素化した。次に、混合物を、セライトの短いプラグを通してろ過し、ろ過ケーキをEtOH(3×10mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮したところ、生成物(収量は定量的であると推定される=119mg)が得られた。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 7.36〜7.32(m,1H)、7.02〜6.97(m,1H)、6.71〜6.66(m,1H)、4.29〜4.17(m,4H)、3.75(br.s,2H)、0.89(s,9H)、0.04(s,3H)、0.02(s,3H)。
【0712】
工程5:(8−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−4,4−ジイル)ジメタノール(化合物125)の調製
本明細書に記載される一般的な置換手順を、還流状態で、IPA(3mL)中の4,4−ビス(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−8−アミン(119mg、0.3mmol)、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(112mg、0.4mmol)およびpTsOH.H
2O(95mg、0.5mmol)とともに使用した。粗混合物をシリカに直接乾燥充填し、溶離液としてDCM/MeOH中2MのNH
3(1:0〜8:2)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによって精製を行ったところ、生成物(トシル酸塩と推定される)が得られた。生成物をEtOAc(30mL)と0.5NのNaOH(30mL)とに分けた。水層をNaClで飽和状態にし、次に、EtOAc(2×40mL)で抽出した。組み合わされた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、生成物(63mg、49%の収率)が固体として得られた。
1H NMR(d
6−DMSO、300MHz):δ 9.19(s,1H)、8.35(s,1H)、7.85(s,1H)、7.57(d,J=8.4Hz、1H)、7.19(br.s,1H)、7.03(d,J=8.9Hz、1H)、5.28(t,J=5.7Hz、2H)、4.34〜4.14(m,1H)、3.85〜3.77(m,4H)、2.89〜2.70(m,1H)、2.18〜1.11(m,10h)、1.04(s,3H)、0.89(s,3H);
19F NMR(d
6−DMSO、282MHz):δ −166.3(s);m/z=511.98[M+H]
+および510.04[M−H]
+。
【0713】
実施例93:化合物126の調製
化合物126を、以下の合成スキームにしたがって調製した:
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:(8−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−(ヒドロキシメチル)−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−4−イル)メチル2,4,6−トリメチルベンゼンスルホネートの合成
(8−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−4,4−ジイル)ジメタノール(30mg、0.06mmol)と、2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニルクロリド(26mg、0.12mmol)と、ピリジン(0.2mL)と、DCM(3mL)との混合物を40℃で一晩撹拌した。さらなる分量の2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニルクロリド(26mg、0.12mmol)を加え、混合物を40℃でさらに4日間撹拌した。冷ました後、混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、EtOAc(40mL)とH
2O(15mL)とに分けた。有機層を塩水(1×15mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が残った。溶離液としてDCM/MeOH中2MのNH
3を用いた分取薄層クロマトグラフィー(6つの分取TLCプレートが使用される)によって、残渣を精製したところ、生成物(15mg、37%の収率)が得られた。
m/z=693.99[M+H]
+および692.06[M−H]
+。
【0714】
ジスルホニル化材料(30mg、59%)−(8−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−4,4−ジイル)ビス(メチレン)ビス(2,4,6−トリメチルベンゼンスルホネート)も、分取TLCプレートから単離された。
【0715】
工程2:N
4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロ−N
2−(スピロ[ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−4,3’−オキセタン]−8−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、TFA塩(化合物126)の合成
nBuLi(ヘキサン中1.6M、45μL、0.07mmol)を、窒素下で、0℃で、THF(5mL)中の(8−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−(ヒドロキシメチル)−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−4−イル)メチル2,4,6−トリメチルベンゼンスルホネート(15mg、0.02mmol)の撹拌溶液に、2分間にわたって滴下して加えた。完全な添加の後、混合物を0℃で30分間撹拌し、次に、加熱還流させ、2時間撹拌した。TLCにより、いくらかの出発材料が示された。混合物を0℃に再度冷却し、さらなる
nBuLi(ヘキサン中1.6M;50μL、0.07mmol)を加えた。混合物を0℃で10分間撹拌し、次に、加熱還流させ、1時間撹拌した。TLCにより、完全な反応が示された。混合物を室温に冷まし、次に、MeOH(2mL)を加え、混合物を減圧下で濃縮したところ、粗残渣が残った。溶離液としてDCM/MeOH中2MのNH
3(9:1)を用いた分取薄層クロマトグラフィーによって、残渣を精製し、次に、分取高速液体クロマトグラフィーによってさらに精製したところ、生成物(3mg、28%の収率)が固体としておよびトリフルオロ酢酸(TFA)塩として得られた。
1H NMR(d
6−DMSO、300MHz):δ −166.0(s)、−73.5(s,TFA)
19F NMR(d
6−DMSO、282MHz):δ 9.31(d,J=4.3Hz、1H)、8.44〜8.42(m,1H)、8.24(d,J=3.7Hz、1H)、7.90(t,J=3.7Hz、1H)、7.71〜7.66(m,1H)、7.29〜7.18(m,1H)、5.07(dd,J=7.5、4.1Hz、2H)、4.96(app.t,J=6.2Hz、2H)、4.35〜4.14(m,1H)、2.88〜2.79(m,1H)、2.39〜2.23(m,1H)、2.10〜1.98(m,1H)、1.90〜1.73(m,1H)、1.70〜1.37(m,4H)、1.36〜1.13(m,3H)、1.08(s,3H)、0.97(s,3H)
m/z=494.45[M+H]
+
【0716】
実施例94:9−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−メチル−4,5−ジヒドロベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサゼピン−4−オール(化合物127)の調製
化合物127を、以下の合成スキームにしたがって調製した:
【化272】
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工程1:(8−ニトロ−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−4,4−ジイル)ジメタノールの調製
フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1Mの溶液;37.2mL、37.2mmol)を、THF(200mL)中の4,4−ビス(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−8−ニトロ−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン(6.3g、12.4mmol)およびAcOH(2.1mL、37.2mmol)の撹拌溶液に加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次に、減圧下で濃縮した。残渣を、EtOAc(200mL)とH
2O(150mL)とに分け、有機層を塩水(1×100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が残った。残渣をシリカゲルに乾燥充填し、次に、溶離液としてDCM/MeOH(1:0〜92:8)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、所望の化合物(1.6g)が得られた。所望の化合物をEtOAc(150mL)に溶解させ、H
2O(12×100mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、生成物(0.9g)が固体として残った。
1H NMR(d
6−DMSO、300MHz):δ 8.59(d,J=2.6Hz、1H)、8.28(ddd,J=9.2、2.6、0.6Hz、1H)、7.45(d,J=9.2Hz、1H)、5.52(br.s,2H)、3.98(s,2H)、3.97(s,2H);m/z=279.92[M+H]
+。
【0717】
工程2:(4−(ヒドロキシメチル)−8−ニトロ−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−4−イル)メチル4−メチルベンゼンスルホネートの調製
(8−ニトロ−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−4,4−ジイル)ジメタノール(279mg、1.0mmol)、塩化パラ−トルエンスルホニル(381mg、2.0mmol)と、ピリジン(0.1mL)と、DCM(10mL)との混合物を40℃で一晩撹拌した。冷ました後、混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、EtOAc(50mL)とH
2O(50mL)とに分けた。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が残った。残渣をシリカゲルに乾燥充填し、次に、溶離液としてDCM/EtOAc(1:0〜0:1)、次に、EtOAc/MeOH(9:1)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、所望の生成物(177mg、41%の収率)が固体として得られた。
1H NMR(d
6−DMSO、300MHz):δ 8.55(d,J=2.7Hz、1H)、8.27(dd,J=9.2、2.7、0.7Hz)、7.64(d,J=8.1Hz、2H)、7.41(d,J=8.1Hz、2H)、7.30(d,J=9.2Hz、1H)、5.72(t,J=5.8Hz、1H)、4.83(d,J=11.6Hz、1H)、4.74(d,J=11.6Hz、1H)、3.95(dd,J=5.8、1.4Hz、2H)、2.38(s,3H);m/z=433.76[M+H]
+および431.86[M−H]
+。
【0718】
工程3:(R/S)9−ニトロ−5H−スピロ[ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサゼピン−4,2’−オキシラン]の調製
nBuLi(ヘキサン中1.6M、110μL、0.18mmol)を、窒素下で、0℃で、THF(10mL)中の(4−(ヒドロキシメチル)−8−ニトロ−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−4−イル)メチル4−メチルベンゼンスルホネート(70mg、0.16mmol)の撹拌溶液に、5分間にわたって滴下して加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、次に、加熱還流させ、2時間撹拌した。冷ました後、混合物を減圧下で濃縮したところ、粗残渣が残った。溶離液としてDCM/EtOAc(9:1)を用いた分取薄層クロマトグラフィーによって、残渣を精製したところ、生成物(16mg、38%の収率)が固体として得られた。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 9.33(dd,J=2.6、0.7Hz、1H)、8.34(ddd,J=9.0、2.6、1.0Hz、1H)、7.50(dd,J=9.0、0.7Hz、1H)、4.58(dd,J=13.5、1.0Hz、1H)、4.48(d,J=13.5Hz、1H)、4.07(dd,J=5.1、0.7Hz、1H)、3.43(dd,J=5.1、0.9Hz、1H);m/z=261.94[M+H]
+。
【0719】
別個の実験においてEtOAc/ヘキサンから結晶のX線構造を得ることによって、生成物の構造を確認した。
【0720】
【表53】
[この文献は図面を表示できません]
【0721】
工程4:(R/S)9−アミノ−4−メチル−4,5−ジヒドロベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサゼピン−4−オールの調製
本明細書に記載される一般的な水素化手順を、EtOH(15mL)中、1気圧のH
2(バルーン)で、9−ニトロ−5H−スピロ[ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサゼピン−4,2’−オキシラン](16mg、0.06mmol)およびPd(OH)
2/炭素(3mg)とともに使用したところ、生成物(収量は定量的であると推定される=14mg)が得られた。
1H NMR(CD
3OD、300MHz):δ 7.58(d,J=2.6Hz、1H)、7.03(d,J=8.7Hz、1H)、6.76(ddd,J=8.7、2.6、0.6Hz、1H)、4.25(d,J=12.5Hz、1H)、4.14(dd,J=12.5、0.5Hz、1H)、3.31−329(m,2H)、1.72(s,3H);m/z=234.17[M+H]
+。
【0722】
工程5:9−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−メチル−4,5−ジヒドロベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサゼピン−4−オール(化合物127)の調製
本明細書に記載される一般的な置換手順を、70℃で、IPA(3mL)中の9−アミノ−4−メチル−4,5−ジヒドロベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサゼピン−4−オール(14mg、0.06mmol)、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン塩酸塩(31mg、0.09mmol)およびpTsOH.H
2O(46mg、0.24mmol)とともに使用したところ、生成物が得られた。溶離液としてDCM/MeOH中2MのNH
3(9:1)を用いた分取薄層クロマトグラフィーによって精製を行った。次に、分取TLCプレートからの生成物を、EtOAc(30mL)と飽和NaHCO
3(20mL)とに分けた。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、生成物(18mg、61%の収率)が固体として残った。
1H NMR(d
6−DMSO、300MHz):δ 9.35(s,1H)、8.67(t,J=2.8Hz、1H)、7.95(d,J=3.3Hz、1H)、7.87〜7.82(m,1H)、7.34(d,J=8.0Hz、1H)、7.22(d,J=8.9Hz、1H)、6.41(s,1H)、4.33〜4.22(m,3H)、2.99〜2.83(m,1H)、2.42〜2.66(m,1H)、2.13〜2.06(m,1H)、1.93〜1.15(m,5H)、1.71(d,J=3.5Hz、3H)、1.13(s.3H)、0.96(d,J=10.0Hz、3H);
19F NMR(d
6−DMSO、282MHz):δ −166.0(s);m/z=496.43[M+H]
+。
【0723】
実施例95:N
2−(3−(ジフルオロメトキシ)−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル)−N
4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミン(化合物128)の調製
化合物128を、以下の合成スキームにしたがって調製した:
【化273】
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工程1:tert−ブチル4−(2−(ジフルオロメトキシ)−4−ニトロフェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの調製
THF(30mL)中の1−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)−4−ニトロベンゼン(米国特許出願公開第2010/090875号明細書にしたがって調製された)(1.12g、5.0mmol)、カリウムtert−ブトキシド(1.18g、10.0mmol)およびN−Boc−4−ヒドロキシピペリジン(2.0g、10.0mmol)を用いた以外は化合物133について以下に詳述されるのと同様の手順を用いて、それらを室温で週末にわたって撹拌したところ、後処理および溶離液としてEtOAc/ヘプタン(1:9〜1:1)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによる精製の後、生成物(406mg、28%の収率)が得られた。LC/MSおよび
1H NMRによると、生成物は、約70%の純度であった。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 8.16〜8.10(m,1H)、7.18(dd,J=8.6、1.6Hz、1H)、6.83(dt,J=73.5、1.6Hz、1H)、6.55〜6.46(m,1H)、4.73〜4.63(m,1H)、3.70〜3.62(m,2H)、3.49〜3.41(m,2H)、2.01〜1.94(m,2H)、1.89〜1.79(m,2H)、1.48(m,9H)。
【0724】
工程2:tert−ブチル4−(4−アミノ−2−(ジフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートの調製
本明細書に記載される一般的な水素化手順を、大気圧(H
2バルーン)下で、tert−ブチル4−(2−(ジフルオロメトキシ)−4−ニトロフェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(193mg、0.5mmol)、パラジウム炭素(39mg)およびMeOH(5mL)とともに使用したところ、溶離液としてEtOAc/ヘプタン(2:8〜6:4)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによる精製の後、生成物(113mg、63%の収率)が得られた。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 6.84〜6.77(m,1H)、6.78(t,J=75.3Hz、1H)、6.52〜6.45(m,2H)、4.24〜4.18(m,1H)、3.75〜3.68(m,2H)、3.57(br.s,2H)、3.30〜3.22(m,2H)、1.90〜1.80(m,2H)、1.75〜1.63(m,2H)。1.47(m,9H)。
【0725】
工程3:N
2−(3−(ジフルオロメトキシ)−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル)−N
4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミン(化合物128)の調製
本明細書に記載される一般的な置換手順を、還流状態で、IPA(3mL)中のtert−ブチル4−(4−アミノ−2−(ジフルオロメトキシ)フェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(113mg、0.3mmol)、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン塩酸塩(106mg、0.3mmol)およびpTsOH.H
2O(42mg、0.2mmol)とともに使用したところ、後処理および溶離液としてDCM/MeOH中2MのNH
3(1:0〜85:15)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによる精製の後、生成物(91mg、55%の収率)が固体として得られた。
1H NMR(d
6−DMSO、300MHz):δ 8.97(s,1H)、7.82(dd,J=3.9、1.4Hz、1H)、7.63(br.s,1H)、7.46〜7.42(m,1H)、7.20〜7.17(m,1H)、7.00(dd,J=9.1、1.2Hz、1H)、6.93(dt,J=75.1、1.4Hz、1H)、4.30〜4.08(m,2H)、3.00〜2.78(m,3H)、2.59〜2.51(m,2H)、2.32(app.q,J=8.4Hz、1H)、2.04〜1.94(m,1H)、1.91〜1.69(m,3H)、1.64〜1.34(m,3H)、1.28〜1.10(m,6H)、1.06(s,3H)、0.96(s,3H);
19F NMR(d
6−DMSO、282MHz):δ −80.1(s)、166.8(s);m/z=521.55[M+H]
+。
【0726】
実施例96:2−(2−(5−シクロプロピル−1H−テトラゾール−1−イル)−4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)フェノキシ)エタン−1−オール(化合物129)の調製
化合物129を、以下の合成スキームにしたがって調製した:
【化274】
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工程1:N−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)シクロプロパンカルボキサミドの調製
シクロプロパンカルボニルクロリド(5.4mL、60mmol)を、窒素下で、室温で、DCM(50mL)中の2−フルオロ−5−ニトロアニリン(1.56g、10.0mmol)および固体NaHCO
3(7.65g、90mmol)の撹拌溶液に、5分間にわたって滴下して加えた。混合物を一晩撹拌し、次に、DCM(50mL)およびH
2O(100mL)で希釈し、30分間撹拌した。水層と有機層とを分け、水層をDCM(2×50mL)で抽出した。組み合わされた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が残った。残渣をシリカゲルに乾燥充填し、溶離液としてEtOAc/ヘプタン(1:9〜4:6)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、生成物(2.2g、98%の収率)が固体として得られた。
1H NMR(d
6−DMSO、300MHz):δ 10.39(br.s,1H)、9.02〜8.97(m,1H)、8.01〜7.95(m,1H)、7.57〜7.48(m,1H)、2.13〜2.06(m,1H)、0.86〜0.74(m,4H);
19F NMR(d
6−DMSO、282MHz):−115.2(s)。
【0727】
工程2:5−シクロプロピル−1−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−1H−テトラゾールの調製
窒素下で、MeCN(6mL)中のN−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)シクロプロパンカルボキサミド(210mg、1.0mmol)の撹拌溶液を、−10〜−20℃(氷/MeOH浴)に冷却したところ、沈殿物が生じた。Tf
2O(0.34mL、2.0mmol)を、3〜5分間にわたって滴下して加えた(溶液が形成された)。混合物を、冷浴中でさらに2分間撹拌し、次に、TMS−N
3(0.53mL、4.0mmol)を、2分間にわたって滴下して加えた(約−10℃の浴温度)。完全な添加の後、混合物を90分間撹拌した(約15℃の浴温度)。混合物を、EtOAc(30mL)および飽和NaHCO
3(15mL)の添加によって後処理した。2分間撹拌した後、混合物を分液漏斗に入れ、H
2O(30mL)を加えた。水層と有機層とを分け、水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。組み合わされた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が残った。残渣をシリカゲルに乾燥充填し、次に、溶離液としてEtOAc/ヘプタン(2:8〜4:6)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、所望の生成物(112mg、45%の収率)が得られた。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 8.51(m,2H)、7.63〜7.57(m,1H)、1.81〜1.72(m,1H)、1.40〜1.37(m,2H)、1.28〜1.21(m,2H)l;
19F NMR(CDCl
3、282MHz):−108.7(s);m/z=292.54[M+MeCN+H]
+および247.54[M−H]
+。
【0728】
工程3:1−(2−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−5−ニトロフェニル)−5−シクロプロピル−1H−テトラゾールの調製
DMF(3mL)中の、5−シクロプロピル−1−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−1H−テトラゾール(112mg、0.45mmol)と、2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エタン−1−オール(159mg、0.9mmol)と、Cs
2CO
3(325mg、1.0mmol)との混合物を50℃まで加熱し、4時間撹拌した。反応物を冷却し、次に、EtOAc(30mL)およびH
2O(20mL)に注ぎ入れた。水層と有機層とを分け、水層(aqueous)をEtOAc(2×20mL)で抽出した。組み合わされた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が残った。残渣をシリカゲルに乾燥充填し、EtOAc/ヘプタン(4:6〜1:0)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、所望の生成物(23mg、13%の収率)、続いて、脱シリル化された材料としての所望の生成物、2−(2−(5−シクロプロピル−1H−テトラゾール−1−イル)−4−ニトロフェノキシ)エタン−1−オール(82mg、63%)が得られた。両方の生成物が、最終的な所望の化合物になった。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 8.49(dd,J=9.2、2.7Hz、1H)、8.37(d,J=2.7Hz、1H)、7.36(d,J=9.2Hz、1H)、4.28(t,J=4.8Hz、2H)、3.91(t,J=4.8Hz、2H)、1.76〜1.68(m,1H)、1.35〜1.31(m,2H)、1.18〜1.11(m,2H)、0.84(s,9H)、−0.02(s,3H)、−0.02(s,3H);m/z=407.64[M+H]
+。
【0729】
2−(2−(5−シクロプロピル−1H−テトラゾール−1−イル)−4−ニトロフェノキシ)エタン−1−オールについてのデータ:
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 8.51(dd,J=9.3、2.7Hz、1H)、8.39(d,J=2.7Hz、1H)、7.34(d,J=9.3Hz、1H)、4.33(t,J=4.5Hz、2H)、3.94(t,J=4.5Hz、2H)、1.80〜1.72(m,1H)、1.34〜1.31(m,2H)、1.21〜1.15(m,2H)。
【0730】
工程4:4−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−3−(5−シクロプロピル−1H−テトラゾール−1−イル)アニリンの調製
1−(2−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−5−ニトロフェニル)−5−シクロプロピル−1H−テトラゾール(23mg、0.06mmol)と、パラジウム炭素(DegussaタイプE101;5mg)と、MeOH(5mL)との混合物を、大気圧(H
2バルーン)で3時間水素化した。次に、混合物を、セライトの短いプラグを通してろ過し、ろ過ケーキをMeOH(3×5mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮したところ、生成物(収量は定量的であると推定される=21mg)が残った。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 7.03(d,J=8.7Hz、1H)、6.91(dd,J=8.7、2.5Hz、1H)、6.78(d,J=2.5Hz、1H)、3.99(t,J=5.2Hz、2H)、3.80(t,J=5.2Hz、2H)、1.86〜1.77(m,1H)、1.28〜1.23(m,2H)、1.12〜1.05(m,2H)、0.84(s,9H)、−0.02(s,6H)。
【0731】
同様に、2−(2−(5−シクロプロピル−1H−テトラゾール−1−イル)−4−ニトロフェノキシ)エタン−1−オール(82mg、0.3mmol)、パラジウム炭素(16mg)およびMeOH(7mL)を水素化したところ、後処理後に2−(4−アミノ−2−(5−シクロプロピル−1H−テトラゾール−1−イル)フェノキシ)エタン−1−オール(67mg、91%)が得られた。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 6.99(d,J=8.8Hz、1H)、6.87(dd,J=8.8、2.8Hz、1H)、6.73(d,J=2.8Hz、1H)、4.04(t,J=4.5Hz、2H)、3.77(t,J=4.5Hz、2H)、3.10(br.s,2H)、1.87〜1.75(m,1H)、1.29〜1.24(m,2H)、1.15〜1.09(m,2H)。
【0732】
工程5:2−(2−(5−シクロプロピル−1H−テトラゾール−1−イル)−4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)フェノキシ)エタン−1−オール(化合物129)の調製
IPA(5mL)中の、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン塩酸塩(20mg、0.06mmol)と、4−(2−(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−3−(5−シクロプロピル−1H−テトラゾール−1−イル)アニリン(21mg、0.06mmol)と、pTsOH.H
2O(22mg、0.12mmol)との混合物を、加熱還流させ、一晩撹拌した。冷ました後、混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、EtOAc(30mL)と1NのNaOH(15mL)とに分けた。水層をEtOAc(2×10mL)で抽出し、組み合わされた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が残った。溶離液としてDCM/MeOH中2MのNH
3(9:1)を用いた分取薄層クロマトグラフィー(5つの分取TLCプレートが使用される)によって、残渣を精製したところ、生成物(17mg、56%の収率)が固体として得られた。
1H NMR(d
6−DMSO、300MHz):δ 9.24(s,1H)、8.09(m,1H)、7.82(dd,J=3.7、1.8Hz、1H)、7.71(dd,J=12.0、2.6Hz、1H)、7.29〜7.22(m,2H)、4.74(t,J=5.2Hz、1H)、4.10〜4.02(m,1H)、4.01(t,J=5.1Hz、2H)、3.58〜3.53(m,2H)、2.92〜2.71(m,1H)、2.33〜2.14(m,1H)、2.06〜1.36(m,9H)、1.35〜0.96(m,9H)、0.89〜0.69(m,2H);
19F NMR(d
6−DMSO、282MHz):δ −166.5(s);m/z=524.29[M+H]
+。
【0733】
同様に、2−(4−アミノ−2−(5−シクロプロピル−1H−テトラゾール−1−イル)フェノキシ)エタン−1−オール(67mg、0.26mmol)を、還流状態で、IPA(5mL)中の(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン塩酸塩(95mg、0.28mmol)およびpTsOH.H
2O(98mg、0.51mmol)を用いた同様の置換反応に使用したところ、後処理およびDCM/MeOH中2MのNH
3(1:0〜9:1)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによる精製の後、生成物(88mg、66%の収率)が得られた。
【0734】
実施例97:2−(4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−フルオロフェノキシ)エタン−1−オール(化合物130)の調製
化合物130を、以下の合成スキームにしたがって調製した:
【化275】
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工程1:tert−ブチル−(2−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)エトキシ)ジメチルシランの調製
THF(3mL)中の3,4−ジフルオロニトロベンゼン(225mg、1.4mmol)、カリウムtert−ブトキシド(354mg、3.2mmol)および2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エタン−1−オール(506mg、2.9mmol)を用いた以外、化合物133について以下に詳述されるのと同じ手順を使用したところ、後処理後に生成物(451mg)(収量は定量的であると推定される)が得られた。生成物をさらに精製せずに次の工程に使用した。
【0735】
工程2:4−(2−((tert−ブチルジメチル)シリル)オキシ)エトキシ)−3−フルオロアニリンの調製
tert−ブチル−(2−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)エトキシ)ジメチルシラン(451mg、1.4mmol)、パラジウム炭素(90mg)とMeOH(5mL)との混合物を、大気圧(H
2バルーン)で3時間水素化した。混合物を、セライトを通してろ過し、ろ過ケーキをMeOH(3×10mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮し、シリカゲルに乾燥充填し、次に、溶離液としてEtOAc/ヘプタン(0:1〜4:6)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、生成物(291mg、2工程で71%の収率)が得られた。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 6.88(dt,J=8.9、2.9Hz、1H)、6.49(dt,J=12.6、5.6Hz、1H)、6.39〜6.35(m,1H)、4.04〜4.01(m,2H)、3.96〜3.92(m,2H)、3.50(br.s,2H)、0.92(m,9H)、0.11〜0.10(m,6H);
19F NMR(CDCl
3、282MHz):δ −132.3(dd)。
【0736】
工程3:2−(4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−フルオロフェノキシ)エタン−1−オール(化合物130)の調製
本明細書に記載される一般的な置換手順を、還流状態で、IPA(10mL)中の4−(2−((tert−ブチルジメチル)シリル)オキシ)エトキシ)−3−フルオロアニリン(285mg、1.0mmol)、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン塩酸塩(336mg、1.0mmol)およびpTsOH.H
2O(381mg、2.0mmol)とともに使用したところ、後処理および溶離液としてDCM/MeOH中2MのNH
3(1:0〜9:1)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによる精製の後、生成物(143mg、33%の収率)が固体として得られた。
1H NMR(d
6−DMSO、300MHz):δ 9.03(d,J=4.0Hz、1H)、7.84〜7.75(m,2H)、7.25〜7.21(m,2H)、7.02〜6.94(m,1H)、4.89〜4.74(m,1H)、4.40〜4.09(m,1H)、4.00〜3.90(m,2H)、3.75〜3.57(m,2H)、2.92〜2.77(m,1H)、2.39〜2.22(m,1H)、2.12〜1.93(m,1H)、1.87〜1.52(m,1H)、1.70〜1.52(m,3H)、1.51〜1.35(m,1H)、1.32〜1.12(m,3H)、1.09(s,3H)、0.99(s,3H);
19F NMR(d
6−DMSO、282MHz):δ −166.9(s)、−133.2(m);m/z=434.23[M+H]
+。
【0737】
実施例98:2−(4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)エタン−1−オール(化合物131)の調製
化合物131を、以下の合成スキームにしたがって調製した:
【化276】
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工程1:tert−ブチル−(2−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)エトキシ)ジメチルシランの調製
THF(3mL)中の1−フルオロ−4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(299mg、1.4mmol)、カリウムtert−ブトキシド(354mg、3.2mmol)および2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エタン−1−オール(506mg、2.9mmol)を用いた以外、化合物133について以下に詳述されるのと同じ手順を使用したところ、後処理の後、生成物(451mg)(収量は定量的であると推定される)が得られた。生成物をさらに精製せずに次の工程に使用した。
【0738】
工程2:4−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−3−(トリフルオロメチル)アニリンの調製
本明細書に記載される一般的な水素化手順を使用したところ、生成物(481mg)が得られた。生成物をさらに精製せずに次の工程に使用した。
【0739】
工程3:2−(4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)エタン−1−オール(化合物131)の調製
本明細書に記載される一般的な置換手順を、還流状態で、IPA(10mL)中の4−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−3−(トリフルオロメチル)アニリン(481mg、1.4mmol)、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン塩酸塩(480mg、1.4mmol)およびpTsOH.H
2O(546mg、2.9mmol)とともに使用したところ、後処理および溶離液としてDCM/MeOH中2MのNH
3(1:0〜9:1)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによる精製の後、生成物(387mg、56%の収率)が固体として得られた。
1H NMR(d
6−DMSO、300MHz):δ 9.04(d,J=4.0Hz、1H)、7.90〜7.82(m,3H)、7.18(br.s,1H)、7.13(dd,J=9.2、4.0Hz、1H)、4.82(q,J=4.7Hz、1H)、4.28〜4.08(m,1H)、4.05〜4.00(m,2H)、3.72〜3.65(m,2H)、2.95〜2.74(m,1H)、2.37〜2.17(m,1H)、2.08〜1.90(m,1H)、1.86〜1.34(m,5H)、1.32〜1.16(m,3H)、1.08(s,3H)、0.96(s,3H);
19F NMR(d
6−DMSO、282MHz):δ −60.3(d)、−166.6(s);m/z=484.30[M+H]
+。
【0740】
実施例99:1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物132)の調製
化合物132を、以下の合成スキームにしたがって調製した:
【化277】
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工程1:1−(2−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−5−ニトロフェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オンの調製
化合物133について以下に詳述されるのと同様の手順を使用した。THF(2mL)中の1−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(米国特許出願公開第2011/0130415号明細書にしたがって調製された)(250mg、1.1mmol)、カリウムtert−ブトキシド(258mg、2.3mmol)および2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エタン−1−オール(369mg、2.1mmol)を室温で1時間撹拌したところ、後処理の後、生成物(収量は定量的であると推定される=413mg)が得られた。生成物をさらに精製せずに次の工程に使用した。
【0741】
工程2:1−(5−アミノ−2−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オンの調製
本明細書に記載される一般的な水素化手順を使用したところ、後処理の後、生成物(収量は定量的であると推定される=382mg)が得られた。生成物をさらに精製せずに次の工程に使用した。
【0742】
工程3:1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物132)の調製
本明細書に記載される一般的な置換手順を、還流状態で、IPA(10mL)中の1−(5−アミノ−2−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(382mg、1.1mmol)、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン塩酸塩(350mg、1.1mmol)およびpTsOH.H
2O(398mg、2.1mmol)とともに使用したところ、後処理および溶離液としてDCM/MeOH中2MのNH
3(1:0〜95:5)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによる精製の後、生成物(113mg、21%の収率)が固体として得られた。
1H NMR(d
6−DMSO、300MHz):δ 9.25(s,1H)、8.10(d,J=2.4Hz、1H)、7.92〜7.91(m,1H)、7.71(dd,J=9.0、2.4Hz、1H)、7.31(d,J=8.1Hz、1H)、7.21(d,J=9.0Hz、1H)、4.74(t,J=5.2Hz、2H)、4.16〜4.13(m,1H)、4.07(t,J=5.2Hz、2H)、3.67(s,3H)、3.64(m,2H)、2.93(t,J=8.1Hz、1H)、2.32〜2.26(m,2H)、2.08〜2.04(m,1H)、1.79〜1.62(m,4H)、1.56(t,J=12.2Hz、1H)、1.32〜1.19(m,2H)、1.13(s,3H)、0.89(s,3H);
19F NMR(d
6−DMSO、282MHz):δ −166.6(s);m/z=514.36[M+H]
+。
【0743】
実施例100:2−(2−クロロ−4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)フェノキシ)エタン−1−オール(化合物133)の調製
化合物133を、以下の合成スキームにしたがって調製した:
【化278】
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工程1:tert−ブチル−(2−(2−クロロ−4−ニトロフェノキシ)エトキシ)ジメチルシランの調製
カリウムtert−ブトキシド(354mg、3.2mmol)を、窒素下で、0℃で、THF(3mL)中の2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エタン−1−オール(506mg、2.9mmol)の撹拌溶液に一度に加えた。混合物を0℃で30分間撹拌し、次に、3−クロロ−4−フルオロニトロベンゼン(251mg、1.4mmol)を一度に加えた(反応物が暗色に変わった)。混合物を0℃で10分間撹拌し、次に、氷浴を除去し、反応物を室温に(10分間)温め、1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、EtOAc(50mL)とH
2O(50mL)とに分けた。水層をEtOAc(2×50mL)で抽出し、組み合わされた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去したところ、生成物(収量は定量的であると推定される=475mg)が油として残った。生成物をさらに精製せずに次の工程に使用した。
【0744】
工程2:2−(4−アミノ−2−クロロフェノキシ)エタン−1−オールの調製
EtOH(40mL)中のtert−ブチル−(2−(2−クロロ−4−ニトロフェノキシ)エトキシ)ジメチルシラン(475mg、1.4mmol)とSnCl
2.2H
2O(1.07g、5.7mmol)との混合物を加熱還流させ、4時間撹拌した。冷ました後、混合物をEtOAc(50mL)および飽和NaHCO
3(50mL)に注ぎ入れ、次に、セライトを通してろ過した。ろ液を分け、水層をEtOAc(2×50mL)で抽出した。組み合わされた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、減圧下で濃縮したところ、粗残渣が残った。残渣をシリカゲルに乾燥充填し、溶離液としてEtOAc/ヘプタン(2:8〜1:0)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、生成物(9mg、3%の収率)が得られた。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 6.83(d,J=8.6Hz、1H)、6.75(d,J=2.7Hz、1H)、6.56(dd,J=8.6、2.7Hz、1H)、4.08〜4.05(m,2H)、3.93〜3.91(m,2H)、3.52(br.s,2H)、2.33(br.s,1H);m/z=188.0[M+H]
+。
【0745】
工程3:2−(2−クロロ−4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)フェノキシ)エタン−1−オール(化合物133)の調製
本明細書に記載される一般的な置換手順を、還流状態で、IPA(5mL)中の2−(4−アミノ−2−クロロフェノキシ)エタン−1−オール(9mg、0.05mmol)、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン塩酸塩(16mg、0.05mmol)およびpTsOH.H
2O(18mg、0.1mmol)とともに使用したところ、後処理および溶離液としてDCM/MeOH中2MのNH
3(9:1;5つの分取TLCプレート)を用いた分取薄層クロマトグラフィーによる精製の後、生成物(16mg、74%の収率)が固体として得られた。
1H NMR(d
6−DMSO、300MHz):δ 8.98(s,1H)、7.91〜7.90(m,1H)、7.83〜7.81(m,1H)、7.47〜7.44(m,1H)、7.21〜7.18(m,1H)、7.01(dd,J=9.0、3.1Hz、1H)、4.94〜4.78(br.s,1H)、4.25〜4.10(m,1H)、3.97〜3.94(m,2H)、3.71〜3.67(m,2H)、2.88〜2.81(m,1H)、2.33〜2.24(m,1H)、2.03〜1.99(m,1H)、1.84〜1.70(m,1H)、1.67〜1.52(m,3H)、1.50〜1.39(m,1H)、1.31〜1.12(m,3H)、1.07(s,3H)、0.98(s,3H);
19F NMR(d
6−DMSO、282MHz):δ −166.8(s);m/z=450.27[M+H]
+。
【0746】
実施例101:2−(4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(メチル)フェノキシ)エタン−1−オール(化合物134)の調製
化合物134を、以下の合成スキームにしたがって調製した:
【化279】
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工程1:tert−ブチルジメチル(2−(2−メチル−4−ニトロフェノキシ)エトキシ)シランの調製
化合物133について上で詳述されるのと同様の手順を使用した。THF(6mL)中の2−フルオロ−5−ニトロトルエン(310mg、2.0mmol)、カリウムtert−ブトキシド(494mg、4.4mmol)および2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エタン−1−オール(705mg、4.0mmol)を室温で3時間撹拌したところ、後処理の後、生成物(収量は定量的であると推定される=623mg)が得られた。生成物をさらに精製せずに次の工程に使用した。
【0747】
工程2:4−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−3−メチルアニリンの調製
本明細書に記載される一般的な水素化手順を使用したところ、後処理の後、生成物(収量は定量的であると推定される=563mg)が得られた。生成物をさらに精製せずに次の工程に使用した。
【0748】
工程3:2−(4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(メチル)フェノキシ)エタン−1−オール(化合物134)の調製
本明細書に記載される一般的な置換手順を、還流状態で、IPA(10mL)中の4−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−3−メチルアニリン(563mg、2.0mmol)、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン塩酸塩(478mg、1.4mmol)およびpTsOH.H
2O(544mg、2.9mmol)とともに使用したところ、後処理および溶離液としてDCM/MeOH中2MのNH
3(1:0〜9:1)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによる精製の後、生成物(360mg、59%の収率)が固体として得られた。
1H NMR(d
6−DMSO、300MHz):δ 8.68(s,1H)、7.79(d,J=3.8Hz、1H)、7.47(d,J=8.8Hz、1H)、7.35(s,1H)、7.10(br.s,1H)、6.75(d,J=8.8Hz、1H)、4.78(t,J=5.4Hz、1H)、4.27〜4.11(m,1H)、3.90〜3.84(m,2H)、3.71〜3.63(m,2H)、2.95〜2.78(m,1H)、2.45〜2.20(m,1H)、2.11(s,3H)、2.06〜1.92(m,1H)、1.90〜1.35(m,6H)、1.32〜1.15(m,2H)、1.09(s,3H)、1.00(s,3H);
19F NMR(d
6−DMSO、282MHz):δ −167.9(s);m/z=484.30[M+H]
+。
【0749】
実施例102:1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(((S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物135)の調製
化合物135を、以下の合成スキームにしたがって調製した:
【化280】
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工程1:(S)−1−(2−((1−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパン−2−イル)オキシ)−5−ニトロフェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オンの調製
化合物133について上で詳述されるのと同様の手順を使用した。THF(10mL)中の1−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(米国特許出願公開第20110130415号明細書にしたがって調製された)(239mg、1.0mmol)、カリウムtert−ブトキシド(146mg、1.2mmol)および(S)−1−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパン−2−オール(Milestone PharmaTech)(209mg、1.1mmol)を室温で2時間撹拌したところ、後処理の後、生成物(収量は定量的であると推定される=410mg)が得られた。生成物をさらに精製せずに次の工程に使用した。
【0750】
工程2:(S)−1−(5−アミノ−2−((1−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパン−2−イル)オキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オンの調製
本明細書に記載される一般的な水素化手順を、1気圧のH
2圧力(バルーン)で、410mgの出発材料、パラジウム炭素(80mg)およびMeOH(10mL)とともに使用したところ、後処理の後、生成物(収量は定量的であると推定される=380mg)が得られた。生成物をさらに精製せずに次の工程に使用した。
【0751】
工程3:1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(((S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物135)の調製
本明細書に記載される一般的な置換手順を、還流状態で、IPA(10mL)中の(S)−1−(5−アミノ−2−((1−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)フェニル)−4−メチル−1m4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(380mg、1.0mmol)、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン塩酸塩(240mg、0.7mmol)およびpTsOH.H
2O(272mg、1.4mmol)とともに使用したところ、後処理および溶離液としてDCM/MeOH中2MのNH
3(1:0〜9:1)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによる精製の後、生成物(120mg、32%の収率)が固体として得られた。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 9.17(s,1H)、8.00(br.s,1H)、7.85(d,J=3.5Hz、1H)、7.61(br.s,1H)、7.21〜7.13(m,2H)、4.69〜4.64(m,1H)、4.25〜4.00(m,1H)、3.86〜3.67(m,3H)、3.60(s,3H)、2.90〜2.77(m,1H)、2.35〜1.36(m,8H)、1.30〜1.11(m,2H)、1.09(d,J=6.2Hz、3H)、1.01(d,J=5.7Hz、3H)、0.83(d,J=7.7Hz、3H);
19F NMR(CDCl
3、282MHz):δ −166.6(s);m/z=528.14[M+H]
+および526.10[M−H]
+。
【0752】
実施例103:化合物136の調製
4,4−ジメチル−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−8−アミンの合成
【化281】
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アルゴンガス下で、ACN(5mL)中のニトロ二環式アミド(100mg、0.450mmol、1当量)の溶液に、NaN
3(117mg、1.80mmol、4当量)を一度に加えた。懸濁液を−10℃(塩水および氷)に冷却し、Tf
2O(152μL、254mg、0.900mmol、2当量)をゆっくりと滴下して加えた。反応混合物を、一晩、周囲温度に温めた。LCMSにより、反応剤:生成物の比率=30:70であることが示された。反応混合物を−10℃に再度冷却し、氷冷飽和炭酸水素ナトリウムのゆっくりとした滴下添加によってクエンチし、氷冷EtOAcで希釈した。層を分離し、有機層を水で1回洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、DCMで溶離したところ、ニトロ三環式テトラゾール中間体(88mg、79%)が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.60〜8.61(d,1H、J=2.4Hz)、8.28〜8.31(dd,1H、J=1.2Hz、9.0Hz)、7.46〜7.49(d,J=9.0Hz)、1.83(s,6H);m/z=248(M+H)
+。
【0753】
N2−(4,4−ジメチル−4H−ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−8−イル)−N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミン(化合物136)の合成
【化282】
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IPA(9mL)中の、三環式アニリン(232mg、1.07mmol、1.2当量)と、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(266mg、0.890mmol、1.0当量)と、PTSA一水和物(170mg、0.890mmol、1.0当量)との混合物を、3日間にわたって70℃まで加熱した。LCMSにより、7%の未反応(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミンが示された。3−アミノ安息香酸(366mg、2.67mmol、3当量)を加え、一晩、70℃まで加熱して、未反応ピリミジンを除去した。周囲温度に冷ました後、粗混合物を濃縮乾固し、水、EtOAc、および1NのNaOHに取り込んだ。層を分離した。有機層を1NのNaOHで1回洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1%の2MのNH
3/MeOH増分を用いてDCM:2MのNH
3/MeOH=100:0〜95:5で溶離したところ、化合物136(350mg、82%の収率)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.30(s,1H)、8.46〜8.47(d,1H、J=2.1Hz)、7.88〜7.89(d,1H、J=3.6Hz)、7.61〜7.64(dd,1H、J=2.1Hz、9.0Hz)、7.23〜7.26(d,J=6.6Hz)、7.10〜7.13(d,1H、J=8.7Hz)、4.21(bs,1H)、2.80(bs,1H)、0.85〜2.26(m,22H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.0(s);m/z=480(M+H)
+。
【0754】
実施例104:化合物137の調製
ピランスピロ環式アミドの合成
【化283】
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50mLのTHF中の2−ニトロフェノール(2.0g、14.38mmol、1当量)の溶液に、粉末状のNaOH(4.89g、122.23mmol、8.5当量)を加え、反応混合物を室温で15分間撹拌した。テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(12.95g、129.39mmol、9.0当量)を加え、混合物を0℃に冷却した。次に、クロロホルムを滴下して加え、反応混合物を、0℃で1時間、次に、室温で18時間撹拌した。反応混合物を水(約100mL)とDCM(約100mL)とに分けた。水層を分離し、約60mLのDCMで洗浄し、3NのHCl(約20mL)を用いてpH3になるまで酸性化し、次に、DCM(100mL×3)で抽出した。有機層を組み合わせて、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮したところ、粗生成物が黄色の油として得られ、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 10.60(br.s,1H)、8.13(dm,J=8.4Hz、1H)、7.60(tm、J=8.7Hz、1H)、7.18(dm,J=8.4Hz、1H)、7.01(tm、J=8.7Hz、1H)、3.90〜3.71(m,4H)、2.41〜1.74(m,4H)。m/z=266.0(M−H)
+。
【0755】
2’,3’,5’,6’−テトラヒドロスピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサジン−2,4’−ピラン]−3(4H)−オンの合成
【化284】
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50℃で、HOAc(45mL)およびH
2O(4.5mL)中の上記の粗製の酸(14.38mmol、1当量)の溶液を、鉄粉末で処理した。次に、反応混合物をこの温度で18時間撹拌した。反応混合物を室温に冷まし、セライトを通してろ過した。ろ過ケーキをDCMおよび水で洗浄した。相を分離し、水相をDCM(100mL×3)で抽出した。組み合わされた有機抽出物を1NのNaOH(約150mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。溶離液としてEtOAc/ヘキサン(1:1)を用いたシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーによって、残渣を精製したところ、0.98gの生成物(上記の2つの工程で33%の収率)が得られた。
1H NMR(CDCl
3、300MHz):δ 8.94(br.s,1H)、7.08〜6.97(m,3H)、6.84〜6.81(m,1H)、3.98〜3.81(m,4H)、2.27〜2.20(m,2H)、1.87〜1.78(m,2H)。m/z=218.1(M−H)
+。
【0756】
ニトロピランスピロ環式アミドの合成
【化285】
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ピランスピロ環式アミド(155mg、0.707mmol、1当量)を、H
2SO
4(7mL)中、周囲温度で、均一になるまで激しく撹拌した。溶液を−25℃(外部温度)に冷却し、HNO
3(発煙>90%;32uL、0.707mmol、1当量)をゆっくりと滴下して加え、−25℃で15分間撹拌した。反応混合物を氷でクエンチし、EtOAcで希釈し、層を分離した。有機層を水で1回洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固した。粗生成物をシリカゲル上に吸収させ、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、10%のEtOAc増分を用いてヘキサン(Hex):EtOAc=100:0〜70:30で溶離したところ、ニトロピランスピロ環式アミド(110mg、59%の収率)が黄褐色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 11.1(s,1H)、7.85〜7.89(m,1H)、7.73〜7.74(m,1H)、7.27〜7.30(d,1H、J=9.0Hz)、3.66〜3.75(m,4H)、1.97〜2.07(m,2H)、1.68〜1.72(m,1H);m/z=265(M+H)
+。
【0757】
ニトロピランスピロ環式テトラゾールの合成
【化286】
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アルゴンガス下で、ACN(1mL)中のニトロピランスピロ環式アミド(50mg、0.189mmol、1当量)の溶液に、NaN
3(50mg、0.757mmol、4当量)を一度で加えた。懸濁液を−10℃(塩水および氷)に冷却し、Tf
2O(64uL、107mg、0.378mmol、2当量)をゆっくりと滴下して加えた。反応混合物を周囲温度まで温め、3日間撹拌した。反応混合物を−10℃に再度冷却し、氷冷飽和炭酸水素ナトリウムのゆっくりとした滴下添加によってクエンチし、氷冷EtOAcで希釈した。層を分離し、有機層を水で1回洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗生成物を分取TLCによって精製し、ヘキサン:EtOAc=1:1で溶離したところ、ニトロピランスピロ環式テトラゾール(7mg、13%の収率)が青白い固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.61〜8.62(d,1H、J=2.7Hz)、8.31〜8.35(dd,1H、J=2.7Hz、9.0Hz)、7.58〜7.61(d,1H、J=9.0Hz)、3.82〜3.90(m,4H)、2.12〜2.30(m,4H);m/z=290(M+H)
+。
【0758】
ピランスピロ環式アニリンの合成
【化287】
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Parr容器に、ニトロピランスピロ環式テトラゾール(14mg、0.0484mmol)、EtOH(3mL)および20%のPd(OH)
2/C(2.8mg、重量基準で20重量%の出発ニトロ化合物)を投入したところ、懸濁液が得られた。容器を密封した、脱気し、H
2(×3)でバックフィルした。次に、容器に30psiのH
2を投入し、4時間振とうさせた。反応混合物を、セライトのパッドを通してろ過し、セライトのパッドをMeOHですすいだ。ろ液を蒸発乾固したところ、ピランスピロ環式アニリン(13mg、99%の収率)が褐色の固体として得られ、それをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 7.12〜7.15(m,1H)、7.01〜7.05(dd,1H、J=0.9Hz、8.7Hz)、5.35(bs,2H)、3.79〜3.90(m,4H)、1.97〜2.20(m,4H);m/z=260(M+H)
+。
【0759】
N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロ−N2−(2’,3’,5’,6’−テトラヒドロスピロ[ベンゾ[b]テトラゾロ[1,5−d][1,4]オキサジン−4,4’−ピラン]−8−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、ギ酸塩(化合物137)の合成
【化288】
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IPA(1mL)中の、ピランスピロ環式アニリン(13mg、0.0501mmol、1.0当量)と、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(20mg、0.0652mmol、1.3当量)と、PTSA一水和物(20mg、0.100mmol、2.0当量)との混合物を一晩加熱還流させた。周囲温度に冷ました後、粗混合物を濃縮乾固し、水、EtOAc、および1NのNaOHに取り込んだ。層を分離した。有機層を1NのNaOHで1回洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固した。粗生成物を、調整剤(modifier)としてギ酸を用いた逆相HPLCによって精製したところ、化合物137のセミギ酸塩(semi−formate)(8.2mg、29%の収率)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.27(s,1H)、8.42〜8.43(d,1H、J=1.8Hz)、8.11(s,0.5H、ギ酸−H)、7.83〜7.84(d,1H、J=3.0Hz)、7.58〜7.62(dd,1H、J=1.8Hz、9.0Hz)、7.21〜7.23(d,1H、J=8.1Hz)、7.15〜7.18(d,1H、J=9.0Hz)、6.49(s,0.5H、ギ酸−OH)、4.15〜4.20(m,1H)、3.73〜3.84(m,4H)、2.76〜2.81(m,1H)、0.83〜2.26(m,20H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.0(s);m/z=522(M+H)
+。
【0760】
実施例105:化合物138の調製
2−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−5−ニトロベンゾニトリルの合成
【化289】
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DMF(20mL)中の、2−フルオロ−5−ニトロベンゾニトリル(1.08g、6.50mmol、1当量)と、1−イソプロピルピペラジン(1.0g、7.80mmol、1.2当量)と、K
2CO
3(2.69g、19.50mmol、3当量)との混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を過剰の水とEtOAcとに分け、次に、層を分離した。水層をEtOAcで2回抽出し、組み合わされた有機層を塩水で1回洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固したところ、2−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−5−ニトロベンゾニトリル(1.76g、99%の収率)が褐色の油として得られ、それをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.49〜8.50(m,1H)、8.24〜8.29(m,1H)、7.20〜7.24(d,1H、J=9.3Hz)、3.47〜3.49(m,4H)、2.60〜2.78(m,1H)、2.55〜2.65(m,4H)、0.98〜1.00(d,6H、J=6.9Hz);m/z=275(M+H)
+。
【0761】
5−アミノ−2−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)ベンゾニトリルの合成
【化290】
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丸底フラスコに、2−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−5−ニトロベンゾニトリル(1.76g、6.42mmol)、EtOH(65mL)、および10%のPd/C(水中50%、DegussaタイプE101;355mg、重量基準で20重量%の出発ニトロ化合物)を投入した。フラスコをゴム隔膜で密封し、脱気し、H
2で満たされたバルーンからのH
2(×3)でバックフィルした。反応物を、H
2で満たされたバルーンを用いて2時間撹拌した。反応混合物を、セライトのパッドを通してろ過し、セライトのパッドをMeOHですすいだ。ろ液を蒸発乾固し、生成物を減圧下で乾燥させたところ、5−アミノ−2−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)ベンゾニトリル(1.49g、95%の収率)が黄色の固体として得られ、それをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 6.91〜6.94(m,1H)、6.78〜6.80(m,2H)、5.16(bs,1H)、2.87(bs,4H)、2.60〜2.78(m,1H)、2.55(bs,4H)、0.96〜0.99(m,6H);m/z=245(M+H)
+。
【0762】
5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)ベンゾニトリル(化合物138)の合成
【化291】
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IPA(5mL)中の、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(163mg、0.546mmol、1.0当量)と、5−アミノ−2−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)ベンゾニトリル(200mg、0.819mmol、1.5当量)と、PTSA一水和物(208mg、1.09mmol、2.0当量)との混合物を2日間加熱還流させた。周囲温度に冷ました後、粗混合物を濃縮乾固し、水、EtOAc、および1NのNaOHに取り込んだ。層を分離した。有機層を1NのNaOHで1回洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1%の2MのNH
3/MeOH増分を用いてDCM:2MのNH
3/MeOH=100:0〜95:5で溶離したところ、化合物138(195mg、71%の収率)が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.15(s,1H)、8.08〜8.09(d,1H、J=2.4Hz)、7.83〜7.84(d,1H、J=3.6Hz)、7.72〜7.76(dd,1H、J=2.4Hz、9.0Hz)、7.24〜7.27(d,1H、J=8.1Hz)、7.03〜7.06(d,1H、J=9.3Hz)、4.15〜4.20(m,1H)、2.93〜3.08(m,4H)、2.80〜2.86(m,1H)、2.52〜2.72(m,5H)、0.98〜2.32(m,23H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −166.3(s);m/z=507(M+H)
+。
【0763】
実施例106:1−(5−(4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物139)の調製
【化292】
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化合物139を、1−(5−(4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物87)の合成からの混合画分から副生成物として単離した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 7.77〜7.79(d,2H、J=7.2Hz)、7.53〜7.56(d,1H、J=9.0Hz)、6.98〜7.02(d,1H、J=12.6Hz)、5.90(bs,1H)、4.49(s,1H)、3.83〜3.94(m,3H)、3.63(s,2H)、3.56(s,3H)、2.71〜2.89(m,1H)、0.62〜2.16(m,28H);
19F NMR(282MHz;d
6−DMSO)δ −116.8(s)、−170.9(s);m/z=632(M+H)
+。
【0764】
実施例107:化合物140〜240の調製
第2のS
NArを介した化合物の合成のための一般的な手順
モノ−S
NAr生成物(50.0mg、1.0当量)を、2ドラムバイアル中で、4mlのイソプロピルアルコールに溶解させた。p−トルエンスルホン酸一水和物(1.2当量)および所望のアニリン(1.5当量)を加え、バイアルを密封した。陽極酸化アルミニウム加熱ブロックを用いて、80℃で一晩加熱した後、蓋を外すことによって溶媒を沸騰させて取り除いた。アセトニトリル/水勾配を用いて溶離しながら分取HPLCによって生成物を単離した。
【0765】
後の段階のアルキル化を介した化合物の合成のための一般的なスキームおよび手順
【化293】
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フェノール(1mmol)、ハロゲン化ヒドロキシアルキル(4mmol)およびCs
2CO
3(2.5mmol)を圧力容器に入れた。DMA(ジメチルアセトアミド)(5ml)を加え、容器を密封した。懸濁液を100℃まで加熱し、この温度で16時間撹拌した。室温に冷ました後、反応混合物をTLCおよびHPLCによって分析して、完了を確認した。DMAを蒸留して取り除き、水(10ml)を粗反応混合物に加えた。DCM(2×10ml)、EtOAc(1×10ml)による抽出、Na
2SO
4を通したろ過、減圧下での溶媒の蒸発により、粗生成物が得られた。この粗混合物をDCMに再溶解させ、シリカゲル上に吸収させた。DCMおよびMeOH(2MのNH
3)(0%〜10%の勾配)で溶離されるCombiFlash Goldカラム(球状シリカ)を用いてさらなる精製を行った。
【0766】
N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロ−N2−(4−メトキシ−3−(5−メチル−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、ビス−ギ酸塩(化合物140)の合成
【化294】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.84(s,1H)、9.13(s,1H)、8.61(s,1H)、8.09(d,J=4.8Hz、1H)、7.80〜7.69(m,1H)、7.32(d,J=9.0Hz、1H)、4.26(s,0H)、3.45〜3.28(m,1H)、3.22(s,1H)、3.04(dd,J=10.6、7.8Hz、1H)、2.38(d,J=0.6Hz、3H)、2.27(s,3H)、2.18〜1.80(m,3H)、1.65(m,2H);MS(ES)468(M+H)。
【0767】
N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロ−N2−(4−フルオロ−3−(5−メチル−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、ビス−ギ酸塩(化合物141)の合成
【化295】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.27〜9.04(m,1H)、8.42〜8.19(m,1H)、8.07(d,J=4.4Hz、1H)、8.01〜7.83(m,2H)、7.56(d,J=9.5Hz、1H)、4.40〜4.18(m,1H)、3.45〜3.31(m,1H)、3.24(s,1H)、3.04(dd,J=10.7、8.0Hz、1H)、2.34〜2.29(m,1H)、2.46(s,3H)、2.16〜1.83(m,4H)、1.81〜1.66(m,1H)、1.66〜1.51(m,2H)、1.33(s,3H)、1.19(s,3H);MS(ES)456(M+H)。
【0768】
N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロ−N2−(2−フルオロ−5−(5−メチル−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、ギ酸塩(化合物142)の合成
【化296】
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MS(ES)456(M+H)。
【0769】
N2−(3−(5−シクロプロピル−1H−テトラゾール−1−イル)−4−フルオロフェニル)−N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミン、ビス−ギ酸塩(化合物143)の合成
【化297】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.71(s,1H)、9.12(s,1H)、8.13〜7.96(m,2H)、7.96〜7.83(m,1H)、7.55(d,J=9.4Hz、1H)、4.35〜4.16(m,1H)、3.95(m,1H)、3.45〜3.30(m,1H)、3.19(d,J=10.8Hz、1H)、3.12〜2.94(m,1H)、2.37〜2.30(m,1H)、2.18〜1.84(m,4H)、1.84〜1.67(m,1H)、1.67〜1.49(m,2H)、1.33(s,3H)、1.21(s,3H)、1.19〜1.11(m,2H)、1.12〜1.04(m,2H);MS(ES)482(M+H)。
【0770】
N2−(5−(5−シクロプロピル−1H−テトラゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル)−N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミン、ビス−ギ酸塩(化合物144)の合成
【化298】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.18〜9.02(m,1H)、8.82(s,1H)、8.30(dd,J=7.0、2.6Hz、1H)、7.95(d,J=3.7Hz、1H)、7.71(d,J=7.4Hz、1H)、7.36(ddd,J=8.7、4.1、2.6Hz、1H)、4.33〜4.13(m,1H)、3.28〜3.10(m,3H)、3.12〜2.92(m,1H)、2.18〜1.82(m,5H)、1.84〜1.63(m,1H)、1.63〜1.47(m,2H)、1.31(s,3H)、1.24〜1.13(m,5H)、1.10(ddd,J=5.0、3.0、2.2Hz、2H);MS(ES)482(M+H)。
【0771】
N2−(4−クロロ−3−(5−シクロプロピル−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)−N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミン、ビス−ギ酸塩(化合物145)の合成
【化299】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.67(s,1H)、8.11(d,J=5.3Hz、1H)、8.03〜7.92(m,2H)、7.70〜7.57(m,2H)、4.24(m,1H)、3.33(dd,J=11.9、5.1Hz、1H)、3.30〜3.14(m,2H)、3.06(d,J=9.6Hz、2H)、2.14〜1.87(m,4H)、1.88〜1.69(m,2H)、1.57(q,J=12.6Hz、2H)、1.32(s,3H)、1.25(s,3H)、1.14(dt,J=8.1、2.9Hz、2H)、1.11〜1.02(m,2H);MS(ES)498(M+H)。
【0772】
5−クロロ−N2−(4−シクロプロピル−2−フルオロ−5−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)−N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、ビス−ギ酸塩(化合物146)の合成
【化300】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.87(d,J=1.0Hz、1H)、9.15〜8.97(m,1H)、8.90(s,1H)、8.02〜7.87(m,2H)、7.24〜7.13(m,1H)、4.38〜4.08(m,1H)、3.16〜2.93(m,3H)、2.24〜1.85(m,5H)、1.88〜1.51(m,2H)、1.52〜1.36(m,1H)、1.30(s,3H)、1.24(d,J=7.2Hz、1H)、1.08(s,3H)、0.76(dd,J=8.5、2.2Hz、2H)、0.63(dd,J=5.3、2.1Hz、2H);MS(ES)498(M+H)。
【0773】
5−クロロ−N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−N2−(4−メチル−3−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、ビス−ギ酸塩(化合物147)の合成
【化301】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.88(d,J=0.8Hz、1H)、9.71(d,J=4.5Hz、1H)、9.19〜9.04(m,1H)、8.16〜8.02(m,1H)、7.87〜7.73(m,2H)、7.46〜7.30(m,1H)、4.52〜4.21(m,1H)、3.90(s,1H)、3.47〜3.25(m,1H)、3.03(q,J=9.2Hz、1H)、2.22(dd,J=9.5、4.1Hz、1H)、2.03(s,3H)、2.01〜1.75(m,4H)、1.75〜1.49(m,2H)、1.34〜1.20(m,5H)、1.16(s,3H);MS(ES)454(M+H)。
【0774】
1−(5−((5−クロロ−4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)アミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、ギ酸塩(化合物148)の合成
【化302】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.17〜8.93(m,1H)、8.82(s,1H)、7.93(s,1H)、7.66(d,J=7.5Hz、1H)、7.02(d,J=11.9Hz、1H)、4.37〜4.07(m,1H)、3.61(s,3H)、3.27(m,2H)、3.14〜2.90(m,1H)、2.25〜2.03(m,2H)、2.04〜1.83(m,2H)、1.84〜1.48(m,4H)、1.29(s,3H)、1.09(s,3H)、0.84(dd,J=8.3、2.2Hz、2H)、0.75〜0.56(m,2H);MS(ES)528(M+H)。
【0775】
5−クロロ−N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−N2−(4−フルオロ−3−(5−メチル−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、ビス−ギ酸塩(化合物149)の合成
【化303】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.64(d,J=8.5Hz、1H)、9.18〜8.96(m,1H)、8.01〜7.84(m,2H)、7.65〜7.49(m,1H)、7.20(d,J=8.0Hz、1H)、4.33(dt,J=12.0、5.1Hz、1H)、3.27〜2.95(m,3H)、2.42〜2.28(m,1H)、2.27(s,3H)、2.17〜1.90(m,3H)、1.92〜1.72(m,2H)、1.73〜1.51(m,2H)、1.34(s,3H)、1.22(s,3H);MS(ES)472(M+H)。
【0776】
5−クロロ−N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−N2−(2−フルオロ−5−(5−メチル−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、ビス−ギ酸塩(化合物150)の合成
【化304】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.59(s,1H)、9.15〜8.91(m,1H)、8.03〜7.88(m,2H)、7.62〜7.41(m,1H)、7.21(d,J=8.2Hz、1H)、4.30(m,1H)、3.25〜2.92(m,3H)、2.39〜2.20(m,1H)、2.21(s,3H)、2.15〜1.94(m,3H)、1.91〜1.68(m,2H)、1.71〜1.55(m,2H)、1.31(s,3H)、1.25(s,3H);MS(ES)472(M+H)。
【0777】
5−クロロ−N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−N2−(4−メトキシ−3−(5−メチル−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、ビス−ギ酸塩(化合物151)の合成
【化305】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.38(s,1H)、8.06〜7.95(m,1H)、7.92(s,1H)、7.75(dd,J=9.1、2.7Hz、1H)、7.24(d,J=9.2Hz、1H)、6.90〜6.64(m,1H)、4.23〜4.01(m,1H)、3.74(s,3H)、3.28〜3.19(m,2H)、2.84(t,J=40.0Hz、1H)、2.36(s,3H)、2.13〜1.82(m,2H)、1.82〜1.38(m,4H)、1.25〜0.98(m,4H)、0.79(s,3H);MS(ES)484(M+H)。
【0778】
5−クロロ−N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−N2−(3−メトキシ−5−(5−メチル−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、ビス−ギ酸塩(化合物152)の合成
【化306】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.61(s,1H)、9.31〜9.04(m,1H)、8.03(d,J=0.8Hz、1H)、7.62〜7.52(m,1H)、7.24(d,J=7.3Hz、1H)、6.84(s,1H)、4.50〜4.18(m,1H)、3.78(d,J=0.8Hz、3H)、3.26〜2.93(m,3H)、2.61〜2.53(m,1H)、2.34(dd,J=10.3、4.2Hz、1H)、2.31〜2.24(m,4H)、2.17〜1.84(m,2H)、1.84〜1.49(m,3H)、1.34(s,3H)、1.21(s,3H);MS(ES)484(M+H)。
【0779】
3−((5−クロロ−4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)アミノ)ベンゾニトリル(化合物153)の合成
【化307】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.57(s,1H)、8.23〜8.14(m,1H)、7.96(d,J=0.5Hz、1H)、7.91(d,J=9.4Hz、1H)、7.39(dd,J=8.3、7.6Hz、1H)、7.30(d,J=7.6Hz、1H)、6.81(d,J=8.2Hz、1H)、4.36〜4.13(m,1H)、2.82(td,J=8.4、3.3Hz、1H)、2.55(ddd,J=11.4、5.9、2.8Hz、1H)、2.51〜2.44(m,1H)、2.28(q,J=8.5Hz、1H)、2.00(d,J=11.7Hz、1H)、1.86〜1.70(m,1H)、1.70〜1.46(m,4H)、1.32〜1.11(m,2H)、1.06(s,3H)、0.98(s,3H);MS(ES)397(M+H)。
【0780】
5−((5−クロロ−4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)アミノ)−2−メチルベンゾニトリル(化合物154)の合成
【化308】
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MS(ES)411(M+H)。
【0781】
5−((5−クロロ−4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)アミノ)−2−シクロプロピルベンゾニトリル(化合物155)の合成
【化309】
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MS(ES)437(M+H)。
【0782】
N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロ−N2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物156)の合成
【化310】
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MS(ES)446(M+H)。
【0783】
N2−(2,2−ジメチルベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミン(化合物157)の合成
【化311】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)428(M+H)。
【0784】
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物158)の合成
【化312】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 8.40(s,1H)、7.89(d,J=8.4Hz、1H)、7.79(d,J=3.8Hz、1H)、7.28(d,J=12.5Hz、1H)、7.24〜7.15(m,1H)、4.17〜4.07(m,2H)、4.07〜3.89(m,2H)、3.58(s,3H)、3.57〜3.47(m,2H)、3.19(s,3H)、2.81(dt,J=9.7、4.9Hz、1H)、2.20(q,J=9.0Hz、2H)、1.92(d,J=11.2Hz、1H)、1.78〜1.45(m,5H)、1.44〜1.30(m,2H)、1.27〜1.07(m,1H)、1.03(s,3H)、0.76(s,3H);MS(ES)546(M+H)。
【0785】
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−((3−メチルオキセタン−3−イル)メトキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物159)の合成
【化313】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 8.41(s,1H)、7.98(d,J=8.4Hz、1H)、7.80(d,J=3.8Hz、1H)、7.30(d,J=12.4Hz、1H)、7.21(d,J=8.2Hz、1H)、4.31(d,J=5.8Hz、2H)、4.17(d,J=5.8Hz、2H)、4.07〜3.89(m,2H)、3.55(d,J=2.8Hz、2H)、3.30(s,3H)、2.80(td,J=8.5、3.1Hz、1H)、2.27〜2.08(m,2H)、1.93(d,J=11.4Hz、1H)、1.77〜1.45(m,5H)、1.46〜1.29(m,1H)、1.23〜1.14(m,4H)、1.03(s,3H)、0.75(s,3H);MS(ES)572(M+H)。
【0786】
N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロ−N2−(2−フルオロ−3,4−ビス(2−メトキシエトキシ)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、ビス−TFA塩(化合物160)の合成
【化314】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.72(s,1H)、9.23〜8.98(m,2H)、8.13(d,J=5.5Hz、1H)、7.20(t,J=8.7Hz、1H)、6.90(dd,J=9.1、1.9Hz、1H)、4.19〜4.01(m,4H)、3.72〜3.62(m,2H)、3.62〜3.53(m,2H)、3.31(s,3H)、3.27(s,3H)、3.02(dd,J=10.8、8.0Hz、1H)、2.23〜2.03(m,2H)、2.03〜1.82(m,4H)、1.73(t,J=12.7Hz、2H)、1.67〜1.47(m,2H)、1.30(s,2H)、1.09(s,2H);MS(ES)520(M+H)。
【0787】
N2−(3,5−ジメトキシフェニル)−N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミン、ビス−TFA塩(化合物161)の合成
【化315】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)416(M+H)。
【0788】
5−クロロ−N2−(3,5−ジメトキシフェニル)−N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、ビス−TFA塩(化合物162)の合成
【化316】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)432(M+H)。
【0789】
5−クロロ−N2−(3−(5−シクロプロピル−1H−テトラゾール−1−イル)−4−フルオロフェニル)−N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、ビス−TFA塩(化合物163)の合成
【化317】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)498(M+H)。
【0790】
5−クロロ−N2−(5−(5−シクロプロピル−1H−テトラゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル)−N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、ビス−ギ酸塩(化合物164)の合成
【化318】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)498(M+H)。
【0791】
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−((3−(ヒドロキシメチル)オキセタン−3−イル)メトキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、ビス−ギ酸塩(化合物165)の合成
【化319】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)588(M+H)。
【0792】
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−(オキセタン−3−イルメトキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、ビス−ギ酸塩(化合物166)の合成
【化320】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 8.42(s,1H)、8.21(s,1H)、7.96〜7.84(m,1H)、7.79(td,J=2.9、1.5Hz、1H)、7.30(d,J=12.3Hz、1H)、7.26〜7.17(m,1H)、4.57(dd,J=8.0、6.0Hz、1H)、4.27(t,J=6.0Hz、1H)、4.18(d,J=6.0Hz、1H)、4.08〜3.85(m,3H)、3.56(s,3H)、2.95〜2.77(m,1H)、2.37〜2.15(m,3H)、1.94(d,J=11.6Hz、1H)、1.79〜1.49(m,4H)、1.49〜1.34(m,1H)、1.31〜1.13(m,2H)、1.06(s,3H)、0.79(s,3H);MS(ES)558(M+H)。
【0793】
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−(オキセタン−2−イルメトキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、ビス−ギ酸塩(化合物167)の合成
【化321】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)558(M+H)。
【0794】
5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−ヒドロキシベンゾニトリル(化合物168)の合成
【化322】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 11.01〜10.10(m,1H)、8.99(s,1H)、7.91(d,J=2.5Hz、1H)、7.82(s,1H)、7.65(dd,J=9.1、2.5Hz、1H)、7.31〜7.16(m,1H)、6.88(dd,J=9.0、1.9Hz、1H)、4.26〜4.06(m,1H)、2.88(d,J=11.7Hz、1H)、2.55(s,1H)、2.45〜2.19(m,1H)、2.02(d,J=11.7Hz、1H)、1.91〜1.72(m,2H)、1.72〜1.53(m,3H)、1.46(t,J=11.9Hz、1H)、1.35〜1.14(m,2H)、1.09(s,3H)、1.00(s,3H);MS(ES)397(M+H)。
【0795】
1−(2−((1,4−ジオキサン−2−イル)メトキシ)−5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、ビス−TFA塩(化合物169)の合成
【化323】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)588(M+H)。
【0796】
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メトキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、ビス−TFA塩(化合物170)の合成
【化324】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)586(M+H)。
【0797】
3−(4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−5−フルオロ−2−(4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−テトラゾール−1−イル)フェノキシ)−2−オキソプロパン酸、ビス−TFA塩(化合物171)の合成
【化325】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)574(M+H)。
【0798】
5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(2−メトキシエトキシ)ベンゾニトリル(化合物172)の合成
【化326】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.12(s,1H)、8.09(d,J=2.7Hz、1H)、7.88〜7.70(m,2H)、7.24(d,J=7.8Hz、1H)、7.11(d,J=9.3Hz、1H)、4.22〜4.12(m,2H)、3.70〜3.61(m,2H)、3.31(d,J=0.9Hz、3H)、2.83(td,J=8.4、3.3Hz、1H)、2.59〜2.49(m,1H)、2.35〜2.20(m,1H)、2.07〜1.95(m,1H)、1.83〜1.69(m,1H)、1.66〜1.53(m,2H)、1.51〜1.30(m,2H)、1.27〜1.03(m,3H)、0.97(s,3H);MS(ES)455(M+H)。
【0799】
5−(4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−((3−メチルオキセタン−3−イル)メトキシ)ベンゾニトリル(化合物173)の合成
【化327】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)481(M+H)。
【0800】
5−(4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−((3−(ヒドロキシメチル)オキセタン−3−イル)メトキシ)ベンゾニトリル(化合物174)の合成
【化328】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)497(M+H)。
【0801】
5−(4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−(オキセタン−3−イルメトキシ)ベンゾニトリル(化合物175)の合成
【化329】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)467(M+H)。
【0802】
5−(4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−(オキセタン−2−イルメトキシ)ベンゾニトリル(化合物176)の合成
【化330】
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MS(ES)467(M+H)。
【0803】
2−((1,4−ジオキサン−2−イル)メトキシ)−5−(4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾニトリル(化合物177)の合成
【化331】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)497(M+H)。
【0804】
5−(4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メトキシ)ベンゾニトリル(化合物178)の合成
【化332】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)495(M+H)。
【0805】
5−(4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−(オキセタン−3−イルオキシ)ベンゾニトリル、ギ酸塩(化合物179)の合成
【化333】
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MS(ES)453(M+H)。
【0806】
2−ブロモ−5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)ベンゾニトリル(化合物180)の合成
【化334】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.53(s,1H)、8.32(d,J=2.6Hz、1H)、7.90(d,J=3.8Hz、1H)、7.80(dd,J=9.0、2.7Hz、1H)、7.63(d,J=9.0Hz、1H)、7.37(d,J=8.8Hz、1H)、4.15(tdt,J=12.2、8.3、4.3Hz、1H)、2.83(td,J=8.3、3.2Hz、1H)、2.60〜2.47(m,1H)、2.28(q,J=8.7Hz、2H)、2.08〜1.96(m,1H)、1.77(td,J=10.8、10.3、4.9Hz、1H)、1.70〜1.52(m,3H)、1.45(t,J=12.1Hz、1H)、1.31〜1.09(m,2H)、1.07(s,3H)、0.98(s,3H);MS(ES)459(M+H)。
【0807】
5−((5−クロロ−4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)アミノ)−2−シクロプロピル−4−フルオロベンゾニトリル(化合物181)の合成
【化335】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 8.77(s,1H)、8.10(d,J=7.9Hz、1H)、7.90(s,1H)、6.96(d,J=12.2Hz、1H)、6.74(d,J=8.0Hz、1H)、4.15〜3.96(m,1H)、2.89〜2.74(m,1H)、2.46〜2.33(m,1H)、2.34〜2.18(m,1H)、2.17〜2.03(m,1H)、1.98〜1.84(m,1H)、1.84〜1.68(m,1H)、1.59(ddt、J=14.0、10.0、7.2Hz、2H)、1.51〜1.36(m,2H)、1.29〜1.06(m,4H)、1.04(s,3H)、0.83(s,3H)、0.81〜0.77(m,2H);MS(ES)455(M+H)。
【0808】
5−クロロ−N2−(4−クロロ−3−(5−シクロプロピル−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)−N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物182)の合成
【化336】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.81(s,1H)、8.28(d,J=2.5Hz、1H)、7.98(s,1H)、7.83(dd,J=9.0、2.6Hz、1H)、7.65(d,J=9.0Hz、1H)、6.86(d,J=8.2Hz、1H)、4.19〜3.97(m,1H)、2.79(d,J=6.2Hz、1H)、2.22(d,J=8.6Hz、1H)、1.98〜1.86(m,2H)、1.81(tt,J=8.1、4.8Hz、1H)、1.75〜1.43(m,5H)、1.25〜1.10(m,3H)、1.10〜1.05(m,2H)、1.04(s,3H)、0.79〜0.70(m,3H);MS(ES)514(M+H)。
【0809】
5−クロロ−N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−N2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物183)の合成
【化337】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 8.88(s,1H)、7.90(s,1H)、7.01(s,2H)、6.59(d,J=8.2Hz、1H)、4.36〜4.14(m,1H)、3.72(s,6H)、3.59(s,3H)、2.93〜2.77(m,1H)、2.46〜2.20(m,2H)、2.07〜1.91(m,1H)、1.88〜1.70(m,1H)、1.71〜1.42(m,3H)、1.36〜1.13(m,3H)、1.07(s,3H)、0.91(s,3H);MS(ES)462(M+H)。
【0810】
エチル2−(4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−5−フルオロ−2−(4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−テトラゾール−1−イル)フェノキシ)プロパノエート(化合物184)の合成
【化338】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 8.45(s,1H)、7.92(t,J=8.4Hz、1H)、7.80(d,J=3.7Hz、1H)、7.24(s,1H)、7.17(dd,J=12.4、2.7Hz、1H)、5.08〜4.93(m,1H)、4.10(q,J=7.1Hz、3H)、4.06〜3.93(m,1H)、3.59(s,3H)、2.99〜2.75(m,1H)、2.54〜2.51(m,1H)、2.44〜2.08(m,1H)、2.07〜1.87(m,1H)、1.86〜1.50(m,8H)、1.38(d,J=6.7Hz、3H)、1.15(td,J=7.1、0.8Hz、3H)、1.07(s,3H)、0.81(s,3H);MS(ES)588(M+H)。
【0811】
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−((2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、ギ酸塩(化合物185)の合成
【化339】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 8.40(d,J=6.1Hz、1H)、8.19(s,1H)、7.84〜7.70(m,2H)、7.27(dd,J=7.6、3.9Hz、1H)、6.91(dd,J=12.6、3.5Hz、1H)、4.64〜4.53(m,1H)、4.07(d,J=15.2Hz、1H)、3.59(s,3H)、3.42(dt,J=7.7、5.1Hz、2H)、3.20〜3.02(m,1H)、2.96〜2.77(m,1H)、2.78〜2.61(m,1H)、2.52(s,1H)、2.10〜1.97(m,2H)、1.91(ddt、J=11.0、7.2、3.9Hz、1H)、1.84〜1.65(m,3H)、1.56(m,1H)、1.50〜1.21(m,2H)、1.17(s,3H)、1.01(s,3H);MS(ES)572(M+H)。
【0812】
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、ギ酸塩(化合物186)の合成
【化340】
[この文献は図面を表示できません]
化合物186は、化合物77のギ酸塩である:
1H NMR(300MHz、d6−DMSO)δ 8.39(s,1H)、7.89(d,J=8.4Hz、1H)、7.79(d,J=3.8Hz、1H)、7.28(d,J=12.5Hz、1H)、7.18(d,J=7.9Hz、1H)、4.71(t,J=5.6Hz、1H)、4.03(t,J=4.9Hz、2H)、3.97(dd,J=7.8、4.0Hz、1H)、3.65〜3.53(m,5H)、3.34(m,1H)、2.80(dd,J=8.4、5.4Hz、1H)、2.27〜2.09(m,2H)、2.05(s,1H)、1.92(d,J=11.4Hz、1H)、1.68(dd,J=11.1、6.6Hz、1H)、1.62〜1.45(m,3H)、1.37(t,J=12.2Hz、1H)、1.27〜1.05(m,1H)、1.03(s,3H)、0.75(s,3H);
19F NMR(300MHz、d6−DMSO)δ −116.5、−166.8;MS(ES)532(M+H)。
【0813】
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メトキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、TFA塩(化合物187)の合成
【化341】
[この文献は図面を表示できません]
化合物187は、化合物170のモノ−TFA塩である;MS(ES)586(M+H)。
【0814】
1−(2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、TFA塩(化合物188)の合成
【化342】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)562(M+H)。
【0815】
5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゾニトリル、ギ酸塩(化合物189)の合成
【化343】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.19(s,1H)、8.16(d,J=2.7Hz、1H)、7.92(d,J=3.8Hz、1H)、7.83(dd,J=9.2、2.7Hz、1H)、7.33(d,J=8.1Hz、1H)、7.20(d,J=9.3Hz、1H)、4.24(qd,J=7.4、3.8Hz、1H)、4.15(t,J=5.0Hz、2H)、3.79(t,J=5.0Hz、2H)、2.92(td,J=8.5、3.4Hz、1H)、2.70〜2.58(m,2H)、2.38(q,J=8.5Hz、1H)、2.09(d,J=12.0Hz、1H)、1.96〜1.79(m,1H)、1.79〜1.59(m,3H)、1.52(t,J=12.2Hz、1H)、1.44〜1.18(m,2H)、1.15(s,3H)、1.06(s,3H);MS(ES)441(M+H)。
【0816】
5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)ベンゾニトリル、ギ酸塩(化合物190)の合成
【化344】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.13(s,1H)、8.12〜8.05(m,1H)、7.85(dd,J=3.8、0.8Hz、1H)、7.75(dd,J=9.2、2.7Hz、1H)、7.29(d,J=8.4Hz、1H)、7.12(d,J=9.2Hz、1H)、4.17(dd,J=5.5、3.8Hz、2H)、3.79〜3.69(m,2H)、3.64〜3.54(m,2H)、3.48〜3.40(m,2H)、3.23(s,3H)、2.92(td,J=8.7、3.6Hz、1H)、2.76〜2.61(m,1H)、2.46〜2.33(m,1H)、2.05(d,J=11.9Hz、1H)、1.83(td,J=11.2、10.5、4.3Hz、1H)、1.65(dd,J=12.2、5.4Hz、4H)、1.50(t,J=12.3Hz、1H)、1.38〜1.14(m,2H)、1.11(s,3H)、1.04(s,3H);MS(ES)499(M+H)。
【0817】
(3S,4R,5R)−2−(4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−5−フルオロ−2−(4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−テトラゾール−1−イル)フェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリイルトリアセテート(化合物191)の合成
【化345】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)746(M+H)。
【0818】
1−(2−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物192)の合成
【化346】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)559(M+H)。
【0819】
1−(2−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−5−((2−(ジメチルアミノ)エチル)(4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物193)の合成
【化347】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)630(M+H)。
【0820】
1−(2−(2−(ジエチルアミノ)エトキシ)−5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、TFA塩(化合物194)の合成
【化348】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 8.99(s,1H)、8.03〜7.90(m,2H)、7.82(d,J=8.3Hz、1H)、7.39(d,J=12.1Hz、1H)、4.46〜4.32(m,2H)、4.18(s,1H)、3.60(s,3H)、3.47(d,J=4.6Hz、2H)、3.43〜3.24(m,2H)、3.13(dt,J=11.3、5.8Hz、2H)、3.07〜2.93(m,1H)、2.27(s,1H)、2.19〜2.04(m,1H)、2.05〜1.81(m,3H)、1.80〜1.49(m,3H)、1.32(s,3H)、1.24〜1.06(m,9H);MS(ES)587(M+H)。
【0821】
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−(2−モルホリノエトキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物195)の合成
【化349】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 8.39(s,1H)、7.88(d,J=8.4Hz、1H)、7.79(d,J=3.8Hz、1H)、7.28(d,J=12.5Hz、1H)、7.20(d,J=7.9Hz、1H)、4.10(t,J=5.5Hz、2H)、4.06〜3.86(m,2H)、3.58(d,J=0.8Hz、3H)、3.54〜3.44(m,4H)、3.42〜3.22(m,3H)、2.93〜2.76(m,1H)、2.56(t,J=5.4Hz、2H)、2.41〜2.30(m,4H)、2.30〜2.17(m,2H)、1.93(d,J=11.4Hz、1H)、1.79〜1.47(m,4H)、1.38(t,J=12.3Hz、1H)、1.31〜1.11(m,1H)、1.04(s,3H)、0.77(s,3H);MS(ES)601(M+H)。
【0822】
4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェノール(化合物196)の合成
【化350】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.75(s,1H)、9.06(s,1H)、8.05(d,J=2.6Hz、1H)、7.82(d,J=3.8Hz、1H)、7.61(dd,J=9.0、2.6Hz、1H)、7.17(dd,J=8.0、1.4Hz、1H)、6.99(d,J=8.9Hz、1H)、4.07(dp,J=12.1、4.0Hz、1H)、2.79(td,J=8.2、3.7Hz、1H)、2.22(q,J=8.6Hz、1H)、2.16〜2.05(m,1H)、2.01〜1.88(m,1H)、1.77〜1.63(m,1H)、1.64〜1.49(m,3H)、1.39(t,J=12.3Hz、1H)、1.25〜1.05(m,2H)、1.02(s,3H)、0.76(s,3H);MS(ES)440(M+H)。
【0823】
(3S,4R,5R)−2−(2−シアノ−4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)フェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリイルトリアセテート(化合物197)の合成
【化351】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)655(M+H)。
【0824】
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、TFA塩(化合物198)の合成
【化352】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 8.92(s,1H)、7.94(d,J=4.2Hz、2H)、7.69(d,J=8.4Hz、1H)、7.33(d,J=12.2Hz、1H)、4.20〜4.09(m,2H)、3.63(dd,J=5.7、3.5Hz、2H)、3.58(s,3H)、3.52〜3.43(m,2H)、3.43〜3.34(m,2H)、3.20(s,3H)、3.09〜2.90(m,1H)、2.30〜2.17(m,2H)、2.17〜2.04(m,1H)、2.03〜1.77(m,4H)、1.76〜1.48(m,4H)、1.30(s,3H)、1.11(s,3H);MS(ES)590(M+H)。
【0825】
1−(2−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、ビス−TFA塩(化合物199)の合成
【化353】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)562(M+H)。
【0826】
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、TFA塩(化合物200)の合成
【化354】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)546(M+H)。
【0827】
5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(2−ヒドロキシプロポキシ)ベンゾニトリル、ギ酸塩(化合物201)の合成
【化355】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)455(M+H)。
【0828】
N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロ−N2−(4−(2−メトキシエトキシ)−3−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、ギ酸塩(化合物202)の合成
【化356】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.72(d,J=0.7Hz、1H)、9.21(s,1H)、8.21(d,J=2.6Hz、1H)、7.84(d,J=3.8Hz、0H)、7.70(dd,J=9.1、2.6Hz、1H)、7.24(dd,J=8.6、3.7Hz、2H)、4.20〜4.13(m,2H)、4.13〜4.00(m,1H)、3.61〜3.53(m,2H)、3.20(s,3H)、2.82(td,J=8.3、3.7Hz、1H)、2.23(dq,J=20.1、9.7、9.1Hz、2H)、2.02〜1.90(m,1H)、1.80〜1.65(m,1H)、1.66〜1.51(m,3H)、1.41(t,J=12.2Hz、1H)、1.30〜1.06(m,2H)、1.04(s,3H)、0.78(s,3H);MS(ES)498(M+H)。
【0829】
N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロ−N2−(4−((3−メチルオキセタン−3−イル)メトキシ)−3−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、ギ酸塩(化合物203)の合成
【化357】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.74(s,1H)、9.22(s,1H)、8.23(d,J=2.6Hz、1H)、7.85(d,J=3.8Hz、1H)、7.71(dd,J=9.1、2.7Hz、1H)、7.28(d,J=9.2Hz、1H)、7.23(d,J=7.8Hz、1H)、4.33(d,J=5.8Hz、2H)、4.19(d,J=5.9Hz、2H)、4.06(d,J=1.1Hz、2H)、2.79(td,J=8.1、3.7Hz、1H)、2.22(q,J=8.4Hz、1H)、2.15〜2.01(m,1H)、2.01〜1.87(m,1H)、1.78〜1.63(m,1H)、1.63〜1.47(m,4H)、1.47〜1.30(m,1H)、1.26〜1.17(m,1H)、1.15(s,3H)、1.07(d,J=11.7Hz、1H)、1.03(s,3H)、0.75(s,3H);MS(ES)524(M+H)。
【0830】
(3−((4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェノキシ)メチル)オキセタン−3−イル)メタノール、ギ酸塩(化合物204)の合成
【化358】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.72(s,1H)、9.23(s,1H)、8.21(d,J=2.6Hz、1H)、8.18(s,1H)、7.86(d,J=3.8Hz、1H)、7.72(dd,J=9.1、2.7Hz、1H)、7.28(d,J=9.2Hz、1H)、4.31〜4.23(m,4H)、4.17(s,2H)、3.49(s,2H)、2.89(td,J=8.3、4.3Hz、1H)、2.45〜2.21(m,2H)、2.07〜1.92(m,1H)、1.84〜1.55(m,5H)、1.47(t,J=12.3Hz、1H)、1.35〜1.10(m,2H)、1.08(s,3H)、0.83(s,3H);MS(ES)540(M+H)。
【0831】
2−(4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェノキシ)エタン−1−オール(化合物205)の合成
【化359】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.84(s,1H)、9.19(s,1H)、8.23(d,J=2.6Hz、1H)、7.84(d,J=3.8Hz、1H)、7.70(dd,J=9.1、2.7Hz、1H)、7.24(d,J=9.2Hz、1H)、4.08(t,J=4.8Hz、2H)、3.72〜3.58(m,2H)、2.86〜2.74(m,1H)、2.41(q,J=1.9Hz、1H)、2.29〜2.10(m,2H)、1.93(s,1H)、1.79〜1.48(m,4H)、1.38(t,J=12.2Hz、1H)、1.27〜1.05(m,2H)、1.02(s,3H)、0.76(s,3H);MS(ES)484(M+H)。
【0832】
1−(4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェノキシ)プロパン−2−オール、ギ酸塩(化合物206)の合成
【化360】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.92(s,1H)、9.27(s,1H)、8.35(s,1H)、8.31(dd,J=2.7、1.1Hz、1H)、7.92(d,J=3.8Hz、1H)、7.77(dd,J=9.1、2.7Hz、1H)、7.30(d,J=9.2Hz、1H)、4.25〜4.07(m,1H)、4.01〜3.91(m,2H)、2.95〜2.82(m,1H)、2.63(p,J=1.8Hz、1H)、2.52〜2.48(m,1H)、2.38〜2.15(m,2H)、2.10〜1.97(m,1H)、1.86〜1.71(m,1H)、1.73〜1.56(m,2H)、1.54〜1.38(m,1H)、1.35〜1.15(m,2H)、1.14〜1.07(m,6H)、0.83(s,2H);MS(ES)498(M+H)。
【0833】
N4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロ−N2−(4−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)−3−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物207)の合成
【化361】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.74(d,J=0.5Hz、1H)、9.20(s,1H)、8.23(d,J=2.6Hz、1H)、7.88〜7.80(m,1H)、7.70(dd,J=9.1、2.6Hz、1H)、7.28〜7.16(m,2H)、4.23〜4.14(m,2H)、4.07(dp,J=12.0、3.9Hz、1H)、3.70〜3.62(m,2H)、3.53〜3.44(m,2H)、3.43〜3.37(m,2H)、3.37〜3.29(m,1H)、3.20(d,J=0.4Hz、3H)、2.79(td,J=8.2、3.5Hz、1H)、2.28〜2.06(m,2H)、2.02〜1.89(m,1H)、1.78〜1.63(m,1H)、1.63〜1.49(m,2H)、1.47〜1.29(m,1H)、1.26〜1.04(m,2H)、1.02(s,3H)、0.75(s,3H);MS(ES)542(M+H)。
【0834】
4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−メトキシフェノール(化合物208)の合成
【化362】
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MS(ES)402(M+H)。
【0835】
5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−(トリフルオロメチル)プロポキシ)ベンゾニトリル、ギ酸塩(化合物209)の合成
【化363】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.21(d,J=3.5Hz、1H)、8.14(d,J=2.7Hz、1H)、7.87(d,J=3.7Hz、1H)、7.77(dd,J=9.2、2.8Hz、1H)、7.38(d,J=7.9Hz、1H)、7.23(d,J=9.3Hz、1H)、4.49(d,J=8.1Hz、2H)、4.32〜4.11(m,2H)、3.76(s,1H)、3.03(td,J=9.2、8.7、4.6Hz、1H)、2.98〜2.83(m,2H)、2.70〜2.51(m,2H)、2.23〜2.05(m,1H)、1.91(t,J=7.2Hz、1H)、1.84〜1.65(m,3H)、1.66〜1.51(m,1H)、1.51〜1.24(m,2H)、1.17(s,3H)、1.12(s,3H);MS(ES)577(M+H)。
【0836】
5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(2−ヒドロキシエトキシ−1,1,2,2−d4)ベンゾニトリル、ギ酸塩(化合物210)の合成
【化364】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.11(s,1H)、8.08(d,J=2.7Hz、1H)、7.84(d,J=3.9Hz、1H)、7.74(dd,J=9.3、2.8Hz、1H)、7.29〜7.20(m,1H)、7.11(d,J=9.2Hz、1H)、4.83(s,1H)、4.25〜4.06(m,1H)、2.84(td,J=8.3、3.1Hz、1H)、2.55(dt,J=3.8、2.1Hz、0H)、2.39〜2.22(m,1H)、2.09〜1.95(m,1H)、1.78(dq,J=10.7、5.3、4.1Hz、1H)、1.71〜1.51(m,3H)、1.44(t,J=12.2Hz、1H)、1.32〜1.11(m,2H)、1.07(s,3H)、0.98(s,3H);MS(ES)445(M+H)。
【0837】
2−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−5−((4−((2,3−ジヒドロキシプロピル)((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)ベンゾニトリル、TFA塩(化合物211)の合成
【化365】
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MS(ES)545(M+H)。
【0838】
2−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)ベンゾニトリル、TFA塩(化合物212)の合成
【化366】
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MS(ES)471(M+H)。
【0839】
5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(3−ヒドロキシプロポキシ)ベンゾニトリル、TFA塩(化合物213)の合成
【化367】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.64(s,1H)、9.44(d,J=12.9Hz、1H)、8.11(d,J=7.4Hz、1H)、8.02(dd,J=3.6、1.8Hz、1H)、7.98(d,J=2.7Hz、1H)、7.76(dd,J=9.2、2.7Hz、1H)、7.17(d,J=9.3Hz、1H)、4.28(ddd,J=12.3、8.1、4.4Hz、1H)、4.13(t,J=6.2Hz、2H)、3.56(t,J=6.2Hz、2H)、3.50〜3.28(m,2H)、3.05(tt,J=17.2、7.9Hz、1H)、2.33(dd,J=12.8、3.5Hz、1H)、2.15(dt,J=12.0、5.6Hz、1H)、2.10〜1.78(m,7H)、1.78〜1.55(m,4H)、1.35(s,3H)、1.31(s,3H);MS(ES)455(M+H)。
【0840】
3−(4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェノキシ)プロパン−1,2−ジオール、TFA塩(化合物214)の合成
【化368】
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MS(ES)514(M+H)。
【0841】
3−(4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェノキシ)プロパン−1−オール、TFA塩(化合物215)の合成
【化369】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)498(M+H)。
【0842】
2−(4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−メトキシフェノキシ)エタン−1−オール(化合物216)の合成
【化370】
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MS(ES)446(M+H)。
【0843】
2−(4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−メトキシフェノキシ)エタン−1,1,2,2−d4−1−オール(化合物217)の合成
【化371】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)450(M+H)。
【0844】
3−(4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェノキシ)プロパン−1−オール(化合物218)の合成
【化372】
[この文献は図面を表示できません]
化合物218は、化合物215の遊離塩基である。
【0845】
5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(2−ヒドロキシエトキシ−1,1,2,2−d4)ベンゾニトリル(化合物219)の合成
【化373】
[この文献は図面を表示できません]
化合物219は、化合物210)の遊離塩基である;MS(ES)445(M+H)。
【0846】
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物220)の合成
【化374】
[この文献は図面を表示できません]
化合物220は、化合物200の遊離塩基である;MS(ES)546(M+H)。
【0847】
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシエトキシ−1,1,2,2−d4)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物221)の合成
【化375】
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MS(ES)536(M+H)。
【0848】
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−((R)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物222)の合成
【化376】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 8.38(s,2H)、7.88(d,J=8.3Hz、1H)、7.78(d,J=3.8Hz、1H)、7.27〜7.14(m,3H)、4.07〜3.78(m,2H)、3.58(s,3H)、3.34〜3.16(m,2H)、2.82(dt,J=9.6、4.8Hz、2H)、2.21(dt,J=14.3、7.2Hz、2H)、2.02〜1.75(m,1H)、1.76〜1.46(m,4H)、1.45〜1.29(m,1H)、1.28〜1.08(m,2H)、1.04(s,3H)、0.92〜0.83(m,1H)、0.80(d,J=6.8Hz、3H)、0.76(s,3H);MS(ES)560(M+H)。
【0849】
2−(4−((5−クロロ−4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェノキシ)エタン−1−オール(化合物223)の合成
【化377】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 9.89(s,1H)、9.50(s,1H)、9.09(s,1H)、8.15〜8.09(m,1H)、7.72(dd,J=9.1、2.7Hz、1H)、7.30(dd,J=9.2、0.9Hz、1H)、7.22(d,J=7.7Hz、1H)、4.11(ddd,J=5.1、4.1、2.0Hz、2H)、3.73〜3.64(m,2H)、3.12〜2.94(m,1H)、2.56〜2.50(m,1H)、2.37〜2.27(m,2H)、2.19〜1.87(m,4H)、1.82(d,J=13.0Hz、1H)、1.77〜1.51(m,3H)、1.32(s,3H)、1.18(s,3H);MS(ES)500(M+H)。
【0850】
3−(4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(1H−テトラゾール−1−イル)フェノキシ)プロパン−1−オール、ギ酸塩(化合物224)の合成
【化378】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)498(M+H)。
【0851】
1−(2−(3−(ベンジルオキシ)シクロブトキシ)−5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物225)の合成
【化379】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)648(M+H)。
【0852】
tert−ブチル(2−(4−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−5−フルオロ−2−(4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−テトラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)カルバメート(化合物226)の合成
【化380】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)631(M+H)。
【0853】
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−(3−ヒドロキシシクロブトキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物227)の合成
【化381】
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1H NMR(300MHz、クロロホルム−d)δ 8.43(d,J=8.6Hz、1H)、7.68(d,J=3.2Hz、1H)、7.19(s,1H)、6.85(d,J=3.2Hz、1H)、6.58(d,J=12.4Hz、1H)、4.93〜4.82(m,1H)、4.77(tq,J=9.4、3.4、2.8Hz、1H)、4.51(tt,J=6.9、4.8Hz、1H)、4.11(dtd、J=12.1、7.9、4.2Hz、1H)、3.63(d,J=2.7Hz、5H)、2.99(td,J=8.7、3.1Hz、1H)、2.56〜2.17(m,4H)、1.92〜1.57(m,5H)、1.54〜1.34(m,3H)、1.16(s,3H)、1.14〜1.04(m,1H)、0.92(s,3H)、0.88〜0.71(m,1H);MS(ES)558(M+H)。
【0854】
1−(2−(2−アミノエトキシ)−5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物228)の合成
【化382】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 8.40(s,1H)、7.88(d,J=8.4Hz、1H)、7.79(d,J=3.7Hz、1H)、7.27(d,J=12.5Hz、1H)、7.23〜7.14(m,1H)、4.09〜3.88(m,4H)、3.59(s,3H)、2.81(t,J=5.4Hz、3H)、2.20(p,J=7.2、6.2Hz、2H)、1.99〜1.85(m,1H)、1.78〜1.47(m,4H)、1.45〜1.31(m,1H)、1.28〜1.08(m,1H)、1.03(s,3H)、0.75(s,3H);MS(ES)531(M+H)。
【0855】
5−((5−クロロ−4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(2−ヒドロキシプロポキシ)ベンゾニトリル、ギ酸塩(化合物229)の合成
【化383】
[この文献は図面を表示できません]
MS(ES)471(M+H)。
【0856】
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、ギ酸塩(化合物230)の合成
【化384】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 8.44(s,1H)、8.19(s,1H)、7.91(dd,J=8.4、1.9Hz、1H)、7.80(d,J=3.8Hz、1H)、7.37(d,J=12.3Hz、1H)、7.30〜7.19(m,1H)、4.31〜4.17(m,1H)、4.15(d,J=4.1Hz、2H)、4.08〜3.89(m,1H)、3.57(s,3H)、2.86(td,J=8.4、3.3Hz、1H)、2.29(q,J=8.6Hz、2H)、1.93(dd,J=8.9、5.5Hz、1H)、1.81〜1.50(m,4H)、1.41(t,J=12.3Hz、1H)、1.22(qd,J=12.2、11.6、8.0Hz、1H)、1.06(s,3H)、0.80(s,3H);MS(ES)600(M+H)。
【0857】
1−(2−(2−アミノエトキシ)−5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、ギ酸塩(化合物231)の合成
【化385】
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化合物231は、化合物228のギ酸塩である。
【0858】
1−(5−((5−クロロ−4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物232)の合成
【化386】
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MS(ES)504(M+H)。
【0859】
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−((S)−2−メトキシプロポキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物233)の合成
【化387】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 8.39(d,J=1.4Hz、1H)、7.91(d,J=8.4Hz、1H)、7.79(d,J=3.8Hz、1H)、7.27(d,J=12.5Hz、1H)、7.23〜7.16(m,1H)、4.07〜3.85(m,2H)、3.58(s,3H)、3.55〜3.39(m,3H)、2.80(td,J=8.4、3.1Hz、1H)、2.27〜2.09(m,2H)、1.91(d,J=11.7Hz、1H)、1.76〜1.45(m,4H)、1.38(t,J=12.2Hz、1H)、1.28〜1.07(m,1H)、1.03(d,J=2.1Hz、3H)、1.02(s,3H)、0.75(s,3H)。
【0860】
1−(5−((4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)((S)−2−メトキシプロピル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−((S)−2−メトキシプロポキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物234)の合成
【化388】
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MS(ES)632(M+H)。
【0861】
1−(5−((5−クロロ−4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−((S)−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、ギ酸塩(化合物235)の合成
【化389】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 8.65(s,1H)、8.15(s,1H)、7.88(s,1H)、7.71(d,J=8.3Hz、1H)、7.28(d,J=12.3Hz、1H)、6.77(d,J=7.9Hz、1H)、4.07(s,1H)、3.95〜3.74(m,3H)、3.59(s,3H)、3.01(td,J=8.8、4.3Hz、1H)、2.68(s,1H)、2.56(q,J=8.2、7.4Hz、1H)、1.95(d,J=12.3Hz、1H)、1.90〜1.63(m,4H)、1.63〜1.47(m,2H)、1.45〜1.23(m,2H)、1.13(s,3H)、1.02(d,J=5.7Hz、3H)、0.90(s,3H);MS(ES)562(M+H)。
【0862】
1−(5−((5−クロロ−4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、ギ酸塩、ジアステレオマーの混合物(化合物236)の合成
【化390】
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化合物236は、化合物235のジアステレオマーのラセミ混合物である。
【0863】
1−(5−((5−クロロ−4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、ギ酸塩(化合物237)の合成
【化391】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 8.62(s,1H)、8.27(s,1H)、7.86(s,1H)、7.75(d,J=8.3Hz、1H)、7.29(d,J=12.3Hz、1H)、6.66(d,J=8.1Hz、1H)、4.52〜3.89(m,4H)、3.59(s,3H)、2.81(td,J=8.6、3.3Hz、1H)、2.32〜2.12(m,3H)、2.05〜1.79(m,2H)、1.78〜1.40(m,4H)、1.40〜1.07(m,2H)、1.03(s,3H)、0.75(s,3H);MS(ES)548(M+H)。
【0864】
1−(5−((5−クロロ−4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−((S)−2−メトキシプロポキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、ギ酸塩(化合物238)の合成
【化392】
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MS(ES)576(M+H)。
【0865】
1−(5−((5−クロロ−4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)((S)−2−メトキシプロピル)アミノ)ピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−((S)−2−メトキシプロポキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、ギ酸塩(化合物239)の合成
【化393】
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MS(ES)648(M+H)。
【0866】
1−(5−((5−クロロ−4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン(化合物240)の合成
【化394】
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1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ 8.56(s,1H)、7.81(s,1H)、7.75(d,J=8.3Hz、1H)、7.19(d,J=12.3Hz、1H)、6.61(d,J=8.1Hz、1H)、4.51(s,1H)、3.92(d,J=14.0Hz、1H)、3.66(s,2H)、3.53(s,3H)、2.75(td,J=8.4、3.1Hz、1H)、2.22〜2.03(m,2H)、1.90〜1.76(m,1H)、1.73〜1.35(m,5H)、1.05(d,J=2.6Hz、2H)、0.99(s,6H)、0.97(s,3H)、0.68(s,3H);MS(ES)576(M+H)。
【0867】
実施例108:化合物241〜314の調製
化合物241〜314の調製のための代表的なビルディングブロックの合成が、以下に記載される。
8−アミノ−2,4,4−トリメチル−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサジン−1−オンの合成
【化395】
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2−アミノ−4−ニトロフェノール(5g)、エチル2−ブロモ−2−メチルプロパノエート(5.77mL、1.2当量)、およびK
2CO
3(6.7g、1.5当量)をDMF(50ml)に懸濁した。反応混合物を70℃で一晩加熱した。次に、混合物を水(200mL)およびEtOAc(150mL)で希釈した。EtOAc層を水(2×150mL)で洗浄し、蒸発させた。残渣を、Combiflashクロマトグラフィー(ヘキサン中のEtOAc=10〜100%)によって精製したところ、2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(3.45g)が得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 11.00(s,1H)、7.84(dd,J=2.4、8.7Hz、1H)、7.74(d,J=2.4Hz、1H)、7.14(d,J=8.7Hz、1H)、1.45(s,6H)。
【0868】
2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(3.4g)およびローソン試薬(6.19g、1.0当量)をトルエン(100ml)に懸濁した。反応混合物を1時間還流させた。次に、混合物を蒸発させた。残渣を、Combiflashクロマトグラフィー(ヘキサン中のEtOAc=0〜100%)によって精製したところ、2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−チオン(3g、82%の収率)が得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 12.92(s,1H)、7.93(m,2H)、7.19(d,J=9.9Hz、1H)、1.59(s,6H)。
【0869】
2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−チオン(3g)およびエチルヒドラジンカルボキシレート(3.94g、3.0当量)をエタノール(50ml)に懸濁した。反応混合物を6時間還流させた。黄色の沈殿物をろ過し、エーテルで洗浄したところ、エチル2−(2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3−イル)ヒドラジン−1−カルボキシレート(3.37g、87%の収率)が得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.76(s,1H)、9.25(s,1H)、7.78〜7.71(m,2H)、7.07(d,J=8.7Hz、1H)、4.08(q,J=7.2Hz、2H)、1.44(s,6H)、1.20(t,J=6.9Hz、3H)。
【0870】
エチル2−(2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3−イル)ヒドラジン−1−カルボキシレート(300mg)をDMF(3ml)に溶解させた。反応混合物を200℃で10分間マイクロ波にかけた。反応溶液を蒸発させたところ、4,4−ジメチル−8−ニトロ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサジン−1−オンが得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 12.32(s,1H)、8.98(d,J=3.0Hz、1H)、8.96(dd,J=2.7、9.0Hz、1H)、7.32(d,J=8.7Hz、1H)、1.62(s,6H)。
【0871】
4,4−ジメチル−8−ニトロ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサジン−1−オン、ヨードメタン(73μL、1.2当量)をDMF(4mL)に溶解させた。水素化ナトリウム(58mg、油中60%の懸濁液、1.5当量)を氷浴中で溶液に加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。水(15mL)を反応物に加えた。白色の沈殿物をろ過し、水で洗浄したところ、2,4,4−トリメチル−8−ニトロ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサジン−1−オン(249mg、2工程で92%の収率)が得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.95(d,J=2.7Hz、1H)、8.10(dd,J=2.7、8.7Hz、1H)、7.32(d,J=8.7Hz、1H)、3.40(s,3H)、1.63(s,6H)。
【0872】
2,4,4−トリメチル−8−ニトロ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサジン−1−オン(249mg)および10%のPd−Cをメタノール(5mL)に懸濁した。反応混合物を、一晩、H
2雰囲気(1気圧)下で、室温で撹拌した。触媒をセライト上でろ過して取り除き、メタノール(5×20mL)で洗浄した。ろ液を蒸発させたところ、8−アミノ−2,4,4−トリメチル−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサジン−1−オン(245mg、定量的(quant))が得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 7.41(d,J=1.8Hz、1H)、6.75(dd,J=9.9Hz、1H)、6.36(dd,J=1.5、8.4Hz、1H)、5.08(s,2H)、3.36(s,3H)、1.49(s,6H)。
【0873】
8−アミノ−2−メチルスピロ[ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサジン−4,3’−オキセタン]−1(2H)−オンおよび9−アミノ−4−ヒドロキシ−2,4−ジメチル−4,5−ジヒドロベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサゼピン−1(2H)−オンの合成
【化396】
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2,2−ビス(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(7.8g)およびローソン試薬(7.8g、1.2当量)をトルエン(100ml)に懸濁した。反応混合物を4時間還流させた。次に、混合物を蒸発させた。残渣を、Combiflashクロマトグラフィー(ヘキサン中のEtOAc=0〜80%)によって精製したところ、2,2−ビス(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−チオン(4.6g)が得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 13.07(s,1H)、7.97(dd,J=2.7、9.0Hz、1H)、7.92(d,J=2.4Hz、1H)、7.15(d,J=9.0Hz、1H)、4.36(d,J=10.8Hz、2H)、4.03(d,J=10.8Hz、2H)、0.78(s,18H)、0.08(s,6H)、0.00(s,6H)。
【0874】
2,2−ビス(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−チオン(4.6g)およびエチルヒドラジンカルボキシレート(2.88g、3.0当量)をエタノール(50ml)に懸濁した。反応混合物を3日間還流させた。次に、混合物を蒸発させた。残渣を、Combiflashクロマトグラフィー(ヘキサン中のEtOAc=0〜80%)によって精製したところ、エチル2−(2,2−ビス(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3−イル)ヒドラジン−1−カルボキシレート(4g)が得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.85(s,1H)、9.35(s,1H)、7.78(dd,J=2.7、8.7Hz、1H)、7.72(d,J=3.3Hz、1H)、7.07(d,J=8.4Hz、1H)、4.18(q,J=6.9Hz、2H)、4.01(s,4H)、1.29(t,J=6.9Hz、3H)、0.80(s,18H)、0.04(s,6H)、0.00(s,6H)。
【0875】
エチル2−(2,2−ビス(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3−イル)ヒドラジン−1−カルボキシレート(4g)をDMF(34ml)に溶解させた。反応混合物を200℃で10分間マイクロ波にかけた。反応溶液を蒸発させたところ、4,4−ビス(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−8−ニトロ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサジン−1−オンが得られた。
【0876】
4,4−ビス(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−8−ニトロ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサジン−1−オンおよびヨードメタン(0.626mL)をDMFに溶解させた。炭酸セシウム(4.13g)を溶液に加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。水(250mL)を反応物に加えた。水溶液をEtOAc(2×200mL)で抽出した。有機層を蒸発させたところ、4,4−ビス(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−2−メチル−8−ニトロ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサジン−1−オンが得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.09(d,J=2.7Hz、1H)、8.18(dd,J=2.7、9.0Hz、1H)、7.37(d,J=8.4Hz、1H)、4.15(s,4H)、3.52(s,3H)、0.76(s,18H)、0.04(s,6H0、0.00(s,6H)。
【0877】
4,4−ビス(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−2−メチル−8−ニトロ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサジン−1−オン(3g)をTHF(15mL)に溶解させた。THF溶液中1.0MのTBAFを加えた(14mL、2.5当量)。反応溶液を室温で1時間撹拌し、次に、蒸発させた。残渣を、Combiflashクロマトグラフィー(ジクロロメタン中のメタノール=0〜20%)によって精製したところ、4,4−ビス(ヒドロキシメチル)−2−メチル−8−ニトロ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサジン−1−オン(1.6g)が得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.01(d,J=3.0Hz、1H)、8.06(dd,J=2.7、8.7Hz、1H)、7.27(d,J=9.0Hz、1H)、5.34(t,J=5.7Hz、2H)、4.81(d,J=6.0Hz、4H)、3.42(s,3H)。
【0878】
4,4−ビス(ヒドロキシメチル)−2−メチル−8−ニトロ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサジン−1−オン(1.6g)およびピリジン(0.84mL、2当量)を無水ジクロロメタン(100mL)に溶解させた。氷浴中で、塩化トシル(1.2g、1.2当量)を反応溶液に何回かに分けて加えた。反応物を、氷浴中で、一晩、室温になるまで撹拌した。次に、トリエチルアミン(1.5mL、2当量)およびさらなる塩化トシル(500mg、0.5当量)を加え、室温で一晩撹拌した。LCMSにより、出発材料と、モノ−トシル化生成物と、ビス−トシル化生成物との混合物が示された。反応溶液を蒸発させた。残渣を、Combiflashクロマトグラフィー(ヘキサン中のEtOAc=20〜100%)によって精製したところ、(4−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−8−ニトロ−1−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサジン−4−イル)メチル4−メチルベンゼンスルホネートが得られた。m/z=462.83(M+H)
+。
【0879】
(4−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−8−ニトロ−1−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサジン−4−イル)メチル4−メチルベンゼンスルホネート(1.1g)を無水THF(100mL)に溶解させた。氷浴中で、ヘキサン中2.5Mのn−ブチル リチウム(1.05mL、1.1当量)を反応物に加えた。溶液を0℃で室温になるまで反応させ、次に、3時間還流させた。溶媒を減圧下で除去した。残渣を、EtOAc(100mL)と5%の炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)とに分けた。水層をEtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層を蒸発させ、Combiflashクロマトグラフィー(ヘキサン中のEtOAc=20〜100%)によって精製したところ、2−メチル−8−ニトロスピロ[ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサジン−4,3’−オキセタン]−1(2H)−オン(150mg、異性体a、m/z=290.92(M+H)
+)および2−メチル−9−ニトロ−5H−スピロ[ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサゼピン−4,2’−オキシラン]−1(2H)−オン(250mg、異性体b、m/z=290.92(M+H)
+)が得られた。
【0880】
8−アミノ−2−メチルスピロ[ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサジン−4,3’−オキセタン]−1(2H)−オンの合成
【化397】
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2−メチル−8−ニトロスピロ[ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサジン−4,3’−オキセタン]−1(2H)−オン(150mg)および10%のPd−Cをメタノール(10mL)に懸濁した。反応混合物を、1時間にわたってH2雰囲気(30psi)下で、室温で振とうした。触媒をセライト上でろ過して取り除き、メタノール(5×50mL)で洗浄した。ろ液を蒸発させたところ、8−アミノ−2−メチルスピロ[ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサジン−4,3’−オキセタン]−1(2H)−オン(120mg)が得られた。m/z=261.16(M+H)
+。
【0881】
9−アミノ−4−ヒドロキシ−2,4−ジメチル−4,5−ジヒドロベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサゼピン−1(2H)−オンの合成
【化398】
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2−メチル−9−ニトロ−5H−スピロ[ベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサゼピン−4,2’−オキシラン]−1(2H)−オン(250mg)および10%のPd−Cをメタノール(10mL)に懸濁した。反応混合物を、1時間にわたってH
2雰囲気(30psi)下で、室温で振とうした。触媒をセライト上でろ過して取り除き、メタノール(5×50mL)で洗浄した。ろ液を蒸発させたところ、9−アミノ−4−ヒドロキシ−2,4−ジメチル−4,5−ジヒドロベンゾ[b][1,2,4]トリアゾロ[4,3−d][1,4]オキサゼピン−1(2H)−オン(200mg)が得られた。m/z=263.12(M+H)
+。
【0882】
化合物241〜314を調製するのに使用され得るさらなるビルディングブロックおよびカップリング反応が、本明細書の実施例に記載される。
【0883】
5−フルオロ−N2−(2−フルオロ−5−メトキシ−3−(5−メチル−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、TFA塩(化合物241)の合成
【化399】
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1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.12(br,1H)、8.90(s,1H)、7.96(d,J=3.6Hz、1H)、7.76(m,2H)、7.01(m,1H)、4.26(br,1H)、3.76(s,3H)、3.37(m,2H)、3.07(m,1H)、2.33〜2.29(m,1H)、2.08〜1.94(m,4H)、1.71〜1.55(m,3H)、1.33(s,3H)、1.25(s,3H);m/z=486.41(M+H)
+。
【0884】
5−フルオロ−N2−(2−フルオロ−3−メトキシ−5−(5−メチル−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、TFA塩(化合物242)の合成
【化400】
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1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.14(br,1H)、8.85(s,1H)、7.94(d,J=3.3Hz、1H)、7.71(m,2H)、7.20(dd,J=2.7、6.6Hz、1H)、4.20(br,1H)、3.87(s,3H)、3.36(m,2H)、3.02(m,1H)、2.55(s,3H)、2.25(m,1H)、1.97(m,4H)、1.59(m,3H)、1.31(s,3H)、1.14(s,3H);m/z=486.41(M+H)
+。
【0885】
5−フルオロ−N2−(2,6−ジフルオロ−3−メトキシ−5−(5−メチル−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、TFA塩(化合物243)の合成
【化401】
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1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.13(br,1H)、8.90(s,1H)、7.91(d,J=3.9Hz、1H)、7.77(m,1H)、7.68(m,1H)、4.14(br,1H)、3.90(s,3H)、3.35(m,2H)、3.07(m,1H)、2.51(s,3H)、2.25(m,1H)、1.98(m,4H)、1.60〜1.55(m,3H)、1.31(s,3H)、1.17(s,3H);m/z=504.43(M+H)
+。
【0886】
5−フルオロ−N2−(1H−2,4−ジヒドロン−2,4,4−トリメチル−[1,2,4]トリアゾロ[3,4−c][1,4]ベンズオキサジン−1−オン−8−イル)−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物248)の合成
【化402】
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1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.10(s,1H)、8.57(d,J=2.1Hz、1H)、7.81(d,J=4.2Hz、1H)、7.33(dd,J=2.7、9.0Hz、1H)、7.15(d,J=7.8Hz、1H)、6.93(d,J=8.7Hz、1H)、4.24(s,1H)、3.37(s,3H)、2.79(t,1H)、2.38(m,1H)、2.18(q,J=8.4Hz、1H)、1.96(d,J=12.9Hz、1H)、1.70(m,1H)、1.56(s,5H)、1.48(s,3H)、1.35〜1.08(m,4H)、1.00(s,3H)、0.78(s,3H);m/z=509.04(M+H)
+。
【0887】
5−フルオロ−N2−(2−フルオロ−5−(5−メチル−1H−テトラゾール−1−イル)−4−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物249)の合成
【化403】
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1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 8.50(s,1H)、7.98(d,J=8.4Hz、1H)、7.79(d,J=3.9Hz、1H)、7.21(d,J=8.7Hz、1H)、7.03(d,J=12.0Hz、1H)、5.32(p,J=5.1Hz、1H)、4.86(t,J=6.6Hz、2H)、4.35(t,J=5.7Hz、2H)、3.94(m,1H)、2.77(m,1H)、2.43(s,3H)、2.21(q,J=8.4Hz、1H)、2.04(m,1H)、1.87(d,J=12.6Hz、1H)、1.68〜1.47(m,4H)、1.34(t,J=12.0Hz、1H)、1.22〜1.04(m,2H)、1.01(s,3H)、0.70(s,3H);m/z=528.38(M+H)
+。
【0888】
5−フルオロ−N2−(1H−2,4−ジヒドロン−4,4−ジメチル−2−(3−クロロプロパノール−2−イル)[1,2,4]トリアゾロ[3,4−c][1,4]ベンズオキサジン−1−オン−8−イル)−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、2つのジアステレオマー(化合物250)の合成
【化404】
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1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.11(s,2H)、8.64(d,J=2.4Hz、1H)、8.55(d,J=2.4Hz、1H)、7.82(d,J=3.9Hz、2H)、7.43(d,J=6.0Hz、1H)、7.34(d,J=11.4Hz、1H)、7.14(d,J=6.9Hz、2H)、6.94(d,J=8.7Hz、2H)、5.08(q,J=6.6Hz、2H)、4.33(m,2H)、4.24(br,2H)、3.95(m,2H)、3.83(m,2H)、3.63(m,4H)、2.78(m,2H)、2.22(m,2H)、1.92(m,2H)、1.76(m,2H)、1.59(s,7H)、1.57(s,7H)、1.51(s,3H)、1.48(s,3H)、1.29〜1.15(m,6H)、1.01(s,3H)、0.98(s,3H)、0.85(s,3H)、0.81(s,3H);m/z=586.95(M+H)
+。
【0889】
5−フルオロ−N2−(1H−2,4−ジヒドロン−4,4−ジメチル−2−(オキセタン−3−イル)[1,2,4]トリアゾロ[3,4−c][1,4]ベンズオキサジン−1−オン−8−イル)−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物251)の合成
【化405】
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1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.11(s,1H)、8.58(d,J=1.8Hz、1H)、7.81(d,J=3.9Hz、1H)、7.32(d,J=8.7Hz、1H)、7.14(d,J=8.1Hz、1H)、6.95(d,J=9.0Hz、1H)、5.39(p,J=6.9Hz、1H)、4.83(t,J=6.9Hz、4H)、4.20(br,1H)、2.78(t,1H)、2.30(m,1H)、2.13(q,J=8.4Hz、1H)、1.94(d,J=9.3Hz、1H)、1.76(m,1H)、1.62(s,6H)、1.53(s,3H)、1.33〜1.09(m,3H)、0.97〜0.99(s,3H)、0.75(s,3H);m/z=551.50(M+H)
+。
【0890】
4−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−5−フルオロ−2−(5−メチル−1H−テトラゾール−1−イル)フェノール、ベシル酸塩(化合物252)の合成
【化406】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 10.95(s,1H)、9.03(br,1H)、8.77(br,1H)、7.93(d,J=4.5Hz、1H)、7.71(d,J=8.4Hz、1H)、6.96(d,J=11.4Hz、1H)、4.15(br,1H)、3.04(m,1H)、2.39(s,3H)、2.24(d,J=11.1Hz、1H)、2.11(m,1H)、1.96(m,4H)、1.83〜1.48(m,4H)、1.31(s,3H)、1.12(s,3H);m/z=472.49(M+H)
+。
【0891】
N5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)−6−フルオロ−N2−メチルベンゾ[d]オキサゾール−2,5−ジアミン、ギ酸塩(化合物253)の合成
【化407】
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1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 8.18(s,1H)、7.78(d,J=3.6Hz、1H)、7.71(d,J=5.1Hz、1H)、7.51(d,J=7.5Hz、1H)、7.31(d,J=9.9Hz、1H)、7.21(m,1H)、4.06(br,1H)、2.96(br,1H)、2.85(d,J=4.5Hz、3H)、1.99(m,1H)、1.85(m,1H)、1.68(m,4H)、1.45〜1.21(m,4H)、1.12(s,3H)、0.92(s,3H);m/z=444.43(M+H)
+。
【0892】
N5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)−6−フルオロ−N2−メチルベンゾ[d]オキサゾール−2,5−ジアミン、ベシル酸塩(化合物254)の合成
【化408】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 7.92(m,1H)、7.80(m,1H)、7.57(d,J=7.8Hz、2H)、7.49(d,J=6.6Hz、1H)、7.40(d,J=9.9Hz、1H)、7.28(m,3H)、4.12(br,1H)、3.02(br,1H)、2.86(d,J=4.2Hz、3H)、2.25(m,1H)、2.07(m,1H)、1.92(m,4H)、1.57(m,4H)、1.31(s,3H)、1.10(s,3H);m/z=444.42(M+H)
+。
【0893】
N2−(5−(5−シクロプロピル−1H−テトラゾール−1−イル)−2−フルオロ−4−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−5−フルオロ−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物255)の合成
【化409】
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1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 8.51(s,1H)、8.10(d,J=8.4Hz、1H)、7.81(d,J=3.9Hz、1H)、7.23(d,J=7.8Hz、1H)、7.04(d,J=12.0Hz、1H)、5.33(p,J=5.1Hz、1H)、4.88(t,J=6.9Hz、2H)、4.40(d,J=5.7Hz、2H)、3.96(m,1H)、2.77(m,1H)、2.19(q,J=8.1Hz、1H)、1.99(m,1H)、1.87(m,2H)、1.67〜1.32(m,5H)、1.16〜1.07(m,6H)、1.01(s,3H)、0.68(s,3H);m/z=554.52(M+H)
+。
【0894】
4−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−(5−シクロプロピル−1H−テトラゾール−1−イル)−5−フルオロフェノール、TFA塩(化合物256)の合成
【化410】
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1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 10.88(s,1H)、9.30(br,1H)、8.60(br,1H)、7.89(d,J=4.2Hz、1H)、7.75(d,J=7.8Hz、1H)、6.96(d,J=11.7Hz、1H)、4.14(m,1H)、3.01(m,1H)、2.25(m,1H)、1.97〜1.46(m,8H)、1.32(m,5H)、1.13〜1.02(m,7H);m/z=498.42(M+H)
+。
【0895】
N2−(5−(5−シクロプロピル−1H−テトラゾール−1−イル)−2−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)−5−フルオロ−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、TFA塩(化合物257)の合成
【化411】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 11.79(s,1H)、10.54(br,1H)、8.65(s,1H)、7.88(d,J=8.4Hz、1H)、7.82(d,J=3.6Hz、1H)、5.35(p,J=6.4Hz、1H)、4.06(m,1H)、3.00(m,1H)、2.25〜1.86(m,9H)、1.66(d,J=6.6Hz、6H)、1.38〜1.02(m,12H);m/z=540.65(M+H)
+。
【0896】
5−フルオロ−N2−(2−フルオロ−5−(5−(メチルアミノ)−1H−テトラゾール−1−イル)−4−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物258)の合成
【化412】
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1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 8.45(s,1H)、8.04(d,J=8.4Hz、1H)、7.81(d,J=3.9Hz、1H)、7.23(d,J=8.7Hz、1H)、6.95(d,J=12.3Hz、1H)、6.67(m,1H)、5.28(m,1H)、4.83(t,J=6.6Hz、2H)、4.39(m,2H)、4.00(m,1H)、2.84(d,J=4.5Hz、3H)、2.78(m,1H)、2.25〜1.88(m,4H)、1.57〜1.22(m,6H)、1.02(s,3H)、0.73(s,3H);m/z=543.65(M+H)
+。
【0897】
1−(3−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−1H−テトラゾール−5−チオール、ギ酸塩(化合物259)の合成
【化413】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.30(s,1H)、8.85(br,1H)、8.49(s,1H)、7.88(d,J=3.6Hz、1H)、7.50(d,J=6.0Hz、1H)、7.24(m,3H)、4.29(m,1H)、3.00(m,1H)、2.86(t,1H)、2.30〜1.35(m,8H)、1.17(s,3H)、1.15(d,J=14.1Hz、1H)、1.00(s,3H);m/z=455.95(M+H)
+。
【0898】
1−(3−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物260)の合成
【化414】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.33(s,1H)、8.26(s,1H)、7.92(d,J=3.9Hz、1H)、7.56(m,1H)、7.34(m,4H)、4.36(m,1H)、2.99(br,1H)、2.25〜1.60(m,10H)、1.29(s,3H)、1.23(s,3H);m/z=439.96(M+H)
+。
【0899】
5−フルオロ−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)−N2−(3−(5−(メチルチオ)−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物261)の合成
【化415】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、cdcl
3)δ 8.41(s,1H)、7.93(m,1H)、7.81(d,J=3.0Hz、1H)、7.43(t,J=8.1Hz、1H)、7.38(d,J=3.0Hz、1H)、7.19(m,1H)、7.14(d,J=7.8Hz、1H)、5.19(br,1H)、4.40(br,1H)、3.41(br,1H)、2.83(s,3H)、2.40(d,J=12.6Hz、1H)、2.00(m,3H)、1.89(d,J=9.3Hz、1H)、1.61(br,4H)、1.46(s,3H)、1.20(s,3H);m/z=469.95(M+H)
+。
【0900】
5−フルオロ−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)−N2−(3−(5−(オキセタン−3−イルチオ)−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物262)の合成
【化416】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.54(s,1H)、8.20(s,1H)、7.89(d,J=3.6Hz、1H)、7.76(d,J=8.4Hz、1H)、7.46(t,J=8.1Hz、1H)、7.33(d,J=8.7Hz、1H)、7.09(d,J=7.8Hz、1H)、5.03(m,2H)、4.90(p,J=6.3Hz、1H)、4.57(q,J=5.7Hz、2H)、4.06(br,1H)、2.79(m,1H)、2.21〜1.98(m,3H)、1.56(m,4H)、1.40(t,J=12.3Hz、1H)、1.18〜1.07(m,2H)、1.02(s,3H)、0.72(s,3H);m/z=511.96(M+H)
+。
【0901】
2−(1−(3−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−1H−テトラゾール−5−イルチオ)プロパン−1,3−ジオール(化合物263)の合成
【化417】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.33(s,1H)、8.24(s,1H)、7.87(d,J=3.9Hz、1H)、7.73(m,1H)、7.34(m,2H)、7.25(d,J=7.2Hz、1H)、5.18(m,1H)、4.28(dd,J=5.7、15.3Hz、1H)、4.19(br,1H)、4.01(m,1H)、3.64(m,2H)、3.52(m,1H)、2.82(m,1H)、2.24(m,1H)、1.98(m,1H)、1.77(m,1H)、1.59(m,3H)、1.38(t,J=11.4Hz、1H)、1.19(m,2H)、1.04(s,3H)、0.87(s,3H);m/z=530.27(M+H)
+。
【0902】
2−(1−(3−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−1H−テトラゾール−5−イルチオ)−3−アミノプロパン−1−オール、ベシル酸塩(化合物264)の合成
【化418】
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1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.38(s,1H)、9.13(br,1H)、8.18(s,1H)、7.94(s,1H)、7.74(s,1H)、7.36(d,1H)、5.24(br,1H)、4.33(br,5H)、3.68(br,2H)、2.04(m,5H)、1.62(m,4H)、1.32(s,3H)、1.29(s,3H);m/z=529.44(M+H)
+。
【0903】
1−(3−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−(オキセタン−3−イル)−1H−テトラゾール−5(4H)−オン、ギ酸塩(化合物265)の合成
【化419】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.36(s,1H)、8.24(t,J=2.1Hz、1H)、7.87(d,J=3.9Hz、1H)、7.73(d,J=8.1Hz、1H)、7.39〜7.25(m,3H)、5.47(p,J=6.9Hz、1H)、4.93(d,J=6.9Hz、4H)、4.17(m,1H)、2.83(m,1H)、2.41(m,1H)、2.24(q,J=8.4Hz、1H)、1.99(d,J=12.3Hz、1H)、1.75(m,1H)、1.59(m,3H)、1.39(t,J=12.3Hz、1H)、1.19(m,2H)、1.05(s,3H)、0.86(s,3H);m/z=495.98(M+H)
+。
【0904】
2−(1−(3−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−1H−テトラゾール−5−イルチオ)エタノール、ベシル酸塩(化合物266)の合成
【化420】
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1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.55(s,1H)、9.07(br,1H)、8.04(s,1H)、7.97(d,1H)、7.83(d,1H)、7.65(d,1H)、7.48(t,J=8.1Hz、1H)、7.12(d,J=8.1Hz、1H)、5.10(t,1H)、4.28(br,1H)、3.71(q,J=6.3Hz、2H)、3.43(t,J=6.0Hz、2H)、3.07(br,1H)、2.03(m,6H)、1.60(m,4H)、1.33(s,3H)、1.22(s,3H);m/z=500.31(M+H)
+。
【0905】
1−(3−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−(2−ヒドロキシエチル)−1H−テトラゾール−5(4H)−オン、ギ酸塩(化合物267)の合成
【化421】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.34(s,1H)、8.22(s,1H)、7.88(d,J=3.6Hz、1H)、7.74(d,J=6.0Hz、1H)、7.33(m,3H)、5.00(br,1H)、4.19(br,1H)、4.01(t,J=5.1Hz、2H)、3.74(t,2H)、2.87(m,1H)、2.32(m,1H)、2.02(m,1H)、1.79(,1H)、1.63(m,3H)、1.41(t,J=13.8Hz、1H)、1.21(m,2H)、1.07(s,3H)、0.91(s,3H);m/z=484.34(M+H)
+。
【0906】
5−フルオロ−N2−(1H−2,4−ジヒドロン−2−(2−ヒドロキシエチル)−4,4−ジメチル−[1,2,4]トリアゾロ[3,4−c][1,4]ベンズオキサジン−1−オン−8−イル)−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物268)の合成
【化422】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.10(s,1H)、8.56(d,J=2.4Hz、1H)、7.81(d,J=3.6Hz、1H)、7.37(dd,J=2.7、9.3Hz、1H)、7.15(d,J=7.8Hz、1H)、6.93(d,J=8.7Hz、1H)、4.82(t,J=5.7Hz、1H)、4.22(br,1H)、3.75(q,J=5.4Hz、2H)、3.64(q,J=5.4Hz、2H)、2.79(t,1H)、2.38(m,1H)、2.20(q,J=8.7Hz、1H)、1.95(d,J=11.1Hz、1H)、1.74(m,1H)、1.56(s,6H)、1.49(s,3H)、1.35〜1.13(m,3H)、1.01(s,3H)、0.81(s,3H);m/z=539.37(M+H)
+。
【0907】
5−フルオロ−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)−N2−(3−(5−(メチルスルホニル)−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、TFA塩(化合物269)の合成
【化423】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 11.47(s,1H)、9.59(s,1H)、8.13(d,1H)、7.96(d,J=3.6Hz、1H)、7.52(m,2H)、7.28(d,1H)、4.34(br,1H)、3.72(br,2H)、3.28(d,J=3.9Hz、3H)、2.13(m,5H)、1.88(m,4H)、1.50(s,3H)、1.44(s,3H);m/z=501.93(M+H)
+。
【0908】
5−フルオロ−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)−N2−(3−(5−(メチルスルフィニル)−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、TFA塩(化合物270)の合成
【化424】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 11.69(s,1H)、10.42(s,1H)、8.84(d,J=5.7Hz、1H)、8.74(br,1H)、7.96(s,1H)、7.86(d,J=9.0Hz、1H)、7.58(t,J=8.1Hz、1H)、7.50(d,J=8.4Hz、1H)、4.34(br,1H)、4.24(s,3H)、4.05(m,1H)、3.71(m,2H)、2.07(m,6H)、1.81(m,2H)、1.40(s,3H)、1.37(s,3H);m/z=486.31(M+H)
+。
【0909】
2−(1−(3−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−1H−テトラゾール−5−イルチオ)エタノール(化合物271)の合成
【化425】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.53(s,1H)、8.22(s,1H)、7.89(d,J=3.6Hz、1H)、7.71(d,J=8.4Hz、1H)、7.44(t,J=8.1Hz、1H)、7.32(d,J=8.1Hz、1H)、7.06(d,J=7.5Hz、1H)、5.10(t,J=5.4Hz、1H)、4.08(br,1H)、3.70(q,J=5.7Hz、2H)、3.39(q,J=6.3Hz、2H)、2.79(m,1H)、2.21(m,1H)、1.98(m,2H)、1.56(m,4H)、1.40(t,J=12.6Hz、1H)、1.17(m,2H)、1.02(s,3H)、0.70(s,3H);m/z=500.27(M+H)
+。
【0910】
1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−メチルフェニル)−1H−テトラゾール−5(4H)−オン、ベシル酸塩(化合物272)の合成
【化426】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.26(s,1H)、7.88(d,J=3.9Hz、1H)、7.84(s,1H)、7.42(d,1H)、7.21(d,J=8.7Hz、1H)、4.18(br,1H)、3.15(m,1H)、2.78(m,2H)、2.12(d,1H)、2.05(s,3H)、1.92(m,5H)、1.46(m,2H)、1.24(s,3H)、1.12(s,3H);m/z=454.31(M+H)
+。
【0911】
1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−メチルフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン、HCl塩(化合物273)の合成
【化427】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.26(s,1H)、9.06(br,1H)、7.92(d,J=3.6Hz、1H)、7.78(d,J=8.4Hz、1H)、7.66(s,1H)、7.58(d,J=7.5Hz、1H)、7.26(d,J=8.1Hz、1H)、4.33(m,1H)、3.62(s,3H)、3.36(s,2H)、3.08(p,J=9.0Hz、1H)、2.33(d,J=14.1Hz、1H)、2.08(s,3H)、1.96(m,5H)、1.61(m,2H)、1.34(s,3H)、1.31(m,3H);m/z=468.01(M+H)
+。
【0912】
1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−メチルフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物274)の合成
【化428】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.29(s,1H)、7.94(s,1H)、7.85(d,J=3.6Hz、1H)、7.62(d,J=8.7Hz、1H)、7.24(d,J=9.3Hz、2H)、4.06(m,1H)、3.61(s,3H)、2.83(t,1H)、2.22(m,2H)、2.05(s,3H)、1.98(d,J=8.4Hz、1H)、1.58(m,4H)、1.43(t,J=12.3Hz、1H)、1.21(m,2H)、1.05(s,3H)、0.83(s,3H);m/z=468.01(M+H)
+。
【0913】
1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチル)−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物275)の合成
【化429】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.26(s,1H)、7.87〜7.84(m,2H)、7.70(dd,J=1.8、8.4Hz、1H)、7.23(d,J=8.1Hz、2H)、5.03(t,J=5.4Hz、1H)、4.10(m,1H)、4.01(t,J=5.4Hz、2H)、3.75(q,J=5.4Hz、2H)、2.83(dt,J=3.3、8.7Hz、1H)、2.25(q,J=8.1Hz、2H)、2.05(s,3H)、1.96(d,1H)、1.72(m,1H)、1.59(m,3H)、1.42(t,J=12.6Hz、1H)、1.19(m,2H)、1.05(s,3H)、0.87(s,3H);m/z=497.99(M+H)
+。
【0914】
1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−メチルフェニル)−4−(オキセタン−3−イル)−1H−テトラゾール−5(4H)−オン、ギ酸塩(化合物276)の合成
【化430】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.26(s,1H)、7.84(d,J=3.6Hz、2H)、7.71(d,J=10.5Hz、1H)、7.23(d,J=8.4Hz、2H)、5.48(t,J=6.9Hz、1H)、4.95(d,J=6.6Hz、4H)、4.09(m,1H)、2.83(m,1H)、2.25(m,2H)、2.07(s,3H)、1.95(m,1H)、1.71(m,1H)、1.57(m,3H)、1.42(m,1H)、1.17(m,2H)、1.05(s,3H)、0.85(s,3H);m/z=509.97(M+H)
+。
【0915】
1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシフェニル)−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物277)の合成
【化431】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.22(s,1H)、7.99(d,J=2.4Hz、1H)、7.94(d,J=3.9Hz、1H)、7.71(dd,J=2.7、9.0Hz、1H)、7.45(d,1H)、7.20(d,J=9.0Hz、1H)、4.25(m,1H)、3.79(s,3H)、3.18(m,1H)、2.79(m,2H)、2.22(d,1H)、1.87(m,5H)、1.48(m,2H)、1.30(s,3H)、1.15(s,3H);m/z=470.30(M+H)
+。
【0916】
1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン、HCl塩(化合物278)の合成
【化432】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.11(s,1H)、9.06(br,1H)、7.90(d,J=3.6Hz、1H)、7.77(dd,J=2.7、8.7Hz、1H)、7.71(d,J=3.0Hz、1H)、7.53(d,J=8.7Hz、1H)、7.14(d,J=9.0Hz、1H)、4.31(m,1H)、3.73(s,3H)、3.60(s,3H)、3.36(m,2H)、3.06(t,J=9.9Hz、1H)、2.32(d,J=13.8Hz、1H)、2.08〜1.95(m,5H)、1.68〜1.56(m,2H)、1.33(s,3H)、1.28(s,3H);m/z=483.95(M+H)
+。
【0917】
1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物279)の合成
【化433】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.17(s,1H)、8.03(s,1H)、7.83(d,J=4.2Hz、1H)、7.63(d,J=8.4Hz、1H)、7.22(d,J=8.7Hz、1H)、7.14(d,J=9.0Hz、1H)、4.05(m,1H)、3.71(s,3H)、3.60(s,3H)、2.82(t,1H)、2.21(m,2H)、1.96(d,1H)、1.57(m,5H)、1.18(m,2H)、1.05(s,3H)、0.81(s,3H);m/z=483.97(M+H)
+。
【0918】
1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチル)−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物280)の合成
【化434】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.11(s,1H)、7.93(s,1H)、7.90(s,1H)、7.83(d,J=3.6Hz、1H)、7.72(d,J=7.2Hz、1H)、7.19(brd,1H)、7.13(d,J=9.3Hz、1H)、5.04(t,J=5.4Hz、1H)、4.11(m,1H)、3.98(d,J=5.4Hz、2H)、3.75(q,J=5.4Hz、2H)、3.71(s,3H)、2.82(m,1H)、2.26(m,2H)、1.99(d,1H)、1.59(m,4H)、1.42(t,J=13.5Hz、1H)、1.20(m,2H)、1.06(s,3H)、0.86(s,3H);m/z=514.33(M+H)
+。
【0919】
5−フルオロ−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)−N2−(4−メチル−3−(5−(メチルチオ)−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物281)の合成
【化435】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.43(s,1H)、8.06(m,1H)、7.86(m,1H)、7.61(m 1H)、7.35(m,2H)、3.29(s,3H)、2.73(s,3H)、1.86(m,6H)、1.56(m,5H)、1.22(s,3H)、1.04(s,3H);m/z=484.36(M+H)
+。
【0920】
2−(1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−メチルフェニル)−1H−テトラゾール−5−イルチオ)エタノール(化合物282)の合成
【化436】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.42(s,1H)、8.02(s,1H)、7.86(d,J=3.9Hz、1H)、7.64(d,J=8.1Hz、1H)、7.31(m,2H)、5.10(t,J=5.4Hz、1H)、4.02(m,1H)、3.68(q,J=6.0Hz、2H)、3.38(t,J=6.9Hz、2H)、2.79(m,1H)、2.25(m,1H)、1.92(m,2H)、1.85(s,3H)、1.60(m,3H)、1.49(m,2H)、1.22(m,2H)、1.04(s,3H)、0.74(s,3H);m/z=514.35(M+H)
+。
【0921】
5−フルオロ−N2−(1H−2,4−ジヒドロン−スピロ(2H−1,4−ベンズオキサジン−4,4’−[4H]ピラン)−2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[3,4−c][1,4]ベンズオキサジン−1−オン−8−イル)−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、TFA塩(化合物283)の合成
【化437】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.47(s,1H)、9.10(br,1H)、8.50(d,J=2.7Hz、1H)、7.96(d,J=4.2Hz、1H)、7.85(br,1H)、7.38(dd,J=2.4、9.0Hz、1H)、7.11(d,J=8.7Hz、1H)、4.48(m,1H)、3.77(m,4H)、3.40(s,3H)、3.06(p,J=8.1Hz、1H)、2.29(d,1H)、2.15(m,1H)、2.05〜1.55(m,12H)、1.29(s,3H)、1.18(s,3H);m/z=551.38(M+H)
+。
【0922】
5−フルオロ−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)−N2−(4−メトキシ−3−(5−(オキセタン−3−イルオキシ)−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、ギ酸塩(化合物284)の合成
【化438】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.20(s,1H)、8.06(d,J=2.4Hz、1H)、7.83(d,J=3.9Hz、1H)、7.70(dd,J=1.8、10.2Hz、1H)、7.23(m,2H)、5.69(p,J=10.8Hz、1H)、4.89(t,J=6.9Hz、2H)、4.55(dd,J=4.8、8.1Hz、2H)、4.07(m,1H)、3.75(s,3H)、2.80(t,1H)、2.25(d,J=9.3Hz、1H)、2.08(m,1H)、1.95(d,J=12.0Hz、1H)、1.63〜1.38(m,5H)、1.15(m,2H)、1.04(s,3H)、0.78(s,3H);m/z=525.98(M+H)
+。
【0923】
1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシフェニル)−4−(オキセタン−3−イル)−1H−テトラゾール−5(4H)−オン、ギ酸塩(化合物285)の合成
【化439】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.13(s,1H)、7.93(d,J=2.4Hz、1H)、7.82(d,J=3.6Hz、1H)、7.71(dd,J=2.4、9.3Hz、1H)、7.20(d,J=7.2Hz、1H)、7.14(d,J=9.3Hz、1H)、5.47(p,J=6.9Hz、1H)、4.94(d,J=7.2Hz、4H)、4.11(m,1H)、3.71(s,3H)、2.82(t,J=5.1Hz、1H)、2.24(m,2H)、1.97(d,J=9.0Hz、1H)、1.72(m,1H)、1.58(m,3H)、1.40(t,J=11.7Hz、1H)、1.17(m,2H)、1.05(s,3H)、0.84(s,3H);m/z=525.98(M+H)
+。
【0924】
5−フルオロ−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)−N2−(4−メチル−3−(5−(メチルスルホニル)−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン、TFA塩(化合物286)の合成
【化440】
[この文献は図面を表示できません]
m/z=516.63(M+H)
+。
【0925】
5−フルオロ−N2−(1H−2,4−ジヒドロン−4−(ヒドロキシメチル)−4−(((1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル)オキシメチル)−2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[3,4−c][1,4]ベンズオキサジン−1−オン−8−イル)−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、ベシル酸塩(化合物287)の合成
【化441】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.23(s,1H)、8.69(s,1H)、8.03(s,1H)、7.60(d,1H)、7.50(d,1H)、7.06(d,J=9.3Hz、1H)、5.36(t,1H)、5.18(m,2H)、4.05(s,2H)、3.91(m,1H)、3.53(s,3H)、2.39〜1.77(m,10H)、1.44(s,3H)、1.39(s,3H)、0.83(d,J=5.4Hz、9H)、0.06(d,J=4.2Hz、3H)、0.00(s,3H);m/z=655.09(M+H)
+。
【0926】
5−フルオロ−N2−(1H−2,4−ジヒドロン−4,4−ジ(ヒドロキシメチル)−2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[3,4−c][1,4]ベンズオキサジン−1−オン−8−イル)−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、ベシル酸塩(化合物288)の合成
【化442】
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1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.07(s,1H)、8.51(br,1H)、7.85(br,1H)、7.41(m,2H)、6.90(m,1H)、5.12(t,J=5.7Hz、2H)、4.44(br,1H)、3.72(m,4H)、3.39(s,3H)、1.93(br,3H)、1.62(br,3H)、1.22(m,5H)1.03(br,3H)、0.86(br,3H);m/z=541.00(M+H)
+。
【0927】
1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−テトラゾール−5(4H)−オン、ギ酸塩(化合物289)の合成
【化443】
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1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.22(s,1H)、8.27(s,1H)、7.86(s,1H)、7.79(s,1H)、7.23(m,2H)、6.55(t,J=9.9Hz、1H)、4.16(s,1H)、3.69(s,2H)、2.03(s,3H)、1.60(br,6H)、1.55(s,6H)、1.20(br,4H)、1.06(s,3H)、0.90(s,3H);m/z=526.22(M+H)
+。
【0928】
1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシフェニル)−4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物290)の合成
【化444】
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1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.07(s,1H)、7.82(m,2H)、7.75(d,J=9.6Hz、1H)、7.18(d,J=7.5Hz、1H)、7.10(d,J=8.7Hz、1H)、5.11(t,J=6.3Hz、1H)、4.14(m,1H)、3.70(s,5H)、2.82(m,1H)、2.26(m,2H)、1.98(m,1H)、1.60(m,5H)、1.53(s,6H)、1.21(m,2H)、1.05(s,3H)、0.89(s,3H);m/z=542.22(M+H)
+。
【0929】
5−フルオロ−N2−(1H−2,4−ジヒドロン−2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[3,4−c][1,4]ベンズオキサジン−1−オン−8−イル)−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物291)の合成
【化445】
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1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.10(s,1H)、8.46(d,J=2.4Hz、1H)、7.81(d,J=3.9Hz、1H)、7.44(dd,J=2.7、8.4Hz、1H)、7.14(d,J=8.4Hz、1H)、6.96(d,J=8.7Hz、1H)、5.04(ABq,J=14.1、19.2Hz、2H)、4.23(m,1H)、3.37(s,3H)、2.82(t,J=9.0Hz、1H)、2.22(m,1H)、1.97(d,J=8.7Hz、1H)、1.72(m,1H)、1.5m(m,3H)、1.34(t,J=12.3Hz、1H)、1.24〜1.06(m,3H)、1.03(s,3H)、0.85(s,3H);m/z=481.09(M+H)
+。
【0930】
5−フルオロ−N2−(1H−2,3,4,5−テトラヒドロン−2,4−ジメチル−4−ヒドロキシ−[1,2,4]トリアゾロ[4,5−c][1,5]ベンズオキサゼピン−1−オン−9−イル)−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、2つのジアステレオマー(化合物292)の合成
【化446】
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1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.16(s,1H)、9.15(s,1H)、8.02(d,1H)、7.98(d,1H)、7.83(d,J=3.9Hz、2H)、7.56(d,J=8.4Hz、2H)、7.18(m,2H)、6.99(d,J=8.4Hz、2H)、5.54(s,1H)、5.50(s,1H)、4.21(ABq,J=12.0、49.2Hz、4H)、4.20(br,2H)、3.39(s,6H)、2.82(t,2H)、2.26(m,2H)、1.99(m,2H)、1.75(m,2H)、1.58(m,8H)、1.38(s,3H)、1.37(s,3H)、1.20(m,6H)、1.07(s,3H)、1.03(s,3H)、0.94(s,3H)、0.85(s,3H);m/z=525.13(M+H)
+。
【0931】
5−フルオロ−N2−(1H−2,4−ジヒドロン−スピロ(2H−1,4−ベンズオキサジン−4,3’−[3H]オキセタン)−2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[3,4−c][1,4]ベンズオキサジン−1−オン−8−イル)−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物293)の合成
【化447】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.15(s,1H)、8.46(s,1H)、7.81(d,1H)、7.49(d,J=7.2Hz、1H)、7.16(d,J=7.8Hz、1H)、7.10(d,J=9.0Hz、1H)、4.94(d,J=7.8Hz、1H)、4.86(d,J=8.4Hz、1H)、4.78(t,J=6.6Hz、2H)、4.18(m,1H)、3.43(s,3H)、2.82(t,1H)、2.24(q,J=9.3Hz、1H)、1.96(d,J=12.6Hz、1H)、1.73(m,1H)、1.56(m,4H)、1.23(m,3H)、1.03(s,3H)、0.84(s,3H);m/z=523.06(M+H)
+。
【0932】
5−フルオロ−N2−(1H−2,3,4,5−テトラヒドロン−2,4−ジメチル−4−ヒドロキシ−[1,2,4]トリアゾロ[4,5−c][1,5]ベンズオキサゼピン−1−オン−9−イル)−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、化合物292の1つの異性体、ピーク1、1つのジアステレオマー(化合物294)および5−フルオロ−N2−(1H−2,3,4,5−テトラヒドロン−2,4−ジメチル−4−ヒドロキシ−[1,2,4]トリアゾロ[4,5−c][1,5]ベンズオキサゼピン−1−オン−9−イル)−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、化合物292の1つの異性体、ピーク2、1つのジアステレオマー(化合物295)の調製
【化448】
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化合物292をキラルHPLC分離にかけたところ、化合物294(ピーク1、Rt=3.75)および化合物295(ピーク2、Rt=6.32)が得られた。
【0933】
化合物294:
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.16(s,1H)、8.03(d,J=2.1Hz、1H)、7.83(d,J=3.9Hz、1H)、7.55(d,J=9.0Hz、1H)、7.19(d,J=9.3Hz、1H)、6.99(d,J=8.7Hz、1H)、5.50(s,1H)、4.22(ABq,J=12.6、50.4Hz、2H)、4.20(br,1H)、3.39(s,3H)、2.82(t,J=8.1Hz、1H)、2.25(q,J=7.2Hz、1H)、1.96(d,J=13.8Hz、1H)、1.76(m,1H)、1.60(m,4H)、1.38(s,3H)、1.22(m,3H)、1.04(s,3H)、0.85(s,3H);m/z=525.06(M+H)
+。
【0934】
化合物295:
1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.15(s,1H)、7.99(d,J=2.1Hz、1H)、7.83(d,J=3.9Hz、1H)、7.56(d,J=11.4Hz、1H)、7.17(d,J=7.2Hz、1H)、6.99(d,J=8.7Hz、1H)、5.54(s,1H)、4.22(ABq,J=12.3、46.5Hz、2H)、4.16(br,1H)、3.39(s,3H)、2.82(t,1H)、2.26(m,2H)、2.02(d,J=11.4Hz、1H)、1.72(m,1H)、1.58(m,4H)、1.37(s,3H)、1.22(m,3H)、1.07(s,3H)、0.94(s,3H);m/z=525.06(M+H)
+。
【0935】
5−フルオロ−N2−(1H−2,4−ジヒドロン−2−メチル−4,4−ジ(メトキシメチル)[1,2,4]トリアゾロ[3,4−c][1,4]ベンズオキサジン−1−オン−8−イル)−N4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物296)の合成
【化449】
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1H NMR(300MHz、d
6−DMSO)δ 9.07(s,1H)、8.55(d,J=2.7Hz、1H)、7.80(d,J=3.9Hz、1H)、7.36(dd,J=2.7、9.0Hz、1H)、7.13(d,J=8.1Hz、1H)、6.92(d,J=9.0Hz、1H)、4.24(m,1H)、3.74(s,2H)、3.68(d,J=3.6Hz、2H)、3.38(s,3H)、3.25(s,3H)、3.21(s,3H)、2.79(t,1H)、2.21(q,J=7.8Hz、1H)、1.95(d,1H)、1.72(m,1H)、1.57(m,4H)、1.36〜1.07(m,3H)、1.02(s,3H)、0.82(s,3H);m/z=569.11(M+H)
+。
【0936】
N2−(3−(ジフルオロメトキシ)−4−モルホリノフェニル)−N4−((7S,8aS)−3,3−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミン(化合物297)の合成
【化450】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.02(s,1H)、7.83(s,1H)、7.59(s,1H)、7.50(d,J=7.8Hz、1H)、7.19(d,J=6.9Hz、1H)、7.03(t,J=75.3Hz、1H)、6.95(d,J=8.4Hz、1H)、4.2(bs,1H)、3.68(s,4H)、2.85(s,4H)、2.30(m,2H)、1.97(m,2H)、1.73(m,2H)、1.58(m,3H)、1.35(m,2H)、1.07(s,3H)、0.98(s,3H);m/z=506.99(M+H)
+;m/z=505.02(M−H)
+。
【0937】
N2−(3−(ジフルオロメトキシ)−4−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−N4−((7S,8aS)−3,3−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミン、ギ酸塩(化合物298)の合成
【化451】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.99(s,1H)、7.82(d,J=3.6Hz、1H)、7.69(d,J=2.1Hz、1H)、7.44(dd,J=9.0Hz、1H)、7.19(d,J=8.1HZ、1H)、7.02(t,J=74.7Hz、1H)、6.64(d,J=9.0Hz、1H)、5.21(m,1H)、4.85(t,J=6.6Hz、2H)、4.54(t,J=5.7Hz、2H)、4.16(m,1H)、2.84(m,1H)、2.34〜2.25(m,2H)、2.01〜1.97(m,1H)、1.77(m,1H)、1.61〜1.57(m,2H)、1.46〜1.38(m,1H)、1.22〜1.15(m,1H)、1.07(s,3H)、0.97(s,3H);m/z=493.91(M+H)
+;m/z=492.02(M−H)
+。
【0938】
N2−(3−(ジフルオロメトキシ)−4−メトキシフェニル)−N4−((7S,8aS)−3,3−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミン(化合物299)の合成
【化452】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.95(s,1H)、7.82(m,1H)、7.65(s,1H)、7.48(d,J=8.7Hz、1H)、7.19〜6.69(m,3H)、4.18(bs,1H)、3.74(s,3H)、2.85(m,1H)、2.32(m,1H)、2.01〜1.98(m,1H)、1.78〜1.6(m,3H)、1.47〜1.44(m,1H)、1.22(m,1H)、1.08(s,3H)、0.99(s,3H);m/z=451.96(M+H)
+;m/z=450.06(M−H)
+。
【0939】
N2−(3−(ジフルオロメトキシ)−4−(2,6−ジメチルモルホリノ)フェニル)−N4−((7S,8aS)−3,3−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミン(化合物300)の合成
【化453】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.01(s,1H)、7.83(s,1H)、7.58(s,1H)、7.49(d,J=8.1Hz、1H)、7.2(s,1H)、7.25〜6.76(m,2H)、4.1〜4.04(m,1H)、3.71〜3.66(m,1H)、3.15(d,J=5.1Hz、2H)、3.02(d,J=11.7Hz、2H)、2.29〜2.24(m,4H)、1.97(m,1H)、1.61(m,4H)、1.09(s,3H)、1.07(s,3H)、0.98(m,2H);m/z=535.00(M+H)
+;m/z=533.10(M−H)
+。
【0940】
N2−(4−シクロプロピル−2−フルオロ−5−(5−(オキセタン−3−イル)−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)−N4−((7S,8aS)−3,3−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミン、ギ酸塩(化合物301)の合成
【化454】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.57(s,1H)、8.23(s,1H)、7.90(d,J=7.2Hz、1H)、7.81(d,J=4.2Hz、1H)、7.25(d,J=8.1Hz、1H)、7.01(d,J=12.6Hz、1H)、6.57(bs,1H)、4.8(s,2H)、4.77(s,2H)、4.35〜4.30(m,1H)、3.91(m 1H)、2.81(bs,1H)、2.71(s,1H)、2.25〜2.23(m,2H)、2.04(bs,1H)、1.85(bs,1H)、1.59(m,2H)、1.47〜1.37(m,1H)、1.16(m,1H)、1.04(s,4H)、0.74(s,3H)、0.64(s,2H);m/z=538.29(M+H)
+。
【0941】
N2−(3−(ジフルオロメトキシ)−4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−N4−((7S,8aS)−3,3−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミン、ギ酸塩(化合物302)の合成
【化455】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.79(s,1H)、8.23(s,1H)、7.78(d,J=3.9Hz、1H)、7.45(m,1H)、7.45(s,1H)、7.12(s,2H)、6.87(t,J=75Hz、1H)、6.4(d,J=8.1Hz、1H)、4.67(s,4H)、4.13(m,1H)、3.93(s,4H)、2.82(m,1H)、2.34〜2.25(m,1H)、1.96(d,J=12.3Hz、1H)、1.77(m,1H)、1.62〜1.58(m,2H)、1.39(t,J=12.6Hz、1H)、1.25〜1.13(m,1H)、1.07(s,3H)、0.97(s,3H);19F NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ−79.4、−167.4;m/z=519.27(M+H)
+。
【0942】
2−(2−(ジフルオロメトキシ)−4−((4−(((7S,8aS)−3,3−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)フェノキシ)エタン−1−オール、ギ酸塩(化合物303)の合成
【化456】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.98(s,1H)、8.19(s,1H)、7.82(d,J=3.9Hz、1H)、7.67(d,J=2.7Hz、1H)、7.44(d,J=9.3Hz、1H)、7.19(d,J=8.1Hz、1H)、7.04(t,J=75.9Hz、1H)、6.99(d,J=9.3Hz、1H)、4.17(m,1H)、3.98(t,J=4.8Hz、1H)、3.67(t,J=5.1Hz、3H)、2.84(m,1H)、2.35〜2.26(m,1H)、2.02〜1.98(m,2H)、1.76(m,1H)、1.62〜1.58(m,2H)、1.44(t,J=12Hz、2H)、1.25〜1.12(m,2H)、1.08(s,3H)、0.99(s,3H);m/z=481.00(M+H)
+。
【0943】
5−((4−(((7S,8aS)−3,3−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(3−ヒドロキシシクロブトキシ)ベンゾニトリル、ギ酸塩(化合物304)の合成
【化457】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.11(s,1H)、8.18(s,1H)、8.05(d,J=2.4Hz、1H)、7.84(d,J=3.9Hz、1H)、7.75(d,J=8.4Hz、1H)、7.25(d,J=8.4Hz、1H)、6.92(d,J=9.3Hz、1H)、4.31(m,1H)、4.15(m,1H)、3.81(m,1H)、2.84〜2.79(m,2H)、2.34〜2.29(m,2H)、2.03〜1.98(m,2H)、1.88(m,1H)、1.78(m,1H)、1.61〜1.57(m,2H)、1.43(m,2H)、1.22〜1.11(m,1H)、1.07(s,3H)、0.97(s,3H);m/z=467.26(M+H)
+。
【0944】
3−(4−((4−(((7S,8aS)−3,3−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロブタン−1−オール、ギ酸塩(化合物305)の合成
【化458】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.02(s,1H)、8.15(s,2H)、7.82(d,J=3.6Hz、1H)、7.27(d,J=8.1Hz、1H)、7.18(d,J=8.1Hz、1H)、6.90(d,J=8.7Hz、1H)、4.28(t,J=6.3Hz、1H)、4.13(m,1H)、3.8(t,J=6.6Hz、1H)、2.8〜2.75(m,2H)、2.35〜2.29(m,1H)、2.0〜1.99(m,1H)、1.95〜1.72(m,2H)、1.62〜1.58(m,2H)、1.4(m,1H)、1.26〜1.14(m,1H)、1.07(s,3H)、0.95(s,3H);m/z=510.25(M+H)
+。
【0945】
3−(2−(ジフルオロメトキシ)−4−((4−(((7S,8aS)−3,3−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)フェノキシ)シクロブタン−1−オール、ギ酸塩(化合物306)の合成
【化459】
[この文献は図面を表示できません]
m/z=507.97(M+H)
+;m/z=506.04(M−H)
+。
【0946】
3−(2−(ジフルオロメトキシ)−4−((4−(((7S,8aS)−3,3−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)フェノキシ)プロパン−1−オール、ギ酸塩(化合物307)の合成
【化460】
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1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.96(s,1H)、8.16(s,1H)、7.82(d,J=3.9Hz、1H)、7.64(d,J=2.7Hz、1H)、7.47(d,J=9.0Hz、1H)、7.21〜6.68(m,3H)、4.24〜4.17(m,1H)、4.00(t,J=6.3Hz、2H)、3.53(t,J=6.3Hz、2H)、2.88〜2.84(m,1H)、2.37〜2.28(m,1H)、2.03〜1.99(m,1H)、1.87〜1.8(m,2H)、1.63〜1.61(m,2H)、1.44(t,J=12.6Hz、1H)、1.26〜1.13(m,1H)、1.08(s,3H)、0.99(s,3H);m/z=496.25(M+H)
+。
【0947】
1−(2−(ジフルオロメトキシ)−4−((4−(((7S,8aS)−3,3−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)アゼチジン−3−オール、ギ酸塩(化合物308)の合成
【化461】
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1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.79(s,1H)、8.37(s,1H)、7.78(d,J=4.2Hz、1H)、7.63(s,1H)、7.12〜6.39(m,3H)、4.46(m,1H)、4.15(m,1H)、2.83(s,1H)、1.99(m,2H)、1.77(m,1H)、1.59(m,1H)、1.38〜1.1(m,1H)、1.06(s,3H)、0.96(s,3H);m/z=492.91(M+H)
+;m/z=490.98(M−H)
+。
【0948】
1−(5−((4−(((7S,8aS)−3,3−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)−2−(3−ヒドロキシシクロブトキシ−1−d)フェニル)−4−メチル−1,4−ジヒドロ−5H−テトラゾール−5−オン、ギ酸塩(化合物309)の合成
【化462】
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1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.39(s,1H)、8.19(s,1H)、7.83(d,J=8.4Hz、1H)、7.78(d,J=3.6Hz、1H)、7.18(d,J=7.8Hz、1H)、6.98(d,J=12.0Hz、1H)、4.25(t,J=5.7Hz、1H)、3.97(m,1H)、3.59(s,3H)、2.84〜2.79(m,1H)、2.25〜2.15(m,4H)、1.94〜1.89(m,1H)、1.66〜1.5(m,2H)、1.37(m,1H)、1.21〜1.09(m,1H)、1.03(s,3H)、0.76(s,3H);m/z=559.3(M+H)
+。
【0949】
N2−(4−(3−(ベンジルオキシ)シクロブトキシ)−3−クロロフェニル)−N4−((7S,8aS)−3,3−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミン(化合物310)の合成
【化463】
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1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.98(s,1H)、7.88(d,J=2.1Hz、1H)、7.82(d,J=3.6Hz、1H)、7.45(d,J=8.7Hz、1H)、7.36〜7.25(m,5H)、7.2(d,J=8.4Hz、1H)、6.82(d,J=9.3Hz、1H)、4.38(s,2H)、4.33(t,J=6.9Hz、1H)、4.15 9m、1H)、3.77(t,J=6.9Hz、1H)、2.82〜2.78(m,2H)、2.44〜2.27(m,1H)、2.07〜1.97(m,3H)、1.76(m,1H)、1.61〜1.57(m,2H)、1.44(t,J=12.0Hz、1H)、1.25〜1.1(m,2H)1.07(s,3H)、0.97(s,3H);m/z=566.00(M+H)
+;m/z=564.09(M−H)
+。
【0950】
N2−(4−(3−(ベンジルオキシ)シクロブトキシ−1−d)−3−クロロフェニル)−N4−((7S,8aS)−3,3−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミン(化合物311)の合成
【化464】
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1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.98(s,1H)、7.88(d,J=2.4Hz、1H)、7.82(d,J=3.9Hz、1H)、7.45(d,J=9.0Hz、1H)、7.33〜7.25(m,5H)、7.2(d,J=8.4Hz、1H)、6.82(d,J=9.3Hz、1H)、4.38(s,2H)、4.18(m,1H)、3.78〜3.74(m,1H)、2.83〜2.77(m,2H)、2.32〜2.27(m,2H)、2.03〜1.94(m,3H)、1.75(m,1H)、1.61〜1.58(m,2H)、1.48〜1.39(m,1H)、1.25〜1.1(m,2H)、1.07(s,3H)、0.97(s,3H);m/z=567.03(M+H)+;m/z=565.13(M−H)+。
【0951】
3−(2−クロロ−4−((4−(((7S,8aS)−3,3−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)フェノキシ)シクロブタン−1−オール、ギ酸塩(化合物312)の合成
【化465】
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1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.96(s,1H)、8.22(s,1H)、7.86(d,J=2.7Hz、1H)、7.81(d,J=3.9Hz、1H)、7.45(d,J=9.3Hz、1H)、7.19(d,J=7.2Hz、1H)、6.8(d,J=9.0Hz、1H)、4.22〜4.15(m,2H)、3.82〜3.77(m,1H)、2.87〜2.71(m,3H)、2.34〜2.28(m,2H)、2.03〜1.99(m,1H)、1.90〜1.89(m,2H)、1.75(m,1H)、1.61〜1.59(m,2H)、1.48〜1.39(m,1H)、1.25〜1.1(m,2H)、1.07(s,3H)、0.98(s,3H);m/z=476.12(M+H)
+;m/z=473.98(M−H)
+。
【0952】
3−(2−クロロ−4−((4−(((7S,8aS)−3,3−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イル)アミノ)フェノキシ)シクロブタン−3−d−1−オール、ギ酸塩(化合物313)の合成
【化466】
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1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.96(s,1H)、8.21(s,1H)、7.86(d,J=2.7Hz、1H)、7.81(d,J=3.6Hz、1H)、7.45(d,J=8.7Hz、1H)、7.19(d,J=8.1Hz、1H)、6.80(d,J=9.0Hz、1H)、4.17(m,1H)3.81〜3.77(m,1H)、2.86〜2.82(m,1H)、2.78〜2.72(m,1H)、2.34〜2.25(m,1H)、2.03〜1.98(m,1H)、1.91〜1.85(m,1H)、1.77〜1.75(m,1H)、1.61〜1.57(m,2H)、1.48〜1.39(m 1H)、1.25〜1.1(m,1H)、1.07(s,3H)、0.98(s,3H);m/z=477.07(M+H)
+;m/z=475.02(M−H)
+。
【0953】
4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−2−(4−((R)−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−フルオロ−5−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソテトラゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル、ギ酸塩(化合物314)の調製
【化467】
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上記の実施例71の化合物90を参照されたい。化合物314を、化合物90のギ酸塩として調製した。
【0954】
実施例109:4−メチル−N−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オン、ギ酸塩(化合物315)の合成
【化468】
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イソプロパノール(1.5mL)中の、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(100mg、0.34mmol、1当量)と、6−アミノ−4−メチル−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オン(89mg、0.50mmol、1.5当量)と、pTsOH.H
2O(102mg、0.27mmol、1.6当量)との混合物を、密封されたバイアル中で、100℃で一晩加熱した。室温に冷ました後、溶媒を除去し、残渣をHPLCによって精製したところ、生成物が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.87(br.s,1H)、7.82(d,J=3.6Hz、1H)、7.54(dd,J=9.0、2.4Hz、1H)、7.39(d,J=2.1Hz、1H)、7.19(d,J=7.8Hz、1H)、6.80(d,J=8.4Hz、1H)、4.54(s,2H)、4.25〜4.10(m,1H)、3.22(s,3H)、2.93〜2.83(m,1H)、2.55〜2.32(m,3H)、2.01〜1.97(m,1H)、1.85〜1.75(m,1H)、1.70〜1.55(m,2H)、1.41(t,J=12.3Hz、1H)、1.30〜1.15(m,2H)、1.09(s,3H)、0.99(s,3H);m/z=441.3(M+H)
+;m/z=439.3(M−H)
+。
【0955】
実施例110:化合物316の調製
4,4−ビス(メトキシメチル)−8−ニトロ−4h−テトラゾロ[5,1−c][1,4]−ベンズオキサジンの合成
【化469】
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NaOHの水溶液(25mg、0.625mmol、0.1mLの水中5当量)を、0℃で、1mLのTHF中の、ジオール(上記の化合物125の合成を参照)(35mg、0.125mmol、1当量)と、nBu
4NBr(4mg、0.0125mmol、0.1当量)と、硫酸ジメチル(0.12mL、1.25mmol、10当量)との混合物に滴下して加えた。反応物を3時間室温にしておいた。次に、反応混合物を50mLのEtOAcと50mLの水とに分けた。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮した。溶離液としてヘキサン/EtOAc(1:1)の混合物を用いたカラムクロマトグラフィーによって、残渣を精製したところ、34mg(収率=88%)の生成物が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz;CDCl
3)δ 8.80(d,J=2.7Hz、1H)、8.22(dd,J=9.3、2.7Hz、1H)、7.26(dm,J=9.0Hz、1H)、3.98(q様、J=11.4Hz、4H)、3.275(s,3H)、3.272(s,3H);m/z=307.9(M+H)
+;m/z=306.0(M−H)
+。
【0956】
8−アミノ−4,4−ビス(メトキシメチル)−4h−テトラゾロ[5,1−c][1,4]−ベンズオキサジンの合成
【化470】
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12mgのPd(OH)
2の存在下で、10mLのEtOH中の出発材料(60mg、0.195mmol、1当量)の混合物を、室温で2時間水素化した。次に、反応混合物を、セライトのパッドを通してろ過し、ろ液を濃縮した。溶離液としてヘキサン/EtOAc(2:3)の混合物を用いたカラムクロマトグラフィーによって、残渣を精製したところ、40mg(収率=74%)の生成物が白色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz;CDCl
3)δ 7.27〜7.25(m,1H)、6.98(d,J=9.0Hz、1H)、6.62(dd,J=8.7、2.7Hz、1H)、3.95(s,2H)、3.94(s,2H)、3.35(s,3H)、3.34(s,3H);m/z=278.2(M+H)
+。
【0957】
N
2−(4,5−ジヒドロ−4,4−ビス(メトキシメチル)テトラゾロ[5,1−c][1,4]ベンズオキサジン−8−イル)−N
4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミン(化合物316)の合成
【化471】
[この文献は図面を表示できません]
イソプロパノール(1.0mL)中の、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(36mg、0.12mmol、1当量)と、8−アミノ−4,4−ビス(メトキシメチル)−4H−テトラゾロ[5,1−c]−[1,4]−ベンズオキサジン(40mg、0.14mmol、1.2当量)と、pTsOH.H
2O(46mg、0.24mmol、2.0当量)との混合物を、密封されたバイアル中で、100℃で一晩加熱した。室温に冷ました後、溶媒を除去し、DCM/MeOH中2NのNH
3の混合物(95:5)を用いたカラムクロマトグラフィーによって、残渣を精製したところ、生成物が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.43(br.s,1H)、8.41(d,J=2.4Hz、1H)、7.96(d,J=3.6Hz、1H)、7.74(br.s,1H)、7.56(dd,J=8.7、2.7Hz、1H)、7.14(d,J=9.0Hz、1H)、4.45〜4.35(m,1H)、3.90(s,2H)、3.89(s,2H)、3.19(s,6H)、3.10〜3.00(m,1H)、2.60〜2.40(m,1H)、2.33〜2.24(m,1H)、2.06〜2.02(m,1H)、1.70〜1.60(m,1H)、1.64〜1.60(m,2H)、1.60〜1.55(m,2H)、1.50〜1.45(m,1H)、1.36(s,3H)、1.28(s,3H);m/z=540.5(M+H)
+。
【0958】
実施例111:N
2−(4,5−ジヒドロ−4,4−ビス(メトキシメチル)テトラゾロ[5,1−c][1,4]ベンズオキサジン−8−イル)−N
4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4−ジアミン、ギ酸塩(化合物317)の調製
【化472】
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化合物317を、化合物316のギ酸塩として調製した。上記の化合物316の調製を参照されたい。生成物をHPLCによって精製した。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.24(br.s,1H)、8.42(d,J=2.4Hz、1H)、8.17(s,1H)、7.88(d,J=3.9Hz、1H)、7.58(dd,J=9.0、2.7Hz、1H)、7.25(d,J=8.1Hz、1H)、7.09(d,J=9.3Hz、1H)、4.25〜4.15(m,1H)、3.90(s,2H)、3.89(s,2H)、3.21(s,3H)、3.18(s,3H)、2.88〜2.81(m,1H)、2.55〜2.45(m,1H)、2.33〜2.24(m,1H)、2.06〜2.02(m,1H)、1.70〜1.60(m,1H)、1.64〜1.60(m,2H)、1.43〜1.39(m,1H)、1.25〜1.15(m,2H)、1.11(s,3H)、0.90(s,3H);m/z=540.3(M+H)
+;538.2(M−H)
+。
【0959】
実施例112:化合物318の調製
2,2,4−トリメチル−6−ニトロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オンの合成
【化473】
[この文献は図面を表示できません]
5mLのTHF中の2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オン(300mg、1.35mmol、1当量)の溶液を、0℃で、3mLのTHF中のNaH(81mg、2.03mmol、1.5当量、60%)の混合物に滴下して加えた。混合物をこの温度で10分間撹拌した。次に、MeI(0.25mL、4.05mmol、3当量)を加え、反応物を一晩室温にしておいた。反応混合物をEtOAcと水とに分けた。有機層を分離し、濃縮した。溶離液としてEtOAC/ヘキサンの混合物(1:4)を用いたカラムクロマトグラフィーによって、残渣を精製したところ、290mg(収率=91%)の生成物が淡黄色の固体として得られた。
【0960】
6−アミノ−2,2,4−トリメチル−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オンの合成
【化474】
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29mgのPd/Cの存在下で、10mLのMeOH中の2,2,4−トリメチル−6−ニトロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オン(290mg、1.23mmol、1当量)の混合物を室温で3時間水素化した。次に、反応混合物を、セライトのパッドを通してろ過し、ろ液を濃縮したところ、240mg(収率=95%)の生成物が淡褐色の固体として得られ、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。
【0961】
2,2,4−トリメチル−N−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オン、p−トルエンスルホン酸塩(化合物318)の合成
【化475】
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イソプロパノール(1.5mL)中の、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(50mg、0.17mmol、1当量)と、6−アミノ−2,2,4−トリメチル−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オン(52mg、0.25mmol、1.5当量)と、pTsOH.H
2O(65mg、0.34mmol、2.0当量)との混合物を、密封されたバイアル中で、100℃で一晩加熱した。室温に冷ました後、溶媒を除去し、残渣をHPLCによって精製したところ、生成物が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.10(br.s,1H)、7.99(d,J=3.6Hz、1H)、7.45(dd,J=9.0、2.4Hz、1H)、7.13(d,J=2.1Hz、1H)、7.10(d,J=7.8Hz、1H)、6.89(d,J=8.4Hz、1H)、4.40〜4.20(m,1H)、3.23(s,3H)、3.15〜3.00(m,1H)、2.20〜1.80(m,4H)、1.74〜1.56(m,2H)、1.42〜1.32(m,2H)、1.37(s,6H)、1.30〜1.25(m,2H)、1.32(s,3H)、1.25(s,3H);m/z=469.3(M+H)
+;466.9(M−H)
+。
【0962】
実施例113:化合物319の調製
4N−(1−メトキシエチル)−2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オンの合成
【化476】
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6mLのDMF中の、2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オン(300mg、1.35mmol、1当量)と、1−ブロモ−2−メトキシエタン(0.32mL、3.38mmol、2.5当量)と、Cs
2CO
3(880mg、2.70mmol、2.0当量)との混合物を60℃まで加熱し、この温度で一晩撹拌した。次に、反応混合物をEtOAcと水とに分けた。有機層を分離し、濃縮した。溶離液としてEtOAC/ヘキサンの混合物(1:4)を用いたカラムクロマトグラフィーによって、残渣を精製したところ、生成物が透明の油(定量的収量)として得られた。
【0963】
6−アミノ−4N−(1−メトキシエチル)−2,2−ジメチル−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オンの合成
【化477】
[この文献は図面を表示できません]
38mgのPd/Cの存在下で、10mLのMeOH中の4N−(1−メトキシエチル)−2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オン(378mg、1.35mmol、1当量)の混合物を室温で3時間水素化した。次に、反応混合物を、セライトのパッドを通してろ過し、ろ液を濃縮したところ、生成物が定量的収量で得られた。
【0964】
4N−(1−メトキシエチル)−2,2−ジメチル−N−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オン、p−トルエンスルホン酸塩(化合物319)の合成
【化478】
[この文献は図面を表示できません]
イソプロパノール(1.5mL)中の、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(70mg、0.234mmol、1当量)と、6−アミノ−4N−(1−メトキシエチル)−2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オン(88mg、0.351mmol、1.5当量)と、pTsOH.H
2O(89mg、0.468mmol、2.0当量)との混合物を、密封されたバイアル中で、100℃で一晩加熱した。室温に冷ました後、溶媒を除去し、残渣をHPLCによって精製したところ、生成物が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.10(br.s,1H)、7.96(d,J=4.2Hz、1H)、7.44(dd,J=9.0、2.4Hz、1H)、7.21(d,J=2.1Hz、1H)、7.08(d,J=7.8Hz、1H)、6.88(d,J=9.0Hz、1H)、4.35〜4.25(m,1H)、3.99〜3.97(m,2H)、3.24(s,2H)、3.15〜3.05(m,1H)、2.20〜1.80(m,4H)、1.74〜1.56(m,2H)、1.42〜1.32(m,2H)、1.36(s,6H)、1.33(s,3H)、1.30〜1.25(m,2H)、1.28(s,3H);m/z=513.9(M+H)
+。
【0965】
実施例114:化合物320の調製
メチル4−アミノ−2−トリフルオロメチルベンゾエートの合成
【化479】
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SOCl
2(1.1mL、14.62mmol、1当量)を、40mLのMeOH中の4−アミノ−2−トリフルオロメチル安息香酸(3g、14.62mmol、1当量)の溶液に加え、反応混合物を一晩還流させた。溶媒を減圧下で除去し、残渣をEtOAcに取り込み、飽和NaHCO
3(×2)、塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮したところ、2.06g(収率=64%)の生成物が透明の油として得られた。
1H NMR(300MHz;CDCl
3)δ 7.77(d,J=8.7Hz、1H)、6.99(d,J=2.4Hz、1H)、6.77(dd,J=8.4、2.1Hz、1H)、4.17(br.s,2H)、3.88(s,3H);m/z=219.97(M+H)
+;218.0(M−H)
+。
【0966】
メチル2−トリフルオロメチル−N−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)ベンゾエート、ギ酸塩(化合物320)の合成
【化480】
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イソプロパノール(1.5mL)中の、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(150mg、0.5mmol、1当量)と、メチル4−アミノ−2−トリフルオロメチルベンゾエート(165mg、0.75mmol、1.5当量)と、pTsOH.H
2O(171mg、0.9mmol、1.8当量)との混合物を、密封されたバイアル中で、100℃で一晩加熱した。室温に冷ました後、溶媒を除去し、残渣をHPLCによって精製したところ、生成物が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.78(br.s,1H)、9.15(m,1H)、8.25(d,J=9.0Hz、1H)、8.01(d,J=3.9Hz、1H)、7.80(d,J=9.0Hz、1H)、7.75(d,J=9.0Hz、1H)、4.40〜4.30(m,1H)、3.80(s,3H)、3.20〜3.10(m,1H)、2.40〜2.25(m,2H)、2.20〜2.05(m,2H)、2.05〜1.85(m,3H)、1.69〜1.53(m,3H)、1.37(s,3H)、1.34(s,3H);m/z=482.3(M+H)
+。
【0967】
実施例115:化合物321の調製
1−(2−トリフルオロメチル−4−ニトロフェニル)アゼチジン−3−オールの合成
【化481】
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5mLのCH
3CN中の、2−フルオロ−5−ニトロベンジルトリフルオリド(0.2mL、1.44mmol、1当量)と、3−ヒドロキシアゼチジン塩酸塩(157mg、1.44mmol、1当量)と、
iPr
2NEt(0.625mL、3.59mmol、2.5当量)との混合物を2日間還流させた。溶媒を減圧下で除去し、残渣をEtOAcに取り込み、水で洗浄した。有機層を分離し、濃縮した。溶離液としてヘキサン/EtOAcの混合物(3:2)を用いたカラムクロマトグラフィーによって、残渣を精製したところ、300mg(収率=80%)の生成物が黄色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz;CDCl
3)δ 8.43(d,J=2.4Hz、1H)、8.15(dd,J=9.3、2.7Hz、1H)、6.38(d,J=9.0Hz、1H)、4.85〜4.75(m,1H)、4.49(t,J=7.5Hz、1H)、4.12(t,J=7.5Hz、1H)、2.91(br.s,1H);m/z=262.93(M+H)
+;261.0(M−H)
+。
【0968】
1−(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェニル)アゼチジン−3−オールの合成
【化482】
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10mgのPd/Cの存在下で、10mLのMeOH中の出発材料(100mg、0.38mmol、1当量)の混合物を室温で3時間水素化した。次に、反応混合物を、セライトのパッドを通してろ過し、ろ液を濃縮したところ、86mg(収率=98%)の生成物が得られた。
m/z=232.99(M+H)
+;231.0(M−H)
+。
【0969】
1−(4−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)−3−クロロプロパ−2−オール、ギ酸塩(化合物321)の合成
【化483】
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イソプロパノール(1.5mL)中の、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(70mg、0.24mmol、1当量)と、アニリン(82mg、0.35mmol、1.5当量)と、pTsOH.H
2O(36mg、0.19mmol、0.8当量)との混合物を、密封されたバイアル中で、100℃で一晩加熱した。室温に冷ました後、溶媒を除去し、残渣をHPLCによって精製したところ、生成物が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.79(br.s,1H)、8.25(d,J=2.1Hz、1H)、7.78〜7.60(m,2H)、7.10(d,J=8.1Hz、1H)、6.74(d,J=9.6Hz、1H)、5.55〜5.45(m,1H)、4.88(br.s,1H)、4.20〜4.10(m,1H)、3.80〜3.70(m,1H)、3.62〜3.52(m,2H)、3.15〜3.05(m,2H)、2.88〜2.78(m,1H)、2.30〜2.20(m,2H)、2.00〜1.90(m,1H)、1.80〜1.70(m,1H)、1.65〜1.55(m,2H)、1.44〜1.36(m,1H)、1.25〜1.15(m,2H)、1.06(s,3H)、0.93(s,3H);m/z=531.3(M+H)
+。
【0970】
実施例116:化合物322および化合物323の合成
2−(4−アミノ−5−フルオロ−2−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソテトラゾール−1−イル)フェノキシ)アセトアミドの合成
【化484】
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6mLのアセトン中の、アニリノフェノール(300mg、1.33mmol、1当量)と、2−ブロモアセトアミド(220mg、1.60mmol、1.2当量)と、K
2CO
3(221mg、1.60mmol、1.2当量)と、Bu
4NBr(43mg、0.13、0.1当量)との混合物を一晩還流させた。反応混合物をろ過し、アセトンで洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮し、溶離液としてDCM/MeOH中2NのNH
3の混合物(95:5)を用いたカラムクロマトグラフィーによって、残渣を精製したところ、220mg(収率=59%)の生成物が青白い固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d−DMSO)δ 7.39(br.s,1H)、7.32(br.s,1H)、7.04(d,J=12.6Hz、1H)、6.85(d,J=9.3Hz、1H)、5.11(br.s,2H)、4.41(s,2H)、3.58(s,3H)、2.91(br.s,1H);m/z=282.9(M+H)
+。
【0971】
2−(4−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−5−フルオロ−2−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソテトラゾール−1−イル)フェノキシ)アセトアミド、ギ酸塩(化合物322)およびイソプロピル2−(4−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−5−フルオロ−2−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソテトラゾール−1−イル)フェノキシ)アセテート、p−トルエンスルホン酸塩(化合物323)の合成
【化485】
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イソプロパノール(1.0mL)中の、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(58mg、0.19mmol、1当量)と、アニリン(76mg、0.24mmol、1.4当量)と、pTsOH.H
2O(28mg、0.14mmol、0.8当量)との混合物を、密封されたバイアル中で、80℃で一晩加熱した。室温に冷ました後、溶媒を除去し、残渣をHPLCによって精製したところ、14mgの化合物322および22mgの化合物323が得られた。
化合物322の
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO):δ 8.45(br.s,1H)、7.92(d,J=8.4Hz、1H)、7.79(d,J=3.9Hz、1H)、7.44(br.s,1H)、7.34(br.s,1H)、7.22(d,J=12.0Hz、1H)、7.18(br.s,1H)、4.55(s,2H)、4.05〜3.95(m,1H)、3.61(s,2H)、2.85〜2.75(m,1H)、2.26〜2.18(m,3H)、1.93〜1.90(m,1H)、1.69〜1.51(m,3H)、1.41〜1.33(m,1H)、1.20〜1.10(m,2H)、1.03(s,3H)、0.76(s,3H);m/z=545.3(M+H)
+;544.2(M−H)
+。
化合物323の
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO):δ 8.78(br.s,1H)、7.92(d,J=3.3Hz、1H)、7.72(d,J=8.1Hz、1H)、7.24(d,J=12.3Hz、1H)、4.94(sept、J=6.6Hz、1H)、4.80(s,2H)、4.20〜4.10(m,1H)、3.59(s,3H)、3.35〜3.25(m,2H)、3.05〜2.95(m,1H)、2.55〜2.45(m,2H)、2.00〜1.90(m,2H)、1.65〜1.50(m,2H)、1.30(s,3H)、1.35〜1.25(m,2H)、1.19(s,3H)、1.17(s,3H)、1.13(s,3H);m/z=588.4(M+H)
+。
【0972】
実施例117:化合物324の調製
1−(2−トリフルオロメチル−4−ニトロフェニル)アゼチジン−3−カルボキサミドの合成
【化486】
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5mLのCH
3CN中の、2−フルオロ−5−ニトロベンジルトリフルオリド(0.2mL、1.44mmol、1当量)と、3−アゼチジノカルボキシアミド(144mg、1.44mmol、1当量)と、
iPr
2NEt(0.375mL、2.15mmol、1.5当量)との混合物を3日間還流させた。溶媒を減圧下で除去し、残渣をEtOAcに取り込み、水で洗浄した。有機層を分離し、濃縮した。残渣を、ヘキサン/Et
2Oを用いて研和したところ、240mg(収率=58%)の生成物が黄色の固体として得られた。
1H NMR(300MHz;CDCl
3)δ 8.29〜8.28(m,1H)、8.18(dm,J=10.5Hz、1H)、7.56(br.s,1H)、7.12(br.s,1H)、6.65(d,J=9.3Hz、1H)、4.34(t様、J=9.0Hz、2H)、4.24(t様、J=6.3Hz、2H)、3.47〜3.42(m,1H);m/z=289.9(M+H)
+;288.0(M−H)
+。
【0973】
1−(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェニル)アゼチジン−3−カルボキサミドの合成
【化487】
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24mgのPd/Cの存在下で、10mLのMeOH中のニトロ出発材料(240mg、0.83mmol、1当量)の混合物を室温で4時間水素化した。次に、反応混合物を、セライトのパッドを通してろ過し、ろ液を濃縮したところ、220mg(定量的収量)の生成物が得られた。
m/z=259.95(M+H)
+;258.1(M−H)
+。
【0974】
1−(4−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)アゼチジン−3−カルボキサミド、ギ酸塩(化合物324)の合成
【化488】
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ジオキサン(1.5mL)中の、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(53mg、0.18mmol、1当量)と、アニリン(60mg、0.23mmol、1.3当量)と、Pd(OAC)
2(4mg、0.02mmol、0.1当量)と、rac.BINAP(22mg、0.04mmol、0.2当量)と、Cs
2CO
3(176mg、0.54mmol、3.0当量)との混合物を、マイクロ波下で、120℃で2時間加熱した。反応混合物をろ過し、EtOAcで洗浄した。ろ液を濃縮し、HPLCによって精製したところ、生成物が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.88(br.s,1H)、7.83(d,J=2.4Hz、1H)、7.80(d,J=3.9Hz、1H)、7.75(dd,J=9.0、2.4Hz、1H)、7.44(br.s,1H)、7.12(d,J=8.4Hz、1H)、6.98(br.s,1H)、6.54(d,J=9.3Hz、1H)、4.20〜4.10(m,1H)、3.98(t,J=7.5Hz、2H)、3.88(t,J=6.6Hz、2H)、2.88〜2.82(m,1H)、2.50〜2.40(m,1H)、2.35〜2.25(m,1H)、2.00〜1.95(m,1H)、1.70〜1.60(m,1H)、1.65〜1.55(m,3H)、1.37(t,J=11.7Hz、1H)、1.30〜1.10(m,2H)、1.07(s,3H)、0.96(s,3H);m/z=522.1(M+H)
+;520.1(M−H)
+。
【0975】
実施例118:1−(4−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−((2−トリフルオロメチルフェニルアミノ)メチル)−3−クロロプロパンアミド、p−トルエンスルホン酸塩(化合物325)の合成
【化489】
[この文献は図面を表示できません]
イソプロパノール(1.5mL)中の、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(66mg、0.22mmol、1当量)と、アニリン(60mg、0.31mmol、1.4当量)と、pTsOH.H
2O(47mg、0.25mmol、0.8当量)との混合物を、密封されたバイアル中で、80℃で一晩加熱した。室温に冷ました後、溶媒を除去し、残渣をHPLCによって精製したところ、生成物が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.12(br.s,1H)、7.95(d,J=4.5Hz、1H)、7.66(m,2H)、7.54(br.s,1H)、7.21(br.s、1H)、6.82(d,J=9.3Hz、1H)、5.20〜5.10(m,1H)、4.18〜4.08(m,1H)、3.84〜3.77(m,1H)、3.73〜3.68(m,1H)、3.30〜3.20(m,2H)、3.09〜3.02(m,1H)、2.98〜2.90(m,1H)、2.55〜2.52(m,2H)、2.18〜2.10(m,1H)、2.05〜1.95(m,2H)、1.68〜1.58(m,2H)、1.41〜1.29(m,2H)、1.32(s,3H)、1.24(s,3H);m/z=558.1(M+H)
+;556.1(M−H)
+。
【0976】
実施例119:1−(4−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)アゼチジン−3−オール、ギ酸塩(化合物326)の合成
【化490】
[この文献は図面を表示できません]
ジオキサン(2.0mL)中の、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(79mg、0.27mmol、1当量)と、アニリン(86mg、0.37mmol、1.4当量)と、Pd(OAC)
2(6mg、0.03mmol、0.1当量)と、rac.BINAP(33mg、0.06mmol、0.2当量)と、Cs
2CO
3(259mg、0.79mmol、3.0当量)との混合物を、マイクロ波下で、120℃で2時間加熱した。反応混合物をろ過し、EtOAcで洗浄した。ろ液を濃縮し、HPLCによって精製したところ、生成物が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.86(br.s,1H)、7.83(d,J=2.1Hz、1H)、7.79(d,J=3.9Hz、1H)、7.74(dd,J=8.7、2.1Hz、1H)、7.13(d,J=8.1Hz、1H)、6.52(d,J=8.7Hz、1H)、4.46(五重項、J=5.1Hz、1H)、4.20〜4.10(m,1H)、4.08(t,J=6.6Hz、2H)、3.57(t,J=6.3Hz、2H)、2.87〜2.82(m,1H)、2.50〜2.40(m,1H)、2.35〜2.26(m,1H)、1.99〜1.95(m,1H)、1.80〜1.72(m,1H)、1.64〜1.58(m,3H)、1.41(t,J=12.0Hz、1H)、1.26〜1.13(m,2H)、1.07(s,3H)、0.95(s,3H);m/z=495.1(M+H)
+;493.1(M−H)
+。
【0977】
実施例120:4−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−クロロ−N−メチルベンズアミド、p−トルエンスルホン酸塩(化合物327)の合成
【化491】
[この文献は図面を表示できません]
イソプロパノール(1.0mL)中の、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(60mg、0.20mmol、1当量)と、アニリン(52mg、0.28mmol、1.4当量)と、pTsOH.H
2O(30mg、0.16mmol、0.8当量)との混合物を、密封されたバイアル中で、80℃で一晩加熱した。室温に冷ました後、溶媒を除去し、残渣をHPLCによって精製したところ、生成物が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 9.47(br.s,1H)、8.12(q.J=4.8Hz、1H)、7.98(d,J=3.6Hz、1H)、7.86(d,J=1.8Hz、1H)、7.72(d,J=7.5Hz、1H)、7.64(dd,J=8.4、1.8Hz、1H)、7.30(d,J=8.4Hz、1H)、4.40〜4.30(m,1H)、3.40〜3.30(m,1H)、3.15〜3.05(m,1H)、2.71(d,J=4.8Hz、3H)、2.55〜2.45(m,1H)、2.20〜2.11(m,2H)、2.05〜1.85(m,3H)、1.76〜1.54(m,3H)、1.37(s,3H)、1.35(s,3H);m/z=447.1(M+H)
+;445.1(M−H)
+。
【0978】
実施例121:化合物328の調製
1−(2−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)−5−ニトロフェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オンの合成
【化492】
[この文献は図面を表示できません]
2mLのCH
3CN中の、1−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(100mg、0.42mmol、1当量)と、3−ヒドロキシアゼチジン塩酸塩(55mg、0.5mmol、1.2当量)と、
iPr
2NEt(0.18mL、1.05mmol、2.5当量)との混合物を3日間還流させた。溶媒を減圧下で除去し、残渣をEtOAcに取り込み、水で洗浄した。有機層を分離し、濃縮した。溶離液としてヘキサン/EtOAcの混合物(1:4)を用いたカラムクロマトグラフィーによって、残渣を精製したところ、108mg(収率=88%)の生成物が黄色の固体として得られた。
m/z=292.9(M+H)
+。
【0979】
1−(5−アミノ−2−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オンの合成
【化493】
[この文献は図面を表示できません]
10mgのPd/Cの存在下で、10mLのMeOH中の出発材料(108mg、1当量)の混合物を室温で3時間水素化した。次に、反応混合物を、セライトのパッドを通してろ過し、ろ液を濃縮したところ、生成物が定量的収量で得られた。
【0980】
1−(5−(4−((7R,8aS)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン(化合物328)の合成
【化494】
[この文献は図面を表示できません]
ジオキサン(2.0mL)中の、(7R,8aS)−N−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−オクタヒドロ−5,5−ジメチルインドリジン−7−アミン(72mg、0.24mmol、1当量)と、アニリン(88mg、0.34mmol、1.4当量)と、Pd(OAC)
2(5mg、0.02mmol、0.1当量)と、rac.BINAP(30mg、0.04mmol、0.2当量)と、Cs
2CO
3(235mg、0.72mmol、3.0当量)との混合物を、マイクロ波下で、120℃で2時間加熱した。反応混合物をろ過し、EtOAcで洗浄した。ろ液を濃縮し、HPLCによって精製したところ、生成物が固体として得られた。
1H NMR(300MHz;d
6−DMSO)δ 8.96(br.s,1H)、7.79(d,J=3.9Hz、1H)、7.68(d,J=2.1Hz、1H)、7.54(dd,J=9.0、2.4Hz、1H)、7.14(d,J=7.5Hz、1H)、6.55(d,J=9.0Hz、1H)、5.30〜5.20(m,1H)、4.37(五重項、J=6.3Hz、1H)、4.10〜4.00(m,1H)、3.64(t,J=6.9Hz、2H)、3.60(s,3H)、3.28(t,J=6.3Hz、2H)、2.90〜2.80(m,1H)、2.54〜2.52(m,1H)、2.30〜2.15(m,2H)、1.99〜1.95(m,1H)、1.75〜1.55(m,3H)、1.44(t,J=11.7Hz、1H)、1.22〜1.10(m,2H)、1.06(s,3H)、0.84(s,3H);m/z=525.1(M+H)
+;523.0(M−H)
+。
【0981】
実施例122:化合物329〜336の調製
【化495】
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後の段階のアルキル化のための一般的なスキーム(上記の実施例107を参照)などの、上に記載される実施例と同様に、当業者に公知のように、化合物329〜336が調製され得る。例えば、以下に示される合成スキームにしたがって、化合物333が調製され得る。
【0982】
4−(((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イル)アミノ)−2−((2−フルオロ−4−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−5−(4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物333)の調製
【化496】
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同様に、以下の化合物は、上述されるように調製され得る:
化合物329:1−(5−(4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン;
化合物330:1−(5−(4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−(2−フルオロエトキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン;
化合物331:1−(5−(4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−((S)−2−フルオロプロポキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン;
化合物332:1−(5−(4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−4−フルオロ−2−((R)−2−フルオロプロポキシ)フェニル)−4−メチル−1H−テトラゾール−5(4H)−オン;
化合物334:4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−2−(2−フルオロ−4−(2−フルオロエトキシ)−5−(4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−テトラゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル;
化合物335:4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−2−(2−フルオロ−4−((S)−2−フルオロプロポキシ)−5−(4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−テトラゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル;および
化合物336:4−((7R,8aS)−5,5−ジメチルオクタヒドロインドリジン−7−イルアミノ)−2−(2−フルオロ−4−((R)−2−フルオロプロポキシ)−5−(4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−テトラゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル。
【0983】
生物学的実施例
実施例123:PKCアッセイ
PKC−α、PKC−β、PKC−δ、PKCεおよびPKC−θ活性の阻害を、ELISAによって以下のように測定する:NUNC MAXISORP(#436110)またはCostar High Binding(#3922)プレートを、4℃で18〜24時間、1×PBS(100μL/ウェル)に溶解させた0.01mg/mlのニュートラアビジン(Pierce #PI−31000)で被覆する。使用する準備をするとき、プレートを1×PBSTで洗浄し、次に、室温で最低1時間、1×PBST(100μL/ウェル)に溶解させた2%のBSAでブロックする。60μL/ウェルの体積中で反応を行う。開始する準備をするとき、プレートを1×PBSTで洗浄して、2%のBSAのブロッキング溶液(blocking solution)を除去する。次に、必要な緩衝液成分ならびに適切な濃度のATPおよびペプチド基質を含有する反応溶液を、各ウェルに加えた(表3を参照)。次に、適切な濃度の試験化合物を加える−加えられる体積は、キナーゼのDMSO耐性が約0.2%であることを考慮に入れる必要がある。次に、キナーゼの添加によって反応を開始する−そのおおよその最終濃度が、表3に記載されている(これは、酵素の活性のバッチ間変動に応じて変化し得ることが留意されるべきである)。反応を室温で20分間放置した後、次に、プレートを1×PBSTで洗浄する。
【0984】
【表54】
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【0985】
プレートから反応混合物を除去し、1×PBSTで洗浄した後、次に、1×PBSTに溶解させた0.1%のBSA溶液中、1:10,000希釈の適切な一次および二次抗体(表3)を含有する抗体発色液(antibody developing solution)を、各ウェルに加えた(100μL/ウェル)。次に、これを、室温で最低1時間放置する。この後、プレートを1×PBSTでもう1回洗浄する。次に、SuperSignal ELISA Pico Chemiluminescent substrate(Pierce #PI−37069)を加え(100μL/ウェル)、プレートを発光プレートリーダーで読み取る。
【0986】
実施例124:PKCアッセイ
あるいは、異なる濃度の阻害剤で、蛍光偏光によってリン酸化ペプチドの生成を監視することによって、PKC活性の阻害を測定する。20mMのHEPES、pH7.4、5mMのMgCl
2、0.2mMのCaCl
2、1mMのDTT、0.02%のBrij−35、0.1mg/mlのホスファチジルセリン、0.02mg/mlのジオレオイル−sn−グリセロールおよびそれぞれ5μMのATPおよびペプチド基質を含む20μLの全体積を有する96ウェルプレートフォーマットで反応を行う。化合物をまずDMSOで連続的に希釈し、次に上記の濃度のHEPES、MgCl
2、CaCl
2、DTT、およびBrij−35を含む溶液に移して、2%のDMSOに溶解させた5倍の化合物溶液を生成し、次にそれを反応溶液に加える。表4に記載される典型的な濃度でPKCを加えることによって反応を開始し、次に室温で20分間インキュベートさせた。この時間の最後に、クエンチ試薬(EDTA)と検出試薬(ペプチドトレーサーおよび抗体)との組合せを、Invitrogen P2748のプロトコルを用いて加えた。インキュベーションの30分後、生成されたリン酸化ペプチドの量を、Tecan Polarian instrumentを用いた蛍光偏光(Ex=485nm、Em=535nm)によって測定する。
【0987】
【表55】
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【0988】
実施例125:カルシウム流入
HEK−FLPTREX細胞に、pcDNA5/FRT/TO+hTRPV4aを安定にトランスフェクトし、ラットTRPV1−HAまたはrTRPA1−HAを、10%のテトラサイクリンフリーウシ胎仔血清、ハイグロマイシン(50μg/ml)およびブラストサイジン(10μg/ml)を含有するダルベッコ変法イーグル培地(Dulbecco’s Modified Eagle’s Medium)(DMEM)中で成長させる。細胞をテトラサイクリン(0.1μg/ml、20時間)で処理して、TRP発現を誘発する。ラットまたはマウスの胸髄および腰髄に由来するDRGを、冷ハンクス平衡塩液(Hank’s Balanced Salt Solution)(HBSS)中でミンチし、1mg/mlのコラゲナーゼIA型および0.1mg/mlのDNAseIV型を含有するDMEM中で、37℃で60分間インキュベートし、ペレット化し、0.25%のトリプシンを用いて30分間インキュベートする。ニューロンをペレット化し、10%のウシ胎仔血清、10%のウマ血清、100U/mlのペニシリン、0.1mg/mlのストレプトマイシン、2mMのグルタミンを含有するDMEM中で懸濁し、溶液が混濁しかつ均一に見えるまで穏やかな混和によって解離させ、PolyOnitine/ラミニンで被覆したガラスのカバースリップ上に播種する。実験前に、ニューロンを3〜4日間培養する。
【0989】
カバースリップまたは96マルチウェルプレート上で成長させた細胞を、Ca2+およびMg2+、20mMのHEPES緩衝液、0.1%のBSA、100U/mlのペニシリン、100μg/mlのストレプトマイシン、ならびに2.5〜5μMのFura−2AM(Invitrogen)を含有するHBSS(pH7.4)中、37℃で20〜45分間インキュベートする。細胞を洗浄し、蛍光を、F−2500分光光度計で、またはFlexstation 3 Microplate Reader III(細胞集団中のカルシウムの測定用)で、またはZeiss Axiovert microscope、ICCDビデオカメラおよびビデオ顕微鏡取得プログラム(video microscopy acquisition program)(単一のニューロンにおけるカルシウム流入の測定用)を用いて、340nmおよび380nmの励起ならびに510nmの発光で測定する。物質をチャンバに直接注入する(分光光度計では2ml中20ml;Flexstationでは200ml中20ml、単一の細胞用のチャンバでは350ml中50ml)。
【0990】
実施例126:インビボの過形成
機械的な疼痛を、0.173mNのフォンフライヘア(von Frey hair)の5回の適用に応答して後足を引っ込める回数として、機械的な疼痛を定量化する。応答を百分率として表し(例えば、5回のうち3回の引っ込みを、60%として記録する)、機械的な痛覚過敏を、基礎測定値と比較した引っ込みの百分率の増加として定義する。2)足底中央の表面に5秒間または引っ込みの応答が起こるまでに適用されるフォンフライフィラメント(von Frey filament)に対する50%の応答閾値を決定する「アップダウンパラダイム(up−down paradigm)」を用いて、機械的な疼痛を定量化する。フォンフライフィラメントは、この強度範囲内にある:1.65、2.44、2.83、3.22、3.61、3.84、4.08。
【0991】
足底試験装置を用いて、マウスの温熱性痛覚過敏を評価し、放射熱に対する足の引っ込みの潜時として定量化する。温熱性痛覚過敏を、基礎測定値と比較した引っ込みの潜時の減少として定義する。基礎レベルのマウスを測定した後、浅いハロタン麻酔(5%)下で、試験化合物を左足または右足に注射し(5〜10μlの足底内注射)、足の引っ込み測定を異なる時点で繰り返す。PAR2 TRPV1、TRPV4およびTRPA1が媒介する痛覚過敏ならびにTRPVが媒介する応答の増強を評価するために、マウスを、PAR2−APで15分間、続いてカプサイシン、4αPDDまたはHNEで処置する。プロテインキナーゼの役割を評価するために、アゴニストに曝露する前に、アンタゴニストまたは対応する賦形剤を、20〜30分間注射する。異なる処置によって誘発される効果を、同じラット内で、右足(例えば生理食塩水、または賦形剤を受ける)において記録される応答と、左足(例えばPAR2−APまたは4αPDDを受ける)において得られる応答とを比較して評価する。
【0992】
疼痛行動を誘発するためにマウスまたはラットの前足の背面に皮内注射によって投与されるホルマリンの5%溶液を用いて、ホルマリン誘発性の痛覚過敏を評価する。疼痛を、姿勢に関連する4つのレベルのスケールで評価する:0、正常な姿勢;1、注射された足が地面に留まっているが、その動物を支えていない;2、注射された足が明らかに上がっている;および3、注射された足が舐められ、噛まれ、または揺らされている。注射の3分後(侵害受容器の直接刺激から得られる第1段階として定義される)、次に、注射の30〜60分後(炎症現象がその間に生じる増感(sensitization)の期間を含む第2段階として定義される)に、動物の行動を観察し、採点する。各3分間隔の侵害行動スコアを、各行動に費やされる秒数の加重平均として計算する。ホルマリンの2.5%溶液を、足底内注射によって投与し、30〜60分後に熱痛および機械的な疼痛を上記のように測定する。プロテインキナーゼの役割を評価するために、ホルマリンの20〜30分前に、アンタゴニストまたはその賦形剤(対照)を、右足に注射する。侵害行動を各ラットについて採点し、対照と比較する。
【0993】
例示的な化合物は、1つ以上の疾病モデルでインビボ活性を示した。例えば化合物17は、SJLマウスのPLP誘発性の実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)モデルにおいて、前処置および処置投与の両方で、30mg/kgのED50を有していた。当業者に公知であるように、EAEは、ヒトの多発性硬化症のモデルであるとみなされる。他の例示的な化合物は、接触皮膚炎および/またはアジュバント誘発関節炎モデルのげっ歯類においてインビボ有効性を示した。
【0994】
実施例127:IL−2ELISA、ヒト初代T細胞、抗CD3+CD28+
化合物1〜328を、PKC媒介性のIL−2の産生について、全細胞機能アッセイで以下のとおりに試験した。ヒト初代T細胞単離および培養:ヒト初代T細胞を以下のとおりに調製した。全血を健常な被験者から入手し、PBSと1:1で混合し、2:1の血液/PBS:フィコール比率におけるフィコール−ハイパック(Ficoll Hypaque)(Amersham Pharmacia Biotech,Piscataway,NJ,カタログ番号17−1440−03)に層状に重ね、1750rpmで、4℃で30分間遠心分離した。血清:フィコール境界面において細胞を回収し、5体積のPBSで2回洗浄した。これらの新たに単離されたヒト末梢血単核細胞を、1μg/mlのαCD3および5μg/mlのαCD28(抗ヒトCD3、BD Pharmingenカタログ番号555336、抗ヒトCD28、Beckman Coulterカタログ番号IM1376)を予め塗布したフラスコ中で、40U/mlのIL2を含有するイッセル(Yssel’s)培地中で培養した。細胞を3〜4日間刺激し、次に新しいフラスコに移し、10%のFBSおよび40U/mlのIL−2を含むRPMI(L−グルタミンを含むRPMI−1640;Mediatech,Inc.,Herndon VA、カタログ番号10−040−CM)中で維持した。次に、初代T細胞をPBSで2回洗浄して、IL−2を除去した。
【0995】
初代T細胞の刺激およびIL2 ELISA:ヒト初代T細胞(ウェル当たり100,000個の細胞)を、イッセル(Yssel’s)培地中、37℃で1時間、試験化合物を用いるかまたは用いずにプレインキュベートした。次に、細胞を、1μg/mlのαCD3および5μg/mlのαCD28を予め塗布した丸底96ウェルプレートに移すことによって刺激した。カウンターアッセイの場合、その代わりに、イッセル(Yssels)にPMAおよびイオノマイシンの8倍原液(最終濃度が0.5ng/mlのPMAおよび0.1uMのイオノマイシン、両方ともCalbiochem製)を加えることによって細胞を刺激した。細胞を37℃で24時間インキュベートしてから、R and D Systems製のHuman IL−2 Duoset ELISA Kit from R and D Systems、カタログ番号DY202Eを用いたELISAによるIL−2の定量化のために、100μLの上清を採取した。化合物1〜29、31〜138、140〜170、172〜184、186〜215、218〜233、235〜238、240〜256、258〜259、261〜271、273〜276、278〜285、および287〜328は、10マイクロモル未満のEC50を有し、IL−2産生を阻害した。
【0996】
表5は、上記のアッセイによる、化合物1〜328のEC50値を示す。表5において、AのEC50は、0.1μM未満であり、B<0.5μM、C<1μM、D<10μM、E>10μMである。
【0997】
【表56】
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【0998】
【表57】
[この文献は図面を表示できません]
【0999】
【表58】
[この文献は図面を表示できません]
【1000】
【表59】
[この文献は図面を表示できません]
【1001】
【表60】
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【1002】
【表61】
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【1003】
【表62】
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【1004】
【表63】
[この文献は図面を表示できません]
【1005】
【表64】
[この文献は図面を表示できません]
【1006】
【表65】
[この文献は図面を表示できません]
【1007】
【表66】
[この文献は図面を表示できません]
【1008】
【表67】
[この文献は図面を表示できません]
【1009】
本発明を、その特定の実施形態を参照して説明してきたが、本発明の真の趣旨および範囲から逸脱せずに、様々な変形がなされ、均等物で代替され得ることが、当業者によって理解されるはずである。さらに、特定の状況、材料、組成物、プロセス、1つまたは複数のプロセス工程、本発明の目的、趣旨および範囲に適合させるために多くの変更が行われ得る。全てのこのような変更は、本明細書に添付される特許請求の範囲内であることが意図される。