(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
1つ以上の前記締結要素が、1つ以上の前記締結タブ部材上に配設され、1つ以上の前記結合締結要素が、前記前部ベルト又は前記後部ベルト上に配設される、請求項7に記載の物品。
1つ以上の前記締結要素が前記前部ベルト又は前記後部ベルト上に配設され、1つ以上の前記結合締結要素が1つ以上の前記締結タブ部材上に配設される、請求項7に記載の物品。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】使い捨て吸収性パンツの簡略化した斜視図である。
【
図2】使い捨て吸収性パンツの前駆構造物の簡略化した平面図であり、内側すなわち着用者に面する表面が上向きで示されている。
【
図3A】可能な構成の一例としての、
図2の線3−3を通じて取られる簡略化した概略断面図である。
【
図3B】可能な構成の別の例としての、
図2の線3−3を通じて取られる簡略化した概略断面図である。
【
図3C】可能な構成の別の例としての、
図2の線3−3を通じて取られる簡略化した概略断面図である。
【
図4A】可能な構成の様々な例としての、
図2の線4−4を通じて取られる簡略化した概略断面図である。
【
図4B】可能な構成の様々な例としての、
図2の線4−4を通じて取られる簡略化した概略断面図である。
【
図4C】可能な構成の様々な例としての、
図2の線4−4を通じて取られる簡略化した概略断面図である。
【
図4D】可能な構成の様々な例としての、
図2の線4−4を通じて取られる簡略化した概略断面図である。
【
図4E】可能な構成の様々な例としての、
図2の線4−4を通じて取られる簡略化した概略断面図である。
【
図4F】可能な構成の様々な例としての、
図2の線4−4を通じて取られる簡略化した概略断面図である。
【
図4G】可能な構成の様々な例としての、
図2の線4−4を通じて取られる簡略化した概略断面図である。
【
図4H】可能な構成の様々な例としての、
図2の線4−4を通じて取られる簡略化した概略断面図である。
【
図4I】可能な構成の様々な例としての、
図2の線4−4を通じて取られる簡略化した概略断面図である。
【
図4J】可能な構成の様々な例としての、
図2の線4−4を通じて取られる簡略化した概略断面図である。
【
図4K】可能な構成の様々な例としての、
図2の線4−4を通じて取られる簡略化した概略断面図である。
【
図5A】弾性部材が適用された不織布ウェブの一部の平面図である。
【
図5B】横断方向図に沿って示される、積層体を製造するための設備及び構成要素の簡略化した概略図である。
【
図6A】切断線とともに示される、多層ウェブの一部の平面図である。
【
図6B】代替構成における、切断線とともに示される、多層ウェブの一部の平面図である。
【
図6C】
図6Aに示した多層ウェブの部分の平面図であり、中央部分が切り取られている。
【
図6D】
図6Bに示した多層ウェブの部分の平面図であり、中央部分が切り取られている。
【
図6E】横断方向図に沿って示される、積層体を製造するための設備及び構成要素の簡略化した概略図である。
【
図7】パンツ構造物を製造するための方法を図示する、多層ウェブ及び適用されたシャーシ構造物の平面図である。
【
図8】2つの不織布層と、予め歪みを与えた弾性部材とを含む多層ウェブの一部の平面図であり、不織布層の弾性部材に沿ってシャーリングが形成されている。
【
図10A】
図9の断面図と同様の断面図であるが、第3層を含んでおり、示されている例において、第3層は、伸縮性多層ウェブ構造内に含めること及び取り付けることができ、かつ、異なるパターンのシャーリングが付与され得る。
【
図10B】
図9の断面図と同様の断面図であるが、第3層を含んでおり、示されている例において、第3層は、伸縮性多層ウェブ構造内に含めること及び取り付けることができ、かつ、異なるパターンのシャーリングが付与され得る。
【
図10C】
図9の断面図と同様の断面図であるが、第3層を含んでおり、示されている例において、第3層は、伸縮性多層ウェブ構造内に含めること及び取り付けることができ、かつ、異なるパターンのシャーリングが付与され得る。
【
図11】使い捨て吸収性パンツの簡略化した斜視図である。
【
図12】締結構成要素を備える多層ウェブの部分の簡略化した概略断面図である。
【
図13】締結構成要素を備える多層ウェブの部分の簡略化した概略断面図である。
【
図14】締結構成要素を備える多層ウェブの部分の簡略化した概略断面図である。
【
図15】締結構成要素を備える多層ウェブの部分の簡略化した概略断面図である。
【
図16】締結構成要素を備える多層ウェブの部分の簡略化した概略断面図である。
【
図17】締結構成要素を備える多層ウェブの部分の簡略化した概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
用語「締結構成要素」とは、再締結可能な取り付け領域を画定する締結要素を指す。締結構成要素は、締結構成要素が分離されるまで、腰部及び脚部開口を閉じた構成へと再構成するために、吸収性物品を再締結することを可能にする。締結構成要素は、1つ以上の再締結可能な締結要素、例えば、フック、ループ、球状部、キノコ型、矢尻、茎部上のボール部、ボタン、スナップ、再締結可能な粘着剤、選択的に再締結可能な接着剤などを含む場合がある。締結構成要素は、締結構成要素を損傷することなく、開放し、かつその後に確実に再閉鎖することができる。締結構成要素は、再締結可能なクロージャを形成する直接的な表面間接触により取り付け領域を形成する、締結システムの要素を含む。明確性の目的のために、表面間接触は、例えば、フック材料の表面とループ材料の表面との間の接触を含む。例えば、バックシートに接合されるタブ部材は、記載される締結材料には当たらない。締結構成要素は、タブに接合され、他の締結構成要素又は吸収性物品の一部と接続し得るフック又はループであってもよい。
【0008】
用語「初期腰部開口周辺部」は、使い捨てトレーニングパンツがパッケージ内に配置されるとき、及びその後、これが消費者によってパッケージから取り出されるときの、使い捨てトレーニングパンツの腰部開口の周辺部を指す。
【0009】
「横断方向」(CD)は、不織布ウェブ材料の作製、不織布材料自体、その積層体、又はその材料を構成要素とする物品に関して言う場合、材料及び/又は物品を製造する製造ラインを通る材料の進む移動方向にほぼ垂直の、材料に沿った方向を指す。
【0010】
本明細書で使用されるとき、用語「弾性」又は「エラストマーの」は、実質的な破裂又は破損なしで、ヒステリシス試験に従って測定されたときに、伸長の10%以下の硬化で、ヒステリシス試験において100%の歪みまで延びることができる伸張可能な材料(又は複数の材料の複合体)の特性を指す。弾性材料は、弾性的に延伸性であるとみなされる。
【0011】
「機械方向」(MD)は、不織布ウェブ材料の作製、不織布材料自体、その積層体、又はその材料を構成要素とする物品に関して言う場合、材料及び/又は物品を製造する製造ラインを通る材料の進む移動方向とほぼ平行の、材料に沿った方向を指す。
【0012】
「横方向」は、パンツ及びその着用者に関して言う場合、着用者の直立高と概ね垂直の方向、又は着用者が立位のときの水平方向を指す。「横方向」は、前腰部縁部の中点から後腰部縁部の中点まで延びる線に概ね垂直の方向でもある。
【0013】
「長手方向」は、パンツ及びその着用者に関して言う場合、着用者の直立高と概ね平行の方向、又は着用者が立位のときの縦方向を指す。「長手方向」は、前腰部縁部の中点から後腰部縁部の中点まで延びる線に概ね平行の方向でもある。
【0014】
用語「パンツ」(「使い捨てトレーニングパンツ」、「トレーニングパンツ」及び「プルオンパンツ型おむつ」)は、幼児、子供又は成人の着用者(以降、「着用者」)のために設計された、連続的な外辺部腰部開口及び連続的な外辺部脚部開口を有する、使い捨て吸収性物品を指す。パンツは、パンツが着用者に適用される前に、連続的な又は閉じられた腰部開口と、少なくとも1つの連続的な又は閉じられた脚部開口とを有する構成である場合がある。パンツは、任意の再締結可能な及び/又は永久的なクロージャ部材(例えば、シーム、熱結合、圧力、圧力溶接、接着剤、粘着結合、機械的締結具など)を使用して吸収性物品の部分を一緒に接合することが挙げられるが、これらに限定されない任意の好適な技術で予備成形され得る。パンツは、腰部区域におけるその周辺部に沿ったどの位置でも予備成形することができる(例えば、側部を締結する、前部腰部を締結する、後部腰部を締結する)。代表的なパンツ及びパンツ構成が、米国特許第5,246,433号、同第5,569,234号、同第6,120,487号、同第6,120,489号、同第4,940,464号、同第5,092,861号、同第5,897,545号、同第5,957,908号、及び米国特許出願公開第2003/0233082号に開示されている。
【0015】
用語「二次腰部開口周辺部」は、初期腰部開口周辺部が破断され、パンツが再締結された後のパンツの腰部開口の周辺部を指す。
【0016】
用語「側縁シーム」は、所定の側縁部を指し、前部腰部区域の側縁部又は側縁部に隣接した区域の一部は、後腰部区域の同じ側縁部又は側縁部に隣接した区域の一部に接合されて、閉じて取り囲まれた脚部開口及び閉じた腰部開口を規定する。
【0017】
図1は、ベルト構成を有する使い捨て吸収性パンツ10の概略的な簡略化した斜視図である。パンツ10は、中央シャーシ20及び伸縮性ベルト30を含むことができる。伸縮性ベルト30は、着用のしやすさ及び着用後のぴったりとした快適なフィット感のための弾性的な伸縮性を提供し、横方向に弾性的に延伸可能であり得る。中央シャーシ20は、着用者に面する液体透過性トップシート(
図1には特に示されていない)と、外側すなわち衣類に面する側のバックシート(
図1には特に示されていない)と、トップシートとバックシートとの間に挟まれている又は包まれている吸収性コア(
図1には特に示されていない)とを含むことができる。一対の横方向に対向する、トップシートに隣接して配設された長手方向に延在するバリアカフ25もまた、中央シャーシとともに、中央シャーシ股部区域に含まれる場合がある。一般に、中央シャーシとバリアカフは、米国仮特許出願第61/480,663号及びその優先権を主張する出願に記載されているようなものなどであるがこれらに限定されない、使い捨ておむつ、トレーニングパンツ、及び成人失禁パンツなどに適したレッグカフ構造物を含む任意の構成及び構成要素を有することができる。伸縮性ベルト30は、前部31及び後部32を有することができる。前部31及び後部32は、それぞれの左側側縁シーム33l及び右側側縁シーム33rで一緒に接合され得る。伸縮性ベルト30は、パンツ10の腰部開口15を画定する前部腰部縁部11及び後部腰部縁部12、並びに左側脚部開口縁部13l及び右側脚部開口縁部13rの少なくとも一部分を形成することができる。使い捨て吸収性パンツ10、より詳細には伸縮性ベルト30は、再締結可能な特徴を作るための締結構成要素200l及び200rを備えることができる。
【0018】
図2は、
図1に示すパンツ10の、前部31及び後部32がそれぞれの側縁部34l、35l及び34r、35rに沿って接合される前の前駆構造物の簡略化した平面図である。前部31を含む前部区域31a、及び後部32を含む後部区域32aは、それぞれ、前駆構造物の長手方向の全長の25%〜40%のいずれかのパーセンテージを含むことができ、したがって、股部区域45は、前駆構造物の長手方向の全長の20%〜50%のいずれかのパーセンテージを含むことができ、少なくともその一部は横軸110に置かれる。パンツ10を形成するために、前駆構造物を横軸110に沿って折り畳み、前部区域31a及び後部区域32a並びに前部31及び後部32を、(
図1に示すように)それらの側縁部34l、35l及び34r、35rがそれぞれ側縁シーム33l、33rで接合され得るように、一緒にすることができる。
図2に示す実施形態は、再締結可能なように一緒に接合され得る締結要素201〜204を備えている。具体的には、締結要素201及び203はそれぞれ、締結要素202及び204と接合するフック要素であり得る。締結要素201及び203は、伸縮性ベルト30の外面上に示されているが、それらは伸縮性ベルト30の内面上に配置されてもよい。締結要素202及び204は、別個のループ要素部材でもよく、あるいは、伸縮性ベルトの(図のように)内面又は外面を裏張りする不織布シートの一部であるループ要素の区域であってもよい。別の実施形態では、締結要素201及び203がループ要素であり、締結要素202及び204がフック要素である場合がある。
【0019】
締結要素201〜204が伸縮性ベルト30の内面同士を結合させると、フランジシームが形成されることが理解される。しかし、締結要素201〜204が伸縮性ベルト30の内面と外面とを結合させると、
図1に示すようなオーバーラップシームが形成される。締結要素201〜204、第1締結要素202及び第2締結要素204、並びに第1結合締結要素201及び第2結合締結要素203は、製造プロセス中に締結されてもよく、並びに/又は、着用者若しくは介護者による使用の前にパッケージ内で締結されていてもよい(すなわち、パンツを「閉じた形態」で販売することができる)。あるいは、パンツを「開いた形態」で販売してもよく、この場合、締結要素201〜204はパッケージ内に存在しているが接合されていない。
【0020】
引き続き
図2を参照すると、前部31及び後部32の一方又は両方は、腰部縁部11、12により近い位置に配設された少なくとも1つの第1弾性部材36、37、及び脚開口縁部13l、13rにより近い位置に配設された少なくとも1つの第2弾性部材38、39を含むことができる。
図2に示唆されているように、1つ又は複数の腰部弾性部材36、37は、実質的に真っ直ぐに横方向の配向で配設され得、1つ又は複数の脚弾性部材38、39は、(
図1に示すように)脚開口13l、13rの周囲に輪状の弾性伸縮を提供するように曲線経路に沿って配設され得る。以下に説明するように、整った外観を有するパンツを製造するためには、脚弾性部材38、39はシャーシ20のそれぞれ対応する長手方向縁部21に近接して終わることが望ましい場合がある。本明細書の目的のためには、2つの特徴の間の位置関係の説明のために使用する場合、「近接」は、特定の特徴から2.0cm以内であることを意味することが意図される。
【0021】
弾性部材36、37、38及び39は、例えば、同時係属の米国特許出願第11/478,386号及び同第13/331,695号、並びに米国特許第6,626,879号に記載されているような任意のエラストマー材料の任意の構成において形成された、フィルム又はその部分若しくは片、円形又は任意の他の断面の片、リボン、バンド、スクリム、弾性不織布、又はストランドの形態であり得る。好適な例は、カンザス州WichitaのInvistaの製品であるLYCRA HYFITストランドである。
【0022】
図3A〜3Cは、
図2に示すようなパンツの伸縮性ベルトの後部32及び後部区域を通る線3−3で取られる潜在的な長手方向の断面図の例であり、3つの可能な構成の特徴を図示している。これらの特定の例のそれぞれにおいて、この断面は伸縮性ベルトの前部31及びパンツの前部区域を通じて取られる断面の実質的に鏡像であり得ることが理解できる。
【0023】
図4Aは、
図2に示すようなパンツの伸縮性ベルトの後部32及び後部区域を通る線4−4で取られる潜在的な長手方向の断面図の例であり、一構成の特徴を図示している。この断面もまた、伸縮性ベルトの前部31及びパンツの前部区域を通じて取られる断面の実質的に鏡像であり得ることが理解できる。
図4Aに示す伸縮性ベルト30は、
図3Aに図示したものと同じ層及び構成要素を有するが、断面の場所のために、脚部弾性部材39が追加され、シャーシ構成要素が除かれている。
図2に示唆されているように、脚部弾性部材39は中央シャーシ20の長手方向縁部21に近接して終わることができ、したがって、
図3A及び3Bには図示されない。
【0024】
図3A〜3Cを参照すると、シャーシ20は、内側の、着用者に面する表面の少なくとも一部を形成する液体透過性のトップシート22を有することができる。トップシート22は、好ましくは過敏な肌に対して柔らかく適合性のある不織布ウェブ材料で形成することができ、例えば、同時係属中の米国特許出願第12/841,553号に記載されているものが含まれる、使い捨ておむつ、トレーニングパンツ、及びインサートに使用されているトップシートの任意の特徴を有して形成することができる。シャーシ20は、液体不透過性であり得る外側に面するバックシート24もまた有することができる。バックシート24は、例えば参照した上記の同時継続中の米国特許出願に記載されているものが含まれる、使い捨ておむつ及びトレーニングパンツに使用されるバックシートの任意の特徴を有して形成することができる。シャーシ20は、トップシート22とバックシート24との間に配設された吸収性コア23もまた有することができる。吸収性コア23は、獲得、分配、及び貯蔵のための1つ以上の吸収性の材料層及び/又は構成要素を含むことができ、例えば参照した上記の同時継続中の米国特許出願に記載されているものが含まれる、使い捨ておむつ及びトレーニングパンツに使用される吸収性コアの任意の特徴を有して形成することができる。
【0025】
図3A〜3Cに示唆されているように、シャーシ20は、伸縮性ベルト30、その内側の着用者に面する表面、あるいはその外側の衣類に面する表面に貼付することができる。シャーシ20は、接着剤、熱結合/溶接、機械的締結具、又はそれらの組み合わせにより、伸縮性ベルト30に接合することができる。
【0026】
図3A及び4Aを参照すると、伸縮性ベルト30は、適した不織布ウェブ材料で形成することができる第1ベルト層40を有することができる。第1ベルト層は着用者の皮膚と直接的に接触する場合があるので、この層には、柔らかく快適でかつ比較的通気性/蒸気透過性の不織布ウェブ材料を選択することが好ましいとみなされる場合がある。1つ以上の腰部弾性部材37を第1ベルト層40と第2ベルト層41との間に配設することができる。第2ベルト層41は、第1ベルト層40と同じ不織布ウェブ材料、類似の不織布ウェブ材料、又は異なる不織布ウェブ材料で形成し得る。第1ベルト層40と第2ベルト層41が積層体を形成し、1つ以上の腰部弾性部材37をそれらの間に挟んで貼付するように、第1ベルト層40と第2ベルト層41とを、接着剤、熱接着パターン、又はそれらの組み合わせで一緒に接着することができる。同様に、
図4Aを参照すると、1つ以上の脚部弾性部材39を第1ベルト層40と第2ベルト層41との間に貼付し、挟むことができる。代替実施形態では、ベルト層41がベルト層40と外側被覆層42との間に配設されるとき、ベルト層41を、エラストマー不織布のようなエラストマーウェブ材料又は弾性フィルムで形成することができる。エラストマーウェブ材料で形成したとき、ベルト層41に予め歪みを与えてからベルト層41を物品の他の層に接合してもよく、あるいは、弛緩した状態でベルト層41を接合してから後に機械的に歪みを与えてもよい。そのような代替実施形態では、1つ以上の腰部弾性部材及び1つ以上の脚部弾性部材をベルト層の間に配設することができる。代替的な弾性部材の配置を
図4a〜4kに示す。
【0027】
図8及び9を参照すると、製造中、1つ以上の腰部弾性部材37を、例えば第1ベルト層40及び第2ベルト層41のような層の間に貼付する前に、それらの長さ又はより長い寸法の方向に沿ってそれらに予め歪みを与えることができ、そのようにすると、製造完了時及びその後の弛緩時に、弾性部材37の収縮によって、第1ベルト層40及び第2ベルト層41にしわのパターン、プリーツ、波形又は多量のしわ(以下、「シャーリング」と呼ぶ)43が生じることになる。シャーリング43は、弾性部材が収縮するにつれて弾性部材の周囲にギャザーを作るような材料で形成され、ギャザーが作られた材料は、伸縮性ベルト30の延伸及び収縮に対応するように機能する。シャーリング43は、弾性部材37の横方向の収縮の方向に対してほぼ横断方向又は垂直の折り線又は曲げ線に沿って配向される。シャーリングはまた、不織布材料により形成されたときに、フックのような締結構成要素をベルト層の1つに係合しやすくすることができる三次元の表面を提供することも可能である。あるいは、締結構成要素200の取り付け区域(例えばループを含む区域)又は締結区域(例えばフックを含む区域)におけるシャーリング及び収縮を排除することが有益である場合がある。
【0028】
同様に、1つ以上の脚部弾性部材39を層の間に貼付する前に、それらを製造中にそれらの配置経路(上述のように曲線経路であり得る)に沿ってそれらに予め歪みを与えてもよく、そのようにすると、製造完了時及びその後の弛緩時に、弾性部材39の収縮によって、第1ベルト層40及び第2ベルト層41にシャーリングのパターンが生じることになる。これらのシャーリングもまた、弾性部材が収縮するにつれて弾性部材の周囲にギャザーを作る材料で形成され、脚開口の周囲の伸縮性ベルト30の延伸及び収縮に対応するように機能する。シャーリングは、弾性部材39の収縮の方向に対してほぼ横断方向又は垂直の折り線又はしわ線に沿って配向される。
【0029】
引き続き
図8及び9を参照すると、弾性部材37、39の弛緩及び収縮の際に形成されるシャーリングがいくらか均一に、均等に分配され、整った外観になるように、規則的パターン及び/又は間隔で接着剤の堆積のパターンを層40、41のいずれかに及び/又は弾性部材37、39に適用して、接着部44にて弾性部材37に層を接着することができる。シャーリングの頻度及び大きさもまた、弾性材のベルト層への取り付け若しくはベルト層同士の取り付けのパターン又はそれらの組み合わせを調整することにより、調整することができる。シャーリングの頻度及び大きさは、締結構成要素200と機能的に連動するように調整することができ、例えば、より細かいシャーリングは、より小さいフック又はより密なパターンのフック型式の締結構成要素とより効果的に連動することができ、一方、より大きいシャーリングは、より大きいフック又はより密度の低いパターンのフック型式の締結構成要素とより効果的に連動することができる。
【0030】
異なる伸縮及び力の特性を付与するために、弾性部材36、37、38及び39のうちの1つ以上は、その他のうちの1つ以上と様々に異なっていてもよい。例えば、特定の設計状況により異なる脚部開口周囲のぴったりとした着心地のために、着用中、曲線状の脚部弾性部材が、腰部開口の周囲に存在する張力より大きい又は小さい張力を脚部開口の周囲に及ぼすことが望ましい場合がある。弾性部材36、37、38、39のうちの1つ以上は、弾性ストランド又はバンドの数、弾性ストランド又はバンドの断面の大きさ、弾性ストランド又はバンドの断面形状、弾性ストランド又はバンドを形成する材料の化学組成、パンツの製造中に弾性ストランド又はバンドに付与される予歪みの量、及びそれらの組み合わせから選択される事に関して、その他のうちの1つ以上と異なるように、選択される及び/又は構成される場合がある。
【0031】
腰部弾性部材36、37及び曲線状の脚部弾性部材38、39の他に、追加の弾性部材(図示せず)をそれらの間に長手方向に含めて、追加の伸縮性、収縮性、及び荷重/力支持能力を伸縮性ベルトに、腰部及び脚部弾性部材がそのような能力を付与するのと同じやり方で付与することができる。追加の弾性部材は、弾性部材36、37、38、39のいずれかと同じ対の層の間に配設してもよく、又は異なる対の層の間に配設してもよく、上述のように、異なる対の層の間の交互の場所に配置してもよい。1つ以上の弾性部材が湾曲している又は斜めになっている特定の実施形態では、弾性部材の角度又は湾曲と機能的に連動するように締結構成要素を斜めにすることが有益である場合がある。
【0032】
上述のいくつかの例、及び明示的に記載していない他の例もまた、比較的効率的な製造に役立つことが可能である故に、有利である場合がある。
【0033】
図11を参照すると、一実施形態では、締結要素201〜204は、脚部開口14及び腰部開口15をそれぞれ形成するように接合されたとき、締結構成要素200を利用しやすくするようにパンツ10の前部区域31a内に配設又は形成することができる。締結要素を接合し、脚部開口及び腰部開口を形成したとき、前部区域31aは、各臀部軸206(着用したときの着用者の臀部の中央を表す軸)よりも前方のパンツ10の区域であるとみなすことができる。ループ型式の締結要素201及び203は、第1フック型式の締結要素202及び204を締結することができる前部区域31aの上に単に配設されてもよく、又は、その一部を形成してもよいことに注意されたい。接合されたときに締結構成要素200が前部区域31aに置かれるように、締結構成要素200を配向することによって締結構成要素200を利用しやすくすることは、介護者がパンツ10の開放及び再締結をするのを大幅に容易にすることができ、前部腰部区域を前部区域31aに締結することを可能にし、着用者が介護者の前に立っているとき(例えば、対面しているとき)、又は着用者が仰向けに寝ているときに、介護者がパンツ10を交換するプロセス、又はパンツ10を点検するプロセスをより容易にすることができる。加えて、パンツ10又はおむつの前部区域31aの締結構成要素200の締結はまた、これがテープ式おむつと似ているために、介護者にとって馴染み深いものである。
【0034】
パンツを開放及び再締結する能力は、介護者に利便性を提供する。例えば、外出時、又は着用者の衣類及び/若しくは靴を脱がせるのが難しいときは、従来的なテープ式おむつとしてパンツを適用する方がより便利である場合がある。着用者がいつ交換を必要とするか、したがっていつ特定の様式の適用が必要とされるかを予測することは困難であるため、従来的なテープ式おむつとして、又は使い捨てトレーニングパンツとしてのいずれかで適用されるように適合可能であるパンツを提供することが有益である。加えて、従来的なテープ式おむつ又は使い捨てトレーニングパンツのように適用され得る製品はまた、製品を着用者の脚の下に滑らせることを必要とせずに、製品の内側を点検することを可能にする。本開示のパンツは、適用及び取り外しに関する二重機能を提供する一方で、使用したパンツを容易に包み、処分することを可能にする。
【0035】
様々な実施形態において、各締結構成要素200を、例えば接着剤接着、音波接着、圧力接着、熱接着、又はそれらの組み合わせなどの任意の好適な方法により、パンツ10に直接的に又は間接的に接合することができる。締結システム及び/又は締結構成要素200のいくつかの好適な例は、米国特許第3,848,594号、同第4,662,875号、同第4,846,815号、同第4,894,060号、同第4,946,527号、同第5,151,092号、同第5,221,274号、同第6,251,097号、同第6,669,618号、同第6,432,098号、同第7,101,359号、及び同第7,407,468号に記載されている。
【0036】
図12は、2つの物品を長手方向軸(例えば
図2及び7の110)上で折り畳んで形成したパンツ(パンツの片側10−1及び片側10−2)の構成を図示しており、図には、パンツの各片側の一部のみが示されている。本開示の一実施形態にすぎないこの実施形態では、パンツの各片側10−1及び10−2はそれぞれ、前部区域31a及び後部区域32aに配設された前部伸縮性ベルト30a及び後部伸縮性ベルト30bを備えている。また、パンツの各片側10−1及び10−2は、後部ベルト30bを備えており、この後部ベルト30bは、第1側縁部35r及び35lそれぞれから、横方向に対向する第2側縁部(図示せず)まで延在し、横方向に対向する永久側縁シーム208の部分を形成する。また、パンツの各片側10−1及び10−2に関して、前部ベルト30aは、第1側縁部34r及び34lの隣接部それぞれから、対向する第2側縁部(図示せず)の隣接区域まで延在し、横方向に対向する永久側縁シーム208の一部を形成しない。パンツの片側10−1及び10−2は、前部ベルト30aの外方に配設された締結タブ部材210を更に備えている。締結タブ部材210は、締結タブ部材210と前部ベルト30aとの間に配設され、前部伸縮性ベルト30aと再締結可能に係合する締結タブ部材210の内面に配設された第1締結要素202及び第2締結要素204を備えている。締結タブ部材210は永久側縁シーム208の一部を形成しており、側縁シーム208にて後部ベルト30bに接合される。
【0037】
図12の実施形態と異なるが関係のある本開示の代替実施形態(図示せず)において、前部ベルトは物品の第1側縁部から、横方向に対向する、物品の第2側縁部まで延在し、横方向に対向する永久側縁シームの一部を形成する。後部ベルトは物品の第1側縁部の隣接部から、横方向に対向する、物品の第2側縁部に隣接する区域まで延在し、横方向に対向する永久側縁シームの一部を形成しない。それらの物品は、後部ベルトから外方に配設された締結タブ部材を更に備えている。締結タブ部材は、締結タブ部材と後部ベルトとの間で、締結タブ部材の内面に配設され、後部伸縮性ベルトと再締結可能に係合する第1締結要素を備えている。締結タブ部材は、永久側縁シームの一部を形成し、側縁シームにて前部ベルトに接合される。締結構成要素は、後部伸縮性ベルトの一部として(すなわち一体式に)形成されるか、又は後部伸縮性ベルトに配設される第2締結要素を備えることができる。
【0038】
図13は、2つの物品を長手方向軸(例えば
図2及び7の110)上で折り畳んで形成したパンツ(パンツの片側10−1及び片側10−2)の構成を図示しており、図には、パンツの各片側の一部のみが示されている。本開示の一実施形態にすぎないこの実施形態では、パンツの各片側10−1及び10−2はそれぞれ、前部腰部区域31a及び後部腰部区域32aに配設された前部伸縮性ベルト30a及び後部伸縮性ベルト30bを備えている。また、パンツの各片側10−1及び10−2は後部ベルト30bを備えており、この後部ベルト30bは、第1側縁部35r及び35lそれぞれから、横方向に対向する第2側縁部(図示せず)まで延在し、横方向に対向する永久側縁シーム208の部分を形成する。また、パンツの各片側10−1及び10−2に関して、前部ベルト30aは、第1側縁部34r及び34lの隣接部それぞれから、対向する第2側縁部(図示せず)の隣接区域まで延在し、横方向に対向する永久側縁シーム208の一部もまた形成する。パンツの片側10−1及び10−2は、前部ベルト30aの外方に配設された締結タブ部材210を更に備えている。締結タブ部材210は、締結タブ部材210と前部ベルト30aとの間に配設され、前部伸縮性ベルト30aと再締結可能に係合する締結タブ部材210の内面に配設された第1締結要素202及び第2締結要素204を備えている。締結タブ部材210は永久側縁シーム208の一部を形成しており、側縁シーム208にて後部ベルト30bに接合される。この実施形態は、側縁シーム34r及び34lと第1締結要素204及び202との間に配設された引き裂き線212もまた備えている。物品を開くには、ユーザーは最初に第1締結要素(例えば204)を第2締結要素(例えば203)から解放し、次いで、引き裂き線212に沿って前部ベルト30aを引き離す。再締結するには、ユーザーは単に第1締結要素(例えば202)を前部領域31aの第2締結要素(例えば201)と再締結する。
【0039】
図13の実施形態と異なるが関係のある本開示の代替実施形態(図示せず)では、吸収性物品は、物品の前部区域及び後部区域にそれぞれ配設された前部伸縮性ベルト及び後部伸縮性ベルトを備えている。後部ベルトは、物品の第1側縁部から、横方向に対向する、物品の第2側縁部まで延在し、横方向に対向する永久側縁シームの部分を形成する。前部ベルトは、物品の第1側縁部から、横方向に対向する、物品の第2側縁部まで延在し、横方向に対向する永久側縁シームを部分を形成する。それらの物品は、後部ベルトから外方に配設された締結タブ部材を更に備えている。締結タブ部材は第1締結要素を備え、この第1締結要素は、締結タブ部材と後部ベルトとの間に配設され、第2締結要素又は後部伸縮性ベルトと再締結可能に係合する締結タブ部材の内面に配設される。締結タブ部材は、永久側縁シームの部分を形成し、側縁シームにて前部ベルト及び後部ベルトに接合される。締結構成要素は、後部伸縮性ベルトに形成又は配設される第2締結要素を備えることができる。この実施形態は、側縁シームと第1締結要素との間に配設された引き裂き線(基材に設計上組み込まれた穿孔又は脆弱部の形態であり得る)もまた備えている。物品を開くには、ユーザーは最初に第1締結要素を第2締結要素から解放し、次いで、引き裂き線に沿って後部ベルトを引き離す。再締結するには、ユーザーは単に第1締結要素を後部区域の第2締結要素に再締結する。
【0040】
図14は、2つの物品を長手方向軸(例えば
図2及び7の110)上で折り畳んで形成したパンツ(パンツの片側10−1及び片側10−2)の構成を図示しており、図には、パンツの各片側の一部のみが示されている。本開示の一実施形態にすぎないこの実施形態では、パンツの各片側10−1及び10−2はそれぞれ、物品10の前部区域31a及び後部区域32aに配設された前部伸縮性ベルト30a及び後部伸縮性ベルト30bを備えている。また、パンツの各片側10−1及び10−2は、後部ベルト30bを備えており、この後部ベルト30bは、第1側縁部35r及び35lそれぞれから、横方向に対向する第2側縁部(図示せず)まで延在し、横方向に対向する永久側縁シーム208の部分を形成する。また、パンツの各片側10−1及び10−2に関して、前部ベルト30aは、第1側縁部34r及び34lの隣接部それぞれから、対向する第2側縁部(図示せず)の隣接区域まで延在し、横方向に対向する永久側縁シーム208の一部を形成しない。パンツの片側10−1及び10−2は締結タブ部材210を更に備え、締結タブ部材210は、前部ベルト30aと後部ベルト30bとの間に置かれるように、前部ベルト30aの内方であるが後部ベルト30bの外方に配設される。締結タブ部材210は、締結タブ部材210と前部ベルト30aとの間に配設され、前部伸縮性ベルト30aと再締結可能に係合する締結タブ部材210の外面に配設された第1締結要素202及び第2締結要素204を備えている。締結タブ部材210は永久側縁シーム208の一部を形成しており、側縁シーム208にて後部ベルト30bに接合される。
【0041】
図14の実施形態と異なるが関係のある本開示の代替実施形態(図示せず)では、吸収性物品は、物品の前部区域及び後部区域にそれぞれ配設された前部伸縮性ベルト及び後部伸縮性ベルトを備えている。前部ベルトは、物品の第1側縁部から、横方向に対向する、物品の第2側縁部まで延在し、横方向に対向する永久側縁シームの部分を形成する。後部ベルトは、物品の第1側縁部から、横方向に対向する、物品の第2側縁部まで延在するが、横方向に対向する永久側縁シーム部分を形成しない。それらの物品は、後部ベルトの内方に配設された締結タブ部材を更に備えている。締結タブ部材は、締結タブ部材と後部ベルトとの間に配設された締結タブ部材の外面に配設され、前部伸縮性ベルトと再締結可能に係合する第1締結要素を備えている。締結タブ部材は、永久側縁シームの部分を形成し、永久側縁シームにて前部ベルトに接合される。締結構成要素は、後部伸縮性ベルトに形成又は配設される第2締結要素を備えることができる。
【0042】
図15は、2つの物品を長手方向軸(例えば
図2及び7の110)上で折り畳んで形成したパンツ(パンツの片側10−1及び片側10−2)の構成を図示しており、図には、パンツの各片側の一部のみが示されている。本開示の一実施形態にすぎないこの実施形態では、パンツの各片側10−1及び10−2はそれぞれ、前部区域31a及び後部区域32aに配設された前部伸縮性ベルト30a及び後部伸縮性ベルト30bを備えている。また、パンツの各片側10−1及び10−2は、後部ベルト30bを備えており、この後部ベルト30bは、第1側縁部35r及び35lそれぞれから、横方向に対向する第2側縁部(図示せず)まで延在するが、横方向に対向する永久側縁シーム208の部分を形成しない。また、パンツの各片側10−1及び10−2に関して、前部ベルト30aは、第1側縁部34r及び34lの隣接部それぞれから、対向する第2側縁部(図示せず)の隣接区域まで延在するが、横方向に対向する永久側縁シーム208の一部を形成しない。パンツ10−1及び10−2は、前部ベルト30aと後部ベルト30bとの間に配設された締結タブ部材210及び210’を更に備えている。締結タブ部材210及び210’は、締結タブ部材210及び210’と前部ベルト30a及び後部ベルト30bとの間に配設される第1締結要素202、202’及び第2締結要素204、204’を備えている。第1タブ部材210及び210’は、永久側縁シーム208の部分を形成するが、側縁シーム208で前部ベルト30a及び後部ベルト30bに接合されない。締結構成要素200は、それぞれの伸縮性ベルトに形成又は配設された第2締結要素201、203及び201’、203’を備えることができる。第1締結要素202、204及び202’、204’と第2締結要素201、203及び201’、203’は、再締結可能に接続することができる。
【0043】
図16は、2つの物品を長手方向軸(例えば
図2及び7の110)上で折り畳んで形成したパンツ(パンツの片側10−1及び片側10−2)の構成を図示しており、図には、パンツの各片側の一部のみが示されている。本開示の一実施形態にすぎないこの実施形態では、パンツの各片側10−1及び10−2はそれぞれ、前部区域31a及び後部区域32aに配設された前部伸縮性ベルト30a及び後部伸縮性ベルト30bを備えている。また、パンツの各片側10−1及び10−2は、後部ベルト30bを備えており、この後部ベルト30bは、第1側縁部35r及び35lそれぞれから、横方向に対向する第2側縁部(図示せず)まで延在し、横方向に対向する永久側縁シーム208の部分を形成する。また、パンツの各片側10−1及び10−2に関して、前部ベルト30aは、第1側縁部34r及び34lの隣接部それぞれから、対向する第2側縁部(図示せず)の隣接区域まで延在し、横方向に対向する永久側縁シーム208の一部を形成しない。この実施形態では、第1側縁部34r及び34lは、締結要素202及び204の隣接した縁部である。物品は、永久サイドシーム208の部分を形成する後部ベルト30bの内方に配設され、後部ベルト30bに取り付けられた締結タブ部材210を更に備えている。物品は、前部ベルト30aの内面に配設され、締結タブ部材210と前部ベルト30aのと間に配設され、かつ締結タブ部材210と再締結可能に係合する第1締結要素もまた備えている。締結構成要素200は、締結タブ部材210に形成又は配設された第2締結要素201及び203を備えることができる。
【0044】
図16の実施形態と異なるが関係のある本開示の代替実施形態(図示せず)では、吸収性物品は、物品の前部区域及び後部区域にそれぞれ配設された前部伸縮性ベルト及び後部伸縮性ベルトを備えている。前部ベルトは、物品の第1側縁部から、横方向に対向する、物品の第2側縁部まで延在し、横方向に対向する永久側縁シームの部分を形成する。後部ベルトは、物品の第1側縁部の隣接部から、横方向に対向する、物品の第2側縁部の隣接部まで延在するが、横方向に対向する永久側縁シームの部分を形成しない。物品は、永久側縁シームの前部ベルト形成部分の内方に配設され、永久側縁シームの前部ベルト形成部分に取り付けられた締結タブ部材を更に備えている。物品は、後部ベルトの内面に配設され、締結タブ部材と後部ベルトとの間に配設され、かつ締結タブ部材と再締結可能に係合する第1締結要素もまた備えている。締結構成要素は、締結タブ部材に形成又は配設される第2締結要素を備えることができる。
【0045】
図17は、2つの物品を長手方向軸(例えば
図2及び7の110)上で折り畳んで形成したパンツ(パンツの片側10−1及び片側10−2)の構成を図示しており、図には、パンツの各片側の一部のみが示されている。本開示の一実施形態にすぎないこの実施形態では、パンツの各片側10−1及び10−2はそれぞれ、前部区域31a及び後部区域32aに配設された前部伸縮性ベルト30a及び後部伸縮性ベルト30bを備えている。また、パンツの各片側10−1及び10−2は後部ベルト30bを備えており、この後部ベルト30bは、第1側縁部35r及び35lそれぞれから、横方向に対向する第2側縁部(図示せず)まで延在し、横方向に対向する永久側縁シーム208の部分を形成する。また、パンツの各片側10−1及び10−2に関して、前部ベルト30aは、第1側縁部34r及び34lの隣接部それぞれから、対向する第2側縁部(図示せず)の隣接区域まで延在し、横方向に対向する永久側縁シーム208の一部を形成しない。この実施形態では、第1側縁部34r及び34lは離間配置され、互いに隣接している。物品は、永久サイドシーム208の部分を形成する後部ベルト30bの内方に配設され、その後部ベルト30bに取り付けられた締結タブ部材210を更に備えている。物品は、前部ベルト30aの内面に配設され、締結タブ部材210と前部ベルト30aとの間に配設され、かつ締結タブ部材210と再締結可能に係合する第1締結要素もまた備えている。締結構成要素200は、締結タブ部材210に形成又は配設された第2締結要素201及び203を備えることができる。
【0046】
図17の実施形態と異なるが関係のある本開示の代替実施形態(図示せず)では、吸収性物品は、物品の前部区域及び後部区域にそれぞれ配設された前部伸縮性ベルト及び後部伸縮性ベルトを備えている。前部ベルトは、物品の第1側縁部から、横方向に対向する、物品の第2側縁部まで延在し、横方向に対向する永久側縁シームの部分を形成する。後部ベルトは、物品の第1側縁部から、横方向に対向する、物品の第2側縁部まで延在するが、横方向に対向する永久側縁シームの一部を形成しない。物品は、永久側縁シームの部分を形成する前部ベルトの内方に配設され、その前部ベルトに取り付けられた締結タブ部材を更に備えている。物品は、後部ベルトの内面に配設され、締結タブ部材と後部ベルトとの間に配設された第1締結要素もまた備え、それらは、締結タブ部材と再締結可能に係合する。締結構成要素は、締結タブ部材に形成又は配設される第2締結要素を備えることができる。
【0047】
図12〜17に図示した実施形態、及び開示されたこれらの図の代替実施形態のそれぞれに関して、ベルト30a及び30bは、本明細書で上記に開示した
図3A〜4Kに従って、並びに2012年5月15日に出願されたUS61/646,999号の開示に従って、形成することができると理解されたい。更に、
図5A〜8に開示された理論を採用することができ、したがって
図9〜10Cに開示されたテクスチャーを享受することができる。米国特許出願第61/647061号、同第61/647071号、同第61/647078号(それぞれ、2012年5月15日出願)に開示されているような更なる製造方法及び得られるテクスチャーを使用することもまた可能である。また、ベルト弾性材の応力、歪み、及び間隔は、2012年2月13日出願の米国特許出願第61/598,012号の開示により行うことができる。
【0048】
また、
図12〜17に図示した実施形態、及び開示されたこれらの図の開示された代替実施形態のそれぞれに関して、これらの物品が、2012年4月27日出願の米国特許出願第13/457,521号に開示されているカフを備え得ること、及び米国特許出願第61/646,953号及び同第61/646,979号(それぞれ2012年5月15日出願)による図柄を有し得ることを理解されたい。また、
図12〜17に図示した実施形態、及び開示されたこれらの図の代替実施形態のそれぞれは、それらの単純性のために、毎分1000物品まで及びそれ以上の高い製造速度での生産に特に適しており、したがって、それらの実施形態のそれぞれに開示した再締結可能なパンツのシーム接合及び形成のために、米国特許第6,248,195号、並びに米国特許出願第12/795021号、同第13/401907号、及び同第13/402056号に開示されているホットエアシーム接合プロセス及び物品形成プロセスを使用することが望ましい場合がある。弾性要素を含む物品要素の大半は、機械方向において連続的に形成される。加えて、そのようなプロセスは、再締結可能な要素をこれらの連続した機械方向の下位構造物に高速で取り入れ、接着する一方で、正確な配置を維持し、製品の機能性及び外観にとって重要な完全性を確保することを可能にする。
【0049】
加工に関しては、
図12〜17に図示した実施形態及びこれらの図の開示された代替実施形態のそれぞれは、締結タブ部材及び/又は締結タブ要素を折り畳む必要がないという利点を提供する。また、これらの実施形態は永久サイドシームを提供するので、より薄い材料を締結構成要素に使用することが可能である。更に、設計の単純性は、締結タブ部材を含む締結構成要素にエラストマー材料を使用することさえも可能にする。
【0050】
本明細書で引用するあらゆる特許及び特許出願(明細書に記載されている特許も含む)は、本明細書と矛盾しない範囲で本明細書に参考として組み入れられる。
【0051】
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らないかぎり、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。「本発明の詳細な説明」で引用したすべての文献は、関連部分において、参照により本明細書に組み込まれ、いかなる文献の引用も、本開示に対する先行技術であることを認めるものと解釈されるべきではない。本明細書中の用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文献中の同一用語の任意の意味又は定義と相反する限りにおいては、本明細書においてその用語に与えられた意味又は定義を適用する。
【0052】
本開示の特定の実施形態について説明し記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正が可能であることは当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲は付属の請求項及びその同等物によってのみ限定されるものと意図される。