(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6113859
(24)【登録日】2017年3月24日
(45)【発行日】2017年4月12日
(54)【発明の名称】薬物移送組立体用の点滴アダプタ
(51)【国際特許分類】
A61M 5/162 20060101AFI20170403BHJP
【FI】
A61M5/162 500N
【請求項の数】14
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-545207(P2015-545207)
(86)(22)【出願日】2013年11月27日
(65)【公表番号】特表2015-536212(P2015-536212A)
(43)【公表日】2015年12月21日
(86)【国際出願番号】US2013072122
(87)【国際公開番号】WO2014085517
(87)【国際公開日】20140605
【審査請求日】2015年7月23日
(31)【優先権主張番号】61/731.902
(32)【優先日】2012年11月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514221366
【氏名又は名称】ベクトン ディキンソン アンド カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ポール フェアリス
(72)【発明者】
【氏名】ゲルト ハナー
(72)【発明者】
【氏名】フレドリク ストルツ
(72)【発明者】
【氏名】アルパ パテル
(72)【発明者】
【氏名】ウェストン ハーディング
【審査官】
鈴木 洋昭
(56)【参考文献】
【文献】
特表2005−537048(JP,A)
【文献】
特開2007−236438(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2010/069361(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2005/0215976(US,A1)
【文献】
特表2005−522281(JP,A)
【文献】
米国特許第5755697(US,A)
【文献】
米国特許第3822700(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/162
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
点滴流体容器との連結のための点滴アダプタであって、
前記点滴流体容器の注射ポートに連結するためのアンカー固定構成要素を含む連結部分であって、前記連結部分は、近位端から突き刺し先端まで延びるスパイクを備える、連結部分と、
薬剤流体を含有するシリンジ組立体と連結するように構成された第1のポートであって、前記第1のポートから前記スパイクの前記突き刺し先端に近接して配置された末梢開口まで延びる第1の流路を介して、前記連結部分と流体連結する、第1のポートと、
静脈ラインと連結するように適合された第2のポートであって、前記第2のポートから末梢開口まで延びる第2の流路を介して、前記連結部分と流体連通し、前記第2の流路の前記末梢開口は、前記第1の流路の前記末梢開口と軸方向に間隔が空けられる、第2のポートと
を備え、
前記第1の流路の前記末梢開口と前記第2の流路の前記末梢開口は、上縁と前記上縁から軸方向に間隔が空けられた底縁により画定され、前記第1の流路の前記末梢開口の前記底縁は、前記第2の流路の前記末梢開口の前記上縁から遠位に配置され、
前記アンカー固定構成要素は、前記点滴アダプタを前記点滴流体容器にしっかりと連結するように構成されて、前記点滴アダプタが前記点滴流体容器に連結された後、前記点滴流体容器からの前記点滴アダプタの連結解除を実質的に防止することを特徴とする点滴流体容器との連結のための点滴アダプタ。
【請求項2】
前記アンカー固定構成要素は、らせんねじ山を備えることを特徴とする請求項1に記載の点滴アダプタ。
【請求項3】
前記らせんねじ山は、前記連結部分のほぼ全体長さを延びることを特徴とする請求項2に記載の点滴アダプタ。
【請求項4】
前記らせんねじ山は、前記連結部分の周りを円周方向に1回転だけ延びることを特徴とする請求項3に記載の点滴アダプタ。
【請求項5】
前記アンカー固定構成要素は、前記点滴流体容器の前記注射ポートの流体障壁部材を穿孔するためにユーザによって必要とされる力を低減することを特徴とする請求項1に記載の点滴アダプタ。
【請求項6】
らせんねじ山は、前記連結部分が前記点滴流体容器によって受け入れられたとき、対応するねじ山を、前記点滴流体容器の一部分内にセルフタッピングするように構成されることを特徴とする請求項1に記載の点滴アダプタ。
【請求項7】
容器との連結のためのアダプタであって、
第1の容器に連結するように構成された連結部分であって、らせんねじ山を含む、連結部分と、
第2の容器に連結されるように適合された少なくとも1つのポートであって、前記連結部分が、前記少なくとも1つのポートと流体連通するように構成される、少なくとも1つのポートと
を備え、
前記連結部分および前記らせんねじ山は、前記第1の容器の一部分によって受け入れられるように構成され、このとき前記らせんねじ山は、前記連結部分が前記第1の容器に連結された後、前記連結部分を前記第1の容器にしっかりと連結するように構成され、
前記らせんねじ山は、前記連結部分が前記第1の容器によって受け入れられたとき、対応するねじ山を、前記第1の容器の一部分内にセルフタッピングするように構成されることを特徴とする容器との連結のためのアダプタ。
【請求項8】
前記らせんねじ山は、前記連結部分のほぼ全体長さを延びることを特徴とする請求項7に記載のアダプタ。
【請求項9】
前記らせんねじ山は、前記連結部分の周りを円周方向に1回転だけ延びることを特徴とする請求項8に記載のアダプタ。
【請求項10】
前記らせんねじ山は、前記第1の容器の流体障壁部材を穿孔するためにユーザによって要求される力を低減することを特徴とする請求項7に記載のアダプタ。
【請求項11】
前記少なくとも1つのポートは、第1のポートおよび第2のポートを備え、前記第1のポートは、前記第2の容器に連結されるように構成され、前記第2のポートは、第3の容器に連結されるように構成されることを特徴とする請求項7に記載のアダプタ。
【請求項12】
前記連結部分は、第1の流体チャネルおよび第2の流体チャネルを画定し、前記第1の流体チャネルは前記第1のポートと流体連通し、前記第2の流体チャネルは前記第2のポートと流体連通することを特徴とする請求項11に記載のアダプタ。
【請求項13】
前記連結部分は、突き刺し先端を有するスパイクを備えることを特徴とする請求項7に記載のアダプタ。
【請求項14】
点滴流体容器との連結のための点滴アダプタであって、
前記点滴流体容器の注射ポートに連結するためのアンカー固定構成要素を含む連結部分と、
薬剤流体を含有するシリンジ組立体と連結するように構成された第1のポートであって、前記連結部分と流体連結する、第1のポートと
を備え、
前記アンカー固定構成要素は、前記点滴アダプタを前記点滴流体容器にしっかりと連結するように構成されて、前記点滴アダプタが前記点滴流体容器に連結された後、前記点滴流体容器からの前記点滴アダプタの連結解除を実質的に防止し、
前記アンカー固定構成要素は、らせんねじ山を備え、
前記らせんねじ山は、前記連結部分のほぼ全体の長さを伸び、
前記らせんねじ山は、前記連結部分の周りを円周方向に1回転だけ延びることを特徴とする点滴アダプタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、薬物移送組立体に関する。より詳細には、本開示は、薬物移送手順のために点滴アダプタを静脈内バッグにしっかりと連結するためのアンカー固定構成要素に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2012年11月30日出願の、米国特許仮出願第61/731,902号明細書に対する優先権を主張するものであり、上記文献は、参照によって全体的に本明細書に組み込まれる。
【0003】
静脈内治療用途は、患者が、点滴および薬剤治療を受けることを可能にする。たとえば、治療は、薬剤を、IVを用いる静脈内ルートおよび皮下または皮下組織ルートによって、すなわち血流内におよび皮膚の下に投与することを含むことができる。静脈内治療用途が患者に提供することができる医療治療の例は、抗生物質、疼痛管理薬剤、癌治療、および類似の薬剤を含む。
【0004】
薬剤は、「事前充填された」装置としてパッケージ化されてよく、この場合、シリンジ組立体には、パッケージ化され患者に送達される前に薬剤が事前充填される。「事前充填された」装置は、ユーザが、注射前に装置を充填する必要性を解消する。
【0005】
特定の薬物または薬剤は、好ましくは、粉末または乾燥形態(凍結乾燥された形態など)で提供され、投与前に再構成を求める。凍結乾燥された薬物は、たとえば、通常、フリーズドライの形態で供給され、これは、希釈剤と混合されて物質を注射に適した形態に再構成する必要がある。加えて、薬物は、投与前に混合を求める複数部分システムとして提供され得る。たとえば、流動性スラリなどの1つまたは複数の液体成分と、粉末状または顆粒状の成分などの1つまたは複数の乾燥成分とが、別個の容器で提供されてよく、これらは、投与前に混合を求める。
【0006】
患者には、静脈内システムが提供されてよく、この静脈内システムは、静脈内チュービングと、求められる薬剤を含有する注射器および/またはシリンジ組立体を受け入れるように適合されたコネクタとを含む。このようにして、治療が必要とされるとき、患者または医療施術者は、シリンジ組立体をコネクタに連結し、次いで、薬剤を、注射器および/またはシリンジ組立体、コネクタ、および静脈内チュービングを介して患者に静脈を通して注射することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第8,075,550号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
点滴を実行するとき、薬物または他の医療物質を、点滴バッグまたは他の点滴流体容器の内側の点滴流体に注射することがしばしば必要である。これは、点滴バッグ上または点滴流体ライン上の注射ポートの隔壁または他の流体障壁を、対象となる医療流体で充填されたシリンジの針によって貫通することによって行われる。しかし、シリンジと点滴バッグの注射ポートの間の不安定な連結は、点滴バッグからのシリンジの偶発的なまたは意図しない連結解除、漏出による作業環境の汚染、および点滴バッグの注射ポートの流体障壁を穿孔するために必要とされる大きい力などの問題を引き起こし得ることがわかっている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
1つの実施形態では、点滴流体容器との連結のための点滴アダプタは、点滴流体容器の注射ポートに連結するためのアンカー固定構成要素を含む連結部分と、薬剤流体を含有するシリンジ組立体と連結するように適合された第1のポートと含む。第1のポートは、連結部分と流体連通している。アンカー固定構成要素は、点滴アダプタを点滴流体容器にしっかりと連結するように構成されて、点滴アダプタが点滴流体容器に連結された後、点滴流体容器からの点滴アダプタの連結解除を実質的に防止する。
【0010】
点滴アダプタは、患者の血流と連結するように適合された静脈内ラインと連結するように適合された第2のポートをさらに含むことができ、このとき第2のポートは、連結部分と流体連通している。アンカー固定構成要素は、らせんねじ山でよい。らせんねじ山は、連結部分のほぼ全体長さを延びることができる。らせんねじ山は、連結部分の周りを円周方向に1回転だけ延びることができる。アンカー固定構成要素は、点滴流体容器の注射ポートの流体障壁部材を穿孔するためにユーザによって要求される力を低減することができる。連結部分は、第1の流体チャネルおよび第2の流体チャネルを画定することができ、第1のチャネルは第1のポートと流体連通し、第2のチャネルは第2のポートと流体連通する。連結部分は、突き刺し先端を有するスパイクでよい。らせんねじ山は、連結部分が点滴流体容器によって受け入れられたとき、対応するねじ山を点滴流体容器の一部分内にセルフタッピングするように構成され得る。
【0011】
別の実施形態では、容器との連結のためのアダプタは、第1の容器と連結されるように構成された連結部分を含み、このとき連結部分は、らせんねじ山を含む。アダプタは、第2の容器に連結されるように適合された少なくとも1つのポートをさらに含み、このとき連結部分は、少なくとも1つのポートと流体連通するように構成されている。連結部分およびらせんねじ山は、第1の容器の一部分によって受け入れられるように構成され、このときらせんねじ山は、連結部分が第1の容器に連結された後、連結部分を第1の容器にしっかりと連結するように構成される。
【0012】
らせんねじ山は、連結部分のほぼ全体長さを延びることができる。らせんねじ山は、連結部分の周りを円周方向に1回転だけ延びることができる。らせんねじ山は、第1の容器の第1の障壁部材を穿孔するためにユーザによって必要とされる力を低減することができる。少なくとも1つのポートは、第1のポートおよび第2のポートを含むことができ、第1のポートは第2の容器に連結されるように構成され、第2のポートは第3の容器に連結されるように構成される。連結部分は、第1の流体チャネルおよび第2の流体チャネルを画定することができ、第1のチャネルは、第1のポートと流体連通し、第2のチャネルは、第2のポートと流体連通する。連結部分は、突き刺し先端を有するスパイクでよい。らせんねじ山は、連結部分が第1の容器によって受け入れられたとき、対応するねじ山を第1の容器の一部分内にセルフタッピングするように構成され得る。
【0013】
本開示の上記で述べられた、また、他の特徴および利点、ならびにこれらを達成する方法が、添付の図を併用して本開示の実施形態の以下の説明を参照することによって、より明らかになり、その開示自体がより良好に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施形態による点滴アダプタの斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態による
図1の点滴アダプタの別の斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態による
図1の点滴アダプタの静脈内ラインコネクタの斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態による、
図3の静脈内ラインコネクタが取り外された、
図1の点滴アダプタの主要本体の斜視図である。
【
図5】本発明の実施形態による、
図1の点滴アダプタの側面図である。
【
図6】本発明の実施形態による、
図1の点滴アダプタの上面図である。
【
図7】本発明の実施形態による、
図1の点滴アダプタの後面図である。
【
図8】本発明の実施形態による、
図1の点滴アダプタの底面図である。
【
図9】本発明の実施形態による、
図1の点滴アダプタの側面図である。
【
図10】本発明の実施形態による、
図1の点滴アダプタの正面図である。
【
図11】本発明の実施形態による、
図5の点滴アダプタの線11−11に沿って切り取られた断面図である。
【
図12】本発明の実施形態による、
図1の点滴アダプタの断面図であり、点滴アダプタの連結部分のアンカー固定構成要素が、点滴流体容器の注射ポートにアンカー固定され、しっかりと連結されている。
【
図13】本発明の実施形態による、
図1の点滴アダプタの断面図であり、点滴アダプタの連結部分のアンカー固定構成要素が、点滴流体容器の注射ポートにアンカー固定されしっかりと連結され、薬剤流体を含有するシリンジ組立体は、コネクタによって点滴アダプタの第1のポートに連結され、静脈内ラインは、点滴アダプタの第2のポートに連結され、静脈内ラインは、その反対側の端部で患者の血流に連結されている。
【発明を実施するための形態】
【0015】
対応する参照記号は、複数の図を通じて対応する部分を示す。本明細書において記載される例証は、本開示の例示的な実施形態を示し、そのような例証は、本開示の範囲をいかなる方法においても限定すると解釈されないものとする。
【0016】
以下の説明は、当業者が、本発明を実施するように企図された、説明された実施形態を作り出し、使用することを可能にするために提供される。しかし、さまざまな改変形態、等価物、変形形態、および代替策が、依然として容易に当業者に明らかである。あらゆるそのような改変形態、変形形態、等価物、および代替策は、本発明の趣旨および範囲に入るよう意図される。
【0017】
これ以後の説明の目的のために、用語「上側」、「下側」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「上部」、「底部」、「横方向」、「長手方向」、およびその派生語は、図に配向されるように本発明に関連付けるものとする。しかし、本発明は、明示的にそうではないと明記されない限り、さまざまな代替の変形形態をとり得ると理解されるものとする。また、添付の図に示され、以下の明細書に説明される特有の装置が、本発明の例示的な実施形態にすぎないことも理解されるものとする。故に、本明細書において開示された実施形態に特有の寸法および他の物理的特性は、限定すると理解されるものではない。
【0018】
図1〜13を参照すると、点滴アダプタ10は、第1の端部14に位置する連結部分12と、第1のポート端部18に位置する第1のポート16と、第2のポート端部22に位置する第2のポート20とを含む。連結部分12は、アンカー固定構成要素24と、流体チャネル26および流体チャネル32とを含むが、単一のチャネル配置が利用されてもよい。第1のポート16は、第1のポート流体チャネル28を含み、第2のポート20は、第2のポート流体チャネル30を含む。
図12および13により明確に示されるように、連結部分12の流体チャネル26は、第1のポート16の第1のポート流体チャネル28と流体連通しており、それにより、流体は、第1のポート16において点滴アダプタ10内に流れ、第1のポート流体チャネル28を通って連結部分12の流体チャネル26まで進行し、点滴アダプタ10の第1の端部14から出ることができる。連結部分12の流体チャネル32は、第2のポート20の第2のポート流体チャネル30と流体連通しており、それにより、流体は、連結部分12の第1の端部14において点滴アダプタ10内に流れ、流体チャネル32を通って第2のポート流体チャネル30まで進行し、点滴アダプタ10の第2のポート20から出ることができる。
【0019】
図1〜13を参照すれば、1つの実施形態では、点滴アダプタ10は、略Y字形状を備えることができる。さらに、点滴アダプタ10は、第1のポート16が薬剤流体を含有するシリンジ組立体に連結され得、第2のポート20が患者の血流と連結するように適合された静脈内に連結され得るように第1のポート16が第2のポート20から一定距離分離間される限り、多様な形状およびサイズで利用可能にされ得るように企図され、これは、以下でより詳細に説明される。たとえば、別の実施形態では、点滴アダプタ10は、略T字形状を備えることができる。
【0020】
図3および4を参照すれば、1つの実施形態では、点滴アダプタ10は、点滴アダプタ10の主要本体36(
図4)に取り外し式に連結可能である静脈内ラインコネクタ34(
図3)を含むことができる。そのような実施形態では、主要本体36は、
図4に示されるような第1の連結部分40を有する静脈ラインコネクタ受け入れ端部38を含む。追加的に、静脈ラインコネクタ34は、
図3に示されるような第2の連結部分44を有する主要本体受け入れ端部42を含む。
図3を参照すれば、静脈内ラインコネクタ34は、開位置(
図3)から閉位置までの間でヒンジ部分48を介して枢動可能である端部キャップ46を含む。
【0021】
静脈ラインコネクタ34は、静脈内ラインコネクタ34の主要本体受け入れ端部42を主要本体36の静脈内ラインコネクタ受け入れ端部38と係合するように配置することによって主要本体36に連結され得る。1つの実施形態では、静脈内ラインコネクタ34は、静脈内ラインコネクタ34の第2の連結部分44を主要本体36の第1の連結部分40と係合するように配置し、第1の連結部分40および第2の連結部分44をねじ込み式に係合させることによって主要本体36に留め付けられ得る。他の実施形態では、静脈内ラインコネクタ34の第2の連結部分44は、圧入、係止先細部、締まり嵌め、スナップ嵌合、ボール戻り止め、係止タブ、ばね荷重式係止機構、ラッチ、接着剤、または他の類似の機構を用いて主要本体36の第1の連結部分40に留め付けられ得る。このようにして、静脈内ラインコネクタ34は、主要本体36に係止され、すなわち、静脈内ラインコネクタ34と主要本体36の間の大幅な相対移動は、防止される。代替の実施形態では、静脈内ラインコネクタ34および主要本体36は、一体的に形成され得る。
【0022】
図1から13を参照すれば、点滴アダプタ10の連結部分12は、アンカー固定構成要素24と、第1の端部14に隣接して配設された突き刺し先端60とを含む。1つの実施形態では、アンカー固定構成要素24は、ねじ山付きスパイク52を形成するらせんねじ山50を含む。らせんねじ山50は、連結部分12から外方向に径方向に延び、連結部分12のほぼ全体長さを延びる。らせんねじ山50は、2つの斜面部分と、平坦である頂部分とを有するが、任意の他の適切なねじ山形態が、利用されてよい。らせんねじ山50の開始および終了点は、緩やかな開始部を形成し、らせんねじ山50を終了するように先細にされ得る。
図1に示されるように、らせんねじ山50は、連結部分12の周りを円周方向に1回延びるが(360度または1回転)、任意の他の適切なねじ山ピッチが利用され得る。さらに、単一のらせんねじ山50が利用されるが、アンカー固定構成要素24は、1つまたは複数のらせんねじ山50を含むことができる。らせんねじ山50は、点滴アダプタ10を点滴流体容器102に連結するときに注射ポート104の内部壁と係合し、噛み合うことを可能にする。1つの実施形態では、ねじ山50は、注射ポート104の内部壁内にセルフタッピングし、それ自体のねじ山を切る。このようにして、点滴アダプタ10の連結部分12は、注射ポート104内に係止されアンカー固定され、すなわち、点滴アダプタ10と点滴流体容器102の注射ポート104の間の大幅な相対移動が、防止され、点滴流体容器102からの点滴アダプタ10の連結解除が、防止される。代替の実施形態では、点滴アダプタ10の連結部分12のねじ切りされたスパイク52は、点滴流体容器102の注射ポート104の内部壁上に位置する対応するねじ山とねじ込み式に係合することができる。
【0023】
図12および13を参照すれば、アンカー固定構成要素24は、点滴アダプタ10の第1の端部14を点滴流体容器102の注射ポート104に連結するための手段を提供する。連結部分12のアンカー固定構成要素24が点滴流体容器102の注射ポート104に連結された状態では、アンカー固定構成要素24は、点滴アダプタ10を点滴流体容器102にしっかりと連結し、それにより、点滴流体容器102からの点滴アダプタ10の連結解除が、防止される。追加的に、連結部分12のアンカー固定構成要素24は、点滴アダプタ10を点滴流体容器102の注射ポート104にアンカー固定し、すなわち、点滴アダプタ10と点滴流体容器102の注射ポート104との間の大幅な相対移動が、防止される。このようにして、アンカー固定構成要素24は、点滴流体容器102からの点滴アダプタ10の意図しないおよび偶発的な取り外しを防止し、薬物移送手順中、点滴アダプタ10と点滴流体容器102との間の漏れない連結を提供する。さらに、アンカー固定構成要素24は、点滴流体容器102の注射ポート104の流体障壁部材106を穿孔するために必要とされるスパイク力を低減する。特に、連結部分12が、注射ポート104と係合し、らせんねじ山50が、注射ポート104の内部表面と係合し、それによって流体障壁部材106を穿孔し、連結部分12を注射ポート104内に完全に挿入する機械的利益を提供する。点滴流体容器102はまた、第2のポート108および第2の流体障壁110を含むこともできる。
【0024】
1つの実施形態では、点滴アダプタ10は、ニュージャージー州、フランクリンレイクス(Franklin Lakes)のBecton、Dickinson and Companyから入手可能なBecton Dickinson(「BD」) PhaSeal(商標)Systemと適合可能なPhaSealアダプタを備える。
【0025】
上記で論じられたように、静脈内治療用途は、患者が、点滴および薬剤治療を受けることを可能にする。たとえば、治療は、薬剤を、IVを用いる静脈内ルートおよび皮下または皮下組織ルートによって、すなわち血流内におよび皮膚の下に投与することを含むことができる。静脈内治療用途が患者に提供することができる医療治療の例は、抗生物質、疼痛管理薬剤、癌治療、および類似の薬剤を含む。
【0026】
図13を参照すれば、患者には、流体移送システム100が提供されてよく、流体移送システム100は、静脈内チュービング120と、要求される薬剤流体142を含有する注射器および/またはシリンジ組立体140を受け入れるように適合されたコネクタまたは注射アダプタ部材130とを含む。
【0027】
点滴を実行するとき、薬物または他の医療物質を、点滴バッグまたは他の点滴流体容器102の内側に位置する点滴流体内に注射することがしばしば必要である。これは、しばしば、点滴流体容器102上の注射ポート104の隔壁または流体衝撃部材106を貫通することによって行われる。
【0028】
図12および13を参照すれば、治療が必要とされるとき、患者または医療施術者は、点滴流体容器102の注射ポート104の流体障壁部材106を、点滴アダプタ10の連結部分12の突き刺し先端60およびアンカー固定構成要素24でスパイクするまたは穿孔することができる。有利には、本開示による点滴アダプタ10のアンカー固定構成要素24は、点滴アダプタ10の連結部分12を注射ポート104内に係止し、アンカー固定し、すなわち、前述で論じられたように、点滴アダプタ10と点滴流体容器102の注射ポート104との間の大幅な相対移動が、防止され、点滴流体容器102からの点滴アダプタ10の係合解除が、防止される。
【0029】
点滴アダプタ10が、アンカー固定構成要素24を介して点滴流体容器102の注射ポート104にしっかりと連結された状態において、患者または医療施術者は、シリンジ組立体140を点滴アダプタ10の第1のポート16に連結することができる。1つの実施形態では、医療施術者は、シリンジ組立体140を、
図13に示されるコネクタ130を介して点滴アダプタ10の第1のポート16に連結することができる。コネクタ130は、その開示全体が、参照によって明示的に本明細書に組み込まれる、表題「Piercing Member Protection Device」の、2008年7月1日出願の特許文献1で説明された連結器および保護装置による、穿孔部材保護コネクタになることができる。
【0030】
シリンジ組立体140が第1のポート16に連結された状態において、シリンジ組立体140内に含有された薬剤流体142は、点滴アダプタ10を介して点滴流体容器102内に注射され得る。シリンジ組立体140およびコネクタ130は、次いで、点滴アダプタ10から連結解除されてよく、点滴流体容器102は、次いで、看護に送られてよく、患者に投与されるよう待機する。たとえば、静脈内ラインまたは静脈内チュービング120が、
図13に示されるように点滴アダプタ10の第2のポート20に連結され得る。静脈内チュービング120の他方の端部は、
図13に示されるように患者Pの血流に連結される。このようにして、薬剤は、静脈を通して患者に投与され得る。
【0031】
本開示は、例示的な設計を有するとして説明されてきたが、本開示は、さらに、本開示の趣旨および範囲内でさらに改変され得る。本出願は、したがって、その全体的原理を用いる本開示のあらゆる変形形態、使用、または適合を含むよう意図される。さらに、本出願は、本開示が関係し、添付の特許請求の範囲の限定内に入る当技術分野の知られているまたは慣習となっている実践内にあるような本開示からのそのような逸脱を含むよう意図される。