(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の通信ボードのイーサネットインターフェースおよび前記第2の通信ボードのイーサネットインターフェースは共に、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを備え、各イーサネットサブインターフェースは一意のMACアドレスを有し、前記第1の通信ボードおよび前記第2の通信ボードの前記イーサネットサブインターフェースは、前記イーサネットスイッチングチップ内の前記TDMサービススイッチングモジュールに接続され、
前記第1の通信ボードによって各イーサネットフレームを、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに送出し、それにより前記TDMサービススイッチングモジュールは各イーサネットフレームを、前記イーサネットフレーム内に担持される前記宛先MACアドレスが指し示す前記第2の通信ボードに送出する前記ステップは、
前記第1の通信ボードによって各イーサネットフレームを、前記第1の通信ボード上の前記少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを通して、前記イーサネットスイッチングチップ内の前記TDMサービススイッチングモジュールに送出し、それにより前記TDMサービススイッチングモジュールは各イーサネットフレームを、前記イーサネットフレーム内に担持される前記宛先MACアドレスが指し示す前記第2の通信ボードのイーサネットサブインターフェースに送出するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記通信ボードのイーサネットインターフェースは、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを備え、各イーサネットサブインターフェースは一意のMACアドレスを有し、前記通信ボードの前記イーサネットサブインターフェースは、前記イーサネットスイッチングチップ内の前記TDMサービススイッチングモジュールに接続され、
前記送出ユニットは各イーサネットフレームを、前記少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを通して、前記イーサネットスイッチングチップ内の前記TDMサービススイッチングモジュールに送出するように特に構成されることを特徴とする請求項4に記載の通信ボード。
前記通信ボードは、TDMサービス処理モジュールを有するTDMサービスボード、またはTDMサービス処理モジュールを有するOTNラインボードであることを特徴とする請求項4に記載の通信ボード。
前記通信ボードは、TDMサービス処理モジュールを有するTDMサービスボード、またはTDMサービス処理モジュールを有するOTNラインボードであることを特徴とする請求項7に記載の通信ボード。
前記第1の通信ボードの前記イーサネットインターフェースは少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを備え、各イーサネットサブインターフェースは一意のMACアドレスを有し、前記イーサネットサブインターフェースは、前記イーサネットスイッチングチップ内の前記TDMサービススイッチングモジュールに接続され、
前記第1の通信ボードは各イーサネットフレームを、前記少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを通して、前記イーサネットスイッチングチップ内の前記TDMサービススイッチングモジュールに送出するように特に構成されることを特徴とする請求項9に記載のデータスイッチングデバイス。
前記第2の通信ボードの前記イーサネットインターフェースは少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを備え、各イーサネットサブインターフェースは一意のMACアドレスを有し、前記イーサネットサブインターフェースは、前記イーサネットスイッチングチップ内の前記TDMサービススイッチングモジュールに接続され、
前記第2の通信ボードは、前記イーサネットサブインターフェースから、前記イーサネットスイッチングチップ内の前記TDMサービススイッチングモジュールによって送出された各イーサネットフレームを受信するように特に構成されることを特徴とする請求項9に記載のデータスイッチングデバイス。
前記通信ボードのイーサネットインターフェースは少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを備え、各イーサネットサブインターフェースは一意のMACアドレスを有し、前記通信ボードの前記イーサネットサブインターフェースは、前記イーサネットスイッチングチップ内の前記TDMサービススイッチングモジュールに接続され、
前記送信機は各イーサネットフレームを、前記少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを通して、前記イーサネットスイッチングチップ内の前記TDMサービススイッチングモジュールに送出するように特に構成されることを特徴とする請求項13に記載の通信ボード。
前記通信ボードは、TDMサービス処理モジュールを有するTDMサービスボード、またはTDMサービス処理モジュールを有するOTNラインボードであることを特徴とする請求項13に記載の通信ボード。
前記通信ボードは、TDMサービス処理モジュールを有するTDMサービスボード、またはTDMサービス処理モジュールを有するOTNラインボードであることを特徴とする請求項16に記載の通信ボード。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、TDMサービスの伝送遅延を低減することができるデータ処理方法、通信ボードおよびデバイスをもたらすことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明では以下の技術的解決策が採用される。
【0006】
第1の態様によれば、データ処理方法がもたらされ、
第1の通信ボードによって、光チャネルデータユニットODUデータフローを獲得するステップと、
第1の通信ボードによって、様々なスライスを取得するために固定フレーム周波数に従ってODUデータフローにスライス処理を行うステップであって、各スライスはODUデータフローにおける連続したODUデータのセクションを含む、ステップと、
第1の通信ボードによって、各スライスをイーサネットフレームに別々にカプセル化するステップであって、イーサネットフレームは少なくとも宛先メディアアクセス制御MACアドレスおよびペイロード領域を担持し、宛先MACアドレスは第2の通信ボードを指し示し、ペイロード領域はスライス内のODUデータおよびスライスのシリアル番号を記憶するために用いられる、ステップと、
第1の通信ボードによって各イーサネットフレームを、イーサネットスイッチングチップ内の時分割多重TDMサービススイッチングモジュールに送出し、それによりTDMサービススイッチングモジュールは各イーサネットフレームを、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスが指し示す第2の通信ボードに送出するステップと
を含む。
【0007】
第1の態様の第1の実施方法では、第1の通信ボードのイーサネットインターフェースおよび第2の通信ボードのイーサネットインターフェースは共に、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを含み、各イーサネットサブインターフェースは一意のMACアドレスを有し、第1の通信ボードおよび第2の通信ボードのイーサネットサブインターフェースは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに接続され、
第1の通信ボードによって各イーサネットフレームを、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに送出し、それによりTDMサービススイッチングモジュールは各イーサネットフレームを、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスが指し示す第2の通信ボードに送出するステップは、
第1の通信ボードによって各イーサネットフレームを、第1の通信ボード上の少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを通して、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに送出し、それによりTDMサービススイッチングモジュールは各イーサネットフレームを、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスが指し示す第2の通信ボードのイーサネットサブインターフェースに送出するステップを含む。
【0008】
第2の態様によれば、データ処理方法がもたらされ、
第2の通信ボードによって、イーサネットスイッチングチップ内の時分割多重TDMサービススイッチングモジュールによって送出された各イーサネットフレームを受信するステップであって、イーサネットフレームは少なくとも宛先メディアアクセス制御MACアドレスおよびペイロード領域を担持し、宛先MACアドレスは第2の通信ボードを指し示し、ペイロード領域はスライス内の光チャネルデータユニットODUデータおよびスライスのシリアル番号を記憶するために用いられる、ステップと、
第2の通信ボードによって、イーサネットフレームをカプセル化解除してスライスのシリアル番号およびスライス内のODUデータを取得するステップと、
第2の通信ボードによって、スライスのシリアル番号に従って、スライス内のODUデータを順番に配置するステップと、
第2の通信ボードによって、固定フレーム周波数に従って、順番に配置された、スライス内のODUデータをODUデータフローに復元するステップであって、固定フレーム周波数はスライス処理において採用された固定フレーム周波数である、ステップと
を含む。
【0009】
第2の態様の第1の実施方法では、第2の通信ボードのイーサネットインターフェースは、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを備え、各イーサネットサブインターフェースは一意のMACアドレスを有し、第2の通信ボードのイーサネットサブインターフェースは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに接続され、
第2の通信ボードによって、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールによって送出された各イーサネットフレームを受信するステップは、
第2の通信ボードによって、イーサネットサブインターフェースから、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールによって送出された各イーサネットフレームを受信するステップを含む。
【0010】
第3の態様によれば、通信ボードがもたらされ、
光チャネルデータユニットODUデータフローを獲得するように構成された獲得ユニットと、
様々なスライスを取得するために固定フレーム周波数に従ってODUデータフローにスライス処理を行うように構成されたスライスユニットであって、各スライスはODUデータフローにおける連続したODUデータのセクションを含む、スライスユニットと、
各スライスをイーサネットフレームに別々にカプセル化するように構成されたカプセル化ユニットであって、イーサネットフレームは少なくとも宛先メディアアクセス制御MACアドレスおよびペイロード領域を担持し、ペイロード領域はスライス内のODUデータおよびスライスのシリアル番号を記憶するために用いられる、カプセル化ユニットと、
各イーサネットフレームを、イーサネットスイッチングチップ内の時分割多重TDMサービススイッチングモジュールに送出するように構成され、それによりTDMサービススイッチングモジュールは各イーサネットフレームを、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスが指し示す第2の通信ボードに送出する、送出ユニットであって、イーサネットスイッチングチップは、パケットサービスにスイッチング処理を行うように構成されたパケットサービススイッチングモジュールをさらに含む、送出ユニットと
を含む。
【0011】
第3の態様の第1の実施方法では、通信ボードのイーサネットインターフェースは、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを含み、各イーサネットサブインターフェースは一意のMACアドレスを有し、通信ボードのイーサネットサブインターフェースは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに接続され、
送出ユニットは各イーサネットフレームを、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを通して、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに送出するように特に構成される。
【0012】
第4の態様によれば、通信ボードがもたらされ、
イーサネットスイッチングチップ内の時分割多重TDMサービススイッチングモジュールによって送出された各イーサネットフレームを受信するように構成された受信ユニットであって、イーサネットフレームは少なくとも宛先メディアアクセス制御MACアドレスおよびペイロード領域を担持し、宛先MACアドレスは第2の通信ボードを指し示し、ペイロード領域はスライス内の光チャネルデータユニットODUデータおよびスライスのシリアル番号を記憶するために用いられる、受信ユニットと、
イーサネットフレームをカプセル化解除して、スライスのシリアル番号およびスライス内のODUデータを取得するように構成されたカプセル化解除ユニットと、
スライスのシリアル番号に従って、スライス内のODUデータを順番に配置するように構成されたソートユニットと、
順番に配置された、スライス内のODUデータを、固定フレーム周波数に従ってODUデータフローに復元するように構成された復元処理ユニットであって、固定フレーム周波数はスライス処理において採用された固定フレーム周波数である、復元処理ユニットと
を含む。
【0013】
第4の態様の第1の実施方法では、通信ボードのイーサネットインターフェースは、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを含み、各イーサネットサブインターフェースは一意のMACアドレスを有し、通信ボードのイーサネットサブインターフェースは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに接続され、
受信ユニットは、イーサネットサブインターフェースから、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールによって送出された各イーサネットフレームを受信するように特に構成される。
【0014】
第5の態様によれば、データスイッチングデバイスがもたらされ、
イーサネットインターフェースを有するパケットサービスボードと、
それぞれがイーサネットインターフェースを有する、第1の通信ボードおよび第2の通信ボードと、
パケットサービススイッチングモジュールおよび時分割多重TDMサービススイッチングモジュールを含むイーサネットスイッチングチップであって、パケットサービススイッチングモジュールはパケットサービスボードのイーサネットインターフェースに接続され、TDMサービススイッチングモジュールは、第1の通信ボードおよび第2の通信ボードのイーサネットインターフェースに接続される、イーサネットスイッチングチップと
を含み、
パケットサービスボードは、パケットサービススイッチングモジュールにパケットサービスデータを送出する、またはパケットサービススイッチングモジュールによって送出されたパケットサービスデータを受信する、またはパケットサービスデータに処理を行うように構成され、
イーサネットスイッチングチップ内のパケットサービススイッチングモジュールは、パケットサービスボードによって送出されたパケットサービスデータを受信し、パケットサービスデータを目標パケットサービスボードに送出するように構成され、
第1の通信ボードは、光チャネルデータユニットODUデータフローを獲得すること、様々なスライスを取得するために固定フレーム周波数に従ってODUデータフローにスライス処理を行うことであって、各スライスはODUデータフローにおける連続したODUデータのセクションを含む、スライス処理を行うこと、各スライスをイーサネットフレームに別々にカプセル化することであって、イーサネットフレームは少なくとも宛先メディアアクセス制御MACアドレスおよびペイロード領域を担持し、宛先MACアドレスは第2の通信ボードを指し示し、ペイロード領域はスライス内のODUデータおよびスライスのシリアル番号を記憶するために用いられる、カプセル化すること、および各イーサネットフレームをTDMサービススイッチングモジュールに送出すること、を行うように構成され、
イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールは、第1の通信ボードによって送出された各イーサネットフレームを受信し、各イーサネットフレームを、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスが指し示す第2の通信ボードに送出するように構成され、
第2の通信ボードは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールによって送出された各イーサネットフレームを受信し、イーサネットフレームをカプセル化解除してスライスのシリアル番号およびスライス内のODUデータを取得し、スライスのシリアル番号に従ってスライス内のODUデータを順番に配置し、順番に配置された、スライス内のODUデータを、固定フレーム周波数に従ってODUデータフローに復元するように構成され、固定フレーム周波数はスライス処理において採用された固定フレーム周波数である。
【0015】
第5の態様に関連して、第5の態様の第1の実施方法では、第1の通信ボードのイーサネットインターフェースは、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを含み、各イーサネットサブインターフェースは一意のMACアドレスを有し、イーサネットサブインターフェースは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに接続され、
第1の通信ボードは各イーサネットフレームを、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを通して、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに送出するように特に構成される。
【0016】
第5の態様に関連して、第5の態様の第2の実施方法では、第2の通信ボードのイーサネットインターフェースは、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを含み、各イーサネットサブインターフェースは一意のMACアドレスを有し、イーサネットサブインターフェースは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに接続され、
第2の通信ボードは、イーサネットサブインターフェースから、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールによって送出された各イーサネットフレームを受信するように特に構成される。
【0017】
第5の態様に関連して、第5の態様の第3の実施方法では、第1の通信ボードは、TDMサービス処理モジュールを有するTDMサービスボード、またはTDMサービス処理モジュールを有するOTNラインボードであり、
第2の通信ボードは、TDMサービス処理モジュールを有するTDMサービスボード、またはTDMサービス処理モジュールを有するOTNラインボードである。
【0018】
第6の態様によれば、通信ボードがもたらされ、
光チャネルデータユニットODUデータフローを獲得するように構成された受信機と、
様々なスライスを取得するために固定フレーム周波数に従ってODUデータフローにスライス処理を行うように構成されたプロセッサであって、各スライスはODUデータフローにおける連続したODUデータのセクションを含み、
プロセッサは、各スライスをイーサネットフレームに別々にカプセル化するようにさらに構成され、イーサネットフレームは少なくとも宛先メディアアクセス制御MACアドレスおよびペイロード領域を担持し、宛先MACアドレスは第2の通信ボードを指し示し、ペイロード領域はスライス内のODUデータおよびスライスのシリアル番号を記憶するために用いられる、プロセッサと、
各イーサネットフレームを、イーサネットスイッチングチップ内の時分割多重TDMサービススイッチングモジュールに送出するように構成され、それによりTDMサービススイッチングモジュールは各イーサネットフレームを、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスが指し示す第2の通信ボードに送出する、送信機であって、イーサネットスイッチングチップは、パケットサービスにスイッチング処理を行うように構成されたパケットサービススイッチングモジュールをさらに含む、送信機と
を含む。
【0019】
第6の態様に関連して、第6の態様の第1の実施方法では、通信ボードのイーサネットインターフェースは、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを含み、各イーサネットサブインターフェースは一意のMACアドレスを有し、通信ボードのイーサネットサブインターフェースは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに接続され、
送信機は各イーサネットフレームを、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを通して、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに送出するように特に構成される。
【0020】
第6の態様に関連して、第6の態様の第2の実施方法では、通信ボードは、TDMサービス処理モジュールを有するTDMサービスボード、またはTDMサービス処理モジュールを有するOTNラインボードである。
【0021】
第7の態様によれば、通信ボードがもたらされ、
イーサネットスイッチングチップ内の時分割多重TDMサービススイッチングモジュールによって送出された各イーサネットフレームを受信するように構成された受信機であって、イーサネットフレームは少なくとも宛先メディアアクセス制御MACアドレスおよびペイロード領域を担持し、宛先MACアドレスは第2の通信ボードを指し示し、ペイロード領域はスライス内の光チャネルデータユニットODUデータおよびスライスのシリアル番号を記憶するために用いられる、受信機と、
イーサネットフレームをカプセル化解除して、スライスのシリアル番号およびスライス内のODUデータを取得するように構成されたプロセッサと
を含み、
プロセッサは、スライスのシリアル番号に従って、スライス内のODUデータを順番に配置するようにさらに構成され、
プロセッサは、順番に配置された、スライス内のODUデータを、固定フレーム周波数に従ってODUデータフローに復元するようにさらに構成され、固定フレーム周波数はスライス処理において採用された固定フレーム周波数である。
【0022】
第7の態様に関連して、第7の態様の第1の実施方法では、通信ボードのイーサネットインターフェースは、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを含み、各イーサネットサブインターフェースは一意のMACアドレスを有し、通信ボードのイーサネットサブインターフェースは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに接続され、
受信機は、イーサネットサブインターフェースから、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールによって送出された各イーサネットフレームを受信するように特に構成される。
【0023】
第7の態様に関連して、第7の態様の第2の実施方法では、
通信ボードは、TDMサービス処理モジュールを有するTDMサービスボード、またはTDMサービス処理モジュールを有するOTNラインボードである。
【0024】
この実施形態では、ODUデータフローを獲得した後に、第1の通信ボードは、様々なスライスを取得するために固定フレーム周波数に従ってODUデータフローにスライス処理を行い、各スライスをイーサネットフレームに別々にカプセル化し、イーサネットフレームを、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに送出し、それによりTDMサービススイッチングモジュールは各イーサネットフレームを、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスが指し示す第2の通信ボードに送出することができる。イーサネットフレームを受信した後に、第2の通信ボードは、復元によってODUデータを取得することができ、それによって第1の通信ボードと第2の通信ボードの間のODUデータの切り換えを完了する。
【0025】
ODUデータフローはTDMサービスデータを担持するので、第1の通信ボードから第2の通信ボードへのODUデータフローの切り換えは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールを用いることによって独立に行われ、パケットサービスの切り換えは、イーサネットスイッチングチップ内のパケットサービススイッチングモジュールを用いることによって行われる。TDMサービスの伝送遅延は比較的小さいので、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールが、TDMサービスデータを第2の通信ボードに切り換えるときは、TDMサービスはパケットサービスの伝送遅延の影響を受けない。このようにして、パケットサービスとTDMサービスとが同じスイッチングデバイス上で切り換えられるときは、TDMサービスを切り換えるために必要な時間は短縮され、TDMサービスの伝送遅延はさらに減少される。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下は、本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明瞭にかつ十分に述べる。明らかに、述べられる実施形態は本発明の実施形態のすべてではなく単に一部である。創造的な努力なしに本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られるすべての他の実施形態は、本発明の保護範囲に包含されなければならない。
【0029】
本発明の実施形態は、パケットサービスとTDMサービスとが同じスイッチングデバイス上で切り換えられるときに、TDMサービスを切り換えるために必要な時間を低減することができ、さらにTDMサービスの伝送遅延を減少する、データ処理方法をもたらす。
【0030】
スイッチングデバイスは、少なくとも、パケットサービスを処理するように構成されたパケットサービスボード、第1の通信ボード、イーサネットスイッチングチップ、および第2の通信ボードを有する。
【0031】
第1の通信ボードは、TDMサービス処理モジュールを有するTDMサービスボード、またはTDMサービス処理モジュールを有するOTNラインボードを含むことができ、TDMサービス処理モジュールは、TDMサービスを処理するように構成される。
【0032】
第2の通信ボードは、TDMサービス処理モジュールを有するTDMサービスボード、またはTDMサービス処理モジュールを有するOTNラインボードを含むことができ、TDMサービス処理モジュールは、TDMサービスを処理するように構成される。
【0033】
本発明の実施形態は、スイッチングデバイス上でTDMサービスの切り換えを実施するために用いられる、データ処理方法をもたらす。
図1に示されるように、方法は以下のステップを含む。
【0034】
101。第1の通信ボードは、光チャネルデータユニット(Optical channel Data Unit、ODU)データフローを獲得する。
【0035】
例えば、第1の通信ボードがTDMサービスボードである場合は、ODUデータフローの獲得の実施方法は、TDMサービスデータを受信した後にTDMサービスボードは、複数のODUデータを取得するためにTDMサービスデータをODU内にカプセル化し、複数のODUデータによって形成されるデータフローは、ODUデータフローである。TDMサービスデータのタイプは限定されない。
【0036】
複数のODUデータを取得するためにTDMサービスデータをODU内にカプセル化する方法は、従来技術が参照され得る。
【0037】
別の例として第1の通信ボードがOTNラインボードである場合は、ODUデータフローの獲得の実施方法は、OTNラインボードは、OTNラインボードの光インターフェースを通して、別のデバイスから光信号を受信することができ、すなわちOTNラインボードが位置するデバイスは別のデバイスから光信号を受信し、次いでOTNラインボードは、光信号内のデータにFEC処理を行い、復元によって高位ODUデータを取得するためにデフレーミング動作を行い、複数の下位ODUデータを取得するために、高位ODUデータに逆多重化動作を行い、複数の下位ODUデータによって形成されるデータフローはODUデータフローである。
【0038】
FEC処理、デフレーミング動作、および逆多重化動作の実施プロセスについてはすべて、関連する既存の技術を参照されることができ、詳細は本明細書では再び述べられない。
【0039】
102。第1の通信ボードは、様々なスライスを取得するために固定フレーム周波数に従ってODUデータフローにスライス処理を行い、各スライスはODUデータフローにおける連続したODUデータのセクションを含む。
【0040】
固定フレーム周波数は、40.6千回/秒から178.6千回/秒までから選択された任意の値とすることができる。例えば、クロック性能およびカプセル化の拡張性の両方を考慮に入れるために、固定フレーム周波数は116.9千回/秒の値に設定されることができ、すなわち複数のスライスを取得するために、スライス処理はODUデータに対して116.9千回/秒行われる。
【0041】
固定フレーム周波数の値範囲は、スライス内のODUデータによって占有される帯域幅の大きさ、および第1の通信ボードのイーサネットインターフェースによってサポートされる帯域幅の大きさによって決定され得る。
【0042】
例えば、第1の通信ボードのイーサネットインターフェースの速度が10GEであり、サポートされる最大帯域幅が10Gbps(符号化効率は考慮されない)であるときは、イーサネットインターフェースは、20個のサブインターフェースに均等に分割され、
各サブインターフェースの帯域幅は500Mbpsであり、スライス内のODUデータによって占有される最大帯域幅は1.31Gbpsである。スライス内のODUデータは、伝送のために3つのサブインターフェースを占有する必要があり、各サブインターフェースの実際に占有される帯域幅は1.31Gbps/3=437Mbpsである。その結果、固定周波数の最小値は、500Mbps/(1538バイト×8)=40.6千回/秒であり、1538バイトは以下の式を用いることによって得られ、すなわち最大イーサネットフレーム長さ+フレーム間ギャップによって占有されるバイト数+フレームデリミタのプリアンブル/スタートによって占有されるバイト数であり、最大イーサネットフレーム長さは1518バイトを占有し、フレーム間ギャップおよびフレームデリミタのプリアンブル/スタートは20バイトを占有する。固定フレーム周波数の最大値は次の通りであり、すなわちイーサネットフレーム長さが330バイトであるときは、得られるフレーム周波数値は500Mbps/(350バイト×8)=178.6千回/秒であり、350バイトのうちでイーサネットフレーム長さは330バイトを占有し、フレーム間ギャップおよびフレームデリミタのプリアンブル/スタートは20バイトを占有する。この場合は、ペイロード領域によって占有される帯域幅(ペイロード領域はODUデータを担持するために用いられる)は、正確に437Mbpsである。
【0043】
103。第1の通信ボードは、各スライスをイーサネットフレームに別々にカプセル化する。
【0044】
イーサネットフレームは、少なくとも宛先メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)アドレスおよびペイロード領域を担持する。
【0045】
例えば、イーサネットフレームの標準フォーマットは、以下の表1に示される。
【0047】
宛先アドレスは宛先MACアドレスを記憶するために用いられ、宛先MACアドレスは第2の通信ボードを指し示す。送信元アドレスは、第1の通信ボードのMACアドレスを記憶するために用いられる。フレーム間ギャップ、フレームデリミタのプリアンブル/スタート、およびフレームチェックシーケンスなどのパラメータの選択および機能については、従来技術が参照され得る。
【0048】
ペイロード領域の標準フォーマットは、以下の表2に示される。
【0050】
ペイロード領域はスライス内のODUデータおよびスライスのシリアル番号を記憶するために用いられる。具体的には、ペイロード領域のペイロードデータ部はスライス内のODUデータを記憶するために用いられ、ペイロードヘッダ部はスライスのシリアル番号を記憶するために用いられる。
【0051】
ペイロード領域は、固定長形式を用いることができ、可変長形式を用いてもよい。ペイロード領域が固定長形式を用いる場合は、固定長のペイロード領域は、異なる長さのペイロードデータにパッド部を追加することによって取得されることができ、ペイロード領域が可変長形式を用いる場合は、パッドは必要ない。
【0052】
ペイロードヘッダ部はさらに、ODUクロック情報を記憶することができ、ODUクロック情報は具体的には、スライス内のODUデータによって用いられたクロック周波数と、第1の通信ボードが位置するデバイスのシステムクロック周波数との差とすることができる。差は、第2の通信ボードが、復元によっておよびイーサネットフレームを受信した後に、ODUデータによって用いられたクロックを取得することを可能にし、ODUデータによって用いられたクロックは、ODUデータが送出されるときに用いられる。
【0053】
104。第1の通信ボードは各イーサネットフレームを、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに送出し、それによりTDMサービススイッチングモジュールは各イーサネットフレームを、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスが指し示す第2の通信ボードに送出する。
【0054】
さらに、第1の通信ボードのイーサネットインターフェースおよび第2の通信ボードのイーサネットインターフェースは共に、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを含み、各イーサネットサブインターフェースは一意のMACアドレスを有し、第1の通信ボードおよび第2の通信ボードのイーサネットサブインターフェースは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに接続される。
【0055】
例えば、第1の通信ボードのイーサネットインターフェースによってサポートされる最大帯域幅が10GEであるときは、第1の通信ボードのイーサネットインターフェースは、20個のサブインターフェースに均等に分割されることができ、各サブインターフェースによってサポートされる帯域幅は500Mbpsである。実際の応用例では、各イーサネットサブインターフェースは、統計的構成によって一意のMACアドレスを取得することができる。同じく、同様な処理が第2の通信ボードに対して行われる。
【0056】
第1の通信ボードおよび第2の通信ボードのイーサネットサブインターフェースは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに接続され、それにより第1の通信ボードおよび第2の通信ボードは、それらのそれぞれのイーサネットサブインターフェースを通して、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールと通信することができる。
【0057】
ステップ104において、第1の通信ボードが各イーサネットフレームを、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに送出し、それによりTDMサービススイッチングモジュールが各イーサネットフレームを、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスが指し示す第2の通信ボードに送出することは、実施のための以下の方法によって具体的に置き換えられることができ、すなわち
第1の通信ボードは各イーサネットフレームを、第1の通信ボード上の少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを通して、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに送出し、それによりTDMサービススイッチングモジュールは各イーサネットフレームを、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスが指し示す第2の通信ボードのイーサネットサブインターフェースに送出する。
【0058】
105。イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールは、第1の通信ボードによって送出された各イーサネットフレームを受信する。
【0059】
イーサネットスイッチングチップは、パケットサービススイッチングモジュールおよびTDMサービススイッチングモジュールを含む。
【0060】
実際の応用例では、既存のイーサネットスイッチングチップは、パケットサービススイッチングモジュールとTDMサービススイッチングモジュールとに論理的に分割される。パケットサービススイッチングモジュールは、パケットサービスを処理するために用いられるモジュールであり、もともとイーサネットスイッチングチップ内に位置する。パケットサービススイッチングモジュールは、パケットサービスボードのイーサネットインターフェースに接続され、パケットサービスボードからのパケットサービスを処理するために用いられる。TDMサービススイッチングモジュールは、新たに追加された機能モジュールであり、第1の通信ボードおよび第2の通信ボードのイーサネットインターフェースに接続する必要があり、TDMサービスを処理するために用いられる。
【0061】
106。イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールは各イーサネットフレームを、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスが指し示す第2の通信ボードに送出する。
【0062】
第1の通信ボードおよび第2の通信ボードの各イーサネットインターフェースが複数のサブインターフェースを含むときは、ステップ105の実施はまた具体的には、TDMサービススイッチングモジュールは第1の通信ボードのイーサネットサブインターフェースによって送出された各イーサネットフレームを受信することとすることができ、およびステップ106の実施はまた具体的には、各イーサネットフレームは、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスが指し示す第2の通信ボードのイーサネットサブインターフェースに送出されることとすることができることが、留意されるべきである。
【0063】
例えば、第1の通信ボードが、イーサネットフレームを、第1の通信ボードのイーサネットサブインターフェース2から、第2の通信ボードのイーサネットサブインターフェース6に送出する必要があるときは、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスは、第2の通信ボードのイーサネットサブインターフェース6を指し示す。TDMサービススイッチングモジュールは、第1の通信ボードのイーサネットサブインターフェース2によって送出された各イーサネットフレームを受信し、各イーサネットフレームを、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスが指し示す第2の通信ボードのイーサネットサブインターフェース6に送出する。
【0064】
107。第2の通信ボードは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールによって送出されたイーサネットフレームを受信し、イーサネットフレームをカプセル化解除してスライスのシリアル番号およびスライス内のODUデータを取得する。
【0065】
イーサネットフレームがODUクロック情報を担持する場合は、イーサネットフレームがカプセル化解除された後に、ODUクロック情報も取得される。
【0066】
108。第2の通信ボードは、スライスのシリアル番号に従って、スライス内のODUデータを順番に配置する。
【0067】
109。第2の通信ボードは、順番に配置された、スライス内のODUデータを、固定フレーム周波数に従ってODUデータフローに復元し、固定フレーム周波数はスライス処理において採用された固定フレーム周波数である。
【0068】
ODUクロック情報がステップ108で取得された場合は、各スライス内のODUデータにおいて用いられたクロックが、各スライス内のODUクロック情報に従ってさらに復元され得る。
【0069】
ODUクロック情報は、スライス内のODUデータによって用いられたクロック周波数と、第1の通信ボードが位置するデバイスのシステムクロック周波数の差である。第1の通信ボードおよび第2の通信ボードは共に、同じデバイス上に位置する。したがって第2の通信ボードは、差およびデバイスのシステムクロック周波数を用いることによって、スライス内のODUデータによって用いられたクロック周波数を復元することができる。
【0070】
第2の通信ボードが、復元によってODUデータを取得した後に、第2の通信ボードの異なるタイプに従って、異なる処理がその後に行われることが留意されるべきである。
【0071】
例えば、第2の通信ボードがTDMサービスボードである場合は、TDMサービスボードは、ODUデータ内に担持されるTDMサービスデータを用いることによって、関連するTDMサービス処理を行う。
【0072】
第2の通信ボードがOTNラインボードである場合は、OTNラインボードは、復元によって取得された、ODUデータフロー内の各ODUデータに多重化動作を行って各高位ODUデータを取得し、次いで各高位ODUデータにフレーミング動作およびFEC処理を行って各光信号を取得し、ODUデータによって用いられたクロックに従って光信号を、OTNラインボードの光インターフェースを通して別のデバイスに送出し、すなわちOTNラインボードが位置するデバイスは、ODUデータを担持する光信号を、ODUデータによって用いられたクロックに従って、別のデバイスに送出する。
【0073】
本発明のこの実施形態においてもたらされるスイッチングデバイスはさらに、パケットサービスの切り換えを実施するために用いられることができ、具体的には次の通りであり、すなわち、イーサネットスイッチングチップ内のパケットサービススイッチングモジュールは、パケットサービスボードのイーサネットインターフェースに接続される。パケットサービスボードは、パケットサービスデータを、パケットサービススイッチングモジュールに送出することができ、パケットサービススイッチングモジュールは、パケットサービスボードによって送出されたパケットサービスデータを受信し、パケットサービスデータを目標パケットサービスボードに送出し、それによってパケットサービスの切り換えを完了する。
【0074】
本発明のこの実施形態では、パケットサービスにスイッチング処理を行うためにスイッチングデバイスが用いられるプロセスは、従来技術におけるパケットサービスに対するスイッチング処理と同じであり、詳細は本明細書では再び述べられない。
【0075】
この実施形態においてもたらされる方法によれば、ODUデータフローを獲得した後に、第1の通信ボードは、様々なスライスを取得するために固定フレーム周波数に従ってODUデータフローにスライス処理を行い、各スライスをイーサネットフレームに別々にカプセル化し、イーサネットフレームを、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに送出し、それによりTDMサービススイッチングモジュールは各イーサネットフレームを、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスが指し示す第2の通信ボードに送出することができる。イーサネットフレームを受信した後に、第2の通信ボードは、復元によってODUデータを取得することができ、それによって第1の通信ボードと第2の通信ボードの間のODUデータの切り換えを完了する。
【0076】
ODUデータフローはTDMサービスデータを担持するので、第1の通信ボードから第2の通信ボードへのODUデータフローの切り換えは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールを用いることによって独立に行われ、パケットサービスの切り換えは、イーサネットスイッチングチップ内のパケットサービススイッチングモジュールを用いることによって行われる。TDMサービスの伝送遅延は比較的小さいので、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールが、TDMサービスデータを第2の通信ボードに切り換えるときは、TDMサービスはパケットサービスの伝送遅延の影響を受けない。このようして、パケットサービスとTDMサービスとが同じスイッチングデバイス上で切り換えられるときは、TDMサービスを切り換えるために必要な時間は短縮され、TDMサービスの伝送遅延はさらに減少される。
【0077】
本発明の実施形態は通信ボードをもたらし、通信ボードはイーサネットインターフェース40を有し、通信ボードは、TDMサービス処理モジュールを有するTDMサービスボード、またはTDMサービス処理モジュールを有するOTNラインボードである。
【0078】
図2に示されるように、通信ボードは、
ODUデータフローを獲得するように構成された獲得ユニット21と、
様々なスライスを取得するために固定フレーム周波数に従ってODUデータフローにスライス処理を行うように構成されたスライスユニット22であって、各スライスはODUデータフローにおける連続したODUデータのセクションを含む、スライスユニット22と、
各スライスをイーサネットフレームに別々にカプセル化するように構成されたカプセル化ユニット23であって、イーサネットフレームは少なくとも宛先MACアドレスおよびペイロード領域を担持し、ペイロード領域はスライス内のODUデータおよびスライスのシリアル番号を記憶するために用いられ、
イーサネットフレーム、およびイーサネットフレーム内のペイロード領域の詳細な説明については、上記のステップ103を参照することができる、カプセル化ユニット23と、
各イーサネットフレームを、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに送出するように構成され、それによりTDMサービススイッチングモジュールは各イーサネットフレームを、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスが指し示す第2の通信ボードに送出する、送出ユニット24であって、イーサネットスイッチングチップは、パケットサービスにスイッチング処理を行うように構成されたパケットサービススイッチングモジュールをさらに含む、送出ユニット24と
を含む。
【0079】
この実施形態では、ODUデータフローを獲得した後に、通信ボードは、様々なスライスを取得するために固定フレーム周波数に従ってODUデータフローにスライス処理を行い、各スライスをイーサネットフレームに別々にカプセル化し、イーサネットフレームを、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに送出する。したがってTDMサービススイッチングモジュールは各イーサネットフレームを、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスが指し示す第2の通信ボードに送出することができ、それにより、イーサネットフレームを受信した後に、第2の通信ボードは、復元によってODUデータを取得することができ、それによって通信ボードからイーサネットスイッチングチップへのODUデータの切り換えを完了する。
【0080】
さらに、
図2aに示されるように、通信ボードのイーサネットインターフェースは、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェース(
図2aのイーサネットサブインターフェース201および202〜20iであり、i≧1で、iは正の整数)を含み、各イーサネットサブインターフェースは一意のMACアドレスを有し、通信ボードのイーサネットサブインターフェースは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに接続される。
【0081】
送出ユニットは各イーサネットフレームを、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを通して、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに送出するように特に構成される。
【0082】
図2に示される通信ボードについては、
図1に示される方法における第1の通信ボードの関連する説明が参照され得る。
【0083】
本発明の実施形態はさらに通信ボードをもたらし、通信ボードはイーサネットインターフェース60を有し、通信ボードは、TDMサービス処理モジュールを有するTDMサービスボード、またはTDMサービス処理モジュールを有するOTNラインボードである。
【0084】
図3に示されるように、通信ボードは、
イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールによって送出された各イーサネットフレームを受信するように構成された受信ユニット31であって、イーサネットフレームは少なくとも宛先MACアドレスおよびペイロード領域を担持し、宛先MACアドレスは第2の通信ボードを指し示し、ペイロード領域はスライス内のODUデータおよびスライスのシリアル番号を記憶するために用いられ、
イーサネットフレーム、およびイーサネットフレーム内のペイロード領域の詳細な説明については、上記のステップ103を参照することができる、受信ユニット31と、
イーサネットフレームをカプセル化解除して、スライスのシリアル番号およびスライス内のODUデータを取得するように構成されたカプセル化解除ユニット32と、
スライスのシリアル番号に従って、スライス内のODUデータを順番に配置するように構成されたソートユニット33と、
順番に配置された、スライス内のODUデータを、固定フレーム周波数に従ってODUデータフローに復元するように構成された復元処理ユニット34であって、固定フレーム周波数はスライス処理において採用された固定フレーム周波数である、復元処理ユニット34と
を含む。
【0085】
この実施形態では、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールによって送出されたイーサネットフレームを受信した後に、通信ボードは、イーサネットフレームをカプセル化解除してスライスのシリアル番号およびスライス内のODUデータを取得し、スライスのシリアル番号に従ってスライス内のODUデータを順番に配置し、次いで順番に配置された、スライス内のODUデータを、固定フレーム周波数に従ってODUデータフローに復元し、それによってイーサネットスイッチングチップから通信ボードへのODUデータの切り換えを完了する。
【0086】
さらに、
図3aに示されるように、通信ボードのイーサネットインターフェース30は、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェース(
図3aのイーサネットサブインターフェース301および302〜30iであり、i≧1で、iは正の整数)を含み、各イーサネットサブインターフェースは一意のMACアドレスを有し、通信ボードのイーサネットサブインターフェースは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに接続され、
受信ユニットは、イーサネットサブインターフェースから、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールによって送出された各イーサネットフレームを受信するように特に構成される。
【0087】
図3に示される通信ボードについては、
図1に示される方法における第2の通信ボードの関連する説明が参照され得る。
【0088】
図2に示される通信ボードの機能、および
図3に示される通信ボードの機能は、それらを同じ通信ボード上に統合することによって実施されることができ、またそれぞれ2つの独立した通信ボードを用いることによっても実施され得ることが留意されるべきである。
【0089】
図4に示されるように、本発明の実施形態はデータスイッチングデバイスをもたらし、データスイッチングデバイスは、
イーサネットインターフェース410を有するパケットサービスボード41と、
イーサネットインターフェース430を有する第1の通信ボード43と、
イーサネットインターフェース440を有する第2の通信ボード44と、
パケットサービススイッチングモジュール421および時分割多重TDMサービススイッチングモジュール422を含むイーサネットスイッチングチップ42であって、パケットサービススイッチングモジュール421はパケットサービスボードのイーサネットインターフェース410に接続され、TDMサービススイッチングモジュール422は、第1の通信ボードのイーサネットインターフェース430および第2の通信ボードのイーサネットインターフェース440に接続される、イーサネットスイッチングチップ42と
を含み、
パケットサービスボード41は、パケットサービススイッチングモジュールにパケットサービスデータを送出する、またはパケットサービススイッチングモジュールによって送出されたパケットサービスデータを受信する、またはパケットサービスデータに処理を行うように構成され、
イーサネットスイッチングチップ42内のパケットサービススイッチングモジュールは、パケットサービスボードによって送出されたパケットサービスデータを受信し、パケットサービスデータを目標パケットサービスボードに送出するように構成され、
第1の通信ボード43は、光チャネルデータユニットODUデータフローを獲得すること、様々なスライスを取得するために固定フレーム周波数に従ってODUデータフローにスライス処理を行うことであって、各スライスはODUデータフローにおける連続したODUデータのセクションを含む、スライス処理を行うこと、各スライスをイーサネットフレームに別々にカプセル化することであって、イーサネットフレームは少なくとも宛先メディアアクセス制御MACアドレスおよびペイロード領域を担持し、宛先MACアドレスは第2の通信ボードを指し示し、ペイロード領域はスライス内のODUデータおよびスライスのシリアル番号を記憶するために用いられる、カプセル化すること、および各イーサネットフレームをTDMサービススイッチングモジュールに送出すること、を行うように構成され、
イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュール421は、第1の通信ボードによって送出された各イーサネットフレームを受信し、各イーサネットフレームを、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスが指し示す第2の通信ボードに送出するように構成され、
第2の通信ボード44は、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールによって送出された各イーサネットフレームを受信し、イーサネットフレームをカプセル化解除してスライスのシリアル番号およびスライス内のODUデータ取得し、スライスのシリアル番号に従ってスライス内のODUデータを順番に配置し、順番に配置された、スライス内のODUデータを、固定フレーム周波数に従ってODUデータフローに復元するように構成され、固定フレーム周波数はスライス処理において採用された固定フレーム周波数である。
【0090】
この実施形態においてもたらされるデータスイッチングデバイスでは、ODUデータフローを獲得した後に、第1の通信ボードは、様々なスライスを取得するために固定フレーム周波数に従ってODUデータフローにスライス処理を行い、各スライスをイーサネットフレームに別々にカプセル化し、イーサネットフレームを、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに送出し、それによりTDMサービススイッチングモジュールは各イーサネットフレームを、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスが指し示す第2の通信ボードに送出することができる。イーサネットフレームを受信した後に、第2の通信ボードは、復元によってODUデータを取得することができ、それによって第1の通信ボードと第2の通信ボードの間のODUデータの切り換えを完了する。
【0091】
ODUデータフローはTDMサービスデータを担持するので、第1の通信ボードから第2の通信ボードへのODUデータフローの切り換えは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールを用いることによって独立に行われ、パケットサービスの切り換えは、イーサネットスイッチングチップ内のパケットサービススイッチングモジュールを用いることによって行われる。TDMサービスの伝送遅延は比較的小さいので、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールが、TDMサービスデータを第2の通信ボードに切り換えるときは、TDMサービスはパケットサービスの伝送遅延の影響を受けない。このようして、パケットサービスとTDMサービスとが同じスイッチングデバイス上で切り換えられるときは、TDMサービスを切り換えるために必要な時間は短縮され、TDMサービスの伝送遅延はさらに減少される。
【0092】
さらに、第1の通信ボード43のイーサネットインターフェースは、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを含み、各イーサネットサブインターフェースは一意のMACアドレスを有し、イーサネットサブインターフェースは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに接続され、
第1の通信ボード43は各イーサネットフレームを、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを通して、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに送出するように特に構成される。
【0093】
第2の通信ボード44のイーサネットインターフェースは、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを含み、各イーサネットサブインターフェースは一意のMACアドレスを有し、イーサネットサブインターフェースは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに接続され、
第2の通信ボード44は、イーサネットサブインターフェースから、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールによって送出された各イーサネットフレームを受信するように特に構成される。
【0094】
さらに、第1の通信ボード43は、TDMサービス処理モジュールを有するTDMサービスボード、またはTDMサービス処理モジュールを有するOTNラインボードであり、
第2の通信ボード44は、TDMサービス処理モジュールを有するTDMサービスボード、またはTDMサービス処理モジュールを有するOTNラインボードである。
【0095】
図5に示されるように、本発明の実施形態は通信ボードをもたらし、通信ボードは、プロセッサ51、受信機52、送信機53、メモリ54、バス5000、および駆動回路5001を含む。
【0096】
受信機52は、光チャネルデータユニットODUデータフローを獲得するように構成される。
【0097】
プロセッサ51は、様々なスライスを取得するために固定フレーム周波数に従ってODUデータフローにスライス処理を行うように構成され、各スライスは、ODUデータフローにおける連続したODUデータのセクションを含む。
【0098】
プロセッサ51はさらに、各スライスをイーサネットフレームに別々にカプセル化するように構成され、イーサネットフレームは少なくとも宛先メディアアクセス制御MACアドレスおよびペイロード領域を担持し、宛先MACアドレスは第2の通信ボードを指し示し、ペイロード領域はスライス内のODUデータおよびスライスのシリアル番号を記憶するために用いられる。
【0099】
送信機53は各イーサネットフレームを、イーサネットスイッチングチップ内の時分割多重TDMサービススイッチングモジュールに送出するように構成され、それによりTDMサービススイッチングモジュールは各イーサネットフレームを、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスが指し示す第2の通信ボードに送出し、イーサネットスイッチングチップは、パケットサービスにスイッチング処理を行うように構成されたパケットサービススイッチングモジュールをさらに含む。
【0100】
メモリ54は、各スライスまたはイーサネットフレームを一時的に記憶するように構成される。
【0101】
この実施形態では、ODUデータフローを獲得した後に、通信ボードは、様々なスライスを取得するために固定フレーム周波数に従ってODUデータフローにスライス処理を行い、各スライスをイーサネットフレームに別々にカプセル化し、イーサネットフレームを、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに送出し、それによりTDMサービススイッチングモジュールは各イーサネットフレームを、イーサネットフレーム内に担持される宛先MACアドレスが指し示す第2の通信ボードに送出することができる。イーサネットフレームを受信した後に、第2の通信ボードは、復元によってODUデータを取得することができ、それによって通信ボードからイーサネットスイッチングチップへのODUデータの切り換えを完了する。
【0102】
受信機52および送信機53は、アンテナに結合され得ることが留意されるべきである。
【0103】
駆動回路5001は、各ハードウェアが正常に動作できるように、通信ボード内の各ハードウェアのためのドライバをもたらすように構成される。
【0104】
この実施形態の特定の実装では、メモリは、以下のメモリすなわち、リードオンリメモリ、ランダムアクセスメモリ、および不揮発性ランダムアクセスメモリの少なくとも1または複数を含む。メモリは、プロセッサのための命令およびデータをもたらす。
【0105】
プロセッサは、集積回路チップとすることができ、信号処理能力を有する。実施プロセスでは、上記の方法における各ステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路、またはソフトウェアの形での命令によって完了され得る。命令は、プロセッサと協働して実施および制御されることができ、本発明の実施形態によって開示される方法を行うために用いられる。上記のプロセッサはまた、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processing、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)または他のプログラマブル論理構成要素、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理構成要素、またはディスクリートハードウェア構成要素とすることができる。
【0106】
上記の汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとすることができ、またはプロセッサは任意の従来型のプロセッサ、デコーダなどとすることもできる。本発明の実施形態において開示される方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接実行される、またはプロセッサにおけるハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組合せによって実行され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、または電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの当技術分野における成熟した記憶媒体内に位置することができる。
【0107】
さらに、通信ボードのすべてのハードウェア構成要素は、バスシステム5000を用いることによって一緒に結合され、バスシステム5000はさらに、データバスに加えて電源バス、制御バス、およびステータス信号バスを含むことができる。しかし説明を明瞭にするために、
図5では様々なバスはバスシステム5000として表示される。
【0108】
さらに、通信ボードのイーサネットインターフェースは、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを含み、各イーサネットサブインターフェースは一意のMACアドレスを有し、通信ボードのイーサネットサブインターフェースは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに接続される。
【0109】
送信機53は各イーサネットフレームを、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを通して、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに送出するように特に構成される。
【0110】
さらに、通信ボードは、TDMサービス処理モジュールを有するTDMサービスボード、またはTDMサービス処理モジュールを有するOTNラインボードである。
【0111】
図6に示されるように、本発明の実施形態はさらに通信ボードをもたらし、通信ボードは、プロセッサ61、受信機62、メモリ64、バス6000、および駆動回路6001を含む。
【0112】
受信機62は、イーサネットスイッチングチップ内の時分割多重TDMサービススイッチングモジュールによって送出された各イーサネットフレームを受信するように構成され、イーサネットフレームは少なくとも宛先メディアアクセス制御MACアドレスおよびペイロード領域を担持し、宛先MACアドレスは第2の通信ボードを指し示し、ペイロード領域はスライス内の光チャネルデータユニットODUデータおよびスライスのシリアル番号を記憶するために用いられる。
【0113】
プロセッサ61は、イーサネットフレームをカプセル化解除して、スライスのシリアル番号およびスライス内のODUデータを取得するように構成される。
【0114】
プロセッサ61はさらに、スライスのシリアル番号に従って、スライス内のODUデータを順番に配置するように構成される。
【0115】
プロセッサ61はさらに、順番に配置された、スライス内のODUデータを、固定フレーム周波数に従ってODUデータフローに復元するように構成され、固定フレーム周波数はスライス処理において採用された固定フレーム周波数である。
【0116】
メモリ64は、各イーサネットフレームまたはスライス内のODUデータを一時的に記憶するように構成される。
【0117】
この実施形態では、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールによって送出されたイーサネットフレームを受信した後に、通信ボードは、イーサネットフレームをカプセル化解除してスライスのシリアル番号およびスライス内のODUデータを取得し、スライスのシリアル番号に従ってスライス内のODUデータを順番に配置し、次いで順番に配置された、スライス内のODUデータを、固定フレーム周波数に従ってODUデータフローに復元し、それによってイーサネットスイッチングチップから通信ボードへのODUデータの切り換えを完了する。
【0118】
受信機62は、アンテナに結合され得ることが留意されるべきである。
【0119】
駆動回路6001は、各ハードウェアが正常に動作できるように、通信ボード内の各ハードウェアのためのドライバをもたらすように構成される。
【0120】
この実施形態の特定の実装では、メモリは、以下のメモリデバイスすなわち、リードオンリメモリ、ランダムアクセスメモリ、および不揮発性ランダムアクセスメモリの少なくとも1または複数を含む。メモリは、プロセッサのための命令およびデータをもたらす。
【0121】
プロセッサは、集積回路チップとすることができ、信号処理能力を有する。実施プロセスでは、上記の方法における各ステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路、またはソフトウェアの形での命令によって完了され得る。命令は、プロセッサと協働して実施および制御されることができ、本発明の実施形態によって開示される方法を行うために用いられる。上記のプロセッサはまた、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processing、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)または別のプログラマブル論理構成要素、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理構成要素、またはディスクリートハードウェア構成要素とすることができる。
【0122】
上記の汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとすることができ、またはプロセッサは任意の従来型のプロセッサ、デコーダなどとすることもできる。本発明の実施形態において開示される方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接実行される、またはプロセッサにおけるハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組合せによって実行され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、または電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの当技術分野における成熟した記憶媒体内に位置することができる。
【0123】
さらに、通信ボードのすべてのハードウェア構成要素は、バスシステム6000を用いることによって一緒に結合され、バスシステム6000はさらに、データバスに加えて電源バス、制御バス、およびステータス信号バスを含むことができる。しかし説明を明瞭にするために、
図6では様々なバスはバスシステム6000として表示される。
【0124】
さらに、通信ボードのイーサネットインターフェースは、少なくとも1つのイーサネットサブインターフェースを含み、各イーサネットサブインターフェースは一意のMACアドレスを有し、通信ボードのイーサネットサブインターフェースは、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールに接続される。
【0125】
受信機62は、イーサネットサブインターフェースから、イーサネットスイッチングチップ内のTDMサービススイッチングモジュールによって送出された各イーサネットフレームを受信するように特に構成される。
【0126】
さらに、通信ボードは、TDMサービス処理モジュールを有するTDMサービスボード、またはTDMサービス処理モジュールを有するOTNラインボードである。
【0127】
実施方法の上記の説明に基づいて当業者は、本発明が、必要な一般的なハードウェアに加えてソフトウェアによって、またはハードウェアのみによって実施され得ることを明瞭に理解することができる。ほとんどの場合において前者が好ましい実施方法である。このような理解に基づいて、本質的に本発明の技術的解決策、または従来技術に寄与する部分は、ソフトウェア製品の形で実施され得る。ソフトウェア製品は、フロッピーディスク、コンピュータのハードディスクまたは光ディスクなどの可読記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(これはパーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスとすることができる)に、本発明の実施形態において述べられた方法を行うように指示するための複数の命令を含む。
【0128】
上記の説明は単に本発明の特定の実施方法であるが、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明において開示された技術的範囲において当業者によって容易に考え出されるいずれの変形または置き換えも、本発明の保護範囲に包含されるものである。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲を前提としなければならない。