(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
ポリブテン−1単重合体及び共重合体(PB−1)は当該分野における周知の物質である。該物質は、圧力抵抗性、クリープ抵抗性、衝撃強度といった性質に優れるため、金属パイプの代替品として用いられるパイプの製造に主に用いられる。一般的にポリブテン−1単重合体及び共重合体はチーグラー・ナッタ系触媒の存在下でブテン−1を重合して調製することができる。しかし、全ての亜鉛触媒が、活性、立体規則性、分子量、分子量分布の面で、工業分野における利用に適した水準の性質を有するポリブテン−1を生成することができるわけではない。通常、PB−1の工業生産に適した触媒は、(A)チタン化合物、及びMgCl
2に担持された電子供与体化合物として機能するフタル酸塩を含む固体成分、(B)アルキルアルミニウム化合物、(C)アルキルアルコキシシランより選択された外部電子供与体化合物からなる。
【0003】
このような触媒によって生成されたポリブテン−1については、EP−A−172961、WO99/45043及びWO03/099883の実施例に開示されている。
【0004】
しかし、一部のフタル酸塩の場合、最近、潜在的毒性に対する問題が水面に浮上したため、重合における性能と重合体生成物の品質の両方の面でフタル酸塩を代替可能な供与体を見出すための研究が活発になった。
【0005】
その他のオレフィン、例えばプロピレン重合に使用可能なデータからブテン−1重合の結果を予測することが不可能であるため、PB−1の生成においてフタル酸塩の適当な代替品を見出すことが容易ではないという問題点がある。実際においても一部のジエステル、例えばUS7,388,061に開示されたジエステルは、プロピレン重合では優れた性能を発揮したが、ブテン−1重合では驚くほど酷い結果をもたらした。これにより、プロピレン重合データに基づいて結果を予測しようとする試みは全て無駄であった。
【0006】
供与体の種類が異なる場合は挙動を予測しにくいが、供与体の種類が同一であっても結果は類似する。WO2000/055215は、オレフィン、具体的にはプロピレン重合用の触媒の調製に、β−置換グルタル酸を用いる方法を開示している。本出願によると、2個の炭化水素置換基をベータ位置に配置した、置換グルタル酸の特定の下位群に注目する必要がある。表1及び表2はプロピレン重合においてベータ二置換グルタル酸が活性/立体規則性の面で一般的により優れていることを示す。しかし、ポリブテンの調製に試した結果、ベータ二置換グルタル酸は概して活性と立体規則性の両方の面で触媒性能を低下させた。具体的には、プロピレンの生成において優れた性能を示した一部の二置換構造は、PB−1の生成では触媒活性を50%以上減少させ、キシレン不溶性として測定されたイソタクチック指数は98%未満の不満足な水準を記録した。
【発明を実施するための形態】
【0009】
R基はC
1−C
10の炭化水素基より選択されることが好ましく、第1級C
1−C
5のアルキル基、すなわちメチル、エチルまたはイソブチル等より選択されることがさらに好ましい。中でもエチルとイソブチルが好ましい。より好ましい様態において、式(I)の2つのR基は同一である。
【0010】
上述のように、本発明の触媒成分(a)は、前記電子供与体以外にも、チタン、マグネシウム及びハロゲンからなる。具体的には、前記触媒成分は少なくとも1つのチタン−ハロゲン結合及びハロゲン化マグネシウム上に担持された前記電子供与体化合物を有するチタン化合物を含む。ハロゲン化マグネシウムはチーグラー・ナッタ触媒用の担体として各種特許文献により広く知られている活性型のMgCl
2であることが好ましい。USP4,298,718及びUSP4,495,338の特許は該化合物のチーグラー・ナッタ触媒における利用を最初に開示した特許である。これらの特許によると、オレフィン重合の触媒成分の担体または共担体として用いられる活性型の二ハロゲン化マグネシウムは、非活性化ハロゲン化物スペクトルにおいて最も強く表れる回折線の強度が減少する一方、最大強度が最も強い回折線の角度より低い角度に向かって変位するハロに置き換えられる。
【0011】
本発明の触媒成分に用いられる好ましいチタン化合物としては、TiCl
4及びTiCl
3が挙げられる。また、式Ti(OR)
q−yX
yで表されるチタン−ハロアルコラートを用いても良く、ここで、qはチタンの原子価であり、yは1とq−1との間の数であり、xはハロゲン、Rは1〜10個の炭素原子を有する炭化水素ラジカルである。
固体触媒成分は多様な方法によって調製することができる。
【0012】
そのうちの1つによると、無水状態の二塩化マグネシウム、チタン化合物及び電子供与体化合物を二塩化マグネシウムが活性化される条件下で一緒に粉砕する。その結果として得られた生成物を過量のTiCl
4で80〜135℃の温度で1回以上処理する。処理後、塩化物イオンがなくなるまで炭化水素溶媒で洗浄する。他の方法によると、無水状態の塩化マグネシウム、チタン化合物及び電子供与体化合物を一緒に粉砕した後、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素で処理する。該処理は40℃からハロゲン化炭化水素の沸点まで範囲の温度で1〜4時間にわたって行う。さらに他の方法では、電子供与体化合物の存在下で、マグネシウムアルコラートまたはクロロアルコラート(特にUSP4,220,554によって調製されたクロロアルコラート)と過量のTiCl
4とを約80〜120℃の温度で反応させる。
【0013】
好ましい方法によると、式Ti(OR)
q−yX
y(qはチタンの原子価、yは1とqとの間の数である)で表されるチタン化合物、好ましくはTiCl
4を、式MgCl
2・pROH(pは0.1〜6、好ましくは2〜3.5の間の数、Rは1〜18個の炭素原子を有する炭化水素ラジカル)で表される付加物由来の塩化マグネシウムと反応させて固体触媒成分を調製する。該付加物は、付加物と混和しない非活性炭化水素の存在下で、アルコールと塩化マグネシウムとを混合し、付加物の溶融温度(100〜130℃)において攪拌条件下で操作することで、球状に調製することができる。続いて、該エマルジョンを急冷して付加物を球状粒子の形態に凝固させる。上記手順によって調製された球状付加物の例は、USP4,399,054及びUSP4,469,648を参照できる。得られた付加物をチタン化合物と直接反応させても良く、熱制御脱アルコール化(80〜130℃)を予め行ってアルコールのモル数が一般的に3未満、好ましくは0.1〜2.5の間の付加物を得ても良い。チタン化合物との反応は、該付加物(脱アルコール化付加物または本来の付加物)を低温のTiCl
4(一般的に0℃)内に懸濁させて行うことができる。混合物を80〜135℃まで加熱した後に該温度で0.5〜2時間維持する。TiCl
4を用いた処理を1回以上行っても良い。TiCl
4処理中に電子供与体化合物を所望の割合で添加することができる。球状触媒成分の調製については、例えばヨーロッパ特許出願EP−A−395083、EP−A−553805、EP−A−553806、EPA601525及びWO98/44001に記載されている。
【0014】
上記の方法によって得られた固体触媒成分の表面積(B.E.T.法で測定)は、一般的に20〜500m
2/g、好ましくは50〜400m
2/gであり、総気孔率(B.E.T.法で測定)は0.2cm
3/g超過、好ましくは0.2〜0.6cm
3/gである。半径が最大10.000Åである気孔の気孔率(Hg法)は一般的に0.3〜1.5cm
3/gの範囲であり、好ましくは0.45〜1cm
3/gの範囲である。
【0015】
前記固体触媒成分の平均粒径は5〜120μmであり、より好ましくは10〜100μmである。
【0016】
上述のように、これらの調製方法では所望の電子供与体化合物をそのまま添加するか、あるいは、例えば、エーテル化、アルキル化、エステル化、エステル交換といった周知の化学反応によって特定の電子供与体化合物に転換可能な適切な前駆体を用いることで所望の電子供与体化合物をその場で得ても良い。
【0017】
調製方法にかかわらず、式(I)で表される電子供与体化合物の最終量は、チタン原子に対する電子供与体化合物のモル比が0.01〜3、好ましくは0.2〜2、より好ましくは0.3〜1.5となる量である。
【0018】
アルキル−アルミニウム化合物(b)は、例えばトリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウム、トリ−n−オクチルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム化合物より選択するのが好ましい。また、ハロゲン化アルキルアルミニウム、水素化アルキルアルミニウム、またはアルキルアルミニウムセスキクロライド、例えばAlEt
2ClとAl
2Et
3Cl
3等を用いても良く、これらを上記で引用したトリアルキルアルミニウムと混合して用いても良い。
【0019】
適切な外部電子供与体化合物(c)には、ケイ素化合物、エーテル、エステル、アミン、複素環化合物、特に2,2,6,6−テトラメチルピペリジン及びケトンが含まれる。
【0020】
その他の好ましい外部供与体化合物としては、式(R
6)
a(R
7)
bSi(OR
8)
cで表されるケイ素化合物が挙げられるが、ここで、a及びbは0〜2の整数であり、cは1〜4の整数であり、合計(a+b+c)は4である。R
6、R
7及びR
8は1〜18個の炭素原子を有し、必要に応じてヘテロ原子を含有するアルキル、シクロアルキルまたはアリールラジカルである。ポリブテン−1の調製に特に好ましい物質は、R
6及びR
7のうち少なくとも1つが3〜10個の炭素原子を有する分岐状のアルキルまたはシクロアルキル基であり、R
8はC
1−C
10のアルキル基、特にメチルであるケイ素化合物である。前記好ましいケイ素化合物の例としては、ジイソプロピルジメトキシシラン、t−ブチルトリメトキシシラン、テキシルトリメトキシシラン及びジシクロペンチルジメトキシシランが挙げられる。
【0021】
電子供与体化合物(c)の使用量は、有機アルミニウム化合物と前記電子供与体化合物(iii)とのモル比が0.1〜500、好ましくは1〜300、より好ましくは3〜150となる量である。
【0022】
重合工程は従来の技術、例えば溶媒または希釈剤として非活性炭化水素を用いる溶液重合またはスラリー重合、或いは反応媒質として例えば液状ブテン−1を用いる溶液重合によって行うことができる。さらに、1つ以上の流動床または機械攪拌床反応器を用いて気相で重合工程を行うことも可能である。最も好ましいのは液状ブテン−1を反応媒質として用いて行う重合である。
【0023】
重合は、一般的に20〜120℃、好ましくは40〜90℃の温度で行われる。液体バルク重合の場合、操作圧力は一般的に0.1〜6MPa、好ましくは1.0〜4MPaである。分子量調節剤の濃度、単量体濃度、温度、圧力等の反応条件が同一であるか異なる1台以上の反応器で重合を行っても良い。異なる条件下で操作する反応器を1台以上用いる場合、2台の反応器で調製されるポリブテンの平均分子量が異なるため、分子量分布はより広くなり、場合によっては二峰性タイプになることもある。さらに、異なる条件下で操作する反応器を1台以上用いる場合、多様な重合ステップを適切に調節することで最終重合体の性質も適切に調節することができるという利点がある。
【0024】
さらには、重合ステップにおいて特に適切な触媒を作製するため、半重合ステップで該触媒を半重合することも可能である。半重合は、一般的に100℃未満、好ましくは20〜70℃の温度下で、液相(スラリーまたは溶液)または気相で行われる。半重合ステップは、少量の単量体を用いて、固体触媒成分1g当たり0.5〜2000g、好ましくは5〜500g、より好ましくは10〜100gの重合体を得るために必要な時間行う。半重合に用いられる単量体は、ブテン−1及び/または2〜10個の炭素原子を有するその他のα−オレフィンである。プロピレンを用いて半重合を行うのが好ましい。この場合、最終ポリブテン−1生成物の重量を基準として0.5〜20%、好ましくは1〜15%のポリプロピレン含有量を得るために必要な単量体使用量と重合時間で半重合を行うのが特に好ましい。重合体の均質性のためには反応器ブレンドが好ましいが、本発明のポリブテン−1を、結果として得られた組成物重量の0.5〜20%の範囲のプロピレン単重合体または共重合体と混合しても良好な結果を得ることができる。
【0025】
本発明のポリブテンは、ポリブテンが一般的に採用されるあらゆる分野において応用することができる。なお、当該分野における専門家にとっては周知であり、さらに定期的な試験によっても容易に判定可能な事実であるが、本発明の生成物に特定の性質を付与することのできるその他の重合体成分、添加剤(安定剤、抗酸化剤、腐食防止剤、核形成剤、処理補助剤等)、有機及び無機充填剤を添加することも可能である。
以下の実施例は本発明をより詳しく説明するためのものであって、発明の範疇を限定するためのものではない。
【0026】
上述のように、該触媒はプロピレン重合だけでなくブテン−1重合においても非常に刮目に値する性能を示し、収率が高く、立体規則性に優れたポリブテン−1を生成することができた。
【0027】
以下の実施例は本発明をより詳しく説明するためのものであって、発明の範疇を限定するためのものではない。
【0028】
実施例
特性分析
チタン含有量の判定
該固体触媒成分のチタン含有量を「I.C.P Spectrometer ARL Accuris」を用いた誘導結合プラズマ発光分析法で判定した。「フラクシー(fluxy)」白金るつぼで触媒0.1÷0.3グラム、及びメタホウ酸リチウム/四ホウ酸リチウムの1:1混合物3グラムに分析加重値を与えてサンプルを調製した。るつぼを焼成ステップで弱いブンゼン火炎上に置いてKI溶液を数滴滴加した後、完全焼成用の特別な装置「Classie Fluxy」に挿入した。残留物を5%v/vのHNO
3溶液で回収してチタンを368.52nmの波長でICPにより分析した。
【0029】
内部供与体の含有量の判定
該固体触媒成分の内部供与体の含有量をガスクロマトグラフィーで判定した。固体成分を酸性水に溶解させた。溶液を酢酸エチルで抽出し、内部標準を添加して、有機相のサンプルをガスクロマトグラフィーで分析して出発触媒化合物における供与体の含有量を判定した。
【0030】
ポリブテンのX.Iの判定
重合体2.5gとo−キシレン250mlとを冷却器及び還流凝縮器を装備した丸底フラスコ中に置いて窒素下で保持した。その結果として得られた混合物を135℃まで加熱し約60分間攪拌し続けた。最終溶液を連続的に攪拌しながら0℃まで冷却し、不溶性重合体を0℃で濾過した。濾過物を140℃で窒素流内で蒸発させて一定の重量に達するようにした。該キシレン可溶性留分の含有量を本来の2.5グラムに対する百分率で表し、控除法によってX.I.%を得た。
【0031】
ポリプロピレンのX.I.の判定
重合体2.5gとo−キシレン250mlを冷却器及び還流凝縮器を装備した丸底フラスコ中に置いて窒素下で保持した。その結果として得られた混合物を135℃まで加熱し約60分間攪拌し続けた。最終溶液を連続的に攪拌しながら25℃まで冷却し、不溶性重合体を濾過した。濾過物を140℃で窒素流内で蒸発させて一定の重量に達するようにした。該キシレン可溶性留分の含有量を本来の2.5グラムに対する百分率で表し、控除法によってX.I.%を得た。
【0032】
固有粘度(IV)の判定
計測量のサンプルをテトラヒドロナフタレン(THN)に135℃の制御温度で溶解させた。該希釈溶液の流動時間は、135℃に調節されたUbbelhodeの改良毛細管粘度計を装備した「Sematech Cinevisco system」を用いて判定した。Irganox 1010を抗酸化剤として添加して分子量の劣化現象を最小化した。ハギンズの式を用いる一方、ハギンズ係数を0.35と仮定してIVを算出した。溶媒及び溶液の流動時間を運動エネルギーを考慮して修正した。溶液の濃度は室温で135℃までのTHN容積変化を考慮して推定した。
【0033】
プロピレン溶融指数「MIL」の判定
重合体溶融流動指数MILをISO 1133(230゜C、2.16Kg)に準じて判定した。
実施例
【0034】
球状付加物の調製の手順
微細球状MgCl
2・2.8C
2H
5OHの初期量をWO98/44009の実施例に記載された方法により、但し、調製するがより大規模に調製する。担持付加物のP50は約25ミクロンであり、エタノール含有量は約58重量%であった。
【0035】
固体触媒成分を調製する一般的な手順
窒素でパージした500mlの4口丸底フラスコにTiCl
4 250mlを0℃で導入した。攪拌中に、上述の方法によって調製された球状付加物10gを添加した。フラスコを0℃に維持し、指定された量の内部電子供与体化合物を添加してモル比Mg/IDを6に合わせた。温度を指定温度まで上昇させて指定されたチタン化時間の間該温度を維持する(データは表1を参照)。攪拌を中断して固体生成物を沈澱させ、上澄液をサイフォンで取り出しした。
【0036】
未使用のTiCl
4を初期液体レベルになるまで添加する。指定時間の間指定温度を維持し(表1)、サイフォンによる取り出しを繰り返した。必要に応じて第3チタン化ステップを追加する。取得した固体を無水ヘプタン(4×100ml)で90℃で4回洗浄し、無水イソヘキサン(2×100ml)で25℃で2回洗浄した後に真空下で乾燥させた。固体触媒前駆体の組成を表1にまとめた。
【0037】
プロピレン重合の一般的な手順
攪拌機、圧力計、温度計、触媒供給システム、単量体供給ライン、恒温ジャケットを装備した4リットルの鋼鉄製オートクレーブを窒素流で70℃で1時間パージした。続いて30℃にてプロピレン流下で、無水ヘキサン75ml、TEAL(トリエチルアルミニウム)0.76g(6.66mmol)、ジシクロペンチルジメトキシシラン0.33mmol、固体触媒成分0.006÷0.010g(5分間予備接触完了)を充填した。オートクレーブを閉め、続いて水素2.0NLを添加した。続いて、攪拌しながら液状プロピレン1.2kgを供給した。温度を10分間にわたって70℃まで上げた後、該温度で2時間重合を行なった。重合終了後に未反応プロピレンを除去し、重合体を回収して3時間70℃にて真空下で乾燥させた。重合体を計量及び分析した。
【0038】
ブテン−1のバルク重合手順
窒素流で70℃にて1時間パージした4リットルのオートクレーブに、トリイソブチルアルミニウム3.5mmolを含有する無水ヘキサン12mlを30℃の温度下で窒素流内で導入した。続いて液状ブテン−1 1.35kgを供給し、温度を75℃に上げた後、水素1NLを添加した。重合開始のために無水ヘキサン内に触媒懸濁液50mlを注入し、トリイソブチルアルミニウム(TIBAL)3.5mmolを含有する懸濁液、固体触媒成分6mg、テキシルトリメトキシシラン外部供与体0.175mmolを添加して、重合中のTIBAL/EDモル比が40になるようにした。
【0039】
75℃で重合を2時間行なった。残留したブテン−1単量体を引火してポリブテン−1重合体を回収した。重合体を70℃で窒素下に一晩乾燥させた。結果を表2に示した。
【0040】
実施例1〜7及び比較例C1〜C5
上述の一般的な方法を用いて固体触媒成分を調製した。各実施例におけるチタン化条件を表1に示した。
【0041】
取得した固体を上記の方法によって乾燥させ、上述の方法によって特性を分析した。特性の分析結果を表1に示した。続いて該触媒を、一般的な手順によって行われるプロピレン重合とブテン−1重合とに用いた。結果を表2に示した。
【0042】
実施例8〜10
実施例4で得られた固体触媒成分を、一般的な重合手順によって行われるブテン−1重合に用いるが、表3のように特定条件を変化させた。表3に重合結果を記載した。
【表1】
DEDMG ジエチル3,3−ジメチルグルタラート
DIBDMG ジイソブチル3,3−ジメチルグルタラート
DEIPMG ジエチル3−イソプロピル−3−メチルグルタラート
DEDIBG ジエチル3,3−ジイソブチルグルタラート
DEDCG ジエチル3,3−ジシクロメチルグルタラート
DEDIPG ジエチル3,3−ジイソプロピルグルタラート
DPDMG ジプロピル3,3−ジメチルグルタラート
DBDMG ジブチル3,3−ジメチルグルタラート
DMBDMG ジ−2−メチルブチル3,3−ジメチルグルタラート
【表2】
【表3】
P=ジイソプロピルジメトキシシラン
T=テキシルトリメトキシシラン
TTMS=tert−ブチルトリメトキシシラン