(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ポケット部形成手段は、前記ポケット部の形成に際し、前記容器フィルムに対し、前記収容部の内面と前記ワークとの間に指が入る程度の隙間を作るための凹部を形成するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載のブリスタ包装機。
【背景技術】
【0002】
ブリスタパックは、各種ワーク(例えば、固形石鹸やペットフードなど)が収容されるポケット部の形成された容器フィルムと、その容器フィルムに対しポケット部の開口側を密封するように取着されるカバーフィルムとを備える。
【0003】
また、ブリスタパックを製造するためのブリスタ包装機としては、帯状の容器フィルムに対しポケット部を形成するポケット部形成手段、ポケット部にワークを収容する収容手段、容器フィルムに対しカバーフィルムを取着することで帯状のブリスタフィルムを得るシール手段、及び、ブリスタフィルムを1パック単位に打抜き、ブリスタパックを得る打抜手段などを有するものが知られている。
【0004】
また、ブリスタパックの開封後、ブリスタパックにおける容器フィルム部分をワークの収容箱として利用する手法が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
【0005】
しかし、一般に容器フィルム部分は非常に軽いため、前記収容箱は比較的容易に動いてしまう。そのため、前記収容箱の配置位置や姿勢が定まりにくく、使い勝手の面で問題が生じてしまう可能性がある。
【0006】
そこで、ポケット部の底面に粘着シートを取付け(貼付し)、容器フィルムを動きにくいものとすることにより、使い勝手の向上を図ることが考えられる(例えば、特許文献2等参照)。ここで、前記効果を十分に発揮させるためには、ポケット部の底面に対し粘着シートが強固に取付けられていることが好ましい。
【0007】
ところが、ポケット部は通常容易に変形しやすいものであるため、ポケット部に対し粘着シートを強固に取付けることは難しい。
【0008】
そこで、ポケット部に対しシートを取付ける際に、ポケット部に収容されたワークをポケット部の支えとして用いることで、ポケット部の底面に対しシートをより強固に取付けることが考えられる(例えば、特許文献3等参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、ワークをポケット部の支えとして用いる場合には、ポケット部内においてワークが容易に位置変化しないように、ポケット部の形状をワークの形状に合わせたものとすること等が必要となる。そのため、このような形状の容器フィルムを収容箱として用いた場合には、ポケット部からのワークの取出しや、ポケット部に対するワークの収容が行いにくくなってしまい、使い勝手が悪くなってしまうおそれがある。また、シートの取付時にワークへと負荷が加わってしまい、ワークの破損を招いてしまうことも考えられる。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワークの破損防止をより確実に図りつつ、ポケット部に対し滑り止め手段を強固に取付けることができ、開封後の容器フィルムをワークの収容箱として用いたときに、良好な使い勝手を得ることができるブリスタパックを製造するためのブリスタ包装機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
【0013】
手段1.所定のワークを収容するためのポケット部が形成された容器フィルムと、
前記ポケット部に前記ワークが収容された状態で前記ポケット部を塞ぐようにして前記容器フィルムに取着されたカバーフィルムと、
前記ポケット部の底部外面に取付けられた滑り止め手段とを備え、
前記カバーフィルムを外した後の前記容器フィルムを、前記ワークの収容箱として利用可能に構成されたブリスタパックを製造するためのブリスタ包装機であって、
前記ポケット部に前記ワークを収容する収容手段と、
前記収容手段よりも下流側において、前記容器フィルムに前記カバーフィルムを取着するシール手段と、
前記収容手段よりも上流側において、前記ポケット部の底部外面に前記滑り止め手段を取付ける取付手段と、
前記滑り止め手段の取付時に、前記ポケット部の内部において、前記ポケット部における前記滑り止め手段の被取付部分を支持する支持手段とを備え
、
前記ブリスタパックは、
前記ポケット部の底部のうち前記滑り止め手段の被取付部分以外の部位に、前記底部を押抜いて水抜孔を形成するための孔形成用手段を有しているとともに、前記底部のうち前記水抜孔を形成するために押抜かれた部位が、前記底部に連結された状態で維持されるように構成されており、
前記収容手段の上流側において、前記底部に対し、前記孔形成用手段を設けるための加工手段を備えることを特徴とするブリスタ包装機。
【0014】
上記手段1によれば、ポケット部に対するワークの収容前に、ポケット部の内部からポケット部における滑り止め手段の被取付部分(取付予定部分)を支持した状態で、ポケット部の底部外面に対し滑り止め手段が取付けられる。従って、取付に伴う負荷をワークに加えることなく、つまり、ワークの破損をより確実に防止しつつ、比較的容易に変形のしやすいポケット部に対し、滑り止め手段を強固に取付けることができる。また、滑り止め手段が強固に取付けられることで、製造されたブリスタパックにおいて、滑り止め手段の機能が十分に発揮されることとなる。そのため、開封後の容器フィルムをワークの収容箱として用いたときに、良好な使い勝手を得ることができる。
【0015】
さらに、上記手段1によれば、ポケット部内においてワークが位置変化しないように、ポケット部の形状をワークの形状に合わせたものとするといった必要はなくなる。そのため、ワークやポケット部の形状設計に関する自由度を高めることができる。従って、容器フィルムを収容箱として用いたときに、ポケット部からワークが取出しやすくなる形状などを採用することができ、使い勝手の一層の向上を図ることができる。
【0016】
また、上記手段
1によれば、加工手段によって、ポケット部の底部に孔形成用手段が形成される。そして、得られたブリスタパックにおいては、孔形成用手段を利用して、ポケット部の底部を押抜くことで、水抜孔を形成することができる。従って、例えば、ワークが固形石鹸であり、開封後の容器フィルムをその収容箱として用いたときに、固形石鹸等に付着した水などが収容箱に溜まりにくくなる。これにより、溜まった水に固形石鹸等が浸かってしまうことで、利用者が固形石鹸等を使う際に不快感を覚えたり、固形石鹸等が無駄になってしまったりすることをより確実に防止できる。その結果、一層良好な使い勝手を得ることができる。
【0017】
さらに、上記手段1によれば、水抜孔を形成すべく底部を押抜いた後に、押抜かれた部分が底部に連結された状態で維持されるようにブリスタパックが構成されている。従って、押抜かれた部分が底部から切り離され、ゴミとして処理しなければならなくなるという事態をより確実に防止できる。その結果、無駄な手間を省くことができ、使い勝手を一層高めることができる。
【0018】
手段
2.前記孔形成用手段は、前記底部を貫通しない状態の切込みからなることを特徴とする手段
1に記載のブリスタ包装機。
【0019】
上記手段
2によれば、孔形成用手段はポケット部の底部を貫通しない切込みによって構成されている。そのため、製造されたブリスタパックにおいて、カバーフィルムの開封前に、ポケット部内に収容されたワークが水分に晒されてしまうことを抑制でき、ワークの品質低下等を抑制することができる。また、ポケット部内に水分が入り込むことを防止できるため、ワークの使用場所の湿度が比較的高くなりやすい場合であっても、この使用場所やその近傍にブリスタパックを保管しておくことができる。従って、使い勝手をさらに高めることができる。
【0020】
手段
3.前記容器フィルムは、前記ポケット部の開口側端部から外側に延出形成された、前記カバーフィルムの取着されるフランジ部を有し、
前記ポケット部は、
前記フランジ部に連なるとともに、内周側に向けて徐々に前記底部側に傾斜するテーパ部と、
当該テーパ部よりも内周側に位置し、前記ワークが収容される収容部とを有し、
前記取付手段よりも上流側において、前記容器フィルムに対し前記ポケット部を形成するポケット部形成手段を備え、
前記ポケット部形成手段は、前記ポケット部の形成に際し、前記テーパ部及び前記収容部を一度に形成するように構成されていることを特徴とする手段1
又は2に記載のブリスタ包装機。
【0021】
上記手段
3によれば、容器フィルムを収容箱として使用しているとき、及び、収容手段によりポケット部へとワークを収容するときに、テーパ部によってワークを収容部側へと案内することができ、収容部へとワークをより確実に収容することができる。従って、使い勝手をより高めることができるとともに、生産性の向上を図ることができる。
【0022】
また、上記手段
3によれば、ポケット部形成手段によって、収容部及びテーパ部を一度に形成することができるため、生産性を一層高めることができる。
【0023】
手段
4.前記ポケット部形成手段は、前記ポケット部の形成に際し、前記容器フィルムに対し、前記収容部の内面と前記ワークとの間に指が入る程度の隙間を作るための凹部を形成するように構成されていることを特徴とする手段
3に記載のブリスタ包装機。
【0024】
上記手段
4によれば、得られたブリスタパックは、凹部を備えており、ワークと収容部の内面との間に指が入る程度の隙間を有するものとされる。従って、容器フィルムからワークを取出しやすくなり、使い勝手をより一層向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1及び
図2に示すように、ブリスタパック1は、容器フィルム2と、当該容器フィルム2に取着されたカバーフィルム3とを備えている。尚、
図1等では、容器フィルム2及びカバーフィルム3等を実際よりも厚肉に示している。
【0027】
容器フィルム2は、例えばPP(ポリプロピレン)やPVC(ポリ塩化ビニル)、PE(ポリエチレン)等の熱可塑性樹脂材料によって構成されている。カバーフィルム3は、例えば、前記容器フィルム2と相溶性のある熱可塑性樹脂によって構成されている。
【0028】
また、容器フィルム2は、所定のワークW(本実施形態では、固形石鹸)を収容するためのポケット部4と、当該ポケット部4の開口側端部から外側に延出形成された鍔状のフランジ部5とを備えている。フランジ部5は、少なくとも上面が平坦状をなしており、この上面に対しカバーフィルム3が取着されている。
【0029】
本実施形態におけるブリスタパック1は、カバーフィルム3を外した後の容器フィルム2を、ワークWの収容箱として快適に利用することができるように、各種特徴を備えている。次いで、これら特徴に関して説明する。
【0030】
図3〜5に示すように、ポケット部4は、フランジ部5に連なるとともに、内周側に向けて徐々にポケット部4の底部4A側に傾斜するテーパ部6と、このテーパ部6の内周側に位置し、前記ワークWの収容される収容部7とを備えている。テーパ部6は、自身に対しワークWが載ったときに、収容部7側へとワークWを案内するものである。
【0031】
収容部7は、ワークWが収容される平面視矩形状の収容空間を形成する部位である。本実施形態において、収容部7は、前記収容空間がワークWよりも一回りだけ大きいものとなるように、その形状が設定されている。これにより、収容部7内において、ワークWが大きく移動してしまうことを防止でき、ワークWを比較的容易に取り出すことができるようになっている。尚、ワークWが大きく移動してしまうことを防止できることで、搬送時などにおけるワークWの損傷抑制を図ることも可能である。
【0032】
さらに、ポケット部4は、収容部7の内面とワークWとの間に指が入る程度の隙間9を作るための凹部8を備えている。隙間9を利用することで、ワークWをより容易に取り出すことができるようになっている。尚、本実施形態において、凹部8は、底部4Aの中心を挟む位置に二対設けられている。そのため、一対の凹部8にそれぞれ指を入れた上で、これら指によってワークWを掴んで取り出すといったことが可能となっている。
【0033】
加えて、ポケット部4の底部4Aには、ポケット部4の内部空間側に向けて突出する台座部10が形成されている。リブ部10は、ワークWに接触することで、ワークWを支持するものである。また、台座部10の周囲には、環状の溝部11が形成されている。台座部10とこれよりも低い位置にある溝部11とが存在することによって、ワークWに付着した水は溝部11へと流れ落ちることとなり、ワークWにおける良好な水切れを実現することができるようになっている。
【0034】
さらに、底部4Aのうち溝部11を形成する部位には、孔形成用手段としてのノッチ部12が形成されている。本実施形態において、ノッチ部12は、底部4Aの外面に形成された、底部4Aを貫通しない環状の切込みによって構成されている。底部4Aのうちノッチ部12で囲まれた部位を押抜くことで、底部4Aに対し水抜孔を形成することができるようになっている。
【0035】
また、本実施形態において、ノッチ部12は、一対の凹部8に対応する位置に設けられている。そのため、水抜孔の形成後、ワークWを取出すべく前記一対の凹部8へと指を入れたときに、この指に対して、ワークWから流れ落ちた水等が付着しにくくなっている。これにより、容器フィルム2をワークWの収容箱として用いたときに、より快適に利用可能となっている。
【0036】
さらに、
図6に示すように、ブリスタパック1は、底部4Aにおける前記ノッチ部12の形成部以外の部位における外面に取付けられた、滑り止め手段としての滑り止めシート13を有している。滑り止めシート13は、容器フィルム2をワークWの収容箱として用いたときなどに、容器フィルム2の滑り移動を抑制するものである。本実施形態では、容器フィルム2の長手方向に沿って延びる2本の滑り止めシート13が設けられている。また、本実施形態における滑り止めシート13は、例えば、自己粘着性を有する薄手シート状の透明又は半透明のゲル状物質(例えば、ウレタンゲルやシリコーンゲル、スチレン系ゲル、オレフィン系ゲル)に対し、網目状に貫通する多数の孔を有する薄肉の芯材が埋設されてなる粘着シートによって構成されている。滑り止めシート13は、所定の接着層を介して底部4Aの外面に貼付されている。
【0037】
次に、上記ブリスタパック1を製造するためのブリスタ包装機20の構成について説明する。
【0038】
図7に示すように、ブリスタ包装機20では、ロール状の原反から引き出された帯状の容器フィルム2が所定のコンベア21(例えば、チェーンクリップコンベア等)により下流側へ向け間欠搬送されていく。
【0039】
容器フィルム2原反の下流側には、まず加熱装置22及びポケット部形成装置23が設けられている。加熱装置22及びポケット部形成装置23によって、本実施形態におけるポケット部形成手段が構成される。
【0040】
加熱装置22は、容器フィルム2を挟んで上下に配置される上型22a及び下型22bを備え、容器フィルム2のポケット部4の形成範囲を部分的に加熱可能に構成されている。
【0041】
ポケット部形成装置23は、ポケット部4の形状とおよそ相似的で小さいプラグ(図示略)を有した上型23aと、ポケット部4の形状に対応した成形凹部(図示略)を有した下型23bとを備えている。すなわち、下型23bの成形凹部には、少なくともテーパ部6、収容部7、凹部8及び台座部10に対応する部位が設けられている。
【0042】
ポケット部4を形成する際には、まず、容器フィルム2が加熱装置22により加熱され比較的柔軟になった状態において、上型23a及び下型23bが互いに接近する方向へ相対移動する。続いて、上型23aから前記プラグが突出し、ポケット部4の大まかな形状を形成する。最後に上型23aから容器フィルム2へとガスを吹き付け、容器フィルム2を下型23bの前記成形凹部に押し付けることで、容器フィルム2の所定位置に、テーパ部6、収容部7、凹部8及び台座部10を備えたポケット部4が成形される。すなわち、本実施形態では、ポケット部4の形成に際し、テーパ部6及び収容部7等が一度に形成される。尚、このポケット部4の成形は、容器フィルム2の搬送動作間のインターバルの際に行われる。
【0043】
さらに、ポケット部形成装置23の下流側には、ポケット部4の底部4Aの外面に対し、ノッチ部12を形成するための加工手段としてのノッチ部形成装置24が設けられている。ノッチ部形成装置24は、ポケット部4の突出側に配置されたカッタ24aと、ポケット部4の開口側に配置された押え部材24bとを備えている。カッタ24aは、容器フィルム2に対し接離移動可能であり、ノッチ部12の形状に対応する環状の刃を備えている。押え部材24bは、カッタ24aと同様、容器フィルム2に対し接離移動可能であり、底部4Aの内面に対応する形状の受け型を備えている。
【0044】
ノッチ部12を形成する際には、押え部材24bの前記受け型によってポケット部4を支持した状態で、カッタ24aを容器フィルム2へと接近移動させ、カッタ24aを所定量だけ容器フィルム2へと食い込ませる。このとき、カッタ24aは、容器フィルム2を貫通しないようにその移動が調節される。その結果、容器フィルム2に対し、容器フィルム2を貫通しないノッチ部12が形成される。尚、ノッチ部12の形成は、容器フィルム2の搬送動作間のインターバルの際に行われる。
【0045】
ノッチ部形成装置24の下流側には、底部4Aの外面に対し、滑り止めシート13を貼付するためのシート貼付装置25が設けられている。シート貼付装置25は、取付手段としてのシート供給・貼付機構26と、支持手段としての支持機構27とを備えている。
【0046】
シート供給・貼付機構26は、シート供給機構26aと、シート保持機構26bとを備えている。
【0047】
シート供給機構26aは、ロール状の原反から引き出された滑り止めシート13を所定長さに切断した上で、その所定長さの滑り止めシート13をシート保持機構26bへと供給するものである。尚、滑り止めシート13は、予め接着層が設けられた状態とされている。
【0048】
シート保持機構26bは、ポケット部4の突出側に配置されており、シート保持機構26bから供給された滑り止めシート13を、例えば、吸引などによって保持するものである。シート保持機構26bは、図示しない駆動手段によって、容器フィルム2に対して接離移動可能に構成されている。
【0049】
支持機構27は、容器フィルム2側に位置する先端面が底部4Aの内面に対応する形状をなしている。また、支持機構27は、図示しない駆動手段によって、容器フィルム2に対し接離移動可能に構成されている。
【0050】
滑り止めシート13を貼付する際には、まず、容器フィルム2の搬送動作間のインターバルにおいて、滑り止めシート13を保持したシート保持機構26bと支持機構27とをそれぞれ容器フィルム2側へと接近移動させる。そして、支持機構27により、ポケット部4の内部から底部4Aを支持した状態で、シート保持機構26bによって、これに保持されている滑り止めシート13を底部4Aの外面へと圧接される。これにより、接着層を介して、底部4Aの外面に対し滑り止めシート13が貼付される。
【0051】
シート貼付装置25の下流側には、ポケット部4にワークWを収容する収容手段としての収容装置28が設けられている。収容装置28は、例えば、所定間隔毎に図示しないシャッタを開くことでワークWを落下させるものであり、このシャッタ開放動作に伴いポケット部4に対しワークWが収容される。
【0052】
また、帯状に形成されたカバーフィルム3の原反は、前記容器フィルム2とは別にロール状に捲回されて配置されている。当該原反から引き出されたカバーフィルム3は、収容装置28の下流側に設けられた受けローラ33へと案内されている。カバーフィルム3は、受けローラ33まで案内されることで、ポケット部4を塞ぐようにして容器フィルム2に重ねられることとなる。
【0053】
受けローラ33の下流側には、シール手段としてのシール装置29が設けられている。シール装置29は、加熱可能な上型29aと、ポケット部4に対応する凹部又は開口の形成された下型29bとを備えており、両型29a,29bが接離移動可能に構成されている。
【0054】
容器フィルム2に対しカバーフィルム3を取着する際には、上型29a及び下型29b間を容器フィルム2等に接近移動させ、上型29a及び下型29b間によって、フランジ部5とカバーフィルム3とを挟み込みつつ、加熱する。これにより、フランジ部5に対しカバーフィルム3が取着される。
【0055】
シール装置29の下流側には、容器フィルム2に対しカバーフィルム3が取着されてなるからなる帯状のブリスタフィルム14を、1パック単位に打抜く打抜装置30が設けられている。打抜装置30は、上型30a及び下型30bを備えている。上型30aには、所定の打抜刃(図示せず)が設けられているとともに、下型30bには、前記打抜刃に対向する開口(図示せず)が形成されている。そして、上型30a及び下型30bが互いに接触方向へ移動することでブリスタフィルム14が打ち抜かれ、ブリスタパック1が得られるようになっている。
【0056】
また、打抜装置30の下方には、得られたブリスタパック1を移送するためのコンベア31が設けられている。ブリスタパック1は、前記コンベア31によって図示しない完成品用ホッパに移送されるようになっている。
【0057】
さらに、打抜装置30の下流には、ブリスタパック1の打抜きにより残ったスクラップ部を裁断する図示しない裁断装置が配設されている。そして、前記スクラップ部は、前記裁断装置において所定寸法に裁断され、図示しない所定のスクラップ用ホッパに貯留されるようになっている。
【0058】
以上詳述したように、本実施形態によれば、ポケット部4に対するワークWの収容前に、ポケット部4の内部からポケット部4における滑り止めシート13の被取付部分(取付予定部分)を支持した状態で、ポケット部4の底部4A外面に対し滑り止めシート13が貼付される。従って、貼付に伴う負荷をワークWに加えることなく、つまり、ワークWの破損をより確実に防止しつつ、比較的容易に変形のしやすいポケット部4に対し、滑り止めシート13を強固に貼付することができる。また、滑り止めシート13が強固に貼付されることで、製造されたブリスタパック1において、滑り止めシート13の機能が十分に発揮されることとなる。そのため、開封後の容器フィルム2をワークWの収容箱として用いたときに、良好な使い勝手を得ることができる。
【0059】
また、得られたブリスタパック1においては、ノッチ部12を利用して、ポケット部4の底部4Aを押抜くことにより、水抜孔を形成することができる。従って、開封後の容器フィルム2をワークWの収容箱として用いたときに、ワークWに付着した水などが収容箱に溜まりにくくなる。これにより、溜まった水にワークWが浸かってしまうことで、利用者がワークWを使う際に不快感を覚えたり、ワークWが無駄になってしまったりすることをより確実に防止できる。その結果、一層良好な使い勝手を得ることができる。
【0060】
さらに、ノッチ部12は、ポケット部4の底部4Aを貫通しない切込みによって構成されている。そのため、製造されたブリスタパック1において、カバーフィルム3の開封前に、ポケット部4内に収容されたワークWが水分に晒されてしまうことを抑制でき、ワークWの品質低下を抑制することができる。また、ポケット部4内に水分が入り込むことを防止できるため、ワークWの使用場所である浴室や洗面台の傍などの湿度が比較的高くなりやすい場所においても、ブリスタパック1を保管しておくことができる。従って、使い勝手をさらに高めることができる。
【0061】
加えて、容器フィルム2を収容箱として使用しているとき、及び、収容装置28によりポケット部4へとワークWを収容するときに、テーパ部6によってワークWを収容部7側へと案内することができ、収容部7へとワークWをより確実に収容することができる。従って、使い勝手をより高めることができるとともに、生産性の向上を図ることができる。
【0062】
併せて、得られたブリスタパック1は、凹部8を備えており、ワークWと収容部7の内面との間に指が入る程度の隙間9を有するものとされている。従って、容器フィルム2からワークWを取出しやすくなり、使い勝手をより一層向上させることができる。
【0063】
また、本実施形態によれば、必ずしもワークWの収容空間の形状をワークWに対応する形状としなくてもよいため、ワークWやポケット部4の形状設計に関する自由度を高めることができる。従って、本実施形態のように、前記収容空間がワークWよりも大きい形状となるように、収容部7の形状を設定することができ、ポケット部4からワークWを一層取出しやすくすることができる。その結果、使い勝手のより一層の向上を図ることができる。
【0064】
さらに、ポケット部形成装置23によって、収容部7及びテーパ部6等を一度に形成することができる。そのため、生産性を一層高めることができる。
【0065】
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
【0066】
(a)上記実施形態で挙げた滑り止めシート13は、滑り止め手段の一例であって、滑り止め手段は、容器フィルム2をワークWの収容箱として用いたときに、滑り止め手段を設けない場合に比べて、容器フィルム2の滑り移動を抑制できるものであればよい。
【0067】
従って、滑り止め手段としては、例えば、薄肉の芯材に対し、自己粘着性を有するゲル状物質を取着してなる粘着シートを用いてもよいし、発泡体を形成する樹脂及び粘着性を有する樹脂を組合わせて混合した上で形成された発泡層を有してなる吸着シートを用いてもよい。また、薄肉の芯材と当該芯材表面に設けられた接着剤の層とを備え、容器フィルム2をワークWの収容箱として用いた場合に、前記接着剤により前記収容箱の置き場へと接着されることとなる接着シートを用いてもよいし、静電荷帯電可能なポリマーによって形成された、多孔質層を備えてなる静電吸着シートを用いてもよい。
【0068】
さらに、ゴムや樹脂などからなる摩擦力が比較的大きな材料を、底部4Aの外面に対し吹き付け等により取着することによって滑り止め手段を形成してもよい。
【0069】
(b)上記実施形態において、ノッチ部12は環状をなしており、底部4Aのうちノッチ部12で囲まれた部位を押抜いたときには、通常、押抜かれた部位が底部4Aから切り離されるように構成されている。これに対し、例えば、
図8に示すように、ノッチ部42を非環状とすること等により、底部4Aのうち水抜孔を形成するために押抜かれた部位が、底部4Aに連結された状態で維持されるように構成してもよい。この場合には、押抜かれた部位が底部4Aから切り離され、ゴミとして処理しなければならなくなるという事態をより確実に防止できる。その結果、無駄な手間を省くことができ、使い勝手を一層高めることができる。
【0070】
(c)取付手段としてのシート供給・貼付機構26の構成は、上記実施形態で挙げたものに限定されるわけではない。従って、例えば、
図9に示すように、シート供給・貼付機構46が、底部4Aに対し外周面が圧接可能に構成された押圧ローラ46aを備えるものであってもよい。この場合、シート切断カッタ46bにより所定長さに切断された滑り止めシート13は、容器フィルム2の搬送に伴い、前記押圧ローラ46aによって底部4Aの外面へと押付けられて貼付される。
【0071】
尚、押圧ローラ46aは、外周に負圧の供給された多数の孔(図示せず)を備えてなる吸着ローラであってもよい。また、押圧ローラ46aは、所定の駆動手段によって容器フィルム2の搬送に合わせて回転する駆動ローラであってもよいし、容器フィルム2への接触に伴い回転する自由回転可能な従動ローラであってもよおい。
【0072】
尚、上記のように、容器フィルム2の搬送中に滑り止めシート13を貼付する場合には、支持機構47として、容器フィルム2の搬送に合わせて回転可能であり、押圧ローラ46aとの間で容器フィルム2を挟み込み可能な支持ローラ47a(例えば、従動ローラ)を有するものを用いてもよい。
【0073】
(d)上記実施形態では、加工手段としてのノッチ部形成手段によって、孔形成用手段としての底部4Aを貫通しないノッチ部12が形成されている。これに対し、加工手段としてのミシン目形成手段によって、孔形成用手段としての底部4Aを貫通するミシン目を形成することとしてもよい。
【0074】
(e)上記実施形態では、ポケット部4及びノッチ部12は個別に形成されるように構成されているが、例えば、ポケット部形成装置23の下型23bに対し、ノッチ部12に対応する突起などを設けることで、ポケット部4及びノッチ部12を一度に形成してもよい。つまり、ポケット部形成手段及び加工手段を一体化してもよい。この場合には、装置の簡素化を図ることができ、装置の製造等に係る各種コストの低減を図ることができる。
【0075】
(f)上記実施形態において、ノッチ部形成装置24は、シート貼付装置25の上流側に設けられているが、ノッチ部形成装置24をシート貼付装置25の下流側に設けてもよい。また、ノッチ部形成装置24において、カッタ24aをポケット部4の突出側に配置し、押え部材24bをポケット部4の開口側に配置することで、ノッチ部12を底部4Aの内面に形成することとしてもよい。さらに、ノッチ部形成装置24をシート貼付装置25の下流側に設けつつ、押え部材24bをポケット部4の開口側に配置した場合には、ノッチ部12の形成時に、押え部材24bが滑り止めシート13を押圧するように構成してもよい。この場合には、装置の複雑化を抑制しつつ、底部4Aに対し滑り止めシート13をより強固に貼付することができる。
【0076】
(g)上記実施形態では、ワークWとして固形石鹸を挙げており、また、各ポケット部4に対しそれぞれ1つのワークWが収容されるように構成されているが、ワークの種別や形状等、及び、ポケット部4に収容されるワークWの数については適宜変更可能である。例えば、ワークは、体や食器などの洗浄や清掃のために用いられる洗浄具(例えば、たわしやブロック状のスポンジ、軽石など)などであってもよい。また、ワークとしての電池(例えば、充電池)や物品(例えば、食品)を収容した小袋などが、ポケット部4に対し複数収容されるように構成してもよい。
【解決手段】ブリスタ包装機20は、ポケット部4にワークWを収容する収容装置28と、収容装置28よりも上流側にて、ポケット部4の底部に滑り止めシート13を取付けるシート供給・貼付機構26と、滑り止めシート13の取付時にポケット部4を支持する支持機構27とを備える。ワークWの収容前に滑り止めシート13が取付けられ、滑り止めシート13の取付時に支持機構27によりポケット部4が支持されるため、ワークWの破損をより確実に防止しつつ、ポケット部4へと滑り止めシート13を強固に取付けることできる。また、ブリスタパック1を開封した後の容器フィルム2をワークWの収容箱として用いたときに、良好な使い勝手を得ることができる。