【課題を解決するための手段】
【0008】
ここで、本発明のまとめとして、本発明の、ある側面、利点、および新規な特徴点について述べる。本発明の特定の1つの実施形態によって、そのような効果のすべてが必ずしも達成されるものではないことを理解されたい。すなわち、本発明は、添付の請求項に予期される範囲内において、様々な実施形態の特定の特徴点を組み合わせることによって具現化または実行されるものであってもよい。
【0009】
以下では、ほぼ円筒形上の対象物(例えば缶やボトルのような部分的に中空あるいは中空で部分的に円筒形の対象物、そして2ピース缶およびボトルを含む)に非接触で画像を印刷する装置について開示する。ここに記載する装置によって、固形で円筒形の対象物および固形で部分的に円筒形の対象物にも印刷が可能であるという本開示を読んだ関連分野の技術者に利益があることもまた明らかである。
【0010】
一実施形態では、各中空円筒形対象物は、手動で取り付けられるか、または本技術分野において既知の構成および制御を利用して自動化により機械的に取り付けられる。そして、滑らないように、真空によってキャリッジ(搬送)アセンブリの一部であるマンドレル上に固定される。キャリッジアセンブリは、対象物を搬送軸(またはここで使用されているような軸方向)に沿って、一連のデジタル制御されたプリントヘッドの下部で上記対象物を搬送すると共に、当該対象物へのインクの吐出の間、そのプリントヘッドの正面で対象物を回転させて、所望の印刷デザインを製造する機能を有する。インクは、対象物の直下に位置し、プリントヘッドの下部にあるときまたは本発明を機能させる任意の期間中に機能させることのできるエネルギー放射手段によって、印刷後速やかに部分的にまたは完全に硬化される。
【0011】
一例に係るキャリッジアセンブリは、スライド式のアクチュエータ上に搭載され、該アクチュエータは次に搭載フレームに固定的に搭載されて、キャリッジアセンブリがスライド式アクチュエータに沿って自由に移動できるようになっていてもよい。また、上記フレームには、第1の実施形態で説明するが、互いに異なる4色での被覆、あるいはコーティング、ラッカー、または上塗りのような本技術分野で知られた被覆を可能にする4つのプリントヘッドを含む任意の数の印刷トンネルが取り付けられる。
【0012】
第1実施形態の好ましい実施では、上記キャリッジは、上記対象物を前進させて上記第1の印刷トンネルを通り抜けさせる。これにより、上記プリントヘッドの下で、上記対象物がコンピュータ制御のプリントヘッドからのインクの堆積と同期して回転されながら、上記印刷トンネルの上部に設置された供給手段から上記インクが供給される。そのような、インクの堆積、対象物の回転、および軸方向へのその前進の手順は、可変であり、所望の結果を成し遂げるために、いくつかの入力要素によって決定される。当該入力要素は、所望の印刷デザインおよび解像度、対象物の直径および長さ、プリントヘッドの長さおよび堆積速度、所望のインク濃度のみならず、軸方向の位置ずれ、または、プリントヘッドのぐらつきを含んでいる。軸方向のプリントヘッドのぐらつきの正確な量は、上記対象物への印刷が一斉に行われている間の、上記対象物の継続的な軸方向/回転動作を維持することを意図して、前述の入力要素によって決定され、実効の印刷速度/効率の最大化およびプリントヘッドがインクを吐出しない時間の最小化を実現する。同時に上記エネルギー放射手段は、部分的にまたは全体的に上記インクを硬化させる。上記キャリッジは、上記第1の印刷トンネルによって上記対象物の全長にわたって印刷されるように、その回転およびプリントヘッドからのインクの吐出と同期して、軸方向に上記対象物を前進させることを継続して行う。
【0013】
上記軸方向への前進/回転/エネルギー放射動作は、上記対象物に対する所望のデザインの印刷を完成させるための印刷トンネルの数だけ行ってもよい。一実施形態において、上記キャリッジは、軸方向にロード(取り付け)位置へ戻され、対象物が取り外され、そして、それから次の対象物が取り付けられるのを待機する。しかしながら、本発明は、この取り外し、戻し、および取り付けの手順に限定されるものとして理解されるべきではなく、これらの機能は、任意の手順によって実施可能である。さらに、それぞれに4つのプリントヘッドを有する、2つの印刷トンネルが図面に示されているが、印刷トンネルの数および/または印刷トンネルあたりのプリントヘッドの数は、限定的な要素と考えられるべきではない。
【0014】
従来知られている技術による構造および制御を使用した自動化を介した、例えば缶の製造に使用される、缶およびカップのような中空円筒形対象物の取り付けおよび取外しの例は、以下に開示されている。米国特許第4,921,093号(タイトルが「Infeed Means for High Speed Continuous Motion Decorator」であり、発行日が「1990年5月1日」である、Peters、Hamot、およびVer Hovenに対し発行された特許)、米国特許第4,928,511号(タイトルが「Rotary Cup Infeed」であり、発行日が「1990年5月29日」である、Sirvetに対し発行された特許)、米国特許第5,231,926号(タイトルが「Apparatus and Method for Substantially Reducing Can Spacing and Speed to Match Chain Pins」であり、発行日が「1993年8月3日」である、Williams、Sirvet、Gabel、およびBurkeに対し発行された特許)、米国特許第5,566,567号(タイトルが「Rotary Cup Infeed」であり、発行日が「1996年10月22日」である、Mainに対し発行された特許)、米国特許第5,749,631号(タイトルが「Dual Can Rotating Transfer Plate to Conveyor Belt」であり、発行日が「1998年5月12日」である、Williamsに対し発行された特許)、および、米国特許第6,467,609号(タイトルが「Can Transfer Rotating Plate System」であり、発行日が「2002年10月22日」である、WilliamsおよびDi Donatoに対し発行された特許)。
【0015】
上記好適な実施においては、上記キャリッジアセンブリがロード位置に戻るときに、プリントヘッドがインクを吐出することなく印刷トンネル内を通り抜けるのに対して、上記第1実施形態の他の実施においては、上記対象物の印刷が続けられる。上記キャリッジは、上記対象物を同時に回転および印刷しながら上記印刷トンネル内の上記プリントヘッドの下の1回目の通過の間には成し遂げられなかった、任意の所望の印刷を完成させる2回目の通過により、軸方向に進んで上記ロード位置に戻る。これにより、上記プリントヘッドがインクを吐出していない時間のさらなる最小化による、実効の印刷速度/効率のさらなる最大化を果たす。上記1回目の通過と同様に、上記2回目の(戻す)通過の間、上記エネルギー放射手段は、同時に上記インクを部分的または全体的に硬化させる。所望の印刷解像度およびインク濃度によって上記所望のデザインを完了させるため、上記対象物は、必要な繰り返しの数だけ、上記印刷トンネル内をいずれの方向へ通過してもよい。そのように軸方向に戻される動作中にも印刷されたか否かにかかわらず、上記所望のデザインが完全に印刷された後、上記対象物は上記ロード位置へ戻される。当該位置において、それが取り外され、そして、次の対象物が取り付けられて、印刷の準備ができた状態となる。
【0016】
本発明の第2実施形態では、各々の中空部分的円筒形対象物(またはボトル)は、手動で取り付けられる。または、従来から知られている技術による構成および制御を使用して、自動化により機械的に取り付けられる。そして、その閉じ端が真空によって対象物保持アセンブリに固定され、その開放端が対象物クランプアセンブリによって固定され、これらはいずれもキャリッジアセンブリの一部であり、所望の印刷デザインの提供のため、一連のデジタル制御されたプリントヘッドの下で上記ボトルを軸方向に位置合わせすると共に、上記ボトルにインクを堆積しながら、そのようなプリントヘッドの正面で上記ボトルを回転させるために機能する。また、上記インクは、印刷直後に上記ボトルのすぐ下に位置し、プリントヘッドの下部において、または本発明が機能している期間における任意のタイミングで機能するエネルギー放射手段によって部分的または全体的に硬化される。
【0017】
上記キャリッジアセンブリは、スライド式アクチュエータへ固定的に取り付けられ、スライド式アクチュエータは搭載フレームへと順次取りつけられる。それにより、上記キャリッジアセンブリは、上記スライド式アクチュエータに沿った移動が自由となる。また、上述の第1実施形態のように互いに異なる4つの色、コーティング、ラッカー、または上塗りが可能な従来知られているような4つのプリントヘッドを含んでいる、任意の数の印刷トンネルが上記フレームへ取り付けられる。
【0018】
この第2実施形態の好適な実施では、上記第1実施形態の好適な実施と同様に、上記キャリッジは、上記対象物を上記第1の印刷トンネルを通って軸方向に前進させ、それにより、上記プリントヘッドの下方において、上記対象物がコンピュータ制御のプリントヘッドからのインクの堆積と同期して回転している間、上記インクが印刷トンネルの上方に位置する供給手段から供給される。そのような上記インクの堆積の手順において、上記対象物の回転およびその軸方向への前進は可変であり、所望の結果を成し遂げるため、いくつかの入力要素によって決定される。当該入力要素は、所望の印刷デザインおよび解像度、対象物の直径および長さ、プリントヘッドの長さおよび堆積速度、所望のインク濃度、軸方向の位置ずれ、または、上記プリントヘッドのぐらつきを含んでいる。上記ぐらつきの正確な量は、プリントヘッドがインクを吐出しない時間の最小化による、実効の印刷速度/効率の最大化を意図して、上記対象物の印刷が一斉に行われている間、上記印刷トンネル内において上記対象物の継続的な軸方向/回転動作を保つことを意図して、前述の入力要素によって決定される。同時に、上記エネルギー放射手段は、部分的または全体的に上記インクを硬化させる。上記キャリッジは、上記対象物がその全長にわたって上記第1の印刷トンネルによって印刷されるように、上記プリントヘッドからのインクの吐出およびその回転と同期して、上記対象物を上記軸方向に引き続き前進させる。
【0019】
上記第1実施形態と同様に、この第2実施形態においても、軸方向への前進/回転/エネルギー放射機能は、上記対象物に対する意図されたデザインの印刷を完了するために使用される印刷トンネルの数だけ継続する。さらに、上記キャリッジは、上記ロード位置へ軸方向に戻され、対象物が取り外され、それから次の対象物が取り付けられるのを待機する。しかしながら、本発明は、この取り出し、戻し、および取り付けの手順に限定されるものとして理解されるべきではなく、これらの機能は、任意の手順によって実現可能である。さらに、上記図面は、4つのプリントヘッドをそれぞれ有する2つの印刷トンネルを示しているが、印刷トンネルの数および/または印刷トンネルあたりのプリントヘッドの数は、限定的な要素と考えられるべきではない。
【0020】
従来知られている技術による構造および制御を使用する自動化を介した、例えばボトルのような中空部分的円筒形対象物の取り付けおよび取外しの例は、以下に開示されている。米国特許第4,199,049号(タイトルが「Bottle Unscrambler and Loader」であり、発行日が「1980年4月22日」である、Vamvakasに対し発行された特許)、米国特許第4,530,433号(タイトルが「Bottle-Holder Pincers Forming a Link in a Conveyor Chain」であり、発行日が「1985年7月23日」である、Cucchettoに対し発行された特許)、米国特許第6,109,429号(タイトルが「Oriented Bottle Conveyor」であり、発行日が「2000年8月29日」である、Messerに対し発行された特許)、米国特許第6,748,983号(タイトルが「Conveyor for Bottle-Filling Machine」であり、発行日が「2004年6月15日」である、Bauschに対し発行された特許)、および、米国特許第7,229,110号(タイトルが「Bottle Loading and Unloading Tool with Extendable Arms」であり、発行日が「2007年6月12日」である、Tyeに対し発行された特許)。
【0021】
上記好適な実施においては、上記キャリッジアセンブリがロード位置に戻るときに、プリントヘッドがインクを吐出することなく印刷トンネル内を通り抜けるのに対して、上記第2実施形態の他の実施においては、上記対象物の印刷が続けられる。上記キャリッジは、同時に上記ボトルを回転しながら、上記印刷トンネル内の上記プリントヘッドの下で1回目の通過の間には成し遂げることができなかった任意の印刷を完了するため、軸方向に進んで上記ロード位置へ戻る。これは、プリントヘッドがインクを吐出しない時間のさらなる最小化による、実効の印刷速度/効率のさらなる最大化を果たす。上記1回目の通過と同様に、上記2回目(戻す)の通過の間、上記エネルギー放射手段は、同時に、部分的または全体的に上記インクを硬化させる。上記ボトルは、所望の印刷解像度およびインク濃度での所望のデザインの印刷を完了させるために必要な繰り返しの数だけ、各方向に上記印刷トンネルを通過してもよい。上記所望のデザインの印刷が完了した後、上記ボトルは上記ロード位置へ戻され、上記対象物クランプアセンブリは上記ボトルの開放端を解放し、上記ボトルの解放のために上記対象物保持アセンブリに空気が供給され、上記ボトルは、手動的に取り外してもよいし、または、従来知られている技術による構造および制御を利用した自動化を介して機械的に取り外してもよい。そして、次のボトルは、取り付けの準備ができた状態となる。
【0022】
第3実施形態では、各々の中空円筒形対象物は、手動で取り付けてもよいし、または、従来から知られている技術による構成および制御を使用して、自動化により機械的に取り付けられてもよい。そして、ずれ防止のために、キャリッジアセンブリの一部であるマンドレルに負圧によって固定される。キャリッジアセンブリは、上記所望の印刷デザインを実現するため、インクが上記対象物の表面に堆積されている間、一連のデジタル制御されたプリントヘッドに対する上記対象物の軸方向への位置合わせを行い、且つ、そのようなプリントヘッドの前方において上記対象物を回転させる。また、上記インクは、印刷直後に上記対象物のすぐ下に位置し、プリントヘッドの下部において、または本発明が機能している期間における任意のタイミングで機能するエネルギー放射手段によって部分的または全体的に硬化される。
【0023】
上記キャリッジアセンブリは、スライド式アクチュエータへ固定的に取り付けられ、スライド式アクチュエータは、搭載フレームへと順次取り付けられる。それにより、上記キャリッジアセンブリは、スライド式アクチュエータに沿った移動が自由となる。また、互いに異なる4つの色、コーティング、ラッカー、または上塗りが可能な従来知られているような4つのプリントヘッドを含んでいる、任意の数の印刷トンネルが上記フレームへ取り付けられる。
【0024】
上記第3実施形態の好適な実施では、上記キャリッジは上記対象物を軸方向へ前進させて上記第1の印刷トンネル内を通り抜けさせ、それにより、上記プリントヘッドの下で、上記対象物がコンピュータ制御のプリントヘッドからの上記インクの堆積と同期して回転している間、上記インクが上記印刷トンネルの上方に位置する供給手段から供給される。上記インクの堆積、上記対象物の回転、およびその軸方向への前進のそのような手順は可変であり、上記所望の結果を成し遂げるため、いくつかの入力要素によって決定される。当該入力要素は、所望の印刷デザインおよび解像度、対象物の直径および長さ、プリントヘッドの長さおよび堆積速度、所望のインク濃度、軸方向の位置ずれ、または、プリントヘッドのぐらつきを含んでいる。プリントヘッドがインクを吐出しない時間の最小化による実効の印刷速度/効率の最大化を意図して、上記対象物が一斉に印刷されている間、上記印刷トンネル内における上記対象物の継続的な軸方向/回転動作を保つことを意図して、上記ぐらつきの正確な量は、前述の入力要素によって決定される。同時に上記エネルギー放射手段は、部分的または全体的に上記インクを硬化させる。上記対象物がその全長にわたって上記第1の印刷トンネルによって印刷されるように、上記キャリッジは、その回転およびインクの吐出と同期して、上記対象物を軸方向に引き続き前進させる。軸方向への前進/回転/エネルギー放射機能は、上記対象物に対する意図されたデザインの印刷を完了するために使用される印刷トンネルの数だけ継続する。上記キャリッジは、上記対象物を、他のロード位置が存在する上記プリンタの反対端に届くまで、引き続き軸方向(印刷のときと同じ方向)へ前進させ、上記印刷された対象物を取り外し、そして、それから、この第2のロード位置(上記第1のロード位置の反対端に位置する)において、上記次の対象物の取り付け準備がなされた状態となる。これにより、上記プリントヘッドがインクを吐出していない時間のさらなる最小化による、実効の印刷速度/効率のさらなる最大化を果たす。
【0025】
上記第3実施形態の他の実施では、上記キャリッジアセンブリが元のロード位置に向かって戻るときに、印刷トンネル内のプリントヘッドの下を1回目に通過する間には完了しなかった任意の意図された印刷を引き続き行うための、上記対象物の印刷および回転を同時に行いながらの2回目の通過により、上記対象物の印刷を継続する。上記1回目の通過と同様に、上記2回目の通過の間、エネルギー放射手段は、同時に部分的または全体的に上記インクを硬化させる。上記対象物は、それから、追加のまたは3回目の上記印刷トンネルの通過のために再び反対方向へ、元のロード位置の反対側の端部(前述の第2のロード位置が位置する)に届くまで戻され、印刷された対象物は、圧縮空気によって取り外され、そして、それから、この第2のロード位置(上記第1のロード位置の反対側の端部に位置する)において次の対象物の取り付け準備がなされた状態となる。この第3実施形態の他の実施は、プリントヘッドがインクを吐出しない時間のさらなる最小化により、実効の印刷速度/効率を最大化しながら、上記設計入力要素によって決定された3またはそれ以上の奇数回の通過が必要となる設計に対応することを意図している。
【0026】
第4実施形態では、各々の中空部分的円筒形対象物(またはボトル)は、手動で取り付けられるか、または、従来から知られている技術による構成および制御を使用して、自動化により機械的に取り付けられ、そして、その閉じ端が真空によって対象物保持アセンブリに固定され、その開放端が対象物クランプアセンブリによって固定される。これらはいずれもキャリッジアセンブリの一部分であり、所望の印刷デザインの提供のため、一連のデジタル制御されたプリントヘッドの下で上記ボトルを軸方向に位置合わせすると共に、上記ボトルにインクを堆積しながら、そのようなプリントヘッドの正面で上記ボトルを回転させるために機能する。また、上記インクは、印刷の後、上記ボトルのすぐ下に位置し、プリントヘッドの下部において、または本発明が機能している期間における任意のタイミングで機能するエネルギー放射手段によって、直ちに部分的または全体的に硬化される。
【0027】
上記キャリッジアセンブリはスライド式アクチュエータへと、該スライド式アクチュエータは搭載フレームへと順次固定的に取り付けられ、そのため、上記キャリッジアセンブリは、上記スライド式アクチュエータに沿った移動が自由となる。また、互いに異なる4つの色、コーティング、ラッカー、または上塗りが可能な従来知られているような4つのプリントヘッドを含んでいる、任意の数の印刷トンネルが上記フレームに取り付けられる。
【0028】
上記第4実施形態の好適な実施において、上記キャリッジは、コンピュータ制御のプリントヘッドからのインクの堆積に同期して上記ボトルが回転している間、上記第1の印刷トンネル内の上記プリントヘッドの下を通るように、上記対象物を軸方向へ前進させる。上記インクは、上記印刷トンネルの上部に位置する供給手段から供給される。そのようなインクの堆積、ボトルの回転、および軸方向への前進の順序は可変であり、いくつかの入力要素によって決定される。当該入力要素は、所望の結果を成し遂げるため、所望の印刷デザインおよび解像度、ボトルの直径および長さ、プリントヘッドの長さおよび堆積速度、所望のインク濃度、軸方向の位置ずれ、または上記プリントヘッドのぐらつきを含んでいる。上記ぐらつきの正確な量は、上記ボトルが一斉に印刷されている間、上記印刷トンネル内で上記ボトルの軸方向/回転動作を継続して維持することを意図して、前述の入力要素によって決定される。それによって、上記プリントヘッドがインクを吐出しない時間を最小化することにより、実効の印刷速度/効率が最大化する。同時に上記エネルギー放射手段は部分的にまたは全体的に上記インクを硬化させる。上記ボトルの全長にわたって上記第1の印刷トンネルによって印刷されるように、上記キャリッジは、上記ボトルのその回転と同期した軸方向への前進を継続する。
【0029】
軸方向への前進/回転/エネルギー放射機能は、上記対象物に対する意図されたデザインの印刷を完了するために使用される印刷トンネルの数だけ継続する。上記キャリッジは、印刷のときと同じ方向へ、他のロード位置が存在する上記プリンタの上記反対端に届くまで上記ボトルの軸方向への前進を続け、上記対象物クランプアセンブリは、上記ボトルの開放端を解放し、そして、上記ボトルを解放するため、空気が上記対象物保持アセンブリへ供給される。これにより、次のボトルは取り付け準備がなされた状態となる。本発明の図面では、4つのプリントヘッドをそれぞれ有する2つの印刷トンネルが示されているが、印刷トンネルの数および/または印刷トンネルあたりのプリントヘッドの数は、限定的な要素と考えられるべきではない。
【0030】
従来知られている技術による構造および制御を使用する自動化によって、例えばボトルのような中空部分的円筒形対象物の取り付けおよび取り外しを行う例については、上記第2実施形態で既に述べた(米国特許第4,199,049号、第4,530,433号、第6,109,429号、第6,748,983号、第7,229,110号)。
【0031】
上記第4実施形態の他の実施において、上記キャリッジアセンブリが元のロード位置に戻るときに、上記印刷トンネル内の上記プリントヘッドの下方を1回目に通過する間には成し遂げられなかった任意の所望の印刷を引き続き行うための、上記対象物の印刷および回転を同時に行いながらの2回目の通過により、上記ボトルの印刷を継続する。これにより、上記プリントヘッドがインクを吐出していない時間のさらなる最小化による、実効の印刷速度/効率のさらなる最大化を果たす。上記1回目の通過と同様に、戻す通過の間、上記エネルギー放射手段は、一斉に部分的または全体的に上記インクを硬化させる。上記ボトルは、それから、追加のまたは3回目の上記印刷トンネルの通過のために、再び反対方向へ、前述の第2のロード位置が存在する、上記元のロード位置の反対側の端部に届くまで戻され、上記対象物クランプアセンブリは上記ボトルの開放端を解放し、そして、上記ボトルの解放のため、上記対象物保持アセンブリに空気が供給される。これにより、次のボトルは、取り付け準備がなされた状態となる。この第4実施形態の他の実施は、上記プリントヘッドがインクを吐出しない時間のさらなる最小化により、実効の印刷速度/効率を最大化しながら、上記設計入力要素によって決定された3またはそれ以上の奇数回の通過が必要となる設計に対応することを意図している。
【0032】
本発明のこれらのおよび他の実施形態もまた、添付図面の参照を伴う上記実施形態の以下の詳細な説明から、当業者にとって容易に明らかになるが、本発明は、記載されたいずれの特定の実施形態にも限定されない。
【0033】
上記本発明は、添付図面を参照して説明される。上記添付図面において、同一または機能的に類似する要素については、同様の参照番号が示されている。