(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の幾つかの態様が、例示説明のために、例となる応用を参照して下で述べられる。多数の具体的な詳細、関係、および方法が、本発明の完全な理解を提供するために述べられることが理解されるべきである。しかしながら、当業者であれば、具体的な詳細のうちの1つ以上を用いずに、または他の方法を用いて、本発明を実施することができることを容易に認識するであろう。別途定めのない限り、幾つかの作用は、異なる順序でおよび/または他の作用または事象と並行に生じてもよいため、本発明は、例示される作用または事象の順序付けによって限定されない。更に、本発明による手法を実施するために、全ての例示される作用または事象が要求されるわけではない。
【0024】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のためにすぎず、本発明を限定するようには意図されない。本明細書で使用されるとき、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈上、そうでないとする明確な指示がない限り、複数形もまた含むことが意図される。更に、「含むこと(including)」、「含む(includes)」、「有すること(having)」、「有する(has)」、「有する(with)」という用語、またはそれらの変形が詳細な説明および/または特許請求の範囲のいずれかにおいて使用される範囲内において、かかる用語は、「含むこと(comprising)」という用語と同様の様態で包括的であることが意図される。
【0025】
「約」または「およそ」という用語は、当業者によって決定される、特定の値について許容される誤差範囲内であることを意味し、それは一部には、その値がどのように測定または決定されるか、すなわち、測定系の限度に依存するであろう。例えば、「約」は、当該技術分野における慣用に従って、1以内のまたは1を超える標準偏差を意味することができる。代替的に、「約」は、所与の値の最大20%、最大10%、最大5%、または最大1%の範囲を意味することができる。代替的に、特に生体系またはプロセスに関して、この用語は、値の一桁以内、好ましくは5倍以内、およびより好ましくは2倍以内であることを意味することができる。本出願および特許請求の範囲において特定の値が記載される場合、別途定めのない限り、特定の値について許容される誤差範囲内であることを意味する「約」という用語が想定されるべきである。
【0026】
本明細書で使用される「治療」、「治療すること」、「一時緩和すること」、および「寛解させること」は、交換可能に使用される。これらの用語は、治療上の便益および/または予防上の便益を含むが、それらに限定されない、有益なまたは所望の結果を得るためのアプローチを指す。治療上の便益とは、治療されている基礎障害の根絶または寛解を意味する。また、治療上の便益は、患者が依然として基礎障害に罹患している場合があるにもかかわらず、患者において改善が観察されるような、基礎障害に関連する生理的症状の1つ以上の根絶または寛解により達成される。予防上の便益のために、組成物は、特定の疾患を発症する危険性がある患者に、または、この疾患の診断が下されていないが疾患の1つ以上の生理的症状を報告する患者に投与されてよい。
【0027】
本明細書で使用されるとき、「新生物病態」という用語は、無制御な増殖、不死性、転移能、急速な成長率および増殖率、撹乱した発癌性シグナル伝達、ならびにある特定の特徴的な形態的特長等の、異常な成長特徴を持つ細胞の存在を指す。これには、次の成長が含まれるが、それらに限定されない:(1)チロシンまたはセリン/スレオニンキナーゼの過剰発現と相関する、良性または悪性細胞(例えば、腫瘍細胞)、(2)異常に高いチロシンまたはセリン/スレオニンキナーゼ活性レベルと相関する、良性または悪性細胞(例えば、腫瘍細胞)。新生物病態に関連付けられる例となるチロシンキナーゼには、上皮成長因子受容体(EGF受容体)、血小板由来成長因子(PDGF)受容体等の受容体型チロシンキナーゼ、ならびにsrcおよびablキナーゼ等の細胞質チロシンキナーゼが含まれるが、それらに限定されない。新生物病態に関連付けられる非限定的なセリン/スレオニンキナーゼには、rafおよびmekが含まれるが、それらに限定されない。
【0028】
「有効量」または「治療上有効量」という用語は、下に定義される、疾患治療を含むが、それらに限定されない意図される適用を達成するのに十分である、本明細書に記載される阻害剤の量を指す。治療上有効量は、意図される適用(体外または体内)、または治療されている対象および病状、例えば、対象の体重および年齢、病状の重症度、投与様式等に応じて変動し得、それは当業者によって容易に決定することができる。この用語はまた、標的細胞中で特定の応答、例えば、標的タンパク質の増殖の低減またはその活性の下方調節を誘導するであろう用量にも適用される。特定の用量は、選定される特定の化合物、従うべき投薬レジメン、それが他の化合物と組み合わせて投与されるかどうか、投与のタイミング、それが投与される組織、およびそれが担持される物理的送達系に応じて、変動するであろう。
【0029】
薬剤または療法の「治療量より低い量」は、その薬剤または療法について有効量未満であるが、別の薬剤または療法の有効量または治療量より低い量と組み合わされたとき、例えば、結果として生じる効果的な作用における相乗作用、または低減された副作用に起因して、医師によって所望される結果をもたらすことができる量である。
【0030】
薬剤または療法の「相乗的に有効な」治療量または「相乗的に有効な」量は、別の薬剤または療法の有効量または治療量より低い量と組み合わされたとき、2つの薬剤のいずれかが単独で使用されるときよりも大きい効果をもたらす量である。幾つかの実施形態において、相乗的に(syngergistically)有効な治療量の薬剤または療法は、併用されるとき、単独で使用されるときのその2つの薬剤または療法の各々の相加的効果よりも大きい効果をもたらす。「より大きい効果」という用語は、治療対象の障害の症状における低減のみでなく、改善された副作用プロフィール、改善された忍容性、改善された患者服薬遵守、改善された有効性、または任意の他の改善された臨床転帰をも包含する。
【0031】
本明細書で使用されるとき、「薬剤」または「生物学的活性剤」は、生物学的、薬学的、もしくは化学化合物、または他の部分を指す。非限定的な例としては、単純なまたは複合の有機または無機分子、ペプチド、タンパク質、オリゴヌクレオチド、抗体、抗体誘導体、抗体断片、ビタミン誘導体、炭水化物、毒素、または化学療法化合物が挙げられる。種々の化合物、例えば、小分子およびオリゴマー(例えば、オリゴペプチドおよびオリゴヌクレオチド)、ならびに種々のコア構造に基づく合成有機化合物を、合成することができる。加えて、植物または動物抽出物等の、種々の天然源が、スクリーニングのための化合物を提供することができる。当業者は、本発明の薬剤の構造的性質に関して限定がないことを容易に認識することができる。
【0032】
本明細書で使用される「アゴニスト」という用語は、標的タンパク質の活性または発現のいずれかを阻害することによって、標的タンパク質の生物学的機能を開始または増大する能力を有する化合物を指す。したがって、「アゴニスト」という用語は、標的ポリペプチドの生物学的役割の文脈において定義される。本明細書において好ましいアゴニストは、標的と特異的に相互作用する(例えば、それに結合する)が、標的ポリペプチドがそのメンバーであるシグナル伝達経路の他のメンバーとの相互作用によって、標的ポリペプチドの生物学的活性を開始または増大する化合物もまた、この定義内に具体的に含まれる。
【0033】
「アンタゴニスト」および「阻害剤」という用語は、交換可能に使用され、それらは、標的タンパク質の活性または発現のいずれかを阻害することによって、標的タンパク質の生物学的機能を阻害する能力を有する化合物を指す。したがって、「アンタゴニスト」および「阻害剤」という用語は、標的タンパク質の生物学的役割の文脈において定義される。本明細書において好ましいアンタゴニストは、標的と特異的に相互作用する(例えば、それに結合する)が、標的タンパク質がそのメンバーであるシグナル伝達経路の他のメンバーとの相互作用によって、標的タンパク質の生物学的活性を阻害する化合物もまた、この定義内に具体的に含まれる。アンタゴニストによって阻害される好ましい生物学的活性は、腫瘍の発達、成長、もしくは拡散、または自己免疫疾患において見られる所望されない免疫応答に関連する。
【0034】
「mTORC1キナーゼおよびmTORC2キナーゼの両方に結合し、それらを直接阻害するmTOR阻害剤」という表現は、mTORC1複合体およびmTORC2複合体の両方と相互作用し、それらのキナーゼ活性を低減する、mTOR阻害剤を指す。
【0035】
「抗新生物」、「抗癌剤」、「抗腫瘍剤」、または「化学療法剤」は、新生物病態の治療において有用な任意の薬剤を指す。抗癌剤の1つのクラスは、化学療法剤を含む。「化学療法」は、静脈内、経口、筋肉内、腹腔内、膀胱内、皮下、経皮、頬側、または吸入もしくは坐剤の形態を含む、種々の方法による、1つ以上の化学療法薬および/または他の薬剤の、癌患者への投与を意味する。
【0036】
本明細書で使用されるとき、「抗血管新生」という用語は、内皮細胞増殖、内皮細胞遊走、および毛細管形成を阻害することを含むが、それらに限定されない、血管の形成を阻害するまたは損なう能力を指す。
【0037】
「細胞増殖」という用語は、分裂の結果として細胞数が変化した現象を指す。この用語はまた、増殖シグナルと一致して細胞形態学が変化した(例えば、サイズが増加した)細胞成長を包含する。
【0038】
「共投与」、「と組み合わせて投与される」という用語、およびそれらの文法的同等形態は、2つ以上の薬剤を動物に、両方の薬剤および/またはそれらの代謝産物が同時に動物の中に存在するように、投与することを包含する。共投与には、別個の組成物での同時投与、別個の組成物での異なる時間での投与、または両方の薬剤が存在する組成物での投与が含まれる。共投与される薬剤は、同じ製剤中にあってもよい。共投与される薬剤はまた、異なる製剤中にあってもよい。
【0039】
本明細書で使用される「治療効果」は、上述の治療上の便益および/または予防上の便益を包含する。予防上の効果には、疾患もしくは病態の出現を遅延させることもしくは排除すること、症状疾患もしくは病態の発症を遅延させることもしくは排除すること、または疾患もしくは病態の進行を緩徐化すること、停止すること、もしくは反転させること、またはそれらの任意の組み合わせが含まれる。
【0040】
「薬学的に許容される塩」という用語は、当該技術分野で周知の多様な有機および無機対イオンに由来する塩を指す。薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸および有機酸と共に形成することができる。塩が由来することのできる無機酸には、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等が含まれる。塩が由来することのできる有機酸には、例えば、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸等が含まれる。薬学的に許容される塩基付加塩は、無機および有機塩基と共に形成することができる。塩が由来することのできる無機塩基には、例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウム等が含まれる。塩が由来することのできる有機塩基には、例えば、一級、二級、および三級アミン、天然に生じる置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、塩基性イオン交換樹脂等、具体的には、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、およびエタノールアミン等が含まれる。幾つかの実施形態において、薬学的に許容される塩基付加塩は、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム、およびマグネシウム塩から選定される。
【0041】
「薬学的に許容される担体」または「薬学的に許容される賦形剤」には、ありとあらゆる溶媒、分散媒体、コーティング、抗菌剤および抗真菌剤、等張剤および吸収遅延剤等が含まれる。薬学的活性物質のためのかかる媒体および薬剤の使用は、当該技術分野で周知である。任意の従来の媒体または薬剤が活性成分と不適合性である限りを除いて、本発明の治療組成物におけるその使用が企図される。補足的な活性成分もまた、組成物中に組み込むことができる。
【0042】
「シグナル伝達」は、刺激性または阻害性シグナルが細胞の中へとかつ細胞内で伝達されて、細胞内応答を引き出すプロセスである。シグナル伝達経路の調節剤は、同じ特異的なシグナル伝達経路にマッピングされる1つ以上の細胞タンパク質の活性を調節する、化合物を指す。調節剤は、シグナル伝達分子の活性を増強(アゴニスト)しても、抑制(アンタゴニスト)してもよい。
【0043】
生物学的活性剤に適用される「選択的阻害」または「選択的に阻害」という用語は、標的との直接のまたは相互作用的な相互作用を介して、オフターゲットシグナル伝達活性と比較して、標的シグナル伝達活性を選択的に低減する薬剤の能力を指す。
【0044】
「対象」は、哺乳動物等の動物、例えばヒトを指す。本明細書に記載される方法は、ヒト治療薬、前臨床、および獣医学適用の両方において有用であり得る。幾つかの実施形態において、対象は、哺乳動物であり、幾つかの実施形態において、対象は、ヒトである。
【0045】
「体内」(in vivo)という用語は、対象の身体内で起こる事象を指す。
【0046】
「体外」(in vitro)という用語は、対象の身体の外側で起こる事象を指す。例えば、体外アッセイは、対象アッセイの外側で実行される任意のアッセイを包含する。体外アッセイは、生存または死滅した細胞が用いられる、細胞ベースのアッセイを包含する。体外アッセイはまた、無傷細胞が何ら用いられない無細胞アッセイも包含する。
【0047】
別途定めのない限り、化合物名部分の接続は、最右の列挙される部分にある。つまり、置換基名は、末端部分で始まり、任意の連結部分で継続し、連結部分で終わる。例えば、ヘテロアリールチオC
1−4アルキルは、チオ硫黄を通じて、置換基を担持する化学種に接続するC
1−4アルキルラジカルに接続される、ヘテロアリール基を有する。この条件は、例えば「−L−C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキル」等の式が表される場合には、当てはまらない。かかる場合、末端基は、置換基を担持する化学種にそれ自体が接続される、元素Lに結合される連結C
1−10アルキル部分に結合されるC
3−8シクロアルキル基である。
【0048】
「アルキル」は、不飽和を含有せず、1〜10個の炭素原子を有する、炭素および水素原子のみからなる直鎖または分岐鎖炭化水素ラジカル(例えば、C
1−C
10アルキル)を指す。本明細書に現れるときはいつでも、「1〜10」等の数値範囲は、所与の範囲内の各整数を指し、例えば、「1〜10個の炭素原子」は、アルキル基が、最大10個の炭素原子かつそれを含む、1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子等からなってもよいことを意味するが、本定義はまた、数値範囲が何ら表記されない「アルキル」という用語の出現も包含する。幾つかの実施形態において、それは、C
1−C
4アルキル基である。典型的なアルキル基には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチルイソブチル、三級ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、セプチル、オクチル、ノニル、デシル等が含まれるが、これらに決して限定されない。アルキルは、単結合によって分子の残りに結合され、例えば、メチル(Me)、エチル(Et)、n−プロピル、1−メチルエチル(イソ−プロピル)、n−ブチル、n−ペンチル、1,1−ジメチルエチル(t−ブチル)、3−メチルヘキシル、2−メチルヘキシル等である。本明細書で特に別途定めのない限り、アルキル基は、独立してアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−OR
a、SR
a、−OC(O)−R
a、−N(R
a)
2、−C(O)R
a、−C(O)OR
a、−OC(O)N(R
a)
2、−C(O)N(R
a)
2、−N(R
a)C(O)OR
a、−N(R
a)C(O)R
a、−N(R
a)C(O)N(R
a)
2、−N(R
a)C(NR
a)N(R
a)
2、−N(R
a)S(O)
tR
a(式中、tは、1または2である)、−S(O)
tOR
a(式中、tは、1または2である)、−S(O)
tN(R
a)
2(式中、tは、1または2である)、またはPO
3(R
a)
2である置換基のうちの1つ以上によって任意に置換され、式中、各R
aは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
【0049】
「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードを指す。
【0050】
「ハロアルキル」という用語は、1個以上のハロ基で置換されたアルキル基を指し、例えば、クロロメチル、2−ブロモエチル、3−ヨードプロピル、トリフルオロメチル、ペルフルオロプロピル、8−クロロノニル等である。
【0051】
「アシル」は、基(アルキル)−C(O)−、(アリール)−C(O)−、(ヘテロアリール)−C(O)−、(ヘテロアルキル)−C(O)−、および(ヘテロシクロアルキル)−C(O)−を指し、この基は、カルボニル官能基を通じて親構造に結合される。幾つかの実施形態において、それは、アシルオキシ基のアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル部分と、アシルのカルボニル炭素との鎖または環原子の総数、すなわち、3個の他の環または鎖原子と、カルボニルとを指す、C
1−C
10アシルラジカルである。Rラジカルがヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキルである場合、ヘテロ環または鎖原子は、鎖または環原子の総数に寄与する。本明細書で特に別途定めのない限り、アシルオキシ基の「R」は、独立してアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−OR
a、SR
a、−OC(O)−R
a、−N(R
a)
2、−C(O)R
a、−C(O)OR
a、−OC(O)N(R
a)
2、−C(O)N(R
a)
2、−N(R
a)C(O)OR
a、−N(R
a)C(O)R
a、−N(R
a)C(O)N(R
a)
2、N(R
a)C(NR
a)N(R
a)
2、−N(R
a)S(O)
tR
a(式中、tは、1または2である)、−S(O)
tOR
a(式中、tは、1または2である)、−S(O)
tN(R
a)
2(式中、tは、1または2である)、またはPO
3(R
a)
2である1つ以上の置換基によって任意に置換され、式中、各R
aは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
【0052】
「シクロアルキル」は、炭素および水素のみを含有する単環式または多環式ラジカルを指し、飽和、または部分的に不飽和であり得る。シクロアルキル基は、3〜10個の環原子を有する基(すなわち、C
2−C
10シクロアルキル)を含む。本明細書に現れるときはいつでも、「3〜10」等の数値範囲は、所与の範囲内の各整数を指し、例えば、「3〜10個の炭素原子」は、シクロアルキル基が、最大10個の炭素原子かつそれを含む、3個の炭素原子等からなってもよいことを意味する。幾つかの実施形態において、それは、C
3−C
8シクロアルキルラジカルである。幾つかの実施形態において、それは、C
3−C
5シクロアルキルラジカルである。シクロアルキル基の例示的な例としては、次の部分が挙げられるが、それらに限定されない:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロセプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、ノルボルニル等。本明細書で特に別途定めのない限り、シクロアルキル基は、独立してアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−OR
a、−SR
a、−OC(O)−R
a、−N(R
a)
2、−C(O)R
a、−C(O)OR
a、−OC(O)N(R
a)
2、−C(O)N(R
a)
2、−N(R
a)C(O)OR
a、−N(R
a)C(O)R
a、−N(R
a)C(O)N(R
a)
2、N(R
a)C(NR
a)N(R
a)
2、−N(R
a)S(O)
tR
a(式中、tは、1または2である)、−S(O)
tOR
a(式中、tは、1または2である)、−S(O)
tN(R
a)
2(式中、tは、1または2である)、またはPO
3(R
a)
2である1つ以上の置換基によって任意に置換され、式中、各R
aは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
【0053】
「C
1−
10アルキル−C
3−
8シクロアルキル」という用語は、例えば、2−メチルシクロプロピル等の、分岐鎖または直鎖であり、かつ3〜8個の炭素を含有する連結シクロアルキル基に結合される1〜10個の炭素原子を含有する、アルキル基を説明するために使用される。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0054】
「ビシクロアルキル」という用語は、2個以上の共通の原子を有する、置換されていないか、または置換されている、2つのシクロアルキル部分からなる構造を指す。シクロアルキル部分が厳密に2個の共通の原子を有する場合、それらは「縮合」といわれる。例としては、ビシクロ[3.1.0]ヘキシル、ペルヒドロナフチル等が挙げられるが、それらに限定されない。シクロアルキル部分が2個を超える共通の原子を有する場合、それらは「架橋」といわれる。例としては、ビシクロ[3.2.1]ヘプチル(「ノルボルニル」)、ビシクロ[2.2.2]オクチル等が挙げられるが、それらに限定されない。
【0055】
本明細書で使用されるとき、「ヘテロ原子」または「環ヘテロ原子」という用語は、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、リン(P)、およびケイ素(Si)を含むことが意図される。
【0056】
「ヘテロアルキル」、「ヘテロアルケニル」、および「ヘテロアルキニル」は、任意に置換され、炭素以外の原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、リンまたはそれらの組み合わせから選択される1個以上の骨格鎖原子を有する、アルキル、アルケニル、アルキニルラジカルを含む。例えば、C
1−C
4ヘテロアルキル等の、この例では4原子長である、総計の鎖長を指す、数値範囲が与えられてもよい。例えば、−CH
2OCH
2CH
3ラジカルは、「C
4」ヘテロアルキルと称され、それは、原子鎖長の説明におけるヘテロ原子中心を含む。分子の残りへの接続は、ヘテロアルキル鎖におけるヘテロ原子または炭素のいずれを通じてもよい。ヘテロアルキル基は、独立してアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、トリメチルシラニル、−OR
a、−SR
a、−OC(O)−R
a、−N(R
a)
2、−C(O)R
a、−C(O)OR
a、−C(O)N(R
a)
2、−N(R
a)C(O)OR
a、−N(R
a)C(O)R
a、−N(R
a)S(O)
tR
a(式中、tは、1または2である)、−S(O)
tOR
a(式中、tは、1または2である)、−S(O)
tN(R
a)
2(式中、tは、1または2である)、またはPO
3(R
a)
2である1つ以上の置換基で置換されてもよく、式中、各R
aは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
【0057】
「ヘテロアルキルアリール」という用語は、アリール基に結合され、末端点でまたはヘテロアルキルの分岐部分(portion)を通じて結合されてもよい、上に定義されるヘテロアルキル基を指し、例えば、ベンジルオキシメチル部分(moiety)である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0058】
「ヘテロアルキルヘテロアリール」という用語は同様に、ヘテロアリール部分に結合されるヘテロアルキル基を指し、例えば、エトキシメチルピリジル基である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0059】
「ヘテロアルキル−ヘテロシクリル」という用語は、複素環式基に結合される、上に定義されるヘテロアルキル基を指し、例えば、4(3−アミノプロピル)−N−ピペラジニルである。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0060】
「ヘテロアルキル−C
3−8シクロアルキル」という用語は、3〜8個の炭素を含有する環式アルキルに結合される、上に定義されるヘテロアルキル基を指し、例えば、1−アミノブチル−4−シクロヘキシルである。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0061】
「ヘテロビシクロアルキル」という用語は、少なくとも1個の炭素原子が、酸素、窒素、および硫黄から独立して選択されるヘテロ原子と置換される、置換されていないか、または置換されている、ビシクロアルキル構造を指す。
【0062】
「ヘテロスピロアルキル」という用語は、少なくとも1個の炭素原子が、酸素、窒素、および硫黄から独立して選択されるヘテロ原子と置換される、置換されていないか、または置換されている、スピロアルキル構造を指す。
【0063】
「アルケン」部分は、少なくとも2個の炭素原子および少なくとも1つの炭素−炭素二重結合からなる基を指し、「アルキン」部分は、少なくとも2個の炭素原子および少なくとも1つの炭素−炭素三重結合からなる基を指す。アルキル部分は、飽和であれ不飽和であれ、分岐鎖、直鎖、または環式であってもよい。
【0064】
「アルケニル」は、少なくとも1個の二重結合を含有し、2〜10個の炭素原子を有する(すなわち、C
2−C
10アルケニル)、炭素および水素原子のみからなる直鎖または分岐鎖炭化水素ラジカル基を指す。本明細書に現れるときはいつでも、「2〜10」等の数値範囲は、所与の範囲内の各整数を指し、例えば、「2〜10個の炭素原子」は、アルケニル基が、最大10個の炭素原子かつそれを含む、2個の炭素原子、3個の炭素原子等からなってもよいことを意味する。ある特定の実施形態において、アルケニルは、2〜8個の炭素原子を含む。他の実施形態において、アルケニルは、2〜5個の炭素原子(例えば、C
2−C
5アルケニル)を含む。アルケニルは、単結合によって分子の残りに結合され、例えば、エテニル(すなわち、ビニル)、プロプ−1−エニル(すなわち、アリル)、ブト−1−エニル、ペント−1−エニル、ペンタ−1,4−ジエニル等である。本明細書で特に別途定めのない限り、アルケニル基は、独立してアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−OR
a、−SR
a、−OC(O)−R
a、−N(R
a)
2、−C(O)R
a、−C(O)OR
a、−OC(O)N(R
a)
2、−C(O)N(R
a)
2、−N(R
a)C(O)OR
a、−N(R
a)C(O)R
a、−N(R
a)C(O)N(R
a)
2、N(R
a)C(NR
a)N(R
a)
2、−N(R
a)S(O)
tR
a(式中、tは、1または2である)、−S(O)
tOR
a(式中、tは、1または2である)、−S(O)
tN(R
a)
2(式中、tは、1または2である)、またはPO
3(R
a)
2である1つ以上の置換基によって任意に置換され、式中、各R
aは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
【0065】
「C
2−10アルケニル−ヘテロアルキル」という用語は、例えば、アリルオキシ等の、連結ヘテロアルキル基に結合される、2〜10個の炭素原子を含有し、分岐鎖または直鎖である、アルケニル部分を有する基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0066】
「C
2−10アルキニル−ヘテロアルキル」という用語は、例えば、4−ブト−1−イノキシ等の、連結ヘテロアルキル基に結合される、置換されていないか、または置換されており、2〜10個の炭素原子を含有し、かつ分岐鎖または直鎖である、アルキニル部分を有する基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0067】
「ハロアルケニル」という用語は、1個以上のハロ基で置換されるアルケニル基を指す。
【0068】
別途明記されない限り、「シクロアルケニル」という用語は、メチルシクロプロペニル、トリフルオロメチルシクロプロペニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、1,4−シクロヘキサジエニル等の、任意にアルキル、ヒドロキシ、およびハロで置換され、1つまたは2つのエチレン結合を有する、環式脂肪族3〜8員環構造を指す。
【0069】
「アルキニル」は、少なくとも1つの三重結合を含有し、2〜10個の炭素原子を有する(すなわち、C
2〜C
10アルキニル)、炭素および水素原子のみからなる直鎖または分岐鎖炭化水素ラジカル基を指す。本明細書に現れるときはいつでも、「2〜10」等の数値範囲は、所与の範囲内の各整数を指し、例えば、「2〜10個の炭素原子」は、アルキニル基が、最大10個の炭素原子かつそれを含む、2個の炭素原子、3個の炭素原子等からなってもよいことを意味する。ある種の実施形態において、アルキニルは、2〜8個の炭素原子を含む。他の実施形態において、アルキニルは、2〜5個の炭素原子(例えば、C
2−C
5アルキニル)を有する。アルキニルは、単結合によって分子の残りに結合され、例えば、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル等である。本明細書で特に別途定めのない限り、アルキニル基は、独立してアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−OR
a,SR
a、−OC(O)−R
a、−N(R
a)
2、−C(O)R
a、−C(O)OR
a、−OC(O)N(R
a)
2、−C(O)N(R
a)
2、−N(R
a)C(O)OR
a、−N(R
a)C(O)R
a、−N(R
a)C(O)N(R
a)
2、N(R
a)C(NR
a)N(R
a)
2、−N(R
a)S(O)
tR
a(式中、tは、1または2である)、−S(O)
tOR
a(式中、tは、1または2である)、−S(O)
tN(R
a)
2(式中、tは、1または2である)、またはPO
3(R
a)
2である1つ以上の置換基によって任意に置換され、式中、各R
aは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
【0070】
C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルキルという用語は、例えば、3−プロプ−3−イニル−シクロペント−1イル等の、3〜8個の炭素を含有する連結シクロアルキル基に結合される、2〜10個の炭素および分岐鎖または直鎖を含有する、アルキニル基を含有する基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0071】
「ハロアルキニル」という用語は、1個以上の独立したハロ基で置換されるアルキニル基を指す。
【0072】
本明細書で特に別途定めのない限り、「アミノ」または「アミン」は、−N(R
a)
2 ラジカル基を指し、式中、各R
aは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。−N(R
a)
2基が、水素以外の2つのR
aを有するとき、それらは、窒素原子と組み合わされて、4、5、6、または7員環を形成することができる。例えば、−N(R
a)
2は、1−ピロリジニルおよび4−モルホリニルを含むことが意図されるが、それらに限定されない。本明細書で特に別途定めのない限り、アミノ基は、独立してアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−OR
a、−SR
a、−OC(O)−R
a、−N(R
a)
2、−C(O)R
a、−C(O)OR
a、−OC(O)N(R
a)
2、−C(O)N(R
a)
2、−N(R
a)C(O)OR
a、−N(R
a)C(O)R
a、−N(R
a)C(O)N(R
a)
2、−N(R
a)C(NR
a)N(R
a)
2、−N(R
a)S(O)
tR
a(式中、tは、1または2である)、−S(O)
tOR
a(式中、tは、1または2である)、−S(O)
tN(R
a)
2(式中、tは、1または2である)、またはPO
3(R
a)
2である1つ以上の置換基によって任意に置換され、式中、各R
aは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、これらの部分の各々は、本明細書に定義されるように任意に置換されてもよい。
【0073】
「アミド(Amide)」または「アミド(amido)」は、式−C(O)N(R)
2または−NHC(O)Rを有する化学部分を指し、式中、Rは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール(環炭素を通じて結合される)、および複素脂環式(環炭素を通じて結合される)からなる群から選択され、その部分の各々は、それ自体が任意に置換されてもよい。幾つかの実施形態において、それは、ラジカル中の炭素の総数にアミドカルボニルを含む、C
1−C
4アミドまたはアミドラジカルである。アミドの−N(R)
2のR
2’は任意に、それが結合する窒素と一緒になって、4、5、6、または7員環を形成してもよい。本明細書で特に別途定めのない限り、アミド基は任意に、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルについて本明細書に記載される置換基のうちの1個以上によって独立して置換される。アミドは、式(I)の化合物に結合され、それによってプロドラッグを形成する、アミノ酸またはペプチド分子であってもよい。本明細書に記載される化合物上の任意のアミン、ヒドロキシ、またはカルボキシル側鎖を、アミド化することができる。かかるアミドを作製するための手順および具体的な基は、当業者に知られており、Greene and Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3
rd Ed.,John Wiley&Sons,New York,N.Y.,1999等の参考文献において容易に見出すことができ、それは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0074】
「芳香族」または「アリール」は、炭素環式であるπ電子共役系を有する少なくとも1つの環を有する、6〜10個の環原子を有する芳香族ラジカル(例えば、C
6〜C
10芳香族またはC
6〜C
10アリール)を指す(例えば、フェニル、フルオレニル、およびナフチル)。置換ベンゼン誘導体から形成され、環原子において自由原子価を有する二価ラジカルは、置換フェニレンラジカルと名付けられる。自由原子価を有する炭素原子からの1個の水素原子の除去によって、その名称が「−イル」で終わる一価多環式炭化水素ラジカルに由来する二価ラジカルは、対応する一価ラジカルの名称に「−イデン」を追加することによって名付けられ、例えば、2つの結合点を有するナフチル基は、ナフチリデンと称される。本明細書に現れるときはいつでも、「6〜10」等の数値範囲は、所与の範囲内の各整数を指し、例えば、「6〜10個の環原子」は、アリール基が、最大10個の環原子かつそれを含む、6個の環原子、7個の環原子等からなってもよいことを意味する。この用語は、単環式または縮合環多環式(すなわち、環原子の隣接した対を共有する環)基を含む。本明細書で特に別途定めのない限り、アリール部分は、独立してアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−OR
a、−SR
a、−OC(O)−R
a、−N(R
a)
2、−C(O)R
a、−C(O)OR
a、−OC(O)N(R
a)
2、−C(O)N(R
a)
2、−N(R
a)C(O)OR
a、−N(R
a)C(O)R
a、−N(R
a)C(O)N(R
a)
2、N(R
a)C(NR
a)N(R
a)
2、−N(R
a)S(O)
tR
a(式中、tは、1または2である)、−S(O)
tOR
a(式中、tは、1または2である)、−S(O)
tN(R
a)
2(式中、tは、1または2である)、またはPO
3(R
a)
2である1つ以上の置換基によって任意に置換され、式中、各R
aは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
【0075】
「ヘテロアリール」、または代替的に「ヘテロ芳香族」は、窒素、酸素、および硫黄から選択される1個以上の環ヘテロ原子を含み、単環式、二環式、三環式、または四環式環系であってもよい、5〜18員芳香族ラジカル(例えば、C
5〜C
13ヘテロアリール)を指す。本明細書に現れるときはいつでも、「5〜18」等の数値範囲は、所与の範囲内の各整数を指し、例えば、「5〜18個の環原子」は、ヘテロアリール基が、最大18個の環原子かつそれを含む、5個の環原子、6個の環原子等からなってもよいことを意味する。自由原子価を有する原子からの1個の水素原子の除去によって、その名称が「−イル」で終わる一価ヘテロアリールラジカルに由来する二価ラジカルは、対応する一価ラジカルの名称に「−イデン」を追加することによって名付けられ、例えば、2つの結合点を有するピリジル基は、ピリジルイデンである。Nを含有する「ヘテロ芳香族」または「ヘテロアリール」部分は、環の骨格原子のうちの少なくとも1個が窒素原子である芳香族基を指す。多環式ヘテロアリール基は、縮合であっても非縮合であってもよい。ヘテロアリールラジカルにおけるヘテロ原子(複数可)は、任意に酸化される。1個以上の窒素原子は、存在する場合、任意に四級化される。ヘテロアリールは、環(複数可)の任意の原子を通じて、分子の残りに結合される。ヘテロアリールの例としては、アゼピニル、アクリジニル、ベンズイミダゾリル、ベンズインドリル(benzindolyl)、1,3−ベンゾジオキソリル(benzodioxolyl)、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル(benzooxazolyl)、ベンゾ[d]チアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾ[b][1,4]ジオキセピニル(dioxepinyl)、ベンゾ[b][1,4]オキサジニル、1,4−ベンゾジオキサニル、ベンゾナフトフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾピラノニル、ベンゾフラニル、ベンゾフラノニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル(ベンゾチオフェニル)、ベンゾチエノ[3,2−d]ピリミジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ[4,6]イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、カルバゾリル、シンノリニル、シクロペンタ[d]ピリミジニル、6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジニル、5,6−ジヒドロベンゾ[h]キナゾリニル、5,6−ジヒドロベンゾ[h]シンノリニル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、フラニル、フラザニル、フラノニル、フロ[3,2−c]ピリジニル、5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリミジニル、5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリダジニル、5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリジニル、イソチアゾリル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インダゾリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリル、インドリジニル、イソオキサゾリル、5,8−メタノ−5,6,7,8−テトラヒドロキナゾリニル、ナフチリジニル、1,6−ナフチリジノニル、オキサジアゾリル、2−オキソアゼピニル(oxoazepinyl)、オキサゾリル、オキシラニル、5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリニル、1−フェニル−1H−ピロリル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル(phenoxazinyl)、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピロリル、ピラゾリル、ピラゾロ[3,4−d]ピリミジニル、ピリジニル、ピリド[3,2−d]ピリミジニル、ピリド[3,4−d]ピリミジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキナゾリニル、5,6,7,8−テトラヒドロベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジニル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジニル、5,6,7,8−テトラヒドロピリド[4,5−c]ピリダジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、チアピラニル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニル、チエノ[2,3−d]ピリミジニル、チエノ[3,2−d]ピリミジニル、チエノ[2,3−c]ピリジニル、およびチオフェニル(すなわち、チエニル)が挙げられるが、それらに限定されない。本明細書で特に別途定めのない限り、ヘテラリール(heteraryl)部分は、独立してアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、トリメチルシラニル、−OR
a、−SR
a、−OC(O)−R
a、−N(R
a)
2、−C(O)R
a、−C(O)OR
a、−C(O)N(R
a)
2、−N(R
a)C(O)OR
a、−N(R
a)C(O)R
a、−N(R
a)S(O)
tR
a(式中、tは、1または2である)、−S(O)
tOR
a(式中、tは、1または2である)、−S(O)
tN(R
a)
2(式中、tは、1または2である)、またはPO
3(R
a)
2である1つ以上の置換基によって任意に置換され、式中、各R
aは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
【0076】
「アリール−アルキル」、「アリールアルキル」、および「アラルキル」という用語は、アルキル鎖が、アリール−アルキル部分の、上に定義される末端アリールとの連結部分を形成する分岐鎖または直鎖であり得る、基を説明するために使用される。アリール−アルキル基の例としては、4−クロロベンジル、2,4−ジブロモベンジル、2−メチルベンジル、2−(3−フルオロフェニル)エチル、2−(4−メチルフェニル)エチル、2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エチル、2−(2−メトキシフェニル)エチル、2−(3−ニトロフェニル)エチル、2−(2,4−ジクロロフェニル)エチル、2−(3,5−ジメトキシフェニル)エチル、3−フェニルプロピル、3−(3−クロロフェニル)プロピル、3−(2−メチルフェニル)プロピル、3−(4−メトキシフェニル)プロピル、3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)プロピル、3−(2,4−ジクロロフェニル)プロピル、4−フェニルブチル、4−(4−クロロフェニル)ブチル、4−(2−メチルフェニル)ブチル、4−(2,4−ジクロロフェニル)ブチル、4−(2−メトキシフェニル)ブチル、および10−フェニルデシル等の、任意に置換されたベンジル、フェネチル、フェンプロピル(phenpropyl)、およびフェンブチル(phenbutyl)が挙げられるが、それらに限定されない。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0077】
本明細書で使用される「C
1−10アルキルアリール」という用語は、アリール基がアルキル基上の1個の水素を置換する、分岐したまたは分岐していない、1〜10個の炭素原子を含有する、上に定義されるアルキル基を指し、例えば、3−フェニルプロピルである。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0078】
C
2−10アルキルモノシクロアリール(monocycloaryl)」という用語は、例えば、2−フェニルエチル等の、分岐鎖または直鎖であり、かつ1個の環のみを有する連結アリール基に結合される2〜10個の原子を含有する、末端アルキル基を含有する基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0079】
「C
1−10アルキルビシクロアリール」という用語は、例えば、2−(1−ナフチル)−エチル等の、分岐鎖または直鎖であり、かつ二環式である連結アリール基に結合される2〜10個の原子を含有する、末端アルキル基を含有する基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0080】
「アリール−シクロアルキル」および「アリールシクロアルキル」という用語は、末端アリール基がシクロアルキル基に結合される、基を説明するために使用され、例えば、フェニルシクロペンチル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0081】
「ヘテロアリール−C
3−8シクロアルキル」および「ヘテロアリール−C
3−8シクロアルキル」という用語は、末端ヘテロアリール基が、3〜8個の炭素を含有するシクロアルキル基に結合される、基を説明するために使用され、例えば、ピリド−2−イル−シクロペンチル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0082】
「ヘテロアリール−ヘテロアルキル」という用語は、例えば、ピリド−2−イルメチレンオキシ(methylenoxy)等の、末端ヘテロアリール基が連結ヘテロアルキル基に結合される、基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0083】
「アリール−アルケニル」、「アリールアルケニル」、および「アラルケニル」という用語は、アルケニル鎖が、上に定義される、アラルケニル部分の末端アリール部分との連結部分を形成する分岐鎖または直鎖であり得る、基を説明するために使用され、例えば、スチリル(2−フェニルビニル)、フェンプロペニル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0084】
「アリール−C
2−10アルケニル」という用語は、例えば、スチリル(2−フェニルビニル)等の、アルケニル部分が2〜10個の炭素原子を含有する、上述のアリールアルケニルを意味する。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0085】
「C
2−
10アルケニル−アリール」という用語は、例えば、3−プロペニル−ナフト−1−イル等の、2〜10個の炭素原子を含有し、分岐鎖または直鎖であり得る末端アルケニル基が、アルケニル−アリール部分の連結部分を形成するアリール部分に結合される、基を説明するために使用される。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0086】
「アリール−アルキニル」、「アリールアルキニル」、および「アラルキニル」という用語は、アルキニル鎖が、上に定義される、アリール−アルキニル部分の末端アリール部分との連結部分を形成する分岐鎖または直鎖であり得る、基を説明するために使用され、例えば、3−フェニル−1−プロピニル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0087】
「アリール−C
2−10アルキニル」という用語は、例えば、3−フェニル−1−プロピニル等の、アルキニル部分が2〜10個の炭素を含有する、上述のアリールアルキニルを意味する。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0088】
「C
2−10アルキニル−アリール」という用語は、例えば、3−プロピニル−ナフト−1−イル等の、アルキニル部分が2〜10個の炭素を含有する、双方とも上に定義される、アリール連結基に結合されるアルキニル部分を含有する基を意味する。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0089】
「アリール−オキシ」、「アリールオキシ」、および「アロキシ(aroxy)」という用語は、連結酸素原子に結合される末端アリール基を説明するために使用される。典型的なアリール−オキシ基は、フェノキシ、3,4−ジクロロフェノキシ等を含む。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0090】
「アリール−オキシアルキル」、「アリールオキシアルキル」、および「アロキシアルキル」という用語は、アルキル基が末端アリール−オキシ基で置換される、基を説明するために使用され、例えば、ペンタフルオロフェノキシメチル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0091】
「C
1−10アルコキシ−C
1−10アルキル」という用語は、例えば、メトキシプロピル等の、分岐鎖または直鎖内に1〜10個の炭素原子および酸素原子を含有するアルコキシ基が、1〜10個の炭素原子を含有する分岐鎖または直鎖である、連結アルキル基に結合される、基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0092】
「C
1−10アルコキシ−C
2−10アルケニル」という用語は、例えば、3−メトキシブト−2−エン−1−イル等の、分岐鎖または直鎖内に1〜10個の炭素原子および酸素原子を含有するアルコキシ基が、1〜10個の炭素原子を含有する分岐鎖または直鎖である、連結アルケニル基に結合される、基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0093】
「C
1−10アルコキシ−C
2−10アルキニル」という用語は、例えば、3−メトキシブト−2−イン−1−イル等の、分岐鎖または直鎖内に1〜10個の炭素原子および酸素原子を含有するアルコキシ基が、1〜10個の炭素原子を含有する分岐鎖または直鎖である、連結アルキニル基に結合される、基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0094】
「ヘテロシクロアルケニル」という用語は、少なくとも1個の炭素原子が、酸素、窒素、および硫黄から選択されるヘテロ原子と置換される、置換されていないか、または置換されている、シクロアルケニル構造を指す。
【0095】
「ヘテロアリール−オキシ」、「ヘテロアリール−オキシ」、「ヘテロアリールオキシ」、「ヘテロアリールオキシ」、「ヘタロキシ(hetaroxy)」、および「ヘテロアロキシ」という用語は、連結酸素原子に結合される、置換されていないか、または置換されている、末端ヘテロアリール基を説明するために使用される。典型的なヘテロアリール−オキシ基は、4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルオキシ等を含む。
【0096】
「ヘテロアリールアルキル」、「ヘテロアリールアルキル」、「ヘテロアリール−アルキル」、「ヘテロアリール−アルキル」、「ヘタラルキル(hetaralkyl)」、および「ヘテロアラルキル」という用語は、アルキル鎖が、上に定義される、ヘテロアラルキル部分の末端ヘテロアリール部分との連結部分を形成する分岐鎖または直鎖であり得る、基を説明するために使用され、例えば、3−フリルメチル、テニル、フルフリル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0097】
「ヘテロアリール−C
1−10アルキル」という用語は、アルキル基が1〜10個の炭素原子を含有する、上述のヘテロアリールアルキル基を説明するために使用される。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0098】
「C
1−10アルキル−ヘテロアリール」という用語は、アルキル基が1〜10個の炭素原子を含有する、上述のヘタリ(hetary)基に結合されるアルキルを説明するために使用される。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0099】
「ヘテロアリールアルケニル」、「ヘテロアリールアルケニル」、「ヘテロアリール−アルケニル」、「ヘテロアリール−アルケニル」、「ヘタラルケニル(hetaralkenyl)」、および「ヘテロアラルケニル」という用語は、アルケニル鎖が、上に定義される、ヘテロアラルケニル部分の末端ヘテロアリール部分との連結部分を形成する分岐鎖または直鎖であり得る、ヘテロアリールアルケニル基を説明するために使用され、例えば、3−(4−ピリジル)−1−プロペニルである。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0100】
「ヘテロアリール−C
2−10アルケニル」基という用語は、アルケニル基が2〜10個の炭素原子を含有する、上述の基を説明するために使用される。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0101】
「C
2−10アルケニル−ヘテロアリール」という用語は、分岐鎖または直鎖であり、2〜10個の炭素原子を含有し、かつ連結ヘテロアリール基に結合されるアルケニル基を含有する基を説明するように使用され、例えば、2−スチリル−4−ピリジル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0102】
「ヘテロアリールアルキニル」、「ヘテロアリールアルキニル」、「ヘテロアリール−アルキニル」、「ヘテロアリール−アルキニル」、「ヘタラルキニル」、および「ヘテロアラルキニル」という用語は、アルキニル鎖が、上に定義される、ヘテロアラルキニル部分のヘテロアリール部分との連結部分を形成する分岐鎖または直鎖であり得る、基を説明するために使用され、例えば、4−(2−チエニル)−1−ブチニル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0103】
「ヘテロアリール−C
2−10アルキニル」という用語は、アルキニル基が2〜10個の炭素原子を含有する、上述のヘテロアリールアルキニル基を説明するために使用される。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0104】
「C
2−10アルキニル−ヘテロアリール」という用語は、例えば、4(ブト−1−イニル)チエン−2−イル等の、連結ヘテロアリール基に結合される、2〜10個の炭素原子を含有し、かつ分岐鎖または直鎖であるアルキニル基を含有する基を説明するために使用される。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0105】
「ヘテロシクリル」という用語は、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される1、2、3、または4個のヘテロ原子を含有する、4、5、6、または7員環を指す。4員環は、0個の二重結合を有し、5員環は、0〜2個の二重結合を有し、6(siz)および7員環は、0〜3個の二重結合を有する。「ヘテロシクリル」という用語はまた、ヘテロシクリル環が、別の単環式ヘテロシクリル基(grup)、または4〜7(se)員芳香族もしくは非芳香族炭素環式環に縮合される、二環式基も含む。ヘテロシクリル基は、基における任意の炭素原子または窒素原子を通じて、親分子部分に結合され得る。
【0106】
「ヘテロシクロアルキル」は、2〜12個の炭素原子ならびに窒素、酸素、および硫黄から選択される1〜6個のヘテロ原子を含む、安定な3〜18員の非芳香族環ラジカルを指す。本明細書に現れるときはいつでも、「3〜18」等の数値範囲は、所与の範囲内の各整数を指し、例えば、「3〜18個の環原子」は、ヘテロシクロアルキル基が、最大18個の環原子かつそれを含む、3個の環原子、4個の環原子等からなってもよいことを意味する。幾つかの実施形態において、それは、C
5−C
10ヘテロシクロアルキルである。幾つかの実施形態において、それは、C
4−C
10ヘテロシクロアルキルである。幾つかの実施形態において、それは、C
3−C
10ヘテロシクロアルキルである。本明細書で特に別途定めのない限り、ヘテロシクロアルキルラジカルは、縮合または架橋環系を含んでもよい、単環式、二環式、三環式、または四環式環系である。ヘテロシクロアルキルラジカルにおけるヘテロ原子は、任意に酸化されてもよい。1個以上の窒素原子は、存在する場合、任意に四級化される。ヘテロシクロアルキルラジカルは、部分的にまたは完全に飽和である。ヘテロシクロアルキルは、環(複数可)の任意の原子を通じて、分子の残りに結合されてもよい。かかるヘテロシクロアルキルラジカルの例としては、ジオキソラニル、チエニル[1,3]ジチアニル、デカヒドロイソキノリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、キヌクリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフリル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チアモルホリニル、1−オキソ−チオモルホリニル、および1,1−ジオキソ−チオモルホリニルが挙げられるが、それらに限定されない。本明細書で特に別途定めのない限り、ヘテロシクロアルキル部分は、独立してアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、トリメチルシラニル、−OR
a、SR
a、−OC(O)−R
a、−N(R
a)
2、−C(O)R
a、−C(O)OR
a、−C(O)N(R
a)
2、−N(R
a)C(O)OR
a、−N(R
a)C(O)R
a、−N(R
a)S(O)
tR
a(式中、tは、1または2である)、−S(O)
tOR
a(式中、tは、1または2である)、−S(O)
tN(R
a)
2(式中、tは、1または2である)、またはPO
3(R
a)
2である1つ以上の置換基によって任意に置換され、式中、各R
aは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
【0107】
「ヘテロシクロアルキル」はまた、通常3〜7個の環原子を有する一方の非芳香族環が、酸素、硫黄、および窒素から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子ならびに前述のヘテロ原子のうちの少なくとも1つを含む組み合わせに加えて、少なくとも2個の炭素原子を含有し、通常3〜7個の環原子を有する他方の環が任意に、酸素、硫黄、および窒素から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含有し、かつ芳香族でない、二環式環系も含む。
【0108】
「ヘテロシクリルアルキル」、「ヘテロシクリル−アルキル」、「ヘテシクリルアルキル(hetcyclylalkyl)」、および「ヘテシクリル−アルキル」という用語は、アルキル鎖が、上に定義される、ヘテロシクリルアルキル部分の末端ヘテロシクリル部分との連結部分を形成する分岐鎖または直鎖であり得る、基を説明するために使用され、例えば、3−ピペリジニルメチル等である。「ヘテロシクロアルキレン」という用語は、ヘテロシクロアルキルの二価の誘導体を指す。
【0109】
「C
1−10アルキル−ヘテロシシル(heterocycyl)」という用語は、アルキル部分が1〜10個の炭素原子を含有する、上に定義される基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0110】
「ヘテロシシル−C
1−10アルキル」という用語は、例えば、4−モルホリニルエチル等の、1〜10個の炭素を含有し、かつ分岐鎖または直鎖である、連結アルキル基に結合される末端複素環式基を含有する基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0111】
「ヘテロシクリルアルケニル」、「ヘテロシクリル−アルケニル」、「ヘテシクリルアルケニル」、および「ヘテシクリル−アルケニル」という用語は、アルケニル鎖が、上に定義される、ヘテロシクリルアルケニル部分の末端ヘテロシクリル部分との連結部分を形成する分岐鎖または直鎖であり得る、基を説明するために使用され、例えば、2−モルホリニル−1−プロペニル等である。「ヘテロシクロアルケニレン」という用語は、ヘテロシクリルアルケニルの二価の誘導体を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0112】
「ヘテロシシル−C
2−10アルケニル」という用語は、アルキニル基が2〜10個の炭素原子を含有し、分岐鎖または直鎖である、上に定義される基を指し、例えば、4−(N−ピペラジニル)−ブト−2−エン−1−イル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0113】
「ヘテロシクリルアルキニル」、「ヘテロシクリル−アルキニル」、「ヘテシクリルアルキニル」、および「ヘテシクリル−アルキニル」という用語は、アルキニル鎖が、上に定義される、ヘテロシクリルアルキニル部分の末端ヘテロシクリル部分との連結部分を形成する分岐鎖または直鎖であり得る、基を説明するために使用され、例えば、2−ピロリジニル−1−ブチニル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0114】
「ヘテロシシル−C
2−10アルキニル」という用語は、アルキニル基が2〜10個の炭素原子を含有し、分岐鎖または直鎖である、上に定義される基を指し、例えば、4−(N−ピペラジニル)−ブト−2−イン−1−イル等である。
【0115】
「アリール−ヘテロシシル」という用語は、例えば、N4−(4−フェニル)−ピペラジニル等の、連結複素環式基に結合される末端アリール基を含有する基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0116】
「ヘテロアリール−ヘテロシシル」という用語は、例えば、N4−(4−ピリジル)−ピペラジニル等の、連結複素環式基に結合される末端ヘテロアリール基を含有する基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0117】
「カルボキシルアルキル」という用語は、上に定義される分岐鎖または直鎖アルキル基に結合される、末端カルボキシル(−COOH)基を指す。
【0118】
「カルボキシルアルケニル」という用語は、上に定義される分岐鎖または直鎖アルケニル基に結合される、末端カルボキシル(−COOH)基を指す。
【0119】
「カルボキシルアルキニル」という用語は、上に定義される分岐鎖または直鎖アルキニル基に結合される、末端カルボキシル(−COOH)基を指す。
【0120】
「カルボキシルシクロアルキル」という用語は、上に定義される環式脂肪族環構造に結合される、末端カルボキシル(−COOH)基を指す。
【0121】
「カルボキシルシクロアルケニル」という用語は、上に定義されるエチレン結合を有する環式脂肪族環構造に結合される、末端カルボキシル(−COOH)基を指す。
【0122】
「シクロアルキルアルキル」および「シクロアルキル−アルキル」という用語は、アルキル基に結合される、上に定義される末端シクロアルキル基を指し、例えば、シクロプロピルメチル、シクロヘキシルエチル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0123】
「シクロアルキルアルケニル」および「シクロアルキル−アルケニル」という用語は、アルケニル基に結合される、上に定義される末端シクロアルキル基を指し、例えば、シクロヘキシルビニル、シクロヘプチルアリル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0124】
「シクロアルキルアルキニル」および「シクロアルキル−アルキニル」という用語は、アルキニル基に結合される、上に定義される末端シクロアルキル基を指し、例えば、シクロプロピルプロパルギル、4−シクロペンチル−2−ブチニル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0125】
「シクロアルケニルアルキル」および「シクロアルケニル−アルキル」という用語は、アルキル基に結合される、上に定義される末端シクロアルケニル基を指し、例えば、2−(シクロペンテン−1−イル)エチル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0126】
「シクロアルケニルアルケニル」および「シクロアルケニル−アルケニル」という用語は、アルケニル基に結合される、上に定義される末端シクロアルケニル基を指し、例えば、1−(シクロヘキセン−3−イル)アリル等である。
【0127】
「シクロアルケニルアルキニル」および「シクロアルケニル−アルキニル」という用語は、アルキニル基に結合される、上に定義される末端シクロアルケニル基を指し、例えば、1−(シクロヘキセン−3−イル)プロパルギル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0128】
「アルコキシ」という用語は、酸素を通じて親構造に結合される、直鎖、分岐鎖、環状配置、およびそれらの組み合わせの1〜8個の炭素原子を含む、基−O−アルキルを指す。例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、シクロプロピルオキシ、シクロヘキシルオキシ等が挙げられる。「低級アルコキシ」は、1〜6個の炭素を含有するアルコキシ基を指す。幾つかの実施形態において、C
1−C
4アルキルは、1〜4個の炭素原子の直鎖および分岐鎖両方のアルキルを包含する、アルキル基である。
【0129】
「ハロアルコキシ」という用語は、1個以上のハロ基で置換されるアルコキシ基を指し、例えば、クロロメトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ペルフルオロイソブトキシ等である。
【0130】
「アルコキシアルコキシアルキル」という用語は、アルコキシ部分で置換され、それが今度は第2のアルコキシ部分で置換される、アルキル基を指し、例えば、メトキシメトキシメチル、イソプロポキシメトキシエチル等である。この部分は、更なる置換基で置換されるか、または他の置換基では置換されない。
【0131】
「アルキルチオ」という用語は、連結硫黄原子に結合される分岐鎖および直鎖両方のアルキル基を含み、例えば、メチルチオ等である。
【0132】
「アルコキシアルキル」という用語は、アルコキシ基で置換されるアルキル基を指し、例えば、イソプロポキシメチル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0133】
「アルコキシアルケニル」という用語は、アルコキシ基で置換されるアルケニル基を指し、例えば、3−メトキシアリル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0134】
「アルコキシアルキニル」という用語は、アルコキシ基で置換されるアルキニル基を指し、例えば、3−メトキシプロパルギル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0135】
「C
2−10アルケニルC
3−8シクロアルキル」という用語は、3〜8員のシクロアルキル基で置換される、上に定義されるアルケニル基を指し、例えば、4−(シクロプロピル)−2−ブテニル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0136】
「C
2−10アルキニルC
3−8シクロアルキル」という用語は、3〜8員のシクロアルキル基で置換される、上に定義されるアルキニル基を指し、例えば、4−(シクロプロピル)−2−ブチニル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0137】
「ヘテロシクリル−C
1−10アルキル」という用語は、1〜10個の炭素を有する上に定義されるアルキル基で置換される、上に定義される複素環式基を指し、例えば、4−(N−メチル)−ピペラジニル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0138】
「ヘテロシクリル−C
2−10アルケニル」という用語は、2〜10個の炭素を有する上に定義されるアルケニル基で置換される、上に定義される複素環式基を指し、例えば、4−(N−アリル)ピペラジニル等である。複素環式基が炭素原子上でアルケニル基と置換される部分もまた含まれる。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0139】
「ヘテロシクリル−C
2−10アルキニル」という用語は、2〜10個の炭素を有する上に定義されるアルキニル基で置換される、上に定義される複素環式基を指し、例えば、4−(N−プロパルギル)ピペラジニル等である。複素環式基が炭素原子上でアルケニル基と置換される部分もまた含まれる。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
【0140】
「オキソ」という用語は、炭素原子に二重結合される酸素を指す。当業者は、「オキソ」が、オキソが結合される原子からの第2の結合を要求することを理解する。したがって、オキソは、それが互変異性体として芳香族系の一部を形成しない限り、アリール環またはヘテロアリール環上では置換され得ないことが理解される。
【0141】
「オリゴマー」という用語は、その数平均分子量が典型的に約5000g/mol未満であり、その重合の程度(鎖当たりの単量体単位の平均数)が1を超え、かつ典型的に約50以下である、低分子量ポリマーを指す。
【0142】
「スルホンアミジル」または「スルホンアミド」は、−S(=O)
2−NR
’R
’ラジカルを指し、式中、各R
’は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール(環炭素を通じて結合される)および複素脂環式(環炭素を通じて結合される)からなる群から独立して選択される。−S(=O)
2−NR
’R
’ラジカル−NR
’R
’におけるR
’基は、それが結合する窒素と一緒になって、4、5、6、または7員環を形成してもよい。スルホンアミド基は任意に、それぞれアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールについて記載される置換基のうちの1個以上によって置換される。
【0143】
記載される化合物は、1つ以上の不斉中心を含有することができ、故に、ジアステレオマーおよび光学異性体を生じ得る。本発明は、全てのかかる可能性のあるジアステレオマーならびにそれらのラセミ混合物、それらの実質的に純粋な分解鏡像異性体、全ての可能性のある幾何異性体、およびそれらの薬学的に許容される塩を含む。化合物は、ある特定の位置では決定的な立体化学を用いずに示されてもよい。本発明は、開示される化合物およびそれらの薬学的に許容される塩の全ての立体異性体を含む。更に、立体異性体の混合物、ならびに単離された特定の立体異性体もまた含まれる。かかる化合物を調製するために使用される合成手順の経過中、または当業者に既知のラセミ化もしくは異性化手順を使用する際に、かかる手順の生成物は、立体異性体の混合物であり得る。
【0144】
本発明は、本発明の阻害剤の、全ての様態の回転異性体および立体配座的に制限された状態を含む。
【0145】
アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル一価および二価の誘導体ラジカルに対する置換基(アルキレン、アルケニル、ヘテロアルキレン、ヘテロアルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニル、およびヘテロシクロアルケニルとしばしば称される基を含む)は、0〜(2m
’+1)(m
’は、かかるラジカルにおける炭素原子の総数である)の範囲の数の、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、−OR
’、=O、=NR
’、=N−OR
’、−NR
’R”,−SR
’、−ハロゲン、−SiR
’R”R”
’、−OC(O)R
’、−C(O)R
’、−CO
2R
’、−C(O)NR
’R”,−OC(O)NR
’R”,−NR”C(O)R
’、−NR
’−C(O)NR”R”
’、−NR”C(O)OR
’、−NR−C(NR
’R”)=NR
’“−S(O)R
’、−S(O)
2R
’、−S(O)
2NR
’R”,−NRSO
2R
’、−CN、および−NO
2から選択されるが、それらに限定されない、多様な基のうちの1個以上であり得る。R
’、R”,R”
’、およびR”“は各々、好ましくは独立して、水素、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール(例えば、1〜3つのハロゲンで置換されるアリール)、置換もしくは非置換アルキル、アルコキシ、もしくはチオアルコキシ基、またはアリールアルキル基を指す。例えば、本発明の阻害剤が、1個を超えるR基を含むとき、R基の各々は独立して選択され、各R
’、R”,R
’“、およびR”“基も、これらの基のうちの1個を超える基が存在するとき、同様に独立して選択される。
【0146】
R
’およびR”またはR
’’およびR
’ ’ ’が、同じ窒素原子に結合されるとき、それらは、窒素原子と組み合わされて、4、5、6、または7員環を形成することができる。例えば、−NR
’R”は、1−ピロリジニル、4ピペラジニル、および4−モルホリニルを含むことが意図されるが、それらに限定されない。置換基の上の考察から、当業者であれば、「アルキル」という用語が、ハロアルキル(例えば、−CF
3および−CH
2CF
3)およびアシル(例えば、−C(O)CH
3、−C(O)CF
3、−C(O)CH
2OCH
3等)等の、水素基以外の基に結合される炭素原子を含む基を含むことが意図されることを理解するであろう。
【0147】
上のアルキルラジカルについて記載される置換基と同様に、アリールおよびヘテロアリール基に対する例となる置換基(ならびにそれらの二価の誘導体)は、変化に富んでおり、例えば、芳香族環系上のゼロから自由原子価(open valences)の総数の範囲の数の、ハロゲン、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、−OR
’、−NR
’R
’’、−SR
’、−ハロゲン、−SiR
’R
’ ’R
’ ’ ’、−OC(O)R
’、−C(O)R
’、−CO
2R
’、−C(O)NR
’R
’’、−OC(O)NR
’R
’ ’、−NR
’ ’C(O)R
’、−NR
’−C(O)NR
’’R
’ ’ ’、−NR”C(O)OR
’、−NR−C(NR
’R
’ ’R
’’ ’)=NR
’ ’ ’ ’、−NR−C(NR
’R
’ ’)=NR
’ ’’、−S(O)R
’、−S(O)
2R
’、−S(O)
2NR
’R
’’、−NRSO
2R
’、−CNおよび−NO
2、−R
’、−N
3、−CH(Ph)
2、フルオロ(C
1−C
4)アルコキソ、ならびにフルオロ(C
1−C
4)アルキルから選択され、式中、R
’、R”,R”
’、およびR”“は、好ましくは水素、置換または非置換アルキル、置換または非置換ヘテロアルキル、置換または非置換シクロアルキル、置換または非置換ヘテロシクロアルキル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールから独立して選択される。例えば、本発明の阻害剤が、1個を超えるR基を含むとき、R基の各々は独立して選択され、各R
’、R
’’,R
’ ’ ’、およびR
’ ’ ’ ’基も、これらの基のうちの1個を超える基が存在するとき、同様に独立して選択される。
【0148】
本明細書で使用されるとき、−S(O)
(0−2)−の文脈における0〜2は、0、1、および2の整数である。
【0149】
アリール環またはヘテロアリール環の隣接した原子上の置換基のうちの2個は任意に、式−T−C(O)−(CRR
’)
q−U−の環を形成してもよく、式中、TおよびUは独立して、−NR−、−O−、−CRR
’−、または単結合であり、qは、0〜3の整数である。代替的に、アリール環またはヘテロアリール環の隣接した原子上の置換基のうちの2個は任意に、式−A−(CH
2)
r−B−の置換基で置換されてもよく、式中、AおよびBは独立して、−CRR
’−、−O−、−NR−、−S−、−S(O)−、−S(O)
2−、−S(O)
2NR
’−、または単結合であり、rは、1〜4の整数である。そのようにして形成された新たな環の単結合のうちの1つは任意に、二重結合で置換されてもよい。代替的に、アリール環またはヘテロアリール環の隣接した原子上の置換基のうちの2個は任意に、式−(CRR
’)
s−X
’−(C
’’R
’ ’ ’)
d−の置換基で置換されてもよく、式中、sおよびdは独立して、0〜3の整数であり、X
’は、−O−、−NR
’−、−S−、−S(O)−、−S(O)
2−、または−S(O)
2NR
’−である。置換基R、R
’、R
’’、およびR
’ ’ ’は、好ましくは独立して、水素、置換または非置換アルキル、置換または非置換シクロアルキル、置換または非置換ヘテロシクロアルキル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールから選択される。
【0150】
別途定めのない限り、本明細書に描写される構造はまた、1個以上の同位体濃縮した原子の存在においてのみ異なる、化合物を含むことが意図される。例えば、ジュウテリウムもしくはトリチウムによる水素の置換、または
13C−濃縮もしくは
14C濃縮炭素による炭素の置換を除いて、本構造を有する化合物が、本発明の範囲内にある。
【0151】
本発明の化合物はまた、かかる化合物を構成する原子のうちの1個以上において、非天然の割合の原子の同位体を含有してもよい。例えば、化合物は、例えば、トリチウム(
3H)、ヨウ素−125(
125I)、または炭素−14(
14C)等の放射性同位体で放射標識されてもよい。本発明の化合物の全ての同位体変形は、放射性であってもなくても、本発明の範囲内に包含される。
【0152】
治療レジメン
本発明は、一態様において、対象に、第1の薬剤、およびmTor阻害剤である第2の薬剤を投与することを含む、治療レジメンを提供し、その第1および第2の薬剤は、投薬スケジュールに従って、第1の薬剤および第2の薬剤が相互に3、6、8、10、または12時間以内に投与されないように投与される。第1の薬剤は、本明細書に記載される任意の第1の薬剤の、単独または1つ以上の他のかかる第1の薬剤と組み合わせたもののいずれかであり得る。mTOR阻害剤は、本明細書に記載される任意のmTOR阻害剤の、単独または1つ以上の他のmTOR阻害剤と組み合わせたもののいずれかであり得る。
【0153】
幾つかの実施形態において、mTOR阻害剤は、第1の薬剤の投与に続く時点で投与される。しかしながら、より後の時点での投与は、第1の薬剤およびmTOR阻害剤の両方を含む組成物の投与をも含み、その場合、そのmTOR阻害剤が、第1の薬剤に対して遅延放出のために製剤化されるか、または第1の薬剤が、mTOR阻害剤に対して遅延放出のために製剤化される。幾つかの実施形態において、第1の薬剤およびmTOR阻害剤の両方を含む組成物は、大部分の第1の薬剤(例えば少なくとも60%、70%、80%、85%、90%、95%、99%、またはそれを超える)の活性化合物としての放出後に、大部分のmTOR阻害剤(例えば少なくとも60%、70%、80%、85%、90%、95%、99%、またはそれを超える)を活性化合物として放出する。幾つかの実施形態において、第1の薬剤は、mTOR阻害剤の投与前にかつそれと別個に投与される。幾つかの実施形態において、mTOR阻害剤は、第1の薬剤の投与の約3もしくは約3超、約4もしくは約4超、約5もしくは約5超、約6もしくは約6超、約7もしくは約7超、約8もしくは約8超、約9もしくは約9超、約10もしくは約10超、約11もしくは約11超、約12もしくは約12超、約13もしくは約13超、約14もしくは約14超、約15もしくは約15超、約16もしくは約16超、約17もしくは約17超、約18もしくは約18超、約19もしくは約19超、約20もしくは約20超、約21もしくは約21超、約22もしくは約22超、約23もしくは約23超、約24もしくは約24超、約30もしくは約30超、約36もしくは約36超、約42もしくは約42超、約48もしくは約48超、約72もしくは約72超、またはそれを超える時間後に投与される。幾つかの実施形態において、mTOR阻害剤は、第1の薬剤の投与の約1もしくは約1超、約2もしくは約2超、約3もしくは約3超、約4もしくは約4超、約5もしくは約5超、約6もしくは約6超、約7もしくは約7超、約8もしくは約8超、約9もしくは約9超、約10もしくは約10超、またはそれを超える日数後に投与される。幾つかの実施形態において、mTOR阻害剤は、第1の薬剤の投与の約1もしくは約1超、約2もしくは約2超、約3もしくは約3超、約4もしくは約4超、約5もしくは約5超、約6もしくは約6超、またはそれを超える週間後に投与される。
【0154】
幾つかの実施形態において、第1の薬剤および/またはmTOR阻害剤は、対象に、1回を超えて投与される。幾つかの実施形態において、第1の薬剤は、1回以上(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、またはそれを超える回数)、1、2、3、4、5、6、7日、またはそれを超える日数毎に(例えば、毎日、隔日、7日毎に)投与され、その第1の薬剤の投与の1回以上に続いて、mTOR阻害剤の1回以上(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、またはそれを超える回数)の投与が、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、30、36、42、48、72、もしくはそれを超える時間または本明細書に別途記載される時間等の任意の所望される時間的間隔をおいて行われる。幾つかの実施形態において、第1の薬剤は、1回以上(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、またはそれを超える回数)、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12週、またはそれを超える週毎に(例えば、週の1、2、3、4、5、6、および/または7日目の投与(連日であっても、なくてもよい))投与され、その第1の薬剤の投与の1回以上に続いて、mTOR阻害剤の1回以上(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、またはそれを超える回数)の投与が、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、30、36、42、48、72時間、もしくはそれを超える時間または本明細書に別途記載される時間等の任意の所望される時間的間隔をおいて行われる。幾つかの実施形態において、本明細書に記載されるもの等の、mTOR阻害剤の少なくとも1回の投与が第1の薬剤の少なくとも1回の投与に後続する、第1の薬剤の1回以上の投与およびmTOR阻害剤の1回以上の投与を含む、所与の投薬スケジュールは、毎日、毎週、隔週、毎月、隔月、毎年、毎半期、または医療専門家によって決定され得る任意の他の期間に基づいて反復されてもよい。反復される投薬スケジュールは、スケジュールの開始時に決定される固定の一定期間にわたって反復されてもよく、検出可能な病変組織の存在における低減(例えば、少なくとも50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、または100%の低減)のレベル等の治療効果の測定に基づいて終了されても、延長されても、あるいは調整されてもよく、または医療専門家によって決定される任意の他の理由のために終了されても、延長されても、あるいは調整されてもよい。
【0155】
幾つかの実施形態において、第1の薬剤、mTOR阻害剤、および/または本発明の任意の追加の治療的化合物は、複数回用量で投与される。投薬は、1日当たり約1回、2回、3回、4回、5回、6回、または7回以上であってもよい。投薬は、1カ月に1回、2週間に1回、週1回、または1日おきに1回であってもよい。幾つかの実施形態において、第1の薬剤を投与し、続いてmTOR阻害剤を1回以上投与する周期は、約6、10、14、28日間、2ヶ月間、6ヶ月間、または1年間を超えて反復される。幾つかの場合において、第1の薬剤を投与し、続いてmTOR阻害剤を1回以上投与することを含む投薬周期の反復は、必要な限り継続される。
【0156】
本発明の併用治療の投与は、必要な限り継続されてもよい。幾つかの実施形態において、本発明の第1の薬剤および/またはmTOR阻害剤は、1、2、3、4、5、6、7、14、または28日間を超えて投与され、そのmTOR阻害剤の投与は、第1の薬剤の投与に後続する。幾つかの実施形態において、本発明の第1の薬剤および/またはmTOR阻害剤は、28、14、7、6、5、4、3、2、または1日間未満にわたって投与され、そのmTOR阻害剤の投与は、第1の薬剤の投与に後続する。幾つかの実施形態において、本発明の第1の薬剤および/またはmTOR阻害剤は、継続ベースで慢性的に、例えば、慢性効果のある治療のために投与され、そのmTOR阻害剤の投与は、第1の薬剤の投与に後続する。
【0157】
幾つかの実施形態において、投薬スケジュールは、mTOR阻害剤である第2の薬剤の1、2、3、4、または5日間にわたる投与、および第1の薬剤の1、2、3、4、または5日間にわたる投与を含む、第1の周期により開始する。例えば、第1の周期は、第2の薬剤を3日間、続いて第1の薬剤の投与を4日間行うことにより開始する。周期は、必要に応じて、2、3、4、5、6、7回、またはそれを超える回数反復されてもよい。代替的に、投薬スケジュールは、第1の薬剤の1、2、3、4、または5日間にわたる投与を含む第1の周期により開始し、第2の薬剤1、2、3、4、または5日間にわたるの投与により継続する。例えば、第1の周期は、第1の薬剤の投与を4日間、続いて第2の薬剤の投与を3日間行うことにより開始する。周期は、必要に応じて、2、3、4、5、6、7回、またはそれを超える回数反復されてもよい。
【0158】
本明細書で使用されるとき、本明細書に記載される順序で投与される治療上有効量の第1の薬剤およびmTOR阻害剤の組み合わせは、第1の薬剤およびmTOR阻害剤の組み合わせを指し、この組み合わせは、本明細書に定義される、疾患治療を含むが、それらに限定されない意図される適用を達成するのに十分である。かかる治療を達成するための、治療上有効量の第1の薬剤および/またはmTOR阻害剤の組み合わせた使用が、この主題方法に包含される。また、意図される病状を治療するための、治療量より低い量の第1の薬剤および/またはmTOR阻害剤の組み合わせた使用も主題方法において企図される。組み合わせの個々の構成成分は、治療量より低い量で存在するが、意図される適用で、効果的な作用および/または低減された副作用を相乗的に生み出す。
【0159】
本明細書に記載される順序で投与される第1の薬剤およびmTOR阻害剤の量は、意図される適用(体外または体内)、または治療されている対象および病状、例えば、対象の体重および年齢、病状の重症度、投与様式等に応じて変動し得、それは当業者によって容易に決定することができる。
【0160】
第1の薬剤
主題方法において使用するのに好適な第1の薬剤は、多様な種類の分子から選択され得る。例えば、第1の薬剤は、単純なまたは複合の有機または無機分子、ペプチド、ペプチド模倣体、タンパク質(例えば、抗体)、リポソーム、またはポリヌクレオチド(例えば、低分子干渉RNA、マイクロRNA、アンチセンス、アプタマー、リボザイム、または三重ヘリックス)等の生物学的または化学化合物であり得る。主題方法において使用するのに好適な化学化合物の幾つかの例となるクラスは、下の節に詳述される。
【0161】
幾つかの実施形態において、第1の薬剤は、抗新生物剤である。かかる薬剤には、抗血管新生剤、シグナル伝達阻害剤、および抗増殖剤が含まれる。例えば、本発明の第1の薬剤は、タンパク質もしくは脂質キナーゼ活性、タンパク質もしくは脂質ホスファターゼ活性を標的とするまたは減少させる化合物、または抗血管新生化合物であってもよい。かかる化合物には、タンパク質チロシンキナーゼおよび/もしくはセリンおよび/もしくはスレオニンキナーゼ阻害剤、または脂質キナーゼ阻害剤、例えば、血小板由来成長因子−受容体(PDGFR)の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物等の、PDGFRの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物、特にPDGF受容体を阻害する化合物、例えば、N−フェニル−2−ピリミジン−アミン誘導体、例えば、イマチニブ、SU101、SU6668、およびGFB−111、アキシチニブ、パゾパニブ、スニチニブ、ソラフェニブ、トセラニブ);線維芽細胞成長因子−受容体(FGFR)の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物;インスリン様成長因子受容体I(IGF−IR)の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物等の、IGF−IRの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物、特に、国際公開第02/092599号に開示される化合物等もしくはOSI906等の、IGF−I受容体のキナーゼ活性を阻害する化合物、またはCP−751871、R1507、AVE1642、IMC−A12、AMG479、MK−0646、SCH717454、もしくはその成長因子等の、IGF−I受容体の細胞外ドメインを標的とする抗体;Trk受容体チロシンキナーゼファミリーの活性を標的化、低減、もしくは阻害する化合物、またはエフリンB4阻害剤;AxI受容体チロシンキナーゼファミリーの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物;Ret受容体チロシンキナーゼの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物;Kit/SCFR受容体チロシンキナーゼの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物、例えば、イマチニブ;c−Kit受容体チロシンキナーゼファミリーの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物等の、C−kit受容体チロシンキナーゼ−(PDGFRファミリーの一部)の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物、特にc−Kit受容体を阻害する化合物、例えば、イマチニブ;c−Ablファミリーメンバーおよびそれらの遺伝子融合産物の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物等の、c−Ablファミリーのメンバー、それらの遺伝子融合産物(例えば、BCR−AbIキナーゼ)および突然変異体の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物、例えば、N−フェニル−2−ピリミジン−アミン誘導体、例えば、イマチニブまたはニロチニブ(AMN107);PD180970;AG957;NSC 680410;ParkeDavis製のPD173955;またはダサチニブ(BMS−354825);タンパク質キナーゼC(PKC)のメンバー、およびセリン/スレオニンキナーゼのRafファミリー、MEK、SRC、JAK、FAK、PDK1、PKB/Aktのメンバー、Ras/MAPKファミリーメンバー、および/またはサイクリン−依存性キナーゼファミリー(CDK)のメンバーの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物、ならびに特に米国特許第5,093,330号に開示されるスタウロスポリン誘導体、例えば、ミドスタウリンが含まれるが、それらに限定されず、更なる化合物の例としては、例えば、UCN−01、サフィンゴール、BAY43−9006、ブリオスタチン1、ペリホシン;イルモフォシン(llmofosine);RO318220およびRO320432;GO6976;Isis3521;LY333531/LY379196;国際公開第00/09495号に開示される化合物等のイソキノリン(isochinoline)化合物;FTI;PD184352またはQAN697(P13K阻害剤)またはAT7519(CDK阻害剤);イマチニブメシル酸塩(GLEEVEC)またはチルホスチンを含むタンパク質−チロシンキナーゼ阻害剤の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物等の、タンパク質−チロシンキナーゼ阻害剤の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物が挙げられる。チルホスチンは、好ましくは低分子量(Mr<1500)化合物、またはその薬学的に許容される塩、特にベンジリデンマロニトリルクラスまたはS−アリールベンゼンマロニトリルもしくは二基質キノリンクラスクラスの化合物から選択される化合物、更には特にチルホスチンA23/RG−50810;AG99;チルホスチンAG213;チルホスチンAG1748;チルホスチンAG490;チルホスチンB44;チルホスチンB44(+)鏡像異性体;チルホスチンAG555;AG494;チルホスチンAG556、AG957、およびアダホスチン(4−{[(2,5−ジヒドロキシフェニル)メチル]アミノ}−安息香酸アダマンチルエステル;NSC680410、アダホスチン)からなる群から選択される任意の化合物である。
【0162】
抗血管新生剤である第1の薬剤には、受容体型チロシンキナーゼ阻害剤が含まれる。受容体型チロシンキナーゼは、実例として、Her1/EGFRである。かかる場合において、本発明において使用するための第1の薬剤には、エルロチニブ、ゲフィチニブ、およびバンデタニブが含まれる。幾つかの実施形態において、受容体型チロシンキナーゼ阻害剤は、アファチニブ、ラパチニブ、およびネラチニブを含むが、それらに限定されない、HER2/neuの阻害剤である。
【0163】
幾つかの実施形態において、第1の薬剤は、C−kitまたはPDGFRを含むクラスIII受容体型チロシンキナーゼの阻害剤である。実例として、第1の薬剤は、アキシチニブ、パゾパニブ、スニチニブ、ソラフェニブ、またはトセラニブである。他の実施形態において、第1の薬剤は、アキシチニブ、セジラニブ、パゾパニブ、レゴラフェニブ、セマクサニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、トセラニブ、またはバンデタニブ等の、VEGFRの阻害剤である。
【0164】
さらに他の実施形態において、第1の薬剤は、非受容体型チロシンキナーゼ阻害剤である。例えば、第1の薬剤は、bcr−abl阻害剤(ダサチニブ(dasatnib)、イマチニブ、およびニロチニブを含む)、Src阻害剤(ボスチニブを含む)、Janusキナーゼ2阻害剤(レスタウルチニブを含む)、またはEML4−ALK阻害剤(レスタウルチニブを含む)である。
【0165】
MMP−2(マトリックス−メタロプロテアーゼ2)阻害剤、MMP−9(マトリックス−メタロプロテアーゼ9)阻害剤、およびCOX−2(シクロオキシゲナーゼ2)阻害剤等の抗血管新生剤を、本明細書に記載される本発明の方法および薬学的組成物と併用することができる。有用なCOX−2阻害剤の例としては、CELEBREX(商標)(アレコキシブ)、バルデコキシブ、およびロフェコキシブが挙げられる。有用なマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤の例は、国際公開第96/33172号(1996年10月24日公開)、国際公開第96/27583号(1996年3月7日公開)、欧州特許出願第97304971.1号(1997年7月8日出願)、欧州特許出願第99308617.2号(1999年10月29日出願)、国際公開第98/07697号(1998年2月26日公開)、国際公開第98/03516号(1998年1月29日公開)、国際公開第98/34918号(1998年8月13日公開)、国際公開第98/34915号(1998年8月13日公開)、国際公開第98/33768号(1998年8月6日公開)、国際公開第98/30566号(1998年7月16日公開)、欧州特許公開第606,046号(1994年7月13日公開)、欧州特許公開第931,788号(1999年7月18日公開)、国際公開第90/05719号(1990年5月31日公開)、国際公開第99/52910号(1999年10月21日公開)、国際公開第99/52889号(1999年10月21日公開)、国際公開第99/29667号(1999年6月17日公開)、PCT国際出願第PCT/IB98/01113号(1998年7月21日出願)、欧州特許出願第99302232.1号(1999年3月25日出願)、英国特許出願第9912961.1号(1999年6月3日出願)、米国仮出願第60/148,464号(1999年8月12日出願)、米国特許第5,863、949号(1999年1月26日発行)、米国特許第5,861,510号(1999年1月19日発行)、および欧州特許公開第780,386号(1997年6月25日公開)に記載され、それらの全ては参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。幾つかの実施形態において、MMP−2およびMMP−9阻害剤は、MMP−1を阻害する活性をほとんどまたは全く有しないか、あるいはその他のマトリックス−メタロプロテアーゼ(すなわち、MAP−1、MMP−3、MMP−4、MMP−5、MMP−6、MMP−7、MMP−8、MMP−10、MMP−11、MMP−12、およびMMP−13)と比べて、MMP−2および/またはAMP−9を選択的に阻害する。本発明において有用なMMP阻害剤の幾つかの具体的な例は、AG−3340、RO32−3555、およびRS13−0830である。
【0166】
幾つかの実施形態において、抗新生物剤は、化学療法剤は、有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、インターカレート抗生物質、成長因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生体応答修飾物質、抗ホルモン剤、血管新生阻害剤、免疫療法剤、アポトーシス促進剤、および抗アンドロゲン薬からなる群から選択される。非限定的な例としては、化学療法剤、細胞傷害性薬剤、ならびにタイケルブ/タイバーブ(ラパチニブ)、グリベック(イマチニブメシル酸塩)、ベルケード(ボルテゾミブ)、カソデックス(ビカルタミド)、イレッサ(ゲフィチニブ)、およびアドリアマイシン等の非ペプチド小分子、ならびに多くの化学療法剤が挙げられる。化学療法剤の非限定的な例としては、チオテパおよびシクロスホスファミド(CYTOXAN(商標))等のアルキル化剤;ブスルファン、イムプロスルファン、およびピポスルファン等のスルホン酸アルキル;ベンゾドーパ、カルボクオン、メツレドーパ(meturedopa)、およびウレドーパ(uredopa)等のアジリジン;アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホラミド(trietylenephosphoramide)、トリエチレンチオホスホラミド、およびトリメチローロメラミン(trimethylolomelamine)を含むエチレンイミンおよびメチルアメラミン(methylamelamines);クロラムブシル、クロルナファジン、コロホスファミド(cholophosphamide)、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノブエンビキン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロフォスファミド、ウラシルマスタード等の窒素マスタード類;カルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、ラニムスチン等のニトロソ尿素類;オキサザフォスフォリン類;ニトロソ尿素類;トリアゼン類;アクラシノマイシン類、アクチノマイシン、アントラマイシン(anthramycin)、アザセリン、ブレオマイシン類、カクチノマイシン、カリケアマイシン、カラビシン、カルミノマイシン、カルジノフィリン、カソデックス(商標)、クロモマイシン類、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ドキソルビシン、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン類、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン類、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、クエラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシンを含む、アントラサイクリン類、アクチノマイシン類、およびブレオマイシン類等の抗生物質;メトトレキサートおよび5−フルオロウラシル(5−FU)等の代謝拮抗剤;デノプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキセート等の葉酸類似体;フルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン等のプリン類似体;アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン等のピリミジン類似体、カルステロン、ドロモスタノロンプロピオネート、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトン等のアンドロゲン;アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン等の抗副腎物質(anti−adrenal);フロリン酸等の葉酸補充物質;アセグラトン;アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸;アムサクリン;ベストラブシル;ビサントレン;エダトラキサート;デホファミン(defofamine);デメコルシン;ジアジクオン;エルホミチン(elfomithine);酢酸エリプチニウム;エトグルシド;硝酸ガリウム;ヒドロキシ尿素;レンチナン;ロニダミン;ミトグアゾン;ミトキサントロン;モピダモール;ニトラクリン;ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ポドフィリン酸;2−エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK.R(商標);ラゾキサン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トリアジクオン;2,2’,2’’−トリクロロトリエチルアミン;ウレタン;ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン;アラビノシド(「Ara−C」);シクロホスファミド;チオテパ;タキサン、例えば、パクリタキセル(タキソール(商標)、Bristol−Myers Squibb Oncology、Princeton、N.J.)およびドセタキセル(タキソテール(商標)、Rhone−Poulenc Rorer、Antony、France);レチノイン酸;エスペラマイシン類;カペシタビン;ゲムシタビン、ならびに上記のいずれかの薬学的に許容される塩、酸、または誘導体が挙げられる。また、好適な化学療法細胞調整剤として、例えばタモキシフェン(ノルバデックス(商標))、ラロキシフェン、アロマターゼ阻害性4(5)−イミダゾール、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY 117018、オナプリストン、およびトレミフェン(フェアストン)を含む抗エストロゲン薬;ならびにフルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド、およびゴセレリン等の抗アンドロゲン薬等の、腫瘍へのホルモン作用を制御または阻害するように作用する抗ホルモン剤;クロランブシル;ゲムシタビン;6−チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキサート;シスプラチンおよびカルボプラチン等の白金または白金類似体および錯体;パクリタキセルおよびドセタキセルを含むジテルペノイド類、またはビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンフルニン、ビンデシン、およびビノレルビンを含むビンカアルカロイド類等の微小管阻害薬;エトポシド(VP−16);イホスファミド;マイトマイシンC;ミトキサントロン;ビンクリスチン;ビノレルビン;ナベルビン;ノバントロン;テニポシド;ダウノマイシン;アミノプテリン;キセロダ;イバンドロネート;カンプトテシン類(例えば、カンプトテシン−11)、トポテカン、イリノテカン、およびエピポドフィロトキシンを含むトポイソメラーゼIおよびII阻害剤;トポイソメラーゼ阻害剤RFS2000;エポチロンAまたはB;ジフルオロメチルオルニチン(DMFO);ヒストンデアセチラーゼ阻害薬;細胞分化プロセスを誘導する化合物;ゴナドレリンアゴニスト;メチオニンアミノペプチダーゼ阻害剤;タンパク質または脂質キナーゼ活性を標的化/低減する化合物;タンパク質または脂質ホスファターゼの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物;抗アンドロゲン薬;ビスホスホネート;生体応答修飾物質;抗増殖性抗体;ヘパラナーゼ阻害剤;Ras発癌性アイソフォームの阻害剤;テロメラーゼ阻害剤;プロテアソーム阻害剤;血液系腫瘍の治療に使用される化合物;Flt−3の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物;Hsp90阻害剤;テモゾロミド(TEMODAL(登録商標));Conforma Therapeutics製の17−AAG(17−アリルアミノゲルダナマイシン、NSC330507)、17−DMAG(17−ジメチルアミノエチルアミノ−17−デメトキシ−ゲルダナマイシン、NSC707545)、IPI−504、CNF1010、CNF2024、CNF1010等のHsp90阻害剤;テモゾロミド(TEMODAL(登録商標));GlaxoSmithKline製のSB715992もしくはSB743921、またはCombinatoRx製のペンタミジン/クロルプロマジン等のキネシンスピンドルタンパク質阻害剤;Array PioPharma製のARRY142886、AstraZeneca製のAZD6244、Pfizer製のPD181461もしくはPD0325901等のMEK阻害剤、ロイコボリン、EDG結合剤、抗白血病化合物、リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤、S−アデノシルメチオニンデカルボキシラーゼ阻害剤、抗増殖性抗体、あるいは他の化学療法化合物も含まれる。所望される場合、本発明の化合物または薬学的組成物は、ハーセプチン(登録商標)、アバスチン(登録商標)、アービタックス(登録商標)、リツキサン(登録商標)、タキソール(登録商標)、アリミデックス(登録商標)、タキソテール(登録商標)、およびベルケード(登録商標)等の一般的に処方される抗癌薬と併用することができる。本発明の化合物と併用され得る化合物についての更なる情報は、下に提供される。
【0167】
プロテアソーム阻害剤には、プロテアソームの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物が含まれる。プロテアソームの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物には、例えば、ボルテゾミド(Velcade((商標)))およびMLN 341が含まれる。マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤(「MMP」阻害剤)には、コラーゲンペプチド模倣体および非ペプチド模倣体、テトラサイクリン誘導体、例えば、ヒドロキサメートペプチド模倣体阻害剤バチマスタット、およびその経口で生物学的に利用可能な類似体マリマスタット(BB−2516)、プリノマスタット(AG3340)、メタスタット(NSC 683551)BMS−279251、BAY 12−9566、TAA211、MMI270B、またはAAJ996が含まれるが、それらに限定されない。血液系腫瘍の治療において使用される化合物には、FMS様チロシンキナーゼ阻害剤、例えば、FMS様チロシンキナーゼ受容体(Flt−3R)の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物;インターフェロン、1−b−D−アラビノフランシルシトシン(arabinofuransylcytosine)(ara−c)、およびビスルファン(bisulfan);ならびにALK阻害剤、例えば、未分化リンパ腫キナーゼを標的とする、減少させる、または阻害する化合物が含まれるが、それらに限定されない。FMS様チロシンキナーゼ受容体(Flt−3R)の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物は特に、Flt−3R受容体キナーゼファミリーのメンバーを阻害する化合物、タンパク質、または抗体、例えば、PKC412、ミドスタウリン、スタウロスポリン誘導体、SU11248、およびMLN518である。
【0168】
Hsp90阻害剤には、Conforma Therapeutics製の17−AAG(17−アリルアミノゲルダナマイシン、NSC330507)、17−DMAG(17−ジメチルアミノエチルアミノ−17−デメトキシ−ゲルダナマイシン、NSC707545)、IPI−504、CNF1010、CNF2024、CNF1010;テモゾ−ロミド(TEMODAL(登録商標));GlaxoSmithKline製のSB715992もしくはSB743921、またはCombinatoRx製のペンタミジン/クロルプロマジン等のキネシンスピンドルタンパク質阻害剤;Array PioPharma製のARRY142886、AstraZeneca製のAZD6244、Pfizer製のPD181461等のMEK阻害剤、ロイコボリン、EDG結合剤、抗白血病化合物、リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤、S−アデノシルメチオニンデカルボキシラーゼ阻害剤、抗増殖性抗体、または他の化学療法化合物等の化合物が含まれる。
【0169】
ヒストンデアセチラーゼ阻害剤(または「HDAC阻害剤」)には、ヒストンデアセチラーゼを阻害する、および抗増殖性活性を持つ化合物が含まれる。これには、国際公開第02/22577号に開示される化合物、特にN−ヒドロキシ−3−[4−[[(2−ヒドロキシエチル)[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミド、N−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミド、およびそれらの薬学的に許容される塩が含まれる。それは更に、特にスベロイルアニリドヒドロキサム酸(SAHA)を含む。
【0170】
本発明の化合物と併用するためのビスホスホネートには、エチドロン(etridonic)酸、クロドロン酸、チルドロン酸、パミドロン酸、アレンドロン酸、イバンドロン酸、リセドロン酸、およびゾレドロン酸が含まれるが、それらに限定されない。
【0171】
本発明の方法はまた、上皮細胞成長因子受容体ファミリーの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物等の、受容体チロシンキナーゼの上皮細胞成長因子ファミリー(EGFR、ErbB2、ErbB3、ErbB4、ホモまたはヘテロ二量体として)およびそれらの突然変異体の活性を標的とする、減少させる、または阻害する第1の薬剤、特に、EGF受容体チロシンキナーゼファミリーのメンバー、例えば、EGF受容体、ErbB2、ErbB3、およびErbB4を阻害するか、またはEGFもしくはEGF関連リガンドに結合する化合物、タンパク質、もしくは抗体であり、特に、国際公開第97/02266号に一般的および具体的に開示される化合物、タンパク質、またはモノクローナル抗体、例えば、実施例39の化合物、あるいは欧州特許第0 564 409号、国際公開第99/03854号、欧州特許第0520722号、欧州特許第0 566 226号、欧州特許第0 787 722号、欧州特許第0 837 063号、米国特許第5,747,498号、国際公開第98/10767号、国際公開第97/30034号、国際公開第97/49688号、国際公開第97/38983号、および特に国際公開第96/30347号(例えば、CP358774として知られる化合物)、国際公開第96/33980号(例えば、化合物ZD1839)、および国際公開第95/03283号(例えば、化合物ZM105180)に一般的および具体的に開示される化合物、タンパク質、またはモノクローナル抗体;例えば、トラスツズマブ(ハーセプチン(商標))、セツキシマブ(アービタックス(商標))、イレッサ、タルセバ、OSI−774、Cl−1033、EKB−569、GW−2016、E1.1、E2.4、E2.5、E6.2、E6.4、E2.1 1、E6.3、またはE7.6.3、および国際公開第03/013541号に開示される7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン誘導体;ならびにc−Metの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物等の、c−Met受容体の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物、特にc−Met受容体のキナーゼ活性を阻害する化合物、あるいはc−Metの細胞外ドメインを標的とするか、またはHGFに結合する抗体と共に使用されてもよい。更なる抗血管新生化合物には、それらの活性に対する別の機序を有する、例えば、タンパク質または脂質キナーゼ阻害に無関係な化合物、例えば、サリドマイド(THALOMID)およびTNP−470が含まれる。
【0172】
非受容体キナーゼ血管新生阻害剤がまた、本発明の化合物と併せて有用であり得る。一般に血管新生は、erbB2およびEGFRの阻害剤が血管新生、主にVEGF発現を阻害することが示されていることから、erbB21EGFRシグナル伝達に関連する。したがって、非受容体チロシンキナーゼ阻害剤が、本発明の化合物と併用されてもよい。例えば、VEGFR(受容体チロシンキナーゼ)を認識しないが、リガンドに結合する抗VEGF抗体;血管新生を阻害するであろう小分子の阻害剤インテグリン(アルファvベータ3);エンドスタチンおよびアンギオスタチン(非RTK)もまた、開示される化合物と組み合わせて有用であることが判明し得る。(Bruns C J et al(2000),Cancer Res.,60:2926−2935、Schreiber A B,Winkler M E,and Derynck R.(1986),Science,232:1250−1253、Yen L et al.(2000),Oncogene 19:3460−3469を参照されたい)。
【0173】
タンパク質または脂質ホスファターゼの活性を標的とする、減少させる、または阻害する第1の薬剤には、例えば、ホスファターゼ1、ホスファターゼ2A、またはCDC25の阻害剤、例えば、オカダ酸またはその誘導体が含まれる。細胞分化プロセスを誘導する化合物は、例えば、レチノイン酸、α−、γ−、もしくはδ−トコフェロール、またはα−、γ−、もしくはδ−トコトリエノールである。シクロオキシゲナーゼ阻害剤には、例えば、Cox−2阻害剤、セレコキシブ(CELEBREX)、ロフェコキシブ(VIOXX)、エトリコキシブ、バルデコキシブ等の5−アルキル置換2−アリールアミノフェニル酢酸および誘導体、または5−アルキル−2−アリールアミノフェニル酢酸、例えば、5−メチル−2−(2
’−クロロ−6
’−フルオロアニリノ)フェニル酢酸、およびルミラコキシブが含まれるが、それらに限定されない。
【0174】
ヘパラナーゼ阻害剤である第1の薬剤には、PI−88を含むが、それらに限定されない、ヘパリン硫酸分解を標的とする、減少させる、または阻害する化合物が含まれる。生体応答修飾物質には、リンフォカインおよびインターフェロン、例えば、インターフェロンγが含まれる。Ras発癌性アイソフォームの阻害剤には、Rasの発癌性活性を標的とする、減少させる、または阻害するH−Ras、K−Ras、N−Ras、および他の化合物が含まれる。ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤には、例えば、L−744832、DK8G557、およびR115777(ザーネストラ)が含まれるが、それらに限定されない。
【0175】
テロメラーゼ阻害剤である第1の薬剤には、テロメラーゼの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物が含まれる。テロメラーゼの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物は、特にテロメラーゼ受容体を阻害する化合物、例えば、テロメスタチンである。メチオニンアミノペプチダーゼ阻害剤は、例えば、メチオニンアミノペプチダーゼの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物である。メチオニンアミノペプチダーゼの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物は、例えば、ベンガミドまたはその誘導体である。
【0176】
抗増殖性抗体である第1の薬剤には、トラスツズマブ(ハーセプチン(商標))、トラスツズマブ−DM1、アービタックス、ベバシズマブ(アバスチン(商標))、リツキシマブ(リツキサン(登録商標))、PRO64553(抗CD40)、および2C4抗体が含まれるが、それらに限定されない。抗体とは、例えば、それらが望ましい生物学的活性を示す限り、少なくとも2つの無傷の抗体、および抗体断片から形成される、無傷のモノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、多特異的抗体を意味する。
【0177】
本発明の化合物と併用するための抗白血病性化合物である第1の薬剤には、例えば、Ara−C、デオキシシチジンの2
’−アルファ−ヒドロキシリボース(アラビノシド)誘導体であるピリミジン類似体が含まれる。また、ヒポキサンチンのプリン類似体、6−メルカプトプリン(6−MP)、およびリン酸フルダラビンも含まれる。酪酸ナトリウムおよびスベロイルアニリドヒドロキサム酸(SAHA)等の、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物は、ヒストンデアセチラーゼとして知られる酵素の活性を阻害する。具体的なHDAC阻害剤には、MS275、SAHA、FK228(かつてのFR901228)、トリコスタチンA、および米国特許第6,552,065号に開示される化合物、特に、Λ/−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミド、またはその薬学的に許容される塩、およびΛ/−ヒドロキシ−3−[4−[(2−ヒドロキシエチル){2−(1/−/−インドール−3−イル)エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミド、またはその薬学的に許容される塩、例えば、乳酸塩が含まれる。
【0178】
ソマトスタチン受容体アンタゴニストである第1の薬剤には、オクトレオチド、およびSOM230(パシレオチド)等のソマトスタチン受容体を標的とする、治療する、または阻害する化合物が含まれる。腫瘍細胞損傷アプローチには、電離放射線、例えば、電磁線(X線およびガンマ線等)または粒子(アルファおよびベータ粒子等)のいずれかとして生じる電離放射線等のアプローチが含まれる。電離放射線は、放射線療法において提供されるが、それらに限定されず、当該技術分野で既知である。Hellman,Principles of Radiation Therapy,Cancer,in Principles and Practice of Oncology,Devita et al.,Eds.,4th Edition,Vol.1,pp.248−275(1993)を参照されたい。EDG結合剤には、リンパ球再循環現象を調節する、FTY720等の免疫抑制剤が含まれる。
【0179】
リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤である第1の薬剤には、フルダラビンおよび/またはシトシンアラビノシド(ara−C)、6−チオグアニン、5−フルオロウラシル、クラドリビン、6−メルカプトプリン(特にALLに対するara−Cと組み合わせて)、および/またはペントスタチンを含むが、それらに限定されないピリミジンまたはプリンヌクレオシド類似体が含まれる。リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤は、例えば、Nandy et al.,Acta Oncologica,Vol.33,No.8,pp.953−961(1994)に言及されるPL−1、PL−2、PL−3、PL−4、PL−5、PL−6、PL−7、またはPL−8等の、ヒドロキシ尿素または2−ヒドロキシ−1/−/−イソインドール−1,3−ジオン誘導体である。
【0180】
S−アデノシルメチオニンデカルボキシラーゼ阻害剤である第1の薬剤には、米国特許第5,461,076号に開示される化合物が含まれるが、それらに限定されない。
【0181】
また特に、国際公開第98/35958号に開示されるVEGFの化合物、タンパク質、もしくはモノクローナル抗体、例えば、1−(4−クロロアニリノ)−4−(4−ピリジルメチル)フタラジンもしくはその薬学的に許容される塩、例えば、コハク酸塩、または国際公開第00/09495号、国際公開第00/27820号、国際公開第00/59509号、国際公開第98/11223号、国際公開第00/27819号、および欧州特許第0 769 947号に開示されるもの;Prewett et al,Cancer Res,Vol.59,pp.5209−5218(1999)、Yuan et al.,Proc Natl Acad Sci U S A,Vol.93,pp.14765−14770(1996)、Zhu et al.,Cancer Res,Vol.58,pp.3209−3214(1998)、およびMordenti et al.,Toxicol Pathol,Vol.27,No.1,pp.14−21(1999)によって記載されるもの;国際公開第00/37502号および国際公開第94/10202号に開示されるもの;O
’Reilly et al.,Cell,Vol.79,pp.315−328(1994)によって記載されるアンジオスタチン(ANGIOSTATIN);O
’Reilly et al.,Cell,Vol.88,pp.277−285(1997)によって記載されるエンドスタチン(ENDOSTATIN);アンスラニル酸アミド;ZD4190;ZD6474;SU5416;SU6668;ベバシズマブ;あるいは抗VEGF抗体もしくは抗VEGF受容体抗体、例えば、rhuMAbおよびRHUFab、VEGFアプタマー、例えば、マクゴン(Macugon);FLT−4阻害剤、FLT−3阻害剤、VEGFR−2 IgGI抗体、アンジオザイム(RPI4610)、およびベバシズマブ(アバスチン(商標))も含まれる。
【0182】
アポトーシスを調節し得る他の化合物(例えば、BCL−2阻害剤)を第1の薬剤として使用することができる。
【0183】
白金配位錯体である第1の薬剤には、DNAと相互作用する非期特異的抗癌剤が含まれる。白金錯体は、腫瘍細胞に入り、アクア化を経、DNAとの鎖内および鎖間架橋を形成して、腫瘍に対して生物学的有害作用を引き起こす。白金配位錯体の例としては、シスプラチンおよびカルボプラチンが挙げられるが、それらに限定されない。シスプラチン、すなわちシス−ジアンミンジクロロ白金は、PLATINOL(登録商標)として、注射液として市販されている。シスプラチンは主に、転移性精巣および卵巣癌ならびに進行性膀胱癌の治療において適応がある。シスプラチンの主な用量制限副作用は、水和および利尿によって制御され得る腎毒性、および聴器毒性である。カルボプラチン、すなわち白金、ジアミン[1,1−シクロブタン−ジカルボキシレート(2−)−O,O
’]は、PARAPLATIN(登録商標))として、注射液として市販されている。カルボプラチンは主に、進行性卵巣癌の第1および第2選択治療において適応がある。骨髄抑制がカルボプラチンの用量制限毒性である。
【0184】
アルキル化剤である第1の薬剤には、非期抗癌特異的薬剤および強力な求電子剤が含まれる。典型的に、アルキル化剤は、アルキル化によって、リン酸塩、アミノ、スルフヒドリル、ヒドロキシル、カルボキシル、およびイミダゾール基等のDNA分子の求核性部分を通じてDNAに対する共有結合を形成する。かかるアルキル化は、核酸機能を撹乱して、細胞死を招く。アルキル化剤の例としては、シクロホスファミド、メルファラン、およびクロラムブシル等の窒素マスタード;ブスルファン等のアルキルスルホネート;カルムスチン等のニトロソ尿素類;およびダカルバジン等のトリアゼンが挙げられるが、それらに限定されない。シクロホスファミド、すなわち2−[ビス(2−クロロエチル)アミノ]テトラヒドロ−2H−1,3,2−オキサオキサザフォスフォリン2−オキシド一水和物は、注射液または錠剤として、CYTOXAN(登録商標)として市販されている。シクロホスファミドは、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、および白血病の治療において、単一薬剤として、または他の化学療法剤と組み合わせて適応がある。脱毛症、吐き気、嘔吐、白血球減少が、シクロホスファミドの最も一般的な用量制限副作用である。メルファラン、すなわち4−[ビス(2−クロロエチル)アミノ]−L−フェニルアラニンは、注射液または錠剤として、ALKERAN(登録商標)として市販されている。メルファランは、多発性骨髄腫および切除不可能な卵巣の上皮癌の一時緩和治療に適応がある。骨髄抑制がメルファランの最も一般的な用量制限副作用である。クロラムブシル、すなわち4−[ビス(2−クロロエチル)アミノ]ベンゼンブタン酸は、LEUKERAN(登録商標)錠剤として市販されている。クロラムブシルは、慢性リンパ性白血病、ならびにリンパ肉腫、巨大濾胞性リンパ腫、およびホジキン病等の悪性リンパ腫の一時緩和治療に適応がある。骨髄抑制がクロラムブシルの最も一般的な用量制限副作用である。ブスルファン、すなわち1,4−ブタンジオールジメタンスルホネートは、MYLERAN(登録商標)錠剤として市販されている。ブスルファンは、慢性骨髄性白血病の一時緩和治療に適応がある。骨髄抑制がブスルファンの最も一般的な用量制限副作用である。カルムスチン、すなわち1,3−[ビス(2−クロロエチル)−1−ニトロソ尿素は、凍結乾燥物質の単一バイアルとして、BiCNU(登録商標)として市販されている。カルムスチンは、単一薬剤として、または他の薬剤と組み合わせて、脳腫瘍、多発性骨髄腫、ホジキン病、および非ホジキンリンパ腫に対する一時緩和治療に適応がある。遅延性骨髄抑制がカルムスチンの最も一般的な用量制限副作用である。ダカルバジン、すなわち5−(3,3−ジメチル−1−トリアゼノ)−イミダゾール−4−カルボキサミドは、物質の単一バイアルとして、DTIC−Dome(登録商標)として市販されている。ダカルバジンは、転移性悪性黒色腫の治療に、およびホジキン病の第2選択治療のための他の薬剤と組み合わせて適応がある。吐き気、嘔吐、および食欲不振が、ダカルバジンの最も一般的な用量制限副作用である。
【0185】
抗腫瘍抗生物質である第1の薬剤には、DNAに結合またはインターカレートする非期特異的薬剤が含まれる。典型的に、かかる作用は、安定なDNA複合体または鎖切断をもたらし、それは核酸の通常の機能を攪乱して、細胞死を招く。抗腫瘍性抗生物質薬剤の例としては、ダクチノマイシン等のアクチノマイシン、ダウノルビシンおよびドキソルビシン等のアントラサイクリン(anthrocyclins);ならびにブレオマイシンが挙げられるが、それらに限定されない。アクチノマイシンDとしても知られるダクチノマイシンは、注射用形態で、COSMEGEN(登録商標)として市販されている。ダクチノマイシンは、ウィルムス腫瘍および横紋筋肉腫の治療に適応がある。吐き気、嘔吐、および食欲不振が、ダクチノマイシンの最も一般的な用量制限副作用である。ダウノルビシン、すなわち(8S−シス−)−8−アセチル−10−[(3−アミノ−2,3,6−トリデオキシ−α−L−リキソ−ヘキソピラノシル)オキシ]−7,8,9,10−テトラヒドロ−6,8,11−トリヒドロキシ−1−メトキシ−5,12ナフタセンジオンヒドロクロリドは、リポソーム注射用形態としてDAUNOXOME(登録商標)として、または注射剤としてERUBIDINE(登録商標)として市販されている。ダウノルビシンは、急性非リンパ性白血病および進行性HIV関連カポジ肉腫の治療において、寛解誘導に適応がある。骨髄抑制がダウノルビシンの最も一般的な用量制限副作用である。ドキソルビシン、すなわち(8S,10S)−10−[(3−アミノ−2,3,6−トリデオキシ−α−L−リキソ−ヘキソピラノシル)オキシ]−8−グリコロイル、7,8,9,10−テトラヒドロ−6,8,11−トリヒドロキシ−1−メトキシ−5,12ナフタセンジオンヒドロクロリドは、注射用形態としてRUBEX(登録商標)またはADRIAMYCIN RDF(登録商標)として、市販されている。ドキソルビシンは、主に急性リンパ芽球性白血病および急性骨髄芽球性白血病の治療に適応があるが、また、幾つかの固形腫瘍およびリンパ腫の治療においても有用な構成成分である。骨髄抑制がドキソルビシンの最も一般的な用量制限副作用である。ストレプトマイセス属(Streptomyces verticillus)の株から単離される細胞傷害性グリコペプチド抗生物質の混合物である、ブレオマイシンは、BLENOXANE(登録商標)として市販されている。ブレオマイシンは、扁平上皮癌、リンパ腫、および精巣癌の一時緩和治療として、単一薬剤として、または他の薬剤と組み合わせて適応がある。肺および皮膚毒性が、ブレオマイシンの最も一般的な用量制限副作用である。
【0186】
ホルモンおよびホルモン類似体である第1の薬剤は、ホルモンと、癌の成長および/または成長の欠如との間に関係がある癌を治療するために有用な化合物である。癌治療に有用なホルモンおよびホルモン類似体の例としては、悪性リンパ腫および小児急性白血病の治療に有用なプレドニゾンおよびプレドニゾロン等の副腎皮質ステロイド;副腎皮質癌およびエストロゲン受容体を含有するホルモン依存性乳癌の治療に有用なアミノグルテチミド、ログレチミド(roglethimide)、ピリドグルテチミド、トリロスタン、テストラクトン、ケトコナゾール、ボラゾール、ファドロゾール、アナストロゾール、レトラゾール(letrazole)、ホルメスタン、アタメスタン、およびエクセメスタン等のアミノグルテチミドおよび他のアロマターゼ阻害剤;ホルモン依存性乳癌および子宮内膜癌の治療に有用な酢酸メゲストロール等のプロゲストリン;前立腺癌および良性前立腺肥大の治療に有用な、フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、酢酸シプロテロン等のエストロゲン、アンドロゲン、および抗アンドロゲン、ならびにフィナステリドおよびデュタステリド等の5α−レダクターゼ;ホルモン依存性乳癌および他の感受性の高い癌の治療に有用な、フルベストラント、タモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、ヨードキシフェン等の抗エストロゲン、ならびに米国特許第5,681,835号、第5,877,219号、および第6,207,716号に記載されるもの等の選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERMS);ならびに前立腺癌の治療のための黄体形成ホルモン(LH)および/または卵胞刺激ホルモン(FSH)の放出を刺激するゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)およびその類似体、例えば、アバレリクス、ゴセレリン、酢酸ゴセレリン、およびルプロリド等のLHRHアゴニストおよびアンタゴニストが挙げられるが、それらに限定されない。SH2/SH3ドメインブロッカーは、PI3−K p85サブユニット、Srcファミリーキナーゼ、アダプター分子(Shc、Crk、Nck、Grb2)、およびRas−GAPを含む、多様な酵素またはアダプタータンパク質におけるSH2またはSH3ドメイン結合を攪乱する薬剤である。抗癌薬のための標的としてのSH2/SH3ドメインは、Smithgall,T.E.(1995),Journal of Pharmacological and Toxicological Methods.34(3)125−32で考察されている。セリン/スレオニンキナーゼの阻害剤には、キナーゼ(rafk)、マイトジェンまたは細胞外制御キナーゼ(MEK)、および細胞外制御キナーゼ(ERK)のブロッカーを含む、MAPキナーゼカスケードブロッカー;ならびにPKC(アルファ、ベータ、ガンマ、イプシロン、ミュー、ラムダ、イオタ、ゼータ)のブロッカーを含むタンパク質キナーゼCファミリーメンバーブロッカーが含まれる。IkBキナーゼファミリー(IKKa、IKKb)、PKBファミリーキナーゼ、aktキナーゼファミリーメンバー、およびTGFベータ受容体キナーゼ。かかるセリン/スレオニンキナーゼおよびその阻害剤は、Yamamoto,T.,Taya,S.,Kaibuchi,K.,(1999),Journal of Biochemistry.126(5)799−803、Brodt,P,Samani,A.,and Navab,R.(2000),Biochemical Pharmacology,60.1101−1107、Massague,J.,Weis−Garcia,F.(1996)Cancer Surveys.27:41−64、Philip,P.A.,and Harris,A.L.(1995),Cancer Treatment and Research.78:3−27,Lackey,K.et al Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters,(10),2000,223−226、米国特許第6,268,391号、およびMartinez−Iacaci,L.,et al,Int.J.Cancer(2000),88(1),44−52に記載される。
【0187】
また、ホスホリパーゼCブロッカーおよびミオイノシトール類似体等のミオ−イノシトールシグナル伝達阻害剤も、本発明の方法と共に使用するための対象となる。かかるシグナル阻害剤は、Powis,G.,and Kozikowski A.,(1994)New Molecular Targets for Cancer Chemotherapy ed.,Paul Workman and David Kerr,CRC press 1994,Londonに記載される。
【0188】
第1の薬剤として有用な別の阻害剤の群は、Ras癌遺伝子の阻害剤等のシグナル伝達経路阻害剤である。かかる阻害剤には、ファルネシルトランスフェラーゼ、ゲラニル−ゲラニルトランスフェラーゼ、およびCAAXプロテアーゼの阻害剤、ならびにアンチセンスオリゴヌクレオチド、リボザイム、および免疫療法が含まれる。かかる阻害剤は、野生型突然変異体rasを含有する細胞中のras活性化を遮断し、それによって抗増殖剤として作用することが示されている。Ras癌遺伝子阻害は、Scharovsky,O.G.,Rozados,V.R.,Gervasoni,S.I.Matar,P.(2000),Journal of Biomedical Science.7(4)292−8、Ashby,M.N.(1998),Current Opinion in Lipidology.9(2)99−102、およびBioChim.Biophys.Acta,(19899)1423(3):19−30で考察されている。
【0189】
自己免疫疾患の治療については、主題の治療方法を、Enbrel(登録商標)、Remicade(登録商標)、Humira(登録商標)、Avonex(登録商標)、およびRebif(登録商標)を含むが、それらに限定されない一般的な処方薬と共に実施することができる。呼吸器疾患の治療については、主題の治療方法を、Xolair(登録商標)、Advair(登録商標)、Singulair(登録商標)、およびSpiriva(登録商標)を含むが、それらに限定されない一般的な処方薬と共に実施することができる。
【0190】
mTOR阻害剤化合物
本発明において使用するためのmTOR阻害剤は、当該技術分野で既知である任意のmTOR阻害剤であり得、患者に投与されると、患者においてmTORの阻害をもたらす、任意の化学実体を含むことができる。mTOR阻害剤は、ATP結合部位における競合、mTORキナーゼの触媒部位の他の箇所における競合、非競合的阻害、不可逆的阻害(例えば、共有結合的タンパク質修飾)、または他のタンパク質サブユニットもしくは結合タンパク質と、mTORキナーゼとの相互作用の、mTORキナーゼ活性の阻害をもたらす方式での調節(例えば、mTORと、FKBP12、GβL、(mLST8)、RAPTOR(mKOG1)、またはRICTOR(mAVO3)との相互作用の調節)を含む、任意の生化学的機構によってmTORを阻害し得る。mTOR阻害剤の具体的な例としては、ラパマイシン;他のラパマイシンマクロライド、またはラパマイシン類似体、誘導体、もしくはプロドラッグ;RAD001(エベロリムスとしても知られる、RAD001は、米国特許第5,665,772号に開示される、アルキル化ラパマイシン(40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシンである);Novartis);CCI−779(テムシロリムスとしても知られる、CCI−779は、米国特許第5,362,718号に開示される、ラパマイシンのエステル(3−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピオン酸との42−エステル)である;Wyeth);AP23573またはAP23841(Ariad Pharmaceuticals);ABT−578(40−エピ−(テトラゾリル)−ラパマイシン;Abbott Laboratories);KU−0059475(Kudus Pharmaceuticals);およびTAFA−93(ラパマイシンプロドラッグ;Isotechnika)が挙げられる。当該技術分野で既知のラパマイシン類似体および誘導体の例としては、米国特許第6,329,386号、第6,200,985号、第6,117,863号、第6,015,815号、第6,015,809号、第6,004,973号、第5,985,890号、第5,955,457号、第5,922,730号、第5,912,253号、第5,780,462号、第5,665,772号、第5,637,590号、第5,567,709号、第5,563,145号、第5,559,122号、第5,559,120号、第5,559,119号、第5,559,112号、第5,550,133号、第5,541,192号、第5,541,191号、第5,532,355号、第5,530,121号、第5,530,007号、第5,525,610号、第5,521,194号、第5,519,031号、第5,516,780号、第5,508,399号、第5,508,290号、第5,508,286号、第5,508,285号、第5,504,291号、第5,504,204号、第5,491,231号、第5,489,680号、第5,489,595号、第5,488,054号、第5,486,524号、第5,486,523号、第5,486,522号、第5,484,791号、第5,484,790号、第5,480,989号、第5,480,988号、第5,463,048号、第5,446,048号、第5,434,260号、第5,411,967号、第5,391,730号、第5,389,639号、第5,385,910号、第5,385,909号、第5,385,908号、第5,378,836号、第5,378,696号、第5,373,014号、第5,362,718号、第5,358,944号、第5,346,893号、第5,344,833号、第5,302,584号、第5,262,424号、第5,262,423号、第5,260,300号、第5,260,299号、第5,233,036号、第5,221,740号、第5,221,670号、第5,202,332号、第5,194,447号、第5,177,203号、第5,169,851号、第5,164,399号、第5,162,333号、第5,151,413号、第5,138,051号、第5,130,307号、第5,120,842号、第5,120,727号、第5,120,726号、第5,120,725号、第5,118,678号、第5,118,677号、第5,100,883号、第5,023,264号、第5,023,263号、および第5,023,262号に記載される化合物が挙げられ、それらの全ては参照により本明細書に組み込まれる。ラパマイシン誘導体はまた、例えば、国際公開第94/09010号、国際公開第95/16691号、国際公開第96/41807号、または国際公開第99/15530号にも開示され、それは参照により本明細書に組み込まれる。かかる類似体および誘導体には、32−デオキソラパマイシン、16−ペンタ−2−イニルオキシ−32−デオキソラパマイシン、16−ペンタ−2−イニルオキシ−32(SまたはR)−ジヒドロ−ラパマイシン、16−ペンタ−2−イニルオキシ−32(SまたはR)−ジヒドロ−40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン、40−0−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン、32−デオキソラパマイシン、および16−ペンタ−2−イニルオキシ−32(S)−ジヒドロ−ラパマイシンが含まれる。ラパマイシン誘導体にはまた、いわゆるラパログ、例えば、国際公開第98/02441号および国際公開第01/14387号に開示されるようなもの(例えば、AP23573、AP23464、AP23675またはAP23841)が含まれる。ラパマイシン誘導体の更なる例としては、バイオリムス−7またはバイオリムス−9(BIOLIMUS A9((商標)))(Biosensors International,Singapore)の名称の下に開示されるものがある。上のラパマイシン類似体または誘導体のうちのいずれも、上の参考文献に記載される手順によって容易に調製され得る。
【0191】
本明細書に記載される本発明において有用なmTOR阻害剤の追加の例としては、米国第7700594号におよび米国第7651687号に開示され、特許請求されるもの、つまりmTORC1キナーゼおよびmTORC2キナーゼの両方に結合し、それらを直接阻害することによってmTORを阻害する一連の化合物が挙げられる。同様の結果は、構造が本明細書に開示されるもの等の、mTORC1キナーゼおよびmTORC2キナーゼの両方に結合し、それらを直接阻害することによってmTORを阻害する、いずれの化合物によっても得ることができる。追加のかかる化合物は、mTORC1およびmTORC2複合体のラプタータンパク質またはリクタータンパク質のいずれかに特異的な抗体による免疫沈降キナーゼアッセイを使用して、それらのmTORC1キナーゼ活性およびmTORC2キナーゼ活性の両方を阻害する能力を決定することによって、容易に特定することができる(かかるアッセイの例については、Jacinto,E.et al.(2004)NatureCell Biol.6(11):1122−1128を参照されたい)。また、例えば、Fan,Q−W et al(2006)Cancer Cell 9:341−349 and Knight,Z.A.et al.(2006)Cell 125:733−747に記載される化合物PI−103等の、二重PI3K/mTORキナーゼ阻害剤であるmTOR阻害剤も、本明細書に記載される本発明において有用である。
【0192】
幾つかの実施形態において、mTOR阻害剤のmTORを阻害する能力は、IC50値を単位として表される。本明細書で使用されるとき、「IC50」という用語は、生物学的または生化学的機能を阻害することにおける、阻害剤の最大半量の阻害濃度を指す。この定量測定は、所与の生物学的プロセス(またはプロセスの構成成分、すなわち酵素、細胞、細胞受容体、もしくは微生物)を半分だけ阻害するために、特定の阻害剤のうちのどれほどが必要とされるかを示す。換言すると、それは、物質の最大半量(50%)の阻害濃度(IC)(50%IC、またはIC50)である。EC50は、体内で50%の最大効果を得るために要求される、血漿中濃度を指す。
【0193】
IC50の決定は、用量−反応曲線を決定および構築し、アゴニスト活性を反転させることに対する阻害剤の異なる濃度の効果を検査することによって、下すことができる。これらの決定を下すのに有用な体外アッセイは、「体外キナーゼアッセイ」と称される。
【0194】
幾つかの実施形態において、体外キナーゼアッセイは、リン酸供与体としての標識ATPの使用、およびキナーゼ反応に続いて、基質ペプチドが適切なフィルター上に捕捉されることを含む。未反応の標識ATPおよび代謝産物は、トリクロロ酢酸沈殿および広範囲の洗浄を伴う種々の技法によって、放射性ペプチド基質から分離される。複数の正電荷性残基の添加により、ホスホセルロース紙上での捕捉、続いて洗浄が可能となる。基質ペプチド中に組み込まれる放射能は、シンチレーション計数によって検出される。このアッセイは、比較的単純で、適度に感受性であり、ペプチド基質は、アッセイ要件を満たすために、配列および濃度の両方の点で調整することができる。他の例となるキナーゼアッセイは、米国特許第5,759,787号および米国出願第12/728,926号に詳述され、それらの両方は参照により本明細書に組み込まれる。
【0195】
主題方法において利用されるmTOR阻害剤は、典型的に標的分子に対して高選択的である。一態様では、mTOR阻害剤は、mTORC1およびmTORC2の両方に結合し、それらを直接阻害する。かかる能力は、当該技術分野で既知のまたは本明細書に記載される任意の方法を使用して、確認することができる。例えば、mTorC1および/またはmTorC2活性の阻害は、PI3K/Akt/mTor経路のシグナル伝達の低減によって決定することができる。多種多様な読み出し情報を利用して、かかるシグナル伝達経路の出力の低減を確立することができる。幾つかの非限定的な例となる読み出し情報には、(1)S473およびT308を含むが、それらに限定されない残基におけるAktのリン酸化の減少、(2)FoxO1/O3a T24/32、GSK3α/β S21/9、およびTSC2 T1462を含むが、それらに限定されないAkt基質のリン酸化の低減によって明らかとなる、Aktの活性化の減少、(3)リボソームS6 S240/244、70S6K T389、および4EBP1 T37/46を含むが、それらに限定されない、mTorの下流のシグナル伝達分子のリン酸化の減少、(4)正常細胞または腫瘍細胞、マウス胚性線維芽細胞、白血病芽細胞、癌幹細胞、および自己免疫反応を媒介する細胞を含むが、それらに限定されない細胞の増殖の阻害、(5)細胞のアポトーシスの誘導または細胞周期停止(例えば、G1期における細胞の蓄積)、(6)細胞走化性の低減、ならびに(7)4EBP1のeIF4Eへの結合の増加が含まれる。
【0196】
mTorは、2つのタイプの複合体、すなわちラプターサブユニットを含有するmTorC1およびリクターを含有するmTorC2の形態で存在する。当該技術分野で知られているように、「リクター」は、ヒト遺伝子座5p13.1を有する細胞成長調節タンパク質を指す。これらの複合体は、異なって調節され、異なる基質の範囲を有する。実例として、mTorC1は、S6キナーゼ(S6K)および4EBP1をリン酸化して、細胞成長および細胞周期進行を促進するための増加した翻訳およびリボソーム生合成を助長する。S6Kはまた、PI3K/Akt活性化を減弱するためのフィードバック経路においても作用する。故に、(例えば、本明細書で論じられる生物学的活性剤による)mTorC1の阻害は、4EBP1の活性化をもたらして、RNA翻訳の阻害(例えば、その減少)をもたらす。
【0197】
mTorC2は、一般にラパマイシンおよび選択的阻害剤に対して非感受性であり、Akt等の幾つかのAGCキナーゼのC末端疎水性モチーフをリン酸化することによって、成長因子シグナル伝達を調節すると考えられている。多くの細胞状況において、mTorC2は、AktにおけるS473部位のリン酸化のために要求される。故に、mTorC1活性は、Aktによって部分的に制御される一方で、Akt自体は、mTorC2によって部分的に制御される。
【0198】
PI3Kの成長因子刺激は、2つの主要な部位であるS473およびT308におけるリン酸化によって、Aktの活性化を引き起こす。Aktの完全な活性化は、S473およびT308活性の両方のリン酸化を必要とすることが報告されている。Aktは、アポトーシスを抑制すること、グルコース取り込みを助長すること、および細胞代謝を改変することを含む多くの方法で、細胞生存および増殖を助長する。Akt上の2つのリン酸化部位のうち、PDK1によって媒介される、T308における活性化ループのリン酸化は、キナーゼ活性のために不可欠であると考えられる一方で、S473における疎水性モチーフのリン酸化は、Aktキナーゼ活性を増大させる。
【0199】
Aktリン酸化の阻害は、当該技術分野で既知のまたは本明細書に記載される任意の方法を使用して、決定することができる。代表的なアッセイには、特定のリン酸化タンパク質を認識する抗ホスホチロシン抗体等の抗体による、免疫ブロット法および免疫沈降法が含まれるが、それらに限定されない。総Aktタンパク質と比べた、活性化された(S473でリン酸化された)Aktの量を定量化する、細胞ベースのELISAキット総Aktタンパク質もまた利用可能である(SuperArray Biosciences)。
【0200】
選択的mTor阻害はまた、他のPI3キナーゼまたはタンパク質キナーゼと比較した、mTor遺伝子、その下流シグナル伝達遺伝子の発現レベル(例えば、RT−PCRによる)、またはタンパク質の発現レベル(例えば、免疫細胞化学、免疫組織化学、ウェスタンブロットによる)によって、決定されてもよい。
【0201】
mTorC1および/またはmTorC2の選択的阻害を確立するための細胞ベースのアッセイは、多様な形式をとることができる。これは、一般に、調べている生物学的活性および/またはシグナル伝達読み出しに依存するであろう。例えば、下流基質(複数可)をリン酸化するmTorC1および/またはmTorC2を阻害する薬剤の能力は、当該技術分野で既知の種々のタイプのキナーゼアッセイによって決定することができる。代表的なアッセイには、リン酸化タンパク質を認識する、抗ホスホチロシン、抗ホスホセリン、または抗ホスホスレオニン抗体等の抗体による、免疫ブロット法および免疫沈降法が含まれるが、それらに限定されない。代替的に、キナーゼ基質の特定のリン酸化型を特異的に認識する抗体(例えば、抗ホスホAKT S473または抗ホスホAKT T308)を使用することができる。加えて、キナーゼ活性は、AlphaScreen(商標)(Perkin Elmerから入手可能)およびeTag(商標)アッセイ(Chan−Hui,et al.(2003)Clinical Immunology 111:162−174)等の高処理化学発光アッセイによって検出することができる。別の態様では、ホスフロー(phosflow)実験に記載されるフローサイトメトリー等の単一細胞アッセイを使用して、混合した細胞集団における複数の下流mTOR基質のリン酸化を測定することができる。
【0202】
免疫ブロット法およびホスフロー法の1つの利点は、複数のキナーゼ基質のリン酸化を同時に測定できることである。これは、有効性および選択性を同時に測定できるという利点を提供する。例えば、細胞は、種々の濃度のmTOR阻害剤と接触させられてもよく、mTORおよび他のキナーゼの両方の基質のリン酸化レベルを測定することができる。一態様において、多数のキナーゼ基質は、いわゆる「包括的キナーゼ調査」においてアッセイされる。選択的mTOR阻害剤は、他のキナーゼの基質のリン酸化を阻害することなく、mTOR基質のリン酸化を阻害することが予想される。代替的に、選択的mTOR阻害剤は、フィードバックループまたは重複性等の予期されるまたは予期されない機序を通じて、他のキナーゼの基質のリン酸化を阻害し得る。
【0203】
mTORC1および/もしくはmTORC2の阻害の効果は、細胞コロニー形成アッセイまたは他の形態の細胞増殖アッセイによって確立することができる。広範な細胞増殖アッセイが当該技術分野で入手可能であり、それらのうちの多くは、キットとして入手可能である。細胞増殖アッセイの非限定的な例としては、トリチウム化チミジン取り込みアッセイ、BrdU(5
’−ブロモ−2
’−デオキシウリジン)取り込み(Calibochemによって市販されるキット)、MTS取り込み(Promegaによって市販されるキット)、MTT取り込み(Cayman Chemicalによって市販されるキット)、CyQUANT(登録商標)色素取り込み(Invitrogenによって市販される)についての試験が挙げられる。
【0204】
アポトーシスおよび細胞周期停止分析は、本明細書に例示される任意の方法ならびに当該技術分野で既知の他の方法により行うことができる。アポトーシスを検出するための、多くの異なる方法が考案されている。例となるアッセイには、細胞の集団におけるまたは個々の細胞におけるDNAの断片化の検出のための、TUNEL(TdT媒介型dUTPニック末端標識法)分析、ISEL(インサイツ末端標識法)、およびDNAラダリング分析、原形質膜の変化を測定するアネキシン−V分析、p53およびFasのようなアポトーシス関連タンパク質の検出が含まれるが、それらに限定されない。
【0205】
細胞ベースのアッセイは、典型的に、標的細胞を(例えば、培養培地中で)、可能性のあるmTorC1および/またはmTorC2選択的阻害剤に曝露し、次いで調べられている読み出しについてアッセイすることにより進む。候補となるmTor阻害剤の性質に応じて、それらを細胞に直接添加するか、または担体と併せることができる。実例として、薬剤が核酸である場合、それは、限定なしにリン酸カルシウム沈殿、マイクロインジェクション、またはエレクトロポレーションを含む、当該技術分野で周知の方法によって、細胞培養物に添加することができる。代替的に、核酸は、細胞中への組み込みのために、発現または挿入ベクター中に組み込むことができる。ポリヌクレオチドが作動的に連結され得るプロモーターおよびクローニング部位の両方を含有するベクターは、当該技術分野で周知である。かかるベクターは、体外または体外でRNAを転写することができ、Stratagene(La Jolla,CA)およびPromega Biotech(Madison,WI)等の供給源から市販されている。発現および/または体外転写を最適化するためには、転写または翻訳のいずれかのレベルで、発現を干渉または低減し得る、余分な、可能性のある不適切な代替的翻訳開始コドンまたは他の配列を排除するために、クローンの5’および/または3’非翻訳部分を除去、付加、または変化することが必要であり得る。代替的に、コンセンサスリボソーム結合部位を、発現を増大させるために、開始コドンのすぐ5’に挿入することができる。ベクターの例としては、バキュロウイルスおよびレトロウイルス等のウイルス、バクテリオファージ、アデノウイルス、アデノ関連ウイルス、コスミド、プラスミド、真菌ベクター、ならびに多様な真核細胞および原核細胞宿主における発現について記載されている当該技術分野で典型的に使用される他の組換えビヒクルがあり、それらは遺伝子療法のため、ならびに単純なタンパク質発現のために、使用されてもよい。これらの中には、DNA/リポソーム複合体、および標的とされるウイルスタンパク質DNA複合体を含む、いくつかの非ウイルスベクターがある。細胞への送達を増大させるために、本発明の核酸またはタンパク質は、細胞表面の抗原に結合する抗体またはそれらの結合断片に複合体化させることができる。標的型抗体またはその断片を同様に含むリポソームを、本発明の方法に使用することができる。例えば、REMINGTON
’S PHARMACEUTICAL SCIENCES,19th Ed.(2000)に記載されるものを含む、他の生物学的に許容される担体を、主題化合物と併せて利用することができる。細胞周期進行に対する薬剤の効果を決定するための細胞ベースのアッセイについての追加の方法は、参照により本明細書に組み込まれる米国第7612189号に記載される。
【0206】
主題方法を実施する際に、PI3キナーゼα、mTorC1、mTorC2、および/またはAktを発現する任意の細胞を標的細胞とすることができる。増殖が阻害され得る特異的な細胞型の非限定的な例としては、線維芽細胞、骨格組織(骨および軟骨)の細胞、上皮組織(例えば、肝臓、肺、乳、皮膚、膀胱、および腎臓)の細胞、心筋および平滑筋細胞、神経細胞(神経膠およびニューロン)、内分泌細胞(副腎、下垂体、膵島細胞)、メラニン細胞、ならびに多くの異なるタイプの造血細胞(例えば、B細胞またはT細胞系譜の細胞、およびそれらの対応する幹細胞、リンパ芽球細胞)が挙げられる。また、腫瘍傾向または表現型を示す細胞も対象となる。病因性遺伝子を示差的に発現する(それを過剰発現するまたは過小発現する)細胞の型が特に対象となる。遺伝子の異常な機能性を伴う疾患のタイプには、自己免疫疾患、癌、肥満、高血圧、糖尿病、神経および/または筋肉変性疾患、心疾患、内分泌障害、ならびにそれらの任意の組み合わせが含まれるが、それらに限定されない。
【0207】
幾つかの実施形態において、mTOR阻害剤は、体外キナーゼアッセイにおいて確認するとき、mTORC1およびmTORC2の両方を、約1nM、2nM、5nM、7nM、10nM、20nM、30nM、40nM、50nM、60nM、70nM、80nM、90nM、100nM、120nM、140nM、150nM、160nM、170nM、180nM、190nM、200nM、225nM、250nM、275nM、300nM、325nM、350nM、375nM、400nM、425nM、450nM、475nM、500nM、550nM、600nM、650nM、700nM、750nM、800nM、850nM、900nM、950nM、1μM、1.2μM、1.3μM、1.4μM、1.5μM、1.6μM、1.7μM、1.8μM、1.9μM、2μM、5μM、10μM、15μM、20μM、25μM、30μM、40μM、50μM、60μM、70μM、80μM、90μM、100μM、200μM、300μM、400μM、もしくは500μM、またはそれ未満のIC50値で阻害し、該IC50値は、PI3キナーゼα、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、およびPI3キナーゼδからなる群から選択される全ての他のI型PI3キナーゼに対するそのIC50値よりも、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、100、または1000倍低い。例えば、mTOR阻害剤は、体外キナーゼアッセイにおいて確認するとき、mTORC1およびmTORC2の両方を、約200、100、75、50、25、10、5、1、もしくは0.5nM、またはそれ未満のIC50値で阻害する。1つの実例において、mTOR阻害剤は、体外キナーゼアッセイにおいて確認するとき、mTORC1およびmTORC2の両方を、約100nM以下のIC50値で阻害する。別の例として、mTOR阻害剤は、体外キナーゼアッセイにおいて確認するとき、mTORC1およびmTORC2の両方を、約10nM以下のIC50値で阻害する。
【0208】
幾つかの実施形態において、本発明は、mTOR阻害剤の使用を提供し、そのmTOR阻害剤は、体外キナーゼアッセイにおいて確認するとき、およそ既定値またはそれ未満のIC50値でmTORC1およびmTORC2の両方に直接結合し、それらを阻害する。幾つかの実施形態において、mTOR阻害剤は、mTORC1およびmTORC2の両方を、約1nM以下、2nM以下、5nM以下、7nM以下、10nM以下、20nM以下、30nM以下、40nM以下、50nM以下、60nM以下、70nM以下、80nM以下、90nM以下、100nM以下、120nM以下、140nM以下、150nM以下、160nM以下、170nM以下、180nM以下、190nM以下、200nM以下、225nM以下、250nM以下、275nM以下、300nM以下、325nM以下、350nM以下、375nM以下、400nM以下、425nM以下、450nM以下、475nM以下、500nM以下、550nM以下、600nM以下、650nM以下、700nM以下、750nM以下、800nM以下、850nM以下、900nM以下、950nM以下、1μM以下、1.2μM以下、1.3μM以下、1.4μM以下、1.5μM以下、1.6μM以下、1.7μM以下、1.8μM以下、1.9μM以下、2μM以下、5μM以下、10μM以下、15μM以下、20μM以下、25μM以下、30μM以下、40μM以下、50μM以下、60μM以下、70μM以下、80μM以下、90μM以下、100μM以下、200μM以下、300μM以下、400μM以下、または500μM以下のIC50値で阻害する。
【0209】
幾つかの実施形態において、mTOR阻害剤は、体外キナーゼアッセイにおいて確認するとき、mTORC1およびmTORC2の両方を、約1nM以下、2nM以下、5nM以下、7nM以下、10nM以下、20nM以下、30nM以下、40nM以下、50nM以下、60nM以下、70nM以下、80nM以下、90nM以下、100nM以下、120nM以下、140nM以下、150nM以下、160nM以下、170nM以下、180nM以下、190nM以下、200nM以下、225nM以下、250nM以下、275nM以下、300nM以下、325nM以下、350nM以下、375nM以下、400nM以下、425nM以下、450nM以下、475nM以下、500nM以下、550nM以下、600nM以下、650nM以下、700nM以下、750nM以下、800nM以下、850nM以下、900nM以下、950nM以下、1μM以下、1.2μM以下、1.3μM以下、1.4μM以下、1.5μM以下、1.6μM以下、1.7μM以下、1.8μM以下、1.9μM以下、2μM以下、5μM以下、10μM以下、15μM以下、20μM以下、25μM以下、30μM以下、40μM以下、50μM以下、60μM以下、70μM以下、80μM以下、90μM以下、100μM以下、200μM以下、300μM以下、400μM以下、または500μM以下のIC50値で阻害し、そのmTOR阻害剤は、PI3キナーゼα、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、およびPI3キナーゼδからなる群から選択される1つ以上のI型PI3キナーゼに対して実質的に不活性である。幾つかの実施形態において、mTOR阻害剤は、体外キナーゼアッセイにおいて確認するとき、mTORC1およびmTORC2の両方を、約10nM以下のIC50値で阻害し、そのmTOR阻害剤は、PI3キナーゼα、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、およびPI3キナーゼδからなる群から選択される1つ以上のI型PI3キナーゼに対して実質的に不活性である。
【0210】
本明細書で使用されるとき、「実質的に不活性」という用語は、体外酵素アッセイ(例えば、体外キナーゼアッセイ)によって決定されるとき、その標的の活性を、その阻害剤の不在での、その最大活性のおよそ1%、5%、10%、15%、または20%未満だけ阻害する阻害剤を指す。
【0211】
他の実施形態において、mTOR阻害剤は、体外キナーゼアッセイにおいて確認するとき、mTORC1およびmTORC2の両方を、約1000、500、100、75、50、25、10、5、1、もしくは0.5nM、またはそれ未満のIC50値で阻害し、該IC50値は、PI3キナーゼα、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、およびPI3キナーゼδからなる群から選択される全ての他のI型PI3キナーゼに対するそのIC50値よりも、少なくとも2、5、10、15、20、50、100、または100倍低い。例えば、mTOR阻害剤は、体外キナーゼアッセイにおいて確認するとき、mTORC1およびmTORC2の両方を、約100nM以下のIC50値で阻害し、該IC50値は、PI3キナーゼα、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、およびPI3キナーゼδからなる群から選択される全ての他のI型PI3キナーゼに対するそのIC50値よりも、少なくとも5倍低い。
【0212】
幾つかの実施形態において、mTOR阻害剤は、体外キナーゼアッセイにおいて確認するとき、mTORC1およびmTORC2の両方を、約100nM以下のIC50値で阻害し、該IC50値は、PI3キナーゼα、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、およびPI3キナーゼδからなる群から選択される全ての他のI型PI3キナーゼに対するそのIC50値よりも、少なくとも5倍低い。
【0213】
幾つかの実施形態において、主題方法において利用されるmTOR阻害剤は、体外キナーゼにおいて確認するとき、mTORC1およびmTORC2のうちの一方を、約1000、500、100、75、50、25、10、5、1、もしくは0.5nM、またはそれ未満のIC50値で選択的に阻害する。例えば、主題方法において利用されるmTOR阻害剤は、体外キナーゼアッセイにおいて確認するとき、mTORC1を、約1000、500、100、75、50、25、10、5、1、もしくは0.5nM、またはそれ未満のIC50値で選択的に阻害する。例えば、ラパマイシンおよびラパマイシン誘導体または類似体は、mTORC1を主に阻害し、mTORC2を阻害しないことが示されている。好適なmTORC1阻害剤化合物には、例えば、シロリムス(ラパマイシン)、デフォロリムス(AP23573、MK−8669)、エベロリムス(RAD−001)、テムシロリムス(CCI−779)、ゾタロリムス(ABT−578)、およびバイオリムスA9(ウミロリムス)が含まれる。
【0214】
主題方法において使用するのに好適なmTOR阻害剤は、多様な種類の分子から選択され得る。例えば、阻害剤は、単純なまたは複合の有機または無機分子、ペプチド、ペプチド模倣体、タンパク質(例えば、抗体)、リポソーム、またはポリヌクレオチド(例えば、低分子干渉RNA、マイクロRNA、アンチセンス、アプタマー、リボザイム、または三重ヘリックス)等の生物学的または化学化合物であり得る。主題方法において使用するのに好適な化学化合物の幾つかの例となるクラスが、下の節に詳述される。
【0215】
かかる標的によって媒介される病状を治療する方法としての、細胞標的の選択的阻害の利点は、多岐にわたる。健康な細胞は、生存のために、癌において活性化されるシグナル伝達経路に依存するため、癌治療中のこれらの経路の阻害は、有害な副作用を引き起こす可能性がある。癌を治療する方法が、健康な細胞に過度の損傷を引き起こすことなく奏功するために、異常なシグナル伝達構成成分(単数または複数)を標的とすることにおける、非常に高い程度の特異性が望ましい。更に、癌細胞は、それらの生存のために、過剰活性シグナル伝達に依存する場合がある(癌遺伝子依存仮説として知られる)。このようにして、癌細胞は、同じ経路において薬物の効果を圧倒する突然変異を選択することによって、異常なシグナル伝達構成成分の薬物阻害に適応することが頻繁に観察される。したがって、癌療法は、それらが全体的なシグナル伝達経路を標的とするか、またはシグナル伝達経路内の1つを超える構成成分を標的とする場合、薬物耐性の問題を克服することにおいてより奏功し得る。
【0216】
mTORシグナル伝達の1つの主要な下流エフェクターは、Aktセリン/スレオニンキナーゼである。Aktは、PHドメインとして知られるタンパク質ドメイン、または高親和性でホスホイノシチドに結合するプレクストリン相同ドメインを持つ。AktのPHドメインの場合、それは、PIP3(ホスファチジルイノシトール(3,4,5)−三リン酸塩、PtdIns(3,4,5)P3)、またはPIP2(ホスファチジルイノシトール(3,4)−ビスリン酸塩、PtdIns(3,4)P2)のいずれかと結合する。PI3Kは、Gタンパク質共役型受容体または受容体チロシンキナーゼへのリガンド結合等の、化学的メッセンジャーからのシグナルに応答して、PIP2をリン酸化する。PI3Kによるリン酸化は、PIP2をPIP3に変換して、Aktを細胞膜に動員し、そこでそれは、mTORC2によって、セリン473(S473)においてリン酸化される。別の部位であるスレオニン308(T308)におけるAktのリン酸化は、mTORC2に直接依存していないが、PI3K活性を必要とする。したがって、Aktに対するPI3K活性は、mTORC2活性を欠く細胞中のAktスレオニン308リン酸化状態を検査することによって、mTOR活性から分離することができる。
【0217】
一態様では、本発明は、式I、
【化4】
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のmTorの阻害剤である化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中、
X
1は、NまたはC−E
1であり、X
2は、NまたはCであり、X
3は、NまたはCであり、X
4は、C−R
9またはNであり、X
5は、NまたはC−E
1であり、X
6は、CまたはNであり、X
7は、CまたはNであり、2個を超える窒素環原子が隣接することはなく、
R
1は、H、−L−C
1−10アルキル、−L−C
3−8シクロアルキル、−L−C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキル、−L−アリール、−L−ヘテロアリール、−L−C
1−10アルキルアリール、−L−C
1−10アルキルヘタリール、−L−C
1−10アルキルヘテロシリル(heterocylyl)、−L−C
2−10アルケニル、−L−C
2−10アルキニル、−L−C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキル、−L−C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルキル、−L−ヘテロアルキル、−L−ヘテロアルキルアリール、−L−ヘテロアルキルヘテロアリール、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシリル、−L−ヘテロアルキル−C
3−8シクロアルキル、−L−アラルキル、−L−ヘテロアラルキル、または−L−ヘテロシクリルであり、それらの各々は、置換されていないか、または1個以上の独立したR
3によって置換されており、
Lは、不在であるか、−(C=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)N(R
31)−、−S−、−S(O)−、−S(O)
2−、−S(O)
2N(R
31)−、または−N(R
31)−であり、
E
1およびE
2は独立して、−(W
1)
j−R
4であり、
M
1は、5、6、7、8、9、または10員環系であり、その環系は、R
5で置換され、更に、1つ以上の−(W
2)
k−R
2で任意に置換される、単環式または二環式であり、
各kは、0または1であり、
E
1におけるjまたはE
2におけるjは独立して、0または1であり、
W
1は、−O−、−NR
7−、−S(O)
0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R
7)−、−N(R
7)C(O)−、−N(R
7)S(O)−、−N(R
7)S(O)
2−、−C(O)O−、−CH(R
7)N(C(O)OR
8)−、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)−、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−、−CH(R
7)N(R
8)S(O)−、または−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−であり、
W
2は、−O−、−NR
7−、−S(O)
0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R
7)−、−N(R
7)C(O)−、−N(R
7)C(O)N(R
8)−、−N(R
7)S(O)−、−N(R
7)S(O)
2−、−C(O)O−、−CH(R
7)N(C(O)OR
8)−、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)−、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−、−CH(R
7)N(R
8)S(O)−、または−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−であり、
R
2は、水素、ハロゲン、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、−SC(=O)NR
31R
32、アリール(例えば、二環式アリール、非置換アリール、または置換単環式アリール)、ヘタリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルケニル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルキニル、C
1−10アルキル−C
2−10アルケニル、C
1−10アルキル−C
2−10アルキニル、C
1−10アルキルアリール(例えば、C
2−10アルキル−単環式アリール、C
1−10アルキル−置換単環式アリール、またはC
1−10アルキルビシクロアリール)、C
1−10アルキルヘタリール、C
1−10アルキルヘテロシクリル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、C
2−10アルケニル−C
1−10アルキル、C
2−10アルキニル−C
1−10アルキル、C
2−10アルケニルアリール、C
2−10アルケニルヘタリール、C
2−10アルケニルヘテロアルキル、C
2−10アルケニルヘテロシクルシル(heterocyclcyl)、C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキル、C
2−10アルキニルアリール、C
2−10アルキニルヘタリール、C
2−10アルキニルヘテロアルキル、C
2−10アルキニルヘテロシリル、C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルケニル、C
1−10アルコキシC
1−10アルキル、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルケニル、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル−C
2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C
2−10アルキニル、アリール−C
1−10アルキル(例えば、単環式アリール−C
2−10アルキル、置換単環式アリール−C
1−10アルキル、またはビシクロアリール−−C
1−10アルキル)、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘタリール−C
1−10アルキル、ヘタリール−C
2−10アルケニル、ヘタリール−C
2−10アルキニル、ヘタリール−C
3−8シクロアルキル、ヘタリール−ヘテロアルキル、またはヘタリール−ヘテロシクリルであり、該二環式アリールまたはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、あるいは二環式アリール、ヘテロアリール部分、または単環式アリール部分の各々は、1個以上の独立したアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−O−アリール、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
34R
35、または−C(=O)NR
31R
32で置換されており、
R
3およびR
4は独立して、水素、ハロゲン、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、−SC(=O)NR
31R
32、アリール、ヘタリール、C
1−4アルキル、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルケニル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルキニル、C
1−10アルキル−C
2−10アルケニル、C
1−10アルキル−C
2−10アルキニル、C
1−10アルキルアリール、C
1−10アルキルヘタリール、C
1−10アルキルヘテロシクリル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、C
2−10アルケニル−C
1−10アルキル、C
2−10アルキニル−C
1−10アルキル、C
2−10アルケニルアリール、C
2−10アルケニルヘタリール、C
2−10アルケニルヘテロアルキル、C
2−10アルケニルヘテロシクルシル、C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキル、C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルキル、C
2−10アルキニルアリール、C
2−10アルキニルヘタリール、C
2−10アルキニルヘテロアルキル、C
2−10アルキニルヘテロシリル(heterocylyl)、C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルケニル、C
1−10アルコキシC
1−10アルキル、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルケニル、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル−C
2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C
2−10アルキニル、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘタリール−C
1−10アルキル、ヘタリール−C
2−10アルケニル、ヘタリール−C
2−10アルキニル、ヘタリール−C
3−8シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘタリール−ヘテロアルキル、またはヘタリール−ヘテロシクリルであり、アリールまたはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上の独立したハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−O−アリール、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
34R
35、または−C(=O)NR
31R
32で置換されており、
R
5は、水素、ハロゲン、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32であり、
R
31、R
32、およびR
33の各々は独立して、HまたはC
1−10アルキルであり、C
1−10アルキルは、置換されていないか、あるいは1個以上のアリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘタリール基で置換されており、該アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘタリール基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−C
1−10アルキル、−CF
3、−O−アリール、−OCF
3、−OC
1−10アルキル、−NH
2、−N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−NH(C
1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR
34R
35、−C(O)(C
1−10アルキル)、−C(O)(C
1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO
2−C
1−10アルキル、−CO
2−C
1−10アルキルアリール、−CO
2−アリール、−C(=O)N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−C(=O)NH(C
1−10アルキル)、−C(=O)NR
34R
35、−C(=O)NH
2、−OCF
3、−O(C
1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C
1−10アルキル)、−−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2C
1−10アルキルアリール、−S(O)
0−2アリール、−SO
2N(アリール)、−SO
2N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−SO
2NH(C
1−10アルキル)、または−SO
2NR
34R
35で置換されており、
−NR
34R
35、−C(=O)NR
34R
35、または−SO
2NR
34R
35における、R
34およびR
35は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3〜10員の飽和または不飽和環を形成し、該環は独立して、置換されていないか、あるいは1個以上の−−NR
31R
32、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソ、アリール、ヘタリール、C
1−6アルキル、またはO−アリールによって置換されており、該3〜10員の飽和または不飽和環は独立して、該窒素原子に加えて0、1、または2個の更なるヘテロ原子を含有し、
R
7およびR
8の各々は独立して、水素、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、またはC
3−10シクロアルキルであり、水素を除くそれらの各々は、置換されていないか、または1個以上の独立したR
6によって置換されており、
R
6は、ハロ、−OR
31、−SH、−NH
2、−NR
34R
35、−NR
31R
32、−CO
2R
31、−CO
2アリール、−C(=O)NR
31R
32、C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2アリール、−SO
2NR
34R
35、−SO
2NR
31R
32、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル;アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘタリール−C
1−10アルキル、ヘタリール−C
2−10アルケニル、ヘタリール−C
2−10アルキニルであり、該アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘタリール基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上の独立したハロ、シアノ、ニトロ、−OC
1−10アルキル、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、ハロC
1−10アルキル、ハロC
2−10アルケニル、ハロC
2−10アルキニル、−COOH、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−SO
2NR
34R
35、−SO
2NR
31R
32、−NR
31R
32、または−NR
34R
35で置換されており、
R
9は、H、ハロ、−OR
31、−SH、−NH
2、−NR
34R
35、−NR
31R
32、−CO
2R
31、−CO
2アリール、−C(=O)NR
31R
32、C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2アリール、−SO
2NR
34R
35、−SO
2NR
31R
32、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル;アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘタリール−C
1−10アルキル、ヘタリール−C
2−10アルケニル、ヘタリール−C
2−10アルキニルであり、該アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘタリール基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上の独立したハロ、シアノ、ニトロ、−OC
1−10アルキル、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、ハロC
1−10アルキル、ハロC
2−10アルケニル、ハロC
2−10アルキニル、−COOH、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−SO
2NR
34R
35、−SO
2NR
31R
32、−NR
31R
32、または−NR
34R
35で置換されている。
【0218】
M
1は、5、6、7、8、9、または10員環系であり、その環系は、単環式または二環式である。単環式M
1環は、置換されていないか、あるいは1個以上のR
5置換基(0、1、2、3、4、または5個のR
5置換基を含む)で置換されている。幾つかの実施形態において、単環式M
1環は、芳香族(フェニルを含む)またはヘテロ芳香族(ピリジニル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、またはピリミジニルを含むが、それらに限定されない)である。単環式M
1環は、5または6員環(ピリジニル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、またはピリミジニルを含むが、それらに限定されない)であってもよい。幾つかの実施形態において、M
2は、1個のヘテロ原子を有する5員のヘテロ芳香族基であり、そのヘテロ原子は、N、S、またはOである。別の実施形態において、M
2は、2個のヘテロ原子を有する5員のヘテロ芳香族基であり、そのヘテロ原子は、窒素および酸素または窒素および硫黄である。
【0219】
二環式M
1環は、置換されていないか、あるいは1個以上のR
5置換基(0、1、2、3、4、5、6、または7個のR
5置換基を含む)で置換されている。二環式M
1環は、7、8、9、または10員の芳香族またはヘテロ芳香族である。芳香族二環式M
1環の例としては、ナフチルが挙げられる。他の実施形態において、二環式M
1環は、ヘテロ芳香族であり、ベンゾチアゾリル、キノリニル、キナゾリニル、ベンゾオキサゾリル、およびベンゾイミダゾリルを含むが、それらに限定されない。
【0220】
本発明はまた、M
1が式M1−Aまたは式M1−B、
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
の構造を有する部分である、化合物も提供し、式中、W
1、W
2、およびW
7は独立して、NまたはC−R
5であり、W
4およびW
10は独立して、N−R
5、O、またはSであり、W
6およびW
8は独立して、NまたはC−R
5であり、W
5およびW
9は独立して、NまたはC−R
2であり、W
3は、CまたはNであるが、但し、2つを超えるNおよび/またはN−R
5が隣接することはなく、かつ2つのOまたはSが隣接することがないことを条件とする。
【0221】
本発明の幾つかの実施形態において、式M1−AのM
1部分は、式M1−A1、式M1−A2、式M1−A3、または式M1−A4、
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
の部分であり、式中、W
4は、N−R
5、O、またはSであり、W
6は、NまたはC−R
5であり、W
5は、NまたはC−R
2である。
【0222】
式M1−AのM
1部分の幾つかの非限定的な例としては、
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
が挙げられ、式中、R
5は、−(W
1)
k−R
53またはR
55であり、各kは独立して、0または1であり、nは、0、1、2、または3であり、−(W
1)
k−R
53およびR
55は、上に定義される通りである。
【0223】
本発明の他の実施形態において、式M1−BのM
1部分は、式M1−B1、式M1−B2、式M1−B3、または式M1−B4:
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
の部分であり、式中、W
10は、N−R
5、O、またはSであり、W
8は、NまたはC−R
5であり、W
5は、NまたはC−R
2である。
【0224】
式M1−BのM
1部分の幾つかの非限定的な例としては、
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
が挙げられ、式中、R’
5は、−(W
1)
k−R
53またはR
55であり、kは、0または1であり、nは、0、1、2、または3であり、−(W
1)
k−R
53およびR
55は、上に定義される通りである。
【0225】
本発明はまた、M
1が式M1−Cまたは式M1−D、
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
の構造を有する部分である化合物も提供し、式中、W
12、W
13、W
14、およびW
15は独立して、NまたはC−R
5であり、W
11およびW
18は独立して、N−R
5、O、またはSであり、W
16およびW
17は独立して、NまたはC−R
5であるが、但し、2つを超えるNが隣接することがないことを条件とする。
【0226】
本発明の他の実施形態において、式M1−Cまたは式M1−DのM
1部分は、式M1−C1または式M1−D1、
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
の部分であり、式中、W
11およびW
18は、N−R
5、O、またはSであり、W
16およびW
17は、NまたはC−R
5である。
【0227】
式M1−Cおよび式M1−DのM
1部分の幾つかの非限定的な例としては、
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
が挙げられ、式中、R’
5は、−(W
1)
k−R
53またはR
55であり、kは、0または1であり、−(W
1)
k−R
53およびR
55は、上に定義される通りである。
【0228】
本発明はまた、M
1が式M1−E:
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
の構造を有する部分である化合物も提供し、式中、X
11、X
12、X
13、X
14,X
15、X
16、およびX
17は独立して、N、またはC−R
5であるが、但し、2つを超えるNが隣接することがないことを条件とする。
【0229】
本発明の幾つかの実施形態において、式M1−Eの構造を有するM
1部分は、式M1−E1、M1−E2、M1−E3、M1−E4、M1−E5、M1−E6、M1−E7、またはM1−E8、
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
の構造を有する部分である。
【0230】
本発明の幾つかの実施形態において、式M1−Eの構造を有するM
1部分は、構造、
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
を有する部分である。
【0231】
式M1−EのM
1部分の幾つかの非限定的な例としては、
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
が挙げられ、式中、R’
5は、−(W
1)
k−R
53またはR
55であり、kは、0または1であり、nは、0、1、2、または3であり、−(W
1)
k−R
53またはR
55は、上に定義される通りである。幾つかの実施形態において、kは、0であり、R
5は、R
53である。
【0232】
幾つかの実施形態において、R
53は、水素、非置換もしくは置換C
1−C
10アルキル(それは、−CH
3、−CH
2CH
3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、およびヘプチルを含むが、それらに限定されない)、または非置換もしくは置換C
3−C
8シクロアルキル(それは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルを含むが、それらに限定されない)である。他の実施形態において、R
53は、単環式または二環式アリールであり、式中、R
53アリールは、置換されていないか、または置換されている。アリールの幾つかの例としては、フェニル、ナフチル、またはフルオレニルが挙げられるが、それらに限定されない。幾つかの他の実施形態において、R
53は、単環式および二環式ヘテロアリールを含むが、それらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR
53には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、およびオキサゾリルが含まれるが、それらに限定されない。二環式ヘテロアリールR
53には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、およびプリニルが含まれるが、それらに限定されない。更に、R
53は、アルキルシクロアルキル(シクロプロピルエチル、シクロペンチルエチル、およびシクロブチルプロピルを含むが、それらに限定されない)、−アルキルアリール(ベンジル、フェニルエチル、およびフェニルナフチルを含むが、それらに限定されない)、−アルキルヘタリール(ピリジニルメチル、ピロリルエチル、およびイミダゾリルプロピルを含むが、それらに限定されない)、または−アルキルヘテロシクリル(非限定的な例は、モルホリニルメチル、1−ピペラジニルメチル、およびアゼチジニルプロピルである)であってもよい。アルキルシクロアルキル、アルキルアリール、アルキルヘタリール、または−アルキルヘテロシクリルの各々について、その部分(moiety)は、その部分(moiety)のアルキル部分(portion)を通じてM
1に接続される。他の実施形態において、R
53は、非置換もしくは置換C
2−C
10アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等のアルケニルを含むが、それらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の、非置換もしくは置換C
2−C
10アルキニルを含むが、それらに限定されない)である。
【0233】
更なる実施形態は、R
53を提供し、式中、R
53は、アルケニルアリール、アルケニルヘテロアリール、アルケニルヘテロアルキル、またはアルケニルヘテロシクルシルであり、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、およびヘテロシクリルの各々は、本明細書に記載される通りであり、そのアルケニルアリール、アルケニルヘタリール、アルケニルヘテロアルキル、またはアルケニルヘテロシクルシル部分は、アルケニルを通じてM
1に結合される。幾つかの非限定的な例としては、スチリル、3−ピリジニルアリル、2−メトキシエトキシビニル、および3−モルホリニル(morpholinlyl)アリルが挙げられる。他の実施形態において、R
53は、−アルキニルアリール、−アルキニルヘタリール、−アルキニルヘテロアルキル、−アルキニルヘテロシリル、−アルキニルシクロアルキル、または−アルキニルC
3−8シクロアルケニルであり、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、およびヘテロシクリルの各々は、本明細書に記載される通りであり、そのアルキニルアリール、アルキニルヘタリール、アルキニルヘテロアルキル、またはアルキニルヘテロシクルシル部分は、アルキニルを通じてM
1に結合される。代替的に、R
53は、−アルコキシアルキル、−アルコキシアルケニル、または−アルコキシアルキニルであり、アルコキシ、アルキル、アルケニル、およびアルキニルの各々は、本明細書に記載される通りであり、その−アルコキシアルキル、−アルコキシアルケニル、または−アルコキシアルキニル部分は、アルコキシを通じてM
1に結合される。なおも他の実施形態において、R
53は、−ヘテロシクリルアルキル、−ヘテロシクリルアルケニル、または−ヘテロシクリルアルキニルあり、そのヘテロシクリル、アルキル、アルケニル、またはアルキニルは、本明細書に記載される通りであり、その−ヘテロシクリルアルキル、−ヘテロシクリルアルケニル、または−ヘテロシクリルアルキニルは、その部分のヘテロシクリル部分を通じてM
1に結合される。更に、R
53は、アリール−アルケニル、アリール−アルキニル、またはアリール−ヘテロシクリルであってもよく、そのアリール、アルケニル、アルキニル、またはヘテロシクリルは、本明細書に記載される通りであり、そのアリール−アルケニル、アリール−アルキニル、またはアリール−ヘテロシクリル部分は、その部分のアリール部分を通じてM
1に結合される。幾つかの他の実施形態において、R
53は、ヘテロアリール−アルキル、ヘテロアリール−アルケニル、ヘテロアリール−アルキニル、ヘテロアリール−シクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、ヘテロアリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、およびヘテロシクリルの各々は、本明細書に記載される通りであり、そのヘテロアリール−アルキル、ヘテロアリール−アルケニル、ヘテロアリール−アルキニル、ヘテロアリール−シクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリル部分は、その部分のヘテロアリール部分を通じてM
1に結合される。
【0234】
R
53の一部または全てを形成するアリールまたはヘテロアリール部分の各々について、アリールまたはヘテロアリールは、置換されていないか、あるいは1個以上の独立したハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NNR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32置換基で置換されている。更に、R
53一部または全てを形成するアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−O−アリール、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NNR
34R
35、または−C(=O)NR
31R
32置換基で置換されている。
【0235】
他の実施形態において、R
5は、−W
1−R
53である。幾つかの実施形態において、R
5は、Oアルキル(メトキシまたはエトキシを含むが、それらに限定されない)、−Oアリール(フェノキシを含むが、それらに限定されない)、−O−ヘテロアリール(ピリジノキシ(pyridinoxy)を含むが、それらに限定されない)、および−O−ヘテロシクロキシ(heterocycloxy)(4−N−ピペリジノキシ(piperidinoxy)を含むが、それらに限定されない)を含むが、それらに限定されない、−OR
53である。幾つかの実施形態において、R
5は、アニリニル、ジエチルアミノ、および4−N−ピペリジニルアミノを含むが、それらに限定されない、−NR
6R
53である。なおも他の実施形態において、R
5は、フェニルスルホニルおよびピリジニルスルホニルを含むが、それらに限定されない、−S(O)
0−2R
53である。本発明はまた、R
5が、−C(O)である(アセチル、ベンゾイル、およびピリジノイルを含むが、それらに限定されない)、または−C(O)OR
53である(カルボキシエチルおよびカルボキシベンジルを含むが、それらに限定されない)化合物も提供する。他の実施形態において、R
5は、−C(O)N(R
6)R
53(C(O)NH(シクロプロピル)およびC(O)N(Me)(フェニル)を含むが、それらに限定されない)または−CH(R
6)N(R
7)R
53(−CH
2−NH−ピロリジニル、CH
2−NHシクロプロピル、およびCH
2−アニリニルを含むが、それらに限定されない)である。代替的に、R
5は、−N(R
6)C(O)R
53(−NHC(O)フェニル、−NHC(O)シクロペンチル、および−NHC(O)ピペリジニルを含むが、それらに限定されない)または−N(R
6)S(O)
2R
53(−NHS(O)
2フェニル、−NHS(O)
2ピペラジニル、および−NHS(O)
2メチルを含むが、それらに限定されない)である。更に、R
5は、−N(R
6)S(O)R
53、−CH(R
6)N(C(O)OR
7)R
53、−CH(R
7)N(C(O)R
7)R
53、−CH(R
6)N(SO
2R
7)R
53、−CH(R
6)N(R
7)R
53、−CH(R
6)C(O)N(R
7)R
53、−CH(R
6)N(R
7)C(O)R
53、−CH(R
6)N(R
7)S(O)R
53、または−CH(R
6)N(R
7)S(O)
2R
53である。
【0236】
代替的に、R
5は、R
55である。R
55は、ハロ、−OH、−NO
2、−CF
3、−OCF
3、または−CNである。幾つかの他の実施形態において、R
55は、−R
31、−OR
31(メトキシ、エトキシ、およびブトキシを含むが、それらに限定されない)、−C(O)R
31(非限定的例としては、アセチル、プロピオニル、およびペンタノイルが挙げられる)、またはCO
2R
31(カルボキシメチル、カルボキシエチル、およびカルボキシプロピルを含むが、それらに限定されない)である。更なる実施形態(embodinents)において、R
55は、−NR
31R
32,−C(=O)NR
31R
32、−SO
2NR
31R
32、または−S(O)
0−2R
31である。他の実施形態(embodinents)において、R
55は、−NR
34R
35または−SO
2NR
34R
35であり、式中、R
34R
35は、R
34R
35が結合する窒素と一緒になって、環式部分を形成する。そのようにして形成された環式部分は、置換されていなくても、置換されていてもよく、その置換基は、アルキル、−C(O)アルキル、−S(O)
2アルキル、および−S(O)
2アリールからなる群から選択される。例としては、モルホリニル、ピペラジニル、または−SO
2−(4−N−メチル−ピペラジン−1−イルが挙げられるが、それらに限定されない。更に、R
55は、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−C(=O)NNR
34R
35、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32である。なおも別の実施形態において、R
55は、フェノキシ、およびナフチルオキシを含むが、それらに限定されない、−O−アリールである。
【0237】
本発明は、mTor阻害剤であり、その化合物が、式I−A、
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
【0238】
を有する、化合物、またはその薬学的に許容される塩を更に提供し、式中、
【0239】
X
1は、NまたはC−E
1であり、X
2は、Nであり、X
3は、Cであり、X
4は、C−R
9またはNであるか、あるいはX
1は、NまたはC−E
1であり、X
2は、Cであり、X
3は、Nであり、X
4は、C−R
9またはNであり、
【0240】
R
1は、−H、−L−C
1−10アルキル、−L−C
3−8シクロアルキル、−L−C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキル、−L−アリール、−L−ヘテロアリール、−L−C
1−10アルキルアリール、−L−C
1−10アルキルヘテロアリール、−L−C
1−10アルキルヘテロシクリル、−L−C
2−10アルケニル、−L−C
2−10アルキニル、−L−C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキル、−L−C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルキル、−L−ヘテロアルキル、−L−ヘテロアルキルアリール、−L−ヘテロアルキルヘテロアリール、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリル、−L−ヘテロアルキル−C
3−8シクロアルキル、−L−アラルキル、−L−ヘテロアラルキル、または−L−ヘテロシクリルであり、それらの各々は、置換されていないか、または1個以上の独立したR
3によって置換されており、
【0241】
Lは、不在であるか、−(C=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)N(R
31)−、−S−、−S(O)−、−S(O)
2−、−S(O)
2N(R
31)−、または−N(R
31)−であり、
【0242】
M
1は、式M1−F1またはM1−F2、
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
の構造を有する部分であり、
【0244】
E
1およびE
2は独立して、−(W
1)
j−R
4であり、
【0245】
jは、各出現(すなわち、E
1において、またはE
2におけるj)において、独立して、0または1であり、
【0246】
W
1は、−O−、−NR
7−、−S(O)
0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R
7)−、−N(R
7)C(O)−、−N(R
7)S(O)−、−N(R
7)S(O)
2−、−C(O)O−、−CH(R
7)N(C(O)OR
8)−、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)−、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−、−CH(R
7)N(R
8)S(O)−、または−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−であり、
【0247】
W
2は、−O−、−NR
7−、−S(O)
0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R
7)−、−N(R
7)C(O)−、−N(R
7)C(O)N(R
8)−、−N(R
7)S(O)−、−N(R
7)S(O)
2−、−C(O)O−、−CH(R
7)N(C(O)OR
8)−、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)−、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−、−CH(R
7)N(R
8)S(O)−、または−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−であり、
【0248】
R
2は、水素、ハロゲン、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、−SC(=O)NR
31R
32、アリール(例えば、二環式アリール、非置換アリール、または置換単環式アリール)、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルケニル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルキニル、C
1−10アルキル−C
2−10アルケニル、C
1−10アルキル−C
2−10アルキニル、C
1−10アルキルアリール(例えば、C
2−10アルキル−単環式アリール、C
1−10アルキル−置換単環式アリール、またはC
1−10アルキルビシクロアリール)、C
1−10アルキルヘテロアリール、C
1−10アルキルヘテロシクリル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、C
2−10アルケニル−C
1−10アルキル、C
2−10アルキニル−C
1−10アルキル、C
2−10アルケニルアリール、C
2−10アルケニルヘテロアリール、C
2−10アルケニルヘテロアルキル、C
2−10アルケニルヘテロシクルシル、C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキル、C
2−10アルキニルアリール、C
2−10アルキニルヘテロアリール、C
2−10アルキニルヘテロアルキル、C
2−10アルキニルヘテロシクリル、C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルケニル、C
1−10アルコキシC
1−10アルキル、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルケニル、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル−C
2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C
2−10アルキニル、アリール−C
1−10アルキル(例えば、単環式アリール−C
2−10アルキル、置換単環式アリール−C
1−10アルキル、またはビシクロアリール−−C
1−10アルキル)、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、ヘテロアリール−C
2−10アルケニル、ヘテロアリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
3−8シクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、該二環式アリールまたはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、あるいは二環式アリール、ヘテロアリール部分、または単環式アリール部分の各々は、1個以上の独立したアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−O−アリール、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
34R
35、または−C(=O)NR
31R
32で置換されており、
【0249】
R
3およびR
4は独立して、水素、ハロゲン、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、−SC(=O)NR
31R
32、アリール、ヘテロアリール、C
1−4アルキル、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルケニル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルキニル、C
1−10アルキル−C
2−10アルケニル、C
1−10アルキル−C
2−10アルキニル、C
1−10アルキルアリール、C
1−10アルキルヘテロアリール、C
1−10アルキルヘテロシクリル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、C
2−10アルケニル−C
1−10アルキル、C
2−10アルキニル−C
1−10アルキル、C
2−10アルケニルアリール、C
2−10アルケニルヘテロアリール、C
2−10アルケニルヘテロアルキル、C
2−10アルケニルヘテロシクルシル、C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキル、C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルキル、C
2−10アルキニルアリール、C
2−10アルキニルヘテロアリール、C
2−10アルキニルヘテロアルキル、C
2−10アルキニルヘテロシクリル、C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルケニル、C
1−10アルコキシC
1−10アルキル、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルケニル、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル−C
2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C
2−10アルキニル、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、ヘテロアリール−C
2−10アルケニル、ヘテロアリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
3−8シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、該アリールまたはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上の独立したハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−O−アリール、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
34R
35、または−C(=O)NR
31R
32で置換されており、
【0250】
R
5は、水素、ハロゲン、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32であり、
【0251】
R
31、R
32、およびR
33は、各場合において、独立してHまたはC
1−10アルキルであり、そのC
1−10アルキルは、置換されていないか、あるいは1個以上のアリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基で置換されており、該アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−C
1−10アルキル、−CF
3、−O−アリール、−OCF
3、−OC
1−10アルキル、−NH
2、−N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−NH(C
1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR
34R
35、−C(O)(C
1−10アルキル)、−C(O)(C
1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO
2−C
1−10アルキル、−CO
2−C
1−10アルキルアリール、−CO
2−アリール、−C(=O)N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−C(=O)NH(C
1−10アルキル)、−C(=O)NR
34R
35、−C(=O)NH
2、−OCF
3、−O(C
1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C
1−10アルキル)、−−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2C
1−10アルキルアリール、−S(O)
0−2アリール、−SO
2N(アリール)、−SO
2N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−SO
2NH(C
1−10アルキル)、または−SO
2NR
34R
35で置換されており、
【0252】
−NR
34R
35、−C(=O)NR
34R
35、または−SO
2NR
34R
35における、R
34およびR
35は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3〜10員の飽和または不飽和環を形成し、該環は独立して、置換されていないか、あるいは1個以上の−−NR
31R
32、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソ、アリール、ヘテロアリール、C
1−6アルキル、またはO−アリールによって置換されており、該3〜10員の飽和または不飽和環は独立して、該窒素原子に加えて0、1、または2個の更なるヘテロ原子を含有し、
【0253】
R
7およびR
8は各々独立して、水素、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、またはC
3−10シクロアルキルであり、水素を除くそれらの各々は、置換されていないか、または1個以上の独立したR
6によって置換されており、
【0254】
R
6は、ハロ、−OR
31、−SH、−NH
2、−NR
34R
35、−NR
31R
32、−CO
2R
31、−CO
2アリール、−C(=O)NR
31R
32、C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2アリール、−SO
2NR
34R
35、−SO
2NR
31R
32、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル;アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、ヘテロアリール−C
2−10アルケニル、ヘテロアリール−C
2−10アルキニルであり、該アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上の独立したハロ、シアノ、ニトロ、−OC
1−10アルキル、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、ハロC
1−10アルキル、ハロC
2−10アルケニル、ハロC
2−10アルキニル、−COOH、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−SO
2NR
34R
35、−SO
2NR
31R
32、−NR
31R
32、または−NR
34R
35で置換されており、
【0255】
R
9は、H、ハロ、−OR
31、−SH、−NH
2、−NR
34R
35、−NR
31R
32、−CO
2R
31、−CO
2アリール、−C(=O)NR
31R
32、C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2アリール、−SO
2NR
34R
35、−SO
2NR
31R
32、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル;アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、ヘテロアリール−C
2−10アルケニル、ヘテロアリール−C
2−10アルキニルであり、該アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上の独立したハロ、シアノ、ニトロ、−OC
1−10アルキル、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、ハロC
1−10アルキル、ハロC
2−10アルケニル、ハロC
2−10アルキニル、−COOH、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−SO
2NR
34R
35、−SO
2NR
31R
32、−NR
31R
32、または−NR
34R
35で置換されている。
【0256】
幾つかの実施形態において、X
4は、C−R
9である。
【0257】
本発明はまた、上に定義される阻害剤も提供し、その化合物は、式I、
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
のもの、またはその薬学的に許容される塩であり、式中、置換基は、上に定義される通りである。
【0258】
種々の実施形態において、式I−Bの化合物、またはそのその薬学的に許容される塩は、式I−B1または式I−B2、
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
の構造を有する阻害剤、またはその薬学的に許容される塩である。
【0259】
式I−B1の種々の実施形態において、X
1は、Nであり、X
2は、Nである。他の実施形態において、X
1は、C−E
1であり、X
2は、Nである。なおも他の実施形態において、X
1は、NHであり、X
2は、Cである。更なる実施形態において、X
1は、CH−E
1であり、X
2は、Cである。
【0260】
式I−B2の種々の実施形態において、X
1は、Nであり、X
2は、Cである。更なる実施形態において、X
1は、C−E
1であり、X
2は、Cである。
【0261】
種々の実施形態において、X
1は、C−(W
1)
j−R
4であり、式中、jは、0である。
【0262】
別の実施形態において、X
1は、CHである。なおも別の実施形態において、X
1は、C−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
【0263】
X
1の種々の実施形態において、それは、C−(W
1)
j−R
4である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−O−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−NR
7−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−NH−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−S(O)
0−2−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−C(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−C(O)N(R
7)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−N(R
7)C(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−N(R
7)S(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−N(R
7)S(O)
2−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−C(O)O−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、CH(R
7)N(C(O)OR
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−CH(R
7)N(R
8)S(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−である。
【0264】
別の実施形態において、X
1は、CH
2である。なおも別の実施形態において、X
1は、CH−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
【0265】
別の実施形態において、X
1は、Nである。
【0266】
種々の実施形態において、X
2は、Nである。他の実施形態において、X
2は、Cである。
【0267】
種々の実施形態において、E
2は、−(W
1)
j−R
4であり、式中、jは、0である。
【0268】
別の実施形態において、E
2は、CHである。なおも別の実施形態において、E
2は、C−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
【0269】
E
2の種々の実施形態において、それは、−(W
1)
j−R
4である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−O−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−NR
7−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−NH−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−S(O)
0−2−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−C(O)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−C(O)N(R
7)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−N(R
7)C(O)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−N(R
7)S(O)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−N(R
7)S(O)
2−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−C(O)O−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、CH(R
7)N(C(O)OR
8)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−CH(R
7)N(R
8)S(O)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−である。
【0270】
M
1が式M1−F1の部分であるときの種々の実施形態において、M
1は、−(W
2)
k−R
2で置換されているベンゾオキサゾリルである。幾つかの実施形態において、M
1は、2位において−(W
2)
j−R
2で置換されているベンゾオキサゾリルである。幾つかの実施形態において、M
1は、2位において−(W
2)
j−R
2で任意に置換されている、5−ベンゾオキサゾリルまたは6−ベンゾオキサゾリル部分のいずれかである。例となる式M1−F1 M
1部分には、次のものが含まれるが、それらに限定されない:
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
【0271】
M
1が式M1−F2の部分であるときの種々の実施形態において、式M1−F2は、次の式のうちの1つの構造を有する、アザ置換ベンゾオキサゾリル部分である:
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
【0272】
例となる式M1−F2 M
1部分には、次のものが含まれるが、それらに限定されない:
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
【0273】
M
1の種々の実施形態において、kは、0である。M
1の他の実施形態において、kは、1であり、W
2は、次のもののうちの1つから選択される:−O−、−NR
7−、−S(O)
0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R
7)−、−N(R
7)C(O)−、または−N(R
7)C(O)N(R
8)−。M
1のなおも別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−N(R
7)S(O)−、−N(R
7)S(O)
2−、−C(O)O−、−CH(R
7)N(C(O)OR
8)−、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−、または−CH(R
7)N(SO
2R
8)−である。M
1の更なる実施形態において、kは、1であり、W
2は、−CH(R
7)N(R
8)−、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−、または−CH(R
7)N(R
8)S(O)−である。M
1のなおも別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−である。
【0274】
本発明は、式I−Cまたは式I−D、
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、mTorの阻害剤を提供し、式中、X
1は、NまたはC−E
1であり、X
2は、Nであり、X
3は、Cであるか、あるいはX
1は、NまたはC−E
1であり、X
2は、Cであり、X
3は、Nであり、
【0275】
R
1は、−H、−L−C
1−10アルキル、−L−C
3−8シクロアルキル、−L−C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキル、−L−アリール、−L−ヘテロアリール、−L−C
1−10アルキルアリール、−L−C
1−10アルキルヘテロアリール、−L−C
1−10アルキルヘテロシクリル、−L−C
2−10アルケニル、−L−C
2−10アルキニル、−L−C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキル、−L−C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルキル、−L−ヘテロアルキル、−L−ヘテロアルキルアリール、−L−ヘテロアルキルヘテロアリール、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリル、−L−ヘテロアルキル−C
3−8シクロアルキル、−L−アラルキル、−L−ヘテロアラルキル、または−L−ヘテロシクリルであり、それらの各々は、置換されていないか、または1個以上の独立したR
3によって置換されており、
【0276】
Lは、不在であるか、−(C=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)N(R
31)−、−S−、−S(O)−、−S(O)
2−、−S(O)
2N(R
31)−、または−N(R
31)−であり、
【0277】
E
1およびE
2は独立して、−(W
1)
j−R
4であり、
【0278】
E
1におけるjまたはE
2におけるjは独立して、0または1であり、
【0279】
W
1は、−O−、−NR
7−、−S(O)
0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R
7)−、−N(R
7)C(O)−、−N(R
7)S(O)−、−N(R
7)S(O)
2−、−C(O)O−、−CH(R
7)N(C(O)OR
8)−、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)−、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−、−CH(R
7)N(R
8)S(O)−、または−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−であり、
【0280】
W
2は、−O−、−NR
7−、−S(O)
0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R
7)−、−N(R
7)C(O)−、−N(R
7)C(O)N(R
8)−、−N(R
7)S(O)−、−N(R
7)S(O)
2−、−C(O)O−、−CH(R
7)N(C(O)OR
8)−、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)−、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−、−CH(R
7)N(R
8)S(O)−、または−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−であり、
【0282】
R
2は、水素、ハロゲン、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、−SC(=O)NR
31R
32、アリール(例えば、二環式アリール、非置換アリール、または置換単環式アリール)、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルケニル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルキニル、C
1−10アルキル−C
2−10アルケニル、C
1−10アルキル−C
2−10アルキニル、C
1−10アルキルアリール(例えば、C
2−10アルキル−単環式アリール、C
1−10アルキル−置換単環式アリール、またはC
1−10アルキルビシクロアリール)、C
1−10アルキルヘテロアリール、C
1−10アルキルヘテロシクリル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、C
2−10アルケニル−C
1−10アルキル、C
2−10アルキニル−C
1−10アルキル、C
2−10アルケニルアリール、C
2−10アルケニルヘテロアリール、C
2−10アルケニルヘテロアルキル、C
2−10アルケニルヘテロシクルシル、C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキル、C
2−10アルキニルアリール、C
2−10アルキニルヘテロアリール、C
2−10アルキニルヘテロアルキル、C
2−10アルキニルヘテロシクリル、C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルケニル、C
1−10アルコキシC
1−10アルキル、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルケニル、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルキニル、ヘテロシクリル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル−C
2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C
2−10アルキニル、アリール−C
1−10アルキル(例えば、単環式アリール−C
2−10アルキル、置換単環式アリール−C
1−10アルキル、またはビシクロアリール−−C
1−10アルキル)、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、ヘテロアリール−C
2−10アルケニル、ヘテロアリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
3−8シクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、該二環式アリールまたはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、あるいは二環式アリール、ヘテロアリール部分、または単環式アリール部分の各々は、1個以上の独立したアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−O−アリール、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
34R
35、または−C(=O)NR
31R
32で置換されており、
【0283】
R
3およびR
4は独立して、水素、ハロゲン、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、−SC(=O)NR
31R
32、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルケニル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルキニル、C
1−10アルキル−C
2−10アルケニル、C
1−10アルキル−C
2−10アルキニル、C
1−10アルキルアリール、C
1−10アルキルヘテロアリール、C
1−10アルキルヘテロシクリル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、C
2−10アルケニル−C
1−10アルキル、C
2−10アルキニル−C
1−10アルキル、C
2−10アルケニルアリール、C
2−10アルケニルヘテロアリール、C
2−10アルケニルヘテロアルキル、C
2−10アルケニルヘテロシクルシル、C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキル、C
2−10アルキニルアリール、C
2−10アルキニルヘテロアリール、C
2−10アルキニルヘテロアルキル、C
2−10アルキニルヘテロシクリル、C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルケニル、C
1−10アルコキシC
1−10アルキル、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルケニル、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルキニル、ヘテロシクリル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル−C
2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C
2−10アルキニル、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、ヘテロアリール−C
2−10アルケニル、ヘテロアリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
3−8シクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、該アリールまたはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上の独立したアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−O−アリール、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
34R
35、または−C(=O)NR
31R
32で置換されており、
【0284】
R
5は、水素、ハロゲン、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32であり、
【0285】
R
31、R
32、およびR
33は、各場合において、独立してHまたはC
1−10アルキルであり、そのC
1−10アルキルは、置換されていないか、あるいは1個以上のアリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基で置換されており、該アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−C
1−10アルキル、−CF
3、−O−アリール、−OCF
3、−OC
1−10アルキル、−NH
2、−N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−NH(C
1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR
34R
35、−C(O)(C
1−10アルキル)、−C(O)(C
1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO
2−C
1−10アルキル、−CO
2−C
1−10アルキルアリール、−CO
2−アリール、−C(=O)N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−C(=O)NH(C
1−10アルキル)、−C(=O)NR
34R
35、−C(=O)NH
2、−OCF
3、−O(C
1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C
1−10アルキル)、−−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2C
1−10アルキルアリール、−S(O)
0−2アリール、−SO
2N(アリール)、−SO
2N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−SO
2NH(C
1−10アルキル)、または−SO
2NR
34R
35で置換されており、
【0286】
−NR
34R
35、−C(=O)NR
34R
35、または−SO
2NR
34R
35における、R
34およびR
35は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3〜10員の飽和または不飽和環を形成し、該環は独立して、置換されていないか、あるいは1個以上の−−NR
31R
32、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソ、アリール、ヘテロアリール、C
1−6アルキル、またはO−アリールによって置換されており、該3〜10員の飽和または不飽和環は独立して、該窒素原子に加えて0、1、または2個の更なるヘテロ原子を含有し、
【0287】
R
7およびR
8は各々独立して、水素、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、またはC
3−10シクロアルキルであり、水素を除くそれらの各々は、置換されていないか、または1個以上の独立したR
6によって置換されており、R
6は、ハロ、−OR
31、−SH、NH
2、−NR
34R
35、−NR
31R
32、−CO
2R
31、−CO
2アリール、−C(=O)NR
31R
32、C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2アリール、−SO
2NR
34R
35、−SO
2NR
31R
32、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、またはC
2−10アルキニル;またはR
6は、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、ヘテロアリール−C
2−10アルケニル、ヘテロアリール−C
2−10アルキニルであり、それらの各々は、置換されていないか、あるいは1個以上の独立したハロ、シアノ、ニトロ、−OC
1−10アルキル、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、ハロC
1−10アルキル、ハロC
2−10アルケニル、ハロC
2−10アルキニル、−COOH、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−SO
2NR
34R
35、−SO
2NR
31R
32、−NR
31R
32、または−NR
34R
35で置換されている。
【0288】
式I−Cの化合物の種々の実施形態において、化合物は、式I−C1または式I−C2、
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
の構造を有し、またはその薬学的に(pharnaceutically)許容される塩である。
【0289】
式I−C1の幾つかの実施形態において、X
1は、Nであり、X
2は、Nである。他の実施形態において、X
1は、C−E
1であり、X
2は、Nである。なおも他の実施形態において、X
1は、NHであり、X
2は、Cである。更なる実施形態において、X
1は、CH−E
1であり、X
2は、Cである。
【0290】
式I−C2のいくつかの実施形態において、X
1は、Nであり、X
2は、Cである。なおも他の実施形態において、X
1は、NHであり、X
2は、Cである。更なる実施形態において、X
1は、CH−E
1であり、X
2は、Cである。
【0291】
式I−Dの化合物の種々の実施形態において、化合物は、式I−D1または式I−D2、
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
の構造を有する阻害剤、またはその薬学的に許容される塩である。
【0292】
式I−D1の幾つかの実施形態において、X
1は、Nであり、X
2は、Nである。他の実施形態において、X
1は、C−E
1であり、X
2は、Nである。なおも他の実施形態において、X
1は、NHであり、X
2は、Cである。更なる実施形態において、X
1は、CH−E
1であり、X
2は、Cである。
【0293】
式I−D2のいくつかの実施形態において、X
1は、Nであり、X
2は、Cである。更なる実施形態において、X
1は、C−E
1であり、X
2は、Cである。
【0294】
種々の実施形態において、X
1は、C−(W
1)
j−R
4であり、式中、jは、0である。
【0295】
別の実施形態において、X
1は、CHである。なおも別の実施形態において、X
1は、C−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
【0296】
X
1の種々の実施形態において、それは、C−(W
1)
j−R
4である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−O−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−NR
7−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−NH−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−S(O)
0−2−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−C(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−C(O)N(R
7)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−N(R
7)C(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−N(R
7)S(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−N(R
7)S(O)
2−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−C(O)O−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、CH(R
7)N(C(O)OR
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−CH(R
7)N(R
8)S(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−である。
【0297】
種々の実施形態において、X
1は、CH−(W
1)
j−R
4であり、式中、jは、0である。
【0298】
別の実施形態において、X
1は、CH
2である。なおも別の実施形態において、X
1は、CH−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
【0299】
X
1の種々の実施形態において、それは、CH−(W
1)
j−R
4である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−O−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−NR
7−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−NH−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−S(O)
0−2−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−C(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−C(O)N(R
7)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−N(R
7)C(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−N(R
7)S(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−N(R
7)S(O)
2−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−C(O)O−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、CH(R
7)N(C(O)OR
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−CH(R
7)N(R
8)S(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−である。
【0300】
別の実施形態において、X
1は、Nである。
【0301】
種々の実施形態において、X
2は、Nである。他の実施形態において、X
2は、Cである。
【0302】
種々の実施形態において、E
2は、−(W
1)
j−R
4であり、式中、jは、0である。
【0303】
別の実施形態において、E
2は、CHである。なおも別の実施形態において、E
2は、C−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
【0304】
E
2の種々の実施形態において、それは、−(W
1)
j−R
4である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−O−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−NR
7−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−NH−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−S(O)
0−2−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−C(O)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−C(O)N(R
7)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−N(R
7)C(O)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−N(R
7)S(O)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−N(R
7)S(O)
2−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−C(O)O−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、CH(R
7)N(C(O)OR
8)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−CH(R
7)N(R
8)S(O)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−である。
【0305】
種々の実施形態において、kは、0である。他の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−O−である。別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−NR
7−である。のなおも別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−S(O)
0−2−である。の別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−C(O)−である。更なる実施形態において、kは、1であり、W
2は、−C(O)N(R
7)−である。別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−N(R
7)C(O)−である。別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−N(R
7)C(O)N(R
8)−である。なおも別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−N(R
7)S(O)−である。さらになおも別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−N(R
7)S(O)
2−である。更なる実施形態において、kは、1であり、W
2は、−C(O)O−である。別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−CH(R
7)N(C(O)OR
8)−である。別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−である。別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−である。更なる実施形態において、kは、1であり、W
2は、−CH(R
7)N(R
8)−である。別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−である。なおも別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−である。別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−CH(R
7)N(R
8)S(O)−である。なおも別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−である。
【0306】
本発明はまた、式I−E、
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
【0307】
のmTorの阻害剤である、化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中、X
1は、NまたはC−E
1であり、X
2は、Nであり、X
3は、Cであるか、あるいはX
1は、NまたはC−E
1であり、X
2は、Cであり、X
3は、Nであり、
【0308】
R
1は、−H、−L−C
1−10アルキル、−L−C
3−8シクロアルキル、−L−C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキル、−L−アリール、−L−ヘテロアリール、−L−C
1−10アルキルアリール、−L−C
1−10アルキルヘテロアリール、−L−C
1−10アルキルヘテロシクリル、−L−C
2−10アルケニル、−L−C
2−10アルキニル、−L−C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキル、−L−C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルキル、−L−ヘテロアルキル、−L−ヘテロアルキルアリール、−L−ヘテロアルキルヘテロアリール、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリル、−L−ヘテロアルキル−C
3−8シクロアルキル、−L−アラルキル、−L−ヘテロアラルキル、または−L−ヘテロシクリルであり、それらの各々は、置換されていないか、または1個以上の独立したR
3によって置換されており、
【0309】
Lは、不在であるか、−(C=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)N(R
31)−、−S−、−S(O)−、−S(O)
2−、−S(O)
2N(R
31)−、または−N(R
31)−であり、
【0310】
M
1は、式M1−F1または式M1−F2、
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
の構造を有する部分であり、
【0312】
E
1およびE
2は独立して、−(W
1)
j−R
4であり、
【0313】
E
1におけるjまたはE
2におけるjは独立して、0または1であり、
【0314】
W
1は、−O−、−NR
7−、−S(O)
0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R
7)−、−N(R
7)C(O)−、−N(R
7)S(O)−、−N(R
7)S(O)
2−、−C(O)O−、−CH(R
7)N(C(O)OR
8)−、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)−、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−、−CH(R
7)N(R
8)S(O)−、または−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−であり、
【0315】
W
2は、−O−、−NR
7−、−S(O)
0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R
7)−、−N(R
7)C(O)−、−N(R
7)C(O)N(R
8)−、−N(R
7)S(O)−、−N(R
7)S(O)
2−、−C(O)O−、−CH(R
7)N(C(O)OR
8)−、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)−、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−、−CH(R
7)N(R
8)S(O)−、または−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−であり、
【0316】
R
2は、水素、ハロゲン、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、−SC(=O)NR
31R
32、アリール(例えば、二環式アリール、非置換アリール、または置換単環式アリール)、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルケニル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルキニル、C
1−10アルキル−C
2−10アルケニル、C
1−10アルキル−C
2−10アルキニル、C
1−10アルキルアリール(例えば、C
2−10アルキル−単環式アリール、C
1−10アルキル−置換単環式アリール、またはC
1−10アルキルビシクロアリール)、C
1−10アルキルヘテロアリール、C
1−10アルキルヘテロシクリル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、C
2−10アルケニル−C
1−10アルキル、C
2−10アルキニル−C
1−10アルキル、C
2−10アルケニルアリール、C
2−10アルケニルヘテロアリール、C
2−10アルケニルヘテロアルキル、C
2−10アルケニルヘテロシクルシル、C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキル、C
2−10アルキニルアリール、C
2−10アルキニルヘテロアリール、C
2−10アルキニルヘテロアルキル、C
2−10アルキニルヘテロシクリル、C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルケニル、C
1−10アルコキシC
1−10アルキル、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルケニル、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルキニル、ヘテロシクリル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル−C
2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C
2−10アルキニル、アリール−C
1−10アルキル(例えば、単環式アリール−C
2−10アルキル、置換単環式アリール−C
1−10アルキル、またはビシクロアリール−−C
1−10アルキル)、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、ヘテロアリール−C
2−10アルケニル、ヘテロアリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
3−8シクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、該二環式アリールまたはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、あるいは二環式アリール、ヘテロアリール部分、または単環式アリール部分の各々は、1個以上の独立したアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−O−アリール、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
34R
35、または−C(=O)NR
31R
32で置換されており、
【0317】
R
3およびR
4は独立して、水素、ハロゲン、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、−SC(=O)NR
31R
32、アリール、ヘテロアリール、C
1−4アルキル、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルケニル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルキニル、C
1−10アルキル−C
2−10アルケニル、C
1−10アルキル−C
2−10アルキニル、C
1−10アルキルアリール、C
1−10アルキルヘテロアリール、C
1−10アルキルヘテロシクリル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、C
2−10アルケニル−C
1−10アルキル、C
2−10アルキニル−C
1−10アルキル、C
2−10アルケニルアリール、C
2−10アルケニルヘテロアリール、C
2−10アルケニルヘテロアルキル、C
2−10アルケニルヘテロシクルシル、C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキル、C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルキル、C
2−10アルキニルアリール、C
2−10アルキニルヘテロアリール、C
2−10アルキニルヘテロアルキル、C
2−10アルキニルヘテロシクリル、C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルケニル、C
1−10アルコキシC
1−10アルキル、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルケニル、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル−C
2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C
2−10アルキニル、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、ヘテロアリール−C
2−10アルケニル、ヘテロアリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
3−8シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、該アリールまたはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上の独立したハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−O−アリール、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
34R
35、または−C(=O)NR
31R
32で置換されており、
【0318】
R
5は、水素、ハロゲン、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32であり、
【0319】
R
31、R
32、およびR
33は、各場合において、独立してHまたはC
1−10アルキルであり、そのC
1−10アルキルは、置換されていないか、あるいは1個以上のアリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基で置換されており、該アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−C
1−10アルキル、−CF
3、−O−アリール、−OCF
3、−OC
1−10アルキル、−NH
2、−N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−NH(C
1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR
34R
35、−C(O)(C
1−10アルキル)、−C(O)(C
1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO
2−C
1−10アルキル、−CO
2−C
1−10アルキルアリール、−CO
2−アリール、−C(=O)N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−C(=O)NH(C
1−10アルキル)、−C(=O)NR
34R
35、−C(=O)NH
2、−OCF
3、−O(C
1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C
1−10アルキル)、−−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2C
1−10アルキルアリール、−S(O)
0−2アリール、−SO
2N(アリール)、−SO
2N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−SO
2NH(C
1−10アルキル)、または−SO
2NR
34R
35で置換されており、
【0320】
−NR
34R
35、−C(=O)NR
34R
35、または−SO
2NR
34R
35における、R
34およびR
35は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3〜10員の飽和または不飽和環を形成し、該環は独立して、置換されていないか、あるいは1個以上の−−NR
31R
32、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソ、アリール、ヘテロアリール、C
1−6アルキル、またはO−アリールによって置換されており、該3〜10員の飽和または不飽和環は独立して、該窒素原子に加えて0、1、または2個の更なるヘテロ原子を含有し、
【0321】
R
7およびR
8は各々独立して、水素、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、またはC
3−10シクロアルキルであり、水素を除くそれらの各々は、置換されていないか、または1個以上の独立したR
6によって置換されており、
【0322】
R
6は、ハロ、−OR
31、−SH、−NH
2、−NR
34R
35、−NR
31R
32、−CO
2R
31、−CO
2アリール、−C(=O)NR
31R
32、C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2アリール、−SO
2NR
34R
35、−SO
2NR
31R
32、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル;アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、ヘテロアリール−C
2−10アルケニル、ヘテロアリール−C
2−10アルキニルであり、該アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上の独立したハロ、シアノ、ニトロ、−OC
1−10アルキル、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、ハロC
1−10アルキル、ハロC
2−10アルケニル、ハロC
2−10アルキニル、−COOH、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−SO
2NR
34R
35、−SO
2NR
31R
32、−NR
31R
32、または−NR
34R
35で置換されており、
【0323】
R
9は、H、ハロ、−OR
31、−SH、−NH
2、−NR
34R
35、−NR
31R
32、−CO
2R
31、−CO
2アリール、−C(=O)NR
31R
32、C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2アリール、−SO
2NR
34R
35、−SO
2NR
31R
32、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル;アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、ヘテロアリール−C
2−10アルケニル、ヘテロアリール−C
2−10アルキニルであり、該アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上の独立したハロ、シアノ、ニトロ、−OC
1−10アルキル、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、ハロC
1−10アルキル、ハロC
2−10アルケニル、ハロC
2−10アルキニル、−COOH、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−SO
2NR
34R
35、−SO
2NR
31R
32、−NR
31R
32、または−NR
34R
35で置換されている。
【0324】
式I−Eの化合物の種々の実施形態において、化合物は、式I−E1または式I−E2、
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
の構造を有し、またはその薬学的に許容される塩である。
【0325】
式I−E1の幾つかの実施形態において、X
1は、Nであり、X
2は、Nである。他の実施形態において、X
1は、C−E
1であり、X
2は、Nである。なおも他の実施形態において、X
1は、NHであり、X
2は、Cである。更なる実施形態において、X
1は、CH−E
1であり、X
2は、Cである。
【0326】
式I−E2のいくつかの実施形態において、X
1は、Nであり、X
2は、Cである。更なる実施形態において、X
1は、C−E
1であり、X
2は、Cである。
【0327】
種々の実施形態において、X
1は、C−(W
1)
j−R
4であり、式中、jは、0である。
【0328】
別の実施形態において、X
1は、CHである。なおも別の実施形態において、X
1は、C−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
【0329】
X
1の種々の実施形態において、それは、C−(W
1)
j−R
4である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−O−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−NR
7−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−NH−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−S(O)
0−2−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−C(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−C(O)N(R
7)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−N(R
7)C(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−N(R
7)S(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−N(R
7)S(O)
2−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−C(O)O−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、CH(R
7)N(C(O)OR
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−CH(R
7)N(R
8)S(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−である。
【0330】
別の実施形態において、X
1は、Nである。
【0331】
種々の実施形態において、X
2は、Nである。他の実施形態において、X
2は、Cである。
【0332】
種々の実施形態において、E
2は、−(W
1)
j−R
4であり、式中、jは、0である。
【0333】
別の実施形態において、E
2は、CHである。なおも別の実施形態において、E
2は、C−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
【0334】
E
2の種々の実施形態において、それは、−(W
1)
j−R
4である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−O−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−NR
7−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−NH−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−S(O)
0−2−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−C(O)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−C(O)N(R
7)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−N(R
7)C(O)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−N(R
7)S(O)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−N(R
7)S(O)
2−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−C(O)O−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、CH(R
7)N(C(O)OR
8)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−CH(R
7)N(R
8)S(O)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−である。
【0335】
M
1が式I−E1の部分であるときの種々の実施形態において、M
1は、−(W
2)
k−R
2で置換されているベンゾオキサゾリルである。幾つかの実施形態において、M
1は、2位において−(W
2)
k−R
2で置換されているベンゾオキサゾリル部分である。幾つかの実施形態において、M
1は、−(W
2)
k−R
2で任意に置換されている、5−ベンゾオキサゾリルまたは6−ベンゾオキサゾリル部分のいずれかである。例となる式I−E1 M
1部分には、次のものが含まれるが、それらに限定されない:
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【0336】
M
1が式I−E2の部分であるときの種々の実施形態において、式I−E2は、次の式のうちの1つの構造を有する、アザ置換ベンゾオキサゾリル部分である:
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0337】
例となる式I−E2 M
1部分には、次のものが含まれるが、それらに限定されない:
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
【0338】
M
1の種々の実施形態において、kは、0である。M
1の他の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−O−である。M
1の別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−NR
7−である。M
1のなおも別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−S(O)
0−2−である。M
1の別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−C(O)−である。M
1の更なる実施形態において、kは、1であり、W
2は、−C(O)N(R
7)−である。M
1の別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−N(R
7)C(O)−である。別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−N(R
7)C(O)N(R
8)−である。M
1のなおも別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−N(R
7)S(O)−である。M
1のさらになおも別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−N(R
7)S(O)
2−である。M
1の更なる実施形態において、kは、1であり、W
2は、−C(O)O−である。の別の実施形態においてM
1、kは、1であり、W
2は、−CH(R
7)N(C(O)OR
8)−である。M
1の別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−である。M
1の別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−である。M
1の更なる実施形態において、kは、1であり、W
2は、−CH(R
7)N(R
8)−である。M
1の別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−である。M
1のなおも別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−である。M
1の別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−CH(R
7)N(R
8)S(O)−である。M
1の別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−CH(R
7)N(R
8)S(O)−である。M
1のなおも別の実施形態において、kは、1であり、W
2は、−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−である。
【0339】
I−A、I−B、I−C、I−D、I−E、およびその他を含む、式Iの化合物の追加的な実施形態は、下に記載する。
【0340】
式Iの化合物の種々の実施形態において、Lは、不在である。別の実施形態において、Lは、−(C=O)−である。別の実施形態では、Lは、C(=O)O−である。更なる実施形態において、Lは、−C(=O)NR
31−である。なおも別の実施形態では、Lは、−S−である。一実施形態では、Lは、−S(O)−である。別の実施形態において、Lは、−S(O)
2−である。なおも別の実施形態において、Lは、−S(O)
2NR
31−である。別の実施形態において、Lは、−NR
31−である。
【0341】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−C
1−10アルキルであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、−L−C
1−10アルキルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されている。なおも別の実施形態において、R
1は、−L非置換C
1−10アルキルであり、式中、Lは、不在である。別の実施形態において、R
1は、−L−C
1−10アルキルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されており、Lは、不在である。
【0342】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−C
3−8シクロアルキルであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、L−C
3−8シクロアルキルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されている。なおも別の実施形態において、R
1は、−L−C
3−8シクロアルキルであり、それは、置換されておらず、Lは、不在である。更なる実施形態において、R
1は、1個以上の独立したR
3によって置換されている−L−C
3−8シクロアルキルであり、Lは、不在である。
【0343】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、Hである。
【0344】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−アリールであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、−L−アリールであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されている。別の実施形態において、R
1は、置換されていない−L−アリールであり、Lは、不在である。なおも別の実施形態において、R
1は、−L−アリールであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されており、Lは、不在である。
【0345】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロアリールであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロアリールであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されている。更なる実施形態において、R
1は、置換されていない−L−ヘテロアリールであり、Lは、不在である。なおも別の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロアリールであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されており、Lは、不在である。
【0346】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキルであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、−L−C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されている。更なる実施形態において、R
1は、置換されていない−L−C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキルであり、Lは、不在である。なおも別の実施形態において、R
1は、−L−C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されており、Lは、不在である。
【0347】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−C
1−10アルキルアリールであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、−L−C
1−10アルキルアリールであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されている。更なる実施形態において、R
1は、置換されていない−L−C
1−10アルキルアリールであり、Lは、不在である。なおも別の実施形態において、R
1は、−L−C
1−10アルキルアリールであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されており、式中、Lは、不在である。
【0348】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−C
1−10アルキルヘテロアリールであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、−L−C
1−10アルキルヘテロアリールであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されている。更なる実施形態において、R
1は、置換されていない−L−C
1−10アルキルヘテロアリールであり、Lは、不在である。なおも別の実施形態において、R
1は、−L−C
1−10アルキルヘテロアリールであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されており、式中、Lは、不在である。
【0349】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−C
1−10アルキルヘテロシクリルであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、−L−C
1−10アルキルヘテロシクリルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されている。更なる実施形態において、R
1は、置換されていない−L−C
1−10アルキルヘテロシクリルであり、Lは、不在である。なおも別の実施形態において、R
1は、−L−C
1−10アルキルヘテロシクリルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されており、式中、Lは、不在である。
【0350】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−C
2−10アルケニルであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、1個以上の独立したR
3によって置換されている−L−C
2−10アルケニルである。更なる実施形態において、R
1は、置換されていない−L−C
2−10アルケニルであり、Lは、不在である。なおも別の実施形態において、R
1は、−L−C
2−10アルケニルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されており、式中、Lは、不在である。
【0351】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−C
2−10アルキニルであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、1個以上の独立したR
3によって置換されている−L−C
2−10アルキニルである。更なる実施形態において、R
1は、置換されていない−L−C
2−10アルキニルであり、Lは、不在である。なおも別の実施形態において、R
1は、−L−C
2−10アルキニルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されており、式中、Lは、不在である。
【0352】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキルであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、1個以上の独立したR
3によって置換されている−L−C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキルである。更なる実施形態において、R
1は、置換されていない−L−C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキルであり、Lは、不在である。なおも別の実施形態において、R
1は、−L−C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されており、式中、Lは、不在である。
【0353】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルキルであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、1個以上の独立したR
3によって置換されている−L−C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルキルである。更なる実施形態において、R
1は、置換されていない−L−C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルキルであり、Lは、不在である。なおも別の実施形態において、R
1は、−L−C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルキルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されており、式中、Lは、不在である。
【0354】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルキルであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、1個以上の独立したR
3によって置換されている−L−C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルキルである。更なる実施形態において、R
1は、置換されていない−L−C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルキルであり、Lは、不在である。なおも別の実施形態において、R
1は、−L−C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルキルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されており、式中、Lは、不在である。
【0355】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロアルキルであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、1個以上の独立したR
3によって置換されている−L−ヘテロアルキルである。更なる実施形態において、R
1は、置換されていない−L−ヘテロアルキルであり、Lは、不在である。なおも別の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロアルキルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されており、式中、Lは、不在である。
【0356】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロアルキルアリールであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、1個以上の独立したR
3によって置換されている−L−ヘテロアルキルアリールである。更なる実施形態において、R
1は、置換されていない−L−ヘテロアルキルアリールであり、Lは、不在である。なおも別の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロアルキルアリールであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されており、式中、Lは、不在である。
【0357】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロアルキルヘテロアリールであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロアルキルヘテロアリールであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されている。更なる実施形態において、R
1は、置換されていない−L−ヘテロアルキルヘテロアリールであり、Lは、不在である。なおも別の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロアルキルヘテロアリールであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されており、式中、Lは、不在である。
【0358】
式の化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリルであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されている。更なる実施形態において、R
1は、置換されていない−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリルであり、Lは、不在である。なおも別の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されており、式中、Lは、不在である。
【0359】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロアルキル−C
3−8シクロアルキルであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロアルキル−C
3−8シクロアルキルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されている。更なる実施形態において、R
1は、置換されていない−L−ヘテロアルキル−C
3−8シクロアルキルであり、Lは、不在である。なおも別の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロアルキル−C
3−8シクロアルキルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されており、式中、Lは、不在である。
【0360】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−アラルキルであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、−L−アラルキルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されている。更なる実施形態において、R
1は、置換されていない−L−アラルキルである。なおも別の実施形態において、R
1は、−L−アラルキルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されており、式中、Lは、不在である。
【0361】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロアラルキルであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロアラルキルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されている。更なる実施形態において、R
1は、置換されていない−L−ヘテロアラルキルであり、Lは、不在である。なおも別の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロアラルキルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されており、式中、Lは、不在である。
【0362】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロシクリルであり、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロシクリルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されている。更なる実施形態において、R
1は、置換されていない−L−ヘテロシクリルであり、Lは、不在である。なおも別の実施形態において、R
1は、−L−ヘテロシクリルであり、それは、1個以上の独立したR
3によって置換されており、式中、Lは、不在である。
【0363】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
1は、下に示される置換基である:
【化33-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化33-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0364】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
2は、水素である。別の実施形態において、R
2は、ハロゲンである。別の実施形態において、R
2は、−OHである。別の実施形態において、R
2は、−R
31である。別の実施形態において、R
2は、−CF
3である。別の実施形態において、R
2は、−OCF
3である。別の実施形態において、R
2は、−OR
31である。別の実施形態において、R
2は、−NR
31R
32である。別の実施形態において、R
2は、−NR
34R
35である。別の実施形態において、R
2は、−C(O)R
31である。別の実施形態において、R
2は、−CO
2R
31である。別の実施形態において、R
2は、−C(=O)NR
31R
32である。別の実施形態において、R
2は、−C(=O)NR
34R
35である。別の実施形態において、R
2は、−NO
2である。別の実施形態において、R
2は、−CNである。別の実施形態において、R
2は、−S(O)
0−2R
3である。別の実施形態において、R
2は、−SO
2NR
31R
32である。別の実施形態において、R
2は、−SO
2NR
34R
35である。別の実施形態において、R
2は、−NR
31C(=O)R
32である。別の実施形態において、R
2は、−NR
31C(=O)OR
32である。別の実施形態において、R
2は、−NR
31C(=O)NR
32R
33である。別の実施形態において、R
2は、−NR
31S(O)
0−2R
32である。別の実施形態において、R
2は、−C(=S)OR
31である。別の実施形態において、R
2は、−C(=O)SR
31である。別の実施形態において、R
2は、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32である。別の実施形態において、R
2は、−NR
31C(=NR
32)OR
33である。別の実施形態において、R
2は、−NR
31C(=NR
32)SR
33である。別の実施形態において、R
2は、−OC(=O)OR
33である。別の実施形態において、R
2は、−OC(=O)NR
31R
32である。別の実施形態において、R
2は、−OC(=O)SR
31である。別の実施形態において、R
2は、−SC(=O)OR
31である。別の実施形態において、R
2は、−P(O)OR
31OR
32である。別の実施形態において、R
2は、−SC(=O)NR
31R
32である。別の実施形態において、R
2は、単環式アリールである。別の実施形態において、R
2は、二環式アリールである。別の実施形態において、R
2は、置換単環式アリールである。別の実施形態において、R
2は、ヘテロアリールである。別の実施形態において、R
2は、C
1−4アルキルである。別の実施形態において、R
2は、C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
2は、C
3−8シクロアルキルである。別の実施形態において、R
2は、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
2は、C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキルである。別の実施形態において、R
2は、C
1−10アルキル−単環式アリールである。別の実施形態において、R
2は、C
2−10アルキル−単環式アリールである。別の実施形態において、R
2は、単環式アリール−C
2−10アルキルである。別の実施形態において、R
2は、C
1−10アルキル−二環式アリールである。別の実施形態において、R
2は、C
1−10アルキル−二環式アリールである。別の実施形態において、R
2は、−C
1−10アルキルヘテロアリールである。別の実施形態において、R
2は、−C
1−10アルキルヘテロシクリルである。別の実施形態において、R
2は、−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
2は、−C
2−10アルキニルである。別の実施形態において、R
2は、C
2−10アルケニルアリールである。別の実施形態において、R
2は、C
2−10アルケニルヘテロアリールである。別の実施形態において、R
2は、C
2−10アルケニルヘテロアルキルである。別の実施形態において、R
2は、C
2−10アルケニルヘテロシクルシルである。別の実施形態において、R
2は、−C
2−10アルキニルアリールである。別の実施形態において、R
2は、−C
2−10アルキニルヘテロアリールである。別の実施形態において、R
2は、−C
2−10アルキニルヘテロアルキルである。別の実施形態において、R
2は、−C
2−10アルキニルヘテロシクリルである。別の実施形態において、R
2は、−C
2−10アルキニルC
3−8シクロアルキルである。別の実施形態において、R
2は、−C
2−10アルキニルC
3−8シクロアルケニルである。別の実施形態において、R
2は、−C
1−10アルコキシ−C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
2は、−C
1−10アルコキシ−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
2は、−C
1−10アルコキシ−C
2−10アルキニルである。別の実施形態において、R
2は、−ヘテロシクリルC
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
2は、ヘテロシクリルC
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
2は、ヘテロシクリルC
2−10アルキニルである。別の実施形態において、R
2は、アリール−C
2−10アルキルである。別の実施形態において、R
2は、アリール−C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
2は、アリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
2は、アリール−C
2−10アルキニルである。別の実施形態において、R
2は、アリール−ヘテロシクリルである。別の実施形態において、R
2は、ヘテロアリール−C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
2は、ヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
2は、ヘテロアリール−C
2−10アルキニルである。別の実施形態において、R
2は、ヘテロアリール−C
3−8シクロアルキルである。別の実施形態において、R
2は、ヘテロアリール−ヘテロアルキルである。別の実施形態において、R
2は、ヘテロアリール−ヘテロシクリルである。
【0365】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、置換されていない。種々の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立したハロで置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−OHで置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−R
31で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−CF
3で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−OCFで置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−OR
31で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
31R
32で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
34R
35で置換されている。別の実施形態において、R
4が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−C(O)R
31で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−CO
2R
31で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−C(=O)NR
31R
32で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−C(=O)NR
34R
35で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NO
2で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−CNで置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−S(O)
0−2R
31で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−SO
2NR
31R
32で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−SO
2NR
34R
35で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立したNR
31C(=O)R
32で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
31C(=O)OR
32で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−1
0アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
31C(=O)NR
32R
33で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
31S(O)
0−2R
32で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−C(=S)OR
31で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−C(=O)SR
31で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した、−NR
31C(=NR
32)OR
33で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
31C(=NR
32)SR
33で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−OC(=O)OR
33で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−OC(=O)NR
31R
32で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−OC(=O)SR
31で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−SC(=O)OR
31で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−P(O)OR
31OR
32で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−SC(=O)NR
31R
32で置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立したアルキルで置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立したヘテロアルキルで置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立したアルケニルで置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立したアルキニルで置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立したシクロアルキルで置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立したヘテロシクロアルキルで置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立したアリールで置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリ
ルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立したアリールアルキルで置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立したヘテロアリールで置換されている。別の実施形態において、R
2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、単環式アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立したヘテロアリールアルキルで置換されている。
【0366】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
3は、水素である。別の実施形態において、R
3は、ハロゲンである。別の実施形態において、R
3は、−OHである。別の実施形態において、R
3は、−R
31である。別の実施形態において、R
3は、−CF
3である。別の実施形態において、R
3は、−OCF
3である。別の実施形態において、R
3は、−OR
31である。別の実施形態において、R
3は、−NR
31R
32である。別の実施形態において、R
3は、−NR
34R
35である。別の実施形態において、R
3は、−C(O)R
31である。別の実施形態において、R
3は、−CO
2R
31である。別の実施形態において、R
3は、−C(=O)NR
31R
32である。別の実施形態において、R
3は、−C(=O)NR
34R
35である。別の実施形態において、R
3は、−NO
2である。別の実施形態において、R
3は、−CNである。別の実施形態において、R
3は、−S(O)
0−2R
3である。別の実施形態において、R
3は、−SO
2NR
31R
32である。別の実施形態において、R
3は、−SO
2NR
34R
35である。別の実施形態において、R
3は、−NR
31C(=O)R
32である。別の実施形態において、R
3は、−NR
31C(=O)OR
32である。別の実施形態において、R
3は、−NR
31C(=O)NR
32R
33である。別の実施形態において、R
3は、−NR
31S(O)
0−2R
32である。別の実施形態において、R
3は、−C(=S)OR
31である。別の実施形態において、R
3は、−C(=O)SR
31である。別の実施形態において、R
3は、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32である。別の実施形態において、R
3は、−NR
31C(=NR
32)OR
33である。別の実施形態において、R
3は、−NR
31C(=NR
32)SR
33である。別の実施形態において、R
3は、−OC(=O)OR
33である。別の実施形態において、R
3は、−OC(=O)NR
31R
32である。別の実施形態において、R
3は、−OC(=O)SR
31である。別の実施形態において、R
3は、−SC(=O)OR
31である。別の実施形態において、R
3は、−P(O)OR
31OR
32である。別の実施形態において、R
3は、−SC(=O)NR
31R
32である。別の実施形態において、R
3は、アリールである。別の実施形態において、R
2は、ヘテロアリールである。別の実施形態において、R
3は、C
1−4アルキルである。別の実施形態において、R
3は、C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
3は、C
3−8シクロアルキルである。別の実施形態において、R
3は、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
3は、−C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキルである。別の実施形態において、R
3は、C
2−10アルキル−単環式アリールである。別の実施形態において、R
3は、単環式アリール−C
2−10アルキルである。別の実施形態において、R
3は、C
1−10アルキル−二環式アリールである。別の実施形態において、R
3は、二環式アリール−C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
3は、C
1−10アルキルヘテロアリールである。別の実施形態において、R
3は、C
1−10アルキルヘテロシクリルである。別の実施形態において、R
3は、C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
3は、C
2−10アルキニルである。別の実施形態において、R
3は、C
2−10アルケニルアリールである。別の実施形態において、R
3は、C
2−10アルケニルヘテロアリールである。別の実施形態において、R
3は、C
2−10アルケニルヘテロアルキルである。別の実施形態において、R
3は、C
2−10アルケニルヘテロシクルシルである。別の実施形態において、R
3は、−C
2−10アルキニルアリールである。別の実施形態において、R
3は、−C
2−10アルキニルヘテロアリールである。別の実施形態において、R
3は、−C
2−10アルキニルヘテロアルキルである。別の実施形態において、R
3は、C
2−10アルキニルヘテロシクリルである。別の実施形態において、R
3は、−C
2−10アルキニルC
3−8シクロアルキルである。別の実施形態において、R
3は、C
2−10アルキニルC
3−8シクロアルケニルである。別の実施形態において、R
3は、−C
1−10アルコキシ−C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
3は、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
3は、−C
1−10アルコキシ−C
2−10アルキニルである。別の実施形態において、R
3は、ヘテロシクリル−C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
3は、−ヘテロシクリルC
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
3は、ヘテロシクリル−C
2−10アルキニルである。別の実施形態において、R
3は、アリール−C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
3は、アリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
3は、アリール−C
2−10アルキニルである。別の実施形態において、R
3は、アリール−ヘテロシクリルである。別の実施形態において、R
3は、ヘテロアリール−C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
3は、ヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
3は、ヘテロアリール−C
2−10アルキニルである。別の実施形態において、R
3は、ヘテロアリール−C
3−8シクロアルキルである。別の実施形態において、R
3は、ヘテロアリール−ヘテロアルキルである。別の実施形態において、R
3は、ヘテロアリール−ヘテロシクリルである。
【0367】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立したハロで置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−OHで置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−R
31で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−CF
3で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−OCFで置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−OR
31で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
31R
32で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
34R
35で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−C(O)R
31で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−CO
2R
31で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−C(=O)NR
31R
32で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−C(=O)NR
34R
35で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NO
2で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−CNで置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−S(O)
0−2R
31で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−SO
2NR
31R
32で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−SO
2NR
34R
35で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立したNR
31C(=O)R
32で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
31C(=O)OR
32で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
31C(=O)NR
32R
33で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
31S(O)
0−2R
32で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−C(=S)OR
31で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−C(=O)SR
31で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10ア
ルキルであるとき、それは、1個以上の独立した、−NR
31C(=NR
32)OR
33で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
31C(=NR
32)SR
33で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−OC(=O)OR
33で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−OC(=O)NR
31R
32で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−OC(=O)SR
31で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−SC(=O)OR
31で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−P(O)OR
31OR
32で置換されている。別の実施形態において、R
3が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−SC(=O)NR
31R
32で置換されている。
【0368】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
4は、水素である。別の実施形態において、R
4は、ハロゲンである。別の実施形態において、R
4は、−OHである。別の実施形態において、R
4は、−R
31である。別の実施形態において、R
4は、−CF
3である。別の実施形態において、R
4は、−OCF
3である。別の実施形態において、R
4は、−OR
31である。別の実施形態において、R
4は、−NR
31R
32である。別の実施形態において、R
4は、−NR
34R
35である。別の実施形態において、R
4は、−C(O)R
31である。別の実施形態において、R
4は、−CO
2R
31である。別の実施形態において、R
4は、−C(=O)NR
31R
32である。別の実施形態において、R
4は、−C(=O)NR
34R
35である。別の実施形態において、R
4は、−NO
2である。別の実施形態において、R
4は、−CNである。別の実施形態において、R
4は、−S(O)
0−2R
3である。別の実施形態において、R
4は、−SO
2NR
31R
32である。別の実施形態において、R
4は、−SO
2NR
34R
35である。別の実施形態において、R
4は、−NR
31C(=O)R
32である。別の実施形態において、R
4は、−NR
31C(=O)OR
32である。別の実施形態において、R
4は、−NR
31C(=O)NR
32R
33である。別の実施形態において、R
4は、−NR
31S(O)
0−2R
32である。別の実施形態において、R
4は、−C(=S)OR
31である。別の実施形態において、R
4は、−C(=O)SR
31である。別の実施形態において、R
4は、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32である。別の実施形態において、R
4は、−NR
31C(=NR
32)OR
33である。別の実施形態において、R
4は、−NR
31C(=NR
32)SR
33である。別の実施形態において、R
4は、−OC(=O)OR
33である。別の実施形態において、R
4は、−OC(=O)NR
31R
32である。別の実施形態において、R
4は、−OC(=O)SR
31である。別の実施形態において、R
4は、−SC(=O)OR
31である。別の実施形態において、R
4は、−P(O)OR
31OR
32である。別の実施形態において、R
4は、−SC(=O)NR
31R
32である。別の実施形態において、R
4は、アリールである。別の実施形態において、R
4は、ヘテロアリールである。別の実施形態において、R
4は、C
1−4アルキルである。別の実施形態において、R
4は、C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
4は、C
3−8シクロアルキルである。別の実施形態において、R
4は、C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキルである。別の実施形態において、R
4は、C
1−10アルキルアリールである。別の実施形態において、R
4は、C
1−10アルキルヘテロアリールである。別の実施形態において、R
4は、C
1−10アルキルヘテロシクリルである。別の実施形態において、R
4は、C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
4は、C
2−10アルキニルである。別の実施形態において、R
4は、C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルキルである。R
4は、C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキルである。別の実施形態において、R
4は、C
2−10アルケニルアリールである。別の実施形態において、R
4は、C
2−10アルケニル−ヘテロアリールである。別の実施形態において、R
4は、C
2−10アルケニルヘテロアルキルである。別の実施形態において、R
4は、C
2−10アルケニルヘテロシクルシルである。別の実施形態において、R
4は、−C
2−10アルキニルアリールである。別の実施形態において、R
4は、C
2−10アルキニルヘテロアリールである。別の実施形態において、R
4は、C
2−10アルキニルヘテロアルキルである。別の実施形態において、R
4は、C
2−10アルキニルヘテロシクリルである。別の実施形態において、R
4は、C
2−10アルキニルC
3−8シクロアルキルである。別の実施形態において、R
4は、ヘテロシクリルC
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
4は、ヘテロシクリルC
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
4は、ヘテロシクリル−C
2−10アルキニルである。別の実施形態において、R
4は、アリール−C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
4は、アリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
4は、アリール−C
2−10アルキニルである。別の実施形態において、R
4は、アリール−ヘテロシクリルである。別の実施形態において、R
4は、ヘテロアリール−C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
4は、ヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
4は、ヘテロアリール−C
2−10アルキニルである。別の実施形態において、R
4は、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
4は、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
4は、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルキニルである。
【0369】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、置換されていない。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立したハロで置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−OHで置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−R
31で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−CF
3で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−OCFで置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−OR
31で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
31R
32で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
34R
35で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−C(O)R
31で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−CO
2R
31で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−C(=O)NR
31R
32で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−C(=O)NR
34R
35で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NO
2で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−CNで置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−S(O)
0−2R
31で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−SO
2NR
31R
32で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−SO
2NR
34R
35で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立したNR
31C(=O)R
32で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
31C(=O)OR
32で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
31C(=O)NR
32R
33で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
31S(O)
0−2R
32で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−C(=S)OR
31で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−C(=O)SR
31で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10ア
ルキルであるとき、それは、1個以上の独立した、−NR
31C(=NR
32)OR
33で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−NR
31C(=NR
32)SR
33で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−OC(=O)OR
33で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−OC(=O)NR
31R
32で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−OC(=O)SR
31で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−SC(=O)OR
31で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−P(O)OR
31OR
32で置換されている。別の実施形態において、R
4が、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルキル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、またはC
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1個以上の独立した−SC(=O)NR
31R
32で置換されている。
【0370】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
5は、水素である。別の実施形態において、R
5は、ハロゲンである。別の実施形態において、R
5は、−OHである。別の実施形態において、R
5は、−R
31である。別の実施形態において、R
5は、−CF
3である。別の実施形態において、R
5は、−OCF
3である。別の実施形態において、R
5は、−OR
31である。別の実施形態において、R
5は、−NR
31R
32である。別の実施形態において、R
5は、−NR
34R
35である。別の実施形態において、R
5は、−C(O)R
31である。別の実施形態において、R
5は、−CO
2R
31である。別の実施形態において、R
5は、−C(=O)NR
31R
32である。別の実施形態において、R
5は、−C(=O)NR
34R
35である。別の実施形態において、R
5は、−NO
2である。別の実施形態において、R
5は、−CNである。別の実施形態において、R
5は、−S(O)
0−2R
31である。別の実施形態において、R
5は、−SO
2NR
31R
32である。別の実施形態において、R
5は、−SO
2NR
34R
35である。別の実施形態において、R
5は、−NR
31C(=O)R
32である。別の実施形態において、R
5は、−NR
31C(=O)OR
32である。別の実施形態において、R
5は、−NR
31C(=O)NR
32R
33である。別の実施形態において、R
5は、−NR
31S(O)
0−2R
32である。別の実施形態において、R
5は、−C(=S)OR
31である。別の実施形態において、R
5は、−C(=O)SR
31である。別の実施形態において、R
5は、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32である。別の実施形態において、R
5は、−NR
31C(=NR
32)OR
33である。別の実施形態において、R
5は、−NR
31C(=NR
32)SR
33である。別の実施形態において、R
5は、−OC(=O)OR
33である。別の実施形態において、R
5は、−OC(=O)NR
31R
32である。別の実施形態において、R
5は、−OC(=O)SR
31である。別の実施形態において、R
5は、−SC(=O)OR
31である。別の実施形態において、R
5は、−P(O)OR
31OR
32である。別の実施形態において、R
5は、または−SC(=O)NR
31R
32である。
【0371】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
7は、水素である。別の実施形態において、R
7は、非置換C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
7は、非置換(unsbustituted)C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
7は、非置換アリールである。別の実施形態において、R
7は、非置換ヘテロアリールである。別の実施形態において、R
7は、非置換ヘテロシクリルである。別の実施形態において、R
7は、非置換C
3−10シクロアルキルである。別の実施形態において、R
7は、1個以上の独立したR
6によって置換されているC
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
7は、1個以上の独立したR
6によって置換されているC
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
7は、1個以上の独立したR
6によって置換されているアリールである。別の実施形態において、R
7は、1個以上の独立したR
6によって置換されているヘテロアリールである。別の実施形態において、R
7は、1個以上の独立したR
6によって置換されているヘテロシクリ(heterocycly)である。別の実施形態において、R
7は、1個以上の独立したR
6によって置換されているC
3−10シクロアルキルである。
【0372】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
8は、水素である。別の実施形態において、R
8は、非置換C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
8は、非置換C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
8は、非置換アリールである。別の実施形態において、R
8は、非置換ヘテロアリールである。別の実施形態において、R
8は、非置換ヘテロシクリルである。別の実施形態において、R
8は、非置換C
3−10シクロアルキルである。別の実施形態において、R
8は、1個以上の独立したR
6によって置換されているC
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
8は、1個以上の独立したR
6によって置換されているC
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
8は、1個以上の独立したR
6によって置換されているアリールである。別の実施形態において、R
8は、1個以上の独立したR
6によって置換されているヘテロアリールである。別の実施形態において、R
8は、ヘテロシクリルである。1個以上の独立したR
6によって置換されている別の実施形態において、R
8は、1個以上の独立したR
6によって置換されているC
3−10シクロアルキルである。
【0373】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
6は、ハロである。別の実施形態において、R
6は、−OR
31である。別の実施形態において、R
6は、−SHである。別の実施形態において、R
6は、NH
2である。別の実施形態において、R
6は、−NR
34R
35である。別の実施形態において、R
6は、−NR
31R
32である。別の実施形態において、R
6は、−CO
2R
31である。別の実施形態において、R
6は、−CO
2アリールである。別の実施形態において、R
6は、−C(=O)NR
31R
32である。別の実施形態において、R
6は、C(=O)NR
34R
35である。別の実施形態において、R
6は、−NO
2である。別の実施形態において、R
6は、−CNである。別の実施形態において、R
6は、−S(O)
0−2C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
6は、−S(O)
0−2アリールである。別の実施形態において、R
6は、−SO
2NR
34R
35である。別の実施形態において、R
6は、−SO
2NR
31R
32である。別の実施形態において、R
6は、C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
6は、C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
6は、C
2−10アルキニルである。別の実施形態において、R
6は、非置換アリール−C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
6は、非置換アリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
6は、非置換アリール−C
2−10アルキニルである。別の実施形態において、R
6は、非置換ヘテロアリール−C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
6は、非置換ヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
6は、1個以上の独立したハロによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
6は、1個以上の独立したシアノによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
6は、1個以上の独立したニトロによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
6は、1個以上の独立した−OC
1−10アルキルによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
6は、1個以上の独立した−C
1−10アルキルによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
6は、1個以上の独立した−C
2−10アルケニルによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
6は、1個以上の独立した−C
2−10アルキニルによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
6は、1個以上の独立した−(ハロ)C
1−10アルキルによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
6は、1個以上の独立した−(ハロ)C
2−10アルケニルによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
6は、1個以上の独立した−(ハロ)C
2−10アルキニルによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
6は、1個以上の独立した−COOHによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
6は、1個以上の独立した−C(=O)NR
31R
32によって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
6は、1個以上の独立した−C(=O)NR
34R
35によって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
6は、1個以上の独立した−SO
2NR
34R
35によって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
6は、1個以上の独立した−SO
2NR
31R
32によって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
6は、1個以上の独立した−NR
31R
32によって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
6は、1個以上の独立した−NR
34R
35によって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。
【0374】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
9は、Hである。別の実施形態において、R
9は、ハロである。別の実施形態において、R
9は、−OR
31である。別の実施形態において、R
9は、−SHである。別の実施形態において、R
9は、NH
2である。別の実施形態において、R
9は、−NR
34R
35である。別の実施形態において、R
9は、−NR
31R
32である。別の実施形態において、R
9は、−CO
2R
31である。別の実施形態において、R
9は、−CO
2アリールである。別の実施形態において、R
9は、−C(=O)NR
31R
32である。別の実施形態において、R
9は、C(=O)NR
34R
35である。別の実施形態において、R
9は、−NO
2である。別の実施形態において、R
9は、−CNである。別の実施形態において、R
9は、−S(O)
0−2C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
9は、−S(O)
0−2アリールである。別の実施形態において、R
9は、−SO
2NR
34R
35である。別の実施形態において、R
9は、−SO
2NR
31R
32である。別の実施形態において、R
9は、C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
9は、C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
9は、C
2−10アルキニルである。別の実施形態において、R
9は、非置換アリール−C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
9は、非置換アリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
9は、非置換アリール−C
2−10アルキニルである。別の実施形態において、R
9は、非置換ヘテロアリール−C
1−10アルキルである。別の実施形態において、R
9は、非置換ヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
9は、1個以上の独立したハロによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
9は、1個以上の独立したシアノによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
9は、1個以上の独立したニトロによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
9は、1個以上の独立した−OC
1−10アルキルによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
9は、1個以上の独立した−C
1−10アルキルによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
9は、1個以上の独立した−C
2−10アルケニルによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
9は、1個以上の独立した−C
2−10アルキニルによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
9は、1個以上の独立した−(ハロ)C
1−10アルキルによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
9は、1個以上の独立した−(ハロ)C
2−10アルケニルによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
9は、1個以上の独立した−(ハロ)C
2−10アルキニルによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
9は、1個以上の独立した−COOHによって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
9は、1個以上の独立した−C(=O)NR
31R
32によって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
9は、1個以上の独立した−C(=O)NR
34R
35によって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
9は、1個以上の独立した−SO
2NR
34R
35によって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
9は、1個以上の独立した−SO
2NR
31R
32によって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
9は、1個以上の独立した−NR
31R
32によって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。別の実施形態において、R
9は、1個以上の独立した−NR
34R
35によって置換されている、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、またはヘテロアリール−C
2−10アルケニルである。
【0375】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
31は、Hである。幾つかの実施形態において、R
31は、非置換C
1−10アルキルである。幾つかの実施形態において、R
31は、置換C
1−10アルキルである。幾つかの実施形態において、R
31は、1個以上のアリールで置換されているC
1−10アルキルである。幾つかの実施形態において、R
31は、1個以上のヘテロアルキルで置換されているC
1−10アルキルである。幾つかの実施形態において、R
31は、1個以上のヘテロシクリルで置換されているC
1−10アルキルである。幾つかの実施形態において、R
31は、1個以上のヘテロアリールで置換されているC
1−10アルキルである。幾つかの実施形態において、R
31が、1個以上のアリールで置換されているC
1−10アルキルであるとき、該アリール置換基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−C
1−10アルキル、−CF
3、−O−アリール、−OCF
3、−OC
1−10アルキル、−NH
2、−N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−NH(C
1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR
34R
35、−C(O)(C
1−10アルキル)、−C(O)(C
1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO
2−C
1−10アルキル、−CO
2−C
1−10アルキルアリール、−CO
2−アリール、−C(=O)N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−C(=O)NH(C
1−10アルキル)、−C(=O)NR
34R
35、−C(=O)NH
2、−OCF
3、−O(C
1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C
1−10アルキル)、−−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2C
1−10アルキルアリール、−S(O)
0−2アリール、−SO
2N(アリール)、−SO
2N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−SO
2NH(C
1−10アルキル)、または−SO
2NR
34R
35で置換されている。幾つかの実施形態において、R
31が、1個以上のヘテロアルキルで置換されているC
1−10アルキルであるとき、該ヘテロアルキル基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−C
1−10アルキル、−CF
3、−O−アリール、−OCF
3、−OC
1−10アルキル、−NH
2、−N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−NH(C
1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR
34R
35、−C(O)(C
1−10アルキル)、−C(O)(C
1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO
2−C
1−10アルキル、−CO
2−C
1−10アルキルアリール、−CO
2−アリール、−C(=O)N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−C(=O)NH(C
1−10アルキル)、−C(=O)NR
34R
35、−C(=O)NH
2、−OCF
3、−O(C
1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C
1−10アルキル)、−−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2C
1−10アルキルアリール、−S(O)
0−2アリール、−SO
2N(アリール)、−SO
2N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−SO
2NH(C
1−10アルキル)、または−SO
2NR
34R
35置換基(subtituents)で置換されている。幾つかの実施形態において、R
31が、1個以上のヘテロシクリルで置換されているC
1−10アルキルであるとき、該ヘテロシクリル基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−C
1−10アルキル、−CF
3、−O−アリール、−OCF
3、−OC
1−10アルキル、−NH
2、−N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−NH(C
1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR
34R
35、−C(O)(C
1−10アルキル)、−C(O)(C
1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO
2−C
1−10アルキル、−CO
2−C
1−10アルキルアリール、−CO
2−アリール、−C(=O)N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−C(=O)NH(C
1−10アルキル)、−C(=O)NR
34R
35、−C(=O)NH
2、−OCF
3、−O(C
1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C
1−10アルキル)、−−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2C
1−10アルキルアリール、−S(O)
0−2アリール、−SO
2N(アリール)、−SO
2N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−SO
2NH(C
1−10アルキル)、または−SO
2NR
34R
35で置換されている。幾つかの実施形態において、R
31が、1個以上のヘテロアリールで置換されているC
1−10アルキルであるとき、該ヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−C
1−10アルキル、−CF
3、−O−アリール、−OCF
3、−OC
1−10アルキル、−NH
2、−N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−NH(C
1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR
34R
35、−C(O)(C
1−10アルキル)、−C(O)(C
1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO
2−C
1−10アルキル、−CO
2−C
1−10アルキルアリール、−CO
2−アリール、−C(=O)N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−C(=O)NH(C
1−10アルキル)、−C(=O)NR
34R
35、−C(=O)NH
2、−OCF
3、−O(C
1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C
1−10アルキル)、−−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2C
1−10アルキルアリール、−S(O)
0−2アリール、−SO
2N(アリール)、−SO
2N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−SO
2NH(C
1−10アルキル)、または−SO
2NR
34R
35で置換されている。幾つかの実施形態において、R
31が、置換C
1−10アルキルであるとき、それは、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の組み合わせによって置換されている。
【0376】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
32は、Hである。幾つかの実施形態において、R
32は、非置換C
1−10アルキルである。幾つかの実施形態において、R
32は、置換C
1−10アルキルである。幾つかの実施形態において、R
32は、1個以上のアリールで置換されているC
1−10アルキルである。幾つかの実施形態において、R
32は、1個以上のヘテロアルキルで置換されているC
1−10アルキルである。幾つかの実施形態において、R
32は、1個以上のヘテロシクリルで置換されているC
1−10アルキルである。幾つかの実施形態において、R
32は、1個以上のヘテロアリールで置換されているC
1−10アルキルである。幾つかの実施形態において、R
32が、1個以上のアリールで置換されているC
1−10アルキルであるとき、該アリール基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−C
1−10アルキル、−CF
3、−O−アリール、−OCF
3、−OC
1−10アルキル、−NH
2、−N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−NH(C
1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR
34R
35、−C(O)(C
1−10アルキル)、−C(O)(C
1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO
2−C
1−10アルキル、−CO
2−C
1−10アルキルアリール、−CO
2−アリール、−C(=O)N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−C(=O)NH(C
1−10アルキル)、−C(=O)NR
34R
35、−C(=O)NH
2、−OCF
3、−O(C
1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C
1−10アルキル)、−−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2C
1−10アルキルアリール、−S(O)
0−2アリール、−SO
2N(アリール)、−SO
2N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−SO
2NH(C
1−10アルキル)、または−SO
2NR
34R
35で置換されている。幾つかの実施形態において、R
32が、1個以上のヘテロアルキルで置換されているC
1−10アルキルであるとき、該ヘテロアルキル基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−C
1−10アルキル、−CF
3、−O−アリール、−OCF
3、−OC
1−10アルキル、−NH
2、−N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−NH(C
1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR
34R
35、−C(O)(C
1−10アルキル)、−C(O)(C
1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO
2−C
1−10アルキル、−CO
2−C
1−10アルキルアリール、−CO
2−アリール、−C(=O)N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−C(=O)NH(C
1−10アルキル)、−C(=O)NR
34R
35、−C(=O)NH
2、−OCF
3、−O(C
1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C
1−10アルキル)、−−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2C
1−10アルキルアリール、−S(O)
0−2アリール、−SO
2N(アリール)、−SO
2N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−SO
2NH(C
1−10アルキル)、または−SO
2NR
34R
35で置換されている。幾つかの実施形態において、R
32が、1個以上のヘテロシクリルで置換されているC
1−10アルキルであるとき、該ヘテロシクリル基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−C
1−10アルキル、−CF
3、−O−アリール、−OCF
3、−OC
1−10アルキル、−NH
2、−N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−NH(C
1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR
34R
35、−C(O)(C
1−10アルキル)、−C(O)(C
1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO
2−C
1−10アルキル、−CO
2−C
1−10アルキルアリール、−CO
2−アリール、−C(=O)N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−C(=O)NH(C
1−10アルキル)、−C(=O)NR
34R
35、−C(=O)NH
2、−OCF
3、−O(C
1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C
1−10アルキル)、−−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2C
1−10アルキルアリール、−S(O)
0−2アリール、−SO
2N(アリール)、−SO
2N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−SO
2NH(C
1−10アルキル)、または−SO
2NR
34R
35で置換されている。幾つかの実施形態において、R
32が、1個以上のヘテロアリールで置換されているC
1−10アルキルであるとき、該ヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−C
1−10アルキル、−CF
3、−O−アリール、−OCF
3、−OC
1−10アルキル、−NH
2、−N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−NH(C
1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR
34R
35、−C(O)(C
1−10アルキル)、−C(O)(C
1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO
2−C
1−10アルキル、−CO
2−C
1−10アルキルアリール、−CO
2−アリール、−C(=O)N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−C(=O)NH(C
1−10アルキル)、−C(=O)NR
34R
35、−C(=O)NH
2、−OCF
3、−O(C
1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C
1−10アルキル)、−−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2C
1−10アルキルアリール、−S(O)
0−2アリール、−SO
2N(アリール)、−SO
2N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−SO
2NH(C
1−10アルキル)、または−SO
2NR
34R
35で置換されている。幾つかの実施形態において、R
32が、置換C
1−10アルキルであるとき、それは、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の組み合わせによって置換されている。
【0377】
式Iの化合物の種々の実施形態において、R
33は、非置換C
1−10アルキルである。幾つかの実施形態において、R
33は、置換C
1−10アルキルである。幾つかの実施形態において、R
33は、1個以上のアリールで置換されているC
1−10アルキルである。幾つかの実施形態において、R
33は、1個以上のヘテロアルキルで置換されているC
1−10アルキルである。幾つかの実施形態において、R
33は、1個以上のヘテロシクリルで置換されているC
1−10アルキルである。幾つかの実施形態において、R
33は、1個以上のヘテロアリールで置換されているC
1−10アルキルである。幾つかの実施形態において、R
33が、1個以上のアリールで置換されているC
1−10アルキルであるとき、該アリール基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−C
1−10アルキル、−CF
3、−O−アリール、−OCF
3、−OC
1−10アルキル、−NH
2、−N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−NH(C
1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR
34R
35、−C(O)(C
1−10アルキル)、−C(O)(C
1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO
2−C
1−10アルキル、−CO
2−C
1−10アルキルアリール、−CO
2−アリール、−C(=O)N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−C(=O)NH(C
1−10アルキル)、−C(=O)NR
34R
35、−C(=O)NH
2、−OCF
3、−O(C
1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C
1−10アルキル)、−−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2C
1−10アルキルアリール、−S(O)
0−2アリール、−SO
2N(アリール)、−SO
2N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−SO
2NH(C
1−10アルキル)、または−SO
2NR
34R
35で置換されている。幾つかの実施形態において、R
33が、1個以上のヘテロアルキルで置換されているC
1−10アルキルであるとき、該ヘテロアルキル基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−C
1−10アルキル、−CF
3、−O−アリール、−OCF
3、−OC
1−10アルキル、−NH
2、−N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−NH(C
1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR
34R
35、−C(O)(C
1−10アルキル)、−C(O)(C
1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO
2−C
1−10アルキル、−CO
2−C
1−10アルキルアリール、−CO
2−アリール、−C(=O)N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−C(=O)NH(C
1−10アルキル)、−C(=O)NR
34R
35、−C(=O)NH
2、−OCF
3、−O(C
1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C
1−10アルキル)、−−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2C
1−10アルキルアリール、−S(O)
0−2アリール、−SO
2N(アリール)、−SO
2N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−SO
2NH(C
1−10アルキル)、または−SO
2NR
34R
35で置換されている。幾つかの実施形態において、R
33が、1個以上のヘテロシクリルで置換されているC
1−10アルキルであるとき、該ヘテロシクリル基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−C
1−10アルキル、−CF
3、−O−アリール、−OCF
3、−OC
1−10アルキル、−NH
2、−N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−NH(C
1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR
34R
35、−C(O)(C
1−10アルキル)、−C(O)(C
1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO
2−C
1−10アルキル、−CO
2−C
1−10アルキルアリール、−CO
2−アリール、−C(=O)N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−C(=O)NH(C
1−10アルキル)、−C(=O)NR
34R
35、−C(=O)NH
2、−OCF
3、−O(C
1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C
1−10アルキル)、−−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2C
1−10アルキルアリール、−S(O)
0−2アリール、−SO
2N(アリール)、−SO
2N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−SO
2NH(C
1−10アルキル)、または−SO
2NR
34R
35で置換されている。幾つかの実施形態において、R
33が、1個以上のヘテロアリールで置換されているC
1−10アルキルであるとき、該ヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−C
1−10アルキル、−CF
3、−O−アリール、−OCF
3、−OC
1−10アルキル、−NH
2、−N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−NH(C
1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR
34R
35、−C(O)(C
1−10アルキル)、−C(O)(C
1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO
2−C
1−10アルキル、−CO
2−C
1−10アルキルアリール、−CO
2−アリール、−C(=O)N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−C(=O)NH(C
1−10アルキル)、−C(=O)NR
34R
35、−C(=O)NH
2、−OCF
3、−O(C
1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C
1−10アルキル)、−−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2C
1−10アルキルアリール、−S(O)
0−2アリール、−SO
2N(アリール)、−SO
2N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−SO
2NH(C
1−10アルキル)、または−SO
2NR
34R
35で置換されている。幾つかの実施形態において、R
33が、置換C
1−10アルキルであるとき、それは、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の組み合わせによって置換されている。
【0378】
式Iの化合物の種々の実施形態において、−NR
34R
35、−C(=O)NR
34R
35、または−SO
2NR
34R
35における、R
34およびR
35は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3〜10員の飽和または不飽和環を形成し、該環は独立して、置換されていないか、あるいは1個以上の−−NR
31R
32、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソ、アリール、ヘテロアリール、C
1−6アルキル、またはO−アリールによって置換されており、該3〜10員の飽和または不飽和環は独立して、該窒素に加えて0、1、または2個の更なるヘテロ原子を含有する。
【0379】
幾つかの実施形態において、−NR
34R
35、−C(=O)NR
34R
35、または−SO
2NR
34R
35における、R
34およびR
35は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、次のものを形成する:
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0380】
別の実施形態において、X
1は、C−NH
2である。
【0381】
種々の実施形態において、X
1は、C−−NH−R
4であり、式中、−NH−R
4は、次のものである:
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0382】
一実施形態において、本発明は、式I−C1の阻害剤を提供し、式中、R
5は、Hである。別の実施形態において、本発明は、式I−C2の阻害剤を提供し、式中、R
5は、Hである。
【0383】
幾つかの実施形態において、本発明は、式I−C1a、
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【0384】
の阻害剤、またはその薬学的に(pharmaceuctically)許容される塩を提供し、式中、
【0387】
R
1は、−L−C
1−10アルキル、−L−C
3−8シクロアルキル、−L−C
1−10アルキルヘテロシクリル、または−L−ヘテロシクリルであり、それらの各々は、置換されていないか、または1個以上の独立したR
3によって置換されており、
【0388】
Lは、不在であるか、−(C=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)N(R
31)−、−S−、−S(O)−、−S(O)
2−、−S(O)
2N(R
31)−、または−N(R
31)−であり、
【0389】
R
3は、水素、−OH、−OR
31、−NR
31R
32、−C(O)R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、アリール、ヘテロアリール、C
1−4アルキル、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、またはヘテロシクリルであり、該アリールまたはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上の独立したアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、またはヘテロシクリル部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−O−アリール、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
34R
35、または−C(=O)NR
31R
32で置換されており、
【0390】
−(W
2)
k−は、−NH−、−N(H)C(O)−または−N(H)S(O)
2−であり、
【0391】
R
2は、水素、ハロゲン、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、二環式アリール、置換単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルケニル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルキニル、C
2−10アルキル−単環式アリール、単環式アリール−C
2−10アルキル、C
1−10アルキルビシクロアリール、ビシクロアリール−−C
1−10アルキル、置換C
1−10アルキルアリール、置換アリール−C
1−10アルキル、C
1−10アルキルヘテロアリール、C
1−10アルキルヘテロシクリル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、C
2−10アルケニルアリール、C
2−10アルケニルヘテロアリール、C
2−10アルケニルヘテロアルキル、C
2−10アルケニルヘテロシクルシル、C
2−10アルキニルアリール、C
2−10アルキニルヘテロアリール、C
2−10アルキニルヘテロアルキル、C
2−10アルキニルヘテロシクリル、C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキル、C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルケニル、C
1−10アルコキシC
1−10アルキル、C
1−10アルコキシC
2−10アルケニル、C
1−10アルコキシC
2−10アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、ヘテロシクリルC
2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C
2−10アルキニル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、ヘテロアリール−C
2−10アルケニル、ヘテロアリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
3−8シクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、該二環式アリールまたはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、あるいは二環式アリール、ヘテロアリール部分、または単環式アリール部分の各々は、1個以上の独立したハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−O−アリール、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
34R
35、または−C(=O)NR
31R
32で置換されており、
【0392】
R
31、R
32、およびR
33は、各場合において、独立してHまたはC
1−10アルキルであり、そのC
1−10アルキルは、置換されておらず、
【0393】
−NR
34R
35、−C(=O)NR
34R
35、または−SO
2NR
34R
35における、R
34およびR
35は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3〜10員の飽和または不飽和環を形成し、該環は独立して、置換されていないか、あるいは1個以上の−−NR
31R
32、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソ、アリール、ヘテロアリール、C
1−6アルキル、またはO−アリールによって置換されており、該3〜10員の飽和または不飽和環は独立して、該該窒素に加えて0、1、または2個の更なるヘテロ原子を含有する。
【0394】
別の態様では、式I−C1の阻害剤は、式I−C1a、
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0395】
の化合物、またはその薬学的に許容される塩であり、式中、E
2は、−Hであり、X
1は、CHおよびX
2は、Nであり、
【0396】
R
1は、−L−C
1−10アルキル、−L−C
3−8シクロアルキル、−L−C
1−10アルキルヘテロシクリル、または−L−ヘテロシクリルであり、それらの各々は、置換されていないか、または1個以上の独立したR
3によって置換されており、
【0397】
Lは、不在であるか、−(C=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)N(R
31)−、−S−、−S(O)−、−S(O)
2−、−S(O)
2N(R
31)−、または−N(R
31)−であり、
【0398】
R
3は、水素、−OH、−OR
31、−NR
31R
32、−C(O)R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、アリール、ヘテロアリール、C
1−4アルキル、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、またはヘテロシクリルであり、該アリールまたはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上の独立したアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、またはヘテロシクリル部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−O−アリール、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
34R
35、または−C(=O)NR
31R
32で置換されており、
【0399】
−(W
2)
k−は、−NH−、−N(H)C(O)−または−N(H)S(O)
2−であり、
【0400】
R
2は、水素、ハロゲン、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、二環式アリール、置換単環式アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、C
2−10アルキル−単環式アリール、単環式アリール−C
2−10アルキル、C
1−10アルキルビシクロアリール、ビシクロアリール−−C
1−10アルキル、置換C
1−10アルキルアリール、置換アリール−C
1−10アルキル、C
1−10アルキルヘテロアリール、C
1−10アルキルヘテロシクリル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC
1−10アルキル、ヘテロシクリル−C
2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C
2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、該二環式アリールまたはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、あるいは二環式アリール、ヘテロアリール部分、または単環式アリール部分の各々は、1個以上の独立したハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−O−アリール、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
34R
35、または−C(=O)NR
31R
32で置換されており、
【0401】
R
31、R
32、およびR
33は、各場合において、独立してHまたはC
1−10アルキルであり、そのC
1−10アルキルは、置換されておらず、
【0402】
−NR
34R
35、−C(=O)NR
34R
35、または−SO
2NR
34R
35における、R
34およびR
35は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3〜10員の飽和または不飽和環を形成し、該環は独立して、置換されていないか、あるいは1個以上の−−NR
31R
32、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソ、アリール、ヘテロアリール、C
1−6アルキル、またはO−アリールによって置換されており、該3〜10員の飽和または不飽和環は独立して、該窒素に加えて0、1、または2個の更なるヘテロ原子を含有する。
【0403】
本発明は、mTor阻害剤であり、その化合物が、式I−A、
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【0404】
を有する、化合物、またはその薬学的に許容される塩を更に提供し、式中、
【0405】
X
1は、NまたはC−E
1であり、X
2は、Nであり、X
3は、Cであり、X
4は、C−R
9またはNであるか、あるいはX
1は、NまたはC−E
1であり、X
2は、Cであり、X
3は、Nであり、X
4は、C−R
9またはNであり、
【0406】
R
1は、−H、−L−C
1−10アルキル、−L−C
3−8シクロアルキル、−L−C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキル、−L−アリール、−L−ヘテロアリール、−L−C
1−10アルキルアリール、−L−C
1−10アルキルヘテロアリール、−L−C
1−10アルキルヘテロシクリル、−L−C
2−10アルケニル、−L−C
2−10アルキニル、−L−C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキル、−L−C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルキル、−L−ヘテロアルキル、−L−ヘテロアルキルアリール、−L−ヘテロアルキルヘテロアリール、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリル、−L−ヘテロアルキル−C
3−8シクロアルキル、−L−アラルキル、−L−ヘテロアラルキル、または−L−ヘテロシクリルであり、それらの各々は、置換されていないか、または1個以上の独立したR
3によって置換されており、
【0407】
Lは、不在であるか、−(C=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)N(R
31)−、−S−、−S(O)−、−S(O)
2−、−S(O)
2N(R
31)−、または−N(R
31)−であり、
【0408】
M
1は、−(W
2)
k−R
2で置換されているベンゾチアゾリルであり、
【0410】
E
1およびE
2は独立して、−(W
1)
j−R
4であり、
【0411】
jは、各出現(すなわち、E
1において、またはE
2におけるj)において、独立して、0または1であり、
【0412】
W
1は、−O−、−NR
7−、−S(O)
0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R
7)−、−N(R
7)C(O)−、−N(R
7)S(O)−、−N(R
7)S(O)
2−、−C(O)O−、−CH(R
7)N(C(O)OR
8)−、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)−、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−、−CH(R
7)N(R
8)S(O)−、または−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−であり、
【0413】
W
2は、−O−、−NR
7−、−S(O)
0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R
7)−、−N(R
7)C(O)−、−N(R
7)C(O)N(R
8)−、−N(R
7)S(O)−、−N(R
7)S(O)
2−、−C(O)O−、−CH(R
7)N(C(O)OR
8)−、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)−、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−、−CH(R
7)N(R
8)S(O)−、または−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−であり、
【0414】
R
2は、水素、ハロゲン、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、−SC(=O)NR
31R
32、アリール(例えば、二環式アリール、非置換アリール、または置換単環式アリール)、ヘテロアリール、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルケニル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルキニル、C
1−10アルキル−C
2−10アルケニル、C
1−10アルキル−C
2−10アルキニル、C
1−10アルキルアリール(例えば、C
2−10アルキル−単環式アリール、C
1−10アルキル−置換単環式アリール、またはC
1−10アルキルビシクロアリール)、C
1−10アルキルヘテロアリール、C
1−10アルキルヘテロシクリル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、C
2−10アルケニル−C
1−10アルキル、C
2−10アルキニル−C
1−10アルキル、C
2−10アルケニルアリール、C
2−10アルケニルヘテロアリール、C
2−10アルケニルヘテロアルキル、C
2−10アルケニルヘテロシクルシル、C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキル、C
2−10アルキニルアリール、C
2−10アルキニルヘテロアリール、C
2−10アルキニルヘテロアルキル、C
2−10アルキニルヘテロシクリル、C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルケニル、C
1−10アルコキシC
1−10アルキル、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルケニル、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル−C
2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C
2−10アルキニル、アリール−C
1−10アルキル(例えば、単環式アリール−C
2−10アルキル、置換単環式アリール−C
1−10アルキル、またはビシクロアリール−−C
1−10アルキル)、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、ヘテロアリール−C
2−10アルケニル、ヘテロアリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
3−8シクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、該二環式アリールまたはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、あるいは二環式アリール、ヘテロアリール部分、または単環式アリール部分の各々は、1個以上の独立したアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−O−アリール、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
34R
35、または−C(=O)NR
31R
32で置換されており、
【0415】
R
3およびR
4は独立して、水素、ハロゲン、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、−SC(=O)NR
31R
32、アリール、ヘテロアリール、C
1−4アルキル、C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
1−10アルキル−C
3−8シクロアルキル、C
3−8シクロアルキル−C
1−10アルキル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルケニル、C
3−8シクロアルキル−C
2−10アルキニル、C
1−10アルキル−C
2−10アルケニル、C
1−10アルキル−C
2−10アルキニル、C
1−10アルキルアリール、C
1−10アルキルヘテロアリール、C
1−10アルキルヘテロシクリル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、C
2−10アルケニル−C
1−10アルキル、C
2−10アルキニル−C
1−10アルキル、C
2−10アルケニルアリール、C
2−10アルケニルヘテロアリール、C
2−10アルケニルヘテロアルキル、C
2−10アルケニルヘテロシクルシル、C
2−10アルケニル−C
3−8シクロアルキル、C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルキル、C
2−10アルキニルアリール、C
2−10アルキニルヘテロアリール、C
2−10アルキニルヘテロアルキル、C
2−10アルキニルヘテロシクリル、C
2−10アルキニル−C
3−8シクロアルケニル、C
1−10アルコキシC
1−10アルキル、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルケニル、C
1−10アルコキシ−C
2−10アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C
1−10アルキル、ヘテロシクリル−C
2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C
2−10アルキニル、アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、ヘテロアリール−C
2−10アルケニル、ヘテロアリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
3−8シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、該アリールまたはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上の独立したハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−O−アリール、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
34R
35、または−C(=O)NR
31R
32で置換されており、
【0416】
R
5は、水素、ハロゲン、−OH、−R
31、−CF
3、−OCF
3、−OR
31、−NR
31R
32、−NR
34R
35、−C(O)R
31、−CO
2R
31、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2R
31、−SO
2NR
31R
32、−SO
2NR
34R
35、−NR
31C(=O)R
32、−NR
31C(=O)OR
32、−NR
31C(=O)NR
32R
33、−NR
31S(O)
0−2R
32、−C(=S)OR
31、−C(=O)SR
31、−NR
31C(=NR
32)NR
33R
32、−NR
31C(=NR
32)OR
33、−NR
31C(=NR
32)SR
33、−OC(=O)OR
33、−OC(=O)NR
31R
32、−OC(=O)SR
31、−SC(=O)OR
31、−P(O)OR
31OR
32、または−SC(=O)NR
31R
32であり、
【0417】
R
31、R
32、およびR
33は、各場合において、独立してHまたはC
1−10アルキルであり、そのC
1−10アルキルは、置換されていないか、あるいは1個以上のアリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基で置換されており、該アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上のハロ、−OH、−C
1−10アルキル、−CF
3、−O−アリール、−OCF
3、−OC
1−10アルキル、−NH
2、−N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−NH(C
1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR
34R
35、−C(O)(C
1−10アルキル)、−C(O)(C
1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO
2−C
1−10アルキル、−CO
2−C
1−10アルキルアリール、−CO
2−アリール、−C(=O)N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−C(=O)NH(C
1−10アルキル)、−C(=O)NR
34R
35、−C(=O)NH
2、−OCF
3、−O(C
1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C
1−10アルキル)、−−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2C
1−10アルキルアリール、−S(O)
0−2アリール、−SO
2N(アリール)、−SO
2N(C
1−10アルキル)(C
1−10アルキル)、−SO
2NH(C
1−10アルキル)、または−SO
2NR
34R
35で置換されており、
【0418】
−NR
34R
35、−C(=O)NR
34R
35、または−SO
2NR
34R
35における、R
34およびR
35は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3〜10員の飽和または不飽和環を形成し、該環は独立して、置換されていないか、あるいは1個以上の−−NR
31R
32、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソ、アリール、ヘテロアリール、C
1−6アルキル、またはO−アリールによって置換されており、該3〜10員の飽和または不飽和環は独立して、該窒素原子に加えて0、1、または2個の更なるヘテロ原子を含有し、
【0419】
R
7およびR
8は各々独立して、水素、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、またはC
3−10シクロアルキルであり、水素を除くそれらの各々は、置換されていないか、または1個以上の独立したR
6によって置換されており、
【0420】
R
6は、ハロ、−OR
31、−SH、−NH
2、−NR
34R
35、−NR
31R
32、−CO
2R
31、−CO
2アリール、−C(=O)NR
31R
32、C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2アリール、−SO
2NR
34R
35、−SO
2NR
31R
32、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル;アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、ヘテロアリール−C
2−10アルケニル、ヘテロアリール−C
2−10アルキニルであり、該アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上の独立したハロ、シアノ、ニトロ、−OC
1−10アルキル、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、ハロC
1−10アルキル、ハロC
2−10アルケニル、ハロC
2−10アルキニル、−COOH、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−SO
2NR
34R
35、−SO
2NR
31R
32、−NR
31R
32、または−NR
34R
35で置換されており、
【0421】
R
9は、H、ハロ、−OR
31、−SH、−NH
2、−NR
34R
35、−NR
31R
32、−CO
2R
31、−CO
2アリール、−C(=O)NR
31R
32、C(=O)NR
34R
35、−NO
2、−CN、−S(O)
0−2C
1−10アルキル、−S(O)
0−2アリール、−SO
2NR
34R
35、−SO
2NR
31R
32、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル;アリール−C
1−10アルキル、アリール−C
2−10アルケニル、アリール−C
2−10アルキニル、ヘテロアリール−C
1−10アルキル、ヘテロアリール−C
2−10アルケニル、ヘテロアリール−C
2−10アルキニルであり、該アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、あるいは1個以上の独立したハロ、シアノ、ニトロ、−OC
1−10アルキル、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、ハロC
1−10アルキル、ハロC
2−10アルケニル、ハロC
2−10アルキニル、−COOH、−C(=O)NR
31R
32、−C(=O)NR
34R
35、−SO
2NR
34R
35、−SO
2NR
31R
32、−NR
31R
32、または−NR
34R
35で置換されている。
【0422】
幾つかの実施形態において、X
4は、C−R
9である。
【0423】
本発明はまた、上に定義される阻害剤も提供し、その化合物は、式I−B、
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
のもの、またはその薬学的に許容される塩であり、式中、置換基は、上に定義される通りである。
【0424】
種々の実施形態において、式I−Bの化合物、またはそのその薬学的に許容される塩は、式I−B1または式I−B2、
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
の構造を有する阻害剤、またはその薬学的に許容される塩である。
【0425】
式I−B1の種々の実施形態において、X
1は、Nであり、X
2は、Nである。他の実施形態において、X
1は、C−E
1であり、X
2は、Nである。なおも他の実施形態において、X
1は、NHであり、X
2は、Cである。更なる実施形態において、X
1は、CH−E
1であり、X
2は、Cである。
【0426】
式I−B2の種々の実施形態において、X
1は、Nであり、X
2は、Cである。更なる実施形態において、X
1は、C−E
1であり、X
2は、Cである。
【0427】
種々の実施形態において、X
1は、C−(W
1)
j−R
4であり、式中、jは、0である。
【0428】
別の実施形態において、X
1は、CHである。なおも別の実施形態において、X
1は、C−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
【0429】
X
1の種々の実施形態において、それは、C−(W
1)
j−R
4である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−O−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−NR
7−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−NH−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−S(O)
0−2−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−C(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−C(O)N(R
7)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−N(R
7)C(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−N(R
7)S(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−N(R
7)S(O)
2−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−C(O)O−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、CH(R
7)N(C(O)OR
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−CH(R
7)N(R
8)S(O)−である。X
1の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−である。
【0430】
別の実施形態において、X
1は、CH
2である。なおも別の実施形態において、X
1は、CH−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
【0431】
別の実施形態において、X
1は、Nである。
【0432】
種々の実施形態において、X
2は、Nである。他の実施形態において、X
2は、Cである。
【0433】
種々の実施形態において、E
2は、−(W
1)
j−R
4であり、式中、jは、0である。
【0434】
別の実施形態において、E
2は、CHである。なおも別の実施形態において、E
2は、C−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
【0435】
E
2の種々の実施形態において、それは、−(W
1)
j−R
4である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−O−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−NR
7−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−NH−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−S(O)
0−2−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−C(O)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−C(O)N(R
7)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−N(R
7)C(O)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−N(R
7)S(O)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−N(R
7)S(O)
2−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−C(O)O−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、CH(R
7)N(C(O)OR
8)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(C(O)R
8)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(SO
2R
8)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)C(O)N(R
8)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)C(O)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−−CH(R
7)N(R
8)S(O)−である。E
2の種々の実施形態において、jは、1であり、W
1は、−CH(R
7)N(R
8)S(O)
2−である。
【0436】
式I−A、I−B、I−B1およびI−B2の種々の実施形態において、M
1は次のものである:
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0437】
本発明の幾つかの実施形態において、M
1は、−(W
2)
k−R
2で置換されているベンゾチアゾリルである。W
2は、−O−、−S(O)
0−2−(−S−、−S(O)−、および−S(O)
2−を含むが、それらに限定されない)、−C(O)−、または−C(O)O−であり得る。他の実施形態において、W
1は、−NR
6−または−CH(R
6)N(R
7)−であり、式中、R
6およびR
7は各々独立して、水素、非置換もしくは置換C
1−C
10アルキル(それは、−CH
3、−CH
2CH
3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、およびヘプチルを含むが、それらに限定されない)、非置換もしくは置換C
2−C
10アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等のアルケニルを含むが、それらに限定されない)である。更に、W
2が、−NR
6−または−CH(R
6)N(R
7)−であるとき、R
6およびR
7は各々独立して、非置換または置換アリール(フェニルおよびナフチル(naphthtyl)を含む)である。なおも他の実施形態において、W
2が、−NR
6−または−CH(R
6)N(R
7)−であるとき、R
6およびR
7は各々独立して、ヘテロアリールであり、そのヘテロアリールは、置換されていないか、または置換されている。R
6およびR
7ヘテロアリールは、単環式ヘテロアリールであり、イミダゾリル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、およびピリジニルを含むが、それらに限定されない。幾つかの他の実施形態において、W
2が、−NR
6−または−CH(R
6)N(R
7)−であるとき、R
6およびR
7は各々独立して、非置換もしくは置換ヘテロシクリル(それはピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、モルホリニル、およびピペラジニルを含むが、それらに限定されない)、または非置換もしくは置換C
3−8シクロアルキル(シクロプロピル、シクロブチル、およびシクロペンチルを含むが、それらに限定されない)である。非限定的な例となるW
2には、−NH−、−N(シクロプロピル)、および−N(4−N−ピペリジニル)が含まれる。
【0438】
例えば、本発明の例となるmTor阻害剤は、式、
【0439】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
を有する。
【0440】
反応スキーム−mTor阻害剤化合物
本明細書に開示されるmTor阻害剤化合物は、下に記載される経路によって調製されてもよい。本明細書で使用される物質は、市販されているか、または当該技術分野で一般に既知である合成方法によって調製されるかのいずれかである。これらのスキームは、列挙される化合物に限定されず、または例示的な目的のために用いられるいずれの特定の置換基によっても限定されない。付番は、必ずしも特許請求の範囲または他の表のそれらに対応するものではない。
スキームA
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0441】
一実施形態において、化合物は、官能化ヘテロシクルA−1を、ホルムアミドと縮合させて、ピラゾロピリミジンA−2を得ることによって合成される。ピラゾロピリミジンを、N−ヨードスクシンイミドで処理し、それによりA−3にあるように、ピラゾール環においてヨード置換基を導入する。R
1置換基を、炭酸カリウム等の塩基の存在下で、ピラゾロピリミジンA3を式R
1−Lgの化合物と反応させることによって導入して、式A−4の化合物を得る。このステップにおいて使用するのに好適である他の塩基には、水素化ナトリウムおよびカリウムt−ブトキシドが含まれるが、それらに限定されない。式式R
1−Lgの化合物は、式I−Aの化合物のR
1について定義される部分R
1を有し、式中、−Lgは、ハロゲン化物(ブロモ、ヨード、およびクロロを含む)、トシル酸塩等の適切な脱離基、または他の好適な脱離基である。
【0442】
M
1に対応する置換基を、その後、アリールまたはヘテロアリールボロン酸を式A−4の化合物と反応させることによって導入して、化合物A−5を得る。
スキームA−1
【化44】
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【0443】
代替的に、スキームA−1に示されるように、光延化学を使用して、アルキル化ピラゾロピリミジンA−4を得ることができる。ヨードピラゾロピリミジンA−3を、トリフェニルホスフィンおよびアゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)の存在下で、好適なアルコールと反応させて、ピラゾロピリミジンA−4を得る。
スキームB
【化45】
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【0444】
本発明の化合物は、スキームBに一般に表される反応を介して合成されてもよい。合成は、式Aの化合物と式Bの化合物とのカップリングを介して進んで、式Cの化合物をもたらす。カップリングステップは、典型的に、例えば、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)を含むが、それらに限定されない、パラジウム触媒を使用することによって触媒される。カップリングは、一般に、好適な塩基の存在下で行われ、非限定的な例は、炭酸ナトリウムである。反応に好適な溶媒の一例は、含水ジオキサンである。
【0445】
スキームBにおいて使用するための式Aの化合物は、式Aの構造を有し、式中、T
1は、トリフル酸塩またはハロ(ブロモ、クロロ、およびヨードを含む)であり、R
1、X
1、X
2、X
3、R
31およびR
32は、式I−Aの化合物についてと同様に定義される。式Bに図示されるボロン酸および酸誘導体について、Mは、M
1またはM
2のいずれかである。M
1は、式I−Aの化合物についてと同様に定義される。例えば、M
1は、本明細書に開示されるそれらのM
1部分を含むが、それらに限定されない、5−ベンゾオキサゾリルまたは6−ベンゾオキサゾリル部分であり得る。M
2は、M
2部分が式Aの化合物の二環式コアにカップリングされた後に、合成的に転換されて、M
1を形成する部分である。
【0446】
式Bの化合物について、Gは、水素またはR
G1であり、式中、R
G1は、アルキル、アルケニル、またはアリールである。代替的に、B(OG)
2は一緒になって、5員または6員環式部分を形成する。幾つかの実施形態において、式Bの化合物は、式E、
【化46】
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【0447】
の構造を有する化合物であり、式中、Gは、HまたはR
G1であり、R
G1は、アルキル、アルケニル、またはアリールである。代替的に、
【化46-1】
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は、5員または6員環式部分を形成し、R
2は、R
G2部分であり、式中、R
G2部分は、H、アシルであるか、またはカルバミン酸tert−ブチル(Boc)、カルボベンジルオキシ(Cbz)、ベンジル(Bz)、フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)、p−メトキシベンジル(PMB)等を含むが、それらに限定されないアミノ保護基である。
スキームC
【化47】
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【0448】
幾つかの実施形態において、式Bの化合物は、式B
’の化合物であり、式中、Gは、R
G1であるか、または式B”の化合物であり、式中、Gは、水素である。スキームCは、反応スキームCにおいて使用するための、式B
’、または任意に、式B
’’の化合物を合成するための例示的スキームを図示する。この反応は、式Dの化合物とホウ酸トリアルキルまたはボロン酸誘導体との反応を介して進んで、式B
’の化合物をもたらす。反応は、典型的にジオキサンまたはテトラヒドロフラン等の溶媒で実行する。ホウ酸トリアルキルには、ホウ酸トリイソプロピルが含まれるが、それらに限定されず、ボロン酸誘導体には、ビス(ピナコラト)ジボロンが含まれるが、それらに限定されない。
【0449】
反応が、ホウ酸トリアルキルと共に行われるとき、ホウ酸塩の添加前に、n−ブチルリチウム等の塩基を式Dの化合物に最初に添加して、陰イオンを生成する。反応が、ビス(ピナコラト)ジボロン等のボロン酸誘導体と共に行われるとき、パラジウム触媒および塩基を使用する。典型的なパラジウム触媒には、塩化パラジウム(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)が含まれるが、それらに限定されない。好適な塩基には、酢酸カリウムが含まれるが、それらに限定されない。
【0450】
スキームCにおいて使用するための式Dの化合物は、T
2がハロまたは別の脱離基であり、Mが上にスキームBにおいて定義される通りである、化合物である。式B
’の化合物は更に、塩酸等の酸での処理によって、式B
’’の化合物に変換されてもよい。
【0451】
式B、B
’、B”、またはEの化合物の一実施形態において、G基は、水素である。式B、B
’、B”、またはEの化合物の別の実施形態において、G基は、R
G1である。
【0452】
幾つかの実施形態において、例えば、M
1が2−N−アセチル−ベンゾオキサゾール−5−イルであるとき、カップリング反応後に、M
1部分の更なる合成転換は行われない。
【0453】
スキームCを介して合成することができる、式Bの幾つかの例となる化合物には、次の式が含まれるが、それらに限定されない:
【化48】
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【0454】
本発明の他の実施形態において、式Eの化合物は、次のスキームC−1に示されるように、式Fの化合物から合成される:
スキームC−1
【化49】
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【0455】
スキームC−1は、式Eの化合物を合成するための例となるスキームを図示する。この反応は、式Fの化合物とホウ酸トリアルキルまたはボロン酸誘導体との反応を介して進んで、式Eの化合物をもたらす。その反応の条件は、スキームCに上述される通りである。
【0456】
スキームC−1において使用するための式Fの化合物は、T
2が、ハロ(Br、Cl、およびIを含む)または別の脱離基(トリフル酸塩、トシル酸塩、およびメシル酸塩を含むが、それらに限定されない)であり、G
p部分が、H、アシルであるか、またはカルバミン酸tert−ブチル(Boc)、カルボベンジルオキシ(Cbz)、ベンジル(Bz)、フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)、p−メトキシベンジル(PMB)等を含むが、それらに限定されないアミノ保護基である、化合物である。
【0457】
Gがアルキルである、式Eの化合物は更に、塩酸等の酸での処理によって、Gが水素である、式Eの化合物に変換されてもよい。
【0458】
所望される場合、ベンゾオキサゾリル部分(すなわち、式CのM
1)上での置換基の脱保護(例えば、アミノ置換基からのBoc保護の除去)が、式Bの化合物の式Aの化合物へのカップリング後に行われる。
【0459】
かかる保護基を有する幾つかの例となる化合物には、次の式の化合物が含まれるが、それらに限定されない:
【化50】
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【0460】
M
2からM
1への例となる転換は、下に示されるスキームDを介して行うことができる。
スキームD
【化51】
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【0461】
ステップ1において、式3−1の化合物を、含水/有機溶媒混合物中、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)および炭酸ナトリウム等の好適な塩基の存在下で、ボロン酸3−2と反応させて、式3−3の化合物を得る。ステップ2において、式3−3の化合物を、溶媒としての酢酸中、約2当量の硝酸と反応させて、式3−4の化合物を得る。2つの代替の転換を使用して、ステップ3の次の転換を達成してもよい。第1の方法において、式3−4の化合物を、水中、亜ジチオン酸ナトリウムおよび水酸化ナトリウムで処理して、式3−5の化合物を得る。代替的には、式3−4の化合物を、水素大気下で、好適な溶媒中、パラジウム炭素を使用して還元して、式3−5の化合物を得る。
【0462】
ステップ4において、化合物3−5を、メタノール/テトラヒドロフラン混合物等の溶媒中、約1.2当量の臭化シアンと反応させて、式3−6の化合物を得る。式3−6の化合物を、他の置換または誘導体化によって更に転換してもよい。
【0463】
スキームDの方法において有用な式3−1の化合物は、式3−1の構造を有する化合物であり、式中、式中、T
1は、トリフル酸塩またはハロ(ブロモ、クロロ、およびヨードを含む)であり、R
1、X
1、X
2、X
3、R
31、およびR
32は、式I−Aの化合物についてと同様に定義される。
【0464】
ピラゾロピリミジンコアを有する例となる化合物は、スキームEを介して合成することができる。
スキームE
【化52】
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【0465】
スキームEのステップ1において、ジメチルホルムアミド(DMF)中の化合物A−2を、約80℃でN−ハロスクシンイミド(NT
1S)と反応させて、化合物4−1を得、式中、T
1は、ヨードまたはブロモである。ステップ2において、DMF中の化合物4−1を、炭酸カリウムの存在下で、化合物R
1T
xと反応させて、化合物4−2を得る。ステップ4において、化合物4−2を、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)等のパラジウム触媒作用を使用して、炭酸ナトリウムの存在下で、式Bの化合物とカップリングさせて、示されるピラゾロピリミジン化合物を得る。
【0466】
反応スキームEにおいて使用するのに好適な式R
1T
xの化合物は、R
1が、シクロアルキルまたはアルキルであり、T
xが、ハロ(ブロモ、ヨード、またはクロロを含む)、またはメシル酸塩もしくはトシル酸塩を含むが、それらに限定されない脱離基である、化合物である。
【0467】
反応スキームF〜Mは、M
1置換基を導入するための、上の反応スキームA、B、およびEに記載される本発明の化合物の合成において有用な中間体を調製する際に有用な、ボラン試薬の合成の方法を例示する。
反応スキームF
【化53】
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反応スキームG
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
反応スキームH
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
反応スキームI
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
反応スキームJ
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
反応スキームK
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
反応スキームL
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
反応スキームM
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
反応スキームN
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0468】
代替の合成の方法において、式N−1の化合物およびN−2の化合物をカップリングして、式Cの化合物を得る。カップリングステップは、典型的に、例えば、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)を含むが、それらに限定されない、パラジウム触媒を使用することによって触媒される。カップリングは、一般に、好適な塩基の存在下で行われ、非限定的な例が、炭酸ナトリウムである。反応に好適な溶媒の一例は、含水ジオキサンである。
【0469】
スキームNにおいて使用するための式N−1の化合物は、式N−1の構造を有し、式中、Gは、水素またはR
G1であり、式中、R
G1は、アルキル、アルケニル、またはアリールである。代替的に、式N−1の化合物のB(OG)
2は一緒になって、5員または6員環式部分を形成する。式N−1の化合物のR
1、X
1、X
2、X
3、R
31およびR
32は、式I−Aの化合物についてと同様に定義される。
【0470】
スキームNにおいて使用するための式N−2の化合物は、式N−2の構造を有し、式中、T
1は、トリフル酸塩またはハロ(ブロモ、クロロ、およびヨードを含む)である。式N−2の化合物のMは、M
1またはM
2のいずれかである。M
1は、式Iの化合物についてと同様に定義される。例えば、M
1は、本明細書に開示されるそれらのM
1部分を含むが、それらに限定されない、5−ベンゾオキサゾリルまたは6−ベンゾオキサゾリル部分であり得る。M
2は、M
2部分が式N−1の化合物の二環式コアにカップリングされた後に、合成的に転換されて、M
1を形成する部分である。
スキームN−1
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0471】
式N−1の化合物は、スキームN−1に示されるように合成されてもよい。式N−1の化合物をホウ酸トリアルキルまたはボロン酸誘導体と反応させて、式N−1の化合物を得る。反応は、典型的にジオキサンまたはテトラヒドロフラン等の溶媒で実行する。ホウ酸トリアルキルには、ホウ酸トリイソプロピルが含まれるが、それらに限定されず、ボロン酸誘導体には、ビス(ピナコラト)ジボロンが含まれるが、それらに限定されない。
【0472】
反応が、ホウ酸トリアルキルと共に行われるとき、ホウ酸塩の添加前に、n−ブチルリチウム等の塩基を式N−3の化合物に最初に添加して、陰イオンを生成する。反応が、ビス(ピナコラト)ジボロン等のボロン酸誘導体と共に行われるとき、パラジウム触媒および塩基を使用する。典型的なパラジウム触媒には、塩化パラジウム(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)が含まれるが、それらに限定されない。好適な塩基には、酢酸カリウムが含まれるが、それらに限定されない。
【0473】
スキームN−1において使用するのに好適な式N−3の化合物は、T
2がハロ、またはメシル酸塩、トシル酸塩、もしくはトリフル酸塩等の別の脱離基である化合物である。式N−3の化合物のX
1、X
2、X
3、R
1、R
31、およびR
32は、式I−Aの化合物について定義される通りである。
【0474】
本発明の幾つかの実施形態において、式A、B、B
’、B”、C、C”、D、E、E”、3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6、N−1”、N−3”、3−1”、3−3”、3−4”、3−5”、3−6”、N−1”、またはN−3”の化合物は、塩酸塩、酢酸塩、ギ酸塩、硝酸塩、硫酸酸、およびボロン酸塩を含むが、それらに限定されない、その塩として提供される。
【0475】
本発明の幾つかの実施形態において、塩化パラジウム(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)およびパラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)を含むが、それらに限定されない、パラジウム化合物が、式A、B、B
’、B”、C、C”、D、E、E”、3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6、N−1”、N−3”、3−1”、3−3”、3−4”、3−5”、3−6”、N−1”、またはN−3”の化合物の合成において使用される。パラジウム化合物が、式A、B、B
’、B”、C、C”、D、E、E”、3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6、N−1”、N−3”、3−1”、3−3”、3−4”、3−5”、3−6”、N−1”、またはN−3”の化合物の合成において存在するとき、それは、約0.005モル当量〜約0.5モル当量、約0.05モル当量〜約0.20モル当量、約0.05モル当量〜約0.25モル当量、約0.07モル当量〜約0.15モル当量、または約0.8モル当量〜約0.1モル当量の式A、B、B
’、B”、C、D、E、3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6、N−1、またはN−3の化合物の範囲の量で存在する。幾つかの実施形態において、塩化パラジウム(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)およびパラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)を含むが、それらに限定されない、パラジウム化合物が、式A、B、B
’、B”、C、C”、D、E、E”、3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6、N−1”、N−3”、3−1”、3−3”、3−4”、3−5”、3−6”、N−1”、またはN−3”の化合物の合成において、式A、B、B
’、B”、C、C”、D、E、E”、3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6、N−1”、N−3”、3−1”、3−3”、3−4”、3−5”、3−6”、N−1”、またはN−3”の化合物を合成するために使用される式A、B、B
’、B”、C、C”、D、E、E”、3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6、N−1”、N−3”、3−1”、3−3”、3−4”、3−5”、3−6”、N−1”、またはN−3”の出発物質の、約0.07、約0.08、約0.09、約0.10、約0.11、約0.12、約0.13、約0.14、または約0.15モル当量で存在する。
【0476】
上の反応スキームB、D、E、N、またはN−1の幾つかの実施形態において、式A、C、3−1、3−3、3−4、3−5、3−6、A−2、4−1、4−2、N−1、およびN−3の化合物の別の実施形態は、下のスキームB
’、D
’、E
’、N
’、またはN−1
’に示される通りである。これらの代替の合成において、式C、3−1、3−3、3−4、3−5、3−6、A−2、4−1、4−2、N−1、またはN−3の化合物を生成するのに、合成ステップのうちの1つ以上の間に存在するR
G2部分を有するアミノ部分を含む、化合物を使用し、式中、R
G2は、カルバミン酸tert−ブチル(Boc)、カルボベンジルオキシ(Cbz)、ベンジル(Bz)、フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)、p−メトキシベンジル(PMB)等を含むが、それらに限定されないアミノ保護基である。これらの化合物は、A”、C”、3−1”、3−3”、3−4”、3−5”、3−6”、A−2”、4−1”、4−2”、N−1”、またはN−3”の化合物を含む。
【0477】
R
G2部分は、好適な方法を使用して、所望の任意の時点で除去され、それが行われると、式C、3−1、3−3、3−4、3−5、3−6、A−2、4−1、4−2、N−1、またはN−3の化合物は、アミノ部分上のR
G2部分を置換するR
31水素を有する。この転換は、式C”の化合物のCの化合物への変換のため(すなわち、スキームE
’のステップ4にあるように)、および式3−6”の化合物の式3−6の化合物への変換のために(すなわち、スキームD
’のステップ5にあるように)、具体的に例示される。この例示は、ステップの選定に関して、決して限定するものではなく、NR
31R
G2部分を含む化合物が、NR
31R
32部分を含む化合物に変換されてもよい(式中、R
32部分は、水素である)。
スキームB
’
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
スキームD
’
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
スキームE
’
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
スキームN
’およびN−1
’’
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0478】
更に、本発明は、A、B、B
’、B”、C、E、3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6、N−1、またはN−3の化合物の合成の方法を包含し、式中、M、M
1、またはR
1のうちの1つ以上は、合成の1つ以上のステップ中に存在する保護基を有する。M、M
1、またはR
1部分のために使用するのに好適な保護基は、当該技術分野で周知であり、組み込みおよび除去の方法、ならびにかかる転換に好適な試薬もまた同様である。
【0479】
X
4がC−R
9である、本発明の化合物は、上に例示されるスキームに記載される方法に類似した方法によって調製されてもよい。
反応スキームO、P、およびQは、ベンゾチアゾリル置換基を導入するための、上の反応スキーム1および2に記載される本発明の化合物の合成において有用な中間体を調製する際に有用な、ボラン試薬の合成の方法を例示する。
スキームO
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
式O−1の化合物を、例えば、硝酸で処理して、式O−2の化合物を得る。式O−2の化合物を、塩化第一スズ等の還元剤で処理して、式O−3の化合物を得る。O−3の化合物を、酸(acide)中の硝酸ナトリウムおよび臭化銅で処理して、式O−4の化合物を得る。O−4の化合物を、ブチルリチウムおよびホウ素トリス−イソプロポキシド等の塩基で処理して、式O−5の化合物を得る。
スキームP
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
式P−1の化合物を、例えば、酢酸中、チオシアン酸カリウムおよび臭素で処理して、式P−2の化合物を得る。式P−2の化合物を、塩化アセチル等のアセチル化(acteylating)試薬で処理して、式P−3の化合物を得る。P−3の化合物を、塩化パラジウム等の触媒の存在下で、例えば、ビス(ピナコラト)ジボロン(化合物P−4)と反応させて、式P−5の化合物を得る。
スキームQ
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0480】
式P−2の化合物を、例えば、メチルカルバミン酸クロリドと反応させて、式Q−1の化合物を得る。式Q−1の化合物を、Pd
2(dba)
3、2−クロロヘキシルホスフィノ−2,4,6−トリイソプロピルビフェニル等の触媒、酢酸カリウム等(suchy as)の塩基の存在下で、ビス(ピナコラト)ジボロン(化合物P−4)と反応させて、式Q−2の化合物を得る。
【0481】
mTor阻害剤である、本発明の幾つかの例示的な化合物が、下に記載される。本発明の化合物は、本明細書に例示される化合物に決して限定されない。
【化71】
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【化72】
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【化73】
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【化74】
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【化75】
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【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【化83】
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【化84】
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【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0482】
本発明の例示的な化合物は、サブクラス1a、1b、2a、2b、3a、3b、4a、4b、5a、5b、6a、6b、7a、7b、8a、8b、9a、9b、10a、10b、11a、11b、12a、12b、13a、13b、14a、14b、15a、15b、16a、または16bのものを含み、ここで置換基R
1、X
1、およびVは、下で述べられる通りである。
【0483】
幾つかの実施形態において、R
1がHであり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がHであり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がCH
3であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がCH
3であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がEtであり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がEtであり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がiPrであり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がiPrであり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。一実施形態において、R
1は、iPrであり、X
1は、Nであり、Vは、NH
2である。別の実施形態において、R
1は、iPrであり、X
1は、Nであり、Vは、NHCOMeである。他の実施形態において、R
1がシクロブチルであり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がシクロブチルであり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がシクロペンチルであり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がシクロペンチルであり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がフェニルであり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がフェニルであり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がピリジン−2−イルであり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がピリジン−2−イルであり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がN−メチルアミノシクロヘキシ−4−イルであり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がN−メチルアミノシクロヘキシ−4−イルであり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がN−メチルピペリジン−4−イルであり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がN−メチルピペリジン−4−イルであり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がN−メチルアミノシクロブト−3−イルであり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がN−メチルアミノシクロブト−3−イルであり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がtert−ブチルであり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1がtert−ブチルであり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が1−シアノ−ブト−4−イルであり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が1−シアノ−ブト−4−イルであり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が1−シアノ−プロプ−3−イルであり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が1−シアノ−プロプ−3−イルであり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が3−アゼチジニルであり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が3−アゼチジニルであり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。
【0484】
他の実施形態において、R
1が
【化86-1】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-2】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-3】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-4】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-5】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-6】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-7】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-8】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-9】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-10】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-11】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-12】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-13】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-14】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-15】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-16】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-17】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-18】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-19】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-20】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-21】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-22】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-23】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-24】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-25】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-26】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-27】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-28】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-29】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-30】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-31】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-32】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-33】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-34】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-35】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-36】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-37】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-38】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-39】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-40】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-41】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-42】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-43】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-44】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-45】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-46】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-47】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-48】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-49】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-50】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-51】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-52】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-53】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-54】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-55】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-56】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-57】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-58】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-59】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-60】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-61】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-62】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-63】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-64】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-65】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-66】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-67】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-68】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-69】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-70】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-71】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-72】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-73】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-74】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-75】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-76】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-77】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-78】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-79】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-80】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-81】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-82】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。
【0485】
他の実施形態において、R
1が
【化86-83】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-84】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-85】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-86】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-87】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-88】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-89】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-90】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-91】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-92】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-93】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-94】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-95】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-96】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。またX
1は、CHであり、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。
【0486】
他の実施形態において、R
1が
【化86-97】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-98】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-99】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-100】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-101】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-102】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-103】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-104】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-105】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-106】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-107】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-108】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-109】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-110】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-111】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-112】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-113】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-114】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-115】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。他の実施形態において、R
1が
【化86-116】
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であり、X
1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH
2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO
2Meである。
【0487】
言及される実施形態において、ピリジン−2−イルは、
【化86-117】
[この文献は図面を表示できません]
であり、N−メチルアミノシクロヘキシ−4−イルは、
【化86-118】
[この文献は図面を表示できません]
であり、N−メチルピペリジン−4−イルは、
【化86-119】
[この文献は図面を表示できません]
であり、N−メチルアミノシクロブト−3−イルは、
【化86-120】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0488】
本発明の例示的な化合物は、サブクラス1a、1b、2a、2b、3a、3b、4a、4b、5a、5b、6a、6b、7a、7b、8a、8b、9a、9b、10a、10b、11a、11b、12a、12b、13a、13b、14a、14b、15a、15b、16a、または16bのものを含み、ここで置換基R
1、X
1、およびVは、下で述べられる通りである。幾つかの実施形態において、R
1がHであり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1がHであり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。幾つかの実施形態において、R
1がCH
3であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1がCH
3であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。幾つかの実施形態において、R
1がEtであり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1がEtであり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。幾つかの実施形態において、R
1がiPrであり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1がiPrであり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。幾つかの実施形態において、R
1がシクロブチルであり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1がシクロブチルであり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。幾つかの実施形態において、R
1がシクロペンチルであり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1がシクロペンチルであり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。幾つかの実施形態において、R
1がフェニルであり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1がフェニルであり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。幾つかの実施形態において、R
1がピリジン−2−イルであり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1がピリジン−2−イルであり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。幾つかの実施形態において、R
1がN−メチルアミノシクロヘキシ−4−イルであり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1がN−メチルアミノシクロヘキシ−4−イルであり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。幾つかの実施形態において、R
1がN−メチルピペリジン−4−イルであり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1がN−メチルピペリジン−4−イルであり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。幾つかの実施形態において、R
1がN−メチルアミノシクロブト−3−イルであり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1がN−メチルアミノシクロブト−3−イルであり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1がtert−ブチルであり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1がtert−ブチルであり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が1−シアノ−ブト−4−イルであり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が1−シアノ−ブト−4−イルであり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が1−シアノ−プロプ−3−イルであり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が1−シアノ−プロプ−3−イルであり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が3−アゼチジニルであり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が3−アゼチジニルであり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-121】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-122】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-123】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-124】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-125】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-126】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-127】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-128】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-129】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-130】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-131】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-132】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-133】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-134】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-135】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-136】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-137】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-138】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-139】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-140】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-141】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-142】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-143】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-144】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-145】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-146】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-147】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-148】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-149】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-150】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-151】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-152】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-153】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-154】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-155】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-156】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-157】
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であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-158】
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であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-159】
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1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-160】
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であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-161】
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1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-162】
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1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-163】
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1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-164】
[この文献は図面を表示できません]
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1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-165】
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であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-166】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-167】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-168】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-169】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-170】
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であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-171】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-172】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-173】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-174】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-175】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-176】
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であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-177】
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であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-178】
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であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-179】
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であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-180】
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であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-181】
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であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-182】
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であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-183】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-184】
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であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-185】
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であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-186】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-187】
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であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-188】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-189】
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であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-190】
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であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-191】
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であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-192】
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であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-193】
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であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-194】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-195】
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であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-196】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-197】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-198】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-199】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-200】
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であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-201】
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であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-202】
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であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。
【0489】
他の実施形態において、R
1が
【化86-203】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-204】
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であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-205】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-206】
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であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-207】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-208】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-209】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-210】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-211】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-212】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-213】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-214】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-215】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-216】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。またX
1は、CHであり、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。
【0490】
他の実施形態において、R
1が
【化86-217】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-218】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-219】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-220】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-221】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-222】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-223】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-224】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-225】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-226】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-227】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-228】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-229】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-230】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-231】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-232】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-233】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-234】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-235】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態において、R
1が
【化86-236】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。
【0491】
言及される実施形態において、シクロプロパンカルボキサミドは、
【化86-237】
[この文献は図面を表示できません]
であり、シクロプロピルアミノは、
【化86-238】
[この文献は図面を表示できません]
であり、2−モルホリノエチルアミノは、
【化86-239】
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であり、ヒドロキシエチルアミノは、
【化86-240】
[この文献は図面を表示できません]
であり、N−モルホリノは、
【化86-241】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【表1-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-2】
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【表1-3】
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【表1-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-5】
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【0492】
表1は、mTORおよびPI3Kキナーゼアッセイにおける本発明の複数の化合物の生物学的活性を示す。表1において利用される尺度は、次の通りである。++++:100nM未満、+++:1.0μM未満、++:10μM未満、および+:10μM超。
【0493】
他の実施形態において、本発明は、次の化合物を提供する:
【化87】
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【0494】
上に示される化合物のいずれも、mTORまたはPI3K阻害アッセイにおいて、約0.5nM〜25μM(IC
50)の間の生物学的活性を示し得る。
【0495】
本発明のmTor阻害剤である更なる化合物が、表2に示される。
【0496】
【表2-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-5】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-7】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-8】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-9】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-10】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-11】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-12】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-13】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-14】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-15】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-16】
[この文献は図面を表示できません]
【0497】
上の表2において、+++++++は、5nM以下のIC
50を示し、++++++は、10nM以下のIC
50を示し、+++++は、25nM以下のIC
50示し、++++は、50nM以下のIC
50を示し、+++は、100nM以下のIC
50を示し、++は、500nM以下のIC
50を示し、+は、500nM超のIC
50を示す。
【0498】
幾つかの実施形態において、本発明は、mTor阻害剤の使用を伴う治療レジメンを提供し、それは本明細書に提供される化合物、および本明細書に同様に提供される第1の薬剤であり得る。幾つかの実施形態において、mTor阻害剤は、式I、式I−A、式I−B1、式I−C、式I−C1aの化合物、または表1もしくは表2の化合物であり、第1の薬剤は、抗血管新生剤である。例えば、mTor阻害剤は、式Iの化合物であり、式中、M1は、実例として、ベンゾチアゾリル、キノリニル、キナゾリニル、ベンゾオキサゾリル、およびベンゾイミダゾリルを含む、二環式ヘテロアリール系であり、第1の薬剤は、抗血管新生剤である。他の実施形態において、mTor阻害剤は、式Iの化合物であり、式中、M1は、式M1−A、M1−B、M1−C、またはM1−Dのものであり、第1の薬剤は、抗血管新生剤である。なおも他の実施形態において、mTor阻害剤は、式I−B1のものであり、M1は、式M1−F1のものであり、第1の薬剤は、抗血管新生剤である。さらに他の実施形態において、mTor阻害剤は、式I−Cのものであり、第1の薬剤は、抗血管新生剤である。さらに他の実施形態において、mTor阻害剤は、式I−C1aのものであり、第1の薬剤は、抗血管新生剤である。
【0499】
幾つかの実施形態において、mTor阻害剤は、式I、式I−A、式I−B1、式I−C、式I−C1aの化合物、または表1もしくは表2の化合物であり、第1の薬剤は、ソラフェニブである。例えば、mTor阻害剤は、式Iの化合物であり、式中、M1は、実例として、ベンゾチアゾリル、キノリニル、キナゾリニル、ベンゾオキサゾリル、およびベンゾイミダゾリルを含む、二環式ヘテロアリール系であり、第1の薬剤は、ソラフェニブである。他の実施形態において、mTor阻害剤は、式Iの化合物であり、式中、M1は、式M1−A、M1−B、M1−C、またはM1−Dのものであり、第1の薬剤は、ソラフェニブである。なおも他の実施形態において、mTor阻害剤は、式I−B1のものであり、M1は、式M1−F1のものであり、第1の薬剤は、ソラフェニブである。さらに他の実施形態において、mTor阻害剤は、式I−Cのものであり、第1の薬剤は、ソラフェニブである。さらに他の実施形態において、mTor阻害剤は、式I−C1aのものであり、第1の薬剤は、ソラフェニブである。
【0500】
幾つかの実施形態において、mTor阻害剤は、式Iの化合物であり、式中、M1は、式M1−A、M1−B、M1−C、またはM1−Dのものであり、第1の薬剤は、ソラフェニブである。幾つかの実施形態において、mTor阻害剤は、表1の化合物であり、第1の薬剤は、ソラフェニブである。例えば、mTor阻害剤は、表1の化合物1である。他の実施形態において、mTor阻害剤は、表2の化合物であり、第1の薬剤は、ソラフェニブである。
【0501】
疾患標的
主題方法は、病状に対する現在の治療レジメンが副作用、毒性、または患者の服薬不遵守をもたらす、いずれの病状を治療するのにも有用である。幾つかの実施形態において、病状は、癌を含むが、それらに限定されない、本明細書に記載されるもの等の増殖性障害である。他の実施形態において、障害は、糖尿病である。さらに他の実施形態において、障害は、自己免疫障害である。
【0502】
幾つかの実施形態において、病状は、mTorおよび/またはPI3キナーゼに関連する。mTORおよび/またはPI3キナーゼに関連する広大に多様な病状が報告されている。I型PI3キナーゼの4つのアイソフォームのうちの1つである、PI3キナーゼαは、例えば、癌等の多様なヒト増殖性障害に関連付けられている。血管新生は、内皮細胞遊走の制御において、PI3Kのαアイソフォームを選択的に必要とすることが示されている。(Graupera et al,Nature 2008;453;662−6)。PI3Kαをコードする遺伝子における突然変異、またはPI3Kαの上方調節をもたらす突然変異は、肺、胃、子宮内膜、卵巣、膀胱、乳、結腸、脳、および皮膚癌等の多くのヒト癌において生じると考えられている。しばしば、PI3Kαをコードする遺伝子における突然変異は、E542K、E545K、およびH1047R等のヘリックスおよびキナーゼドメインにける複数のホットスポット内でクラスター化される点突然変異である。これらの突然変異のうちの多くは、発癌性機能獲得型突然変異であることが示されている。PI3Kα突然変異の高い率のため、この経路の標的化は、貴重な治療機会を提供する。PI3KδまたはPI3Kγ等の他のPI3Kアイソフォームは主に造血細胞中で発現されるが、PI3Kαは、PI3Kβとともに、構成的に発現される。
【0503】
PI3キナーゼおよび/またはmTORに関連する病状はまた、PI3キナーゼの下流メッセンジャーの異常に高いレベルの活性および/または発現でも特徴付けることができる。例えば、PIP2、PIP3、PDK、Akt、PTEN、PRAS40、GSK−3β、p21、p27等のタンパク質またはメッセンジャーは、当該技術分野で既知のいずれのアッセイによっても特定することができる、異常な量で存在する場合がある。
【0504】
mTOR経路の脱調節は、多様なヒト疾患における一般的なテーマとして浮上しており、結果として、mTORを標的とする薬物は、治療上の価値を有する。mTORC1の脱調節に関連する疾患には、結節性硬化症複合体(TSC)およびリンパ脈管筋腫症(LAM)が含まれるが、それらに限定されず、それらの両方は、TSC1またはTSC2腫瘍抑制因子における突然変異によって引き起こされる。TSCを有する患者は、良性であるが、脳内に存在するとき、発作、精神遅滞、および死を引き起こす可能性がある腫瘍を発症する。LAMは、重篤な肺疾患である。mTORC1の阻害は、LKB 1突然変異によって引き起こされるポイツ・ジェガーズ高発癌性症候群を有する患者の一助となり得る。mTORC1はまた、散発性癌の発生においても役割を有し得る。いくつかの腫瘍抑制因子、特にPTEN、p53、VHL、およびNF1の不活性化は、mTORC1活性化に関連付けられている。ラパマイシンおよびその類似体(例えば、CCI−779、RAD001、およびAP23573)は、TORC1を阻害し、第II相臨床治験において中程度の抗癌活性を示している。しかしながら、S6K1からインスリン/PI3K/Akt経路への負のシグナルに起因して、ラパログのようなmTORC1の阻害剤が、PKB/Aktを活性化する可能性があることに留意することは重要である。この作用が慢性ラパマイシン治療で持続する場合、それは、癌細胞に、臨床的に望ましくない可能性がある増加した生存シグナルを提供し得る。PI3K/Akt経路は、多くの癌において活性化される。活性化されたAktは、BAD、FOXO、NF−KB、p21Cip1、p27Kipl、GSK3β等、およびその他のタンパク質をリン酸化することによって、細胞生存、細胞増殖、および代謝を調節する。Akはまた、TSC2をリン酸化することによって、細胞成長を助長し得る。Akt活性化は、アポトーシス経路を阻害しながら、成長、増殖、および生存を集合的に助長することによって、細胞形質転換およびアポトーシスに対する耐性を助長し得る。
【0505】
所望される場合、治療されるべき対象は、mTOR阻害剤に対する腫瘍細胞の感受性を決定するために、診断アッセイを使用して治療前に試験される。mTOR阻害剤に対する対象の腫瘍細胞の感受性を決定することができる、当該技術分野で既知の任意の方法を用いることができる。これらの方法において、個々の対象に関する任意の追加的な状況と組み合わせた、第1の薬剤およびmTor阻害剤の組み合わせに対する対象の可能性の高い応答性の予測を考慮して、投与する医師によって適切であると判断された、1つ以上の追加的な抗癌剤または治療を、本発明の治療レジメンに従って、第1の薬剤、およびmTor阻害剤である第2の薬剤を使用して共投与することができる。
【0506】
下の本明細書における実施例に提示されるデータは、第1の薬剤、およびmTOR阻害剤(ここでmTOR阻害剤は、治療レジメンに従って投与される)である第2の薬剤を伴う本発明のレジメンの抗腫瘍効果が、いずれかの阻害剤をそれ自体で、または両方を同時にもしくは逆の順序で投与する抗腫瘍効果よりも優れていることを実証する。したがって、主題方法は、新生物病態等の増殖性障害を治療するために特に有用である。かかる病態の非限定的な例としては、棘細胞腫、腺房細胞癌、聴神経腫瘍、末端黒子型黒色腫、先端汗腺腫、急性好酸球性白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性巨核芽球性白血病、急性単球性白血病、成熟急性骨髄芽球性白血病、急性骨髄樹状細胞白血病、急性骨髄性白血病、急性前骨髄球性白血病、アダマンチノーマ、腺癌、腺様嚢胞癌、腺腫、腺様歯原性腫瘍、副腎皮質癌、成人T細胞白血病、侵攻性NK細胞白血病、AIDS関連癌、AIDS関連リンパ腫、胞状軟部肉腫、エナメル上皮線維腫、肛門癌、未分化大細胞リンパ腫、未分化甲状腺癌、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、血管筋脂肪腫、血管肉腫、虫垂癌、星状細胞腫、非定型奇形腫様 横紋筋様腫瘍、基底細胞癌、基底細胞様癌腫、B細胞白血病、B細胞リンパ腫、ベリニ管癌、胆道癌、膀胱癌、芽細胞腫、骨肉腫、骨腫瘍、脳幹神経膠腫、脳腫瘍、乳癌、ブレンナー腫瘍、気管支腫瘍、細気管支肺胞癌腫、褐色腫、バーキットリンパ腫、未知の原発部位の癌、カルチノイド腫瘍、癌腫、上皮内癌、陰茎癌、未知の原発部位の癌腫、癌肉腫、キャッスルマン病、中枢神経系胚芽腫、小脳星細胞腫、大脳星細胞腫、子宮頸癌、胆管癌、軟骨腫、軟骨肉腫、脊索腫、絨毛腫、脈絡叢乳頭腫、慢性リンパ球性白血病、慢性単球性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性骨髄増殖性疾患、慢性好中球性白血病、透明細胞腫瘍、結腸癌、結腸直腸癌、頭蓋咽頭腫、皮膚T細胞リンパ腫、デゴス病、隆起性皮膚線維肉腫、皮様嚢腫、線維形成性小円形細胞腫瘍、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、胚芽異形成性神経上皮腫瘍、胎生期癌、内胚葉洞腫瘍、子宮内膜癌、子宮内膜子宮癌、子宮内膜性腫瘍、腸疾患関連T細胞リンパ腫、上衣芽細胞腫、上衣細胞腫、類上皮肉腫、赤白血病、食道癌、鼻腔神経芽細胞腫、ユーイング腫瘍ファミリー、ユーイング肉腫ファミリー、ユーイング肉腫、頭蓋外胚細胞腫瘍、性腺外胚細胞腫瘍、肝外胆管癌、乳房外ページェット病、卵管癌、封入奇形、線維腫、線維肉腫、濾胞性リンパ腫、濾胞性甲状腺癌、胆嚢癌、胆嚢癌、神経節膠腫、神経節細胞腫、胃癌、胃リンパ腫、消化管癌、消化管カルチノイド腫瘍、消化管間質腫瘍、消化管間質腫瘍、胚細胞腫瘍、胚細胞腫、妊娠性絨毛癌、妊娠性絨毛腫瘍、骨巨細胞腫、多形性膠芽腫、神経膠腫、大脳膠腫症、グロムス腫瘍、グルカゴン産生腫瘍、性腺芽細胞腫、顆粒膜細胞腫、有毛細胞白血病細胞白血病、有毛細胞白血病細胞白血病、頭頸部癌、頭頸部癌、心臓癌、血管芽細胞腫、血管周囲細胞腫、血管肉腫、血液学的悪性腫瘍、肝細胞癌、肝脾T細胞リンパ腫、遺伝性乳癌卵巣癌症候群、ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、下咽頭癌、視床下部膠腫、炎症性乳癌、眼内黒色腫、島細胞癌、島細胞腫、若年性骨髄単球性白血病、肉腫、カポジ肉腫、腎臓癌、クラッキン腫瘍、クルッケンベルグ腫瘍、喉頭癌、喉頭癌、悪性黒子型黒色腫、白血病、白血病、口唇癌および口腔癌、脂肪肉腫、肺癌、黄体腫、リンパ管腫、リンパ管肉腫、リンパ上皮腫、リンパ性白血病、リンパ腫、マクログロブリン血症、悪性線維性組織球腫、悪性線維性組織球腫、骨悪性線維性組織球腫、悪性神経膠腫、悪性中皮腫、悪性末梢神経鞘腫瘍、悪性横紋筋様腫瘍、悪性トリトン腫瘍、MALTリンパ腫、マントル細胞リンパ腫、マスト細胞白血病、縦隔胚細胞腫瘍、縦隔腫瘍、甲状腺髄様癌、髄芽細胞腫、髄芽細胞腫、髄様上皮腫、黒色腫、黒色腫、髄膜腫、メルケル細胞癌、中皮腫、中皮腫、原発不明転移性扁平上皮性頸部癌、転移性尿路上皮癌、ミュラー管混合腫瘍、単球性白血病、口腔癌、粘液性腫瘍、多発性内分泌腫瘍症候群、多発性骨髄腫、多発性骨髄腫、菌状息肉腫、菌状息肉腫、骨髄異形成疾患、骨髄異形成症候群、骨髄性白血病、骨髄性肉腫、骨髄増殖性疾患、粘液腫、鼻腔癌、上咽頭癌、鼻咽腔癌、新生物、神経線維腫症、神経芽細胞腫、神経芽細胞腫、神経繊維腫、神経腫、結節型黒色腫、非ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、非黒色腫皮膚癌、非小細胞肺癌、眼癌、乏突起星細胞腫、乏突起膠腫、好酸性顆粒細胞腫、視神経鞘髄膜腫、口腔癌、口腔癌、口腔咽頭癌、骨肉腫、骨肉腫、卵巣癌、卵巣癌、上皮性卵巣癌、卵巣胚細胞腫瘍、卵巣低悪性度腫瘍、乳房パジェット病、パンコースト腫瘍、膵臓癌、膵臓癌、甲状腺乳頭癌、乳頭腫、傍神経節腫、副鼻腔癌、副甲状腺癌、陰茎癌、血管周囲類上皮細胞腫瘍、咽頭癌、褐色細胞腫、中間分化型松果体実質腫瘍、松果体芽細胞腫、下垂体細胞腫、下垂体腺腫、下垂体部腫瘍、形質細胞腫、胸膜肺芽腫、多胚芽腫、前駆Tリンパ芽球性リンパ腫、中枢神経系原発リンパ腫、原発性滲出液リンパ腫、原発性肝細胞癌、原発性肝臓癌、原発性腹膜癌、原始神経外胚葉腫瘍、前立腺癌、腹膜偽粘液腫、直腸癌、腎細胞癌、第15染色体上のNUT遺伝子に関連する気道癌、網膜芽細胞腫、横紋筋腫、横紋筋肉腫、リヒタートランスフォーメーション、仙尾部奇形腫、唾液腺癌、肉腫、シュワン細胞腫、脂腺癌、続発性腫瘍、精上皮腫、漿液腫、セルトリライディッヒ細胞腫瘍、性索間質腫瘍、セザリー症候群、印環細胞癌、皮膚癌、小青色円形細胞腫瘍、小細胞癌腫、小細胞肺癌、小細胞リンパ腫、小腸癌、軟部組織肉腫、ソマトスタチン産生腫瘍、煤煙性疣贅、脊髄腫瘍、脊髄腫瘍、脾性辺縁帯リンパ腫、扁平上皮細胞癌、胃癌、表在拡大型黒色腫、テント上原始神経外胚葉腫瘍、表層上皮性間質性腫瘍、滑膜肉腫、T細胞急性リンパ性白血病、T細胞大型顆粒リンパ球性白血病、T細胞白血病、T細胞リンパ腫、T細胞前リンパ球性白血病、奇形腫、末端リンパ腺癌、精巣癌、莢膜細胞腫、咽喉癌、胸腺癌、胸腺腫、甲状腺癌、腎盂および尿管の移行上皮癌、移行上皮癌、尿膜管癌、尿道癌、泌尿生殖器腫瘍、子宮肉腫、ブドウ膜黒色腫、膣癌、ヴァーナーモリソン症候群、疣状癌、視経路神経膠腫、外陰癌、ヴァルデンストレームマクログロブリン血症、ワルチン腫瘍、ウィルムス腫瘍、またはそれらの任意の組み合わせが挙げられるが、それらに限定されない。
【0507】
幾つかの実施形態において、治療レジメンは、腎細胞癌(RCCまたは副腎腫としても知られる)の治療のために、mTOR阻害剤である第2の薬剤を投与することと併せて、第1の薬剤を投与することを伴う。腎細胞癌は、近位曲尿細管の内壁を起源とする腎臓癌である。本発明の治療レジメンを使用して、腎明細胞癌、乳頭状腎細胞癌、嫌色素腎細胞癌、および集合管癌を含む、任意の既知の種類の腎細胞癌が治療され得る。本発明の方法を使用して、早期ならびに後期(例えば、転移性腎細胞癌)を含む、任意の病期が治療され得る。
【0508】
他の実施形態において、治療レジメンは、アテローム性動脈硬化症、心臓肥大、心筋細胞機能不全、血圧上昇、および血管収縮を含む、心臓病態の治療のために、mTOR阻害剤である第2の薬剤を投与することと併せて、第1の薬剤を投与することを伴う。本発明はまた、哺乳動物において脈管形成または血管新生に関連する疾患を治療する方法にも関し、該哺乳動物に、治療上有効量の第1の薬剤および本発明のmTOR阻害剤、またはそれらの任意の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、もしくは誘導体を投与することを含む。
【0509】
幾つかの実施形態において、該方法は、腫瘍血管新生、関節リウマチ、アテローム性動脈硬化症、炎症性腸疾患等の慢性炎症性疾患、乾癬、湿疹、および強皮症等の皮膚病、糖尿病、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、加齢黄斑変性、血管腫、神経膠腫、黒色腫、肉腫、ならびに卵巣、乳、肺、膵臓、前立腺、結腸、および類表皮癌からなる群から選択される疾患を治療するためのものである。
【0510】
幾つかの実施形態において、本発明は、包括して「自己免疫疾患」と称される、哺乳動物における、望ましくない、過剰活性な、害を及ぼす、または有害な免疫応答に関連する病態を含むが、それらに限定されない、PI3キナーゼαおよび/またはmTORに関連する病状を治療するために、mTOR阻害剤である第2の薬剤を投与することと併せて、第1の薬剤を投与することを伴う、治療レジメンを提供する。自己免疫障害には、クローン病、潰瘍性大腸炎、乾癬、乾癬性関節症、若年性関節炎および強直性脊椎炎(ankylosing spondilitis)が含まれるが、それらに限定されない。自己免疫障害の他の非限定的な例としては、自己免疫性糖尿病、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス(SLE)、リウマチ性脊椎炎、痛風性関節炎、アレルギー、自己免疫性ブドウ膜炎、ネフローゼ症候群、多臓器性自己免疫疾患、自己免疫性難聴、成人呼呼吸窮迫症候群、ショック肺、慢性肺炎症性疾患、肺サルコイドーシス、肺線維症、珪肺症、特発性間質性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患、喘息、再狭窄、脊椎関節症、ライター症候群、自己免疫性肝炎、炎症性皮膚障害、大血管、中血管、または小血管の脈管炎、子宮内膜症、前立腺炎、ならびにシェーグレン症候群が挙げられる。望ましくない免疫応答は、例えば、喘息、気腫、気管支炎、乾癬、アレルギー、アナフィラキシー(anaphylaxsis)、自己免疫疾患、関節リウマチ、移植片対宿主病、移植拒絶、肺損傷、およびエリテマトーデスに関連するか、またはそれらをもたらす可能性がある。本発明の薬学的組成物を使用して、肺葉、胸腔、気管支チューブ、気管、上気道、または呼吸のための神経および筋肉を侵す疾患を含むが、それらに限定されない他の呼吸器疾患を治療することができる。本発明の方法を更に使用して、多臓器不全を治療することができる。
【0511】
本発明はまた、哺乳動物において、肝臓病(糖尿病を含む)、膵炎もしくは腎臓病(増殖性糸球体腎炎および糖尿病誘発性腎疾患を含む)、または疼痛を治療するために、mTOR阻害剤である第2の薬剤を投与することと併せて、第1の薬剤を投与することを伴う、治療レジメンも提供する。
【0512】
本発明は、精子運動性を治療するために、mTOR阻害剤である第2の薬剤を投与することと併せて、第1の薬剤を投与することを伴う、治療レジメンを更に提供する。本発明はまた、アルツハイマー病、ハンチントン病、CNS外傷、および脳卒中を含むが、それらに限定されない神経性疾患または神経変性疾患を治療するために、mTOR阻害剤である第2の薬剤を投与することと併せて、第1の薬剤を投与することを伴う、治療レジメンも提供する。
【0513】
本発明は、哺乳動物において、芽細胞移植の予防のために、mTOR阻害剤である第2の薬剤を投与することと併せて、第1の薬剤を投与することを伴う、治療レジメンを更に提供する。
【0514】
本発明はまた、腫瘍血管新生として出現し得る、哺乳動物における脈管形成または血管新生に関連する疾患、関節リウマチ、炎症性腸疾患、アテローム性動脈硬化症等の慢性炎症性疾患、乾癬、湿疹、および強皮症等の皮膚病、糖尿病、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、加齢黄斑変性、血管腫、神経膠腫、黒色腫、肉腫、ならびに卵巣、乳、肺、膵臓、前立腺、結腸、および類表皮癌を治療するために、mTOR阻害剤である第2の薬剤を投与することと併せて、第1の薬剤を投与することを伴う、治療レジメン疾患にも関する。
【0515】
本発明は、ベルナール・スリエ症候群、グランツマン血小板無力症、スコット症候群、フォン・ヴィレブランド病、ヘルマンスキー・パドラック症候群、および灰色血小板症候群を含むが、それらに限定されない、血小板凝集または血小板粘着を伴う障害の治療のために、mTOR阻害剤である第2の薬剤を投与することと併せて、第1の薬剤を投与することを伴う、治療レジメンを更に提供する。
【0516】
幾つかの実施形態において、骨格筋萎縮、骨格筋肥大、癌組織における白血球動員、浸潤・転移、黒色腫、肉腫、急性および慢性細菌およびウイルス感染、敗血症、糸球体硬化、糸球体、腎炎、または進行性腎線維症である疾患を治療するために、mTOR阻害剤である第2の薬剤を投与することと併せて、第1の薬剤を投与することを伴う、治療レジメンが提供される。
【0517】
ある特定の実施形態は、増殖性障害病態を有するか、またはそれらを発症もしくは獲得する危険性があると診断された対象等の、ヒト対象を企図する。ある種の他の実施形態は、非ヒト対象、例えば、マカク、チンパンジー、ゴリラ、ベルベット、オラウータン、ヒヒ等の非ヒト霊長類、または炎症性障害のための前臨床モデルを含む、前臨床モデルとして当該技術分野で既知であり得る非ヒト対象を含む、他の非ヒト霊長類を企図する。ある種の他の実施形態において、哺乳動物、例えば、マウス、ラット、ウサギ、ブタ、ヒツジ、ウマ、ウシ、ヤギ、アレチネズミ、ハムスター、モルモット、または他の哺乳動物である非ヒト対象を企図する。対象または生物学的源が、非哺乳類脊椎動物、例えば、別の高等脊椎動物、または鳥類、両生類、もしくは爬虫類種、あるいは別の対象または生物源であり得る、企図される他の実施形態もまた存在する。本発明のある種の実施形態において、トランスジェニック動物が利用される。トランスジェニック動物は、動物の細胞のうちの1つ以上が、非内在性(すなわち、異種性)であり、その細胞の一部分において染色体外因子として存在するか、またはその生殖細胞系DNA中(すなわち、その細胞のほとんどまたは全てのゲノム配列内)に安定的に組み込まれる、核酸を含む、非ヒト動物である。
【0518】
治療有効性
幾つかの実施形態において、治療有効性は、癌等の増殖性障害を治療する効果に基づい
て測定される。一般に、増殖性障害(例えば癌、良性または悪性にかかわらず)の治療に関して、本発明の方法および組成物の治療有効性は、ヒトが増殖性障害に対して治療されるように、方法および組成物(compsitions)が、腫瘍細胞増殖の阻害、腫瘍血管新生の阻害、腫瘍細胞の根絶、および/または少なくとも1つの腫瘍のサイズの縮小を助長する程度によって、測定されてもよい。治療有効性の決定において考慮されるいくつかのパラメータが、本明細書で考察される。特定の状況についてのパラメータの適切な組み合わせは、臨床医によって確立することができる。癌を治療すること(例えば、腫瘍サイズを縮小することまたは癌性の細胞を根絶すること)における本発明の方法の進行は、腫瘍サイズおよび癌進行を追跡するために診療所で現在使用されるそれらの方法等の、任意の好適な方法を使用して確認することができる。本発明の方法および組成物による癌の治療を評価するために使用される、一次有効性パラメータは好ましくは、腫瘍のサイズの縮小である。腫瘍サイズは、腫瘍体積の正確な推定を可能にするWake Forest Universityで開発されたFreeFlightソフトウェア等の、利用可能なコンピュータソフトウェアを使用した腫瘍体積の寸法の測定または腫瘍体積の推定等の、任意の好適な技法を使用して計算することができる。腫瘍サイズは、例えば、CT、超音波、SPECT、スパイラルCT、MRI、写真等を使用した、腫瘍可視化によって決定することができる。治療期間の完了後に腫瘍が外科的に切除される場合実施形態において、腫瘍組織の存在および腫瘍サイズは、切除対象の組織の粗分析によっておよび/または切除された組織の病理分析によって決定することができる。
【0519】
幾つかの実施形態において、腫瘍サイズは、本発明の方法の結果として、好ましくは対象における有意な有害事象を伴わずに、縮小される。有害事象は、米国国立がん研究所(National Cancer Institute)(NCI)のがん治療評価プログラム(Cancer Therapy Evaluation Program)(CTEP)によって、分類または「グレード分け」され、このうちグレード0が最小の有害な副作用を表し、グレード4が最も重度の有害事象を表す。NCI毒性尺度(1999年4月刊行)およびCommon Toxicity Criteria Manual(1999年8月更新)は、NCIを通じて、例えば、NCIインターネットウェブサイトを通じて、www.ctep.info.nih.govにて、またはNCIの癌治療および診断部門(Division of Cancer Treatment and Diagnosis)によって出資される、治験薬の臨床治験の参加者のための治験責任医師の手引(Investigator
’s Handbook)において、入手できる。望ましくは、本発明の方法は、最小の有害事象、例えば、CTEP/NCIによってグレード分けするとき、グレード0、グレード1、またはグレード2有害事象に関連する。抗新生物剤の毒性を測定するための一般的な方式である、体重減少についての具体的な毒性基準が、表3に示される。ほとんどの患者にとって、体重減少は、全体的な体重の減少によって特徴付けられるように測定される。代替的に、小児症例において等で、体重減少は、予想される(ベースライン)成長曲線を下回る体重の量として測定される。
【表3】
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【0520】
ソラフェニブ等の抗新生物剤の別の一般的な副作用である、皮膚毒性についての具体的な毒性基準が、表4に示される。
【表4】
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【0521】
幾つかの実施形態において、本発明の治療レジメンは、抗血管新生または抗新生物剤等の第1の薬剤を、抗血管新生剤が単独投与される代替のレジメンにおいて可能であろうものよりも、より高い用量でまたはより長い一定期間にわたって、投与することを可能にする。他の実施形態において、本発明の治療レジメンは、抗血管新生または抗新生物剤等の第1の薬剤を、抗血管新生剤がmTor阻害剤と同時に投与される代替のレジメンよりも、より高い用量でまたはより長い一定期間にわたって、投与することを可能にする。例えば、本発明の治療レジメンは、患者が、抗血管新生剤がmTor阻害剤と同時に投与される代替のレジメンよりも、1、2、4、6、8、10、12、24、48、52、64、または104週間だけ長い一定期間にわたって、治療を受けることを可能にする。幾つかの実施形態において、本発明の治療レジメンは、患者が、300〜500mgの抗血管新生剤(1日2回)の常用量で治療を受けることを可能にし、その患者は、抗血管新生剤がmTor阻害剤と同時に投与される代替のレジメンにおいてはこの用量を受けることが不可能であろう。例えば、本発明の治療レジメンは、患者が、400mgのソラフェニブ(1日2回)の常用量で治療を受けることを可能にし、その患者は、抗血管新生剤がmTor阻害剤と同時に投与される代替のレジメンにおいてはこの用量を受けることが不可能であろう。他の実施形態において、患者は、妊娠しており、本発明の治療は、患者が、抗血管新生剤がmTor阻害剤と同時に投与される代替のレジメンにおいて許容されるであろうものよりも、より高い用量の第1の薬剤を投与されることを可能にする。
【0522】
発疹および手足皮膚反応を含む、皮膚毒性は、抗血管新生阻害剤の一般的な用量制限副作用である。血管新生阻害剤での治療中の他の有害な副作用には、下痢、皮膚の発赤、かゆみもしくは剥離、疲労、毛髪菲薄化もしくは毛髪脱落、吐き気/嘔吐、口内炎、食欲喪失、衰弱、疲労、掻痒、高血圧、出血、手足のしびれ、刺痛、もしくは疼痛、他の神経障害、腹痛、または体重減少が含まれる。幾つかの実施形態において、本発明による治療レジメンは、抗血管新生剤が単独投与される代替のレジメン、または抗血管新生剤がmTor阻害剤と同時に投与される代替のレジメンと比較して、1つ以上の副作用を緩和する一助となる。
【0523】
幾つかの実施形態において、本発明の治療レジメンの相乗効果は、疲労の相対的減少として測定される。疲労は、日常動作を遂行するために十分なエネルギーを奮い起こすことの顕著な能力喪失を伴う、全身性衰弱の状態によって特徴付けられる。グレード1の疲労は、休息によって軽減されることが可能な疲労を含む。グレード2の疲労は、休息によって軽減されることが可能でない疲労を含み、日常生活動作(食事の準備、食料品または衣服の買い物、電話の使用、金銭管理等を含む)に対する顕著な影響を伴う。グレード3の疲労は、休息によって軽減されることが可能でない疲労を含み、身の回りの日常生活動作(入浴、衣服の着脱、1人で食事ができる、トイレの使用、服薬、および寝たきりではない状態)に対する顕著な影響を伴う。幾つかの実施形態において、本発明の治療レジメンの相乗効果は、対象の疲労のグレードの相対的低減を含む。
【0524】
幾つかの実施形態において、本発明の治療レジメンの相乗効果は、脱毛の相対的減少として測定される。グレード1の脱毛は、遠目には明白でないが、間近な検査時のみに明白である、その個人にとって正常の50%未満の毛髪脱落を含み、この場合、毛髪脱落を隠すために異なる髪型が要され得るが、カモフラージュするためのかつらまたはヘアピースを要しない。グレード2の脱毛は、他人から容易に明らかである、その個人にとって正常の50%以上の毛髪脱落を含み、患者が毛髪脱落を完全にカモフラージュすることを望む場合、かつらまたはヘアピースが必要である。グレード2の脱毛は、しばしば心理社会的影響を伴う。幾つかの実施形態において、本発明の治療レジメンの相乗効果は、対象の脱毛のグレードの相対的低減を含む。
【0525】
幾つかの実施形態において、本発明の治療レジメンの相乗効果は、下痢の相対的減少として測定される。グレード1の下痢は、ベースラインを上回って1日当たり4回未満の便の増加および/またはベースラインと比較した人工肛門排出量における軽度の増加を含む。グレード2の下痢は、ベースラインを上回って1日当たり4〜6回の便の増加および/またはベースラインと比較した人工肛門排出量における中程度の増加を含む。グレード3の下痢は、ベースラインを上回って1日当たり7回以上の便の増加、失禁、および/またはベースラインと比較した重度の人工肛門排出量における増加を含む。グレード3の下痢においては入院が一般に適応となる。グレード4の下痢は、患者の生命を脅かす結果を含み、緊急の介入およびを要する。グレード5の下痢は、死亡を含む。幾つかの実施形態において、本発明の治療レジメンの相乗効果は、対象の下痢のグレードの相対的低減を含む。
【0526】
幾つかの実施形態において、本発明の治療レジメンの相乗効果は、吐き気の相対的減少として測定される。グレード1の吐き気は、食習慣の変化を伴わない食欲喪失を含む。グレード2の吐き気は、有意な体重減少、脱水、または栄養不良を伴わない、減少した経口摂取を含む。グレード3の吐き気は、不十分な経口カロリー摂取または水分摂取を含み経管栄養、完全非経口栄養(TPN)、または入院が一般に適応となる。幾つかの実施形態において、本発明の治療レジメンの相乗効果は、対象の吐き気のグレードの相対的低減を含む。
【0527】
幾つかの実施形態において、本発明の治療レジメンの相乗効果は、腹部の著しい不快感の感覚によって特徴付けられる障害である、腹痛の相対的減少として測定される。グレード1の腹痛は、軽度の疼痛を含む。グレード2の腹痛は、中程度の疼痛および/または限定的な日常生活動作(食事の準備、食料品または衣服の買い物、電話の使用、金銭管理等を含む)を含む。グレード3の腹痛は、重度の疼痛および/または限定的な身の回りの日常生活動作(入浴、衣服の着脱、1人で食事ができる、トイレの使用、服薬、および寝たきりではない状態)を含む。幾つかの実施形態において、本発明の治療レジメンの相乗効果は、対象の腹痛のグレードの相対的低減を含む。
【0528】
幾つかの実施形態において、本発明の治療レジメンの相乗効果は、対象の組織または細胞中の低酸素状態のレベルの減少として現れる。低酸素状態は、組織または細胞への酸素の不十分な供給からもたらされ、機能的に損なわれた微小循環および拡散からもたらされる、病態である。低酸素状態は、例えば、組織もしくは細胞内で酸素が制限された電子伝達の状態によって生化学的に、または臓器、組織、もしくは細胞の機能に影響を及ぼす低減された酸素利用性もしくは減少した酸素分圧の状態として生理的にもしくは臨床的に、特徴付けられてもよい。低酸素状態は、腫瘍伝播、悪性進行、および治療耐性に寄与すると考えられている。腫瘍細胞中において、低酸素状態は、上述の影響によって、または代替的に他の臨床、生物、もしくは分子影響によって、特徴付けられてもよい。例えば、低酸素状態は、生化学的に観察または特徴付けることができる、新生物細胞または間質細胞内でのタンパク質の変化を誘導または媒介することがある。低酸素状態に寄与する要因は、悪化している拡散幾何構造、腫瘍微小血管の重度の構造的異常、および微小循環障害、貧血、ならびに血液が酸素を運搬する能力を低減するメトヘモグロビンまたは一酸化炭素ヘモグロビンの形成である。低酸素状態は、腫瘍細胞の活性な輸送を妨げる、低減されたミトコンドリア酸素消費速度およびATP産生に関連する。影響には、細胞膜にわたるナトリウムおよび/またはカリウム勾配の崩壊、膜脱分極、塩化物イオンの細胞取り込み、細胞腫脹、増加した細胞質カルシウム濃度、ならびに減少した細胞質pHが含まれる。低酸素病態は更に、急性または慢性のいずれかで現れ得る。表現型的に、腫瘍中における低酸素状態はまた、例えば、低酸素病態を示さない腫瘍と比較して、腫瘍のより急速な成長においても現れ得る。更に、腫瘍は、低酸素病態を示さない腫瘍と比較して、抗新生物薬剤への増加した耐性を示し得る。本明細書に述べられる影響の全てが、他の治療レジメンと比べて、本発明の治療レジメンの使用によって緩和または低減され得る。幾つかの実施形態において、対象に、第1の薬剤、およびmTor阻害剤である第2の薬剤を投与することを含む、治療レジメンが提供され、その第1および第2の薬剤は、本発明の投薬スケジュールに従って投与され、その投薬スケジュールは、第1および第2の薬剤が同時に投与される治療レジメンと比べて、低減された腫瘍低酸素状態をもたらす。低減された腫瘍低酸素状態は、例えば、低酸素状態に関連する細胞または組織変化を測定する生化学アッセイにおいて明らかとなるように、測定されてもよい。かかるアッセイは、例えば、タンパク質発現または存在率の変化を含む。幾つかの実施形態において、低減された低酸素状態は、ピモニダゾール染色によって測定される。他の実施形態において、低減された低酸素状態は、コメットアッセイによって測定される。患者において、低酸素状態レベルは、他の方法の中でもとりわけ、ポーラログラフ酸素感受性プローブを通じた組織酸素分圧(pO
2)の直接測定、腫瘍オステオポンチンレベルの測定、血漿オステオポンチンレベルの測定、Hif−1αレベルの測定、または炭酸脱水酵素レベルの測定によって、決定されてもよい。
【0529】
幾つかの実施形態において、本発明の治療レジメンの相乗効果は、治療中の、検査室で検出可能な異常の減少した発生率として現れる。かかる異常は、抗血管新生剤を使用することを含み、低リン血症、リパーゼ亢進、アミラーゼ亢進、リンパ球減少、好中球減少、および血小板減少を含む。幾つかの実施形態において、本発明による治療レジメンは、本発明による治療レジメンは、抗血管新生剤が単独投与される代替のレジメン、または抗血管新生剤がmTor阻害剤同時に投与される代替のレジメンと比較して、1つ以上の異常を緩和する一助となる。
【0530】
心臓虚血/梗塞は、プラセボを摂取する患者と比較して、ソラフェニブを使用する患者においてより高い。幾つかの実施形態において、本発明による治療レジメンは、抗血管新生剤が単独投与される代替のレジメン、または抗血管新生剤がmTor阻害剤同時に投与される代替のレジメンと比較して、血流を改善する、虚血を緩和する、または梗塞の危険性を低減する一助となる。
【0531】
本明細書で論じられるように、腫瘍サイズの縮小は、好ましくはあるが、腫瘍の実際のサイズが腫瘍細胞の根絶にもかかわらず縮まらない場合があることから、要求されるわけではない。癌性細胞の根絶は、治療効果を実現するのに十分である。同様に、腫瘍サイズにおけるいずれの縮小も、治療効果を実現するのに十分である。
【0532】
望ましくは、腫瘍の成長は、本発明の方法および組成物の結果として、安定化される(すなわち、1つ以上の腫瘍がサイズにおいて1%、5%、10%、15%、または20%を超えて増加しない、かつ/または転移しない)。幾つかの実施形態において、腫瘍は、少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12週間、またはそれを超える週間にわたって安定化される。幾つかの実施形態において、腫瘍は、少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12ヶ月、またはそれを超える月間にわたって安定化される。幾つかの実施形態において、腫瘍は、少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10年間、またはそれを超える年間にわたって安定化される。好ましくは、本発明の方法は、腫瘍のサイズを少なくとも約5%(例えば、少なくとも約10%、15%、20%、または25%)縮小する。より好ましくは、腫瘍サイズは、少なくとも約30%(例えば、少なくとも約35%、40%、45%、50%、55%、60%、または65%)縮小される。更により好ましくは、腫瘍サイズは、少なくとも約70%(例えば、少なくとも約75%、80%、85%、90%、または95%)縮小される。最も好ましくは、腫瘍は、完全に排除されるか、または検出レベルを下回って縮小される。幾つかの実施形態において、対象は、治療に続き、少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12週間、またはそれを超える週間にわたって無腫瘍(例えば、寛解状態)のままである。幾つかの実施形態において、対象は、治療に続き、少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12ヶ月間、またはそれを超える月間にわたって無腫瘍のままである。幾つかの実施形態において、対象は、治療後、少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10年間、またはそれを超える年間にわたって無腫瘍のままである。
【0533】
腫瘍が、治療期間の完了後に外科的切除の対象となるとき、腫瘍サイズを縮小することにおける本発明の方法の有効性は、壊死性である(すなわち、死滅している)切除された組織の百分率を測定することによって決定することができる。幾つかの実施形態において、治療は、切除された組織の壊死百分率が、約20%超(例えば、少なくとも約30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%)、より好ましくは約90%以上(例えば、約90%、95%、または100%)である場合、治療上有効である。最も好ましくは、切除された組織の壊死百分率は100%であり、つまり、何の腫瘍組織も存在しないか、または検出可能でない。
【0534】
複数の二次パラメータを用いて、本発明の方法の有効性を決定することができる。二次パラメータの例としては、新たな腫瘍の検出、腫瘍抗原またはマーカー(例えば、CEA、PSA、またはCA−125)の検出、生検、外科的病期低下(すなわち、切除不可能から切除可能への腫瘍の手術期の変換)、PET走査、生存率、疾患無増悪生存率、疾患進行までの時間、Clinical Benefit Response Assessment等の生活の質評価等が挙げられるが、それらに限定されず、それらの全ては、ヒトにおける癌の全体的な進行(または退縮)を指し示す。生検は、組織内の癌性細胞の根絶を検出することにおいて特に有用である。放射免疫検出法(RAID)は、腫瘍によって産生されるおよび/または腫瘍に関連するマーカー(抗原)(「腫瘍マーカー」または「腫瘍関連抗原」)の血清レベルを使用して、腫瘍を位置特定および病期決定するために使用され、治療前の診断的断定、治療後の再発の診断的指標、および治療後の治療有効性の指標として、有用であり得る。治療有効性の指標として評価され得る腫瘍マーカーまたは腫瘍関連抗原の例としては、癌胎児性(carcinembryonic)抗原(CEA)前立腺特異的抗原(PSA)、CA−125、CA19−9、ガングリオシド分子(例えば、GM2、GD2、およびGD3)、MART−1、熱ショックタンパク質(例えば、gp96)、シアリルTn(STn)、チロシナーゼ、MUC−1、HER−2/neu、c−erb−B2、KSA、PSMA、p53、RAS、EGF−R、VEGF、MAGE、およびgp100が挙げられるが、それらに限定されない。他の腫瘍関連抗原は、当該技術分野で既知である。内視鏡検出系と組み合わせたRAID技術もまた、小さい腫瘍を周囲の組織から効率的に識別する(例えば、米国特許第4,932,412号を参照されたい)。
【0535】
望ましくは、本発明の方法に準拠して、ヒト患者における癌の治療は、次の結果のうちの1つ以上によって明らかとなる:(a)腫瘍の完全な消失(すなわち、完全反応)、(b)治療前の腫瘍のサイズと比較した、治療期間の完了後少なくとも4週間にわたる、腫瘍のサイズにおける約25%〜約50%の低減、(c)治療期間前の腫瘍のサイズと比較した、治療期間の完了後少なくとも4週間にわたる、腫瘍のサイズの少なくとも約50%の縮小、および(d)治療期間前の腫瘍関連抗原レベルと比較した、治療期間の完了後少なくとも4〜12週間にわたる、特異的な腫瘍関連抗原レベルの少なくとも2%の低減(例えば、約5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、または90%の減少)。腫瘍関連抗原レベルの少なくとも2%の減少が好ましいが、腫瘍関連抗原レベルにおけるいずれの減少も、本発明の方法による患者の癌の治療の証明である。例えば、切除不可能な、局所進行膵臓癌に関して、治療は、治療期間前のCA19−9レベルと比較した、治療期間の完了後4〜12週時点でのCA19−9腫瘍関連抗原レベルの少なくとも10%の減少によって明らかとなり得る。同様に、局所進行直腸癌に関して、治療は、治療期間前のCEAレベルと比較した、治療期間の完了後4〜12週時点でのCEA腫瘍関連抗原レベルの少なくとも10%の減少によって明らかとなり得る。
【0536】
Clinical Benefit Response Criteria等の生活の質評価に関して、本発明に準拠した治療の治療上の便益は、疼痛強度、鎮痛薬消費、および/またはKarnofsky Performance Scaleスコアの点で明らかとなり得る。Karnofsky Performance Scaleは、患者が、彼らの機能的障害に従って分類されることを可能にする。Karnofsky Performance Scaleは、0〜100でスコアされる。一般に、より低いKarnofskyスコアは、生存率について良好でない予後を予測する。故に、ヒト患者における癌の治療は、代替的に、または追加的に、(a)治療前に患者によって報告される疼痛強度と比較した、治療の完了後12週間のうち任意の連続した4週間期間にわたる、患者によって報告される疼痛強度における少なくとも50%の減少(例えば、少なくとも60%、70%、80%、90%、または100%の減少)、(b)治療前に患者によって報告される鎮痛薬消費と比較した、治療の完了後12週間のうち任意の連続した4週間期間にわたる、患者によって報告される鎮痛薬消費における少なくとも50%の減少(例えば、少なくとも60%、70%、80%、90%、または100%の減少)、および/または(c)治療期間前に患者によって報告されるKarnofsky Performance Scaleスコアと比較した、治療期間の完了後12週間のうち任意の連続した4週間期間にわたる、患者によって報告されるKarnofsky Performance Scaleスコアにおける少なくとも20ポイントの増加(例えば、少なくとも30ポイント、50ポイント、70ポイント、または90ポイントの増加)によって明らかとなる。
【0537】
ヒト患者における増殖性障害(例えば癌、良性または悪性にかかわらず)の治療は、望ましくは、前述の結果のうちの1つ以上の(任意の組み合わせで)によって明らかとなるが、参照される試験および/または他の試験の代替のまたは追加の結果が、治療有効性を証明することができる。
【0538】
ヒトにおける種々の癌の検出、監視、および格付けは、Cancer Facts and Figures 2001,American Cancer Society,New York,N.Y.および国際特許出願第WO 01/24684号に更に記載される。したがって、臨床医は、標準試験を使用して、癌を治療することにおける本発明の方法の種々の実施形態の有効性を決定することができる。しかしながら、腫瘍サイズおよび腫瘍拡散に加えて、臨床医はまた、治療の有効性を評価する際に、対象の生活の質および生存率を考慮してもよい。
【0539】
幾つかの実施形態において、本発明の方法による、mTOR阻害剤の投与と併せた第1の薬剤の投与は、いずれかの薬剤単独での治療または両方の薬剤が同時に送達される治療を上回る、改善された治療有効性を提供する。改善された有効性は、本明細書に記載されるものを含むが、それらに限定されない、当該技術分野で既知の任意の方法を使用して測定されてもよい。幾つかの実施形態において、改善された治療有効性は、適切な測定(例えば、腫瘍サイズ縮小、腫瘍サイズ安定性の持続期間、転移性事象のない時間の持続期間、無病生存率の持続期間)を使用した、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、75%、80%、90%、95%、100%、110%、120%、150%、200%、300%、400%、500%、600%、700%、1000%、10000%、またはそれを超える改善である。改善された有効性はまた、適切な測定(例えば、腫瘍サイズ縮小、腫瘍サイズ安定性の持続期間、転移性事象のない時間の持続期間、無病生存率の持続期間)を使用した、少なくとも約2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、20倍、30倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、90倍、100倍、1000倍、10000倍、またはそれを超える倍率等の改善倍率として表されてもよい。
【0540】
薬学的組成物および投与
併用治療は、候補となる第1の薬剤として本明細書に記載される1つ以上の追加の薬剤、および候補となるmTOR阻害剤として本明細書に記載される1つ以上の追加の薬剤を含む、1つ以上の追加の治療剤の投与を更に含むことができる。かかる1つ以上の追加の薬剤は、第1の薬剤、mTOR阻害剤、または両方に対して、同時にまたは別個に投与される。1つ以上の追加の薬剤を利用する組み合わせた投与は、例えば、同じ剤形中の2つの薬剤の投与、別個の剤形中の同時投与、および別個の投与を含む。例えば、複数の治療剤を、同じ剤形中に一緒に製剤化し、同時に投与することができる。「併用治療」という用語はまた、他の生物学的に活性な化合物または成分および非薬物療法(例えば、外科手術または放射線治療)と更に組み合わせた、本明細書に記載される治療剤の投与も包含する。
【0541】
本発明の化合物の投与は、作用部位への化合物の送達を可能にする任意の方法によって達成することができる。これらの方法には、経口経路、十二指腸内経路、非経口注射(静脈内、動脈内、皮下、筋肉内、血管内、腹腔内、または注入を含む)、局所(例えば、経皮適用)、直腸投与、カテーテルもしくはステントによる局所送達を介した、または吸入を通じるものが含まれる。化合物はまた、脂肪内にまたは髄腔内に投与することもできる。本発明の有効量の阻害剤は、単回または複数回のいずれかの用量で、直腸、頬側、鼻腔内、および経皮経路を含む、同様の実用性を有する薬剤の許容される投与様式のいずれかによって、動脈内注射によって、静脈内に、腹腔内に、非経口で、筋肉内に、皮下に、経口で、局所的に、吸入剤として、または例えば、ステント等の浸漬もしくはコーティングされたデバイス、あるいは動脈挿入型円筒ポリマーを介して、投与されてもよい。第1の薬剤の投与、mTOR阻害剤、および/または任意の追加の治療剤の順次の投与は、経口経路、静脈内経路、筋肉内経路、および粘膜組織を通じた直接吸収を含むが、それらに限定されない、上述の任意の適切な経路によって達成することができる。治療剤は、同じ経路によってまたは異なる経路によって投与することができる。例えば、選択される組み合わせの第1の治療剤は、静脈内注射によって投与されてもよい一方で、組み合わせの他の治療剤は、経口で投与されてもよい。代替的に、例えば、全ての治療剤は、経口で投与されてもよく、または全ての治療剤は、静脈内注射によって投与されてもよい。
【0542】
最も有効な手段および投与の投薬量を決定する方法は、当業者に周知であり、療法に使用される組成物、療法の目的、治療されている標的細胞または組織、および治療されている対象により変動するであろう。単回投与または複数回投与(例えば、約1もしくは約1超、約2もしくは約2超、約3もしくは約3超、約4もしくは約4超、5もしくは約5超、約6もしくは約6超、約7もしくは約7超、約8もしくは約8超、約9もしくは約9超、約10もしくは約10超、約11もしくは約11超、約12もしくは約12超、約13もしくは約13超、約14もしくは約14超、約15もしくは約15超、約16もしくは約16超、約17もしくは約17超、約18もしくは約18超、約19もしくは約19超、約20もしくは約20超、約25もしくは約25超、約30もしくは約30超、またはそれを超える用量)を、治療医師が用量レベルおよびパターンを選択しながら、行うことができる。
【0543】
第1の薬剤は、任意の好適な量で、および本明細書に記載される順序で投与され得る。幾つかの実施形態において、第1の薬剤は、対象に、1日当たり約1mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約2mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約3mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約4mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約5mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約6mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約7mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約8mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約9mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約10mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約11mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約12mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約13mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約14mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約15mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約16mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約17mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約18mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約19mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約20mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約25mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約30mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約35mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約40mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約45mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、または約50mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える等の、1日当たり約0.1mg/kg〜50mg/kgの範囲内で投与される。幾つかの実施形態において、第1の薬剤は、対象に、1週当たり約1mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約5mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約10mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約15mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約20mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約25mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約30mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約35mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約40mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約45mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約50mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約100mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約150mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約200mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約250mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約300mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約350mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、または約400mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える等の、1週当たり約0.1mg/kg〜400mg/kgの範囲内で投与される。幾つかの実施形態において、第1の薬剤は、対象に、1ヶ月当たり約50mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約100mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約150mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約200mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約250mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約300mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約350mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、または約400mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約450mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約500mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約550mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約600mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約650mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約700mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約750mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約800mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約850mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約900mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、約950mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える、または約1000mg/kg、それ未満、もしくはそれを超える等の、1ヶ月当たり約0.1mg/kg〜1500mg/kgの範囲内で投与される。幾つかの実施形態において、第1の薬剤は、対象に、1週当たり約5mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約10mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約15mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約20mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約25mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約30mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約35mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約40mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約45mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約50mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約55mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約60mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約65mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約70mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約75mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約100mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約125mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約150mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約175mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、または200mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える等の、1週当たり約0.1mg/m
2〜200mg/m
2の範囲内で投与される。標的用量は、単回用量で投与されてもよい。代替的に、標的用量は、約1もしくは約1超、約2もしくは約2超、約3もしくは約3超、約4もしくは約4超、5もしくは約5超、約6もしくは約6超、約7もしくは約7超、約8もしくは約8超、約9もしくは約9超、約10もしくは約10超、約11もしくは約11超、約12もしくは約12超、約13もしくは約13超、約14もしくは約14超、約15もしくは約15超、約16もしくは約16超、約17もしくは約17超、約18もしくは約18超、約19もしくは約19超、約20もしくは約20超、約25もしくは約25超、約30もしくは約30超、またはそれを超える用量で投与されてもよい。例えば、1週当たり約20mg/kg用量が、毎週、約20mg/kgの用量で送達されてもよく、またはそれは約6.67mg/kgの用量で、その週の経過にわたって3日間の各日に送達されてもよく、それらの日は、連続してもしなくてもよい。投与スケジュールは、本明細書に記載される投与スケジュールを含む、任意の処方レジメンに従って反復されてもよい。幾つかの実施形態において、第1の薬剤は、対象に、約5mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約10mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約15mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約20mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約25mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約30mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約35mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約40mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約45mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約50mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約55mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約60mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約65mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約70mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約75mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約100mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約130mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約135mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約155mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約175mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約200mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約225mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約250mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約300mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約350mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約400mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約420mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、約450mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える、または500mg/m
2、それ未満、もしくはそれを超える等の、約0.1mg/m
2〜500mg/m
2の範囲で投与される。
【0544】
第1の薬剤がソラフェニブであるとき、ソラフェニブの単回用量は、1日2回、約50mg〜約400または600mgのソラフェニブである。用量は、約0.1、0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、925、950、975、1000mgもしくはmg/kg、少なくともそれら、もしくは多くてそれら、またはそれらの中の導き出せる任意の範囲であり得る。mg/kgの投薬量は、対象の総体重の1kg当たりmg量のソラフェニブを指すことが企図される。複数回用量が患者に与えられるとき、その用量は、量において変動してもよく、またはそれらは、同じであってもよいことが企図される。幾つかの実施形態において、ソラフェニブ用量は、体表面積ベースで500mg/m
2/日である。
【0545】
投与される各阻害剤または化合物の量は、治療されている哺乳動物、障害または病態の重症度、投与速度、化合物の動態、および処方医師の裁量に依存するであろう。しかしながら、mTOR阻害剤の有効な投薬量は、単回または分割用量で、1日につき体重1kg当たり約0.001〜約100mg、好ましくは約1〜約35mg/kg/日の範囲にある。70kgのヒトに対しては、この量は、約0.05〜7g/日、好ましくは約0.05〜約2.5g/日になろう。幾つかの事例では、前述の範囲の下限を下回る投薬量レベルで十分であり得るが、他の実例では、更なる多用量が、例えば1日を通して投与するためにかかる多用量を複数の少用量に分割することによって、いかなる有害な副作用も引き起こすことなく用いられ得る。
【0546】
主題の薬学的組成物は、治療上有効量の、本発明の治療剤、またはそれらの薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、もしくは誘導体を提供するために、製剤化することができる。所望される場合、薬学的組成物は、それらの薬学的に許容される塩および/または配位錯体、ならびに1つ以上の薬学的に許容される賦形剤、不活性固体希釈剤および充填剤を含む担体、滅菌水溶液および種々の有機溶媒を含む希釈剤、浸透促進剤、可溶化剤、およびアジュバントを含有する。
【0547】
主題の薬学的組成物は、第1の薬剤およびmTOR阻害剤の組み合わせとして、または薬学的組成物の形態で同様に典型的に投与される1つ以上の他の薬剤と更に組み合わせて、投与することができ、その組成物は、第1の薬剤の大部(例えば、少なくとも70%、80%、85%、90%、95%、99%、またはそれを超える)が、mTOR阻害剤の有意な部分(例えば、約50%未満、約40%未満、約30%未満、約20%未満、約10%未満、約5%未満、約4%未満、約3%未満、約2%未満、約1%未満、またはそれよりも少ない)の放出前に、組成物から放出されるように製剤化される。例えば、薬物溶出ステントは、第1の薬剤の層を、mTOR阻害剤を含む第2の層よりも露出面のより近くに、かつmTOR阻害剤を含む第2の層をコーティングして、含んでもよい。代替的に、経口投与のための組成物は、第1の薬剤が、mTOR阻害剤の放出よりも実質的に前に、組成物から対象に放出されるように、遅延放出のために製剤化されたmTOR阻害剤を含んでもよい。コーティングされた薬物溶出ステント、および他の遅延放出製剤を調製するための方法および組成物は、当該技術分野で既知である。所望される場合、主題の組み合わせおよび他の薬剤(複数可)は、調製物へと混合されてもよく、または両方の構成成分が、別個の調製物へと製剤化されて、さらにmTOR阻害剤の投与前に1の薬剤の投与を達成しながら、それらを組み合わせて別個にまたは同時に使用してもよい。
【0548】
幾つかの実施形態において、本発明の薬学的組成物において提供される化合物の1つ以上の濃度は、100%未満、90%未満、80%未満、70%未満、60%未満、50%未満、40%未満、30%未満、20%未満、19%未満、18%未満、17%未満、16%未満、15%未満、14%未満、13%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満、1%未満、0.5%未満、0.4%未満、0.3%未満、0.2%未満、0.1%未満、0.09%未満、0.08%未満、0.07%未満、0.06%未満、0.05%未満、0.04%未満、0.03%未満、0.02%未満、0.01%未満、0.009%未満、0.008%未満、0.007%未満、0.006%未満、0.005%未満、0.004%未満、0.003%未満、0.002%未満、0.001%未満、0.0009%未満、0.0008%未満、0.0007%未満、0.0006%未満、0.0005%未満、0.0004%未満、0.0003%未満、0.0002%未満、または0.0001%未満(w/w、w/v、またはv/v)である。
【0549】
幾つかの実施形態において、本発明の化合物の1つ以上の濃度は、90%超、80%超、70%超、60%超、50%超、40%超、30%超、20%超、19.75%超、19.50%超、19.25%超、19%超、18.75%超、18.50%超、18.25%超、18%超、17.75%超、17.50%超、17.25%超、17%超、16.75%超、16.50%超、16.25%超、16%超、15.75%超、15.50%超、15.25%超、15%超、14.75%超、14.50%超、14.25%超、14%超、13.75%超、13.50%超、13.25%超、13%超、12.75%超、12.50%超、12.25%超、12%超、11.75%超、11.50%超、11.25%超、11%超、10.75%超、10.50%超、10.25%超、10%超、9.75%超、9.50%超、9.25%超、9%超、8.75%超、8.50%超、8.25%超、8%超、7.75%超、7.50%超、7.25%超、7%超、6.75%超、6.50%超、6.25%超、6%超、5.75%超、5.50%超、5.25%超、5%超、4.75%超、4.50%超、4.25%超、4%超、3.75%超、3.50%超、3.25%超、3%超、2.75%超、2.50%超、2.25%超、2%超、1.75%超、1.50%超、125%超、1%超、0.5%超、0.4%超、0.3%超、0.2%超、0.1%超、0.09%超、0.08%超、0.07%超、0.06%超、0.05%超、0.04%超、0.03%超、0.02%超、0.01%超、0.009%超、0.008%超、0.007%超、0.006%超、0.005%超、0.004%超、0.003%超、0.002%超、0.001%超、0.0009%超、0.0008%超、0.0007%超、0.0006%超、0.0005%超、0.0004%超、0.0003%超、0.0002%超、または0.0001%超(w/w、w/v、もしくはv/v)である。
【0550】
幾つかの実施形態では、本発明の化合物の1つ以上の濃度は、およそ0.0001%〜およそ50%、およそ0.001%〜およそ40%、およそ0.01%〜およそ30%、およそ0.02%〜およそ29%、およそ0.03%〜およそ28%、およそ0.04%〜およそ27%、およそ0.05%〜およそ26%、およそ0.06%〜およそ25%、およそ0.07%〜およそ24%、およそ0.08%〜およそ23%、およそ0.09%〜およそ22%、およそ0.1%〜およそ21%、およそ0.2%〜およそ20%、およそ0.3%〜およそ19%、およそ0.4%〜およそ18%、およそ0.5%〜およそ17%、およそ0.6%〜およそ16%、およそ0.7%〜およそ15%、およそ0.8%〜およそ14%、およそ0.9%〜およそ12%、およそ1%〜およそ10%(w/w、w/v、またはv/v)の範囲にある。v/v。
【0551】
幾つかの実施形態において、本発明の化合物の1つ以上の濃度は、およそ0.001%〜およそ10%、およそ0.01%〜およそ5%、およそ0.02%〜およそ4.5%、およそ0.03%〜およそ4%、およそ0.04%〜およそ3.5%、およそ0.05%〜およそ3%、およそ0.06%〜およそ2.5%、およそ0.07%〜およそ2%、およそ0.08%〜およそ1.5%、およそ0.09%〜およそ1%、およそ0.1%〜およそ0.9%(w/w、w/v、またはv/v)の範囲にある。
【0552】
幾つかの実施形態において、本発明の化合物の1つ以上の量は、10g以下、9.5g以下、9.0g以下、8.5g以下、8.0g以下、7.5g以下、7.0g以下、6.5g以下、6.0g以下、5.5g以下、5.0g以下、4.5g以下、4.0g以下、3.5g以下、3.0g以下、2.5g以下、2.0g以下、1.5g以下、1.0g以下、0.95g以下、0.9g以下、0.85g以下、0.8g以下、0.75g以下、0.7g以下、0.65g以下、0.6g以下、0.55g以下、0.5g以下、0.45g以下、0.4g以下、0.35g以下、0.3g以下、0.25g以下、0.2g以下、0.15g以下、0.1g以下、0.09g以下、0.08g以下、0.07g以下、0.06g以下、0.05g以下、0.04g以下、0.03g以下、0.02g以下、0.01g以下、0.009g以下、0.008g以下、0.007g以下、0.006g以下、0.005g以下、0.004g以下、0.003g以下、0.002g以下、0.001g以下、0.0009g以下、0.0008g以下、0.0007g以下、0.0006g以下、0.0005g以下、0.0004g以下、0.0003g以下、0.0002g以下、または0.0001g以下である。
【0553】
幾つかの実施形態において、本発明の化合物の1つ以上の量は、0.0001g超、0.0002g超、0.0003g超、0.0004g超、0.0005g超、0.0006g超、0.0007g超、0.0008g超、0.0009g超、0.001g超、0.0015g超、0.002g超、0.0025g超、0.003g超、0.0035g超、0.004g超、0.0045g超、0.005g超、0.0055g超、0.006g超、0.0065g超、0.007g超、0.0075g超、0.008g超、0.0085g超、0.009g超、0.0095g超、0.01g超、0.015g超、0.02g超、0.025g超、0.03g超、0.035g超、0.04g超、0.045g超、0.05g超、0.055g超、0.06g超、0.065g超、0.07g超、0.075g超、0.08g超、0.085g超、0.09g超、0.095g超、0.1g超、0.15g超、0.2g超、0.25g超、0.3g超、0.35g超、0.4g超、0.45g超、0.5g超、0.55g超、0.6g超、0.65g超、0.7g超、0.75g超、0.8g超、0.85g超、0.9g超、0.95g超、1g超、1.5g超、2g超、2.5、3g超、3.5、4g超、4.5g超、5g超、5.5g超、6g超、6.5g超、7g超、7.5g超、8g超、8.5g超、9g超、9.5g超、または10g超である。
【0554】
幾つかの実施形態において、本発明の化合物の1つ以上の量は、0.0001〜10g、0.0005〜9g、0.001〜8g、0.005〜7g、0.01〜6g、0.05〜5g、0.1〜4g、0.5〜4g、または1〜3gの範囲にある。
【0555】
本発明による治療は、幅広い投薬量範囲にわたって有効である。例えば、ヒト成人の治療において、1日当たり0.01〜1000mg、0.5〜100mg、1〜50mg、および1日当たり5〜40mgの投薬量が、使用され得る投薬量の例である。例となる投薬量は、1日当たり10〜30mgである。厳密な投薬量は、選択される薬剤、投与経路、化合物が投与される形態、治療されるべき対象、治療されるべき対象の体重、ならびに主治医の選好および経験に依存するであろう。
【0556】
本発明の薬学的組成物は、典型的に、活性成分(例えば、本発明の阻害剤またはその薬学的に許容される塩および/もしくは配位錯体)、ならびに1つ以上の薬学的に許容される賦形剤、不活性固体希釈剤および充填剤を含むが、それらに限定されない担体、希釈剤、滅菌水溶液および種々の有機溶媒、浸透促進剤、可溶化剤、およびアジュバントを含有する。
【0557】
非限定的な例となる薬学的組成物およびそれらを調製する方法が下で述べられる。
【0558】
経口投与のための薬学的組成物。幾つかの実施形態において、本発明は、少なくとも1つの治療剤(第1の薬剤または第2の薬剤等)、および経口投与に好適な薬学的賦形剤を含有する、経口投与のための薬学的組成物を提供する。
【0559】
一実施形態において、本発明は、100mg〜1.5gの本発明の薬剤を含む、経口剤形を提供する。経口剤形は、錠剤であり得、液体の形態で製剤化され得、即放または徐放形式とされ得る。
【0560】
幾つかの実施形態において、本発明はまた、(i)抗血管新生剤等の第1の薬剤、(ii)第1の薬剤の放出の実質的に後に放出する(例えば、mTOR阻害剤の少なくとも70%、80%、85%、90%、95%、99%、またはそれを超える部分が、第1の薬剤の大部、例えば、第1の薬剤の少なくとも70%、80%、85%、90%、95%、99%、またはそれを超える部分の放出後に放出される)ように製剤化される、mTor阻害剤である第2の化合物、および(iii)経口投与に好適な薬学的賦形剤を含有する、経口投与のための固体薬学的組成物も提供する。幾つかの実施形態において、組成物は、(iv)第3の薬剤または更に第4の薬剤を更に含有する。幾つかの実施形態において、各化合物または薬剤は、治療上有効量で存在する。他の実施形態において、1つ以上の化合物または薬剤は、治療量未満の量で存在し、化合物または薬剤は、相乗的に作用して、治療上有効な薬学的組成物を提供する。
【0561】
幾つかの実施形態において、薬学的組成物は、経口摂取に好適な液体薬学的組成物であってもよい。経口投与に好適な本発明の薬学的組成物は、カプセル、カシェット、もしくは錠剤等の個別の剤形、または各々が粉末としてもしくは顆粒中に既定量の活性成分を含有する液体もしくはエアロゾルスプレー、溶液、または水溶液もしくは非水溶液中の懸濁液、水中油乳剤もしくは油中水液乳剤として提示することができ、液体剤形(例えば、懸濁液またはスラリー)および経口固体剤形(例えば、錠剤またはバルク粉末)を含む。本明細書で使用されるとき、「錠剤」という用語は、一般に、錠剤、カプレット、軟質ゼラチンカプセルを含むカプセル、およびトローチを指す。経口剤形は、治療対象の個人または患者による経口摂取のために、錠剤、丸薬、糖衣錠、カプセル、乳剤、親油性および親水性懸濁液、液体、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁液等として製剤化されてもよい。かかる剤形は、調剤方法のいずれによっても調製することができるが、全ての方法は、活性成分を、1つ以上の必要な成分を構成する担体と混合するステップを含む。一実施形態において、本発明の阻害剤は、カプセル中に含有される。経口投与に好適なカプセルには、ゼラチン製の押し出し型のカプセル(push−fit capsules)、ならびにゼラチン製の密封軟カプセル(soft、sealed capsules)、およびグリセロールまたはソルビトール等の可塑剤が含まれる。押し出し型のカプセルは、乳糖等の充填剤、デンプン等の結合剤、および/またはタルクもしくはステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤、ならびに任意に安定剤と混和した、活性成分を含有することができる。任意に、経口使用のための本発明の組成物は、所望される場合、錠剤または糖衣錠コアを得るために好適な補助剤を添加した後に、第1の薬剤またはmTOR阻害剤を固体賦形剤と混合し、任意に結果として生じる混合物を研削し、顆粒の混合物を加工することによって得ることができる。好適な賦形剤は、特に、乳糖、ショ糖、マンニトール、またはソルビトールを含む、糖類等の充填剤;セルロース調製物、例えば、トウモロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、ゴムトラガカント、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、および/またはポリビニルピロリドン(PVP)等である。一般に、組成物は、活性成分を、液体担体もしくは微粉化された固体担体または両者と、均一かつ緊密に混和し、次いで、必要な場合、生成物を所望の提示形態に成形することによって調製される。例えば、錠剤は、任意に1つ以上の副成分と共に、圧縮または成型によって調製することができる。圧縮錠剤は、好適な機械中で、粉末または顆粒等の自由流動性形態の活性成分を、任意に結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、および/または界面活性剤もしくは分散剤等であるが、それらに限定されない賦形剤と混合して、圧縮することによって調製することができる。成形錠剤は、好適な機械中で、不活性液体希釈剤で湿潤させた粉末化化合物の混合物を成形することによって作製することができる。
【0562】
本発明は、水が一部の化合物の分解を促進する可能性があることから、活性成分を含む無水薬学的組成物および剤形を更に包含する。例えば、水は、薬学技術分野において、製剤の経時的な貯蔵寿命または安定性等の特徴を決定するために長期保管をシミュレートする手段として、添加されてもよい(例えば、5%)。本発明の無水薬学的組成物および剤形は、無水または低水分含有成分および低水分または低湿度条件を使用して調製することができる。乳糖を含有する本発明の薬学的組成物および剤形は、製造、パッケージ化、および/または保管中の水分および/または湿度への相当の接触が予想される場合、無水にすることができる。無水薬学的組成物は、その無水性質が維持されるように調製および保管されてもよい。したがって、無水組成物は、それを好適な製剤キットに含めることができるような、水への曝露を防止することが知られる物質を使用してパッケージ化されてもよい。好適なパッケージ化の例としては、密封ホイル、プラスチック等、単位用量容器、ブリスターパック、およびストリップパックが挙げられるが、それらに限定されない。
【0563】
活性成分は、従来の薬学調合技法に従って、薬学的担体と緊密に混和して組み合わせることができる。担体は、投与に望ましい調製形態に応じて、多種多様な形態をとることができる。経口剤形のための組成物を調製する際は、例えば、経口液体調製物(懸濁液、溶液、およびエリキシル等)もしくはエアロゾルの場合には、通常の薬学的媒体のいずれかを、水、グリコール、油、アルコール、香料剤、防腐剤、着色剤等の担体として用いることができ、または経口固体調製物の場合には、デンプン、糖類、微結晶性セルロース、希釈剤、造粒剤、滑沢剤、結合剤、および崩壊剤等の担体を使用することができ、幾つかの実施形態において、乳糖の使用を用いない。例えば、好適な担体には、固体経口調製物と共に、粉末、カプセル、および錠剤が含まれる。所望される場合、錠剤は、標準的な水性または非水性技法によってコーティングすることができる。
【0564】
薬学的組成物および剤形において使用するのに好適な結合剤には、トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプン、または他のデンプン、ゼラチン、アカシア等の天然および合成ゴム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸、他のアルギン酸塩、粉末化トラガント、グアーガム、セルロース、およびその誘導体(例えば、エチルセルロース、セルロース酢酸塩、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ナトリウムカルボキシメチルセルロース)、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、アルファ化デンプン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、微晶質セルロース、およびそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。
【0565】
本明細書に開示される薬学的組成物および剤形において使用するのに好適な充填剤の例としては、タルク、炭酸カルシウム(例えば、顆粒または粉末)、微晶質セルロース、粉末化セルロース、デキストレート、カオリン、マンニトール、ケイ酸、ソルビトール、デンプン、アルファ化デンプン、およびそれらの混合物が挙げられるが、それらに限定されない。
【0566】
本発明の組成物において崩壊剤を使用して、水性環境に曝露されるとき崩壊する錠剤を得てもよい。多すぎる崩壊剤は、瓶中で崩壊し得る錠剤をもたらす場合がある。少なすぎる崩壊剤は、崩壊が生じるのに不十分である場合があり、故に剤形からの活性成分(複数可)の放出の速度および程度を変化させる場合がある。故に、活性成分(複数可)の放出を有害に変化させるほど少なすぎることも多すぎることもない、十分な量の崩壊剤を使用して、本明細書に開示される化合物の剤形が形成され得る。使用される崩壊剤の量は、製剤のタイプおよび投与様式に基づいて変動し得、当業者にとって容易に識別可能であり得る。約0.5〜約15重量パーセントの崩壊剤、または約1〜約5重量パーセントの崩壊剤が、薬学的組成物において使用されてもよい。本発明の薬学的組成物および剤形を形成するために使用され得る崩壊剤には、寒天、アルギン酸、炭酸カルシウム、微晶質セルロース、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ポラクリリンカリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、ジャガイモもしくはタピオカデンプン、他のデンプン、アルファ化デンプン、他のデンプン、粘土、他のアルギン、他のセルロース、ゴム、またはそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。
【0567】
本発明の薬学的組成物および剤形を形成するために使用され得る滑沢剤には、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、鉱油、軽油、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコール、他のグリコール、ステアリン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、タルク、水素化植物油(例えば、ピーナッツ油、綿実油、ヒマワリ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油、および大豆油)、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸エチル、ラウリン酸エチル、寒天、またはそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。更なる滑沢剤には、例えば、シロイド(syloid)シリカゲル、合成シリカの凝固エアロゾル、またはそれらの混合物が含まれる。薬学的組成物の約1重量パーセント未満の量の滑沢剤を任意に添加することができる。
【0568】
多糖類、ポリグリカン、セプラフィルム、インターシード、およびヒアルロン酸を含むが、それらに限定されない滑沢剤もまた、組織障壁と併せて使用することができる。
【0569】
経口投与のために水性懸濁液および/またはエリキシルが所望されるとき、本明細書の必須の活性成分は、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、およびそれらの種々の組み合わせ等の希釈剤と一緒に、種々の甘味剤もしくは香料剤、着色物質もしくは染料、またそれが所望される場合、乳化剤および/もしくは懸濁化剤と組み合わされてもよい。
【0570】
錠剤は、コーティングされていないか、または既知の技法によってコーティングされて、消化管における崩壊および吸収を遅延させ、それによってより長期にわたる持続作用を提供することができる。例えば、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリル等の時間遅延物質を用いることができる。経口使用のための製剤はまた、活性成分が不活性固体希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、もしくはカオリンと混合される、硬質ゼラチンカプセルとして、または活性成分が水もしくは油性媒体、例えば、ピーナッツ油、液体パラフィン、もしくはオリーブ油と混合される、軟質ゼラチンカプセル剤として、提示することもできる。
【0571】
本発明の薬学的組成物および剤形を形成するために使用され得る界面活性剤には、親水性界面活性剤、親油性界面活性剤、およびそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。つまり、親水性界面活性剤の混合物が用いられてもよく、親油性界面活性剤の混合物が用いられてもよく、または少なくとも1つの親水性界面活性剤および少なくとも1つの親油性界面活性剤の混合物が用いられてもよい。
【0572】
好適な親水性界面活性剤は、一般に、少なくとも10のHLB値を有し得るが、好適な親油性界面活性剤は、一般に、約10以下のHLB値を有し得る。非イオン性両親媒性化合物の相対的親水性および疎水性を特徴付けるために使用される実験的パラメータは、親水性−親油性平衡(「HLB」値)である。より低いHLB値を有する界面活性剤は、より親油性または疎水性であり、油中での溶解度がより高いが、より高いHLB値を有する界面活性剤は、より親水性であり、水溶液中での溶解度がより高い。親水性界面活性剤は、一般に、約10を超えるHLB値を有する化合物、ならびにHLB尺度が一般に適用できない陰イオン性、陽イオン性、または双性化合物であると見なされる。同様に、親油性(すなわち、疎水性)界面活性剤は、約10以下のHLB値を有する化合物である。しかしながら、界面活性剤のHLB値は、工業的、薬学的および、化粧用乳剤の製剤化を可能にするために一般に使用される大まかな指針であるにすぎない。
【0573】
親水性界面活性剤は、イオン性または非イオン性のいずれであってもよい。好適なイオン性界面活性剤には、アルキルアンモニウム塩;フシジン酸塩;アミノ酸、オリゴペプチド、およびポリペプチドの脂肪酸誘導体;アミノ酸、オリゴペプチド、およびポリペプチドのグリセリド誘導体;レシチンおよび水素化レシチン;リゾレシチンおよび水素化リゾレシチン;リン脂質およびその誘導体;リゾリン脂質およびその誘導体;カルニチン脂肪酸エステル塩;硫酸アルキルの塩;脂肪酸塩;ドキュセートナトリウム;アシルアクチレート(acylactylate);モノおよびジグリセリドのモノおよびジアセチル化酒石酸エステル;スクシニル化モノおよびジグリセリド;モノおよびジグリセリドのクエン酸エステル;ならびにそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。
【0574】
前述の群のうちで、イオン性界面活性剤には、例として、レシチン、リゾレシチン、リン脂質、リゾリン脂質およびその誘導体;カルニチン脂肪酸エステル塩;硫酸アルキルの塩;脂肪酸塩;ドキュセートナトリウム;アシルアクチレート;モノおよびジグリセリドのモノおよびジアセチル化酒石酸エステル;スクシニル化モノおよびジグリセリド;モノおよびジグリセリドのクエン酸エステル;ならびにそれらの混合物が含まれる。
【0575】
イオン性界面活性剤は、レシチン、リゾレシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジン酸、ホスファチジルセリン、リゾホスファチジルコリン、リゾホスファチジルエタノールアミン、リゾホスファチジルグリセロール、リゾホスファチジン酸、リゾホスファチジルセリン、PEG−ホスファチジルエタノールアミン、PVP−ホスファチジルエタノールアミン、脂肪酸のラクチル酸(lactylic)エステル、ステアロイル−2−ラクチレート、ステアロイルラクチレート、スクシニル化モノグリセリド、モノ/ジグリセリドのモノ/ジアセチル化酒石酸エステル、モノ/ジグリセリドのクエン酸エステル、コリルサルコシン(cholylsarcosine)、カプロン酸塩、カプリル酸塩、カプリン酸塩、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、パルミチン酸塩、オレイン酸塩、リシノール酸塩、リノール酸塩、リノレン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリル硫酸塩、テラセシル(teracecyl)硫酸塩、ドキュセート、ラウロイルカルニチン、パルミトイルカルニチン、ミリストイルカルニチン、ならびにそれらの塩および混合物のイオン化形態であってよい。
【0576】
親水性非イオン性界面活性剤には、アルキルグルコシド;アルキルマルトシド;アルキルチオグルコシド;ラウリルマクロゴールグリセリド;ポリエチレングリコールアルキルエーテル等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル;ポリエチレングリコールアルキルフェノール等のポリオキシアルキレンアルキルフェノール;ポリエチレングリコール脂肪酸モノエステルおよびポリエチレングリコール脂肪酸ジエステル等のポリオキシアルキレンアルキルフェノール脂肪酸エステル;ポリエチレングリコールグリセロール脂肪酸エステル;ポリグリセロール脂肪酸エステル;ポリエチレングリコールソルビタン脂肪酸エステル等のポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリオールと、グリセリド、植物油、水素化植物油、脂肪酸、およびステロールからなる群の少なくとも1つのメンバーとの親水性エステル交換生成物;ポリオキシエチレンステロール、その誘導体および類似体;ポリオキシエチル化ビタミンおよびその誘導体;ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマー;およびそれらの混合物;ポリエチレングリコールソルビタン脂肪酸エステル、ならびにポリオールと、トリグリセリド、植物油、および水素化植物油からなる群の少なくとも1つのメンバーとの親水性エステル交換生成物が含まれてもよいが、それらに限定されない。ポリオールは、グリセロール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、プロピレングリコール、ペンタエリトリトール、またはサッカリドであってもよい。
【0577】
他の親水性非イオン性界面活性剤には、限定なしに、ラウリン酸PEG−10、ラウリン酸PEG−12、ラウリン酸PEG−20、ラウリン酸PEG−32、ジラウリン酸PEG−32、オレイン酸PEG−12、オレイン酸PEG−15、オレイン酸PEG−20、ジオレイン酸PEG−20、オレイン酸PEG−32、オレイン酸PEG−200、オレイン酸PEG−400、ステアリン酸PEG−15、ジステアリン酸PEG−32、ステアリン酸PEG−40、ステアリン酸PEG−100、ジラウリン酸PEG−20、トリオレイン酸PEG−25グリセリル、ジオレイン酸PEG−32、ラウリン酸PEG−20グリセリル、ラウリン酸PEG−30グリセリル、ステアリン酸PEG−20グリセリル、オレイン酸PEG−20グリセリル、オレイン酸PEG−30グリセリル、ラウリン酸PEG−30グリセリル、ラウリン酸PEG−40グリセリル、PEG−40パーム核油、PEG−50水素化ヒマシ油、PEG−40ヒマシ油、PEG−35ヒマシ油、PEG−60ヒマシ油、PEG−40水素化ヒマシ油、PEG−60水素化ヒマシ油、PEG−60トウモロコシ油、カプリン酸/カプリル酸PEG−6グリセリド、カプリン酸/カプリル酸PEG−8グリセリド、ポリグリセリル−10ラウリン酸、PEG−30コレステロール、PEG−25植物ステロール、PEG−30大豆ステロール、トリオレイン酸PEG−20、オレイン酸PEG−40ソルビタン、ラウリル酸PEG−80ソルビタン、ポリソルベート20、ポリソルベート80、POE−9ラウリルエーテル、POE−23ラウリルエーテル、POE−10オレイルエーテル、POE−20オレイルエーテル、POE−20ステアリールエーテル、コハク酸トコフェリルPEG−100、PEG−24コレステロール、オレイン酸ポリグリセリル−10、Tween 40、Tween 60、モノステアリン酸スクロース、モノラウリル酸スクロース、モノパルミチン酸スクロース、PEG10−100ノニルフェノールシリーズ、PEG15−100オクチルフェノールシリーズ、およびポロキサマーが含まれる。
【0578】
好適な親油性界面活性剤には、例にすぎないが、脂肪アルコール;グリセロール脂肪酸エステル;アセチル化グリセロール脂肪酸エステル;低級アルコール脂肪酸エステル;プロピレングリコール脂肪酸エステル;ソルビタン脂肪酸エステル;ポリエチレングリコールソルビタン脂肪酸エステル;ステロールおよびステロール誘導体;ポリオキシエチル化ステロールおよびステロール誘導体;ポリエチレングリコールアルキルエーテル;糖エステル;糖エーテル;モノおよびジグリセリドの乳酸誘導体;ポリオールと、グリセリド、植物油、水素化植物油、脂肪酸、およびステロールからなる群の少なくとも1つのメンバーとの疎水性エステル交換生成物;油溶性ビタミン/ビタミン誘導体;ならびにそれらの混合物が含まれる。この群の中で、好ましい親油性界面活性剤には、グリセロール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、およびそれらの混合物が含まれるか、またはそれはポリオールと、植物油、水素化植物油、およびトリグリセリドからなる群の少なくとも1つのメンバーとの疎水性エステル交換生成物である。
【0579】
一実施形態において、組成物は、本発明の化合物の良好な可溶性および/または溶解性を確実にして、本発明の化合物の沈殿を最小限するための可溶化剤を含んでもよい。これは特に、非経口使用のための組成物、例えば、注射用組成物にとって重要であり得る。可溶化剤はまた、親水性薬物および/もしくは界面活性剤等の他の構成成分の可溶性を増加させるため、または組成物を安定なもしくは均質な溶液または分散液として維持するために添加されてもよい。
【0580】
好適な可溶化剤の例としては、次のものが挙げられるが、それらに限定されない:アルコールおよびポリオール、例えばエタノール、イソプロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、およびそれらの異性体等、グリセロール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、トランスクトール(transcutol)、ジメチルイソソルビド、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、および他のセルロース誘導体、シクロデキストリンおよびシクロデキストリン誘導体;テトラヒドロフルフリルアルコールPEGエーテル(グリコフロール)またはメトキシPEG等の約200〜約6000の平均分子量を有するポリエチレングリコールのエーテル;アミドならびに2−ピロリドン、2−ピペリドン、イプシロン−カプロラクタム、N−アルキルピロリドン、N−ヒドロキシアルキルピロリドン、N−アルキルピペリドン、N−アルキルカプロラクタム、ジメチルアセトアミド、およびポリビニルピロリドン等の他の窒素含有化合物;プロピオン酸エチル、クエン酸トリブチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリエチル、オレイン酸エチル、カプリル酸エチル、酪酸エチル、トリアセチン、一酢酸プロピレングリコール、二酢酸プロピレングリコール、ε−カプロラクトンおよびその異性体、δ−バレロラクトンおよびその異性体、β−ブチロラクトンおよびその異性体等のエステル;ならびにジメチルアセトアミド、ジメチルイソソルビド、N−メチルピロリドン、モノオクタノイン、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、および水等の当該技術分野で既知の他の可溶化剤。
【0581】
可溶化剤の混合物がまた使用されてもよい。例としては、トリアセチン、クエン酸トリエチル、オレイン酸エチル、カプリル酸エチル、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、N−ヒドロキシエチルピロリドン、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルシクロデキストリン、エタノール、ポリエチレングリコール200−100、グリコフロール、トランスクトール、プロピレングリコール、およびジメチルイソソルビドが挙げられるが、それらに限定されない。特に好ましい可溶化剤には、ソルビトール、グリセロール、トリアセチン、エチルアルコール、PEG−400、グリコフロール、およびプロピレングリコールが含まれる。
【0582】
含まれ得る可溶化剤の量は、特に限定されない。所与の可溶化剤の量は、生物学的に許容される量に限定され得、それは当業者によって容易に決定され得る。幾つかの状況では、はるかに過剰の生物学的に許容される量の可溶化剤を含めて、例えば、薬物の濃度を最大限にし、組成物を対象に提供する前に、蒸留または蒸発等の従来の技法を使用して過剰の可溶化剤を除去することが有利であり得る。故に、存在する場合、可溶化剤は、薬物および他の賦形剤を組み合わせた重量に基づき、10重量%、25重量%、50重量%、100重量%、または最大約200重量%の重量比であり得る。所望される場合、5%、2%、1%、または更にそれ未満等の非常に少量の可溶化剤もまた使用され得る。典型的に、可溶化剤は、約1%〜約100%の量で、より典型的には約5重量%〜約25重量%で存在し得る。
【0583】
組成物は、1つ以上の薬学的に許容される添加剤および賦形剤を更に含むことができる。かかる添加剤および賦形剤には、限定なしに、脱粘着剤(detackifier)、消泡剤、緩衝剤、ポリマー、酸化防止剤、防腐剤、キレート剤、粘度調節剤、等張化剤(tonicifier)、香味剤、着色剤、着臭剤、乳白剤、懸濁化剤、結合剤、充填剤、可塑剤、滑沢剤、およびそれらの混合物が含まれる。
【0584】
加えて、酸または塩基が、プロセスを促進するため、安定性を増大させるため、または他の理由で、組成物に組み込まれてもよい。薬学的に許容される塩基の例としては、アミノ酸、アミノ酸エステル、水酸化アンモニウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロカルサイト(hydrocalcite)、水酸化マグネシウムアルミニウム、ジイソプロピルエチルアミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、トリエタノールアミン、トリエチルアミン、トリイソプロパノールアミン、トリメチルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)等が挙げられる。また、酢酸、アクリル酸、アジピン酸、アルギン酸、アルカンスルホン酸、アミノ酸、アスコルビン酸、安息香酸、ホウ酸、酪酸、炭酸、クエン酸、脂肪酸、ギ酸、フマル酸、グルコン酸、ヒドロキノスルホン(hydroquinosulfonic)酸、イソアスコルビン酸、乳酸、マレイン酸、シュウ酸、パラ−ブロモフェニルスルホン酸、プロピオン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、タンニン酸、酒石酸、チオグリコール酸、トルエンスルホン酸、尿酸等の薬学的に許容される酸の塩である塩基も好適である。リン酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、およびリン酸二水素ナトリウム等の多塩基酸の塩を使用することもできる。塩基が塩である場合、陽イオンは、アンモニウム、アルカリ金属、アルカリ土類金属等の任意の好都合な薬学的に許容される陽イオンであり得る。例としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウム、カルシウム、およびアンモニウムが挙げられてもよいが、それらに限定されない。
【0585】
好適な酸は、薬学的に許容される有機または無機酸である。好適な無機酸の例としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、ホウ酸、リン酸等が挙げられる。好適な有機酸の例としては、酢酸、アクリル酸、アジピン酸、アルギン酸、アルカンスルホン酸、アミノ酸、アスコルビン酸、安息香酸、ホウ酸、酪酸、炭酸、クエン酸、脂肪酸、ギ酸、フマル酸、グルコン酸、ヒドロキノスルホン酸、イソアスコルビン酸、乳酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、パラ−ブロモフェニルスルホン酸、プロピオン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、タンニン酸、酒石酸、チオグリコール酸、トルエンスルホン酸、尿酸等が挙げられる。
【0586】
注射用薬学的組成物。幾つかの実施形態において、本発明は、本発明の少なくとも1つの化合物および注射に好適な薬学的賦形剤を含有する、注射用薬学的組成物を提供する。例えば、第1の薬剤を含む薬学的組成物、ならびにmTor阻害剤を含む薬学的組成物が提供され、その第1の薬剤は、mTor阻害剤の前に投与される。第1の薬剤およびmTor阻害剤は、別個に製剤化され、それは第3の治療剤を更に含んでもよい。組成物中の薬剤の構成成分および量は、本明細書に記載される通りである。幾つかの実施形態において、第1の薬剤およびmTOR阻害剤の両方を含む注射用組成物は、mTOR阻害剤が最初に不活性な構成成分であり、それが第1の薬剤の実質的に後に活性となる(例えば、mTOR阻害剤の少なくとも70%、80%、85%、90%、95%、99%、またはそれを超える部分が、第1の薬剤の70%、80%、85%、90%、95%、99%、またはそれを超える部分が活性化状態である後に活性となる)ように、製剤化される。例えば、第1の薬剤は、それが注射されると即時に活性であるように製剤化され得、一方mTOR阻害剤は、より後の時点で活性となるように製剤化される。
【0587】
本発明の新規の組成物が、注射による投与のために組み込まれ得る形態は、ゴマ油、トウモロコシ油、綿実油、もしくはピーナッツ油、ならびにエリキシル剤、マンニトール、デキストロース、または滅菌水溶液、および同様の薬学的ビヒクルを用いる、水性もしくは油性懸濁液または乳剤が含まれる。
【0588】
食塩水中水溶液もまた、注射に慣習的に使用される。エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコール等(およびそれらの好適な混合物)、シクロデキストリン誘導体、および植物油がまた用いられてもよい。適切な流動性は、例えば、分散剤の場合には要求される粒径の維持のために、レシチン等のコーティングの使用によって、および界面活性剤の使用によって、維持することができる。微生物の作用の防止は、種々の抗菌剤および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサール等によってもたらすことができる。
【0589】
滅菌注射液は、必要に応じて、要求される量の本発明の化合物を、上に列挙された種々の他の成分と共に適切な溶媒に組み込み、続いて濾過滅菌することによって調製される。一般に、分散剤は、種々の滅菌活性成分を、塩基性分散溶媒および上に列挙されたものからの要求される他の成分を含有する滅菌ビヒクル中に組み込むことによって調製される。滅菌注射液の調製のための滅菌粉末の場合、ある種の望ましい調製方法は、活性成分に加えて、事前に滅菌濾過されたその溶液からの任意の追加的な所望の成分の粉末をもたらす、真空乾燥および凍結乾燥技法である。
【0590】
局所(例えば、経皮)送達のための薬学的組成物。幾つかの実施形態において、本発明は、本発明の少なくとも1つの化合物および経皮送達に好適な薬学的賦形剤を含有する、経皮送達のための薬学的組成物を提供する。第1の薬剤を含む局所送達のための薬学的組成物、およびmTor阻害剤を含む局所送達のための薬学的組成物が提供され、その第1の薬剤は、mTor阻害剤の前または後に投与される。第1の薬剤およびmTor阻害剤は、別個に製剤化されてもよく、それは第3の治療剤を更に含んでもよい。幾つかの実施形態において、第1の薬剤およびmTOR阻害剤の両方を含む組成物は、mTOR阻害剤は、第1の薬剤の実質的に後に送達される(例えば、mTOR阻害剤の少なくとも70%、80%、85%、90%、95%、99%、またはそれを超える部分が、第1の薬剤の70%、80%、85%、90%、95%、99%、またはそれを超える部分が送達される後に送達される)ように、製剤化される。例えば、経皮パッチは、mTOR阻害剤を含む層よりも皮膚のより近くにあり、かつmTOR阻害剤を含む層を被覆している、第1の薬剤(例えば、パクリタキセル)を含む層を含んでもよい。
【0591】
本発明の組成物は、ゲル、水溶性ゼリー、クリーム、ローション、懸濁液、発泡体、粉末、スラリー、軟膏、溶液、油、ペースト、坐剤、スプレー、乳剤、食塩水溶液、ジメチルスルホキシド(DMSO)系溶液等の、局所(local)または局所(topical)投与に好適な固体、半固体、または液体形態の調製物へと製剤化することができる。一般に、高密度の担体は、領域を活性成分に長時間曝露することができる。対照的に、溶液製剤は、活性成分を選定領域により即時的に曝露し得る。
【0592】
薬学的組成物はまた、好適な固体またはゲル相担体または賦形剤を含んでもよく、それは皮膚の角質層透過性障壁を通る治療分子の増加した浸透を可能にするか、またはその送達を補助する化合物である。局所製剤技術分野の専門家に既知のこれらの浸透増大分子の多くが存在する。かかる担体および賦形剤の例としては、湿潤剤(例えば、尿素)、グリコール(例えば、プロピレングリコール)、アルコール(例えば、エタノール)、脂肪酸(例えば、オレイン酸)、界面活性剤(例えば、ミリスチン酸イソプロピルおよびラウリル硫酸ナトリウム)、ピロリドン、モノラウリン酸グリセロール、スルホキシド、テルペン(例えば、メンソール)、アミン、アミド、アルカン、アルカノール、水、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、種々の糖類、デンプン、セルロース誘導体、ゼラチン、およびポリエチレングリコール等のポリマーが挙げられる。
【0593】
本発明の方法において使用するための別の例となる製剤は、経皮送達デバイス(「パッチ」)を用いる。かかる経皮パッチを使用して、別の薬剤と共にまたはそれを伴わずに、制御された量の本発明の阻害剤の連続的または非連続的注入を提供し得る。
【0594】
医薬品の送達のための経皮パッチの構成および使用は、当該技術分野で周知である。例えば、米国特許第5,023,252号、第4,992,445号、および第5,001,139号を参照されたい。かかるパッチは、医薬品の連続的送達、パルス型送達、または要求に応じた送達用に構成されてもよい。
【0595】
吸入用薬学的組成物。吸入または吹送用組成物には、薬学的に許容される水性もしくは有機溶媒、またはそれらの混合物中の溶液および懸濁液、ならびに粉末が含まれる。液体または固体組成物は、上述の好適な薬学的に許容される賦形剤を含有してもよい。好ましくは、組成物は、局所または全身効果のために、経口または経鼻呼吸経路によって投与される。好ましくは薬学的に許容される溶媒中の、組成物は、不活性ガスの使用によって噴霧されてもよい。噴霧される溶液は、噴霧デバイスから直接吸入されてもよく、または噴霧デバイスは、顔用マスクのテントまたは間欠的陽圧呼吸機器に取付けられてもよい。溶液、懸濁液、または粉末組成物は、好ましくは経口または経鼻的に、製剤を適切な様態で送達するデバイスから投与されてもよい。
【0596】
他の薬学的組成物。薬学的組成物はまた、本明細書に記載される組成物、および舌下、頬側、直腸、骨内、眼内、鼻腔内、硬膜外、または髄腔内投与に好適な1つ以上の薬学的に許容される賦形剤から調製されてもよい。かかる薬学的組成物のための調製は、当該技術分野で周知である。例えば、Anderson,Philip O.;Knoben,James E.;Troutman,William G,eds.,Handbook of Clinical Drug Data,Tenth Edition,McGraw−Hill,2002、Pratt and Taylor,eds.,Principles of Drug Action,Third Edition,Churchill Livingston,New York,1990、Katzung,ed.,Basic and Clinical Pharmacology,Ninth Edition,McGraw Hill,20037ybg、Goodman and Gilman,eds.,The Pharmacological Basis of Therapeutics,Tenth Edition,McGraw Hill,2001、Remingtons Pharmaceutical Sciences,20th Ed.,Lippincott Williams&Wilkins.,2000、Martindale,The Extra Pharmacopoeia,Thirty−Second Edition(The Pharmaceutical Press,London,1999)を参照されたく、それらの全ては参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0597】
本発明の組成物はまた、例えば、ステント等の浸漬もしくはコーティングされたデバイス、あるいは動脈挿入型円筒ポリマーを介して、投与されてもよい。かかる投与方法は、例えば、バルーン血管形成術等の術後の再狭窄の予防または寛解を補助し得る。薬剤は、例えば、ステントの支柱(strut)から、ステントグラフトから、グラフトから、またはステントのカバーもしくは外筒からの局所送達によって投与されてもよい。幾つかの実施形態において、薬剤は、マトリックスと混和される。かかるマトリックスは、ポリマーマトリックスであってもよく、化合物をステントに結合させる役目を果たしてもよい。かかる使用に好適なポリマーマトリックスには、例えば、ポリラクチド、ポリカプロラクトングリコリド、ポリオルトエステル、ポリ無水物、ポリアミノ酸、多糖類、ポリホスファゼン、ポリ(エーテル−エステル)コポリマー(例えば、PEO−PLLA)等のラクトン系ポリエステルまたはコポリエステル;ポリジメチルシロキサン、ポリ(エチレン−酢酸ビニル)、アクリレート系ポリマーまたはコポリマー(例えば、ポリヒドロキシエチルメチルメタクリレート、ポリビニルピロリドン)、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素化ポリマー、およびセルロースエステルが含まれる。好適なマトリックスは、非分解性であってもよく、または経時的に分解して、化合物(単数または複数)を放出してもよい。薬剤は、浸漬/スピンコーティング、スプレーコーティング、浸漬コーティング、および/または刷毛塗り等の種々の方法によって、ステントの表面に適用されてもよい。薬剤は、溶媒中に適用されてもよく、その溶媒を蒸発させることによって、化合物の層をステント上に形成してもよい。代替的に、薬剤は、ステントまたはグラフトの本体内に、例えば、マイクロチャネルまたは細孔内に位置してもよい。埋め込まれるとき、薬剤は、ステントの本体から拡散して動脈壁に接触する。かかるステントは、かかる細孔またはマイクロチャネルを含有するように製造されたステントを、好適な溶媒中の本発明の化合物の溶液に浸漬し、続いて溶媒を蒸発させることによって調製されてもよい。ステントの表面上の過剰薬物は、追加の簡便な溶媒洗浄を介して除去されてもよい。なおも他の実施形態において、本発明の薬剤は、ステントまたはグラフトに共有結合されてもよい。体内で分解して、本発明の薬剤の放出をもたらす、共有結合のリンカーが使用されてもよい。かかる目的のために、エステル、アミド、または無水結合等の、任意の生体不安定性(bio−labile)結合が使用されてもよい。本発明の薬剤は更に、血管形成術中に使用されるバルーンから経脈管的に投与されてもよい。本発明の製剤の心膜または外膜(advential)適用を介する薬剤の血管外投与もまた、再狭窄を減少させるために行われてもよい。
【0598】
記載されるように使用され得る多様なステントデバイスが、例えば、次の参考文献に開示され、それらの全ては参照により本明細書に組み込まれる:米国特許第5451233号、米国特許第5040548号、米国特許第5061273号、米国特許第5496346号、米国特許第5292331号、米国特許第5674278号、米国特許第3657744号、米国特許第4739762号、米国特許第5195984号、米国特許第5292331号、米国特許第5674278号、米国特許第5879382号、米国特許第6344053号。
【0599】
本発明の薬剤は、複数投薬量で投与されてもよい。化合物の薬物動態の対象者間変動に起因して、最適な治療のために投薬レジメンの個別化が必要であることは、当該技術分野で既知である。本発明の阻害剤のための投薬は、本開示に照らして通例の実験によって見出され得る。
【0600】
対象の薬学的組成物は、例えば、錠剤、カプセル、丸薬、粉末、徐放製剤、溶液、懸濁液として経口投与に好適な、滅菌溶液、懸濁液、もしくは乳剤として非経口注射に好適な、軟膏もしくはクリームとして局所投与に好適な、または坐剤として直腸投与に好適な形態であってもよい。薬学的組成物は、正確な投薬量の単回投与に好適な単位剤形であってよい。薬学的組成物は、従来の薬学的担体または賦形剤および活性成分としての本発明による阻害剤を含むであろう。加えて、それは、他の薬用品または医薬品、担体、アジュバント等を含んでもよい。
【0601】
例となる非経口投与形態には、滅菌水溶液、例えば、プロピレングリコールまたはデキストロース水溶液中の、活性化合物の溶液または懸濁液が含まれる。かかる剤形は、所望される場合、好適に緩衝することができる。
【0602】
本発明はまた、キットも提供する。キットは、好適なパッケージ中の本明細書に記載される1つ以上の第1の薬剤、1つ以上のmTOR阻害剤、および/または本発明の他の化合物、ならびに使用のための説明書、臨床研究の考察、副作用の一覧等を含み得る書面の資料を含む。かかるキットはまた、科学的参考文献、パッケージ添付文書類、臨床試験の結果、および/またはこれらの要約等の情報を含んでもよく、それらは、組成物の活性および/もしくは利点を示すかもしくは確立し、かつ/または投薬、投与、副作用、薬物相互作用、もしくは医療供給者にとって有用な他の情報を記載する。かかる情報は、種々の研究、例えば、体内モデルが関与する実験動物を使用する研究、およびヒト臨床治験に基づく研究の結果に基づいてもよい。キットは、別の薬剤を更に含有してもよい。幾つかの実施形態において、本発明の化合物および薬剤は、キット内の別個の容器中の別個の組成物として提供される。幾つかの実施形態において、本発明の化合物および薬剤は、キット内の1つの容器中の単一組成物として提供される。好適なパッケージおよび使用のための追加品(例えば、液体調製物のための計量カップ、空気への曝露を最小限にするためのホイルラッピング等)は、当該技術分野で既知であり、キットに含まれてもよい。本明細書に記載されるキットは、医師、看護師、薬剤師、薬局等を含む医療供給者に、提供、市販、および/または販促することができる。キットはまた、幾つかの実施形態において、消費者に直接販売されてもよい。
【0603】
幾つかの実施形態において、対象は、癌、または前癌病態もしくは病変のための治療を必要とするヒトであり、その癌は、好ましくは腎細胞癌、切除不可能な肝細胞癌、または甲状腺癌である。本発明の方法に従って、本発明の治療レジメン、または治療剤の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、もしくは誘導体で治療され得る対象には、例えば、乾癬;再狭窄;アテローム性動脈硬化症;BPH;乳腺の管組織の腺管癌、髄様癌、膠様癌、管状癌、および炎症性乳癌等の乳癌;卵巣の腺癌および卵巣から腹腔に転移した腺癌等の上皮卵巣腫瘍を含む卵巣癌;子宮癌;扁平上皮細胞癌および腺癌を含む頸部上皮における腺癌等の子宮頸癌;次のもの、すなわち腺癌または骨に転移した腺癌(adenocarinoma)から選択される前立腺癌等の前立腺癌:膵臓管組織の類上皮(epitheliod)癌および膵臓管の腺癌等の膵臓癌;膀胱の移行上皮癌、尿路上皮癌(移行上皮癌)、膀胱の内側を覆う尿路上皮細胞の腫瘍、扁平上皮細胞癌、腺癌、および小細胞癌等の膀胱癌;急性骨髄性白血病(myeloid leukemia)(AML)、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、有毛細胞白血病、脊髄形成異常症、骨髄増殖性疾患、急性骨髄性白血病(myelogenous leukemia)(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、肥満細胞症、慢性リンパ性白血病(CLL)、多発性骨髄腫(MM)、および骨髄異形成症候群(MDS)等の白血病;骨癌;扁平上皮細胞癌、腺癌、および未分化大細胞癌に分割される非小細胞肺癌(NSCLC)ならびに小細胞肺癌等の肺癌;基底細胞癌、黒色腫、扁平上皮細胞癌、および時に扁平上皮細胞癌に進展する皮膚病態である日光角化症等の皮膚癌;目網膜芽細胞腫;皮膚または眼内(目)黒色腫;原発性肝臓癌(肝臓で始まる癌);腎臓癌;乳頭状、濾胞性、髄質性、および未分化等の甲状腺癌;びまん性大型B細胞リンパ腫、B細胞免疫芽細胞リンパ腫、および小型非切れ込み核細胞性リンパ腫等のAIDS関連リンパ腫;カポジ肉腫;B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、および肝細胞癌を含むウイルス誘発性癌;ヒトリンパ球好性ウイルス1型(HTLV−1)および成人T細胞白血病/リンパ腫;ならびにヒトパピローマウイルス(HPV)および子宮頸癌;神経膠腫(星状細胞腫、未分化星状細胞腫、または多形神経膠芽腫)、乏突起神経膠腫、上衣腫、髄膜腫、リンパ腫、シュワン腫、および髄芽腫を含む、原発性脳腫瘍等の中枢神経系癌(CNS);聴神経腫瘍、ならびに神経線維腫およびシュワン腫を含む悪性末梢神経鞘腫(MPNST)、悪性線維性組織球腫(fibrous cytoma)、悪性線維性組織球腫(fibrous histiocytoma)、悪性髄膜腫、悪性中皮腫、ならびに悪性ミューラー管混合腫瘍等の末梢神経系(PNS)癌;下咽頭癌、喉頭癌、上咽頭癌、および口腔咽頭癌等の口腔および口腔咽頭癌;リンパ腫、胃の間質腫瘍、およびカルチノイド腫瘍等の胃癌;精上皮腫および非精上皮腫を含む胚細胞性腫瘍(GCT)、ならびにライディッヒ細胞腫およびセルトリ細胞腫を含む性腺間質腫瘍等の、精巣癌;胸腺腫、胸腺癌、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫カルチノイド、またはカルチノイド腫瘍等の胸腺癌;直腸癌;ならびに結腸癌を有すると診断された対象が含まれる。
【0604】
本発明はまた、本発明の治療レジメンに従って哺乳動物を治療することを含む、該哺乳動物において糖尿病を治療する方法にも関する。
【0605】
加えて、本明細書に記載される治療レジメンは、座瘡を治療するために使用されてもよい。
【0606】
加えて、本明細書に記載される治療レジメンは、アテローム性動脈硬化症を含む動脈硬化症の治療のために使用されてもよい。動脈硬化症は、中動脈または大動脈の任意の硬化を説明する一般的用語である。アテローム性動脈硬化症は、具体的には粥状斑に起因する、動脈の硬化である。
【0607】
更なる本明細書に記載される治療レジメンは、糸球体腎炎の治療のために使用されてもよい。糸球体腎炎は、糸球体の炎症を特徴とする、原発性または続発性自己免疫腎疾患である。それは無症候性の場合も、または血尿症および/もしくはタンパク尿症を呈する場合もある。多くの認識されている型があり、急性、亜急性、または慢性糸球体腎炎に分割される。原因は、感染性(細菌、ウイルス、または寄生性病原体)、自己免疫性、または腫瘍随伴性である。
【0608】
更に、本明細書に記載される治療レジメンは、滑液包炎、狼瘡、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、アジソン病、抗リン脂質抗体症候群(APS)、再生不良性貧血、自己免疫性肝炎、セリアック病、クローン病、糖尿病(1型)、グッドパスチャー症候群、グレーブス病、ギラン−バレー症候群(GBS)、橋本病、炎症性腸疾患、エリテマトーデス、重症筋無力症、オプソクローヌスミオクローヌス症候群(OMS)、視神経炎、オード甲状腺炎、変形性関節症(ostheoarthritis)、網膜ブドウ膜炎、天疱瘡、多発性関節炎、原発性胆汁性肝硬変、ライター症候群、高安動脈炎、側頭動脈炎、温式自己免疫性溶血性貧血、ウェゲナー肉芽腫症、全身性脱毛症、シャーガス病、慢性疲労症候群、自律神経障害、子宮内膜症、化膿性汗腺炎、間質性膀胱炎、神経性筋強直症、サルコイドーシス、強皮症、潰瘍性大腸炎、白斑、外陰部痛、虫垂炎、動脈炎、関節炎、眼瞼炎、細気管支炎、気管支炎、子宮頚管炎、胆管炎、胆嚢炎、絨毛羊膜炎、大腸炎、結膜炎、膀胱炎、涙腺炎、皮膚筋炎、心内膜炎、子宮内膜炎、腸炎、全腸炎、上顆炎、精巣上体炎、筋膜炎、結合織炎、胃炎、胃腸炎、歯肉炎、肝炎、汗腺炎、回腸炎、虹彩炎、喉頭炎、乳腺炎、髄膜炎、脊髄炎、心筋炎、筋炎、腎炎、臍炎、卵巣炎、精巣炎、骨炎、耳炎、膵炎、耳下腺炎、心膜炎、腹膜炎、咽頭炎、胸膜炎、静脈炎、間質性肺炎、直腸炎、前立腺炎、腎盂腎炎、鼻炎、卵管炎、副鼻腔炎、口内炎、滑膜炎、腱炎、扁桃炎、ブドウ膜炎、腟炎、血管炎、または外陰炎の治療のために使用されてもよい。
【0609】
本発明はまた、本発明の治療レジメンに従って哺乳動物を治療することを含む、該哺乳動物において心血管疾患を治療する方法にも関する。心血管病態の例としては、アテローム性動脈硬化症、再狭窄、血管閉塞、頸動脈閉塞性疾患、または虚血性病態が挙げられるが、それらに限定されない。
【0610】
別の態様では、本発明は、白血球の機能を撹乱するまたは破骨細胞の機能を撹乱する方法を提供する。
【0611】
本発明の別の態様において、眼疾患を治療するための方法が提供される。点眼剤、眼内注射、硝子体内注射を介して局所的に、または薬物溶出デバイス、マイクロカプセル、埋込体、もしくはマイクロ流体デバイスの使用を通じて、本発明の治療レジメンを施すための方法が更に提供される。幾つかの場合において、かかる治療は、界面膜によって取り囲まれた油性コアを有するコロイド粒子を用いる油性および水性乳剤等の、化合物の眼球内浸透度を増加させる担体または賦形剤と共に施される。
【0612】
幾つかの実例では、コロイド粒子は、少なくとも1つの陽イオン性薬剤、およびポロキサマー、チロキサポール、ポリソルベート、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ソルビタンエステル、またはステアリン酸ポリオキシル等の少なくとも1つの非イオン性界面活性剤を含む。幾つかの実例では、陽イオン性薬剤は、アルキルアミン、三級アルキルアミン、四級アンモニウム化合物、陽イオン性脂質、アミノアルコール、ビグアニジン塩、陽イオン性化合物、またはそれらの混合物である。幾つかの実例では、陽イオン性薬剤は、クロルヘキシジン、ポリアミノプロピルビグアニジン、フェンホルミン、アルキルビグアニジン、またはそれらの混合物等のビグアニジン塩である。幾つかの実例では、四級アンモニウム化合物は、ベンザルコニウムハロゲン化物、ラウラコニウムハロゲン化物、セトリミド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムハロゲン化物、テトラデシルトリメチルアンモニウムハロゲン化物、ドデシルトリメチルアンモニウムハロゲン化物、セトリモニウムハロゲン化物、ベンゼトニウムハロゲン化物、ベヘンアルコニウム(behenalkonium)ハロゲン化物、セタルコニウムハロゲン化物、セテチルジモニウム(cetethyldimonium)ハロゲン化物、セチルピリジニウムハロゲン化物、ベンゾドデシニウムハロゲン化物、クロラリルメテンアミン(chlorallyl methenamine)ハロゲン化物、ミリスチルアルコニウム(rnyristylalkonium)ハロゲン化物、ステアラルコニウムハロゲン化物、またはそれらの2つ以上の混合物である。幾つかの実例では、陽イオン性薬剤は、ベンザルコニウムクロリド、ラウラコニウムクロリド、ベンゾドデシニウムブロミド、ベンゼテニウム(benzethenium)クロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド、テトラデシルトリメチルアンモニウムブロミド、ドデシルトリメチルアンモニウムブロミド、またはそれらの2つ以上の混合物である。幾つかの実例では、油相は、鉱油および軽油、中鎖トリグリセリド(MCT)、ヤシ油;水素化綿実油、水素化パーム油、水素化ヒマシ油、または水素化大豆油を含む水素化油;ポルオキシル(poluoxyl)−40水素化ヒマシ油、ポリオキシル−60水素化ヒマシ油、またはポリオキシル−100水素化ヒマシ油を含むポリオキシエチレン水素化ヒマシ油誘導体である。
【0613】
幾つかの実施形態において、本発明は、対象となるキナーゼを発現する細胞、組織、臓器に接触することによって、キナーゼ活性を阻害する方法を提供する。幾つかの実施形態において、治療される対象は、齧歯類または他の哺乳動物(例えば、ヒト)である。幾つかの実施形態において、mTOR阻害剤によるキナーゼ阻害の百分率は、50%、60%、70%、80%、または90%を超える。
【0614】
更なる併用療法
本発明はまた、第1の薬剤およびmTor阻害剤に加えて、他の経路、または同じ経路の他の構成要素、または更に重複した一連の標的酵素を調節することが知られる1つ以上の第3の薬剤、またはその薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、もしくは誘導体が使用される、更なる併用療法のための方法も提供する。一態様において、かかる療法は、所望される場合、相乗的または相加的治療効果を提供するために、本明細書に記載される第1の薬剤および/またはmTor阻害剤を含む組成物と、本明細書に記載される他の第1の薬剤、化学療法剤、治療抗体、および放射線治療とを組み合わせることを含むが、それらに限定されない。第3の薬剤を投与することによって標的とされ得る経路には、MAPキナーゼ、Akt、NFkB、WNT、RAS/ RAF/MEK/ERK、JNK/SAPK、p38 MAPK、Srcファミリーキナーゼ、JAK/STAT、および/またはPKCシグナル伝達経路が含まれるが、それらに限定されない。第3の薬剤は、1つ以上のシグナル伝達経路のうちの1つ以上のメンバーを標的とし得る。核因子カッパB(NFkB)経路の代表的なメンバーには、RelA(p65)、RelB、c−Rel、p50/p105(NF−κB 1)、p52/p 100(NF−κB2)、IkB、およびIkBキナーゼが含まれるが、それらに限定されない。1つ以上の第3の薬剤によって標的とされ得るホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3K)/AKT経路のメンバーである、受容体型チロシンキナーゼの非限定的な例としては、FLT3 LIGAND、EGFR、IGF−1R、HER2/neu、VEGFR、およびPDGFRが挙げられる。本発明の方法による第3の薬剤によって飾り立てられ(tarted)得るPI3K/AKT経路の下流メンバーには、フォークヘッドボックスO転写因子、Bad、GSK−3β、I−κB、mTOR、MDM−2、およびS6リボソームサブユニットが含まれるが、それらに限定されない。
【0615】
本発明の方法において有用な第3の薬剤には、標的分子を、直接的であれ間接的であれ、調節することができるいずれの薬剤も含まれる。第3の薬剤によって調節される標的分子の非限定的な例としては、酵素、酵素基質、転移の産物、抗体、抗原、膜タンパク質、核タンパク質、細胞質タンパク質、ミトコンドリアタンパク質、リソソームタンパク質、足場タンパク質、脂質ラフト、リンタンパク質、糖タンパク質、膜受容体、Gタンパク質共役型受容体、核受容体、タンパク質チロシンキナーゼ、タンパク質セリン/スレオニンキナーゼ、ホスファターゼ、プロテアーゼ、ヒドロラーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、リガーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、シンターゼ、転写因子、イオンチャネル、RNA、DNA、RNAse、DNAse、リン脂質、スフィンゴ脂質、核受容体、イオンチャネルタンパク質、ヌクレオチド結合タンパク質、カルシウム結合タンパク質、シャペロン、DNA結合タンパク質、RNA結合タンパク質、足場タンパク質、腫瘍抑制因子、細胞周期タンパク質、およびヒストンが挙げられる。
【0616】
第3の薬剤は、次のものを含むが、それらに限定されない1つ以上のシグナル伝達分子を標的とし得る:HER受容体、PDGF受容体、Kit受容体、FGF受容体、Eph受容体、Trk受容体、IGF受容体、インスリン受容体、Met受容体、Ret、VEGF受容体、TIE1、TIE2、FAK、Jak1、Jak2、Jak3、Tyk2、Src、Lyn、Fyn、Lck、Fgr、Yes、Csk、Ab1、Btk、ZAP70、Syk、IRAK、cRaf、ARaf、BRAF、Mos、Limキナーゼ、ILK、Tp1、ALK、TGFβ受容体、BMP受容体、MEKK、ASK、MLK、DLK、PAK、Mek1、Mek2、MKK3/6、MKK4/7、ASK1、Cot、NIK、Bub、Myt1、Wee1、カゼインキナーゼ、PDK1、SGK1、SGK2、SGK3、Akt1、Akt2、Akt3、p90Rsk、p70S6キナーゼ、Prk、PKC、PKA、ROCK1、ROCK2、オーロラ、CaMK、MNK、AMPK、MELK、MARK、Chk1、Chk2、LKB−1、MAPKAPK、Pim1、Pim2、Pim3、IKK、Cdk、Jnk、Erk、IKK、GSK3α、GSK3β、Cdk、CLK、PKR、PI3キナーゼクラス1、クラス2、クラス3、mTor、SAPK/JNK1,2,3、p38s、PKR、DNA−PK、ATM、ATR、受容体タンパク質チロシンホスファターゼ(RPTP)、LARホスファターゼ、CD45、非受容体チロシンホスファターゼ(NPRTP)、SHP、MAPキナーゼホスファターゼ(MKP)、二重特異性ホスファターゼ(DUSP)、CDC25ホスファターゼ、低分子量チロシンホスファターゼ、Eyes absent(EYA)チロシンホスファターゼ、Slingshotホスファターゼ(SSH)、セリンホスファターゼ、PP2A、PP2B、PP2C、PP1、PP5、イノシトールホスファターゼ、PTEN、SHIP、ミオチューブラリン、ホスホイノシチドキナーゼ、ホスホリパーゼ、プロスタグランジンシンターゼ、5−リポキシゲナーゼ、スフィンゴシンキナーゼ、スフィンゴミエリナーゼ、アダプター/足場タンパク質、Shc、Grb2、BLNK、LAT、PI3キナーゼのB細胞アダプター(BCAP)、SLAP、Dok、KSR、MyD88、Crk、CrkL、GAD、Nck、Grb2関連結合物質(GAB)、Fas関連デスドメイン(FADD)、TRADD、TRAF2、RIP、T細胞白血病ファミリー、IL−2、IL−4、IL−8、IL−6、インターフェロンβ、インターフェロンα、サイトカインシグナル伝達の抑制因子(SOC)、Cb1、SCFユビキチン化リガーゼ複合体、APC/C、接着分子、インテグリン、免疫グロブリン様接着分子、セレクチン、カドヘリン、カテニン、接着斑キナーゼ、p130CAS、フォドリン、アクチン、パキシリン、ミオシン、ミオシン結合タンパク質、チューブリン、eg5/KSP、CENP、β−アドレナリン作動性受容体、ムスカリン受容体、アデニリルシクラーゼ受容体、低分子量GTPase、H−Ras、K−Ras、N−Ras、Ran、Rac、Rho、Cdc42、Arf、RAB、RHEB、Vav、Tiam、Sos、Db1、PRK、TSC1,2、Ras−GAP、Arf−GAPs、Rho−GAP、カスパーゼ、カスパーゼ2、カスパーゼ3、カスパーゼ6、カスパーゼ7、カスパーゼ8、カスパーゼ9、Bcl−2、Mcl−1、Bcl−XL、Bcl−w、Bcl−B、A1、Bax、Bak、Bok、Bik、Bad、Bid、Bim、Bmf、Hrk、Noxa、Puma、IAPs、XIAP、Smac、Cdk4、Cdk 6、Cdk 2、Cdk1、Cdk 7、サイクリンD、サイクリンE、サイクリンA、サイクリンB、Rb、p16、p14Arf、p27KIP、p21CIP、分子シャペロン、Hsp90、Hsp70、Hsp27、代謝酵素、アセチル−CoAaカルボキシラーゼ、ATPクエン酸リアーゼ、一酸化窒素シンターゼ、カベオリン、輸送(ESCRT)タンパク質に必要とされるエンドソーム選別複合体、小胞タンパク質選別(Vsps)、ヒドロキシラーゼ、プロリル−ヒドロキシラーゼPHD−1、2、および3、アスパラギンヒドロキシラーゼFIHトランスフェラーゼ、Pin1プロリルイソメラーゼ、トポイソメラーゼ、デアセチラーゼ、ヒストンデアセチラーゼ、サーチュイン、ヒストンアセチラーゼ、CBP/P300ファミリー、MYSTファミリー、ATF2、DNAメチルトランスフェラーゼ、ヒストンH3K4デメチラーゼ、H3K27、JHDM2A、UTX、VHL、WT−1、p53、Hdm、ユビキチンプロテアーゼ、ウロキナーゼ型プラスミノーゲン活性化因子(uPA)およびuPA受容体(uPAR)系、カテプシン、メタロプロテアーゼ、エステラーゼ、ヒドロラーゼ、セパラーゼ、カリウムチャネル、ナトリウムチャネル、多剤耐性タンパク質、P−糖タンパク質、ヌクレオシド輸送体、Ets、Elk、SMAD、Rel−A(p65−NFKB)、CREB、NFAT、ATF−2、AFT、Myc、Fos、Sp1、Egr−1、T−bet、β−カテニン、HIF、FOXO、E2F、SRF、TCF、Egr−1、{「β」上に「〜」}−カテニン、FOXO STAT1、STAT3、STAT4、STAT5、STAT6、p53、WT−1、HMGA、pS6、4EPB−1、eIF4E結合タンパク質、RNAポリメラーゼ、開始因子、ならびに伸長因子。
【0617】
本発明の化合物はまた、抗炎症性、気管支拡張性、または抗ヒスタミン原薬等の他の原薬と併用するための共治療化合物として、特に上に言及された閉塞性または炎症性気道疾患等の治療において、例えば、かかる薬物の治療上の活性の増強物質として、またはかかる薬物の要求される投薬量もしくは可能性のある副作用を低減する手段として有用である。本発明の第1の薬剤および/または阻害剤は、固定された薬学的組成物中で他方の原薬と混合されてもよく、または他方の原薬の前に、それと同時に、もしくはその後に別個に投与されてもよい。したがって、本発明は、記載される本発明の阻害剤と、抗炎症性、気管支拡張性、抗ヒスタミン、または鎮咳性原薬との組み合わせを含み、本発明の該化合物および該原薬は、同じまたは異なる薬学的組成物中にある。好適な抗炎症薬には、ステロイド、特にブデソニド、ジプロピオン酸ベクロメタゾン(beclamethasone dipropionate)、プロピオン酸フルチカゾン、シクレソニド、もしくはフロ酸モメタゾン等の糖質コルチコステロイド、または国際公開第02/88167号、国際公開第02/12266号、国際公開第02/100879号、国際公開第02/00679号(特に実施例3、11、14、17、19、26、34、37、39、51、60、67、72、73、90、99、および101のもの)、国際公開第03/035668号、国際公開第03/048181号、国際公開第03/062259号、国際公開第03/064445号、国際公開第03/072592号に記載されるステロイド、国際公開第00/00531号、国際公開第02/10143号、国際公開第03/082280号、国際公開第03/082787号、国際公開第03/104195号、国際公開第04/005229号に記載されるもの等の非ステロイド性糖質コルチコイド受容体アゴニスト;LY29311 1、CGS025019C、CP−195543、SC−53228、BIIL284、ONO4057、SB209247および米国特許第5451700号に記載されるもの等のLTB4アンタゴニスト;モンテルカストおよびザフィルルカスト等のLTD4アンタゴニスト;シロミラスト(アリフロ(登録商標)GlaxoSmithKline)、ロフルミラスト(Byk Gulden)、V−1 1294A(Napp)、BAY19−8004(Bayer)、SCH−351591(Schering−Plough)、アロフィリン(Almirall Prodesfarma)、PD189659/PD168787(Parke−Davis)、AWD−12−281(Asta Medica)、CDC−801(Celgene)、SeICID(TM)CC−10004(Celgene)、VM554/UM565(Vernalis)、T−440(田辺)、KW−4490(協和発酵工業)、ならびに国際公開第92/19594号、国際公開第93/19749号、国際公開第93/19750号、国際公開第93/19751号、国際公開第98/18796号、国際公開第99/16766号、国際公開第01/13953号、国際公開第03/104204号、国際公開第03/104205号、国際公開第03/39544号、国際公開第04/000814号、国際公開第04/000839号、国際公開第04/005258号、国際公開第04/018450号、国際公開第04/018451号、国際公開第04/018457号、国際公開第04/018465号、国際公開第04/018431号、国際公開第04/018449号、国際公開第04/018450号、国際公開第04/018451号、国際公開第04/018457号、国際公開第04/018465号、国際公開第04/019944号、国際公開第04/019945号、国際公開第04/045607号、および国際公開第04/037805号に開示されるもの等のPDE4阻害剤;欧州特許第409595A2号、欧州特許第1052264号、欧州特許第1241176号、国際公開第94/17090号、国際公開第96/02543号、国際公開第96/02553号、国際公開第98/28319号、国際公開第99/24449号、国際公開第99/24450号、国際公開第99/24451号、国際公開第99/38877号、国際公開第99/41267号、国際公開第99/67263号、国際公開第99/67264号、国際公開第99/67265号、国際公開第99/67266号、国際公開第00/23457号、国際公開第00/77018号、国際公開第00/78774号、国際公開第01/23399号、国際公開第01/27130号、国際公開第01/27131号、国際公開第01/60835号、国際公開第01/94368号、国際公開第02/00676号、国際公開第02/22630号、国際公開第02/96462号、国際公開第03/086408号、国際公開第04/039762号、国際公開第04/039766号、国際公開第04/045618号、および国際公開第04/046083号に開示されるもの等のA2aアゴニスト;国際公開第02/42298号に記載されるもの等のA2bアンタゴニスト;ならびにアルブテロール(サルブタモール)、メタプロテレノール、テルブタリン、サルメテロールフェノテロール、プロカテロール、および特にホルモテロール等の、ベータ−2アドレノセプターアゴニスト、ならびにそれらの薬学的に許容される塩、ならびに国際公開第0075114号(この書類は、参照により本明細書に組み込まれる)の式Iの化合物(遊離または塩または溶媒和形態で)、好ましくはその実施例の化合物、ならびに国際公開第04/16601号の式Iの化合物(遊離または塩または溶媒和形態で)、また国際公開第04/033412号の化合物が含まれる。好適な気管支拡張性薬物には、抗コリン作働性または抗ムスカリン性化合物、特に臭化イプラトロピウム、臭化オキシトロピウム、チオトロピウム塩およびCHF4226(Chiesi)、ならびにグリコピロレートが含まれるが、また、国際公開第01/041 18号、国際公開第02/51841号、国際公開第02/53564号、国際公開第03/00840号、国際公開第03/87094号、国際公開第04/05285号、国際公開第02/00652号、国際公開第03/53966号、欧州特許第424021号、米国特許第5171744号、米国特許第3714357号、国際公開第03/33495号、および国際公開第04/018422号に記載されるものも含まれる。
【0618】
好適な抗ヒスタミン原薬には、塩酸セチリジン、アセトアミノフェン、フマル酸クレマスチン、プロメタジン、ロラチジン(loratidine)、デスロラチジン(desloratidine)、ジフェンヒドラミン、および塩酸フェキソフェナジン、アクチバスチン(activastine)、アステミゾール、アゼラスチン、エバスチン、エピナスチン、ミゾラスチン、およびテフェナジン(tefenadine)、ならびに国際公開第03/099807号、国際公開第04/026841号、および日本特許第2004107299号に開示されるものが含まれる。
【0619】
本発明の化合物と抗炎症薬との他の有用な組み合わせは、ケモカイン受容体のアンタゴニスト、例えば、CCR−1、CCR−2、CCR−3、CCR−4、CCR−5、CCR−6、CCR−7、CCR−8、CCR−9、およびCCR10、CXCR1、CXCR2、CXCR3、CXCR4、CXCR5、特に、Schering−PloughアンタゴニストSC−351125、SCH−55700、およびSCH−D等のCCR−5アンタゴニスト、TAK−770等の武田のアンタゴニスト、ならびに米国特許第6166037号(特に請求項18および19)、国際公開第00/66558号(特に請求項8)、国際公開第00/66559号(特に請求項9)、国際公開第04/018425号、および国際公開第04/026873号に記載されるCCR−5アンタゴニストとの組み合わせである。
【0620】
本発明の化合物は、脳脊髄炎、喘息、および本明細書に記載される他の疾患等の炎症性病態の症状を軽減するように作用する他の薬剤と併せて製剤化または投与されてもよい。これらの薬剤には、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、例えば、アセチルサリチル酸、イブプロフェン、ナプロキセン、インドメタシン、ナブメトン、トルメチン等が含まれる。コルチコステロイドは、炎症を低減し、免疫系の活性を抑制するために使用される。このタイプの最も一般的な処方薬は、プレドニゾンである。クロロキン(Aralen)またはヒドロキシクロロキン(Plaquenil)もまた、狼瘡を有する幾つかの個体に非常に有用であり得る。それらは、狼瘡の皮膚および関節症状に対して最も頻繁に処方される。アザチオプリン(Imuran)およびシクロホスファミド(Cytoxan)は、炎症を抑制し、免疫系を抑制する傾向がある。他の薬剤、例えばメトトレキサートおよびシクロスポリンは、狼瘡の症状を制御するために使用される。抗凝固剤は、血液が急速に凝固するのを予防するために用いられる。それらは、血小板が粘着するのを予防する非常に低用量のアスピリンから、ヘパリン/クマディンにわたる。
【0621】
一態様において、本発明はまた、ある量の抗癌剤(例えば、化学療法剤)と組み合わせた、ある量の本発明の第1の薬剤および/またはmTOR阻害剤、またはその薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、もしくは誘導体を含む、哺乳動物において異常な細胞成長を阻害するための方法および薬学的組成物にも関する。多くの化学療法薬が、現在、当該技術分野で既知であり、本発明の化合物と併用することができる。
【0622】
本発明は更に、外科手術、電離放射線、光力学療法、または移植を含む、他の腫瘍治療アプローチと組み合わせて、例えば、コルチコステロイド、ホルモンと共に、または放射線増感剤として使用される、化合物または薬学的組成物を使用するための方法に関する。
【0623】
1つのかかるアプローチは、例えば、哺乳動物において異常な細胞成長を阻害するまたは増殖性障害を治療する際の放射線療法であり得る。放射線療法を施すための技法は、当該技術分野で既知であり、これらの技法は、本明細書に記載される併用療法において使用することができる。この併用療法における本発明の化合物の投与は、本明細書に記載されるように決定することができる。
【0624】
放射線療法(Radiation therapy)は、限定なしに外部照射療法、内部放射線療法、組織内照射、定位放射線手術、全身放射線療法、放射線療法(radiotherapy)および半永久的または一時的な間質近接照射療法を含む、複数の方法のうちの1つ、または方法の組み合わせを通じて施すことができる。本明細書で使用されるとき、「近接照射療法」という用語は、腫瘍または他の増殖性の組織疾患部位でまたはその近くで体内に挿入された空間的に閉じ込められた放射性物質によって送達される放射線療法を指す。この用語は、限定なしに、放射性同位体(例えば、At−211、I−131、I−125、Y−90、Re−186、Re−188、Sm−153、Bi−212、P−32、およびLuの放射性同位体)への曝露を含むことが意図される。本発明の細胞調節剤として使用するのに好適な放射線源には、固体および液体の両方が含まれる。非限定的な例として、放射線源は、固体源としてI−125、I−131、Yb−169、Ir−192、固体源としてI−125等の放射性核種、または光子、ベータ粒子、ガンマ線、もしくは他の治療用放射線を放出する他の放射性核種であり得る。放射性物質はまた、放射性核種(複数可)の任意の溶液、例えば、I−125もしくはI−131の溶液から作製される流体であり得るか、または放射性流体は、Au−198、Y−90等の固体放射性核種の小粒子を含有する好適な流体のスラリーを使用して生成され得る。更に、放射性核種(複数可)は、ゲルまたは放射性ミクロスフェア中で具現され得る。
【0625】
いかなる理論にも制限されるものではないが、本発明の化合物は、異常な細胞を、かかる細胞を死滅させるおよび/またはかかる細胞の成長を阻害する目的のために、放射線による治療に対してより感受性にすることができる。したがって、本発明は更に、哺乳動物に、本発明のある量の第1の薬剤、続いてある量のmTOR阻害剤、またはその薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、もしくは誘導体を投与することを含む、哺乳動物において異常な細胞を放射線による治療に対して感作するための方法に関し、その組み合わされた量は、異常な細胞を放射線による治療に対して感作する際に有効である。本方法における化合物、塩、または溶媒和物の量は、本明細書に記載されるかかる化合物の有効量を確認するための手段に従って決定することできる。
【0626】
光力学療法は、癌を治療または予防するために、光感作性化合物として知られるある種の化学物質を使用する療法を含む。光力学療法の例としては、例えば、VISUDYNEおよびポルフィマーナトリウム等の化合物での治療が挙げられる。血管新生抑制ステロイドには、例えば、アネコルタブ、トリアムシノロン、ヒドロコルチゾン、11−α−エピヒドロコルチゾール、コルテキソロン、17α−ヒドロキシプロゲステロン、コルチコステロン、デスオキシコルチコステロン、テストステロン、エストロン、およびデキサメタゾン等の、血管新生を遮断または阻害する化合物が含まれる。
【0627】
コルチコステロイドを含有する埋め込み物には、例えば、フルオシノロンおよびデキサメタゾン等の化合物が含まれる。他の化学療法化合物には、植物アルカロイド、ホルモン化合物、およびアンタゴニスト;生体応答修飾物質、好ましくはリンフォカインまたはインターフェロン;アンチセンスオリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド誘導体;shRNAまたはsiRNA;あるいはその他の化合物または他のもしくは未知の機序を有する化合物が含まれるが、それらに限定されない。
【0628】
本発明はまた、本発明のある量の第1の薬剤を投与し、続いてある量のmTOR阻害剤、またはその薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、もしくは誘導体、または同位体標識された誘導体を投与し、また、別個に、あるいは第1の薬剤および/またはmTOR阻害剤と組み合わせて、心血管疾患の治療に有用なある量の1つ以上の治療剤を投与すること含む、哺乳動物において心血管疾患を治療する方法およびその薬学的組成物にも関する。
【0629】
心血管疾患適用において使用するための例となる薬剤は、抗血栓剤、例えば、プロスタサイクリンおよびサリチル酸、血栓溶解剤、例えば、ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼ、組織プラスミノーゲン活性化因子(TPA)、およびアニソイル化プラスミノーゲン−ストレプトキナーゼ活性化因子複合体(APSAC)、抗血小板剤、例えば、アセチル−サリチル酸(ASA)およびクロピドロゲル(clopidrogel)、血管拡張剤、例えば、硝酸塩、カルシウムチャネル遮断薬、抗増殖剤、例えば、コルヒチンおよびアルキル化剤、インターカレート剤、インターロイキン等の成長調節因子、トランスフォーミング成長因子−ベータおよび血小板由来成長因子の同類物、成長因子に対して向けられたモノクローナル抗体、抗炎症剤、ステロイド性および非ステロイド性の両方、ならびに血管緊張、機能、動脈硬化症、および介入後の血管または臓器損傷に対する治癒反応を調節することができる他の薬剤である。抗生物質はまた、組み合わせでまたは本発明によって含まれるコーティング内に含まれてもよい。更に、コーティングを使用して、血管壁内に限局して治療薬送達を達成することができる。活性剤を膨潤性ポリマー中に組み込むことによって、活性剤は、ポリマーの膨潤時に放出されることになる。
【0630】
本明細書に記載される方法と併せて投与され得る薬には、吸入によって有用に送達される任意の好適な薬物、例えば、鎮痛剤、例えば、コデイン、ジヒドロモルヒネ、エルゴタミン、フェンタニル、もしくはモルヒネ;狭心症用調製物、例えば、ジルチアゼム;抗アレルギー薬、例えば、クロモグリケート、ケトチフェン、もしくはネドクロミル;抗感染薬、例えば、セファロスポリン、ペニシリン、ストレプトマイシン、スルホンアミド、テトラサイクリン、もしくはペンタミジン;抗ヒスタミン剤、例えば、メタピリレン;抗炎症薬、例えば、ベクロメタゾン、フルニソリド、ブデソニド、チプレダン、トリアムシノロンアセトニド、もしくはフルチカゾン;鎮咳剤、例えば、ノスカピン;気管支拡張剤、例えば、エフェドリン、アドレナリン、フェノテロール、ホルモテロール、イソプレナリン、メタプロテレノール、フェニルエフリン、フェニルプロパノールアミン、ピルブテロール、レプロテロール、リミテロール、サルブタモール、サメテロール、テルブタリン、イソエタリン、ツロブテロール、オルシプレナリン、もしくは(−)−4−アミノ−3,5−ジクロロ−α−[[[6−[2−(2−ピリジニル)エトキシ]ヘキシル]−アミノ]メチル]ベンゼンメタノール;利尿剤、例えば、アミロライド;抗コリン作動薬、例えば、イプラトロピウム、アトロピン、もしくはオキシトロピウム;ホルモン剤、例えば、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、もしくはプレドニゾロン;キサンチン、例えば、アミノフィリン、コリンテオフィリネート、リジンテオフィリネート、もしくはテオフィリン;ならびに治療用タンパク質およびペプチド、例えば、インスリンもしくはグルカゴンが含まれる。適切な場合、薬の活性および/または安定性を最適化するために、薬が塩の形態(例えば、アルカリ金属もしくはアミン塩として、または酸付加塩として)で、またはエステル(例えば、低級アルキルエステル)として、または溶媒和物(例えば、水和物)として使用され得ることは当業者には明白であろう。
【0631】
併用療法に有用な他の例となる治療剤には、上述の薬剤、放射線療法、ホルモンアンタゴニスト、ホルモンおよびそれらの放出因子、甲状腺および抗甲状腺薬、エストロゲンおよびプロゲスチン、アンドロゲン、副腎皮質刺激ホルモン;副腎皮質ステロイドおよびそれらの合成類似体;副腎皮質ホルモンの合成および作用の阻害剤、インスリン、経口血糖降下剤、および膵臓内分泌部の薬理、石灰化および骨代謝に影響を及ぼす薬剤:カルシウム、リン酸塩、副甲状腺ホルモン、ビタミンD、カルシトニン、水溶性ビタミン、ビタミンB複合体、アスコルビン酸、脂溶性ビタミン、ビタミンA、K、およびE等のビタミン、成長因子、サイトカイン、ケモカイン、ムスカリン受容体アゴニストおよびアンタゴニスト;抗コリンエステラーゼ薬剤;神経筋接合部および/または自律神経節で作用する薬剤;カテコールアミン、交感神経模倣薬、およびアドレナリン受容体アゴニストもしくはアンタゴニスト;ならびに5−ヒドロキシトリプタミン(5−HT、セロトニン)受容体アゴニストおよびアンタゴニストが含まれるが、それらに限定されない。
【0632】
治療剤はまた、ヒスタミンおよびヒスタミンアンタゴニスト、ブラジキニンおよびブラジキニンアンタゴニスト、5−ヒドロキシトリプタミン(セロトニン)、膜リン脂質の選択的加水分解の産物の生体内変換によって生成される脂質物質、エイコサノイド、プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエンス、アスピリン、非ステロイド性抗炎症剤、鎮痛−解熱剤、プロスタグランジンおよびトロンボキサンの合成を阻害する薬剤、誘導型シクロオキシゲナーゼの選択的阻害剤、誘導型シクロオキシゲナーゼ−2の選択的阻害剤、オータコイド、傍分泌ホルモン、ソマトスタチン、ガストリン、体液性および細胞性免疫反応に関与する相互作用を媒介するサイトカイン、脂質由来オータコイド、エイコサノイド、β−アドレナリン作動性アゴニスト、イプラトロピウム、糖質コルチコイド、メチルキサンチン、ナトリウムチャネルブロッカー、オピオイド受容体アゴニスト、カルシウムチャネルブロッカー、膜安定化物質およびロイコトリエン阻害剤等の、疼痛および炎症に対する薬剤を含むことができる。
【0633】
本明細書において企図される更なる治療剤には、利尿剤、バソプレッシン、腎臓の水保持能に影響を及ぼす薬剤、レンニン、アンジオテンシン、心筋虚血症の治療に有用な薬剤、降圧剤、アンジオテンシン変換酵素阻害剤、β−アドレナリン作動性受容体アンタゴニスト、高コレステロール血症の治療のための薬剤、および脂質代謝異常の治療のための薬剤が含まれる。
【0634】
企図される他の治療剤には、胃酸度の調節に使用される薬物、消化性潰瘍の治療のための薬剤、胃食道逆流病の治療のための薬剤、運動促進剤、鎮吐剤、過敏性腸症候群に使用される薬剤、下痢に使用される薬剤、便秘に使用される薬剤、炎症性腸疾患に使用される薬剤、胆道疾患に使用される薬剤、膵臓癌疾患に使用される薬剤が含まれる。原虫感染症を治療するために使用される治療剤、マラリア、アメーバ症、ジアルジア症、トリコモナス症、トリパノゾーマ病、および/もしくはリーシュマニア症を治療するために使用される薬物、ならびに/または蠕虫症の化学療法において使用される薬物。他の治療剤には、抗菌剤、スルホンアミド、トリメトプリム−スルファメトキサゾールキノロン、および尿路感染症に対する薬剤、ペニシリン、セファロスポリン、およびその他、β−ラクタム抗生物質、アミノグリコシドを含む薬剤、タンパク質合成阻害剤、結核、マイコバクテリウムアビウム複合疾患、およびハンセン病の化学療法において使用される薬物、抗真菌剤、非レトロウイルス剤および抗レトロウイルス剤を含む抗ウイルス薬剤が含まれる。
【0635】
主題化合物と組み合わせることができる治療用抗体の例としては、抗受容体チロシンキナーゼ抗体(セツキシマブ、パニツムマブ、トラスツズマブ)、抗CD20抗体(リツキシマブ、トシツモマブ)、ならびにアレムツズマブ、ベバシズマブ、およびゲムツズマブ等の他の抗体が挙げられるが、それらに限定されない。
【0636】
更に、免疫調節物質、免疫抑制剤、寛容原、および免疫刺激薬等の、免疫調節に使用される治療剤が本明細書における方法によって企図される。加えて、血液および造血臓器に対して作用する治療剤、造血薬剤、成長因子、ミネラル、およびビタミン、抗凝血剤、血栓溶解剤、および抗血小板薬。
【0637】
主題化合物と組み合わせることができる更なる治療剤は、GoodmanおよびGilman著、Hardman、Limbird、およびGilman編集、第10版「The Pharmacological Basis of Therapeutics」ならびに医師用添付文書集に見出され得、それらの両方は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0638】
下に提供される実施例および調製物は、本発明の化合物およびかかる化合物を調製する方法を更に例示説明および例を提示する。本発明の範囲は次の実施例および調製物の範囲によって決して限定されないことを理解されたい。次の実施例では、単一のキラル中心を有する分子は、別途注記のない限り、ラセミ混合物として存在する。2つ以上のキラル中心を有する分子は、別途注記のない限り、ジアステレオマーのラセミ混合物として存在する。単一の鏡像異性体/ジアステレオマーは、当業者に既知の方法によって得ることができる。
【実施例】
【0639】
実施例1.化合物Aおよびソラフェニブを使用する同時治療レジメン。
5×10
6個の786−0(
図1A)またはA498(
図1B)細胞を、ヌードマウスの脇腹の皮下に埋め込んだ。腫瘍が300〜400mm
3に到達したら、マウスを、4つの群(各々5匹のマウス)へと無作為割り当てし、ビヒクル、化合物A(表1における化合物1、1mg/kgで、経口、1日1回投与)、ソラフェニブ(40mg/kg、腹腔内、1日1回)、または両方の組み合わせで処置した。腫瘍体積を、カリパスで週2回測定し、式V=a2×b/2により算出し、式中、aは、腫瘍の短軸であり、bは、長軸である。データは、平均±標準偏差として提示される。体重を、電子はかりを使用して、腫瘍体積測定と同日に測定し、処置前の体重に対する百分率変化として、式(b−a)/a×100を用いて提示し、式中、aは、処置を開始した日の体重であり、bは、腫瘍体積を測定した日の体重である。プロトコルに従って、体重が20%を超えて減少する場合、マウスを殺処分した。結果は、
図1Aおよび1Bに示されるように限定された忍容性を示す。
【0640】
実施例2.化合物Aおよびソラフェニブを使用する本発明の治療レジメン。
786−0およびA498細胞を、実施例1に記載されるように埋め込んだ。腫瘍が350〜450mm
3に到達したら、マウスを、4つの群(各々5匹のマウス)へと無作為割り当てし、ビヒクル、化合物A(1mg/kg、経口、3日継続/4日休薬)、ソラフェニブ(40mg/kg、腹腔内、3日継続/4日休薬)、または交互の投薬(各周期において化合物A、1mg/kg 3日間、続いてソラフェニブ40mg/kgを4日間)で処置した。腫瘍体積を、3日目および7日目に上述のように測定した。データは、平均±標準偏差として提示される。体重を、電子はかりを使用して、腫瘍体積測定と同日に測定し、
図1Aおよび1Bにあるように百分率変化として提示した。
図1Cおよび1Dに示される結果は、相乗的な抗腫瘍有効性および良好な忍容性を示す。
【0641】
実施例3.本発明の治療レジメンにおけるCD34およびHIF−2a発現の免疫組織化学分析。
腫瘍組織を、7周期目のビヒクル、化合物A、またはソラフェニブ投薬後に切除し、10%中性ホルマリン中に固定した。4μm切片を、バラフィン包埋されたブロックから切り取り、ラット抗マウスCD34(
図2A)またはウサギ抗HIF−2a(
図2B)抗体のいずれかと共に、4℃で一晩インキュベートした。HRP標識二次抗体を、DAB(濃褐色)で可視化されたタンパク質発現に添加しおよびヘマトキシリンで対比染色した。各処置における代表的な写真が示される。
【0642】
実施例4.本発明のレジメンにより処置された腫瘍中における、シグナル伝達、細胞増殖、およびアポトーシス経路のウェスタンブロットおよび免疫組織化学分析。
786−0異種移植片腫瘍組織中におけるmTORおよびERK経路活性のウェスタンブロット分析を行った。結果が
図3Aに示される。ビヒクル、断続的な化合物A(1mg/kg、3日間継続、4日間休薬)、断続的なソラフェニブ(40mg/kg、3日間休薬、4日間継続)、または代替の化合物A/ソラフェニブ(1mg/40mg、3日/4日)で処置された腫瘍(n=2)を、7周期目の最後のビヒクル、化合物A、またはソラフェニブ投薬の2時間後に切除し、液体窒素中で急速冷凍した。腫瘍ライセートを、溶解緩衝液中でホスファターゼ阻害剤と共に作製した。AKT s473、S6 s235/236、4EBP−1 s37/46、およびERK s42/44のリン酸化を、それぞれ、特異的リン酸化抗体により特定した。細胞増殖およびアポトーシスの免疫組織化学分析を行った(結果がそれぞれ
図3Bおよび3Cに示される)。殺処分の30分前に、マウスにBrdUを注射した。腫瘍組織の半分を、10%ホルマリン中に新鮮に固定し(
図3Aにあるように)、4μm切片を、バラフィン包埋されたブロックから切り取った。組織切片を、ラット抗BrdU(
図3B)またはウサギ抗開裂カスパーゼ3(
図3C)抗体のいずれかと共に、4℃で一晩インキュベートした。HRP標識二次抗体を、DAB(濃褐色)で可視化されたタンパク質発現に添加し、ヘマトキシリンで対比染色した。各腫瘍中の5つの代表的な視野を撮影し、視野における総細胞に対するBrdUまたは開裂カスパーゼ3陽性細胞の平均百分率±標準偏差を提示した。
【0643】
実施例5:mTORの発現および阻害アッセイ
mTorの阻害は、当該技術分野で既知の任意の手順または下に開示される方法に従って測定することができる。本明細書に記載される化合物および当該技術分野で既知の任意の他のmTor阻害剤は、組換えmTOR(Invitrogen)に対して、50mMのHEPES(pH7.5)、1mMのEGTA、10mMのMgCl
2、2.5mM、0.01% Tween、10μMのATP(2.5μCiのμ−32P−ATP)、および3μg/mL BSAを含有するアッセイにおいて試験することができる。ラット組換えPHAS−1/4EBP1(Calbiochem、2mg/mL)を基質として使用する。ニトロセルロース上にスポットすることによって反応を終了させ、それを1MのNaCl/1%リン酸で洗浄する(およそ6回、各々5〜10分間)。シートを乾燥させ、移行した放射能をリン酸画像化によって定量化する。
【0644】
mTOR活性をアッセイするための他のキットまたは系は、市販されている。例えば、InvitrogenのLanthaScreen(商標)キナーゼアッセイを使用して、本明細書に開示されるmTORの阻害剤を試験することができる。このアッセイは、mTORキナーゼによるGFP標識された4EBP1のリン酸化を測定する時間分解FRETプラットフォームである。キナーゼ反応は、白色の384ウェルのマイクロタイタープレート中で行う。総反応体積は、1ウェル当たり20μLであり、反応緩衝液の組成は、50mMのHEPES(pH7.5)、0.01%ポリソルベート20、1mMのEGTA、10mMのMnCl
2、および2mMのDTTである。第1のステップでは、各ウェルに、20%ジメチルスルホキシド中2μLの試験化合物を入れて、2%DMSOの最終濃度を得る。次に、反応緩衝液中に希釈された1ウェル当たり8μLのmTORを添加して、60ng/mLの最終濃度にする。反応を開始するために、1ウェル当たり10μLのATP/GFP−4EBP1混合物(反応緩衝液中に希釈)を添加して、10μMのATPおよび0.5μMのGFP−4EBP1の最終濃度にする。プレートを密封し、室温で1時間インキュベートする。1ウェル当たり10μLのTb−抗pT46 4EBP1抗体/EDTA混合物(TR−FRET緩衝液中に希釈)を添加することによって反応を停止させて、1.3nM抗体および6.7mMのEDTAの最終濃度にする。プレートを密封し、室温で1時間インキュベートし、次いでLanthaScreen(商標)TR−FRET用に設定されたプレートリーダー上で読み取る。データを分析し、GraphPad Prism 5を使用してIC50を生成する。
【0645】
実施例6:B細胞活性化および増殖アッセイ
第1の薬剤、続いてmTOR阻害剤を投与することによる、B細胞活性化および増殖の阻害を、当該技術分野で既知の標準的な手順に従って決定する。例えば、生細胞の代謝活性を測定する体外細胞増殖アッセイを確立する。アッセイは、アラマーブルー還元を使用して96ウェルのマイクロタイタープレート中で行う。Balb/c脾臓B細胞をFicoll−Paque(商標)PLUS勾配により精製し、続いてMACS B細胞単離キット(Miletenyi)を使用して磁気細胞分離を行う。細胞を、B細胞培地(RPMI+10%FBS+Penn/Strep+50μMのbME+5mMのHEPES)中に、90μL中50,000細胞/ウェルでプレートする。本明細書に開示される化合物をB細胞培地中に希釈し、10μL体積で添加する。プレートを、37℃および5%CO
2(0.2%DMSO最終濃度)で30分間インキュベートする。このインキュベーションステップは、mTOR阻害剤等の第2の薬剤の添加に対して反復することができる。B細胞培地中、10μg/mL LPS、または5μg/mL F(ab’)2ロバ抗マウスIgMのいずれかに加えて、2ng/mL組換えマウスIL4を含有する、50μLのB細胞刺激カクテルを次いで添加する。プレートを、37
0Cおよび5% CO
2で72時間インキュベートする。15μLのアラマーブルー試薬の体積を各ウェルに添加し、プレートを、37℃および5% CO
2で5時間インキュベートする。アラマーブルー蛍光を560Ex/590Emで読み取り、GraphPad Prism 5を使用してIC50またはEC50値を算出する。
【0646】
実施例7:腫瘍細胞株増殖アッセイ
主題方法による腫瘍細胞株増殖の阻害(Inhibtion)を、当該技術分野で既知の標準的な手順に従って決定する。実例として、体外細胞増殖アッセイを行って、生細胞の代謝活性を測定することができる。アッセイは、アラマーブルー還元を使用して96ウェルのマイクロタイタープレート中で行う。ヒト腫瘍細胞株を、ATCC(例えば、MCF7、U−87mg、MDA−MB−468、PC−3)から得、T75フラスコ中の培養密度まで増殖させ、0.25%トリプシンでトリプシン処理し、腫瘍細胞培地(DMEM+10%FBS)で1回洗浄し、腫瘍細胞培地中に、90μL中5,000細胞/ウェルでプレートする。本明細書に開示される化合物を腫瘍細胞培地中に希釈し、10μLの体積で添加する。プレートを、37℃および5% CO
2で72時間インキュベートする。第1の化合物の添加後、例えばこの後続の72時間の期間中(例えば、24時間後)に、mTOR阻害剤等の第2の薬剤を、細胞に同様に添加することができる。10μLの体積のアラマーブルー試薬を各ウェルに添加し、プレートを、37℃および5% CO
2で3時間インキュベートする。アラマーブルー蛍光を560Ex/590Emで読み取り、GraphPad Prism 5を使用してIC50値を算出する。
【0647】
実施例8:体内の抗腫瘍活性
主題方法による腫瘍成長の阻害(Inhibtion)は、次のマウス腫瘍モデルによって決定することができる。
【0648】
パクリタキセル不応性腫瘍モデル
【0649】
1.臨床由来卵巣癌モデル。
【0650】
この腫瘍モデルは、卵巣癌患者の腫瘍生検から確立する。腫瘍生検を患者から採取する。
【0651】
本明細書に記載される化合物を、病期分類した腫瘍を有するヌードマウスに投与し、このうちパクリタキセルを毎週投与し、各パクリタキセル投与の1日後にmTOR阻害剤を投与する。
【0652】
2.A2780Taxヒト卵巣癌異種移植片(突然変異チューブリン)
【0653】
A2780Taxは、パクリタキセル耐性ヒト卵巣癌モデルである。それは、MDR拮抗薬であるパクリタキセルおよびベラパミルとの細胞の共インキュベーションによる感受性親A2780株に由来する。その耐性機序は、非MDR関連であり、ベータ−チューブリンタンパク質をコードする遺伝子における突然変異に起因することが示されている。
【0654】
本明細書に記載される化合物を、病期分類した腫瘍を有するヌードマウスに投与し、このうちパクリタキセルを毎週投与し、各パクリタキセル投与の1日後にmTOR阻害剤を投与する。
【0655】
3.HCT116/VM46ヒト結腸癌異種移植片(多剤耐性)。
【0656】
HCT116/VM46は、感受性HCT116親株から発達させたMDR耐性結腸癌である。体内で、ヌードマウスにおいて成長させられたHCT116/VM46は、パクリタキセルに対する高い耐性を一貫して示している。
【0657】
本明細書に記載される化合物を、病期分類した腫瘍を有するヌードマウスに投与し、このうちパクリタキセルを毎週投与し、各パクリタキセル投与の1日後にmTOR阻害剤を投与する。
【0658】
5.M5076マウス肉腫モデル
【0659】
M5076は、体内でパクリタキセルに対して本質的に不応性であるマウス線維肉腫である。
【0660】
本明細書に記載される化合物を、病期分類した腫瘍を有するヌードマウスに投与し、このうちパクリタキセルを毎週投与し、各パクリタキセル投与の1日後にmTOR阻害剤を投与する。
【0661】
本発明の方法による処置は、多剤耐性ヒト結腸癌異種移植片HCT/VM46または本明細書に記載されるモデルを含む当該技術分野で既知の任意の他のモデルにおいて、体内で他の治療剤と併用することができる。
【0662】
結果は、試験される条件下で、第1の薬剤、例えば、パクリタキセルでの治療、続いてmTOR阻害剤での治療が、腫瘍成長の治療のために効力のある治療レジメンであることを示すことが予想される。
【0663】
実施例9:Aktキナーゼアッセイ
主題方法によるAktの阻害は、次のアッセイによって決定することができる。L6筋芽細胞、B−ALL細胞、B細胞、T細胞、白血病細胞、骨髄細胞、p190形質導入細胞、フィラデルフィア染色体陽性細胞(Ph+)、およびマウス胚性線維芽細胞を含むが、それらに限定されない、Akt/mTOR経路の構成成分を含む細胞を、典型的に、ウシ胎児血清および/または抗生物質を補充したDMEM等の細胞増殖培地中で増殖させ、培養密度まで増殖させる。
【0664】
細胞を一晩血清飢餓処理し、第1の薬剤、続いてmTor阻害剤と共に、およそ1分間〜約1時間インキュベートしてから、インスリン(例えば、100nM)で約1分間〜約1時間刺激する。細胞を、ドデシル硫酸ナトリウム等の洗浄剤およびプロテアーゼ阻害剤(例えば、PMSF)を含有する氷冷溶解緩衝液中にこすり入れることによって溶解させる。細胞を溶解緩衝液と接触させた後、溶液を手短に超音波で分解し、遠心分離によって清澄化し、SDS−PAGEによって分解し、ニトロセルロースまたはPVDFに移し、ホスホ−Akt S473、ホスホ−Akt T308、Akt、およびβ−アクチンに対する抗体(Cell Signaling Technologies)を使用して免疫ブロットする。
【0665】
実施例10:血液中のキナーゼシグナル伝達
血液細胞中のPI3K/Akt/mTorシグナル伝達を、ホスフロー法(Methods Enzymol.2007;434:131−54)を使用して測定する。この方法の利点は、それが本来、集団平均よりもむしろ細胞の異質性が検出され得るような単一細胞アッセイであることである。これは他のマーカーによって定義される異なる集団におけるシグナル伝達状態の同時識別を可能にする。ホスフローはまた、非常に定量的である。未分画の脾細胞、または末梢血単核球を抗CD3で刺激して、T細胞受容体シグナル伝達を開始させる。細胞を次いで固定し、表面マーカーおよび細胞内リンタンパク質について染色する。
【0666】
同様に、全血のアリコートを種々の濃度のビヒクル(例えば、0.1%DMSO)またはキナーゼ阻害剤と共に15分間インキュベートした後、刺激物質を添加して、抗カッパ軽鎖抗体(Fab’2断片)を使用してT細胞受容体(TCR)(二次抗体を有する抗CD3)またはB細胞受容体(BCR)を架橋する。およそ5分および15分後、試料を固定し(例えば、冷4%パラホルムアルデヒドで)、ホスフローに使用する。表面染色を使用して、当該技術分野で既知の細胞表面マーカーに向けられた抗体を使用してT細胞およびB細胞を識別する。固定した細胞を、AktおよびS6等のキナーゼ基質のリン酸化のレベルを、次いで、これらのタンパク質のリン酸化アイソフォームに特異的な標識化した抗体と共にインキュベートすることによって測定する。細胞の集団を次いでフローサイトメトリーによって分析する。
【0667】
実施例11:コロニー形成アッセイ
p190 BCR−Ablレトロウイルスで新たに形質転換されたマウス骨髄細胞(本明細書でp190形質導入細胞と称される)を、M3630メチルセルロース培地中、種々の薬物組み合わせの存在下で、約30%血清中の組換えヒトIL−7と共に約7日間プレートする。形成されたコロニーの数を顕微鏡下での目視検査によって計数する。
【0668】
代替的に、ヒト末梢血単核球を、初期診断または再発時に、フィラデルフィア染色体陽性(Ph+)および陰性(Ph−)患者から得る。生細胞を単離し、CD19+CD34+B細胞前駆体に対して濃縮する。一晩の液体培養後、細胞を、サイトカイン(IL−3、IL−6、IL−7、G−CSF、GM−CSF、CF、Flt3 リガンド、およびエリスロポエチン)を補充したメトカルト(Methocult)GF+H4435、Stem Cell Tehcnologies)中にプレートし、種々の濃度の既知の化学療法剤を培養物に添加し、続いて後の時点で(例えば、24時間後)、mTOR阻害剤を添加する。12〜14日後、コロニーを顕微鏡によって計数する。この方法を使用して、相加的活性または相乗活性の証明について試験することができる。結果は、第1の薬剤およびmTor阻害剤を使用した順序付けられた治療が、コロニー形成を阻害する際に有効であることを示すことが予想される。
【0669】
実施例12:白血病細胞に対するキナーゼ阻害剤の体内効果
メス受容マウスに、約4時間空けた2回の線量で、各々およそ5Gyにより、γ源からの致死的照射を行う。2回目の放射線量の約1時間後、マウスに約1×10
6個の白血病細胞(例えば、Ph+ヒトもしくはマウス細胞、またはp190形質導入骨髄細胞)を静脈内注射する。これらの細胞を、3〜5週齢の供与マウス由来の約5×10
6個の正常な骨髄細胞の放射線保護量と一緒に投与する。受容対象に水中の抗生物質を与え、毎日監視する。約14日後に病気になったマウスを安楽死させ、リンパ系臓器を分析のために採取する。白血病細胞注射の約10日後に開始して、パクリタキセル等の第1の薬剤での処置を毎週施与し、マウスが病気になるまで、または最長で移植後およそ35日間、毎日継続する。10、11、および12日目のうちの1つ以上の日に開始して、mTOR阻害剤での処置を提供し、それを毎週反復する。例えば、幾つかのマウスは、10日目に第1の薬剤およびmTOR阻害剤の両方を受け、11および12日目に更なるmTOR阻害剤処置を伴い、この周期を17日目に開始して反復する。幾つかのマウスは、10日目に第1の薬剤のみ、そして11日目にmTOR阻害剤を受け、この周期を毎週反復する。幾つかのマウスは、相乗効果を決定するために、併用療法を受けるマウスに合致したスケジュールに従って、第1の薬剤またはmTOR阻害剤のみを受ける。阻害剤は、強制経口投与によって与える。
【0670】
約10日目(処置前)、および安楽死時(処置後)に、末梢血液細胞を収集し、標識された抗hCD4抗体と接触させ、フローサイトメトリーによって計数する。更なる化学療法剤での追加の処置によって、本方法をまた使用して、追加の既知の化学療法剤との組み合わせの相乗効果を実証することができる。相乗作用は、試験される条件下で、化合物(comounds)(例えば、パクリタキセル、mTOR阻害剤、グリベック)のうちのいずれかでの単独処置と比較した、白血病血球数の有意な低減によって実証され得る。
【0671】
実施例13:マウス骨髄移植アッセイ
メス受容マウスに、γ線源からの致死的照射を行う。放射線量の約1時間後、マウスに初期継代p190形質導入培養物(例えば、Cancer Genet Cytogenet.2005 Aug;161(1):51−6)に記載されるような)由来の約1×10
6個の白血病細胞を注射する。これらの細胞を、3〜5週齢の供与マウス由来のおよそ5×10
6個の正常な骨髄細胞の放射線保護量と一緒に投与する。受容対象に水中の抗生物質を与え、毎日監視する。約14日後に病気になったマウスを安楽死させ、リンパ系臓器をフローサイトメトリーおよび/または磁気濃縮のために採取する。およそ10日目に処置を開始し、マウスが病気になるまで、または最長で移植後約35日後まで継続する。およそ10日目に開始して、パクリタキセル等の第1の薬剤での処置を毎週施与する。10、11、12、および13日目のうちの1つ以上の日に開始して、mTOR阻害剤での処置を提供し、それを毎週反復する。例えば、幾つかのマウスは、10日目に第1の薬剤およびmTOR阻害剤の両方を受け、11および12日目に更なるmTOR阻害剤単独処置を伴い、この周期を17日目に開始して反復する。幾つかのマウスは、10日目に第1の薬剤のみ、そして11、12、および13日目にmTOR阻害剤単独を受け、この周期を毎週反復する。幾つかのマウスは、10日目に第1の薬剤およびmTOR阻害剤の両方を受け、この周期を17日目に開始して毎週反復する。幾つかのマウスは、10日目に第1の薬剤のみ、続いて11日目にmTOR阻害剤単独を受け、この周期を17日目に開始して毎週反復する。幾つかのマウスは、相乗効果を決定するために、併用療法を受けるマウスに合致したスケジュールに従って、第1の薬剤またはmTOR阻害剤のみを受ける。mTOR阻害剤は、強制経口投与(p.o.)によって与える。パイロット実験では、治癒的ではないが、白血病発症を約1週間以下遅延させる化学療法剤の用量を特定し、対照を、ビヒクル処置するか、またはこのモデルにおいて白血病誘発を遅延させるが治癒的でないことが以前に示された第1の薬剤(例えば、約70mg/kg、1日2回のイマチニブ)で処置する。第1相については、eGFPを発現するp190細胞を使用し、検死分析は、フローサイトメトリーによる骨髄、脾臓、およびリンパ節(LN)中の白血病細胞の割合の列挙に限定する。第2相では、ヒトCD4の尾なし型を発現するp190細胞を使用し、検死分析には、hCD4+細胞の脾臓からの磁気選別、続いて次の主要なシグナル伝達エンドポイントの免疫ブロット分析を含める:p Akt−T308およびS473、pS6およびp4EBP−1。免疫ブロット検出の対照として、選別した細胞を、溶解前に、本開示の阻害剤のキナーゼ阻害剤の存在または不在下で、インキュベートする。任意に、「ホスフロー」を使用して、事前選別を行わずにhCD4開口型細胞中のp Akt−S473およびpS6−S235/236を検出する。これらのシグナル伝達研究は、例えば、薬物処置マウスが35日時点で臨床的白血病を発症していない場合に特に有用である。生存についてのカプラン−マイヤープロットを生成し、当該技術分野で既知の方法に従って統計分析を行う。p190細胞からの結果を別個にならびに累積的に分析する。
【0672】
処置を開始する直前の10日目から開始し、末梢血液(100〜200μL)の試料を全てのマウスから毎週得る。血漿を薬物濃度の測定に使用し、細胞を、白血病マーカー(eGFPまたはhCD4)および本明細書に記載されるシグナル伝達バイオマーカーについて分析する。
【0673】
当該技術分野で既知のこの一般的アッセイを使用して、主題方法が白血病細胞の増殖を阻害する際に有効であることを確立し得る。
【0674】
実施例14:腫瘍成長の阻害のための、本発明の第1の薬剤、続いてmTor阻害剤の投与
次の細胞および動物モデルを使用して、主題方法が腫瘍細胞成長を阻害する際に有効であることを確立することができる。
【0675】
細胞株
対象となる細胞株(A549、U87、ZR−75−1、および786−O)をAmerican Type Culture Collection(ATCC,Manassas,VA)から得る。細胞を早期継代(例えば、継代3)において増殖させ、低温貯蔵で保存する。1つのアリコートを更なる増殖に使用して、1つのTGI研究に十分な細胞を得る(約継代9で)。
【0676】
動物
メスの胸腺欠損ヌードマウスは、Harlanによって供給される。マウスを4〜6週齢で受け取る。取扱い前に約1日〜2週間、全てのマウスを順応させる。マウスをマイクロアイソレーターケージに収容し、特定病原体除去条件下で維持する。マウスに照射されたマウスチャウ(mouse chow)を給餌し、自由に摂取可能なオートクレーブ処理水を提供する。
【0677】
腫瘍異種移植片モデル
マウスに、0.01〜0.5mLの腫瘍細胞(およそ1.0×10
5〜1.0×10
8個の細胞/マウス)を右脇腹に皮下接種する。接種の5〜10日後、カリパスを用いて腫瘍を測定し、腫瘍重量を、例えば、Study Director V.1.6.70(Study Log)等の動物研究管理ソフトウェアを使用して算出する。約120mgの腫瘍サイズを有するマウスを、Study Directorを使用して所望の群にペアマッチして割り当てる(1日目)。マウスをペアマッチしたときに体重を記録する。腫瘍体積および体重測定を週1〜4回行い、粗観察を少なくとも1日1回行う。1日目、本発明の化合物および参照化合物ならびにビヒクル対照を、示されるように、実施例9に記載されるスケジュールに従う等で、強制経口投与または静脈内投与する。実験の最終日、最終投薬の1〜4時間後にマウスを殺処分し、それらの腫瘍を収集する。腫瘍を切除し、2つの切片に切り分ける。腫瘍の3分の1をホルマリン中に固定し、パラフィンブロックで包埋し、腫瘍の残りの3分の2を急速凍結し、−80℃で保管する。
【0678】
データおよび統計分析
次の式を利用して平均腫瘍成長阻害(TGI)を算出する:
【数1】
[この文献は図面を表示できません]
【0679】
1日目の出発サイズから退縮する腫瘍は、算出から除去する。1日目の腫瘍重量と比べて退縮を示す腫瘍については、下の式を使用して個々の腫瘍縮小(TS)を算出する。各群の平均腫瘍縮小を算出し、報告する。
【数2】
[この文献は図面を表示できません]
【0680】
このモデルを用いて、試験される条件下で、本発明の化合物が腎癌細胞成長、乳癌細胞成長、肺癌細胞成長、または膠芽腫細胞成長等の腫瘍細胞成長を阻害し得るかどうかを示すことができる。
【0681】
実施例15:PI3Kα突然変異を有する腫瘍細胞のPI3K経路および増殖の阻害
乳癌細胞(例えば、MDA−MB−361、T47D、SKOV−3)を含むが、それらに限定されないPI3Kαにおける1つ以上の突然変異を含む細胞、および前立腺癌細胞(例えば、PC3)を含むが、それらに限定されないPTENにおける1つ以上の突然変異を含む細胞を、典型的に、ウシ胎児血清および/または抗生物質を補充したDMEM等の細胞増殖培地中で増殖させ、培養密度まで増殖させる。細胞を次いで種々の濃度の試験化合物で約2時間処理し、その後細胞溶解緩衝液中で溶解させる。溶解産物をSDS−PAGE、続いてウェスタンブロット分析に供して、pAKT(S473)、pAKT(T308)、pS6、およびp4E−BP1を含むが、それらに限定されない下流シグナル伝達マーカーを検出する。増殖の程度(および増殖阻害)はまた、細胞について、化合物B(表1の化合物1)等の本発明の化合物の種々の用量で測定することができる。β−アクチンをハウスキーピングタンパク質として使用して、適切な負荷を確認することができる。
【0682】
実施例16:血管新生の体外阻害
次のアッセイを使用して、主題方法が血管新生を阻害する際に有効であることを確立することができる。血管新生能は、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)等内皮細胞株を使用して体外で測定することができる。キット指示書に従って、化合物の存在または不在下でアッセイを行う。手短に述べると、ゲルマトリックスを細胞培養表面に適用し、細胞を成長因子と共にマトリックス被覆表面に添加し、このうち幾つかの試料はまた阻害剤化合物も受容しており、細胞を37oCおよび5%CO
2で、対照試料(化合物が添加されていない)が管構造を形成するのに十分に長く(一晩等)インキュベートし、細胞透過染料(例えば、カルセイン)を使用して細胞を染色し、細胞を可視化して、管形成の程度を特定する。阻害されていない対照細胞と比べた管形成のいずれの減少も、血管新生阻害を示す。試験される用量および対応する管形成阻害の程度に基づいて、管形成についてのIC50値を算出する。細胞生存能についてのIC50値は、生細胞を死滅細胞から識別する染色法(例えば、Invitrogenから市販されているImage−iT DEAD Green生存能染色等の、当該技術分野で既知の任意の数の方法を使用して測定することができる。
【0683】
実施例17:腫瘍細胞中における低酸素状態に対する本発明の治療レジメンの効果。
A498異種移植片を有するマウスを、下の表5に示されるように、6週間または6周期(各周期は7日間からなる)にわたって処置した。6周期目中、マウスを、投薬の2時間後に殺処分した。低酸素状態のタンパク質に結合するピモニダゾール塩酸塩を、腫瘍を採取する60分前に腹腔内注射した。腫瘍を、ビヒクル(群A、C、およびD)、化合物A(群B、C、およびE)、またはソラフェニブ(群D)のいずれかの投薬の2時間時点で収集した。腫瘍組織をホルマリン固定し、バラフィン包埋した。組織切片を、抗ピモニダゾール抗体で染色し、DAB(濃褐色)で可視化した。結果を
図4A−Eに示す。ビヒクル処置腫瘍(対照)は、低酸素状態の領域を示す(
図4A)。化合物A処置は、継続的であろうと断続的投薬に供されようと、腫瘍中における低酸素状態を有意に低減した(
図4B、4C、および4E)。断続的な化合物A処置レジメンにおいて、腫瘍は、休薬相でピモニダゾール陽性となり、TGI研究における迅速な成長率と相関している(
図4C、上および下)。ソラフェニブ治療は、壊死を引き起こし、壊死領域周囲の細胞は、ピモニダゾール陽性であるように見える(
図4D、上)。ソラフェニブ休薬相では、ピモニダゾール染色強度が低減された(
図4D、下)。化合物A/ソラフェニブの交互の投薬レジメンは、低酸素状態のレベルを有意に低減した(
図4E、上および下)。
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0684】
本発明の好ましい実施形態が本明細書に示され、記載されたが、かかる実施形態が例として提供されるにすぎないことは当業者に明白となろう。本発明から逸脱することなく、多数の変形、変更、および置換が今では当業者に想到されるであろう。本明細書に記載される本発明の実施形態に対する種々の代替手段が、本発明を実施するにあたり用いられてもよいことが理解されるべきである。次の特許請求の範囲が本発明の範囲を規定し、これらの特許請求の範囲内の方法および構造、ならびにそれらの均等物がそれによって包含されることが意図される。