(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1には、本実施の形態に係る遊技機としてのパチンコ機10が示されている。
【0022】
このパチンコ機10は、
図5及び
図6に示される如く、遊技店(ホール)では、複数のパチンコ機10が横並びで配設され、所謂「島」が形成されている。一般には、同一メーカー、同一機種が連続して配列される。
【0023】
図1(A)に示されるように、パチンコ機10の前面上部には、ガラス板22を装着したガラス枠26が配置されている。このガラス枠26の裏面側には、交換可能とされた透明樹脂製の遊技盤100がセットされている。なお、この透明樹脂製の遊技盤100の裏面側には、所定の間隔をおいて大型の液晶表示装置(LCD)106が配設され、この遊技盤100とLCD106とにより、遊技盤ユニット107を構成している(
図1(B)参照)。
【0024】
ガラス枠26の前面には、遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による演出効果を生み出す照明演出用の表示灯142がガラス板22を取り囲むように配置されており、さらに左上隅及び右上隅には、賞球払出エラー及び払出状態エラー等の各種エラーを報知するエラー用の表示灯144が配置されている。また、各エラー用の表示灯144の内側には、遊技の効果音をステレオ出力するスピーカ146L、146Rが配設されている。
【0025】
パチンコ機10の前面下部には、一体皿30が配置されている。一体皿30からは、球皿本体36が突設されている。
【0026】
一体皿30の右側上部には、パチンコ機10内に設けられた払出装置160(
図2参照)から払い出された賞球が排出される球排出口46が形成されている。
【0027】
また、一体皿30の左側下部には灰皿38が設けられ、右側下部には打球の発射力(飛距離)を調整するための発射ハンドル39が取り付けられている。
【0028】
遊技盤100の下部には、特別図柄始動入賞口(スタート・チャッカー)108と、大入賞口としてのアタッカー112とが設けられた役物ユニット113が配置されている。
【0029】
図2に示される如く、パチンコ機10の制御系は、主制御基板150を中心として構成されている。主制御基板150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御基板150からの命令信号に基づいて、各部の動作が制御されるようになっている。
【0030】
主制御基板150には、特別図柄始動入賞口108への入賞球を検出する始動入賞センサ180、特別遊技状態の際に開放するアタッカー112への入賞球を検出する大入賞センサ186がそれぞれ接続されており、これらの各センサは、入賞球の検出時にその検出信号を主制御基板150へ出力する。
【0031】
さらに、主制御基板150には、アタッカー112を開放/閉塞させるソレノイド175が接続されている。
【0032】
ここで、遊技球が特別図柄始動入賞口108に入賞すると、これを始動入賞センサ180で検出することで特別図柄の当たり/外れの特図抽選が主制御基板150にて実行され、この特図抽選の結果が当たりとなった場合は、通常遊技状態から特別遊技状態へ遊技状態が移行するように主制御基板150にて制御する。
【0033】
特別遊技状態とは、前記アタッカー112が所定時間(一般には30秒)開放し、その後閉止する動作を1ラウンドとした場合に、複数ラウンド(一般には15ラウンド)繰り返される遊技状態を言い、この結果、多くの遊技球がアタッカー112へ入賞し、多くの入賞が期待できる。なお、通常は、1ラウンド中の最大入賞数が10個と制限されている。
【0034】
主制御基板150からは盤用外部端子190を介してホールコンピュータへ遊技の進行状態を示す情報(始動入賞信号や大当たり信号、図柄確定回数信号)が送信される。
【0035】
さらに、主制御基板150には、演出制御基板152と、払出制御基板154とがそれぞれ接続されており、これらの制御基板は、主制御基板150からのコマンド送信により制御される。
【0036】
演出制御基板152には、図柄制御基板156を介してLCD106が接続されている。
【0037】
この演出制御基板152に制御されるLCD106には、特図抽選の結果を報知するための図柄変動パターンの演出映像が表示され、スピーカ146L、146Rからはその図柄変動パターン演出時のBGMが出力される。これにより、遊技者は、視覚及び聴覚を通じて、特図抽選の結果に対応した演出図柄による演出を楽しむことができる。
【0038】
図柄変動パターンには、特別図柄変動パターン及び演出図柄変動パターンがあり、双方共に特図抽選の結果を報知するものであるが、特別図柄変動パターンは予め定められた変動及び停止を行い特図抽選の結果を所定時間経過後に正式に報知する性質のものであるのに対し、演出図柄変動パターンはその特図抽選の結果を報知するまでの過程に演出を加味し、当たり/外れかに一喜一憂させながら報知する性質のものである。
【0039】
本実施形態のパチンコ機10では、LCD106の表示画面の大部分において、演出図柄変動パターンを表示し、表示画面における極めて小さい領域に特別図柄変動パターンを表示するようにしている。
【0040】
払出制御基板154には、払出装置160及び発射制御基板164が接続され、発射制御基板164には発射装置40が接続されている。この払出制御基板154は、パチンコ機10内に設けられた払出装置160を作動させて、賞球又は貸し球の払い出し及び停止動作と払出数を制御する。また、発射制御基板164は、遊技者による発射ハンドル39(
図1参照)の操作により発射装置40を作動させて、遊技球の発射開始、及び、発射ハンドル39の操作量に応じた発射力を制御する。
【0041】
さらに、払出制御基板154では、枠用外部端子191を介して払出情報をホールに設置されたホールコンピュータへ送信するようになっている。
【0042】
また、前述した主制御基板150、演出制御基板152、払出制御基板154、図柄制御基板156、並びに発射制御基板164には、電源制御基板200から所定の電力が供給されるようになっている。すなわち、電源制御基板200は、外部電源からの電圧を例えば、各制御基板に必要なデバイス駆動用の24Vや、制御用の5V(或いは3.3V)等の電圧に変換し、供給している。
【0043】
ここで、本実施の形態のパチンコ機10(ここでは、ホール内にある同一のパチンコ機10の全てを指す)では、ホールが定めた所定の時期(時刻)に、それぞれのLCD106に共通の画像を一斉に出力するようにしている。
【0044】
なお、この共通の画像(例えば動画および静止画)の一斉出力に際し、その画像出力に対応して効果音が演出制御基板152からスピーカ146L、146Rに出力されるため、遊技者はこのような演出を視覚および聴覚から楽しむことができる(同期演出制御の実行)。
【0045】
また、共通の画像は、該当機全てが同一である構成と、隣り合う遊技機同士間で異ならせる構成がある。
【0046】
一方の画像が同一な構成にあっては、共通演出の実行時に設置環境の周辺エリアで同じ画像/効果音演出が実行されるため、統一感が得られ、設置作業にあっても配列作業時の画像種別確認は不要であり、作業効率を低減されることはない。
【0047】
他方、共通の画像が相違する構成では、予め同期演出制御に応じ、機種毎に異なる画像表示データおよび効果音出力データを演出に応じて制御用のメモリ(演出制御手順データ、画像表示用データ、効果音再生用データ(図示省略))に格納し、適宜、同期演出手順に従って該当する機種の遊技機を各々配置する。
【0048】
このような同期演出制御を機種毎に異ならせる構成では、遊技機の設置作業について画像と、機種との対応確認作業を要するものの、設置される遊技機の全体で画像演出、例えば擬人化された動物キャラクタ(効果音を含む)が設置された一端の遊技機から他端に向かって遊技機から隣り合う他の遊技機にLCD106を介して飛び移る等、より広範囲で画像演出が可能になる。
【0049】
同期演出制御は、各パチンコ機10における単調な遊技に変化を与え、遊技意欲の増進を図ることを目的としており、主として演出制御基板152に設けられた、同期演出制御部202によって実行制御されるようになっている。
【0050】
この同期演出制御部202による同期演出(及び予告演出)は、各パチンコ機10の現在の遊技状態に関係なく、所定の時期(時刻)になると、一斉に開始されるようになっている。
【0051】
ところが、一部のパチンコ機10では、遊技者にとって有利になり得る状態(ここでは、スーパーリーチ演出が実行されているとき、とする)にある場合、前記同期演出はかえって、遊技者に不信感や不快感を与えかねない。
【0052】
また、同期演出を見ることを所望している遊技者にとっては、この同期演出が何時始まるかが、不明瞭であり、同期演出開始の直前に遊技をやめて帰る可能性もあり得る。
【0053】
そこで、本実施の形態では、同期演出の実行の前に、同期演出が実行されることを予め報知(予告演出制御)することで、遊技者に対して、所謂「暗黙の了解」を得るようにした。
【0054】
本実施の形態では、予告演出制御として、同期演出開始までのカウントダウン表示を適用している。
【0055】
図3は、同期演出制御、並びにこの同期演出制御の前に実行する予告演出制御を実行するための機能ブロック図である。なお、この機能ブロック図は、制御系のハード構成を限定するものではない。
【0056】
図3に示される如く、電源制御基板200には、タイマユニット204の電源投入認識部206が接続されている。電源投入認識部206では、電源制御基板200によって、各制御基板へ電源が投入されたか否かを判断するようになっている。
【0057】
電源投入認識部206は、リセット・スタート指示部208に接続されている。ここで、電源投入認識部206において、電源投入が確認されると、電源投入認識部206からリセット・スタート指示部208に対して、起動信号が出力される。
【0058】
リセット・スタート指示部208ではこの起動信号を受けると、タイマ210をリセット状態とし、かつスタートさせる。
【0059】
これにより、タイマ210は予め設定された時間をカウントすると、主制御基板150に対して、タイムアップ信号を出力することができる。なお、この予め設定する時間は、デフォルとして60分毎としている。なお、この時間は、ホール毎に設定変更可能としてもよい。
【0060】
タイマ210から出力されるタイムアップ信号は、主制御基板150の同期演出割込制御部212に入力される。この同期演出割込制御部212には、予告演出実行指示信号出力部214及び同期演出実行指示信号出力部216が接続されている。
【0061】
同期演出割込制御部212では、まず、予告演出実行指示信号出力部214に対して、同期演出の実行時期の所定時間前(例えば、5分〜10分前)に起動信号を出力する。これにより、予告演出実行指示信号出力部214は、演出制御基板152の同期演出制御部202の一部を構成する信号解析部218へ予告演出実行信号を出力する。
【0062】
一方、同期演出割込制御部212では、同期演出実行指示信号出力部216に対して、同期演出実行時期に起動信号を出力する。これにより、同期演出実行指示信号出力部216は、前記信号解析部218へ同期演出実行信号を出力する。
【0063】
なお、主制御基板150を介して、演出制御基板152の同期演出制御部202の信号解析部218へ実行信号を出力するのは、主制御基板150において、遊技の状態を全て把握させるためであり、特に不要であれば、タイマユニット204から同期演出制御部202へ直接実行信号を出力する構成であってもよい。
【0064】
信号解析部218には、予告演出実行制御部220と、同期演出実行制御部222とが接続され、信号解析部218による解析により、予告演出実行制御部220又は同期演出実行制御部222へ信号を送出する。
【0065】
予告演出実行制御部220は予告実行可否判別部224に接続されている。予告演出実行制御部220では、信号解析部218から信号が入力されると、予告実行可否判別部224に対して、現在の遊技状態情報に基づく予告演出の実行の可否を判別させる。
【0066】
この予告実行可否判別部224は、図柄制御基板156に接続されており、予告演出の実行が許可された場合には、図柄制御基板156を制御して、LCD106に予告演出画像(
図5及び
図6参照)を表示させる。
【0067】
ここで、予告実行可否判別部224では、通常遊技状態であれば、予告演出の実行を許可するが、LCD106においてスーパーリーチが演出されている場合には、予告演出表示はかえって遊技者に不快感をあたえかねないため、このスーパーリーチ演出が終了するまで、予告演出の実行を待機する(
図5のパチンコ機10D参照)。
【0068】
一方、同期演出実行制御部222は画像選択部226に接続されている。同期演出実行制御部222では、信号解析部218からの信号が入力されると、画像選択部226へ同期演出実行指示を命令する。画像選択部226では、遊技状態情報を得て抽選の結果に対応する告知画像を付加する。
【0069】
例えば、本実施の形態では、抽選結果が当選し、次の図柄変動パターンでこれを報知するタイミングの場合、告知画像(
図6(B)のパチンコ機10Bでは、画像の特定のキャラクタ等にスポットライトをあてる様子)を付加する。
【0070】
画像選択部226は、画面分割調整部228に接続されている。この画面分割調整部228は、現在の遊技状態情報に基づいて、同期演出画像をLCD106の画面全体に表示するか、画面の一部に表示するかを調整する。すなわち、画面分割調整部228では、現在の遊技状態がスーパーリーチ等の遊技者に有利になり得る状態となっているときに、同期演出に切り替えると、かえって遊技者に不快感を与える。このため、スーパーリーチ演出と同期演出とを同時表示させるように画面の占有領域を調整する(
図5のパチンコ機10D参照)。
【0071】
この画面分割調整部228は、図柄制御基板156に接続されており、画面分割調整が終了すると、図柄制御基板156を制御して、LCD106に同期演出画像(
図5及び
図6参照)を表示させる。
【0072】
以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0073】
(パチンコ機10の遊技の流れ)
パチンコ機10による遊技では、遊技者が発射ハンドル39を操作すると、遊技球は一球づつ発射装置40に供給され、発射装置40によって上方へ発射される。発射された遊技球は、遊技盤100に打ち込まれ、遊技釘に当たり方向を変えながら遊技領域内を落下する。そして、入賞せずに遊技領域の下端部に至った遊技球はパチンコ機10内に回収される。
【0074】
また、特別図柄始動入賞口108へ入賞すると、主制御基板150において特別図柄の当たり/外れの特図抽選処理が実行され、その特図抽選結果は、LCD106の演出図柄変動パターンによって報知される。この演出図柄変動パターンの映像には、例えば、リーチを経た当たり図柄の表示又は外れ図柄の表示、あるいはリーチなしの外れ図柄表示など、様々な演出や趣向を加味した数多くのパターンが用意されており、遊技者は、それらの演出を受け特別図柄の抽選結果を期待感も持って観察する。
【0075】
(大当たり処理)
LCD106の表示画面に、例えば「444」や「777」等の予め定められた所定の大当たり図柄の組み合わせが表示されるとともに、照明演出用の表示灯142の点滅やスピーカ146L、146Rからの効果音出力などによる演出を加えて、大当たりが発生したことを遊技者に報知し、所定の大当たり処理を実行する。
【0076】
大当たり処理としては、アタッカー112が例えば10カウント(入賞個数)又は最大30秒間(1回の開放時間)/最高15ラウンド(継続回数)開放される。
【0077】
これにより、遊技者は、発射した遊技球をアタッカー112へ容易に入賞させ、例えば入賞1個当たり15個の払い出しを受けるなどして、大量の賞球を獲得できるようになる。
【0078】
ところで、上記パチンコ機10は、ホール内に複数台配設され、一般には、島の横並びに連続して配列されている。この複数のパチンコ機10において、通常の遊技、或いは大当たり等の特別遊技とは別に、一定期間毎に、一斉に同期演出を実行するようにしている。
【0079】
同期演出は、各パチンコ機10がもつタイマ機能により実行開始され、遊技者は、単調な遊技とは別に、変化に富んだ演出画像を見ることができ、リフレッシュすることで、遊技意欲を増進させることができる。
【0080】
ところが、この同期演出は、予め定められた時間ではあるが、遊技者には報知することはないため、突然に同期演出が始まることで、違和感を持ち、ときには不快感、不信感を持つ場合がある。
【0081】
すなわち、演出図柄変動パターンにおいてリーチになっていたり、大当たりになる瞬間であったりすると、同期演出期間の前後における遊技状態の関係が不明瞭となり、抽選結果を確実に認識できなくなる。
【0082】
或いは、同期演出を見たい遊技者にとっては、何時始まるかわからないため、始まる直前に遊技をやめて帰る可能性もある。
【0083】
そこで、本実施の形態では、同期演出が実行開始される前に、LCD106に予告演出(カウントダウン表示)を表示するようにした。この予告演出により、同期演出実行時期が明瞭化される。また、遊技状態によって、さまざまな変化をもたらすことで、遊技者の不快感や不信感を抑制することができるようにした。
【0084】
図4は、予告演出及び同期演出実行のための制御フローチャートである。なお、この制御フローチャートは、予告演出及び同期演出に言及した制御の流れを示すものである。
【0085】
このルーチンは、電源制御基板200に外部電源が投入されると起動し、ステップ250では、タイマユニット204のタイマ210をリセット・スタートさせ、ステップ252へ移行する。
【0086】
ステップ252では、タイマ210による計時で予告演出実行時期となったか否かが判断され、予告演出実行時期になると(肯定判定)、ステップ254へ移行して、主制御基板150に対して、予告演出実行を指示する。
【0087】
主制御基板150は、この指示に応じて、演出制御基板152の同期演出制御部202に予告演出実行指示信号を出力する。
【0088】
次のステップ256では、同期演出制御部202において、遊技状態を認識し、ステップ258でスーパーリーチ中か否かを判断する。
【0089】
このステップ258で肯定判定されると、スーパーリーチ演出を邪魔しないよう、予告演出は実行せず、ステップ260へ移行する。ステップ260では、同期演出実行時期になったか否かが判断され、否定判定の場合はステップ258へ戻る。すなわち、予告演出中、かつスーパーリーチ演出中の場合は、ステップ258、260を繰り返し、この間にスーパーリーチ演出が終了すると、ステップ258で肯定判定され、ステップ262へ移行する。
【0090】
ステップ262では、LCD106上で予告演出を実行する。このステップ262における予告演出の終了時期が、同期演出時期であり、ステップ262による予告演出実行が終了するとステップ264へ移行する。また、前記ステップ260で肯定判定、すなわち、予告演出が終了するまでの時間にスーパーリーチが終了しなかった場合は、予告演出をパスしてステップ264へ移行する。
【0091】
ステップ264では、現在の遊技状態を認識し、ステップ266でスーパーリーチ中か否かが判断される。
【0092】
このステップ266で否定判定された場合は、ステップ268へ移行して、LCD106の全面を使用して同期演出を行うことを決定してステップ272へ移行する。また、ステップ268で肯定判定された場合は、ステップ270へ移行して、LCD106の一部を使用して同期演出を行うことを決定してステップ272へ移行する。
【0093】
ステップ272では、現在の遊技状態において、抽選の結果を報知していない状態で、かつ当選期待値が所定値以上か否かが判断される。このステップ272で肯定判定された場合には、ステップ274へ移行して告知画像を付加し、ステップ276へ移行する。また、ステップ272で否定判定された場合は、ステップ276へ移行する。
【0094】
ステップ276では、同期演出を実行し、終了後、ステップ252へ戻る。
【0095】
図5は、4台のパチンコ機10において予告演出及び同期演出を実行した場合を示している。
【0096】
図5(A)は、予告演出時期になったとき、パチンコ機10C及び10Dがスーパーリーチ中であるため、予告演出をしていない。
【0097】
次に、
図5(B)は、パチンコ機10Cのスーパーリーチが終了したため、この時点から予告演出を実行する。
【0098】
図5(C)は、同期演出の実行時期であるが、パチンコ機10Dがスーパーリーチ中(予告演出中のスーパーリーチとは別の新たなスーパーリーチである場合が多い)であるため、同期演出はLCD106の右下の隅で実行する。
【0099】
また、
図6(A)は、4台全てのパチンコ機10A乃至10DのLCD106の全面で同期演出が実行されている状態を示しており、この同期演出中に、
図6(B)に示される如く、パチンコ機10Bが当選の期待値が高い場合、同期演出の途中で、特定のキャラクタ等にスポットライトがあてられ、他のパチンコ機10A、10C、10Dと差別化される。
【0100】
以上説明したように本実施の形態では、ホール内の島に横並びで並設されるパチンコ機10において、一定時間毎に一斉に同期演出を実行すると共に、この同期演出の実行前に予告演出(カウントダウン画像)を表示するようにしたため、遊技者は、同期演出の実行開始時期が把握し易くなる。この結果、同期演出前後の遊技状態の関係もわかり易くなり、不信感や不快感を抑制することができる。
【0101】
また、同期演出を見たい遊技者にとっては、止め時を誤ることがなく、確実に同期演出を見ることができる。
【0102】
なお、本実施の形態では、各パチンコ機10のLCD106に同一の同期演出画像を表示するようにしたが、各パチンコ機10のLCD106を横並びの1つの画面として、単一の画像を分割して表示するようにしてもよい。例えば、パチンコ機10の台数にもよるが、パノラマ画像のように地平線を表現したり、「くじら」のような細長い画像をそれぞれ分割して(左端は頭の部分、中央は胴体の部分、右端は尻尾の部分)表示するようにしてもよい。
【0103】
(変形例)
なお、本実施の形態では、各パチンコ機10毎にタイマユニット204を設け、各パチンコ機10が独立してタイマ210で計時し、同期演出時期並びに予告演出時期を決定するようにしたが、
図7に示される如く、各パチンコ機10は、ホールのネットワーク230によって、ホールコンピュータ232と接続されているため、このホールコンピュータ232から一斉に同期演出及び予告演出時期を指示する構成としてもよい。