【文献】
Structures Related to Morphine. XXII.1 A Benzomorphan Congener of Meperidine,KUGITA, H. et al.,Journal of Medicinal Chemistry,1962年,Vol. 5, No. 2,pp. 357-361
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
(2S)−2−(2−((6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)アセトアミド)プロパンアミド;
4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド;
4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン酸;
4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン酸;
2−((6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)酢酸;
(2S)−2−(2−((6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)アセトアミド)プロパンアミド;
(E)−メチル4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタ−2−エノエート;
4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)−N−イソブチルブタン−1−アミン;
(6S,11R)−6−(4−(ベンジルオキシ)ブチル)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン;
N−((S)−1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)−4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド;
(2R,6S,11S)−3−(シクロプロピルメチル)−6−(3−(フラン−2−イル)プロピル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン;
5−(2−((2R,6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エトキシ)ニコチン酸;
4−((2R,6R,11R)−8−ヒドロキシ−3−イソプロピル−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド;
4−((2R,6R,11R)−8−ヒドロキシ−3−イソブチル−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド;
4−((2R,6R,11R)−3−ベンジル−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド;
4−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド;
(S)−メチル2−(4−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド)プロパノエート;
N−((S)−1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)−4−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド;
メチル4−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタノエート;
3−((2−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エチル)カルバモイル)安息香酸;
4−((2−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エチル)カルバモイル)安息香酸;
メチル3−((2−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エチル)カルバモイル)ベンゾエート;
4−(2−((2R,6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エトキシ)安息香酸;
4−(2−((2R,6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エトキシ)安息香酸;
2−((2S,6R,11S)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)酢酸;
N−(2−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エチル)−2−(ジメチルアミノ)アセトアミド;
2−アミノ−N−(2−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エチル)アセトアミド
からなる群から選択される化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、もしくは溶媒和物の有効量と、薬学的に許容される担体または添加剤とを含む、医薬組成物。
インビトロで細胞におけるオピオイド受容体機能を調節するための方法であって、オピオイド受容体を発現することが可能な細胞を、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の有効量と接触させることを含む、インビトロ方法。
(i)前記化合物が、μ−オピオイド受容体機能を調節する、または、(ii)前記化合物が、κ−オピオイド受容体においてアゴニストとして作用する、または、(iii)前記化合物が、ORL−1受容体機能を調節する、請求項12に記載のインビトロ方法。
前記化合物が、μ−オピオイド受容体においてアゴニストまたはアンタゴニストとして作用する、または、前記化合物が、ORL−1受容体においてアンタゴニストとして作用する、請求項13に記載のインビトロ方法。
組成物を調製する方法であって、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を、薬学的に許容される担体または添加剤と混和するステップを含む方法。
【発明を実施するための形態】
【0046】
本発明の化合物は、新規なベンゾモルファン類似体である。これらは、1つまたは複数の状態、例えば疼痛または便秘などを治療するのに有用である。本発明の化合物は、鎮痛剤への耐性および身体依存を発症する傾向を軽減させることができる。
【0047】
本発明の化合物は、ORL−1受容体からの薬力学的反応を中心からまたは末梢からのいずれかにより、またはこれら両方から調節するのに有用である。本発明の化合物はまた、1つまたは複数のオピオイド受容体(μ、δ、κ)の薬力学的反応を、中心からまたは末梢からのいずれかにより、またはこれら両方から調節するのに有用であり得る。薬力学的反応は、化合物が、1つまたは複数の受容体を刺激(作用する)または阻害する(拮抗する)ことに起因し得る。本発明のある特定の化合物は、ORL−1受容体を阻害する(または拮抗する)一方、1つまたは複数の他の受容体(例えばμ、δおよび/またはκアゴニストなど)も刺激し得る(または作用する)。アゴニスト活性を有する本発明の化合物は、完全または部分アゴニストのいずれかであってよい。
【0048】
特定の実施形態において、本発明の化合物は、少なくとも1種の他の治療薬と組み合わせて使用することができる。もう一方の治療薬は、μ−オピオイドアゴニスト、非オピオイド鎮痛剤、非ステロイド性抗炎症剤、Cox−II阻害剤、抗催吐剤、β−アドレナリン遮断剤、抗痙攣剤、抗うつ剤、Ca
2+チャネル遮断剤、抗癌剤、またはこれらの混合物であってよいが、これらに限らない。
【0049】
本発明の様々な目的および利益が、以下の詳細な説明から明らかとなる。
【0051】
【化11】
(式中、
R
1は、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
10)アルケニル、−(C
2〜C
10)アルキニル、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、(C
3〜C
12)シクロアルキル−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
3〜C
12)シクロアルケニル、(C
3〜C
12)シクロアルケニル−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(OCH
2CH
2)
s−O−(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、(C
1〜C
10)アルコキシ、C(ハロ)
3、CH(ハロ)
2、CH
2(ハロ)、C(O)R
5、−C(O)O−(C
1〜C
10)アルキル、および−(CH
2)
n−N(R
6)
2からなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されており、
R
2aおよびR
2bは、それぞれ独立して、
(a)−H、または
(b)−(C
1〜C
5)アルキル、−(C
2〜C
5)アルケニル、もしくは−(C
2〜C
5)アルキニル
から選択され、
Zは、存在しないか、または、1もしくは2つの独立して選択される−(C
1〜C
6)アルキルで場合によって置換されている−(CH
2)
m−であり、
Gは、
a)結合、−(C
1〜C
6)アルキレン、−(C
2〜C
6)アルケニレン;または
b)O、−OCO−、−C(=O);または
c)NR
8;または
d)S、SO、およびSO
2;
からなる群から選択され、
R
3は、水素、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
12)アルケニル、−C(=O)、C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−、−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル、−C(=O)−(6から14員の)アリール、−C(=O)−(5から12員の)ヘテロアリール、−(C
2〜C
12)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(OCH
2CH
2)
s−O(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、−NH
2、−NH(C
1〜C
6)アルキル、CN、−CONR
5R
6、−(C
1〜C
6)アルキル−CO−NR
5R
6、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルコキシ−COOR
7、−C(=O)−(CH
2)
n−COOR
7、−C(=O)−(CH
2)
n−CONR
5R
6、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
4〜C
12)シクロアルケニル、((C
4〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
6〜C
14)ビシクロアルキル、((C
6〜C
14)ビシクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
8〜C
20)トリシクロアルキル、((C
8〜C
20)トリシクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
7〜C
14)ビシクロアルケニル、((C
7〜C
14)ビシクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
8〜C
20)トリシクロアルケニル、((C
8〜C
20)トリシクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)二環式環系、((7から12員の)二環式環系)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)二環式アリール、((7から12員の)二環式アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、フェニル、ベンジルおよびナフチルからなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、−OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−(C
1〜C
6)アルキル、ハロ(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、ヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル−、ジヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
1〜C
6)アルコキシ、((C
1〜C
6)アルコキシ)−C(=O)−(C
1〜C
6)アルコキシ−、フェニル、ベンジル、−NH
2、−NR
5R
6、−NH(C
1〜C
6)アルキル、−(C
1〜C
6)アルキル−NH(C
1〜C
6)アルキル−R
14、−CN、−SH、−OR
4、−CONR
5R
6、−(C
1〜C
6アルキル)−C(=O)−NR
5R
6、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルコキシ−COOR
7、−(OCH
2CH
2)
s−O(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、((C
1〜C
6)アルキル)スルホニル(C
1〜C
6)アルキル−、−NH−SO
2(C
1〜C
6)アルキル、−N−(SO
2(C
1〜C
6)アルキル)
2、−C(=NH)−NH
2、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル、−NH−C(=O)−NH
2、−NH−C(=O)−NH−(C
1〜C
6)アルキル、−NH−C(=O)−(6から14員の)アリール、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−(6から14員の)アリール、−NH−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−NH−C(=O)−CH(NH
2)−(C
1〜C
6)アルキル−C(=O)−OR
7、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、−(C
1〜C
6)アルコキシC(O)NR
5R
6、−NH−(C
1〜C
6)アルキルC(O)−NR
5R
6、−C(O)NH−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−からなる群から独立して選択される1、2または3つの置換基で場合によって置換されており、
R
4は、
(a)−H、−OH、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、COOH、もしくはCONH
2;または
(b)−(C
1〜C
5)アルキル、−(C
2〜C
5)アルケニル、−(C
2〜C
5)アルキニル、−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3、もしくは−(C
1〜C
5)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されている)
から選択され、
R
5およびR
6は、それぞれ独立して、
(a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ);または
(b)−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
5)アルケニル、−(C
2〜C
5)アルキニル、−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3、−(C
1〜C
6)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されている);または
(c)−(C
3〜C
8)シクロアルキル、((C
3〜C
8)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−CONH
2、もしくは(C
1〜C
6)アルキル−CONH−
から選択されるか、または
(d)R
5およびR
6は、これらが結合している窒素原子と一緒になって(4から8員の)複素環を形成し、
R
7は、水素、−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−(C
4〜C
12)シクロアルケニル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、および((C
4〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−からなる群から選択され、
R
8は、H、−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−(C
3〜C
12)シクロアルケニル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、((C
3〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−C(=O)(C
1〜C
6)アルキルまたはSO
2(C
1〜C
6)アルキルから選択され、
各R
9は、独立して−OH、ハロ、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
10)アルケニル、−(C
2〜C
10)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−CHO、−C(O)OH、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、CH
2(ハロ)、または−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3から選択され、
各R
14は、独立して−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、CONH
2、および−(C
1〜C
6)アルキル−CONHからなる群から選択され、
mは、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
nは、0、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
sは、1、2、3、4、5、または6の整数である)
ならびに薬学的に許容されるその塩、および溶媒和物を提供する。
((i)ただし、R
1、R
2a、R
2bがすべてメチルであり、R
4がOHまたはメトキシである場合、Z−G−R
3はOHではないものとし、
(ii)ただし、Zが存在せず、Gが−Oとして選択される場合、R
3は、H、(C
1〜C
10)アルキル、CH
2CH
2O−(C
1〜C
6)アルキル)、(C
2〜C
12)アルケニル、(C
2〜C
12)アルキニル、(6から14員の)アリール−(C
1〜C
6)アルキル、(7から12員の)二環式環系−(C
1〜C
6)アルキル、または(7から12員の)二環式アリール−(C
1〜C
6)アルキルではないものとし、
(iii)ただし、Zが存在せず、Gが結合として選択される場合、R
3は、−(C
1〜C
10)アルコキシ、またはOCH
2CH
2−O(C
1〜C
6)アルキルではないものとし、
(iv)ただし、Zが存在せず、Gが−Oとして選択される場合、R
3は、C(=O)、(C=O)−(C
1〜C
6)アルキルまたは(C=O)−(6から14員のアリール)ではないものとし、
(v)ただし、Zが存在せず、Gが結合として選択される場合、R
3はHまたはフェニルではないものとし、
(vi)ただし、Z−G−R
3が非置換の(C
1〜C
6)アルキルではないものとする)。
【0052】
一実施形態において、本発明は、式Iの化合物:
【0053】
【化12】
(式中、
R
1は、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
10)アルケニル、−(C
2〜C
10)アルキニル、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、(C
3〜C
12)シクロアルキル−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
3〜C
12)シクロアルケニル、(C
3〜C
12)シクロアルケニル−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(OCH
2CH
2)
s−O−(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、(C
1〜C
10)アルコキシ、C(ハロ)
3、CH(ハロ)
2、CH
2(ハロ)、C(O)R
5、−C(O)O−(C
1〜C
10)アルキル、および−(CH
2)
n−N(R
6)
2からなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されており、
R
2aおよびR
2bは、それぞれ独立して、
(a)−H、または
(b)−(C
1〜C
5)アルキル、−(C
2〜C
5)アルケニル、もしくは−(C
2〜C
5)アルキニル
から選択され、
Zは、存在しないか、または、1もしくは2つの−(C
1〜C
6)アルキルで場合によって置換されている−(CH
2)
m−であり、
Gは、
a)結合、−(C
1〜C
6)アルキレン、−(C
2〜C
6)アルケニレン;
b)O、−OCO−、−C(=O);
c)NR
8;
d)S、SO、およびSO
2;
からなる群から選択され、
R
3は、水素、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
12)アルケニル、−C(=O)、C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
2〜C
12)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(OCH
2CH
2)
s−O(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、−NH
2、−NH(C
1〜C
6)アルキル、CN、−CONR
5R
6、−(C
1〜C
6)アルキル−CO−NR
5R
6、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−CO−OR
7、−(C
1〜C
6)アルコキシ−COOR
7、−CO−(CH
2)
n−COOR
7、−CO−(CH
2)
n−CO−NR
5R
6、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
4〜C
12)シクロアルケニル、((C
4〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
6〜C
14)ビシクロアルキル、((C
6〜C
14)ビシクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
8〜C
20)トリシクロアルキル、((C
8〜C
20)トリシクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
7〜C
14)ビシクロアルケニル、((C
7〜C
14)ビシクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
8〜C
20)トリシクロアルケニル、((C
8〜C
20)トリシクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)二環式環系、((7から12員の)二環式環系)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)二環式アリール、((7から12員の)二環式アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、フェニル、ベンジルおよびナフチルからなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、−OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−(C
1〜C
6)アルキル、ハロ(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、ヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル−、ジヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
1〜C
6)アルコキシ、((C
1〜C
6)アルコキシ)CO(C
1〜C
6)アルコキシ−、フェニル、ベンジル、−NH
2、−NH(C
1〜C
6)アルキル、−(C
1〜C
6)アルキル−NH(C
1〜C
6)アルキル−R
14、−CN、−SH、−OR
4、−CONR
5R
6、−(C
1〜C
6アルキル)−CO−NR
5R
6、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−CO−OR
7、−(C
1〜C
6)アルコキシ−COOR
7、−(OCH
2CH
2)
s−O(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、((C
1〜C
6)アルキル)スルホニル(C
1〜C
6)アルキル−、−NH−SO
2(C
1〜C
6)アルキル、−N(SO
2(C
1〜C
6)アルキル)
2、−C(=NH)NH
2、−NH−CO−(C
1〜C
6)アルキル、−NH−CO−NH
2、−NH−C(=O)−NH−(C
1〜C
6)アルキル、−NH−C(=O)−(6から14員の)アリール、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−(6から14員の)アリール、−NH−(C
1〜C
6)アルキル−CO−OR
7、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−CO−OR
7、−NH−C(=O)−CH(NH
2)−(C
1〜C
6)アルキル−CO−OR
7、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、−(C
1〜C
6)アルコキシC(O)NR
5R
6、−NH−(C
1〜C
6)アルキルC(O)−NR
5R
6、−C(O)NH−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−からなる群から独立して選択される1、2、または3つの置換基で場合によって置換されており、
R
4は、
(a)−H、−OH、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、COOH、もしくはCONH
2;または
(b)−(C
1〜C
5)アルキル、−(C
2〜C
5)アルケニル、−(C
2〜C
5)アルキニル、−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3、もしくは−(C
1〜C
5)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されている)
から選択され、
R
5およびR
6は、それぞれ独立して、
(a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ);
(b)−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
5)アルケニル、−(C
2〜C
5)アルキニル、−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3、−(C
1〜C
6)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されている);
(c)−(C
3〜C
8)シクロアルキル、((C
3〜C
8)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−CONH
2、もしくは(C
1〜C
6)アルキル−CONH−
から選択されるか、または
(d)R
5およびR
6は、これらが結合している窒素原子と一緒になって(4から8員の)複素環を形成し、
R
7は、水素、−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−(C
4〜C
12)シクロアルケニル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、および((C
4〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−からなる群から選択され、
R
8は、H、−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−(C
3〜C
12)シクロアルケニル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、((C
3〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−C(=O)(C
1〜C
6)アルキルまたはSO
2(C
1〜C
6)アルキルから選択され、
各R
9は、独立して−OH、ハロ、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
10)アルケニル、−(C
2〜C
10)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−CHO、−C(O)OH、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、CH
2(ハロ)、または−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3から選択され、
mは、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
nは、0、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
sは、1、2、3、4、5、または6の整数である)
ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物
(ただし、R
1、R
2a、R
2bがすべてメチルであり、R
4がOHまたはメトキシである場合、Z−G−R
3はOHではないものとする)を含む。
【0054】
一実施形態において、本発明は、式Iの化合物:
【0055】
【化13】
(式中、
R
1は、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
10)アルケニル、−(C
2〜C
10)アルキニル、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、(C
3〜C
12)シクロアルキル−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
3〜C
12)シクロアルケニル、(C
3〜C
12)シクロアルケニル−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(OCH
2CH
2)
s−O−(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、(C
1〜C
10)アルコキシ、C(ハロ)
3、CH(ハロ)
2、CH
2(ハロ)、C(O)R
5、−C(O)O−(C
1〜C
10)アルキル、および−(CH
2)
n−N(R
6)
2からなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されており、
R
2aおよびR
2bは、それぞれ独立して、
(a)−H、または
(b)−(C
1〜C
5)アルキル、−(C
2〜C
5)アルケニル、もしくは−(C
2〜C
5)アルキニル
から選択され、
Zは、結合および1もしくは2つの−(C
1〜C
6)アルキルで場合によって置換されている−(CH
2)
m−からなる群から選択され、
Gは、
a)結合、−(C
1〜C
6)アルキレン、−(C
2〜C
6)アルケニレン;
b)O、−OCO−、−C(=O);
c)NR
8;
d)S、SO、およびSO
2;
からなる群から選択され、
R
3は、水素、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
12)アルケニル、−C(=O)、C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
2〜C
12)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(OCH
2CH
2)
s−O(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、−NH
2、−NH(C
1〜C
6)アルキル、CN、−CONR
5R
6、−(C
1〜C
6)アルキル−CO−NR
5R
6、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−CO−OR
7、−(C
1〜C
6)アルコキシ−COOR
7、−CO−(CH
2)
n−COOR
7、−CO−(CH
2)
n−CO−NR
5R
6、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
4〜C
12)シクロアルケニル、((C
4〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
6〜C
14)ビシクロアルキル、((C
6〜C
14)ビシクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
8〜C
20)トリシクロアルキル、((C
8〜C
20)トリシクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
7〜C
14)ビシクロアルケニル、((C
7〜C
14)ビシクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
8〜C
20)トリシクロアルケニル、((C
8〜C
20)トリシクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)二環式環系、((7から12員の)二環式環系)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)二環式アリール、((7から12員の)二環式アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、フェニル、ベンジルおよびナフチルからなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、−OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−(C
1〜C
6)アルキル、ハロ(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、ヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル−、ジヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
1〜C
6)アルコキシ、((C
1〜C
6)アルコキシ)CO(C
1〜C
6)アルコキシ−、フェニル、ベンジル、−NH
2、−NH(C
1〜C
6)アルキル、−(C
1〜C
6)アルキル−NH(C
1〜C
6)アルキル−R
14、−CN、−SH、−OR
4、−CONR
5R
6、−(C
1〜C
6アルキル)−CO−NR
5R
6、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−CO−OR
7、−(C
1〜C
6)アルコキシ−COOR
7、−(OCH
2CH
2)
s−O(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、((C
1〜C
6)アルキル)スルホニル(C
1〜C
6)アルキル−、−NH−SO
2(C
1〜C
6)アルキル、−N(SO
2(C
1〜C
6)アルキル)
2、−C(=NH)NH
2、−NH−CO−(C
1〜C
6)アルキル、−NH−CO−NH
2、−NH−C(=O)−NH−(C
1〜C
6)アルキル、−NH−C(=O)−(6から14員の)アリール、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−(6から14員の)アリール、−NH−(C
1〜C
6)アルキル−CO−OR
7、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−CO−OR
7、−NH−C(=O)−CH(NH
2)−(C
1〜C
6)アルキル−CO−OR
7、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、−(C
1〜C
6)アルコキシC(O)NR
5R
6、−NH−(C
1〜C
6)アルキルC(O)−NR
5R
6、−C(O)NH−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−からなる群から独立して選択される1、2、または3つの置換基で場合によって置換されており、
R
4は、
(a)−H、−OH、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、COOH、もしくはCONH
2;または
(b)−(C
1〜C
5)アルキル、−(C
2〜C
5)アルケニル、−(C
2〜C
5)アルキニル、−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3、もしくは−(C
1〜C
5)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されている)
から選択され、
R
5およびR
6は、それぞれ独立して、
(a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ);
(b)−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
5)アルケニル、−(C
2〜C
5)アルキニル、−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3、−(C
1〜C
6)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されている);
(c)−(C
3〜C
8)シクロアルキル、((C
3〜C
8)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−CONH
2、もしくは(C
1〜C
6)アルキル−CONH−
から選択され、または
(d)R
5およびR
6は、これらが結合している窒素原子と一緒になって(4から8員の)複素環を形成し、
R
7は、水素、−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−(C
4〜C
12)シクロアルケニル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、および((C
4〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−からなる群から選択され、
R
8は、H、−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−(C
3〜C
12)シクロアルケニル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、((C
3〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−C(=O)(C
1〜C
6)アルキルまたはSO
2(C
1〜C
6)アルキルから選択され、
各R
9は、独立して−OH、ハロ、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
10)アルケニル、−(C
2〜C
10)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−CHO、−C(O)OH、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、CH
2(ハロ)、または−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3から選択され、
mは、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
nは、0、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
sは、1、2、3、4、5、または6の整数である)
ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物
(ただし、R
1、R
2a、R
2bがすべてメチルであり、R
4がOHまたはメトキシである場合、Z−G−R
3はOHではないものとする)を包含する。
【0056】
特定の実施形態において、本発明は、式IAの新規の化合物:
【0057】
【化14】
(式中、R
1、R
2a、R
2b、R
3、R
4、Z、およびGは、式Iに対して上で定義された通りである)を提供する。
【0058】
特定の実施形態において、本発明は、式IBの新規の化合物:
【0059】
【化15】
(式中、R
1、R
2a、R
2b、R
3、R
4、Z、およびGは、式Iに対して上で定義された通りである)を提供する。
【0060】
特定の実施形態において、本発明は、式ICの新規の化合物:
【0061】
【化16】
(式中、R
1、R
2a、R
2b、R
3、R
4、Z、およびGは、式Iに対して上で定義された通りである)を提供する。
【0062】
特定の実施形態において、本発明は、式IDの新規の化合物:
【0063】
【化17】
(式中、R
1、R
2a、R
2b、R
3、R
4、Z、およびGは、式Iに対して上で定義された通りである)を提供する。
【0065】
【化18】
(式中、
R
1は、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
10)アルケニル、−(C
2〜C
10)アルキニル、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、(C
3〜C
12)シクロアルキル−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
3〜C
12)シクロアルケニル、(C
3〜C
12)シクロアルケニル−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(OCH
2CH
2)
s−O−(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、(C
1〜C
10)アルコキシ、C(ハロ)
3、CH(ハロ)
2、CH
2(ハロ)、C(O)R
5、−C(O)O−(C
1〜C
10)アルキル、および−(CH
2)
n−N(R
6)
2からなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されており、
R
2aおよびR
2bは、それぞれ独立して、
(a)−H、または
(b)−(C
1〜C
5)アルキル、−(C
2〜C
5)アルケニル、もしくは−(C
2〜C
5)アルキニル
から選択され、
Zは、存在しないか、または、1もしくは2つの独立して選択される−(C
1〜C
6)アルキルで場合によって置換されている−(CH
2)
m−であり、
Gは、
a)結合、−(C
1〜C
6)アルキレン、−(C
2〜C
6)アルケニレン;
b)O、−OCO−、−C(=O);
c)NR
8;
d)S、SO、およびSO
2;
からなる群から選択され、
R
3は、水素、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
12)アルケニル、−C(=O)、C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−、−C(=O)−(6から14員の)アリール、−C(=O)−(5から12員の)ヘテロアリール、−(C
2〜C
12)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(OCH
2CH
2)
s−O(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、−NH
2、−NH(C
1〜C
6)アルキル、CN、−CONR
5R
6、−(C
1〜C
6)アルキル−CONR
5R
6、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルコキシ−COOR
7、−C(=O)−(CH
2)
n−COOR
7、−C(=O)−(CH
2)
n−CONR
5R
6、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
4〜C
12)シクロアルケニル、((C
4〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
6〜C
14)ビシクロアルキル、((C
6〜C
14)ビシクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
8〜C
20)トリシクロアルキル、((C
8〜C
20)トリシクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
7〜C
14)ビシクロアルケニル、((C
7〜C
14)ビシクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
8〜C
20)トリシクロアルケニル、((C
8〜C
20)トリシクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)二環式環系、((7から12員の)二環式環系)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)二環式アリール、((7から12員の)二環式アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、フェニル、ベンジルおよびナフチルからなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、−OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−(C
1〜C
6)アルキル、ハロ(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、ヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル−、ジヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
1〜C
6)アルコキシ、((C
1〜C
6)アルコキシ)−C(=O)−(C
1〜C
6)アルコキシ−、フェニル、ベンジル、−NH
2、−NR
5R
6、−NH(C
1〜C
6)アルキル、−(C
1〜C
6)アルキル−NH−(C
1〜C
6)アルキル−R
14、−CN、−SH、−OR
4、−CONR
5R
6、−(C
1〜C
6アルキル)−CONR
5R
6、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルコキシ−COOR
7、−(OCH
2CH
2)
s−O(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、((C
1〜C
6)アルキル)スルホニル(C
1〜C
6)アルキル−、−NH−SO
2(C
1〜C
6)アルキル、−N−SO
2(C
1〜C
6)アルキル)
2、−C(=NH)NH
2、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル、−NH−C(=O)−NH
2、−NH−C(=O)−NH−(C
1〜C
6)アルキル、−NH−C(=O)−(6から14員の)アリール、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−(6から14員の)アリール、−NH−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−NH−C(=O)−CH(NH
2)−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、−(C
1〜C
6)アルコキシCONR
5R
6、−NH−(C
1〜C
6)アルキルCONR
5R
6、−CONH−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−からなる群から独立して選択される1、2、または3つの置換基で場合によって置換されており、
R
4は、
(a)−H、−OH、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、COOH、もしくはCONH
2;または
(b)−(C
1〜C
5)アルキル、−(C
2〜C
5)アルケニル、−(C
2〜C
5)アルキニル、−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3、もしくは−(C
1〜C
5)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されている)
から選択され、
R
5およびR
6は、それぞれ独立して、
(a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ);または
(b)−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
5)アルケニル、−(C
2〜C
5)アルキニル、−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3、−(C
1〜C
6)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されている);または
(c)−(C
3〜C
8)シクロアルキル、((C
3〜C
8)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−CONH
2、もしくは(C
1〜C
6)アルキル−CONH−
から選択されるか、または
(h)R
5およびR
6は、これらが結合している窒素原子と一緒になって(4から8員の)複素環を形成し、
R
7は、水素、−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−(C
4〜C
12)シクロアルケニル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、および((C
4〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−からなる群から選択され、
R
8は、H、−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−(C
3〜C
12)シクロアルケニル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、((C
3〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキルまたはSO
2−(C
1〜C
6)アルキルから選択され、
各R
9は、独立して−OH、ハロ、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
10)アルケニル、−(C
2〜C
10)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−CHO、−COOH、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、CH
2(ハロ)、または−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3から選択され、
各R
14は、独立して−COOR
7、−(C
1−C
6)アルキル−COOR
7、−C(=O)−(C
1−C
6)アルキル−COOR
7、−(C
1−C
6)アルキル−C(=O)−(C
1−C
6)アルキル−COOR
7、CONH
2および−(C
1−C
6)アルキル−CONHからなる群から選択され、
mは、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
nは、0、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
sは、1、2、3、4、5、または6の整数である)
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物
(ただし、R
1、R
2a、R
2bがすべてメチルであり、R
4がOHまたはメトキシである場合、Z−G−R
3はOHではないものとする)を提供する。
【0066】
特定の実施形態において、本発明は、式IAの新規の化合物:
【0067】
【化19】
(式中、R
1、R
2a、R
2b、R
3、R
4、Z、およびGは、式I’に対して上で定義された通りである)を提供する。
【0068】
特定の実施形態において、本発明は、式IBの新規の化合物:
【0069】
【化20】
(式中、R
1、R
2a、R
2b、R
3、R
4、Z、およびGは、式I’に対して上で定義された通りである)を提供する。
【0070】
特定の実施形態において、本発明は、式ICの新規の化合物:
【0071】
【化21】
(式中、R
1、R
2a、R
2b、R
3、R
4、Z、およびGは、式I’に対して上で定義された通りである)を提供する。
【0072】
特定の実施形態において、本発明は、式IDの新規の化合物:
【0073】
【化22】
(式中、R
1、R
2a、R
2b、R
3、R
4、Z、およびGは、式I’に対して上で定義された通りである)を提供する。
【0074】
一実施形態において、本発明は、式I.1の新規の化合物:
【0075】
【化23】
(式中、
R
1は、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
10)アルケニル、−(C
2〜C
10)アルキニル、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、(C
3〜C
12)シクロアルキル−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
3〜C
12)シクロアルケニル、(C
3〜C
12)シクロアルケニル−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(OCH
2CH
2)
s−O−(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、(C
1〜C
10)アルコキシ、C(ハロ)
3、CH(ハロ)
2、CH
2(ハロ)、C(O)R
5、−C(O)O−(C
1〜C
10)アルキル、および−(CH
2)
n−N(R
6)
2からなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されており、
R
2aおよびR
2bは、それぞれ独立して、
(a)−H、または
(b)−(C
1〜C
5)アルキル、−(C
2〜C
5)アルケニル、もしくは−(C
2〜C
5)アルキニル
から選択され、
Zは、存在しないか、または、1もしくは2つの独立して選択される−(C
1〜C
6)アルキルで場合によって置換されている−(CH
2)
m−であり、
Gは、
a)結合、−(C
1〜C
6)アルキレン、−(C
2〜C
6)アルケニレン;または
b)O、−OCO−、−C(=O);または
c)NR
8;または
d)S、SO、およびSO
2;
からなる群から選択され、
R
3は、水素、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
12)アルケニル、−C(=O)、C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−、−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル、−C(=O)−(6から14員の)アリール、−C(=O)−(5から12員の)ヘテロアリール、−(C
2〜C
12)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(OCH
2CH
2)
s−O(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、−NH
2、−NH(C
1〜C
6)アルキル、CN、−CONR
5R
6、−(C
1〜C
6)アルキル−CONR
5R
6、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルコキシ−COOR
7、−C(=O)−(CH
2)
n−COOR
7、−C(=O)−(CH
2)
n−CONR
5R
6、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
4〜C
12)シクロアルケニル、((C
4〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
6〜C
14)ビシクロアルキル、((C
6〜C
14)ビシクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
8〜C
20)トリシクロアルキル、((C
8〜C
20)トリシクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
7〜C
14)ビシクロアルケニル、((C
7〜C
14)ビシクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
8〜C
20)トリシクロアルケニル、((C
8〜C
20)トリシクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)二環式環系、((7から12員の)二環式環系)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)二環式アリール、((7から12員の)二環式アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、フェニル、ベンジルおよびナフチルからなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、−OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−(C
1〜C
6)アルキル、ハロ(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、ヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル−、ジヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
1〜C
6)アルコキシ、((C
1〜C
6)アルコキシ)−C(=O)−(C
1〜C
6)アルコキシ−、フェニル、ベンジル、−NH
2、−NR
5R
6、−NH(C
1〜C
6)アルキル、−(C
1〜C
6)アルキル−NH(C
1〜C
6)アルキル−R
14、−CN、−SH、−OR
4、−CONR
5R
6、−(C
1〜C
6アルキル)−C(=O)−NR
5R
6、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルコキシ−COOR
7、−(OCH
2CH
2)
s−O(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、((C
1〜C
6)アルキル)スルホニル(C
1〜C
6)アルキル−、−NH−SO
2(C
1〜C
6)アルキル、−N−(SO
2−(C
1〜C
6)アルキル)
2、−C(=NH)−NH
2、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル、−NH−C(=O)−NH
2、−NH−C(=O)−NH−(C
1〜C
6)アルキル、−NH−C(=O)−(6から14員の)アリール、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−(6から14員の)アリール、−NH−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−NH−C(=O)−CH(NH
2)−(C
1〜C
6)アルキル−C(=O)−OR
7、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、−(C
1〜C
6)アルコキシC(O)NR
5R
6、−NH−(C
1〜C
6)アルキルC(O)−NR
5R
6、−C(O)NH−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−からなる群から独立して選択される1、2、または3つの置換基で場合によって置換されており、
R
4は、
(a)−H、−OH、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、COOH、もしくはCONH
2;または
(b)−(C
1〜C
5)アルキル、−(C
2〜C
5)アルケニル、−(C
2〜C
5)アルキニル、−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3、もしくは−(C
1〜C
5)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されている)
から選択され、
R
5およびR
6は、それぞれ独立して、
(a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ);または
(b)−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
5)アルケニル、−(C
2〜C
5)アルキニル、−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3、−(C
1〜C
6)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されている);または
(c)−(C
3〜C
8)シクロアルキル、((C
3〜C
8)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−CONH
2、もしくは(C
1〜C
6)アルキル−CONH−
から選択されるか、または
(d)R
5およびR
6は、これらが結合している窒素原子と一緒になって(4から8員の)複素環を形成し、
R
7は、水素、−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−(C
4〜C
12)シクロアルケニル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、および((C
4〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−からなる群から選択され、
R
8は、H、−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−(C
3〜C
12)シクロアルケニル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、((C
3〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−C(=O)(C
1〜C
6)アルキルまたはSO
2(C
1〜C
6)アルキルから選択され、
各R
9は、独立して−OH、ハロ、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
10)アルケニル、−(C
2〜C
10)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−CHO、−C(O)OH、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、CH
2(ハロ)、または−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3から選択され、
各R
14は、独立して−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、CONH
2および−(C
1〜C
6)アルキル−CONHからなる群から選択され、
mは、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
nは、0、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
sは、1、2、3、4、5、または6の整数である)
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物
((i)ただし、R
1、R
2a、R
2bがすべてメチルであり、R
4がOHまたはメトキシである場合、Z−G−R
3はOHではないものとする)を提供する。
【0076】
さらなる実施形態において、本発明は、式I.2の新規の化合物:
【0077】
【化24】
(式中、
R
1は、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
10)アルケニル、−(C
2〜C
10)アルキニル、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、(C
3〜C
12)シクロアルキル−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
3〜C
12)シクロアルケニル、(C
3〜C
12)シクロアルケニル−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(OCH
2CH
2)
s−O−(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、(C
1〜C
10)アルコキシ、C(ハロ)
3、CH(ハロ)
2、CH
2(ハロ)、C(O)R
5、−C(O)O−(C
1〜C
10)アルキル、および−(CH
2)
n−N(R
6)
2からなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されており、
R
2aおよびR
2bは、それぞれ独立して、
(a)−H、または
(b)−(C
1〜C
5)アルキル、−(C
2〜C
5)アルケニル、もしくは−(C
2〜C
5)アルキニル
から選択され、
Zは、存在しないか、または、1もしくは2つの独立して選択される−(C
1〜C
6)アルキルで場合によって置換されている−(CH
2)
m−であり、
Gは、
(a)結合、−(C
1〜C
6)アルキレン、−(C
2〜C
6)アルケニレン;
(b)O、−OCO−、−C(=O);
(c)NR
8;
(d)S、SO、およびSO
2;
からなる群から選択され、
R
3は、水素、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
12)アルケニル、−C(=O)、C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
2〜C
12)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(OCH
2CH
2)
s−O(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、−NH
2、−NH(C
1〜C
6)アルキル、CN、−CONR
5R
6、−(C
1〜C
6)アルキル−CO−NR
5R
6、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−CO−OR
7、−(C
1〜C
6)アルコキシ−COOR
7、−CO−(CH
2)
n−COOR
7、−CO−(CH
2)
n−CO−NR
5R
6、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
4〜C
12)シクロアルケニル、((C
4〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
6〜C
14)ビシクロアルキル、((C
6〜C
14)ビシクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
8〜C
20)トリシクロアルキル、((C
8〜C
20)トリシクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
7〜C
14)ビシクロアルケニル、((C
7〜C
14)ビシクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
8〜C
20)トリシクロアルケニル、((C
8〜C
20)トリシクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)二環式環系、((7から12員の)二環式環系)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)二環式アリール、((7から12員の)二環式アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、フェニル、ベンジルおよびナフチルからなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、−OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−(C
1〜C
6)アルキル、ハロ(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、ヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル−、ジヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
1〜C
6)アルコキシ、((C
1〜C
6)アルコキシ)CO(C
1〜C
6)アルコキシ−、フェニル、ベンジル、−NH
2、−NH(C
1〜C
6)アルキル、−(C
1〜C
6)アルキル−NH(C
1〜C
6)アルキル−R
14、−CN、−SH、−OR
4、−CONR
5R
6、−(C
1〜C
6アルキル)−CO−NR
5R
6、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−CO−OR
7、−(C
1〜C
6)アルコキシ−COOR
7、−(OCH
2CH
2)
s−O(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、((C
1〜C
6)アルキル)スルホニル(C
1〜C
6)アルキル−、−NH−SO
2(C
1〜C
6)アルキル、−N(SO
2(C
1〜C
6)アルキル)
2、−C(=NH)NH
2、−NH−CO−(C
1〜C
6)アルキル、−NH−CO−NH
2、−NH−C(=O)−NH−(C
1〜C
6)アルキル、−NH−C(=O)−(6から14員の)アリール、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−(6から14員の)アリール、−NH−(C
1〜C
6)アルキル−CO−OR
7、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−CO−OR
7、−NH−C(=O)−CH(NH
2)−(C
1〜C
6)アルキル−CO−OR
7、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、−(C
1〜C
6)アルコキシC(O)NR
5R
6、−NH−(C
1〜C
6)アルキルC(O)−NR
5R
6、−C(O)NH−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−からなる群から独立して選択される1、2、または3つの置換基で場合によって置換されており、
R
4は、
(a)−H、−OH、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、COOH、もしくはCONH
2;または
(b)−(C
1〜C
5)アルキル、−(C
2〜C
5)アルケニル、−(C
2〜C
5)アルキニル、−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3、もしくは−(C
1〜C
5)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されている)
から選択され、
R
5およびR
6は、それぞれ独立して、
(a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ);
(b)−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
5)アルケニル、−(C
2〜C
5)アルキニル、−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3、−(C
1〜C
6)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されている);
(c)−(C
3〜C
8)シクロアルキル、((C
3〜C
8)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−CONH
2、もしくは(C
1〜C
6)アルキル−CONH−
から選択されるか、または
(d)R
5およびR
6は、これらが結合している窒素原子と一緒になって(4から8員の)複素環を形成し、
R
7は、水素、−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−(C
4〜C
12)シクロアルケニル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、および((C
4〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−からなる群から選択され、
R
8は、H、−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−(C
3〜C
12)シクロアルケニル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、((C
3〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−C(=O)(C
1〜C
6)アルキルまたはSO
2(C
1〜C
6)アルキルから選択され、
各R
9は、独立して−OH、ハロ、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
10)アルケニル、−(C
2〜C
10)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−CHO、−C(O)OH、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、CH
2(ハロ)、または−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3から選択され、
各R
14は、独立して−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、CONH
2、および−(C
1〜C
6)アルキル−CONHからなる群から選択され、
mは、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
nは、0、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
sは、1、2、3、4、5、または6の整数である)
ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物
((i)ただし、R
1、R
2a、R
2bがすべてメチルであり、R
4がOHまたはメトキシである場合、Z−G−R
3はOHではないものとする)を提供する。
【0078】
別の実施形態において、本発明は、式I.3の新規の化合物:
【0079】
【化25】
(式中、
R
1は、−(C
2〜C
10)アルケニル、−(C
2〜C
10)アルキニル、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、(C
3〜C
12)シクロアルキル−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
3〜C
12)シクロアルケニル、(C
3〜C
12)シクロアルケニル−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(OCH
2CH
2)
s−O−(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、(C
1〜C
10)アルコキシ、C(ハロ)
3、CH(ハロ)
2、CH
2(ハロ)、C(O)R
5、−C(O)O−(C
1〜C
10)アルキル、および−(CH
2)
n−N(R
6)
2からなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されており、
R
2aおよびR
2bは、それぞれ独立して、
(a)−H、または
(b)−(C
1〜C
5)アルキル
から選択され、
Zは、存在しないか、または、1もしくは2つの独立して選択される−(C
1〜C
6)アルキルで場合によって置換されている−(CH
2)
m−であり、
Gは、
a)結合、−(C
1〜C
6)アルキレン、−(C
2〜C
6)アルケニレン;または
b)O、−OCO−、−C(=O);または
c)NR
8;または
d)S、SO、およびSO
2;
からなる群から選択され、
R
3は、水素、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
12)アルケニル、−C(=O)、C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−、−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル、−C(=O)−(6から14員の)アリール、−C(=O)−(5から12員の)ヘテロアリール、−(C
2〜C
12)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(OCH
2CH
2)
s−O(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、−NH
2、−NH(C
1〜C
6)アルキル、CN、−CONR
5R
6、−(C
1〜C
6)アルキル−CONR
5R
6、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルコキシ−COOR
7、−C(=O)−(CH
2)
n−COOR
7、−C(=O)−(CH
2)
n−CONR
5R
6、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
4〜C
12)シクロアルケニル、((C
4〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
6〜C
14)ビシクロアルキル、((C
6〜C
14)ビシクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
8〜C
20)トリシクロアルキル、((C
8〜C
20)トリシクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
7〜C
14)ビシクロアルケニル、((C
7〜C
14)ビシクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
8〜C
20)トリシクロアルケニル、((C
8〜C
20)トリシクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)二環式環系、((7から12員の)二環式環系)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)二環式アリール、((7から12員の)二環式アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、フェニル、ベンジルおよびナフチルからなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、−OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−(C
1〜C
6)アルキル、ハロ(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、ヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル−、ジヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
1〜C
6)アルコキシ、((C
1〜C
6)アルコキシ)−C(=O)−(C
1〜C
6)アルコキシ−、フェニル、ベンジル、−NH
2、−NR
5R
6、−NH(C
1〜C
6)アルキル、−(C
1〜C
6)アルキル−NH(C
1〜C
6)アルキル−R
14、−CN、−SH、−OR
4、−CONR
5R
6、−(C
1〜C
6アルキル)−C(=O)−NR
5R
6、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルコキシ−COOR
7、−(OCH
2CH
2)
s−O(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、((C
1〜C
6)アルキル)スルホニル(C
1〜C
6)アルキル−、−NH−SO
2(C
1〜C
6)アルキル、−N−(SO
2−(C
1〜C
6)アルキル)
2、−C(=NH)−NH
2、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル、−NH−C(=O)−NH
2、−NH−C(=O)−NH−(C
1〜C
6)アルキル、−NH−C(=O)−(6から14員の)アリール、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−(6から14員の)アリール、−NH−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−NH−C(=O)−CH(NH
2)−(C
1〜C
6)アルキル−C(=O)−OR
7、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、−(C
1〜C
6)アルコキシC(O)NR
5R
6、−NH−(C
1〜C
6)アルキルC(O)−NR
5R
6、−C(O)NH−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−からなる群から独立して選択される1、2、または3つの置換基で場合によって置換されており、
R
4は、
(a)−H、または
(b)(C
1〜C
5)アルコキシ(これはそれぞれ、1、2、または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されている)
から選択され、
R
5およびR
6は、それぞれ独立して、
(a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ);または
(b)−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
5)アルケニル、−(C
2〜C
5)アルキニル、−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3、−(C
1〜C
6)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されている);または
(c)−(C
3〜C
8)シクロアルキル、((C
3〜C
8)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−CONH
2、もしくは(C
1〜C
6)アルキル−CONH−
から選択されるか、または
(d)R
5およびR
6は、これらが結合している窒素原子と一緒になって(4から8員の)複素環を形成し、
R
7は、水素、−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−(C
4〜C
12)シクロアルケニル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、および((C
4〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−からなる群から選択され、
R
8は、H、−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−(C
3〜C
12)シクロアルケニル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、((C
3〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−C(=O)(C
1〜C
6)アルキルまたはSO
2(C
1〜C
6)アルキルから選択され、
各R
9は、独立して−OH、ハロ、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
10)アルケニル、−(C
2〜C
10)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−CHO、−C(O)OH、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、CH
2(ハロ)、または−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3から選択され、
各R
14は、独立して−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、CONH
2、および−(C
1〜C
6)アルキル−CONHからなる群から選択され、
mは、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
nは、0、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
sは、1、2、3、4、5、または6の整数である)
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物
((i)ただし、R
1、R
2a、R
2bがすべてメチルであり、R
4がOHまたはメトキシである場合、Z−G−R
3はOHではないものとする)を提供する。
【0080】
別の実施形態において、本発明は、式I.4の新規の化合物:
【0081】
【化26】
(式中、
R
1は、(C
3〜C
12)シクロアルケニル−(C
1〜C
6)アルキル−からなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されており、
R
2aおよびR
2bは、それぞれ独立して、
−(C
1〜C
5)アルキル
から選択され、
Zは、存在しないか、または、1もしくは2つの独立して選択される−(C
1〜C
6)アルキルで場合によって置換されている−(CH
2)
m−であり、
Gは、
a)結合、−(C
1〜C
6)アルキレン、−(C
2〜C
6)アルケニレン;または
b)O、−OCO−、−C(=O);または
c)NR
8;または
d)S、SO、およびSO
2;
からなる群から選択され、
R
3は、水素、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
12)アルケニル、−C(=O)、C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−、−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル、−C(=O)−(6から14員の)アリール、−C(=O)−(5から12員の)ヘテロアリール、−(C
2〜C
12)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(OCH
2CH
2)
s−O(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、−NH
2、−NH(C
1〜C
6)アルキル、CN、−CONR
5R
6、−(C
1〜C
6)アルキル−CONR
5R
6、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルコキシ−COOR
7、−C(=O)−(CH
2)
n−COOR
7、−C(=O)−(CH
2)
n−CONR
5R
6、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
4〜C
12)シクロアルケニル、((C
4〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
6〜C
14)ビシクロアルキル、((C
6〜C
14)ビシクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
8〜C
20)トリシクロアルキル、((C
8〜C
20)トリシクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
7〜C
14)ビシクロアルケニル、((C
7〜C
14)ビシクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
8〜C
20)トリシクロアルケニル、((C
8〜C
20)トリシクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)二環式環系、((7から12員の)二環式環系)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)二環式アリール、((7から12員の)二環式アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、フェニル、ベンジルおよびナフチルからなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、−OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−(C
1〜C
6)アルキル、ハロ(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、ヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル−、ジヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
1〜C
6)アルコキシ、((C
1〜C
6)アルコキシ)−C(=O)−(C
1〜C
6)アルコキシ−、フェニル、ベンジル、−NH
2、−NR
5R
6、−NH(C
1〜C
6)アルキル、−(C
1〜C
6)アルキル−NH(C
1〜C
6)アルキル−R
14、−CN、−SH、−OR
4、−CONR
5R
6、−(C
1〜C
6アルキル)−C(=O)−NR
5R
6、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルコキシ−COOR
7、−(OCH
2CH
2)
s−O(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2CH
2O)
s−(C
1〜C
6)アルキル、((C
1〜C
6)アルキル)スルホニル(C
1〜C
6)アルキル−、−NH−SO
2(C
1〜C
6)アルキル、−N−(SO
2−(C
1〜C
6)アルキル)
2、−C(=NH)−NH
2、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル、−NH−C(=O)−NH
2、−NH−C(=O)−NH−(C
1〜C
6)アルキル、−NH−C(=O)−(6から14員の)アリール、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−(6から14員の)アリール、−NH−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−NH−C(=O)−CH(NH
2)−(C
1〜C
6)アルキル−C(=O)−OR
7、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、−(C
1〜C
6)アルコキシC(O)NR
5R
6、−NH−(C
1〜C
6)アルキルC(O)−NR
5R
6、−C(O)NH−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−からなる群から独立して選択される1、2、または3つの置換基で場合によって置換されており、
R
4は、−OHまたは−OCH
3から選択され、
R
5およびR
6は、それぞれ独立して、
(a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ);または
(b)−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
5)アルケニル、−(C
2〜C
5)アルキニル、−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3、−(C
1〜C
6)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの、独立して選択されるR
9基で場合によって置換されている);または
(c)−(C
3〜C
8)シクロアルキル、((C
3〜C
8)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−CONH
2、もしくは(C
1〜C
6)アルキル−CONH−
から選択されるか、または
(d)R
5およびR
6は、これらが結合している窒素原子と一緒になって(4から8員の)複素環を形成し、
R
7は、水素、−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−(C
4〜C
12)シクロアルケニル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、および((C
4〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−からなる群から選択され、
R
8は、H、−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−(C
3〜C
12)シクロアルケニル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、((C
3〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−C(=O)(C
1〜C
6)アルキルまたはSO
2(C
1〜C
6)アルキルから選択され、
各R
9は、独立して−OH、ハロ、−(C
1〜C
10)アルキル、−(C
2〜C
10)アルケニル、−(C
2〜C
10)アルキニル、−(C
1〜C
10)アルコキシ、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−CHO、−C(O)OH、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、CH
2(ハロ)、または−(CH
2)
n−O−(CH
2)
n−CH
3から選択され、
各R
14は、独立して−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、CONH
2、および−(C
1〜C
6)アルキル−CONHからなる群から選択され、
mは、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
nは、0、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
sは、1、2、3、4、5、または6の整数である)
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物
((i)ただし、R
1、R
2a、R
2bがすべてメチルであり、R
4がOHまたはメトキシである場合、Z−G−R
3はOHではないものとする)を提供する。
【0082】
別の実施形態において、本発明は、式I.1、I.2、I.3およびI.4の化合物を提供し、以下の:
(ii)ただし、Zが存在せず、Gが−Oとして選択される場合、R
3は、H、(C
1〜C
10)アルキル、CH
2CH
2O−(C
1〜C
6)アルキル)、(C
2〜C
12)アルケニル、(C
2〜C
12)アルキニル、(6から14員の)アリール−(C
1〜C
6)アルキル、(7から12員の)二環式環系−(C
1〜C
6)アルキル、または(7から12員の)二環式アリール−(C
1〜C
6)アルキルではないものとし、
(iii)ただし、Zが存在せず、Gが結合として選択される場合、R
3は、−(C
1〜C
10)アルコキシ、またはOCH
2CH
2−O(C
1〜C
6)アルキルではないものとし、
(iv)ただし、Zが存在せず、Gが−Oとして選択される場合、R
3は、C(=O)、(C=O)−(C
1〜C
6)アルキルまたは(C=O)−(6から14員のアリール)ではないものとし、
(v)ただし、Zが存在せず、Gが結合として選択される場合、R
3はHまたはフェニルではないものとし、
(vi)ただし、Z−G−R
3が非置換の(C
1〜C
6)アルキルではないものとする
化合物は除外される。
【0083】
上記に提示した式のうちのいずれに関しても、一実施形態において、Zは存在しない。
【0084】
別の実施形態において、Zはメチレンである。
【0085】
別の実施形態において、Zはエチレンである。
【0086】
別の実施形態において、Zはプロピレンである。
【0087】
一実施形態において、Gは−(C
1〜C
6)アルキレンである。
【0088】
別の実施形態において、Gはメチレンである。
【0089】
別の実施形態において、Gはエチレンである。
【0090】
別の実施形態において、Gはプロピレンである。
【0091】
一実施形態において、Gは−(C
2〜C
6)アルケニレンである。
【0092】
別の実施形態において、Gはエテニレンである。
【0093】
別の実施形態において、Gはプロペニレンである。
【0094】
別の実施形態において、Gは−C(=O)である。
【0095】
別の実施形態において、GはNR
8である。
【0096】
別の実施形態において、R
8はHである。
【0097】
別の実施形態において、R
8は−(C
1〜C
6)アルキルである。
【0098】
別の実施形態において、R
8は−(C
1〜C
10)アルコキシである。
【0099】
別の実施形態において、R
8は−(C
3〜C
12)シクロアルキルである。
【0100】
別の実施形態において、R
8は(C
3〜C
12)シクロアルキル−(C
1〜C
6)アルキル−である。
【0101】
一実施形態において、R
3はNH
2である。
【0102】
一実施形態において、R
3は−CONR
5R
6である。
【0103】
別の実施形態において、R
3は−(C
1〜C
6)アルキル−CONR
5R
6である。
【0104】
別の実施形態において、R
3は−C(=O)である。
【0105】
別の実施形態において、R
3は−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキルである。
【0106】
別の実施形態において、R
3はCOOR
7である。
【0107】
別の実施形態において、R
7はHである。
【0108】
別の実施形態において、R
7は−(C
1〜C
6)アルキルである。
【0109】
別の実施形態において、R
3はa−(6から14員の)アリールである。
【0110】
別の実施形態において、R
3は((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−である。
【0111】
別の実施形態において、R
3はベンジルである。
【0112】
別の実施形態において、R
3はフェニルである。
【0113】
別の実施形態において、R
3は−C(=O)−(6から14員の)アリールである。
【0114】
別の実施形態において、R
3はa−(3から12員の)複素環である。
【0115】
別の実施形態において、R
3は((3から12員の)複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−である。
【0116】
別の実施形態において、R
3は−(5から12員の)ヘテロアリールである。
【0117】
別の実施形態において、R
3は((5から12員の)ヘテロアリール)−(C
1〜C
6)アルキル−である。
【0118】
別の実施形態において、R
3は−C(=O)−(5から12員の)ヘテロアリールである。
【0119】
別の実施形態において、R
3は−(C
1〜C
10)アルコキシである。
【0120】
一実施形態において、R
3は−COOR
7で置換されている。
【0121】
別の実施形態において、R
3は−NR
5R
6で置換されている。
【0122】
別の実施形態において、R
3はフェニルで置換されている。
【0123】
別の実施形態において、R
3はベンジルで置換されている。
【0124】
別の実施形態において、R
3は−NH−C(=O)−(6から14員の)アリールで置換されている。
【0125】
別の実施形態において、R
3は−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−(6から14員の)アリールで置換されている。
【0126】
別の実施形態において、R
3は−C(=O)で置換されている。
【0127】
別の実施形態において、R
3は−OHで置換されている。
【0128】
別の実施形態において、R
3はヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル−で置換されている。
【0129】
別の実施形態において、R
3はジヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル−で置換されている。
【0130】
別の実施形態において、R3は−NR
5R
6で置換されている。
【0131】
一実施形態において、R
1は−(C
1〜C
10)アルキルである。
【0132】
別の実施形態において、R
1は−(C
3〜C
12)シクロアルキルである。
【0133】
別の実施形態において、R
1は((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−である。
【0134】
別の実施形態において、R
1は−(6から14員の)アリールである。
【0135】
別の実施形態において、R
1は((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−である。
【0136】
一実施形態において、R
4はOHである。
【0137】
別の実施形態において、R
4は−(C
1〜C
5)アルコキシである。
【0138】
別の実施形態において、R
4は−(C
1〜C
5)アルキルである。
【0139】
別の実施形態において、R
4はCOOHである。
【0140】
一実施形態において、Z−G−R
3は−(CH
2)
3−COOHである。
【0141】
別の実施形態において、Z−G−R
3は−(CH
2)
3−CONH
2である。
【0142】
別の実施形態において、Z−G−R
3は−(CH
2)
3−O−(5から12員の)ヘテロアリール−COOR
7である。
【0143】
別の実施形態において、Z−G−R
3は−(CH
2)
3−CONR
5R
6である。
【0144】
別の実施形態において、Z−G−R
3は−(CH
2)
3−C(=O)−NH−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7である。
【0145】
別の実施形態において、Z−G−R
3はジヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキルである。
【0146】
別の実施形態において、Z−G−R
3は−(CH
2)
3−C(=O)−NH−(C
1〜C
6)アルキル−C(=O)である。
【0147】
別の実施形態において、Z−G−R
3は−(CH
2)
2−((6から14員の)アリール)−COOR
7である。
【0148】
別の実施形態において、Z−G−R
3は−(CH
2)
2−NH−C(=O)−((6から14員の)アリール)である。
【0149】
別の実施形態において、Z−G−R
3は−(CH
2)
2−NH−C(=O)−((5から12員の)ヘテロアリール)である。
【0150】
別の実施形態において、Z−G−R
3は−(CH
2)
2−NH−C(=O)−((6から14員の)アリール)−COOR
7である。
【0151】
別の実施形態において、Z−G−R
3は−(CH
2)
2−NH−C(=O)−((5から12員の)ヘテロアリール)−COOR
7である。
【0152】
別の実施形態において、Z−G−R
3は−(CH
2)
2−O−((6から14員の)アリール)−COOR
7である。
【0153】
別の実施形態において、R
2aまたはR
2bのうちの少なくとも1つはメチルである。
【0154】
別の実施形態において、R
2aまたはR
2bのうちの一方はメチルであり、他方は存在しない。
【0155】
別の実施形態において、R
4はOH、OMe、またはFである。
【0156】
本発明の特定の化合物は、
(2S)−2−(2−((6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)アセトアミド)プロパンアミド(化合物1);
4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド(化合物2);
4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン酸(化合物3);
4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン酸(化合物4);
2−((6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)酢酸(化合物5);
(2S)−3−((6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)プロパン−1,2−ジオール(化合物6);
(2S)−2−(2−((6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)アセトアミド)プロパンアミド(化合物7);
(E)−メチル4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタ−2−エノエート(化合物8);
4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)−N−イソブチルブタン−1−アミン(化合物9);
(2R)−5−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ペンタン−1,2−ジオール(化合物10);
(2S)−5−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ペンタン−1,2−ジオール(化合物11);
(6S,11R)−6−(4−(ベンジルオキシ)ブチル)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン(化合物12);
4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン−1−オール(化合物13 369);
N−((S)−1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)−4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド(化合物14);
(2R,6S,11S)−3−(シクロプロピルメチル)−6−(3−(フラン−2−イル)プロピル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン(化合物15)
ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグ、および溶媒和物を含む。
【0157】
本発明の特定の化合物はまた、
5−(2−((2R,6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エトキシ)ニコチン酸(化合物16);
4−((2R,6R,11R)−8−ヒドロキシ−3−イソプロピル−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド(化合物17);
4−((2R,6R,11R)−8−ヒドロキシ−3−イソブチル−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド(化合物18);
4−((2R,6R,11R)−3−ベンジル−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド(化合物19);
4−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド(化合物20);
(S)−メチル2−(4−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド)プロパノエート(化合物21);
N−((S)−1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)−4−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド(化合物22);
メチル4−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタノエート(化合物23);
3−((2−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エチル)カルバモイル)安息香酸(化合物24);
4−((2−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エチル)カルバモイル)安息香酸(化合物25);
メチル3−((2−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エチル)カルバモイル)ベンゾエート(化合物26);
4−(2−((2R,6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エトキシ)安息香酸(化合物27);
4−(2−((2R,6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エトキシ)安息香酸(化合物28);
2−((2S,6R,11S)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)酢酸(化合物29);
N−(2−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エチル)−2−(ジメチルアミノ)アセトアミド(化合物30);
2−アミノ−N−(2−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エチル)アセトアミド(化合物31)
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を含む。
【0158】
本明細書で使用する場合、「−(C
1〜C
10)アルキル」という用語は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個の炭素原子を有する直鎖および分枝の非環式飽和炭化水素を指す。代表的な直鎖−(C
1〜C
10)アルキル基として、メチル、−エチル、−n−プロピル、−n−ブチル、−n−ペンチル、−n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニルおよびn−デシルが挙げられる。代表的な分枝の−(C
1〜C
10)アルキル基として、イソプロピル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、3−エチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、5−メチルヘキシル、6−メチルヘプチルなどが挙げられる。
【0159】
本明細書で使用する場合、「−(C
1〜C
6)アルキル」という用語は、1から6個の炭素原子を有する直鎖および分枝の非環式飽和炭化水素を指す。代表的な直鎖−(C
1〜C
6)アルキル基として、メチル、−エチル、−n−プロピル、−n−ブチル、−n−ペンチルおよび−n−ヘキシルが挙げられる。代表的な分枝鎖の−(C
1〜C
6)アルキル基として、イソプロピル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、および1,2−ジメチルプロピル、メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、3−エチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチルなどが挙げられる。
【0160】
本明細書で使用する場合、「−(C
2〜C
12)アルケニル」という用語は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12個の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む、直鎖および分枝の非環式炭化水素を指す。代表的な直鎖および分枝の−(C
2〜C
12)アルケニル基として、−ビニル、アリル、−1−ブテニル、−2−ブテニル、−イソブチルエニル、−1−ペンテニル、−2−ペンテニル、−3−メチル−1−ブテニル、−2−メチル−2−ブテニル、−2,3−ジメチル−2−ブテニル、−1−ヘキセニル、−2−ヘキセニル、3−ヘキセニルなどが挙げられる。
【0161】
本明細書で使用する場合、「−(C
2〜C
10)アルケニル」という用語は、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む、直鎖および分枝の非環式炭化水素を指す。代表的な直鎖および分枝の−(C
2〜C
10)アルケニル基として、−ビニル、アリル、−1−ブテニル、−2−ブテニル、−イソブチルエニル、−1−ペンテニル、−2−ペンテニル、−3−メチル−1−ブテニル、−2−メチル−2−ブテニル、−2,3−ジメチル−2−ブテニル、−1−ヘキセニル、−2−ヘキセニル、3−ヘキセニルなどが挙げられる。
【0162】
本明細書で使用する場合、「−(C
2〜C
6)アルケニル」という用語は、2から6個の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む、直鎖および分枝の非環式炭化水素を指す。代表的な直鎖および分枝の−(C
2〜C
6)アルケニル基として、−ビニル、アリル、−1−ブテニル、−2−ブテニル、−イソブチルエニル、−1−ペンテニル、−2−ペンテニル、−3−メチル−1−ブテニル、−2−メチル−2−ブテニルなどが挙げられる。
【0163】
本明細書で使用する場合、「−(C
2〜C
12)アルキニル」という用語は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12個の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含む、直鎖および分枝の非環式炭化水素を指す。代表的な直鎖および分枝の−(C
2〜C
12)アルキニル基として、−アセチレニル、−プロピニル、−1ブチニル、−2−ブチニル、−1−ペンチニル、−2−ペンチニル、−3−メチル−1−ブチニル、−4−ペンチニル、−1−ヘキシニル、−2−ヘキシニル、−5−ヘキシニルなどが挙げられる。
【0164】
本明細書で使用する場合、「−(C
2〜C
10)アルキニル」という用語は、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含む、直鎖および分枝の非環式炭化水素を指す。代表的な直鎖および分枝の−(C
2〜C
10)アルキニル基として、−アセチレニル、−プロピニル、−1ブチニル、−2−ブチニル、−1−ペンチニル、−2−ペンチニル、−3−メチル−1−ブチニル、−4−ペンチニル、−1−ヘキシニル、−2−ヘキシニル、−5−ヘキシニルなどが挙げられる。
【0165】
本明細書で使用する場合、「−(C
2〜C
6)アルキニル」という用語は、2から6個の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含む、直鎖および分枝の非環式炭化水素を指す。代表的な直鎖および分枝の−(C
2〜C
6)アルキニル基として、−アセチレニル、−プロピニル、−1ブチニル、−2−ブチニル、−1−ペンチニル、−2−ペンチニル、−3−メチル−1−ブチニル、−4−ペンチニルなどが挙げられる。
【0166】
本明細書で使用する場合、「−(C
1〜C
10)アルコキシ」は、1つまたは複数のエーテル基および1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個の炭素原子を有する直鎖または分枝の非環式の炭化水素を意味する。代表的な直鎖および分枝の(C
1〜C
10)アルコキシとして、−メトキシ、−エトキシ、−プロポキシ、−ブチルオキシ、−ペンチルオキシ、−ヘキシルオキシ、−ヘプチルオキシ、−メトキシメチル、−2−メトキシエチル、−5−メトキシペンチル、−3−エトキシブチルなどが挙げられる。
【0167】
本明細書で使用する場合、「−(C
1〜C
6)アルコキシ」は、1つまたは複数のエーテル基および1から6個の炭素原子を有する、直鎖または分枝の非環式の炭化水素を意味する。代表的な直鎖および分枝の(C
1−C
5)アルコキシとして、−メトキシ、−エトキシ、−プロポキシ、−ブチルオキシ、−ペンチルオキシ、−ヘキシルオキシ、−メトキシメチル、−2−メトキシエチル、−5−メトキシペンチル、−3−エトキシブチルなどが挙げられる。
【0168】
本明細書で使用する場合、「−(C
1−C
5)アルコキシ」は、1つまたは複数のエーテル基および1から5個の炭素原子を有する直鎖または分枝の非環式の炭化水素を意味する。代表的な直鎖および分枝の(C
1−C
5)アルコキシとして、−メトキシ、−エトキシ、−プロポキシ、−ブチルオキシ、−ペンチルオキシ、−メトキシメチル、−2−メトキシエチル、−5−メトキシペンチル、−3−エトキシブチルなどが挙げられる。
【0169】
本明細書で使用する場合、「−(C
3〜C
12)シクロアルキル」という用語は、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12個の炭素原子を有する環式飽和炭化水素を指す。代表的な(C
3〜C
12)シクロアルキルとして、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルおよびシクロノニル、シクロデシル、シクロウンデシル、シクロドデシルなどが挙げられる。
【0170】
本明細書で使用する場合、「−(C
6〜C
14)ビシクロアルキル」は、6、7、8、9、10、11、12、13、または14個の炭素原子および少なくとも1つの飽和した環式アルキル環を有する二環式炭化水素環系を意味する。代表的な−(C
6〜C
14)ビシクロアルキルとして、−インダニル、−ノルボルニル、−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレニル、−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレニル、−パーヒドロナフタレニルなどが挙げられる。
【0171】
本明細書で使用する場合、「−(C
8〜C
20)トリシクロアルキル」は、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20個の炭素原子および少なくとも1つの飽和した環式アルキル環を有する三環式系炭化水素環系を意味する。代表的な−(C
8〜C
20)トリシクロアルキルとして、−ピレニル、−アダマンチル、−1,2,3,4−テトラヒドロアントラセニル、−ペルヒドロアントラセニル −アセアントレニル、−1,2,3,4−テトラヒドロペナントレニル、−5,6,7,8−テトラヒドロフェナントレニル、−ペルヒドロフェナントレニル、テトラデカヒドロ−1H−シクロヘプタ[a]ナフタレニル、テトラデカヒドロ−1H−シクロオクタ[e]インデニル、テトラデカヒドロ−1H−シクロヘプタ[e]アズレニル、ヘキサデカヒドロシクロオクタ[b]ナフタレニル、ヘキサデカヒドロシクロヘプタ[a]ヘプタレニル、トリシクロ−ペンタデカニル、トリシクロ−オクタデカニル、トリシクロ−ノナデカニル、トリシクロ−イコサニルなどが挙げられる。
【0172】
本明細書で使用する場合、「−(C
3〜C
12)シクロアルケニル」という用語は、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12個の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む環式炭化水素を指す。代表的な−(C
3〜C
12)シクロアルケニルとして、−シクロプロペニル、−シクロブテニル、−シクロペンテニル、−シクロペンタジエニル、−シクロヘキセニル、−シクロヘキサジエニル、−シクロヘプテニル、−シクロヘプタジエニル、−シクロヘプタトリエニル、−シクロオクテニル、−シクロオクタジエニル、−シクロオクタトリエニル、−シクロオクタテトラエニル、−シクロノネニル、−シクロノナジエニル、−シクロデセニル、−シクロデカジエニル、−ノルボルネニルなどが挙げられる。
【0173】
本明細書で使用する場合、「−(C
4〜C
12)シクロアルケニル」という用語は、4から12個の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素間二重結合を含む環式炭化水素を指す。代表的な−(C
4〜C
12)シクロアルケニルとして、−シクロブテニル、−シクロペンテニル、−シクロペンタジエニル、−シクロヘキセニル、−シクロヘキサジエニル、−シクロヘプテニル、−シクロヘプタジエニル、−シクロヘプタトリエニル、−シクロオクテニル、−シクロオクタジエニル、−シクロオクタトリエニル、−シクロオクタテトラエニル、−シクロノネニル、−シクロノナジエニル、−シクロデセニル、−シクロデカジエニル、−ノルボルネニルなどが挙げられる。
【0174】
本明細書で使用する場合、「−(C
7〜C
14)ビシクロアルケニル」は、環のうちの少なくとも1つの中に少なくとも1つの炭素間二重結合を有し、7から14個の炭素原子を有する二環式炭化水素環系を意味する。代表的な−(C
7〜C
14)ビシクロアルケニルとして、−ビシクロ[3.2.0]ヘプト−2−エンイル、−インデニル、−ペンタレニル、−ナフタレニル、−アズレニル、−ヘプタレニル、−1,2,7,8−テトラヒドロナフタレニルなどが挙げられる。
【0175】
本明細書で使用する場合、「−(C
8〜C
20)トリシクロアルケニル」は、環の1つの中に少なくとも1つの炭素間二重結合を有し、8から20個の炭素原子を有する三環式炭化水素環系を意味する。代表的な−(C
8〜C
20)トリシクロアルケニルとして、−アントラセニル、−フェナントレニル、−フェナレニル、−アセナフタレニル、as−インダセニル、s−インダセニル、2,3,6,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−シクロオクタ[e]インデニル、2,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−シクロヘプタ[a]ナフタレニル、8,9,10,11−テトラヒドロ−7H−シクロヘプタ[a]ナフタレニル、2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13−ドデカヒドロ−1H−シクロヘプタ[a]ヘプタレニル、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14−テトラデカヒドロ−ジシクロヘプタ[a,c]シクロオクテニル、2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13−ドデカヒドロ−1H−ジベンゾ[a,d]シクロノネニルなどが挙げられる。
【0176】
本明細書で使用する場合、「−(3から12員の)複素環」または「−(3から12員の)ヘテロシクロ」は、飽和または不飽和のいずれかであり、非芳香族または芳香族のいずれかである、3から12員の単環式複素環式環を意味する。3員の複素環は、1個までのヘテロ原子を含有でき、4員の複素環は、2個までのヘテロ原子を含有でき、5員の複素環は、4個までのヘテロ原子を含有でき、6員の複素環は、4個までのヘテロ原子を含有でき、7員の複素環は、5個までのヘテロ原子を含有できる。各ヘテロ原子は、窒素(四級化されていてもよい)、酸素および硫黄(スルホキシドおよびスルホンを含む)から独立して選択される。−(3から12員の)複素環は、窒素または炭素原子を介して結合することができる。代表的な−(3から12員の)複素環として、アジリジニル、チアゾリジニル、モルホリニル、ピロリジノニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2,3−ジヒドロフラニル、ジヒドロピラニル、ヒダントイニル、バレロラクタミル、オキシラニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオピラニル、オキセパニル、チエピニル、3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−アゼピニル、1,4−チアゼピニル、アゾシニル、チオカニルなどが挙げられる。
【0177】
本明細書で使用する場合、「−(5から12員の)複素環」または「−(5から12員の)ヘテロシクロ」は、飽和または不飽和のいずれかであり、非芳香族または芳香族のいずれかである、5から12員の単環式複素環式環を意味する。5員の複素環は、4個までのヘテロ原子を含有することができ;6員の複素環は、4個までのヘテロ原子を含有することができ;7員の複素環は、5個までのヘテロ原子を含有することができる。代表的な(5から12員の)複素環として、チアゾリジニル、モルホリニル、ピロリジノニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2,3−ジヒドロフラニル、ジヒドロピラニル、ヒダントイニル、バレロラクタミル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオピラニル、オキセパニル、チエピニル、3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−アゼピニル、1,4−チアゼピニル、アゾシニル、チオカニルなどが挙げられる。
【0178】
本明細書で使用する場合、「−(4から8員の)複素環」または「−(4から8員の)ヘテロシクロ」は、飽和または不飽和のいずれかであり、非芳香族または芳香族である4から8員の単環式複素環式環を意味する。4員の複素環は、2個までのヘテロ原子を含有することができ、5員の複素環は、4個までのヘテロ原子を含有することができ、6員の複素環は、4個までのヘテロ原子を含有することができ、7員の複素環は、5個までのヘテロ原子を含有することができる。各ヘテロ原子は、独立して、窒素(四級化していてもよい)、酸素、および硫黄(スルホキシドおよびスルホンを含む)から選択される。−(4から8員の)複素環は、窒素または炭素原子を介して結合していてもよい。代表的な−(4から8員の)複素環として、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2,3−ジヒドロフラニル、ジヒドロピラニル、ヒダントイニル、バレロラクタミル、オキシラニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオピラニルなどが挙げられる。
【0179】
本明細書で使用する場合、「−(7から12員の)ビシクロ複素環」または「−(7から12員の)ビシクロヘテロシクロ」は、飽和、不飽和、非芳香族または芳香族のいずれかである、7から12員の二環式複素環式環を意味する。ビシクロ複素環のうちの少なくとも1つの環は、少なくとも1個のヘテロ原子を含有する。−(7から12員の)ビシクロ複素環は、窒素(四級化されていてもよい)、酸素および硫黄(スルホキシドおよびスルホンを含む)から独立して選択される1から4個のヘテロ原子を含有する。−(7から12員の)ビシクロ複素環は、窒素または炭素原子を介して結合することができる。代表的な−(7から10員の)ビシクロ複素環として、−キノリニル、−イソキノリニル、−クロモニル、−クマリニル、−インドリル、−インドリジニル、−ベンゾ[b]フラニル、−ベンゾ[b]チオフェニル、−ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル、−インダゾリル、−プリニル、−4H−キノリジニル、−イソキノリル、−キノリル、−フタラジニル、−ナフチリジニル、−カルバゾリル、−β−カルボリニル、−インドリニル、イソインドリニル、−1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、ピロロピロリルなどが挙げられる。
【0180】
本明細書で使用する場合、「−(6から14員の)アリール」は、単環式および二環式の両環系を含めた、6から14個の炭素原子を含有する芳香族炭素環を意味する。代表的な−(5から14員の)アリール基として、−インデニル、−フェニル、−ナフチルなどが挙げられる。
【0181】
本明細書で使用する場合、「−(7から12員の)二環式アリール」は、7から12個の炭素原子を含有する二環式芳香族炭素環を意味する。代表的な−(7から12員の)二環式アリール基として、−インデニル、−ナフチルなどが挙げられる。
【0182】
本明細書で使用する場合、「−(6から14員の)アリールオキシ」は、例えば(6から14員の)アリール基について上で定義されたものなど、単環式と二環式環系の両方を含めた、6から14個の炭素原子を含有する芳香族炭素環で置換されている酸素を意味する。代表的な−(6から14員の)アリールオキシ基として、フェノキシおよび4−フルオロフェノキシなどが挙げられる。
【0183】
本明細書で使用する場合、「ヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル」は、1つまたは複数のヒドロキシ基で置換された上述のC
1〜6アルキル基のうちのいずれかを意味する。代表的なヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル基として、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピルおよびヒドロキシブチル基および特にヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、1,2−ジヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチル、2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル、および1,3−ジヒドロキシプロパ−2−イルが挙げられる。
【0184】
本明細書で使用する場合、「ジヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル」は、2つのヒドロキシ基で置換された上述のC
1〜6アルキル基のうちのいずれかを意味する。代表的なジヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル基として、ジヒドロキシエチル、ジヒドロキシプロピルおよびジヒドロキシブチル基、特に1,2−ジヒドロキシエチル、1,3−ジヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、1,3−ジヒドロキシブチル、1,4−ジヒドロキシブチル、および1,3−ジヒドロキシプロパ−2−イルが挙げられる。
【0185】
本明細書で使用する場合、「−(5から12員の)炭素環」は、飽和、不飽和、非芳香族または芳香族のいずれかである、5から12個の炭素原子を有する単環式または二環式炭化水素環系を意味する。代表的な−(5から12員の)炭素環として、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロウンデシル、シクロドデシル、−インダニル、−ノルボルニル、−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレニル、−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレニル、−ペルヒドロナフタレニル、アダマンチル、シクロペンテニル、−シクロペンタジエニル、−シクロヘキセニル、−シクロヘキサジエニル、−シクロヘプテニル、−シクロヘプタジエニル、−シクロヘプタトリエニル、−シクロオクテニル、−シクロオクタジエニル、−シクロオクタトリエニル、−シクロオクタテトラエニル、−シクロノネニル、−シクロノナジエニル、−シクロデセニル、−シクロデカジエニル、−ノルボルネニル、ヘプタレニルなどが挙げられる。
【0186】
本明細書で使用する場合、「−(7から12員の)二環式環系」は、不飽和、飽和、非芳香族または芳香族のいずれであってもよい、7から12員の炭素環式または複素環式環を意味する。代表的な−(7から12員の)二環式環系として、アズレニル、−ノルボルニル、−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレニル、−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレニル、−ペルヒドロナフタレニル、ビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エニル、−インデニル、ナフチル、−ペンタレニル、−ナフタレニル、−アズレニル、−ヘプタレニル、−1,2,7,8−テトラヒドロナフタレニル、−キノリニル、−イソキノリニル、−クロモニル、−クマリニル、−インドリル、−インドリジニル、−ベンゾ[b]フラニル、−ベンゾ[b]チオフェニル、−ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル、−インダゾリル、−プリニル、−4H−キノリジニル、−イソキノリル、−キノリル、−フタラジニル、−ナフチリジニル、−カルバゾリル、−β−カルボリニル、−インドリニル、イソインドリニル、−1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、ピロロピロリルなどが挙げられる。
【0187】
本明細書で使用する場合、「−(5から12員の)ヘテロアリール」は、単環式および二環式の両環系を含めた、5から12員の芳香族複素環式環を意味し、この中で、少なくとも1個の炭素原子(環のうちの1つまたは両方の炭素原子)は、窒素、酸素および硫黄から独立して選択されるヘテロ原子で置き換えられているか、または環のうちの1つまたは両方の、少なくとも2個の炭素原子は、窒素、酸素および硫黄から独立して選択されるヘテロ原子で置き換えられている。一実施形態では、二環式−(5から12員の)ヘテロアリール環のうちの1つが、少なくとも1個の炭素原子を含有する。別の実施形態では、二環式−(5から12員の)ヘテロアリール環の両方が、少なくとも1個の炭素原子を含有する。代表的な−(5から12員の)ヘテロアリールとして、ピリジル、フリル、ベンゾフラニル、チオフェニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、ピロリル、インドリル、オキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリニル、ピラゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、ピリミジル、ピリミジニル、ピラジニル、チアジアゾリル、トリアジニル、チエニル、チアジアゾリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニルなどが挙げられる。
【0188】
本明細書で使用する場合、「ハロ」および「ハロゲン」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを指す。
【0189】
本明細書で使用する場合、「−CH
2(ハロ)」は、メチル基の水素のうちの1個が、ハロゲンで置き換えられているメチル基を意味する。代表的な−CH
2(ハロ)基として、−CH
2F、−CH
2Cl、−CH
2Brおよび−CH
2Iが挙げられる。
【0190】
本明細書で使用する場合、「−CH(ハロ)
2」は、メチル基の水素のうちの2個が、ハロゲンで置き換えられているメチル基を意味する。代表的な−CH(ハロ)
2基として、−CHF
2、−CHCl
2、−CHBr
2、−CHBrCl、−CHClIおよび−CHI
2が挙げられる。
【0191】
本明細書で使用する場合、「−C(ハロ)
3」は、メチル基の各水素が、ハロゲンで置き換えられているメチル基を意味する。代表的な−C(ハロ)
3基として、−CF
3、−CCl
3、−CBr
3および−CI
3が挙げられる。
【0192】
本明細書で使用する場合、「スルホニル」という用語は−SO
2−を意味する。
【0193】
本明細書で使用する場合、「−(C
1〜C
6)アルキレン」という用語は、1、2、3、4、5、または6個の炭素原子を有する架橋の直鎖および分枝の非環式飽和炭化水素を指す。代表的な「−(C
1〜C
6)アルキレン」基として、メチレン(−CH
2)−)、エチレン(−CH
2CH
2−)、プロピレン(−CH
2CH
2CH
2−)、ブチレン(−CH
2CH
2CH
2CH
2−)、ペンチレン(−CH
2CH
2CH
2CH
2CH
2−)およびヘキシレン(−CH
2CH
2CH
2CH
2CH
2CH
2−)などが挙げられる。
【0194】
「−(C
2〜C
6)アルケニレン」という用語は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む、2、3、4、5、または6個の炭素原子を有する、架橋の直鎖および分枝の非環式炭化水素を指す。代表的な「−(C
2〜C
6)アルケニレン」基として、エテニレン、プロペニレン、ブテニレン、ペンテニレンおよびヘキセニレンなどが挙げられる。
【0195】
本明細書で使用する場合、「場合によって置換されている」という用語は、置換されていないか、または置換されているかのいずれかである基を指す。
【0196】
場合によって置換されている基の上の、任意選択の置換基は、他に明示されていない限り、−(C
1〜C
6)アルキル、OH、ハロ、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、NH
2、−NH(C
1〜C
6)アルキル、CN、SH、−(5から12員の)炭素環、−(5から12員の)複素環、フェニル、ベンジル、(=O)、ハロ(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、ヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル−、OR
10(例えば−OC(ハロ)
3および−O(C
1〜C
6)アルキルなど)、−CONR
11R
12および−COOR
13(式中、R
10は、−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、−C(ハロ)
3、ヒドロキシ(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−(C
6〜C
14)ビシクロアルキル、−(C
8〜C
20)トリシクロアルキル、−(C
4〜C
12)シクロアルケニル、−(C
7〜C
14)ビシクロアルケニル、−(C
8〜C
20)トリシクロアルケニル、−(6から14員の)アリール、−(5から12員の)ヘテロアリール、−(3から12員の)複素環および−(7から12員の)ビシクロ複素環からなる群からそれぞれ独立して選択される1、2または3つの基を含み、R
11およびR
12は、それぞれ独立して、−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
3〜C
8)シクロアルキル、((C
3〜C
8)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−であるか、またはこれらが結合している窒素原子と一緒になって、(4から8員の)複素環を形成し、R
13は、水素、−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
2〜C
6)アルケニル、−(C
2〜C
6)アルキニル、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−(C
4〜C
12)シクロアルケニル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、((C
4〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
1〜C
6)アルコキシ−COOR
7、−NH−C(=O)−NH−(C
1〜C
6)アルキル、−NH−C(=O)−(6から14員の)アリール、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−(6から14員の)アリール、−NH−(C
1〜C
6)アルキル−CO−OR
7、−NH−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル−CO−OR
7、−NH−C(=O)−CH(NH
2)−(C
1〜C
6)アルキル−CO−OR
7、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、−(C
1〜C
6)アルコキシC(O)NR
5R
6、−NH−(C
1〜C
6)アルキルC(O)−NR
5R
6、−C(O)NH−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルキル−C(=O)−(C
1〜C
6)アルコキシ、−(C
1〜C
6)アルコキシ−C(=O)−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
1〜C
6)アルキル−CN、−(C
1〜C
6)アルキル−COOR
7、−(C
1〜C
6)アルコキシ−COOR
7、−(C
3〜C
12)シクロアルキル、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルキル−、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルコキシ−、((C
3〜C
12)シクロアルキル)−(C
1〜C
6)アルコキシ−(C
1〜C
6)アルキル−、−(C
4〜C
12)シクロアルケニル、((C
4〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルキル−、((C
4〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルコキシ−、((C
4〜C
12)シクロアルケニル)−(C
1〜C
6)アルコキシ−(C
1〜C
6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルコキシ−、((6から14員の)アリール)−(C
1〜C
6)アルコキシ−(C
1〜C
6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C
1〜C
6)アルキル−、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C
1〜C
6)アルコキシ−、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C
1〜C
6)アルコキシ−(C
1〜C
6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C
1〜C
6)アルキル−、((3から12員の)複素環)−(C
1〜C
6)アルコキシ−、および((3から12員の)複素環)−(C
1〜C
6)アルコキシ−(C
1〜C
6)アルキル−からなる群から選択される。
【0197】
本明細書で使用する場合、「Zは非置換である」という用語は、Zは「−(CH
2)
m−」であり、mは1、2、3、4、5、または6から選択されることを意味する。
【0198】
本明細書で使用する場合、「Zは置換されている」という用語は、Zは、「−(CH
2)
m−」であり、mは1、2、3、4、5、または6から選択され、水素原子のうちの少なくとも1つは、−(C
1〜C
6)アルキル基で代替されていることを意味する。
【0199】
本明細書で使用する場合、「Zは存在しない」または「Zは結合である」という用語は、Z基が結合している架橋ヘッドの炭素原子が、G基に直接結合していることを意味する。
【0200】
本明細書で使用する場合、受容体に結合し、内因性リガンドの制御効果を模倣する化合物は、「アゴニスト」として定義される。受容体に結合し、アゴニストとして部分的にしか有効でない化合物は、「部分的アゴニスト」として定義される。受容体に結合するが、制御効果は発揮せず、むしろリガンドの受容体への結合を遮断する化合物は、「アンタゴニスト」として定義される(Ross and Kenakin、「Ch.2:Pharmacodynamics:Mechanisms of Drug Action and the Relationship Between Drug Concentration and Effect」、pp.31-32、in Goodman & Gilman’s the Pharmacological Basis of Therapeutics、第10版(J.G.Hardman、L.E.Limbird and A.Goodman-Gilman編、2001年)。
【0201】
本発明の化合物は、式I、式IA、式IB、式IC、または式IDの化合物のプロドラッグの形態であることができる。プロドラッグは、式I、式IA、式IB、式IC、または式IDの活性化合物をインビボで放出する、共有結合した担体分子である。プロドラッグの非限定的例は通常、体内で代謝されて酵素の作用により活性化合物となることができる本発明の化合物のエステルを含む。このようなプロドラッグは、式I、式IA、式IB、式IC、または式IDの化合物を、コハク酸無水物などの無水物と反応させることによって調製することができる。
【0202】
本発明の化合物は、同位体標識(すなわち、放射標識)されていてもよい。開示した化合物へ取り込むことができる同位体の例として、水素、炭素、窒素、酸素、亜リン酸、フッ素および塩素の同位体、例えば、それぞれ
2H、
3H、
11C、
13C、
14C、
15N、
18O、
17O、
31P、
32P、
35S、
18Fおよび
36Clなどが挙げられ、
3R、
11Cおよび
14Cが好ましい。同位体標識された本発明の化合物は、本開示を考慮して、当分野で知られている方法で調製することができる。例えば、トリチウム標識した本発明の化合物は、トリチウムでの触媒の脱ハロゲン化により、特定の化合物にトリチウムを導入することによって調製することができる。この方法は、塩基の存在下、Pd/Cなどの適切な触媒の存在下で、本発明の化合物の適切なハロゲン置換前駆体をトリチウム気体と反応させることを含み得る。トリチウム標識した化合物を調製するための他の適切な方法は、Filer、Isotopes in the Physical and Biomedical Sciences、Vol.1、Labeled Compounds (Part A)、第6章(1987年)に全般的に記載されている。
14C標識化合物は、
14C炭素を有する出発物質を使用することによって調製できる。
【0203】
同位体により標識された本発明の化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物は、化合物のオピオイドまたはORL−1受容体への結合について試験するための放射リガンドとして使用することができる。例えば、放射標識された本発明の化合物は、試験化合物または候補化合物の受容体への特異結合を特徴づけるために使用することができる。このような放射標識した化合物を利用した結合実験は、化学構造と活性の関係を評価するための動物試験の代替になり得る。非限定的な実施形態では、本発明は、オピオイドまたはORL−1受容体への結合能力について候補化合物をスクリーニングするための方法であって、a)放射標識した化合物の受容体への結合を可能にする条件下で、固定濃度の放射標識した化合物を受容体に導入することによって錯体を形成するステップと、b)候補化合物を用いてこの錯体を滴定するステップと、c)候補化合物の前記受容体への結合を測定するステップとを含む方法を提供する。
【0204】
本明細書中に開示される本発明の化合物は、1つまたは複数の不斉中心を含有し得るので、鏡像異性体、ジアステレオマーおよび他の立体異性の形態を生じることができる。本発明は、このようなすべての可能な形態、さらにそのラセミ形態および分離形態ならびにこれらの混合物、さらにこれらの使用を包含する。本開示を考慮して、個々の鏡像異性体を、当業者に知られた方法に従って分離してもよい。本明細書中に記載されている化合物が、オレフィン二重結合または他の幾何学的不斉中心を含有する場合、特に指定のない限り、これら化合物は、EとZの両幾何異性体を含む。すべての互変異性体もまた、本発明に包含されることを意図する。
【0205】
本明細書で使用する場合、「立体異性体」という用語は、空間においてこれらの原子の幾何学的配置のみが異なる個々の分子のすべての異性体に対する一般的用語である。立体異性体は、互いにミラーイメージではない2つ以上のキラル中心を有する化合物の鏡像異性体および異性体を含む(ジアステレオ異性体)。
【0206】
「キラル中心」という用語は、4つの異なる基が結合している炭素原子を指す。
【0207】
「鏡像異性体」および「鏡像異性の」という用語は、ミラーイメージ上に重ね合わせることができず、それ故、鏡像異性体が偏光面を一方向に回転させ、そのミラーイメージの化合物が、偏光面を反対方向に回転させるように、光学活性がある分子を指す。
【0208】
「ラセミ」という用語は、鏡像異性体の等しい部分の混合物であり、光学的に不活性である混合物を指す。ラセミ化合物は、キラルクロマトグラフィーによりこれらの鏡像異性体へと分離することができる。
【0209】
「分割」という用語は、1つの分子の2つの鏡像異性形態のうちの1つの分離または集中または除去を指す。
【0210】
「a」および「an」という用語は、1つまたは複数を指す。
【0211】
本発明の化合物は、式I、式IA、式IB、式ICまたは式IDの開示した化合物のすべての塩を包含する。本発明は、開示した化合物の、任意のおよびすべての無毒性、薬学的に許容される塩を含むことが好ましい。薬学的に許容される塩の例として、無機酸および有機酸の付加塩ならびに塩基性の塩が挙げられる。薬学的に許容される塩として、金属塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩、セシウム塩など、アルカリ土類金属、例えばカルシウム塩、マグネシウム塩など、有機アミン塩、例えばトリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、エタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジシロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩など、無機の酸性塩、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩など、有機酸塩、例えばクエン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、マンデル酸塩、酢酸塩、ジクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、シュウ酸塩、ギ酸塩など、スルホン酸塩、例えばメタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩など、およびアミノ酸塩、例えばアルギニン塩、グルタミン酸塩などが挙げられるが、これらに限らない。
【0212】
酸付加塩は、本発明の特定の化合物の溶液と、薬学的に許容される無毒性の酸、例えば塩酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、炭酸、リン酸、シュウ酸、ジクロロ酢酸などの溶液とを混合することによって形成することができる。塩基性塩は、本発明の特定の化合物の溶液と、薬学的に許容される無毒性の塩基、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化コリン、炭酸ナトリウムなどとを混合することによって形成することができる。
【0213】
本発明の化合物はまた、式I、式IA、式IB、式ICまたは式IDの開示した化合物の溶媒和物も包含する。「溶媒和物」という用語は、本明細書で使用する場合、式I、式IA、式IB、式ICまたは式IDの化合物と、溶媒分子との組合せ、物理的結合および/または溶媒和、例えば二溶媒和物、一溶媒和物または半溶媒和物などであり、この中で、溶媒分子の式I、式IA、式IB、式ICまたは式IDの化合物に対する割合は、それぞれ2:1、1:1または1:2である。この物理的結合には、水素結合を含めた、異なる程度のイオン結合および共有結合が含まれる。ある特定の例において、溶媒和物は、例えば1つまたは複数の溶媒分子が、結晶性固体の結晶格子に取り込まれる場合などに単離することができる。したがって、「溶媒和物」は、溶液相と単離可能な溶媒和物の両方を包含する。式I、式IA、式IB、式ICまたは式IDの化合物は、または、薬学的に許容される溶媒、例えば水、メタノール、エタノールなどとの溶媒和した形態として存在することができ、本発明は、式I、式IA、式IB、式ICまたは式IDの化合物の溶媒和した形態および溶媒和されていない形態の両方を含むことを意図する。溶媒和物の1つの種類が水和物である。「水和物」は、溶媒分子が水である溶媒和物のある特定のサブグループに関する。溶媒和物は通常、薬理学的同等物として作用することができる。溶媒和物の調製は、当分野で知られている。例えば、フルコナゾールと酢酸エチルおよび水との溶媒和物の調製について記載されている、M.Cairaら、J.Pharmaceut.Sci.、93(3):601-611(2004年)を参照されたい。溶媒和物、半溶媒和物、水和物などの同様の調製が、E.C.van Tonderら、AAPSPharm.Sci.Tech.、5(1):Article 12(2004年)、およびA.L.Binghamら、Chem.Commun.、603-604(2001年)に記載されている。溶媒和物を調製する、典型的、非限定的方法であれば、約20℃から約25℃を超える温度で式I、式IA、式IB、式ICまたは式IDの化合物を所望の溶媒(有機物、水、またはこれらの混合物)に溶解するステップと、次いで結晶を形成するのに十分な速度でこの溶液を冷却するステップと、既知の方法、例えば、濾過などで結晶を単離するステップとを含むことになる。赤外分光法などの分析技術を使用することによって、溶媒和物の結晶内の溶媒の存在を確認することができる。
【0214】
本発明はまた、状態を治療または予防するための薬物の製造における本発明の化合物の使用を提供する。一実施形態では、状態は、疼痛、例えば急性または慢性疼痛などである。一実施形態では、本発明の化合物は、μ、δおよび/またはκ受容体においてアゴニスト活性を有する。別の実施形態において、本発明の化合物は、μ受容体においてアゴニスト活性を有する。別の実施形態において、本発明の化合物は、ORL−1受容体においてアンタゴニスト活性を有する。別の実施形態において、本発明のある特定の化合物は、1つの受容体を刺激することができ(例えば、μ、δおよび/またはκアゴニスト)、異なる受容体を阻害することができる(例えば、ORL−1アンタゴニスト)。別の実施形態において、本発明の化合物は、μ受容体においてアゴニストであり、ORL−1受容体においてアンタゴニストである。別の実施形態において、本発明の化合物は、μ受容体におけるアンタゴニストであり、κ受容体におけるアゴニストである。
【0215】
略語リスト;
ACN アセトニトリル
AcOH 酢酸
Boc tert−ブトキシカルボニル
℃ 摂氏度
Cbz ベンジルオキシカルボニル
d 日
DCM ジクロロメタン
DEAD アゾジカルボン酸ジエチル
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EDCI 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド)
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
h 時間
HATU 2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HPLC 高圧液体クロマトグラフィー
LAH 水素化リチウムアルミニウム
LDA リチウムジイソプロピルアミド
MeOH メタノール
min 分
MPLC 中圧液体クロマトグラフィー
(Ph)
3P トリフェニルホスフィン
PTSA p−トルエンスルホン酸
PyBOP ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
RT 室温
s 秒
TEA トリエチルアミン
Tf トリフルオロメタンスルホニル
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TMEDA N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン
【0216】
化合物の合成
式Iの化合物は、本開示を考慮して、従来の有機物の合成を用いて、または以下のスキームで示された例示的方法により、生成することができる。
【0218】
テトラロンAは、N,N−ジエチレンジアミンなどの適切なアミンを用いて、トルエンなどの適切な溶媒中、室温から130℃で、中間体Bに変換することができる(Hatakeyamaら、J. Am. Chem. Soc.、2005年、127、14192-14193)。化合物Cは、ベンジルブロモアルキルエーテルなどの適切に保護されたハロアルコールを用いて、テトラヒドロフラン(THF)などの適切な溶媒中、2−メシチル臭化マグネシウムなどのグリニャール試薬の存在下、室温から70℃でイミンBをアルキル化することにより調製する。化合物Cは同様に、ハロアセトニトリルを用いて、水素化ナトリウムなど無機塩基の存在下、トルエンなどの適切な溶媒中、室温から130℃でアルキル化することによって、ニトリルDを得ることができる。オレフィンEは、イリド(yilde)をニトリルD上でウィッティヒ反応させることにより得ることができ、このイリドは、メチルトリフェニルホスホニウムブロミドなどの適切なホスホニウム塩を、カリウムtert−ブトキシドなどの適切な有機塩基と、THFなどの適切な溶媒中、−78℃〜80℃で反応させることによって調製することができる。オレフィンEは、水素化リチウムアルミニウムなどの適切な還元剤を用いて、ジエチルエーテルなどの適切な溶媒中、0℃〜室温でアミンFに還元することができる。ベンゾモルファンGは、リチウムジイソプロピルアミドなどの適切な塩基で、テトラメチルエチレンジアミンの存在下、THFなどの適切な溶媒中、−78℃から80℃でアミンFを環化することによって調製する(Trostら、J. Am. Chem. Soc.、2003年、125、8744-8745)。ベンゾモルファンGは、アセトニトリルなどの適切な溶媒中、炭酸カリウムなどの適切な塩基を用いてハロゲン化アルキルと反応させることにより、または酢酸イソプロピルなどの適切な溶媒中、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなどの適切な還元剤を用いて、アルデヒドで還元的アミノ化することにより、N−アルキル化することができる。アルコールIは、パラジウム担持炭素などの適切な触媒を用いて、水素ガスの存在下、メタノール中の20%酢酸などの適切な溶媒中で、ベンジル保護基を除去することにより調製する。
【0220】
アルコールIは、塩化オキサリル、ジメチルスルホキシド(DMSO)およびトリエチルアミンなどの適切な酸化剤を用いて、ジクロロメタン(DCM)などの適切な溶媒中、−78℃から室温で、アルデヒドJに酸化することができる。
【0221】
オレフィンKは、イリド(yilde)を用いたアルデヒドJのウィッティヒ反応により調製することができ、このイリドは、メチルトリフェニルホスホニウムブロミドなどの適切なホスホニウム塩を、カリウムtert−ブトキシドなどの適切な有機塩基と、THFまたはトルエンなどの適切な溶媒中、−78℃から130℃で反応させることによって調製することができる。オレフィンKは、AD−ミックスなどの適切な非対称的ジヒドロキシ化試薬を用いて、イソプロピルアルコールと水の混合物などの適切な溶媒中、室温でジオールLに変換することができる。
【0222】
酸Mは、亜塩素酸ナトリウムおよび硫酸水素ナトリウムなどの適切な酸化剤を用いて、水とアセトニトリルの混合物などの適切な溶媒中、室温で、アルデヒドJを酸化させることによって調製することができる。アミドNは、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)などの適切な溶媒中、室温で、酸Mを、アミド化アラニンなどの適切なアミノ酸誘導体、および2−(1H−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロフォスフェートメタンアミニウム(HATU)などの適切なカップリング試薬、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)などの適切な有機塩基とカップリングすることによって調製することができる。
【0223】
アミンOは、酢酸イソプロピルなどの適切な溶媒中で、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなどの適切な還元剤を用いて、室温から100℃で、アミンで還元的アミノ化することによって、アルデヒドJから調製することができる。
【0224】
C−6置換鎖は、カリウムtert−ブトキシドなどの適切な有機塩基の存在下、THFなどの適切な溶媒中、−78℃〜80℃で、アルデヒドJと、ジエチルホスホノ酢酸メチルなどの適切なホスホネートとのホーナーワズワースエモンス反応により、エステルオレフィンPに拡張することができる。
【0226】
フェノールRは、BBr
3などの適切な脱メチル化試薬を用いて、ジクロロメタンなどの適切な溶媒中、−78℃から室温で、メトキシフェノールQを脱メチル化することにより調製することができる。
【0228】
テトラロンAは、(E)−3−(フラン−2−イル)アクリルアルデヒドなどの適切なアルデヒドを用いて、トルエンなどの適切な溶媒中、室温から130℃で、中間体Sに変換することができる。化合物Tは、パラジウム担持炭素などの適切な触媒を用いて、水素ガスの存在下、EtOAcとEtOHの混合物などの適切な溶媒中で、オレフィンSを水素化することにより調製する。
【0229】
スキーム1の化合物Iの調製と同様の方式で、化合物Uを調製するために、化合物Tを続けて使用した。
【0231】
化合物V−1などの、オピオイド中のアルファ置換ケトンは、亜鉛金属などの適切な還元剤を用いて、水性アセトンなどの適切な溶媒中で、ケトフェノールW−1に還元することができる。化合物W−1中のフェノールは、炭酸セシウムなどの適切な塩基の存在下、THFなどの適切な溶媒中で、N−フェニルトリフルイミドなどの適切なトリフレート化試薬で処理することによって、トリフレートなどの適切な脱離基に変換することができる。化合物X−1中のトリフレートは、酢酸パラジウムなどの適切な触媒の存在下、DMFなどの適切な溶媒中で、トリエチルシランなどの適切な試薬で処理することによって、化合物Y−1に還元することができる。
【0233】
化合物Y−1中のケトン基は、EtOHなどの適切な溶媒中、トシルヒドラジンなどの適切な試薬により、続いて、THFとクロロホルムの混合物などの適切な溶媒中、カテコールボランなどの還元剤により、メチレン基に還元することができる。アルケンAA−1を得るための化合物Z−1(R
3=OH)中の第三級アルコールの脱水は、ピリジンなどの適切な塩基中で、塩化チオニルなどの適切な脱水化試薬で処理することにより遂行することができる。化合物AA−1中の二重結合の酸化的開裂を、DCMなどの適切な溶媒中、オゾンなどの適切な酸化剤により遂行することによって、ケトアルデヒドを得ることができる。アルデヒドを、PTSAなどの適切な酸触媒の存在下で、MeOHなどのアルコールでの処理により保護することによって、化合物AB−1を得ることができる。
【0235】
化合物AB−1中のケトンは、カリウムtert−ブトキシドなどの適切な塩基の存在下、THFなどの適切な溶媒中で、ウィッティヒ試薬などの適切な試薬と反応させることによって、オレフィンAC−1を得ることができる。オレフィンAC−1は、パラジウム担持炭素などの適切な触媒の存在下、MeOHなどの適当な溶媒中、水素などの適切な試薬での還元により、アルカンAD−1に還元することができる。化合物AD−1中の保護されたアルデヒド基は、DCM、アセトンおよび水などの適切な溶媒または溶媒混合物中で、適切な酸としてTFAなどで処理することによって脱保護することができる。生成したアルデヒドは、水性ACNなどの適切な溶媒中で、亜塩素酸ナトリウムとリン酸二水素ナトリウムの混合物などの適切な酸化剤で処理することによって、カルボン酸AE−1に酸化させることができる。化合物AE−1は、DCMなどの適切な溶媒中で、塩化オキサリルなどの適切な試薬によりカルボキシル基を活性化させ、続いて適当なアミンで処理することによって、アミドAF−1に変換することができる。
【0237】
化合物AG−1などの、第二級アミンを有するオピオイドは、炭酸カリウムなどの適切な塩基の存在下、ACNなどの適切な溶媒中、適切なハロゲン化アルキルで処理することによって、化合物AH−1などの第三級アミンに変換することができる。
【0238】
化合物の試験
μ−オピオイド受容体結合実験の手順:μ−オピオイド受容体に対する放射リガンド投与置換結合実験では、最終容量500μlの結合緩衝液(10mM MgCl
2、1mM EDTA、5%DMSO、50mM HEPES、pH7.4)中の5mg膜タンパク質/穴と共に、0.3nM[
3H]−ジプレノルフィン(Perkin Elmer、Shelton、CT)を使用した。反応は、非標識ナロキソンの不在下または増加濃度での非標識ナロキソンの存在下で行った。すべての反応は、96穴深底ポリプロピレンプレートの中で、室温で2時間行った。96穴組織ハーベスター(Perkin Elmer、Shelton、CT)を用いて0.5%ポリエチレンイミン中に予浸させておいた、96穴Unifilter GF/C濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)への急速濾過により結合反応を終了させ、続いて500μlの氷冷した結合緩衝液で3回濾過洗浄を実施した。濾過プレートを、続いて50℃で2〜3時間乾燥させた。BetaScintシンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え(50μl/穴)、Packard Top−Countを用いて、1分/穴の間、プレートをカウントした。GraphPad PRISM(商標)v.3.0以上(San Diego、Calif.)の、ワンサイト競合カーブフィッティング機能を用いて、またはワンサイト競合カーブフィッティング用の自社機能を用いて、データを解析した。
【0239】
μ−オピオイド受容体結合データ:一般的に、Ki値が低いほど、本発明の化合物は、疼痛または別の状態を治療または予防するのに有効となる。通常は、本発明の化合物は、μ−オピオイド受容体への結合に対して約1000以下のKi(nM)を有することになる。一実施形態では、本発明の化合物は、μ−オピオイド受容体への結合に対して約300以下のKi(nM)を有することになる。一実施形態では、本発明の化合物は、約100以下のKi(nM)を有することになる。別の実施形態では、本発明の化合物は、約10以下のKi(nM)を有することになる。さらに他の実施形態において、本発明の化合物は、約1以下のKi(nM)を有することになる。さらに他の実施形態において、本発明の化合物は、約0.1以下のKi(nM)を有することになる。
【0240】
μ−オピオイド受容体機能アッセイ手順:[
35S]GTPγS機能アッセイを、解凍したばかりのμ−受容体膜(Perkin Elmer、Shelton、CT)を用いて行った。以下の試薬:膜タンパク質(0.026mg/mL)、サポニン(10mg/mL)、GDP(3mM)および[
35S]GTPγS(0.20nM、Perkin Elmer、Shelton、CT)を、結合緩衝液(100mM NaCl、10mM MgCl
2、20mM HEPES、pH7.4)に、氷上で逐次添加することによって、アッセイ反応物を調製した(最終濃度を示す)。調製した膜溶液(190μl/穴)を、ジメチルスルホキシド(DMSO)中で調製したアゴニスト[D−Ala
2、N−メチル−Phe
4Gly−ol
5]−エンケファリン(DAMGO)の20×濃縮保存液10μlを含有する96穴浅底ポリプロピレンプレートに移した。プレートを振盪しながら約25℃で30分間インキュベートした。96穴組織ハーベスター(Perkin Elmer、Shelton、CT)を用いて、96穴Unifilter GF/B濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)への急速な濾過により反応を終了させ、続いて200μlの氷冷洗浄緩衝液(10mM NaH
2PO
4、10mM Na
2HPO
4、pH7.4)で3回濾過洗浄した。続いて濾過プレートを5O℃で2〜3時間乾燥させた。BetaScintシンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え(50μl/穴)、Packard Top−Countを用いて、1分/穴の間、プレートをカウントした。GraphPad PRISM v.3.0のシグモイド用量反応曲線フィッティング機能を用いて、または非線形シグモイド用量反応曲線フィッティング用の自社機能を用いて、データを解析した。
【0241】
μ−オピオイド受容体機能データ:μGTP EC
50は、μ−オピオイド受容体において、化合物に対して50%の最大反応をもたらす化合物の濃度である。本発明の化合物は通常は、約5000以下のμGTP EC
50(nM)を有することになる。特定の実施形態において、本発明の化合物は、約2000以下、または約1000以下、または約100以下、または約10以下、または約1以下、または約0.1以下のμGTP EC
50(nM)を有することになる。
【0242】
μGTP E
max(%)は、標準的なμアゴニストであるDAMGOにより誘発される効果と比較して、化合物により誘発される最大の効果である。一般的に、μGTP E
max(%)は、疼痛または他の状態を治療または予防するための化合物の効力を測定する。通常、本発明の化合物は、約10%を超える、または約20%を超えるμGTP E
max(%)を有することになる。特定の実施形態において、本発明の化合物は、約50%を超える、または約65%を超える、または約75%を超える、または約85%を超える、または約100%を超える、μGTP E
max(%)を有することになる。
【0243】
κ−オピオイド受容体結合実験の手順:ヒトのκオピオイド受容体(κ)を発現する組換え型HEK−293細胞(自社でクローン化)からの膜を、氷冷した低浸透圧性緩衝液(2.5mM MgCl
2、50mM HEPES、pH7.4)(10mL/10cmシャーレ)に細胞を溶解することにより調製し、続いて組織粉砕機/テフロン(登録商標)乳棒で均質化した。30,000×gで、4℃で15分間遠心分離することにより膜を収集し、1〜3mg/mLの最終濃度へと、ペレットを低浸透圧性緩衝液中に再懸濁させた。ウシ血清卵白を有するBioRadタンパク質アッセイ試薬を標準として用いて、タンパク質濃度を測定した。κ受容体膜のアリコートを−80℃で保存した。
【0244】
放射リガンド投与置換アッセイでは、0.4nM[
3H]−U69,593(GE Healthcare、Piscataway、NJ、40Ci/mmole)を、最終容量200μlの結合緩衝液(5%DMSO、50mM Trizma塩基、pH7.4)中の15μgの膜タンパク質(HEK293細胞内で発現する組換え型κオピオイド受容体、自社で調製)と共に使用した。10μM非標識ナロキソンまたはU69,593の存在下で非特異的結合を測定した。すべての反応は、約25℃の温度で、1時間96穴ポリプロピレンプレート内で実施した。0.5%ポリエチレンイミン(Sigma)中に予浸させた96穴Unifilter GF/C濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)上での急速濾過によって、結合反応を終了させた。96穴組織ハーベスター(Perkin Elmer、Shelton、CT)を用いて収集を実施し、続いて200μlの氷冷した結合緩衝液で5回濾過洗浄した。続いて濾過プレートを50℃で1〜2時間乾燥させた。50μl/穴のシンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え、1分/穴の間、Packard Top−Count内でプレートをカウントした。
【0245】
κ−オピオイド受容体結合データ:特定の実施形態において、本発明の化合物は、κ受容体に対して約10,000以上のKi(nM)を有することになる(これは、本発明の目的においては、κ受容体への結合はないと解釈される)。本発明のある特定の化合物は、κ受容体に対して約20,000以下のKi(nM)を有することになる。特定の実施形態において、本発明の化合物は、約10,000以下、または約5000以下、または約1000以下、または約500以下、または約450以下、または約350以下、または約200以下、または約100以下、または約50以下、または約10以下、または約1以下、または約0.1以下、のKi(nM)を有することになる。
【0246】
κ−オピオイド受容体機能アッセイ手順:機能的[
35S]GTPγS結合実験を以下の通り行った。最終濃度0.026μg/μlのκ膜タンパク質(自社で生成)、10μg/mLサポニン、3μM GDPおよび0.20nM[
35S]GTPγSを、氷上で、結合緩衝液(100mM NaCl、10mM MgCl
2、20mM HEPES、pH7.4)に順次添加することにより、κオピオイド受容体の膜溶液を調製した。この調製した膜溶液(190μl/穴)を、DMSO中で調製したアゴニストの20×濃縮保存液10μlを含有する96穴浅底ポリプロピレンプレートに移した。プレートを、振盪しながら、30分間約25℃の温度でインキュベートした。96穴組織ハーベスター(Packard)を用いて、96穴Unifilter GF/B濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)上での急速濾過によって反応を終了させ、続いて200μlの氷冷した結合緩衝液(10mM NaH
2PO
4、10mM Na
2HPO
4、pH7.4)を用いて、3回濾過洗浄した。続いて濾過プレートを50℃で2〜3時間乾燥させた。50μl/穴のシンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え、1分/穴の間、Packard Top−Count内でプレートをカウントした。
【0247】
κ−オピオイド受容体機能データ:κGTP EC
50は、κ受容体において化合物に対して50%の最大反応をもたらす化合物の濃度である。本発明のある特定の化合物は、κオピオイド受容体機能を刺激するために約20,000以下のκGTP EC
50(nM)を有することになる。特定の実施形態において、本発明の化合物は、約10,000以下、または約5000以下、または約2000以下、または約1500以下、または約1000以下、または約600以下、または約100以下、または約50以下、または約25以下、または約10以下、または約1以下、または約0.1以下のκGTP EC
50(nM)を有することになる。
【0248】
κGTP E
max(%)は、U69,593により誘発される効果と比較して、化合物により誘発される最大の効果である。本発明のある特定の化合物は、約1%を超える、または約5%を超える、または約10%を超える、または約20%を超える、κGTP E
m3x(%)を有することになる。特定の実施形態において、本発明の化合物は、約50%を超える、または約75%を超える、または約90%を超える、または約100%を超えるκGTP E
max(%)を有することになる。
【0249】
δ−オピオイド受容体結合実験手順:δ−オピオイド受容体結合実験手順を以下の通り行った。放射リガンド投与置換アッセイでは、0.3nM [
3H]−ナルトリンドール(Perkin Elmer、Shelton、CT、33.0Ci/mmole)を、最終容量500μlの結合緩衝液(5mM MgCl
2、5%DMSO、50mM Trizma塩基、pH7.4)中の5μg膜タンパク質(Perkin Elmer、Shelton、CT)と共に使用した。25μM非標識ナロキソンの存在下、非特異的結合を測定した。すべての反応は、約25℃の温度で1時間、96穴深底ポリプロピレンプレート内で実施した。0.5%ポリエチレンイミン(Sigma)中に予浸させた96穴Unifilter GF/C濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)上での急速濾過によって、結合反応を終了させた。96穴組織ハーベスター(Perkin Elmer、Shelton、CT)を用いて収集を実施し、続いて500μlの氷冷した結合緩衝液で5回濾過洗浄した。続いて濾過プレートを50℃で1〜2時間乾燥させた。50μl/穴シンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え、1分/穴の間、Packard Top−Count内でプレートをカウントした。
【0250】
δ−オピオイド受容体結合データ:特定の実施形態において、本発明の化合物は、δ受容体に対して約10,000以上のKi(nM)を有することになる(これは、本発明の目的において、δ受容体への結合はないと解釈される)。本発明のある特定の化合物は、δ受容体に対して、約20,000以下のKi(nM)を有することになる。一実施形態では、本発明の化合物は、約10,000以下、または約9000以下のKi(nM)を有することになる。別の実施形態において、本発明の化合物は、約7500以下、または約6500以下、または約5000以下、または約3000以下、または約2500以下のKi(nM)を有することになる。別の実施形態において、本発明の化合物は、約1000以下、または約500以下、または約350以下、または約250以下、または約100以下、または約10以下のKi(nM)を有することになる。
【0251】
δ−オピオイド受容体機能アッセイ手順:機能的[
35S]GTPγS結合実験を以下の通り行った。最終濃度0.026μg/μlのδ膜タンパク質(Perkin Elmer、Shelton、CT)、10μg/mLサポニン、3μM GDPおよび0.20nM[
35S]GTPγSを、氷上で、結合緩衝液(100mM NaCl、10mM MgCl
2、20mM HEPES、pH7.4)に順次添加することによって、δオピオイド受容体膜溶液を調製した。この調製した膜溶液(190μl/穴)を、DMSO中で調製したアゴニストの20×濃縮保存液10μlを含有する96穴浅底ポリプロピレンプレートに移した。プレートを、振盪しながら約25℃の温度で30分間、インキュベートした。96穴組織ハーベスター(Packard)を用いて、96穴Unifilter GF/B濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)上での急速濾過によって反応を終了させ、続いて、200μlの氷冷した結合緩衝液(10mM NaH
2PO
4、10mM Na
2HPO
4、pH7.4)で3回濾過洗浄した。続いて濾過プレートを5O℃で1〜2時間乾燥させた。50μl/穴シンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え、プレートを、1分/穴の間、Packard Top−Count内でプレートをカウントした。
【0252】
δ−オピオイド受容体機能データ:δGTP EC
50は、δ受容体において化合物に対して50%の最大反応をもたらす化合物の濃度である。本発明のある特定の化合物は、約20,000以下、または約10,000以下のδGTP EC
50(nM)を有することになる。特定の実施形態において、本発明の化合物は、約3500以下、または約1000以下、または約500以下、または約100以下、または約90以下、または約50以下、または約25以下、または約10以下のδGTP EC
50(nM)を有することになる。
【0253】
δGTP E
max(%)は、met−エンケファリンにより誘発される効果と比較して、化合物により誘発される最大効果である。発明の本発明のある特定の化合物は、約1%を超える、または約5%を超える、または約10%を超えるδGTP E
max(%)を有することになる。一実施形態では、本発明の化合物は、約30%を超えるδGTP E
max(%)を有することになる。他の実施形態では、本発明の化合物は、約50%を超える、または約75%を超える、または約90%を超える、δGTP E
max(%)を有することになる。別の実施形態において、本発明の化合物は、約100%以上のδGTP E
max(%)を有することになる。
【0254】
ORL−1受容体結合アッセイ手順:ヒトオピオイド受容体様受容体(ORL−1)(Perkin Elmer、Shelton、CT)を発現する組換え型HEK−293細胞からの膜を、氷冷した低浸透圧性緩衝液(2.5mM MgCl
2、50mM HEPES、pH7.4)(10ml/10cmシャーレ)に細胞を溶解することにより調製し、続いて組織粉砕機/テフロン(登録商標)乳棒で均質化した。30,000×g、4℃で15分間遠心分離することにより膜を収集し、1〜3mg/mlの最終濃度へと、ペレットを低浸透圧性緩衝液中に再懸濁させた。ウシ血清卵白を有するBioRadタンパク質アッセイ試薬を標準として用いて、タンパク質濃度を測定した。ORL−1受容体のアリコートを−80℃で保存した。
【0255】
放射リガンド結合実験(スクリーニングおよび投与置換)では、0.1nM[
3H]−ノシセプチン(Perkin Elmer、Shelton、CT、87.7Ci/mmole)を、最終容量500μlの結合緩衝液(10mM MgCl
2、1mM EDTA、5%DMSO、50mM HEPES、pH7.4)中の12μgの膜タンパク質と共に使用した。10nM非標識ノシセプチン(American Peptide Company)の存在下、非特異的結合を測定した。すべての反応は、室温で1時間、96穴深底ポリプロピレンプレート内で実施した。0.5%ポリエチレンイミン(Sigma)中に予浸させた96穴Unifilter GF/C濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)上での急速濾過によって、結合反応を終了させた。96穴組織ハーベスター(Perkin Elmer、Shelton、CT)を用いて収集を実施し、続いて500μlの氷冷した結合緩衝液で3回濾過洗浄した。続いて濾過プレートを50℃で2〜3時間乾燥させた。50μl/穴のシンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え、1分/穴の間、Packard Top−Count内でプレートをカウントした。Microsoft ExcelおよびGraphPad PRISM(商標)、v.3.0以上、カーブフィッティング機能をそれぞれ用いて、またはワンサイト競合カーブフィッティング用の自社機能を用いて、スクリーニングおよび投与置換実験からのデータを解析した。
【0256】
ORL−1受容体結合データ:本発明のある特定の化合物は、約1000以下のKi(nM)を有することになる。ある実施形態において、本発明の化合物は、約500以下のKi(nM)を有することになる。他の実施形態では、本発明の化合物は、約300以下、または約100以下、または約50以下、または約20以下のKi(nM)を有することになる。さらに他の実施形態において、本発明の化合物は、約10以下、または約1以下、または約0.1以下のKi(nM)を有することになる。
【0257】
ORL−1受容体機能アッセイ手順:ヒトオピオイド受容体様(ORL−1)(Perkin Elmer、Shelton、CT)を発現する組換え型HEK−293細胞からの膜を、氷冷した低浸透圧性緩衝液(2.5mM MgCl
2、50mM HEPES、pH7.4)(10ml/10cmシャーレ)に細胞を溶解することにより調製し、続いて組織粉砕機/テフロン(登録商標)乳棒で均質化した。30,000×gで、4℃で15分間遠心分離することにより膜を収集し、1〜3mg/mlの最終濃度へと、ペレットを低浸透圧性緩衝液中に再懸濁させた。ウシ血清卵白を有するBioRadタンパク質アッセイ試薬を標準として用いて、タンパク質濃度を測定した。ORL−1受容体膜のアリコートを−80℃で保存した。
【0258】
機能的[
35S]GTPγS結合実験を以下の通り行った。氷上で、最終濃度0.026μg/μlのORL−1膜タンパク質、10μg/mlサポニン、3μM GDPおよび0.20nM[
35S]GTPγSを、結合緩衝液(100mM NaCl、10mM MgCl
2、20mM HEPES、pH7.4)に順次添加することによって、ORL−1膜溶液を調製した。この調製した膜溶液(190μl/穴)を、DMSO中で調製したアゴニスト/ノシセプチンの20×濃縮保存液10μlを含有する96穴浅底ポリプロピレンプレートに移した。プレートを、振盪しながら室温で30分間インキュベートした。96穴組織ハーベスター(Packard)を用いて、96穴Unifilter GF/B濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)上での急速濾過によって反応を終了させ、続いて200μlの氷冷した結合緩衝液(10mM NaH
2PO
4、10mM Na
2HPO
4、pH7.4)で3回濾過洗浄した。続いて濾過プレートを50℃で2〜3時間乾燥させた。50μl/穴シンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え、1分/穴の間、Packard Top−Count内でプレートをカウントした。GraphPad PRISM v.3.0以上のシグモイド用量反応曲線フィッティング機能、または非線形シグモイド用量反応曲線フィッティング用の自社機能を用いて、データを解析した。
【0259】
ORL−1受容体機能データ:ORL−1 GTP EC
50は、ORL−1受容体において化合物に対して50%の最大反応をもたらす化合物の濃度である。特定の実施形態において、高い結合親和性(すなわち低いKi値)を有する本発明の化合物は、約10,000を超えるORL−1 GTP EC
50(nM)を有することになる(すなわち、治療濃度では刺激しない)。特定の実施形態において、本発明の化合物は、約20,000以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有することになる。一実施形態では、本発明の化合物は、約10,000以下の、または約5000以下の、または約1000以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有することになる。さらに他の実施形態において、本発明の化合物は、約100以下の、または約10以下の、または約1以下の、または約0.1以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有することになる。
【0260】
ORL−1 GTP E
max%は、標準的ORL−1アゴニストであるノシセプチンにより誘発される効果と比較して、化合物により誘発される最大効果である。ある実施形態において、本発明の化合物は、10%未満のORL−1 GTP E
maxを有することになる(これは、本発明の目的においては、ORL−1受容体でアンタゴニスト活性を有すると解釈される)。本発明のある特定の化合物は、1%を超える、または5%を超える、または10%を超えるORL−1 GTP E
max(%)を有することになる。他の実施形態において、本発明の化合物は、20%を超える、または50%を超える、または75%を超える、または88%を超える、または100%を超えるORL−1 GTP E
maxを有することになる。
【0261】
疼痛の予防または治療に関するインビボアッセイ
試験動物:各実験では、実験の開始時に体重が200〜260gのラットを用いる。これらのラットは、群で収容し、投薬より約16時間前に飼料を撤去する本発明の化合物の経口投与前を除いては、飼料および水を常時自由摂取させる。対照群は、本発明の化合物で治療したラットとの比較の役割を果たす。対照群には、本発明の化合物用の担体を投与する。対照群に投与した担体の量は、試験群に投与した担体と本発明の化合物の量と同じである。
【0262】
急性疼痛:急性疼痛を治療または予防するための本発明の化合物の作用を評価するため、ラットテールフリック試験を使用し得る。ラットを手で穏やかに拘束し、テールフリックユニット(Model7360、イタリアのUgo Basileより市販)を用いて、先端部から5cmの点で尾を放射熱の集束ビームに曝露する。テールフリック反応潜時とは、熱的刺激の開始から尾を振るまでの間の間隔として定義する。20秒以内に反応しない動物は、テールフリックユニットから除外され、足引っ込め反応潜時20秒が割り当てられる。テールフリック反応潜時は、本発明の化合物の投与の直前(治療前)ならびに本発明の化合物の投与から1、3および5時間後に測定する。データは、テールフリック反応潜時(複数可)として表され、最大可能な効果(%MPE)、すなわち20秒のパーセンテージを以下の通り計算する:
【0264】
ラットのテールフリック試験は、F.E.D’Amourら、「A Method for Determining Loss of Pain Sensation」、J.Pharmacol.Exp.Ther.72:74-79(1941年)に記載されている。
【0265】
急性疼痛の治療または予防に対する本発明の化合物の作用を評価するために、ラットのホットプレート試験も使用し得る。48〜52℃の温度で維持された加熱した金属床を有する透明なプレキシグラスシリンダーからなるホットプレート装置(モデル7280、イタリアのUgo Basileから市販)を使用してラットを試験する。ラットをホットプレート装置上のシリンダーに置き、最大30秒が経過したら、またはラットが生体防御行動を示した時点で(挙動エンドポイント)、ホットプレートから取り出し、反応潜時を記録する。ホットプレート反応潜時は、直前に(予備処置)および本発明の化合物の投与から1、3、および5時間後に測定する。生体防御行動エンドポイントは、以下のうちのいずれかとして定義される:1)足を引っ込める、持続して持ち上げるか、または身震いしながらまたはなめながら、2)足を交互に持ち上げる、3)試験デバイスから脱出または脱出しようと試みる、または4)声を出す。データは、反応潜時(秒)として表現され、テールフリック試験に対して上に記載のように、最大可能な効果のパーセンテージを計算する。このホットプレート試験は、G. Woolfe and A.D. Macdonald, J. Pharmacol. Exp. Ther. 80:300-307 (1944)に記載されている。
【0266】
炎症性疼痛:炎症性疼痛の治療または予防に対する、本発明の化合物の作用を評価するため、Freund’s complete adjuvant(「FCA」)の炎症性疼痛モデルを使用することができる。FCA誘導による、ラット後足の炎症は、持続的な炎症性の機械的痛覚過敏の発生に伴うもので、これにより臨床的に有用な鎮痛剤の抗痛覚過敏作用の信頼できる予測が得られる(L.Barthoら、「Involvement of Capsaicin-sensitive Neurones in Hyperalgesia and Enhanced Opioid Antinociception in Inflammation」、Naunyn-Schmiedeberg’s Archives of Pharmacol. 342:666-670(1990年))。各動物の左後足に、50μLの50%FCAを足底内注射により投与する。FCAの注入前(ベースライン)および注射から24時間後、以下に記載の通りPWTを測定することにより、侵害性の機械的刺激に対する反応について動物を評価する。次いでラットに、1、3または10mg/kgの本発明の化合物、Celebrex、インドメタシンもしくはナプロキセンから選択される30mg/kgの対照薬剤、または担体のいずれかの単回投与を行う。侵害性の機械的刺激に対する反応を投与から1、3、5および24時間後に測定する。各動物に対する痛覚過敏の逆転のパーセントを以下のように定義する。
【0268】
神経障害性疼痛:神経障害性疼痛の治療または予防のための本発明の化合物の作用を評価するため、SeltzerモデルまたはChungモデルのいずれかを使用することができる。
【0269】
Seltzerモデルにおいて、神経障害性疼痛の部分的な坐骨神経結紮モデルを使用することによって、ラットにおいて神経因性痛覚過敏を発生させる(Z.Seltzerら、「A Novel Behavioral Model of Neuropathic Pain Disorders Produced in Rats by Partial Sciatic Nerve Injury」、Pain 43:205-218(1990年))。左坐骨神経の部分的結紮をイソフルラン/O
2吸入麻酔下で実施する。麻酔の誘導後、ラットの左大腿部を剪毛し、小さな切り込みを介して大腿部の上部に坐骨神経を露出させ、後部二頭筋半腱様筋神経が、共通の坐骨神経から分岐する点からちょうど遠位の転子付近の部位を取り囲む結合組織を慎重に除去する。7−0絹縫合糸を、湾曲した、逆カッティングの3/8ミニニードルで神経に挿入し、背側から神経厚さの1/3から1/2が結紮内に保持されるよう強く結紮する。一重の筋肉縫合糸(4−0ナイロン(Vicryl))およびvetbond組織接着剤を用いてこの創傷を閉じる。術後、創傷部位に抗生物質の散剤を振りかける。偽処置のラットには、坐骨神経を操作しないこと以外は、同一の外科手術を施す。術後、動物を秤量し、麻酔から回復するまで加温パッド上に置く。次いで動物を挙動試験が開始するまでホームケージに戻す。以下に記載の通り、手術前(ベースライン)、次いで薬剤投与直前、ならびに薬剤投与から1、3および5時間後のPWTを測定することにより動物の侵害性の機械的刺激に対する反応を評価する。神経因性痛覚過敏の逆転のパーセンテージは、以下の通り定義される:
【0271】
Chungモデルでは、神経障害性疼痛の脊髄神経結紮モデルを使用して、ラットにおける機械的痛覚過敏、温熱性痛覚過敏および触覚異痛症を引き起こす。イソフルラン/O
2吸入麻酔下で手術を実施する。麻酔誘導後、3cm切開し、L
4−S
2のレベルで、棘突起から左のパラ棘筋を分離する。1対の小さな骨鉗子を用いてL
6横突起を慎重に取り除くことによって、L
4−L
6脊髄神経を視覚的に確認する。左のL
5(またはL
5およびL
6)脊髄神経(複数可)を単離し、絹針できつく結紮する。完全にうっ血したことを確認し、非吸収性の縫合糸、例えばナイロン縫合糸など、またはステンレススチールステープルを用いて創傷を縫合する。偽処置のラットには、脊髄神経(複数可)を操作しないこと以外は、同一の外科手術を施す。術後、動物を秤量し、生理食塩水またはリンガー乳酸溶液を皮下(s.c.)注射で投与し、創傷部位に抗生物質の散剤を振りかけ、麻酔から回復するまで加温パッド上に保持する。次いで動物を挙動試験が開始するまでホームケージに戻す。以下に記載の通り、手術前(ベースライン)、次いで本発明の化合物の投与直前、ならびに本発明の化合物の投与から1、3および5時間後のPWTを測定することによって、動物の侵害性の機械的刺激に対する反応を評価する。以下に記載の通り、動物の侵害性の熱的刺激または触覚異痛症に対する反応を評価することもできる。神経障害性疼痛のためのChungモデルは、S.H.Kim、「An Experimental Model for Peripheral Neuropathy Produced by Segmental Spinal Nerve Ligation in the Rat」、Pain 50(3):355-363(1992年)に記載されている。
【0272】
機械的痛覚過敏の評価としての機械的刺激に対する反応:
足圧力アッセイを使用して、機械的痛覚過敏を評価することができる。このアッセイでは、C.Stein、「Unilateral Inflammation of the Hindpaw in Rats as a Model of Prolonged Noxious Stimulation:Alterations in Behavior and Nociceptive Thresholds」、Pharmacol.Biochem.and Behavior 31:451-455(1988年)に記載の通り、アナルゲシメーター(モデル7200、イタリアのUgo Basileから市販)を用いて、侵害性の機械的刺激に対する後足引っ込め閾値(PWT)を測定する。後足にかかる最大重量を250gに設定し、足の完全な引っ込みとしてエンドポイントを取る。各時間点で、各ラットに対して一度ずつPWTを測定し、影響のあった(同側、つまり傷と同じ側)後足のみを試験するか、または同側と反対側(非傷害の、つまり傷の反対側)の両方の後足を試験する。
【0273】
温熱性痛覚過敏の評価としての熱的刺激に対する反応:足底試験を使用して、温熱性痛覚過敏を評価することができる。この試験では、K.Hargreavesら、「A New and Sensitive Method for Measuring Thermal Nociception in Cutaneous Hyperalgesia」、Pain 32(1):77-88(1988年)に記載の技法に従い、足底試験装置(イタリアのUgo Basileから市販)を用いて、侵害性の熱的刺激に対する後足引っ込め反応潜時を測定する。最大曝露時間を32秒に設定することによって、組織の損傷を回避し、あらゆる意図された、熱源からの足の引っ込めをエンドポイントとして取る。各時間点で、3つの反応潜時を測定し、平均する。影響のあった(同側の)足のみを試験するか、または同側と反対側の(非傷害の)の両方の足を試験する。
【0274】
触覚異痛症の評価:触覚異痛症を評価するため、ワイヤーメッシュフロアの透明なプレキシグラス隔室にラットを配置し、少なくとも15分間の間慣らした。慣らした後、各ラットの影響のあった(同側の)足の足底表面に向けて、一連のvon Freyモノフィラメントを差し出す。この一連のvon Freyモノフィラメントは、直径が増加する6つのモノフィラメントからなり、一番小さい直径の繊維を最初に差し出す。各フィラメントを用いて、5回の試験を行うが、各試験は、約2分間離す。各差出しは、4〜8秒の間または侵害受容の引っ込め挙動が観察されるまで続ける。尻込みする、足を引っ込める、または足をなめることは、侵害受容の挙動反応と考えられる。
【0275】
呼吸抑制の評価:呼吸抑制を評価するため、大腿動脈カニューレを移植することによってラットを準備することができ、カニューレを介して血液試料を取る。薬剤投与前、次いで治療から1、3、5および24時間後、血液試料を取る。動脈血液ガス分析装置(例えば、Respiratory/Blood Gas試験カートリッジ付きのIDEXX VetStat)を用いて、血液試料を処理する。同等のデバイスは、血液ガス分析の標準的装置(例えば、D.Torbatiら、2000 Intensive Care Med.(26)585-591)である。
【0276】
胃の運動性の評価:10mL/kgの容量のビヒクル、対照化合物または被験物質を、強制経口投与で動物に与える。投与から1時間後、10mL/kgの容量のcharcoal meal溶液(水中の1%カルボキシメチルセルロース溶液中の5%非活性炭粉末)をすべての動物に与える。投与から2時間後(炭末摂取から1時間後)、二酸化炭素吸入またはイソフルランの過剰摂取により動物を屠殺し、charcoal mealの通過を確認する。胃および小腸を慎重に取り除き、生理食塩水を浸漬させた吸収剤表面上に、それぞれを置く。幽門とcharcoal mealが最も遠くに進行した位置との間の距離を測定し、幽門と回盲接合点との間の距離と比較する。charcoal mealの通過を、移動した小腸の長さのパーセンテージとして表す。
【0277】
医薬組成物
本発明の化合物は、その活性により、ヒトのおよび獣医薬において好都合に有用である。上述のように、本発明の化合物は、それを必要とする動物において、ある状態を治療または予防するために有用である。本発明の化合物は、オピオイドおよび/またはORL−1受容体の調節を必要とする任意の動物に投与することができる。
【0278】
動物に投与する場合、本発明の化合物は、薬学的に許容される担体または添加剤を含む組成物の成分として投与することができる。本発明の化合物は、医者によって決定された通りの任意の適切な経路により投与することができる。投与の方法として、皮内、筋肉内、腹腔内、非経口、静脈内、皮下、鼻腔内、硬膜外、経口、舌下、脳内、膣内、経皮、経粘膜、直腸、吸入による投与、または局所(特に、耳、鼻、眼または皮膚)投与を挙げることができる。送達は、局部または全身のいずれかであってよい。特定の実施形態において、投与により、本発明の化合物は血流へと放出されることになる。
【0279】
本発明の医薬組成物は、溶液剤、懸濁剤、乳剤、錠剤、丸剤、ペレット、多重顆粒剤、カプセル剤、液体を含有するカプセル剤、粉末を含有するカプセル剤、多重顆粒剤を含有するカプセル剤、ロゼンジ、徐放性製剤、坐剤、煙霧剤、スプレー剤の形態または使用に適した任意の他の形態を取ることができる。一実施形態では、組成物は、カプセル剤の形態である(例えば、米国特許第5,698,155号を参照)。適切な薬学的添加剤の他の例は、本明細書に参照により組み込まれているRemington’s Pharmaceutical Sciences、1447-1676(Alfonso R.Gennaro編、第19版、1995年)に記載されている。
【0280】
本発明の医薬組成物は、適切な量の薬学的に許容される添加剤を含むことによって、動物への適切な投与のための形態を提供することが好ましい。このような薬学的添加剤は、賦形剤、懸濁剤、可溶化剤、結合剤、崩壊剤、保存剤、着色剤、滑沢剤などであってよい。薬学的添加剤は、水または油などの液体であってよく、これには、石油、動物、植物もしくは合成由来のもの、例えばピーナッツ油、ダイズ油、鉱油、ゴマ油などが含まれる。薬学的添加剤は、生理食塩水、ゴムアカシア、ゼラチン、デンプンのり、タルク、ケラチン、コロイド性シリカ、ウレアなどであってよい。加えて、助剤、安定化剤、増粘剤、滑沢剤および着色剤を使用することができる。一実施形態では、動物に投与する場合、薬学的に許容される添加剤は、無菌である。本発明の化合物が静脈内に投与される場合、水は、特に有用な添加剤である。生理食塩水溶液ならびにブドウ糖およびグリセロール水溶液も、液体の添加剤、特に注射用溶液剤に使用することができる。適切な薬学的添加剤はまた、デンプン、グルコース、ラクトース、スクロース、ゼラチン、麦芽、イネ、粉、チョーク、シリカゲル、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、タルク、塩化ナトリウム、乾燥脱脂乳、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノールなども含む。本発明の組成物は、必要に応じて、微量な量の湿潤剤または乳化剤、またはpH緩衝剤も含有することができる。経口単位剤形を配合するために使用することができる薬学的に許容される担体および添加剤の特定の例は、Handbook of Pharmaceutical Excipients、American Pharmaceutical Association (1986年)に記載されている。
【0281】
特定の実施形態において、本発明の化合物は、経口投与用に配合される。経口的に送達される本発明の化合物は、例えば、錠剤、カプセル剤、ゲルキャップ、カプレット、ロゼンジ、水性または油性溶液剤、懸濁剤、顆粒剤、散剤、乳剤、シロップ剤またはエリキシル剤の形態であってよい。本発明の化合物が経口の錠剤に取り込まれる場合、このような錠剤は、圧縮する、錠剤粉末にする、腸溶性にする、糖コーティングする、薄膜コーティングする、多重圧縮するまたは多層状にすることができる。
【0282】
本発明の経口投与された化合物は、1種または複数の追加の薬剤、例えば、甘味剤、例えばフルクトース、アスパルテームまたはサッカリンなど、香味剤、例えばハッカ、冬緑油、またはサクランボなど、着色剤および保存料、ならびに安定剤などを含有することによって、安定した、医薬として味のよい剤形を提供することができる。固体経口剤形を作製するための技法および組成物が、Marcel Dekker,Inc.から出版されているPharmaceutical Dosage Forms:Tablets(Lieberman、LachmanおよびSchwartz編、第2版)に記載されている。錠剤(圧縮および成型されたもの)、カプセル剤(硬質ゼラチンおよび軟質ゼラチン)および丸剤を作製するための技法および組成物はまた、Remington’s Pharmaceutical Sciences 1553-1593(Arthur Osol編、第16版、Mack Publishing、Easton、PA 1980年)にも記載されている。液体経口剤形として、水性および非水性の溶液剤、乳剤、懸濁剤および溶液剤、ならびに/または非発泡性顆粒剤から再構成された懸濁剤が挙げられ、これらは場合によって1種または複数の適切な溶媒、保存剤、乳化剤、懸濁剤、賦形剤、甘味料、着色剤、香味剤などを含有する。液体経口剤形を作製するための技法および組成物は、Marcel Dekker,Inc.から出版されているPharmaceutical Dosage Forms:Disperse Systems、(Lieberman、RiegerおよびBanker編)に記載されている。
【0283】
本発明の化合物が、注射(例えば、連続した点滴または大量瞬時投与)による非経口投与用に配合される場合、製剤は、油性または水性の媒体中の懸濁剤、溶液剤、または乳剤の形態であってよく、そのような製剤は、薬学的に必要な添加剤、例えば1種または複数の安定化剤、懸濁剤、分散剤などをさらに含むことができる。本発明の化合物が、非経口的に注射される場合、これは、例えば、等圧の無菌の溶液剤の形態であってよい。本発明の化合物はまた、注射用製剤として再構成するための散剤の形態であってもよい。
【0284】
特定の実施形態において、本発明の化合物は、静脈内投与のための医薬組成物に配合される。通常は、このような組成物は、無菌、等圧の水性緩衝液を含む。必要な場合、この組成物は、可溶化剤も含むことができる。静脈内投与用の本発明の化合物は、ベンゾカインまたはプリロカインなどの局所麻酔薬を場合によって含むことによって、注射部位の疼痛を和らげることができる。一般的に、これら成分は、例えば、活性薬剤の含量を示したアンプルまたはサシェなどの密閉した容器内の凍結乾燥した乾燥粉末または水を含まない濃縮物として、単位剤形内に別々または一緒に混合して供給される。本発明の化合物を点滴で投与する場合、これは、例えば、無菌の医薬品グレードの水または生理食塩水を含有する点滴ビンを用いて投薬することができる。本発明の化合物を注射で投与する場合、投与前に成分が混合できるように、注射用滅菌水または生理食塩水のアンプルを提供することができる。
【0285】
本発明の化合物が吸入により投与される場合、これは、乾性煙霧剤、または水性または部分的に水性の溶液剤に配合することができる。
【0286】
別の実施形態において、本発明の化合物は、ベシクル、特にリポソームに入れて送達することができる(Langer、Science、249:1527-1533(1990年)、およびTreatら、Liposomes in the Therapy of Infectious Disease and Cancer、317-327および353-365(1989年)を参照されたい)。
【0287】
特定の実施形態において、本発明の化合物は、局所投与される。これは、例えば、手術中の局所注入により、局所への塗布により(例えば、手術後の創傷包帯と関連させて)、注射により、カテーテルを用いて、坐剤または浣腸を用いて、またはインプラントを用いて達成することができ、前記インプラントとして、多孔性、非多孔性、またはゼラチン状物質、例えば膜、例えばシアラスティック膜など、または繊維のものが挙げられる。
【0288】
特定の実施形態において、本発明の化合物は、即放性の形態で送達することができる。他の実施形態では、本発明の化合物は、徐放性のシステムまたは持続放出性のシステムで送達することができる。徐放性または持続放出性の医薬組成物は、これらの非徐放性または非持続放出性の対応物により達成される結果よりも、さらに良い薬物治療を達成するという共通の目的を有することができる。一実施形態では、徐放性または持続放出性の組成物は、最短の時間で、状態(またはその症状)を治療または予防するための本発明の化合物の最小量を含む。徐放性または持続放出性の組成物の利点として、薬剤活性の延長、投与回数の削減、およびコンプライアンスの増加が挙げられる。加えて、徐放性または持続放出性の組成物は、作用の開始時間または他の特徴、例えば、本発明の化合物の血中濃度に有利な影響を与えることができ、したがって、有害な副作用の発生を低下させることができる。
【0289】
徐放性または持続放出性の組成物は、所望の治療効果または予防効果を迅速に生じる本発明の化合物の量を最初に放出し、治療効果または予防効果のレベルを長時間に亘り維持する本発明の化合物の他の量を徐々におよび継続的に放出することができる。本発明の化合物は、体内で本発明の化合物の一定の濃度を維持するよう、代謝され、体から排泄される本発明の化合物の量に取って代わるような速度で、剤形から放出されることが可能である。有効成分の徐放または持続放出は、これだけに限らないが、pHの変化、温度の変化、酵素の濃度もしくは利用可能性、水の濃度もしくは利用可能性、または他の生理的状態もしくは化合物などを含めた様々な状態により刺激される可能性がある。
【0290】
本発明による使用のための徐放性または持続放出性の手段は、当分野で知られているものから選択し得る。例として、それぞれが本明細書に参照により組み込まれている、米国特許第3,845,770号、第3,916,899号、第3,536,809号、第3,598,123号、第4,008,719号、第5,674,533号、第5,059,595号、第5,591,767号、第5,120,548号、第5,073,543号、第5,639,476号、第5,354,556号および第5,733,566号に記載のものが挙げられるがこれらに限らない。このような剤形を使用することによって、異なる割合で所望の放出プロファイルを得るために、例えば、ヒドロプロピルメチルセルロース、他のポリマーマトリックス、ゲル、浸透性膜、浸透圧系、多層コーティング、微小粒子、多重顆粒剤、リポソーム、ミクロスフェアまたはこれらの組合せを使用して、徐放性または持続放出性の、1種または複数の有効成分を提供することができる。当分野で知られている、適切な徐放性または持続放出性の製剤は、本明細書中に記載されているものを含めて、本開示を考慮して、本発明の有効成分と共に使用するために容易に選択することができる。Medical Applications of Controlled Release、Vol.2、Applications and Evaluation、R.S.LangerおよびD.L.Wise編、CRC Press(1984年)のGoodson、「Dental Applications」(pp.115-138)も参照されたい。Langer、Science 249:1527-1533(1990年)による概説で考察されている他の徐放性または持続放出性のシステムを、本発明による使用のために選択することができる。一実施形態では、ポンプを使用することができる(Langer、Science 249:1527-1533(1990年)、Sefton、CRC Crit.Ref.Biomed.Eng.14:201(1987年)、Buchwaldら、Surgery 88:507(1980年)およびSaudekら、N.Engl.J.Med.321:574(1989年))。別の実施形態では、ポリマー性物質を使用することができる(Medical Applications of Controlled Release(Langer and Wise編、1974年)、Controlled Drug Bioavailability、Drug Product Design and Performance(SmolenおよびBall編、1984年)、RangerおよびPeppas、J.Macromol.Sci.Rev.Macromol.Chem.23:61(1983年)、Levyら、Science 228:190(1985年)、Duringら、Ann.Neurol.25:351(1989年)およびHowardら、J.Neurosurg.71:105(1989年))。さらに別の実施形態において、徐放性または持続放出性のシステムは、本発明の化合物の標的、例えば、脊柱、脳または消化管の近くに配置することもでき、したがって全身投与量のほんの一部しか必要としない。
【0291】
錠剤または丸剤の形態の場合、本発明の医薬組成物を、消化管での分解および吸収を遅らせるようにコーティングを行うことによって、長時間に亘る持続作用を提供することができる。浸透圧活性推進化合物(osmotically active driving compound)を包み込んでいる選択的透過膜もまた、経口投与の組成物に適切である。これら最近のプラットフォームでは、カプセル剤を取り囲む環境からの流体をこの推進化合物が吸収し、膨潤して開口から薬剤または薬剤組成物を押し出す。これらの送達プラットフォームは、即放性製剤のスパイク型プロファイルに対して、基本的に0次の送達プロファイルを提供することができる。時間遅延物質、例えばモノステアリン酸グリセロールまたはステアリン酸グリセロールなども使用することができる。経口用の組成物は、標準的添加剤、例えばマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、セルロースおよび炭酸マグネシウムなどを含むことができる。一実施形態では、これらの添加剤は、医薬品のグレードである。
【0292】
本発明の医薬組成物は、経口投与に適した単一の単位剤形、例えば、これだけに限らないが、徐放性または持続放出性に適応させた錠剤、カプセル剤、ゲルキャップおよびカプレット剤などを含む。
【0293】
状態の治療または予防に有効な本発明の化合物の量は、標準的な臨床上の技法により決定することができる。加えて、インビトロおよび/またはインビボのアッセイを場合によって使用することにより、最適な投与量の範囲の特定に役立つことができる。使用する正確な投与量はまた、例えば、投与経路および治療する状態の程度に応じて決まることになり、医師の判断および/または各動物の状況に従い決定することができる。典型的な要素、例えば、中でも、治療している動物の体重、年齢、性別および健康状態(例えば、肝臓および腎機能)、治療すべき苦痛、症状の重症度、投与間隔の頻度、任意の有害な副作用の存在および使用している特定の化合物などに応じて、投与は変わり得る。
【0294】
適切な有効投与量は、一日につき動物の体重1kgあたり約0.01mgから約3000mgの範囲とすることができるが、これらは通常、一日につき動物の体重1kgあたり約0.01mgから約2500mg、または一日につき動物の体重1kgあたり約0.01mgから約1000mgである。一実施形態では、有効投与量は、一日につき動物の体重1kgあたり約100mg以下である。別の実施形態では、有効投与量は、一日につき動物の体重1kgあたり約0.01mgから約100mgの本発明の化合物の範囲であり、別の実施形態では、一日につき動物の体重1kgあたり約0.02mgから約50mgであり、別の実施形態では、一日につき動物の体重1kgあたり約0.025mgから約20mgである。
【0295】
投与は、単一用量または分割した用量とすることができる。一実施形態では、状態が寛解するまで、約24時間おきに有効投与量を投与する。別の実施形態では、状態が寛解まで約12時間おきに有効投与量を投与する。別の実施形態では、状態が寛解するまで、約8時間おきに有効投与量を投与する。別の実施形態では、状態が寛解するまで、約6時間おきに有効投与量を投与する。別の実施形態では、状態が寛解するまで、約4時間おきに有効投与量を投与する。本明細書中に記載されている有効投与量は、投与される総量を指し、すなわち、2つ以上の本発明の化合物が投与される場合、有効投与量は、投与される総量に相当する。
【0296】
ORL−1受容体を発現することが可能な細胞を、本発明の化合物とインビトロで接触させる場合、細胞内のORL−1受容体機能を阻害または活性化するために有効な量は通常、薬学的に許容される担体または添加剤中の化合物の溶液剤または懸濁剤、約10
−12モル/Lから約10
−4モル/L、または約10
−12モル/Lから約10
−5モル/L、または約10
−12モル/Lから約10
−6モル/L、または約10
−12モル/Lから約10
−9モル/Lの範囲となる。ある実施形態では、本発明の化合物を含む溶液剤または懸濁剤の容量は、約0.01μLから約1mLとなる。別の実施形態では、溶液剤または懸濁剤の容量は、約200μLとなる。
【0297】
μ−オピオイド受容体を発現することが可能な細胞を、本発明の化合物とインビトロで接触させる場合、細胞内のμ−オピオイド受容体機能を阻害または活性化するために有効な量は通常、薬学的に許容される担体または添加剤中の本発明の化合物の溶液剤または懸濁剤、約10
−12モル/Lから約10
−4モル/L、または約10
−12モル/Lから約10
−5モル/L、または約10
−12モル/Lから約10
−6モル/L、または約10
−12モル/Lから約10
−9モル/Lの範囲となる。ある実施形態では、本発明の化合物を含む溶液剤または懸濁剤の容量は、約0.01μLから約1mLとなる。別の実施形態では、溶液剤または懸濁剤の容量は、約200μLとなる。
【0298】
δ−オピオイド受容体を発現することが可能な細胞を、本発明の化合物とインビトロで接触させる場合、細胞内のδ−オピオイド受容体機能を阻害または活性化するために有効な量は通常、薬学的に許容される担体または添加剤中の本発明の化合物の溶液剤または懸濁剤、約10
−12モル/Lから約10
−4モル/L、または約10
−12モル/Lから約10
−5モル/L、または約10
−12モル/Lから約10
−6モル/L、または約10
−12モル/Lから約10
−9モル/Lの範囲となる。ある実施形態では、本発明の化合物を含む溶液剤または懸濁剤の容量は、約0.01μLから約1mLとなる。別の実施形態では、溶液剤または懸濁剤の容量は、約200μLとなる。
【0299】
κ−オピオイド受容体を発現することが可能な細胞を、本発明の化合物とインビトロで接触させる場合、細胞内のκ−オピオイド受容体機能を阻害または活性化するために有効な量は通常、薬学的に許容される担体または添加剤中の本発明の化合物の溶液剤または懸濁剤、約10
−12モル/Lから約10
−4モル/L、または約10
−12モル/Lから約10
−5モル/L、または約10
−12モル/Lから約10
−6モル/L、または約10
−12モル/Lから約10
−9モル/Lの範囲となる。ある実施形態では、本発明の化合物を含む溶液剤または懸濁剤の容量は、約0.01μLから約1mLとなる。別の実施形態では、溶液剤または懸濁剤の容量は、約200μLとなる。
【0300】
本発明の化合物は、ヒトで使用する前に、所望の治療または予防のための活性について、インビトロまたはインビボでアッセイすることができる。動物モデル系を使用することによって、安全性および効力を実証することができる。本発明のある特定の化合物は、約0.5mg/kgから約20mg/kgの範囲の、疼痛の治療のためのED
50を有することになる。本発明のある特定の化合物は、呼吸抑制を誘発しない用量で、有意な鎮痛性および/または抗痛覚過敏を生じることになる。対照的に、モルヒネなどの従来のオピオイドの有効量を与えたラットからの血液試料では、酸素圧、酸素飽和およびpHが有意に減少する一方、二酸化炭素が有意に増加する。
【0301】
本発明によると、それを必要とする動物において状態を治療または予防するための方法は、本発明の化合物(すなわち、第1の治療薬)に加えて第2の治療薬の有効量を動物に同時投与することをさらに含む。第2の治療薬の有効量は、既知であるか、または本開示および出版されている臨床研究を考慮して開業医により決定されることになる。本発明の一実施形態において、状態(例えば、疼痛)の治療のために第2治療薬が動物に投与される場合、本発明の化合物(すなわち、第1治療薬)の最小有効量は、第2の治療薬が投与されない状況での最小有効量よりも少ないことになる。この実施形態では、本発明の化合物および第2の治療薬は、追加的または相乗的に作用することによって、状態を治療または予防することができる。あるいは、第2の治療薬を使用することによって、第1の治療薬の投与の対象の状態とは異なる障害を治療または予防することができ、この障害は、本明細書中の上記に定義された状態であってもなくてもよい。一実施形態では、本発明の化合物は、本発明の化合物の有効量と、第2の治療薬の有効量とを含む単一組成物として、第2の治療薬と共に同時に投与される。あるいは、本発明の化合物の有効量を含む組成物および第2の治療薬の有効量を含む第2の組成物が同時に投与される。別の実施形態では、本発明の化合物の有効量は、第2の治療薬の有効量の投与の前または後に投与される。この実施形態では、第2の治療薬がその治療効果を発揮している間に、本発明の化合物が投与され、または本発明の化合物が、状態を治療または予防するためにその治療効果を発揮している間に、第2の治療薬が投与される。
【0302】
第2の治療薬は、これらに限定されないが、オピオイドアゴニスト、非オピオイド鎮痛剤、非ステロイド性抗炎症剤、抗片頭痛剤、Cox−II阻害剤、5−リポキシゲナーゼ阻害剤、抗催吐剤、β−アドレナリン遮断薬、抗痙攣剤、抗うつ剤、Ca
2+チャネル遮断剤、抗癌剤、UIを治療もしくは予防するための薬剤、不安を治療もしくは予防するための薬剤、記憶障害を治療もしくは予防するための薬剤、肥満を治療もしくは予防するための薬剤、便秘を治療もしくは予防するための薬剤、咳を治療もしくは予防するための薬剤、下痢を治療もしくは予防するための薬剤、高血圧を治療もしくは予防するための薬剤、てんかんを治療もしくは予防するための薬剤、食欲不振症/悪液質を治療もしくは予防するための薬剤、薬物乱用を治療もしくは予防するための薬剤、潰瘍を治療もしくは予防するための薬剤、IBDを治療もしくは予防するための薬剤、IBSを治療もしくは予防するための薬剤、嗜癖障害を治療もしくは予防するための薬剤、パーキンソン病およびパーキンソニズムを治療もしくは予防するための薬剤、脳卒中を治療もしくは予防するための薬剤、てんかんを治療もしくは予防するための薬剤、掻痒状態を治療もしくは予防するための薬剤、精神病を治療もしくは予防するための薬剤、ハンチントン舞踏病を治療もしくは予防するための薬剤、ALSを治療もしくは予防するための薬剤、認知障害を治療もしくは予防するための薬剤、片頭痛を治療もしくは予防するための薬剤、嘔吐を治療、予防もしくは阻害するための薬剤、ジスキネジーを治療もしくは予防するための薬剤、うつ病を治療もしくは予防するための薬剤、またはこれらの任意の混合物であってよい。
【0303】
有用なオピオイドアゴニストの例として、これらに限らないが、アルフェントアニル、アリルプロジン、アルファプロジン、アニレリジン、ベンジルモルヒネ、ベジトラミド、ブプレノルフィン、ブトルファノール、クロニタゼン、コデイン、デソモルヒネ、デキストロモルアミド、デゾシン、ジアンプロミド、ジアモルホン、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、ジメノキサドール、ジメフェプタノール、ジメチルチアンブテン、ジオキサフェチルブチレート、ジピパノン、エプタゾシン、エトヘプタジン、エチルメチルチアンブテン、エチルモルヒネ、エトニタゼン、フェンタニル、ヘロイン、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、ヒドロキシペチジン、イソメタドン、ケトベミドン、レボルファノール、レボフェナシルモルファン、ロフェンタニル、メペリジン、メプタジノール、メタゾシン、メタドン、メトポン、モルヒネ、ミロフィン、ナルブフィン、ナルセイン、ニコモルヒネ、ノルレボルファノール、ノルメタドン、ナロルフィン、ノルモルヒネ、ノルピパノン、オピウム、オキシコドン、オキシモルホン、パパベレタム、ペンタゾシン、フェナドキソン、フェノモルファン、フェナゾシン、フェノペリジン、ピミノジン、ピリトラミド、プロヘプタジン、プロメドール、プロペリジン、プロピラム、プロポキシフェン、スフェンタニル、チリジン、トラマドール、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。
【0304】
特定の実施形態において、オピオイドアゴニストは、コデイン、ヒドロモルホン、ヒドロコドン、オキシコドン、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、モルヒネ、トラマドール、オキシモルホン、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物から選択される。
【0305】
有用な非オピオイド鎮痛剤の例として、これらに限らないが、非ステロイド性抗炎症剤、例えばアスピリン、イブプロフェン、ジクロフェナク、ナプロキセン、ベノキサプロフェン、フルルビプロフェン、フェノプロフェン、フルブフェン、ケトプロフェン、インドプロフェン、ピロプロフェン、カルプロフェン、オキサプロジン、プラモプロフェン、ムロプロフェン、トリオキサプロフェン、スプロフェン、アミノプロフェン、チアプロフェン酸、フルプロフェン、ブクロキス酸、インドメタシン、スリンダク、トルメチン、ゾメピラク、チオピナク、ジドメタシン、アセメタシン、フェンチアザク、クリダナク、オキスピナク、メフェナム酸、メクロフェンアミド酸、フルフェンアミド酸、ニフルム酸、トルフェナム酸、ジフルリサール、フルフェニサール、ピロキシカム、スドキシカム、イソキシカム、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。他の適切な非オピオイド鎮痛剤として、以下の、非限定的な化学的種類の鎮痛性、解熱性、非ステロイド性抗炎症剤が挙げられる:サリチル酸誘導体、例えば、アスピリン、ナトリウムサリチル酸、コリンマグネシウムトリサリチル酸、サルサレート、ジフルニサル、サリチルサリチル酸、スルファサラジンおよびオルサラジンなど、パラ−アミノフェノール誘導体、例えばアセトアミノフェンおよびフェナセチンなど、インドール酢酸およびインデン酢酸、例えばインドメタシン、スリンダクおよびエトドラクなど、ヘテロアリール酢酸、例えばトルメチン、ジクロフェナクおよびケトロラックなど、アントラニル酸(フェナム酸)、例えばメフェナム酸およびメクロフェナム酸など、エノール酸、例えばオキシカム(ピロキシカム、テノキシカム)およびピラゾリジンジオン(フェニルブタゾン、オキシフェナンタータゾン)など、アルカノン、例えばナブメトンなど、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物。NSAIDのより詳細な記述については、それら全体が参照により本明細書に組み込まれる、Paul A.Insel、Analgesic-Antipyretic and Anti-inflammatory Agents and Drugs Employed in the Treatment of Gout、in Goodman & Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics 617-57(Perry B. Molinhoff and Raymond W. Ruddon編、第9版、1996年)、およびGlen R.Hanson、Analgesic,Antipyretic and Anti-Inflammatory Drugs in Remington:The Science and Practice of Pharmacy Vol IA、1196-1221(A.R.Gennaro編、第19版、1995年)を参照されたい。
【0306】
有用なCox−II阻害剤および5−リポキシゲナーゼ阻害剤ならびにこれらの組合せの例が、その全体が参照により本明細書に組み込まれている米国特許第6,136,839号に記載されている。有用なCox−II阻害剤の例として、これらに限らないが、セレコキシブ、DUP−697、フロスリド、メロキシカム、6−MNA、L−745337、ロフェコキシブ、ナブメトン、ニメスリド、NS−398、SC−5766、T−614、L−768277、GR−253035、JTE−522、RS−57067−000、SC−58125、SC−078、PD−138387、NS−398、フロスリド、D−1367、SC−5766、PD−164387、エトリコキシブ、バルデコキシブ、パレコキシブ、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。
【0307】
有用な抗片頭痛剤の例として、これらに限らないが、アルピロプリド、ブロモクリプチン、ジヒドロエルゴタミン、ドラセトロン、エルゴコルニン、エルゴコルニニン、エルゴクリプチン、エルゴノビン、エルゴット、エルゴタミン、フルメドロキソンアセテート、ホナジン、ケタンセリン、リスリド、ロメリジン、メチルエルゴノビン、メチセルギド、メトプロロール、ナラトリプタン、オキセトロン、ピゾチリン、プロプラノロール、リスペリドン、リザトリプタン、スマトリプタン、チモロール、トラゾドン、ゾルミトリプタン、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。
【0308】
有用な抗痙攣剤の例として、これらに限らないが、アセチルフェネトライド、アルブトイン、アロキシドン、アミノグルテチミド、4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸、アトロラクトアミド、ベクラミド、ブラメート、臭化カルシウム、カルバマゼピン、シンロミド、クロメチアゾール、クロナゼパム、デシメミド、ジエタジオン、ジメタジオン、ドキセニトロイン、エテロバルブ、エタジオン、エトスクシミド、エトトイン、フェルバメート、フルオレソン、ガバペンチン、5−ヒドロキシトリプトファン、ラモトリギン、臭化マグネシウム、硫酸マグネシウム、メフェニトイン、メホバルビタール、メタルビタール、メテトイン、メトスクシミド、5−メチル−5−(3−フェナントリル)−ヒダントイン、3−メチル−5−フェニルヒダントイン、ナルコバルビタール、ニメタゼパム、ニトラゼパム、オキスカルバゼピン、パラメタジオン、フェナセミド、フェネタルビタール、フェネトリド、フェノバルビタール、フェンスクシミド、フェニルメチルバルビツール酸、フェニトイン、フェテニレートナトリウム、臭化カリウム、プレガバリン、プリミドン、プロガビド、臭化ナトリウム、ソラヌム、臭化ストロンチウム、スクロフェニド、スルチアム、テトラントイン、チアガビン、トピラメート、トリメタジオン、バルプロ酸、バルプロミド、ビガバトリン、ゾニサミド、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。
【0309】
有用なCa
2+−チャネル遮断剤の例として、これらに限らないが、ベプリジル、クレンチアゼム、ジルチアゼム、フェンジリン、ガロパミル、ミベフラジル、プレニラミン、セモチアジル、テロジリン、ベラパミル、アムロジピン、アラニジピン、バルニジピン、ベニジピン、シルニジピン、エホニジピン、エルゴジピン、フェロジピン、イスラジピン、ラシジピン、レルカニジピン、マニジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニルバジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、シンナリジン、フルナリジン、リドフラジン、ロメリジン、ベンシクラン、エタフェノン、ファントファロン、ペルヘキシリン、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。
【0310】
UIを治療または予防するための有用な治療薬の例として、これらに限らないが、プロパンセリン、イミプラミン、ヒヨスシアミン、オキシブチニン、ジサイクロミン、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。
【0311】
不安を治療または予防するための有用な治療薬の例として、これらに限らないが、ベンゾジアゼピン、例えばアルプラゾラム、ブロチゾラム、クロルジアゼポキシド、クロバザム、クロナゼパム、クロラゼプ酸、デモキセパム、ジアゼパム、エスタゾラム、フルマゼニル、フルラゼパム、ハラゼパム、ロラゼパム、ミダゾラム、ニトラゼパム、ノルダゼパム、オキサゼパム、プラゼパム、クアゼパム、テマゼパムおよびトリアゾラムなど、非ベンゾジアゼピン剤、例えばブスピロン、ゲピロン、イプサピロン、チオスピロン、ゾルピコン、ゾルピデムおよびザレプロンなど、精神安定剤、例えばバルビツレート、例えば、アモバルビタール、アプロバルビタール、ブタバルビタール、ブタルビタール、メホバルビタール、メトヘキシタール、ペントバルビタール、フェノバルビタール、セコバルビタールおよびチオペンタールなど、プロパンジオールカルバメート、例えばメプロバメートおよびチバメートなど、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。
【0312】
下痢を治療または予防するための有用な治療薬の例として、これらに限らないが、ジフェノキシラート、ロペラミド、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。
【0313】
てんかんを治療または予防するための有用な治療薬の例として、これらに限らないが、カルバマゼピン、エトサクシミド、ギャバペンチン、ラモトリジン、フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドン、バルプロ酸、トリメタジオン、ベンゾジアゼピン、γビニルGABA、アセタゾラミド、フェルバメート、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。
【0314】
薬物乱用を治療または予防するための有用な治療薬の例として、これらに限らないが、メサドン、デシプラミン、アマンタジン、フルオキセチン、ブプレノルフィン、オピエートアゴニスト、3−フェノキシピリジン、塩酸レボメタジルアセテート、セロトニンアンタゴニスト、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。
【0315】
非ステロイド性抗炎症剤、5−リポキシゲナーゼ阻害剤、抗嘔吐剤、βアドレナリン遮断剤、抗うつ剤および抗癌剤の例は、当分野で既知であり、当業者により選択できる。記憶障害、肥満、便秘、咳、高血圧、食欲不振症/悪液質、潰瘍、IBD、IBS、嗜癖障害、パーキンソン病およびパーキンソニズム、脳卒中、てんかん、掻痒状態、精神病、ハンチントン舞踏病、ALS、認知障害、片頭痛、ジスキネジー、うつ病を治療もしくは予防するための、および/または嘔吐を治療、予防もしくは阻害するための有用な治療薬の例として、当分野で知られているものが挙げられ、当業者により選択することができる。
【0316】
本発明の組成物は、本発明の化合物(または薬学的に許容されるその塩、プロドラッグもしくは溶媒和物)を、薬学的に許容される担体または添加剤と混和するステップを含む方法により調製される。混和は、化合物(または誘導体)と薬学的に許容される担体または添加剤を混和するための既知の方法を用いて達成することができる。一実施形態では、本発明の化合物(または薬学的に許容されるその塩、プロドラッグもしくは溶媒和物)は、有効量で組成物中に存在する。
(実施例)
【実施例1】
【0317】
(6S,11R)−6−(4−(ベンジルオキシ)ブチル)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン(化合物12);および4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン−1−オール(化合物13)。
【0318】
【化35】
【0319】
N,N−ジエチルエチレンジアミン(122.80mL、874mmol、2.2当量)[Sigma−Aldrich]を、7−メトキシ−2−テトラロンA(70g、397mmol、1.0当量)[Sigma−Aldrich]のトルエン(2L)中溶液に加えた。混合物を加熱還流し、水を3時間Dean−Stark装置でトラップした。混合物を真空中で濃縮した。イミンをTHF(200mL)中に溶解し、2,4,6−トリメチルフェニルマグネシウムブロミド溶液(THF中1M、437mL、437mmol、1.1当量)[Sigma−Aldrich]を、イミンのTHF中溶液に0℃でゆっくりと加えた。グリニャール試薬の完全な添加後、混合物を80℃で1時間撹拌した。回転式エバポレーターを使用して混合物を濃縮し、ベンジル2−ブロモエチルエーテルB(75.4mL、477mmol、1.2当量)[Sigma−Aldrich]を0℃でゆっくりと加えた。混合物を45℃で一晩撹拌した。50%の水性AcOHを0℃でゆっくりと加え、次いで50℃で1時間加熱した。混合物を濃縮し、シリカゲル上へ吸着し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜100%EtOAc/Hex)で精製することによって、黄色の油を得た。94.7g(77%収率)の化合物Dを調製した。
1H NMR: δ
H (400MHz, CDCl
3): 7.45-7.25 (m, 5H), 7.14 (d, 1H), 6.77 (dd, 1H), 6.72 (d, 1H), 4.49 (d, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.61 (t, 1H), 3.52 (t, 2H), 3.14-3.04 (m, 1H), 2.99-2.90 (m, 1H), 2.68-2.60 (m, 1H), 2.55-2.46 (m, 1H), 2.22 (qd, 2H).
LC/MS、m/z=310.2[M+Na]
+(計算値:310.39)。
【0320】
同様の方式で、ベンジル2−ブロモブチルエーテルC[Sigma−Aldrich]を用いて、化合物Eを、化合物Aから調製した。黄色の油(56%収率)
1H NMR: δ
H (400MHz, CDCl
3): 7.40-7.26 (m, 5H), 7.14 (d, 1H), 6.77 (dd, 1H), 6.68 (d, 1H), 4.50 (s, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.47 (t, 2H), 3.38 (t, 1H), 3.15-3.07 (m, 1H), 2.94 (dt, 1H), 2.65 (dt, 1H), 2.55-2.46 (m, 1H), 1.93-1.85 (m, 2H), 1.65 (五重線, 2H), 1.48-1.38 (m, 2H).
LC/MS、m/z=338.2[M+Na]
+(計算値:338.44)。
【0321】
水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、12.3g、319mmol、1.1当量)のトルエン(1L)中懸濁液を加熱還流した。ケトンD(90g、290mmol、1.0当量)のトルエン(2.5L)中溶液を、還流している懸濁液に加え、混合物を1時間加熱還流した。ブロモアセトニトリル(26.3mL、377mmol、1.3当量)[Sigma−Aldrich]を加え、さらに2時間還流させた。反応混合物を室温に冷却し、水(2L)でクエンチした。層を分離し、水層をDCMで抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。粗製の油をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜100%EtOAc/Hex)で精製することによって、白色の固体を得た。70.6g(78.5%収率)の化合物Fを得た。
1H NMR: δ
H (400MHz, CDCl
3): 7.26-7.17 (m, 3H), 7.12 (dd, 2H), 7.07 (d, 1H), 6.77-6.73 (m, 2H), 4.22 (q, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.27-3.16 (m, 2H), 2.97 (s, 0.5H), 2.94 (td, 2.5H), 2.77 (s, 0.5H), 2.68 (t, 1.5H), 2.59-2.51 (m, 1H), 2.42-2.35 (m, 1H), 1.95 (dt, 1H).
LC/MS、m/z=349.2[M+H]
+(計算値:349.42)。
【0322】
同様の方式で、化合物Gを、化合物Eから調製した。黄色の油(62%収率)
1H NMR: δ
H (400MHz, CDCl
3): 7.37-7.27 (m, 5H), 7.17 (d, 1H), 6.86-6.83 (m, 2H), 4.44 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.38 (t, 2H), 3.10-3.05 (m, 2H), 2.98 (d, 1H), 2.76-2.70 (m, 3H), 2.04-1.98 (m, 1H), 1.89-1.81 (m, 1H), 1.55-1.49 (m, 2H), 1.19-1.11 (m, 2H).
LC/MS、m/z=377.2[M+H]
+(計算値:377.48)。
【0323】
カリウムtert−ブトキシド溶液(THF中1M、389mL、389mmol、2.0当量)を、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(139.0g、389mmol、2.0当量)[Sigma−Aldrich]のTHF(2L)中懸濁液に、0℃でゆっくりと加えた。黄色の懸濁液を0℃で20分間撹拌した。ケトンF(68g、195mmol、1.0当量)のTHF(1L)中溶液を、懸濁液に、0℃でゆっくりと加えた。氷浴を除去し、反応混合物を一晩撹拌した。反応混合物を水でクエンチした。DCM/水を加え、層を分離した。水層をDCMで抽出し、合わせた有機層をMgSO
4上で乾燥させた。粗製の油をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜100%EtOAc/Hex)で精製することによって、黄色の油を得た。60.8g(90%収率)の化合物Hを得た。
1H NMR: δ
H (400MHz, CDCl
3): 7.36-7.24 (m, 5H), 7.04 (d, 1H), 6.87 (d, 1H), 6.76 (dd, 1H), 5.20 (d, 2H), 4.38 (d, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.49-3.43 (m, 1H), 3.19-3.13 (m, 1H), 2.90 (dd, 2H,), 2.88-2.80 (m, 1H), 2.75-2.67 (m, 1H), 2.57-2.50 (m, 1H), 2.46-2.34 (m, 2H), 2.26-2.19 (m, 1H).
LC/MS、m/z=347.2[M+H]
+(計算値:347.45)。
【0324】
同様の方式で、化合物Iを化合物Gから調製した。黄色の油(76%収率)
1H NMR: δ
H (400MHz, CDCl
3): 7.32-7.23 (m, 5H), 7.01 (d, 1H), 6.77 (d, 1H), 6.71 (dd, 1H), 5.11 (d, 2H), 4.41 (s, 2H), 3.77 (s, 3H), 3.34 (t, 2H), 2.82-2.65 (m, 4H), 2.54-2.41 (m, 2H), 1.98 (td, 1H), 1.90 (td, 1H), 1.52-1.47 (m, 2H), 1.31-1.20 (m, 2H), 0.97-0.83 (m, 2H).
LC/MS、m/z=375.2[M+H]
+(計算値:375.50)。
【0325】
水素化リチウムアルミニウム溶液(ジエチルエーテル中2M、133.0mL、266mmol、2.1当量)[Sigma−Aldrich]を、ニトリルH(44g、127mmol、1.0当量)のジエチルエーテル(1.5L)中溶液に0℃で加えた。氷浴を除去し、混合物を一晩撹拌した。反応混合物を水和した硫酸ナトリウム(約5g)でクエンチし、MgSO
4を加えた。混合物をセライトのパッドを介して濾過し、濾液を濃縮した。粗製の油をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、MeOH中0〜50%DCM/10%NH
4OH)で精製することによって、黄色の油を得た。40.5g(91%収率)の化合物Jを得た。
1H NMR: δ
H (400MHz, MeOH-d
4): 7.31-7.20 (m, 5H), 6.98-6.96 (m, 2H), 6.71 (dd, 1H), 5.10 (d, 2H), 4.34 (s, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.43 (qd, 1H), 3.07 (qd, 1H), 2.64 (t, 2H), 2.58-2.51 (m, 1H), 2.43-2.36 (m, 2H), 2.23 (t, 2H), 2.17-2.01 (m, 3H).
LC/MS、m/z=351.2[M+H]
+(計算値:351.48)。
【0326】
同様の方式で、化合物Kを化合物Iから調製した。黄色の油(80%収率)
1H NMR: δ
H (400MHz, MeOH-d
4): 7.34-7.25 (m, 5H), 6.99 (d, 1H), 6.90 (d, 1H), 6.70 (dd, 1H), 5.05 (d, 2H), 4.42 (s, 2H), 3.77 (s, 3H), 3.40 (t, 2H), 2.66 (q, 2H), 2.56 (td, 1H), 2.43 (t, 2H), 2.15 (qd, 1H), 2.04 (td, 2H), 1.88 (dd, 2H), 1.53-1.43 (m, 2H), 1.36-1.26 (m, 1H), 0.99-0.90 (m, 1H).
LC/MS、m/z=379.2[M+H]
+(計算値:379.00)。
【0327】
TMEDA(2.88mL、19mmol、2.0当量)を、オレフィン(olelfin)J(3.40g、10mmol、1.0当量)のTHF(50mL)中溶液に室温で加えた。ドライアイス/アセトン槽を使用して、反応混合物を−78℃に冷却した。LDA溶液(THF/ヘプタン/エチルベンゼン中2M、10mmol、1.0当量)をゆっくりと加え、混合物を−78℃で10分間撹拌した。冷却槽を除去し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水でクエンチした。DCM/水を加え、層を分離した。水層をDCMで抽出し、合わせた有機層をMgSO
4上で乾燥させた。粗製の油をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%DCM/MeOH、次いでMeOH中0〜50%DCM/10%NH
4OH)で精製することによって、黄色の油を得た。2.04g(60%収率)の化合物Lを得た。
1H NMR: δ
H (400MHz, MeOH-d
4): 7.40-7.25 (m, 5H), 7.11 (d, 1H), 6.93 (d, 1H), 6.83 (dd, 1H), 4.58 (s, 2H), 3.81-3.65 (m, 6H), 3.27-3.22 (m, 1H), 3.10 (dd, 1H), 2.91 (d, 1H), 2.68 (td, 1H), 2.43-2.37 (m, 1H), 2.31 (td, 1H), 2.24-2.17 (m, 1H), 2.13-2.08 (m, 1H), 1.53 (t, 1H), 0.91 (d, 3H).
LC/MS、m/z=351.2[M+H]
+計算値:351.48)。
【0328】
同様の方式で、化合物Mを化合物Kから調製した。黄色の油(50%収率)。NMRデータをTFA塩について収集した。
1H NMR: δ
H (400MHz, MeOH-d
4): 7.35-7.23 (m, 5H), 7.11 (d, 1H), 6.85 (d, 1H), 6.82 (dd, 1H), 4.65 (s, 2H), 3.77 (s, 3H), 3.67 (dd, 1H), 3.58 (t, 2H), 3.25 (dd, 1H), 3.11 (dd, 1H), 2.91 (d, 1H), 2.70 (td, 1H), 2.21-2.12 (m, 2H), 2.01 (td, 1H), 1.81-68 (m, 3H), 1.66-1.52 (m, 2H), 1.34 (dd, 1H), 0.84 (d, 3H).
LC/MS、m/z=379.4[M+H]
+(計算値:379.54)。
【0329】
シクロプロパンカルボキシアルデヒド(0.81mL、10.8mmol、2.0当量)[Sigma−Aldrich]を、アミンL(1.9g、5.4mmol、1.0当量)の酢酸イソプロピル(70mL)中溶液に、0℃で加え、30分間撹拌した。次いで、TFA(1.24mL、16mmol、3.0当量)を加え、混合物を0℃で10分間撹拌した。冷却槽を除去し、反応混合物を室温でさらに30分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.29g、10.8mmol、2.0当量)[Sigma−Aldrich]を加え、反応混合物を一晩撹拌した。反応混合物を水でクエンチした。DCM/水を加え、層を分離した。水層をDCMで抽出し、有機層をMgSO
4上で乾燥させた。粗製の油をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜50%DCM/MeOH)で精製することによって、黄色の油を得た。1.8g(82%収率)の化合物Nを得た。NMRデータをTFA塩について収集した。
1H NMR: δ
H (400MHz, MeOH-d
4): 7.31-7.17 (m, 5H), 7.03 (d, 1H), 6.82 (d, 1H), 6.72 (dd, 1H), 4.50 (s, 2H), 3.81-3.65 (m, 6H), 3.27-3.23 (m, 1H), 3.14 (dd, 1.5H), 3.05 (s, 1.5H), 2.91 (dd, 1H), 2.53 (td, 1H), 2.39-2.22 (m, 3H), 2.06-1.98 (m, 1H), 1.45 (d, 1H), 1.06-0.95 (m, 1H), 0.87 (d, 3H), 0.69-0.64 (m, 2H), 0.36-0.30 (m, 2H).
LC/MS、m/z=405.4[M+H]
+(計算値:405.57)。
【0330】
TEA(2.57mL、18mmol、14当量)のMeOH(10mL)中溶液を0℃に冷却した。0℃でギ酸(1mL、26.35mmol、20当量)を溶液に滴加し、10分間撹拌した。シクロプロパンカルボキシアルデヒド(0.3mL、4.0mmol、3.0当量)およびアミンM(0.5g、1.32mmol、1.0当量)のMeOH(10mL)中溶液をTEAとギ酸の混合物に加えた。混合物を74℃に一晩加熱した。水を加え、濃縮NH
4OHでpHを9〜10に調節した。水溶液をDCMで抽出し、有機層をMgSO
4上で乾燥させた。粗製の油をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜50%DCM/MeOH)で精製することによって、黄色の油を得た。1.8g(82%収率)の(6S,11R)−6−(4−(ベンジルオキシ)ブチル)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン(化合物12)を得た。
1H NMR: δ
H (400MHz, DMSO-d
6): 7.31-7.8 (m, 5H), 6.92 (d, 1H), 6.68 (d, 1H), 6.61 (dd, 1H), 4.41 (s, 2H), 3.62 (s, 3H), 3.45 (t, 2H), 2.94 (広幅, 1H), 2.73 (d, 1H), 2.55-2.47 (m, 1H), 2.40-2.27 (m, 2H), 2.17-2.09 (m, 1H), 1.92-1.75 (m, 3H), 1.63-1.50 (m, 3H), 1.50-1.30 (m, 2H), 0.93 (d, 1H), 0.75-0.66 (m, 1H), 0.63 (d, 3H), 0.36 (d, 2H), 0.07-0.01 (m, 2H).
LC/MS、m/z=433.2[M+H]
+(計算値:433.63)。
【0331】
10%Pd/C(0.18g)を、ベンジルエーテルN(1.8g、4.4mmol、1.0当量)の、MeOH(100mL)中の20%AcOH中溶液に加えた。混合物を、H
2下、50psiで一晩撹拌した。反応混合物をセライトのパッドを介して濾過し、濃縮した。粗製の油をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜50%DCM/MeOH)で精製することによって、黄色の油を得た。1.05g(75%収率)の化合物Oを得た。
1H NMR: δ
H (400MHz, MeOH-d
4): 7.04 (d, 1H), 6.82 (d, 1H), 6.72 (dd, 1H), 3.75 (s, 23H), 2.95 (d, 1H), 2.83-2.75 (m, 2H), 2.67 (dd, 1H), 2.43 (dd, 1H), 2.20 (d, 3H), 2.08 (六重線, 1H), 1.81 (六重線, 1H), 1.17 (t, 3H), 0.95 (五重線, 1H), 0.84 (d, 3H), 0.60 (d, 2H), 0.25 (qd, 2H).
LC/MS、m/z=315.5[M+H]
+(計算値:315.45)。
【0332】
同様の方式で、4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン−1−オール(化合物13)を、化合物12から調製した。黄色の油(77%収率)。NMRデータをTFA塩について収集した。
1H NMR: δ
H (400MHz, MeOH-d
4): 7.03 (d, 1H), 6.81 (d, 1H), 6.73 (dd, 1H), 3.84-3.79 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.56 (t, 2H), 3.27 (dd, 1H), 3.15 (dd, 1H), 3.05 (s, 2H), 2.93 (dd, 1H), 2.56 (td, 1H), 2.28-2.16 (m, 2H), 2.02-1.92 (m, 1H), 1.71 (td, 1H), 1.64-1.42 (m, 4H), 1.36 (d, 1H), 1.08-0.98 (m, 1H), 0.84 (d, 3H), 1.67 (d, 2H), 0.36 (d, 2H).
LC/MS、m/z=343.3[M+H]
+(計算値:343.50)。
【実施例2】
【0333】
(E)−メチル4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタ−2−エノエート(化合物8);4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)−N−イソブチルブタン−1−アミン(化合物9);(2S)−3−((6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)プロパン−1,2−ジオール(化合物6);(2S)−5−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ペンタン−1,2−ジオール(化合物11);(2S)−2−(2−((6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)アセトアミド)プロパンアミド(化合物7);N−((S)−1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)−4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド(化合物14);2−((6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)酢酸(化合物5);4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン酸(化合物3);および(2R)−5−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ペンタン−1,2−ジオール(化合物10)。
【0334】
【化36】
【0335】
塩化オキサリル(50μL、0.6mmol、2.0当量)のDCM(2mL)中溶液を、−78℃に冷却した。DMSO(80μL、1.1mmol、4.0当量)を−78℃で加え、15分間撹拌した。アルコールO(90mg、0.3mmol、1.0当量)のDCM(2mL)中溶液を同じ温度で加え、15分間撹拌した。TEA(160μL、1.1mmol、4.0当量)を同じ温度で加え、15分間撹拌した。反応混合物を0℃に温め、さらに10分間撹拌した。反応が完了したら、DCMを真空下で除去することによって、粗製のアルデヒドPを得た。次いで、アルデヒドPをトルエン(2mL)中に溶解し、KO
tBu(THF中1M、570μL、0.6mmol、2.0当量)とメチルトリフェニルホスホニウムブロミド(210mg、0.6mmol、2.0当量)のトルエン(2mL)中混合物に0℃で加えた。混合物を2時間加熱還流した。混合物を室温に冷却し、水でクエンチした。DCM/水を加え、層を分離した。水層をDCMで抽出した。合わせた有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。粗製の油をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜50%DCM/MeOH)で精製することによって、黄色の油を得た。63mg(70%収率)の化合物Rを得た。
1H NMR: δ
H (400MHz, CDCl
3): 6.88 (d, 1H), 6.72 (d, 1H), 6.57 (dd, 1H), 5.99-5.89 (m, 1H), 5.06 (t, 2H), 3.67 (s, 3H), 3.06-3.01 (m, 1H), 2.76 (d, 1H), 2.65-2.47 (m, 3H), 2.46-2.33 (m, 2H), 2.22 (dd, 1H), 2.03 (td, 1H), 1.97-1.86 (m, 2Hまたは3H), 1.06 (dt, 1H), 0.74 (d, 3H), 0.39 (dd, 2H), 0.01 (d, 2H).
LC/MS、m/z=311.4[M+H]
+(計算値:311.46)。
【0336】
同様の方式で、化合物Sを、粗製アルデヒドQ(化合物12から調製)から調製した。粗製のSを逆相分取HPLC(C18、0〜100%、水中の0.1%TFA/ACN中の0.1%TFA)により精製し、白色フォームを得た(10%収率)。
1H NMR: δ
H (400MHz, MeOH-d
4): 7.08 (d, 1H), 6.78 (d, 1H), 6.73 (dd, 1H), 5.86-5.75 (m, 1H), 5.00 (dq, 1H), 4.91 (d, 1H), 3.83-3.79 (m, 1H), 3.67 (s, 3H), 3.27 (dd, 1H), 3.15 (dd, 1H), 3.05 (s, 2H), 2.93 (dd, 1H), 2.54 (td, 1H), 2.29-2.05 (m, 4H), 1.95 (td, 1H), 1.67 (td, 1H), 1.56-1.40 (m, 2H), 1.33 (d, 1H), 1.07-0.97 (m, 2H), 0.83 (d, 3H), 0.66 (d, 2H), 0.35 (d, 2H).
LC/MS、m/z=339.5[M+H]
+(計算値:339.51)。
【0337】
オレフィンR(17mg、54μmol、1.0当量)およびAD−ミックスα(74mg、1.36g/mmol)[Sigma−Aldrich]のイソプロピルアルコール/水(1:1、1mL)中懸濁液を、室温で一晩撹拌した。混合物をセライトのパッドを介して濾過し、濃縮した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(C18、0〜100%、水中の0.1%TFA/ACN中の0.1%TFA)で精製することによって、白色のフォームを得た。15mg(83%収率)の(2S)−3−((6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)プロパン−1,2−ジオール(化合物6)を調製した。
1H NMR: δ
H (400MHz, MeOH-d
4): 7.04 (d, 1H), 6.84 (dd, 1H), 6.72 (dd, 1H), 3.94-3.78 (2H), 3.68 (s, 3H), 3.52-3.32 (m, 2H), 3.18-3.10 (m, 1H), 3.08-2.74 (m, 3H), 2.62-2.42 (m, 2H), 2.34-2.14 (m, 1H), 2.08-1.86 (m, 1H), 1.72 (dd, 1H), 1.42 (t, 1H), 1.08-0.98 (m, 1H), 0.96 (d, 3H), 0.67 (d, 2H), 0.36 (d, 2H).
LC/MS、m/z=345.2[M+H]
+(計算値:345.48)。
【0338】
同様の方式で、(2S)−5−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ペンタン−1,2−ジオール(化合物11)を化合物Sから調製した。白色フォーム(82%収率)
1H NMR: δ
H (400MHz, MeOH-d
4): 7.03 (d, 1H), 6.82 (d, 1H), 6.73 (dd, 1H), 3.84-3.79 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.63-3.54 (m, 1H), 3.42-3.38 (m, 2H), 3.27 (dd, 1H), 3.15 (dd, 1H), 3.05 (s, 2H), 2.93 (dd, 1H), 2.56 (td, 1H), 2.30-2.15 (m, 2H), 2.05-1.85 (m, 1H), 1.80-1.32 (m, 6H), 1.08-0.97 (m, 1H), 0.85 (d, 3H), 0.67 (d, 2H), 0.35 (d, 2H).
LC/MS、m/z=373.4[M+H]
+(計算値:373.53)。
【0339】
オレフィンS(20mg、64μmol、1.0当量)およびAD−ミックスβ(87mg、1.36g/mmol)[Sigma−Aldrich]のイソプロピルアルコール/水(1:1、1mL)中懸濁液を一晩撹拌した。混合物をセライトのパッドを介して濾過し、濃縮した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(C18、0〜100%、水中の0.1%TFA/ACN中の0.1%TFA)で精製することによって、白色のフォームを得た。18mg(81%収率)の(2R)−5−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ペンタン−1,2−ジオール(化合物10)を調製した。
1H NMR: δ
H (400MHz, MeOH-d
4): 7.03 (d, 1H), 6.82 (d, 1H), 6.73 (dd, 1H), 3.82-3.78 (m, 1H), 3.67 (s, 3H), 3.62-3.54 (m, 1H), 3.42-3.38 (m, 2H), 3.27 (dd, 1H), 3.15 (dd, 1H), 3.05 (s, 2H), 2.93 (dd, 1H), 2.56 (td, 1H), 2.30-2.16 (m, 2H), 2.04-1.86 (m, 1H), 1.78-1.32 (m, 6H), 1.08-0.97 (m, 1H), 0.85 (d, 3H), 0.67 (d, 2H), 0.35 (d, 2H).
LC/MS、m/z=373.2[M+H]
+(計算値:373.53)。
【0340】
リン酸二水素ナトリウム(103mg、0.9mmol、3.0当量)の水(1mL)中溶液を、粗製のアルデヒドPのACN(1mL)中溶液に0℃で加えた。亜塩素酸ナトリウム(78mg、0.9mmol、3.0当量)の水(1mL)中溶液を、同じ温度で混合物に加え、冷却槽を除去した。混合物を1時間撹拌し、真空下で濃縮した。粗製の混合物を、逆相分取HPLC(C18、0〜100%、水中の0.1%TFA/ACN中の0.1%TFA)で精製することによって、白色のフォームを得た。73mg(78%収率)の2−((6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)酢酸(化合物5)を調製した。
1H NMR: δ
H (400MHz, MeOH-d
4): 7.05 (d, 1H), 6.69-6.72 (m, 2H), 3.84-3.80 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.31-3.25 (dd, 1H), 3.15 (dd, 1H), 3.10-3.04 (m, 3H), 2.91 (dd, 1H), 2.74-2.50 (m, 4H), 1.58 (d, 1H), 1.05-0.97 (m, 1H), 0.95 (d, 3H), 0.66 (d, 2H), 0.34 (d, 2H).
LC/MS、m/z=329.1[M+H]
+(計算値:329.43)。
【0341】
同様の方式で、4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン酸(化合物3)を粗製の化合物Qから調製した。白色のフォーム(82%収率)
1H NMR: δ
H (400MHz, MeOH-d
4): 7.03 (d, 1H), 6.79 (d, 1H), 6.73 (dd, 1H), 3.84-3.79 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.27 (dd, 1H), 3.15 (dd, 1H), 3.05 (s, 2H), 2.93 (dd, 1H), 2.55 (td, 1H), 2.41-2.16 (m, 4H), 2.00-1.92 (m, 1H), 1.76-1.63 (m, 3H), 1.36 (d, 1H), 1.07-0.97 (m, 1H), 0.86 (d, 3H), 0.67 (d, 2H), 0.35 (d, 2H).
LC/MS、m/z=357.2[M+H]
+(計算値:357.49)。
【0342】
DIPEA(20μL、134μmol、2.2当量)を、化合物5(20mg、61μmol、1.0当量)とHATU(30mg、91μmol、1.5当量)のDMF(1mL)中混合物に加え、5分間撹拌した。DIPEA(20μL、134μmol、2.2当量)とAla−NH
2.HCl(10mg、91μmol、1.5当量)のDMF(1mL)中混合物を、活性化した酸溶液に加えた。混合物を一晩撹拌した。DMFを真空下で除去し、残渣を逆相分取HPLC(C18、0〜100%、水中の0.1%TFA/ACN中の0.1%TFA)で精製することによって、白色フォームを得た。15mg(75%収率)の化合物(2S)−2−(2−((6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)アセトアミド)プロパンアミド(化合物7)を調製した。
1H NMR: δ
H (400MHz, MeOH-d
4): 7.04 (d, 1H), 6.82-6.72 (m, 2H), 4.28 (q, 1H), 3.82-3.76 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.32-3.22 (m, 1H), 3.18-3.10 (m, 1H), 3.08-3.02 (m, 2H), 3.01-2.84 (m, 3H), 2.78-2.66 (m, 1H), 2.62 (d, 1H), 2.58-2.48 (m, 2H), 1.54 (d, 1H), 1.30 (dd, 3H), 0.98 (dd, 3H), 0.66 (d, 2H), 0.34 (d, 2H).
LC/MS、m/z=399.4[M+H]
+(計算値:399.53)。
【0343】
同様の方式で、化合物N−((S)−1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)−4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド(化合物14)を化合物3から調製した。白色のフォーム(70%収率)
1H NMR: δ
H (400MHz, MeOH-d
4): 7.14 (d, 1H), 6.93 (dd, 1H), 6.83 (ddd, 1H), 4.38 (dd, 1H), 3.95-3.90 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.39 (dd, 1H), 3.26 (dd, 1H), 3.17 (s, 2H), 3.04 (dd, 1H), 2.66 (td, 1H), 2.45-2.27 (m, 4H), 2.13-2.02 (m, 1H), 1.86-1.75 (m, 3H), 1.46 (dd, 1H), 1.37 (dd, 3H), 1.19-1.09 (m, 1H), 0.96 (d, 3H), 0.77 (d, 2H), 0.46 (d, 2H).
LC/MS、m/z=427.3[M+H]
+(計算値:427.58)。
【0344】
KOtBu溶液(THF中1M、3.51mL、3.5mmol、2.0当量)を、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(0.74g、3.5mmol、2.0当量)のトルエン(15mL)中懸濁液に0℃で加え、15分間撹拌した。粗製のアルデヒドP(550g、1.7mmol、1.0当量)のトルエン(15mL)中溶液を、0℃で混合物に加えた。混合物を2時間加熱還流した。混合物を室温に冷却し、水でクエンチした。DCM/水を加え、層を分離した。水層をDCMで抽出した。合わせた有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。粗製の油をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜50%DCM/MeOH)で精製することによって、黄色の油を得た。0.54g(83%収率)の(E)−メチル4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタ−2−エノエート(化合物8)を得た。
1H NMR: δ
H (400MHz, CDCl
3): 11.8 (広幅, 1H), 7.03-6.93 (m, 2H), 6.74 (d, 1H), 6.72 (d, 1H), 5.92 (d, 1H), 3.89-3.2 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.68 (s, 3H), 3.43 (d, 1H), 3.09 (dd, 1H), 3.00-2.87 (m, 2H), 2.84 (d, 1H), 2.75 (dd, 1H), 2.62 (dd, 1H), 2.46-2.32 (m, 3H), 1.37 (d, 1H), m, 1.10-1.00 (m, 1H), 0.87 (d, 3H), 0.68 (d, 2H), 0.37-0.27 (m, 2H).。
LC/MS、m/z=369.2[M+H]
+(計算値:369.5)。
【0345】
LiAlH
4溶液(ジエチルエーテル中2M、2.03mL、4.0mmol、3.0当量)を、化合物8(500mg、1.3mmol、1.0当量)のエーテル(25mL)中溶液に、0℃で加えた。氷浴を除去し、混合物を一晩加熱還流した。混合物を室温に冷却し、水でクエンチした。DCM/水を加え、層を分離した。水層をDCMで抽出した。合わせた有機層をMgSO4上で乾燥させ、濃縮した。粗製の油をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜50%DCM/MeOH)で精製することによって、黄色の油を得た。300mg(65%収率)の化合物13を得た。
NMRおよびLCMSデータ:実施例1を参照。
【0346】
イソブチルアミン(0.12mL、1.2mmol、2.0当量)を、粗製アルデヒドQ(0.2g、0.59mmol、1.0当量)の酢酸イソプロピル(10mL)中溶液に0℃で加え、30分間撹拌した。TFA(0.13mL、1.8mmol、3.0当量)を混合物に加え、0℃で10分間撹拌し、さらに室温で30分間撹拌した。ナトリウムトリアセトキシボロヒド(0.25g、1.2mmol、2.0当量)を加え、2時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で塩基性化した。有機層を分離し、水層をDCMで抽出した。合わせた有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。粗製の油を逆相分取HPLC(C18、0〜100%、水中の0.1%TFA/ACN中の0.1%TFA)で精製することによって、白色のフォームを得た。0.19g(83%収率)の4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)−N−イソブチルブタン−1−アミン(化合物9)を調製した。
1H NMR: δ
H (400MHz, MeOH-d
4): 7.15 (d, 1H), 6.92 (d, 1H), 6.85 (dd, 1H), 3.96-3.91 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.40 (dd, 1H), 3.27 (dd, 1H), 3.17 (s, 2H), 3.15-3.00 (m, 3H), 2.90 (d, 2H), 2.67 (td, 1H), 2.44-2.29 (m, 2H), 2.16-1.99 (m, 2H), 1.91-1.79 (m, 3H), 1.65-1.51 (m, 2H), 1.46 (d, 1H), 1.20-1.10 (m, 1H), 1.07 (d, 6H), 0.95 (d, 3H), 0.78 (d, 2H), 0.47 (d, 2H).
LC/MS、m/z=398.3[M+H]
+(計算値:398.62)。
【実施例3】
【0347】
4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン酸(化合物4);4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド(化合物2);および(2S)−2−(2−((6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)アセトアミド)プロパンアミド(化合物1)。
【0348】
【化37】
【0349】
化合物3(50mg、0.13mmol、1.0当量)のDCM(1mL)中溶液を−78℃に冷却した。BBr
3溶液(DCM中1M、250μL、0.25mmol、2.0当量)を同じ温度で滴加した。冷却槽を除去し、反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、NH
4OHで塩基性化した。粗製の4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン酸(化合物4)および4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド(化合物2)を濃縮し、逆相分取HPLC(C18、0〜100%、水中の0.1%TFA/ACN中の0.1%TFA)で精製することによって、白色のフォームを得た。16mg(40%収率)の4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン酸(化合物4)および15mg(40%収率)の4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド(化合物2)を調製した。
化合物4の
1H NMR: δ
H (400MHz, MeOH-d
4): 7.06 (d, 1H), 6.82 (d, 1H), 6.71 (dd, 1H), 3.97-3.91 (m, 1H), 3.71 (dd, 1H), 3.27 (dd, 1H), 3.16 (s, 2H), 3.07 (dd, 1H), 2.71 (td, 1H), 2.56-2.30 (m, 4H), 2.08-1.97 (m, 1H), 1.89-1.74 (m, 3H), 1.46 (d, 1H), 1.21-1.10 (m, 1H), 1.00 (d, 3H), 0.80 (d, 2H), 0.48 (d, 2H).
LC/MS、m/z=343.2[M+H]
+(計算値:343.46)。
化合物2の
1H NMR: δ
H (400MHz, MeOH-d
4): 7.04 (d, 1H), 6.80 (d, 1H), 6.69 (dd, 1H), 3.93-3.87 (m, 1H), 3.37 (dd, 1H), 3.27 (dd, 1H), 3.18-3.00 (m, 3H), 2.80-2.61 (m, 1H), 2.40-2.27 (m, 4H), 2.05-1.94 (m, 1H), 1.85-1.74 (m, 3H), 1.42 (d, 1H), 1.19-1.09 (m, 1H), 0.96 (d, 3H), 0.77 (d, 2H), 0.46 (d, 2H).
LC/MS、m/z=342.2[M+H]
+(計算値:342.48)。
【0350】
同様の方式で、(2S)−2−(2−((6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)アセトアミド)プロパンアミド(化合物1)を、化合物7から調製した。白色のフォーム(75%収率)
1H NMR: δ
H (400MHz, MeOH-d
4): 7.06 (d, 1H), 6.77 (dd, 1H), 6.71 (dd, 1H), 4.38 (q, 1H), 3.91-3.86 (m, 1H), 3.42-3.33 (m, 1H), 3.30-3.20 (m, 1H), 3.15-2.92 (m, 4H), 2.84 (qd, 1H), 2.74-2.55 (m, 3H), 1.64 (t, 1H), 1.42 (dd, 3H), 1.15-0.97 (m, 4H), 0.78 (d, 2H), 0.45 (d, 2H).
LC/MS、m/z=385.2[M+H]
+(計算値:385.50)。
【実施例4】
【0351】
(2R,6S,11S)−3−(シクロプロピルメチル)−6−(3−(フラン−2−イル)プロピル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン(化合物15)。
【0352】
【化38】
【0353】
7−メトキシ−2−テトラロンA(1.828g、10.37mmol、1.0当量)[Sigma−Aldrich]のトルエン(40mL)中混合物に、(E)−3−(フラン−2−イル)アクリルアルデヒド(1.274g、10.43mmol、1.1当量)[Sigma−Aldrich]および触媒のピペリジン(0.025mL、0.25mmol、0.02当量)を加えた。Dean−Starke冷却器を組み込み、反応物を一晩加熱還流した。冷却後、反応混合物を、EtOH(25mL)、EtOAc(25mL)および10%Pd/C(0.213g)と共にParr水素化ボトルに移した。混合物を50psiで2時間水素化した。触媒をセライトのパッド上で濾別し、さらなるEtOAcですすぎ、濾液を真空中で蒸発させることによって、粗製のCCを得た。
LC/MS:m/z=285.2[M+H]
+。(計算値:284.35)。
【0354】
化合物12の調製と同様の方式で(実施例1を参照)、化合物CCを続けて使用して、(2R,6S,11S)−3−(シクロプロピルメチル)−6−(3−(フラン−2−イル)プロピル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン(化合物15)を得た。
1H NMR: δ
H (400MHz, MeOH-d
4): 7.27 (s, 1H), 7.01 (d, 1H), 6.79 (d, 1H), 6.72 (dd, 1H), 6.21 (d, 1H), 6.01 (d, 1H), 3.75 (br, 1H), 3.66 (s, 3H), 3.31-3.28 (m, 1H), 3.14 (dd, 1H), 3.09-2.88 (m, 3H), 2.72-2.48 (m, 3H), 2.25-2.13 (m, 2H), 1.95 (td, 1H), 1.79-1.60 (m, 3H), 1.35 (d, 1H), 1.09-0.93 (m, 1H), 0.74 (d, 3H), 0.63 (d, 2H), 0.31 (d, 2H).
LC/MS、m/z=379.4[M+H]
+(計算値:379.54)。
【実施例5】
【0355】
以下の表は、ORL−1、μ−オピオイド、δ−オピオイドおよびκ−オピオイド受容体における、例示した本発明の化合物の結合および活性応答の効果についての結果を示す。
【0356】
表1では、ORL−1、μ−,δ−およびκ−オピオイド受容体に対する本発明のある特定の化合物の結合親和力を上に記載の通り測定した。
【0357】
表2では、ORL−1、μ−,δ−およびκ−オピオイド受容体に対する本発明のある特定の化合物の活性応答を機能的アッセイに対して上に記載の通り測定した。
【0358】
【表1】
【0359】
【表2】
【実施例6】
【0360】
キラルカラムクロマトグラフィーによるラセミ中間体の分解。
【0361】
【化39】
【0362】
総流量80.0グラム/分で、15/85のメタノール/CO2比の中で、0.5%ジエチルアミンを溶出するRegis Cellカラム(250mm×50mm×5μm)を使用して、ラセミNについてキラルクロマトグラフィーを実施することによって、減圧下での溶媒除去後、光学的に純粋なN−1およびN−2を得た。
【実施例7】
【0363】
3−((2−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エチル)カルバモイル)安息香酸(化合物24)およびメチル3−((2−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エチル)カルバモイル)ベンゾエート(化合物26)
【0364】
【化40】
【0365】
化合物P(0.49g、1.56mmol)のTHF(3.3mL)中溶液に、室温で、水(0.16mL、2.34mmol)中の50%ヒドロキシルアミンを加えた。反応は20分で完了した。THFおよび水の蒸発により、化合物Wを定量的収率で得た。
LC/MS、m/z=329[M+H]+(計算値:328)。
【0366】
化合物W(0.43g、1.31mmol)のTHF(6.0mL)中溶液に、室温で、LAH(1.96mL、3.92mmol)の2M溶液を加えた。溶液を55℃に1.2時間加熱し、次いで室温に冷却し、水和したNa
2SO
4にゆっくりと加えた。固体を濾過し、THFで数回洗浄した。濾液を濃縮することによって、樹脂質の固体として化合物Xを生成し、これをそのまま次のステップで使用した。
LC/MS、m/z=315[M+H]+(計算値:314)。
【0367】
化合物X(0.100g、0.320mmol)および3−(メトキシカルボニル)安息香酸(0.068g、0.382mmol)をDMF(1.6mL)およびTEA(0.080mL、0.572mmol)中に溶解し、EDCI塩酸塩(0.110g、0.572mmol)、およびヒドロキシベンゾトリアゾール(0.008g、0.064mmol)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をCHCl
3で抽出し、濃縮することによって、残渣を得た。これを、分取HPLC[0〜60%ACN/H
2O(0.01%TFA)]で精製することによって、0.080gの化合物26を生成した。
1H NMR: δ
H (300MHz, CDCl
3): 8.56 (s, 1H), 8.16 (t, J=7.7Hz, 2H), 7.91 (m, 1H), 7.53 (t, J=7.7Hz, 1H), 7.02 (d, J=8.6Hz, 1H), 6.89 (m, 1H), 6.77 (dd, J=2.8, 9.0Hz, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.89 (m, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.60-3.48 (m, 1H), 3.33 (d, 1H), 3.17 (dd, J=5.9, 19.3Hz, 1H), 3.08-2.97 (m, 2H), 2.93-2.83 (m, 3H), 2.57-2.44 (m, 2H), 2.21-2.12 (m, 1H), 1.41 (d, J=14.7Hz, 1H), 1.21-1.12 (m, 1H), 1.00 (d, J=7.8Hz, 3H), 0.78 (d, J=7.9Hz, 2H), 0.5-0.37 (m, 2H).
LC/MS、m/z=477[M+H]+(計算値:476)。
【0368】
化合物26のTHF(0.65mL)中溶液に、NaOH(0.022g、0.562mmol)のH
2O(0.65mL)中溶液を加え、続いてMeOH(0.65mL)を加えた。透明な溶液を室温で3時間撹拌し、THFおよびMeOHを減圧下で除去し、水性部分を希釈HClで中和し、CHCl
3で抽出した。有機部分を濃縮することによって、0.030gの半固体を得た。凍結乾燥により水性部分を乾燥させ、SiO
2の上の有機部分と共に、DCM中0〜20%(MeOH中1N NH
3)、次いでDCM中0〜20%(MeOH中10%水性NH
4OH)で精製することによって、0.010gの化合物24をアンモニウム塩として生成した。
1H NMR: δ
H (300MHz, CD
3OD): 8.50 (bs, 1H), 8.15 (d, J=8.1Hz, 1H), 7.95 (d, J=7.5Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.51 (t, J=7.2Hz, 1H), 7.12 (d, J=8.6, 1H), 6.89 (m, 1H), 6.82 (dd, J=2.4, 8.3Hz, 1H), 3.91 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.71-3.51 (m, 2H), 3.42-3.35 (m, 1H), 3.27-3.15 (m, 2H), 3.12-3.01 (m, 2H), 2.71-2.53 (m, 3H), 2.36-2.26 (m, 1H), 2.21-2.11 (m, 1H), 1.51 (d, J=11.6Hz, 1H), 1.30-1.20 (m, 1H), 1.04 (d, J=6.8Hz, 1H), 0.81 (d, J=8.1Hz, 2H), 0.52 (t, J=5.5Hz, 2H).
LC/MS、m/z=463[M+H]
+(計算値:462)。
【0369】
同様の方式で、4−((2−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エチル)カルバモイル)安息香酸(化合物25)を、3−(メトキシカルボニル)安息香酸よりもむしろ4−(メトキシカルボニル)安息香酸を使用することによって、化合物Xから調製した。
1H NMR: δ
H (300MHz, CD
3OD): 8.09 (d, J=8.3Hz, 2H), 7.91 (d, J=8.6Hz, 2H), 7.13 (d, J=8.6Hz, 1H), 6.91 (d, J=2.6Hz, 1H), 6.83 (dd, J=2.4, 8.3Hz, 1H), 3.93 (m, 1H), 3.80(s, 3H), 3.67-3.61 (m, 2H), 3.34 (m, 1H), 3.27-3.19 (m, 2H), 3.13 (s, 1H), 3.10-3.00 (m, 1H), 2.71 (m, 1H), 2.63-2.48 (m, 2H), 2.40-2.29 (m, 1H), 2.21-2.11 (m, 1H), 1.55 (d, J=11.6Hz, 1H), 1.25-1.16 (m, 1H), 1.08 (d, J=7.0Hz, 3H), 0.81 (d, J=7.9Hz, 2H), 0.55-0.47 (m, 2H).
LC/MS、m/z=463[M+H]+(計算値:462)。
【実施例8】
【0370】
4−(2−((2R,6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エトキシ)安息香酸(化合物27)および4−(2−((2R,6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エトキシ)安息香酸(化合物28)
【0371】
【化41】
【0372】
化合物O(0.150g、0.476mmol)、メチル4−ヒドロキシベンゾエート(0.181g、1.189mmol)およびトリフェニルホスフィン(0.311g、1.189mmol)をTHF(2.4mL)中に溶解し、氷浴中で冷却し、DEAD(トルエン中0.54mLの40wt%溶液、1.189mmol)を加え、氷浴を除去した。混合物を室温で16時間撹拌し、H
2Oを加え、生成物をEtOAcで抽出し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮することによって、半固体を得た。これを、SiO
2上で、ヘキサン中0〜90%EtOAcで精製し、20%のトリフェニルホスフィンを含有する0.100gの化合物Zを生成した。この粗生成物は、そのまま次のステップで続けて使用した。
LC/MS、m/z=450[M+H]+(計算値:449)。
【0373】
化合物ZのTHF(1.0mL)中溶液に、NaOH(0.036g、0.890mmol)のH
2O(1.0mL)中溶液を加え、続いてMeOH(1.0mL)を加えた。透明な溶液を室温で16時間撹拌し、THFおよびMeOHを蒸発させ、水性懸濁剤をエーテルで2回抽出することによって、前のステップから引き継がれたトリフェニルホスフィンを除去した。水性部分を希釈HClで中和し、濾過することによって、固体を収集し、これを、DCM中に溶解し、SiO
2上で、DCM中0〜15%MeOHで精製することによって、0.043gの化合物27を白色の固体として生成した。
1H NMR: δ
H (300MHz, CDCl
3): 8.07 (d, J=6.6Hz, 2H), 7.07 (d, J=8.6Hz, 1H), 6.96 (d, J=8.8Hz, 2H), 6.89 (d, J=2.4Hz, 1H), 6.79 (dd, J=2.6, 8.6Hz, 1H), 4.32-4.24 (m, 2H), 3.98 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.36 (d, J=12.7Hz, 1H), 3.13 (dd, J=5.3, 19.0Hz, 2H), 2.99-2.87 (m, 3H), 2.83-2.67 (bs, 1H), 2.53-2.42 (m, 2H), 2.42-2.32 (m, 2H), 1.43-1.36 (m, 1H), 1.02 (d, J=7.0Hz, 3H), 0.75 (d, J=7.7Hz, 2H), 0.63-0.55 (m, 1H), 0.44-0.38 (m, 1H).
LC/MS、m/z=436[M+H]+(計算値:435)。
【0374】
化合物27(0.031g、0.069mmol)のDCM(0.4mL)中溶液に、0℃で、BBr
3(0.070g、0.279mmol)を加えた。氷浴を除去し、混合物を室温で1時間撹拌した。反応物をH
2Oでクエンチし、NaHCO
3で中和した。層をSiO
2上に吸着し、SiO
2上で、DCM中0〜20%MeOHで精製することによって、0.030gの化合物28を白色の固体として生成した。
1H NMR: δ
H (300MHz, CD
3OD): 8.00 (d, J=8.6Hz, 2H), 7.07-7.00 (m, 3H), 6.85 (m, 1H), 6.75 (d, J=8.3Hz, 1H), 4.44-4.29 (m, 2H), 3.96 (bs, 1H), 3.42-3.37 (m, 1H), 3.28-3.16 (m, 2H), 3.13-2.97 (m, 2H), 2.81-2.65 (m, 3H), 2.61-2.51 (m, 1H), 2.40-2.30 (m, 1H), 1.98 (s, 1H), 1.56 (d, J=13.1Hz, 1H), 1.30-1.21 (m, 1H), 1.05 (d, J=6.8Hz, 3H), 0.80 (d, J=8.1Hz, 2H), 0.54 (d, J=25.0Hz, 2H).
LC/MS、m/z=422[M+H]+(計算値:421)。
【0375】
同様の方式で、5−(2−((2R,6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エトキシ)ニコチン酸(化合物16)を、メチル4−ヒドロキシベンゾエートよりもむしろメチル5−ヒドロキシニコチネートを使用して、化合物Oからアンモニウム塩として調製した。
1H NMR: δ
H (400MHz, CDCl
3): 8.69 (s, 1H), 8.35 (d, J=2.8Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.05 (d, J=8.6Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 6.75 (dd, J=2.4, 8.3Hz, 1H), 4.42-4.34 (m, 2H), 3.96-3.91 (m, 1H), 3.42-3.32 (m, 3H), 3.22-3.15 (m, 2H), 3.11-2.98 (m, 2H), 2.73-2.66 (m, 3H), 2.63-2.54 (m, 1H), 1.61-1.54 (m, 1H), 1.24-1.17 (m, 1H), 1.07 (d, J=6.80Hz, 3H), 0.79 (d, J=7.9Hz, 2H), 0.52-0.45 (m, 2H).
LC/MS、m/z=423[M+H]+(計算値:422)。
【実施例9】
【0376】
N−(2−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エチル)−2−(ジメチルアミノ)アセトアミド(化合物30)
【0377】
【化42】
【0378】
化合物X(0.12g、0.383mmol)のDCM(1.8mL)中溶液を含有するバイアルに、2−(ジメチルアミノ)酢酸(0.047g、0.458mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.148g、1.145mmol)およびPyBOP(0.238g、0.458mmol)を加えた。反応物を室温で10分間撹拌し、量を減少させ、SiO
2上で、ヘキサン中15〜30%EtOAc、続いてEtOAc中0〜30%MeOHで精製することによって、0.050gの化合物AAを生成した。
LC/MS、m/z=400[M+H]+(計算値:399)。
【0379】
化合物AA(0.050g、0.125mmol)のDCM(0.5mL)中溶液を含有する封管に、0℃で、0.5mLの三臭化ホウ素のDCM(0.5mmol)中1M溶液を加えた。氷浴を除去し、懸濁液を室温で1時間撹拌した。これをまた同様に、氷浴で冷却し、NaHCO
3飽和水溶液でクエンチした。水相および有機相を一緒に濃縮し、SiO
2上に吸着させ、SiO
2上で、EtOAc中0〜30%MeOH、次いでDCM中0〜10%(MeOH中1N NH
3)で精製することによって、0.014gの化合物30を白色の固体として生成した。
1H NMR: δ
H (300MHz, CD
3OD): 6.91 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.74 (d, J=2.6Hz, 1H), 6.62 (dd, J=2.4, 8.1Hz, 1H), 3.57-3.43 (m, 2H), 3.19 (m, 1H), 2.99 (s, 2H), 2.85 (d, J=18.2Hz, 1H), 2.74-2.64 (m, 2H), 2.54-2.47 (m, 1H), 2.39-2.32 (m, 7H), 2.15-2.05 (m, 4H), 2.01-1.91 (m, 1H), 1.26 (d, J=9.6Hz, 1H), 0.94 (d, J=7.0Hz, 3H), 0.88 (m, 1H), 0.55 (d, J=7.9Hz, 2H), 0.21-0.11 (m, 2H).
LC/MS、m/z=386[M+H]+(計算値:385)。
【0380】
同様の方式で、2−アミノ−N−(2−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エチル)アセトアミド(化合物31)を、2−(ジメチルアミノ)酢酸よりむしろN−Boc−グリシンを使用して、化合物Xから調製した。
1H NMR: δ
H (300MHz, CD
3OD): 6.91 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.72 (d, J=2.6Hz, 1H), 6.61 (dd, J=2.6, 8.3Hz, 1H), 3.51-3.43 (m, 2H), 3.35-3.33 (m, 4H), 3.30 (s, 2H), 3.21-3.18 (m, 1H), 2.85 (d, J=18.6Hz, 1H), 2.74-2.64 (m, 2H), 2.54-2.48 (m, 1H), 2.39-2.32(m, 1H), 2.13-2.04 (m, 4H), 2.00-1.91 (m, 1H), 1.25 (d, J=9.6Hz, 1H), 0.94 (d, J=7.0Hz, 3H), 0.88 (m, 1H), 0.55 (d, J=7.9Hz, 2H), 0.20-0.11 (m, 2H).
LC/MS、m/z=358[M+H]+(計算値:357)。
【実施例10】
【0381】
【化43】
【0382】
クロロギ酸ベンジル(Cbz−Cl)(6.96mL、48.8mmol)を、ノルオキシコドン(化合物XX、12.25g、40.7mmol)[J. Org. Chem. 1984年、49、2081]およびDCM(200mL)中TEA(17.00mL、122mmol)に、0℃でゆっくりと加えた。溶液を0℃から室温で2.3時間撹拌し、その後、さらなるアリコートのCbz−Cl(3mL、0.5当量)を加えた。反応物は3.5時間後に停止した。DCMを加え、溶液を10%HClで洗浄した。水層をDCMで洗浄し、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。化合物ACを薄黄色の油、21.37gとして単離した(>100%)。材料はさらなる精製なしで続けて使用した。
1H NMR: δ
H (400MHz, DMSO-d6): 7.46-7.29 (m, 5H), 6.79 (d, J=8.2Hz, 1H), 6.78 (d, J=8.2Hz, 1H), 5.44 (d, J=24.1Hz, 1H), 5.21-5.05 (m, 2H), 4.84 (d, J=2.2Hz, 1H), 4.77 (s, 2H), 4.38 (dd, J=21.4, 5.1Hz, 1H), 3.90 (dd, J=12.7, 4.2Hz, 1H), 3.12-2.73 (m, 3H), 2.61 (dt, J=13.0, 3.7Hz, 1H), 2.38-2.40 (m, 1H), 2.06 (d, J=14.0Hz, 1H), 1.88 (bt, J=11.4Hz, 1H), 1.46 (tt, J=14.2, 3.5Hz, 1H), 1.29 (td, J=12.7, 3.3Hz, 1H).
LC/MS、m/z=458[M+Na]
+(計算値:435)。
【0383】
亜鉛(10.64g、163mmol)を、化合物AC(17.72g、40.7mmol)およびアセトン(136mL)中塩化アンモニウム飽和水溶液(64.0mL、448mmol)に加えた。溶液を60℃で16.5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過し、さらなるアセトンで固体を洗浄した。濾液を濃縮することによって、大部分のアセトンを除去し、濃縮NH
4OHでpH10〜11に塩基性化し、2つに分けたDCMで洗浄した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、MPLC(0〜100%EtOAc/ヘキサン、220g)で精製した。化合物ADを白色の泡として単離した(13.22g、74%)。
1H NMR: δ
H (400MHz, DMSO-d6): 8.48 (bs, 1H), 7.48-7.11 (m, 5H), 6.79 (d, J=8.1Hz, 1H), 6.53 (d, J=7.7Hz, 1H), 5.21-4.99 (m, 2H), 4.28 (dd, J=18.5, 5.9Hz, 1H), 3.89 (d, J=11.4Hz, 1H), 3.80 (d, J=8.0Hz, 1H), 3.74 (s, 3H), 2.71-2.57 (m, 3H), 2.38-2.23 (m, 1H), 1.97-1.74 (m, 3H), 1.52-1.35 (m, 1H).
LC/MS、m/z=460[M+Na]
+(計算値:437)。
【0384】
N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(124g、348mmol)を、化合物AD(139g、317mmol)およびTHF(1000mL)中炭酸セシウム(134g、412mmol)に加えた。反応物を70℃に20.5時間加熱した。反応混合物を濃縮し、DCMおよび水を加えた。後で水溶液をDCMで洗浄し、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。化合物AEを薄茶色のフォームとして単離し(157g、87%)、さらなる精製なしで続けて使用した。
LC/MS、m/z=470[M+H]
+(計算値:569)。
【0385】
トリエチルシラン(2.194mL、13.74mmol)を、DMF(50mL)中の化合物AE(6.52g、11.45mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.257g、1.145mmol)および1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(0.472g、1.145mmol)にゆっくりと加え、この溶液を70℃で撹拌した。1時間後、さらなるトリエチルシラン(2.194mL、13.74mmol)を加えた。反応は90分後に停止した。EtOAcを加え、有機層を10%HClで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。生成した物質をMPLC(0〜60%アセトン/ヘキサン、120g)で精製した。化合物AFを透明な油として単離した(3.51g、73%)。
1H NMR: δ
H (400MHz, DMSO-d6): 7.44-7.27 (m, 5H), 7.05 (d, J-8.3Hz, 1H), 6.81-6.73 (m, 2H), 5.26-5.00 (m, 3H), 4.35 (dd, J=19.5, 5.7Hz, 1H), 3.85-3.74 (m, 2H), 3.70 (s, 3H), 3.23-3.11 (m, 1H), 2.86-2.76 (m, 1H), 2.70-2.58 (m, 2H), 2.27-2.15 (m, 1H), 1.95-1.77 (m, 3H), 1.76-1.61 (m, 1H), 1.03 (t, J=12.0Hz, 1H).
LC/MS、m/z=444[M+Na]
+(計算値:421)。
【0386】
EtOH(250mL)を、化合物AF(24.15g、57.3mmol)およびp−トルエンスルホンヒドラジド(12.80g、68.8mmol)に加え、溶液を3.25時間加熱還流し、次いで濃縮した。クロロホルム(400mL)を加え、続いて、カテコールボラン(THF中1M、143mL、143mmol)を0℃でゆっくりと加えた。反応混合物を0℃で45分間撹拌し、酢酸ナトリウム(14.10g、172mmol)を加え、溶液を90分間加熱還流した。混合物を冷却し、濃縮した。EtOAcを加え、2つに分けた1M NaOHで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。化合物AGを、オレンジ色の油として単離し(27.4g、>100%)、直ちにそのまま続けて使用した。
LC/MS、m/z=430[M+Na]
+(計算値:407)。
【0387】
塩化チオニル(1.186mL、16.26mmol)を、ピリジン(65mL)中化合物AGに、0℃で滴加した。反応物を0℃から室温で、17時間撹拌した。溶液を濃縮し、MPLC(0〜5%DCM/MeOH、80g)で精製することによって、化合物AHを黄色の油として生成した(3.27g、62%)。
1H NMR: δ
H (400MHz, DMSO-d6): 7.43-7.26 (m, 5H), 7.00 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.82 (s, 1H), 6.75 (dd, J=8.3, 2.6Hz, 1H), 5.72 (s, 1H), 5.11 (s, 1H), 5.06 (d, J=8.3Hz, 1H), 4.77 (d, J=5.5Hz, 1H), 3.81 (dd, J=13.4, 4.8Hz, 1H), 3.73 (s, 1H), 3.15-3.03 (m, 1H), 2.85 (dd, J=17.3, 3.1Hz, 1H), 2.75-2.54 (m, 1H), 2.12 (t, J=12.7Hz, 1H), 2.06-1.77 (m, 4H), 1.69-1.54 (m, 1H), 1.52-1.40 (m, 2H).
LC/MS、m/z=390[M+H]
+(計算値:389)。
【実施例11】
【0388】
【化44】
【0389】
化合物AFからの化合物AGの合成と類似の方式で、化合物AIを化合物YYから合成した(Tetrahedron Lett.、2010年、51、2359)。
1H NMR: δ
H (400MHz, DMSO-d6): 6.94 (d, J=8.7Hz, 1H), 6.66 (d, J=2.6Hz, 1H), 6.61 (dd, J=8.3, 2.6Hz, 1H), 4.27 (bs, 1H), 3.61 (s, 3H), 2.89 (d, J=18.4Hz, 1H), 2.72 (d, J=6.1Hz, 1H), 2.58 (dd, J=18.4, 6.1Hz, 1H), 2.29-2.11 (m, 4H), 1.83 (d, J=7.9Hz, 2H), 1.80-1.55 (m, 3H), 1.33-1.30 (m, 3H), 1.29-1.15 (m, 4H), 0.84 (d, J=8.1Hz, 2H), 0.77-0.66 (m, 1H), 0.41-0.31 (m, 2H), 0.07-0.00 (m, 2H).
LC/MS、m/z=328[M+H]
+(計算値:327)。
【0390】
化合物AGからの化合物AHの合成と類似の方式で、化合物AJを化合物AIから合成し、HCl塩として単離した。
1H NMR: δ
H (400MHz, DMSO-d6): 10.15 (bs, 0.5H), 9.84 (bs, 0.5H), 7.09 (t, J=8.1Hz, 1H), 6.91-6.78 (m, 2H), 6.00 (d, J=18.6Hz, 1H), 4.37 (d, J=6.8Hz, 0.5H), 4.24 (d, J=6.8Hz, 0.5H), 3.74 (s, 3H), 3.50 (d, J=18.8Hz, 1H), 3.30-3.19 (m, 2H), 3.18-3.04 (m, 1H), 3.03-2.83 (m, 2H), 2.37-2.18 (m, 1H), 2.17-2.07 (m, 2H), 2.03-1.87 (m, 2H), 1.75-1.56 (m, 1.5H), 1.48 (d, J=16.2Hz, 1H), 1.43-1.30 (m, 0.5H), 1.21-1.02 (m, 1H), 0.72-0.56 (m, 2H), 0.50-0.33 (m, 2H).
LC/MS、m/z=310[M+H]
+(計算値:309)。
【実施例12】
【0391】
【化45】
【0392】
Pacific Ozone Technology L11オゾン発生器を使用して、−78℃で12分間、4:1DCM/MeOH(40mL)中化合物AH(3.27g、8.40mmol)を介してO
3をバブリングした。約10分後、色は黄色から緑灰色に変わる。窒素を、溶液を介して3分間バブリングし、PTSA(0.319g、1.679mmol)を加え、溶液を室温で2時間撹拌した。さらなるアリコートのPTSA(0.319g、1.679mmol)を加え、溶液をさらに1時間撹拌した。硫化ジメチル(1.242mL、16.79mmol)を加え、溶液を室温で17時間撹拌した。DCMを加え、飽和NaHCO
3で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。化合物AKを、MPLC(0〜60%EtOAc/ヘキサン、40g、続いて0〜3%MeOH/DCM、40g)で精製し、透明な油として単離した(630mg、16%)。
1H NMR: δ
H (400MHz, DMSO-d6): 7.46-7.23 (m, 5H), 7.12 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.85 (dd, J=8.3, 2.6Hz, 1H), 6.80 (d, J=2.6Hz, 1H), 5.66-5.13 (m, 2H), 4.58-4.50 (m, 1H), 4.29 (t, J=5.6Hz, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.46-3.34 (m, 1H), 3.32-3.26 (m, 1H), 3.21 (s, 1H), 3.17 (s, 5H), 3.12-2.87 (m, 1H), 2.85-2.55 (m, 1H), 1.98-1.77 (m, 4H), 1.68-1.47 (m, 2H), 1.29-1.13 (m, 1H), 1.11-0.95 (m, 1H).
LC/MS、m/z=490[M+Na]
+(計算値:467)。
【0393】
カリウムtert−ブトキシド(THF中1M、2.021mL、2.021mmol)を、THF(3mL)中メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(0.578g、1.617mmol)に0℃でゆっくりと加えた。溶液を0℃で5分間撹拌し、この後で、THF(5mL)中の化合物AK(0.630g、1.347mmol)を0℃で滴加した。反応物を0℃から室温で3.5時間撹拌し、2時間加熱還流した。EtOAcを加え、有機層を飽和NaHCO
3で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。MPLC(0〜60%EtOAc/ヘキサン、40g)は、透明な油としての化合物ALの単離をもたらした(360mg、57%)。
1H NMR: δ
H (400MHz, DMSO-d6): 7.43-7.23 (m, 5H), 7.02 (dd, J=8.1, 5.3Hz, 1H), 6.81 (bs, 1H), 6.76 (dd, J=8.3, 2.4Hz, 1H), 5.11 (s, 2H), 5.06 (d, J=9.4Hz, 1H), 4.87-4.81 (m, 2H), 4.33 (t, J=5.6Hz, 1H), 3.78-3.69 (m, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.17 (d, J=5.0Hz, 6H), 3.10-2.98 (m, 1H), 2.86 (d, J=16.8Hz, 1H), 2.18-2.06 (m, 1H), 1.95-1.83 (m, 1H), 1.65-1.49 (m, 4H), 1.42 (d, J=3.5Hz, 1H), 1.27-1.11 (m, 2H).
LC/MS、m/z=488[M+Na]
+(計算値:465)。
【0394】
MeOH(15mL)を化合物AL(0.310g、0.666mmol)に加え、完全なH
2モードで、H−Cube[ThalesNano、モデルHC−2.SS]上でPd/Cカートリッジを用いて、50℃で21時間、0.5mL/分で再循環させる方式で溶液を流した。溶液を濃縮することによって、化合物AM(290mg、93%)を生成し、これを、さらなる精製なしで続けて使用した。
1H NMR: δ
H (400MHz, DMSO-d6): 7.35-7.15 (m, 5H), 6.94 (d, J=8.1Hz, 1H), 6.75 (bs, 1H), 6.67 (dd, J=8.1, 2.6Hz, 1H), 5.05-4.95 (m, 2H), 4.34 (t, J=5.7Hz, 1H), 4.29-4.15 (m, 1H), 3.77-3.63 (m, 2H), 3.64 (s, 3H), 3.16 (s, 6H), 3.09 (d, J=6.6Hz, 2H), 3.00 (d, J=16.4, 1H), 1.93-1.80 (m, 1H), 1.80-1.64 (m, 2H), 1.61-1.42 (m, 3H), 1.38-1.24 (m, 2H), 1.11-1.01 (m, 1H), 0.96-0.87 (m, 1H), 0.73-0.62 (m, 2H).
LC/MS、m/z=490[M+Na]
+(計算値:467)。
【0395】
DCM(5mL)およびTFA(2mL)を化合物AM(250mg、0.54mmol)に加え、溶液を室温で撹拌した。1時間後、さらなるTFA(2mL)を加え、90分後、H
2O(1mL)を加え、3時間後、アセトン(5mL)を加えた。全部で3.75時間後、反応物を濃縮した。ACN(2mL)を加え、続いて、亜塩素酸ナトリウム(0.145g、1.604mmol)およびリン酸一ナトリウム(0.221g、1.604mmol)の水(2mL)中の、冷やした、プレミックス溶液を滴加した。反応混合物を0℃から室温で1.75時間撹拌した。EtOAcを加え、有機層を1M NaOHで洗浄した。水層を10%HClで酸性化し、EtOAcで逆抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮することによって、化合物ANを生成し(280mg、>100%)、これをさらなる精製なしで続けて使用した。化合物ANのほんの一部を分取HPLC[0〜60%ACN/H
2O(0.01%TFA)]で精製した。
1H NMR: δ
H (400MHz, CD
3OD): 7.30-7.17 (m, 5H), 6.90 (dd, J=8.3, 4.8Hz, 1H), 6.75 (d, J=1.8Hz, 1H), 6.64 (dd, J=8.8, 2.2Hz, 1H), 5.07-4.99 (m, 2H), 4.38-4.24 (m, 1H), 3.84-3.71 (m, 1H), 3.69 (s, 2H), 3.66 (s, 1H), 3.17-2.99 (m, 1H), 2.70-2.41 (m, 2H), 2.40-2.17 (m, 2H), 1.95-1.78 (m, 3H), 1.70-1.58 (m, 2H), 1.11 (t, J=13.1Hz, 1H), 0.99 (t, J=6.7Hz, 1H), 0.81-0.68 (m, 2H).
LC/MS、m/z=438[M+H]
+(計算値:437)。
【0396】
1滴のDMFを、化合物AN(0.280g、0.640mmol)および塩化オキサリル(0.224mL、2.56mmol)のDCM(5mL)中溶液に加え、反応物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮した。DCM(3mL)およびアンモニア(MeOH中7M、1.828mL、12.80mmol)を加え、溶液を室温で2時間撹拌した。DCMを加え、10%HClで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮することによって、黄色の油として化合物AOを生成した(250mg。89%)。ほんの一部を分取HPLC[0〜60%ACN/H
2O(0.01%TFA)]で精製し、残りはさらなる精製なしで続けて使用した。
1H NMR: δ
H (400MHz, CD
3OD): 7.30-7.15 (m, 5H), 6.91 (dd, J=8.1, 5.1Hz, 1H), 6.75 (d, J=2.4Hz, 1H), 6.64 (dd, J=8.3, 2.4Hz, 1H), 5.08-4.95 (m, 2H), 4.39-4.25 (m, 1H), 3.84-3.70 (m, 1H), 3.69 (s, 3H), 3.67 (s, 1H), 3.66 (s, 2H), 3.06 (dt, J=17.8, 5.8Hz, 1H), 2.67-2.42 (m, 2H), 2.21 (q, J=6.9Hz, 1.5H), 2.12 (t, J=7.2Hz, 0.5Hz), 1.91-1.80 (m, 3H), 1.70-1.60 (m, 2H), 1.10 (t, J=13.3, 1H), 0.98 (t, J=7.1, 1H), 0.76 (dd, J=10.6, 6.9Hz, 2H).
LC/MS、m/z=437[M+H]
+(計算値:436)。
【実施例13】
【0397】
【化46】
【0398】
MeOH(20mL)中化合物AO(0.250g、0.573mmol)を、Ar下で、Pd/C(0.050g、0.470mmol)にゆっくりと加えた。反応混合物を50PSIで、16時間パーシェーカー上で振盪させた。混合物をセライト上で濾過し、濃縮することによって、化合物APを白色の固体として生成し、これをそのまま使用した(180mg、100%)。
LC/MS、m/z=303[M+H]
+(計算値:302)。
【実施例14】
【0399】
4−((2R,6R,11R)−8−ヒドロキシ−3−イソプロピル−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド(化合物17)
【0400】
【化47】
【0401】
2−ヨードプロパン(0.016mL、0.164mmol)を、ACN(1mL)中の化合物AP(0.033g、0.109mmol)および炭酸カリウム(0.030g、0.218mmol)に加えた。反応物を室温で17時間撹拌し、60℃で6.5時間加熱した。反応混合物をシリンジフィルターに通し、濃縮した。DCM(1mL)を加え、続いて三臭化ホウ素(0.031mL、0.327mmol)を0℃で滴加した。溶液を0℃から室温で、90分間撹拌し、10滴のMeOHでゆっくりとクエンチし、濃縮した。生成した油を分取HPLC[0〜60%ACN/H
2O(0.01%TFA)]で精製することによって、そのTFA塩として化合物17を生成した。
1H NMR: δ
H (400MHz, CD
3OD): 6.93 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.67 (d, J=2.6Hz, 1H), 6.58 (dd, J=8.3, 2.6Hz, 1H), 3.83 (bs, 1H), 3.49 (q, J=6.4Hz, 1H), 3.42 (dd, J=13.1, 4.6Hz, 1H), 3.10-2.92 (m, 2H), 2.52 (dd, J=13.0, 3.6, 1H), 2.31-2.21 (m, 2H), 2.17-2.06 (m, 2H), 1.96-1.82 (m, 1H), 1.73-1.60 (m, 3H), 1.41-1.35 (m, 1H), 1.32 (dd, J=6.5, 3.4Hz, 6H), 0.85 (d, J=6.8Hz, 2.5H), 0.79 (d, J=6.8Hz, 0.5H).
LC/MS、m/z=331[M+H]
+(計算値:330)。
【0402】
同様の方式で、4−((2R,6R,11R)−8−ヒドロキシ−3−イソブチル−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド(化合物18)を、2−ヨードプロパンよりむしろ1−ヨード−2−メチルプロパンを使用して、化合物APから合成した。化合物18を、そのTFA塩として単離した。
1H NMR: δ
H (400MHz, CD
3OD): 6.94 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.67 (d, J=2.4Hz, 1H), 6.58 (dd, J=8.3, 2.4Hz, 1H), 3.65 (bs, 0.8H), 3.59 (bs, 0.2H), 3.14 (d, J=12.9Hz, 1H), 3.10-2.93 (m, 3H), 2.86 (dd, J=13.1, 8.8Hz, 1H), 2.64 (td, J=13.2, 3.5, 1H), 2.33-2.16 (m, 4H), 2.03 (q, J=6.8Hz, 1H), 1.94-1.81 (m, 1H), 1.77-1.60 (m, 4H), 1.31 (d, J=14.3Hz, 1H), 0.98 (dd, J=6.6, 3.3Hz, 6H), 0.85 (d, J=6.8Hz, 2.5H), 0.81 (d, J=6.8Hz, 0.5H).
LC/MS、m/z=345[M+H]
+(計算値:344)。
【0403】
同様の方式で、4−((2R,6R,11R)−3−ベンジル−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド(化合物19)を、2−ヨードプロパンよりむしろ臭化ベンジルを使用して、化合物APから合成した。化合物19をそのTFA塩として単離した。
1H NMR: δ
H (400MHz, CD
3OD): 7.50-7.35 (m, 5H), 7.00 (d, J=8.1Hz, 0.8H), 6.88 (d, J=8.1Hz, 0.2H), 6.70 (d, J=2.4Hz, 0.2H), 6.69 (d, J=2.4Hz, 0.8H), 6.61 (dd, J=8.1, 2.4Hz, 0.8H), 6.58 (dd, J=8.1, 2.4Hz, 0.2H), 4.50 (s, 0.4H), 4.34 (s, 1.6H), 3.59 (bs, 0.2H), 3.50 (bs, 0.8H), 3.28 (d, J=19.7Hz, 1H), 3.16 (d, J=9.6Hz, 1H), 3.03 (dd, J=19.7, 6.3Hz, 0.8H), 2.97-2.83 (m, 0.2H), 2.74 (td, J=12.9, 3.2Hz, 1H), 2.50-2.27 (m, 0.8H), 2.25-2.07 (m, 4H), 1.96-1.82 (m, 1H), 1.70-1.56 (m, 3H), 1.32 (d, J=13.2Hz, 0.8H), 1.23 (d, J=13.2Hz, 0.2H), 0.82 (d, J=6.8Hz, 0.5H), 0.78 (d, J=6.8Hz, 2.5H).
LC/MS、m/z=379[M+H]
+(計算値:378)。
【0404】
同様の方式で、4−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド(化合物20)を、2−ヨードプロパンよりむしろ(ブロモメチル)シクロプロパンを使用して、化合物APを合成した。化合物20をそのTFA塩として単離した。
1H NMR: δ
H (400MHz, CD
3OD): 6.93 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.69 (d, J=2.6Hz, 1H), 6.58 (dd, J=8.1, 2.4Hz, 1H), 3.80 (s, 1H), 3.32-3.09 (m, 2H), 3.02 (s, 2H), 2.98-2.86 (m, 1H), 2.58 (td, J=13.5, 3.4Hz, 1H), 2.31-2.05 (m, 4H), 1.96-1.80 (m, 1H), 1.76-1.59 (m, 3H), 1.33 (d, J=14.7Hz, 1H), 1.07-0.94 (m, 1H), 0.86 (d, J=6.8Hz, 2.5H), 0.80 (d, J=6.8Hz, 0.5H), 0.73-0.62 (m, 2H), 0.42-0.31 (m, 2H).
LC/MS、m/z=343[M+H]
+(計算値:342)。
【実施例15】
【0405】
【化48】
【0406】
TFA(6.70mL、87mmol)を、4:1DCM/MeOH(45mL)中の化合物AJ(3.01g、8.70mmol)に加え、溶液を室温で30分間撹拌した。溶液を−78℃に冷却し、溶液を介して12分間O
3をバブリングした。溶液を介して3分間窒素をバブリングし、硫化ジメチル(1.287mL、17.40mmol)を加えた。溶液を室温から−78℃で22時間撹拌した。濃縮およびMPLC(0〜100%のアセトン/ヘキサン、続いて0〜15%MeOH/DCM、80g)は、1.31gの化合物AJおよび1.14gの化合物AQの単離をもたらした。
【0407】
4:1DCM/MeOH(20mL)中に回収した化合物AJに、TFA(3mL)を加え、溶液を室温で30分間撹拌した。溶液を−78℃に冷却し、溶液を介して12分間、O
3をバブリングした。溶液を介して3分間窒素をバブリングし、硫化ジメチル(0.6mL、2当量)を加えた。溶液を、−78℃から室温で16.5時間撹拌した。
【0408】
TFA(3mL)を、4:1DCM/MeOH(20mL)中の化合物AQに加え、反応物を室温で16.5時間撹拌した。次いで、化合物AQと、化合物AJの第2のオゾン分解物とを合わせた。DCMを加え、1M NaOHで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。MPLC(0〜100%アセトン/ヘキサン、40g)での精製は、化合物ARのオレンジ油としての単離をもたらした(740mg、22%)。
1H NMR: δ
H (400MHz, DMSO-d6): 7.02 (d, J=8.6Hz, 1H), 6.72 (dd, J=8.4, 2.6Hz, 1H), 6.62 (d, J=2.6Hz, 1H), 4.22 (t, J=5.7Hz, 1H), 3.66 (s, 3H), 3.39 (d, J=5.3Hz, 1H), 3.10 (s, 6H), 2.87 (dd, J=18.2, 5.9Hz, 1H), 2.60 (dd, J=12.3, 3.1Hz, 1H), 2.39-2.22 (m, 4H), 1.96-1.65 (m, 3H), 1.56 (d, J=12.3Hz, 1H), 1.51-1.37 (m, 2H), 1.25-1.12 (m, 1H), 1.09-0.94 (m, 1H), 0.74-0.63 (m, 1H), 0.41-0.32 (m, 2H), 0.04-0.00 (m, 2H).
LC/MS、m/z=388[M+H]
+(計算値:387)。
【実施例16】
【0409】
【化49】
【0410】
カリウムtert−ブトキシド(THF中1M、2.86ml、2.86mmol)を、THF(3ml)中メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(0.819g、2.292mmol)に0℃でゆっくりと加えた。混合物を0℃で5分間撹拌し、THF(5mL)中の化合物AR(0.740g、1.910mmol)を加えた。反応物を2.5時間加熱還流し、濃縮し、MPLC(0〜50%アセトン/ヘキサン、40g)で精製した。化合物ASを透明な油として単離した(440mg)。MeOH(20mL)を化合物ASに加え、60バールのH
2で、H−Cube[ThalesNano、モデルHC−2.SS]上で、Pd/Cカートリッジを用いて、60℃で9時間、1mL/分で再循環させる方式で溶液を流し、続いて1つのパススルーを介して流した。溶液を濃縮させて、化合物ATを生成した(420mg、57%)。
LC/MS、m/z=388[M+H]
+(計算値:387)。
【実施例17】
【0411】
【化50】
【0412】
TFA(2mL)を、DCM(5mL)/水(2mL)/アセトン(2mL)中化合物AT(0.430g、1.110mmol)に加え、溶液を室温で2時間撹拌し、濃縮した。生成した物質をACN(5mL)中に取り上げ、亜塩素酸ナトリウム(0.301g、3.33mmol)とリン酸ナトリウム一塩基性一水和物(0.459g、3.33mmol)の水(5mL)中プレミックス溶液を0℃で滴加した。溶液を0℃で35分間撹拌し、DCMで希釈した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、MPLC(0〜100%アセトン/ヘキサン、12gのゴールド)で精製した。化合物3のTFA塩を黄色の油として単離した(420mg、80%)。
1H NMR: δ
H (400MHz, CD
3OD): 7.03 (d, J=8.6Hz, 1H), 6.80 (d, J=2.4Hz, 1H), 6.73 (dd, J=8.4, 2.2Hz, 1H), 3.82 (s, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.35-3.23 (m, 2H), 3.19-3.12 (m, 1H), 3.06 (s, 2H), 3.00-2.87 (m, 1H), 2.65-2.50 (m, 1H), 2.44-2.30 (m, 2H), 2.29-2.18 (m, 3H), 2.20-2.10 (m, 1H), 2.00-1.90 (m, 1H), 1.77-1.57 (m, 4H), 1.37 (d, J=14.5Hz, 1H), 1.09-0.97 (m, 2H), 0.92-0.77 (m, 3H), 0.75-0.64 (m, 2H), 0.42-0.32 (m, 2H).
LC/MS、m/z=358[M+H]
+(計算値:357)。
【実施例18】
【0413】
(S)−メチル2−(4−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド)プロパノエート(化合物21)
【0414】
【化51】
【0415】
TEA(0.027mL、0.191mmol)を、DCM(1mL)中の化合物3(0.030g、0.064mmol)、H−Ala−OTBU、HCl(0.014g、0.076mmol)、およびPyBOP(0.040g、0.076mmol)に加えた。反応物を室温で16.5時間撹拌し、濃縮した。物質をDCM(1mL)中に溶解し、三臭化ホウ素(0.024mL、0.255mmol)を0℃で滴加した。反応物を0℃から室温で90分間撹拌した。さらなるアリコートの三臭化ホウ素(0.024mL、0.255mmol)を加えた。3時間後に反応を停止し、10滴のMeOHでゆっくりとクエンチし、濃縮した。生成した油を分取HPLC[0〜60%ACN/H
2O(0.01%TFA)]で精製することによって、そのTFA塩として化合物21を生成した。
1H NMR: δ
H (400MHz, CD
3OD): 6.92 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.70 (d, J=2.6Hz, 1H), 6.58 (dd, J=8.3, 2.6Hz, 1H), 4.32 (q, J=7.4Hz, 1H), 3.80 (s, 1H), 3.56 (s, 3H), 3.32-3.23 (m, 1H), 3.19-3.10 (m, 1H), 3.01 (s, 2H), 2.97-2.86 (m, 1H), 2.58 (td, J=13.0, 3.5, 1H), 2.32-2.25 (m, 3H), 2.25-2.11 (m, 2H), 1.98-1.83 (m, 1H), 1.76-1.64 (m, 4H), 1.37-1.25 (m, 2H), 1.30 (d, J=7.4Hz, 3H), 1.05-0.99 (m, 2H), 0.85 (d, J=6.8Hz, 2.5H), 0.79 (d, J=6.8Hz, 0.5H), 0.72-0.65 (m, 2H), 0.43-0.31 (m, 2H).
LC/MS、m/z=429[M+H]
+(計算値:428)。
【0416】
同様の方式で、N−((S)−1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)−4−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド(化合物22)を、H−Ala−OTBU、HClよりもむしろH−Ala−NH
2、HClを使用して、化合物3から合成した。化合物22をそのTFA塩として単離した。
1H NMR: δ
H (400MHz, CD
3OD): 6.92 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.68 (d, J=2.6Hz, 1H), 6.57 (dd, J=8.3, 2.6Hz, 1H), 4.27 (q, J=7.2Hz, 1H), 3.79 (s, 1H), 3.32-3.25 (m, 1H), 3.18-3.08 (m, 1H), 3.02 (s, 2H), 2.98-2.90 (m, 1H), 2.59 (td, J=13.1, 3.0, 1H), 2.34-2.25 (m, 3H), 2.23-2.16 (m, 2H), 2.16-2.08 (m, 1H), 1.97-1.82 (m, 1H), 1.77-1.63 (m, 3H), 1.37-1.25 (m, 2H), 1.29 (d, J=7.2Hz, 3H), 1.09-0.95 (m, 2H), 0.85 (d, J=6.8Hz, 2.5H), 0.80 (d, J=6.8Hz, 0.5H), 0.75-0.64 (m, 2H), 0.43-0.28 (m, 2H).
LC/MS、m/z=414[M+H]
+(計算値:413)。
【実施例19】
【0417】
メチル4−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタノエート(化合物23)
【0418】
【化52】
【0419】
三臭化ホウ素(0.018mL、0.191mmol)を、DCM(1mL)中化合物3(0.030g、0.064mmol)に0℃で滴加した。10滴のMeOHをゆっくりと添加して反応物をクエンチし、濃縮した。生成した油を分取HPLC[0〜60%ACN/H
2O(0.01%TFA)]で精製することによって、そのTFA塩として化合物23を生成した。
1H NMR: δ
H (400MHz, CD
3OD): 6.93 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.67 (d, J=2.6Hz, 1H), 6.58 (dd, J=8.3, 2.6Hz, 1H), 3.80 (s, 1H), 3.33-3.24 (m, 1H), 3.19-3.10 (m, 1H), 3.02 (s, 2H), 2.98-2.90 (m, 1H), 2.58 (td, J=13.1, 3.3, 1H), 2.47-2.32 (m, 2H), 2.27-2.15 (m, 2H), 1.94-1.83 (m, 1H), 1.76-1.62 (m, 3H), 1.34 (d, J=14.3Hz, 1H), 1.08-0.94 (m, 1H), 0.86 (d, J=6.8Hz, 2.5H), 0.81 (d, J=6.8Hz, 0.5H), 0.73-0.62 (m, 2H), 0.41-0.31 (m, 2H).
LC/MS、m/z=358[M+H]
+(計算値:357)。
【0420】
本発明の他の実施形態は、本明細書中に開示されている本発明の明細および実施を考察することによって、当業者には明白となろう。本明細書および実施例は、例示的なものにすぎないとみなし、本発明の実際の範囲および趣旨は、以下の特許請求の範囲により示されるものとする。
【0421】
本明細書中に引用されたすべての特許および出版物は、その全体が参照により完全に組み込まれている。
本発明は、以下の態様をも含むものである。
<1> 式Iの化合物:
【化53】
(式中、
R1は、−(C1〜C10)アルキル、−(C2〜C10)アルケニル、−(C2〜C10)アルキニル、−(C3〜C12)シクロアルキル、(C3〜C12)シクロアルキル−(C1〜C6)アルキル−、−(C3〜C12)シクロアルケニル、(C3〜C12)シクロアルケニル−(C1〜C6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(OCH2CH2)s−O−(C1〜C6)アルキル、−(CH2CH2O)s−(C1〜C6)アルキル、(C1〜C10)アルコキシ、C(ハロ)3、CH(ハロ)2、CH2(ハロ)、C(O)R5、−C(O)O−(C1〜C10)アルキル、および−(CH2)n−N(R6)2からなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2または3つの、独立して選択されるR9基で場合によって置換されており、
R2aおよびR2bは、それぞれ独立して、
(a)−H、または
(b)−(C1〜C5)アルキル、−(C2〜C5)アルケニル、もしくは−(C2〜C5)アルキニル
から選択され、
Zは、存在しないか、または、1もしくは2つの独立して選択される−(C1〜C6)アルキルで場合によって置換されている−(CH2)m−であり、
Gは、
a)結合、−(C1〜C6)アルキレン、−(C2〜C6)アルケニレン;または
b)O、−OCO−、−C(=O);または
c)NR8;または
d)S、SO、およびSO2;
からなる群から選択され、
R3は、水素、−(C1〜C10)アルキル、−(C2〜C12)アルケニル、−C(=O)、C(=O)−(C1〜C6)アルキル−、−C(=O)−(C1〜C6)アルキル、−C(=O)−(6から14員の)アリール、−C(=O)−(5から12員の)ヘテロアリール、−(C2〜C12)アルキニル、−(C1〜C10)アルコキシ、−(OCH2CH2)s−O(C1〜C6)アルキル、−(CH2CH2O)s−(C1〜C6)アルキル、−NH2、−NH(C1〜C6)アルキル、CN、−CONR5R6、−(C1〜C6)アルキル−CO−NR5R6、−COOR7、−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−(C1〜C6)アルコキシ−COOR7、−C(=O)−(CH2)n−COOR7、−C(=O)−(CH2)n−CONR5R6、−(C3〜C12)シクロアルキル、((C3〜C12)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−(C4〜C12)シクロアルケニル、((C4〜C12)シクロアルケニル)−(C1〜C6)アルキル−、−(C6〜C14)ビシクロアルキル、((C6〜C14)ビシクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−(C8〜C20)トリシクロアルキル、((C8〜C20)トリシクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−(C7〜C14)ビシクロアルケニル、((C7〜C14)ビシクロアルケニル)−(C1〜C6)アルキル−、−(C8〜C20)トリシクロアルケニル、((C8〜C20)トリシクロアルケニル)−(C1〜C6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(7から12員の)二環式環系、((7から12員の)二環式環系)−(C1〜C6)アルキル−、−(7から12員の)二環式アリール、((7から12員の)二環式アリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C1〜C6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C1〜C6)アルキル−、フェニル、ベンジルおよびナフチルからなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、−OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ)、−(C1〜C6)アルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル−、−(C2〜C6)アルケニル、−(C2〜C6)アルキニル、ヒドロキシ(C1〜C6)アルキル−、ジヒドロキシ(C1〜C6)アルキル−、−(C1〜C6)アルコキシ、((C1〜C6)アルコキシ)−C(=O)−(C1〜C6)アルコキシ−、フェニル、ベンジル、−NH2、−NR5R6、−NH(C1〜C6)アルキル、−(C1〜C6)アルキル−NH(C1〜C6)アルキル−R14、−CN、−SH、−OR4、−CONR5R6、−(C1〜C6アルキル)−C(=O)−NR5R6、−COOR7、−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−(C1〜C6)アルコキシ−COOR7、−(OCH2CH2)s−O(C1〜C6)アルキル、−(CH2CH2O)s−(C1〜C6)アルキル、((C1〜C6)アルキル)スルホニル(C1〜C6)アルキル−、−NH−SO2(C1〜C6)アルキル、−N(SO2(C1〜C6)アルキル)2、−C(=NH)−NH2、−NH−C(=O)−(C1〜C6)アルキル、−NH−C(=O)−NH2、−NH−C(=O)−NH−(C1〜C6)アルキル、−NH−C(=O)−(6から14員の)アリール、−NH−C(=O)−(C1〜C6)アルキル−(6から14員の)アリール、−NH−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−NH−C(=O)−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−NH−C(=O)−CH(NH2)−(C1〜C6)アルキル−C(=O)−OR7、−(C3〜C12)シクロアルキル、((C3〜C12)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、−(C1〜C6)アルコキシC(O)NR5R6、−NH−(C1〜C6)アルキルC(O)−NR5R6、−C(O)NH−(C1〜C6)アルキル−COOR7、((6から14員の)アリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C1〜C6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C1〜C6)アルキル−からなる群から独立して選択される1、2または3つの置換基で場合によって置換されており、
R4は、
(a)−H、−OH、ハロ、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ)、COOH、もしくはCONH2;または
(b)−(C1〜C5)アルキル、−(C2〜C5)アルケニル、−(C2〜C5)アルキニル、−(CH2)n−O−(CH2)n−CH3、もしくは−(C1〜C5)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの、独立して選択されるR9基で場合によって置換されている)
から選択され、
R5およびR6は、それぞれ独立して、
(a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ);または
(b)−(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C5)アルケニル、−(C2〜C5)アルキニル、−(CH2)n−O−(CH2)n−CH3、−(C1〜C6)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの、独立して選択されるR9基で場合によって置換されている);または
(c)−(C3〜C8)シクロアルキル、((C3〜C8)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−COOR7、−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−CONH2、もしくは(C1〜C6)アルキル−CONH−
から選択されるか、または
(d)R5およびR6は、これらが結合している窒素原子と一緒になって(4から8員の)複素環を形成し、
R7は、水素、−(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C2〜C6)アルキニル、−(C3〜C12)シクロアルキル、−(C4〜C12)シクロアルケニル、((C3〜C12)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、および((C4〜C12)シクロアルケニル)−(C1〜C6)アルキル−からなる群から選択され、
R8は、H、−(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C2〜C6)アルキニル、−(C1〜C10)アルコキシ、−(C3〜C12)シクロアルキル、−(C3〜C12)シクロアルケニル、((C3〜C12)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、((C3〜C12)シクロアルケニル)−(C1〜C6)アルキル−、−C(=O)(C1〜C6)アルキルまたはSO2(C1〜C6)アルキルから選択され、
各R9は、独立して−OH、ハロ、−(C1〜C10)アルキル、−(C2〜C10)アルケニル、−(C2〜C10)アルキニル、−(C1〜C10)アルコキシ、−(C3〜C12)シクロアルキル、−CHO、−C(O)OH、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、CH2(ハロ)、または−(CH2)n−O−(CH2)n−CH3から選択され、
各R14は、独立して−COOR7、−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−C(=O)−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−(C1〜C6)アルキル−C(=O)−(C1〜C6)アルキル−COOR7、CONH2、および−(C1〜C6)アルキル−CONHからなる群から選択され、
mは、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
nは、0、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
sは、1、2、3、4、5、または6の整数である)
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物
((i)ただし、R1、R2a、R2bがすべてメチルであり、R4がOHまたはメトキシである場合、Z−G−R3はOHではないものとし、
(ii)ただし、Zが存在せず、Gが−Oとして選択される場合、R3は、H、(C1〜C10)アルキル、CH2CH2O−(C1〜C6)アルキル)、(C2〜C12)アルケニル、(C2〜C12)アルキニル、(6から14員の)アリール−(C1〜C6)アルキル、(7から12員の)二環式環系−(C1〜C6)アルキル、または(7から12員の)二環式アリール−(C1〜C6)アルキルではないものとし、
(iii)ただし、Zが存在せず、Gが結合として選択される場合、R3は、−(C1〜C10)アルコキシ、またはOCH2CH2−O(C1〜C6)アルキルではないものとし、
(iv)ただし、Zが存在せず、Gが−Oとして選択される場合、R3は、C(=O)、(C=O)−(C1〜C6)アルキルまたは(C=O)−(6から14員のアリール)ではないものとし、
(v)ただし、Zが存在せず、Gが結合として選択される場合、R3はHまたはフェニルではないものとし、
(vi)ただし、Z−G−R3が非置換の(C1〜C6)アルキルではないものとする)。
<2> 式Iの化合物:
【化54】
(式中、
R1は、−(C1〜C10)アルキル、−(C2〜C10)アルケニル、−(C2〜C10)アルキニル、−(C3〜C12)シクロアルキル、(C3〜C12)シクロアルキル−(C1〜C6)アルキル−、−(C3〜C12)シクロアルケニル、(C3〜C12)シクロアルケニル−(C1〜C6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(OCH2CH2)s−O−(C1〜C6)アルキル、−(CH2CH2O)s−(C1〜C6)アルキル、(C1〜C10)アルコキシ、C(ハロ)3、CH(ハロ)2、CH2(ハロ)、C(O)R5、−C(O)O−(C1〜C10)アルキル、および−(CH2)n−N(R6)2からなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2または3つの、独立して選択されるR9基で場合によって置換されており、
R2aおよびR2bは、それぞれ独立して、
(a)−H、または
(b)−(C1〜C5)アルキル、−(C2〜C5)アルケニル、もしくは−(C2〜C5)アルキニル
から選択され、
Zは、存在しないか、または、1もしくは2つの独立して選択される−(C1〜C6)アルキルで場合によって置換されている−(CH2)m−であり、
Gは、
(a)結合、−(C1〜C6)アルキレン、−(C2〜C6)アルケニレン;
(b)O、−OCO−、−C(=O);
(c)NR8;
(d)S、SO、およびSO2;
からなる群から選択され、
R3は、水素、−(C1〜C10)アルキル、−(C2〜C12)アルケニル、−C(=O)、C(=O)−(C1〜C6)アルキル−、−(C2〜C12)アルキニル、−(C1〜C10)アルコキシ、−(OCH2CH2)s−O(C1〜C6)アルキル、−(CH2CH2O)s−(C1〜C6)アルキル、−NH2、−NH(C1〜C6)アルキル、CN、−CONR5R6、−(C1〜C6)アルキル−CO−NR5R6、−COOR7、−(C1〜C6)アルキル−CO−OR7、−(C1〜C6)アルコキシ−COOR7、−CO−(CH2)n−COOR7、−CO−(CH2)n−CO−NR5R6、−(C3〜C12)シクロアルキル、((C3〜C12)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−(C4〜C12)シクロアルケニル、((C4〜C12)シクロアルケニル)−(C1〜C6)アルキル−、−(C6〜C14)ビシクロアルキル、((C6〜C14)ビシクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−(C8〜C20)トリシクロアルキル、((C8〜C20)トリシクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−(C7〜C14)ビシクロアルケニル、((C7〜C14)ビシクロアルケニル)−(C1〜C6)アルキル−、−(C8〜C20)トリシクロアルケニル、((C8〜C20)トリシクロアルケニル)−(C1〜C6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(7から12員の)二環式環系、((7から12員の)二環式環系)−(C1〜C6)アルキル−、−(7から12員の)二環式アリール、((7から12員の)二環式アリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C1〜C6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C1〜C6)アルキル−、フェニル、ベンジルおよびナフチルからなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、−OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ)、−(C1〜C6)アルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル−、−(C2〜C6)アルケニル、−(C2〜C6)アルキニル、ヒドロキシ(C1〜C6)アルキル−、ジヒドロキシ(C1〜C6)アルキル−、−(C1〜C6)アルコキシ、((C1〜C6)アルコキシ)CO(C1〜C6)アルコキシ−、フェニル、ベンジル、−NH2、−NH(C1〜C6)アルキル、−(C1〜C6)アルキル−NH(C1〜C6)アルキル−R14、−CN、−SH、−OR4、−CONR5R6、−(C1〜C6アルキル)−CO−NR5R6、−COOR7、−(C1〜C6)アルキル−CO−OR7、−(C1〜C6)アルコキシ−COOR7、−(OCH2CH2)s−O(C1〜C6)アルキル、−(CH2CH2O)s−(C1〜C6)アルキル、((C1〜C6)アルキル)スルホニル(C1〜C6)アルキル−、−NH−SO2(C1〜C6)アルキル、−N(SO2(C1〜C6)アルキル)2、−C(=NH)NH2、−NH−CO−(C1〜C6)アルキル、−NH−CO−NH2、−NH−C(=O)−NH−(C1〜C6)アルキル、−NH−C(=O)−(6から14員の)アリール、−NH−C(=O)−(C1〜C6)アルキル−(6から14員の)アリール、−NH−(C1〜C6)アルキル−CO−OR7、−NH−C(=O)−(C1〜C6)アルキル−CO−OR7、−NH−C(=O)−CH(NH2)−(C1〜C6)アルキル−CO−OR7、−(C3〜C12)シクロアルキル、((C3〜C12)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、−(C1〜C6)アルコキシC(O)NR5R6、−NH−(C1〜C6)アルキルC(O)−NR5R6、−C(O)NH−(C1〜C6)アルキル−COOR7、((6から14員の)アリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C1〜C6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C1〜C6)アルキル−からなる群から独立して選択される1、2、または3つの置換基で場合によって置換されており、
R4は、
(a)−H、−OH、ハロ、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ)、COOH、もしくはCONH2;または
(b)−(C1〜C5)アルキル、−(C2〜C5)アルケニル、−(C2〜C5)アルキニル、−(CH2)n−O−(CH2)n−CH3、もしくは−(C1〜C5)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの、独立して選択されるR9基で場合によって置換されている)
から選択され、
R5およびR6は、それぞれ独立して、
(a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ);
(b)−(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C5)アルケニル、−(C2〜C5)アルキニル、−(CH2)n−O−(CH2)n−CH3、−(C1〜C6)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの、独立して選択されるR9基で場合によって置換されている);
(c)−(C3〜C8)シクロアルキル、((C3〜C8)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−COOR7、−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−CONH2、もしくは(C1〜C6)アルキル−CONH−
から選択されるか、または
(d)R5およびR6は、これらが結合している窒素原子と一緒になって(4から8員の)複素環を形成し、
R7は、水素、−(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C2〜C6)アルキニル、−(C3〜C12)シクロアルキル、−(C4〜C12)シクロアルケニル、((C3〜C12)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、および((C4〜C12)シクロアルケニル)−(C1〜C6)アルキル−からなる群から選択され、
R8は、H、−(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C2〜C6)アルキニル、−(C1〜C10)アルコキシ、−(C3〜C12)シクロアルキル、−(C3〜C12)シクロアルケニル、((C3〜C12)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、((C3〜C12)シクロアルケニル)−(C1〜C6)アルキル−、−C(=O)(C1〜C6)アルキルまたはSO2(C1〜C6)アルキルから選択され、
各R9は、独立して−OH、ハロ、−(C1〜C10)アルキル、−(C2〜C10)アルケニル、−(C2〜C10)アルキニル、−(C1〜C10)アルコキシ、−(C3〜C12)シクロアルキル、−CHO、−C(O)OH、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、CH2(ハロ)、または−(CH2)n−O−(CH2)n−CH3から選択され、
各R14は、独立して−COOR7、−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−C(=O)−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−(C1〜C6)アルキル−C(=O)−(C1〜C6)アルキル−COOR7、CONH2、および−(C1〜C6)アルキル−CONHからなる群から選択され、
mは、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
nは、0、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
sは、1、2、3、4、5、または6の整数である)
ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグおよび溶媒和物
((i)ただし、R1、R2a、R2bがすべてメチルであり、R4がOHまたはメトキシである場合、Z−G−R3はOHではないものとし、
(ii)ただし、Zが存在せず、Gが−Oとして選択される場合、R3は、H、(C1〜C10)アルキル、CH2CH2O−(C1〜C6)アルキル)、(C2〜C12)アルケニル、(C2〜C12)アルキニル、(6から14員の)アリール−(C1〜C6)アルキル、(7から12員の)二環式環系−(C1〜C6)アルキル、または(7から12員の)二環式アリール−(C1〜C6)アルキルではないものとし、
(iii)ただし、Zが存在せず、Gが結合として選択される場合、R3は、−(C1〜C10)アルコキシ、またはOCH2CH2−O(C1〜C6)アルキルではないものとし、
(iv)ただし、Zが存在せず、Gが−Oとして選択される場合、R3は、C(=O)または(C=O)−(C1〜C6)アルキルではないものとし、
(v)ただし、Zが存在せず、Gが結合として選択される場合、R3はHまたはフェニルではないものとし、
(vi)ただし、Z−G−R3が非置換の(C1〜C6)アルキルではないものとする)。
<3> 式Iの化合物:
【化55】
(式中、
R1は、−(C2〜C10)アルケニル、−(C2〜C10)アルキニル、−(C3〜C12)シクロアルキル、(C3〜C12)シクロアルキル−(C1〜C6)アルキル−、−(C3〜C12)シクロアルケニル、(C3〜C12)シクロアルケニル−(C1〜C6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(OCH2CH2)s−O−(C1〜C6)アルキル、−(CH2CH2O)s−(C1〜C6)アルキル、(C1〜C10)アルコキシ、C(ハロ)3、CH(ハロ)2、CH2(ハロ)、C(O)R5、−C(O)O−(C1〜C10)アルキル、および−(CH2)n−N(R6)2からなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2または3つの、独立して選択されるR9基で場合によって置換されており、
R2aおよびR2bは、それぞれ独立して、
(a)−H、または
(b)−(C1〜C5)アルキル
から選択され、
Zは、存在しないか、または、1もしくは2つの独立して選択される−(C1〜C6)アルキルで場合によって置換されている−(CH2)m−であり、
Gは、
a)結合、−(C1〜C6)アルキレン、−(C2〜C6)アルケニレン;または
b)O、−OCO−、−C(=O);または
c)NR8;または
d)S、SO、およびSO2;
からなる群から選択され、
R3は、水素、−(C1〜C10)アルキル、−(C2〜C12)アルケニル、−C(=O)、C(=O)−(C1〜C6)アルキル−、−C(=O)−(C1〜C6)アルキル、−C(=O)−(6から14員の)アリール、−C(=O)−(5から12員の)ヘテロアリール、−(C2〜C12)アルキニル、−(C1〜C10)アルコキシ、−(OCH2CH2)s−O(C1〜C6)アルキル、−(CH2CH2O)s−(C1〜C6)アルキル、−NH2、−NH(C1〜C6)アルキル、CN、−CONR5R6、−(C1〜C6)アルキル−CONR5R6、−COOR7、−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−(C1〜C6)アルコキシ−COOR7、−C(=O)−(CH2)n−COOR7、−C(=O)−(CH2)n−CONR5R6、−(C3〜C12)シクロアルキル、((C3〜C12)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−(C4〜C12)シクロアルケニル、((C4〜C12)シクロアルケニル)−(C1〜C6)アルキル−、−(C6〜C14)ビシクロアルキル、((C6〜C14)ビシクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−(C8〜C20)トリシクロアルキル、((C8〜C20)トリシクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−(C7〜C14)ビシクロアルケニル、((C7〜C14)ビシクロアルケニル)−(C1〜C6)アルキル−、−(C8〜C20)トリシクロアルケニル、((C8〜C20)トリシクロアルケニル)−(C1〜C6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(7から12員の)二環式環系、((7から12員の)二環式環系)−(C1〜C6)アルキル−、−(7から12員の)二環式アリール、((7から12員の)二環式アリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C1〜C6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C1〜C6)アルキル−、フェニル、ベンジルおよびナフチルからなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、−OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ)、−(C1〜C6)アルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル−、−(C2〜C6)アルケニル、−(C2〜C6)アルキニル、ヒドロキシ(C1〜C6)アルキル−、ジヒドロキシ(C1〜C6)アルキル−、−(C1〜C6)アルコキシ、((C1〜C6)アルコキシ)−C(=O)−(C1〜C6)アルコキシ−、フェニル、ベンジル、−NH2、−NR5R6、−NH(C1〜C6)アルキル、−(C1〜C6)アルキル−NH(C1〜C6)アルキル−R14、−CN、−SH、−OR4、−CONR5R6、−(C1〜C6アルキル)−C(=O)−NR5R6、−COOR7、−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−(C1〜C6)アルコキシ−COOR7、−(OCH2CH2)s−O(C1〜C6)アルキル、−(CH2CH2O)s−(C1〜C6)アルキル、((C1〜C6)アルキル)スルホニル(C1〜C6)アルキル−、−NH−SO2(C1〜C6)アルキル、−N−(SO2−(C1〜C6)アルキル)2、−C(=NH)−NH2、−NH−C(=O)−(C1〜C6)アルキル、−NH−C(=O)−NH2、−NH−C(=O)−NH−(C1〜C6)アルキル、−NH−C(=O)−(6から14員の)アリール、−NH−C(=O)−(C1〜C6)アルキル−(6から14員の)アリール、−NH−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−NH−C(=O)−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−NH−C(=O)−CH(NH2)−(C1〜C6)アルキル−C(=O)−OR7、−(C3〜C12)シクロアルキル、((C3〜C12)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、−(C1〜C6)アルコキシC(O)NR5R6、−NH−(C1〜C6)アルキルC(O)−NR5R6、−C(O)NH−(C1〜C6)アルキル−COOR7、((6から14員の)アリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C1〜C6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C1〜C6)アルキル−からなる群から独立して選択される1、2、または3つの置換基で場合によって置換されており、
R4は、
(a)−H、または
(b)(C1〜C5)アルコキシ(これはそれぞれ、1、2、または3つの、独立して選択されるR9基で場合によって置換されている)
から選択され、
R5およびR6は、それぞれ独立して、
(a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ);または
(b)−(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C5)アルケニル、−(C2〜C5)アルキニル、−(CH2)n−O−(CH2)n−CH3、−(C1〜C6)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの、独立して選択されるR9基で場合によって置換されている);または
(c)−(C3〜C8)シクロアルキル、((C3〜C8)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−COOR7、−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−CONH2、もしくは(C1〜C6)アルキル−CONH−
から選択されるか、または
(d)R5およびR6は、これらが結合している窒素原子と一緒になって(4から8員の)複素環を形成し、
R7は、水素、−(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C2〜C6)アルキニル、−(C3〜C12)シクロアルキル、−(C4〜C12)シクロアルケニル、((C3〜C12)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、および((C4〜C12)シクロアルケニル)−(C1〜C6)アルキル−からなる群から選択され、
R8は、H、−(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C2〜C6)アルキニル、−(C1〜C10)アルコキシ、−(C3〜C12)シクロアルキル、−(C3〜C12)シクロアルケニル、((C3〜C12)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、((C3〜C12)シクロアルケニル)−(C1〜C6)アルキル−、−C(=O)(C1〜C6)アルキルまたはSO2(C1〜C6)アルキルから選択され、
各R9は、独立して−OH、ハロ、−(C1〜C10)アルキル、−(C2〜C10)アルケニル、−(C2〜C10)アルキニル、−(C1〜C10)アルコキシ、−(C3〜C12)シクロアルキル、−CHO、−C(O)OH、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、CH2(ハロ)、または−(CH2)n−O−(CH2)n−CH3から選択され、
各R14は、独立して−COOR7、−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−C(=O)−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−(C1〜C6)アルキル−C(=O)−(C1〜C6)アルキル−COOR7、CONH2、および−(C1〜C6)アルキル−CONHからなる群から選択され、
mは、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
nは、0、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
sは、1、2、3、4、5、または6の整数である)
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物
((i)ただし、R1、R2a、R2bがすべてメチルであり、R4がOHまたはメトキシである場合、Z−G−R3はOHではないものとし、
(ii)ただし、Zが存在せず、Gが−Oとして選択される場合、R3は、H、(C1〜C10)アルキル、CH2CH2O−(C1〜C6)アルキル)、(C2〜C12)アルケニル、(C2〜C12)アルキニル、(6から14員の)アリール−(C1〜C6)アルキル、(7から12員の)二環式環系−(C1〜C6)アルキル、または(7から12員の)二環式アリール−(C1〜C6)アルキルではないものとし、
(iii)ただし、Zが存在せず、Gが結合として選択される場合、R3は、−(C1〜C10)アルコキシ、またはOCH2CH2−O(C1〜C6)アルキルではないものとし、
(iv)ただし、Zが存在せず、Gが−Oとして選択される場合、R3は、C(=O)、(C=O)−(C1〜C6)アルキルまたは(C=O)−(6から14員のアリール)ではないものとし、
(v)ただし、Zが存在せず、Gが結合として選択される場合、R3はHまたはフェニルではないものとし、
(vi)ただし、Z−G−R3が非置換の(C1〜C6)アルキルではないものとする)。
<4> 式Iの化合物:
【化56】
(式中、
R1は、(C3〜C12)シクロアルキル−(C1〜C6)アルキル−からなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2または3つの、独立して選択されるR9基で場合によって置換されており、
R2aおよびR2bは、それぞれ独立して、
−(C1〜C5)アルキルから選択され、
Zは、存在しないか、または、1もしくは2つの独立して選択される−(C1〜C6)アルキルで場合によって置換されている−(CH2)m−であり、
Gは、
a)結合、−(C1〜C6)アルキレン、−(C2〜C6)アルケニレン;または
b)O、−OCO−、−C(=O);または
c)NR8;または
d)S、SO、およびSO2;
からなる群から選択され、
R3は、水素、−(C1〜C10)アルキル、−(C2〜C12)アルケニル、−C(=O)、C(=O)−(C1〜C6)アルキル−、−C(=O)−(C1〜C6)アルキル、−C(=O)−(6から14員の)アリール、−C(=O)−(5から12員の)ヘテロアリール、−(C2〜C12)アルキニル、−(C1〜C10)アルコキシ、−(OCH2CH2)s−O(C1〜C6)アルキル、−(CH2CH2O)s−(C1〜C6)アルキル、−NH2、−NH(C1〜C6)アルキル、CN、−CONR5R6、−(C1〜C6)アルキル−CONR5R6、−COOR7、−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−(C1〜C6)アルコキシ−COOR7、−C(=O)−(CH2)n−COOR7、−C(=O)−(CH2)n−CONR5R6、−(C3〜C12)シクロアルキル、((C3〜C12)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−(C4〜C12)シクロアルケニル、((C4〜C12)シクロアルケニル)−(C1〜C6)アルキル−、−(C6〜C14)ビシクロアルキル、((C6〜C14)ビシクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−(C8〜C20)トリシクロアルキル、((C8〜C20)トリシクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−(C7〜C14)ビシクロアルケニル、((C7〜C14)ビシクロアルケニル)−(C1〜C6)アルキル−、−(C8〜C20)トリシクロアルケニル、((C8〜C20)トリシクロアルケニル)−(C1〜C6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(7から12員の)二環式環系、((7から12員の)二環式環系)−(C1〜C6)アルキル−、−(7から12員の)二環式アリール、((7から12員の)二環式アリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C1〜C6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C1〜C6)アルキル−、フェニル、ベンジルおよびナフチルからなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、−OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ)、−(C1〜C6)アルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル−、−(C2〜C6)アルケニル、−(C2〜C6)アルキニル、ヒドロキシ(C1〜C6)アルキル−、ジヒドロキシ(C1〜C6)アルキル−、−(C1〜C6)アルコキシ、((C1〜C6)アルコキシ)−C(=O)−(C1〜C6)アルコキシ−、フェニル、ベンジル、−NH2、−NR5R6、−NH(C1〜C6)アルキル、−(C1〜C6)アルキル−NH(C1〜C6)アルキル−R14、−CN、−SH、−OR4、−CONR5R6、−(C1〜C6アルキル)−C(=O)−NR5R6、−COOR7、−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−(C1〜C6)アルコキシ−COOR7、−(OCH2CH2)s−O(C1〜C6)アルキル、−(CH2CH2O)s−(C1〜C6)アルキル、((C1〜C6)アルキル)スルホニル(C1〜C6)アルキル−、−NH−SO2(C1〜C6)アルキル、−N−(SO2−(C1〜C6)アルキル)2、−C(=NH)−NH2、−NH−C(=O)−(C1〜C6)アルキル、−NH−C(=O)−NH2、−NH−C(=O)−NH−(C1〜C6)アルキル、−NH−C(=O)−(6から14員の)アリール、−NH−C(=O)−(C1〜C6)アルキル−(6から14員の)アリール、−NH−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−NH−C(=O)−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−NH−C(=O)−CH(NH2)−(C1〜C6)アルキル−C(=O)−OR7、−(C3〜C12)シクロアルキル、((C3〜C12)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、−(C1〜C6)アルコキシC(O)NR5R6、−NH−(C1〜C6)アルキルC(O)−NR5R6、−C(O)NH−(C1〜C6)アルキル−COOR7、((6から14員の)アリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C1〜C6)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C1〜C6)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C1〜C6)アルキル−からなる群から独立して選択される1、2、または3つの置換基で場合によって置換されており、
R4は、−OHまたは−OCH3から選択され、
R5およびR6は、それぞれ独立して、
(a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ);または
(b)−(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C5)アルケニル、−(C2〜C5)アルキニル、−(CH2)n−O−(CH2)n−CH3、−(C1〜C6)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの、独立して選択されるR9基で場合によって置換されている);または
(c)−(C3〜C8)シクロアルキル、((C3〜C8)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−COOR7、−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−CONH2、もしくは(C1〜C6)アルキル−CONH−
から選択されるか、または
(d)R5およびR6は、これらが結合している窒素原子と一緒になって(4から8員の)複素環を形成し、
R7は、水素、−(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C2〜C6)アルキニル、−(C3〜C12)シクロアルキル、−(C4〜C12)シクロアルケニル、((C3〜C12)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、および((C4〜C12)シクロアルケニル)−(C1〜C6)アルキル−からなる群から選択され、
R8は、H、−(C1〜C6)アルキル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C2〜C6)アルキニル、−(C1〜C10)アルコキシ、−(C3〜C12)シクロアルキル、−(C3〜C12)シクロアルケニル、((C3〜C12)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、((C3〜C12)シクロアルケニル)−(C1〜C6)アルキル−、−C(=O)(C1〜C6)アルキルまたはSO2(C1〜C6)アルキルから選択され、
各R9は、独立して−OH、ハロ、−(C1〜C10)アルキル、−(C2〜C10)アルケニル、−(C2〜C10)アルキニル、−(C1〜C10)アルコキシ、−(C3〜C12)シクロアルキル、−CHO、−C(O)OH、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、CH2(ハロ)、または−(CH2)n−O−(CH2)n−CH3から選択され、
各R14は、独立して−COOR7、−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−C(=O)−(C1〜C6)アルキル−COOR7、−(C1〜C6)アルキル−C(=O)−(C1〜C6)アルキル−COOR7、CONH2、および−(C1〜C6)アルキル−CONHからなる群から選択され、
mは、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
nは、0、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
sは、1、2、3、4、5、または6の整数である)
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物
((i)ただし、R1、R2a、R2bがすべてメチルであり、R4がOHまたはメトキシである場合、Z−G−R3はOHではないものとし、
(ii)ただし、Zが存在せず、Gが−Oとして選択される場合、R3は、H、(C1〜C10)アルキル、CH2CH2O−(C1〜C6)アルキル)、(C2〜C12)アルケニル、(C2〜C12)アルキニル、(6から14員の)アリール−(C1〜C6)アルキル、(7から12員の)二環式環系−(C1〜C6)アルキル、または(7から12員の)二環式アリール−(C1〜C6)アルキルではないものとし、
(iii)ただし、Zが存在せず、Gが結合として選択される場合、R3は、−(C1〜C10)アルコキシ、またはOCH2CH2−O(C1〜C6)アルキルではないものとし、
(iv)ただし、Zが存在せず、Gが−Oとして選択される場合、R3は、C(=O)、(C=O)−(C1〜C6)アルキルまたは(C=O)−(6から14員のアリール)ではないものとし、
(v)ただし、Zが存在せず、Gが結合として選択される場合、R3はHまたはフェニルではないものとし、
(vi)ただし、Z−G−R3が非置換の(C1〜C6)アルキルではないものとする)。
<5> 式IA:
【化57】
を有する、<1>から<4>のいずれかに記載の化合物。
<6> 式IB:
【化58】
を有する、<1>から<4>のいずれかに記載の化合物。
<7> 式IC:
【化59】
を有する、<1>から<4>のいずれかに記載の化合物。
<8> 式ID:
【化60】
を有する、<1>から<4>のいずれかに記載の化合物。
<9> Zが存在しない、<1>から<8>のいずれかに記載の化合物。
<10> Zがメチレンである、<1>から<8>のいずれかに記載の化合物。
<11> Zがエチレンである、<1>から<8>のいずれかに記載の化合物。
<12> Zがプロピレンである、<1>から<8>のいずれかに記載の化合物。
<13> Zがブチレンである、<1>から<8>のいずれかに記載の化合物。
<14> Gが結合である、<1>から<13>のいずれかに記載の化合物。
<15> Gが−(C1〜C6)アルキレンである、<1>から<13>のいずれかに記載の化合物。
<16> Gが、メチレン、エチレン、およびプロピレンからなる群から選択される、<15>に記載の化合物。
<17> Gが−(C2〜C6)アルケニレンである、<1>から<13>のいずれかに記載の化合物。
<18> Gがエテニレンおよびプロペニレンからなる群から選択される、<17>に記載の化合物。
<19> Gが−C(=O)である、<1>から<13>のいずれかに記載の化合物。
<20> Gが−Oである、<1>から<13>のいずれかに記載の化合物。
<21> GがNR8である、<1>から<13>のいずれかに記載の化合物。
<22> R8が−H、−(C1〜C6)アルキル、−(C1〜C10)アルコキシ、−(C3〜C12)シクロアルキル、および((C3〜C12)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−からなる群から選択される、<21>に記載の化合物。
<23> R3がHまたは(C1〜C6)アルキルである、<1>から<22>のいずれかに記載の化合物。
<24> R3がNH2またはNH(C1〜C6)アルキルである、<1>から<22>のいずれかに記載の化合物。
<25> R3が−CONR5R6および−(C1〜C6)アルキル−CONR5R6からなる群から選択される、<1>から<22>のいずれかに記載の化合物。
<26> R5またはR6が、それぞれ独立して−Hまたは−(C1〜C6)アルキルから選択される、<25>に記載の化合物。
<27> R3が−C(=O)および−C(=O)−(C1〜C6)アルキルからなる群から選択される、<1>から<22>のいずれかに記載の化合物。
<28> R3がCOOR7である、<1>から<22>のいずれかに記載の化合物。
<29> R7がHまたは−(C1〜C6)アルキルである、<28>に記載の化合物。
<30> R3が−(6から14員の)アリールおよび((6から14員の)アリール)−(C1〜C6)アルキル−からなる群から選択される、<1>から<22>のいずれかに記載の化合物。
<31> R3がフェニルまたはベンジルである、<1>から<22>のいずれかに記載の化合物。
<32> R3が−C(=O)−(6から14員の)アリールである、<1>および<3>から<22>のいずれかに記載の化合物。
<33> R3が、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C1〜C6)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、および((5から12員の)ヘテロアリール)−(C1〜C6)アルキル−からなる群から選択される、<1>から<22>のいずれかに記載の化合物。
<34> R3が−C(=O)−(5から12員の)ヘテロアリールである、<1>および<3>から<22>のいずれかに記載の化合物。
<35> R3が−(C1〜C10)アルコキシである、<1>から<22>のいずれかに記載の化合物。
<36> R3が、−COOR7、−NR5R6、−CONR5R6、フェニル、ベンジル、−NH−C(=O)−(6から14員の)アリール、−NH−C(=O)−(C1〜C6)アルキル−(6から14員の)アリール、−C(=O)、−OH、ヒドロキシ(C1〜C6)アルキル−、およびジヒドロキシ(C1〜C6)アルキルからなる群から独立して選択される1、2または3つの置換基で置換されている、<1>から<35>のいずれかに記載の化合物。
<37> R1が−(C1〜C10)アルキルである、<1>から<36>のいずれかに記載の化合物。
<38> R1が−(C3〜C12)シクロアルキル、((C3〜C12)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−、−(6から14員の)アリール、および((6から14員の)アリール)−(C1〜C6)アルキル−からなる群から選択される、<1>から<36>のいずれかに記載の化合物。
<39> R1が((C3〜C12)シクロアルキル)−(C1〜C6)アルキル−である、<1>から<36>のいずれかに記載の化合物。
<40> R1がシクロプロピルメチル−である、<1>から<36>のいずれかに記載の化合物。
<41> R4が−OH、−(C1〜C5)アルコキシ、−(C1〜C5)アルキル、および−COOHからなる群から選択される、<1>から<40>のいずれかに記載の化合物。
<42> R4が−OHまたは−OCH3から選択される、<1>から<41>のいずれかに記載の化合物。
<43> Z−G−R3が−CH2−COOH、−(CH2)3−COOH、または(CH2)3−COOCH3である、<1>から<8>および<37>から<42>のいずれかに記載の化合物。
<44> Z−G−R3が−(CH2)3−CONH2である、<1>から<8>および<37>から<42>のいずれかに記載の化合物。
<45> Z−G−R3が−(CH2)2−O−(5から12員の)ヘテロアリール−COOR7または−(CH2)3−O−(5から12員の)ヘテロアリール−COOR7である、<1>から<8>および<37>から<42>のいずれかに記載の化合物。
<46> Z−G−R3が−(CH2)3−CONR5R6である、<1>から<8>および<37>から<42>のいずれかに記載の化合物。
<47> Z−G−R3が−(CH2)3−C(=O)−NH−(C1〜C6)アルキル−COOR7である、<1>から<8>および<37>から<42>のいずれかに記載の化合物。
<48> Z−G−R3がジヒドロキシ(C1〜C6)アルキルである、<1>から<8>および<37>から<42>のいずれかに記載の化合物。
<49> Z−G−R3が−(C1〜C6)アルケニル−COOR7である、<1>から<8>および<37>から<42>のいずれかに記載の化合物。
<50> Z−G−R3が−(C1〜C6)アルキル−NH−(C1〜C6)アルキルである、<1>から<8>および<37>から<42>のいずれかに記載の化合物。
<51> Z−G−R3が−(CH2)3−C(=O)−NH−(C1〜C6)アルキル−C(=O)−NH2である、<1>から<8>および<37>から<42>のいずれかに記載の化合物。
<52> Z−G−R3が−(C1〜C6)アルキル−C(=O)−NH−CH(CH3)−CONH2である、<1>から<8>および<37>から<42>のいずれかに記載の化合物。
<53> Z−G−R3が−(CH2)2−((6から14員の)アリール)−COOR7である、<1>から<8>および<37>から<42>のいずれかに記載の化合物。
<54> Z−G−R3が−(CH2)2−NH−C(=O)−((6から14員の)アリール)−COOR7である、<1>から<8>および<37>から<42>のいずれかに記載の化合物。
<55> Z−G−R3が−(CH2)2−NH−C(=O)−((5から12員の)ヘテロアリール)である、<1>から<8>および<37>から<42>のいずれかに記載の化合物。
<56> Z−G−R3が−(CH2)2−NH−C(=O)−((6から14員の)アリール)−COOR7である、<1>から<8>および<37>から<42>のいずれかに記載の化合物。
<57> Z−G−R3が−(CH2)2−NH−C(=O)−((5から12員の)ヘテロアリール)−COOR7である、<1>から<8>および<37>から<42>のいずれかに記載の化合物。
<58> Z−G−R3が−(CH2)2−O−((6から14員の)アリール)−COOR7である、<1>から<8>および<37>から<42>のいずれかに記載の化合物。
<59> Z−G−R3が−(CH2)2−NH−CO−CH2−NR5R6である、<1>、<3>から<8>および<37>から<42>のいずれかに記載の化合物。
<60> Z−G−R3が−(CH2)2−NH−CO−CH2−NH2である、<1>から<8>および<37>から<42>のいずれかに記載の化合物。
<61> Z−G−R3が−(C1〜C6)アルキル−O−CH2−フェニル、−(C1〜C6)アルキル−OH、または−(C1〜C6)アルキル−フラニルである、<1>から<8>および<37>から<42>のいずれかに記載の化合物。
<62> Z−G−R3が−(C1〜C6)アルキル−C(=O)Hまたは−(C1〜C6)アルケニルである、<1>から<8>および<37>から<42>のいずれかに記載の化合物。
<63> R2aおよびR2bが、独立して、−Hまたは−(C1〜C5)アルキルから選択される、<1>から<62>のいずれかに記載の化合物。
<64> R2aまたはR2bのうちの少なくとも1つがメチルである、<1>から<63>のいずれかに記載の化合物。
<65> R2aまたはR2bのうちの一方がメチルであり、他方が水素である、<1>から<64>のいずれかに記載の化合物。
<66> R4がOH、OMe、またはFである、<1>に記載の化合物。
<67> R1が(C1〜C10)アルキルではない、<1>、<2>および<5>から<65>のいずれかに記載の化合物。
<68> (2S)−2−(2−((6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)アセトアミド)プロパンアミド;
4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド;
4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン酸;
4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン酸;
2−((6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)酢酸;
(2S)−3−((6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)プロパン−1,2−ジオール;
(2S)−2−(2−((6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)アセトアミド)プロパンアミド;
(E)−メチル4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタ−2−エノエート;
4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)−N−イソブチルブタン−1−アミン;
(2R)−5−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ペンタン−1,2−ジオール;
(2S)−5−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ペンタン−1,2−ジオール;
(6S,11R)−6−(4−(ベンジルオキシ)ブチル)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン;
4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン−1−オール;
N−((S)−1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)−4−((6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド;
(2R,6S,11S)−3−(シクロプロピルメチル)−6−(3−(フラン−2−イル)プロピル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン
からなる群から選択される化合物ならびに薬学的に許容されるその塩、プロドラッグ、および溶媒和物。
<69> 5−(2−((2R,6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エトキシ)ニコチン酸;
4−((2R,6R,11R)−8−ヒドロキシ−3−イソプロピル−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド;
4−((2R,6R,11R)−8−ヒドロキシ−3−イソブチル−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド;
4−((2R,6R,11R)−3−ベンジル−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド;
4−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド;
(S)−メチル2−(4−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド)プロパノエート;
N−((S)−1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)−4−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタンアミド;
メチル4−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタノエート;
3−((2−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エチル)カルバモイル)安息香酸;
4−((2−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エチル)カルバモイル)安息香酸;
メチル3−((2−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エチル)カルバモイル)ベンゾエート;
4−(2−((2R,6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エトキシ)安息香酸;
4−(2−((2R,6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エトキシ)安息香酸;
2−((2S,6R,11S)−3−(シクロプロピルメチル)−8−メトキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)酢酸;
N−(2−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エチル)−2−(ジメチルアミノ)アセトアミド;
2−アミノ−N−(2−((2R,6R,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−11−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エチル)アセトアミド
からなる群から選択される化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物。
<70> <1>から<69>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩、もしくは溶媒和物の有効量と、薬学的に許容される担体または添加剤とを含む、医薬組成物。
<71> 細胞におけるオピオイド受容体機能を調節するための方法であって、オピオイド受容体を発現することが可能な細胞を、<1>から<69>のいずれかに記載の化合物の有効量、または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物と接触させることを含む方法。
<72> 前記化合物が、μ−オピオイド受容体機能を調節する、<71>に記載の方法。
<73> 前記化合物が、μ−オピオイド受容体においてアゴニストとして作用する、<71>または<72>に記載の方法。
<74> 前記化合物が、μ−オピオイド受容体においてアンタゴニストとして作用する、<71>または<72>に記載の方法。
<75> 前記化合物が、κ−オピオイド受容体においてアゴニストとして作用する、<71>に記載の方法。
<76> 前記化合物が、ORL−1受容体機能を調節する、<71>に記載の方法。
<77> 前記化合物が、ORL−1受容体においてアンタゴニストとして作用する、<76>に記載の方法。
<78> 哺乳動物の状態を治療する方法であって、<1>から<69>のいずれかに記載の化合物の有効量、または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む方法。
<79> 前記状態が疼痛である、<78>に記載の方法。
<80> 前記状態が便秘である、<78>に記載の方法。
<81> 組成物を調製する方法であって、<1>から<69>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を、薬学的に許容される担体または添加剤と混和するステップを含む方法。
<82> 状態の治療、予防、または回復における使用のための<1>から<69>のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
<83> 前記状態が疼痛である、<82>に記載の使用のための化合物。
<84> 前記状態が便秘である、<82>に記載の使用のための化合物。
<85> 状態を治療または予防するのに有用な薬物の製造における、<1>から<69>のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の使用。
<86> 前記状態が疼痛である、<85>に記載の使用。
<87> 前記状態が便秘である、<85>に記載の使用。