(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
パイプラインの外側に取り付けられる燃料球センサーの第1の検出コイル及び第2の検出コイルであって、それぞれが前記パイプラインの上流及び下流に巻線されている第1の検出コイル及び第2の検出コイルを正弦波状の交流電流によって励磁すること、
前記第1の検出コイルから第1の電圧信号U1を取得し、かつ、前記第2の検出コイルから第2の電圧信号U2を取得すること、
燃料球波形信号U0を取得するために、信号プロセッサーによって、順次、差動増幅、バンドパスフィルターリング、位相感度検出、及び、ローパスフィルターリングを行うことで、前記第1の電圧信号U1及び前記第2の電圧信号U2を処理すること、
シングルチップ・マイクロコンピュータによって、燃料球が前記燃料球波形信号U0に従って前記パイプラインを通過するか否かを判別すること、
前記第1の検出コイル、前記第2の検出コイル、前記信号プロセッサー、及び、前記シングルチップ・マイクロコンピュータが、正常に動作するか否かを判別すること、
前記第1の検出コイルと前記第2の検出コイルとに亘る電圧を検出することによって、前記第1の検出コイルと前記第2の検出コイルとが正常に動作しているか否かを判別し、第1の検出コイル又は第2の検出コイルで欠陥が発生すると、第1の検出コイル又は第2の検出コイルに亘る電圧が低下し、かつ、前記第1の検出コイルと前記第2の検出コイルとが正常に動作している場合には、第1のハイレベル信号を出力し、
前記信号プロセッサーの電源端子に取り付けられているフォトカプラーによって、前記信号プロセッサーが正常に動作しているか否かを判別し、かつ、前記信号プロセッサーが正常に動作する場合には、第2のハイレベル信号を出力し、
前記シングルチップ・マイクロコンピュータからの矩形波出力を検出することによって、前記シングルチップ・マイクロコンピュータが正常に動作するか否かを判別し、かつ、前記シングルチップ・マイクロコンピュータが正常に動作する場合に、第3のハイレベル信号を出力し、
前記第1のハイレベル信号、前記第2のハイレベル信号、及び、前記第3のハイレベル信号を、処理信号を得るためにAND演算によって処理し、
前記処理信号がハイレベル信号の場合、前記第1の検出コイル、前記第2の検出コイル、前記信号プロセッサー、及び、前記シングルチップ・マイクロコンピュータが正常に動作するか否かを判別すること、
前記第1の検出コイル、前記第2の検出コイル、前記信号プロセッサー、及び、前記シングルチップ・マイクロコンピュータが正常に動作している場合に、前記燃料球が前記パイプラインを通過するか否かを示す結果を出力すること、
を備える、自己診断機能付燃料球の検出方法。
更に、前記第1の検出コイル、前記第2の検出コイル、前記信号プロセッサー、及び、前記シングルチップ・マイクロコンピュータの少なくとも一つが正常に動作しない場合に、警報を出力することを備える、請求項1記載の検出方法。
出力モジュールは、更に、前記第1の検出コイル、前記第2の検出コイル、前記信号プロセッサー、及び、前記シングルチップ・マイクロコンピュータの少なくとも一つが正常に動作していない場合に、警報を出力するように構成されている、請求項8に記載の検出システム。
【発明の開示】
【0007】
本開示の実施形態は、燃料球パイプラインの損傷、十分でない抗干渉能力、及び、欠陥の発生中の主体的でない警告などの、従来技術において少なくともある程度は存在している問題の少なくとも一つを解決しようとするものである。
【0008】
したがって、本開示の第1の目的は、自己診断機能付燃料球の検出方法を提供することである。
【0009】
本開示の第2の目的は、自己診断機能付燃料球検出システムを提供することである。
【0010】
上記の各目的を達成するために、本開示の第1の広範な側面の実施形態に従えば、パイプラインの外側に取り付けられる燃料球センサーの第1の検出コイル及び第2の検出コイルであって、それぞれが前記パイプラインの上流及び下流に巻線されている第1の検出コイル及び第2の検出コイルを正弦波交流によって励磁すること、
前記第1の検出コイルから第1の電圧信号U
1を取得し、かつ、前記第2の検出コイルから第2の電圧信号U
2を取得すること、
燃料球波形信号U
0を取得するために、信号プロセッサーによって、差動増幅、バンドパスフィルターリング、位相感度検出、及び、ローパスフィルターリングを行うことで、前記第1の電圧信号U
1及び前記第2の電圧信号U
2を処理すること、
シングルチップ・マイクロコンピュータによって、前記燃料球波形信号U
0に従って前記燃料球が前記パイプラインを通過するか否かを判別すること、
前記第1の検出コイル、前記第2の検出コイル、前記信号プロセッサー、及び、前記シングルチップ・マイクロコンピュータが、正常に動作するか否かを判別すること、
前記第1の検出コイル、前記第2の検出コイル、前記信号プロセッサー、及び、前記シングルチップ・マイクロコンピュータが正常に動作している場合に、前記燃料球が前記パイプラインを通過するか否かを示す結果を出力すること、
を含む、自己診断機能付燃料球の検出方法が提供される。
【0011】
本開示の実施形態に従えば、自己診断機能付燃料球の検出方法は、少なくとも、以下の利点を有する。自己診断機能が追加されたので、前記第1の検出コイル及び前記第2の検出コイル、前記信号プロセッサー、及び、前記シングルチップ・マイクロコンピュータの少なくとも一つに欠陥が発生する場合には、その欠陥を早期に取り除くために、警報を生成することができる。これにより、計数ロスを回避し、かつ、燃料球の計数結果の信頼性が改善する。
【0012】
本開示の第2の広範な側面の実施形態に従えば、
パイプラインの外側に取り付けられていて、それぞれが前記パイプラインの上流及び下流に巻線される第1の検出コイル及び第2の検出コイルを備える燃料球センサーと、
前記第1の検出コイル及び前記第2の検出コイルを励磁させるために正弦波交流励磁信号を生成するように構成されている励磁モジュールと、
前記第1の検出コイルから第1の電圧信号U
1を取得し、かつ、前記第2の検出コイルから第2の電圧信号U
2を取得するように構成されている共振ブリッジ検出回路と、
前記共振ブリッジ検出回路に接続されていて、かつ、燃料球波形信号U
0を取得するために、差動増幅、バンドパスフィルターリング、位相感度検出、及び、ローパスフィルターリングによって、前記第1の電圧信号U
1及び前記第2の電圧信号U
2を処理するように構成されている信号プロセッサーと、
前記信号プロセッサーに接続されていて、かつ、前記燃料球が前記燃料球波形信号U
0に従って前記パイプラインを通過するか否かを判別するように構成されているシングルチップ・マイクロコンピュータと、
前記第1の検出コイル、前記第2の検出コイル、前記信号プロセッサー、及び、前記シングルチップ・マイクロコンピュータに接続されていて、かつ、前記第1の検出コイル、前記第2の検出コイル、前記信号プロセッサー、及び、前記シングルチップ・マイクロコンピュータが正常に動作するか否かを判別するように構成されている検出モジュールと、
前記シングルチップ・マイクロコンピュータと前記検出モジュールとのそれぞれに接続されていて、かつ、前記第1の検出コイル、前記第2の検出コイル、前記信号プロセッサー、及び、前記シングルチップ・マイクロコンピュータが正常に動作している場合に、前記燃料球が前記パイプラインを通過するか否かを示す結果を出力するように構成されている出力モジュールと、
を含む、自己診断機能付燃料球の検出システムが提供される。
【0013】
本開示の実施形態に従えば、自己診断機能付燃料球の検出方法は、少なくとも、以下の利点がある。自己診断機能が追加されたので、前記第1の検出コイル及び前記第2の検出コイルと、前記信号プロセッサーと、前記シングルチップ・マイクロコンピュータとの少なくとも一つに欠陥が発生する場合には、その欠陥を早期に取り除くために、警報を生成することができる。これにより、結果的に、計数ロスを回避し、かつ、燃料球の計数結果の信頼性が改善する。
【0014】
本開示の実施形態の追加的な側面及び利点は、以下の説明に部分的に与えられ、以下の説明から部分的に明らかになり、又は、本開示の実施形態からわかるであろう。
本開示の実施形態のこれらの及び他の側面及び利点は、添付の図面を参照した以下の説明から明らかになり、かつ、容易に認識されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本開示の実施形態は、詳細に参照されるであろう。同一又は類似の要素及び同一又は類似の機能を有する要素については、説明全体を通して同一の符号が付される。図面を参照した本明細書に記載の実施形態は、説明的であり、例示的であり、さらに、本発明を一般的に理解するために用いられる。本実施形態は、本開示を限定するものと解釈してはならない。
【0017】
本明細書において、特定されない限り又は制限されない限り、「中央」、「縦」、「横」、「長さ」、「厚さ」、「薄さ」、「前」、「後」、「左」、「右」、「低い」、「高い」、「水平」、「垂直」、「上方」、「下方」、「上」、「下」、「頂部」、「底部」、「内側」、「外側」、「時計回り」、「反時計回り」のような相対的な用語、及び、その派生語(例えば、「水平に」、「下向き」、「上向き」等)は、議論中のそこに記載され又は図面に示されるような位置関係を指すものと解釈されるべきである。これらの相対的な用語は、説明の便宜のためのもので、かつ、本開示が特別の位置関係の下で、構築され又は動作することを要求されるものではない。
【0018】
加えて、「第1」及び「第2」のような用語は、説明の目的として本明細書では用いられおり、重要性又は意義を明示又は暗示することを意図していない。すなわち、「第1」及び「第2」によって限定される特性は、これらの特性が一つでもよいし、複数でもよいことを明示し又は暗示することを意図する。本開示の説明では、「複数の」が、2又は2以上に関する。
【0019】
本開示の説明では 、 特定されない限り又は制限されない限り、用語「据え付け」、「接続」、「結合」、及び、「固定」は、永久的な接続又は分離可能な接続、電気的な接続又は機械的な接続、直接的な接続又は中間物を介した間接的な接続、内部伝達又は2つの要素間の相互作用などの、広い意味で理解することができる点に留意すべきである。 当業者は、特定の状況に従って本開示での特定の意味であると理解しなければならない。
【0020】
本開示の説明では、特に明記されない限り、第1の特性が第2の特性 「の上に」という構築は、第1の特性が直接第2の特性に接触する実施形態を含み、かつ、付加的な特性が第1の特性と第2の特性との間に形成されており、第1の特性が直接第2の特性に接触していない実施形態も含むことができる。さらにまた、第2の特性「の上の」、「の上方の」又は「の頂部の」第1の特性は、第1の特性が第2の特性「の上で」、「の上方で」又は「の頂部で」を正確なものとする実施形態を含むことができ、かつ、第1の特性が第2の特性「の上で」、「の上方で」又は「の頂部で」を正確なものとしない実施形態を含むことができ、又は、ちょうど、第1の特性が第2の特性よりも高度があることを意味する。一方、第2の特性「の下側の」、「の下方の」又は「の底部の」第1の特性は、第1の特性が第2の特性「の下側で」、「の下方で」又は「の底部で」を正確なものとする実施形態を含むことができ、かつ、第1の特性が第2の特性「の下側で」、「の下方で」又は「の底部で」を正確なものとしない実施形態を含むことができ、又は、ちょうど、第1の特性が第2の特性よりも高度がないことを意味する。
【0021】
「実施形態」、「いくつかの実施形態」、「一実施形態」、「別の例」、「例」、「具体例」又は「いくつかの例」についての本明細書を通しての言及は、実施形態又は例に関連して記載された特定の特徴、構造、材料又は特性が本開示の少なくとも一つの実施形態又は例に含まれていることを意味する。したがって、本明細書を通して様々な場所における「いくつかの実施形態において」、「一つの実施形態において」、「実施形態において」、「他の例において」、「例において」、「具体例において」又は「いくつかの例において」等の語句の出現は、必ずしも本開示の同じ実施形態又は例を指しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、材料又は特性は、一つ以上の実施形態又は例における如何なる適切な手法で組み合わせられてもよい。
【0022】
本明細書においてフローチャートで記載され又は如何なる他の方法で記載された如何なる手順又は方法も、特定の論理関数又は手順を実現する実行可能なコードを記憶するための一つ以上のモジュール、部分又は部品を備えると理解されたい。さらに、本開示の有利な実施形態には、実行の順序が図示され又は説明されているものとは異なる他の実装が含まれ、関連する機能に従って実質的に同時又は逆の順番での実行機能が備えている。このことは、本開示の実施形態が属する当業者によって理解されるべきである。
【0023】
本明細書に他の手法で記載され又はフローチャートに示されている論理及び/又はステップ、例えば、論理機能を実現するための実行可能な命令の特定のシーケンステーブルは、具体的には、命令実行システム、デバイス又は装置(コンピュータに基づくシステム、プロセッサを備えるシステム、又は、命令実行システム、デバイス、装置からの命令を取得可能で、かつ、命令を実行可能な他のシステムなど)によって用いられ、又は、命令実行システム、デバイス及び装置と組み合わせて用いられる、如何なるコンピュータ可読媒体で達成することができる。
【0024】
本開示の各部分は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組み合わせによって実現することができると理解される。上記実施形態では、複数のステップ又は方法は、メモリに記憶されたソフトウェア又はファームウェアによって実現してもよく、適切な命令実行システムによって実行してもよい。例えば、ハードウェアによって実現する場合、別の実施形態においても同様であるが、これらのステップ又は方法は、データ信号の論理関数を実現するための論理ゲート回路を有する分散論理回路、適切な組み合わせ論理ゲート回路を有する特定用途向け集積回路、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等の本技術分野における公知技術の一つ又は組み合わせによって実現してもよい。
【0025】
当業者は、本開示の上記例示の方法のステップの全部又は一部がプログラムによって関連するハードウェアに命じることによって達成され得ることを理解すべきであろう。そのプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、そして、コンピュータ上で実行される本開示の方法の実施形態のステップの一つ又は組み合わせを備える。上記記憶媒体は、読み出し専用メモリ、磁気ディスク、CD等であってもよい。
【0026】
加えて、本開示の実施形態の各機能セルは処理モジュールに統合されてもよく、又は、これらのセルは別個の物理的な存在であってもよく、又は、二種以上のセルは処理モジュールに統合されてもよい。統合モジュールは、ハードウェアの形式で、又は、ソフトウェア機能モジュールの形式で実現されてもよい。統合モジュールが、ソフトウェア機能モジュールの形式で実現され、かつ、スタンドアロン製品として販売又は使用されている場合は、その統合モジュールは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。
【0027】
本開示は、優れた抗干渉能力と高い信頼性とを有する、装荷パイプライン、除荷パイプライン及び使用済み燃料パイプラインにおいて、黒鉛ベースの燃料球を検出し、かつ、計数する自己診断機能付燃料球検出方法及びシステムを提供しようとするものである。検出システムの重要なデバイスで欠陥が発生する場合には、その欠陥を検出することができ、かつ、燃料球の誤算を回避するために警報を生成することができる。この検出方法及びシステムは、確実に動作し、かつ、劣悪な電磁環境でも正確に燃料球を検出することができる。このように、様々な環境における燃料球の装荷及び除荷を効果的に制御することができるので、炉の安全な操作が保障される。
【0028】
図1に示すように、本開示の実施形態に従う自己診断機能付燃料球の検出方法は、以下のステップを含む。
【0029】
ステップAでは、燃料球センサーの第1の検出コイル及び第2の検出コイルは、正弦波交流電流によって励磁される。燃料球センサーは、パイプラインの外側に取り付けられていて、かつ、第1の検出コイル及び第2の検出コイルは、それぞれがパイプラインの上流及び下流に巻線されている。第1の検出コイル及び第2の検出コイルは、第1の検出コイルを通過する燃料球と第2の検出コイルを通過する燃料球との時間差を保障するために、パイプラインの異なる位置に取り付けられている。
【0030】
正弦波交流電流は、U
Eと記録される。正弦波交流電流は、ダイレクト・ディジタル周波数合成技術に基づく。また、AD9850チップは、振幅及び周波数が安定している正弦波交流電流を、完全にディジタル的に合成するために用いられる。さらに、正弦波交流電流は、LM1875パワーチップによって増幅されてから、第1の検出コイル及び第2の検出コイルに入力される。
【0031】
図2(a)には燃料球センサーの外部構造が示され、かつ、
図2(b)には燃料球センサーの内部構造が示されている。燃料球センサーは、ハウジング10と、一対の半環フレーム20A及び20Bと、第1の検出コイル30及び第2の検出コイル40と、航空プラグ又はフィードスルーフィルター50と、電磁シーリングガスケット60とを含む。一対の半環フレーム20A及び20Bは、相互に嵌合されて、パイプライン上に取り付けられている。第1の検出コイル30及び第2の検出コイル40は、相互に接続され、かつ、一対の半環フレームに巻線される一対の半環コイル30A及び30Bと一対の半環コイル40A及び40Bとをそれぞれ備える。各々のコイルのワイヤー・ロッド、巻線方法及び各々のコイルのコイルターンは、相互に同じである。航空プラグ又はフィードスルーフィルター50は、システムの抗干渉を改善するために、第1の検出コイル30及び第2の検出コイル40の出力端子に接続されている。電磁シーリングガスケット60は、半環コイル間のギャップを埋め、かつ、ハウジング10に接触しているので、これにより良いシールドが達成される。
【0032】
上記燃料球センサーの検出コイルは、相互に嵌合される2つの半環コイルとして設計されており、外部の取付要求を満たし、かつ、取付及びメンテナンスが容易になる。コイルは、検出感度を保障できるように、狭い平らな形状をしている。一実施形態では、第1の検出コイル30と第2の検出コイル40との間の抵抗偏差及びインダクタンス偏差が1%未満となることを保障するために、各コイルには、それぞれ2つのワイヤーが巻き付けられている。高温かつ抗放射能のような特定環境に対する操作要求を満足するために、一対の半環フレームは、ポリスルホン・プラスチック製とすることができ、かつ、コイルのワイヤーは、ポリイミド塗装ワイヤーとすることができる。ハウジング10自体は、電磁絶縁性能が優れている。しかし、取付中に形成されたハウジング10内のギャップを通じて、放射能は、まだ、燃料球センサーのコイルに干渉し、かつ、さらに結合される可能性があるので、シールドプロセスが要求される。したがって、電磁シーリングガスケット60は、完全なシールド構造を達成するために、半環コイル間のギャップを埋め、かつ、ハウジング10と接触するようにされている。
【0033】
ステップBでは、共振ブリッジ検出回路によって、第1の電圧信号U
1が、第1の検出コイル30から取得され、かつ、第2の電圧信号U
2が、第2の検出コイル40から取得される。
【0034】
図3は、本開示の実施形態に従う共振ブリッジ検出回路を示す回路図である。
図3に示すように、第1の抵抗器R1は、第1のブリッジアームを表しており、かつ、励磁信号U
Eを受けるために励磁モジュールの出力端子に接続される端子を有する。第2の抵抗器R2は、第2のブリッジアームを表しており、かつ、励磁信号U
Eを受けるために励磁モジュールの出力端子に接続される端子を有する。相互に並列接続されている第1の検出コイルL1と第1のコンデンサC1と電位差計VR1は、第3のブリッジアームを表し、第3のブリッジアームの第1の端子は接地されていて、かつ、第3のブリッジアームの第2の端子は第1の電圧信号U
1を出力するように構成されている。相互に並列接続されている第2の検出コイルL2と第2のコンデンサC2と第3の抵抗器R3は、第4のブリッジアームを表し、第4のブリッジアームの第1の端子は接地されていて、かつ、第4のブリッジアームの第2の端子は第1の電圧信号U
2を出力するように構成されている。
【0035】
ステップCでは、第1の電圧信号U
1及び第2の電圧信号U
2は、燃料球波形信号U
0を取得するために、信号プロセッサーによる、差動増幅、バンドパスフィルタリング、位相感度検出、ローパスフィルターリングによって処理される。
【0036】
具体的には、
図4に示すように、このプロセッサーは、ロックイン増幅の原理に従って、燃料球波形信号U
0を取得する。第1の電圧信号U
1及び第2の電圧信号U
2は、順次、差動増幅回路、バンドパスフィルタリング回路、位相感度検出回路、ローパスフィルタリング回路によって処理される。初期の正弦波信号は、位相シフト回路によって処理され、位相シフトされた初期の正弦波信号が取得される。位相感度検出回路では、第1の電圧信号U
1及び第2の電圧信号U
2は、位相シフトされた初期の正弦波信号と掛け合わされる。ローパスフィルタリング回路によって処理された後に、第1の電圧信号U
1及び第2の電圧信号U
2の変化を示すことができる、燃料球波形信号U
0が出力される。
【0037】
図5には、燃料球波形信号U
0の波形が示されている。燃料球が、正弦波交流電流によって励磁されたパイプラインを通過しない場合には、第1の検出コイルと第2の検出コイルとの間の相互インダクタンスに起因して、第1の検出コイルは電圧信号U
1を生成し、かつ、第2の検出コイルは電圧信号U
2を生成する。電圧信号U
1と電圧信号U
2は、周波数が同じ、位相位置も同じで、振幅も等しく、かつ、燃料球波形信号U
0は一定である。燃料球がパイプラインを通過する場合には、第1の検出コイルの誘導リアクタンスと第2の検出コイルの誘導リアクタンスは、渦電流効果に起因して変化する。燃料球は、異なる時間に第1の検出コイルと第2の検出コイルとを通過するので、正弦波交流信号によって励磁され、電圧信号U
1及び電圧信号U
2の振幅及び位相が変化する。共振ブリッジ検出回路によって取得される燃料球波形信号U
0は、ほぼ正弦波交流信号となる。
【0038】
ステップDでは、燃料球がU
0に従ってパイプラインを通過するか否かが、シングルチップ・マイクロコンピュータによって判別される。
【0039】
(1)燃料球波形信号U
0が完全であるか否かが判別される。
【0040】
具体的には、燃料球波形信号U
0は、隣接するパルスを生成するためにデュアル・シュレッシュホールド・コンパレーションによって処理され、その後、隣接するパルスが、ピークパルスU
P1とバレーパルスU
P2とを備えるか否かが判別される。これらを備える場合、燃料球波形信号U
0は完全であると判別され、一方、これらを備えない場合、燃料球波形信号U
0は不完全であると判別される。
【0041】
(2)燃料球波形信号U
0が連続的であるか否かが判別される。
【0042】
具体的には、相互に隣接する燃料球波形信号U
0のピークパルスU
P1の立ち下がりエッジとバレーパルスU
P2の立ち上がりエッジとの間の時間差が、ピークパルス幅未満又はバレーパルス幅未満であるか否かが判別される。ピークパルス幅未満又はバレーパルス幅未満である場合、燃料球波形信号U
0が連続的であると判別され、一方、ピークパルス幅未満又はバレーパルス幅未満でない場合、燃料球波形U
0が連続的でないと判別される。ピークパルス幅は、燃料球波形信号U
0のピーク振幅シュレッシュホールドU
Th1によって判別され、かつ、バレーパルス幅は、燃料球波形信号U
0のバレー振幅シュレッシュホールドU
Th2によって判別される。
U
Th1=(燃料球のないU
0の基準値+燃料球のあるU
0のピーク値)/2
U
Th2=(燃料球のないU
0の基準値+燃料球のあるU
0のバレー値)/2
燃料球のないU
0の基準値は、設定値である。
【0043】
(3)燃料球波形信号U
0が対称形であるか否かが判別される。
【0044】
具体的には、U
0のピークパルスU
P1とバレーパルスU
P2との波形幅が相互に類似しているか否かによって判別される。当該波形幅が相互に類似している場合、燃料球波形信号U
0が対称形であると判別され、一方、波形幅が相互に類似していない場合、燃料球波形信号U
0が対称形でないと判別される。たとえば、ピークパルス幅とバレーパルス幅との間の差が25%以下である場合には、燃料球波形信号U
0が対称形であると判別される。
【0045】
(4)燃料球波形信号U
0が、完全で、連続的で、かつ、対称形である場合、燃料球がパイプラインを通過すると判別される。
【0046】
ステップEでは、第1の検出コイル、第2の検出コイル、信号プロセッサー、及び、シングルチップ・マイクロコンピュータが正常に動作しているか否かが判別される。
【0047】
(1)第1の検出コイルと第2の検出コイルとに亘る電圧を検出することによって、第1の検出コイルと第2の検出コイルとが正常に動作しているか否かを判別する。そして、第1の検出コイルと第2の検出コイルとが正常に動作している場合には、第1のハイレベル信号を出力する。具体的には、第1の検出コイルと第2の検出コイルとが正常に動作している場合には、第1の検出コイルと第2の検出コイルとに亘る電圧は、共振現象に起因して高くなる。第1の検出コイル又は第2の検出コイルで欠陥(回路の短絡又は回路の破損を問わず)が発生すると、第1の検出コイル又は第2の検出コイルに亘る電圧が低下し、これにより、共振検出回路から出力される第1のハイレベル信号は、
図6に示される原理で、ローレベルに切り替わる。
【0048】
(2)信号プロセッサーの電源端子に取り付けられているフォトカプラーを介して、信号プロセッサーが正常に動作しているか否かが判別され、かつ、信号プロセッサーが正常に動作している場合には、第2のハイレベル信号が出力される。具体的には、フォトカプラーは、信号プロセッサーの電源端子に取り付けられていて、信号プロセッサーを検出する。欠陥が発生する場合、フォトカプラーから出力される信号は、
図7に示される原理で、ハイレベルからローレベルに切り替わる。
【0049】
(3)シングルチップ・マイクロコンピュータからの矩形波出力を検出することによって、シングルチップ・マイクロコンピュータが正常に動作するか否かが判別され、シングルチップ・マイクロコンピュータが正常に動作する場合に、第3のハイレベル信号が出力される。
【0050】
(4)第1のハイレベル信号、第2のハイレベル信号、及び、第3のハイレベル信号は、処理信号を得るために、AND演算によって処理される。
【0051】
(5)処理信号がハイレベル信号の場合、第1の検出コイル、第2の検出コイル、信号プロセッサー、及び、シングルチップ・マイクロコンピュータが正常に動作するか否かが判別される。
【0052】
ステップFでは、第1の検出コイル、第2の検出コイル、信号プロセッサー、及び、シングルチップ・マイクロコンピュータが正常に動作している場合、燃料球がパイプラインを通過するか否かを示す結果が出力される。
【0053】
加えて、本開示の実施形態では、自己診断機能付燃料球検出方法は、ステップGを更に含む。ここでは、第1の検出コイル、第2の検出コイル、信号プロセッサー、及び、シングルチップ・マイクロコンピュータの少なくとも一つが正常に動作しない場合に、アラームが出力される。
【0054】
本開示の実施形態に従えば、自己診断機能付燃料球検出方法は、少なくとも以下の利点を有する。相互に嵌合される半環コイルがアウトボードセンサーとして用いられるので、センサーの構造は単純になる。設置及びメンテナンス中にパイプラインを分解する必要がなく、この結果、高圧下でもパイプラインの完全性及びガス気密性が保障され、かつ、放射能汚染も減少する。合理的な励磁信号を提供し、かつ、燃料球波形信号U
0を処理することによって、優れた信号対雑音比を得ることができ、かつ、システム利得を減少させることができる。第1の検出コイル及び第2の検出コイルは電磁適合性のある設計がされるので、抗干渉能力が改善する。自己診断機能が追加されたので、第1の検出コイル及び第2の検出コイルと、信号プロセッサーと、シングルチップ・マイクロコンピュータとの少なくともいずれかで欠陥が発生する場合には、その欠陥を早期に取り除くために、警報を生成することができる。これにより、結果的に、計数ロスが回避されるので、燃料球の計数結果の信頼性が改善する。
【0055】
図8に示すように、本開示の実施形態に従えば、燃料球センサー100と、励磁モジュール200と、共振ブリッジ検出回路300と、信号プロセッサー400と、シングルチップ・マイクロコンピュータ500と、検出モジュール600と、出力モジュール700とを含む、自己診断機能付燃料球検出システムが提供される。
【0056】
燃料球センサー100は、パイプラインの外部に取り付けられる、それぞれ、パイプラインの上流と下流とに巻線されている第1の検出コイル30及び第2の検出コイル40を含む。励磁モジュール20は、第1の検出コイル30及び第2の検出コイル40を励磁するために、正弦波交流励磁信号を生成するように構成されている。共振ブリッジ検出回路は、第1の検出コイル30から第1の電圧信号U
1を取得し、かつ、第2の検出回路40から第2の電圧信号U
2を取得するように構成されている。信号プロセッサー400は、共振ブリッジ検出回路300に接続されていて、燃料球波形信号U
0を取得するために、差動増幅、バンドパスフィルタリング、位相感度検出、及び、ローパスフィルタリングによって、第1の電圧信号U
1と第2の電圧信号U
2とを処理するように構成されている。シングルチップ・マイクロコンピュータ500は、信号プロセッサー400に接続されていて、かつ、U
0に従って燃料球がパイプラインを通過するか否かを判別するように構成されている。検出モジュール600は、第1の検出コイル30、第2の検出コイル40、信号プロセッサー400、及び、シングルチップ・マイクロコンピュータ500に接続されていて、かつ、第1の検出コイル30、第2の検出コイル40、信号プロセッサー400、及び、シングルチップ・マイクロコンピュータ500が正常に動作するか否かを検出するように構成されている。出力モジュール700は、シングルチップ・マイクロコンピュータ500及び検出モジュール600にそれぞれ接続されていて、第1の検出コイル30、第2の検出コイル40、信号プロセッサー400、及び、シングルチップ・マイクロコンピュータ500が正常に動作している場合に、燃料球がパイプラインを通過するか否かを示す結果を出力するように構成されている。加えて、出力モジュール700は、さらに、第1の検出コイル30、第2の検出コイル40、信号プロセッサー400、及び、シングルチップ・マイクロコンピュータ500の少なくとも一つが正常に動作していない場合に、警報を出力するように構成されている。
【0057】
本開示の実施形態において、燃料球センサー100、共振ブリッジ検出回路200、励磁モジュール300、及び、信号プロセッサー400は、上述したので、ここでは説明を省略する。
【0058】
本開示の実施形態では、シングルチップ・マイクロコンピュータ500は、第1の判別モジュール、第2の判別モジュール、及び、第3の判別モジュールを含む。具体的には、第1の判別モジュールは、隣接するパルスを生成するために、デュアル・シュレッシュホールド・コンパレーションによって、燃料球波形信号U
0を処理し、かつ、隣接するパルスがピークパルスU
P1とバレーパルスU
P2とを備えるか否かを判別するように構成されている。これらを備える場合、第1の判別モジュールは、燃料球波形信号U
0が完全であると判別し、一方、これらを備えない場合、第1の判別モジュールは、燃料球波形信号U
0が完全でないと判別する。第2の判別モジュールは、燃料球波形信号U
0の相互に隣接するピークパルスU
P1の立ち下がりエッジとバレーパルスU
P2の立ち上がりエッジとの間の時間差が、ピークパルス幅又はバレーパルス幅よりも小さいか否かを判別するように構成されている。ピークパルス幅又はバレーパルス幅よりも小さい場合、第2の判別モジュールは、燃料球波形信号U
0が連続的であると判別し、一方、ピークパルス幅又はバレーパルス幅よりも小さくない場合、第2の判別モジュールは、燃料球波形信号U
0が連続的でないと判別する。燃料球のないU
0の基準値が設定値であり、U
Th1=(燃料球のないU
0の基準値+燃料球のあるU
0のピーク値)/2、U
Th2=(燃料球のないU
0の基準値+燃料球のあるU
0のバレー値)/2のとき、ピークパルス幅は燃料球波形信号U
0のピーク振幅シュレッシュホールドU
Th1によって判別され、かつ、バレーパルス幅は燃料球波形信号U
0のバレー振幅シュレッシュホールドU
Th2によって判別される。第3の判別モジュールは、U
0のピークパルスU
P1とバレーパルスU
P2との波形幅が相互に類似しているか否かを判別するように構成されている。これらが相互に類似している場合、第3の判別モジュールは、燃料球波形信号U
0が対称形であると判別し、これらが相互に類似していない場合、第3の判別モジュールは、燃料球波形信号U
0が対称形でないと判別する。さらにまた、シングルチップ・マイクロコンピュータ500は、燃料球波形信号U
0が、完全、連続的、かつ、対称形である場合に、燃料球がパイプラインを通過すると判別する。
【0059】
本開示の実施形態では、検出モジュール600は、第1の検出ユニット、第2の検出ユニット、第3の検出ユニット、及び、ANDゲート回路を含む。具体的には、第1の検出ユニットは、第1の検出コイル30及び第2の検出コイル40に亘る電圧を検出することによって、 第1の検出コイル30及び第2の検出コイル40が正常に動作するか否かを判別し、かつ、第1の検出コイル30と第2の検出コイル40が正常に動作するときに、第1のハイレベル信号を出力するように構成されている。第2の検出ユニットは、信号プロセッサー400の電源端子に取り付けられているフォトカプラーを通じて、信号プロセッサー400が正常に動作するか否かを判別し、かつ、信号プロセッサー400が正常に動作する場合、第2のハイレベル信号を出力するように構成されている。第3の検出ユニットは、シングルチップ・マイクロコンピュータからの矩形波出力を検出することによって、シングルチップ・マイクロコンピュータが正常に動作するか否かを判別し、かつ、シングルチップ・マイクロコンピュータが正常に作動する場合、第3のハイレベル信号を出力するように構成されている。さらにまた、ANDゲート回路は、AND演算をすることによって、第1のハイレベル信号、第2のハイレベル信号、及び、第3のハイレベル信号を処理し、処理信号を得るように構成されている。そして、処理信号がハイレベルの場合に、検出モジュール600は、第1の検出コイル30、第2の検出ユニットコイル40、信号プロセッサー400、及び、シングルチップ・マイクロコンピュータ500が正常に作動するか否かを判別するように構成されている。
【0060】
より良い抗干渉能力を達成するために、検出システムは、放射干渉効果を最大限低減させる、分離電磁遮蔽構造を有する。具体的には、信号プロセッサー400及びシングルチップ・マイクロコンピュータ500は、アルミニウム合金製の組立溶接ケースに取り付けられ、かつ、信号と電源の入出力は、航空プラグ又はフィードスルーフィルタを介して実現される。シールドケーブルは、第1の検出コイル30、第2の検出コイル40、共振ブリッジ検出回路200、及び、信号プロセッサー300を接続するために用いられており、かつ、シールドケーブルのシールド層は、燃料球センサー100のハウジング及び信号プロセッサー400のアルミニウム合金ケースとの間で、優れた伝導がされる。電源ワイヤーは、高電圧、高周波コモンモード、低周波コモンモード、及び、差動モードの伝導障害を取り除くために、バリスター、Ni−Zn磁石リング、Mn−Znコモンモードチョーク、及び、電源フィルタを採用する。信号ワイヤーは、高周波コモンモード及び低周波コモンモードの伝導障害を取り除くために、Ni−Zn磁石リング、Mn−Znコモンモードチョークを用いる。
【0061】
本開示の実施形態に従えば、自己診断機能付燃料球検出システムは、少なくとも以下の利点を有する。相互に嵌合される半環コイルがアウトボードセンサーとして用いられるので、センサーの構造は単純になる。設置及びメンテナンス中にパイプラインを分解する必要がなく、この結果、高圧下でもパイプラインの完全性及びガス気密性が保障されるので、放射能汚染も減少する。合理的な励磁信号を提供し、燃料球波形信号U
0を処理することによって、優れた信号対雑音比を得ることができ、かつ、システム利得を減少させることができる。第1の検出コイル及び第2の検出コイルは電磁適合性のある設計がされるので、抗干渉能力が改善する。自己診断機能が追加されたので、第1の検出コイル及び第2の検出コイルと、信号プロセッサーと、シングルチップ・マイクロコンピュータとの少なくともいずれかで欠陥が発生する場合には、その欠陥を早期に取り除くために、警報を生成することができる。これにより、結果的に、計数ロスが回避されるため、燃料球の計数結果の信頼性が改善する。
【0062】
説明的な実施形態が示され、かつ、記述されたが、上記実施形態は、本開示を限定するものと解釈することはできないこと、かつ、変更、代替、及び修正は、本開示の精神、原理、及び範囲から逸脱することなく、実施形態の範囲内で行われ得ることを当業者によって理解されるであろう。