(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6114496
(24)【登録日】2017年3月24日
(45)【発行日】2017年4月12日
(54)【発明の名称】シート構造物及びこれを使用した汚染物質収納体の保管方法
(51)【国際特許分類】
G21F 9/34 20060101AFI20170403BHJP
B09B 1/00 20060101ALI20170403BHJP
【FI】
G21F9/34 EZAB
B09B1/00 G
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-38270(P2012-38270)
(22)【出願日】2012年2月24日
(65)【公開番号】特開2013-174476(P2013-174476A)
(43)【公開日】2013年9月5日
【審査請求日】2015年1月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002923
【氏名又は名称】ダイワボウホールディングス株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】306024090
【氏名又は名称】ダイワボウプログレス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000040
【氏名又は名称】特許業務法人池内・佐藤アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】西村 繁治
(72)【発明者】
【氏名】寺田 泰昌
【審査官】
藤原 伸二
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭60−163269(JP,U)
【文献】
実公昭42−002292(JP,Y1)
【文献】
特開2000−140545(JP,A)
【文献】
特開平10−329611(JP,A)
【文献】
特開昭59−221273(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3158367(JP,U)
【文献】
特開平08−219481(JP,A)
【文献】
特開2001−002119(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G21F 9/34
G21F 9/36
B09B 1/00−5/00
B65G 3/02
B65D 88/00−90/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
汚染物質収納体を収納して保管するためのシート構造物であって、
前記シート構造物は、少なくとも底部と底部に隣接する四つの側部を含み、
対面する少なくとも一対の側部は上辺に紐状体を備え、他方の対面する一対の側部はハトメを備え、
前記シート構造物は、繊維織物に樹脂を含浸、コーティング、又はラミネートしたシートであり、
前記樹脂は、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、又はエチレン−αオレフィン共重合体であり、
前記シート構造物を構成するシートは、引裂強力が50N以上であり、
前記紐状体がハトメを通って引っ張られた状態で、四つの側部が立ち上がった側壁となっているシート構造物。
【請求項2】
前記シート構造物は、隣り合う二つの側部の間にさらに止水部を含む請求項1に記載のシート構造物。
【請求項3】
前記汚染物質が放射線汚染物質である請求項1又は2に記載のシート構造物。
【請求項4】
前記シート構造物の上から前記シート構造物を覆うための防水シートを備えた請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート構造物。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のシート構造物を使用した汚染物質収納体の保管方法であって、
前記シート構造物の一部または全部の側部を平坦にしておき、底部上面に汚染物質を充填した収納体を複数個載置し、
対面する少なくとも一対の側部上辺の紐状体を、他方に対面する一対の側部のハトメに通して引っ張り四つの側部を立ち上げて側壁とし、
前記収納体及びシート構造物の上から防水シートを覆い、固定することを特徴とする汚染物質収納体の保管方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚染土などが充填された収納袋を野外に載置して保管しておくためのシート構造物であって、特に放射線汚染土などが充填された土嚢を野外に仮置き保管しておくためのシート構造物及びこれを使用した汚染物質収納体の保管方法に関する。
【背景技術】
【0002】
東北地方太平洋沖地震を糸口として、東京電力福島原子力発電所で発生した事故により、周辺地域では、放射線汚染土、汚染ガレキ、汚染灰など(以下、放射線汚染物質ともいう)が発生しており、これらを生活地域から隔離することが望まれている。しかし、放射線汚染物質を保管する施設や廃棄する施設の建設には、長い年月がかかるため、放射線汚染物質を集約して一時的に保管することが望まれている。そこで、放射線汚染物質を収納袋に充填し、これに上部から防水性のシートをかぶせて、一時的に野外に仮置きして保管することが検討されている。
【0003】
従来から収納袋としては、保護カバーと袋体の上部側を一体とした提案(特許文献1)、立方体の土嚢本体に筒状体を延長して縫着した提案(特許文献2)、主袋の隣に2以上の補助袋を一体化した土嚢の提案(特許文献3)、土嚢を構成する繊維にカーボンブラック等を添加して耐光性を向上した提案(特許文献4)がある。
【0004】
しかし、土嚢袋のような防水性の乏しい収納袋は、放射線汚染物質を充填して野外で保管すると、上部から防水性のシートをかぶせたとしても、降雨により雨水が収納袋内部へ侵入する。そして、侵入した雨水中へ放射性物質が溶け出して、土壌を汚染するという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3082728号公報
【特許文献2】特開2003−105734号公報
【特許文献3】特開2001−40629号公報
【特許文献4】実用新案登録第3154462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記従来の問題を解決するため、汚染水が土壌へ漏れ出すことを防止するためのシート構造物及びこれを使用した汚染物質収納体の保管方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のシート構造物は、汚染物質収納体を収納して保管するためのシート構造物であって、前記シート構造物は、少なくとも底部と底部に隣接する四つの側部を含み、対面する少なくとも一対の側部は上辺に紐状体を備え、他方の対面する一対の側部はハトメを備え、前記シート構造物は、繊維織物に樹脂を含浸、コーティング、又はラミネートしたシートであり、前記樹脂は、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、又はエチレン−αオレフィン共重合体であり、前記シート構造物を構成するシートは、引裂強
力が50N以上であり、前記紐状体がハトメを通って引っ張られた状態で、四つの側部が立ち上がった側壁となっている。
【0008】
本発明の汚染物質収納体の保管方法は、前記シート構造物を使用した汚染物質収納体の保管方法であって、前記シート構造物の一部または全部の側部を平坦にしておき、底部上面に汚染物質を充填した収納体を複数個載置し、対面する少なくとも一対の側部上辺の紐状体を、他方に対面する一対の側部のハトメに通して引っ張り四つの側部を立ち上げて側壁とし、前記収納体及びシート構造物の上から防水シートを覆い、固定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明のシート構造物は、平面上に広げることが容易であるため、シート構造物上に汚染物質収納体を載置する作業が容易であり、かつ容易に側面を立ち上げることができるので、側面からの雨水の浸入を防止し、底部から汚染水が流れ出すことを防止できる。またシートで構成されているため、組み立て前には折り畳んでおくことができ、保管も運搬もコンパクトな状態で便利であり、現場における組立施工は効率的に短時間でできる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は本発明の一実施例におけるシート構造物の模式的斜視図である。
【
図2】
図2は本発明の別の実施例におけるシート構造物の模式的斜視図である。
【
図3】
図3は本発明のさらに別の実施例におけるシート構造物の模式的平面図である。
【
図4】
図4は本発明の一実施例におけるシート構造物の上辺に紐状体を備えた箇所の模式的拡大図である。
【
図5】
図5は本発明の一実施例におけるシート構造物の四つの側部を立ち上げて固定した状態を示す模式的斜視図である。
【
図6】
図6は本発明の一実施例におけるシート構造物の中に汚染物質収納体を載置した状態を示す模式的斜視図である。
【
図7】
図7は本発明の一実施例におけるシート構造物を覆うように防水シートを設けた状態を示す模式的斜視図である。
【
図8】
図8は本発明の別の実施例におけるシート構造物を覆うように防水シートを設けた状態を示す模式的斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明のシート構造物は、少なくとも底部と底部に隣接する四つの側部を含み、組み立て前は平坦である。これによりクレーン車などの車両が進入できる。対面する少なくとも一対の側部は上辺に紐状体を備え、他方の対面する一対の側部はハトメを備える。組み立ては、紐状体をハトメに通して引っ張り四つの側部を立ち上げて側壁にできる。ハトメとは金属環又は樹脂環をシートに設けられた穴に固定したものである。紐状体とは、長手方向に細長い線状体をいい、例えば、天然繊維、化学繊維、及び金属繊維のうち、1つを単独で又は2以上を束ねて、必要に応じて撚ったものである。具体的には、縄、ロープ、ワイヤーロープ、ワイヤー、釣糸であってよい。ハトメの中空環の部分に紐状体を通すことにより紐状体を有する側部とハトメを有する側部を固定できる。
【0012】
シート構造物は、隣り合う二つの側部の間にさらに止水部を含んでいてもよい。このようにすると二つの側部の間の防水がさらに容易となる。止水部を備えない場合は、あらかじめ底部の大きなシート構造物を用意しておくか又は角の部分にスペースを作り、角の部分の底部を高くして組み立てることにより角の部分の防水ができる。
【0013】
本発明において汚染物質収納体は、汚染物質が収納されたものをいい、汚染物質の収納は、土嚢などの収納袋、ドラム缶などどのような形態であってもよい。汚染物質は放射線汚染土、汚染ガレキ、汚染灰などの放射線汚染物質のほか、産業廃棄物等であってもよい。
【0014】
本発明のシート構造物は、繊維織物に樹脂を公知の方法で含浸、コーティング、又はラミネートしたシートで構成されているのが好ましい。この例としては、帆布又はターポリンを挙げることができる。繊維織物の素材はポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリオレフィン繊維などの合成繊維が好ましい。含浸等に用いる樹脂は塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−αオレフィン共重合体などの樹脂が好ましい。かかる樹脂を用いると、耐候性に優れており、長期間屋外で日光に曝されても劣化し難いシート構造物が得られる。繊維織物の好ましい目付は150〜500g/m
2であり、シート構造物の好ましい目付は300〜1000g/m
2であり、より好ましい目付は400〜700g/m
2である。シート構造物の目付が300g/m
2未満であると、十分な強力が得られない場合があり、シート構造物の目付が1000g/m
2を超えると、重くなり取り扱いにくくなる場合がある。
【0015】
シート構造物の側部は内部に保管する汚染物質収納体に被せるか又はひっかけることにより側部を自立して立ち上げることができる。好ましくは側部のいずれかの部分に支え棒保持具を設けてこれに支え棒を挿入して側部を立ち上げる。支え棒保持具は、例えば、ウェルダー溶着などの熱溶着、又は縫着により設けることができる。
【0016】
シート構造物の上から全体を覆うための防水シートを備えているのが好ましい。これにより雨水の侵入を防止できる。防水シートは、例えば、シート構造物を構成するシート材料と同様のシートを用いることができる。また、防水シートの上からさらに土をかぶせて全体を土中に埋めてもちいることもできる。
【0017】
本発明の汚染物質収納体の保管方法は、まずシート構造物の一部または全部の側部を平坦にしておき、底部上面に汚染物質を充填した収納体を複数個載置する。次に、対面する少なくとも一対の側部上辺の紐状体を、他方に対面する一対の側部のハトメに通して引っ張り四つの側部を立ち上げて側壁とする。次に、収納体及びシート構造物の上から防水シートを覆い、固定する。これにより汚染物質の保管ができる。
【0018】
以上のように本発明のシート構造物は、平面状に広げることができ、かつ容易に側面を立ち上げることができる。
【0019】
シート構造物を構成するシートは、引張強力が500N/3cm以上であることが好ましく、1000N/3cm以上であることがより好ましい。引張強力が500N/3cm以上であると、シートが破断し難くなる。なお、引張強力の好ましい上限は、特に限定されないが、2000N/3cmである。
【0020】
シート構造物を構成するシートは、引張伸度が50%以下であることが好ましく、35%以下であることがより好ましい。引張伸度が50%以下であると、シートが伸びにくく、側部の立ち上げが容易になる。なお、引張伸度の好ましい上限は0%である。
【0021】
シート構造物を構成するシートは、引裂強力が50N以上であることが好ましく、70N以上であることがより好ましい。引裂強力が50N以上であると、クレーン車などの車両がシート上を移動しても破れにくい。なお、引裂強力の好ましい上限は、特に限定されないが、300Nである。
【0022】
次に図面により説明する。同一符号は同一物を示す。
図1は本発明の一実施例におけるシート構造物の模式的斜視図である。シート構造物1は底部2と、隣り合う4つの側部3a〜3dと、一対の側部3a,3cの上辺には紐状体4a,4cが通されている。他方の対面する一対の側部3b,3dにはハトメ5a,5bが設けられている。紐状体4a,4cをハトメ5a,5bに通して引っ張り結ぶことで、四つの側部3a〜3dを立ち上げて側壁とする。この例では底部の隅に置く汚染物質収納体に引っ掛けて側部を自立させる。
【0023】
図2は本発明の別の実施例におけるシート構造物10の模式的斜視図である。
図1の例と異なる点は、紐状体を側部の上辺の角にそれぞれ4a〜4dのように設けたこと、及びそれぞれの側部3a〜3dのほぼ中央部に支え棒保持具6a〜6dを設けたことである。支え棒保持具6a〜6dに挿入する支え棒により側部は垂直方向に立ち上げられる。
【0024】
図3は本発明のさらに別の実施例におけるシート構造物11の模式的平面図である。
図1の例と異なる点は、紐状体を側部の上辺の角にそれぞれ4a〜4dのように設けたこと、ハトメを側部の上辺に5a〜5dのように設けたこと、及び各角部には止水部7a〜7dを設けたことである。止水部7a〜7dにより角部からの水漏れを防止できる。
【0025】
図4は本発明の一実施例におけるシート構造物の上辺に紐状体を備えた箇所の模式的拡大図である。例えば側部3aの上辺を折り返してウェルダー溶着し溶着部8とし、この中に紐状体4aを通しておく。溶着部8の下側にはハトメ5aを所定ピッチで設ける。
【0026】
図5は本発明の一実施例におけるシート構造物10の四つの側部を立ち上げて固定した状態を示す模式的斜視図である。この例は
図2に示すシート構造物を固定構造にした状態である。各側部3a〜3dのほぼ中央部の支え棒保持具に支え棒9a〜9dを挿入し、支え棒9aの部分は2つの紐状体(ロープ)4b,4dはハトメを通して端を結ぶことにより固定する。一方の端は4a’,4c’のようにハトメを通して外側で結んでおく。
【0027】
図6は本発明の
図5に示すシート構造物10の中に汚染物質収納体12を載置した状態を示す模式的斜視図である。まずシート構造物10の少なくとも一側部又は全部の側部を平らにしておき、クレーン車などの車両を使用して汚染物質収納体12を搬入する。汚染物質収納体12は1個が数キロ〜数トンの重量であってもよい。この汚染物質収納体12を多数配列して収納する。収納が終わったら、平らにしている側部を立ち上げ、
図7に示すように上部から防水シート13で全体を覆う。防水シートの固定は、防水シートの端部にハトメを設けておき、ハトメ同士をロープ14でくくることにより固定できる。別の手段は、
図8に示すように適宜の箇所に重り用土嚢15を複数個置くことにより固定できる。
【実施例】
【0028】
以下実施例により説明する。本発明は下記の実施例によって限定解釈されない。
【0029】
得られたシート構造物の引張強力、引張伸度、及び引裂強力は、下記に示す方法で測定した。
【0030】
(引張強力)
引張強力は、JIS L 1096 8.12.1 A法(ストリップ法)に従って測定した。
【0031】
(引張伸度)
引張伸度は、JIS L 1096 8.12.1 A法(ストリップ法)に従って測定した。
【0032】
(引裂強力)
引裂強力は、JIS L 1096 8.15.1 A法(シングルタング法)に従って測定した。
【0033】
(実施例1)
ポリエステル糸からなる織物(目付225g/m
2)に塩化ビニル樹脂を含浸させた合繊帆布(目付540g/m
2)(ダイワボウプログレス社製、商品名:ファイナルTD580)を裁断、及びウェルダー溶着して、
図3〜4に示す形状のシート状物を作成した。ハトメの穴直径は13mm、ハトメ間隔は50cmとした。次に、このシート状物に直径10mmのロープを通して、
図2に示す形状のシート構造物を得た。このシート構造物は縦15m、横10m、高さ2mであった。また、このシート構造物を構成するシートの引張強力は1400N/3cmであり、引張伸度は30%であり、引裂強力は88
Nであった。
【0034】
このシート構造物の一側部を平らにしておき、クレーン車を使用して1個の土嚢が1トンの汚染物質収納体を搬入した。この汚染物質収納体は二段積みにして213個配列して収納した。収納が終わったら、平らにしている側部を立ち上げ、上部から防水シートで全体を覆った。防水シートの固定は、
図8に示すように適宜の箇所に重り用土嚢を置いて固定した。
【0035】
(実施例2)
4つの側部に支え棒保持具を設けたこと以外は実施例1の手順に従って、シート構造物を得た。次いで、このシート構造物の支え棒保持具に鉄製の支え棒を挿入して、
図5に示すようにシート構造物の側部を立ち上げ、内部に100m
3の水を投入し、1時間放置した。水投入から1時間後、シート構造物から水を抜き、シート構造物の設置跡の水漏れを目視にて確認したが、水漏れは確認されなかった。
【0036】
以上実施例で説明したとおり、本発明のシート構造物は平面上に広げることが容易であるため、シート構造物上に汚染物質収納体を載置する作業が容易であり、かつ容易に側面を立ち上げることができ、側面からの雨水の浸入を防止し、底部から汚染水が流れ出すことを防止できる。またシートで構成されているため、組み立て前には折り畳んでおくことができ、保管も運搬もコンパクトな状態で便利であり、現場における組立施工は効率的に短時間でできる。
【符号の説明】
【0037】
1,10,11 シート構造物
2 底部
3a〜3d 側部
4a〜4d 紐状体
5a〜5d ハトメ
6a〜6d 支え棒保持具
7a〜7d 止水部
8 溶着部
9a〜9d 支え棒
13 防水シート
14 ロープ
15 重り用土嚢