(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6114549
(24)【登録日】2017年3月24日
(45)【発行日】2017年4月12日
(54)【発明の名称】フィットネス活動をモニタリングするシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20170403BHJP
G06Q 50/00 20120101ALI20170403BHJP
【FI】
G06Q50/10ZIT
G06Q50/00 300
【請求項の数】33
【外国語出願】
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2012-279257(P2012-279257)
(22)【出願日】2012年12月21日
(65)【公開番号】特開2013-137765(P2013-137765A)
(43)【公開日】2013年7月11日
【審査請求日】2015年9月17日
(31)【優先権主張番号】13/335,545
(32)【優先日】2011年12月22日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510204998
【氏名又は名称】アディダス アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100114409
【弁理士】
【氏名又は名称】古橋 伸茂
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100104282
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 康仁
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ハラルド ウァーナー
(72)【発明者】
【氏名】クリスチャン ディベネデット
(72)【発明者】
【氏名】ステファン ジョン ブラック
(72)【発明者】
【氏名】エイミー ジョーンズ バターラウス
【審査官】
田付 徳雄
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−088886(JP,A)
【文献】
特開2006−271611(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0075677(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
参加者が使用するポータブルフィットネス装置によって、前記ポータブルフィットネス装置にて受信されたデータに基づいてフィットネス活動中に前記参加者の位置を決定し、サーバーに参加者の位置情報を送信する工程と;
見物人が使用するモバイル見物人装置によって、前記モバイル見物人装置にて受信されたデータに基づいて前記フィットネス活動中に前記見物人の位置を決定し、前記サーバーに見物人の位置情報を送信する工程と;
前記サーバーによって、前記見物人が前記参加者を追跡するよう登録されているかどうかを決定する工程と;
前記見物人が前記参加者を追跡するよう登録されている場合に、前記サーバーによって、前記見物人の位置及び前記参加者の位置に基づき前記フィットネス活動中に前記モバイル見物人装置へ第1の警告を送信する工程であって、前記第1の警告は前記参加者が前記見物人から第1の所定の距離内にいることを示す、工程と;
を含む、フィットネス活動に従事する参加者を追跡する方法。
【請求項2】
前記フィットネス活動が所定の経路を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記フィットネス活動が複数の参加者を含む競争イベントである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記フィットネス活動がマラソンである、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記フィットネス活動が参加者によってスケジューリングされたフィットネス活動である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記フィットネス活動が、参加者が作成した経路を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
参加者へ送信される警告および見物人へ送信される警告のうちの少なくとも1つが視覚的警告である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
参加者へ送信される警告および見物人へ送信される警告のうちの少なくとも1つが聴覚的警告である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
参加者へ送信される警告および見物人へ送信される警告のうちの少なくとも1つが触覚的警告である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
見物人へ送信される警告が見物人から参加者までの距離を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
見物人へ送信される警告が、見物人の位置に参加者が到着する予定時間を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
フィットネス活動中にポータブルフィットネス装置を使用する参加者を追跡する方法であって、
サーバーによって、前記フィットネス活動中に前記参加者の追跡に参加するようにとの招待を前記フィットネス活動の前に見物人へ送信する工程であって、前記見物人が、インターネット経由で前記見物人および前記参加者によってアクセス可能なソーシャルネットワークの会員である、工程と;
前記見物人から前記招待の受諾を前記サーバーにおいて受信する工程と;
前記ポータブルフィットネス装置によって、前記フィットネス活動中に前記参加者の位置を決定し、前記サーバーに参加者の位置情報を送信する工程と;
前記見物人が使用するモバイル見物人装置によって、前記フィットネス活動中に前記見物人の位置を決定し、前記サーバーに見物人の位置情報を送信する工程と;
前記サーバーによって、前記見物人の位置及び前記参加者の位置に基づき、前記フィットネス活動中に前記モバイル見物人装置へ第1の警告を送信する工程であって、前記第1の警告は、前記参加者が前記見物人から第1の所定の距離内にいることを示す、工程と;
を含み、
前記第1の警告を送信する工程は、前記招待の受諾が前記サーバーにより受信されたとの決定の後に行われる、前記方法。
【請求項13】
フィットネス活動に従事する参加者を追跡するためのシステムであって、
前記参加者が使用するポータブルフィットネス装置、見物人が使用するモバイル見物人装置、およびサーバーを含み、
前記システムは、請求項1〜12のいずれかに記載の方法を実施するように適合されている、前記システム。
【請求項14】
請求項1〜12のいずれかに記載の方法を実行するための命令を含むコンピュータプログラム。
【請求項15】
1つ以上のプロセッサにフィットネス活動に従事する参加者を追跡させるためのコンピュータプログラムロジックが記憶された一時的ではないコンピュータ使用可能媒体であって、前記コンピュータプログラムロジックが、
前記参加者が使用するポータブルフィットネス装置に、前記ポータブルフィットネス装置において受信されたデータに基づいて前記フィットネス活動中に前記参加者の位置を決定させ、サーバーに参加者の位置情報を送信させるための第1コンピュータ可読プログラムコードと;
見物人が使用するモバイル見物人装置に、前記モバイル見物人装置において受信されたデータに基づいて前記フィットネス活動中に前記見物人の位置を決定させ、前記サーバーに見物人の位置情報を送信させるための第2コンピュータ可読プログラムコードと;
前記サーバーに、前記見物人が前記参加者を追跡するように登録されているかどうかを決定させるための第3コンピュータ可読プログラムコードと;
前記サーバーに、前記見物人が前記参加者を追跡するように登録されている場合に、前記フィットネス活動中に前記モバイル見物人装置へ第1の警告を送信させるための第4コンピュータ可読プログラムコードと
を含み、
前記第1の警告は、前記見物人の位置及び前記参加者の位置に基づき、前記参加者が前記見物人から第1の所定の距離内にいることを示す、前記一時的ではないコンピュータ使用可能媒体。
【請求項16】
フィットネス活動に従事する参加者を追跡する方法であって、
前記参加者が使用するポータブルフィットネス装置によって、前記ポータブルフィットネス装置において受信されたデータに基づき前記フィットネス活動中に前記参加者の位置を決定し、サーバーに参加者の位置情報を送信する工程と、
見物人が使用するモバイル見物人装置によって、前記モバイル見物人装置において受信されたデータに基づき前記フィットネス活動中に前記見物人の位置を決定し、前記サーバーに見物人の位置情報を送信する工程と、
前記サーバーによって、前記参加者の位置及び前記見物人の位置に基づき前記フィットネス活動中に前記ポータブルフィットネス装置へ第1の警告を送信する工程であって、前記第1の警告は、前記見物人が前記参加者から第1の所定の距離内にいることを示す、工程と、
前記サーバーによって、前記見物人の位置及び前記参加者の位置に基づき、前記フィットネス活動中に前記モバイル見物人装置へ第2の警告を送信する工程であって、前記第2の警告は、前記参加者が前記見物人から第2の所定の距離内にいることを示す、工程と
を含み、
前記第1の警告および前記第2の警告のうちの少なくとも1つは、参加者の運動のパフォーマンスデータに基づき、前記運動のパフォーマンスデータの表示を提供する、前記方法。
【請求項17】
前記運動のパフォーマンスデータは、前記参加者の心拍数のデータを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記運動のパフォーマンスデータは、加速度のデータを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記ポータブルフィットネス装置において受信された前記データ及び前記モバイル見物人装置において受信された前記データは、全地球測位システムのデータおよび加速度のデータのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記運動のパフォーマンスデータは、歩数計のデータ、脈拍計のデータ、呼吸数のデータ、ジャイロスコープのデータ、磁力計のデータ、水分補給のデータ、及び体温計のデータのうちの少なくとも1つを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
フィットネス活動に従事する参加者を追跡する方法であって、
前記参加者が使用するポータブルフィットネス装置によって、前記ポータブルフィットネス装置において受信されたデータに基づき、前記フィットネス活動中に前記参加者の位置を決定し、サーバーに参加者の位置情報を送信する工程であって、前記参加者の位置は、経路に対する前記参加者の位置に基づき測定される、工程と、
見物人が使用するモバイル見物人装置によって、前記モバイル見物人装置において受信されたデータに基づき前記フィットネス活動中に前記見物人の位置を決定し、前記サーバーに見物人の位置情報を送信する工程と、
前記サーバーによって、前記見物人の位置及び前記参加者の位置に基づき前記フィットネス活動中に前記ポータブルフィットネス装置へ第1の警告を送信する工程であって、前記第1の警告は、前記見物人が前記参加者から第1の所定の距離内にいることを示す、工程と、
前記サーバーによって、前記見物人の位置及び前記参加者の位置に基づき前記フィットネス活動中に前記モバイル見物人装置へ第2の警告を送信する工程であって、前記第2の警告は、前記参加者が前記見物人から第2の所定の距離内にいることを示す、工程と
を含む前記方法。
【請求項22】
前記運動のパフォーマンスデータは心拍数のデータを含み、前記第1の警告及び前記第2の警告のうちの少なくとも1つは、前記心拍数のデータが心拍数の閾値を超えたことによって引き起こされる、請求項16に記載の方法。
【請求項23】
前記見物人が前記参加者を追跡するよう登録されている場合、前記サーバーによって、前記見物人の位置及び前記参加者の位置に基づき前記フィットネス活動中に前記ポータブルフィットネス装置へ第2の警告を送信する工程であって、前記第2の警告は、前記見物人が前記参加者から第2の所定の距離内にいることを示す、工程とを含む請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記サーバーによって、前記見物人から登録情報を受信する工程であって、前記登録情報は、見物人の識別情報を含む、工程を含む請求項1に記載の方法であって、
前記見物人が前記参加者を追跡するよう登録されているかどうかを決定する工程は、前記見物人がインターネット経由でアクセス可能な前記参加者のソーシャルネットワークの会員であることを決定する工程を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記サーバーによって、前記見物人の位置及び前記参加者の位置に基づき、前記フィットネス活動中に前記ポータブルフィットネス装置へ第2の警告を送信する工程を含む請求項12に記載の方法であって、
前記第2の警告は、前記見物人が前記参加者から第2の所定の距離内にいることを示し、前記サーバーによる前記第2の警告を送信する工程は、前記招待の受諾が受信されたとの決定に応じてのみ生じる、請求項12に記載の方法。
【請求項26】
前記第1の警告を送信する工程は、前記招待の受諾が前記フィットネス活動の開始前に受信されたとの決定に応じてのみ生じる、請求項12に記載の方法。
【請求項27】
前記サーバーに、前記見物人が前記参加者を追跡するよう登録されている場合に、前記フィットネス活動中に前記ポータブルフィットネス装置へ第2の警告を送信させるための第5コンピュータ可読プログラムコードを含む請求項15に記載の一時的ではないコンピュータ使用可能媒体であって、
前記第2の警告は、前記見物人の位置および前記参加者の位置に基づき、前記見物人が前記参加者から第2の所定の距離内にいることを示す、請求項15に記載の一時的ではないコンピュータ使用可能媒体。
【請求項28】
前記参加者は、前記フィットネス活動前に識別された特定のユーザである、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
前記参加者は、名前により識別される、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
前記参加者は、ゼッケン番号により識別される、請求項1に記載の方法。
【請求項31】
前記サーバーによって、追跡する特定の第2のユーザの第1のユーザによる識別に基づき前記参加者を予め識別するステップをさらに含み、
前記特定の第2のユーザは、前記フィットネス活動に従事する前記参加者である、請求項1に記載の方法。
【請求項32】
前記第2の警告は、前記見物者の位置を示す、請求項25に記載の方法。
【請求項33】
前記第1の所定の距離は、前記第2の所定の距離と異なる、請求項25に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、フィットネス活動のモニタリングに関する。より具体的には、本発明の実施形態は、フィットネス活動の参加者および/またはフィットネス活動の見物人の位置をモニタリングするシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
フィットネス活動は、参加者および見物人の双方にとって実りあるものであり得る。こうした活動に参加することは、健康なライフスタイルおよび個人福祉を維持するために重要であり得る。フィットネス活動を見る者は、競争の興奮を楽しむことができ、また、1人以上の参加者に対して応援したい、またはサービスを提供したいと思い得る。これに関連し、見物人は、例えばコーチ、トレーナー、監督者、救護所の係員、または医者を含み得る。例えば、参加者とこのような見物人との間のコミュニケーションを改善することは、参加するアスリートの健康状態を管理してより良いパフォーマンスを達成する、あるいは、怪我またはその他の健康への脅威を防ぐために医療サービスを提供するのに有用であり得る。技術により、フィットネス活動に従事する個体の位置およびパフォーマンスをモニタリングできるシステムが開発されている。こうした活動の参加者および見物人にリアルタイムの情報を提供するフィットネスモニタリングのシステムおよび方法が必要とされる。
【発明の開示】
【0003】
(発明の要旨)
本発明の実施形態は、フィットネス活動に従事する参加者を追跡する方法に関する。ある実施形態において、該方法は、参加者が使用するポータブルフィットネス装置において受信されたデータに基づいてフィットネス活動中に参加者の位置を決定する工程と;見物人が使用するモバイル見物人装置において受信されたデータに基づいてフィットネス活動中に見物人の位置を決定する工程と;フィットネス活動中にサーバーから見物人装置における見物人へ警告を送信し、参加者が見物人から所定の距離または時間内にいること、あるいは特定の位置または目的のポイントにいることを示す工程と;を含む。該方法は、フィットネス活動中にポータブルフィットネス装置へ警告を送信し、見物人が参加者から所定の距離内にいることを示す工程を含み得る。
【0004】
別の実施形態において、フィットネス活動中にポータブルフィットネス装置を使用して個体を追跡する方法は、フィットネス活動の見物人からのフィットネス活動登録情報をサーバーにおいて受信する工程であって、該登録情報がフィットネス活動の参加者に関する情報を含む、工程と;ポータブルフィットネス装置を使用してフィットネス活動中に参加者の位置を決定する工程と;フィットネス活動中に所定の見物人パラメーター閾値に達しているとの警告をポータブルフィットネス装置へ送信する工程と;を含む。
【0005】
別の実施形態において、フィットネス活動中にポータブルフィットネス装置を使用して参加者を追跡する方法は、フィットネス活動中に参加者の追跡に参加するように、招待をフィットネス活動前にサーバーから見物人へ送信する工程であって、該見物人が、インターネット経由で見物人および参加者によってアクセス可能なソーシャルネットワークの会員である、工程と;見物人からの招待の承認をサーバーにおいて受信する工程と;ポータブルフィットネス装置を使用してフィットネス活動中に参加者の位置を決定する工程と;フィットネス活動中にサーバーからポータブルフィットネス装置へ警告を送信し、見物人が参加者から所定の距離内にいることを示す工程と;を含む。該方法は、モバイル見物人装置を使用してフィットネス活動中に見物人の位置を決定する工程を含み得る。該方法は、フィットネス活動中に見物人装置における見物人へ警告を送信し、参加者が見物人から所定の距離内にいることを示す工程を含み得る。
【0006】
別の実施形態において、フィットネス活動中にポータブルフィットネス装置を使用して参加者を追跡する方法は、フィットネス活動中に参加者の追跡に参加するように、招待をフィットネス活動前にサーバーから見物人へ送信する工程であって、該見物人が、インターネット経由で見物人および参加者によってアクセス可能なソーシャルネットワークの会員である、工程と;見物人からの招待の承認をサーバーにおいて受信する工程と;ポータブルフィットネス装置を使用してフィットネス活動中に参加者の位置を決定する工程と;フィットネス活動中にサーバーから見物人装置における見物人へ警告を送信し、参加者が見物人から所定の距離内にいることを示す工程と;を含む。
【0007】
更に別の実施形態において、フィットネス活動に従事する参加者を追跡する方法は、参加者が使用するポータブルフィットネス装置において受信されたデータに基づいてフィットネス活動中に参加者の位置を決定する工程と;見物人が使用するモバイル見物人装置において受信されたデータに基づいてフィットネス活動中に見物人の位置を決定する工程と;フィットネス活動中にサーバーからポータブルフィットネス装置へ警告を送信し、見物人が参加者から所定の距離内にいることを示す工程と;を含む。
【0008】
別の実施形態において、1つ以上のプロセッサにフィットネス活動に従事する参加者を追跡させるためのコンピュータプログラムロジックが記憶された一時的ではないコンピュータ使用可能媒体を含むコンピュータプログラム製品は、参加者が使用するポータブルフィットネス装置において受信されたデータに基づいてフィットネス活動中に参加者の位置を決定するための第1コンピュータ可読プログラムコードと;見物人が使用するモバイル見物人装置において受信されたデータに基づいてフィットネス活動中に見物人の位置を決定するための第2コンピュータ可読プログラムコードと;フィットネス活動中にポータブルフィットネス装置へ警告を送信し、見物人が参加者から所定の距離内にいることを示すための第3コンピュータ可読プログラムコードと;を含む。本明細書に記載の方法は、ハードウェアおよび/またはソフトウェア、すなわちコンピュータプログラムの任意の組み合わせにおいて実行され得る。
【0009】
本発明の実施形態は、共同所有である米国特許出願公開第2011/0082641号明細書(発明の名称「身体活動中にユーザーについての情報を提供するための方法およびコンピュータプログラム製品」)、米国特許出願番号12/836,421号(出願日:2010年7月14日、発明の名称「フィットネスモニタリング方法、システムおよびプログラム製品、並びにそれらの適用」)、および米国特許出願番号12/836,416号(出願日:2010年7月14日、発明の名称「位置認識フィットネスモニタリング方法、システムおよびプログラム製品、並びにそれらの適用」)に記載された1つ以上の特徴を含み得、これらの開示内容は、その全体を引用することにより本明細書の一部をなす。
【0010】
添付の図面は、組み込まれて本明細書の一部をなすが、本発明を説明し、また、記述と共に本発明の原理を説明し、当業者が本発明を作成および使用することを可能にするのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本発明のある実施形態に従ったフィットネス活動モニタリングシステムの概略図である。
【0012】
【
図2】
図2は、本発明のある実施形態に従ったGPSベースのフィットネス活動モニタリングシステムの概略図である。
【0013】
【
図3】
図3は、本発明のある実施形態に従ったフィットネスモニタリング装置の表示部の概略図である。
【0014】
【
図4】
図4は、本発明のある実施形態に従った見物人装置の表示部の概略図である。
【0015】
【
図5】
図5は、本発明のある実施形態に従ったフィットネスモニタリング装置の表示部および/または見物人装置の表示部の概略図である。
【0016】
【
図6】
図6は、本発明のある実施形態に従った登録インターフェースを含むフィットネスモニタリングシステムの概略図である。
【0017】
【
図7】
図7は、本発明のある実施形態に従ったフィットネスモニタリングエリアの概略図である。
【0018】
【
図8】
図8は、本発明のある実施形態に従ったフィットネス活動の参加者を追跡する方法を図示するフローチャートである。
【0019】
【
図9】
図9は、本発明のある実施形態に従った個体を追跡する方法を図示するフローチャートである。
【0020】
【
図10】
図10は、本発明のある実施形態に従ったフィットネス活動の参加者を追跡する方法を図示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(発明の詳細な説明)
以下、本発明を、添付の図面において説明する実施形態を参照しながら詳しく説明する。図面における同じ参照番号は、同一または機能的に類似の要素を示すために使用される。「1つの実施形態」、「ある実施形態」、「例示的実施形態」等への言及は、記載された実施形態が特定の特徴、構造または特性を含み得ることを示すが、すべての実施形態が必ずしもその特定の特徴、構造または特性を含んでいるわけではない。また、このような表現は必ずしも同じ実施形態に言及しているわけではない。また、特定の特徴、構造または特性がある実施形態と関連して記載されている場合、はっきり記載されていようといまいと、このような特徴、構造または特性にその他の実施形態と関連して影響を与える(affect)ことは当業者の知識の範囲内であると考える。
【0022】
以下の例は本発明の例示であり、本発明を限定するものではない。当技術分野において普通に遭遇し、当業者にとって明白であろう多様な条件およびパラメーターのその他の好適な修正および適合は、本発明の精神および範囲内である。
【0023】
本発明の実施形態は、フィットネス活動中に1人以上の個体の位置をモニタリングするためのシステム10を含む。様々な実施形態において、本発明は、フィットネス活動の参加者(例えばアスリート)100の位置およびフィットネス活動の見物人200の位置をモニタリングするためのシステム10を含む。見物人は、コーチ、トレーナー、親、監督者、ファン、救護所の係員、医者、またはその他のフィットネス活動の見物人を含み得る。1つの実施形態において、別の参加者が、参加者100のパフォーマンスを追跡したいと望み得るので「見物人」となり得る。見物人は参加者またはレースを物理的に見ていないかも知れないことが理解されるであろう。フィットネス活動中、システム10は、見物人に警告を送信し、参加者が見物人から所定の距離または到着時間内にいることを示すことができる。フィットネス活動中、システムはまた、参加者100に警告を送信し、見物人200が参加者から所定の距離または時間内にいることを示すことができる。このように、本発明の実施形態は、参加者および/または見物人のリアルタイムの位置認識を提供し、また、関与する個体に対して改善されたフィットネス活動参加または見物の経験を提供することができる。例えば、追跡している参加者が近づいているとの警告を受けている、関心のある見物人は、参加者を探してその個体の応援の準備をするように、またはサービス(例えば援助、水、用具等)を提供するように情報が与えられ得る。同様に、参加者につながりのある見物人が近づいているとの警告を受けている参加者は、フィットネス活動中に遂行するように動機付けられたり励まされたりし得る。位置警告がフィットネス活動の参加者100および見物人200の両方に提供される実施形態は、フィットネス活動中に個体同士が相互に作用できる可能性を高め得る。
【0024】
図1を参照すると、システム10は、フィットネス活動の参加者100によって使用され、フィットネス活動中に参加者の位置を決定および/または送信するように適合されたポータブルフィットネスモニタリング装置102を含む。ポータブルフィットネスモニタリング装置102は、ネットワーク110を通じてフィットネス活動サーバー112と通信し、参加者100の位置をサーバー112に伝え得る。システム10は、フィットネス活動中に見物人200の位置を決定および/または送信するように適合された見物人装置202を更に含む。1つの実施形態において、見物人装置202は、ネットワーク110を通じてフィットネス活動サーバー112および/またはポータブルフィットネスモニタリング装置102と通信し、見物人200の位置をサーバー112および/または装置102に伝え得る。
【0025】
1つの実施形態において、ポータブルフィットネスモニタリング装置102は、参加者100の位置に関する警告を見物人装置202へ直接送信し、見物人装置202は、見物人200の位置に関する警告をポータブルフィットネスモニタリング装置102へ直接送信する。別の実施形態においては、サーバー112がこれらの警告をそれぞれの装置へ送信する。
【0026】
当業者は理解するであろうが、ポータブルフィットネスモニタリング装置102および見物人装置202のうちの一方または両方が、本明細書に記載のフィットネスモニタリング方法を提供するアプリケーションプログラムを実行するように適合された1つ以上のプロセッサを含む。1つの実施形態において、フィットネスモニタリング方法は、スマートフォン用のモバイルアプリケーションまたは「アプリ」としてアクセスおよび操作され得る。例えば、フィットネス活動「ライブ追跡」アプリケーションが、サーバー112または既知のスマートフォンアプリケーションマーケットからポータブルフィットネスモニタリング装置102および見物人装置202にダウンロードされ得る。いくつかの実施形態において、フィットネス活動「ライブ追跡」アプリケーションは、別のアプリケーション、例えばフィットネスモニタリングアプリケーション等に組み込まれ得る。
【0027】
理解されるであろうが、ユーザーは、例えばポータブルフィットネスモニタリング装置102または見物人装置202上のアイコンを選択することにより「ライブ追跡」アプリケーションを操作し得る。例えば、アイコン上でのユーザーのタッチまたはタッチするジェスチャーが、アプリケーションを開始し得る。アプリケーションを実行するためのコンピュータ可読媒体が、サーバー112または装置自体のメモリ、あるいはそれらの組み合わせに記憶され得る。他の実施形態において、ユーザーは、本明細書に記載のフィットネスモニタリング方法の一部または全てを提供するためにサーバー112によって提供されるウェブサイトにアクセスし得る。ポータブルフィットネスモニタリング装置102および/または見物人装置202からアクセス可能なウェブサイトのバージョンは、比較的小さなスクリーン上の表示、例えばスマートフォンやタブレット型コンピュータでの表示用に最適化するために簡略化または修正し得る。
【0028】
サーバー112は、例えば電気通信サーバー、ウェブサーバー、またはその他の類似の種類のデータベースサーバーであって良い。ある実施形態において、サーバー112は、複数のプロセッサおよび複数の共用のまたは別々のメモリコンポーネント、例えばクラスタ化されたコンピューティング環境またはサーバー・ファームに組み込まれた1つ以上の計算装置等を有し得る。クラスタ化されたコンピューティング環境またはサーバー・ファームによって行われるコンピューティングプロセスは、同一のまたは異なる場所に配置された複数のプロセッサにわたって実行され得る。ある実施形態において、サーバー112は、単一の計算装置上で実行され得る。1つの実施形態において、
図1に示すように、サーバー112は、参加者100および/または見物人200のアカウントを含み得るフィットネスデータベース113、記憶された経路情報を有する経路データベース、リアルタイムまたは過去の参加者100のワークアウト、パフォーマンスおよびトレーニングに関するパフォーマンス情報を有するトレーニング日誌データベース、並びに/または、参加者100および/または見物人200用にスケジューリングされたフィットネス活動のスケジュールを有するトレーニングプランデータベースを含む、またはそれらと通信することができる。例えば、フィットネスデータベース113は、米国特許出願公開第2011/0082641号明細書(発明の名称「身体活動中にユーザーについての情報を提供するための方法およびコンピュータプログラム製品」)に記載された実施形態に従ったデータ記憶を含み得る。サーバー112および/またはフィットネスデータベース113は、個体のアカウント情報およびデータへのアクセスを提供するフィットネスウェブサイトを含む、またはそれへのアクセスを提供することができる。ウェブサイトは、パフォーマンスデータの分析および検討、トレーニングのスケジューリング、並びに参加者および/または見物人のパフォーマンスモニタリングに関するその他の機能のためのインターフェースを提供し得る。フィットネスウェブサイトへのアクセス権またはそのアカウントを有するその他の個体は、参加者と見物人が交流できるアスリートコミュニティを規定できる。また、後で述べるように、サーバー112は、参加者100および/または見物人200に関連したソーシャルネットワークデータベース114を含む、またはそれと通信することもできる。
【0029】
フィットネス活動は、参加者100が従事し、見物人200が見るまたは参加する任意のフィットネス活動を含み得る。1つの実施形態において、フィットネス活動は競争するフィットネス活動であり、徒歩競走、競輪、スキーやスノーボードのレース、または参加者100の物理的な位置が時間の関数として変化するその他のフィットネス活動を含むがこれらに限定されない。例えば、フィットネス活動は、企画された競争するランニングのレース、例えばニューヨークシティマラソン、ワシントンDCのアーミー・テン・マイラー(Army Ten Miler)や、高校のクロスカントリーレースを含み得る。ある実施形態において、フィットネス活動は、自分で企画した活動であり得る。例えば、参加者は、1人以上の個体、例えば家族、友人、あるいはソーシャルネットワークまたはフィットネスコミュニティのメンバーが従事するフィットネス活動を企画できる。
【0030】
1つの実施形態において、フィットネス活動は、1人以上の参加者が行き来する所定の経路を含む。所定の経路は、例えばニューヨークシティマラソンのような競争するランニングのレースにおいてそうであるように、レースの企画者によって提供され得る。いくつかの実施形態において、所定の経路は、参加者によって作成およびスケジューリングされた経路を含み得る。例えば、所定の経路は、米国特許出願公開第2011/0082641号明細書(発明の名称「身体活動中にユーザーについての情報を提供するための方法およびコンピュータプログラム製品」)に記載された実施形態に従って作成およびスケジューリングされ得る。1つの実施形態において、所定の経路は、例えば毎週水曜日に同じ場所で同じ時間に行われる5キロの(5K)レースとして作成およびスケジューリングされ得、サーバー112のユーザーのアカウントに保存され得る。サーバー112は、フィットネス活動の所定の経路を含むフィットネス活動に関連した情報を記憶でき、そうした情報はポータブルフィットネスモニタリング装置102および見物人装置202にダウンロードされ得る。いくつかの実施形態において、所定の経路の情報は、サーバー112から送信され、リアルタイムでポータブルフィットネスモニタリング装置102によって受信され得る。いくつかの実施形態において、フィットネス活動は、乗り物のレース、例えば車やボートのレース等を含み得る。
【0031】
ある実施形態において、ネットワーク110はインターネットであり得る。インターネットは、データの通信にインターネット・プロトコル(TCP/IP)を採用する世界中のサーバー、ルーター、スイッチおよび伝送線路を集めたものである。ある別の実施形態において、ネットワークは、プライベート・ネットワークまたはイントラネット、例えば特定のフィットネス活動(例えばニューヨークシティマラソン)専用のネットワーク等であり得る。その他の好適な通信ネットワークを使用しても良い。
【0032】
当業者は理解するであろうが、ポータブルフィットネスモニタリング装置102および見物人装置202のうちの片方、または両方が、例えば、携帯電話、スマートフォン、専用のフィットネスモニタリング装置、スポーツ腕時計、パーソナル・デジタル・アシスタント、音楽ファイルプレーヤー(例えばMP3プレーヤー)、タブレット型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ、着用するためのインテリジェントな物品(例えばフィットネスモニタリング衣服、リストバンド、腕時計等)、ドングル(例えば、第1の電子装置に物理的に接続し、および/または追加的な電子装置にワイヤレスで接続することができる小さなハードウェア装置)、または本明細書に記載のモニタリング方法を提供するため専用の、または専用ではない任意のその他の好適な装置等の装置であって良い。1つの実施形態において、これら装置は、参加者100または見物人200の体に取り付けることができる。例えば、これら装置は、腕、胸部、脚、または足に取り付けることができる。1つの実施形態において、ポータブルフィットネスモニタリング装置102および/または見物人装置202は手で持っても良い。
【0033】
1つの実施形態において、ポータブルフィットネスモニタリング装置102および見物人装置202のうちの片方、または両方が、全地球測位システム(GPS)を備えた装置を含む。例えば
図2に示すように、システム10は、ポータブルフィットネスモニタリング装置102および/または見物人装置202が既知の技術に従ってその位置、速度および相対的位置(bearing)を継続的に決定することを可能にし得るGPS信号22を継続的に発するGPS衛星20を含み得る。理解されるであろうが、フィットネスモニタリング装置102および見物人装置202は、位置情報を受信および送信するために必要なGPS受信機/送信機を含み得る。ポータブルフィットネスモニタリング装置102および見物人装置202は、その位置をサーバー112またはその他の各々の装置へ継続的に送信する、あるいは節電の目的で所定の間隔で送信することができる。1つの実施形態において、ポータブルフィットネスモニタリング装置102および見物人装置202は、所定の基準に合致した後に位置情報を送信するだけであって良い。例えば、位置の送信は、後で述べるように1つ以上の警告パラメーターに基づき得る。
【0034】
ポータブルフィットネス装置102はまた、フィットネス活動中の参加者のパフォーマンスに関連する様々なパフォーマンスパラメーターに関するデータを測定または受信するように適合され得る。
図2に示すように、1つの実施形態において、システム10は、参加者100のパフォーマンスパラメーターを測定するための1つ以上の追加的なセンサ104および106を含み得る。例えば、システム10は、フィットネス活動中の心拍数情報を決定するための心拍数センサ104、および加速度計106を含み得る。1つの実施形態において、加速度計106は、既知の技術に従って参加者100の位置を決定するためにGPS機能を備えたポータブルフィットネスモニタリング装置102と連動して使用できる。例えば、加速度計106が提供するデータは、GPS信号が遮断された場合に(例えば参加者が橋の下の経路を通る等により)、参加者の位置の「推測航法(dead reckoning)」を提供するために使用され得る。システム10は、その他のセンサを含み得、それらには歩数計、脈拍計、呼吸数センサ、ジャイロスコープ、磁力計、水分補給センサ、体温計、あるいはパフォーマンスパラメーターを測定および/または計算するために使用され得る情報を検出するためのその他の好適なセンサが含まれるがそれらに限定されない。システム10の各センサは、ポータブルフィットネスモニタリング装置102と通信でき、フィットネス活動中に参加者100に関するパフォーマンスデータを提供できる。各センサは、有線または無線で通信できる。1つの実施形態において、パフォーマンスデータは、ネットワーク110を通じてポータブルフィットネスモニタリング装置102からサーバー112および/または見物人装置202へ送信され得る。いくつかの実施形態において、パフォーマンスデータはポータブルフィットネスモニタリング装置102に記憶される。
【0035】
いくつかの実施形態において、フィットネス活動の所定の経路に沿って配置されるレースマット(race mat)等の装置は、参加者100の位置を決定するためにGPS機能を備えたポータブルフィットネスモニタリング装置102と連動して使用できる。例えば、多くの企画されたレース(例えばニューヨークシティマラソン)は、レースの所定の経路に沿って所定の間隔で配置された複数のレースマットを有する。レースマットは、例えばポータブルフィットネスモニタリング装置102によって受信され得るタイムスタンプされた位置データを送信するように適合され得る。このデータは、参加者100の位置を決定するためにGPSデータと連動して使用され得る。
【0036】
参加者100および見物人200の位置に関する警告は、1つ以上の所定の警告パラメーターに基づいて個体へ送信され得る。それらのパラメーターは、フィットネス活動前またはフィットネス活動中に参加者100および/または見物人200によって設定され得る。例えば、「ライブ追跡」アプリケーションを含む実施形態において、該アプリケーションは、警告パラメーターを定義するためのインターフェースを提供し得る。警告パラメーターは、サーバー112に記憶され、ネットワーク110を通じてポータブルフィットネスモニタリング装置102および/または見物人装置202によってアクセスされて良く(例えばモニタリングアプリケーションが開始された時に)、あるいは、装置自体に記憶されても良い。
【0037】
1つの実施形態において、警告パラメーターは距離に基づくものであって良い。例えば、参加者100および/または見物人200は、他方が自分の現在の位置から所定の距離(例えば200m)内にいる時に警告を受け得る。1つの実施形態において、パラメーターは時間に基づくものであって良く、参加者100および/または見物人200は、他方が自分の現在の位置から所定の時間内にいる時に警告を受け得る。1つの実施形態において、この決定(すなわち到着時間の推定)は、参加者100の現在の位置、および1つ以上の受信機またはセンサからポータブルフィットネスモニタリング装置102が受信したパフォーマンスデータに基づいて行われ得る。例えば、推定到着時間は、例えばポータブルフィットネスモニタリング装置102のGPS機能および/または加速度計106により決定された参加者100の現在のペースに基づき得る。他の実施形態において、推定到着時間は、参加者の現在の位置、所定のスピード、および/または参加者の所定のペースに基づき得る。
【0038】
1つの実施形態において、位置警告パラメーターは、1つ以上の受信機またはセンサからポータブルフィットネスモニタリング装置102が受信するその他の参加者のパフォーマンスデータに基づき得る。例えば、パラメーターは、測定された参加者100の心拍数に基づき得る。参加者の心拍数が所定の値を超えた場合、それは、例えば参加者がフィットネス活動の経路に沿って難しい部分を経験していることを示し得る。この時点で、見物人200がたった2マイル先にいるとの警告が参加者100へ送信され得、それにより、経路のその部分を耐えるように参加者を励ますことができる。参加者100および/または見物人200への警告は、参加者100および/または見物人200の現在の位置と組み合わせた、あるいは組み合わせていないその他のパフォーマンスデータに基づき得る。
【0039】
参加者100および/または見物人200に提供される警告は、視覚的警告、聴覚的警告、触覚的警告、またはそれらの任意の組み合わせであって良い。これらの警告を提供するために、ポータブルフィットネスモニタリング装置102および見物人装置202は、このようにユーザーへ情報を伝達するように適合される。
図3および4を参照すると、1つの実施形態において、ポータブルフィットネスモニタリング装置102および見物人装置202は、表示部103、203およびスピーカー105、205をそれぞれ含む。触覚的警告を提供するために、これらの装置は、例えば振動する要素(図示せず)、またはその他の好適な触覚的要素を含み得る。
【0040】
視覚的警告は、例えば
図3、4および5に示すように、参加者100および/または見物人200に対して他方の位置を視覚的に示し得る。1つの実施形態において、視覚的警告は、例えばフィットネス活動の経路の地図等のフィットネス活動についての情報を含み得、1つ以上のグラフィカルシンボル(図示記号)を含み得る。グラフィカルシンボルは、特定の位置情報を提供し得、参加者と見物人の相対的位置を示し得る。1つの実施形態において、グラフィカルシンボルは、経路に沿った参加者100および見物人200の位置を示す。1つの実施形態において、例えば、視覚的警告は、見物人200が立っている正確な位置を提供し得る。このように、いくつかの実施形態において、視覚的警告は、フィットネス活動の所定の経路の詳細な地図(例えばグーグルの衛星地図)および地図に重ね合わせられた見物人の位置を含み得る。
【0041】
参加者100が経路を進み続けるにつれ、それに応じてグラフィカルシンボルが表示部においてリアルタイムに動き得る。1つの実施形態において、参加者100および見物人200の描写は、個体を表す写真、アバターまたはその他のシンボルを含み得る。視覚的警告は、経路に沿ったランドマーク、例えばスタートライン、ゴール、マイルマーカー(mile markers)、給水所、または特別なイベントに特有のストリートおよびランドマーク(例えばニューヨークシティマラソンでのファーストアベニューおよびレキシントン)等のグラフィカルシンボルを含み得る。グラフィカルシンボルは、写真やアバターを含め、例えばサーバー112、フィットネスデータベース113、および/またはソーシャルネットワークデータベース114に記憶され得る。
図3および4に示すように、視覚的警告は、参加者100(または見物人200)が近づいていることを示すテキストを含み得る。例えば、テキストは、「見物人が30秒のところに近づいている」、「見物人がマイルマーカー20にいる」、「参加者が200mのところに近づいている」、「見物人がファーストアベニューおよびレキシントンにおけるレースコースの東側にいる」、または「参加者がちょうどゴールを通過した」、と示し得る。1つの実施形態において、視覚的警告は、例えばフィットネス活動、あるいは参加者100または見物人200の位置に関連した1つ以上の広告を含み得る。
【0042】
聴覚的警告は、例えば装置のスピーカー105、205またはヘッドホン(図示せず)を通じて、参加者100および/または見物人200に対して他方が近づいていることを聴覚的に示し得る。1つの実施形態において、聴覚的警告は、「見物人がマイルマーカー20にいる」や「参加者が30秒のところに近づいている」といった標準的なメッセージを含み得る。1つの実施形態において、聴覚的警告は、カスタマイズされた、予め録音されたメッセージであって良い。例えば、見物人200は、「頑張れジョン!1マイル先で会おう!」といったメッセージを予め録音しておくことができ、こうしたメッセージは、参加者に更なるモチベーションと励ましを与えることができる。警告は、装置102、202それぞれに、またはサーバー112に記憶され得る。
【0043】
触覚的警告は、参加者100および/または見物人200に対し、他方が近づいていることも示し得る。例えば、見物人装置202の振動する要素は、参加者100が200m、または特定の時間、例えば20秒以内のところにいる時に振動し得る。
【0044】
1つの実施形態において、視覚的警告、聴覚的警告および/または触覚的警告は、参加者100および/または見物人200に対し、他方の位置に関係なく所定の間隔、位置、距離または時間で送信され得る。例えば、聴覚的メッセージが、レースの5マイルまたは30分ごとに、あるいは、参加者または見物人が例えば特定のマイルマーカーまたはランドマークに着いた時に、参加者100へ送信され得る。
【0045】
1つの実施形態において、参加者100は、フィットネス活動における他の参加者に関する警告を受信できる。例えば、参加者100は、「あなたはジョンの1マイル先にいる」、「ジョンが今ゴールした」といった警告を受信できる。1つの実施形態において、見物人200は、複数の参加者100に関する警告を受信でき、複数の参加者100の位置が、見物人装置202の地図上に現れ得る。
【0046】
1つの実施形態において、参加者100および見物人200のうちの片方、または両方が、本明細書に記載の位置およびフィットネスモニタリング方法を利用するために登録され得る。1つの実施形態において、
図6に示すように、例えば参加者100および/または見物人200は、サーバー112上の登録インターフェース300(例えばウェブサイト)にアクセスし、ポータブルフィットネスモニタリング装置102および見物人装置202それぞれから、または別の遠隔コンピュータ・デバイス302からサーバー112へ登録情報を提供できる。「ライブ追跡」モバイルアプリケーションを含む実施形態において、登録インターフェース300は、ポータブルフィットネスモニタリング装置102または見物人装置202に記憶されたスマートフォンアプリケーションの一部として提供され得る。
【0047】
例えば、見物人200は、次回のフィットネス活動中にリアルタイムで参加者100を追跡することに興味を有し得る。1つの実施形態において、見物人200は、フィットネス活動の前に登録しなければ参加者の追跡(例えばフィットネス活動中の位置の警告の受信)ができないことがあり得る。1つの実施形態において、見物人200は、「ライブ追跡」モバイルアプリケーションまたはウェブサイトを通じて登録インターフェース300にアクセスし、登録情報を提供できる。登録情報は、見物人200がフィットネス活動中に追跡したい参加者100についての情報を含み得る。参加者の情報は、例えば参加者の名前、ゼッケン番号、またはその他の識別情報を含み得る。1つの実施形態において、登録情報は、システム10がフィットネス活動中に見物人と通信することを可能にする見物人200についての情報も含み得る。見物人の情報は、名前、アカウント情報、Eメールアドレス、電話番号、IPアドレス、またはその他の識別情報を含み得る。その他の登録情報(フィットネス活動情報および支払い情報を含むがこれらに限定されない)も提供され得る。1つの実施形態において、登録インターフェース300は、フィットネス活動と提携し得る。例えば、登録インターフェース300は、ニューヨークシティマラソンのウェブサイトを含み得る。
【0048】
1つの実施形態において、参加者100は、フィットネス活動中に自分を追跡するように1人以上の見物人200を招待できる。1つの実施形態において、参加者100は、自分が属し得るソーシャルネットワーク(例えばFacebook(登録商標)、LinkedIn(登録商標)、Twitter(登録商標)等)のメンバー全員または何人かを招待できる。例えば、参加者100は、次回のレース中に自分を追跡するよう、Facebook(登録商標)の友人、LinkedIn(登録商標)のコンタクト、またはTwitter(登録商標)のフォロワーへ招待を送信できる。1つの実施形態において、ソーシャルネットワークは、フィットネスデータベース113上の参加者のアカウントに関連したアスリートコミュニティを含み得る。1つの実施形態において、見物人200は、ソーシャルネットワークデータベース114上の自分のソーシャルネットワークアカウントを通じて招待を受信できる。「ライブ追跡」モバイルアプリケーションを含む実施形態において、例えば個体がフィットネス活動中に参加者を追跡するよう招待されていることを示す、招待インジケーターが、アプリケーションのアイコン上に提供され得る。他の実施形態において、見物人200は、Eメール、テキストメッセージ、インスタントメッセージ、電話、またはその他の好適な通信手段を通じて招待を受信できる。そして見物人200は招待を受諾できる。いくつかの実施形態において、見物人200は、招待を受諾した後のみ参加者100を追跡できる。受諾は、システム10がフィットネス活動中に見物人と通信することを可能にする見物人識別情報を含み得る。いくつかの実施形態において、招待を受諾後、見物人は、フィットネス活動中に参加者を追跡するために登録する必要があり得る。いくつかの実施形態において、登録後または招待を受諾後、参加者または見物人は、サーバー112からモバイルアプリケーションをダウンロードする必要があり得る。
【0049】
参加者および/または見物人が登録および/または招待の受諾を行った後、システム10は、次回のフィットネス活動のユーザーに対してリマインダーを提供し得る。リマインダーは、「ライブ追跡」モバイルアプリケーションを通じて提供されるインジケーター、あるいは、他の手段、例えばEメール、電話、テキストメッセージ、インスタントメッセージ等を通じて送られるメッセージであり得る。リマインダーは、ユーザーが次回のフィットネス活動までの「カウントダウン」を行えるように、所定の間隔で提供され得る。
【0050】
1つの実施形態において、フィットネス活動中に参加者100を追跡する見物人200の数が、参加者に伝達され得る。この見物人の情報は、例えば追跡のために登録した、または参加者の招待を受諾した個体の数に基づき得る。見物人の情報は、フィットネス活動前、活動中または活動後に、聴覚的に、または視覚的にポータブルフィットネスモニタリング装置102へ提供され得る。例えば、フィットネス活動前、参加者100は、「レース中にあなたを追跡するよう登録された見物人が10人いる」といったメッセージを、ポータブルフィットネスモニタリング装置102において受信し得る。フィットネス活動中、参加者100は、各見物人の位置の視覚的表示と共に、「あなたを見ている見物人が12人いる」といった警告を、ポータブルフィットネスモニタリング装置102において受信し得る。フィットネス活動後、参加者100は、「レース中20人の見物人があなたを追跡した」といった警告を受信し得る。各参加者100向けの見物人の情報は、検討および比較のために、フィットネスデータベース113上の個体のアカウントに記憶され得る。例えば、フィットネスデータベース113と関連したアスリートコミュニティのメンバーは、フィットネス活動の見物人または「フォロワー」を最も多く有する個体になるよう競争することができる。
【0051】
1つの実施形態において、参加者100は、フィットネス活動中に参加者100に関連した位置情報に見物人200がアクセスすることを可能にするために、ライブ追跡機能を有効化できる。1つの実施形態において、有効化は手動で行い得る。例えば、1つの実施形態において、参加者100は、ポータブルフィットネスモニタリング装置102に記憶された「ライブ追跡」モバイルアプリケーションを通じて追跡機能を有効化する。別の実施形態において、参加者100は、ウェブサイトを通じて追跡機能を有効化する。別の実施形態においては、自動的に有効化される。例えば、ライブ追跡機能は、参加者100がフィットネス活動またはレースコースのスタートラインから所定の距離内にいる時に自動的に有効化され得る。1つの実施形態において、参加者100は、ライブ追跡機能が有効化されたという視覚的または聴覚的フィードバックを受信し得る。いくつかの実施形態においては、見物人200も、フィットネス活動中に見物人200に関連した位置情報に参加者100がアクセスすることを可能にするために、ライブ追跡機能を有効化する必要があり得る。ライブ追跡機能の有効化は、プライバシーの問題に対処し得る。
【0052】
ライブ追跡機能が有効化された後、システム10は、1つ以上のセンサおよび受信機からのパフォーマンスデータを記録し始めることができ、参加者の位置情報を送信できる。1つの実施形態において、システム10は、フィットネス活動中にデータを記録および/または送信することのみができる。例えば、特定のレースが6月7日の午前10時に起こる場合、システム10は、その時点でデータの記録および/または送信を開始する。1つの実施形態において、システム10は、例えば参加者100の推定終了時間(例えば午前10時から午後12時15分の間)に基づいて、所定の時間、記録および/または送信を継続できる。推定終了時間は、フィットネス活動前の参加者による入力として提供され得るか、あるいは、参加者またはフィットネス活動に関連した履歴データに基づき得る。別の実施形態において、参加者100は、フィットネス活動の終了時点で記録および/または送信を手動でストップできる。1つの実施形態において、データの記録は、米国特許出願公開第2011/0082641号明細書(発明の名称「身体活動中にユーザーについての情報を提供するための方法およびコンピュータプログラム製品」)に記載されるように提供され得、その開示内容は、その全体を引用することにより本明細書の一部をなす。
【0053】
1つの実施形態において、システム10は、所定のパラメーターに基づいて、参加者100の位置を送信でき、および/または参加者のパフォーマンスデータを記録できる。例えば、
図7を参照すると、システム10は、参加者がフィットネス活動の経路400における所定の送信/記録エリア402内にいるときに参加者の位置を送信することのみができる。1つの実施形態において、システム10は、送信/記録エリア402の外側のエリア404における参加者の位置情報を送信しない。システムは、エリア404における参加者のパフォーマンスデータも記録しなくても良い。このようにして、参加者が、所定の経路400の外側のより短い、またはより困難の少ない経路をとることによりフィットネス活動中にごまかすことが防がれ得る。加えて、送信/記録エリア402を制限することにより、参加者のプライバシーが維持され得る。類似の制限された送信エリアが、見物人装置202に適用され得る。
【0054】
ポータブルフィットネスモニタリング装置102、見物人装置202およびフィットネス活動サーバー112は、相互に作用して本発明のフィットネスモニタリング方法を提供するように適合される。
図8は、本発明のある実施形態に従った、フィットネス活動に従事する参加者を追跡する方法500の工程のフローチャートである。方法500は、少なくとも工程502、504および506を含み得る。方法500を説明するために、本明細書に記載のシステム10の実施形態が用いられるが、該方法がそれらに限定されることは意図されない。工程502は、参加者が使用するポータブルフィットネスモニタリング装置102において受信されたデータに基づいてフィットネス活動中にフィットネス活動の参加者100の位置を決定することを含む。1つの実施形態において、フィットネス活動中、参加者100の位置はポータブルフィットネスモニタリング装置102により継続的に決定され、参加者100の位置はフィットネス活動サーバー112へ送信される。1つの実施形態において、参加者100の位置は、サーバー112へ継続的に送信される。他の実施形態において、参加者の位置は、他の所定の間隔で、または所定の基準に基づいて送信され得る。工程504においては、ポータブルフィットネスモニタリング装置102から受信した位置データに基づき、システム10は、フィットネス活動中に、参加者が見物人から所定の距離または到着時間内にいる、あるいは経路に沿った特定の位置または目的のポイントにいることを示す警告を、見物人装置202における見物人200へ送信する。システム10は、見物人が使用する見物人装置202において受信されたデータに基づいてフィットネス活動中に見物人の位置も決定し得る。工程506において、見物人装置202からの位置データに基づき、システム10はまた、見物人200が参加者100から所定の距離または時間内にいる、あるいは経路に沿った特定の位置または目的のポイントにいることを示す警告を、ポータブルフィットネスモニタリング装置102における参加者100へ送信し得る。
【0055】
図9は、本発明のある実施形態に従った、フィットネス活動中にポータブルフィットネスモニタリング装置102を使用して個体を追跡する方法600の工程のフローチャートである。方法600は、少なくとも工程602、604および606を含み得る。方法600を説明するために、本明細書に記載のシステム10の実施形態が用いられるが、該方法がそれらに限定されることは意図されない。工程602は、フィットネス活動の見物人200からのフィットネス活動登録情報を受信することを含む。登録情報は、フィットネス活動中に見物人200が追跡したい参加者100についての情報を含み得る。「ライブ追跡」モバイルアプリケーションを含む実施形態において、登録情報は、該アプリケーションが提供する登録インターフェース300を通じて提供され得る。工程604は、参加者が使用するポータブルフィットネスモニタリング装置102において受信されたデータに基づいてフィットネス活動中にフィットネス活動の参加者100の位置を決定することを含む。工程606において、システムは、フィットネス活動中に所定の見物人パラメーター閾値に達していることを示す警告をポータブルフィットネスモニタリング装置102へ送信する。例えば、参加者100は、見物人200が自分の現在地から所定の距離(例えば200m)内にいる、または自分の現在地から所定の時間内にいるとの警告を受け得る。参加者100に提供される警告は、視覚的警告、聴覚的警告、触覚的警告、またはそれらの任意の組み合わせであって良い。
【0056】
図10は、本発明のある実施形態に従った、フィットネス活動中にポータブルフィットネスモニタリング装置102を使用して個体を追跡する方法700の工程のフローチャートである。方法700は、少なくとも工程702、704、706、708および710を含み得る。方法700を説明するために、本明細書に記載のシステム10の実施形態が用いられるが、該方法がそれらに限定されることは意図されない。工程702は、フィットネス活動中に参加者100の追跡に参加するように招待を見物人200へ送信することを含む。招待は、例えばポータブルフィットネスモニタリング装置102から送信され得る。例えば、参加者100は、次回のレース中に自分を追跡するよう、Facebook(登録商標)の友人、LinkedIn(登録商標)のコンタクト、アスリートコミュニティ(例えばフィットネスデータベース113上の)、またはTwitter(登録商標)のフォロワーへ招待を送信できる。工程704において、見物人200からの招待の受諾が受信される。受諾は、例えばサーバー112またはポータブルフィットネスモニタリング装置102において受信され得る。受諾は、システム10がフィットネス活動中に見物人と通信することを可能にする見物人識別情報を含み得る。
【0057】
工程706は、フィットネス活動中に参加者100の位置を決定することを含む。この決定は、参加者が使用するポータブルフィットネスモニタリング装置102において受信されたデータに基づき得る。工程708において、ポータブルフィットネスモニタリング装置102において受信した位置データに基づき、システム10は、フィットネス活動中に、参加者が見物人から所定の距離または到着時間内にいる、あるいは経路に沿った特定の位置または目的のポイントにいることを示す警告を、見物人装置202における見物人200へ送信する。システム10は、見物人が使用する見物人装置202において受信されたデータに基づいてフィットネス活動中に見物人の位置も決定し得る。工程710において、見物人装置202において受信された位置データに基づき、システム10はまた、見物人200が参加者から所定の距離または時間内にいる、あるいは経路に沿った特定の位置または目的のポイントにいるとの警告を、ポータブルフィットネスモニタリング装置102における参加者100へ送信し得る。
【0058】
特定の実施形態についての前述の説明は、発明の一般的性質を十分に明らかにするものであるので、他者は、当技術分野における技術の範囲内の知識を適用することにより、過度の実験無しで、本発明の一般的概念から逸脱せずに、このような特定の実施形態を容易に修正すること、および/または様々な用途向けに適合することが可能である。よって、このような適合および修正は、本明細書に示された教示および誘導に基づき、開示された実施形態の同等物の意味および範囲内にあることが意図される。本明細書に記載の専門用語や表現は、説明を目的とするものであって限定を目的とするものではないことが理解されるべきであり、本明細書の専門用語や表現は、当業者により教示および誘導に照らして解釈されるべきである。
【0059】
本発明の範囲は、上述の例示的な実施形態のどれによっても限定されるべきではなく、以下の請求項およびその同等物によってのみ規定されるべきである。
なお、本発明には以下の態様も含まれることを付記する。
[1]
参加者が使用するポータブルフィットネス装置において受信されたデータに基づいてフィットネス活動中に参加者の位置を決定する工程と;
見物人が使用するモバイル見物人装置において受信されたデータに基づいてフィットネス活動中に見物人の位置を決定する工程と;
フィットネス活動中にサーバーからポータブルフィットネス装置へ警告を送信し、見物人が参加者から所定の距離内にいることを示す工程と;
を含む、フィットネス活動に従事する参加者を追跡する方法。
[2]
フィットネス活動中に見物人装置における見物人へ警告を送信し、参加者が見物人から所定の距離内にいることを示す工程を更に含む、[1]に記載の方法。
[3]
ポータブルフィットネス装置に送信される警告が見物人の位置を示す、[1]に記載の方法。
[4]
参加者の位置情報をサーバーにおいて受信する工程を更に含む、[1]に記載の方法。
[5]
前記フィットネス活動が所定の経路を含む、[1]に記載の方法。
[6]
前記フィットネス活動が複数の参加者を含む競争イベントである、[1]に記載の方法。
[7]
前記フィットネス活動がマラソンである、[5]に記載の方法。
[8]
前記フィットネス活動が参加者によってスケジューリングされたフィットネス活動である、[1]に記載の方法。
[9]
前記フィットネス活動が、参加者が作成した経路を含む、[1]に記載の方法。
[10]
参加者へ送信される警告および見物人へ送信される警告のうちの少なくとも1つが視覚的警告である、[2]に記載の方法。
[11]
参加者へ送信される警告および見物人へ送信される警告のうちの少なくとも1つが聴覚的警告である、[2]に記載の方法。
[12]
参加者へ送信される警告および見物人へ送信される警告のうちの少なくとも1つが触覚的警告である、[2]に記載の方法。
[13]
見物人へ送信される警告が見物人から参加者までの距離を示す、[2]に記載の方法。
[14]
見物人へ送信される警告が、見物人の位置に参加者が到着する予定時間を示す、[2]に記載の方法。
[15]
フィットネス活動の見物人からのフィットネス活動登録情報をサーバーにおいて受信する工程であって、該登録情報がフィットネス活動の参加者に関する情報を含む、工程と;
ポータブルフィットネス装置を使用してフィットネス活動中に参加者の位置を決定する工程と;
フィットネス活動中に所定の見物人パラメーター閾値に達しているとの警告をポータブルフィットネス装置へ送信する工程と;
を含む、フィットネス活動中にポータブルフィットネス装置を使用して個体を追跡する方法。
[16]
参加者を追跡するために登録するように招待をポータブル装置から見物人へ送信する工程を更に含む、[15]に記載の方法。
[17]
所定の見物人パラメーターが距離に基づくものである、[15]に記載の方法。
[18]
前記警告が、見物人が参加者から所定の距離内にいることを示す、[17]に記載の方法。
[19]
所定の見物人パラメーターが時間に基づくものである、[15]に記載の方法。
[20]
参加者についての運動能力データに基づいて所定の見物人パラメーター閾値に達していると決定する工程を更に含む、[15]に記載の方法。
[21]
前記警告がサーバーから送信される、[15]に記載の方法。
[22]
前記登録情報がフィットネス活動前に受信される、[15]に記載の方法。
[23]
参加者が見物人から所定の距離内にいる時に見物人へ警告を送信する工程を更に含む、[15]に記載の方法。
[24]
見物人、参加者およびフィットネス活動のうちの1つ以上が、インターネット経由で複数のユーザーによってアクセス可能なソーシャルネットワークと関連する、[15]に記載の方法。
[25]
前記ソーシャルネットワークが、インターネット経由で複数のユーザーによってアクセス可能なフィットネスデータベースと関連する、[24]に記載の方法。
[26]
見物人および参加者がソーシャルネットワークを通じてつながる、[24]に記載の方法。
[27]
フィットネス活動中に参加者の追跡に参加するように、招待をフィットネス活動前にサーバーから見物人へ送信する工程であって、該見物人が、インターネット経由で見物人および参加者によってアクセス可能なソーシャルネットワークの会員である、工程と;
見物人からの招待の承認をサーバーにおいて受信する工程と;
ポータブルフィットネス装置を使用してフィットネス活動中に参加者の位置を決定する工程と;
モバイル見物人装置を使用してフィットネス活動中に見物人の位置を決定する工程と;
フィットネス活動中にサーバーからポータブルフィットネス装置へ警告を送信し、見物人が参加者から所定の距離内にいることを示す工程と;
を含む、フィットネス活動中にポータブルフィットネス装置を使用して参加者を追跡する方法。
[28]
フィットネス活動中に見物人装置における見物人へ警告を送信し、参加者が見物人から所定の距離内にいることを示す工程を更に含む、[27]に記載の方法。
[29]
参加者が使用するポータブルフィットネス装置において受信されたデータに基づいてフィットネス活動中に参加者の位置を決定する工程と;
見物人が使用するモバイル見物人装置において受信されたデータに基づいてフィットネス活動中に見物人の位置を決定する工程と;
フィットネス活動中にサーバーから見物人装置における見物人へ警告を送信し、参加者が見物人から所定の距離内にいることを示す工程と;
を含む、フィットネス活動に従事する参加者を追跡する方法。
[30]
フィットネス活動中にポータブルフィットネス装置へ警告を送信し、見物人が参加者から所定の距離内にいることを示す工程を更に含む、[29]に記載の方法。
[31]
フィットネス活動中に参加者の追跡に参加するように、招待をフィットネス活動前にサーバーから見物人へ送信する工程であって、該見物人が、インターネット経由で見物人および参加者によってアクセス可能なソーシャルネットワークの会員である、工程と;
見物人からの招待の承認をサーバーにおいて受信する工程と;
ポータブルフィットネス装置を使用してフィットネス活動中に参加者の位置を決定する工程と;
フィットネス活動中にサーバーから見物人装置における見物人へ警告を送信し、参加者が見物人から所定の距離内にいることを示す工程と;
を含む、フィットネス活動中にポータブルフィットネス装置を使用して参加者を追跡する方法。
[32]
フィットネス活動中にポータブルフィットネス装置へ警告を送信し、見物人が参加者から所定の距離内にいることを示す工程を更に含む、[31]に記載の方法。
[33]
参加者が使用するポータブルフィットネス装置において受信されたデータに基づいてフィットネス活動中に参加者の位置を決定する工程と;
見物人が使用するモバイル見物人装置において受信されたデータに基づいてフィットネス活動中に見物人の位置を決定する工程と;
フィットネス活動中にサーバーからポータブルフィットネス装置へ警告を送信し、見物人が参加者から所定の距離内にいることを示す工程と;
を含む、フィットネス活動に従事する参加者を追跡する方法。
[34]
フィットネス活動中に見物人装置における見物人へ警告を送信し、参加者が見物人から所定の距離内にいることを示す工程を更に含む、[33]に記載の方法。
[35]
ポータブルフィットネス装置に送信される警告が見物人の位置を示す、[33]に記載の方法。
[36]
参加者の位置情報をサーバーにおいて受信する工程を更に含む、[33]に記載の方法。
[37]
参加者の位置情報をサーバーにおいて受信する工程を更に含む、[34]に記載の方法。
[38]
前記フィットネス活動が所定の経路を含む、[33]〜[37]のいずれかに記載の方法。
[39]
前記フィットネス活動が複数の参加者を含む競争イベントである、[33]〜[37]のいずれかに記載の方法。
[40]
前記フィットネス活動が競争するマラソンである、[33]〜[37]のいずれかに記載の方法。
[41]
前記フィットネス活動が参加者によってスケジューリングされたフィットネス活動である、[33]〜[37]のいずれかに記載の方法。
[42]
前記フィットネス活動が、参加者が作成した経路を含む、[33]〜[37]のいずれかに記載の方法。
[43]
参加者へ送信される警告および見物人へ送信される警告のうちの少なくとも1つが、視覚的警告、聴覚的警告および触覚的警告のうちの1つ以上を含む、[33]〜[42]のいずれかに記載の方法。
[44]
見物人へ送信される警告が、見物人から参加者までの距離または見物人の位置に参加者が到着する予定時間を示す、[33]〜[43]のいずれかに記載の方法。
[45]
フィットネス活動の見物人からのフィットネス活動登録情報をサーバーにおいて受信する工程であって、該登録情報がフィットネス活動の参加者に関する情報を含む、工程と;
フィットネス活動中に所定の見物人パラメーター閾値に達しているとの警告をポータブルフィットネス装置へ送信する工程と;
を更に含む、[33]〜[43]のいずれかに記載の方法。
[46]
参加者を追跡するために登録するように招待をポータブル装置から見物人へ送信する工程を更に含む、[33]〜[45]のいずれかに記載の方法。
[47]
所定の見物人パラメーターが距離に基づくものである、[45]または[46]に記載の方法。
[48]
参加者についての運動能力データに基づいて所定の見物人パラメーター閾値に達していると決定する工程を更に含む、[45]〜[47]のいずれかに記載の方法。
[49]
前記登録情報がフィットネス活動前に受信される、[45]〜[48]のいずれかに記載の方法。
[50]
見物人、参加者およびフィットネス活動のうちの1つ以上が、インターネット経由で複数のユーザーによってアクセス可能なソーシャルネットワークと関連する、[33]〜[49]のいずれかに記載の方法。
[51]
見物人および参加者がソーシャルネットワークを通じてつながる、[50]に記載の方法。
[52]
[33]〜[52]のいずれかに記載の方法を実施するように適合された、フィットネス活動に従事する参加者を追跡するためのシステム。
[53]
[33]〜[52]のいずれかに記載の方法を実行するための命令を含むコンピュータプログラム。
[54]
1つ以上のプロセッサにフィットネス活動に従事する参加者を追跡させるためのコンピュータプログラムロジックが記憶された一時的ではないコンピュータ使用可能媒体を含むコンピュータプログラム製品であって、該コンピュータプログラムロジックが、
参加者が使用するポータブルフィットネス装置において受信されたデータに基づいてフィットネス活動中に参加者の位置を決定するための第1コンピュータ可読プログラムコードと;
見物人が使用するモバイル見物人装置において受信されたデータに基づいてフィットネス活動中に見物人の位置を決定するための第2コンピュータ可読プログラムコードと;
フィットネス活動中にポータブルフィットネス装置へ警告を送信し、見物人が参加者から所定の距離内にいることを示すための第3コンピュータ可読プログラムコードと;
を含む、コンピュータプログラム製品。