特許第6114585号(P6114585)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6114585-シート貼付装置および貼付方法 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6114585
(24)【登録日】2017年3月24日
(45)【発行日】2017年4月12日
(54)【発明の名称】シート貼付装置および貼付方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/683 20060101AFI20170403BHJP
【FI】
   H01L21/68 N
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-53476(P2013-53476)
(22)【出願日】2013年3月15日
(65)【公開番号】特開2014-179521(P2014-179521A)
(43)【公開日】2014年9月25日
【審査請求日】2015年10月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000102980
【氏名又は名称】リンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】特許業務法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】高野 健
【審査官】 内田 正和
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−317758(JP,A)
【文献】 特開昭60−060800(JP,A)
【文献】 特開平06−252263(JP,A)
【文献】 特開平10−112494(JP,A)
【文献】 特開平03−297135(JP,A)
【文献】 米国特許第04671835(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 35/00−35/10
C09J 1/00−5/10
C09J 9/00−201/10
H01L 21/301
H01L 21/67−21/683
H01L 21/78
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着シートを被着体に貼付する貼付手段と、
前記被着体に貼付された接着シートを切断する切断手段と、
前記切断手段を所定方向に誘導する誘導手段とを備え、
前記誘導手段は、所定の位置を円中心とする円環形状に設けられたレールと、前記切断手段を支持し、前記レールの円中心を回転中心として当該レールに沿って回転可能に設けられた回転体と、前記回転体に設けられ、前記レールに着脱可能なローラとを備え、
前記回転体は、前記レールの円中心の位置から当該レール側に外れた位置に回転力を付与可能に設けられ
前記レールは、前記被着体を支持する支持手段に設けられ、前記ローラを案内することを特徴とするシート貼付装置。
【請求項2】
前記切断手段を前記レールの円中心方向に付勢する付勢手段と、
前記付勢手段の付勢力に抗して前記切断手段を所定の位置で係止可能な係止手段と、
前記回転体に支持され、前記回転体を回転させたときに前記係止手段の係止を解除可能な係止解除手段とを備え、
前記係止手段は、前記回転体に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のシート貼付装置。
【請求項3】
接着シートを被着体に貼付する工程と、
切断手段を所定方向に誘導可能に設けられるとともに、所定の位置を円中心とする円環形状に設けられたレールを前記被着体を支持する支持手段における前記被着体の周囲に設ける工程と、
前記レールに着脱可能なローラが設けられ、前記切断手段を支持し、前記レールにおける円中心を回転中心として当該レールに沿って回転可能に設けられた回転体を用意する工程と、
前記回転体に対し、前記レールの円中心の位置から当該レール側に外れた位置に回転力を付与し、前記レールで前記ローラを案内しつつ、前記切断手段で前記被着体に貼付された接着シートを切断する工程とを行うことを特徴とするシート貼付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被着体に接着シートを貼付するシート貼付装置および貼付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体製造工程において、半導体ウェハ(以下、単に「ウェハ」という場合がある)の表面に接着シートを貼付するシート貼付装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のシート貼付装置は、ウェハに保護テープを押圧して貼付するテープ貼付け機構と、基端を中心として回転可能に設けられたスライド軸(回転体)と、スライド軸の先端に支持された切断刃(切断手段)とを備え、スライド軸を水平面内で回転させ、ウェハに貼付けられた保護テープを切断刃でウェハ外縁に沿って切断するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−14807号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されたような従来のシート貼付装置では、回転体の回転中心に回転力を付与するため、大きな回転力が必要となるという不都合がある。このような不都合は、被着体が大きくなるほど顕著化し、被着体の大型化に伴って動力源を大きくしなければならず、装置が大型化するという不都合を招来する。
【0005】
本発明の目的は、装置の大型化を防止できるシート貼付装置および貼付方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のシート貼付装置は、接着シートを被着体に貼付する貼付手段と、前記被着体に貼付された接着シートを切断する切断手段と、前記切断手段を所定方向に誘導する誘導手段とを備え、前記誘導手段は、所定の位置を円中心とする円環形状に設けられたレールと、前記切断手段を支持し、前記レールの円中心を回転中心として当該レールに沿って回転可能に設けられた回転体と、前記回転体に設けられ、前記レールに着脱可能なローラとを備え、前記回転体は、前記レールの円中心の位置から当該レール側に外れた位置に回転力を付与可能に設けられ、前記レールは、前記被着体を支持する支持手段に設けられ、前記ローラを案内することを特徴とする。
【0007】
本発明のシート貼付装置は、前記切断手段を前記レールの円中心方向に付勢する付勢手段と、前記付勢手段の付勢力に抗して前記切断手段を所定の位置で係止可能な係止手段と、前記回転体に支持され、前記回転体を回転させたときに前記係止手段の係止を解除可能な係止解除手段とを備え、前記係止手段は、前記回転体に支持されていることが好ましい。
【0008】
本発明のシート貼付方法は、接着シートを被着体に貼付する工程と、切断手段を所定方向に誘導可能に設けられるとともに、所定の位置を円中心とする円環形状に設けられたレールを前記被着体を支持する支持手段における前記被着体の周囲に設ける工程と、前記レールに着脱可能なローラが設けられ、前記切断手段を支持し、前記レールにおける円中心を回転中心として当該レールに沿って回転可能に設けられた回転体を用意する工程と、前記回転体に対し、前記レールの円中心の位置から当該レール側に外れた位置に回転力を付与し、前記レールで前記ローラを案内しつつ、前記切断手段で前記被着体に貼付された接着シートを切断する工程とを行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上のような本発明によれば、回転体に対し、レールの円中心の位置から当該レール側に外れた位置に回転力を付与するため、被着体が大きい場合でも回転力が増加することを抑制することができ、装置の大型化を防止することができる。
【0010】
本発明において、レールおよび回転体のうち少なくとも回転体を支持手段に対して取り外し可能に設ければ、被着体に接着シートを貼付する際に少なくとも回転体が邪魔になることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係るシート貼付装置の側面図。
図2】シート貼付装置の部分平面図。
図3】(A)は変形例に係るシート貼付装置の部分側面図。(B)は(A)のAL線に沿うAD矢視部分断面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本明細書におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、水平面内の軸とし、Z軸は、水平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1の手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸の矢印方向で「後」がその逆方向とする。
【0013】
図1および図2において、シート貼付装置1は、被着体としてのウェハWFを支持する支持手段2と、接着シートASをウェハWFに貼付する貼付手段3と、ウェハWFに貼付された接着シートASを切断する切断手段としてのカッター刃5と、カッター刃5を所定方向に誘導する誘導手段6とを備えている。
【0014】
支持手段2は、リニアモータ21のスライダ22に支持された外側テーブル23と、外側テーブル23の凹部24内に設けられ、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段に連通された内側テーブル25とを備えている。外側テーブル23の上面には、誘導手段6を位置決めする位置決め穴26が設けられるとともに、フッ素樹脂コーティングや粗面処理等の不接着処理が施されている。
【0015】
貼付手段3は、基材シートBSの一方の面に接着剤層ADを有する接着シートASが帯状の剥離シートRLの一方の面に仮着された原反RSを支持する支持ローラ31と、原反RSを案内する複数のガイドローラ32と、原反RSを折り返して剥離シートRLから接着シートASを剥離する剥離板33と、接着シートASをウェハWFに押圧する押圧ローラ34と、駆動機器としての回動モータ35によって駆動される駆動ローラ36との間に剥離シートRLを挟み込むピンチローラ37と、剥離シートRLを回収する回収ローラ38とを備え、その全体がフレーム30に支持されている。
【0016】
誘導手段6は、中央部に凹部24の開口径と略同じ大きさに設定された開口部61A、下面に位置決め穴26に嵌合して位置決め可能な位置決めピン61B、および開口部61Aの内周面に所定の位置を円中心RCとする円環形状に設けられたレール61Cを有するレールベース61と、カッター刃5を支持するとともに、左右両側にそれぞれ設けられた上下一対のローラ62Aでレール61Cを挟み込み、レール61Cの円中心RCを回転中心として当該レール61Cに沿って回転可能に設けられた回転体62と、回転体62の上面に設けられた前後一対のガイドレール63Aの各スライダ63Bに支持され、係止孔63Cが形成された引っ掛け部材63Dを支持する第1スライド部材63と、回転体62に形成された切欠62Dを貫通するとともに、昇降部材64Aを介して第1スライド部材63に対して昇降可能に支持され、下端にカッター刃5が設けられた第2スライド部材64と、回転体62の上面に設けられた支柱62Bに支持され、第1スライド部材63を介してカッター刃5をレール61Cの円中心RC方向に付勢する付勢手段としてのコイルばね65と、支柱62Bと第1スライド部材63とに支持され、コイルばね65によるカッター刃5の急激な移動を抑制するショックアブソーバからなる緩衝手段66と、コイルばね65の付勢力に抗してカッター刃5を所定の位置で係止可能な係止手段67と、係止爪67B側を上方に付勢する第2付勢手段としてのコイルばね68と、係止手段67に支持され、係止手段67の係止を解除するときのトリガーとなるローラ69とを備えている。
【0017】
係止手段67は、左面が傾斜面67Aとされ、係止孔63Cに係止可能な係止爪67Bを備えた係止部材67Cと、回転体62の上面に設けられ、係止部材67Cを回転自在に支持する回転支持台67Dとを備えている。
また、レールベース61の上面には、傾斜面を有するとともに、係止手段67の係止を解除可能な係止解除手段としてのスロープ61Dが開口部61Aに沿って設けられ、このスロープ61Dにローラ69が乗り上げることで、係止爪67Bが下方に移動するようになっている。
さらに、回転体62の上面には、レール61Cの円中心RCの位置から当該レール61C側に外れた位置に回転力を付与可能な取っ手62Cが設けられている。
【0018】
以上のシート貼付装置1において、ウェハWFに接着シートASを貼付する手順を説明する。
先ず、原反RSを図1に示すようにセットした後、第1スライド部材63をコイルばね65の付勢力に抗して引っ張り、係止孔63C内に係止爪67Bを位置させておく。このとき、傾斜面67Aによって引っ掛け部材63Dが係止部材67Cに突き当たることを防止し、係止爪67Bを係止孔63Cに導き易くなっている。次に、駆動機器等の図示しない搬送手段でウェハWFを内側テーブル25上に載置すると、支持手段2が図示しない減圧手段を駆動し、当該ウェハWFを吸着保持した後、リニアモータ21を駆動し、外側テーブル23を左方向に移動させる。そして、ウェハWFが所定の位置に到達したことが図示しない光学センサや撮像手段等の検知手段に検知されると、貼付手段3が外側テーブル23の移動に同期して回動モータ35を駆動し、原反RSを繰り出す。これにより、接着シートASが剥離板33で剥離シートRLから剥離され、剥離された接着シートASが押圧ローラ34でウェハWFおよび外側テーブル23に押圧されて貼付される。
【0019】
次いで、支持手段2がリニアモータ21の駆動を停止した後、図示しない駆動機器または人手で、図1の符号AA中実線で示すように、位置決め穴26に位置決めピン61Bを嵌合させ、誘導手段6を外側テーブル23上に載置する。これにより、カッター刃5が接着シートASに突き刺さる。この際、カッター刃5が係止手段67によって所定の位置で係止されているので、カッター刃5でウェハWFを損傷させてしまうことを防止することができる。なお、誘導手段6を外側テーブル23上に載置した後に、昇降部材64Aを介してカッター刃5を下降させ、当該カッター刃5を接着シートASに突き刺してもよい。
【0020】
そして、図示しない駆動機器または人手で、取っ手62Cを力点として回転体62をレール61Cに沿って回転させると、ローラ69がレールベース61の上面からスロープ61D上に乗り上げ、図1の符号AA中二点鎖線で示すように、係止爪67Bが係止孔63C内から抜け出し、カッター刃5がコイルばね65の付勢力によって円中心RC方向に移動し、当該カッター刃5がウェハWFの外縁に当接する。このとき、緩衝手段66によってカッター刃5の急激な円中心RC方向への移動が抑制されるので、当該カッター刃5は、レール61Cに沿う円運動を伴いながら円中心RC方向へ移動する。これにより、カッター刃5がウェハWFの外縁に勢いよく当接し、カッター刃5やウェハWFが破損してしまうことを防止できる上、カッター刃5における円中心RC側の側面で接着シートASを急激に押圧し、ウェハWFに貼付された接着シートAS部分を当該ウェハWFから剥離してしまったり、ウェハWFに貼付された接着シートAS部分に皺を形成してしまったりすることで、接着シートASのウェハWFに対する貼付状態が悪化してしまうことを防止することができる。その後、回転体62を360度以上回転させることで、カッター刃5がウェハWFの外縁に沿って移動し、接着シートASがウェハWFの外形形状に切断される。この際、カッター刃5がコイルばね65によって円中心RC方向に付勢されているので、ウェハWFの中心と円中心RCとがずれていて内側テーブル25上に吸着保持されている場合や、ウェハWFが真円でない場合でも、接着シートASをウェハWFの外縁に沿って切断することができる。
【0021】
接着シートASの切断が完了すると、図示しない駆動機器または人手で誘導手段6を上昇させ、支持手段2から誘導手段6を取り外すとともに、上述と同様にして、係止孔63C内に係止爪67Bを位置させる。そして、接着シートASの切断により生じた不要シートを図示しないシート剥離装置または人手で外側テーブル23から剥離した後、図示しない搬送手段でウェハWFを次工程に搬送し、以降上記同様の動作が繰り返される。
【0022】
以上のような本実施形態によれば、回転体62に対し、レール61Cの円中心RCの位置から当該レール61C側に外れた位置に回転力を付与するため、ウェハWFが大きい場合でも回転力が増加することを抑制することができ、シート貼付装置1の大型化を防止することができる。
【0023】
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。また、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0024】
例えば、図3に示す誘導手段6Aのように、ウェハWFを支持するテーブル27に所定の位置を円中心RCとする円環形状に設けられた溝状のレール27Aを形成し、当該レール27Aで回転体60の下面に設けられたローラ62Aを案内する構成としてもよい。この回転体60は、略120°間隔で放射した形状を有するとともに、放射部先端側の下面にそれぞれローラ62Aが設けられ、円中心RCを回転中心としてレール27Aに沿って回転可能に設けられている。この際、テーブル27の上面にスロープ27Bを設ければ、係止爪67Bを係止孔63C内から抜け出させることができる。このように、レールは、凸レール、溝レール、円柱状等、任意の形状を採用することができる。
また、取っ手62Cは、円中心RCよりもレール側であれば任意の位置に設けてよく、例えば、カッター刃5の近傍や直上さらには、カッター刃5を間に挟んで円中心RCの反対側に設けてもよい。さらに、取っ手62Cにかえて、回転体60、62を回転する際に駆動機器や手を引っ掛けるための穴を設けてもよい。
【0025】
切断手段は、接着シートASを切断可能な任意の構成を採用でき、例えば、レーザーカッターや水圧や風圧で切断可能なもの等で構成してもよいし、回転して切断するロータリカッタ等の他のカッター刃を採用してもよい。
さらに、切断手段を直接ウェハWFに当接させることなく、例えば、第2スライド部材64にピンや板状部材等の当接部材を設け、当該当接部材をウェハWFや内側テーブル25の外縁に当接させて接着シートASを切断するようにしてもよい。この場合、接着シートASをウェハWFの外縁からはみ出るように切断することができる。
また、カッター刃5の下端部が上端部に対して円中心RCから離れるように当該カッター刃5を第1スライド部材63に斜めに取り付け、接着シートASがウェハWFの外縁からはみ出ることのないように切断したり、カッター刃5の下端部が上端部に対して円中心RCに接近するように当該カッター刃5を第1スライド部材63に斜めに取り付け、接着シートASがウェハWFの外縁からはみ出るように切断したりしてもよい。
さらに、上方から見たカッター刃5の向き(円中心RCに対するカッター刃5の側面の位置)を変更可能にする刃先方向変更手段を設けてもよい。
また、第1スライド部材63に対してカッター刃5を揺動可能に支持する揺動手段を設け、第1スライド部材63がコイルばね65の付勢力によって円中心RC方向に移動したときに、カッター刃5がウェハWFの外縁に当接し、当該カッター刃5の下端部が上端部に対して円中心RCから離れるように構成してもよい。
さらに、カッター刃5による切断方向は、時計回転方向でもよいし、反時計回転方向でもよく、それら両方向の切断を可能にするために、カッター刃5の前後両側で接着シートASを切断可能に構成したり、ローラ69がそれら両方向から乗り上げることができるようにスロープ61D、27Bの傾斜面を2面設けたりする構成としてもよい。
また、ウェハWFを囲むようにリングフレームを配置し、当該リングフレーム上で接着シートASを切断してもよい。このとき、切断手段が係止手段から離れて円中心RC方向に移動しても、切断手段がリングフレーム上に位置するように、当該切断手段の位置決め手段を設けるとよい。
【0026】
係止手段は、磁力によって切断手段を所定の位置で係止するとともに、係止解除手段によってトリガーが反応し、切断手段から係止手段が離れるように構成してもよい。
係止解除手段は、レールベース61やテーブル27の上面から突出する凸状物、ピン状物、気体を噴出してトリガーを押し上げるものの他、レールベース61やテーブル27の上面から凹む凹状物、気体を吸引してトリガーを押し下げるもの等、係止手段67の係止を解除するものであれば足りる。
また、トリガーは、ローラ69以外にピン状物、レバー状物等、係止解除手段と共動して係止手段67の係止を解除するきっかけとなるものであれば足りる。
さらに、付勢手段や第2付勢手段は、駆動機器、板ばね、ゴム、樹脂等を採用することができる。
また、緩衝手段66は、駆動機器、板ばね、ゴム、樹脂等を採用することができる。
【0027】
また、剥離板33にかえて、ローラ等による剥離部材を採用してもよい。
さらに、押圧ローラ34にかえて、ブレード材、ゴム、樹脂、スポンジ等による押圧部材を採用してもよいし、エア噴き付けにより押圧する構成を採用してもよい。
【0028】
被着体および接着シートASの種別や材質などは、特に限定されず、例えば、接着シートASは、基材シートBSと接着剤層ADとの間に中間層を有するものや、基材シートBSの上面にカバー層を有する等3層以上のもの、更には、基材シートBSを接着剤層ADから剥離することのできる所謂両面接着シートのようなものであってもよく、このような両面接着シートとしては、単層又は複層の中間層を有するものや、中間層のない単層又は複層のものであってよい。さらに、被着体が半導体ウェハであって、接着シートASが保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルムなどであってもよい。この際、半導体ウェハは、シリコン半導体ウェハや化合物半導体ウェハ等が例示でき、このような半導体ウェハに貼付する接着シートASは、それらに限らず、任意のシート、フィルム、テープ等、任意の用途、形状の接着シート等が適用できる。さらに、被着体が光ディスクの基板であって、接着シートASが記録層を構成する樹脂層を有したものであってもよい。以上のように、被着体としては、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂板等、その他の被着体のみならず、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。
【0029】
本発明における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、回転体は、レールの円中心の位置から当該レール側に外れた位置に回転力を付与可能なものであれば、出願当初の技術常識に照らし合わせ、その技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(他の手段および工程についての説明は省略する)。
また、前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
【符号の説明】
【0030】
1 シート貼付装置
2 支持手段
3 貼付手段
5 カッター刃(切断手段)
6、6A 誘導手段
27A レール
61C レール
60、62 回転体
AS 接着シート
RC 円中心
WF ウェハ(被着体)
図1
図2
図3