特許第6114675号(P6114675)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6114675
(24)【登録日】2017年3月24日
(45)【発行日】2017年4月12日
(54)【発明の名称】レセプタクルコネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/6582 20110101AFI20170403BHJP
   H01R 12/71 20110101ALI20170403BHJP
【FI】
   H01R13/6582
   H01R12/71
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-221007(P2013-221007)
(22)【出願日】2013年10月24日
(65)【公開番号】特開2015-82468(P2015-82468A)
(43)【公開日】2015年4月27日
【審査請求日】2016年6月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000231073
【氏名又は名称】日本航空電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077838
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 憲保
(74)【代理人】
【識別番号】100129023
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 敬
(72)【発明者】
【氏名】片柳 雅之
【審査官】 前田 仁
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−059463(JP,A)
【文献】 特開2009−266607(JP,A)
【文献】 特開2000−323233(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/6582
H01R 12/71
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外側に金属シェルを備えたレセプタクルコネクタにおいて、
前記金属シェルは、シェル本体と、前記シェル本体の特定端部からのびて外側に折り返えされた片持ち梁状のバネ片と、前記バネ片の自由端部に折り曲げにより形成されたロック部と、前記シェル本体に設けた、前記ロック部の挿通を許す穴とを有し、
前記ロック部は、プレス加工により形成されたせん断加工の切り口面を有し、前記切り口面は、せん断加工による微小な突起を有する保持面を形成し、前記穴を通って前記金属シェルの内側に突出しており、
前記シェル本体の内側に嵌合したプラグコネクタに前記保持面が引っ掛かることでフリクションロックを得るように構成した、
ことを特徴とするレセプタクルコネクタ。
【請求項2】
前記切り口面は、前記プラグコネクタの嵌合をガイドするように傾斜したガイド部を有する、請求項に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項3】
前記シェル本体は、前記プラグコネクタが嵌合する嵌合間口を有し、前記特定端部は、前記シェル本体の前記嵌合間口とは反対側の端部である、請求項1又は2に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項4】
前記バネ片の前記特定端部に近い部分に、基板と接続するための固定部を一体に設けた、請求項1からのうちのいずれか一項に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項5】
前記バネ片は板状のものであり、前記特定端部に近い根元部が前記自由端部に比べて板幅を広く形成されている、請求項1からのうちのいずれか一項に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項6】
前記バネ片は板状のものであり、前記ロック部は、前記自由端部において前記バネ片の板幅方向の一端から直角に折り曲げられている、請求項1からのうちのいずれか一項に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項7】
前記シェル本体は角筒状のものであり、前記バネ片は、前記シェル本体の対向側壁の各々に備えられている、請求項1からのうちのいずれか一項に記載のレセプタクルコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気コネクタに関し、詳しくは、電磁シールド機能を有する金属シェルを備えたレセプタクルコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
ノートパソコンなどのモバイル機器には小型の電気コネクタが多用されている。この種の電気コネクタとしてのプラグコネクタ及びレセプタクルコネクタの各々も、最近では、電磁シールド機能を有する金属シェルを備えている。特にレセプタクルコネクタの金属シェルの板厚は、コネクタの小型化を図るため、例えば0.25mm程度と薄く設計される場合がある。
【0003】
小型のコネクタに適用可能と思われる技術が、例えば特許文献1及び特許文献2に記載されている。
【0004】
図12を参照して、特許文献1に従来例として開示されたコネクタ装置を簡単に説明する。図示のコネクタ装置はシールド1を備えている。シールド1は、その一部を切り欠いて形成したばね片2を備えている。ばね片2はシールド1の内側に向けて折り曲げられている。相手コネクタ(図示せず)がシールド1の内側の所定位置に挿入されると、ばね片2の自由端部3が相手コネクタに接触して機械的接続を保持する。特許文献1に発明の実施の形態として開示されたコネクタ装置も、ばね片に関しては同様な構成を有している。
【0005】
次に、図13を参照して、特許文献2に開示されたレセプタクルのシールドケースを簡単に説明する。図示のレセプタクルにおいて、シールドケースはシールドケース本体5を備えている。シールドケース本体5には、バネ片6が一体に形成されている。バネ片6は、シールドケース本体5の外側に沿ってのび、かつ、シールドケース本体5の内側に向けて折り曲げられて、シールドケース本体5に形成した透孔7を通してシールドケース本体5の内側に導かれている。プラグ(図示せず)がシールドケース本体5の内側に挿入されると、バネ片6の自由端部6Aがプラグの金属シェルに接触する。こうして、シールドケース本体5を介してプラグの金属シェルの接地を得ることで、電磁シールド効果を得る。ただし、図13のレセプタクルにおけるバネ片6は機械的接続の保持を目的としたものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−323233号公報
【特許文献2】特開2012−59463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図12では、シールド1の一部を切り欠いてばね片2を形成している上に、ばね片2の自由端部3が相手コネクタに面で接触する構造なので、シールド1に大きな開口部が形成されることは避け得ない。また図13では、バネ片6の自由端部6Aがプラグの金属シェルに面で接触する構造なので、シールドケース本体5の透孔7を小さくすることはできない。したがって、シールド1又はシールドケース本体5に大きな開口部が形成されることになり、シールド1又はシールドケース本体5の強度の低下やシールド機能の低下をもたらすことになる。
【0008】
また、ばね片2又はバネ片6のバネ力を大きくすることも困難である。即ち、ばね片2又はバネ片6の幅寸法を大きく設計すると、上述した開口部がさらに大きくならざるを得ないため、シールド1又はシールドケース本体5の強度の低下やシールド機能の低下をもたらす。
【0009】
特に、板厚が薄い材料を用いた場合には、シールド1又はシールドケース本体5の強度がさらに低下するし、その上、ばね片2又はバネ片6のバネ力も低下する。かといって、シールド1又はシールドケース本体5の板厚を厚く設計すると、小型化が困難である。
【0010】
それ故に、本発明の目的は、上述した課題を解決することが可能なレセプタクルコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一態様によれば、外側に金属シェルを備えたレセプタクルコネクタにおいて、前記金属シェルは、シェル本体と、前記シェル本体の特定端部からのびて外側に折り返えされた片持ち梁状のバネ片と、前記バネ片の自由端部に折り曲げにより形成されたロック部と、前記シェル本体に設けた、前記ロック部の挿通を許す穴とを有し、前記ロック部は、プレス加工により形成されたせん断加工の切り口面を有し、前記切り口面は、せん断加工による微小な突起を有する保持面を形成し、前記穴を通って前記金属シェルの内側に突出しており、前記シェル本体の内側に嵌合したプラグコネクタに前記保持面が引っ掛かることでフリクションロックを得るように構成した、ことを特徴とするレセプタクルコネクタが得られる。
【0013】
前記切り口面は、前記プラグコネクタの嵌合をガイドするように傾斜したガイド部を有してもよい。
【0014】
前記シェル本体は、前記プラグコネクタが嵌合する嵌合間口を有し、前記特定端部は、前記シェル本体の前記嵌合間口とは反対側の端部であってもよい。
【0015】
前記バネ片の前記特定端部に近い部分に、基板と接続するための固定部を一体に設けてもよい。
【0016】
前記バネ片は板状のものであり、前記特定端部に近い根元部が前記自由端部に比べて板幅を広く形成されていてもよい。
【0017】
前記バネ片は板状のものであり、前記ロック部は、前記自由端部において前記バネ片の板幅方向の一端から直角に折り曲げられていてもよい。
【0018】
前記シェル本体は角筒状のものであり、前記バネ片は、前記シェル本体の対向側壁の各々に備えられていてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明の一態様によるレセプタクルコネクタは、電磁シールド効果や強度を低下させることなくフリクションロック機能を高めることが容易に可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態に係るレセプタクルコネクタの外観斜視図。
図2図1のレセプタクルコネクタを異なる方向から見た外観斜視図。
図3図1のレセプタクルコネクタの右側面図。
図4図1のレセプタクルコネクタをさらに異なる方向から見た要部のみの斜視図。
図5図1のレセプタクルコネクタに備えた金属シェルの正面図。
図6図5のVI−VI線に沿って得られた断面図。
図7図6の要部のみの斜視図。
図8図5の金属シェルを形成するための打ち抜き材の平面図。
図9図1のレセプタクルコネクタを基板に実装した状態を示す斜視図。
図10図1のレセプタクルコネクタにプラグコネクタを接続する前の状態を示す外観斜視図。
図11図1のレセプタクルコネクタにプラグコネクタとの接続した後の状態を示す外観斜視図。
図12】特許文献1(特開2000−323233号公報)に従来例として開示されたコネクタ装置の斜視図。
図13】特許文献2(特開2012−59463号公報)に開示されたレセプタクルの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図面を参照して、本発明の一実施形態に係るレセプタクルコネクタについて説明する。
【0022】
図1から図4は、小型の電気コネクタであるレセプタクルコネクタ10を示す。図示のレセプタクルコネクタ10は、金属シェル11と、金属シェル11の内側に収められたインシュレータ12と、インシュレータ12に保持された複数本の導電性のコンタクト13とを備えている。
【0023】
金属シェル11は、金属板にプレス加工を施して作られたもので、左右方向A1で互いに間隔をおいて対向した側壁11A、11B、上壁11C、及び下壁11Dを有する断面4角形の角筒状をなしたシェル本体11−1を有している。下壁11Dは金属板の端部を突き合わせた継ぎ目14を有している。
【0024】
シェル本体11−1は、接続相手の電気コネクタであるプラグコネクタ(図10参照)が嵌合される嵌合間口15を規定している。シェル本体11−1の側壁11A及び11Bの各々には、嵌合間口15に比較的近い部分に、実質的に四角形の小さい角穴16が形成されている。角穴16の寸法は、後で明らかになる。
【0025】
またシェル本体11−1の側壁11A及び11Bの各々には板状のバネ片17が備えられている。各バネ片17は、シェル本体11−1の特定端部、例えば、嵌合間口15とは反対側の後端部11Eから延長形成されている。さらに、各バネ片17は外側に滑らかに湾曲しつつ折り返されて、前方に向けてのびている。こうして、各バネ片17は特定端部に近い根元部17Aをシェル本体11−1に支持された片持ち梁状を呈している。各バネ片17は、シェル本体11−1の後端部11Eから外側に折り返えされたものなので、シェル本体11−1の内側スペースの制約を受けることなく形成できる。
【0026】
各バネ片17は、根元部17Aが自由端部17Bに比べて板幅を広く形成されている。シェル本体11−1の後端部11Eに近い根元部17Aの板幅が広く作られているので、シェル本体11−1の後端部11Eがバネ片17で補強されることになる。したがって、プラグコネクタが嵌合してシェル本体11−1を外側に向けて押圧したときにも、シェル本体11−1の後端部11Eの変形はバネ片17の根元部17Aにより抑制される。
【0027】
また、各バネ片17の根元部17A若しくはその近傍部分に、下方にのびた延長片よりなる固定部18を一体に設けている。
【0028】
さらに、シェル本体11−1の嵌合間口15側の端部即ち前端部11Fには、側壁11A及び11Bの各々から延長された補強片21が備えられている。補強片21は側壁11A及び11Bの各々の外側に折り返されて、後方に向けてのびている。シェル本体11−1の前端部11Fが補強片21で補強されることになる。したがって、プラグコネクタが嵌合してシェル本体11−1を外側に向けて押圧したときにも、シェル本体11−1の前端部11Eの変形は補強片21により抑制される。即ち、嵌合間口15が補強され、シェル本体11−1の剛性が高まる。
【0029】
各補強片21にも、下方にのびた延長片よりなる固定部22を一体に設けている。後述するように、固定部18、22はレセプタクルコネクタ10を基板に取り付けるのに役立つものである。
【0030】
図5から図7は、金属シェル11を示す。バネ片17の自由端部17Bには、折り曲げによりロック部23が形成されている。例えば、バネ片17の自由端部17Bの高さ方向(板幅方向)A2における一端側即ち下端側に一体形成した突起を内側に直角に折り曲げることで、ロック部23を容易に形成できる。形成されたロック部23は、プラグコネクタの嵌合離脱方向即ち前後方向A3と左右方向A1とに広がった平面と平行な板状の部分よりなる。
【0031】
バネ片17及びロック部23は、シェル本体11−1と一緒に、金属板にプレス加工を施して作られる。したがって、製造性及び寸法精度に優れる。
【0032】
加工に際し、ロック部23には、プレス加工により形成されたせん断加工の切り口面24を残す。そして、ロック部23を、側壁11A及び11Bの角穴16を通してシェル本体11−1の内側に突出させる。こうして、せん断加工の切り口面24をシェル本体11−1の内側に位置させる。なお、せん断加工の切り口面24は、そのままの状態では微小な突起を有したものとなる。
【0033】
ここで、シェル本体11−1の角穴16の寸法は、ロック部23の挿通を許すが、電磁シールド機能の低下及び強度の低下を抑制するためにはなるべく小さいほうが好ましい。ロック部23の上述した形状及び姿勢により、角穴16の寸法を小さく設計することは容易である。したがって、電磁シールド機能及び強度を各穴16が低下させる虞は少ない。
【0034】
特に図6及び図7に示すように、ロック部23のせん断加工の切り口面24は、前後方向A3に対し互いに反対向きに傾斜したガイド面24A及び保持面24Bを有している。ガイド面24A及び保持面24Bの傾斜角度は、ロック部23をプレス加工により形成することで、自由に設定できる。なお、少なくとも保持面24Bには、プレス加工後にもせん断加工による微小な突起を残す。
【0035】
次に図8を参照して、金属シェル11の製造に言及する。なお、図8においては、金属シェル11の対応部分と同じ参照符号を付している。
【0036】
まず、金属板にプレス加工を施すことにより、図8の形状の打ち抜き材25を得る。この打ち抜き材25に適宜折り曲げ加工を施して図5図7に示す金属シェル11を製造する。
【0037】
ここで特に、ロック部23の形成について詳述する。各ロック部23は、プレス加工によりせん断されたままの切り口面24を有したものとする。このロック部23を、折曲部L1に沿って紙面に対し表面側に直角に折り曲げる。さらに、バネ片17を、折曲部L2に沿って紙面に対し表面側に湾曲させつつ曲げて折り返す。この結果、ロック部23は角穴16を通って、紙面の裏面側にのびた状態となる。
【0038】
さらに他の部分についても所定の折り曲げ加工を施した上で、折曲部L3、L4に沿って側壁11A、11B及び下壁11Dを折り曲げることで、図5図7に示す金属シェル11を得ることができる。
【0039】
図9は、上述したレセプタクルコネクタ10を基板26に所謂オンボード実装した状態を示している。この場合、シェル本体11−1を基板26の上面に載置する。そして、基板26に形成した4つのスルーホールに固定部18、22をそれぞれ挿通させて半田付け部27などにより、ガタを生じることのないようにしっかりと接続する。この結果、バネ片17の根元部17A若しくはその近傍部分が固定部18を介して基板26に固定されるので、バネ片17の実質的な長さが定まることになる。したがって、バネ片17のバネ力の設計が容易である。即ち、バネ計算どおりのバネ力を簡単に得ることができる。
【0040】
図10はレセプタクルコネクタ10にプラグコネクタ30を嵌合接続する前の状態を示す。図11はレセプタクルコネクタ10にプラグコネクタ30を嵌合接続した後の状態を示す。
【0041】
図10及び図11図6及び図7と共に参照して説明を続ける。レセプタクルコネクタ10のシェル本体11−1の内側にプラグコネクタ30が挿入されると、まず、プラグコネクタ30の金属シェル31がロック部23のガイド面24Aを押してバネ片17を外側に撓ませる。プラグコネクタ30が所定位置まで挿入されると、プラグコネクタ30の金属シェル31に設けた開口部又はへこみ32にロック部23が落ち込む。この状態では、プラグコネクタ30に小さな引き抜き力が加わったとしても、保持面24Bが開口部又はへこみ32の縁部に引っ掛かることで所謂フリクションロックが得られ、プラグコネクタ30がレセプタクルコネクタ10から簡単に離脱することはない。しかも、保持面24Bはせん断加工による微小な突起を有しているので、開口部又はへこみ32の縁部に対する引っ掛かりが効果的に得られ、したがってレセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ30との間のフリクションロックの力を十分に大きく得ることができる。
【0042】
プラグコネクタ30に所定以上の大きな引き抜き力を加えれば、保持面24Bが開口部又はへこみ32の縁部にスライドし、バネ片17を外側に撓ませつつロック部23は開口部又はへこみ32から脱出する。したがって、その後は、プラグコネクタ30をレセプタクルコネクタ10から簡単に離脱させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、ノートパソコンなどのモバイル機器に使用される小型の電気コネクタに利用可能である。
【符号の説明】
【0044】
1 シールド
2 ばね片
3 自由端部
5 シールドケース本体
6 バネ片
6A 自由端部
7 透孔
10 レセプタクルコネクタ
11 金属シェル
11−1シェル本体
11A 側壁
11B 側壁
11C 上壁
11D 下壁
11E 後端部
11F 前端部
12 インシュレータ
13 コンタクト
14 継ぎ目
15 嵌合間口
16 角穴
17 バネ片
17A 根元部
17B 自由端部
18 固定部
21 補強片
22 固定部
23 ロック部
24 切り口面
24A ガイド面
24B 保持面
25 打ち抜き材
26 基板
27 半田付け部
30 プラグコネクタ
31 金属シェル
32 開口部又はへこみ
A1 左右方向
A2 高さ方向(板幅方向)
A3 前後方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13