(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項2に記載の表示装置において、前記複数の表示部は、前記透明な紫外線遮光層の上方から外部光が照射された際に、前記複数の表示部のすべてが前記透明な紫外線遮光層および前記選択領域を通して見えると共に、前記選択領域に対応する表示部が前記指示マークによって指示され、また前記透明な紫外線遮光層の上方から紫外線が照射された際に、前記複数の表示部のうち、前記選択領域に対応する表示部のみが有色発光して見えることを特徴とする表示装置。
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の表示装置において、前記複数の表示部は、前記表示部材の周縁部に沿って設けられた第1表示部と、この第1表示部の領域内における予め定められた領域に設けられた第2表示部とを有し、前記回転部材は前記第2表示部の上方に対応して配置されていることを特徴とする表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、
図1〜
図5を参照して、この発明を指針式の腕時計に適用した一実施形態について説明する。
この腕時計は、
図1に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の上部開口部には、時計ガラス2が設けられており、この腕時計ケース1の下部には、裏蓋3が取り付けられている。
【0010】
また、この腕時計ケース1の内部には、
図1に示すように、時計モジュール4が設けられている。この時計モジュール4は、
図1および
図2に示すように、時刻を指示表示する第1表示装置である時刻表示部5と、複数の機能を表示する第2表示装置である機能表示部6とを備えている。この場合、時計モジュール4は、
図1に示すように、腕時計ケース1内に配置されるハウジング7と、このハウジング7内に組み込まれた時計ムーブメント8とを備えている。
【0011】
時計ムーブメント8は、
図1および
図2に示すように、時刻表示部5の後述する指針10を運針させると共に、機能表示部6の後述する透明な回転板11を回転させるように構成されている。第1表示装置である時刻表示部5は、ハウジング7上に配置された文字板12と、時計ムーブメント8によって回転する指針軸13と、この指針軸13によって文字板12の上方を運針する指針10とを備えている。
【0012】
この場合、文字板12の上面には、
図2に示すように、第1表示部である複数の時字14が周縁部に沿って設けられている。また、この文字板12のほぼ中心部には、指針軸13が挿入する貫通孔12aが設けられている。指針軸13は、時針車(筒車)の時針軸13a、分針車(2番車)の分針軸13b、秒針車(4番車)の秒針軸13cを有し、これらが同一軸上に配置された状態で、時計ムーブメント8に組み付けられている。
【0013】
また、この指針軸13は、
図1および
図2に示すように、文字板12の貫通孔12aを通して文字板12の上方に突出し、この状態で時計ムーブメント8によって回転するように構成されている。指針10は、時針10a、分針10b、秒針10cを有し、それぞれ文字板12の上方に突出した指針軸13の上部にそれぞれ取り付けられている。すなわち、時針10aは時針軸13aの上端部に取り付けられ、分針10bは分針軸13bの上端部に取り付けられ、秒針10cは秒針軸13cの上端部に取り付けられている。
【0014】
一方、第2表示装置である機能表示部6は、
図1〜
図4に示すように、ハウジング7上に配置された文字板12の上面に設けられた機能表示領域15と、時計ムーブメント8によって回転する回転支持軸16と、この回転支持軸16によって文字板12の機能表示領域15の上方に位置して回転する透明な回転板11とを備えている。機能表示領域15は、
図3(a)に示すように、文字板12の6時側に位置する個所に円形状に設けられている。
【0015】
この機能表示領域15には、
図3(a)に示すように、サマータイム(DST)、アラーム(ALM)、電波受信不能マーク、時報(SIG)などの第2表示部である複数の機能表示15aが環状に沿って配列された状態で設けられている。回転支持軸16は、
図1〜
図3に示すように、機能表示領域15の中心部に位置する個所の文字板12に設けられた貫通孔12bを通して文字板12の上方に突出し、この状態で時計ムーブメント8によって回転するように構成されている。
【0016】
また、透明な回転板11は、
図1〜
図4に示すように、透明な合成樹脂からなる円板であり、その大きさが機能表示領域15とほぼ同じ大きさに形成されている。この透明な回転板11は、その回転中心が文字板12の上方に突出した回転支持軸16の上端部に取り付けられ、この回転支持軸16の回転に伴って機能表示領域15の上方で回転するように構成されている。
【0017】
ところで、時刻表示部5の第1表示部である複数の時字14と、機能表示部6の機能表示領域15に設けられた第2表示部である複数の機能表示15aとは、
図2および
図3に示すように、紫外線に反応して有色発光するように構成されている。すなわち、複数の時字14と複数の機能表示15aとは、紫外線に反応する蛍光体を含有したインクを文字板12の上面に印刷することによって設けられている。
【0018】
これにより、複数の時字14と複数の機能表示15aとは、
図2および
図3(a)に示すように、外部光が照射されると、その照射された外部光によって見えると共に、紫外線が照射されても、
図2および
図3(a)に示すように、その照射された紫外線に蛍光体が反応して有色発光するように構成されている。
【0019】
この場合、機能表示部6の透明な回転板11は、
図2〜
図5に示すように、その表面に紫外線を遮断する透明な紫外線遮光層17が、複数の機能表示15aのいずれかの機能表示15aに選択的に対応する選択領域18を除いて、設けられた構成になっている。すなわち、透明な紫外線遮光層17は、紫外線を遮断し、かつ紫外線を除く他の波長の光を透過する膜であり、
図4に示すように、回転板11の上面に蒸着または印刷によって形成されている。
【0020】
これにより、透明な紫外線遮光層17は、
図2に示すように、その上方から紫外線が照射されると、
図5(b)に示すように、その紫外線を遮断することにより、透明な回転板11の下側に位置する複数の機能表示15aに対して紫外線を照射させず、複数の機能表示15aを発光させないように構成されている。
【0021】
また、この透明な紫外線遮光層17は、
図2および
図5(a)に示すように、その上方から外部光が照射されると、その外部光における紫外線を除く他の波長の光を透過することにより、透明な回転板11の下側に位置する複数の機能表示15aに対して紫外線を除く他の波長の光を照射させ、この照射された光によって複数の機能表示15aが透明な回転板11および透明な紫外線遮光層17を通して、その上方から見えるように構成されている。
【0022】
この場合、透明な回転板11の表面には、
図3〜
図5に示すように、透明な紫外線遮光層17が形成されていない個所が、複数の機能表示15aのいずれかに選択的に対応する選択領域18として形成されている。この選択領域18は、紫外線を含むすべての光を透過する光透過領域に形成されている。また、この選択領域18は、複数の機能表示15aのいずれかに選択的に対応する大きさに形成されている。
【0023】
これにより、選択領域18は、
図3〜
図5に示すように、その上方から紫外線が照射されると、その紫外線を透過することにより、透明な回転板11の下側に位置する複数の機能表示15aのうち、選択領域18に対応する機能表示15aのみに紫外線を照射させて、選択領域18に対応する機能表示15aのみを有色発光させるように構成されている。
【0024】
また、この選択領域18は、
図3〜
図5に示すように、その上方から紫外線を除く他の波長の光が照射されると、その光を透過することにより、透明な回転板11の下側に位置する複数の機能表示15aのうち、選択領域18に対応する機能表示15aに紫外線を除く他の波長の光を照射させ、この照射された光によって選択領域18に対応する機能表示15aが透明な回転板11を通して、その上方から見えるように構成されている。
【0025】
この場合、透明な紫外線遮光層17の上面には、
図2〜
図5に示すように、選択領域18を指示するための指示マーク19が設けられている。この指示マーク19は、複数の時字14および複数の機能表示15aと同様、紫外線に反応する蛍光体を含有したインクによって透明な紫外線遮光層17上に印刷されている。
【0026】
これにより、指示マーク19は、紫外線が照射された際に有色発光して見えると共に、紫外線以外の波長の光が照射された際にも見るように構成されている。このため、この指示マーク19は、
図2〜
図5に示すように、紫外線遮光層17および選択領域18が透明であっても、また透明な回転板11が回転しても、選択領域18が何処にあるかを指示するように構成されている。
【0027】
ところで、腕時計ケース1の内周部には、
図1に示すように、文字板12および回転板11に紫外線を照射するための発光素子20が設けられている。この場合、ハウジング7上に配置された文字板12の上面には、見切り部材21が腕時計ケース1の内周面に沿って設けられている。この見切り部材21には、発光素子20が配置される素子収納部22が、腕時計ケース1内に向けて開放された状態で設けられている。
【0028】
この場合、素子収納部22は、見切り部材21の複数個所、例えば文字板12における2時側、6時側、9時側の複数個所に設けられていることが好ましい。これにより、発光素子20は、
図1に示すように、見切り部材21の複数の素子収納部22内にそれぞれ配置され、この状態で紫外線を発光し、この発光した紫外線を回転板11の上面および文字板12の上面に向けて3方向から照射させるように構成されている。
【0029】
次に、このような腕時計の作用について説明する。
通常は、腕時計ケース1の時計ガラス2を通して外部光が腕時計ケース1内に入射し、この入射した外部光が文字板12の上面および透明な回転板11の上面に照射される。このときには、文字板12の上面に設けられた第1表示部である複数の時字14が、照射された外部光によって時計ガラス2を通して腕時計ケース1の外部から見える。
【0030】
また、透明な回転板11の上面に照射された外部光は、回転板11の上面に設けられた透明な紫外線遮光層17および透明な選択領域18を通して、透明な回転板11の下側に位置する機能表示領域15の第2表示部である複数の機能表示15aのすべてに照射される。このため、
図2および
図5(a)に示すように、複数の機能表示15aのすべてが、照射された外部光によって透明な回転板11、透明な紫外線遮光層17、透明な選択領域18、および時計ガラス2を通して、腕時計ケース1の外部から見える。
【0031】
このときには、透明な回転板11の紫外線遮光層17上に指示マーク19が設けられていることにより、この指示マーク19にも外部光が照射されるので、この指示マーク19が時計ガラス2を通して腕時計ケース1の外部から見える。このため、この指示マーク19によって複数の機能表示15aのいずれかの機能表示15a、例えばサマータイム(DST)が指示される。
【0032】
すなわち、この指示マーク19は、透明な回転板11上に設けられた透明な選択領域18を指示していることにより、この透明な選択領域18に対応している機能表示15a、例えばサマータイム(DST)が指示される。これにより、腕時計の現在のモードがサマータイムモードであることを判断することができ、通常の腕時計と同様に使用することができる。この場合、透明な回転板11が回転して、指示マーク19が複数の機能表示15aのうち、例えば、アラーム(ALM)の機能表示15aを指示しているときには、腕時計のモードがアラーム(ALM)モードであることが分かる。
【0033】
一方、暗い所などで発光素子20を発光させると、発光素子20で発光した紫外線が文字板12および透明な回転板11の各上面に照射される。このときには、文字板12の上面に設けられた第1表示部である複数の時字14のすべてが紫外線に反応して有色発光するので、この有色発光した複数の時字14のすべてが時計ガラス2を通して腕時計ケース1の外部から見える。
【0034】
また、透明な回転板11の上面に照射された紫外線は、回転板11上の透明な紫外線遮光層17によって遮断されるが、透明な回転板11上の選択領域18に照射された紫外線は、この選択領域18を透過して、その下側に位置して対応する機能表示15aのみに照射される。すなわち、透明な紫外線遮光層17に照射された紫外線は、透明な紫外線遮光層17によって遮断されるので、透明な回転板11の下側に位置して紫外線遮光層17に対応する複数の機能表示15aに紫外線が照射されず、この複数の機能表示15aが有色発光することはない。
【0035】
しかし、透明な選択領域18に照射された紫外線は、この透明な選択領域18および透明な回転板11を透過して、その下側に位置して選択領域18に対応する機能表示15a、例えば
図5(b)に示すサマータイム(DST)に照射されるので、このサマータイム(DST)の機能表示15aが有色発光する。この有色発光したサマータイム(DST)の機能表示15aは、透明な回転板11、透明な選択領域18、および時計ガラス2を通して腕時計ケース1の外部から見える。
【0036】
このときには、透明な回転板11の紫外線遮光層17上に設けられた指示マーク19にも、紫外線が照射されるので、この指示マーク19も有色発光し、この有色発光した指示マーク19が時計ガラス2を通して腕時計ケース1の外部から見える。これにより、複数の機能表示15aのうち、紫外線が照射されて有色発光した機能表示15aが指示マーク19によって指示されることにより、腕時計が有色発光した機能表示15aの機能、例えばサマータイム(DST)機能であることが分かる。
【0037】
この場合、透明な回転板11が回転して、指示マーク19が複数の機能表示15aのうち、例えば、アラーム(ALM)の機能表示15aを指示している状態のときには、発光素子20で発光した紫外線が選択領域18および透明な回転板11を透過して、その下側に位置して選択領域18に対応する機能表示15aのアラーム(ALM)に照射される。
【0038】
すると、アラーム(ALM)の機能表示15aが紫外線に反応して有色発光し、この有色発光したアラーム(ALM)の機能表示15aが、透明な回転板11、透明な選択領域18、および時計ガラス2を通して、腕時計ケース1の外部から見える。これにより、腕時計が有色発光した機能表示15aの機能、例えばアラーム(ALM)機能であることが分かる。
【0039】
このように、この腕時計によれば、紫外線に反応して有色発光する複数の機能表示15aが設けられた文字板12と、この文字板12の上方に回転可能に配置され、表面に紫外線を遮断する透明な紫外線遮光層17が、複数の機能表示15aの一部に選択的に対応する選択領域18を除いて、設けられた透明な回転板11と、この透明な回転板11の上方から文字板12に向けて紫外線を照射する発光素子20とを備えていることにより、複数の機能表示15aのうちの一部を選択して有色発光させることができる。
【0040】
すなわち、この腕時計では、発光素子20で紫外線を発光させると、この紫外線が透明な回転板11の選択領域18のみを透過して、複数の機能表示15aのうち、選択領域18に対応する一部の機能表示15aのみに紫外線を照射させることができるので、複数の機能表示15aのうち、一部の機能表示15aのみを選択して有色発光させることができる。これにより、暗い所などで選択されている機能を速やかに知ることができるので、使い勝手が良い。
【0041】
この場合、外部光が透明な回転板11の上方から照射された際には、その外部光が透明な紫外線遮光層17および選択領域18を透過して透明な回転板11の下側に位置する複数の機能表示15aのすべてに照射されるので、この照射された外部光によって複数の機能表示15aのすべてを透明な回転板11の上方から見ることができ、これにより通常の腕時計として良好に使用することができる。
【0042】
また、この腕時計では、透明な回転板11上に設けられた透明な紫外線遮光層17の上面に、選択領域18を指示するための指示マーク19が設けられていることにより、この指示マーク19によって複数の機能表示15aのうちのいずれかを指示することができ、これにより現在使用している機能を知ることができる。
【0043】
すなわち、外部光が透明な回転板11の上方から照射された際には、その外部光によって透明な回転板11の下側に位置する複数の機能表示15aのすべてが透明な回転板11の上方から見えても、現在使用している機能が複数の機能表示15aのいずれであるかを指示マーク19によって指示することができ、これにより現在使用している機能が複数の機能表示15aのいずれであるかを容易に知ることができる。
【0044】
この場合、指示マーク19は、複数の機能表示15aと同様、紫外線に反応して有色発光する構成であることにより、発光素子20で発光した紫外線が照射されると、有色発光して選択領域18を指示することができ、この指示マーク19の有色発光と、複数の機能表示15aのうち、選択領域18に対応する一部の機能表示15aの有色発光とにより、現在使用している機能を、より一層、容易にかつ正確に知ることができる。
【0045】
また、この腕時計では、文字板12の上面に、その周縁部に沿って設けた第1表示部である複数の時字14と、この複数の時字14の領域内における6時側に位置する個所の機能表示領域15に設けられた第2表示部である複数の機能表示15aとを有し、透明な回転板11が第2表示部である複数の機能表示15aの上方に対応して配置されていることにより、第1表示部である複数の時字14によって時刻を知ることができると共に、第2表示部である複数の機能表示15aによって、いずれの機能が選択されているかを知ることができる。
【0046】
なお、上述した実施形態では、指示マーク19を紫外線に反応して有色発光するように形成した場合について述べたが、これに限らず、例えば普通のインク、つまり紫外線に反応して発光する蛍光体を含有しないインクによって形成しても良い。
【0047】
このように構成すれば、外部光が照射された際に、複数の機能表示15aのすべてが透明な紫外線遮光層17および選択領域18を通して上方から見えると共に、選択領域18に対応する機能表示部15aが指示マーク19によって指示され、また紫外線が照射された際に、指示マーク19は有色発光しないため見えないが、複数の機能表示部15aのうち、選択領域18に対応する機能表示部15aのみが有色発光するので、この有色発光した機能表示15aのみを見えることができる。
【0048】
また、上述した実施形態では、第2表示装置として複数の機能表示15aを有する機能表示部6に適用した場合について述べたが、必ずしも機能表示部6である必要はなく、図形や模様、あるいは絵などのグラフィック表示を選択して表示するものにも適用することができる。
【0049】
さらに、上述した実施形態では、腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の指針式の時計に適用することができるほか、必ずしも時計である必要はなく、携帯電話機、自動車の計器類などの電子機器にも広く適用することができる。
【0050】
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0051】
(付記)
請求項1に記載の発明は、紫外線に反応して有色発光する複数の表示部が設けられた表示部材と、この表示部材の上方に回転可能に配置され、表面に紫外線を遮断する透明な紫外線遮光層が、前記複数の表示部の一部に選択的に対応する選択領域を除いて、設けられた透明な回転部材と、この透明な回転部材の上方から前記表示部材に向けて紫外線を照射する発光素子と、を備えていることを特徴とする表示装置である。
【0052】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の表示装置において、前記透明な紫外線遮光層の上面には、前記選択領域を指示するための指示マークが設けられていることを特徴とする表示装置である。
【0053】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の表示装置において、前記複数の表示部は、前記透明な紫外線遮光層の上方から外部光が照射された際に、前記複数の表示部のすべてが前記透明な紫外線遮光層および前記選択領域を通して見えると共に、前記選択領域に対応する表示部が前記指示マークによって指示され、また前記透明な紫外線遮光層の上方から紫外線が照射された際に、前記複数の表示部のうち、前記選択領域に対応する表示部のみが有色発光して見えることを特徴とする表示装置である。
【0054】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の表示装置において、前記複数の表示部は、前記表示部材の周縁部に沿って設けられた第1表示部と、この第1表示部の領域内における予め定められた領域に設けられた第2表示部とを有し、前記回転部材は前記第2表示部の上方に対応して配置されていることを特徴とする表示装置である。
【0055】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4に記載の表示装置を備えていることを特徴とする時計である。
【0056】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の時計において、前記表示装置の前記表示部材は文字板であり、前記第1表示部は前記文字板の周縁部に沿って設けられた複数の時字であり、前記第2表示部は前記第1表示部の領域内における予め定められた領域に設けられた複数の機能表示であることを特徴とする時計である。