特許第6115382号(P6115382)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6115382
(24)【登録日】2017年3月31日
(45)【発行日】2017年4月19日
(54)【発明の名称】照明装置、及び、落下防止ワイヤ
(51)【国際特許分類】
   F21V 19/00 20060101AFI20170410BHJP
   F21V 17/10 20060101ALI20170410BHJP
   F21K 9/237 20160101ALI20170410BHJP
   F21V 17/00 20060101ALI20170410BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20170410BHJP
【FI】
   F21V19/00 110
   F21V19/00 170
   F21V17/10 550
   F21K9/237
   F21V17/00 100
   F21Y115:10
【請求項の数】8
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2013-157792(P2013-157792)
(22)【出願日】2013年7月30日
(65)【公開番号】特開2015-28862(P2015-28862A)
(43)【公開日】2015年2月12日
【審査請求日】2016年5月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000192
【氏名又は名称】岩崎電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】特許業務法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今成 孝佳
(72)【発明者】
【氏名】関根 守幸
【審査官】 田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−84439(JP,A)
【文献】 特開2010−9984(JP,A)
【文献】 特開2010−218835(JP,A)
【文献】 特開2013−206756(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 19/00
F21K 9/237
F21V 17/00
F21V 17/10
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
口金付きランプと、当該口金付きランプを装着可能な照明器具本体と、一端が前記口金付きランプに接続され他端が前記照明器具本体に接続されるワイヤとを有し、
前記一端と前記他端との間の前記ワイヤの中間部は前記照明器具本体に接続され、前記ワイヤは、前記口金付きランプの口金の回転を規制するように前記一端と前記中間部との間で張られた状態で設けられることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記照明器具本体は、セードを有し、前記中間部は前記セードの縁に接続されることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項3】
前記口金付きランプは、LED光源と、当該LED光源を支持する筐体とを有し、当該筐体には孔が設けられ、当該孔に前記一端が接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記中間部は、固定具を介して前記照明器具本体に接続され、当該固定具は取付自在であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の照明装置。
【請求項5】
前記一端は前記口金付きランプの回転軸から離れた場所に接続され、
前記中間部は、平面視において、前記一端から略最短距離で前記照明器具本体に接続されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の照明装置。
【請求項6】
前記一端は前記口金付きランプの回転軸から離れた場所に接続され、
前記中間部は、前記口金付きランプを前記口金の締め付け方向に引っ張る位置に接続されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の照明装置。
【請求項7】
ランプソケットを有する照明器具本体に設置される口金付きランプの落下を防止するための落下防止ワイヤであって、
一端に前記口金付きランプが接続されるランプ接続部を有し、他端に前記照明器具本体が接続される器具接続部を有し、
前記ランプ接続部と前記器具接続部との間の中間部に、当該中間部を前記照明器具本体に接続する固定具を有することを特徴とする落下防止ワイヤ。
【請求項8】
前記一端に第1のループ部を有し、前記他端に第2のループ部を有し、第1のループ部は前記他端が通ることが可能な大きさを有し、前記第2のループ部には係止具が設けられることを特徴とする請求項7記載の落下防止ワイヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置、及び、口金付きランプの落下を防止する落下防止ワイヤに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、口金付きランプと、口金付きランプが口金を介して締め込まれて装着される照明器具本体とを備えた照明装置において、口金付きランプと照明器具本体とをワイヤで接続し、口金付きランプの落下を防止するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−84439号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来の照明装置では、上記ワイヤによって、照明器具本体からの口金付きランプの落下を防止できるが、落下の前段階で生じる口金と照明器具本体との結合の緩みは防止できなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、口金付きランプの落下を防止でき、且つ、口金付きランプの結合の緩みを防止できる照明装置、及び、落下防止ワイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、口金付きランプと、当該口金付きランプを装着可能な照明器具本体と、一端が前記口金付きランプに接続され他端が前記照明器具本体に接続されるワイヤとを有し、前記一端と前記他端との間の前記ワイヤの中間部は前記照明器具本体に接続され、前記ワイヤは、前記口金付きランプの口金の回転を規制するように前記一端と前記中間部との間で張られた状態で設けられることを特徴とする。
上述の構成において、前記照明器具本体は、セードを有し、前記中間部は前記セードの縁に接続される構成としてもよい。
上述の構成において、前記口金付きランプは、LED光源と、当該LED光源を支持する筐体とを有し、当該筐体には孔が設けられ、当該孔に前記一端が接続される構成としてもよい。
【0006】
上述の構成において、前記中間部は、固定具を介して前記照明器具本体に接続され、当該固定具は取付自在である構成としてもよい。
上述の構成において、前記一端は前記口金付きランプの回転軸から離れた場所に接続され、前記中間部は、平面視において、前記一端から略最短距離で前記照明器具本体に接続される構成としてもよい。
上述の構成において、前記一端は前記口金付きランプの回転軸から離れた場所に接続され、前記中間部は、前記口金付きランプを前記口金の締め付け方向に引っ張る位置に接続される構成としても良い。
【0007】
また、本発明は、ランプソケットを有する照明器具本体に設置される口金付きランプの落下を防止するための落下防止ワイヤであって、一端に前記口金付きランプが接続されるランプ接続部を有し、他端に前記照明器具本体が接続される器具接続部を有し、前記ランプ接続部と前記器具接続部との間の中間部に、当該中間部を前記照明器具本体に接続する固定具を有することを特徴とする落下防止ワイヤを提供する。
上述の構成において、前記一端に第1のループ部を有し、前記他端に第2のループ部を有し、第1のループ部は前記他端が通ることが可能な大きさを有し、前記第2のループ部には係止具が設けられる構成としてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、口金付きランプの結合の緩みを防止できる照明装置、及び、落下防止ワイヤを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る照明装置の一態様たる高天井用の照明装置の構成を示す斜視図である。
図2】照明装置を示す図であり、図2(a)は側面図、図2(b)は下方から見た平面図である。
図3】ランプの斜視図である。
図4】落下防止ワイヤを示す図である。
図5】落下防止ワイヤを示す図である。
図6】照明装置を下方から見た平面図である。
図7図6のVII−VII断面図である。
図8】実施の形態の変形例における照明装置の構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る照明装置の一態様たる高天井用の照明装置1の構成を示す斜視図である。図2は、照明装置1を示す図であり、図2(a)は側面図、図2(b)は下方から見た平面図である。
ここで、本発明の照明装置は、鉛直方向の下方の照射対象物を照らす、いわゆる下方点灯の状態で設置されるものであればよく、高天井用に限らず、例えば看板や壁面等の照射対象物を照らすものであってもよい。
【0011】
照明装置1は、天井に吊り下げられるようにして設置される照明器具本体2と、照明器具本体2に装着されるランプ3と、ランプ3と照明器具本体2とを接続してランプ3の落下を防止する落下防止ワイヤ4とを備える。照明器具本体2は、ランプ3が装着されるホルダ5と、ホルダ5に取り付けられ、ランプ3が放射する光を下方に反射する笠状のセード6とを備える。
【0012】
ホルダ5は、上下に長い円筒状に形成されたホルダ本体7と、ホルダ本体7の上端部に設けられ、天井に直接的に固定される天井固定部8とを有する。
ホルダ本体7の筒内には、ホルダ本体7の下端7aの開口から挿入されたランプ3が締結される不図示のソケット部(ランプソケット)が設けられている。ホルダ本体7の上部には、落下防止ワイヤ4が接続される上部接続部7bが形成されている。上部接続部7bは、ホルダ本体7の上面の周縁部から上方に突出した板部に孔部7cを設けて形成されており、落下防止ワイヤ4は孔部7cに通される。
【0013】
セード6は、下端側ほど外径が大きくなる略椀型に形成されており、その内面に、回転方物面状の反射面6aを備える。ランプ3の光は、反射面6aで反射してセード6の下端の開放部6bから下方に照射される。セード6は、その軸心がホルダ5及びランプ3の軸心と略一致するように配置され、セード6の頂上部には、ランプ3が挿通されるランプ挿入開口(不図示)が設けられている。ランプ3はセード6内に収納されており、ランプ3の下端は、セード6内の上部に位置する。
セード6の開放部6bの周縁部(縁)には、セード6の下端を径方向外側に折り曲げるようにして形成されたフランジ部6cが設けられており、フランジ部6cによってセード6の剛性が向上している。
【0014】
図3は、ランプ3の斜視図である。
ランプ3は、LEDランプであり、ホルダ本体7の筒内に挿入される筒状部9と、筒状部9の一端に設けられる口金10と、筒状部9の他端に設けられる円盤状のベース板11と、ベース板11に設けられる発光部12とを備える。
発光部12は、ベース板11に支持されるLED基板(不図示)と、このLED基板上に設けられる光源としての複数のLED素子13と、LED基板及びLED素子13を覆うカバー14とを備える。LED素子13を点灯させるための電力変換装置や駆動回路等(不図示)は、筒状部9内に収納されている。
尚、電力変換装置や駆動回路等はランプ3に内蔵せず、別の場所に設置しても良い。
【0015】
ベース板11の裏面において筒状部9の周囲には、放熱フィン15が、筒状部9を中心として放射状に複数設けられている。放熱フィン15によって、発光部12の放熱が促進されるとともに、ベース板11の剛性が向上されている。筒状部9、ベース板11及び放熱フィン15は、ランプ3の筐体3aを構成する。
各放熱フィン15は、平面視においてベース板11の周縁部よりも径方向外側に突出した突出部15aを有し、幾つかの突出部15aには、隣接する突出部15a,15aを周方向に繋ぐ板状の下部接続部16が設けられている。下部接続部16は、下部接続部16を貫通する孔部16aを有し、落下防止ワイヤ4は孔部16aに通される。下部接続部16は、ベース板11の周方向に並べて複数箇所に設けられている。
【0016】
口金10は、外周面に雄ねじ部10aを有し、雄ねじ部10aは、ホルダ5の上記ソケット部の雌ねじ部(不図示)に結合される。ランプ3を照明器具本体2に取り付ける際には、ランプ3の筒状部9をホルダ5の筒内に挿入し、ランプ3を図2(b)の時計回りの締結方向Xに回転させることで、口金10が上記ソケット部の雌ねじ部に締結され、ランプ3がホルダ5に固定される。
【0017】
図4及び図5は、落下防止ワイヤ4を示す図である。図5では、落下防止ワイヤ4の一部の部品が取り外された状態が示されている。
落下防止ワイヤ4は、金属製のワイヤ体17と、ワイヤ体17を照明器具本体2に接続する取り付けフック18と、ワイヤ体17をセード6に固定する固定具19とを備える。
ワイヤ体17は、ワイヤ体17の一端に形成されランプ3に接続される第1のループ部21と、ワイヤ体17の他端に形成され照明器具本体2に接続される器具接続部としての第2のループ部22とを備える。また、ワイヤ体17は、ワイヤ体17上において第1のループ部21と第2のループ部22との間の中間部に形成される第3のループ部23を備える。
【0018】
ワイヤ体17は、一本のワイヤから構成されており、一本のワイヤを所定の箇所で屈曲させてかしめることで、複数のループ部が形成されている。詳細には、第1のループ部21は、ワイヤ体17の一端をループ状に屈曲させてかしめ部24でかしめられ、第2のループ部22はワイヤ体17の他端をループ状に屈曲させてかしめ部25でかしめられている。第3のループ部23は、ワイヤ体17の中間部をループ状に屈曲させて2つのかしめ部26,26でかしめられている。
ループ部の径は、第2のループ部22が最も大きく、第1のループ部21が第2のループ部22よりも小さく、第3のループ部23が最も小さい。また、第1のループ部21の内径は、畳んだ状態の第3のループ部23及び第2のループ部22が、第1のループ部21内を通過可能な大きさに形成されている。
【0019】
取り付けフック18は、弾性力によって開放可能部18aが閉じられている環状フックである。開放可能部18aを外側から押圧することで開放可能部18aが開放され、開放可能部18aを介して第2のループ部22が取り付けフック18に連結される。
【0020】
図6は、照明装置1を下方から見た平面図である。図7は、図6のVII−VII断面図である。
図1図4図6及び図7に示すように、第3のループ部23には固定具19が取り付けられ、第3のループ部23は、固定具19を介し、フランジ部6cを含むセード6の下端部の縁に固定されている。
第1のループ部21から第3のループ部23までのワイヤ体17の区間は、ランプ3とセード6とを連結してランプ3の口金10の締結の緩みを防止する回転防止ワイヤ部17aを構成する。
【0021】
固定具19は、セード6を外側及び内側から挟むように設けられる一対の外側固定板27及び内側固定板28と、外側固定板27と内側固定板28とを結合するねじ29とを備える。
外側固定板27は、セード6の下端部の外側面に沿って取り付けられる板であり、フランジ部6cの形状に沿ってクランク状に屈曲する屈曲部27aを有する。外側固定板27は、屈曲部27aからフランジ部6cよりも下方に延出するワイヤ支持部27bを備え、ワイヤ支持部27bには、ねじ29が挿通される孔27cが形成されている。
【0022】
内側固定板28は、セード6の下端部の内側面に沿って取り付けられる板であり、フランジ部6cの形状に沿ってクランク状に屈曲する屈曲部28aを有する。内側固定板28は、屈曲部28aからフランジ部6cよりも下方に延出するワイヤ支持部28bを備え、ワイヤ支持部28bには、ねじ29が締結されるねじ孔部28cが形成されている。ワイヤ支持部28bの下端には、外側固定板27側に突出する突部28dが形成されており、ねじ29が締結された状態であっても、突部28dがワイヤ支持部27bに当接することで、ワイヤ支持部27b,28bの間には隙間29が形成される。
【0023】
第3のループ部23は、隙間29内でワイヤ支持部27b,28b間に渡されるねじ29に第3のループ部23が挿通されることで、固定具19に接続される。隙間29は、ワイヤ体17の直径よりもわずかに大きく形成されており、第3のループ部23は、隙間29内である程度動くことができる。このため、ねじ29を締結していく際に第3のループ部23の回転方向の位置に特別な注意を払う必要がなく、容易に取り付けを行うことができる。また、固定具19は、屈曲部27a,28aがフランジ部6cに対し上下方向に引っ掛かるようにしてセード6に固定されるため、固定具19を強固に固定できる。
固定具19は、ねじ29の締結を調整することで、セード6に対し取付自在である。
【0024】
ここで、図1図4図6を参照し、ランプ3及び落下防止ワイヤ4の取り付け手順の一例について説明する。
まず、ランプ3の筒状部9をホルダ5の筒内に挿入し、ランプ3を図6中の時計回りの締結方向Xに回転させて、口金10をホルダ本体7のソケット部の雌ねじ部(不図示)に締結する。
次いで、図5の状態のワイヤ体17の第1のループ部21を、ランプ3の下部接続部16の孔部16aに通すとともに、ワイヤ体17を大きく屈曲させ、孔部16aを通った第1のループ部21に、第3のループ部23及び第2のループ部22を順次通す。これにより、ワイヤ体17の一端には、孔部16aに連結されたランプ接続部としてのランプ連結ループ部30(図1)が形成される。この状態で、第3のループ部23を引っ張ることで、ランプ連結ループ部30は、径が小さくなって孔部16aに締め付けられ、孔部16aに強固に固定される。
【0025】
続いて、第3のループ部23に固定具19をセットし、固定具19を介して第3のループ部23をセード6の下端部の縁に固定する。第3のループ部23が固定される位置は、図6の平面視において、ランプ連結ループ部30と第3のループ部23との間の回転防止ワイヤ部17aが略最短距離となる位置である。すなわち、回転防止ワイヤ部17aは、ランプ3の中心の回転軸Cと孔部16aとを通る仮想の直線Lに略一致して直線的に延びる。さらに、回転防止ワイヤ部17aは、下部接続部16と固定具19との間がピンと張った状態で弛みが無いように張られている。回転防止ワイヤ部17aの長さは、略最短距離で第3のループ部23をセード6の下端部の縁に接続した場合に、ピンと張る長さに設定されている。
その後、第2のループ部22をセード6の外側へ上方に引き出し、第2のループ部22を照明器具本体2の上部接続部7bの孔部7cに通し、取り付けフック18によって、第2のループ部22において、孔部7cを通った部分22aと、孔部7cを通る前の部分22bとを連結することで、第2のループ部22を照明器具本体2に接続する。第2のループ部22は、照明器具本体2の外周側の孔部7cに接続されるため、第2のループ部22が照明器具本体2の外周に対して相対回転して空回りすることは無い。
【0026】
このように、回転防止ワイヤ部17aによって、ランプ3とセード6の下端部の縁とを略最短距離且つピンと張った状態で繋ぐことで、回転防止ワイヤ部17aには、ランプ3の口金10の締結を緩める方向Y(図6)に略直交する張力T1が発生する。張力T1が発生することで、ランプ3に振動等が作用したとしても、ランプ3の回転を規制できるため、ランプ3の口金10の締結の緩みを防止できる。また、固定具19が外れる等の要因によりランプ3の口金10の締結が緩んだとしても、第2のループ部22が照明器具本体2に接続されているため、ランプ3の照明器具本体2からの落下を防止できる。
また、落下防止ワイヤ4のランプ連結ループ部30は、ランプ3の回転の回転軸Cから離れたランプ3の外周部に接続されるため、張力T1によって方向Yの力に対して効果的に対抗でき、口金10の締結の緩みを防止できる。
【0027】
さらに、ランプ3の落下を防止するための落下防止ワイヤ4の一部に回転防止ワイヤ部17aを設け、回転防止ワイヤ部17aを一本のワイヤ体17の一部に一体的に設けたため、ランプ3の落下及び回転を防止できる落下防止ワイヤ4を簡単な構成で実現できる。
また、フランジ部6cによって剛性が大きく確保されたセード6の下端の開放部6bの縁に第3のループ部23を接続するため、回転防止ワイヤ部17aに効果的に張力T1を発生させることができ、口金10の締結の緩みを防止できる。
【0028】
ここで、回転防止ワイヤ部17aは、口金10の締結を緩める方向Yに対抗する方向に張力を発生するように接続されればよい。例えば、図6に2点鎖線で示すように、直線Lに略直交し且つ口金10を締め込む方向、すなわち、締結方向Xに略一致する方向に張力T2が発生する位置に第3のループ部23を接続してもよい。また、図6では、張力T2を発生させる回転防止ワイヤ部17aと直線Lとのなす角は略90°であるが、この角度は、回転防止ワイヤ部17aの張力が締結方向Xに作用する角度であればよく、90°より小さい角度或いは90°よりも大きい角度であってもよい。さらに、第3のループ部23のセード6の縁に対する固定位置を、張力を効果的に発生できるように微調整することで、回転防止ワイヤ部17aの長さを厳密に管理しなくとも、張力を発生させて口金10の緩みを防止できる。
このように、口金10の締結方向に張力T2が発生するように回転防止ワイヤ部17aを設けることで、口金10の締結の緩みを効果的に防止できる。
【0029】
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、照明装置1は、ランプ3と、ランプ3を装着可能な照明器具本体2と、一端のランプ連結ループ部30がランプ3に接続され他端の第2のループ部22が照明器具本体2に接続される落下防止ワイヤ4とを有し、一端と他端との間の落下防止ワイヤ4の中間部の第3のループ部23は照明器具本体2に接続され、落下防止ワイヤ4は、ランプ3の口金10の回転を規制するようにランプ連結ループ部30と第3のループ部23との間で張られた状態で設けられる。これにより、ランプ3と照明器具本体2とを接続する落下防止ワイヤ4の第3のループ部23とランプ3との間に生じる張力によって、ランプ3の口金10の回転を防止できるため、ランプ3の口金10の結合の緩みを防止でき、且つ、落下防止ワイヤ4の全体によってランプ3の落下を防止できる。
【0030】
また、照明器具本体2は、セード6を有し、第3のループ部23はセード6の縁に接続されるため、第3のループ部23を容易に照明器具本体2に接続できるとともに、剛性が高い縁に効果的に第3のループ部23を接続できる。
また、ランプ3は、LED素子13と、LED素子13を支持する筐体3aを有し、筐体3aには孔部7cが設けられ、孔部7cにランプ連結ループ部30が接続されるため、落下防止ワイヤ4の一端を容易にランプ3に接続できる。
また、第3のループ部23は、固定具19を介して照明器具本体2に接続され、固定具19は取付自在であるため、固定具19の位置を変更して回転防止ワイヤ部17aの張力を容易に調節でき、取り付け性が良い。
【0031】
また、一端のランプ連結ループ部30はランプ3の回転軸Cから離れた場所に接続され、第3のループ部23は、平面視において、ランプ連結ループ部30から略最短距離でセード6に接続されるため、短い回転防止ワイヤ部17aで効果的に張力を発生させてランプ3を口金10の緩みを防止できる。
また、一端のランプ連結ループ部30はランプ3の回転軸Cから離れた場所に接続され、第3のループ部23は、ランプ3を口金10の締め付け方向に引っ張る位置に接続されるため、回転防止ワイヤ部17aの張力によってランプ3を締め付け方向に締め付けておくことができ、ランプ3の口金10の緩みを効果的に防止できる。
【0032】
また、落下防止ワイヤ4は、一端にランプ3が接続されるランプ連結ループ部30を有し、他端に照明器具本体2が接続される第2のループ部22を有し、ランプ連結ループ部30と第2のループ部22との間の中間部の第3のループ部23に、第3のループ部23を照明器具本体2に接続する固定具19を有する。これにより、ランプ連結ループ部30と第2のループ部22との間の第3のループ部23を固定具19によって照明器具本体2に接続することで、第3のループ部23とランプ連結ループ部30との間に生じる張力によって、ランプ3の口金10の回転を防止できるため、ランプ3の口金10の結合の緩みを防止でき、且つ、落下防止ワイヤ4の全体によってランプ3の落下を防止できる。
【0033】
また、落下防止ワイヤ4は、一端に第1のループ部21を有し、他端に第2のループ部22を有し、第1のループ部21は他端が通ることが可能な大きさを有し、第2のループ部22には取り付けフック18が設けられる。このため、第1のループ部21に第2のループ部22を通してランプ連結ループ部30を簡単にランプ3に接続できるとともに、取り付けフック18によって第2のループ部22を照明器具本体2に簡単に接続できる。
【0034】
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、落下防止ワイヤ4は、第1のループ部21と第2のループ部22との間の中間部に第3のループ部23を備えるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。中間部は、固定具によってセード6に固定可能なものであればループ状に形成されていなくともよく、例えば、落下防止ワイヤの線状の中間部を単に外側固定板27と内側固定板28との間で狭持する構成とすることもできる。
また、上記実施の形態では、回転防止ワイヤ部17aの長さは、略最短距離で第3のループ部23をセード6の下端部の縁に接続した場合に、ピンと張る長さに設定されているものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、回転防止ワイヤ部17aを長さの調節が可能な構造とし、ランプ3やセード6の形状等に応じて回転防止ワイヤ部17aの長さを調節して張力が得られるように落下防止ワイヤを構成しても良い。
【0035】
[変形例]
図8は、実施の形態の変形例における照明装置の構成を示す斜視図である。なお、この変形例において、上記実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、照明装置100は、照明器具本体102と、ランプ3と、ランプ3と照明器具本体102とを接続してランプ3の落下を防止する落下防止ワイヤ4とを備える。照明器具本体102は、セード6を有する。
ランプ3は、照明器具本体102の円筒状に形成されたホルダ本体107に挿入され、ホルダ本体107内の不図示のソケット部に口金10が締結される。
【0036】
第2のループ部22は、ホルダ本体107の外周に巻き付けるように設けられるとともに、フック118によって第2のループ部22の末端と基端とが連結されることで、照明器具本体102に接続される。変形例の構成によれば、第3のループ部23が固定具19によってセード6に固定されるため、第2のループ部22がホルダ本体107の外周に単に巻き付けるように設けられる構成であっても、落下防止ワイヤ4を回り止めできる。
【符号の説明】
【0037】
1,100 照明装置
2,102 照明器具本体
3 ランプ(口金付きランプ)
3a 筐体
4 落下防止ワイヤ(ワイヤ)
6 セード
10 口金
13 LED素子(LED光源)
16a 孔部(孔)
18 取り付けフック(係止具)
19 固定具
21 第1のループ部
22 第2のループ部(他端、器具接続部)
23 第3のループ部(中間部)
30 ランプ連結ループ部(一端、ランプ接続部)
C 回転軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8