(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係るボールジョイントの一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係るボールジョイント100の縦断面を概略的に示す断面図である。また、
図2および
図3は、
図1に示したボールジョイント100の製造過程のうちの2つの工程の概念をそれぞれ示す断面図である。なお、本明細書において参照する各図は、本発明の理解を容易にするために一部の構成要素を誇張して表わすなど模式的に表している。このため、各構成要素間の寸法や比率などは異なっていることがある。
【0019】
このボールジョイント100は、自動車などの車両に採用されるサスペンション機構(懸架装置)またはステアリング機構(操舵装置)において、各構成要素間の角度変化を許容しつつ各構成要素を互いに連結するジョイント部材である。なお、
図1に示したボールジョイント100は、サスペンション機構における図示しないスタビライザーリンクの両端部に設けられるもののうちの一方のボールジョイントを示している。
【0020】
(ボールジョイント100の構成)
ボールジョイント100は、主として、ボールスタッド110、ハウジング120、ボールシート130、プラグ140およびダストカバー150によって構成されている。これらのうち、ボールスタッド110は、鉄鋼材により構成されており、軸状に形成されたスタッド部111の一方の端部側に括れ部112を介して略球状に形成されたボール部113を備えて構成されている。スタッド部111は、ボールジョイント100を図示しないステアリング機構における構成要素に連結するための部分であり、ボール部113とは反対側の端部に図示しない雄ネジが形成されて構成されている。一方、ボール部113は、ボールシート130内にて摺動する部分であり、ボールシート130に対して摺動する摺動面113aがボールシート130の内周面に対して円滑に摺動するように滑らかな球面状に形成されている。
【0021】
ハウジング120は、非鉄金属または鉄鋼材などの金属材料を鍛造加工によって成形しており、主として、略円筒体状に形成されたソケット部121と、同ソケット部121の外周部から水平方向に延びて形成された図示しない連結部とで構成されている。本実施形態においては、ハウジング120は、鋼材を鍛造加工により成形しているが、他の材料、例えば、アルミニウム材、マグネシウム材または亜鉛材などの各種合金材を鋳造加工により成形して構成するようにしてもよい。
【0022】
ソケット部121は、前記ボールスタッド110におけるボール部113をボールシート130を介して収容し保持する部分であり、一方(図示上側)の端部に小形開口部122が形成されているとともに他方(図示下側)の端部側に大形孔部123が形成されて構成されている。これらのうち、小形開口部122は、後述するボールシート130が挿入不能な内径、すなわち、ボールシート130の外径よりも小さく形成されるとともにボールシート130の内径よりも大きな内径に形成されている。一方、大形孔部123は、少なくともボールシート130の組付け時に同ボールシート130が挿通可能に開口する孔であり、主として、シート保持部124とプラグ保持部126とで構成されている。
【0023】
シート保持部124は、ボールシート130を保持する円筒部分であり、ソケット部121がボール部113を収容した際にこのボール部113の赤道部に対向する部分と小形開口部122との間の範囲に形成されている。この場合、ボール部113の赤道部とは、ボール部113の球心Oを通りボールスタッド110の軸線に直交する平面とボール部113の表面とが交わる部分である。このシート保持部124は、ボールシート130を回転摺動不能に保持するためにボールシート130の外径に対して所謂締り嵌めの寸法公差で形成されている。また、このシート保持部124におけるプラグ保持部126側の端部には、シート保持部124の径方向外側に向かって凹状に凹む、換言すれば、シート保持部124の内径が拡がって形成されて後述するプラグ140とともに構成される逃げ部125が形成されている。
【0024】
プラグ保持部126は、プラグ140を保持する円筒部分であり、シート保持部124よりも大きな内径でかつプラグ140が嵌合可能な内径に形成されている。このプラグ保持部126は、ソケット部121における他方(図示下側)の端部に開口しているとともに、同端部がカシメ加工によって内側に折り返されてプラグ140を固定している。そして、このソケット部121内には、シート保持部124に保持されるボールスタッド110のボール部113との間にベアリングシートとしてのボールシート130が設けられている。
【0025】
ボールシート130は、ボールスタッド110におけるボール部113を摺動自在に保持する樹脂製の部品であり、円筒状に形成されている。この場合、ボールシート130の内周面は、ボール部113の上半球に対向する部分がボール部113における摺動面113aの球面に沿った球面状に形成されるとともに、ボール部113の下半球に対向する部分がストレート状に延びて形成されている(
図3参照)。そして、このボールシート130には、一方(図示上側)の端部にスタッド貫通開口部131が形成されているとともに他方(図示下側)の端部にボール挿入開口部132が形成されている。
【0026】
これらのうち、スタッド貫通開口部131は、ボールスタッド110におけるスタッド部111を貫通させつつボール部
113の抜けを防止するために、スタッド部111の外径よりも大きくかつボール部113の外径よりも小さい内径に形成されている。一方、ボール挿入開口部132は、ボールスタッド110とボールシート130とを組付ける際にスタッド部111およびボール部113をそれぞれ挿入する開口部であり、ボール部113の外径に対応する内径に形成されている。
【0027】
また、このボールシート130は、スタッド貫通開口部131側がボール挿入開口部132側に比べて厚さが厚く形成されている。これにより、ボールシート130におけるスタッド貫通開口部131側の強度を向上させるとともにボール挿入開口部132側を変形させ易くしている。また、このボールシート130は、ボール部113の赤道部およびその周辺を覆う長さに形成されている。この場合、ボールシート130の長さは、ボールジョイント100の仕様に応じて適宜決定されるものであり、本実施形態に限定されるものでないことは当然である。したがって、ボールシート130は、ボール部113における摺動面113aの全体を覆う長さに形成することもできる。
【0028】
なお、ボールシート130を構成する樹脂は、合成樹脂材、例えば、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、ポリイミド樹脂(PI)、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリウレタン樹脂(PUR)、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリスチレン樹脂(PS)、ナイロン樹脂(PA−6T,9T)またはポリプロピレン(PP)などで構成される。
【0029】
ソケット部121内におけるボールシート130のボール挿入開口部132側の外側にはプラグ140が配置されている。プラグ140は、ボールシート130におけるボール挿入開口部132側の部分を変形させつつ同部分およびボール部
113を覆ってソケット部121における大形孔部123を塞ぐ部材であり、鋼材を半球のカップ状に形成して構成されている。
【0030】
より具体的には、プラグ140は、ボール部113に対向する
内側面141がボール部
113に対してボールシート130の厚さ分だけ大きな球面に形成されているとともに、この
内側面141の反対側の
外側面142がプラグ140の厚さ分だけ大きな球面に形成されている。この場合、プラグ140の厚さは、ソケット部121におけるプラグ保持部126に嵌ってボールシート130を覆う部分が、ボール部113に対してボールシート130を介することなく直接対向する部分よりも厚く形成されている。このプラグ140の厚さは、ボールジョイント100の仕様に応じて適宜決定される。
【0031】
また、このプラグ140における開口部の内側縁部には、プラグ140の径方向外側に向かって凹状に凹む、換言すれば、プラグ140の内径が拡がって形成されて前記逃げ部125とともに構成される逃げ部143が形成されている。そして、このプラグ140は、ソケット部121における大形孔部123の端部の開口部がカシメ加工されることによりソケット部121に対して固定されている。
【0032】
ハウジング120のソケット部121の上部には、ソケット部121の上部および同ソケット部121内に収容されるボールスタッド110のボール部113を覆う状態でダストカバー150が設けられている。ダストカバー150は、弾性変形可能なゴム材または軟質の合成樹脂材などによって構成されており、中央部が膨らんだ略円筒状に形成されている。このダストカバー150は、一方(図示上側)の端部がボールスタッド110のスタッド部111の外周部に固定されるとともに、他方(図示下側)の端部がソケット部121の外周部に形成された凹部上に金属製のサークリップ151を介して固定されており、ボールシート130内への異物の浸入を防止する。
【0033】
(ボールジョイント100の製造)
このように構成されたボールジョイント100の製造について説明する。なお、このボールジョイント100の製造工程の説明においては、本発明に直接関わらない製造工程については適宜省略する。
【0034】
まず、作業者は、ボールジョイント100を構成する部品であるボールスタッド110およびボールシート130をそれぞれ用意する。この場合、ボールシート130は、
図2に示すように、別途の射出成形加工などによってストレート状に延びる筒状に形成される。次いで、作業者は、ボール
スタッド110とボールシート130とを組付ける。具体的には、作業者は、ボールシート130におけるボール挿入開口部132側からスタッド部111およびボール部113をそれぞれ挿入するとともにスタッド部111をスタッド貫通開口部131から貫通させてボール部113をボールシート130の内周面に密着させる(
図2において矢印参照)。この場合、作業者は、ボールシート130におけるボール挿入開口部132側がボール部113の外径に対応する内径に形成されているため、ボール部113を容易にボールシート130内に挿入することができる。
【0035】
次に、作業者は、鋼材を別途の鍛造加工により成形したハウジング120を用意してこのハウジング120内にボールシート130を収容する。具体的には、作業者は、
図3に示すように、ハウジング120のソケット部121における大形孔部123のプラグ保持部126側からボールシート130を保持したボールスタッド110のスタッド部111を挿入して小形開口部122からスタッド部111を貫通させてボールシート130をソケット部121のシート保持部124内に圧入する(
図3において矢印参照)。この場合、作業者は、ボールシート130をソケット部121におけるシート保持部124内に圧入するが、この際、従来技術のようにボールシート130をボール部113に沿わせて変形させないため変形抵抗を抑えた状態で容易にボールシート130をソケット部121内に嵌入させることができる。
【0036】
なお、このボールシート130のソケット部121内への圧入作業は、図示しない公知の圧入装置によって行われる。この場合、作業者は、固定されたハウジング120に対してボールジョイント110を押すまたは引っ張って変位させることによりボールシート130を圧入するようにしてもよいし、固定したボールジョイント110に対してハウジング120を押すまたは引っ張って変位させることによりボールシート130を圧入するようにしてもよい。
【0037】
次に、作業者は、プラグ140を用意する。この場合、プラグ140は、別途の板金加工によって成形される。次いで、作業者は、プラグ140をハウジング120のソケット部121に嵌め込む。具体的には、作業者は、ハウジング120のソケット部121における大形孔部123のプラグ保持部126側からプラグ140を挿入する(図示矢印参照)。この場合、プラグ140は、
内側面141がボールシート130におけるボール挿入開口部132に接触した後、このボール挿入開口部132のボールシート130を内側(ボール部113側)に案内して変形させながらプラグ保持部126内に挿入される。
【0038】
これにより、ボールシート130は、ボール挿入開口部132側の部分がボール部113側に変形する。そして、この場合、作業者は、ボールシート130をボール部113に沿わせて変形させる変形抵抗に抗しながらプラグ140を挿入するが、従来技術のようにボールシート130とソケット部121との間の摩擦力が生じないとともにプラグ140が金属製であるため、ボールシート130を損傷させることなく変形させることができるとともにプラグ140を損傷させることなく挿入することができる。
【0039】
次いで、作業者は、ソケット部121のカシメ加工を行う。具体的には、作業者は、ソケット部121におけるプラグ保持部126側の端部である開口部分を内側に向かって塑性変形させることによりプラグ140をソケット部121に固定する。これにより、プラグ140は、ソケット部121内においてボールシート130におけるボール挿入開口部132側の部分を押圧してボール部113に密着させるとともに、ソケット部121におけるプラグ保持部126側の開口部を閉塞した状態でソケット部121に固定される。
【0040】
なお、このプラグ140のソケット部121内への挿入作業は、図示しない公知のプレス装置によって行われる。この場合、作業者は、固定されたハウジング120に対してプラグ140を押圧することによりソケット部121に対して挿入およびカシメ加工をそれぞれ行うようにしてもよいし、固定したプラグ140に対してハウジング120を押圧することによりソケット部121に対して挿入およびカシメ加工をそれぞれ行うようにしてもよい。
【0041】
次に、作業者は、ダストカバー150およびサークリップ151を用意した後、ハウジング120におけるソケット部121にダストカバー150を装着する。具体的には、作業者は、ダストカバー150における一方(図示上側)の端部をボールスタッド110におけるスタッド部111の外周部に嵌め込むとともに、同ダストカバー150における他方(図示下側)の端部をソケット部121の外周部における図示上部に形成された凹部上に嵌め込む。そして、作業者は、ソケット部121の外周部に嵌め込んだダストカバー150にサークリップ151を嵌め込むことによりダストカバー150をソケット部121に固定する。これにより、ボールジョイント100が完成する。
【0042】
(ボールジョイント100の作動)
次に、このように構成されたボールジョイント100の作動について説明する。本実施形態においては、ボールジョイント100を自動車などの車両のサスペンション機構(懸架装置)に組み込んだ例について説明する。ここで、サスペンション機構(懸架装置)とは、車両において路面からの振動を減衰するとともに車輪を確実に路面に接地させることにより、車両の走行安定性および操縦安定性を維持する装置である。そして、ボールジョイント100は、サスペンション機構においてボールスタッド110を一定の方向に回転または揺動させながら車両からの負荷を支える。
【0043】
車両(図示せず)に搭載されたボールジョイント100は、車両走行時における上下動に応じてボールスタッド110が一定の方向に揺動する。これにより、ボールシート130内に収容されたボール部113は、ボールシート130内にてボールスタッド110の揺動方向に対応する一定の方向に回転摺動する。この場合、ハウジング120におけるソケット部121内においては、ボール部113の赤道部に対向する部分に逃げ部125が形成されるとともに同赤道部に対向するプラグ140に逃げ部143がそれぞれ形成されている。このため、ボールジョイント100は、ボール部113の摺動抵抗を抑えることができ、ボールジョイント100の作動トルクの安定化を図ることができる。また、ソケット部121内においては、ボールシート130の全周がソケット部121とプラグ140によって支持されているため、ボール部113を安定的に回転摺動させることができる。
【0044】
上記作動方法の説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、ボールジョイント100は、ベアリングシートとしてのボールシート130がボール部113を挿通させることができる大きさのボール挿入開口部132を有して筒状に形成されているとともに、ハウジング120のソケット部121に収容されたボールシート130をプラグ140によってボール部113側に変形させて構成されている。このため、ボールジョイント100は、ボールスタッド110におけるボール部113をボールシート130に対してボール挿入開口部132を介して容易に挿入することができるとともに、ボールシート130をソケット部121内に嵌入する際に従来技術のようにボールシート130をボール部113側に変形させる変形抵抗が生じないため圧入抵抗を小さく抑えることができる。すなわち、本発明に係るボールジョイント100は、ボールシート130をハウジング内に組み付ける作業において、ボールシート130をハウジング120内に圧入する工程とボールシート130をハウジング120の内周面に沿って変形させる工程とを別工程にできるため、ボールシート130に対して摩擦抵抗と変形抵抗とが同時に作用することがない。これにより、ボールジョイント100は、高強度の材料を用いた場合を含めて損傷を抑えつつ簡単に製造することができる。
【0045】
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、下記各変形例の説明に使用する図面においては、上記実施形態と同様の構成部分については同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0046】
例えば、上記実施形態においては、ハウジング120は、大形孔部123が開口する部分をカシメ加工によって塑性変形させることによりプラグ140を固定するように構成した。すなわち、ハウジング120は、プラグ140が固定される前までにおいては大形孔部123はボールシート
130が貫通可能な大きさに形成されている。しかし、ハウジング120は、必ずしもハウジング120自体がプラグ140を固定する必要はない。したがって、例えば、プラグ140は、プラグ140の縁部をハウジング120に対して押さえるリング状の板材などによって固定するようにしてもよいし、プラグ140とハウジング120とを溶接加工によって固定するように構成することもできる。すなわち、これらの場合においては、ハウジング120は、プラグ140が固定される前、および固定された後においても大形孔部123がボールシート
130が貫通可能な大きさを維持するように構成することもできる。
【0047】
また、上記実施形態においては、プラグ140は、内側面141および外側面142をそれぞれ球面からなる曲面に形成した。しかし、プラグ140は、ボールシート130におけるボール挿入開口部132側の部分をボール部113側に変形させることができれば、必ずしも、上記実施形態に限定されるものではない。したがって、プラグ140は、内側面141を、例えば、球面以外の楕円球面などの他の曲面、円錐、三角錐または四角錐などの錐状、さらには、水平面形状を単体でまたはこれらを適宜組合せて形成してもボールシート
130を変形させることができる。また、プラグ140における外側面142についても球面以外の楕円球面などの他の曲面、円錐、三角錐または四角錐などの錐状、さらには、水平面形状を単体でまたはこれらを適宜組合せて形成することもできる。
【0048】
また、上記実施形態においては、ボールシート130は、スタッド貫通開口部131側がボール挿入開口部132側に比べて厚さが厚く形成されている。しかし、ボールシート130は、
ボール挿入開口部132側がボール部113に沿って変形可能でボール部113を摺動可能に保持できればよく、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。したがって、ボールシート130は、スタッド貫通開口部131側とボール挿入開口部132側とで厚さが均一であってもよいし、スタッド貫通開口部131側がボール挿入開口部132側に比べて厚さが薄く形成されていてもよい。
【0049】
また、上記実施形態においては、ソケット部121内に収容されるボール部113の赤道部に対向するソケット部121およびプラグ140に逃げ部125および逃げ部143をそれぞれ形成した。しかし、逃げ部125,143は、ソケット部121内に収容されるボール部113の赤道部に対向してボールシート
130を支持する部分に形成されていれば、必ずしもソケット部121およびプラグ140の両方に形成する必要はなく、どちらか一方のみでもよい。例えば、ソケット部121内に収容されるボール部113の赤道部に対向してボールシート
130を支持する部分がソケット部121のみ、またはプラグ140のみである場合には、逃げ部125,143はソケット部121のみ、またはプラグ140のみに設けることができる。また、ボールジョイント100は、ボール部113の回転摺動抵抗の大きさが問題とならなければ逃げ部125,143を省略して構成することもできる。
【0050】
また、上記実施形態においては、ボールジョイント100をサスペンション機構に採用した実施例について説明した。しかし、本発明に係るボールジョイント100は、当然、これに限定されるものではない。このボールジョイント100は、自動車などの車両を構成するスサスペンション機構の他、ステアリング機構などにも広く適用できるものである。