【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明の食品製品では、一次産品である第1の食品と、該第1の食品と同種同類の食品であると共に、前記第1の食品と一体となって提供される第2の食品と、前記第1の食品と前記第2の食品とを比較した情報であり、前記第1の食品及び前記第2の食品と共に提供される食品比較情報と、前記第1の食品の生産に関与した土壌、水、海水、海底水、アルカリ水、海底水から採取した塩、海藻、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、土壌中の生き物、水中の生き物、草、養殖用飼料、昆虫類、忌避植物、飼料、赤身肉化剤、抗生物質、成長ホルモン剤、ビニールハウスのビニールと略同質のビニールの少なくとも1つであり、或いは、前記第1の食品と略同一条件で前記第1の食品とは別体で成長した代替食品であり、或いは、前記第1の食品と略同一条件で前記第1の食品とは別体で成長した代替食品のDNAに関する画像であり、或いは、前記第1の食品と略同一条件で前記第1の食品とは別体で成長した代替食品の粉末であり、或いは、前記第1の食品と略同一条件で前記第1の食品とは別体で成長した代替食品の加工品であり、或いは、前記第1の食品と略同一条件で前記第1の食品とは別体で成長した代替食品の粉末加工品であり、或いは、前記第1の食品の収穫後に使用された農薬であり、或いは、前記第1の食品の生産の後に同第1の食品に関与した燻蒸剤、消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、防かび剤、防腐剤、被膜剤、酸化防止剤、除草剤、殺虫剤、漂白殺菌剤、若しくは、薬剤の少なくとも1つであり、或いは、前記第1の食品の生産の後に同第1の食品に関与した動物用食品添加物、若しくは、成長ホルモン剤の少なくとも1つであり、或いは、前記第1の食品と一体に成長した一体成長物の前記第1の食品とは異なる部分であり、若しくは、前記第1の食品と略同一条件で前記第1の食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の前記第1の食品に対応する部分とは異なる部分であり、或いは、前記第1の食品の次世代の種子、若しくは、前記第1の食品と略同一条件で前記第1の食品とは別体で成長した代替食品の次世代の種子であり、或いは、前記第1の食品の一部、若しくは、前記第1の食品と略同一条件で前記第1の食品とは別体で成長した代替食品から得られた種芋であり、或いは、前記第1の食品の一部であり、若しくは、前記第1の食品と略同一条件で前記第1の食品とは別体で成長した代替食品であり、若しくは、前記第1の食品と一体に成長した一体成長物の前記第1の食品とは異なる部分であり、若しくは、前記第1の食品と略同一条件で前記第1の食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の前記第1の食品に対応する部分とは異なる部分である付属物本体が、同付属物本体の体積と同量以上の体積の水と共に収容されて構成され、かつ、前記第1の食品及び前記第2の食品と共に提供される第1の付属物と、前記第2の食品の生産に関与した土壌、水、海水、海底水、アルカリ水、海底水から採取した塩、海藻、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、土壌中の生き物、水中の生き物、草、養殖用飼料、昆虫類、忌避植物、飼料、赤身肉化剤、抗生物質、成長ホルモン剤、ビニールハウスのビニールと略同質のビニールの少なくとも1つであり、或いは、前記第2の食品と略同一条件で前記第2の食品とは別体で成長した代替食品であり、或いは、前記第2の食品と略同一条件で前記第2の食品とは別体で成長した代替食品のDNAに関する画像であり、或いは、前記第2の食品と略同一条件で前記第2の食品とは別体で成長した代替食品の粉末であり、或いは、前記第2の食品と略同一条件で前記第2の食品とは別体で成長した代替食品の加工品であり、或いは、前記第2の食品と略同一条件で前記第2の食品とは別体で成長した代替食品の粉末加工品であり、或いは、前記第2の食品の収穫後に使用された農薬であり、或いは、前記第2の食品の生産の後に同第2の食品に関与した燻蒸剤、消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、防かび剤、防腐剤、被膜剤、酸化防止剤、除草剤、殺虫剤、漂白殺菌剤、若しくは、薬剤の少なくとも1つであり、或いは、前記第2の食品の生産の後に同第2の食品に関与した動物用食品添加物、若しくは、成長ホルモン剤の少なくとも1つであり、或いは、前記第2の食品と一体に成長した一体成長物の前記第2の食品とは異なる部分であり、若しくは、前記第2の食品と略同一条件で前記第2の食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の前記第2の食品に対応する部分とは異なる部分であり、或いは、前記第2の食品の次世代の種子、若しくは、前記第2の食品と略同一条件で前記第2の食品とは別体で成長した代替食品の次世代の種子であり、或いは、前記第2の食品の一部、若しくは、前記第2の食品と略同一条件で前記第2の食品とは別体で成長した代替食品から得られた種芋であり、或いは、前記第2の食品の一部であり、若しくは、前記第2の食品と略同一条件で前記第2の食品とは別体で成長した代替食品であり、若しくは、前記第2の食品と一体に成長した一体成長物の前記第2の食品とは異なる部分であり、若しくは、前記第2の食品と略同一条件で前記第2の食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の前記第2の食品に対応する部分とは異なる部分である付属物本体が、同付属物本体の体積と同量以上の体積の水と共に収容されて構成され、かつ、前記第1の食品及び前記第2の食品と共に提供される第2の付属物とを備える。
【0011】
また、上記の目的を達成するために、本発明の食品製品の提供方法では、一次産品である第1の食品と、該第1の食品と同種同類の食品である第2の食品と、前記第1の食品と前記第2の食品とを比較した情報である食品比較情報と、前記第1の食品の生産に関与した土壌、水、海水、海底水、アルカリ水、海底水から採取した塩、海藻、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、土壌中の生き物、水中の生き物、草、養殖用飼料、昆虫類、忌避植物、飼料、赤身肉化剤、抗生物質、成長ホルモン剤、ビニールハウスのビニールと略同質のビニールの少なくとも1つである第1の付属物、或いは、前記第1の食品と略同一条件で前記第1の食品とは別体で成長した代替食品である第1の付属物、或いは、前記第1の食品と略同一条件で前記第1の食品とは別体で成長した代替食品のDNAに関する画像である第1の付属物、或いは、前記第1の食品と略同一条件で前記第1の食品とは別体で成長した代替食品の粉末である第1の付属物、或いは、前記第1の食品と略同一条件で前記第1の食品とは別体で成長した代替食品の加工品である第1の付属物、或いは、前記第1の食品と略同一条件で前記第1の食品とは別体で成長した代替食品の粉末加工品である第1の付属物、或いは、前記第1の食品の収穫後に使用された農薬である第1の付属物、或いは、前記第1の食品の生産の後に同第1の食品に関与した燻蒸剤、消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、防かび剤、防腐剤、被膜剤、酸化防止剤、除草剤、殺虫剤、漂白殺菌剤、若しくは、薬剤の少なくとも1つである第1の付属物、或いは、前記第1の食品の生産の後に同第1の食品に関与した動物用食品添加物、若しくは、成長ホルモン剤の少なくとも1つである第1の付属物、或いは、前記第1の食品と一体に成長した一体成長物の前記第1の食品とは異なる部分であり、若しくは、前記第1の食品と略同一条件で前記第1の食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の前記第1の食品に対応する部分とは異なる部分である第1の付属物、或いは、前記第1の食品の次世代の種子、若しくは、前記第1の食品と略同一条件で前記第1の食品とは別体で成長した代替食品の次世代の種子である第1の付属物、或いは、前記第1の食品の一部、若しくは、前記第1の食品と略同一条件で前記第1の食品とは別体で成長した代替食品から得られた種芋である第1の付属物、或いは、前記第1の食品の一部であり、若しくは、前記第1の食品と略同一条件で前記第1の食品とは別体で成長した代替食品であり、若しくは、前記第1の食品と一体に成長した一体成長物の前記第1の食品とは異なる部分であり、若しくは、前記第1の食品と略同一条件で前記第1の食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の前記第1の食品に対応する部分とは異なる部分である付属物本体が、同付属物本体の体積と同量以上の体積の水と共に収容されて構成された第1の付属物と、前記第2の食品の生産に関与した土壌、水、海水、海底水、アルカリ水、海底水から採取した塩、海藻、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、土壌中の生き物、水中の生き物、草、養殖用飼料、昆虫類、忌避植物、飼料、赤身肉化剤、抗生物質、成長ホルモン剤、ビニールハウスのビニールと略同質のビニールの少なくとも1つである第2の付属物、或いは、前記第2の食品と略同一条件で前記第2の食品とは別体で成長した代替食品である第2の付属物、或いは、前記第2の食品と略同一条件で前記第2の食品とは別体で成長した代替食品のDNAに関する画像である第2の付属物、或いは、前記第2の食品と略同一条件で前記第2の食品とは別体で成長した代替食品の粉末である第2の付属物、或いは、前記第2の食品と略同一条件で前記第2の食品とは別体で成長した代替食品の加工品である第2の付属物、或いは、前記第2の食品と略同一条件で前記第2の食品とは別体で成長した代替食品の粉末加工品である第2の付属物、或いは、前記第2の食品の収穫後に使用された農薬である第2の付属物、或いは、前記第2の食品の生産の後に同第2の食品に関与した燻蒸剤、消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、防かび剤、防腐剤、被膜剤、酸化防止剤、除草剤、殺虫剤、漂白殺菌剤、若しくは、薬剤の少なくとも1つである第2の付属物、或いは、前記第2の食品の生産の後に同第2の食品に関与した動物用食品添加物、若しくは、成長ホルモン剤の少なくとも1つである第2の付属物、或いは、前記第2の食品と一体に成長した一体成長物の前記第2の食品とは異なる部分であり、若しくは、前記第2の食品と略同一条件で前記第2の食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の前記第2の食品に対応する部分とは異なる部分である第2の付属物、或いは、前記第2の食品の次世代の種子、若しくは、前記第2の食品と略同一条件で前記第2の食品とは別体で成長した代替食品の次世代の種子である第2の付属物、或いは、前記第2の食品の一部、若しくは、前記第2の食品と略同一条件で前記第2の食品とは別体で成長した代替食品から得られた種芋である第2の付属物、或いは、前記第2の食品の一部であり、若しくは、前記第2の食品と略同一条件で前記第2の食品とは別体で成長した代替食品であり、若しくは、前記第2の食品と一体に成長した一体成長物の前記第2の食品とは異なる部分であり、若しくは、前記第2の食品と略同一条件で前記第2の食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の前記第2の食品に対応する部分とは異なる部分である付属物本体が、同付属物本体の体積と同量以上の体積の水と共に収容されて構成された第2の付属物とを、一体として共に提供する工程を備える。
【0012】
ここで、第1の食品と第2の食品とが一体となって提供されることによって、消費者は第1の食品と第2の食品の双方を入手することとなり、第1の食品と第2の食品とを比較して品質を把握することができる。
【0013】
なお、第1の食品と第2の食品とは同種同類の食品であり、換言すると、第1の食品と第2の食品とは、「食品として同一視できる」といった関係にある。例えば、ニンジンとジャガイモとでは、野菜という点で共通しているものの、野菜の種類が異なるために同種同類の食品ではない。同様に、ジャガイモとサツマイモとでは、芋類という点で共通しているものの、芋の種類が異なるために同種同類の食品ではない。
【0014】
また、第1の食品と第2の食品とを比較した情報である食品比較情報によって、第1の食品と第2の食品との違いを充分に把握することができる。
【0015】
更に、第1の食品の生産に関与した土壌、水、海水、海底水、アルカリ水、海底水から採取した塩、海藻、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、土壌中の生き物、水中の生き物、草、養殖用飼料、昆虫類、忌避植物、飼料、赤身肉化剤、抗生物質、成長ホルモン剤、ビニールハウスのビニールと略同質のビニールの少なくとも1つである第1の付属物によって、第1の食品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
なお、土壌等の第1の付属物と共に、土壌の分析表等の第1の付属物の詳細な説明をも提供することで、第1の食品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因をより一層充分に把握することができる。また、土壌消毒の全工程を詳細に説明できれば、消費者は安心安全の納得を得ることができる。
【0016】
また、水等の第1の付属物と共に、水の水源地、ポンプの地図上の位置情報、或いは、水質情報(例えば、硬水であるか軟水であるかといった情報や、ph値等)といった、第1の付属物の詳細な説明を提供しても良い。更に、海水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、土壌中の生き物、水中の生き物、草、養殖用飼料、昆虫類、忌避植物、飼料、赤身肉化剤、抗生物質、成長ホルモン剤、ビニールハウスのビニールと略同質のビニールについても、第1の付属物としての詳細な情報(例えば、生産者、生産地、使用量、濃度、F1種か否か、自家採種か否か、遺伝子組換え種か否か、回数、数量等)を文字情報や音声情報で伝達しても良い。
なお、「水中の生き物」は、川の中の生き物、海の中の生き物、池の中の生き物、湖の中の生き物等を意味し、例えば、「藻」等も含まれる。
また、動物は水を飲まなければ生きることができず、特に良質の水であればあるほど肉質も向上する。従って、水は大事な生産関与物の1つである。更に、田畑にとっても水質は重要であり、良い作物を作るためには、できるだけアルカリ性の水やミネラル分を多く含む水を与える必要があることを念のために付言する。
【0017】
ここでの「海底水」とは、伏流水と海水とが混合した水を意味している。
具体的には、海岸線の砂浜や、昔砂浜であったところは背後の山々から伏流水が湧き出ている。この伏流水こそミネラルを含んだ天然水である。また、海水もミネラルを含んでいる。この両者(伏流水と海水)が交わる、混合した水を意味している。
なお、海底水の採取方法としては、砂地面から5〜10cm程から口先をつけて取水することができ、また、砂地に井戸を掘っても良いし、ボーリングしても良い。
【0018】
また、「海藻」は海のミネラルを含んでいるので、乾燥させたものを植物の根の周りに載置したり、土壌と混ぜ合わせて使用したりする。
【0019】
なお、海水、海底水、海底水から採取した塩、海藻が食品の生産に関与することで、自然のミネラルだけでの食品の成長が期待できる。更に、アルカリ水(pH7.0以上)を供給することで、土壌の酸性化を食い止めるという効果が期待できる。
【0020】
また、第1の食品と略同一条件で第1の食品とは別体で成長した代替食品、第1の食品と略同一条件で第1の食品とは別体で成長した代替食品のDNAに関する画像、第1の食品と略同一条件で第1の食品とは別体で成長した代替食品の粉末、第1の食品と略同一条件で第1の食品とは別体で成長した代替食品の加工品、または、第1の食品と略同一条件で第1の食品とは別体で成長した代替食品の粉末加工品である第1の付属物によって、消費者は第1の食品(一次産品)の成長過程の実体や、第1の食品(一次産品)が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
【0021】
ここで、「第1の食品と略同一条件で第1の食品とは別体で成長した代替食品」とは、同じ場所で同じ物を食した育った牛や豚や、同じ時期に同じ海域で収穫された魚等を意味する。また、同じ農場で同じ肥料を施して育った野菜や果実を意味する。
即ち、「代替食品」とは、品質を把握するにあたって、第1の食品と同一視できるものを意味している。
【0022】
なお、魚の場合には、漁をする海域が同じであっても荷揚げする港が異なっていれば、魚のブランドが異なるといったことがあり得る。しかしながら、同じ時期に同じ海域で収穫された魚については、品質を把握するにあたって同一視できることから、ブランドが異なっていたとしても、代替食品であると言える。
【0023】
ここで、代替食品としての魚の画像に、漁船が漁をした航路図(魚に対応)を添付することで、荷揚げ違いの漁港であっても、同一海域かどうかの判定ができ、消費者の理解の容易化が実現できる。
【0024】
例えば、一般栽培(化学肥料と農薬を使う農法)、有機栽培(有機肥料と無農薬の農法)、自然栽培(無肥料と無農薬の農法)等、それぞれの農法の食品は、互いに代替食品では無い。ここで、一般栽培から自然栽培に切り替えたからといって、切り替えた後も1年ぐらいでは目に見えるようにはならない。土壌に化学肥料や農薬が残っており、自然栽培と認定するわけにはいかない。なお、切り替えた後、3年〜5年程度が経過すると、自然栽培農法による食品として認定しても構わない。この点については、有機栽培についても同様である。
【0025】
具体的には、食品Aと同一生産人が、食品Aと同一時期に、食品Aと同一の農法で栽培した農作物Bについては、食品Aの代替食品と言える。また、「同一生産人」は農協の部会が同じである場合を含めても良く、「同一農法」とは肥料や農薬が一定の基準を満たす場合を含めても良い。決めるのは生産人である。なお、「部会」とは、「植える土壌は持ち主によって異なるが、共同或いは協働して、できるだけ同一品種の作物を出荷しようという目的を持った複数の生産者の集合体」を意味する。
【0026】
例えば、食品が牛ヒレ肉である場合は、その牛と同じ肉牛牧場で同様の飼料を食した別の牛のヒレ肉部分は「代替食品」に該当する。一方、異なる肉牛牧場の牛のヒレ肉部分や、同じ肉牛牧場であるものの、異なる飼料を食した牛のヒレ肉部分は「代替食品」には該当しない。なお、「異なる飼料」には、一方が遺伝子組換え技術を用いた飼料で、他方が遺伝子組換え技術を用いていない飼料の場合も含まれる。
例えば、食品がリンゴである場合は、そのリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てた他のリンゴは「代替食品」に該当する。一方、異なる果樹園のリンゴや、同じ果樹園でも異なる育成条件(肥料や農薬の有無)で育てたリンゴは「代替食品」には該当しない。
【0027】
例えば、食品が貝類(しじみ)である場合、同じ海域、湾で成長した代替食品である貝類(しじみ)のDNAに関する情報を掲載することで、採取地が認識でき、しかも、採取地特有の貝類(しじみ)のDNAに関する情報ということとなり、消費者の安心の度合いが高まることとなる。
【0028】
また、「代替食品の粉末」として、例えば、粉末をふりかけ用として用いることができるもの等が挙げられる。
【0029】
また、「代替食品の加工品」とは、例えば、卵を加工した玉子焼きやケーキ、お菓子、小麦を加工した団子、米を加工したおにぎりや煎餅や餅、パン、焼酎、酒、魚を加工したかまぼこ等が挙げられる。
【0030】
また、「代替食品の粉末加工品」とは、例えば、米粉を加工した乾パン、小麦粉を加工したお菓子、小麦粉を加工したういろう、大豆の粉を加工したトースト、きな粉クッキー等をいう。
【0031】
また、第1の食品の収穫後に使用された農薬(ポストハーベスト農薬)である第1の付属物によって、第1の食品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
【0032】
また、第1の食品の生産の後に同第1の食品に関与した燻蒸剤、消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、防かび剤、防腐剤、被膜剤、酸化防止剤、除草剤、殺虫剤、漂白殺菌剤、若しくは、薬剤の少なくとも1つである第1の付属物によって、第1の食品(一次産品)の生産の後、第1の食品(一次産品)が消費者に提供されるまで(例えば、第1の食品の収穫の後から販売直前まで)の過程において影響を受けた要因を把握することができる。
【0033】
同様に、第1の食品の生産の後に同第1の食品に関与した動物用食品添加物、若しくは、成長ホルモン剤の少なくとも1つである第1の付属物によって、第1の食品(一次産品)の生産の後、第1の食品(一次産品)が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。なお、輸入飼料について、日本国内で動物用食品添加物や成長ホルモン剤が添加されている例が実在することを念のために付言する。
【0034】
また、第1の食品と一体に成長した一体成長物の第1の食品とは異なる部分であり、若しくは、第1の食品と略同一条件で第1の食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の第1の食品に対応する部分とは異なる部分である第1の付属物によって、消費者は提供される第1の食品の成長過程の実体を把握することができる。
【0035】
ここで、「第1の食品と一体に成長した一体成長物の第1の食品とは異なる部分」とは、第1の食品として採用された部分とは異なるものの、第1の食品と一体に成長した部分を意味する。
【0036】
例えば、第1の食品が豚ロース肉である場合は、同じ豚のその他のロース肉部分は、同一部分であるために、「一体成長物」には該当するものの、「一体成長物の第1の食品とは異なる部分」には該当しない。これに対して、同じ豚の皮や手や足は「一体成長物の第1の食品とは異なる部分」に該当する。
例えば、第1の食品が大根(根や茎の部分)である場合は、大根の根や茎のその他の部分は、同一部分であるために、「一体成長物」には該当するものの、「一体成長物の第1の食品とは異なる部分」には該当しない。これに対して、同じ大根の葉は「一体成長物の第1の食品とは異なる部分」に該当する。
【0037】
更に、「代替食品と一体に成長した代替一体成長物の第1の食品に対応する部分とは異なる部分」とは、第1の食品として採用された部分に対応する部分とは異なる部分であるものの、代替食品と一体に成長した部分を意味する。
【0038】
例えば、第1の食品が豚ロース肉である場合は、第1の食品として採用された豚と同じ養豚場で同じ飼料を食した別の豚のロース肉部分は、「代替一体成長物の第1の食品に対応する部分とは異なる部分」には該当しない。これに対して、第1の食品として採用された豚と同じ養豚場で同じ飼料を食した別の豚の皮や手や足は「代替一体成長物の第1の食品に対応する部分とは異なる部分」に該当する。
例えば、第1の食品がリンゴである場合は、第1の食品として採用されたリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てたリンゴは、「代替一体成長物の第1の食品に対応する部分とは異なる部分」には該当しない。これに対して、第1の食品として採用されたリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てたリンゴの枝や葉は「代替一体成長物の第1の食品に対応する部分とは異なる部分」に該当する。
【0039】
また、第1の食品の次世代の種子、若しくは、第1の食品と略同一条件で第1の食品とは別体で成長した代替食品の次世代の種子である第1の付属物によって、第1の食品が遺伝子組換え作物であるか否かを把握することができる。
同様に、第1の食品の一部、若しくは、第1の食品と略同一条件で第1の食品とは別体で成長した代替食品から得られた種芋である第1の付属物によって、第1の食品が遺伝子組換え作物であるか否かを把握することができる。
【0040】
具体的には、例えば、第1の付属物を用いて消費者は作物を栽培することができるが、こうした作物を栽培する過程で遺伝子組換え作物のみが耐性を有する農薬を使用することによって、作物が枯れなければ遺伝子組換え作物であり、作物が枯れてしまうと遺伝子組換え作物ではないとの判断が可能となる。
【0041】
また、例えば、第1の付属物を用いて消費者は作物を栽培することができるが、こうした作物を虫と共に所定の空間(例えば、虫かご等)に配置し、虫の生死によっても遺伝子組換え作物であるか否かを判断することができる。
即ち、第1の付属物を用いて栽培した作物と共に配置した虫が死んだ場合(例えば、作物の葉や茎や枝を食した虫が死んだ場合)には遺伝子組換え作物であり、付属物を用いて栽培した作物と共に配置した虫が生きている場合には遺伝子組換え作物ではないとの判断が可能となる。
【0042】
また、その他の具体的な把握方法としては、例えば、(1)第1の付属物を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行ったり、(2)第1の付属物を用いて次世代の作物を栽培し、こうした作物を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行ったりすることで、第1の食品が遺伝子組換え作物であるか否かを把握することができる。ここで、第1の付属物を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行うにあたって、検査対象の第1の付属物の量が充分でない場合には、第1の付属物と同一品質の種子や種芋を適量加えてGMO検査を行う。なお、検査対象に加える種子や種芋が第1の付属物と同一品質であるか否かについては、汎用技術を用いて確認が可能である。
また、第1の付属物の粉末を用いることで、比較的容易に遺伝子組換え作物であるか否かを判定可能な汎用のGMO検査キットが存在することを念のために付言する。
【0043】
なお、第1の付属物が代替食品の次世代の種子の場合や、第1の付属物が代替食品から得られた種芋の場合には、代替食品が遺伝子組換え作物であるか否かを把握することになるが、品質を把握するにあたって、第1の食品と代替食品とは同一視できるものであることから、結果として、第1の食品が遺伝子組換え作物であるか否かを把握することができる。
【0044】
また、第1の食品(一次産品)を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行うことで、第1の食品が遺伝子組換え作物であるか否かを充分に把握することができれば良いが、種々の事情によって、食品(一次産品)を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)のみでは充分な確認ができないことがある点を念のために付言する。
【0045】
また、付属物本体が、付属物本体の体積と同量以上の体積の水と共に収容されて構成された第1の付属物によって、第1の食品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因や、第1の食品の成長過程の実体を把握することができる。
【0046】
ここで、「付属物本体の体積と同量以上の体積の水」が付属物本体と共に収容されたことで、時間の経過に伴う水の変化(例えば、変色)によって、付属物本体の品質を把握することができ、付属物本体の品質を通じて、第1の食品の品質を把握することが可能となる。また、付属物本体と共に収容されている水の分析を行うことで、付属物本体の品質を把握できることを通じて、第1の食品の品質を把握することが可能な場合もある。
なお、付属物本体と共に収容される水の量が不充分である場合には、付属物本体の品質を水の変化を通じて充分に把握することが困難である。
【0047】
なお、付属物本体を水と共に収容する方法(第1の付属物の製造方法)として、付属物本体を水の中に入れ、その水を熱することで付属物本体を加熱し、その後、必要に応じて水を加えても良い。付属物本体を加熱することで、より一層、水の変化が生じやすくなり、品質の把握が行い易くなる。例えば、付属物本体が米の場合に、米を炊いて、ご飯を水と共に収容するといった具合でも良い。
【0048】
同様に、第2の食品の生産に関与した土壌、水、海水、海底水、アルカリ水、海底水から採取した塩、海藻、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、土壌中の生き物、水中の生き物、草、養殖用飼料、昆虫類、忌避植物、飼料、赤身肉化剤、抗生物質、成長ホルモン剤、ビニールハウスのビニールと略同質のビニールの少なくとも1つである第2の付属物によって、第2の食品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
なお、土壌等の第2の付属物と共に、土壌の分析表等の第2の付属物の詳細な説明をも提供することで、第2の食品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因をより一層充分に把握することができる。また、土壌消毒の全工程を詳細に説明できれば、消費者は安心安全の納得を得ることができる。
【0049】
また、水等の第2の付属物と共に、水の水源地、ポンプの地図上の位置情報、或いは、水質情報(例えば、硬水であるか軟水であるかといった情報や、ph値等)といった、第2の付属物の詳細な説明を提供しても良い。更に、海水、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、土壌中の生き物、水中の生き物、草、養殖用飼料、昆虫類、忌避植物、飼料、赤身肉化剤、抗生物質、成長ホルモン剤、ビニールハウスのビニールと略同質のビニールについても、第2の付属物としての詳細な情報(例えば、生産者、生産地、使用量、濃度、F1種か否か、自家採種か否か、遺伝子組換え種か否か、回数、数量等)を文字情報や音声情報で伝達しても良い。
なお、「水中の生き物」は、川の中の生き物、海の中の生き物、池の中の生き物、湖の中の生き物等を意味し、例えば、「藻」等も含まれる。
また、動物は水を飲まなければ生きることができず、特に良質の水であればあるほど肉質も向上する。従って、水は大事な生産関与物の1つである。更に、田畑にとっても水質は重要であり、良い作物を作るためには、できるだけアルカリ性の水やミネラル分を多く含む水を与える必要があることを念のために付言する。
【0050】
ここでの「海底水」とは、伏流水と海水とが混合した水を意味している。
具体的には、海岸線の砂浜や、昔砂浜であったところは背後の山々から伏流水が湧き出ている。この伏流水こそミネラルを含んだ天然水である。また、海水もミネラルを含んでいる。この両者(伏流水と海水)が交わる、混合した水を意味している。
なお、海底水の採取方法としては、砂地面から5〜10cm程から口先をつけて取水することができ、また、砂地に井戸を掘っても良いし、ボーリングしても良い。
【0051】
また、「海藻」は海のミネラルを含んでいるので、乾燥させたものを植物の根の周りに載置したり、土壌と混ぜ合わせて使用したりする。
【0052】
なお、海水、海底水、海底水から採取した塩、海藻が食品の生産に関与することで、自然のミネラルだけでの食品の成長が期待できる。更に、アルカリ水(pH7.0以上)を供給することで、土壌の酸性化を食い止めるという効果が期待できる。
【0053】
また、第2の食品と略同一条件で第2の食品とは別体で成長した代替食品、第2の食品と略同一条件で第2の食品とは別体で成長した代替食品のDNAに関する画像、第2の食品と略同一条件で第2の食品とは別体で成長した代替食品の粉末、第2の食品と略同一条件で第2の食品とは別体で成長した代替食品の加工品、または、第2の食品と略同一条件で第2の食品とは別体で成長した代替食品の粉末加工品である第2の付属物によって、消費者は第2の食品(一次産品)の成長過程の実体や、第2の食品(一次産品)が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
【0054】
ここで、「第2の食品と略同一条件で第2の食品とは別体で成長した代替食品」とは、同じ場所で同じ物を食した育った牛や豚や、同じ時期に同じ海域で収穫された魚等を意味する。また、同じ農場で同じ肥料を施して育った野菜や果実を意味する。
即ち、「代替食品」とは、品質を把握するにあたって、第2の食品と同一視できるものを意味している。
【0055】
また、第2の食品の収穫後に使用された農薬(ポストハーベスト農薬)である第2の付属物によって、第2の食品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
【0056】
また、第2の食品の生産の後に同第2の食品に関与した燻蒸剤、消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、防かび剤、防腐剤、被膜剤、酸化防止剤、除草剤、殺虫剤、漂白殺菌剤、若しくは、薬剤の少なくとも1つである第2の付属物によって、第2の食品(一次産品)の生産の後、第2の食品(一次産品)が消費者に提供されるまで(例えば、第2の食品の収穫の後から販売直前まで)の過程において影響を受けた要因を把握することができる。
【0057】
同様に、第2の食品の生産の後に同第2の食品に関与した動物用食品添加物、若しくは、成長ホルモン剤の少なくとも1つである第2の付属物によって、第2の食品(一次産品)の生産の後、第2の食品(一次産品)が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。なお、輸入飼料について、日本国内で動物用食品添加物や成長ホルモン剤が添加されている例が実在することを念のために付言する。
【0058】
また、第2の食品と一体に成長した一体成長物の第2の食品とは異なる部分であり、若しくは、第2の食品と略同一条件で第2の食品とは別体で成長した代替食品と一体に成長した代替一体成長物の第2の食品に対応する部分とは異なる部分である第2の付属物によって、消費者は提供される第2の食品の成長過程の実体を把握することができる。
【0059】
ここで、「第2の食品と一体に成長した一体成長物の第2の食品とは異なる部分」とは、第2の食品として採用された部分とは異なるものの、第2の食品と一体に成長した部分を意味する。
【0060】
例えば、第2の食品が豚ロース肉である場合は、同じ豚のその他のロース肉部分は、同一部分であるために、「一体成長物」には該当するものの、「一体成長物の第2の食品とは異なる部分」には該当しない。これに対して、同じ豚の皮や手や足は「一体成長物の第2の食品とは異なる部分」に該当する。
例えば、第2の食品が大根(根や茎の部分)である場合は、大根の根や茎のその他の部分は、同一部分であるために、「一体成長物」には該当するものの、「一体成長物の第2の食品とは異なる部分」には該当しない。これに対して、同じ大根の葉は「一体成長物の第2の食品とは異なる部分」に該当する。
【0061】
更に、「代替食品と一体に成長した代替一体成長物の第2の食品に対応する部分とは異なる部分」とは、第2の食品として採用された部分に対応する部分とは異なる部分であるものの、代替食品と一体に成長した部分を意味する。
【0062】
例えば、第2の食品が豚ロース肉である場合は、第2の食品として採用された豚と同じ養豚場で同じ飼料を食した別の豚のロース肉部分は、「代替一体成長物の第2の食品に対応する部分とは異なる部分」には該当しない。これに対して、第2の食品として採用された豚と同じ養豚場で同じ飼料を食した別の豚の皮や手や足は「代替一体成長物の第2の食品に対応する部分とは異なる部分」に該当する。
例えば、第2の食品がリンゴである場合は、第2の食品として採用されたリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てたリンゴは、「代替一体成長物の第2の食品に対応する部分とは異なる部分」には該当しない。これに対して、第2の食品として採用されたリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てたリンゴの枝や葉は「代替一体成長物の第2の食品に対応する部分とは異なる部分」に該当する。
【0063】
また、第2の食品の次世代の種子、若しくは、第2の食品と略同一条件で第2の食品とは別体で成長した代替食品の次世代の種子である第2の付属物によって、第2の食品が遺伝子組換え作物であるか否かを把握することができる。
同様に、第2の食品の一部、若しくは、第2の食品と略同一条件で第2の食品とは別体で成長した代替食品から得られた種芋である第2の付属物によって、第2の食品が遺伝子組換え作物であるか否かを把握することができる。
【0064】
具体的には、例えば、第2の付属物を用いて消費者は作物を栽培することができるが、こうした作物を栽培する過程で遺伝子組換え作物のみが耐性を有する農薬を使用することによって、作物が枯れなければ遺伝子組換え作物であり、作物が枯れてしまうと遺伝子組換え作物ではないとの判断が可能となる。
【0065】
また、例えば、第2の付属物を用いて消費者は作物を栽培することができるが、こうした作物を虫と共に所定の空間(例えば、虫かご等)に配置し、虫の生死によっても遺伝子組換え作物であるか否かを判断することができる。
即ち、第2の付属物を用いて栽培した作物と共に配置した虫が死んだ場合(例えば、作物の葉や茎や枝を食した虫が死んだ場合)には遺伝子組換え作物であり、付属物を用いて栽培した作物と共に配置した虫が生きている場合には遺伝子組換え作物ではないとの判断が可能となる。
【0066】
また、その他の具体的な把握方法としては、例えば、(1)第2の付属物を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行ったり、(2)第2の付属物を用いて次世代の作物を栽培し、こうした作物を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行ったりすることで、第2の食品が遺伝子組換え作物であるか否かを把握することができる。ここで、第2の付属物を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行うにあたって、検査対象の第2の付属物の量が充分でない場合には、第2の付属物と同一品質の種子や種芋を適量加えてGMO検査を行う。なお、検査対象に加える種子や種芋が第2の付属物と同一品質であるか否かについては、汎用技術を用いて確認が可能である。
また、第2の付属物の粉末を用いることで、比較的容易に遺伝子組換え作物であるか否かを判定可能な汎用のGMO検査キットが存在することを念のために付言する。
【0067】
なお、第2の付属物が代替食品の次世代の種子の場合や、第2の付属物が代替食品から得られた種芋の場合には、代替食品が遺伝子組換え作物であるか否かを把握することになるが、品質を把握するにあたって、第2の食品と代替食品とは同一視できるものであることから、結果として、第2の食品が遺伝子組換え作物であるか否かを把握することができる。
【0068】
また、第2の食品(一次産品)を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行うことで、第2の食品が遺伝子組換え作物であるか否かを充分に把握することができれば良いが、種々の事情によって、食品(一次産品)を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)のみでは充分な確認ができないことがある点を念のために付言する。
【0069】
また、付属物本体が、付属物本体の体積と同量以上の体積の水と共に収容されて構成された第2の付属物によって、第2の食品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因や、第2の食品の成長過程の実体を把握することができる。
【0070】
ここで、「付属物本体の体積と同量以上の体積の水」が付属物本体と共に収容されたことで、時間の経過に伴う水の変化(例えば、変色)によって、付属物本体の品質を把握することができ、付属物本体の品質を通じて、第2の食品の品質を把握することが可能となる。また、付属物本体と共に収容されている水の分析を行うことで、付属物本体の品質を把握できることを通じて、第2の食品の品質を把握することが可能な場合もある。
なお、付属物本体と共に収容される水の量が不充分である場合には、付属物本体の品質を水の変化を通じて充分に把握することが困難である。
【0071】
なお、付属物本体を水と共に収容する方法(第2の付属物の製造方法)として、付属物本体を水の中に入れ、その水を熱することで付属物本体を加熱し、その後、必要に応じて水を加えても良い。付属物本体を加熱することで、より一層、水の変化が生じやすくなり、品質の把握が行い易くなる。例えば、付属物本体が米の場合に、米を炊いて、ご飯を水と共に収容するといった具合でも良い。
【0072】
更に、第1の付属物で第1の食品の品質が把握でき、第2の付属物で第2の食品の品質が把握できることとなり、上述した食品比較情報と相俟って、より一層充分に第1の食品と第2の食品との違いを把握することができる。
【0073】
また、第2の食品が、第1の食品と同一の生産者により第1の食品とは異なる条件で生産された食品である場合には、第1の食品と第2の食品の生産条件の違いに起因する品質の違いが把握し易くなる。
即ち、第1の食品と第2の食品の生産者が異なる場合には、生産条件が同一であったとしても品質の違いが生じることが考えられ、結果として、生産条件の違いに起因した品質の違いであるのか、生産者の違いに起因した品質の違いであるのかの判断が困難になるのに対して、第1の食品と第2の食品の生産者が同一であれば、品質の違いは生産条件の違いに起因するものであると把握することができるのである。
なお、生産条件の違いには、国産であるか、輸入物であるか、といったものも含む趣旨である。
【0074】
更に、食品比較情報に、第1の食品の生産条件と第2の食品の生産条件との違いが含まれている場合には、より一層充分に第1の食品と第2の食品との違いを把握することができる。
【0075】
また、第1の食品若しくは第2の食品に含まれる食品成分の名称と、同食品成分の量の情報とを含む情報である食品情報によって、消費者は提供される食品の品質を把握することができる。
同様に、第1の食品若しくは第2の食品に含まれる食品成分の名称と、同食品成分の量の情報とを含む情報に通信回線を介してアクセス可能な情報である食品情報によって、消費者は提供される食品の品質を把握することができる。
なお、「通信回線を介してアクセス可能な情報」とは、例えば、二次元バーコードやカラーコード等の識別子を意味する。
【0076】
ところで、「第1の食品若しくは第2の食品に含まれる食品成分の名称と、同食品成分の量の情報とを含む情報」とは、「食品成分の名称と、食品成分の量の情報」の他にも、何らかの情報が存在し得ることを意味する。例えば、第1の食品若しくは第2の食品の食品成分等であり、このデータを活用することで、消費者自身が食べた食品の食品成分のデータ等を蓄積し、分析、管理、研究することが可能となる。また、食事の管理も可能となる。また、他にも、食品名、メーカー名、製造年月日、添加物情報、遺伝子組換え情報、農薬情報、所定の音声情報等があっても良い。この様な情報(データ)を活用することで(例えば、人工知能ロボットを組み合わせる等)、これまでに無い新しいサービスの提供が期待できる。特に、こうした情報(データ)は、蓄積するのみならず、蓄積したデータを引き出して活用する必要があり、様々なビジネスにとって役立つ基盤となることが期待できる。
【0077】
また、上記の目的を達成するために、本発明の食品製品では、二次産品である第1の食品と、該第1の食品と同種同類の食品であると共に、前記第1の食品と一体となって提供される第2の食品と、前記第1の食品と前記第2の食品とを比較した情報であり、前記第1の食品及び前記第2の食品と共に提供される食品比較情報、若しくは、前記第1の食品の原料と前記第2の食品の原料とを比較した情報であり、前記第1の食品及び前記第2の食品と共に提供される食品原料比較情報と、前記第1の食品の原料であり、或いは、前記第1の食品の原料と略同一条件で前記第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料であり、或いは、前記第1の食品の原料と略同一条件で前記第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料のDNAに関する画像であり、或いは、前記第1の食品の原料と略同一条件で前記第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料の粉末であり、或いは、前記第1の食品の原料と略同一条件で前記第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料の加工品であり、前記第1の食品の原料と略同一条件で前記第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料の粉末加工品であり、或いは、前記第1の食品の原料である卵であり、或いは、前記第1の食品の原料である卵と略同一条件で生産された代替卵であり、或いは、前記第1の食品の生産に関与した乳酸菌、ビフィズス菌、枯草菌、若しくは、麹菌の少なくとも1つの画像であり、或いは、前記第1の食品の生産に関与した漬け床であり、或いは、前記第1の食品の原料の生産に関与した土壌、水、海水、海底水、アルカリ水、海底水から採取した塩、海藻、塩、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、土壌中の生き物、水中の生き物、草、養殖用飼料、昆虫類、忌避植物、飼料、赤身肉化剤、抗生物質、成長ホルモン剤、ビニールハウスのビニールと略同質のビニールの少なくとも1つであり、或いは、前記第1の食品の原料の収穫後に使用された農薬であり、或いは、前記第1の食品の原料の生産の後に同第1の食品の原料に関与した燻蒸剤、消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、防かび剤、防腐剤、被膜剤、酸化防止剤、除草剤、殺虫剤、漂白殺菌剤、若しくは、薬剤の少なくとも1つであり、或いは、前記第1の食品の原料の生産の後に同第1の食品の原料に関与した動物用食品添加物、若しくは、成長ホルモン剤の少なくとも1つであり、或いは、前記第1の食品の生産に関与した木樽の木片、前記第1の食品の生産に関与した木樽と略同一条件の木樽の木片、前記第1の食品の生産に関与した木樽の構成材と同一種類の木片、前記第1の食品を生産した木樽の中に同第1の食品と共に入れられた前記木樽の構成材と同一種類の木片、前記第1の食品に含まれる汁、若しくは、前記第1の食品の生産に関与した汁の少なくとも1つであり、或いは、前記第1の食品の原料と一体に成長した一体成長物の前記第1の食品の原料とは異なる部分であり、若しくは、前記第1の食品の原料と略同一条件で前記第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の前記第1の食品の原料に対応する部分とは異なる部分であり、或いは、前記第1の食品に用いられた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物、前記第1の食品に用いられた食品添加物の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物、前記第1の食品に用いられた食品添加物の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられた砂糖の総重量と同じ重量の砂糖、前記第1の食品に用いられた砂糖の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた砂糖の総体積と同じ体積の砂糖、前記第1の食品に用いられた砂糖の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられた塩の総重量と同じ重量の塩、前記第1の食品に用いられた塩の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた塩の総体積と同じ体積の塩、前記第1の食品に用いられた塩の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられたタンパク加水分解物の総重量と同じ重量のタンパク加水分解物、前記第1の食品に用いられたタンパク加水分解物の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられたタンパク加水分解物の総体積と同じ体積のタンパク加水分解物、前記第1の食品に用いられたタンパク加水分解物の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられた調味料の総重量と同じ重量の調味料、前記第1の食品に用いられた調味料の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた調味料の総体積と同じ体積の調味料、前記第1の食品に用いられた調味料の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総重量と同じ重量のブドウ糖果糖液糖、前記第1の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総体積と同じ体積のブドウ糖果糖液糖、前記第1の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられた加工油脂の総重量と同じ重量の加工油脂、前記第1の食品に用いられた加工油脂の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた加工油脂の総体積と同じ体積の加工油脂、前記第1の食品に用いられた加工油脂の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられたトランス脂肪酸の総重量と同じ重量のトランス脂肪酸、前記第1の食品に用いられたトランス脂肪酸の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられたトランス脂肪酸の総体積と同じ体積のトランス脂肪酸、前記第1の食品に用いられたトランス脂肪酸の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられた加工デンプンの総重量と同じ重量の加工デンプン、前記第1の食品に用いられた加工デンプンの総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた加工デンプンの総体積と同じ体積の加工デンプン、前記第1の食品に用いられた加工デンプンの総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられたリン酸塩の総重量と同じ重量のリン酸塩、前記第1の食品に用いられたリン酸塩の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられたリン酸塩の総体積と同じ体積のリン酸塩、前記第1の食品に用いられたリン酸塩の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられた合成ビタミンの総重量と同じ重量の合成ビタミン、前記第1の食品に用いられた合成ビタミンの総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた合成ビタミンの総体積と同じ体積の合成ビタミン、前記第1の食品に用いられた合成ビタミンの総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられた脱脂加工大豆の総重量と同じ重量の脱脂加工大豆、前記第1の食品に用いられた脱脂加工大豆の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた脱脂加工大豆の総体積と同じ体積の脱脂加工大豆、前記第1の食品に用いられた脱脂加工大豆の総体積と同じ体積の擬似物、の少なくとも1つであり、或いは、所定の機能別若しくは所定の用途別に分類された前記第1の食品に用いられた食品添加物の少なくとも一部であり、或いは、前記第1の食品の原料の次世代の種子、若しくは、前記第1の食品の原料と略同一条件で前記第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料の次世代の種子であり、或いは、前記第1の食品の原料の一部、若しくは、前記第1の食品の原料と略同一条件で前記第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料から得られた種芋であり、或いは、前記第1の食品の原料の一部であり、若しくは、前記第1の食品の原料と略同一条件で前記第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料であり、若しくは、前記第1の食品の原料と一体に成長した一体成長物の前記第1の食品の原料とは異なる部分であり、若しくは、前記第1の食品の原料と略同一条件で前記第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の前記第1の食品の原料に対応する部分とは異なる部分である付属物本体が、同付属物本体の体積と同量以上の体積の水と共に収容されて構成され、かつ、前記第1の食品及び前記第2の食品と共に提供される第1の付属物と、前記第2の食品の原料であり、或いは、前記第2の食品の原料と略同一条件で前記第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料であり、或いは、前記第2の食品の原料と略同一条件で前記第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料のDNAに関する画像であり、或いは、前記第2の食品の原料と略同一条件で前記第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料の粉末であり、或いは、前記第2の食品の原料と略同一条件で前記第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料の加工品であり、或いは、前記第2の食品の原料と略同一条件で前記第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料の粉末加工品であり、或いは、前記第2の食品の原料である卵であり、或いは、前記第2の食品の原料である卵と略同一条件で生産された代替卵であり、或いは、前記第2の食品の生産に関与した乳酸菌、ビフィズス菌、枯草菌、若しくは、麹菌の少なくとも1つの画像であり、或いは、前記第2の食品の生産に関与した漬け床であり、或いは、前記第2の食品の原料の生産に関与した土壌、水、海水、海底水、アルカリ水、海底水から採取した塩、海藻、塩、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、土壌中の生き物、水中の生き物、草、養殖用飼料、昆虫類、忌避植物、飼料、赤身肉化剤、抗生物質、成長ホルモン剤、ビニールハウスのビニールと略同質のビニールの少なくとも1つであり、或いは、前記第2の食品の原料の収穫後に使用された農薬であり、或いは、前記第2の食品の原料の生産の後に同第2の食品の原料に関与した燻蒸剤、消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、防かび剤、防腐剤、被膜剤、酸化防止剤、除草剤、殺虫剤、漂白殺菌剤、若しくは、薬剤の少なくとも1つであり、或いは、前記第2の食品の原料の生産の後に同第2の食品の原料に関与した動物用食品添加物、若しくは、成長ホルモン剤の少なくとも1つであり、或いは、前記第2の食品の生産に関与した木樽の木片、前記第2の食品の生産に関与した木樽と略同一条件の木樽の木片、前記第2の食品の生産に関与した木樽の構成材と同一種類の木片、前記第2の食品を生産した木樽の中に同第2の食品と共に入れられた前記木樽の構成材と同一種類の木片、前記第2の食品に含まれる汁、若しくは、前記第2の食品の生産に関与した汁の少なくとも1つであり、或いは、前記第2の食品の原料と一体に成長した一体成長物の前記第2の食品の原料とは異なる部分であり、若しくは、前記第2の食
品の原料と略同一条件で前記第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の前記第2の食品の原料に対応する部分とは異なる部分であり、或いは、前記第2の食品に用いられた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物、前記第2の食品に用いられた食品添加物の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物、前記第2の食品に用いられた食品添加物の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられた砂糖の総重量と同じ重量の砂糖、前記第2の食品に用いられた砂糖の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた砂糖の総体積と同じ体積の砂糖、前記第2の食品に用いられた砂糖の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられた塩の総重量と同じ重量の塩、前記第2の食品に用いられた塩の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた塩の総体積と同じ体積の塩、前記第2の食品に用いられた塩の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられたタンパク加水分解物の総重量と同じ重量のタンパク加水分解物、前記第2の食品に用いられたタンパク加水分解物の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられたタンパク加水分解物の総体積と同じ体積のタンパク加水分解物、前記第2の食品に用いられたタンパク加水分解物の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられた調味料の総重量と同じ重量の調味料、前記第2の食品に用いられた調味料の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた調味料の総体積と同じ体積の調味料、前記第2の食品に用いられた調味料の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総重量と同じ重量のブドウ糖果糖液糖、前記第2の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総体積と同じ体積のブドウ糖果糖液糖、前記第2の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられた加工油脂の総重量と同じ重量の加工油脂、前記第2の食品に用いられた加工油脂の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた加工油脂の総体積と同じ体積の加工油脂、前記第2の食品に用いられた加工油脂の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられたトランス脂肪酸の総重量と同じ重量のトランス脂肪酸、前記第2の食品に用いられたトランス脂肪酸の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられたトランス脂肪酸の総体積と同じ体積のトランス脂肪酸、前記第2の食品に用いられたトランス脂肪酸の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられた加工デンプンの総重量と同じ重量の加工デンプン、前記第2の食品に用いられた加工デンプンの総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた加工デンプンの総体積と同じ体積の加工デンプン、前記第2の食品に用いられた加工デンプンの総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられたリン酸塩の総重量と同じ重量のリン酸塩、前記第2の食品に用いられたリン酸塩の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられたリン酸塩の総体積と同じ体積のリン酸塩、前記第2の食品に用いられたリン酸塩の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられた合成ビタミンの総重量と同じ重量の合成ビタミン、前記第2の食品に用いられた合成ビタミンの総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた合成ビタミンの総体積と同じ体積の合成ビタミン、前記第2の食品に用いられた合成ビタミンの総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられた脱脂加工大豆の総重量と同じ重量の脱脂加工大豆、前記第2の食品に用いられた脱脂加工大豆の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた脱脂加工大豆の総体積と同じ体積の脱脂加工大豆、前記第2の食品に用いられた脱脂加工大豆の総体積と同じ体積の擬似物、の少なくとも1つであり、或いは、所定の機能別若しくは所定の用途別に分類された前記第2の食品に用いられた食品添加物の少なくとも一部であり、或いは、前記第2の食品の原料の次世代の種子、若しくは、前記第2の食品の原料と略同一条件で前記第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料の次世代の種子であり、或いは、前記第2の食品の原料の一部、若しくは、前記第2の食品の原料と略同一条件で前記第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料から得られた種芋であり、或いは、前記第2の食品の原料の一部であり、若しくは、前記第2の食品の原料と略同一条件で前記第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料であり、若しくは、前記第2の食品の原料と一体に成長した一体成長物の前記第2の食品の原料とは異なる部分であり、若しくは、前記第2の食品の原料と略同一条件で前記第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の前記第2の食品の原料に対応する部分とは異なる部分である付属物本体が、同付属物本体の体積と同量以上の体積の水と共に収容されて構成され、かつ、前記第1の食品及び前記第2の食品と共に提供される第2の付属物とを備える。
【0078】
更に、上記の目的を達成するために、本発明の食品製品の提供方法では、二次産品である第1の食品と、該第1の食品と同種同類の食品である第2の食品と、前記第1の食品と前記第2の食品とを比較した情報である食品比較情報、若しくは、前記第1の食品の原料と前記第2の食品の原料とを比較した情報である食品原料比較情報と、前記第1の食品の原料である第1の付属物、或いは、前記第1の食品の原料と略同一条件で前記第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料である第1の付属物、或いは、前記第1の食品の原料と略同一条件で前記第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料のDNAに関する画像である第1の付属物、或いは、前記第1の食品の原料と略同一条件で前記第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料の粉末である第1の付属物、或いは、前記第1の食品の原料と略同一条件で前記第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料の加工品である第1の付属物、前記第1の食品の原料と略同一条件で前記第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料の粉末加工品である第1の付属物、或いは、前記第1の食品の原料である卵である第1の付属物、或いは、前記第1の食品の原料である卵と略同一条件で生産された代替卵である第1の付属物、或いは、前記第1の食品の生産に関与した乳酸菌、ビフィズス菌、枯草菌、若しくは、麹菌の少なくとも1つの画像である第1の付属物、或いは、前記第1の食品の生産に関与した漬け床である第1の付属物、或いは、前記第1の食品の原料の生産に関与した土壌、水、海水、海底水、アルカリ水、海底水から採取した塩、海藻、塩、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、土壌中の生き物、水中の生き物、草、養殖用飼料、昆虫類、忌避植物、飼料、赤身肉化剤、抗生物質、成長ホルモン剤、ビニールハウスのビニールと略同質のビニールの少なくとも1つである第1の付属物、或いは、前記第1の食品の原料の収穫後に使用された農薬である第1の付属物、或いは、前記第1の食品の原料の生産の後に同第1の食品の原料に関与した燻蒸剤、消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、防かび剤、防腐剤、被膜剤、酸化防止剤、除草剤、殺虫剤、漂白殺菌剤、若しくは、薬剤の少なくとも1つである第1の付属物、或いは、前記第1の食品の原料の生産の後に同第1の食品の原料に関与した動物用食品添加物、若しくは、成長ホルモン剤の少なくとも1つである第1の付属物、或いは、前記第1の食品の生産に関与した木樽の木片、前記第1の食品の生産に関与した木樽と略同一条件の木樽の木片、前記第1の食品の生産に関与した木樽の構成材と同一種類の木片、前記第1の食品を生産した木樽の中に同第1の食品と共に入れられた前記木樽の構成材と同一種類の木片、前記第1の食品に含まれる汁、若しくは、前記第1の食品の生産に関与した汁の少なくとも1つである第1の付属物、或いは、前記第1の食品の原料と一体に成長した一体成長物の前記第1の食品の原料とは異なる部分であり、若しくは、前記第1の食品の原料と略同一条件で前記第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の前記第1の食品の原料に対応する部分とは異なる部分である第1の付属物、或いは、前記第1の食品に用いられた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物、前記第1の食品に用いられた食品添加物の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物、前記第1の食品に用いられた食品添加物の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられた砂糖の総重量と同じ重量の砂糖、前記第1の食品に用いられた砂糖の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた砂糖の総体積と同じ体積の砂糖、前記第1の食品に用いられた砂糖の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられた塩の総重量と同じ重量の塩、前記第1の食品に用いられた塩の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた塩の総体積と同じ体積の塩、前記第1の食品に用いられた塩の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられたタンパク加水分解物の総重量と同じ重量のタンパク加水分解物、前記第1の食品に用いられたタンパク加水分解物の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられたタンパク加水分解物の総体積と同じ体積のタンパク加水分解物、前記第1の食品に用いられたタンパク加水分解物の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられた調味料の総重量と同じ重量の調味料、前記第1の食品に用いられた調味料の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた調味料の総体積と同じ体積の調味料、前記第1の食品に用いられた調味料の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総重量と同じ重量のブドウ糖果糖液糖、前記第1の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総体積と同じ体積のブドウ糖果糖液糖、前記第1の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられた加工油脂の総重量と同じ重量の加工油脂、前記第1の食品に用いられた加工油脂の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた加工油脂の総体積と同じ体積の加工油脂、前記第1の食品に用いられた加工油脂の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられたトランス脂肪酸の総重量と同じ重量のトランス脂肪酸、前記第1の食品に用いられたトランス脂肪酸の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられたトランス脂肪酸の総体積と同じ体積のトランス脂肪酸、前記第1の食品に用いられたトランス脂肪酸の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられた加工デンプンの総重量と同じ重量の加工デンプン、前記第1の食品に用いられた加工デンプンの総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた加工デンプンの総体積と同じ体積の加工デンプン、前記第1の食品に用いられた加工デンプンの総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられたリン酸塩の総重量と同じ重量のリン酸塩、前記第1の食品に用いられたリン酸塩の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられたリン酸塩の総体積と同じ体積のリン酸塩、前記第1の食品に用いられたリン酸塩の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられた合成ビタミンの総重量と同じ重量の合成ビタミン、前記第1の食品に用いられた合成ビタミンの総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた合成ビタミンの総体積と同じ体積の合成ビタミン、前記第1の食品に用いられた合成ビタミンの総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物、前記第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総体積と同じ体積の擬似物、前記第1の食品に用いられた脱脂加工大豆の総重量と同じ重量の脱脂加工大豆、前記第1の食品に用いられた脱脂加工大豆の総重量と同じ重量の擬似物、前記第1の食品に用いられた脱脂加工大豆の総体積と同じ体積の脱脂加工大豆、前記第1の食品に用いられた脱脂加工大豆の総体積と同じ体積の擬似物、の少なくとも1つである第1の付属物、或いは、所定の機能別若しくは所定の用途別に分類された前記第1の食品に用いられた食品添加物の少なくとも一部である第1の付属物、或いは、前記第1の食品の原料の次世代の種子、若しくは、前記第1の食品の原料と略同一条件で前記第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料の次世代の種子である第1の付属物、或いは、前記第1の食品の原料の一部、若しくは、前記第1の食品の原料と略同一条件で前記第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料から得られた種芋である第1の付属物、或いは、前記第1の食品の原料の一部であり、若しくは、前記第1の食品の原料と略同一条件で前記第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料であり、若しくは、前記第1の食品の原料と一体に成長した一体成長物の前記第1の食品の原料とは異なる部分であり、若しくは、前記第1の食品の原料と略同一条件で前記第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の前記第1の食品の原料に対応する部分とは異なる部分である付属物本体が、同付属物本体の体積と同量以上の体積の水と共に収容されて構成された第1の付属物と、前記第2の食品の原料である第2の付属物、或いは、前記第2の食品の原料と略同一条件で前記第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料である第2の付属物、或いは、前記第2の食品の原料と略同一条件で前記第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料のDNAに関する画像である第2の付属物、或いは、前記第2の食品の原料と略同一条件で前記第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料の粉末である第2の付属物、或いは、前記第2の食品の原料と略同一条件で前記第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料の加工品である第2の付属物、或いは、前記第2の食品の原料と略同一条件で前記第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料の粉末加工品である第2の付属物、或いは、前記第2の食品の原料である卵である第2の付属物、或いは、前記第2の食品の原料である卵と略同一条件で生産された代替卵である第2の付属物、或いは、前記第2の食品の生産に関与した乳酸菌、ビフィズス菌、枯草菌、若しくは、麹菌の少なくとも1つの画像である第2の付属物、或いは、前記第2の食品の生産に関与した漬け床である第2の付属物、或いは、前記第2の食品の原料の生産に関与した土壌、水、海水、海底水、アルカリ水、海底水から採取した塩、海藻、塩、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、土壌中の生き物、水中の生き物、草、養殖用飼料、昆虫類、忌避植物、飼料、赤身肉化剤、抗生物質、成長ホルモン剤、ビニールハウスのビニールと略同質のビニールの少なくとも1つである第2の付属物、或いは、前記第2の食品の原料の収穫後に使用された農薬である第2の付属物、或いは、前記第2の食品の原料の生産の後に同第2の食品の原料に関与した燻蒸剤、消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、防かび剤、防腐剤、被膜剤、酸化防止剤、除草剤、殺虫剤、漂白殺菌剤、若しくは、薬剤の少なくとも1つである第2の付属物、或いは、前記第2の食品の原料の生産の後に同第2の食品の原料に関与した動物用食品添加物、若しくは、成長ホルモン剤の少なくとも1つである第2の付属物、或いは、前記第2の食品の生産に関与した木樽の木片、前記第2の食品の生産に関与した木樽と略同一条件の木樽の木片、前記第2の食品の生産に関与した木樽の構成材と同一種類の木片、前記第2の食品を生産した木樽の中に同第2の食品と共に入れられた前記木樽の構成材と同一種類の木
片、前記第2の食品に含まれる汁、若しくは、前記第2の食品の生産に関与した汁の少なくとも1つである第2の付属物、或いは、前記第2の食品の原料と一体に成長した一体成長物の前記第2の食品の原料とは異なる部分であり、若しくは、前記第2の食品の原料と略同一条件で前記第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の前記第2の食品の原料に対応する部分とは異なる部分である第2の付属物、或いは、前記第2の食品に用いられた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物、前記第2の食品に用いられた食品添加物の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物、前記第2の食品に用いられた食品添加物の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられた砂糖の総重量と同じ重量の砂糖、前記第2の食品に用いられた砂糖の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた砂糖の総体積と同じ体積の砂糖、前記第2の食品に用いられた砂糖の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられた塩の総重量と同じ重量の塩、前記第2の食品に用いられた塩の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた塩の総体積と同じ体積の塩、前記第2の食品に用いられた塩の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられたタンパク加水分解物の総重量と同じ重量のタンパク加水分解物、前記第2の食品に用いられたタンパク加水分解物の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられたタンパク加水分解物の総体積と同じ体積のタンパク加水分解物、前記第2の食品に用いられたタンパク加水分解物の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられた調味料の総重量と同じ重量の調味料、前記第2の食品に用いられた調味料の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた調味料の総体積と同じ体積の調味料、前記第2の食品に用いられた調味料の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総重量と同じ重量のブドウ糖果糖液糖、前記第2の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総体積と同じ体積のブドウ糖果糖液糖、前記第2の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられた加工油脂の総重量と同じ重量の加工油脂、前記第2の食品に用いられた加工油脂の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた加工油脂の総体積と同じ体積の加工油脂、前記第2の食品に用いられた加工油脂の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられたトランス脂肪酸の総重量と同じ重量のトランス脂肪酸、前記第2の食品に用いられたトランス脂肪酸の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられたトランス脂肪酸の総体積と同じ体積のトランス脂肪酸、前記第2の食品に用いられたトランス脂肪酸の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられた加工デンプンの総重量と同じ重量の加工デンプン、前記第2の食品に用いられた加工デンプンの総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた加工デンプンの総体積と同じ体積の加工デンプン、前記第2の食品に用いられた加工デンプンの総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられたリン酸塩の総重量と同じ重量のリン酸塩、前記第2の食品に用いられたリン酸塩の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられたリン酸塩の総体積と同じ体積のリン酸塩、前記第2の食品に用いられたリン酸塩の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられた合成ビタミンの総重量と同じ重量の合成ビタミン、前記第2の食品に用いられた合成ビタミンの総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた合成ビタミンの総体積と同じ体積の合成ビタミン、前記第2の食品に用いられた合成ビタミンの総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物、前記第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総体積と同じ体積の擬似物、前記第2の食品に用いられた脱脂加工大豆の総重量と同じ重量の脱脂加工大豆、前記第2の食品に用いられた脱脂加工大豆の総重量と同じ重量の擬似物、前記第2の食品に用いられた脱脂加工大豆の総体積と同じ体積の脱脂加工大豆、前記第2の食品に用いられた脱脂加工大豆の総体積と同じ体積の擬似物、の少なくとも1つである第2の付属物、或いは、所定の機能別若しくは所定の用途別に分類された前記第2の食品に用いられた食品添加物の少なくとも一部である第2の付属物、或いは、前記第2の食品の原料の次世代の種子、若しくは、前記第2の食品の原料と略同一条件で前記第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料の次世代の種子である第2の付属物、或いは、前記第2の食品の原料の一部、若しくは、前記第2の食品の原料と略同一条件で前記第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料から得られた種芋である第2の付属物、或いは、前記第2の食品の原料の一部であり、若しくは、前記第2の食品の原料と略同一条件で前記第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料であり、若しくは、前記第2の食品の原料と一体に成長した一体成長物の前記第2の食品の原料とは異なる部分であり、若しくは、前記第2の食品の原料と略同一条件で前記第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の前記第2の食品の原料に対応する部分とは異なる部分である付属物本体が、同付属物本体の体積と同量以上の体積の水と共に収容されて構成された第2の付属物とを、一体として共に提供する工程を備える。
【0079】
ここで、第1の食品と第2の食品とが一体となって提供されることによって、消費者は第1の食品と第2の食品の双方を入手することとなり、第1の食品と第2の食品とを比較して品質を把握することができる。
【0080】
なお、第1の食品と第2の食品とは同種同類の食品であり、換言すると、第1の食品と第2の食品とは、「食品として同一視できる」といった関係にある。例えば、クリームパンとジャムパンとでは、菓子パンという点で共通しているものの、菓子パンの種類が異なるために同種同類の食品ではない。
【0081】
また、第1の食品と第2の食品とを比較した情報である食品比較情報によって、第1の食品と第2の食品との違いを充分に把握することができる。更に、第1の食品の原料と第2の食品の原料とを比較した情報である食品原料比較情報によって、第1の食品の原料と第2の食品の原料との違いを充分に把握することができる。
なお、例えば、第1の食品と第2の食品が豆腐であり、その原料である大豆は同一のものを用いているものの、第1の食品と第2の食品とで、大豆の使用量(粒数)が異なる場合において、食品原料比較情報で原料の量を比較しても良い。
【0082】
更に、第1の食品の原料である第1の付属物によって、消費者は提供される第1の食品の原料の品質を把握することができる。また、「第1の食品の原料」は、一次産品であっても、二次産品であっても良い。
なお、第1の食品が発酵食品である場合には、例えば、第1の食品が味噌、しょう油、酒、ビール、焼酎、漬物等である場合には、第1の食品の原料として麹が挙げられる。また、第1の食品の原料が卵である場合としては、例えば、鶏卵、いくら、からすみ、明太子等が挙げられる。鶏卵については、消費者に提供することで有精卵か無精卵かの別を把握することが可能となる。更に、第1の食品の原料である卵と略同一条件で生産された代替卵であっても同様である。
【0083】
また、第1の食品の原料と略同一条件で第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料である第1の付属物、第1の食品の原料と略同一条件で第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料のDNAに関する画像である第1の付属物、第1の食品の原料と略同一条件で第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料の粉末である第1の付属物、第1の食品の原料と略同一条件で第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料の加工品である第1の付属物、または、第1の食品の原料と略同一条件で第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料の粉末加工品である第1の付属物によって、消費者は提供される第1の食品(二次産品)の原料の品質を把握することができる。
【0084】
また、「第1の食品の原料」には、「動物性の原料」と「植物性の原料」、更に両者の組合せとがあり、「動物性の原料」とは「動物に由来する原料」を意味し、例えば、肉、魚、貝、卵、乳、油脂などが挙げられ、「植物性の原料」とは「植物体に存在する原料」を意味し、米,小麦,大豆,小豆,トウモロコシ等の穀類、芋、豆、野菜、果実、キノコ、油脂、海藻類等が挙げられる。
【0085】
ここで、「第1の食品の原料と略同一条件で第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料」とは、同じ場所で同じ物を食して育った牛や豚や、同じ時期に同じ海域で収穫された魚等を意味する。また、同じ農場で同じ肥料を施して育った野菜や果実等を意味する。
即ち、「代替原料」とは、品質を把握するにあたって、第1の食品の原料と同一視できるものを意味している。
【0086】
なお、魚の場合には、漁をする海域が同じであっても荷揚げする港が異なっていれば、魚のブランドが異なるといったことがあり得る。しかしながら、同じ時期に同じ海域で収穫された魚については、品質を把握するにあたって同一視できることから、ブランドが異なっていたとしても、代替原料であると言える。
【0087】
ここで、代替原料としての魚の画像に、漁船が漁をした航路図(魚に対応)を添付することで、荷揚げ違いの漁港であっても、同一海域かどうかの判定ができ、消費者の理解の容易化が実現できる。同様に、代替原料としての貝類の画像に、貝類を収穫した湾や湾内の区域図を添付することで、荷揚げ違いの漁港であっても、同一湾で収穫したかどうかの判定ができ、消費者の理解の容易化が実現できる。
【0088】
なお、一般栽培(化学肥料と農薬を使う農法)、有機栽培(有機肥料と無農薬の農法)、自然栽培(無肥料と無農薬の農法)等、それぞれの農法の食品の原料は、互いに代替原料では無い。ここで、一般栽培から自然栽培に切り替えたからといって、切り替えた後も1年ぐらいは土壌に化学肥料や農薬が残っており、自然栽培と認定するわけにはいかない。なお、切り替えた後、3年〜5年程度が経過すると、自然栽培農法による食品の原料として認定しても構わない。この点については、有機栽培についても同様である。
【0089】
具体的には、食品原料Aと同一生産人が、食品原料Aと同一時期に、食品原料Aと同一の農法で栽培した農作物Bについては、食品原料Aの代替原料と言える。また、「同一生産人」は農協の部会が同じである場合を含めても良く、「同一農法」とは肥料や農薬が一定の基準を満たす場合を含めても良い。なお、「部会」とは、「植える土壌は持ち主によって異なるが、共同或いは協働して、できるだけ同一品種の作物を出荷しようという目的を持った複数の生産者の集合体」を意味する。
【0090】
例えば、第1の食品の植物性の原料がリンゴである場合は、そのリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てた他のリンゴは「代替原料」に該当する。一方、異なる果樹園のリンゴや、同じ果樹園でも異なる育成条件(肥料や農薬の有無)や異なる条件若しくは環境で育てたリンゴは「代替原料」には該当しない。
【0091】
例えば、第1の食品の動物性の原料が牛ヒレ肉である場合は、その牛と同じ肉牛牧場で同様の飼料を食した別の牛のヒレ肉部分は「代替原料」に該当する。一方、異なる肉牛牧場の牛のヒレ肉部分や、同じ肉牛牧場であるものの、異なる飼料を食した牛のヒレ肉部分は、同一条件、同一環境では無いと考えられるために、「代替原料」には該当しない。なお、「異なる飼料」には、一方が遺伝子組換え技術を用いた飼料で、他方が遺伝子組換え技術を用いていない飼料の場合も含まれる。
【0092】
例えば、第1の食品の原料が貝類(しじみ)である場合、同じ海域、湾で成長した代替原料である貝類(しじみ)のDNAに関する情報を掲載することで、採取地が認識でき、しかも、採取地特有の貝類(しじみ)のDNAに関する情報ということとなり、消費者の安心の度合いが高まることとなる。
【0093】
また、「代替原料の粉末」として、例えば、粉末をふりかけ用として用いることができるもの等が挙げられる。
【0094】
また、「代替原料の加工品」とは、例えば、卵を加工した玉子焼きやケーキ、お菓子、小麦を加工した団子、米を加工したおにぎりや煎餅や餅、パン、焼酎、酒、魚を加工したかまぼこ等が挙げられる。
【0095】
また、「代替原料の粉末加工品」とは、例えば、米粉を加工した乾パン、パン、小麦粉を加工したお菓子、小麦粉を加工したういろう、大豆の粉を加工したトースト、きな粉クッキー等をいう。
【0096】
また、第1の食品の原料である第1の付属物や、代替原料である第1の付属物と共に、第1の付属物の詳細な説明を提供しても良い。
例えば、和菓子やコーヒー(飲食店用)の製造過程において、地方の名水を用いている場合において、こうした特殊な水(第1の付属物の該当)と共に、当該名水の水質情報を文字情報や音声情報で伝達しても良い。
【0097】
また、第1の食品の生産に関与した乳酸菌、ビフィズス菌、枯草菌、若しくは、麹菌の少なくとも1つの画像である第1の付属物によって、第1の食品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。同様に、第1の食品の生産に関与した漬け床である第1の付属物によって、第1の食品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
なお、漬け床としては、例えば、塩、しょう油、味噌、麹、米ぬか、酒かす、酢、もろみ、辛子、みりん等が挙げられる。
【0098】
また、第1の食品の原料の生産に関与した土壌、水、海水、海底水、アルカリ水、海底水から採取した塩、海藻、塩、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、土壌中の生き物、水中の生き物、草、養殖用飼料、昆虫類、忌避植物、飼料、赤身肉化剤、抗生物質、成長ホルモン剤、ビニールハウスのビニールと略同質のビニールの少なくとも1つである第1の付属物によって、第1の食品の原料が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
なお、第1の食品の原料の生産に関与した塩等をどの様に作ったのかの詳細な説明を提供しても良い。例えば、海底塩から作成した塩である旨を提供するといった具合である。
また、動物は水を飲まなければ生きることができず、特に良質の水であればあるほど肉質も向上する。従って、水は大事な生産関与物の1つである。
【0099】
ここでの「海底水」とは、伏流水と海水とが混合した水を意味している。
具体的には、海岸線の砂浜や、昔砂浜であったところは背後の山々から伏流水が湧き出ている。この伏流水こそミネラルを含んだ天然水である。また、海水もミネラルを含んでいる。この両者(伏流水と海水)が交わる、混合した水を意味している。
なお、海底水の採取方法としては、砂地面から5〜10cm程から口先をつけて取水することができ、また、砂地に井戸を掘っても良いし、ボーリングしても良い。
【0100】
また、「海藻」は海のミネラルを含んでいるので、乾燥させたものを植物の根の周りに載置したり、土壌と混ぜ合わせて使用したりする。
【0101】
なお、海水、海底水、海底水から採取した塩、海藻が食品の生産に関与することで、自然のミネラルだけでの食品の成長が期待できる。更に、アルカリ水(pH7.0以上)を供給することで、土壌の酸性化を食い止めるという効果が期待できる。
【0102】
また、第1の食品の原料の収穫後に使用された農薬(ポストハーベスト農薬)である第1の付属物によって、第1の食品の原料が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
【0103】
また、第1の食品の原料の生産の後に同第1の食品の原料に関与した燻蒸剤、消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、防かび剤、防腐剤、被膜剤、酸化防止剤、除草剤、殺虫剤、漂白殺菌剤、若しくは、薬剤の少なくとも1つである第1の付属物によって、第1の食品(二次産品)の原料の生産の後、第1の食品の原料が消費者に提供されるまで(例えば、第1の食品の原料の生産後(収穫後)、原料の加工、つまり、二次産品材料投入直前まで)の過程において影響を受けた要因を把握することができる。
なお、1ロットに投入する原料の量毎に残留農薬を検査することが実現すれば、こうした原料の食品に、原料の確実な残留農薬データを添付することができ、品質の比較や検証に非常に役立つことが期待できる。但し、ロットに対応した原料と食品が一致することが前提である。
【0104】
同様に、第1の食品の原料の生産の後に同第1の食品の原料に関与した動物用食品添加物、若しくは、成長ホルモン剤の少なくとも1つである第1の付属物によって、第1の食品(二次産品)の原料の生産の後、第1の食品の原料が消費者に提供されるまで(例えば、第1の食品の原料の生産後(収穫後)、原料の加工、つまり、二次産品材料投入直前まで)の過程において影響を受けた要因を把握することができる。
なお、成長ホルモン剤の現品については、日本国内での入手が困難であることが考えられ、そうした場合には擬似物での対応となる。その際には、成長ホルモン剤の投入量や投入期間の情報等を提供することが好ましい。
【0105】
更に、第1の食品の生産に関与した木樽の木片、第1の食品の生産に関与した木樽と略同一条件の木樽の木片、第1の食品の生産に関与した木樽の構成材と同一種類の木片、第1の食品を生産した木樽の中に第1の食品と共に入れられた木樽の構成材と同一種類の木片の少なくとも1つである第1の付属物によって、消費者は提供される第1の食品の生産環境の実体を把握することができる。
【0106】
ここで、「第1の食品の生産に関与した木樽と略同一条件の木樽」とは、第1の食品の生産環境の実体を把握するにあたって、同一視できるものを言う。例えば、同一の木材を使用して構成され、同じ環境下で利用された木樽が該当する。一方で、異なる木材で構成された場合や、異なる環境下で利用された木樽は該当しない。
【0107】
また、第1の食品に含まれる汁や、第1の食品の生産に関与した汁である第1の付属物によって、消費者は提供される第1の食品の生産環境の実体を把握することができる。具体的には、例えば、おでんを煮込んだ汁や、煮魚の煮汁といった具合である。
【0108】
また、第1の食品の原料と一体に成長した一体成長物の第1の食品の原料とは異なる部分であり、若しくは、第1の食品の原料と略同一条件で第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の第1の食品の原料に対応する部分とは異なる部分である第1の付属物によって、消費者は提供される第1の食品の原料の成長過程の実体を把握することができる。
【0109】
ここで、「第1の食品の原料と一体に成長した一体成長物の第1の食品の原料とは異なる部分」とは、第1の食品の原料として採用された部分とは異なる部分であるものの、第1の食品の原料と一体に成長した部分を意味する。
【0110】
例えば、第1の食品の動物性の原料が豚ロース肉である場合は、同じ豚のその他のロース肉部分は、同一部分であるために、「一体成長物」には該当するものの、「一体成長物の第1の食品の動物性の原料とは異なる部分」には該当しない。これに対して、同じ豚の皮や手や足は「一体成長物の第1の食品の動物性の原料とは異なる部分」に該当する。
例えば、第1の食品の植物性の原料が大根(根や茎の部分)である場合は、大根の根や茎のその他の部分は、同一部分であるために、「一体成長物」には該当するものの、「一体成長物の第1の食品の植物性の原料とは異なる部分」には該当しない。これに対して、同じ大根の葉は「一体成長物の第1の食品の植物性の原料とは異なる部分」に該当する。
【0111】
更に、「代替原料と一体に成長した代替一体成長物の第1の食品の原料に対応する部分とは異なる部分」とは、第1の食品の原料として採用された部分に対応する部分とは異なる部分であるものの、代替原料と一体に成長した部分を意味する。
【0112】
例えば、第1の食品の原料が豚ロース肉である場合は、第1の食品の原料として採用された豚と同じ養豚場で同じ飼料を食した別の豚のロース肉部分は、「代替一体成長物の第1の食品の動物性の原料に対応する部分とは異なる部分」には該当しない。これに対して、第1の食品の原料として採用された豚と同じ養豚場で同じ飼料を食した別の豚の皮や手や足は「代替一体成長物の第1の食品の動物性の原料に対応する部分とは異なる部分」に該当する。
例えば、第1の食品の原料がリンゴである場合は、第1の食品の原料として採用されたリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てたリンゴは、「代替一体成長物の第1の食品の植物性の原料に対応する部分とは異なる部分」には該当しない。これに対して、第1の食品の原料として採用されたリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てたリンゴの枝や葉は「代替一体成長物の第1の食品の植物性の原料に対応する部分とは異なる部分」に該当する。
【0113】
また、第1の食品に用いられた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた食品添加物の総重量を容易に把握することができる。更に、第1の食品に用いられた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた食品添加物の総体積を容易に把握することができる。
なお、食品を構成する食品添加物を除くすべての材料を同一とし、第1の食品と第2の食品とで、食品添加物の使用数と使用量を変化させて生産した場合には、食品添加物の増減が一目にして理解することができる。
【0114】
なお、一括表示が認められている食品添加物(例えば、イーストフード等)について、個々の物質に着目して、総重量や総体積と同じ重量や体積の食品添加物や擬似物を付属物とする場合も、ここでの「食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物または擬似物」や「食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物または擬似物」に該当する。
同様に、合成ビタミンとされる食品添加物について、個々の物質に着目して、総重量や総体積と同じ重量や体積の食品添加物や擬似物を付属物とする場合も、ここでの「食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物または擬似物」や「食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物または擬似物」に該当する。
また同様に、キャリーオーバーとみなされた複数の食品添加物について、個々の食品添加物に着目して、個々の食品添加物の総重量や総体積と同じ重量や体積の食品添加物や擬似物を付属物とする場合も、ここでの「食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物または擬似物」や「食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物または擬似物」に該当する。
【0115】
同様に、第1の食品に用いられた砂糖の総重量と同じ重量の砂糖または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた砂糖の総重量を容易に把握することができる。更に、第1の食品に用いられた砂糖の総体積と同じ体積の砂糖または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた砂糖の総体積を容易に把握することができる。
【0116】
また同様に、第1の食品に用いられた塩の総重量と同じ重量の塩または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた塩の総重量を容易に把握することができる。更に、第1の食品に用いられた塩の総体積と同じ体積の塩または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた塩の総体積を容易に把握することができる。
【0117】
また同様に、第1の食品に用いられたタンパク加水分解物の総重量と同じ重量のタンパク加水分解物または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられたタンパク加水分解物の総重量を容易に把握することができる。更に、第1の食品に用いられたタンパク加水分解物の総体積と同じ体積のタンパク加水分解物または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられたタンパク加水分解物の総体積を容易に把握することができる。
【0118】
また同様に、第1の食品に用いられた調味料(アミノ酸等。以下、同様)の総重量と同じ重量の調味料または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた調味料の総重量を容易に把握することができる。更に、第1の食品に用いられた調味料の総体積と同じ体積の調味料または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた調味料の総体積を容易に把握することができる。
【0119】
また同様に、第1の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総重量と同じ重量のブドウ糖果糖液糖または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総重量を容易に把握することができる。更に、第1の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総体積と同じ体積のブドウ糖果糖液糖または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総体積を容易に把握することができる。
【0120】
また同様に、第1の食品に用いられた加工油脂の総重量と同じ重量の加工油脂または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた加工油脂の総重量を容易に把握することができる。更に、第1の食品に用いられた加工油脂の総体積と同じ体積の加工油脂または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた加工油脂の総体積を容易に把握することができる。
【0121】
また同様に、第1の食品に用いられたトランス脂肪酸の総重量と同じ重量のトランス脂肪酸または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられたトランス脂肪酸の総重量を容易に把握することができる。更に、第1の食品に用いられたトランス脂肪酸の総体積と同じ体積のトランス脂肪酸または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられたトランス脂肪酸の総体積を容易に把握することができる。
【0122】
また同様に、第1の食品に用いられた加工デンプンの総重量と同じ重量の加工デンプンまたは擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた加工デンプンの総重量を容易に把握することができる。更に、第1の食品に用いられた加工デンプンの総体積と同じ体積の加工デンプンまたは擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた加工デンプンの総体積を容易に把握することができる。
【0123】
また同様に、第1の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総重量を容易に把握することができる。更に、第1の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総体積を容易に把握することができる。
【0124】
ここで、一括表示でいう「一括名」とは、例えば、PH調整剤、乳化剤、イーストフード、香料、かんすい、膨張剤、光沢剤等を指す。それぞれは7種類から20種類以上の合成化合物を一括名で表示している。
【0125】
また同様に、第1の食品に用いられた合成ビタミンの総重量と同じ重量の合成ビタミンまたは擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた合成ビタミンの総重量を容易に把握することができる。更に、第1の食品に用いられた合成ビタミンの総体積と同じ体積の合成ビタミンまたは擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた合成ビタミンの総体積を容易に把握することができる。
【0126】
ここで、「合成ビタミン」とは、ビタミンB1ラウリル硫酸塩、ビタミンB2合成着色料、ビタミンC合成酸化防止剤、ビタミンE合成酸化防止剤等のもの全ての化学合成でできたものを指す。
【0127】
また同様に、第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総重量を容易に把握することができる。更に、第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総体積を容易に把握することができる。
【0128】
なお、キャリーオーバーとみなされた食品添加物の総重量や総体積については、最終の生産工程を担当するメーカーが、前工程を担当するメーカーから情報を受け取ることになる。
【0129】
また同様に、第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総重量を容易に把握することができる。更に、第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総体積を容易に把握することができる。
【0130】
また同様に、第1の食品に用いられた脱脂加工大豆の総重量と同じ重量の脱脂加工大豆または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた脱脂加工大豆の総重量を容易に把握することができる。更に、第1の食品に用いられた脱脂加工大豆の総体積と同じ体積の脱脂加工大豆または擬似物である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた脱脂加工大豆の総体積を容易に把握することができる。
【0131】
また、所定の機能別に分類された第1の食品に用いられた食品添加物の少なくとも一部である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた食品添加物の機能を容易に把握することができる。同様に、所定の用途別に分類された第1の食品に用いられた食品添加物の少なくとも一部である第1の付属物によって、第1の食品に用いられた食品添加物の用途を容易に把握することができる。
【0132】
なお、分類の一例としては、乳化剤(水と油を混合させる機能であり、具体的な物質としてはグリセリン脂肪酸エステルなどが該当する)であったり、酸味料(食品に酸味をつける機能であり、具体的な物質としては乳酸などが該当する)であったり、保存料(食品のカビなどを抑止して日持ちさせる機能である)であったり、といった具合である。
【0133】
また、第1の食品の原料の次世代の種子、若しくは、第1の食品の原料と略同一条件で第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料の次世代の種子である第1の付属物によって、第1の食品の原料が遺伝子組換え作物であるか否かを把握することができる。
同様に、第1の食品の原料の一部、若しくは、第1の食品の原料と略同一条件で第1の食品の原料とは別体で成長した代替原料から得られた種芋である第1の付属物によって、第1の食品の原料が遺伝子組換え作物であるか否かを把握することができる。
【0134】
具体的には、例えば、第1の付属物を用いて消費者は作物を栽培することができるが、こうした作物を栽培する過程で遺伝子組換え作物のみが耐性を有する農薬を使用することによって、作物が枯れなければ遺伝子組換え作物であり、作物が枯れてしまうと遺伝子組換え作物ではないとの判断が可能となる。
【0135】
また、例えば、第1の付属物を用いて消費者は作物を栽培することができるが、こうした作物を虫と共に所定の空間(例えば、虫かご等)に配置し、虫の生死によっても遺伝子組換え作物であるか否かを判断することができる。
即ち、第1の付属物を用いて栽培した作物と共に配置した虫が死んだ場合(例えば、作物の葉や茎や枝を食した虫が死んだ場合)には遺伝子組換え作物であり、付属物を用いて栽培した作物と共に配置した虫が生きている場合には遺伝子組換え作物ではないとの判断が可能となる。
【0136】
また、その他の具体的な把握方法としては、例えば、(1)第1の付属物を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行ったり、(2)第1の付属物を用いて次世代の作物を栽培し、こうした作物を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行ったりすることで、第1の食品の原料が遺伝子組換え作物であるか否かを把握することができる。ここで、第1の付属物を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行うにあたって、検査対象の第1の付属物の量が充分でない場合には、第1の付属物と同一品質の種子や種芋を適量加えてGMO検査を行う。なお、検査対象に加える種子や種芋が第1の付属物と同一品質であるか否かについては、汎用技術を用いて確認が可能である。
また、第1の付属物の粉末を用いることで、比較的容易に遺伝子組換え作物であるか否かを判定可能な汎用のGMO検査キットが存在することを念のために付言する。
【0137】
なお、第1の付属物が代替原料の次世代の種子の場合や、第1の付属物が代替原料から得られた種芋の場合には、代替原料が遺伝子組換え作物であるか否かを把握することになるが、品質を把握するにあたって、第1の食品の原料と代替原料とは同一視できるものであることから、結果として、第1の食品の原料が遺伝子組換え作物であるか否かを把握することができる。
【0138】
また、第1の食品(二次産品)の原料を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行うことで、第1の食品の原料が遺伝子組換え作物であるか否かを充分に把握することができれば良いが、種々の事情によって、食品(二次産品)の原料を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)のみでは充分な確認ができないことがある点を念のために付言する。
【0139】
また、付属物本体が、付属物本体の体積と同量以上の体積の水と共に収容されて構成された第1の付属物によって、第1の食品の原料が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因や、第1の食品の原料の成長過程の実体を把握することができる。
【0140】
ここで、「付属物本体の体積と同量以上の体積の水」が付属物本体と共に収容されたことで、時間の経過に伴う水の変化(例えば、変色)によって、付属物本体の品質を把握することができ、付属物本体の品質を通じて、第1の食品の原料の品質を把握することが可能となる。また、付属物本体と共に収容されている水の分析を行うことで、付属物本体の品質を把握できることを通じて、第1の食品の品質を把握することが可能な場合もある。
なお、付属物本体と共に収容される水の量が不充分である場合には、付属物本体の品質を水の変化を通じて充分に把握することが困難である。
【0141】
なお、付属物本体を水と共に収容する方法(第1の付属物の製造方法)として、付属物本体を水の中に入れ、その水を熱することで付属物本体を加熱し、その後、必要に応じて水を加えても良い。付属物本体を加熱することで、より一層、水の変化が生じやすくなり、品質の把握が行い易くなる。例えば、付属物本体が米の場合に、米を炊いて、ご飯を水と共に収容するといった具合でも良い。
【0142】
また、第2の食品の原料である第2の付属物によって、消費者は提供される第2の食品の原料の品質を把握することができる。また、「第2の食品の原料」は、一次産品であっても、二次産品であっても良い。
なお、第2の食品が発酵食品である場合には、例えば、第2の食品が味噌、しょう油、酒、ビール、焼酎、漬物等である場合には、第2の食品の原料として麹が挙げられる。また、第2の食品の原料が卵である場合としては、例えば、鶏卵、いくら、からすみ、明太子等が挙げられる。鶏卵については、消費者に提供することで有精卵か無精卵かの別を把握することが可能となる。更に、第2の食品の原料である卵と略同一条件で生産された代替卵であっても同様である。
【0143】
また、第2の食品の原料と略同一条件で第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料である第2の付属物、第2の食品の原料と略同一条件で第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料のDNAに関する画像である第2の付属物、第2の食品の原料と略同一条件で第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料の粉末である第2の付属物、第2の食品の原料と略同一条件で第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料の加工品である第2の付属物、または、第2の食品の原料と略同一条件で第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料の粉末加工品である第2の付属物によって、消費者は提供される第2の食品(二次産品)の原料の品質を把握することができる。
【0144】
また、「第2の食品の原料」には、「動物性の原料」と「植物性の原料」、更に両者の組合せとがあり、「動物性の原料」とは「動物に由来する原料」を意味し、例えば、肉、魚、貝、卵、乳、油脂などが挙げられ、「植物性の原料」とは「植物体に存在する原料」を意味し、米,小麦,大豆,小豆,トウモロコシ等の穀類、芋、豆、野菜、果実、キノコ、油脂、海藻類等が挙げられる。
【0145】
ここで、「第2の食品の原料と略同一条件で第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料」とは、同じ場所で同じ物を食して育った牛や豚や、同じ時期に同じ海域で収穫された魚等を意味する。また、同じ農場で同じ肥料を施して育った野菜や果実等を意味する。
即ち、「代替原料」とは、品質を把握するにあたって、第2の食品の原料と同一視できるものを意味している。
【0146】
なお、魚の場合には、漁をする海域が同じであっても荷揚げする港が異なっていれば、魚のブランドが異なるといったことがあり得る。しかしながら、同じ時期に同じ海域で収穫された魚については、品質を把握するにあたって同一視できることから、ブランドが異なっていたとしても、代替原料であると言える。
【0147】
ここで、代替原料としての魚の画像に、漁船が漁をした航路図(魚に対応)を添付することで、荷揚げ違いの漁港であっても、同一海域かどうかの判定ができ、消費者の理解の容易化が実現できる。同様に、代替原料としての貝類の画像に、貝類を収穫した湾や湾内の区域図を添付することで、荷揚げ違いの漁港であっても、同一湾で収穫したかどうかの判定ができ、消費者の理解の容易化が実現できる。
【0148】
なお、一般栽培(化学肥料と農薬を使う農法)、有機栽培(有機肥料と無農薬の農法)、自然栽培(無肥料と無農薬の農法)等、それぞれの農法の食品の原料は、互いに代替原料では無い。ここで、一般栽培から自然栽培に切り替えたからといって、切り替えた後も1年ぐらいは土壌に化学肥料や農薬が残っており、自然栽培と認定するわけにはいかない。なお、切り替えた後、3年〜5年程度が経過すると、自然栽培農法による食品の原料として認定しても構わない。この点については、有機栽培についても同様である。
【0149】
具体的には、食品原料Aと同一生産人が、食品原料Aと同一時期に、食品原料Aと同一の農法で栽培した農作物Bについては、食品原料Aの代替原料と言える。また、「同一生産人」は農協の部会が同じである場合を含めても良く、「同一農法」とは肥料や農薬が一定の基準を満たす場合を含めても良い。なお、「部会」とは、「植える土壌は持ち主によって異なるが、共同或いは協働して、できるだけ同一品種の作物を出荷しようという目的を持った複数の生産者の集合体」を意味する。
【0150】
例えば、第2の食品の植物性の原料がリンゴである場合は、そのリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てた他のリンゴは「代替原料」に該当する。一方、異なる果樹園のリンゴや、同じ果樹園でも異なる育成条件(肥料や農薬の有無)や異なる条件若しくは環境で育てたリンゴは「代替原料」には該当しない。
【0151】
例えば、第2の食品の動物性の原料が牛ヒレ肉である場合は、その牛と同じ肉牛牧場で同様の飼料を食した別の牛のヒレ肉部分は「代替原料」に該当する。一方、異なる肉牛牧場の牛のヒレ肉部分や、同じ肉牛牧場であるものの、異なる飼料を食した牛のヒレ肉部分は、同一条件、同一環境では無いと考えられるために、「代替原料」には該当しない。なお、「異なる飼料」には、一方が遺伝子組換え技術を用いた飼料で、他方が遺伝子組換え技術を用いていない飼料の場合も含まれる。
【0152】
例えば、第2の食品の原料が貝類(しじみ)である場合、同じ海域、湾で成長した代替原料である貝類(しじみ)のDNAに関する情報を掲載することで、採取地が認識でき、しかも、採取地特有の貝類(しじみ)のDNAに関する情報ということとなり、消費者の安心の度合いが高まることとなる。
【0153】
また、「代替原料の粉末」として、例えば、粉末をふりかけ用として用いることができるもの等が挙げられる。
【0154】
また、「代替原料の加工品」とは、例えば、卵を加工した玉子焼きやケーキ、お菓子、小麦を加工した団子、米を加工したおにぎりや煎餅や餅、パン、焼酎、酒、魚を加工したかまぼこ等が挙げられる。
【0155】
また、「代替原料の粉末加工品」とは、例えば、米粉を加工した乾パン、パン、小麦粉を加工したお菓子、小麦粉を加工したういろう、大豆の粉を加工したトースト、きな粉クッキー等をいう。
【0156】
また、第2の食品の原料である第2の付属物や、代替原料である第2の付属物と共に、第2の付属物の詳細な説明を提供しても良い。
例えば、和菓子やコーヒー(飲食店用)の製造過程において、地方の名水を用いている場合において、こうした特殊な水(第2の付属物の該当)と共に、当該名水の水質情報を文字情報や音声情報で伝達しても良い。
【0157】
また、第2の食品の生産に関与した乳酸菌、ビフィズス菌、枯草菌、若しくは、麹菌の少なくとも1つの画像である第2の付属物によって、第2の食品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。同様に、第2の食品の生産に関与した漬け床である第2の付属物によって、第2の食品が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
【0158】
また、第2の食品の原料の生産に関与した土壌、水、海水、海底水、アルカリ水、海底水から採取した塩、海藻、塩、肥料、土壌消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、農薬、種子、土壌中の生き物、水中の生き物、草、養殖用飼料、昆虫類、忌避植物、飼料、赤身肉化剤、抗生物質、成長ホルモン剤、ビニールハウスのビニールと略同質のビニールの少なくとも1つである第2の付属物によって、第2の食品の原料が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
なお、第2の食品の原料の生産に関与した塩等をどの様に作ったのかの詳細な説明を提供しても良い。例えば、海底塩から作成した塩である旨を提供するといった具合である。
また、動物は水を飲まなければ生きることができず、特に良質の水であればあるほど肉質も向上する。従って、水は大事な生産関与物の1つである。
【0159】
ここでの「海底水」とは、伏流水と海水とが混合した水を意味している。
具体的には、海岸線の砂浜や、昔砂浜であったところは背後の山々から伏流水が湧き出ている。この伏流水こそミネラルを含んだ天然水である。また、海水もミネラルを含んでいる。この両者(伏流水と海水)が交わる、混合した水を意味している。
なお、海底水の採取方法としては、砂地面から5〜10cm程から口先をつけて取水することができ、また、砂地に井戸を掘っても良いし、ボーリングしても良い。
【0160】
また、「海藻」は海のミネラルを含んでいるので、乾燥させたものを植物の根の周りに載置したり、土壌と混ぜ合わせて使用したりする。
【0161】
なお、海水、海底水、海底水から採取した塩、海藻が食品の生産に関与することで、自然のミネラルだけでの食品の成長が期待できる。更に、アルカリ水(pH7.0以上)を供給することで、土壌の酸性化を食い止めるという効果が期待できる。
【0162】
また、第2の食品の原料の収穫後に使用された農薬(ポストハーベスト農薬)である第2の付属物によって、第2の食品の原料が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因を把握することができる。
【0163】
また、第2の食品の原料の生産の後に同第2の食品の原料に関与した燻蒸剤、消毒剤、殺菌剤、抗菌剤、防かび剤、防腐剤、被膜剤、酸化防止剤、除草剤、殺虫剤、漂白殺菌剤、若しくは、薬剤の少なくとも1つである第2の付属物によって、第2の食品(二次産品)の原料の生産の後、第2の食品の原料が消費者に提供されるまで(例えば、第2の食品の原料の生産後(収穫後)、原料の加工、つまり、二次産品材料投入直前まで)の過程において影響を受けた要因を把握することができる。
なお、1ロットに投入する原料の量毎に残留農薬を検査することが実現すれば、こうした原料の食品に、原料の確実な残留農薬データを添付することができ、品質の比較や検証に非常に役立つことが期待できる。
【0164】
同様に、第2の食品の原料の生産の後に同第2の食品の原料に関与した動物用食品添加物、若しくは、成長ホルモン剤の少なくとも1つである第2の付属物によって、第2の食品(二次産品)の原料の生産の後、第2の食品の原料が消費者に提供されるまで(例えば、第2の食品の原料の生産後(収穫後)、原料の加工、つまり、二次産品材料投入直前まで)の過程において影響を受けた要因を把握することができる。
【0165】
更に、第2の食品の生産に関与した木樽の木片、第2の食品の生産に関与した木樽と略同一条件の木樽の木片、第2の食品の生産に関与した木樽の構成材と同一種類の木片、第2の食品を生産した木樽の中に第2の食品と共に入れられた木樽の構成材と同一種類の木片の少なくとも1つである第2の付属物によって、消費者は提供される第2の食品の生産環境の実体を把握することができる。
【0166】
ここで、「第2の食品の生産に関与した木樽と略同一条件の木樽」とは、第2の食品の生産環境の実体を把握するにあたって、同一視できるものを言う。例えば、同一の木材を使用して構成され、同じ環境下で利用された木樽が該当する。一方で、異なる木材で構成された場合や、異なる環境下で利用された木樽は該当しない。
【0167】
また、第2の食品に含まれる汁や、第2の食品の生産に関与した汁である第2の付属物によって、消費者は提供される第2の食品の生産環境の実体を把握することができる。具体的には、例えば、おでんを煮込んだ汁や、煮魚の煮汁といった具合である。
【0168】
また、第2の食品の原料と一体に成長した一体成長物の第2の食品の原料とは異なる部分であり、若しくは、第2の食品の原料と略同一条件で第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料と一体に成長した代替一体成長物の第2の食品の原料に対応する部分とは異なる部分である第2の付属物によって、消費者は提供される第2の食品の原料の成長過程の実体を把握することができる。
【0169】
ここで、「第2の食品の原料と一体に成長した一体成長物の第2の食品の原料とは異なる部分」とは、第2の食品の原料として採用された部分とは異なる部分であるものの、第2の食品の原料と一体に成長した部分を意味する。
【0170】
例えば、第2の食品の動物性の原料が豚ロース肉である場合は、同じ豚のその他のロース肉部分は、同一部分であるために、「一体成長物」には該当するものの、「一体成長物の第2の食品の動物性の原料とは異なる部分」には該当しない。これに対して、同じ豚の皮や手や足は「一体成長物の第2の食品の動物性の原料とは異なる部分」に該当する。
例えば、第2の食品の植物性の原料が大根(根や茎の部分)である場合は、大根の根や茎のその他の部分は、同一部分であるために、「一体成長物」には該当するものの、「一体成長物の第2の食品の植物性の原料とは異なる部分」には該当しない。これに対して、同じ大根の葉は「一体成長物の第2の食品の植物性の原料とは異なる部分」に該当する。
【0171】
更に、「代替原料と一体に成長した代替一体成長物の第2の食品の原料に対応する部分とは異なる部分」とは、第2の食品の原料として採用された部分に対応する部分とは異なる部分であるものの、代替原料と一体に成長した部分を意味する。
【0172】
例えば、第2の食品の原料が豚ロース肉である場合は、第2の食品の原料として採用された豚と同じ養豚場で同じ飼料を食した別の豚のロース肉部分は、「代替一体成長物の第2の食品の動物性の原料に対応する部分とは異なる部分」には該当しない。これに対して、第2の食品の原料として採用された豚と同じ養豚場で同じ飼料を食した別の豚の皮や手や足は「代替一体成長物の第2の食品の動物性の原料に対応する部分とは異なる部分」に該当する。
例えば、第2の食品の原料がリンゴである場合は、第2の食品の原料として採用されたリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てたリンゴは、「代替一体成長物の第2の食品の植物性の原料に対応する部分とは異なる部分」には該当しない。これに対して、第2の食品の原料として採用されたリンゴと同じ果樹園で同様の育成条件(肥料や農薬の有無)を施して育てたリンゴの枝や葉は「代替一体成長物の第2の食品の植物性の原料に対応する部分とは異なる部分」に該当する。
【0173】
また、第2の食品に用いられた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた食品添加物の総重量を容易に把握することができる。更に、第2の食品に用いられた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた食品添加物の総体積を容易に把握することができる。
【0174】
同様に、第2の食品に用いられた砂糖の総重量と同じ重量の砂糖または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた砂糖の総重量を容易に把握することができる。更に、第2の食品に用いられた砂糖の総体積と同じ体積の砂糖または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた砂糖の総体積を容易に把握することができる。
【0175】
また同様に、第2の食品に用いられた塩の総重量と同じ重量の塩または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた塩の総重量を容易に把握することができる。更に、第2の食品に用いられた塩の総体積と同じ体積の塩または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた塩の総体積を容易に把握することができる。
【0176】
また同様に、第2の食品に用いられたタンパク加水分解物の総重量と同じ重量のタンパク加水分解物または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられたタンパク加水分解物の総重量を容易に把握することができる。更に、第2の食品に用いられたタンパク加水分解物の総体積と同じ体積のタンパク加水分解物または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられたタンパク加水分解物の総体積を容易に把握することができる。
【0177】
また同様に、第2の食品に用いられた調味料の総重量と同じ重量の調味料または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた調味料の総重量を容易に把握することができる。更に、第2の食品に用いられた調味料の総体積と同じ体積の調味料または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた調味料の総体積を容易に把握することができる。
【0178】
また同様に、第2の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総重量と同じ重量のブドウ糖果糖液糖または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総重量を容易に把握することができる。更に、第2の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総体積と同じ体積のブドウ糖果糖液糖または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられたブドウ糖果糖液糖の総体積を容易に把握することができる。
【0179】
また同様に、第2の食品に用いられた加工油脂の総重量と同じ重量の加工油脂または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた加工油脂の総重量を容易に把握することができる。更に、第2の食品に用いられた加工油脂の総体積と同じ体積の加工油脂または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた加工油脂の総体積を容易に把握することができる。
【0180】
また同様に、第2の食品に用いられたトランス脂肪酸の総重量と同じ重量のトランス脂肪酸または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられたトランス脂肪酸の総重量を容易に把握することができる。更に、第2の食品に用いられたトランス脂肪酸の総体積と同じ体積のトランス脂肪酸または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられたトランス脂肪酸の総体積を容易に把握することができる。
【0181】
また同様に、第2の食品に用いられた加工デンプンの総重量と同じ重量の加工デンプンまたは擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた加工デンプンの総重量を容易に把握することができる。更に、第2の食品に用いられた加工デンプンの総体積と同じ体積の加工デンプンまたは擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた加工デンプンの総体積を容易に把握することができる。
【0182】
また同様に、第2の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総重量を容易に把握することができる。更に、第2の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた食品添加物のうち一括名の表示が認められた食品添加物の総体積を容易に把握することができる。
【0183】
また同様に、第2の食品に用いられた合成ビタミンの総重量と同じ重量の合成ビタミンまたは擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた合成ビタミンの総重量を容易に把握することができる。更に、第2の食品に用いられた合成ビタミンの総体積と同じ体積の合成ビタミンまたは擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた合成ビタミンの総体積を容易に把握することができる。
【0184】
また同様に、第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総重量を容易に把握することができる。更に、第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物の総体積を容易に把握することができる。
【0185】
また同様に、第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総重量と同じ重量の食品添加物または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総重量を容易に把握することができる。更に、第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総体積と同じ体積の食品添加物または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた食品添加物のうちキャリーオーバーとみなされた食品添加物を除く食品添加物の総体積を容易に把握することができる。
【0186】
また同様に、第2の食品に用いられた脱脂加工大豆の総重量と同じ重量の脱脂加工大豆または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた脱脂加工大豆の総重量を容易に把握することができる。更に、第2の食品に用いられた脱脂加工大豆の総体積と同じ体積の脱脂加工大豆または擬似物である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた脱脂加工大豆の総体積を容易に把握することができる。
【0187】
また、所定の機能別に分類された第2の食品に用いられた食品添加物の少なくとも一部である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた食品添加物の機能を容易に把握することができる。同様に、所定の用途別に分類された第2の食品に用いられた食品添加物の少なくとも一部である第2の付属物によって、第2の食品に用いられた食品添加物の用途を容易に把握することができる。
【0188】
また、第2の食品の原料の次世代の種子、若しくは、第2の食品の原料と略同一条件で第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料の次世代の種子である第2の付属物によって、第2の食品の原料が遺伝子組換え作物であるか否かを把握することができる。
同様に、第2の食品の原料の一部、若しくは、第2の食品の原料と略同一条件で第2の食品の原料とは別体で成長した代替原料から得られた種芋である第2の付属物によって、第2の食品の原料が遺伝子組換え作物であるか否かを把握することができる。
【0189】
具体的には、例えば、第2の付属物を用いて消費者は作物を栽培することができるが、こうした作物を栽培する過程で遺伝子組換え作物のみが耐性を有する農薬を使用することによって、作物が枯れなければ遺伝子組換え作物であり、作物が枯れてしまうと遺伝子組換え作物ではないとの判断が可能となる。
【0190】
また、例えば、第2の付属物を用いて消費者は作物を栽培することができるが、こうした作物を虫と共に所定の空間(例えば、虫かご等)に配置し、虫の生死によっても遺伝子組換え作物であるか否かを判断することができる。
即ち、第2の付属物を用いて栽培した作物と共に配置した虫が死んだ場合(例えば、作物の葉や茎や枝を食した虫が死んだ場合)には遺伝子組換え作物であり、付属物を用いて栽培した作物と共に配置した虫が生きている場合には遺伝子組換え作物ではないとの判断が可能となる。
【0191】
また、その他の具体的な把握方法としては、例えば、(1)第2の付属物を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行ったり、(2)第2の付属物を用いて次世代の作物を栽培し、こうした作物を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行ったりすることで、第2の食品の原料が遺伝子組換え作物であるか否かを把握することができる。ここで、第2の付属物を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行うにあたって、検査対象の第2の付属物の量が充分でない場合には、第2の付属物と同一品質の種子や種芋を適量加えてGMO検査を行う。なお、検査対象に加える種子や種芋が第2の付属物と同一品質であるか否かについては、汎用技術を用いて確認が可能である。
また、第2の付属物の粉末を用いることで、比較的容易に遺伝子組換え作物であるか否かを判定可能な汎用のGMO検査キットが存在することを念のために付言する。
【0192】
なお、第2の付属物が代替原料の次世代の種子の場合や、第2の付属物が代替原料から得られた種芋の場合には、代替原料が遺伝子組換え作物であるか否かを把握することになるが、品質を把握するにあたって、第2の食品の原料と代替原料とは同一視できるものであることから、結果として、第2の食品の原料が遺伝子組換え作物であるか否かを把握することができる。
【0193】
また、第2の食品(二次産品)の原料を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)を行うことで、第2の食品の原料が遺伝子組換え作物であるか否かを充分に把握することができれば良いが、種々の事情によって、食品(二次産品)の原料を対象とした汎用の遺伝子組換え食品検査(GMO検査)のみでは充分な確認ができないことがある点を念のために付言する。
【0194】
また、付属物本体が、付属物本体の体積と同量以上の体積の水と共に収容されて構成された第2の付属物によって、第2の食品の原料が消費者に提供されるまでの過程において影響を受けた要因や、第2の食品の原料の成長過程の実体を把握することができる。
【0195】
ここで、「付属物本体の体積と同量以上の体積の水」が付属物本体と共に収容されたことで、時間の経過に伴う水の変化(例えば、変色)によって、付属物本体の品質を把握することができ、付属物本体の品質を通じて、第2の食品の原料の品質を把握することが可能となる。また、付属物本体と共に収容されている水の分析を行うことで、付属物本体の品質を把握できることを通じて、第2の食品の品質を把握することが可能な場合もある。
なお、付属物本体と共に収容される水の量が不充分である場合には、付属物本体の品質を水の変化を通じて充分に把握することが困難である。
【0196】
なお、付属物本体を水と共に収容する方法(第2の付属物の製造方法)として、付属物本体を水の中に入れ、その水を熱することで付属物本体を加熱し、その後、必要に応じて水を加えても良い。付属物本体を加熱することで、より一層、水の変化が生じやすくなり、品質の把握が行い易くなる。例えば、付属物本体が米の場合に、米を炊いて、ご飯を水と共に収容するといった具合でも良い。
【0197】
更に、第1の付属物で第1の食品の原料の品質が把握でき、第2の付属物で第2の食品の原料の品質が把握できることとなり、上述した食品比較情報と相俟って、より一層充分に第1の食品と第2の食品との違いを把握することができる。
同様に、第1の付属物で第1の食品の原料の品質が把握でき、第2の付属物で第2の食品の原料の品質が把握できることとなり、上述した食品原料比較情報と相俟って、より一層充分に第1の食品の原料と第2の食品の原料との違いを把握することができる。
【0198】
また、第2の食品が、第1の食品と同一の生産者により第1の食品とは異なる条件で生産された食品である場合には、第1の食品と第2の食品の生産条件の違いに起因する品質の違いが把握し易くなる。
即ち、第1の食品と第2の食品の生産者が異なる場合には、生産条件が同一であったとしても品質の違いが生じることが考えられ、結果として、生産条件の違いに起因した品質の違いであるのか、生産者の違いに起因した品質の違いであるのかの判断が困難になるのに対して、第1の食品と第2の食品の生産者が同一であれば、品質の違いは生産条件の違いに起因するものであると把握することができるのである。
なお、生産条件の違いには、国産であるか、輸入物であるか、といったものも含む趣旨である。
【0199】
同様に、第2の食品の原料が、第1の食品の原料と同一の生産者により第1の食品の原料とは異なる条件で生産された原料である場合には、第1の食品の原料と第2の食品の原料の生産条件の違いに起因する品質の違いが把握し易くなる。
即ち、第1の食品の原料と第2の食品の原料の生産者が異なる場合には、生産条件が同一であったとしても品質の違いが生じることが考えられ、結果として、生産条件の違いに起因した品質の違いであるのか、生産者の違いに起因した品質であるのかの判断が困難になるのに対して、第1の食品の原料と第2の食品の原料の生産者が同一であれば、品質の違いは生産条件の違いに起因するものであると把握することができるのである。
【0200】
なお、第1の食品の原料と第2の食品の原料の生産者が同一であり、かつ、第1の食品と第2の食品の生産者が同一である場合には、より一層、第1の食品と第2の食品の生産条件の違いに起因する品質の違いや、第1の食品の原料と第2の食品の原料の生産条件の違いに起因する品質の違いが把握し易くなる。
【0201】
更に、食品比較情報に、第1の食品の生産条件と第2の食品の生産条件との違いが含まれている場合には、より一層充分に第1の食品と第2の食品との違いを把握することができる。同様に、食品原料比較情報に、第1の食品の原料と生産条件と第2の食品の原料の生産条件との違いが含まれている場合には、より一層充分に第1の食品の原料と第2の食品の原料との違いを把握することができる。
【0202】
また、第1の食品若しくは第2の食品に含まれる食品成分の名称と、同食品成分の量の情報とを含む情報である食品情報によって、消費者は提供される食品の品質を把握することができる。
同様に、第1の食品若しくは第2の食品に含まれる食品成分の名称と、同食品成分の量の情報とを含む情報に通信回線を介してアクセス可能な情報である食品情報によって、消費者は提供される食品の品質を把握することができる。なお、「食品成分」とは、例えば、「日本食品標準成分表」に含まれるものである。
【0203】
また、第1の食品若しくは第2の食品に用いられた遺伝子組換え作物に関する情報を含む情報である食品情報によって、消費者は提供される食品の品質を把握することができる。
同様に、第1の食品若しくは第2の食品に用いられた遺伝子組換え作物に関する情報を含む情報に通信回線を介してアクセス可能な情報である食品情報によって、消費者は提供される食品の品質を把握することができる。
【0204】
また、第1の食品若しくは第2の食品に用いられた食品添加物の量に関する情報を含む情報である食品情報によって、消費者は提供される食品の品質を把握することができる。
同様に、第1の食品若しくは第2の食品に用いられた食品添加物の量に関する情報に通信回線を介してアクセス可能な情報である食品情報によって、消費者は提供される食品の品質を把握することができる。
【0205】
ところで、「第1の食品若しくは第2の食品に含まれる食品成分の名称と、同食品成分の量の情報とを含む情報」とは、「食品成分の名称と、食品成分の量の情報」の他にも、何らかの情報が存在し得ることを意味する。
同様に、「第1の食品若しくは第2の食品に用いられた遺伝子組換え作物に関する情報を含む情報」とは、「遺伝子組換え作物に関する情報」の他にも、何らかの情報が存在し得ることを意味する。
また同様に、「第1の食品若しくは第2の食品に用いられた食品添加物の量に関する情報を含む情報」とは、「食品添加物の量に関する情報」の他にも、何らかの情報が存在し得ることを意味する。
例えば、第1の食品若しくは第2の食品の食品成分等であり、このデータを活用することで、消費者自身が食べた食品の食品成分のデータ等を蓄積し、分析、管理、研究することが可能となる。また、食事の管理も可能となる。また、他にも、食品名、メーカー名、製造年月日、農薬情報、原料情報、所定の音声情報等があっても良い。この様な情報(データ)を活用することで(例えば、人工知能ロボットを組み合わせる等)、これまでに無い新しいサービスの提供が期待できる。特に、こうした情報(データ)は、蓄積するのみならず、蓄積したデータを引き出して活用する必要があり、様々なビジネスにとって役立つ基盤となることが期待できる。
【0206】
ところで、ここでの「第1の食品」「第2の食品」とは、栄養素の摂取や嗜好を目的とした飲食物(生鮮食品、動物性食品、植物性食品、加工食品、冷凍食品、嗜好食品、調味用材料、健康食品、サプリメント、飲料、加工材料等)を含むことは勿論のこと、医薬品や医薬部外品をも含む趣旨である。例えば、漢方薬も含まれる。また、飼料、養殖用飼料、ペットフード等、魚や動物を対象としたものも含む趣旨である。
【0207】
また、ここでの「一次産品」とは、加工前の生鮮食品、動物性食品、植物性食品そのものであり、例えば、大根やキャベツ等の野菜、あるいは鶏肉や牛肉等の生肉そのものが該当する。また、例えば、果物、豆類、穀類、魚類も該当する。
【0208】
更に、ここでの「二次産品」とは、未加工の生鮮食品、未加工の動物性食品、未加工の植物性食品を加工した産品であり、カット野菜、もち、饅頭、漬物、野菜炒め、ステーキ、ハンバーグ、ラーメン、弁当、パン、牛乳、チーズ、ビール、ワイン、日本酒、ウイスキー、冷凍食品、缶詰、ペットボトル入りのお茶やジュース、コーヒー、清涼飲料、レストラン等で提供される一皿毎の食品等が該当する。
【0209】
なお、ここでの「二次産品」には、一次産品を原料として加工した二次産品を含むことは勿論のこと、二次産品を原料として加工した二次産品をも含む。例えば、味付け済みの卵を原料として仕入れ、焼成して製造された玉子焼きを含む。更に、ここでの「二次産品」には、二次産品を原料として仕入れた二次産品をも含む。例えば、玉子焼きを原料として仕入れ、仕入れた玉子焼きを詰めた弁当も含む。
【0210】
更に、提供される第1の付属物や第2の付属物の形態については、特に限定されるものではない。例えば、切断や粉砕、乾燥等の所定の加工を行った方が、より一層、食品や食品の原料の品質を把握することができる場合もあり、その様な場合には、所定の加工を行った第1の付属物や第2の付属物を提供することが好ましい。なお、乾燥は「強制乾燥」と「自然乾燥」の2つの方法が考えられるが、自然乾燥の方が食品や食品の原料の品質の良し悪しが分かり易いことが多い。
【0211】
具体的には、第1の付属物や第2の付属物がりんごである場合に、切った状態のりんごを提供しても良く、更には、乾燥させてドライフルーツとした状態のりんごを提供しても良い。この場合にも、上述した理由と同様に、自然乾燥によるドライフルーツが好ましい。