【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る第1の制御方法は、離散化状態方程式が(1−1)式で表されるシステムを構成する、少なくとも1つのスイッチ素子を含む電力変換器をリアプノフ関数
および制御装置を利用して制御する制御方法であって、
【数1】
(ただし、xは状態変数ベクトル、uは入力変数、yは出力変数、Aはシステム行列、bは入力係数ベクトル、cは出力係数ベクトル)
ある時刻における基準状態変数ベクトルx
r、補償器の補助変数ベクトルwおよび基準出力変数y
rに基づいて、該時刻における基準入力変数u
rと、次の時刻における基準状態変数ベクトルx
rおよび補助変数ベクトルwとを求めることが可能な制御則を決定しておく第1ステップと、
全時刻における基準出力変数y
rを参照可能にしておく第2ステップと、
最初の時刻における基準状態変数ベクトルx
rおよび補助変数ベクトルwを決定する第3ステップと、
を予め実行しておき、その後、
時刻iにおいて前記システムの状態変数ベクトルxを構成する各要素を測定し、これにより時刻iに
おける状態変数ベクトルxを求める第4ステップと、
前記制御則と、時刻iにおける基準出力変数y
r、基準状態変数ベクトルx
rおよび補助変数ベクトルwとに基づいて、該時刻における基準入力変数u
rと、時刻i+1における基準状態変数ベクトルx
rおよび補助変数ベクトルwとを数値的に求める第5ステップと、
(1−2)式を用いて、時刻iにおける偏差状態変数ベクトルx〜を求める第6ステップと、
【数2】
時刻iにおける偏差入力変数u〜を(1−3)式および(1−4)式で表される前記リアプノフ関数の収束条件を満足するように決定する第7ステップと、
【数3】
(ただし、Qは正定行列)
(1−5)式を用いて、時刻iにおける入力変数uを求める第8ステップと、
【数4】
第8ステップで求めた時刻iにおける入力変数uに基づいて、時刻i〜i+1における前記スイッチ素子のデューティを制御する第9ステップと、
を
前記制御装置に繰り返し実行
させることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る第2の制御方法は、離散化状態方程式が(2−1)式で表されるシステムを構成する、少なくとも1つのスイッチ素子を含む電力変換器をリアプノフ関数
および制御装置を利用して制御する制御方法であって、
【数5】
(ただし、xは状態変数ベクトル、uは入力変数、dは外乱変数ベクトル、yは出力変数、Aはシステム行列、bは入力係数ベクトル、Hは外乱係数行列またはベクトル、cは出力係数ベクトル)
ある時刻における基準状態変数ベクトルx
r、補償器の補助変数ベクトルw、外乱変数ベクトルdおよび基準出力変数y
rに基づいて、該時刻における基準入力変数u
rと、次の時刻における基準状態変数ベクトルx
rおよび補助変数ベクトルwとを求めることが可能な制御則を決定しておく第1ステップと、
全時刻における基準出力変数y
rを参照可能にしておく第2ステップと、
最初の時刻における基準状態変数ベクトルx
rおよび補助変数ベクトルwを決定する第3ステップと、
を予め実行しておき、その後、
時刻iにおいて前記システムの状態変数ベクトルxおよび外乱変数ベクトルdを構成する各要素を測定し、これにより時刻iに
おける状態変数ベクトルxおよび外乱変数ベクトルdを求める第4ステップと、
前記制御則と、時刻iにおける基準出力変数y
r、基準状態変数ベクトルx
rおよび補助変数ベクトルwと、第4ステップで求めた時刻iにおける外乱変数ベクトルdとに基づいて、該時刻における基準入力変数u
rと、時刻i+1における基準状態変数ベクトルx
rおよび補助変数ベクトルwとを数値的に求める第5ステップと、
(2−2)式を用いて、時刻iにおける偏差状態変数ベクトルx〜を求める第6ステップと、
【数6】
時刻iにおける偏差入力変数u〜を(2−3)式および(2−4)式で表される前記リアプノフ関数の収束条件を満足するように決定する第7ステップと、
【数7】
(ただし、Qは正定行列)
(2−5)式を用いて、時刻iにおける入力変数uを求める第8ステップと、
【数8】
第8ステップで求めた時刻iにおける入力変数uに基づいて、時刻i〜i+1における前記スイッチ素子のデューティを制御する第9ステップと、
を
前記制御装置に繰り返し実行
させることを特徴とする。
【0010】
本発明に係る第3の制御方法は、離散化状態方程式が(3−1)式で表されるシステムを構成する、少なくとも1つのスイッチ素子を含む電力変換器をリアプノフ関数
および制御装置を利用して制御する制御方法であって、
【数9】
(ただし、xは状態変数ベクトル、uは入力変数、yは出力変数、Aはシステム行列、bは入力係数ベクトル、cは出力係数ベクトル)
ある時刻における基準状態変数ベクトルx
r、補償器の補助変数ベクトルwおよび基準出力変数y
rに基づいて、該時刻における基準入力変数u
rと、次の時刻における基準状態変数ベクトルx
rおよび補助変数ベクトルwとを求めることが可能な制御則を決定しておく第1ステップと、
全時刻における基準出力変数y
rを参照可能にしておく第2ステップと、
最初の時刻における基準状態変数ベクトルx
rおよび補助変数ベクトルwを決定する第3ステップと、
を予め実行しておき、その後、
時刻iにおいて前記システムの状態変数ベクトルxを構成する各要素を測定し、これにより時刻iに
おける状態変数ベクトルxを求める第4ステップと、
前記制御則と、時刻iにおける基準出力変数y
r、基準状態変数ベクトルx
rおよび補助変数ベクトルwとに基づいて、該時刻における基準入力変数u
rと、時刻i+1における基準状態変数ベクトルx
rおよび補助変数ベクトルwとを数値的に求める第5ステップと、
(3−2)式を用いて、時刻iにおける偏差状態変数ベクトルx〜を求める第6ステップと、
【数10】
(3−3)式を用いて、時刻iにおける偏差入力変数u〜を求める第7ステップと、
【数11】
(ただし、αは(3−4)式で表される前記リアプノフ関数の収束条件を満足するように決定された制御パラメータ、Qは正定行列)
【数12】
(3−5)式を用いて、時刻iにおける入力変数uを求める第8ステップと、
【数13】
第8ステップで求めた時刻iにおける入力変数uに基づいて、時刻i〜i+1における前記スイッチ素子のデューティを制御する第9ステップと、
を
前記制御装置に繰り返し実行
させることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る第4の制御方法は、離散化状態方程式が(4−1)式で表されるシステムを構成する、少なくとも1つのスイッチ素子を含む電力変換器をリアプノフ関数
および制御装置を利用して制御する制御方法であって、
【数14】
(ただし、xは状態変数ベクトル、uは入力変数、dは外乱変数ベクトル、yは出力変数、Aはシステム行列、bは入力係数ベクトル、Hは外乱係数行列またはベクトル、cは出力係数ベクトル)
ある時刻における基準状態変数ベクトルx
r、補償器の補助変数ベクトルw、外乱変数ベクトルdおよび基準出力変数y
rに基づいて、該時刻における基準入力変数u
rと、次の時刻における基準状態変数ベクトルx
rおよび補助変数ベクトルwとを求めることが可能な制御則を決定しておく第1ステップと、
全時刻における基準出力変数y
rを参照可能にしておく第2ステップと、
最初の時刻における基準状態変数ベクトルx
rおよび補助変数ベクトルwを決定する第3ステップと、
を予め実行しておき、その後、
時刻iにおいて前記システムの状態変数ベクトルxおよび外乱変数ベクトルdを構成する各要素を測定し、これにより時刻iに
おける状態変数ベクトルxおよび外乱変数ベクトルdを求める第4ステップと、
前記制御則と、時刻iにおける基準出力変数y
r、基準状態変数ベクトルx
rおよび補助変数ベクトルwと、第4ステップで求めた時刻iにおける外乱変数ベクトルdとに基づいて、該時刻における基準入力変数u
rと、時刻i+1における基準状態変数ベクトルx
rおよび補助変数ベクトルwとを数値的に求める第5ステップと、
(4−2)式を用いて、時刻iにおける偏差状態変数ベクトルx〜を求める第6ステップと、
【数15】
(4−3)式を用いて、時刻iにおける偏差入力変数u〜を求める第7ステップと、
【数16】
(ただし、αは(4−4)式で表される前記リアプノフ関数の収束条件を満足するように決定された制御パラメータ、Qは正定行列)
【数17】
(4−5)式を用いて、時刻iにおける入力変数uを求める第8ステップと、
【数18】
第8ステップで求めた時刻iにおける入力変数uに基づいて、時刻i〜i+1における前記スイッチ素子のデューティを制御する第9ステップと、
を
前記制御装置に繰り返し実行
させることを特徴とする。
【0012】
また、上記課題を解決するために、本発明に係る第1の制御装置は、上記第1または第3の制御方法を用いて少なくとも1つのスイッチ素子を含む電力変換器を制御する制御装置であって、
前記第1ステップで決定した制御則と、(1−1)〜(1−5)式または(3−1)〜(3−5)式で使用するベクトルおよび変数とを少なくとも一時的に格納する記憶部と、
前記第5ステップにおける前記状態変数ベクトルxを構成する各要素の測定を行う測定部と、
前記記憶部に格納された前記制御則、前記ベクトルおよび前記変数と、前記測定部で測定された前記状態変数ベクトルxを構成する各要素を参照しつつ、前記第5〜第8ステップを実行する演算部と、
前記演算部が前記第8ステップを実行することにより求められた前記入力変数uに基づいて、前記スイッチ素子のデューティを制御するスイッチ素子駆動部と、
を備えたことを特徴とする。
【0013】
本発明に係る第2の制御装置は、上記第2または第4の制御方法を用いて少なくとも1つのスイッチ素子を含む電力変換器を制御する制御装置であって、
前記第1ステップで決定した制御則と、(2−1)〜(2−5)式または(4−1)〜(4−5)式で使用するベクトルおよび変数とを少なくとも一時的に格納する記憶部と、
前記第5ステップにおける前記状態変数ベクトルxおよび前記外乱変数ベクトルdを構成する各要素の測定を行う測定部と、
前記記憶部に格納された前記制御則、前記ベクトルおよび前記変数と、前記測定部で測定された前記状態変数ベクトルxおよび前記外乱変数ベクトルdを構成する各要素を参照しつつ、前記第5〜第8ステップを実行する演算部と、
前記演算部が前記第8ステップを実行することにより求められた前記入力変数uに基づいて、前記スイッチ素子のデューティを制御するスイッチ素子駆動部と、
を備えたことを特徴とする。