特許第6116265号(P6116265)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6116265
(24)【登録日】2017年3月31日
(45)【発行日】2017年4月19日
(54)【発明の名称】偏光眼鏡の試着用ディスプレー装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 27/01 20060101AFI20170410BHJP
   G09F 19/12 20060101ALI20170410BHJP
【FI】
   G02B27/01
   G09F19/12 D
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-14479(P2013-14479)
(22)【出願日】2013年1月29日
(65)【公開番号】特開2014-145918(P2014-145918A)
(43)【公開日】2014年8月14日
【審査請求日】2015年10月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】513009336
【氏名又は名称】株式会社タレックス
(74)【代理人】
【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二
(74)【代理人】
【識別番号】100130513
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 直也
(74)【代理人】
【識別番号】100112575
【弁理士】
【氏名又は名称】田川 孝由
(74)【代理人】
【識別番号】100117400
【弁理士】
【氏名又は名称】北川 政徳
(74)【代理人】
【識別番号】100127340
【弁理士】
【氏名又は名称】飛永 充啓
(74)【代理人】
【識別番号】100130177
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 弥一郎
(72)【発明者】
【氏名】田村 真三
【審査官】 堀部 修平
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭58−149719(JP,U)
【文献】 特開2005−257901(JP,A)
【文献】 特開2012−173736(JP,A)
【文献】 特開平04−325323(JP,A)
【文献】 特開2012−123393(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 27/01
G09F 19/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基台に透明な透視板を透視可能に支持させて設けると共に、前記透視板を透視して観察可能な第1画像表示面を設け、前記透視板の透視観察する側には第2画像表示面を前記透視板と90°未満の挟角θ2で交差するように設け、前記第1画像表示面の前記透視板を透過した画像が前記透視板の透視観察する側から肉眼で視認される際、前記第2画像表示面の前記透視板に反射した偏光画像が前記透視板を透過した画像に重なるように、前記第1画像表示面を前記第2画像表示面に対して挟角θ2より大きな挟角θ1を形成するように配置してなる偏光眼鏡試着用ディスプレー装置。
【請求項2】
前記第1画像表示面が、室外の画像を表示する面であり、かつ前記第2画像表示面が、室内の画像を表示した面である請求項1に記載の偏光眼鏡試着用ディスプレー装置。
【請求項3】
前記第2画像表示面が、照明装置を備えて照度調整可能な第2画像表示面である請求項1または2に記載の偏光眼鏡試着用ディスプレー装置。
【請求項4】
前記挟角θ1は、60〜90°である請求項1〜3のいずれかに記載の偏光眼鏡試着用ディスプレー装置。
【請求項5】
前記挟角θは、60〜85°である請求項1〜4のいずれかに記載の偏光眼鏡試着用ディスプレー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、偏光眼鏡による偏光のカット性能を視覚によって確認するために用いられる偏光画像のディスプレー装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、偏光眼鏡は、反射光線の眩しさ(物体表面に斜めに反射して偏光した光)を除くために、偏光膜をガラスまたはプラスチック製のレンズ素材中に一体的に保持させた偏光レンズを使用している。
【0003】
因みに、偏光膜は、ヨウ素、二色性染料などで染色されたポリビニルアルコールなどの薄いフィルムを3〜5倍程度に延伸し、染色用の分子を配向させて光学的なスリットを形成したものである。
【0004】
このような偏光膜を使用したレンズを用いた偏光眼鏡は、野外などの高照度環境、その他の偏光を含む照度環境で用いられ、眩しく感じられる偏光をカットする機能によって、水面下を観察する必要のある海や川などでの魚釣り、養魚場の作業、山登りやスキー、航空機や自動車の操縦や運転時などに用いられる。
【0005】
また、偏光眼鏡の室内用途としては、立体映画観賞用の眼鏡の他、例えば肉眼では見えないが印刷面に隠れた潜像を見るために使用されることもある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−211389号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、偏光眼鏡は、需要者が購入する際に、その性能を実感できる機会が殆どなく、通常、偏光をカットする機能を実際できるのは、購入後に屋外などの環境で使用してみるときが初めてになることが多い。
【0008】
従来、偏光眼鏡を室内で用いる場合もあるが、単に肉眼では見えない潜像が見えるという程度に偏光眼鏡の性質を利用しているに過ぎないので、実際に屋外などで使用した場合のように反射光を低減できる効果を室内で実感できるものではない。
【0009】
また、空気、水、ガラス等の二つの物質の界面を透過する光に反射光が多く含まれている状態を想定し、偏光眼鏡によって充分に界面を透過できて視認性が高まることを実感できる室内用のディスプレー装置は、眼鏡需要者にも販売者にも必要性が高いと考えられる。
【0010】
そこで、この発明の課題は、上記した問題を解決し、需要者が偏光眼鏡を室内で試着する場合などにおいて、偏光眼鏡を実際に屋外で使用した場合のように、反射光の除去を実感でき、室内でも偏光を含まずに界面を通過した光のみを選択的に透過できる偏光眼鏡の性能が明確になり、偏光眼鏡の視認性能を実感できる偏光画像のディスプレー装置とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するために、この発明では、基台に透明な透視板を透視可能に支持させて設けると共に、前記透視板を透視して観察可能な第1画像表示面を設け、前記透視板の透視観察する側には第2画像表示面を前記透視板と90°未満の挟角θ2で交差するように設け、前記第1画像表示面の前記透視板を透過した画像が前記透視板の透視観察する側から肉眼で視認される際、前記第2画像表示面の前記透視板に反射した偏光画像が前記透視板を透過した画像に重なるように、前記第1画像表示面を前記第2画像表示面に対して挟角θ2より大きな挟角θ1を形成するように配置してなる偏光画像のディスプレー装置としたのである。
【0012】
上記したように構成されるこの発明の偏光画像のディスプレー装置は、基台に透明な透視板を透視可能に支持させて設けているので、基台の外側にある第1画像表示面を、透明板を通して視認できる。
【0013】
その際、前記透視板の透視観察する側には第2画像表示面が、前記透視板と90°未満の挟角θ2を形成するように立ち上げて設けられているので、第1画像を見ようとする人の肉眼には、第1画像表示面を照らす光が透視板を透過して見える画像と、第2画像表示面の透視板に反射した光による画像(偏光画像)とが重なって同時に認識されることになる。
【0014】
また、このような2つの画像が同時に認識される状態を維持しながら、第1画像表示面が、人の目で基台の直前または1〜2m程度の前方から透視板を通して見えるようにするためには、第1画像表示面を前記第2画像表示面に対して挟角θ2より大きな挟角θ1を形成するように配置する必要がある。
【0015】
そして、このとき肉眼では、第1画像表示面の画像と第2画像表示面の画像が重なって見えるが、偏光眼鏡を掛けた人が偏光レンズを通して見ると、偏光画像が偏光レンズによってカットされるので、窓板を透過して見える第1画像表示面の画像のみを視認することができ、偏光眼鏡の装着感を実感することができる。
【0016】
また、偏光画像が前記窓板を透過した画像と重なるように見え、かつ充分に偏光眼鏡の装着を実感できるようにするためには、前記した第1画像表示面が室外の画像を表示する面であると共に、前記した第2画像表示面が、室内の画像を表示した面であることが好ましい。
【0017】
このようにすると人が室内または車内に居て比較的明るい室内(第2画像表示面)から室外(屋外)を窓から眺めた状態が再現され、室内から窓板の反射光(偏光)をカットできる偏光眼鏡の装着感を実感することができる。
【0018】
また、第2画像表示面が、照明装置を備えて照度調整可能なものにすることにより、ディスプレー装置の窓内部を見るときに、相当に反射光の多く含まれる光線で第1画像表示面を視認させることができ、第2画像表示面の照度に合わせて偏光性能のより優れたものの機能を実感させることができる偏光画像のディスプレー装置になる。
【0019】
前記挟角θ1は、好ましくは60〜90°程度にすると、暗箱の外部の上方から見下ろして箱内部を視認するのが容易であり、また前記挟角θは、60〜85°程度であることが、第2画像表示面の偏光性能を必要に応じて変化させ調整することが容易にできる。
【発明の効果】
【0020】
この発明は、画像が透視板を通して肉眼で視認される際に、透視板に反射した偏光画像が透視板を透過した画像と重なるように画像表示面を配置したディスプレー装置としたので、肉眼では透視板を透過した画像と偏光画像が重なって見えるが、偏光眼鏡を掛けた人が偏光レンズを通して見ると、偏光画像が偏光レンズによってカットされるので、透視板を透過して見える画像のみを視認することができ、偏光眼鏡の装着感を実感することができる利点がある。
【0021】
また、実際に偏光眼鏡を屋外で使用した場合のように偏光の除去能力を実感でき、偏光を含まない光のみを選択的に透過できる偏光眼鏡の性能が明確に現れ、景色などの視認性能を実感できる偏光画像のディスプレー装置となる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】第1実施形態を示し、偏光画像のディスプレー装置の内部構造の説明図
図2】第1実施形態を示し、偏光画像のディスプレー装置の斜視図
図3】第1実施形態の偏光眼鏡で視認した場合の説明図
図4】第2実施形態を示し、偏光画像のディスプレー装置の内部構造の説明図
図5】第2実施形態を示し、偏光画像のディスプレー装置の斜視図
図6】第2実施形態の窓を偏光眼鏡で視認した場合の説明図
図7】第2実施形態の窓を肉眼で視認した場合の説明図
【発明を実施するための形態】
【0023】
この発明の実施形態を以下に添付図面を用いて説明する。
図1〜3に示すように、第1実施形態の偏光画像のディスプレー装置は、基台1aの上面に、例えば自動車のフロントグラスと同質のガラス素材からなる透明な透視板2aを、基台1aの前方に立つ成人が目視により透視可能であるように、基台1aの前方へ挟角θ2だけ傾斜させた状態で基台1a上面に固定した凹溝型の台座11を設けて支持し、第1画像表示面4を基台1a後方の挟角θ1(90°)の壁面B上に設けて透視板2aを前方より透視観察できるようにし、透視板2aを透視観察する側の基台1a上には、第2画像表示面5を透視板2aの板面と90°未満の挟角θ2(約60°)にて交差するように設けている。
【0024】
すなわち、第1実施形態のディスプレー装置は、基台1aの上面に透明な透視板2aを透視可能に傾斜状に支持させて設けているので、基台1aの外部の壁面Bまたは家具、それらに張られたポスターもしくは窓または風景などの第1画像表示面4を、透視板2aを通して視認することができる。
【0025】
そして、透視板2aを透過した第1画像表示面4の画像が、透視板2aの透視観察する側から肉眼で視認される際、第2画像表示面5の透視板2aに反射した偏光画像が、透視板2aを透過した画像に重なるように、第1画像表示面4を第2画像表示面5に対して挟角θ2より大きな挟角θ1を形成するように配置している。
【0026】
上記した第1実施形態の基台1aは、合板等で形成した直方体状のディスプレー用の台であり、人がその前に立ち、または椅子に腰掛ける等して透視板2aを見やすいものであればよく、他の周知形状の机や箱などを利用することもできる。
【0027】
また、透視板2aは、反射または透過画像が歪まないように、厚みの均一な平板状のものであることが好ましく、その材質は、前記したように自動車のフロントグラスと同質のガラス素材等からなる透明質のものを利用することができ、その他、ガラス素材以外のアクリル板などの樹脂製またはこれらを積層した透明な複合材料から形成された周知な素材であってもよい。
このような透視板2aは、第1画像表示面4の光を透過可能な透明性があればよく、暗くて透視画像が見え難くなりすぎない程度にまで着色されたものは好ましくない。
【0028】
図2に示すように、壁面B上に貼り付けられている第1画像表示面4としては、山岳風景が掲載されたポスターを示したが、他の景色が掲載されたポスターや絵画、テレビ等の液晶画面その他の電子画像表示面やスクリーンなどであってもよく、または壁面Bに外部への窓(図示せず。)が設けられている場合には、実際に見える景色や他の室内など空間への覗き窓などであってもよい。
【0029】
図3に示すように、第1実施形態では、自動車の運転席から見たハンドルおよびダッシュボード付近の写真画像からなる第2画像表示面5を基台1aの上面に設けているので、基台1aの前に立った人が肉眼A(図1)で透視板2aを透かして見ると、山岳風景の写真画像9からなる第1画像表示面4と、ハンドルおよびダッシュボード周辺部分の自動車内の写真画像10からなる第2画像表示面5の偏光画像10´(図3中に一点鎖線で示す)が重なって見え、車外の風景である第1画像表示面4のみを明確に認識することが困難である。
【0030】
一方、偏光眼鏡の偏光レンズ8(図1)を通して透視板2aを見ると、偏光画像として自動車の運転席から見たハンドルおよびダッシュボード周辺部分の写真画像10が偏光レンズ8によってカットされるので、透視板2aを透過して見える山岳風景の写真画像9のみ(図中の一点鎖線の画像を除く)を視認することができ、偏光眼鏡の装着感を実感することができる。
なお、前記した第2画像表示面5は、その裏面側などに照明装置(図示せず)を設けて、偏光をより強く透視板2aに反射させることもできる。
【0031】
図4、5に示すように、第2実施形態の偏光画像のディスプレー装置は、方形状の暗箱1bからなる基台の上面に上方から見下ろして箱内部を視認可能な窓3を設けて、その内側に透明な平板状の透視板2bを傾斜状にして嵌め、透視板2bより内側に風景からなる第1画像表示面4をほぼ水平な状態に固定して設け、窓3の後部側の縁にほぼ垂直に立ち上げた長方形状の背板6を設けてこの表面に自動車の室内画像の第2画像表示面5を設け、第2画像表示面5は透視板2bに対して90°未満の挟角θ2を形成するように配置している。
【0032】
そして、第1画像表示面4は、第2画像表示面5に対して挟角θ2より大きな挟角θ1を形成するように配置しているので、透視板2bを透過した光線で視認される第1画像表示面4の画像は、透視板2bを通して肉眼Aで視認される際に、第2画像表示面5から透視板2bに反射した光による偏光画像と重なって見える。
【0033】
上記した暗箱1bは、合板などの木材や合成樹脂の成形品等を用いて作製できるものであり、その形状は図示した方形状の箱体に限定されるものではなく、様々なデザインを選択的に採用し、例えば丸みを帯びた形状にすることもできる。暗箱1bは、その内部に外部からの光が無用に入り込まないように制限したものであるが、全く光を入れないものばかりでなく、内部の照度を調整するため、必要に応じて外光を取り入れ、または内部に照明を設けたものであってもよい。
【0034】
透視板2bは、窓3の内側に保持されるが、暗箱1bの前面部に保持され、背面側の第2画像表示面5に近づくほど低くなるように傾斜させて保持され、第2画像表示面5と透視板2bの表面とは90°未満の挟角θ2を形成するように配置されている。
【0035】
第1画像表示面4の配置は、透視板2bより暗箱1bの内側、即ち透視板2bの下方位置に通常は水平に、または第2画像表示面5に対して挟角θ2より大きな挟角θ1を形成するように配置されている。挟角θ1は、前述した理由によって60〜90°であることが好ましく、また挟角θは、60〜85°であることが好ましい。
これらの挟角θ1が上記数値範囲外の角度では、第1画像表示面4が窓3から、暗箱1bの前面の上方において見え難くなって好ましくなく、挟角θ1が上記数値範囲外の角度では、第2画像表示面が、暗箱1bの前面上方において見え難くなって好ましくない。
【0036】
第1画像表示面4および第2画像表示面5は、いずれも写真画像であってもよく、その他のフィルムや紙、板、布その他のシートに文字、記号、図形などからなる意匠を表示したものであり、必要に応じて発光させるか、または直接または間接照明によって部分的、または全体に照度を調節することもできる。
【0037】
図示した第2画像表示面5は、白色系統のスクリーン(生地)に、キャッチフレーズを構成する文字列を記載すると共に、その下部に自動車の運転席から見たハンドルおよびダッシュボード周辺部分の写真画像を上下逆向きに印刷したものである。
【0038】
そして、第2画像表示面5は、ある程度の光量を透過する布製スクリーン等を方形状の枠に貼り付けて設けると共に、その背後には間隔を空けて複数のLED7からなる照明装置(電気配線および電源の記載は省略した)を均等に配置して設け、電気的にスクリーン全体の照度調整を可能にすることができる。
【0039】
このようにすると透視板2bを透過した光線で視認される第1画像表示面4の画像を、第2画像表示面5から透視板2bに反射した光による偏光画像と重ねて肉眼または偏光レンズ8を介して視認するとき、第2画像表示面5の画像の照度を電気的に調整して偏光画像を強くすることも弱くすることもでき、偏光レンズ8の偏光性能を実感することができる。
【0040】
図7に示すように、具体的な画像として、山岳風景の写真画像からなる第1画像表示面4を設け、自動車の運転席から見たハンドルおよびダッシュボード付近の写真画像からなる第2画像表示面5を設けたものを用いて説明すると、肉眼では窓3から山岳風景の写真画像9からなる第1画像表示面4と、ハンドルおよびダッシュボード周辺部分の自動車内の写真画像(上下逆像)10からなる第2画像表示面の偏光画像10´が重なって見える。
【0041】
一方、図4および図6に示すように、偏光眼鏡の偏光レンズ8(図1参照)を通して窓3を見ると、偏光画像として自動車の運転席から見たハンドルおよびダッシュボード周辺部分の写真画像10が偏光レンズ8によってカットされるので、暗箱1bの外部から第1画像表示面4を照らす光によって透視板2bを透過して見える山岳風景の写真画像9のみを視認することができ、偏光眼鏡の装着感を実感することができる。
【符号の説明】
【0042】
1a 基台
1b 暗箱
2a、2b 透視板
3 窓
4 第1画像表示面
5 第2画像表示面
6 背板
7 LED
8 偏光レンズ
9 山岳風景の写真画像
10 自動車内の写真画像
11 台座
A 肉眼
B 壁面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7