特許第6117568号(P6117568)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6117568
(24)【登録日】2017年3月31日
(45)【発行日】2017年4月19日
(54)【発明の名称】ボックスパレット
(51)【国際特許分類】
   B65D 19/06 20060101AFI20170410BHJP
【FI】
   B65D19/06
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-38291(P2013-38291)
(22)【出願日】2013年2月28日
(65)【公開番号】特開2014-162554(P2014-162554A)
(43)【公開日】2014年9月8日
【審査請求日】2015年12月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】591006944
【氏名又は名称】三甲株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111095
【弁理士】
【氏名又は名称】川口 光男
(72)【発明者】
【氏名】岩田 貴雄
【審査官】 長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−192938(JP,A)
【文献】 実開昭59−181031(JP,U)
【文献】 実開昭58−185529(JP,U)
【文献】 特表平05−504923(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/119706(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 19/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
相対する高部土手部と相対する低部土手部とを有するパレット部材と、相対する高部土手部に配置される引き抜き側壁部材と、相対する低部土手部に配置されるヒンジ連結側壁部材とからなるボックスパレットにおいて、
パレット部材が、上部パレット部と下部パレット部とから構成されており、上部パレット部には、高部土手部側半体に沿って補強部材嵌合凹部が形成されているとともに、下部パレット部のうち、中間桁内にも、中間桁の長手方向に沿って補強部材嵌合凹部が形成されており、前記補強部材嵌合凹部に、それぞれ、補強部材を嵌合した後、上部パレット部の下面と下部パレット部の上面とを溶着することにより、上部パレット部と下部パレット部とを一体化し、パレット部材が形成されており、
前記下部パレット部に対してのみ、下方が全面開口されたフォーク挿入口が形成されていることを特徴とするボックスパレット。
【請求項2】
上部パレット部の低部土手部側半体に沿って形成された補強部材嵌合凹部に補強部材を嵌合した後、上部パレット部の下面と下部パレット部の上面とを溶着することにより、上部パレット部と下部パレット部とを一体化し、パレット部材が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のボックスパレット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、相対する高部土手部、相対する低部土手部及びフォーク挿入口が形成されているパレット部材と、相対する高部土手部に上方に引き抜き可能に配設された側壁部材と、相対する低部土手部にヒンジ連結された側壁部材とからなり、高部土手部に、略垂直に立てられた状態の側壁部材を、上方に引き抜き、次いで、低部土手部にヒンジ連結された略垂直な側壁部材を、パレット部材に重なるように倒し、その後、パレット部材に重なるように倒された側壁部材を覆うように、引き抜かれた側壁部材を重ねるように構成されたボックスパレットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
上述した構成を有するボックスパレットは、一例として、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−192938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、折り畳んだ状態におけるボックスパレットの保管効率を高めるために、パレット部材の高さを、可能な限り低くすることが求められているが、パレット部材の高さを低くすると、パレット部材の強度や剛性が低下するという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、パレット部材の強度や剛性が低下することなく、パレット部材の高さを低くすることが可能なボックスパレットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述した目的を達成するために、
相対する高部土手部と相対する低部土手部とを有するパレット部材と、相対する高部土手部に配置される引き抜き側壁部材と、相対する低部土手部に配置されるヒンジ連結側壁部材とからなるボックスパレットにおいて、
第1にはパレット部材が、上部パレット部と下部パレット部とから構成されており、上部パレット部には、高部土手部側半体に沿って補強部材嵌合凹部が形成されているとともに、下部パレット部のうち、中間桁内にも、中間桁の長手方向に沿って補強部材嵌合凹部が形成されており、前記補強部材嵌合凹部に、それぞれ、補強部材を嵌合した後、上部パレット部の下面と下部パレット部の上面とを溶着することにより、上部パレット部と下部パレット部とを一体化し、パレット部材が形成されており、
前記下部パレット部に対してのみ、下方が全面開口されたフォーク挿入口が形成されているものであり、
第2には、上部パレット部の低部土手部側半体に沿って形成された補強部材嵌合凹部に補強部材を嵌合した後、上部パレット部の下面と下部パレット部の上面とを溶着することにより、上部パレット部と下部パレット部とを一体化し、パレット部材を形成したものである。
【発明の効果】
【0007】
相対する高部土手部と相対する低部土手部とを有するパレット部材と、相対する高部土手部に配置される引き抜き側壁部材と、相対する低部土手部に配置されるヒンジ連結側壁部材とからなるボックスパレットにおいて、第1には、パレット部材が、上部パレット部と下部パレット部とから構成されており、上部パレット部には、高部土手部側半体に沿って補強部材嵌合凹部が形成されているとともに、下部パレット部のうち、中間桁内にも、中間桁の長手方向に沿って補強部材嵌合凹部が形成されており、前記補強部材嵌合凹部に、それぞれ、補強部材を嵌合した後、上部パレット部の下面と下部パレット部の上面とを溶着することにより、上部パレット部と下部パレット部とを一体化し、パレット部材を形成したので、パレット部材の強度や剛性が向上することになる。従って、フォークの挿入空間を確保しつつ、パレット部材の厚さをより薄くすることができ、ひいては、折り畳んだ状態におけるボックスパレットの保管効率を更に高めることができる。
【0008】
また、上述したように、パレット部材の高部土手部には、補強部材が配設されているので、ボックスパレットを、フォーク挿入口に挿入されたフォークにより持ち上げる際に、パレット部材の撓みを抑制することができる。
【0009】
上部パレット部の低部土手部側半体に沿って形成された補強部材嵌合凹部に補強部材を嵌合した後、上部パレット部の下面と下部パレット部の上面とを溶着することにより、上部パレット部と下部パレット部とを一体化し、パレット部材を形成したので、パレット部材の強度や剛性が更に向上することになる。従って、フォークの挿入空間を確保しつつ、パレット部材の厚さをより薄くすることができ、ひいては、折り畳んだ状態におけるボックスパレットの保管効率をなお更に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明のボックスパレットの斜視図である。
図2図2は、本発明のボックスパレットを構成するパレット部材の斜視図である。
図3図3は、本発明のボックスパレットが折り畳まれた状態の斜視図である。
図4図4は、本発明のボックスパレットを構成するパレット部材の分解斜視図である。
図5図5は、本発明のボックスパレットを構成するパレット部材の上部パレット部の斜視図である。
図6図6は、本発明のボックスパレットを構成するパレット部材の下部パレット部の斜視図である。
図7図7は、本発明のボックスパレットを構成するパレット部材の分解斜視図である。
図8図8は、本発明のボックスパレットを構成するパレット部材の上部パレット部に配設される補強部材と一部切り欠き部分を含む上部パレット部との分解斜視図である。
図9図9は、本発明のボックスパレットを構成するパレット部材の上部パレット部に配設される補強部材と垂直断面を含む上部パレット部との部分拡大分解斜視図である。
図10図10は、本発明のボックスパレットを構成するパレット部材の上部パレット部に補強部材が配設された状態の一部切り欠き部分を含む上部パレット部の斜視図である。
図11図11は、本発明のボックスパレットを構成するパレット部材の上部パレット部に配設される補強部材と上部パレット部との分解斜視図である。
図12図12は、本発明のボックスパレットを構成するパレット部材の上部パレット部に補強部材が配設された状態の垂直断面を含む上部パレット部の部分拡大斜視図である。
図13図13は、本発明のボックスパレットを構成するパレット部材の下部パレット部の補強部材を含む分解斜視図である。
図14図14、本発明のボックスパレットを構成するパレット部材の下部パレット部に補強部材が配設された状態の、部分垂直断面を含む斜視図である。
【実施例】
【0011】
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、何ら、本発明の実施例に限定されるものではない。
【0012】
図1において、Bは、ボックスパレットであり、ボックスパレットBは、パレット部材1と、相対する一方の側壁部材2と、相対するもう一方の側壁部材3とから構成されている。
【0013】
図1及び図2に示されているように、パレット部材1は、パレット部材1の相対する一方の辺部に形成された土手部1aと、パレット部材1の相対するもう一方の辺部に形成された土手部1bとを有しているとともに、相対する一方の辺部に形成された土手部1aは、相対するもう一方の辺部に形成された土手部1bより高く形成されている。以下、相対する一方の辺部に形成された土手部1aを、高部土手部と称し、また、高部土手部1aより低い、相対するもう一方の辺部に形成された土手部1bを、以下、低部土手部と称する。
【0014】
パレット部材1の裏面1cの相対する辺部には、低部土手部1bに沿って、側部桁1dが形成されており、また、相対する側部桁1dの中間部には、側部桁1dに略平行な中間桁1eが形成されており、裏面1cと側部桁1dと中間桁1eとにより、2本のフォーク挿入口1fが形成されている。このように、本発明のボックスパレットBは、所謂、2方差しのボックスパレットBとして構成されており、勿論、所謂、4方差しのボックスパレットBとして構成することもできる。
【0015】
相対する一方の側壁部材2と相対するもう一方の側壁部材3とが、共に、略垂直に立てられた状態から、特許文献1に開示されているように、一方の側壁部材2を、高部土手部1aから上方に引き抜き、次いで、低部土手部1bにヒンジ連結されたもう一方の側壁部材3を、パレット部材1に重なるように倒し、その後、引き抜かれた相対する一方の側壁部材2を、パレット部材1に重ねられた相対するもう一方の側壁部材3に重ねることにより、図1に示されている箱型に組み立てられたボックスパレットBを、図3に示されているように、折り畳むことができるように構成されている。
【0016】
なお、以下においては、箱型に組み立てられた状態のボックスパレットBから引き抜かれる相対する一方の側壁部材2を、引き抜き側壁部材と称し、また、低部土手部1bにヒンジ連結されたもう一方の側壁部材3を、ヒンジ連結側壁部材と称する。
【0017】
本発明においては、パレット部材1は、図4に示されているように、上部パレット部1Aと下部パレット部1Bとからなり、上部パレット部1Aと下部パレット部1Bとを融着することにより形成されている。
【0018】
上部パレット部1Aには、図4及び図5に示されているように、パレット部材1の高部土手部1aを構成する高部土手部側半体1a1と、パレット部材1の低部土手部1bを構成する低部土手部側半体1b1と、パレット部材1の物品載置板1c1とが形成されている。
【0019】
上述した高部土手部側半体1a1と低部土手部側半体1b1と物品載置板1c1とにより形成される空間部には、高部土手部側半体1a1に平行なリブ1g1と高部土手部側半体1a1に垂直なリブ1g2とからなるリブ構造部1gが形成されているとともに、上部パレット部1Aの下面全体は、平坦面として形成されている。
【0020】
下部パレット部1Bには、図4図6及び図7に示されているように、下部パレット部1Bの裏面1c2には、相対する低部土手部側半体1b2に沿って、上述した側部桁1dが形成されており、また、相対する側部桁1dの中間部には、側部桁1dに略平行な中間桁1eが形成されている。そして、側部桁1dと中間桁1eと裏面1c2とにより、2本の下方が全面開口されたフォーク挿入口1fが形成されている。また、相対する低部土手部側半体1b2と、低部土手部側半体1b対して垂直なフォーク挿入口1f側の相対する垂直縁部1a2と、側部桁1dと、中間桁1eと、下部パレット部1Bの裏面1c2とにより形成される空間部には、低部土手部側半体1b2に平行なリブ1i1と低部土手部側半体1b2に垂直なリブ1i2とからなるリブ構造部1iが形成されているとともに、下部パレット部1Bの上面全体は、平坦面として形成されている。
【0021】
本発明においては、図8及び図9に示されているように、上部パレット部1Aのリブ構造部1gを形成するリブ1g1、1g2のうち、高部土手部側半体1a1付近に位置する部分を、高部土手部側半体1a1に沿って、且つ、物品載置板1c1方向に削除することにより、上部パレット部1Aのリブ構造部1gには、高部土手部側半体1a1に沿って、高部土手部側半体1a1付近に位置する補強部材嵌合凹部C1が、高部土手部側半体1a1の略全長に亘たって形成されている。
【0022】
図8及び図9に示されているH1は、角筒状の補強部材であり、金属や炭素繊維等で形成された高強度材により形成されている。このような補強部材H1を、図10に示されているように、上部パレット部1Aの高部土手部側半体1a1に沿って形成された補強部材嵌合凹部C1に嵌合し、その後、上部パレット部1Aの平坦な下面と下部パレット部1Bの平坦な上面とを、上部パレット部1Aのリブ構造部1gを形成するリブ1g1、1g2と下部パレット部1Bのリブ構造部1iを形成するリブ1i1、1i2の先端同士が溶着するように一体化することにより、パレット部材1が製造されることになる。
【0023】
上述したように、上部パレット部1Aの高部土手部側半体1a1に沿って形成された補強部材嵌合凹部C1に、補強部材H1を嵌合し、その後、上部パレット部1Aの平坦な下面と下部パレット部1Bの平坦な上面とを、上部パレット部1Aのリブ構造部1gを形成するリブ1g1、1g2と下部パレット部1Bのリブ構造部1iを形成するリブ1i1、1i2の先端同士が溶着するように一体化し、パレット部材1を形成するようにしたので、パレット部材1の強度や剛性が向上することになる。従って、フォークの挿入空間を確保しつつ、パレット部材1の厚さをより薄くすることができ、ひいては、折り畳んだ状態におけるボックスパレットBの保管効率を更に高めることができる。
【0024】
また、上述したように、パレット部材1の高部土手部1aには、補強部材H1が配設されているので、ボックスパレットBを、フォーク挿入口1fに挿入されたフォークにより持ち上げる際に、パレット部材1の撓みを抑制することができる。
【0025】
更に、上述したように、リブ構造部1gを有する上部パレット部1Aと同じくリブ構造部1iを有する下部パレット部1Bとを、上部パレット部1Aのリブ構造部1gを形成するリブ1g1、1g2と下部パレット部1Bのリブ構造部1iを形成するリブ1i1、1i2の先端同士が溶着するように一体化することにより、パレット部材1が中空構造体として構成されているので、パレット部材1の強度や剛性が向上し、従って、パレット部材1の厚さを薄くすることができ、ひいては、折り畳んだ状態におけるボックスパレットBの高さを低くすることがで、折り畳んだ状態におけるボックスパレットBの保管効率を高めることができる。
【0026】
更にまた、上述したように、下部パレット部1Bのみに、下方が全面開口されたフォーク挿入口1fが形成されているので、フォークの挿入空間を確保しつつ、パレット部材1の厚さを薄くすることができ、ひいては、折り畳んだ状態におけるボックスパレットBの保管効率を更に高めることができる。
【0027】
図11及び図12に示されている実施例は、上述した、上部パレット部1Aの高部土手部側半体1a1に沿って形成された補強部材嵌合凹部C1と同様の補強部材嵌合凹部C2を、上部パレット部1Aの低部土手部側半体1b1に沿って、低部土手部側半体1b1付近で、且つ、低部土手部側半体1b1の略全長に亘たって形成したものである。このようにして形成された、低部土手部側半体1b1付近に位置する補強部材嵌合凹部C2に、上述した補強部材H1と同様の補強部材H2を嵌合したものである。
【0028】
上述したように、上部パレット部1Aの高部土手部側半体1a1に沿って形成された補強部材嵌合凹部C1に、補強部材H1を嵌合するとともに、低部土手部側半体1b1に沿って形成された補強部材嵌合凹部C2にも、補強部材H2を嵌合し、その後、上部パレット部1Aと下部パレット部1Bとを融着することにより、パレット部材1を構成することにより、パレット部材1の強度や剛性が更に向上することになる。従って、フォークの挿入空間を確保しつつ、パレット部材1の厚さをより薄くすることができ、ひいては、折り畳んだ状態におけるボックスパレットBの保管効率をなお更に高めることができる。
【0029】
図13及び図14に示されている実施例は、下部パレット部1Bに形成されたリブ構造部1iのうち、中間桁1e内に位置するリブ構造部1iを、中間桁1eの長手方向に沿って、且つ、中間桁1eの長手方向の略全長に亘たって、除去することにより、中間桁1eの幅方向中央部には、補強部材嵌合凹部C3を形成したものである。H3は、補強部材嵌合凹部C3に嵌合される角筒状の補強部材であり、金属や炭素繊維等の高強度材で形成されている。
【0030】
上述したように、下部パレット部1Bに形成されたリブ構造部1iのうち、中間桁1e内に位置するリブ構造部1iを、中間桁1eの長手方向に沿って、且つ、中間桁1eの長手方向の略全長に亘たって、除去することにより形成された補強部材嵌合凹部C3に、補強部材Hを嵌合した後、上部パレット部1Aの平坦な下面と下部パレット部1Bの平坦な上面とを、上部パレット部1Aのリブ構造部1gを形成するリブ1g1、1g2と下部パレット部1Bのリブ構造部1iを形成するリブ1i1、1i2の先端同士が溶着するように一体化することにより、パレット部材1が製造されることになる。
【0031】
パレット部材1には、下部パレット部1Bに形成されたリブ構造部1iのうち、中間桁1e内に位置するリブ構造部1iを、中間桁1eの長手方向に沿って、且つ、中間桁1eの長手方向の略全長に亘たって、除去することにより形成された補強部材嵌合凹部C3に、補強部材Hが配設されているので、パレット部材1の強度や剛性が向上し、従って、パレット部材1の厚さを薄くすることができ、ひいては、折り畳んだ状態におけるボックスパレットBの高さを低くすることがで、折り畳んだ状態におけるボックスパレットBの保管効率を高めることができる。
【符号の説明】
【0032】
B・・・・・・・・・・・・ボックスパレット
C1、C2、C3・・・・・補強部材嵌合凹部
H1、H2、H3・・・・・補強部材
1・・・・・・・・・・・・パレット部材
1A・・・・・・・・・・・上部パレット部
1B・・・・・・・・・・・下部パレット部
1a・・・・・・・・・・・高部土手部
1b・・・・・・・・・・・低部土手部
1f・・・・・・・・・・・フォーク挿入口
1g、1i・・・・・・・・リブ構造部
2・・・・・・・・・・・・引き抜き側壁部材
3・・・・・・・・・・・・ヒンジ連結側壁部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14