特許第6117713号(P6117713)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6117713
(24)【登録日】2017年3月31日
(45)【発行日】2017年4月19日
(54)【発明の名称】プリンタ及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 15/00 20060101AFI20170410BHJP
   B41J 29/46 20060101ALI20170410BHJP
   B65H 26/00 20060101ALI20170410BHJP
【FI】
   B41J15/00
   B41J29/46 Z
   B65H26/00
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-21219(P2014-21219)
(22)【出願日】2014年2月6日
(65)【公開番号】特開2015-147342(P2015-147342A)
(43)【公開日】2015年8月20日
【審査請求日】2016年1月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高野 豊
【審査官】 松井 裕典
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−115787(JP,A)
【文献】 特開2001−139202(JP,A)
【文献】 特開2003−300653(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 15/00−15/24
B41J 29/00−29/70
B65H 7/00− 7/20
B65H 23/18−23/198
B65H 26/00−26/08
B65H 43/00−43/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷対象となる用紙と、当該用紙を保持する保持部材とを収納する収納部と、
前記収納部に収納された前記用紙と、前記保持部材と合計の重量を示す信号を出力する計量部と、
前記保持部材の重量値を設定する入力を受け付ける重量入力手段と、
前記計量部から出力された信号が示す重量値から、前記重量入力手段が受け付けた前記保持部材の重量値を減算することにより前記用紙の重量を計量する計量手段と、
前記計量手段が計量した計量値が、予め設定された閾値より低いかを判定する判定手段と、
前記判定手段が、前記計量値が前記閾値より低いと判定した場合に報知する報知手段と、
を備えたプリンタ。
【請求項2】
前記閾値を設定する入力を受付ける閾値入力手段を更に備えた、
請求項1記載のプリンタ。
【請求項3】
ディスプレイを更に備え、
前記報知手段は、ラベル用紙の残量がわずかであることを示すアイコンを前記ディスプレイに表示させて報知する、
請求項1又は2に記載のプリンタ。
【請求項4】
前記判定手段は、複数段階の閾値を用いて判定する、
請求項1ないしの何れか一項に記載のプリンタ。
【請求項5】
印刷対象となる用紙と、当該用紙を保持する保持部材とを収納する収納部と、
前記収納部に収納された前記用紙と、前記保持部材と合計の重量を示す信号を出力する計量部と、を備えたプリンタを制御するコンピュータを、
前記保持部材の重量値を設定する入力を受け付ける重量入力手段と、
前記計量部から出力された信号が示す重量値から、前記重量入力手段が受け付けた前記保持部材の重量値を減算することにより前記用紙の重量を計量する計量手段と、
前記計量手段が計量した計量値が、予め設定された閾値より低いかを判定する判定手段と、
前記判定手段が、前記計量値が前記閾値より低いと判定した場合に報知する報知手段と、
して機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、プリンタ及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ラベルや、レシートを印刷するプリンタは、プリンタの内部に、ロール状に巻かれた用紙を備えている。そして、ロール状に巻かれた用紙は、印刷時に引き出されて、表面に情報が印字される。
【0003】
このようなプリンタは、用紙切れが発生すると、プリンタの使用を中断し、ロール状に巻かれた新品の用紙に交換する必要がある。
【0004】
しかしながら、接客中に用紙切れが発生すると、用紙を交換するために客を待たせることになってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、用紙の残量がわずかであることを報知することができるプリンタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態のプリンタは、収納部と、計量部と、重量入力手段と、計量手段と、判定手段と、報知手段と、を備える。前記収納部は、印刷対象となる用紙と、当該用紙を保持する保持部材とを収納する。前記計量部は、前記収納部に収納された前記用紙と、前記保持部材と合計の重量を示す信号を出力する。前記重量入力手段は、前記保持部材の重量値を設定する入力を受け付ける。前記計量手段は、前記計量部から出力された信号が示す重量値から、前記重量入力手段が受け付けた前記保持部材の重量値を減算することにより前記用紙の重量を計量する。前記判定手段は、前記計量手段が計量した計量値が、予め設定された閾値より低いかを判定する。前記報知手段は、前記判定手段が、前記計量値が前記閾値より低いと判定した場合に報知する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本実施形態に係るプリンタを示す外観斜視図である。
図2図2は、プリンタの上部ケースを開放した状態を示す斜視図である。
図3図3は、プリンタの上部ケースを開放してホルダーを取り外した状態を示す斜視図である。
図4図4は、ラベル用紙を備えたホルダーの外観斜視図である。
図5図5は、ラベル用紙が備えられていないホルダーの外観斜視図である。
図6図6は、プリンタのハードウェア構成を示すブロック図である。
図7図7は、プリンタの機能構成を示すブロック図である。
図8図8は、報知画像の一例を示す説明図である。
図9図9は、アイコンによる報知画像の一例を示す説明図である。
図10図10は、プリンタのマイクロコンピュータが実行する報知処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に添付図面を参照して、実施形態に係るプリンタおよびプログラムについて説明する。以下に説明する実施形態は、食品等の商品に関連する情報を印字したラベルやレシートを発行するプリンタに適用した例を示すが、これに限定されることなく用紙等の記録媒体に各種情報を印字する装置であればいずれの装置に適用してもよい。
【0009】
図1は、本実施形態に係るプリンタ1を示す外観斜視図である。図2は、プリンタ1の上部ケース4を開放した状態を示す斜視図である。図3は、プリンタ1の上部ケース4を開放してホルダー7を取り外した状態を示す斜視図である。
【0010】
プリンタ1は、内部にプリンタ本体2を備える。そして、プリンタ本体2は、下部ケース3と、上部ケース4と、前部カバー5とに覆われており、外部からの衝撃や埃等から保護される。
【0011】
プリンタ1の内部には、前述のプリンタ本体2と、ロール状に巻かれたラベル用紙Lと、ロール状のラベル用紙Lを保持する保持部材であるホルダー7と、ラベル用紙Lおよびホルダー7を収納する収納部8と、秤9と、を備える。
【0012】
プリンタ本体2は、印字ヘッド22と、プラテンローラ23とを備える。印字ヘッド22は、発熱体(不図示)を有するサーマルヘッド(不図示)や、サーマルヘッド駆動部(不図示)などを有し、ラベル用紙Lの印字面に情報を印字する。プラテンローラ23は、ステッピングモータ(不図示)と、駆動ギア(不図示)とを用いて、ラベル用紙Lを搬送するとともに、ラベル用紙Lを印字ヘッド22に押圧する。
【0013】
下部ケース3は、上面と前面が開放されている直方体上のケースであり、上面は上部ケース4に、前面は前部カバー5により閉じられる。また、下部ケース3には、内部のプリンタ本体2と外部機器との接続に使われる接続端子(不図示)や、プリンタ本体2に電源を供給する電源端子(不図示)等が設けられる。
【0014】
上部ケース4は、下部ケース3の開閉部材としても用いられる。上部ケース4には、タッチパネルディスプレイ41を備える。タッチパネルディスプレイ41は、各種操作の入力を受けるとともに、各種情報を表示する。
【0015】
前部カバー5には、ラベル用紙Lの排出をガイドする排出ガイド53と、ラベル用紙Lが剥離された台紙を排出する台紙排出口54とを備える。前部カバー5は、プリンタ本体2の前面を開閉可能に覆っており、外部に対して開放または閉鎖する。また、前部カバー5の上端部と、上部ケース4の前端下部との間には、ラベルを排出するラベル排出口60が設けられている。
【0016】
収納部8は、ラベル用紙Lおよびホルダー7を収納する。また、ホルダー7が不要なラベル用紙Lを使用する場合には、収納部8は、ラベル用紙Lを、そのまま収納する。
【0017】
秤9は、例えば、歪みゲージなどの重量を計測する力学的センサなどである。歪みゲージとは、薄い絶縁体の上に、ジグザグ形状でレイアウトされた金属などの抵抗体が取り付けられたセンサである。歪みゲージの上に物体が置かれると、抵抗体は、物体の重量により伸びるとともに、断面積が狭くなり電気抵抗値が増加する。歪みゲージは、この電気抵抗値を重量の計量に利用したものである。
【0018】
そして、計量部である秤9は、収納部8の底面に設置され、ロール状に巻かれたラベル用紙Lの重量変化を示す信号を出力する。ロール状に巻かれたラベル用紙Lがホルダー7に保持されている場合には、秤9は、ホルダー7を含めたラベル用紙Lの重量変化を示す信号を出力する。本実施形態は、ラベル用紙Lの重量を計量することにより、ラベル用紙Lの残量が閾値より低いかを判定する。
【0019】
図4は、ラベル用紙Lを備えたホルダー7の外観斜視図である。図5は、ラベル用紙Lが備えられていないホルダー7の外観斜視図である。ホルダー7は、前面部材71と、背面部材72と、底面部材73と、左側面部材74と、右側面部材75と、右側面可動部材76と、芯部材77とを備える。
【0020】
ホルダー7は、ロール状に巻かれたラベル用紙Lの芯に芯部材77を通して保持する。これにより、ロール状に巻かれたラベル用紙Lは、回転し、引き出される。
【0021】
また、ホルダー7の右側面可動部材76は、回転軸76bで前面部材71および背面部材72と連結されているため、左側に傾斜することができる。それに伴い、右側面可動部材76とヒンジ76aで連結された右側面部材75は、左側に移動する。このとき、ヒンジ76aが開閉するため、右側面部材75は、略垂直を維持することができる。このように右側面部材75が移動可能とすることにより、ホルダー7は、様々な幅のラベル用紙Lを保持することができる。よって、プリンタ1は、様々な幅のラベル用紙Lを使用することができる。
【0022】
図6は、プリンタ1のハードウェア構成を示すブロック図である。プリンタ1は、情報処理を実行する情報処理部としてのマイクロコンピュータ100を備える。マイクロコンピュータ100は、各種演算処理を実行し各部を制御するCPU(Central Processing Unit)101に、RAM(Random Access Memory)102と、ROM(Read Only Memory)103とがバス接続されて構成される。
【0023】
また、プリンタ1のCPU101には、前述した秤9と、プリンタ本体2と、タッチパネルディスプレイ41とが接続される。
【0024】
また、プリンタ1のCPU101には、記憶部200が接続される。記憶部200は、HDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)などの記憶媒体である。記憶部200には、プログラムや各種ファイルが記憶される。記憶部200に記憶されているプログラムや各種ファイルは、プリンタ1の起動時に、その全部または一部がRAM102にコピーされてCPU101により実行される。また、記憶部200は、ホルダーフラグ201と、ホルダー重量202と、報知閾値203とを記憶する。
【0025】
ホルダーフラグ201は、ラベル用紙Lの保持にホルダー7が使用されているか否かを示したフラグである。ホルダーフラグ201は、ホルダー7が使用されている場合に有効となる。そして、ホルダーフラグ201は、ホルダー7が使用されていない場合に無効となる。なお、ホルダー7は、ロール状に巻かれたラベル用紙Lに芯がある場合に使用される。
【0026】
ホルダー重量202は、ホルダー7の重量を記憶したものである。そして、ホルダー重量202は、タッチパネルディスプレイ41を介してユーザが任意の値を設定することができる。
【0027】
報知閾値203は、ラベル用紙Lの残量がわずかであるとして報知する際に、判定に用いる閾値を記憶したものである。報知閾値203には、重量が設定され、秤9が計測したラベル用紙Lの重量が報知閾値203より低い場合に報知される。なお、報知閾値203は、複数の段階で設定してもよい。これにより、ラベル用紙Lの交換の緊急度を示して報知することができる。
【0028】
次に、マイクロコンピュータ100がプログラムを実行することで実現されるマイクロコンピュータ100の特徴的な機能構成について説明する。図7は、プリンタ1の機能構成を示すブロック図である。図7に示すように、マイクロコンピュータ100は、計量部1001と、判定部1002と、報知部1003と、操作入力部1004として機能する。
【0029】
計量手段である計量部1001は、秤9から出力された信号を用いてラベル用紙Lの重量を計量する。その際、計量部1001は、ホルダーフラグ201が有効である場合に、ホルダー7が使用されていると判定して計量値からホルダー重量202を減算する。これにより、計量部1001は、ホルダー7による誤差を低減することができる。
【0030】
判定手段である判定部1002は、計量部1001から出力されたラベル用紙Lの計量値が、予め設定された報知閾値203より低いかを判定する。判定部1002は、報知閾値203が複数段階で設定されている場合には、計量値がどの閾値より低いかを判定する。
【0031】
報知手段である報知部1003は、判定部1002がラベル用紙Lの計量値が報知閾値203より低いと判定した場合に報知する。報知部1003は、音または画像の少なくとも何れか一方によって報知する。報知部1003は、音で報知する場合には、ブザーなどの警告音や、「ラベル用紙の残量がわずかです。」などの音声によって報知する。
【0032】
報知部1003は、画像で報知する場合には、タッチパネルディスプレイ41に報知画像を表示することにより報知する。ここで、図8は、報知画像G1の一例を示す説明図である。
【0033】
報知画像G1は、ラベル用紙Lの残量がわずかであることをユーザに報知する画面である。よって、報知画像G1は、「ラベル用紙の残量がわずかです。」とのメッセージを表示して報知する。また、報知画像G1は、OKボタンB1を備える。報知画像G1は、OKボタンB1が押下された場合に、報知内容が認識されたとして報知画像G1を消去する。
【0034】
画像による報知は、メッセージの表示に限らず、ラベル用紙Lの残量がわずかであることを示すアイコンによる報知画像G2であってもよい。図9は、アイコンによる報知画像G2の一例を示す説明図である。報知部1003は、判定部1002がラベル用紙Lの計量値が報知閾値203より低いと判定した場合に、アイコンによる報知画像G2を表示する。そして、報知部1003は、判定部1002がラベル用紙Lの計量値が報知閾値203より高いと判定した場合に、アイコンによる報知画像G2を消去する。
【0035】
また、報知部1003は、報知閾値203が複数段階で設定されている場合には、判定部1002が判定した閾値に応じて報知する。これにより、報知部1003は、ラベル用紙Lの残量に応じて、緊急度を示して報知をすることができる。
【0036】
操作入力部1004は、タッチパネルディスプレイ41からの入力を受付ける。例えば、閾値入力手段および重量入力手段である操作入力部1004は、ホルダーフラグ201と、ホルダー重量202と、報知閾値203とを設定する入力を受付ける。そして、操作入力部1004は、受付けた設定を記憶部200に記憶させる。
【0037】
次に、ラベル用紙Lの残量がわずかな場合に、プリンタ1のマイクロコンピュータ100が実行する報知処理について詳細に説明する。図10は、プリンタ1のマイクロコンピュータ100が実行する報知処理の流れを示すフローチャートである。
【0038】
先ず、プリンタ1のマイクロコンピュータ100(計量部1001)は、記憶部200に記憶されたホルダーフラグ201から、ラベル用紙Lを保持するためにホルダー7が使用されているか否かを判定する(ステップS1)。
【0039】
ホルダー7が使用されていると判定した場合に(ステップS1;Yes)、プリンタ1のマイクロコンピュータ100(計量部1001)は、秤9から出力されたラベル用紙Lの重量変化を示す信号を用いて計量した計量値から、記憶部200に記憶されたホルダー重量202を減算する(ステップS2)。
【0040】
一方、ホルダー7が使用されていないと判定した場合に(ステップS1;No)、プリンタ1のマイクロコンピュータ100(計量部1001)は、秤9から出力されたラベル用紙Lの重量変化を示す信号を用いて計量した計量値を減算せずに、ステップS3に移行する。
【0041】
次いで、プリンタ1のマイクロコンピュータ100(判定部1002)は、計量値が報知閾値203より低いかを判定する(ステップS3)。この時、ホルダー7が使用されていると判定した場合には、プリンタ1のマイクロコンピュータ100(判定部1002)は、ホルダー重量202が減算された後の計量値を用いて判定する。一方、ホルダー7が使用されていないと判定した場合には、プリンタ1のマイクロコンピュータ100(判定部1002)は、秤9から出力された、減算されていない計量値を用いて判定する。
【0042】
計量値が報知閾値203より高い場合には(ステップS3;No)、プリンタ1のマイクロコンピュータ100(判定部1002)は、ステップS1に戻す。一方、計量値が報知閾値203より低い場合には(ステップS3;Yes)、プリンタ1のマイクロコンピュータ100(報知部1003)は、音や画面などで報知して(ステップS4)、処理を終了する。
【0043】
以上のように、本実施形態によれば、収納部に収納されたラベル用紙Lの重量変化を示す信号を出力する秤9を備える。そして、秤9から出力された信号を用いて計量部1001は、ラベル用紙Lの重量を計量する。判定部1002は、計量部1001が計量したラベル用紙Lの計量値が、記憶部200に記憶された報知閾値203より低いかを判定する。判定部1002がラベル用紙Lの計量値が記憶部200に記憶された報知閾値203より低いと判定した場合に、報知部1003は、報知する。よって、本実施形態に係るプリンタは、ラベル用紙の残量がわずかであることを報知することができる。
【0044】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0045】
また、上記実施形態では、ラベル用紙Lの重量を計量する秤9は、収納部8の底面に設置されていると説明したが、秤9の設置場所は、底面に限らない。例えば、収納部8の上面や、側面などであってもよい。この場合には、ラベル用紙Lを吊るすことで重量を計量する吊り下げ秤などを用いればよい。
【0046】
また、上記実施形態の各装置で実行されるプログラムは、各装置が備える記憶媒体(ROM又は記憶部)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らず、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0047】
また、上記実施形態の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよく、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0048】
1 プリンタ
7 ホルダー
8 収納部
9 秤
41 タッチパネルディスプレイ
100 マイクロコンピュータ
1001 計量部
1002 判定部
1003 報知部
1004 操作入力部
200 記憶部
201 ホルダーフラグ
202 ホルダー重量
203 報知閾値
G1、G2 報知画面
【先行技術文献】
【特許文献】
【0049】
【特許文献1】特開2004−262059号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10