(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6117860
(24)【登録日】2017年3月31日
(45)【発行日】2017年4月19日
(54)【発明の名称】ファンモーター
(51)【国際特許分類】
H02K 5/04 20060101AFI20170410BHJP
H02K 5/167 20060101ALI20170410BHJP
F16C 17/10 20060101ALI20170410BHJP
F16C 35/02 20060101ALI20170410BHJP
H02K 15/14 20060101ALN20170410BHJP
【FI】
H02K5/04
H02K5/167 A
H02K5/167 B
F16C17/10 Z
F16C35/02 B
!H02K15/14 A
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-125421(P2015-125421)
(22)【出願日】2015年6月23日
(65)【公開番号】特開2016-59257(P2016-59257A)
(43)【公開日】2016年4月21日
【審査請求日】2015年6月23日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0118332
(32)【優先日】2014年9月5日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512272708
【氏名又は名称】ニュモテク株式会社
【氏名又は名称原語表記】NEW MOTECH CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100074273
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 英夫
(74)【代理人】
【識別番号】100173222
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 英二
(74)【代理人】
【識別番号】100151149
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 幸城
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ジョンチョル
(72)【発明者】
【氏名】パーク ジェオングス
【審査官】
三澤 哲也
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−246203(JP,A)
【文献】
実開平06−002962(JP,U)
【文献】
特開2005−192262(JP,A)
【文献】
特開平08−033261(JP,A)
【文献】
実開昭60−108168(JP,U)
【文献】
実開平02−133181(JP,U)
【文献】
実開昭62−098458(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 5/04
F16C 17/10
F16C 35/02
H02K 5/167
H02K 15/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフトと結合されて一緒に回転するローター;
上記ローターと対向される位置に設けられるステーター;
上記シャフトの上部に結合される第1軸受けが挿入される第1軸受け挿入空間が中央部の上部に形成された第1ブラケット;
上記第1ブラケットと気密に結合され、上記シャフトの下部に結合される第2軸受けが圧入される第2軸受け圧入部が形成された第2軸受け挿入空間が中央部の下部に形成される第2ブラケット;
上記第1軸受け挿入空間を覆う第1軸受けカバー;及び
上記第2軸受け挿入空間を覆って、中央部の下部へ延長されて形成される収容空間を有する第2軸受けカバー;
を含んで成り、上記第2軸受けが上記第2軸受け圧入部の上部と側面部に接するように結合されるファンモーターであって、
上記収容空間の下部に設けられるスプリングと上記スプリングの上部に設けられる支持板を含むと共に、
上記収容空間の上部には、上記支持板の上部を支持するストッパーが形成され、
更に、上記ストッパーは、上記第2軸受けカバーと一体と形成されることを特徴とするファンモーター。
【請求項2】
上記支持板は磁石であることを特徴とする、請求項1に記載のファンモーター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はファンモーターに関するものである。より具体的に、本発明は製造工程が簡単であるため製造費用を減らすことができ、且つ、シャフトの上下流動を最小化することで騷音及び震動を防ぐことができるファンモーターに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、冷蔵庫の冷気を送風させたり、ある装置の内部と外部の空気を循環させるために使われるモーターをファンモーターと言う。このようなファンモーターは、概ね湿気の多い所や温度変化によって結露が生じる環境に設けられる場合が多い。よって、モーターの内部に湿気が浸透して故障を起こすことがあるので、これを防ぐために多様な構造が研究されてきた。
【0003】
韓国特許第10-0511324号、第10-1074935号及び米国特許第6,577,031号では、モーターのステーター及び印刷回路基板などと共にインサート射出によって樹脂モールディングによるモーターハウジングを製作する技術について開示している。これらの特許によると、ステーターと印刷回路基板が内部に埋め込まれるように樹脂モールディングでモーターハウジングを製作するので、モーターの内部へ湿気を浸透させない效率的な構造を有している。
【0004】
しかし、上述したインサート射出によってモーターを製作することは、金型を製作するなどのインサート射出に必要な工程と費用が増加する問題がある。また、インサート射出工程を経らなければならないので、全ての工程を自動化しにくい点がある。
【0005】
同時に、従来の技術によるファンモーターは、ローターと一緒に回転するシャフトが上下方向、つまり、軸方向へと流動が起こることがある。このようなシャフトの軸方向への流動によって、ファンの回転が多少不安定になることがあるし、それによる騷音や震動が発生することがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国特許第10-0511324号公報
【特許文献2】韓国特許第10-1074935号公報
【特許文献3】米国特許第6,577,031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、本発明者らは上述した問題点を解決するために、インサート射出工程によらず、また、シャフトの流動を防ぐことができる新しい構造のファンモーターを提案する。
【0008】
本発明の目的は新しい構造のファンモーターを提供することである。
【0009】
本発明の他の目的は、モーターハウジングを製作するためのインサート射出を適用しないことで製造費用を減らすことができるファンモーターを提供することである。
【0010】
本発明の他の目的は、シャフトの軸方向への流動を防ぐことができるファンモーターを提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、フェルトやボードプッシュのような部品を省略することで製造費用を減らすことができるファンモーターを提供することである。
【0012】
本発明の上記目的及びその他に内在されている目的は、下記説明する本発明によって全て容易に達成することができる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明によるファンモーターは、
シャフトと結合されて一緒に回転するローター;
上記ローターと対向される位置に設けられるステーター;
上記シャフトの上部に結合される第1軸受けが挿入される第1軸受け挿入空間が中央部の上部に形成された第1ブラケット;
上記第1ブラケットと気密に結合され、上記シャフトの下部に結合される第2軸受けが圧入される第2軸受け圧入部が形成された第2軸受け挿入空間が中央部の下部に形成される第2ブラケット;
上記第1軸受け挿入空間を覆う第1軸受けカバー;及び
上記第2軸受け挿入空間を覆い、中央部の下部へ延長されて形成される収容空間を有する第2軸受けカバー;
を含んでなり、上記第2軸受けが上記第2軸受け圧入部の上部と側面部に接するように結合される
ファンモーターであって、
上記収容空間の下部に設けられるスプリングと上記スプリングの上部に設けられる支持板を含むと共に、
上記収容空間の上部には、上記支持板の上部を支持するストッパーが形成され、
更に、上記ストッパーは、上記第2軸受けカバーと一体と形成されることを特徴とする。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
本発明において、上記支持板は磁石であることが好ましい。
【発明の効果】
【0020】
本発明はモーターハウジングを製作するためのインサート射出を適用しないことで製造費用を減らすことができ、シャフトの軸方向流動を防ぐことができるし、フェルトやボードプッシュのような部品を省略することで製造費用を減らすことができるファンモーターを提供する発明の效果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明によるファンモーターを示した斜視図。
【
図2】本発明によるファンモーターを分解して示した斜視図。
【
図3】
参考例によるファンモーターの断面を示した断面図。
【
図4】
参考例によるファンモーターの第2軸受けカバーを分解して示した斜視図。
【
図5】本発明の
一実施例によるファンモーターの断面を示した断面図。
【
図6】本発明の
一実施例によるファンモーターの第2軸受けカバーを分解して示した斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下では添付された図面を参照にして、本発明に対して詳しく説明する。
【0023】
図1は本発明によるファンモーターを示した斜視図で、
図2は分解斜視図である。
【0024】
図1及び
図2に図示されたように、本発明の一実施例によるファンモーターは、大きくローター1、ステーター2、シャフト3、印刷回路基板(Printed Circuit Board、PCB)4、第1ブラケット10及び第2ブラケット20を含んでなる。
【0025】
第1ブラケット10と第2ブラケット20は、プラスチック射出物からなり、相互結合されて密封される構造を有する。一方、第1ブラケット10と第2ブラケット20は、湿気が第1ブラケット10及び第2ブラケット20の内部へ浸透することを防ぐために、互いに超音波融着によって密封されて相互結合されることが好ましいが、必ず超音波融着に限定されることではなく、硬化性接着材、シーリング材、ねじ−ボルト結合、強制圧入などを適用した多様な結合方式を単独または複合的に適用することもできる。本明細書では超音波融着による結合を例を引いて説明する。
【0026】
超音波融着によって相互結合される上記第1ブラケット10と第2ブラケット20の内部には、ローター(rotor)1、ステーター(stator)2、シャフト3及び印刷回路基板4が位置する。ステーター2に巻かれているコイル(図示されていない)は、印刷回路基板4に電気的に繋がっており、ワイヤ4aは印刷回路基板4から外部の電源などに電気的に繋がるように印刷回路基板4から取り出される。
【0027】
第1ブラケット10中央部の内側上部には、第1軸受け挿入空間(
図3、図面符号12参照)が形成されているが、ここに第1軸受け31が挿入される。同時に、第1軸受け挿入空間12はその下部に結合される第1軸受けカバー40によってカバーされる。第1軸受けカバー40の中央部にはシャフトが貫通されるための孔が形成されている。
【0028】
第2ブラケット20中央部の外側下部には、第2軸受け挿入空間(
図3、図面符号22参照)が形成されているが、ここに第2軸受け(
図3、図面符号32参照)が挿入される。同時に、第2軸受け挿入空間22はその下部に結合される第2軸受けカバー(
図3、図面符号50参照)によってカバーされる。
【0029】
図3は
参考例によるファンモーターを切断して示した断面図である。
【0030】
図3を参照すれば、
比較例によるファンモーターは第1ブラケット10と、第2ブラケット20が上述したように相互結合されて一つのモーターハウジングを成す。第1ブラケット10と第2ブラケット20は、好ましくは超音波融着によって密封結合され、超音波融着のために第2ブラケット20の上面にはブラケット融着溝21が形成され、第1ブラケット10の下面には第2ブラケット20のブラケット融着溝21と対応する位置にブラケット融着突起11が形成される。
【0031】
したがって、ブラケット融着突起11をブラケット融着溝21に挿入した後、超音波をもってブラケット融着突起11に熱を加えると、ブラケット融着突起11がブラケット融着溝21に溶けてくっつくようになるので、第1、2ブラケット10、20の結合部位が密封されるようになる。勿論、第1ブラケット10の下面に融着溝を形成し、第2ブラケット20の上面に融着突起を形成することも可能である。
【0032】
ここで、上述したように第1ブラケット10が2ブラケット20に超音波融着によって結合されることで、第1及び第2ブラケット10、20の内部にはローター1、ステーター2、印刷回路基板4のような動作時に多くの熱を発生させる装置が収納されるので、火災予防のために第1及び第2ブラケット10、20は難燃性樹脂材質で製作されることが好ましい。
【0033】
上記シャフト3は第1ブラケット10と第2ブラケット20の中心部を貫いて位置する。上記シャフト3はその上部が第1ブラケット10中心部の内部に位置する第1軸受け31によって回転が支持され、その下部が第2軸受け32によって回転が支持される。
【0034】
第1軸受け31は第1ブラケット10の第1軸受け挿入空間12に挿入され、第1ブラケット10中心部の内部に形成されている第1軸受け圧入部13に圧入されて固定される。第1軸受け31の下部はボードプッシュ14によって支持されている。また、第1軸受け31の外周面にはフェルト15が位置し、このフェルト15は軸受けの円滑な回転のためにオイルを含んでいる。第1軸受け31が挿入された空間である第1軸受け挿入空間12は、第1軸受けカバー40によって密封されて覆われる。第1軸受けカバー40中心部の内部、つまり、第1融着突起42の内側にはボードプッシュ14を支持することができる突出部分が形成される。また、第1軸受け圧入部13の上部には、オイルリターンワッシャー挿入部16が形成されており、オイルリターンワッシャー挿入部16にはオイルリターンワッシャー17が挿入されて、オイルが第1軸受け31の上部側へ流れ出ることを防いでいる。
【0035】
第1軸受けカバー40の密封結合のために、第1軸受けカバー40には第1軸受け挿入空間12の内周まわりの部分と対応する位置に第1圧入突起41が突出して形成されている。第1圧入突起41は多数の個別突起であることもでき、一つの円柱形態に突出された形状であることもできる。第1圧入突起41は第1軸受け挿入空間12の内周まわりに圧入されて1次的に結合される。
【0036】
さらに、2次的結合のために第1ブラケット10内面の中央部には第1融着溝18が形成されており、第1軸受けカバー40には第1融着溝18の位置と対応する位置に第1融着突起42が形成されている。上記第1融着突起42を超音波融着によって第1融着溝18に融着密封して結合させる。勿論、第1融着突起42を融着溝の形態に、第1融着溝18を融着突起の形態に形成することもできる。一方、第1軸受けカバー40と第1ブラケット10との結合は、上記説明した超音波融着によって密封されて相互結合されることが好ましいが、必ず超音波融着に限定されることではなく、硬化性接着材、シーリング材、ねじ−ボルト結合、強制圧入などを適用した多様な結合方式を単独または複合的に適用することもできる。
【0037】
第2軸受け32は第2ブラケット20下面の中心部に形成されている第2軸受け挿入空間22に位置し、第2軸受け挿入空間22中心部の上部に形成されている第2軸受け圧入部23に第2軸受け32の上部と側面部が圧入されて固定される。第2軸受け32の下部は、複数の固定突起23aによって支持されている。第2軸受け32の外周面には軸受けの回転を支持するための潤滑油であるオイルを供給するフェルトが設置されておらず、第2軸受け圧入部23が接している。第2軸受け32は好ましくもオイルレス軸受けであるため、フェルトがなくても容易く作動することができるからである。また、第2軸受け圧入部23の上部に通常結合されるオイルリターンワッシャーが省略されることもある。固定突起23aは第2軸受け32の下部を支持し、固定突起23aの個数は特に限定されないが、
図4のように三つの固定突起23aを使用することが好ましい。
【0038】
第2軸受け32が位置している第2ブラケット20の第2軸受け挿入空間22は、第2軸受けカバー50によってカバーされると同時に密封されて結合される。第2軸受けカバー50には、第2軸受け挿入空間22のまわりと対応する位置に第2圧入突起51が形成されている。第2圧入突起51は多数の個別突起でもあり得るし、一つの円柱形態で突出された形状でもある。第2圧入突起51は第2軸受け挿入空間22内周のまわりに圧入されて結合される。好ましくは、第2圧入突起51の末端は第2ブラケット20の下部面、すなわち、第2軸受け挿入空間22の開放された面と接するようにすることが結合力や密封の側面でもっと良い。一方、第2軸受けカバー50は湿気などの浸透を防ぐために、第2軸受け挿入空間22を外部から密封して孤立させる必要がある。
【0039】
このために、第2ブラケット20の下面には第2融着溝24が形成されていて、第2軸受けカバー50の上面には上記第2融着溝24に対応する位置に第2融着突起52が形成されている。第2融着突起52を第2融着溝24に挿入させた後、超音波をもって第2融着突起52に熱を加えると、第2融着突起52が第2融着溝24に溶けてくっつくようになるので、第2軸受けカバー50が第2ブラケット20の下面に結合され、第2軸受け挿入空間22を外部と孤立させて外部の湿気が浸透することを遮断することができる。勿論、第2ブラケット20の下面に融着突起を形成し、第2軸受けカバー50の上面に融着溝を形成することも可能である。一方、第2軸受けカバー50と第2ブラケット20との結合は、上記で説明した超音波融着によって密封されて相互結合されることが好ましいが、必ず超音波融着に限定されることではなく、硬化性接着材、シーリング材、ねじ−ボルト結合、強制圧入などを適用した多様な結合方式を単独または複合的に適用することもできる。
【0040】
このように第2軸受けカバー50が第2ブラケット20の下面に結合されると、第2ブラケット20の中心部を貫くシャフト3の末端は、第2軸受けカバー50中心部の内側に下部へ延長され形成された収容空間53に位置する。
【0041】
ここで、
図3では第1軸受け31の下部をボードプッシュ14が支持し、第1軸受け31側面の外周面にはフェルト15が結合されることを図示しているが、第2軸受け32の結合構造のように、第1軸受け31を支持するボードプッシュ14とその外周面のフェルト15を省略しても良い。この場合、第1軸受け13はオイルレス軸受けを適用することが好ましく、オイルリターンワッシャー17も省略できる。この時、第1軸受け圧入部13は第2軸受け圧入部23と類似に第1軸受け31の側面部まで支持するように延長され、第1軸受け31の下部は第1軸受け圧入部13の下端に形成された複数の固定突起によって支持される。
【0042】
一方、シャフト3はファンモーターの作動によってローター1の回転と共に高速で回転するようになるが、回転作動によってシャフト3が上下部に流動することができる。このような流動は、モーター作動時に発生する騷音と震動の原因となっている。これを防ぐための構造を
図4を一緒に参照して説明する。
【0043】
図4は
参考例によるファンモーターの第2軸受けカバー50を分解して示した斜視図である。
【0044】
図3と
図4を一緒に参照すれば、第2軸受けカバー50の中央部には下部へ延長されて内側に形成される収容空間53が形成されている。この収容空間53には吸引磁石60が挿入されて固定されている。吸引磁石60上部のまわり及びシャフト3下部末端のまわりには、スペーサー61が位置する。吸引磁石60はシャフト3を引き寄せる力を一定に発揮し、シャフト3が上部へ流動することを防止する。スペーサー61は吸引磁石60を自分の位置に固定する役割をするが、樹脂やゴム材質など適当な材質を選択して適用することもできる。一方、スペーサー61を吸引磁石60のような材質の別途の磁石を適用しても良い。一方で、スペーサー61は吸引磁石60と一体として一つの磁石になることもある。
【0045】
図5は本発明の
一実施例によるファンモーターの断面を示した断面図で、
図6は本発明の
一実施例によるファンモーターの第2軸受けカバー50を分解して示した斜視図である。
【0046】
図5及び
図6に図示されたように、本発明の
一実施例によるファンモーターは第2軸受けカバー50の収容空間53に設けられる幾つかの構成が相異する点を除いて、
参考例によるモーターと同一である。具体的に、第
2軸受けカバー50に形成された収容空間53の上部には支持板71が設けられ、支持板71の下部にはスプリング72が設けら
れ、スプリング72が支持板71を上部へ押し上げている。支持板71の上部は収容空間53上部のまわりに形成されるストッパー54によって支持されている。ストッパー54は多数の個別形状に形成されることもでき、一つの円柱形態として形成されることもある。ストッパー54は、
第2軸受けカバー50と一体と形成される。シャフト3が下部へ流動すると、支持板71はその下部から押してくれるスプリング72の弾性によってシャフト3下部の末端を上部へ押し上げるようになるので、シャフト3の流動を防ぐことになる。支持板71の材質は特に限定されないが、耐摩耗性が高いプラスチック樹脂やゴム材質などを適用することができる。一方、支持板71を磁石で形成しても良い。支持板71を磁石で適用すればシャフト3を引力で引っぱることになるので、シャフト3の上下流動を效果的に防いで、安定的回転を通じて騷音と震動を防ぐことができる。
【0047】
以上で説明した本発明の詳細な説明は、本発明を理解するために例えた説明に過ぎず、本発明の範囲を定めることではない点に留意しなければならない。本発明の範囲は下記添付された特許請求の範囲によって定められるし、この範囲内で本発明の単純な変形や変更は、全て本発明の範囲に属するものとして理解しなければならない。
【符号の説明】
【0048】
1: ローター 2: ステーター
3: シャフト 4: 印刷回路基板
10: 第1ブラケット 11: ブラケット融着突起
12: 第1軸受け挿入空間 13: 第1軸受け圧入部
14: ボードプッシュ 15: フェルト
16: オイルリターンワッシャー挿入部 17: オイルリターンワッシャー
18: 第1融着溝 20: 第2ブラケット
21: ブラケット融着溝 22: 第2軸受け挿入空間
23: 第2軸受け圧入部 24: 第2融着溝
31: 第1軸受け 32: 第2軸受け
40: 第1軸受けカバー 41: 第1圧入突起
42: 第1融着突起 50: 第2軸受けカバー
51: 第2圧入突起 52: 第2融着突起
53: 収容空間 54: ストッパー
60: 吸引磁石 61: スペーサー
71: 支持板 72: スプリング