(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
その上に児を寝かせることができる臥床架と、上記臥床架が配設されている保育器基台と、上記臥床架の外周囲の付近の少なくとも一部分を囲むことができる少なくとも1つのベビーガードとを備え、
上記保育器基台における前記臥床架のほぼ四隅に取り付け固定された取り付け部材に収容されかつ円筒状の貫通孔またはめくら孔が形成されたラッチ受け部と、上記少なくとも1つのベビーガードが上方に向って直立した状態における当該ベビーガードの下辺側部分の付近に設けられかつ円柱形状に形成され前記ラッチ受け部の前記貫通孔又は前記めくら孔に係合可能とされているラッチ部とをさらに備え、
上記ラッチ部が、上記少なくとも1つのベビーガードに対して、このラッチ部のほぼ軸心方向に往復動することができるように構成され、
前記ベビーガードに形成された貫通孔内に挿入されかつ当該貫通孔の長手方向に沿って移動可能とされていると共に前記ラッチ部に回動可能に係合された係合軸部に一体形成された上記ラッチ部を操作するための摘み部と、当該摘み部に形成されかつ前記ラッチ受け部に前記ラッチ部が係合した状態で前記貫通孔に係合可能とされた回り止め部と、を有する操作部材をさらに備え、
上記操作部材を往回動させることによって、上記操作部材が、前記貫通孔の長手方向に沿ってほぼ直線的に往動することができる状態に持ち来され、ついで、上記操作部材を前記貫通孔の長手方向に沿ってほぼ直線的に往動させることによって、上記ラッチ部が、上記ラッチ受け部によるラッチを解除されるように構成されていることを特徴とする保育器。
上記少なくとも1つのベビーガードのそれぞれは、上記ラッチ部が上記ラッチ受け部によってラッチされている状態においては、上記ラッチ部を回動支点として、ほぼ上方に向かってほぼ直立している状態と、ほぼ下方に向かってほぼ直立していない状態との間を、個別に往復回動することができるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の保育器。
上記少なくとも1つのベビーガードが、上記第2のベビーガードから成る前側のベビーガード、上記第1のベビーガードから成る後側のベビーガード、左側のベビーガードおよび右側のベビーガードを含んでいることを特徴とする請求項4に記載の保育器。
平面的に見てほぼ長方形状の児収容空間が、上記少なくとも1つのベビーガードによって構成されていることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1つに記載の保育器。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1の保育器においては、上記可動型ベビーガードや上記固定型ベビーガードを保育器基台の側に取り付けるためのベビーガード取り付け機構の構造が複雑であるから、上記可動型ベビーガードや上記固定型ベビーガードを保育器基台の側から取り外すためには、複雑なベビーガード取り外し操作を行う必要があった。
【0004】
本発明は、特許文献1の保育器における上述のような欠点を比較的簡単な構成でもって効果的に解決するようにしたものである。
【特許文献1】特開2012−223320号公報
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、その上に児を寝かせることができる臥床架と、上記臥床架が配設されている保育器基台と、上記臥床架の外周囲の付近の少なくとも一部分を囲むことができる少なくとも1つのベビーガードとを備え、上記保育器基台
における前記臥床架のほぼ四隅に取り付け固定された取り付け部材に収容されかつ円筒状の貫通孔またはめくら孔が形成されたラッチ受け部と
、上記少なくとも1つのベビーガード
が上方に向って直立した状態における当該ベビーガードの下辺側部分の付近に設けられ
かつ円柱形状に形成され前記ラッチ受け部の前記貫通孔又は前記めくら孔に係合可能とされているラッチ部とをさらに備え、上記ラッチ部が、上記少なくとも1つのベビーガードに対して、このラッチ部のほぼ軸心方向に往復動することができるように構成され、
前記ベビーガードに形成された貫通孔内に挿入されかつ当該貫通孔の長手方向に沿って移動可能とされていると共に前記ラッチ部に回動可能に係合された係合軸部に一体形成された上記ラッチ部を操作するための
摘み部と、当該摘み部に形成されかつ前記ラッチ受け部に前記ラッチ部が係合した状態で前記貫通孔に係合可能とされた回り止め部と、を有する操作部材をさらに備え、上記操作部材を往回動させることによって、上記操作部材が、
前記貫通孔の長手方向に沿ってほぼ直線的に往動することができる状態に持ち来され、ついで、上記操作部材を
前記貫通孔の長手方向に沿ってほぼ直線的に往動させることによって、上記ラッチ部が、上記ラッチ受け部によるラッチを解除されるように構成されていることを特徴とする保育器に係るものである。
【0006】
また、本発明は、その第1の観点においては、上記操作部材が、上記少なくとも1つのベビーガードの側に設けられている。そして、本発明は、その第2の観点においては、上記少なくとも1つのベビーガードのそれぞれは、上記ラッチ部が上記ラッチ受け部によってラッチされている状態においては、上記ラッチ部を回動支点として、ほぼ上方に向かってほぼ直立している状態と、ほぼ下方に向かってほぼ直立していない状態との間を、個別に往復回動することができるように構成されている。
【0007】
また、本発明は、その第3の観点においては、上記少なくとも1つのベビーガードが、上記臥床架の外周囲の付近を取り囲むことができる複数のベビーガードであり、上記複数のベビーガードのうちの第1のベビーガードがグロメット部を備え、上記第1のベビーガードが、上記臥床架の外周囲の付近に配設されている第1の取り付け箇所に着脱可能に取り付けられ得るように構成され、上記複数のベビーガードのうちの第2のベビーガードが、上記臥床架の外周囲の付近に配設されている第2の取り付け箇所に着脱可能に取り付けられ得るように構成され、上記第1のベビーガードが、上記第1の取り付け箇所から取り外されて、上記第2の取り付け箇所に取り付けられ得るとともに、上記第2のベビーガードが、上記第2の取り付け箇所から取り外されて、上記第1の取り付け箇所に取り付けられ得るように構成されている。そして、本発明は、その第3の観点の第1の態様においては、上記少なくとも1つのベビーガードが、上記第2のベビーガードから成る前側のベビーガード、上記第1のベビーガードから成る後側のベビーガード、左側のベビーガードおよび右側のベビーガードを含んでいる。さらに、本発明は、その第4の観点においては、平面的に見てほぼ長方形状の児収容空間が、上記少なくとも1つのベビーガードによって構成されている。また、本発明は、その第5の観点においては、上記保育器が、開放型保育器である。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に係る発明によれば、操作部材をまだ操作していないラッチ状態から、上記操作部材を往回動させた後に、上記操作部材をほぼ直線的に往動させることによって、ラッチ部がラッチ受け部によるラッチを解除されるように構成されている。このために、取扱者などが意図しない外力や衝撃などが操作部材などに加わっても、ベビーガードのラッチ状態が不測に解除される恐れがほとんどないから、ベビーガードが保育器基台の側から不測に取り外される恐れがほとんどなく、したがって、ベビーガードなどが破損する恐れもほとんどない。さらに、取扱者などが上記操作部材の復動状態などを容易に視認し得るようにすることができる。
【0009】
また、請求項2に係る発明によれば、取扱者などがベビーガードを着脱するときに、取扱者などが上記ベビーガードをしっかりと掴んでおく必要がある。このために、取扱者などがベビーガードを掴み損なうことなどにより脱落させることによって、ベビーガードなどが破損する恐れが少ない。そして、請求項3に係る発明によれば、ラッチ部によりベビーガードをラッチするためのラッチ機構の上記ラッチ部によってベビーガードを往復回動可能に軸支しているから、比較的簡単な構造でもって、ベビーガードをほぼ下方に向かってほぼ直立していない状態にすることができる。
【0010】
また、請求項4に係る発明によれば、グロメット部を備えている第1のベビーガードと、グロメット部を備えていない第2のベビーガードとを、互いに取り替えることができるので、医師や看護師などの都合が良い箇所に上記第1のベビーガードを取り付けることができる。このために、児が自分の体を動かすことなどによって、呼吸用チューブなどが捩れたり折れ曲がったりする恐れは、ほとんどない。また、第1のベビーガードや第2のベビーガードが破損したときなどには、これらの第1および第2のベビーガードのうちの少なくとも1つのベビーガードを必要に応じて予備のベビーガードに取り替えることができる。しかも第1のベビーガードにグロメット部を備えさせるとともに、第2のベビーガードにはグロメット部を備えさせていないので、第1のベビーガードと第2のベビーガードとの両方にグロメット部を備えさせる場合に較べて、複数のベビーガードを比較的安価に提供することができる。さらに、請求項5に係る発明によれば、構造が比較的簡単であるとともに取り扱いも比較的簡単な保育器を提供することができる。
【0011】
また、請求項6に係る発明によれば、構造が比較的簡単であるとともに、多数個の保育器を同時に取り扱うときにその取り扱いが比較的簡単な保育器を提供することができる。さらに、請求項7に係る発明によれば、保育器が開放型の保育器であるから、構造が簡単であるとともに取り扱いが簡単な保育器を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
つぎに、本発明を開放型保育器(いわゆる、インファントウオーマ)に適用した一実施例を、「1、保育器全体の概略的な説明」、「2、内側壁部構造の説明」、「3、外側壁部構造の構成の説明」および「4、外側壁部構造の動作の説明」に項分けして、図面を参照しつつ説明する。
【0015】
開放型保育器11は、
図1に示すように、車輪12と主柱13とがそれぞれ取り付けられている台車14を備えている。具体的には、車輪12は、台車14の四隅の下方に取り付けられ、主柱13は、台車14上に取り付けられている。そして、主柱13上には、保育器基台15が配設されている。また、この保育器基台15上には、
図1、
図2、
図5などに示すように、扁平な容器形状の臥床架(換言すれば、臥床台)16が配設されている。さらに、この臥床架16上には、新生児などの児をその上に寝かせることができるマットレス21を配置することができる。
【0016】
保育器基台15上に取り付け固定されて配設されている臥床架16には、
図1および
図2に示すように、主柱13に配設されている付属品支持用の支柱22に隣接していて児の頭側または後側の外側壁部を通常は一般的に構成している外側壁部(いわゆる、外側のベビーガード)23と、児の脚側または前側の外側壁部を通常は一般的に構成している外側壁部(いわゆる、外側のベビーガード)24と、児の左側の外側壁部を通常は一般的に構成している外側壁部(いわゆる、外側のベビーガード)25と、児の右側の外側壁部を通常は一般的に構成している外側壁部(いわゆる、外側のベビーガード)26とが、平面的に見て全体としてほぼ長方形状になるように、それぞれ配設されている。また、臥床架16(換言すれば、マットレス21)と、それぞれほぼ長方形状であってよくかつほぼ透明であってよい外側壁部23〜26とによって、上面が開口しているほぼ直方体形状の児収容空間27が構成されている。なお、左側の外側壁部25と右側の外側壁部26とは、互いにほぼ同一の寸法であってよい。そして、外側壁部25、26に較べてそれぞれの長さ方向(換言すれば、水平方向)における長さがそれぞれ多少小さい外側壁部23と外側壁部24とは、切り欠き形状の凹部31が外側壁部23の上辺部のほぼ中央部分から下辺部に向かって途中まで延在するように設けられていることを除いて、互いにほぼ同一の寸法であってよい。また、外側壁部23〜26のそれぞれは、そのほぼ全体をほぼ透明なポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂などのプラスチックの板状体から構成されていてよい。
【0017】
外側壁部24〜26のそれぞれは、
図1および
図2に示すようにほぼ上方に向ってほぼ直立した状態(以下、「上記直立状態」という。)における下辺側の部分の付近に配設されている左右両側または前後両側の回動支軸部材(換言すれば、ラッチ部材)29の支軸部(換言すれば、ラッチ部)30を回動中心として、
図1に示す上記直立状態と、
図7に示すほぼ下方に垂れ下がった状態(以下、「上記下垂状態」という。ただし、この
図7においては、外側壁部26は、上記直立状態で示されている。)との間を、往復回動可能なように構成されている。そして、外側壁部23も、外側壁部24とほぼ同様に、左右両側の支軸部(図示せず)によって軸支されている。また、
図2、
図3A〜
図3Cおよび
図4A〜
図4Cに示す支軸部30は、取扱者が操作部材45を手動により往動操作することによって、
図2、
図3Aおよび
図4Aに示す取り付け部材(換言すれば、取り付け部)46との係合状態から、
図3Bおよび
図4Bに示す中間状態を経て、
図3Cおよび
図4Cに示す取り付け部材46との非係合状態まで往動することができる。さらに、支軸部30は、取扱者が上記非係合状態の操作部材45を手動により復動操作することによって、上記往動操作の場合とは逆に、上記係合状態まで復動することができる。
【0018】
臥床架16の外周囲には、
図7に示すように、平面的に見て全体としてほぼU字形状になるように、この臥床架16の外周囲に沿って例えば3つの内側壁部32、33、34がそれぞれ配設されている。なお、内側壁部32〜34のそれぞれは、そのほぼ全体をほぼ透明なポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂などのプラスチックの板状体から構成されていてよい。そして、脚側の内側壁部32は、臥床架16の脚側の端部の付近からほぼ上方に向って突出するように、臥床架16に着脱可能(換言すれば、着脱自在)に取り付けられていてよい。また、左側および右側の内側壁部33、34のそれぞれは、臥床架16の左側および右側の端部のそれぞれからほぼ上方に向って突出するように、臥床架16に着脱可能(換言すれば、着脱自在)に取り付けられていてよい。
【0019】
外側壁部23のうちの切欠き形状の凹部31の下端に隣接する部分と、この凹部31の左右両側端にそれぞれ隣接する部分のそれぞれとには、
図1などに示すように、ケーブル保持用の切れ目41を有する適当な個数(この実施例においては、3個)のグロメット部材(換言すれば、グロメット部)42を取り付けることができる。そして、切れ目41には、酸素供給用チューブなどの長手状部材(図示せず)が、グロメット部材42を貫通した状態でもって、保持されることができる。また、付属品支持用の支柱22の上端部には、赤外線加熱器43が配設されている。さらに、付属品支持用支柱22には、前方から見て赤外線加熱器43と児収容空間27との間にほぼ位置するように、体温用、SpO
2用などの各種の計測・制御手段44が配設されている。具体的には、これらの計測・制御手段44のうちの体温用制御手段は、児の体温を計測する体温プローブからの信号を入力して上記体温を表示したり、赤外線加熱器43の加熱温度などを制御したりすることができるように、構成されていてよい。
【0021】
脚側の内側壁部32は、
図5〜
図7に示すように、臥床架16の脚側の端部の付近のほぼ全長にわたって延在していてよい。そして、左側の内側壁部33は、臥床架16の左側の端部の付近のほぼ全長にわたって延在していてよい。また、右側の内側壁部34は、臥床架16の右側の端部の付近のほぼ全長にわたって延在していてよい。さらに、内側壁部32の左右両端部は、内側壁部33、34のそれぞれの前端部とは分離されているので、内側壁部32〜34のそれぞれは、個別の部品として構成されている。しかし、内側壁部32の左右両端部は、内側壁部33、34の前端部と連結されていてもよい。この場合には、内側壁部32〜34が、全体として、ほぼU字形状の単一の枠体として構成されることができる。なお、内側の壁部32〜34のそれぞれは、下方に向って突出しているほぼL字形状であってよい取り付け用突出部35を具備することができる。
【0022】
具体的には、内側壁部32〜34のそれぞれには、
図7に示すように、その外側面においてその下方に向って突出している例えば3つの取り付け用突出部35が、一体成形などによって配設されている。また、内側壁部32〜34のそれぞれには、その内側面においてその下方に向って突出している例えば2つの取り付け用突出部36が、一体成形などによって配設されている。そして、内側壁部32〜34が臥床架16の側壁部37に取り付けられたときには、内側壁部32〜34の突出部35と突出部36とのそれぞれが、臥床架16の側壁部37の外側面と内側面とのそれぞれに当接する。このために、側壁部37が突出部35と突出部36とによって両側から挟み込まれるので、内側壁部32〜34のそれぞれが、臥床架16の側壁部37に着脱可能(換言すれば、着脱自在)に取り付け固定される。
【0024】
外側壁部23〜26のそれぞれは、
図1、
図2および
図7に示すように、壁部本体51と、これらの壁部本体51のそれぞれのほぼ下端部がねじ(図示せず)によってねじ止め固定されている支持部材52とを備えている。そして、壁部本体51のそれぞれのほぼ下端部の内側面のほぼ全面は、カバー部材53によって被覆されている。また、外側壁部23〜26のそれぞれは、これらの外側壁部23〜26のそれぞれの支持部材52の下端部の左右または前後の両側端部の付近において、一対の支軸部30によって取り付け部材46に回動可能に取り付けられている。なお、取り付け部材46のそれぞれは、臥床架16のほぼ四隅にそれぞれ取り付け固定されている。そして、取り付け部材46の左右両側の内側面のそれぞれには、ほぼ上下方向に細長い凹部によって構成されている左右一対の軸受け用ガイド部63a、63bが形成されている。また、左右一対の軸受け用ガイド部63a、63bのそれぞれには、ほぼ直方体形状であってよい軸受け部材64がほぼ上下動可能(換言すれば、ほぼ上下動自在)に収容されている。そして、軸受け部材64のそれぞれには、ほぼ円形状であってよい縦断面を有しかつほぼ水平方向に延在していてよい貫通孔65またはめくら孔が軸受部として形成されている。さらに、支持部材52の左右両側の内側面のそれぞれには、ほぼ左右方向に細長くかつほぼ円柱形状の凹部によって構成されていてよい左右一対の回動支軸用ガイド部(図示せず)が、一体成形などによって形成されている。
【0025】
支軸部30の支軸本体66は、
図3A、
図4Aなどに示すように、ほぼ左右方向に細長くかつほぼ円柱形状であってよい。そして、支軸本体66のうちの支軸部30とは反対側の側端面には、ばね掛け用の突出部67が突設されている。なお、突出部67にその一端部を係合されているばね(図示せず)は、回動支軸部材29を
図3Aにおけるほぼ左側に向かって弾性的に付勢している。そして、操作部材45は、この操作部材45を回動させたり摺動させたりするための大型のほぼ長方形状などであってよい摘み部71を有している。また、摘み部71には、小型のほぼ長方形状などであってよいロック部72が一体成形などによって連設されている。さらに、ロック部72には、ほぼ円形状などであってよい抜け止め部73が一体成形などによって連設されている。そして、抜け止め部73には、細長いほぼ円柱形状などであってよい係合軸部74が一体成形などによって連設されている。なお、支軸本体66には、貫通孔、めくら穴などであってよい係合孔79が
図2におけるほぼ上下方向に延在するように形成されている。そして、係合孔79には、係合軸部74が回動可能(換言すれば、回動自在)に嵌合されている。また、摘み部71の内側面には、
図3Aおよび
図4Aにおけるほぼ右側から見てほぼ台形の板状部であってよい回り止め部75が、この摘み部71に一体成形などによって連設されている。さらに、支持部材52には、ほぼ鍵孔形状であってよい貫通孔(換言すれば、ガイド用被係合穴またはガイド用被係合部)76が形成されている。なお、貫通孔76は、ほぼ円形状の第1の開口部77と、この第1の開口部77に連なっているほぼ長方形状の第2の開口部78とが一体化したほぼ鍵穴形状に、構成されることができる。なお、上記ガイド用被係合穴76は、必ずしも貫通孔である必要はなく、例えばめくら穴であってもよい。
【0026】
外側壁部23〜26のほぼ長手方向における両側端部にそれぞれ配設されている一対の連結部材54のそれぞれは、
図2、
図7などに示すように、取り付け部材46のほぼ水平方向における両側端部にそれぞれ配設されている一対の被係合部55のそれぞれに着脱可能(換言すれば、着脱自在)に係合されている。なお、外側壁部23〜26の壁部本体51のそれぞれの下端部は、支持部材52のほぼ上下方向における中間位置よりもさらに下方に向かって途中まで延在している。そして、外側壁部23〜26の壁部本体51のうちの支持部材52の上側面にほぼ上方から隣接する部分は、
図1、
図2などに示すように、縦断面がほぼ三角形状の肉厚部56に構成されている。また、この肉厚部56は、外側壁部23〜26のそれぞれのほぼ水平方向(換言すれば、ほぼ長さ方向)におけるほぼ全長にわたって配設されている。したがって、汚水、塵埃などが壁部本体51のそれぞれの上記下端部と支持部材52との間や、上記下端部とカバー部材53との間に入り込むのを防止するために、肉厚部56の厚み方向における両側部分のそれぞれの下端面の一方の側部57は、支持部材52のほぼ上面に当接するとともに、上記下端面の他方の側部58は、カバー部材53のほぼ上面に当接している。
【0027】
外側壁部23は、
図1、
図5〜
図7などに示すように、この外側壁部23が切欠き形状の凹部31およびグロメット部材42を有することを除いて、脚側の外側壁部24とほぼ同一の形状であってよい。そして、左側の外側壁部25は、右側の外側壁部26とほぼ同一の形状であってよい。なお、外側壁部23〜26のそれぞれの支持部材52の両端部には、4個の取り付け部材46に対する逃げ部を構成するために、これらの取り付け部材46に対応する部分に欠如部61がそれぞれ設けられている。したがって、支持部材52のそれぞれのほぼ水平方向の長さが、外側壁部23〜26の壁部本体51のそれぞれのほぼ水平方向の長さよりも、多少短く構成されている。そして、外側壁部23〜26の壁部本体51の上記直立状態における左右両側または前後両側のそれぞれの下端部の付近にも、欠如部61にそれぞれ連なる欠如部62が設けられている。さらに、外側壁部23〜26のそれぞれは、
図1、
図2、
図5などに示すように、上記直立状態においてほぼ平面的に見て、内側から外側に向って弧状に多少突出するように弯曲している。この場合、上記直立状態における外側壁部23〜26のそれぞれをほぼ平面的に見たときに、これらの外側壁部23〜26のそれぞれの長さ方向における中央部分は、径が比較的大きいほぼ円弧状(換言すれば、湾曲の程度が比較的小さいほぼ円弧状)であり、これらの外側壁部23〜26のそれぞれの長さ方向における両端部分は、径が比較的小さいほぼ円弧状(換言すれば、湾曲の程度が比較的大きいほぼ円弧状)である。そして、外側壁部23〜26のそれぞれは、上記両端部分のうちの一端部分から上記中央部分を経て上記両端部分のうちの他端部分まで、角部をほぼ有していない連続した曲面体になっている。
【0028】
上記直立状態における外側壁部24〜26のそれぞれの上端と、内側壁部32〜34のそれぞれの上端とのほぼ垂直方向における高さの差H1(
図7参照)は、図示の実施例においては、約84.5mmである。そして、上記高さの差H1は、実用性の観点から見て一般的に、56.3〜112.7mmの範囲であるのが好ましく、63.4〜105.6mmの範囲であるのがさらに好ましく、67.6〜101.4mmの範囲であるのが最も好ましい。
【0030】
脚側の外側壁部24および左右両側の外側壁部25、26のそれぞれが、
図1、
図5などに示す上記直立状態から
図7において外側壁部24、25について例示している上記下垂状態まで、往回動させられるときには、外側壁部24〜26のそれぞれを復回動状態にロックしているロック手段(換言すれば、連結部材54および被係合部55)によるロックをまず解除する。具体的には、取扱者などが外側壁部24〜26のうちの例えば脚側の外側壁部24を手動によってほぼ上方に持ち上げると、
図2に示す軸受け部材64が取り付け部材46の軸受け用ガイド部63a内をこのガイド部63aのほぼ下方からほぼ上方まで往動するとともに、
図2に示す連結部材54が被係合部55から抜き出される。ついで、取扱者は、左右一対の支軸部30のそれぞれを回動支点として外側壁部24を児収容空間27とはほぼ反対の方向に必要に応じて往回動させることによって、外側壁部24を上記直立状態から上記下垂状態まで往回動させることができる。なお、外側壁部24〜26のそれぞれの上記往回動は、上記往回動の回動速度を抑制することができるダンパ(図示せず)のダンパ機能によって低速で行われるようにすることもできる。そして、上記下垂状態の外側壁部24〜26のそれぞれを上記直立状態に復回動させるときには、取扱者は、外側壁部24〜26の一対の支軸部30を支点として、外側壁部24〜26のそれぞれを手動によって復回動させればよい。具体的には、取扱者などが外側壁部24〜26のうちの例えば外側壁部24を手動によって一対の支軸部30を支点として復回動させると、
図2に示す連結部材54が、上記往回動の場合とは逆に、被係合部55に係合するとともに、
図2に示す軸受け部材(換言すればラッチ受け部)64が軸受け用ガイド部63a内をこのガイド部63aのほぼ上方からほぼ下方まで復動する。
【0031】
取扱者などが外側壁部23〜26のうちの例えば脚側の外側壁部24を手動によって取り外すときには、取扱者などは、
図3Aおよび
図4Aに示す操作部材45を手動によって前記ばね(すなわち、ばね掛け用突出部67に係合されている前記ばね)に逆らって往動操作することを継続する。そして、この往動操作によって、支軸部30が、
図3Bおよび
図4Bに示す中間状態を経て、取り付け部材46との非係合状態(換言すれば、
図3Cおよび
図4Cに示す状態)まで往動する。このために、取扱者などは、脚側の外側壁部24を手動によって臥床架16の左右一対の取り付け部材46からほぼ上方に引き抜いて取り外すことができる。さらに、取扱者などは、上述の引き抜きの場合とは逆の操作を行うことによって、脚側の外側壁部24を、
図2に示すように、臥床架16の取り付け部材46に再び取り付けることができる。
【0032】
具体的には、操作部材45をまだ操作していない
図3Aおよび
図4Aに示す状態(換言すれば、係合状態)においては、貫通孔76の第1の開口部77内に存在しているロック部72が第2の開口部78へと往動することができないので、軸受け部材64に対する支軸部30の係合は解除されることができない。したがって、取扱者などが摘み部71に不用意に接触しても、回り止め部75が第2の開口部78に係合しているので、摘み部71が不用意に回動することがなく、このために、操作部材45が不用意に操作される可能性がきわめて低い。そして、
図3Aおよび
図4Aに示す係合状態から
図3Bおよび
図4Bに示す中間状態まで摘み部71を往回動させると、第2の開口部78へのロック部72の往動が可能になる。このために、摘み部71を前記ばねに逆らって
図3Cおよび
図4Cに示す位置までほぼ直線的に往動(換言すれば、ほぼ直線往動またはほぼ直線的に摺動)させると、支軸部30が取り付け部材46との非係合状態までほぼ直線的に往動する。この結果、支軸部30が軸受部材64との係合を解除されるので、脚側の外側壁部24を取り付け部材46からほぼ上方に引き抜いて取り外すことができる。
【0033】
操作部材45のロック部72は、
図3Aおよび
図4Aに示すように、その断面形状が第1の開口部77の内周面にほぼ内接することができるようにほぼ長方形状に構成されているために、貫通孔76のうちの第1の開口部77内のみで回動することができる。そして、第1の開口部77に連なっている第2の開口部78の横幅の長さがロック部72の横幅の長さとほぼ等しいために、第1の開口部77内においては回動可能(換言すれば、回動自在)であるロック部72は、このロック部72の短辺部分が第2の開口部78にほぼ直面(換言すれば、ほぼ正対)しているときのみ、
図3Cおよび
図4Cに示すように、第2の開口部78内に移動することができる。なお、脚側の外側壁部24が左右一対の取り付け部材46にそれぞれ取り付けられた後には、左右一対の支軸部30は、取り付け部材46の軸受け用ガイド部63a、63bにそれぞれ配設されている軸受け部材64にそれぞれ係合している状態(換言すれば、
図3Bおよび
図4Bに示す状態)に復動している。そして、摘み部71は、平面的に見てほぼ長方形状であるとともに、操作部材45の復動操作がまだ完了していない
図3Bおよび
図4Bに示す中間状態においては、
図3Aおよび
図4Aに示す係合状態に較べて、操作部材45の摘み部71の長さ方向の向きがほぼ90°相違している。このために、取扱者などは、操作部材45の復動状態などを容易に視認することができる。
【0034】
図示の実施例においては、操作部材45をまだ操作していない
図3Aおよび
図4Aに示す係合状態(換言すれば、ラッチ状態)から、操作部材45の摘み部71を
図3Bおよび
図4Bに示す中間状態まで往回動させた後に、操作部材45の摘み部71を
図3Cおよび
図4Cに示す非係合状態までほぼ直線的に往動(換言すれば、ほぼ直線往動)させることによって、軸受け部材64と支軸部30との係合を解除させるようにしている。そして、図示の実施例においては、操作部材45の摘み部71を
図3Cおよび
図4Cに示す上記非係合状態から
図3Bおよび
図4Bに示す上記中間状態までほぼ直線的に復動(換言すれば、ほぼ直線復動)させた後に、操作部材45の摘み部71を
図3Aおよび
図4Aに示す上記係合状態までほぼ直線的に復動(換言すれば、ほぼ直線復動またはほぼ直線的に摺動)させることによって、支軸部30を2段階の手順でもって軸受け部材64に係合させるようにしている。なお、操作部材45の摘み部71をほぼ直線往復動させるだけの1段階の手順のみでもって、上記係合状態から上記非係合状態になるとともに、上記非係合状態から上記係合状態になるように構成することも考えられる。しかし、後者の場合には、取扱者などが意図しない外力や衝撃などが操作部材45などに加わったときには、脚側の外側壁部24が取り付け部材46(換言すれば、臥床架16)から不測に取り外される恐れがある。このために、脚側の外側壁部24が臥床架16などから脱落する可能性があるので、脚側の外側壁部24などが破損する可能性がある。この点は、脚側の外側壁部24以外の外側壁部23、25、26についても同様である。これに対し、図示の実施例においては、操作部材45の摘み部71を
図3Aおよび
図4Aに示す上記係合状態から
図3Bおよび
図4Bに示す中間状態に往回動させるときに、取扱者などが脚側の外側壁部24をしっかりと掴んでおく必要がある。このために、脚側の外側壁部24の取り外し操作において、取扱者などが脚側の外側壁部24を掴み損なうことなどにより脱落させたりして、脚側の外側壁部24などが破損する恐れが少ない。
【0035】
図5、
図7などにそれぞれ示す頭側の外側壁部23、左側の外側壁部25および右側の外側壁部26のそれぞれもまた、脚側の外側壁部24の場合とほぼ同様のまたは実質的に同一の取り付け構造でもって、臥床架16の左右一対または前後一対の取り付け部材46に取り付けられていてよい。このために、頭側の外側壁部23は、脚側の外側壁部24についての既述の場合とほぼ同様にして、臥床架16の左右一対の取り付け部材46から取り外したり左右一対の取り付け部材46に取り付けたりすることができる。さらに、左側の外側壁部25および右側の外側壁部26のそれぞれもまた、脚側の外側壁部24の場合とほぼ同様のまたは実質的に同一の取り付け構造でもって、臥床架16の前後一対の取り付け部材46に取り付けられていてよい。
【0036】
図6には、
図5に示す児収容機構81とは異なる状態になっている児収容機構81が示されている。そして、この
図6に示す児収容機構81においては、
図5に示す児収容機構81における頭側の外側壁部23と脚側の外側壁部24とが、互いに入れ替えられた状態になっている。また、上記入れ替えの際には、まず、頭側の外側壁部23と脚側の外側壁部24とのそれぞれを、脚側の外側壁部24についての既述の取り外しの場合とほぼ同一または実質的に同一の取り外し操作を行うことによって、取り外せばよい。ついで、脚側の外側壁部24が
図5に示すように取り付けられていた左右一対の取り付け部材46に、頭側の外側壁部23を
図6に示すようにそれぞれ取り付けるとともに、頭側の外側壁部23が
図5に示すように取り付けられていた左右一対の取り付け部材46に、脚側の外側壁部24を
図6に示すようにそれぞれ取り付ければよい。
【0037】
児収容機構81においては、
図1、
図5および
図6に示すように、頭側の外側壁部23と脚側の外側壁部24とを互いに入れ替えることができる。そして、児収容機構81においては、通常は、
図1および
図5に示すように、切り欠き形状の凹部31およびグロメット部材42をそれぞれ備えている頭側の外側壁部23が、付属品支持用の支柱22に隣接している。また、
図1および
図5に示す通常使用状態においては、児は、頭側の外側壁部23の内側の付近に頭部を隣接させるとともに、脚側の外側壁部24の内側の付近に脚部(特に、足先)を隣接させている。したがって、上記通常使用状態においては、蘇生装置(図示せず)からの呼吸用チューブ(図示せず)は、頭側の外側壁部23のグロメット部材42を経由して、児の口元の付近まで延在することができる。しかし、上記通常使用状態において、医師や看護師などが児の頭部の付近に何らかの処置などを施す場合には、支柱22などが存在するために、医師や看護師などは、児の頭部の付近に対して支柱22の付近から処置を施す必要がある。なお、
図1および
図5に示す通常使用状態において、医師や看護師などが、児の頭側と脚側とを互いに入れ代えることによって、児の頭部の付近に対して処置を施すことも考えられる。しかし、この場合には、上記蘇生装置からの上記呼吸用チューブが、頭側の外側壁部23のグロメット部材42から児の頭部の付近までの比較的長い間隔を、延在することになる。このために、児が自分の体を動かすことによって、上記呼吸用チューブが捩じれたり折れ曲ったりするので、呼吸用の気体が上記呼吸用チューブから児まで良好に供給され難くなる。
【0038】
これに対し、
図6に示すように、頭側の外側壁部23と脚側の外側壁部24とを互いに入れ替えた場合には、頭側の外側壁部23が支柱22などから遠ざかっている位置に存在することになる。このために、医師や看護師などは、支柱22などから遠ざかっている位置に存在している児の頭部の付近に、支柱22などの存在とは実質的に無関係に近付くことができる。そして、この場合には、上記呼吸用チューブには、左側または右側の外側壁部25、26の外周面の付近を経由させて、グロメット部材42を通過させておけばよい。したがって、児が自分の体を動かすことなどによって、上記呼吸用チューブが捩れたり折れ曲ったりする恐れは、ほとんどない。さらに、左側の外側壁部26と右側の外側壁部27とを、必要に応じて、入れ替えることもできる。そして、頭側の外側壁部23、脚側の外側壁部24、左側の外側壁部25および右側の外側壁部26のうちの少なくとも1つの外側壁部が破損したときなどには、上記少なくとも1つの外側壁部23〜26を予備の外側壁部に取り替えることもできる。
【0039】
頭側の外側壁部23に
図1、
図5などに示すようにグロメット部材42および切り欠き形状の凹部31のそれぞれを備えさせるだけでなく、脚側の外側壁部24にも同様にグロメット部材42および切り欠き形状の凹部31を備えさせることも考えられる。しかし、両方の外側壁部23、24のそれぞれにグロメット部材42および切り欠き形状の凹部31のそれぞれを備えさせた場合には、脚側の外側壁部24にそれぞれ備えさせたグロメット部材42および切り欠き形状の凹部31が医師や看護師などに邪魔になる場合があるとともに、グロメット部材42および切り欠き形状の凹部31のそれぞれを2組備えさせるための費用が比較的高価になる。これに対し、図示の実施例においては、
図5および
図6に示すように、頭側の外側壁部23と脚側の外側壁部24とのうちの一方(すなわち、頭側の外側壁部23)にのみ切り欠き形状の凹部31およびグロメット部材42をそれぞれ備えさせている。このために、頭側の外側壁部23および脚側の外側壁部24の両方に切り欠き形状の凹部31およびグロメット部材42をそれぞれ備えさせる場合に較べて、4つの外側壁部23〜26を比較的安価に提供することができる。
【0040】
以上、本発明の一実施例について詳細に説明した。しかし、本発明は、この実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている発明の趣旨に基づいて各種の変更および修正が可能である。
【0041】
例えば、上述の実施例においては、本発明を開放型保育器に適用している。しかし、本発明は、開放型保育器だけでなく、閉鎖型兼用の開放型保育器にも適用することができる。この場合、児収容空間27を上方から選択的に覆うことができかつほぼ上下動が可能であるほぼ箱蓋形状の天面フードが設けられることができる。そして、上記天面フードが、ほぼ透明であってよい天面部と、この天面部の外周囲付近からほぼ下方に向って突出していてほぼ透明であってよくかつ平面的に見てほぼ長方形状である上側壁部とから構成されることができる。また、上記天面フードが上昇しているときには、児収容空間27の上面が開放されることによって、保育器が開放型保育器になるとともに、上記天面フードが下降しているときには、児収容空間27の上面が閉塞されることによって、保育器が閉鎖型保育器になるように構成されることができる。
【0042】
また、上述の実施例においては、臥床架16が平面的に見てほぼ長方形状に構成されている。しかし、臥床架16は、平面的に見てほぼ円形状、ほぼ楕円形状、ほぼ長円形状などに構成されていてもよく、また、平面的に見てほぼ長方形状以外のほぼ多角形状などに構成されていてもよい。
【課題】 取扱者などが意図しない外力や衝撃などが操作部材45などに加わっても、ベビーガード23〜26のラッチ状態が不測に解除される恐れがほとんどなく、しかも、取扱者が上記操作部材45の復動状態を容易に視認することができる保育器を提供する。
【解決手段】 保育器基台15の側およびベビーガード23〜26の側のうちの一方にラッチ受け部64が設けられるとともに、他方にラッチ部30が設けられ、操作部材45を往回動させてからほぼ直線的に往動させることによって、ラッチ部30がラッチ解除されるように構成されている。