特許第6117908号(P6117908)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6117908無線通信システムにおいて下りリンク制御チャネルを送受信する方法及びそのための装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6117908
(24)【登録日】2017年3月31日
(45)【発行日】2017年4月19日
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて下りリンク制御チャネルを送受信する方法及びそのための装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20170410BHJP
【FI】
   H04W72/04 136
   H04W72/04 133
【請求項の数】2
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2015-504478(P2015-504478)
(86)(22)【出願日】2013年3月27日
(65)【公表番号】特表2015-519780(P2015-519780A)
(43)【公表日】2015年7月9日
(86)【国際出願番号】KR2013002544
(87)【国際公開番号】WO2013151269
(87)【国際公開日】20131010
【審査請求日】2014年10月1日
(31)【優先権主張番号】61/618,831
(32)【優先日】2012年4月1日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/623,586
(32)【優先日】2012年4月13日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】10-2013-0030263
(32)【優先日】2013年3月21日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】ソ ハンビュル
(72)【発明者】
【氏名】ヤン スクチェル
【審査官】 小林 正明
(56)【参考文献】
【文献】 特表2011−512769(JP,A)
【文献】 特開2012−028956(JP,A)
【文献】 Ericsson, ST-Ericsson,Search spaces for ePDCCH[online], 3GPP TSG-RAN WG1#68b R1-121022,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ra,2012年 3月30日
【文献】 Fujitsu,Multiplexing efficiency of ePDCCH[online], 3GPP TSG-RAN WG1#68b R1-121198,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ra,2012年 3月30日
【文献】 Ericsson, ST-Ericsson,Search spaces for ePDCCH[online], 3GPP TSG-RAN WG1#68b R1-121022,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_68b/Docs/R1-121022.zip>,2012年 3月30日
【文献】 Fujitsu,Multiplexing efficiency of ePDCCH[online], 3GPP TSG-RAN WG1#68b R1-121198,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_68b/Docs/R1-121198.zip>,2012年 3月30日
【文献】 MediaTek Inc.,Search Space Design for ePDCCH[online], 3GPP TSG-RAN WG1#68 R1-120630,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_68/Docs/R1-120630.zip>,2012年 2月10日
【文献】 Panasonic,Search space design for enhanced PDCCH[online], 3GPP TSG-RAN WG1#68 R1-120236,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_68/Docs/R1-120236.zip>,2012年 2月10日
【文献】 Research In Motion, UK Limited,Search Space Design for E-PDCCH[online], 3GPP TSG-RAN WG1#68 R1-120330,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_68/Docs/R1-120330.zip>,2012年 2月10日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24−7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて端末が基地局からEPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel)を受信する方法であって、
前記EPDCCHのためのリソースブロックにおいて、一つ以上のECCE(Enhanced Control Channel Element)で構成された少なくとも一つのEPDCCH候補をモニタリングするステップと、
前記EPDCCHを受信するステップを含み、
前記少なくとも一つのEPDCCH候補のそれぞれを構成するECCEの個数は、集成レベルに対応し、
前記リソースブロック当たりのECCEの個数は4であり、
前記集成レベルは、1、2、4及び8のうちの一つであり、
前記EPDCCHに対する前記リソースブロックの個数がである場合、前記集成レベルに対応する前記少なくとも一つのEPDCCH候補の個数は、ECCEの総数を前記集成レベルで除算した値に設定され、
前記EPDCCHのためのリソースブロックの数はでな前記集成レベルが1又は2である記少なくとも一つのEPDCCH候補の総数は固定され、
前記EPDCCHのためのリソースブロックの数は2でなく、前記集成レベルが4又は8である場合、前記少なくとも一つのEPDCCH候補の総数は2に固定される、EPDCCH受信方法。
【請求項2】
無線通信システムにおける端末装置であって、
無線周波(RF)モジュールと、
EPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel)のためのリソースブロックにおいて、一つ以上のECCE(Enhanced Control Channel Element)で構成された少なくとも一つのEPDCCH候補を構成し、前記少なくとも一つのEPDCCH候補のそれぞれを構成するECCEの数は集成レベルに対応し、
前記少なくとも一つのEPDCCH候補をモニタして、前記無線周波モジュールを介して前記EPDCCHを受信するためのプロセッサを備え、
リソースブロック当たりの前記ECCEの数は4であり、
前記集成レベルは、1、2、4及び8のうちの一つであり
前記プロセッサは、前記リソースブロックの個数がである場合、前記集成レベルに対応する前記少なくとも一つのEPDCCH候補の個数を、ECCEの総数を前記集成レベルで除算した値に設定
前記EPDCCHのためのリソースブロックの数は2でなく、前記集成レベルが1又は2である場合、前記少なくとも一つのEPDCCH候補の総数は6に固定され
前記EPDCCHのためのリソースブロックの数は2でなく、前記集成レベルが4又は8である場合、前記少なくとも一つのEPDCCH候補の総数は2に固定される、端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに関し、特に、無線通信システムにおいて下りリンク制御チャネルを送受信する方法及びそのための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明を適用できる無線通信システムの一例として、3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution;以下、「LTE」という。)通信システムについて概略的に説明する。
【0003】
図1は、無線通信システムの一例としてE−UMTSネットワーク構造を概略的に示す図である。E−UMTS(Evolved Universal Mobile Telecommunications System)は、既存のUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)から進展したシステムであり、現在3GPPで基礎的な標準化作業が進行中である。一般に、E−UMTSをLTE(Long Term Evolution)システムと呼ぶこともできる。UMTS及びE−UMTSの技術規格(technical specification)の詳細な内容はそれぞれ、「3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network」のRelease 7及びRelease 8を参照すればよい。
【0004】
図1を参照すると、E−UMTSは、端末(User Equipment;UE)、基地局(eNodeB;eNB)、及びネットワーク(E−UTRAN)の終端に位置して外部ネットワークに接続するアクセスゲートウェイ(Access Gateway;AG)を含んでいる。基地局は、ブロードキャストサービス、マルチキャストサービス及び/又はユニキャストサービスのために多重データストリームを同時に送信することができる。
【0005】
一つの基地局には一つ以上のセルが存在する。セルは、1.44、3、5、10、15、20MHzなどの帯域幅のいずれか一つに設定され、複数の端末に下り又は上り送信サービスを提供する。異なったセルは、互いに異なった帯域幅を提供するように設定されればよい。基地局は、複数の端末に関するデータ送受信を制御する。下りリンク(Downlink;DL)データについて、基地局は下りリンクスケジューリング情報を送信し、該当の端末にデータが送信される時間/周波数領域、符号化、データサイズ、HARQ(Hybrid Automatic Repeat and reQuest)関連情報などを知らせる。また、上りリンク(Uplink;UL)データについて、基地局は上りリンクスケジューリング情報を該当の端末に送信し、該当の端末が使用可能な時間/周波数領域、符号化、データサイズ、HARQ関連情報などを知らせる。基地局同士の間には、ユーザトラフィック又は制御トラフィックの送信のためのインターフェースを用いることができる。コアネットワーク(Core Network;CN)は、AG、及び端末のユーザ登録などのためのネットワークノードなどで構成可能である。AGは、複数のセルで構成されるTA(Tracking Area)単位に端末の移動性を管理する。
【0006】
無線通信技術は、WCDMAに基づいてLTEにまで開発されてきたが、ユーザと事業者の要求と期待は増す一方である。その上、他の無線接続技術の開発が続いており、将来、競争力を持つためには新しい技術進化が要求される。ビット当たりのコストの削減、サービス可用性の増大、柔軟な周波数バンドの使用、単純構造と開放型インターフェース、端末の適度なパワー消耗などが要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したような議論に基づき、以下では無線通信システムにおいて下りリンク制御チャネルを送受信する方法及びそのための装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施例である、無線通信システムにおいて端末が基地局からEPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel)を受信する方法は、前記EPDCCHのためのリソースブロックにおいて、一つ以上のECCE(Enhanced Control Channel Element)で構成された少なくとも一つのEPDCCH候補をモニタリングして前記EPDCCHを受信するステップを含み、前記少なくとも一つのEPDCCH候補のそれぞれを構成するECCEの個数は、集成レベルに対応し、前記EPDCCH候補の個数は、前記リソースブロック当たりのECCEの個数と前記リソースブロックの個数に基づいて設定され、前記リソースブロックの個数が第1値であり、前記リソースブロック当たりの前記ECCEの個数が第2値である場合、それぞれの集成レベルに対する前記EPDCCH候補の個数は、ECCEの総数を該当の集成レベルで除算した値に設定されることを特徴とする。
【0009】
一方、前記リソースブロックの個数が前記第1値でないか、又は前記リソースブロック当たりの前記ECCEの個数が前記第2値でない場合、前記特定集成レベルのEPDCCH候補の個数は、既に定義された値に設定されることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の他の実施例である、無線通信システムにおける端末装置は、EPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel)のためのリソースブロックにおいて、一つ以上のECCE(Enhanced Control Channel Element)で構成された少なくとも一つのEPDCCH候補をモニタリングして、前記EPDCCHを獲得するためのプロセッサを備え、前記少なくとも一つのEPDCCH候補のそれぞれを構成するECCEの個数は、集成レベルに対応し、前記プロセッサは、前記EPDCCH候補の個数をリソースブロック当たりのECCEの個数と前記リソースブロックの個数に基づいて設定し、前記リソースブロックの個数が第1値であり、前記リソースブロック当たりの前記ECCEの個数が第2値である場合、特定集成レベルの前記EPDCCH候補の個数は、ECCEの総数を対応する前記特定集成レベルで除算した値に設定することを特徴とする。
【0011】
一方、前記プロセッサは、前記リソースブロックの個数が前記第1値でないか、又は前記リソースブロック当たりの前記ECCEの個数が前記第2値でない場合、前記特定集成レベルのEPDCCH候補の個数は、既に定義された値に設定されることを特徴とする。
【0012】
上記の実施例において、前記ECCEの総数は、前記第1値と前記第2値との積で表現されることを特徴とし、前記第1値は2であり、前記第2値は4であることが好ましい。より好ましくは、前記集成レベルは、1、2、4及び8のうちの一つであることを特徴とする。
【0013】
さらに、前記リソースブロック対当たりの前記ECCEの個数は、2個又は4個であってもよい。
【0014】
また、本発明の更に他の実施例である、無線通信システムにおいて端末が基地局からEPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel)を受信する方法は、前記EPDCCHのためのリソースブロックにおいて、一つ以上のECCE(Enhanced Control Channel Element)で構成された少なくとも一つのEPDCCH候補をモニタリングして前記EPDCCHを受信するステップを含み、前記少なくとも一つのEPDCCH候補のそれぞれを構成するECCEの個数は、集成レベルに対応し、前記EPDCCH候補の個数は、前記リソースブロック当たりのECCEの個数と前記リソースブロックの個数に基づいて設定され、前記リソースブロックに含まれたECCEの総数が特定集成レベルに対する所定個数のEPDCCH候補を生成するには不足する場合、前記特定集成レベルの下位集成レベルに対するEPDCCH候補の個数を増加させ、前記特定集成レベルに対するEPDCCH候補の個数は減少させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の実施例によれば、無線通信システムにおいて下りリンク制御チャネルを効率的に送受信することが可能になる。
【0016】
本発明で得られる効果は、以上に言及した効果に制限されず、言及していない別の効果は、下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者には明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】無線通信システムの一例としてE−UMTSネットワーク構造を概略的に示す図である。
図2】3GPP無線接続網規格に基づく端末とE−UTRAN間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)のコントロールプレーン(Control Plane)及びユーザプレーン(User Plane)構造を示す図である。
図3】3GPPシステムに用いられる物理チャネル及びそれらを用いた一般の信号送信方法を説明するための図である。
図4】LTEシステムにおいて用いられる下りリンク無線フレームの構造を例示する図である。
図5】LTEシステムにおいて下りリンク制御チャネルを構成するために使用されるリソース単位を示す図である。
図6】LTEシステムで用いられる上りリンクサブフレームの構造を示す図である。
図7】搬送波集成(carrier aggregation)を説明する概念図である。
図8】次世代通信システムにおいて多重ノードシステムを例示する図である。
図9】EPDCCH、及びEPDCCHによってスケジューリングされるPDSCHを例示する図である。
図10】本発明の実施例によってEPDCCHのブラインドデコーティングのために6個のPRB対に構成されたEPDCCH候補を例示する図である。
図11】本発明の実施例によってEPDCCHのブラインドデコーティングのために4個のPRB対に構成されたEPDCCH候補の一例を示す図である。
図12】本発明の実施例によってEPDCCHのブラインドデコーティングのために4個のPRB対に構成されたEPDCCH候補の他の例を示す図である。
図13】本発明の実施例によってEPDCCHのブラインドデコーティングのために3個のPRB対に構成されたEPDCCH候補の一例を示す図である。
図14】本発明の実施例によってEPDCCHのブラインドデコーティングのために3個のPRB対に構成されたEPDCCH候補の他の例を示す図である。
図15】本発明の実施例によってEPDCCHのブラインドデコーティングのために3個のPRB対に構成されたEPDCCH候補の更に他の例を示す図である。
図16】本発明の実施例によってEPDCCHのブラインドデコーティングのために2個のPRB対に構成されたEPDCCH候補の一例を示す図である。
図17】本発明の実施例によってEPDCCHのブラインドデコーティングのために2個のPRB対に構成されたEPDCCH候補の他の例を示す図である。
図18】本発明の実施例によってEPDCCHのブラインドデコーティングのために2個のPRB対に構成されたEPDCCH候補の更に他の例を示す図である。
図19】本発明の実施例によって搬送波集成技法が適用された環境下でEPDCCHのブラインドデコーティングのために6個のPRB対に構成されたEPDCCH候補の一例を示す図である
図20】本発明の実施例によって搬送波集成技法が適用された環境下でEPDCCHのブラインドデコーティングのために6個のPRB対に構成されたEPDCCH候補の他の例を示す図である。
図21】本発明の実施例に係る通信装置のブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に添付の図面を参照して説明された本発明の実施例から、本発明の構成、作用及び他の特徴が容易に理解されるであろう。以下に説明される実施例は、本発明の技術的特徴が3GPPシステムに適用された例である。
【0019】
本明細書ではLTEシステム及びLTE−Aシステムを用いて本発明の実施例を説明するが、これは例示に過ぎず、本発明の実施例は、上述した定義に該当するいかなる通信システムにも適用可能である。また、本明細書は、FDD方式を基準にして本発明の実施例について説明するが、これは例示に過ぎず、本発明の実施例は、H−FDD方式又はTDD方式にも容易に変形して適用されてもよい。
【0020】
図2は、3GPP無線接続網規格に基づく端末とE−UTRANとの間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)のコントロールプレーン及びユーザプレーンの構造を示す図である。コントロールプレーンとは、端末(UE)とネットワークとが呼を管理するために用いる制御メッセージが送信される通路のことを意味する。ユーザプレーンとは、アプリケーション層で生成されたデータ、例えば、音声データ又はインターネットパケットデータなどが送信される通路のことを意味する。
【0021】
第1層である物理層は、物理チャネル(Physical Channel)を用いて上位層に情報送信サービス(Information Transfer Service)を提供する。物理層は、上位の媒体接続制御(Medium Access Control)層とは送信チャネル(Transport Channel)を介して接続されている。該送信チャネルを介して媒体接続制御層と物理層との間にデータが移動する。送信側の物理層と受信側の物理層との間には物理チャネルを介してデータが移動する。該物理チャネルは、時間及び周波数を無線リソースとして活用する。具体的に、物理チャネルは、下りリンクにおいてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式で変調され、上りリンクにおいてSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)方式で変調される。
【0022】
第2層の媒体接続制御(Medium Access Control;MAC)層は、論理チャネル(Logical Channel)を介して、上位層である無線リンク制御(Radio Link Control;RLC)層にサービスを提供する。第2層のRLC層は、信頼できるデータ送信を支援する。RLC層の機能は、MAC内部の機能ブロックとしてもよい。第2層のPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層は、帯域幅の狭い無線インターフェースでIPv4やIPv6のようなIPパケットを效率的に送信するために、余分の制御情報を減らすヘッダー圧縮(Header Compression)機能を果たす。
【0023】
第3層の最下部に位置する無線リソース制御(Radio Resource Control;RRC)層は、コントロールプレーンにのみ定義される。RRC層は、無線ベアラー(Radio Bearer)の設定(Configuration)、再設定(Re−configuration)及び解除(Release)に関連して、論理チャネル、送信チャネル及び物理チャネルの制御を担当する。無線ベアラー(RB)とは、端末とネットワーク間のデータ伝達のために第2層により提供されるサービスのことを意味する。そのために、端末のRRC層とネットワークのRRC層とはRRCメッセージを互いに交換する。端末のRRC層とネットワークのRRC層間にRRC接続(RRC Connected)がある場合に、端末はRRC接続状態(Connected Mode)にあり、そうでない場合は、RRC休止状態(Idle Mode)にあるようになる。RRC層の上位にあるNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理(Session Management)と移動性管理(Mobility Management)などの機能を果たす。
【0024】
基地局(eNB)を構成する一つのセルは、1.4、3、5、10、15、20MHzなどの帯域幅のいずれか一つに設定され、複数の端末に下り又は上り送信サービスを提供する。異なったセルは互いに異なった帯域幅を提供するように設定されるとよい。
【0025】
ネットワークから端末にデータを送信する下り送信チャネルとしては、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)、ページングメッセージを送信するPCH(Paging Channel)、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信する下りSCH(Shared Channel)などがある。下りマルチキャスト又は放送サービスのトラフィック又は制御メッセージは、下りSCHを介して送信されてもよく、別の下りMCH(Multicast Channel)を介して送信されてもよい。一方、端末からネットワークにデータを送信する上り送信チャネルとしては、初期制御メッセージを送信するRACH(Random Access Channel)、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信する上りSCH(Shared Channel)がある。送信チャネルの上位に存在し、送信チャネルにマッピングされる論理チャネル(Logical Channel)としては、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
【0026】
図3は、3GPPシステムに用いられる物理チャネル及びこれらのチャネルを用いた一般の信号送信方法を説明するための図である。
【0027】
端末は、電源が入ったり、新しくセルに進入したりした場合に、基地局と同期を取る等の初期セル探索(Initial cell search)作業を行う(S301)。そのために、端末は、基地局からプライマリ同期チャネル(Primary Synchronization Channel;P−SCH)及びセカンダリ同期チャネル(Secondary Synchronization Channel;S−SCH)を受信して基地局と同期を取り、セルIDなどの情報を獲得すればよい。その後、端末は、基地局から物理放送チャネル(Physical Broadcast Channel)を受信し、セル内放送情報を獲得できる。一方、端末は、初期セル探索段階で、下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal;DL RS)を受信し、下りリンクチャネル状態を確認できる。
【0028】
初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDCCH)、及び該PDCCHに載せられた情報に基づいて物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDSCH)を受信することによって、より具体的なシステム情報を獲得できる(S302)。
【0029】
一方、基地局に最初に接続したり信号送信のための無線リソースがない場合には、端末は、基地局にランダムアクセス手順(Random Access Procedure;RACH)を行ってよい(S303乃至S306)。そのために、端末は、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel;PRACH)を介して特定シーケンスをプリアンブルとして送信し(S303及びS305)、PDCCH及び対応するPDSCHを介して、プリアンブルに対する応答メッセージを受信すればよい(S304及びS306)。競合ベースのRACHについては、衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)をさらに行ってもよい。
【0030】
上述の手順を行った端末は、以降、一般的な上りリンク/下りリンク信号送信手順として、PDCCH/PDSCH受信(S307)、及び物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel;PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel;PUCCH)送信(S308)を行えばよい。特に、端末はPDCCHを介して下りリンク制御情報(Downlink Control Information;DCI)を受信する。ここで、DCIは、端末に対するリソース割当情報のような制御情報を含んでおり、その使用目的によってフォーマットが異なっている。
【0031】
一方、端末が上りリンクを介して基地局に送信する又は端末が基地局から受信する制御情報としては、下りリンク/上りリンクACK/NACK信号、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Index)、RI(Rank Indicator)などを含む。3GPP LTEシステムでは、端末は、これらのCQI/PMI/RIなどの制御情報をPUSCH及び/又はPUCCHを介して送信してもよい。
【0032】
図4は、下りリンク無線フレームにおいて一つのサブフレームの制御領域に含まれる制御チャネルを例示する図である。
【0033】
図4を参照すると、サブフレームは、14個のOFDMシンボルで構成されている。サブフレーム設定によって先頭の1乃至3個のOFDMシンボルは制御領域として用いられ、残り13〜11個のOFDMシンボルはデータ領域として用いられる。同図で、R1乃至R4は、アンテナ0乃至3に対する参照信号(Reference Signal(RS)、又はPilot Signal)を表す。RSは、制御領域及びデータ領域を問わず、サブフレーム内に一定のパターンで固定される。制御チャネルは、制御領域においてRSの割り当てられないリソースに割り当てられ、トラフィックチャネルも、データ領域においてRSの割り当てられないリソースに割り当てられる。制御領域に割り当てられる制御チャネルとしては、PCFICH(PhysicalControl Format Indicator CHannel)、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator CHannel)、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)などがある。
【0034】
PCFICHは、物理制御フォーマット指示子チャネルで、毎サブフレームごとにPDCCHに用いられるOFDMシンボルの個数を端末に知らせる。PCFICHは、最初のOFDMシンボルに位置し、PHICH及びPDCCHに優先して設定される。PCFICHは、4個のREG(Resource Element Group)で構成され、それぞれのREGは、セルID(Cell IDentity)に基づいて制御領域内に分散される。1個のREGは4個のRE(Resource Element)で構成される。REは、1個の副搬送波×1個のOFDMシンボルで定義される最小物理リソースを表す。PCFICH値は帯域幅によって、1乃至3、又は2乃至4の値を指示し、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)で変調される。
【0035】
PHICHは、物理HARQ(Hybrid−Automatic Repeat and request)指示子チャネルで、上りリンク送信に対するHARQ ACK/NACKを運ぶのに用いられる。すなわち、PHICHは、UL HARQのためのDL ACK/NACK情報が送信されるチャネルを表す。PHICHは、1個のREGで構成され、セル特定(cell−specific)にスクランブル(scrambling)される。ACK/NACKは1ビットで指示され、BPSK(Binary phase shift keying)で変調される。変調されたACK/NACKは、拡散因子(Spreading Factor;SF)=2又は4で拡散される。同一のリソースにマッピングされる複数のPHICHは、PHICHグループを構成する。PHICHグループに多重化されるPHICHの個数は、拡散コードの個数によって決定される。PHICH(グループ)は、周波数領域及び/又は時間領域においてダイバーシティ利得を得るために3回反復(repetition)される。
【0036】
PDCCHは、物理下りリンク制御チャネルで、サブフレームの先頭n個のOFDMシンボルに割り当てられる。ここで、nは、1以上の整数であり、PCFICHにより指示される。PDCCHは、1個以上のCCE(Control Channel Element)で構成される。PDCCHは、送信チャネルであるPCH(Paging channel)及びDL−SCH(Downlink−shared channel)のリソース割当に関する情報、上りリンクスケジューリンググラント(Uplink Scheduling Grant)、HARQ情報などを、各端末又は端末グループに知らせる。PCH(Paging channel)及びDL−SCH(Downlink−shared channel)は、PDSCHを介して送信される。したがって、基地局と端末は一般に、特定の制御情報又は特定のサービスデータ以外はPDSCHを介してそれぞれ送信及び受信する。
【0037】
PDSCHのデータがいずれの端末(1つ又は複数の端末)に送信されるものであるか、それら端末がどのようにPDSCHデータを受信してデコーディング(decoding)をすべきかに関する情報などは、PDCCHに含まれて送信される。例えば、特定PDCCHが「A」というRNTI(Radio Network Temporary Identity)でCRC(cyclic redundancy check)マスクされており、「B」という無線リソース(例、周波数位置)及び「C」という伝送形式情報(例、伝送ブロックサイズ、変調方式、コーディング情報など)を用いて送信されるデータに関する情報が特定サブフレームにおいて送信されるとしよう。この場合、セル内の端末は、自身が持っているRNTI情報を用いてPDCCHをモニタリングし、「A」のRNTIを持っている一つ以上の端末があると、それら端末は、PDCCHを受信し、受信したPDCCHの情報に基づき、「B」と「C」により指示されるPDSCHを受信する。
【0038】
図5は、LTEシステムにおいて下りリンク制御チャネルを構成するために使用されるリソース単位を示す。特に、図5の(a)は、基地局の送信アンテナの個数が1個又は2個である場合を示し、図5の(b)は、基地局の送信アンテナの個数が4個である場合を示す。送信アンテナの個数によってRS(Reference Signal)パターンが異なるだけで、制御チャネルと関連したリソース単位の設定方法は同一である。
【0039】
図5を参照すると、下りリンク制御チャネルの基本リソース単位は、REG(Resource Element Group)である。REGは、RSを除外した状態で4個の隣り合うリソース要素(RE)で構成される。同図でREGは太線で示されている。PCFICH及びPHICHはそれぞれ、4個のREG及び3個のREGを含む。PDCCHは、CCE(Control Channel Elements)単位で構成され、一つのCCEは9個のREGを含む。
【0040】
【数1】
【0041】
【表1】
【0042】
検索領域は、特定端末のみに対して接近が許容される端末−特定検索領域(UE−specific search space)と、セル内の全端末に対して接近が許容される共通検索領域(common search space)とに区別できる。端末は、CCE集成レベルが4及び8である共通検索領域をモニタリングし、CCE集成レベルが1、2、4及び8である端末−特定検索領域をモニタリングする。共通検索領域及び端末特定検索領域はオーバーラップすることがある。
【0043】
また、各CCE集成レベル値に対して、任意の端末に与えられるPDCCH検索領域において最初の(最小のインデックスを持つ)CCEの位置は端末によって毎サブフレームごとに変化するようになる。これを、PDCCH検索領域ハッシュ(hashing)という。
【0044】
上記CCEはシステム帯域に分散されてよい。より具体的に、論理的に連続した複数のCCEがインターリーバ(interleaver)に入力されることがあり、該インターリーバは、入力された複数のCCEをREG単位で組み替える機能を果たす。したがって、一つのCCEを構成する周波数/時間リソースは、物理的に、サブフレームの制御領域内で全体の周波数/時間領域に散在して分布する。結局、制御チャネルはCCE単位で構成されるが、インターリービングはREG単位で行われることで、周波数ダイバーシティ(diversity)と干渉ランダム化(interference randomization)利得を最大化できる。
【0045】
図6は、LTEシステムにおいて用いられる上りリンクサブフレームの構造を示す図である。
【0046】
図6を参照すると、上りリンクサブフレームは、制御情報を運ぶPUCCH(Physical Uplink Control CHannel)が割り当てられる領域と、ユーザデータを運ぶPUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)が割り当てられる領域とに区別される。サブフレームの中間部分がPUSCHに割り当てられ、周波数領域においてデータ領域の両側部がPUCCHに割り当てられる。PUCCH上で送信される制御情報は、HARQに用いられるACK/NACK、下りリンクチャネル状態を表すCQI(Channel Quality Indicator)、MIMOのためのRI(Rank Indicator)、上りリンクリソース割当要求であるSR(Scheduling Request)などがある。ある端末に対するPUCCHは、サブフレーム内の各スロットにおいて互いに異なった周波数を占める一つのリソースブロックを使用する。すなわち、PUCCHに割り当てられる2個のリソースブロックはスロットを境界に周波数ホッピング(frequency hopping)する。特に、図6では、m=0のPUCCH、m=1のPUCCH、m=2のPUCCH、m=3のPUCCHがサブフレームに割り当てられる例を示す。
【0047】
図7は、搬送波集成(carrier aggregation)を説明する概念図である。
【0048】
搬送波集成は、無線通信システムがより広い周波数帯域を用いるように、端末が上りリンクリソース(又は、コンポーネント搬送波)及び/又は下りリンクリソース(又は、コンポーネント搬送波)で構成された周波数ブロック又は(論理的意味の)セルを複数個用いて一つの大きい論理周波数帯域として用いる方法を意味する。以下では、説明の便宜のためにコンポーネント搬送波という用語に統一するものとする。
【0049】
図7を参照すると、全体システム帯域(System Bandwidth;System BW)は論理帯域であって、最大100MHzの帯域幅を有する。全体システム帯域は5個のコンポーネント搬送波を含み、それぞれのコンポーネント搬送波は最大20MHzの帯域幅を有する。コンポーネント搬送波は、物理的に連続した一つ以上の連続した副搬送波を含む。図7では、それぞれのコンポーネント搬送波がいずれも同一の帯域幅を有するとしたが、これは例示に過ぎず、それぞれのコンポーネント搬送波は互いに異なる帯域幅を有することもできる。また、それぞれのコンポーネント搬送波は、周波数領域において互いに隣接しているとしたが、同図は論理的な概念で示したもので、それぞれのコンポーネント搬送波は物理的に互いに隣接していても、離れていてもよい。
【0050】
それぞれのコンポーネント搬送波に対して異なる中心搬送波(Center frequency)を用いたり、物理的に隣接したコンポーネント搬送波に対して共通の一つの中心搬送波を用いることができる。一例として、図7で、全てのコンポーネント搬送波が物理的に隣接しているとすれば、中心搬送波Aを用いることができる。また、それぞれのコンポーネント搬送波が物理的に隣接していない場合を仮定すれば、それぞれのコンポーネント搬送波に対して別々の中心搬送波A、中心搬送波Bなどを用いることができる。
【0051】
本明細書で、コンポーネント搬送波はレガシーシステムのシステム帯域に該当し得る。コンポーネント搬送波をレガシーシステムを基準に定義することによって、進化した端末及びレガシー端末が共存する無線通信環境において逆支援性(backward compatibility)の提供及びシステムの設計が容易となり得る。一例として、LTE−Aシステムが搬送波集成を支援する場合にそれぞれのコンポーネント搬送波はLTEシステムのシステム帯域に該当し得る。この場合、コンポーネント搬送波は、1.25、2.5、5、10又は20MHz帯域幅のいずれか一つを有することができる。
【0052】
搬送波集成によって全体システム帯域を拡張した場合に、各端末との通信に用いられる周波数帯域はコンポーネント搬送波単位に定義される。端末Aは、全体システム帯域である100MHzを用いることができ、5個のコンポーネント搬送波を全て用いて通信を行う。端末B1〜B5は20MHz帯域幅のみを用いることができ、一つのコンポーネント搬送波を用いて通信を行う。端末C1及びC2は40MHz帯域幅を用いることができ、それぞれ2つのコンポーネント搬送波を用いて通信を行う。これら2つのコンポーネント搬送波は論理/物理的に隣接しても、隣接しなくてもよい。同図では、端末C1が、隣接していない2つのコンポーネント搬送波を用いる場合を示し、端末C2が、隣接した2つのコンポーネント搬送波を用いる場合を示す。
【0053】
LTEシステムでは1個の下りリンクコンポーネント搬送波と1個の上りリンクコンポーネント搬送波を用いるのに対し、LTE−Aシステムでは、図7に示すように複数のコンポーネント搬送波を用いることができる。このとき、制御チャネルがデータチャネルをスケジューリングする方式は、既存のリンク搬送波スケジューリング(Linked carrier scheduling)方式とクロス搬送波スケジューリング(Cross carrier scheduling)方式とに区別できる。
【0054】
具体的に、リンク搬送波スケジューリングは、単一コンポーネント搬送波を用いる既存LTEシステムのように特定コンポーネント搬送波を介して送信される制御チャネルは、該特定コンポーネント搬送波を介してデータチャネルのみをスケジューリングする。
【0055】
一方、クロス搬送波スケジューリングは、搬送波指示子フィールド(Carrier Indicator Field;CIF)を用いてプライマリコンポーネント搬送波(Primary CC)を介して送信される制御チャネルが、該プライマリコンポーネント搬送波を介して送信される或いは他のコンポーネント搬送波を介して送信されるデータチャネルをスケジューリングする。
【0056】
一方、現在の無線通信環境は、M2M(Machine−to−Machine)通信、及び高いデータ伝送量を要求する様々なデバイスの出現及び普及に伴い、セルラー網に対するデータ要求量も急増している。高いデータ要求量を満たす目的で、通信技術は、より多い周波数帯域を效率よく使用するための搬送波集成(carrier aggregation)技術などと、限られた周波数内でデータ容量を高めるための、多重アンテナ技術や多重基地局協調技術などへと発展しており、通信環境は、ユーザの周辺にアクセスできるノードの密度が高くなる方向に進展している。このような高い密度のノードを備えたシステムは、ノード同士の協調により、より高いシステム性能を示すことができる。このような方式は、各ノードが独立した基地局(Base Station(BS)、Advanced BS(ABS)、Node−B(NB)、eNode−B(eNB)、Access Point(AP)など)として動作して互いに協調しない場合に比べて格段に優れた性能を有する。
【0057】
図8は、次世代通信システムにおいて多重ノードシステムを例示する図である。
【0058】
図8を参照すると、全てのノードが一つのコントローラにより送受信が管理され、個別ノードが一つのセルの一部のアンテナ集団のように動作をするとすれば、このシステムは、一つのセルを形成する分散多重ノードシステム(distributed multi node system;DMNS)と見なすことができる。このとき、各ノードは、個別のNode IDが与えられてもよく、個別のNode ID無しでセル内の一部のアンテナのように動作してもよい。しかし、各ノードが互いに異なったセル識別子(Cell identifier;ID)を持つと、これは多重セルシステムと見なすことができる。このような多重セルがカバレッジによって重なり合う形態で構成されるとすれば、これを多重ティアネットワーク(multi−tier network)と呼ぶ。
【0059】
一方、Node−B、eNode−B、PeNB、HeNB、RRH(Remote Radio Head)、リレー及び分散アンテナなどがノードになり得、一つのノードには少なくとも一つのアンテナが設けられる。ノードは、送信ポイント(Transmission Point)とも呼ばれる。ノード(Node)は、通常、一定間隔以上で離れたアンテナグループを指すが、本発明ではノードを間隔にかかわらずに任意のアンテナグループと定義しても適用可能である。
【0060】
上述した多重ノードシステム及びリレーノードの導入から、様々な通信技法の適用が可能になり、チャネル品質の改善が図られるが、前述のMIMO技法及びセル間協調通信技法を多重ノード環境に適用するには、新しい制御チャネルの導入が要望される。このような要望から新しく導入が議論されている制御チャネルがEPDCCH(Enhanced PDCCH)であり、これは、既存の制御領域(以下、PDCCH領域)ではなくデータ領域(以下、PDSCH領域という。)に割り当てることが決定された。結論的に、このようなEPDCCHにより、各端末別にノードに関する制御情報を送信することが可能となり、既存のPDCCH領域が足りなくなる問題も解決できる。ちなみに、EPDCCHは、既存のレガシー端末には提供されず、LTE−A端末のみが受信可能である。また、EPDCCHは、既存のセル特定参照信号であるCRSではなく、DM−RS(或いは、CSI−RS)に基づいて送信及び受信がなされる。
【0061】
図9は、EPDCCH、及びEPDCCHによってスケジューリングされるPDSCHを例示する図である。
【0062】
図9を参照すると、PDCCH1及びPDCCH2はそれぞれPDSCH1及びPDSCH2をスケジューリングし、EPDCCHは他のPDSCHをスケジューリングすることがわかる。特に、図9では、EPDCCHがサブフレームの4番目のシンボルから始まって最後のシンボルまで送信されることを示している。
【0063】
一般に、データを送信するPDSCH領域を介してEPDCCHを送信することができ、端末は自身へのEPDCCHの有無を検出するために、EPDCCHをモニタリングする。すなわち、EPDCCHに含まれたDCIを獲得するために、端末は集成レベルLの検索領域においてあらかじめ定められた個数のEPDCCH候補に対してブラインドデコーティングを行わなければならない。既存のPDCCHのための検索領域の集成レベルと同様に、、EPDCCHのための検索領域の集成レベルも、一つのDCIを送信するために用いられるECCE(Enhanced CCE)の個数を意味する。
【0064】
以下では、端末が端末特定検索領域において集成レベル#1、#2、#4、#8に対してそれぞれ6、6、2、2個のEPDCCH候補を仮定してPDCCHを検出する場合について説明する。しかし、本発明がこれに限定されるものではなく、上述した個数以外の個数のEPDCCH候補に対して検出を行う場合にも適用されてもよいことは自明である。
【0065】
EPDCCHは、既存のPDCCHとは違い、一定のRB(Resource Block)集合を用いて送信される特徴を有する。特に、制御チャネルオーバーヘッドを減少させ、PDSCHとのリソース衝突を回避するために、EPDCCHが送信され得るRBの集合は制限されることが好ましい。したがって、基地局は上位層信号を介して、EPDCCHが送信され得るRBの集合を端末に知らせることができ、端末は、シグナリングされたRB内でのみEPDCCHが送信されると仮定して検出を試みることができる。
【0066】
一般に、同一のPRBインデックスを持つ一番目のスロット及び二番目のスロットの組合せである一つのPRB対において単一DCIの送信に用いられるにはそのREの数が相当多い。したがって、一つのPRB対を複数のリソースセットに分割し、このリソースセットを適切に用いてEPDCCHを送信することが好ましい。例えば、一つのPRB対を4個のリソースセットに分割し、それぞれを一つのECCEと見なすことができ、この場合、集成レベルLのEPDCCHはL個のECCEを用いて送信される。又は、一つのPRB対を8個のリソースセットに分割し、さらに2つのリソースセットを一つのECCEに束ねた後、L個のECCEを用いて集成レベルLのEPDCCHを送信することもでき、この場合には、周波数ダイバーシティ(frequency diversity)のために、異なるPRB対に属したリソースセットが一つのECCEを構成するように設定することができる。
【0067】
また、EPDCCH候補の個数はPDCCH候補の個数と同一に維持されることが好ましいが、これは、PDCCHにおけるブラインドデコーティング回路が再利用できるなどの長所があるためである。したがって、充分のPRB対が設定されたことから、各集成レベル別EPDCCH候補を重ねないで構成できるとすれば、PDCCH候補の個数と同一に、集成レベル#1、#2、#4、#8に対してそれぞれ6、6、2、2個のEPDCCH候補を仮定してEPDCCHを検出する。
【0068】
図10は、本発明の実施例によってEPDCCHのブラインドデコーティングのために、6個のPRB対に構成されたEPDCCH候補を例示する図である。
【0069】
図10を参照すると、6個のPRB対がEPDCCHのために設定された状況で一つのPRB対が4個のECCEに分割される場合に該当する。ここで、PRB対は互いに連続してもよく、分散されてもよい。このときは、各集成レベル#1のEPDCCH候補が互いに異なるPRB対に位置して、EPDCCHを送信する際の周波数選択的ダイバーシティが高められるように設定した。
【0070】
また、図10では、各集成レベルにおけるEPDCCH候補は、与えられたPRB対で極力分散され得るように位置を指定した。例えば、集成レベル#4の場合は2つのEPDCCH候補のみが存在するため、それぞれPRB対#0とPRB対#3において定義され、その間隔が2PRB対となるように構成した。
【0071】
図11は、本発明の実施例によってEPDCCHのブラインドデコーティングのために4個のPRB対に構成されたEPDCCH候補の一例を示す図である。
【0072】
図11を参照すると、4個のPRB対が設定された状況において一部のPRB対では一つのPRB対に集成レベル1のEPDCCH候補を2個ずつ構成して、4個のPRB対で6個のEPDCCH候補を構成したことがわかる。特に、図11では、PRB対#0、#1で2つの集成レベル#1のEPDCCH候補が存在する。
【0073】
また、図11では、図10と比較して、集成レベル#1のEPDCCH候補間の間隔が縮まったということがわかる。より具体的に、EPDCCH候補#0と#1との間隔は、相対的に多いPRB対を用いる図10では4ECCEである(すなわち、EPDCCH候補#1のインデックスがEPDCCH候補#0のインデックス+4と決定される)が、相対的に少ないPRB対を用いる図11では2ECCEとなる。このような動作は、EPDCCHに設定されたPRB対の個数、一つのPRB対で形成されるECCEの個数によってEPDCCH候補間の間隔を調節することによって具現することができる。
【0074】
例えば、一つのPRB対でK個のECCEが形成される状況においてN個のPRB対が設定された場合、合計K・N個のECCEが形成されるため、集成レベル#LであるEPDCCH候補の間隔(X)は、下記の式1のように与えることができる。
【0075】
【数2】
【0076】
図12は、本発明の実施例によってEPDCCHのブラインドデコーティングのために4個のPRB対に構成されたEPDCCH候補の他の例を示す図である。
【0077】
図12を参照すると、まず、一定の間隔(例えば、4ECCE)で順次に集成レベル#1のEPDCCH候補を各PRB対に一つずつ形成するが、設定されたPRB対の全てにおいて一つのEPDCCH候補が形成されると、最初のECCEインデックスから一定のオフセットを付与した位置で該当の間隔を維持しながら引き続きEPDCCH候補を形成する。
【0078】
例えば、集成レベル#1の場合は、まず、4ECCEの間隔でPRB対#0から始まって各PRB対ごとに一つずつ集成レベル1のEPDCCH候補#0、#1、#2、#3を形成する。まだ2つのEPDCCH候補が残っているものの、設定されたPRB対は消尽したため、一定のオフセット、例えば2ECCEのオフセットを適用した後、4ECCEの間隔で残りのEPDCCH候補#4、#5を形成する。ここで、オフセットは一つのPRB対内でも集成レベル#1のEPDCCH候補を均一に分散させるために、4ECCE間隔の半分に該当する2ECCEに設定した。
【0079】
一方、EPDCCHのためのPRB対の個数がさらに減ると、一部の高集成レベルのEPDCCH候補を全て送信するにはリソースが足りないという問題が発生し得る。例えば、一つのPRB対で4個のECCEが形成されるとき、EPDCCHのために設定されたPRB対の数が4個よりも小さいと、集成レベル8の2個のEPDCCH候補を設定することができなくなる。以下では、このような問題を解決するための方法を提示する。
【0080】
図13は、本発明の実施例によってEPDCCHのブラインドデコーティングのために3個のPRB対に構成されたEPDCCH候補の一例を示す図である。
【0081】
図13を参照すると、一部のECCEを複数のEPDCCH候補に重ねて割り当てたことがわかる。すなわち、図13では、3個のPRB対が割り当てられた状況であるから、PRB対#0に構成されたECCEは、集成レベル#8のEPDCCH候補#0と#1のために重なって用いられる。
【0082】
他の方式としては、リソースが充分でないEPDCCH候補はないと見なすこともできる。すなわち、端末は、他のEPDCCH候補とECCEが重なるEPDCCH候補に対してはブラインドデコーティングを行わない。この場合、端末のブラインドデコーティング回数が減るため、当該ブラインドデコーティング能力を他のEPDCCH候補、特に、低集成レベルのEPDCCH候補をブラインドデコーティングするために用いることができる。言い換えると、問題となる高集成レベルのブラインドデコーティング能力を、低集成レベルのEPDCCH候補をブラインドデコーティングするために用いる。その結果、各集成レベル別EPDCCH候補の数字が変わることがある。
【0083】
図14は、本発明の実施例によってEPDCCHのブラインドデコーティングのために3個のPRB対に構成されたEPDCCH候補の他の例を示す図である。
【0084】
図14を参照すると、集成レベル#8のEPDCCH候補を1個除去する代わりに集成レベル#4のEPDCCH候補を1個増やして、集成レベル#1、#2、#4、#8に対してそれぞれ6、6、3、1個のEPDCCH候補が存在するように設定している。もちろん、1個減った集成レベル8に対するブラインドデコーティング能力を集成レベル#1や#2のEPDCCH候補を1個増やすために用いることもできる。
【0085】
他の方式としては、特定の集成レベルのEPDCCH候補を全て形成するには設定されたPRB対が不足すると、当該集成レベルの全EPDCCH候補がないと仮定することができる。その代わり、他の集成レベルのEPDCCH候補を増やしてブラインドデコーティングの合計の回数は一定に維持することができる。
【0086】
図15は、本発明の実施例によってEPDCCHのブラインドデコーティングのために3個のPRB対に構成されたEPDCCH候補の更に他の例を示す図である。
【0087】
図15を参照すると、集成レベル#8のEPDCCH候補が存在せず、その代わりに集成レベル#1と#4のそれぞれに対して1個のEPDCCH候補が追加されたことがわかる。したがって、集成レベル#1、#2、#4、#8のEPDCCH候補の個数は7、6、3、0になる。同様に、集成レベル#1のEPDCCH候補のみを2個増加させて、集成レベル#1、#2、#4、#8のEPDCCH候補の個数を8、6、2、0にすることもできる。
【0088】
以下、EPDCCHのブラインドデコーティングのために2個のPRB対にEPDCCH候補を構成する方法を説明する。
【0089】
図16は、本発明の実施例によってEPDCCHのブラインドデコーティングのために2個のPRB対に構成されたEPDCCH候補の一例を示す図である。
【0090】
図16を参照すると、2個のPRB対にEPDCCH候補を構成した結果、集成レベル#1、#2、#4、#8のEPDCCH候補の個数がそれぞれ8、4、2、1に構成されたことがわかる。全ての集成レベルで最大のEPDCCH候補を形成したが、1回のブラインドデコーティング能力が残っていることがわかる。具体的に、既存は集成レベル#1、#2、#4、#8のそれぞれに対して6、6、2、2個の16回のブラインドデコーティング能力があるが、図16では、EPDCCH候補の個数がそれぞれ8、4、2、1に構成されて15回のブラインドデコーティング能力のみが要求される。したがって、1回のブラインドデコーティング能力が余裕分として残ることがある。
【0091】
複数のECCEを集成してEPDCCH候補を形成するとき、設定されたECCEの個数が不足して、該当するECCEを用いて既にEPDCCH候補が形成された状況においては、集成するECCEの組合せを変更して、制限されたリソースを使用しながらも極力様々な組合せのEPDCCH候補を形成するように動作することもできる。図16で、1回の余裕分であるブラインドデコーティング能力を集成レベル#2に用いる場合、全てのECCEが既に集成レベル#2のEPDCCH候補に使用されたたため、既存のECCEを用いるものの、集成されるECCEの組合せを異ならせることによって、新しいEPDCCH候補を形成することができる。
【0092】
図17は、本発明の実施例によってEPDCCHのブラインドデコーティングのために2個のPRB対に構成されたEPDCCH候補の他の例を示す図である。特に、図17は、1回の余裕分であるブラインドデコーティング能力を集成レベル#2に用いる場合に限定して説明する。
【0093】
図17を参照すると、Case1はECCE#0と#2を用いてPRB対#0内に存在する周波数領域で局地化した新しいEPDCCH候補を形成した場合であり、Case2は、ECCE#0と#4を用いて2PRB対にわたる周波数領域で分散された形態の新しいEPDCCH候補を形成した場合である。また、Case3は、集成する2ECCEを、他のEPDCCH候補と同様に隣接したECCEで形成するものの、集成の開始地点(starting position)にオフセット(特徴的に、集成レベルよりも小さい値、ここでは半分に該当する1ECCE)を反映して隣接した2ECCEを集成しても、以前のEPDCCH候補とは異なる組合せとなるように動作している。特に、オフセットは集成レベルよりも小さい値が好ましく、図17では、集成レベルの半分に該当する1ECCEを仮定した。
【0094】
このような動作は他の集成レベルにも適用することができる。例えば、図16で、集成レベル#4に1回の余裕分であるブラインドデコーティング能力が用いられるとすれば、2PRB対に分散された新しい集成レベル4のEPDCCH候補をECCE#0、#1、#4、#5を用いて形成することができる。
【0095】
また、特定の集成レベルで排他的なECCE或いは重複使用されないECCEのみを用いて検索領域を構成するには設定されたECCEが足りないと、EPDCCH候補間の間隔を集成レベルよりも狭めて、EPDCCH候補同士が一部重なるように検索領域を構成することもできる。
【0096】
図18は、本発明の実施例によってEPDCCHのブラインドデコーティングのために2個のPRB対に構成されたEPDCCH候補の更に他の例を示す図である。
【0097】
図18を参照すると、集成レベル#2のEPDCCH候補を形成するとき、各EPDCCH候補の開始地点間の間隔を1ECCEに設定して、隣接したEPDCCH候補同士が一部ECCEを共有することがわかる。具体的に、EPDCCH候補#0と#1はECCE#1を共有している。ただし、図18では8個のECCEで集成レベル#2のEPDCCH候補8個を形成しているが、端末のブラインドデコーティング能力によってこれらの候補の一部のみを実際検索領域に含めることもできる。
【0098】
一方、搬送波集成技法が適用された場合、一つのコンポーネント搬送波で残りのコンポーネント搬送波に対する制御信号を送信するとすれば、すなわち、交差搬送波スケジューリングを行うとすれば、各集成レベル別に必要なEPDCCH候補の数が増えることがある。このような場合、EPDCCH候補間の間隔を調節する動作やEPDCCH候補のために用いるECCEが重なる場合に対する動作が、該当のEPDCCH検索領域で制御するコンポーネント搬送波の個数によって調節されてもよい。
【0099】
より具体的に、図19に示すように6個のPRB対が設定され、2つのコンポーネント搬送波に対する制御信号を送信する場合には、集成レベル#1、#2、#4、#8にそれぞれ12、12、4、4個のEPDCCH候補が必要となる。この場合には、集成レベル#1、#2のEPDCCH候補間に所定の間隔を設定しておいて、与えられたPRB対に各EPDCCH候補が均等に分布するように構成することができる。
【0100】
図19は、本発明の実施例によって搬送波集成技法が適用された環境下でEPDCCHのブラインドデコーティングのために6個のPRB対に構成されたEPDCCH候補の一例を示す図である。特に、図19で、A、Bはそれぞれ、EPDCCH候補#10、#11を意味する。
【0101】
図19を参照すると、集成レベル#1、#2のEPDCCH候補間にそれぞれ2ECCEの間隔が設定されたことがわかる。ただし、図19では、集成レベル#8のEPDCCH候補#3は、余分のリソースがないため、EPDCCH候補#0と重複するように構成したが、本発明の原理を適用して、他のECCEの組合せの形態でEPDCCH候補を構成したり、該当のEPDCCH候補を削除し、他の集成レベルのEPDCCH候補数を増やすように動作することも可能である。
【0102】
【数3】
【0103】
一方、図19のように動作する場合、連続するインデックスのEPDCCH候補を一つのコンポーネント搬送波に割り当てると、特定コンポーネント搬送波のEPDCCH候補が特定PRB対に集中することがある。この場合、当該PRB対のチャネル状態が悪化すると、当該コンポーネント搬送波に対する全体的な制御信号送信の機会が減るという問題が発生し得る。この問題を解決する一方法として、各コンポーネント搬送波に各EPDCCH候補が一つずつ交差して割り当てられるように動作することができる。
【0104】
【数4】
【0105】
さらに、EPDCCH候補間の間隔を一つのコンポーネント搬送波のみ存在する場合と同一に維持するものの、各コンポーネント搬送波のEPDCCH候補間に一定のオフセットを付与することが可能である。
【0106】
図20は、本発明の実施例によって搬送波集成技法が適用された環境下で、EPDCCHのブラインドデコーティングのために6個のPRB対に構成されたEPDCCH候補の他の例を示す図である。
【0107】
図20を参照すると、EPDCCH候補#0、#1、…、#5はコンポーネント搬送波#0に割り当てられ、EPDCCH候補#A、#B、…、#Fはコンポーネント搬送波#1に割り当てられたと仮定すれば、各コンポーネント搬送波のEPDCCH候補は4ECCE間隔を維持するものの、コンポーネント搬送波間に2ECCEのオフセットをおいて検索領域を形成したことがわかる。
【0108】
図21は、本発明の一実施例に係る通信装置のブロック構成図である。
【0109】
図21を参照すると、通信装置2100は、プロセッサ2110、メモリー2120、RFモジュール2130、ディスプレイモジュール2140、及びユーザインターフェースモジュール2150を備えている。
【0110】
通信装置2100は、説明の便宜のために例示されたもので、一部のモジュールは省略してもよい。また、通信装置2100は、必要なモジュールをさらに備えてもよい。また、通信装置2100において、一部モジュールはより細分化したモジュールにしてもよい。プロセッサ2110は、図面を参照して例示した本発明の実施例に係る動作を実行するように構成される。具体的には、プロセッサ2110の詳細な動作は、図1乃至図21に記載された内容を参照されたい。
【0111】
メモリー2120は、プロセッサ2110に接続し、オペレーティングシステム、アプリケーション、プログラムコード、データなどを格納する。RFモジュール2130は、プロセッサ2110に接続し、基底帯域信号を無線信号に変換したり、無線信号を基底帯域信号に変換する機能を担う。そのために、RFモジュール2130は、アナログ変換、増幅、フィルタリング及び周波数アップ変換、又はこれらの逆過程を行う。ディスプレイモジュール2140は、プロセッサ2110に接続し、様々な情報をディスプレイする。ディスプレイモジュール2140は、次に制限されるものではないが、LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)、OLED(Organic Light Emitting Diode)のような周知の要素を用いることができる。ユーザインターフェースモジュール2150は、プロセッサ2110に接続し、キーパッド、タッチスクリーンなどのような周知のユーザインターフェースの組合せで構成することができる。
【0112】
以上説明してきた実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定形態に結合したものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施することもでき、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更されてもよい。ある実施例の一部構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替わってもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正により新しい請求項として含めたりできるということは明らかである。
【0113】
本発明に係る実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの結合などによって具現することができる。ハードウェアによる具現では、本発明の一実施例は、一つ又はそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
【0114】
ファームウェアやソフトウェアによる具現では、本発明の一実施例は、以上で説明された機能又は動作を実行するモジュール、手順、関数などの形態で具現されてもよい。ソフトウェアコードは、メモリーユニットに記憶され、プロセッサにより駆動可能である。メモリーユニットは、プロセッサの内部又は外部に設けられ、公知の様々な手段によりプロセッサとデータを交換することができる。
【0115】
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で別の特定の形態に具体化できるということが当業者にとっては自明である。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的な解釈により決定すべきであり、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0116】
上述のような無線通信システムにおいて下りリンク制御チャネルを送受信する方法及びそのための装置は、3GPP LTEシステムに適用される例を中心にして説明したが、3GPP LTEシステムの他、様々な無線通信システムにも適用可能である。
図1
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図21