(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
研究及び実践をしながら、発明者は、上記の電子書籍処理形態において、少なくとも以下の問題が存在することを発見した。
【0005】
一般的に、1つのモバイル端末は、記憶能力及び計算能力が有限である。電子書籍の容量が比較的大きいと、モバイル端末の電子書籍を読み込むために処理されるデータが多くのメモリを占用し、電子書籍ドキュメントを読み込む時に、解析ステップ、及び全ページングステップの実行効率が低下してしまい、モバイル端末の電子書籍を読み込むにかかる時間が長くなってしまう。また、電子書籍の容量が大きいほど、解析ステップ、及び全ページングステップにおいて多くの内蔵メモリを使用する可能性が大きくなり、モバイル端末の実行効率が低下してしまうようになる。酷い時、モバイル端末の応答スピードが遅くなり、或いフリーズする等の現象が発生する。
【0006】
そのため、現在では、如何に読取る時間を短く、かつ内蔵メモリの占用率を低くする高効率的な電子書籍処理方法を提供することは、最も解決する必要のある問題となっている。
【0007】
この問題を鑑みて、本発明の目的は、モバイル端末が電子書籍を読み込む時に、読取る時間を短縮し、且つ内蔵メモリの占用率を低下させる電子書籍ドキュメント処理方法、端末及電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施例の1つの方面によれば、本発明の実施例は、電子書籍ドキュメント処理方法を提供し、当該方法は、
電子書籍ドキュメントを取得するステップと、
予め設定した区切り方式により電子書籍ドキュメントの内容を区切り、複数のセクションを生成するステップと、
複数のセクションを順序のあるセクション群に構成するステップと、
セクション群の中から、1つのセクションを選択して、セクションを現在のセクションとするステップと、
現在のセクション内の内容を解析して、組版データを生成するステップと、
組版データに基づいてページ画像を生成するステップと、を含む。
【0009】
本発明の実施例において、電子書籍ドキュメントを複数のセクションに分割し、電子書籍に対して操作するたびに、電子書籍ドキュメントにおける1つのセクションのみを解析し、当該セクションにより生成された組版データを利用してページ画像を生成するので、毎回の操作過程において処理すべきなデータ量がただ1つのセクションのデータ量であり、そのため、モバイル端末が電子書籍ドキュメントを読み込む時に、データを処理する効率が向上し、電子書籍を読み込む時間を短縮する。また、区切り操作により、電子書籍ドキュメントに対するバッチ処理を実現し、モバイル端末が電子書籍ドキュメントの1つのセクションを処理する際に、解析操作にしても後のページ画像を生成する操作にしても、処理すべきなデータ量が比較的少ないため、電子書籍がモバイル端末の内蔵メモリに対する占用率を低下させる。
【0010】
1つの実施例において、方法は、組版データを生成するステップの後、さらに、
現在のセクションのセクション群における位置情報を記録するステップと、
組版データのデータ量が予め設定した値より小さいか否かを判断し、データ量が予め設定した値より小さいと、位置情報に基づいて、現在のセクションの次のセクションを選択し、次のセクションを現在のセクションとし、現在のセクション内の内容を解析するステップに戻るステップと、を含む。
【0011】
本案は、組版データのデータ量がページ画像を生成するには足りることを保証することができる。
【0012】
1つの実施例において、予め設定した区切り方式により電子書籍ドキュメントの内容を区切るステップは、
区切り値を決定するサブステップと、
電子書籍ドキュメントの内容を、区切り値の同じ複数のなセクションに分割するサブステップと、を含む。
【0013】
本案は、具体的な区切り方式を実現した。
【0014】
1つの実施例において、方法は、さらに、
セクションの始点における情報が完全であるか否かを判断し、完全ではないと、セクションの始点からその前のセクションに移動して情報の始点を決定し、そして、情報の始点をセクションの始点及び前のセクションの終点とするステップを含む。
【0015】
本案は、完全な情報が2つのセクションに分割されることを避けるように、さらに、セクションの始点及び終点に対して精確に区画を行う。
【0016】
1つの実施例において、方法は、さらに、
セクションの始点における情報が完全であるか否かを判断し、完全ではないと、セクションの始点からセクションの終点に移動して情報の終点を決定し、そして、情報の終点をセクションの始点及び前のセクションの終点とするステップを含む。
本案は、完全な情報が2つのセクションに分割されることを避けるように、さらに、セクションの始点及び終点に対して精確に区画を行う。
【0017】
1つの実施例において、方法は、さらに、
セクションの終点における情報が完全であるか否かを判断し、完全ではないと、セクションの終点からその次のセクションに移動して情報の終点を決定し、そして、情報の終点をセクションの終点及び次のセクションの始点とするステップを含む。
本案は、完全な情報が2つのセクションに分割されることを避けるように、さらに、セクションの始点及び終点に対して精確に区画を行う。
【0018】
1つの実施例において、方法は、さらに、
セクションの終点における情報が完全であるか否か判断し、完全ではないと、セクションの終点からセクションの始点に移動して情報の始点を決定し、そして、情報の始点をセクションの終点及び次のセクションの始点とするステップを含む。
【0019】
本案は、完全な情報が2つのセクションに分割されることを避けるように、さらに、セクションの始点及び終点に対して精確に区画を行う。
【0020】
1つの実施例において、方法は、さらに、
組版データに含まれる組版アトムデータが予め設定した時間内に使用されたか否かを判断し、使用されていないと判断すると、組版アトムデータを削除するステップを含む。
【0021】
本案は、モバイル端末のメモリを節約することを実現する。
【0022】
1つの実施例において、方法は、さらに、
組版データに含まれる組版アトムデータの占用する内蔵メモリが予め設定した値より大きいか否かを判断し、予め設定した値より大きいと判断すると、組版アトムデータを削除するステップを含む。
【0023】
本案は、モバイル端末のメモリを節約することを実現する。
【0024】
本発明の実施例の第2方面によれば、本発明の実施例は、さらに、端末を提供し、当該端末は、
電子書籍ドキュメントを取得するための取得モジュールと、
予め設定した区切り方式により電子書籍ドキュメントの内容を区切り、複数のセクションを生成するための区切りモジュールと、
複数のセクションを順序のあるセクション群に構成するための構成モジュールと、
セクション群の中から、1つのセクションを選択して、セクションを現在のセクションとするための選択モジュールと、
現在のセクション内の内容を解析して、組版データを生成するための解析モジュールと、
組版データに基づいてページ画像を生成するための生成モジュールとを含む。
【0025】
1つの実施例において、端末は、さらに、
現在のセクションのセクション群における位置情報を記録するための記録モジュールと、
組版データのデータ量が予め設定した値より小さいか否かを判断するための第1判断モジュールと、
データ量が予め設定した値より小さいと、位置情報に基づいて、現在のセクションの次のセクションを選択し、次のセクションを現在のセクションとし、再び解析モジュールを実行するための第1実行モジュールと、を含む。
【0026】
1つの実施例において、区切りモジュールは、
区切り値を決定するための区切り値決定ユニットと、
電子書籍ドキュメントの内容を、区切り値の同じ複数のなセクションに分割するための分割ユニットと、を含む。
【0027】
1つの実施例において、端末は、さらに、
セクションの始点における情報が完全であるか否かを判断するための第2判断モジュールと、
セクションの始点における情報が完全ではないと、セクションの始点から前に移動してタグの始点を決定し、そして、タグの始点をセクションの始点とするための第2実行モジュールと、を含む。
【0028】
1つの実施例において、端末は、さらに、
セクションの始点における情報が完全であるか否かを判断するための第3判断モジュールと、
セクションの始点における情報が完全ではないと、セクションの始点からセクションの終点に移動して情報の終点を決定し、そして、情報の終点をセクションの始点及び前のセクションの終点とするための第3実行モジュールと、を含む。
【0029】
1つの実施例において、端末は、さらに、
セクションの終点における情報が完全であるか否かを判断するための第4判断モジュールと、
セクションの終点における情報が完全ではないと、セクションの終点から次のセクションに移動して情報の終点を決定し、そして、情報の終点をセクションの終点及び次のセクションの始点とするための第4実行モジュールと、を含む。
【0030】
1つの実施例において、端末は、さらに、
セクションの終点における情報が完全であるか否かを判断するための第5判断モジュールと、
セクションの終点における情報が完全ではないと、セクションの終点からセクションの始点に移動して情報の始点を決定し、そして、情報の始点をセクションの終点及び次のセクションの始点とするための第5実行モジュールと、を含む。
【0031】
1つの実施例において、端末は、さらに、
組版データに含まれる組版アトムデータが予め設定した時間内に使用されたか否かを判断するための第6判断モジュールと、
組版アトムデータが予め設定した時間内に使用されていないと、組版アトムデータを削除するための第6実行モジュールと、を含む。
【0032】
1つの実施例において、端末は、さらに、
組版データに含まれる組版アトムデータの占用する内蔵メモリが予め設定した値より大きいか否かを判断するための第7判断モジュールと、
組版アトムデータの占用する内蔵メモリが予め設定した値より大きいと、組版アトムデータを削除するための第7実行モジュールと、を含む。
【0033】
本発明の実施例の第3方面によれば、本発明の実施例は、さらに、電子機器を提供し、当該電子機器は、メモリと、メモリに記憶され、1つ或いは1つ以上のプロセッサーにより実行される1つ或いは1つ以上のプログラムと、を含み、
1つ或いは1つ以上のプログラムは、
電子書籍ドキュメントを取得し、
予め設定した区切り方式により電子書籍ドキュメントの内容を区切り、複数のセクションを生成し、
複数のセクションを順序のあるセクション群に構成し、
セクション群の中から、1つのセクションを選択して、セクションを現在のセクションとし、
現在のセクション内の内容を解析して、組版データを生成し、
組版データに基づいてページ画像を生成する操作を行うための指令を含む。
本発明の実施例の第4方面によれば、本発明は、プログラムを提供し、当該プログラムは、プロセッサに実行されることにより、前記電子書籍ドキュメント処理方法方法を実現する。
本発明の実施例の第5方面によれば、本発明は、前記プログラムが記録された記録媒体を提供する。
【発明の効果】
【0034】
本発明のその他の特徴及び利点は、下記の発明を実施するための形態において詳しく説明し、一部の内容は、下記発明を実施するための形態により明らかになり、又は、本発明を実施することによって習得することができる。本発明の目的及びその他の利点は、本発明を実施するための形態、特許請求の範囲、及び図面による開示により実現し、取得することができる。
以下、図面と実施例を参照し、本発明の技術方案についてさらに詳しく説明する。
上記の概略的な説明と下記の詳細な説明は、例示的なものであり、本発明の範囲を限定するためのものではない。
【発明を実施するための形態】
【0036】
現在、モバイル端末が電子書籍ドキュメントを読み込む過程は、主に、モバイル端末が電子書籍ドキュメントを組版データに解析する解析ステップと、上記組版データに対して全ページング処理を行ってページフレームを得る全ページングステップと、ページフレーム、及び組版データを利用し、対応するページ対象を生成するページ対象生成ステップと、ページ対象に対してレンダリングして、ページ画像を生成するページ画像生成ステップと、を含む。上記ステップの処理により、ユーザは、モバイル端末で電子書籍のページ画像を見ることができる。
【0037】
本発明の実施例は、モバイル端末の電子書籍ドキュメントに対する読み込みをよりよく実現するために、電子書籍ドキュメント処理方法、端
末、電子機器
、プログラム及び記録媒体を提供し、モバイル端末が電子書籍を読み込む時間を短縮し、内蔵メモリの占用率を低下させる。上記電子書籍ドキュメント処理方法、端
末、電子機器
、プログラム及び記録媒体を具体的に実現するには、複数の形態があり、以下、具体的な実施例を利用し、詳細に説明する。
【0038】
図1を参照し、
図1は、電子書籍ドキュメント処理方法を示し、当該方法は、以下のステップを含む。
【0039】
ステップ101において、電子書籍ドキュメントを取得する。
【0040】
なお、ユーザがモバイル端末を利用して電子書籍を開いた後、モバイル端末は、電子書籍ドキュメントを内蔵メモリに読み込み、この時、モバイル端末が既に電子書籍ドキュメントを取得した。
【0041】
本発明の実施例において、電子書籍ドキュメントは、ストリーミング電子書籍ドキュメントであってもよく、ここのストリーミング電子書籍ドキュメントとは、記述する文字や、イメージ等の情報が固定の版面位置に位置しなく、組版パラメータ(例えば版面幅、文字サイズと行間距離等)が変わる場合、版面に対して新たに組版する必要となり、新しい組版パラメータに合わせる電子書籍ドキュメントである。当該ストリーミング電子書籍ドキュメントは、例えばHTMLドキュメントなどのドキュメントを含み、HTMLドキュメントがタグからなるため、モバイル端末が電子書籍のHTMLドキュメントを取得する同時に、HTMLドキュメントを構成するタグも取得する。
【0042】
ステップ102において、予め設定した区切り方式により電子書籍ドキュメントの内容を区切り、複数のセクションを生成する。
【0043】
なお、予め設定した区切り方式は、複数の形態があってもよく、例えば、区切り値を決定し、電子書籍ドキュメントの内容を、区切り値の同じな複数のセクションに区切る。具体的には、区切り値は、電子書籍ドキュメントが区切られた後の各セクションの大きさを示すため、この値を予め設定してもよく、モバイル端末によってユーザ自身で設定してもよく、実験によって算出してもよい。
【0044】
ステップ103において、複数のセクションを順序のあるセクション群に構成する。
【0045】
なお、上記ステップにおいて電子書籍ドキュメントを区切った後、電子書籍ドキュメントは、複数のセクションに分けられる。元の電子書籍ドキュメント内容の順序に従ってデータを処理することを保証するために、セクションとセクションとを関連つける必要があり、これらのセクションを元の順序に従って1つのセクション群を構成する。
【0046】
ステップ104において、セクション群の中から、1つのセクションを選択し、当該セクションを現在のセクションとする。
【0047】
なお、後のステップにおいて選択したセクションに対して処理するように、ユーザのニーズに応じて、セクション群の中から1つのセクションを任意に選択することができる。
【0048】
ステップ105において、現在のセクション内の内容を解析して、組版データを生成する。
【0049】
なお、あるセクションの内容は、電子書籍ドキュメントの全部内容の一部だけであり、解析すべきなデータの内容が電子書籍ドキュメントの全部より少ないため、解析の速度が顕著に早くなり、また、データ量が少ないため、占用された内蔵メモリを大幅に減少する。
【0050】
また、組版データが生成された後、モバイル端末の内蔵メモリを節約するように、さらに、予め設定した時間内に組版データに含まれる組版アトムデータが使用されたか否かを判断し、使用されていないと判断すると、組版アトムデータを削除するステップを含む。なお、当該組版データが長い時間内に使用されていないと、当該組版データが占用する内蔵メモリを節約するために、一旦当該組版アトムデータを削除し、その後、必要となる場合、当該組版アトムデータを新たに生成すればよい。
【0051】
また、組版データが生成された後、モバイル端末の内蔵メモリを節約するように、さらに、組版データに含まれる組版アトムデータが占用する内蔵メモリ量が予め設定した値より大きいか否かを判断し、予め設定した値より大きいと判断すると、組版アトムデータを削除するステップを含む。なお、組版データが多すぎると、後のステップの処理速度が遅くなるおそれがあり、それに対して、全ての組版データを削除してもよく、予定数の組版データを削除してもよい。
【0052】
ステップ106において、組版データに基づいて、ページ画像を生成する。
【0053】
なお、組版データのデータ量は、1つのセクションにより生成されるため、比較的に少なく、ページ画像を生成する過程で、時間の占用率も内蔵メモリの占用率も大幅に減少する。
【0054】
ステップ106において、以下の3つのステップを含む。具体的には、1、組版データに対してページング処理を行い、ページレイアウトフレームを生成する。2、ページレイアウトフレーム及び組版データに基づいて、ページ対象を生成する。3、ページ対象に対してレンダリングし、ページ画像を生成する。
【0055】
図1に示した実施例において、電子書籍ドキュメントを複数のセクションに分割し、電子書籍に対して操作するたびに、電子書籍ドキュメントにおける1つのセクションのみを解析し、当該セクションにより生成された組版データを利用してページ画像を生成するので、毎回の操作過程において処理すべきなデータ量がただ1つのセクションのデータ量であり、そのため、モバイル端末が電子書籍ドキュメントを読み込む時に、データを処理する効率が向上し、電子書籍を読み込む時間を短縮する。また、区切り操作により、電子書籍ドキュメントに対するバッチ処理を実現し、モバイル端末が電子書籍ドキュメントの1つのセクションを処理する際に、解析操作にしても後のページ画像を生成する操作にしても、処理すべきなデータ量が比較的少ないため、電子書籍がモバイル端末の内蔵メモリに対する占用率を低下させる。
【0056】
図2を参照し、
図2は、他の電子書籍ドキュメント処理方法を示し、当該方法は、以下のステップを含む。
【0057】
ステップ201において、電子書籍ドキュメントを取得する。
【0058】
なお、ユーザがモバイル端末を利用して電子書籍を開いた後、モバイル端末は、電子書籍ドキュメントを内蔵メモリに読み込み、この時、モバイル端末が既に電子書籍ドキュメントを取得した。本発明の実施例において、電子書籍ドキュメントは、HTMLドキュメントであってもよく、HTMLドキュメントがタグからなるため、モバイル端末が電子書籍のHTMLドキュメントを取得する同時に、HTMLドキュメントを構成するタグも取得する。
【0059】
ステップ202において、予め設定した区切り方式により電子書籍ドキュメントの内容を区切り、複数のセクションを生成する。
【0060】
なお、予め設定した区切り方式には複数の実現形態があってもよく、以下、1つの区切り方法を記述し、当該方法は、区切り値を決定し、電子書籍ドキュメントの内容を、区切り値の同じな複数のなセクションに区切る。具体的には、区切り値は、電子書籍ドキュメントが区切られた後の各セクションの大きさを示すため、この値を予め設定してもよく、モバイル端末によってユーザ自身で設定してもよく、実験によって算出してもよい。
【0061】
ステップ203において、複数のセクションを順序のあるセクション群に構成する。
【0062】
なお、上記ステップにおいて電子書籍ドキュメントを区切った後、電子書籍ドキュメントは、複数のセクションに分けられる。元の電子書籍ドキュメント内容の順序に従ってデータを処理することを保証するために、セクションとセクションとを関連つける必要があり、これらのセクションを元の順序に従って1つのセクション群を構成する。
【0063】
ステップ204において、セクション群の中から、1つのセクションを選択し、当該セクションを現在のセクションとする。
【0064】
なお、後のステップにおいて選択したセクションに対して処理するように、ユーザのニーズに応じて、セクション群の中から1つのセクションを任意に選択することができる。
【0065】
ステップ205において、現在のセクション内の内容を解析して、組版データを生成する。
【0066】
なお、あるセクションの内容は、電子書籍ドキュメントの全部内容の一部だけであり、解析すべきなデータの内容が電子書籍ドキュメントの全部より少ないため、解析の速度が顕著に早くなり、また、データ量が少ないため、占用された内蔵メモリを大幅に減少する。
【0067】
ステップ206において、現在のセクションのセクション群における位置情報を記録する。
【0068】
なお、位置情報を記録する具体的な方法は、複数の形態があり、例えば、バイトで位置情報を記録してもよく、マークで位置情報を記録してもよい。電子書籍ドキュメントがHTMLドキュメントであると、バイトオフセットでセクションの位置情報を記録することができ、バイトオフセットの単位もバイトである。位置情報について、具体的に限定せず、セクションのセクション群における位置を記録できれば、本発明案の保護範囲内になる。
【0069】
ステップ207において、組版データのデータ量が予め設定した値より小さいか否かを判断し、小さければ(YES)、ステップ208を実行し、さもなければ(NO)、ステップ209を実行する。
【0070】
なお、組版データは、現在のセクションの解析により生成され、各セクションの解析により生成された組版データのデータ量が一定であり、既に生成された組版データのデータ量がページ画像を生成するのに足りると、当該組版データを利用してページ画像を生成する。既に生成された組版データのデータ量がページ画像を生成するのに足りないと、次のセクションを解析して組版データを生成する必要があり、前に残った組版データ及び次のセクションが生成した組版データを組み合わせて、ページ画像を生成する。
【0071】
ステップ208において、位置情報に基づいて、現在のセクションの次のセクションを選択し、そして、次のセクションを現在のセクションとし、ステップ205に戻る。
【0072】
なお、ステップ206において、既に現在のセクションの位置情報を記録したため、現在のセクションの位置情報に基づいて、次のセクションの位置情報を決定でき、次のセクションにおける内容を選択できる。そして。次のセクションを現在の処理待ちセクションとし、ステップ205に戻る。
【0073】
ステップ209において、組版データに基づいて、ページ画像を生成する。
【0074】
なお、組版データのデータ量は、1つのセクションにより生成されるため、比較的に少なく、ページ画像を生成する過程で、時間の占用率も内蔵メモリの占用率も大幅に減少する。
【0075】
図2に示した実施例において、
図1に示した実施例との相違点は、既に生成された組版データのデータ量がページ画像を生成するのに足りるか否かを判断し、足りれば(YES)、既存の組版データに基づいて、ページ画像を生成し、さもなければ、次のセクションを解析し、既存の組版データ及び次のセクションが生成した組版データを組み合わせて、ページ画像を生成することである。
【0076】
上記実施例に基づいて、複数のセクションを生成するステップの後、さらに、セクションの始点及び終点に対して精確に区画してもよい。例えば、電子書籍ドキュメントが具体的にHTMLドキュメントであり、セクションの始点がセクションの開始位置であり、セクションの終点がセクションの終了位置である。HTMLドキュメントは、主にタグからなり、タグは、2つの山括弧で構成され、即ち、始め山括弧「<」及び終わり山括弧「>」で構成され、2つの山括弧の間にタグの内容が記述される。HTML文法の規定に従って、タグは、必ず始め山括弧「<」と終わり山括弧「>」を含み、両者を含むことでタグが完全になるため、区切った後、あるセクションが始め山括弧だけを含む、あるいは終わり山括弧だけを含むなどの、山括弧が対とならない状況は、許されない。このような状況が存在することは、1つのタグが2つのセクションに分けられたことであり、この場合、後で当該タグを解析することができない。セクション始点及び終点をさらに区画するために、
図3に示した実施例を参照する。
【0077】
図3を参照し、
図3は、さらに他の電子書籍ドキュメント処理方法を示し、当該方法は以下のステップを含む。
【0078】
ステップ301において、電子書籍ドキュメントを取得する。
なお、ユーザがモバイル端末を利用して電子書籍を開いた後、モバイル端末は、電子書籍ドキュメントを内蔵メモリに読み込み、この時、モバイル端末が既に電子書籍ドキュメントを取得した。本発明の実施例において、電子書籍ドキュメントは、HTMLドキュメントであってもよく、HTMLドキュメントがタグからなるため、モバイル端末が電子書籍のHTMLドキュメントを取得する同時に、HTMLドキュメントを構成するタグも取得する。
【0079】
ステップ302において、予め設定した区切り方式により電子書籍ドキュメントの内容を区切り、複数のセクションを生成する。
なお、予め設定した区切り方式には複数の実現形態があってもよく、以下、1つの区切り方法を記述し、当該方法は、区切り値を決定し、電子書籍ドキュメントの内容を、区切り値の同じな複数のセクションに区切る。具体的には、区切り値は、電子書籍ドキュメントが区切られた後の各セクションの大きさを示すため、この値を予め設定してもよく、モバイル端末によってユーザ自身で設定してもよく、実験によって算出してもよい。
【0080】
ステップ303において、セクションの始点箇所の情報が完全であるか否かを判断し、完全であれば(YES)、ステップ305を実行し、さもなければ(NO)、ステップ304を実行する。
【0081】
なお、区切った後、1つの完全な情報が2つのセクションに分割されることを防止するために、セクションの始点箇所の情報が完全であるか否かを判断する必要があり、完全でないと、各セクション内の情報が完全であることを保証するように、セクションの始点及び終点についてある程度の微調整を行う。
【0082】
ステップ304において、セクションの始点からその前のセクションに移動して情報の始点を決定し、そして、情報の始点をセクションの始点及び前のセクションの終点とする。
【0083】
なお、セクションの始点の情報が完全でないと、当該情報の前半部分が前のセクションに分割され、当該情報の後半部分が当該セクションの始点に残ったことを示す。当該情報の完全性を保証するためには、複数の実現形態があるが、その中の1つの実現形態は、ステップ304による調整であり、前のセクションにおける当該情報の前半部分を削除するとともに、当該情報の前半部分を当該セクションの始点に補充し、当該セクションの始点及び前のセクションの終点は、同じ点である。他の実現形態において、具体的には、セクションの始点から当該セクションの終点に向かって移動して上記情報の終点を決定し、そして、当該情報の終点を当該セクションの始点及び前のセクションの終点とする。2つ目の形態において、当該セクションにおける当該情報の後半部分を削除するとともに、当該情報の後半部分を前のセクションにおける終点に補充する。上記2種の形態は、何れも各セクションの始点及び終点に対する微調整を行うことを実現でき、各セクションごとに全ての情報が完全であることを実現する。
【0084】
もちろん、セクションにおける情報の完全性を保証するために、ステップ304の形態を採用する他に、他の情報の始点を決定して当該セクションの始点及びその前のセクションの終点とすることができ、この形態において、セクションの始点或いは終点オフセット量が大きすぎるが、同様に、情報の完全性問題を解決することができ、本発明にかかる実施例は、ステップ304の形態に限られず、情報を完全にする目的を実現できれば、原理がステップ304と同様の他の方法を採用してもよく、ここで、具体的に限定しない。
【0085】
ステップ305において、複数のセクションを順序のあるセクション群に構成する。
【0086】
なお、上記ステップにおいて電子書籍ドキュメントを区切った後、電子書籍ドキュメントは、複数のセクションに分けられる。元の電子書籍ドキュメント内容の順序に従ってデータを処理することを保証するために、セクションとセクションとを関連つける必要があり、これらのセクションを元の順序に従って1つのセクション群を構成する。
【0087】
ステップ306において、セクション群の中から、1つのセクションを選択し、当該セクションを現在のセクションとする。
【0088】
なお、後のステップにおいて選択したセクションに対して処理するように、ユーザのニーズに応じて、セクション群の中から1つのセクションを任意に選択することができる。
【0089】
ステップ307において、現在のセクション内の内容を解析して、組版データを生成する。
【0090】
なお、あるセクションの内容は、完全な電子書籍ドキュメントの内容の一部だけであり、解析すべきなデータの内容が完全な電子書籍ドキュメントより少ないため、解析の速度が顕著に早くなり、また、データ量が少ないため、占用された内蔵メモリを大幅に減少する。
【0091】
ステップ308において、組版データに基づいて、ページ画像を生成する。
【0092】
なお、組版データのデータ量は、1つのセクションにより生成されるため、比較的に少なく、ページ画像を生成する過程で、時間の占用率も内蔵メモリの占用率も大幅に減少する。
【0093】
図3に示した実施例において、完全な情報が分割されることを避けるために、さらに、終点箇所の情報が完全であるか否かを判断してもよく、具体的には、2つの実現方法があり、1つ目の方法は、セクションの終点箇所の情報が完全であるか否かを判断し、完全でないと、セクションの終点からその次のセクションに移動して情報の終点を決定し、そして、情報の終点をセクションの終点及び次のセクションの始点とする。2つ目の方法は、セクションの終点箇所の情報が完全であるか否かを判断し、完全でないと、セクションの終点からセクションの始点に移動して情報の始点を決定し、そして、情報の始点をセクションの終点及び次のセクションの始点とする。その原理は、ステップ303とステップ304に類似し、具体的には、ステップ303とステップ304を参照し、ここで、説明を省略する。
【0094】
図3に示した実施例において、
図1に示した実施例との相違点は、完全な情報が2つのセクションに分割されることを避けるために、さらに、セクションの始点と終点に対して精確な区画を行うことである。
【0095】
図4を参照し、
図4は、本発明が提供する具体的な応用例を示す。本応用例が記述するのは、電子書籍ドキュメントがHTMLドキュメント1である場合の具体的な処理方法であり、当該HTMLドキュメント1の処理方法は、以下のステップを含む。
【0096】
第1のステップにおいて、HTMLドキュメント1を取得する。
【0097】
第2のステップにおいて、予め設定した区切り方式を用いて、HTMLドキュメント1の内容に対して区切って、複数のHTMLセクションを生成する。
【0098】
第2のステップにおいて、HTMLドキュメント1を解析する過程の最大の特徴は、HTMLセクションに対する解析にあり、1つの小さいHTMLセクションを解析することにかかる時間が許容範囲内にあり、毎回の解析プロセスで1つの小さいHTMLセクションのみを処理すると、一回の解析時間を短縮でき、ここで、HTMLに対して区切って、解析を行う。
【0099】
まず、セクションのサイズ値m(単位:B(バイト))を決定する必要があり、当該m値に基づいて、サイズがn(単位:B(バイト))であるHTMLドキュメント1をn/m分に均等に区切って、(n/m−1)個のブレークポイントを得る。一部のタグがHTMLセクションに現れることを防止するように、途中からのHTMLドキュメント1に対する解析は、HTMLドキュメント1内のタグの完全性を保証しなければならないため、さらに、順番に(n/m−1)個のブレークポイントの各ブレークポイントがHTMLタグの内部に存在しないことを満たすか否かを検索する必要がある。HTML文法の規定に従って、タグは、必ず始め山括弧「<」及び終わり山括弧「>」に制限される必要があり、その長さが通常も1024B以内である。上記制限に基づいて、上記(n/m−1)個のポイントごとに、HTMLタグの内部に存在しない要求を満たすように、各ポイントの前或いはその後に一定のバイトを検索する。
【0100】
具体的には、セクションのサイズ値mを決定するには複数の形態があり、例えば、人為的に設定する形態或いは計算の形態などがある。以下、主に、セクションのサイズ値mを決定する計算の形態を説明する。
【0101】
1、理論分析
HTMLドキュメント1の解析時間がHTMLのノード数により直接に決められ、HTMLドキュメント1が段々に大きくなるに従って、HTMLノード数も段々に増加し、ノードを深くトラバース(Traverse)するのにかかる時間も段々増える。これからわかるように、HTMLドキュメント1の解析時間がHTMLドキュメント1の大きさに従う変化曲線は、正方向への上昇曲線(forward ascending curve)であるべきである。一般的に、HTMLドキュメント1が比較的小さい場合、HTMLノードの数が比較的少なく、現代のコンピュータにおいて、HTMLドキュメント1に対する解析により、短い時間内で深くトラバースすることを完成(例えば、10kのHTMLドキュメント1と50kとの解析時間の差が大きくない)できる。HTMLドキュメント1の規模がある程度に達した場合、HTMLノード数が非線形に急速に増加するようになり、HTMLドキュメント1の解析時間も非線形に増加してしまう。上記の分析から分かるように、HTMLドキュメント1の解析時間がHTMLドキュメント1に従う変化過程は、最初に緩やか、その後に急速に変化するため、当該曲線は必ず変曲点があり、HTMLドキュメント1のサイズが当該変曲点に達した後、HTMLドキュメント1に対する解析の効率が急激に低下する。
【0102】
2、理論検証
よく使う性能分析手段により、既に準備したいくつかのグループのHTML物理空間に対して解析性能テストを行い、各グループのテスト結果を記録し、可視化ツールでHTMLドキュメントの解析時間がHTMLドキュメント1のサイズに従う変化曲線を描き、上記理論を検証する。
【0103】
3、HTMLドキュメント1の解析性能の変曲点検索
理論的に検証されたHTMLドキュメント1の解析時間がHTMLドキュメント1サイズに従う変化曲線に基づいて、HTMLドキュメント1のサイズがある数値M以下である場合、HTMLドキュメントの解析時間がほぼ大きく変化せず、HTML物理空間サイズがある数値Nを超えた場合、HTMLドキュメントの解析時間が急激に増加することがわかる。そのため、HTMLドキュメント1の解析性能の変曲点に対応するHTMLドキュメント1のサイズを、区間[M,N]内に決定することができる。そして、区間[M,N)内で分析を行う。この場合、以下の2つの基準を考慮すべきである。即ち、a、HTMLドキュメント1を分割することで得られたセクションが多すぎることはよくなく、さもなければ、セクションの管理が複雑になり、そのため、セクションのサイズ値mを非常に小さくしてはいけない。b、1つのHTMLセクションの解析時間が長すぎることはよくなく、さもなければ、ユーザの待ち時間が長すぎる等の欠点が現れ、そのため、セクションのサイズ値mを非常に大きしてはいけない。以上の2つの基準に従って、区間[M,N]内の最小値M及び最大値Nを削除して、新しい区間を得て、上記の2つの基準に従って再び新しい区間の最大値と最小値を削除して、この過程を繰り返す。最後、1つの値が残ると、この値を、性能の変曲点に対応するHTMLドキュメント1のサイズとし、即ちセクションのサイズ値mとし、最後、2つの数が残ると、2つの数の中間値を取って性能の変曲点に対応するHTMLドキュメント1のサイズ、即ちセクションのサイズ値mとする。
【0104】
第3のステップにおいて、複数のセクションを順序のあるセクション群に構成する。
解析プロセスの最大の欠点は、遡ることができないことであり、即ち、解析は必ず、HTMLドキュメント1の物理順序に従って実行する必要がある。HTMLドキュメント1の始点ではないところから解析すると、HTMLドキュメント1のコンテキストが完全でない問題が存在し、タグのノードを失う等の問題が起こる。このような問題を克服するために、ここで、HTMLドキュメント1の解析状態区間2を利用する。
【0105】
1、HTMLドキュメント1のパーサを新たに作成し、この場合、当該パーサの状態は、何れのHTMLドキュメント1も解析していない初期解析状態である。初期解析状態は、具体的なHTMLドキュメント1と関係なく、新たに作成した任意のHTMLドキュメント1のパーサについて、その状態が初期状態である。
【0106】
2、HTMLドキュメント1の解析状態において、所在のHTMLドキュメント1のバイトオフセットが記録され、HTMLドキュメント1の区切り結果もバイトオフセットで記述されるため、このようなバイトオフセットの対応関係に従って、HTMLセクションから解析区間への対応付けを完成できる。そのため、1つ目のHTMLセクションが1つ目の解析区間に対応し、その解析開始状態(対応するバイトオフセットが1つ目のセクションの開始にある)が初期解析状態であって、その解析終了状態が1つ目のHTMLセクションの解析を完成した解析状態(対応するバイトオフセットが1つ目のセクションの終わりにある)である。
【0107】
3、1つ目のHTMLセクションの後の各HTMLセクションに対応する解析区間は、その解析開始状態が前の解析区間の解析終了状態を継承し、その解析終了状態が当該HTMLセクションの解析を完成した状態である。ここでの解析状態を継承することは、解析状態のクローン過程であり、即ち、ある解析状態におけるHTMLドキュメント1のバイトオフセット(HTMLドキュメント1において解析状態の現在の位置を記録する)、親HTMLタグノードのスタック情報(HTMLドキュメント1において解析状態の経路を記録する)、及び解析時のコンテキスト(解析状態がHTMLドキュメント1のテキストノード内に位置するコンテキストを記録する)等をそのまま他の解析状態にコピーすることである。
【0108】
このような方法によれば、各HTMLセクションがHTMLドキュメント1の解析に参与する過程で、何れも前のHTMLセクションから解析状態を継承し、前のHTMLセクションのコンテキストを継承し、コンテキストが不完全な問題を克服する。
第4のステップにおいて、セクション群の中、1つのセクションを選択し、当該セクションを現在のセクションとする。
【0109】
第5のステップにおいて、現在のセクションの内容を解析し、組版データ3を生成する。
【0110】
レイアウト駆動プロセスにおいて、
1、レイアウトエンジンを起動し、現在のHTMLセクションに対応する組版アトムデータ31がNULLであると、現在のレイアウトのポイントに対応するHTMLドキュメント1のオフセットに基づいて、所在のHTMLセクションを検索し、対応するHTMLドキュメント1の解析区間を活性化し、対応するHTMLセクションを解読し、対応するタグノードデータ32と組版アトムデータ31を生成する。タグノードデータ32について、組版アトムデータ31がタグノードデータ32の様式情報に依存するため、組版アトムデータ31に対する解析に伴って、タグノードデータ32も解析する。タグノードデータ32は一つのみを保存すればよく、当該HTMLセクションに対応するタグノードデータ32が既に存在していると確認すると、解析プロセスにおいて対応するタグノードデータ32を追加しない。
【0111】
2、レイアウト組版を行ってページング或いはページ対象の生成を完成する。同時に現在のメモリの使用状況を監視し、規定の閾値を超えると(例えば、androidプラットフォームに用いられる内蔵メモリは、一般的に24MB以内に限られ、iOSプラットフォームに用いられるのは、一般的に20M以内に限られる)、しばらく使用しないHTMLセクションに対応する組版アトムデータ31を削除する。
【0112】
ステップ6において、組版データ3に基づいて、ページ画像を生成する。
HTML全ページングプロセスにおいて、
全ページングプロセスは、HTML物理空間の最初から処理を始め、前から後に順にHTMLセクションごとにレイアウト駆動プロセスを呼び出して処理を行い、各HTMLセクションに対して、ページングプロセスが当該セクションの最後のページまで進行すると、半分のページが生じる場合があり、現在のセクションの最後のページと次のセクションとの連続を保証するように、その時、直ちに次のセクションのHTMLデータを解析し、そして、現在のセクションの最後のページの始点から分割し、組版アトムの不足を確認すると、次のセクションの組版アトムを使用して、セクション間の裂ける問題を避ける。
【0113】
ページ対象生成プロセスにおいて、
1、HTMLドキュメント1のバイトオフセット(以下、「請求点」と称する)に基づいて、それに対応するHTMLページ空間4内のページ番号(HTMLページの始点及び終点が物理HTML内のバイトオフセットを記録する)を決定し、その時、ページ番号を取得した状況、及び取得していない状況の2つの状況がある。ページ番号を取得すると、全ページングプロセスが請求点まで進行したことを証明し、ページ番号に対応する全ページング結果を使用する。一方、ページ番号を取得していないと、全ページングプロセスが請求点まで進行していないことを証明し、その時、臨時解析プロセスを起動して、請求点に対応するページ結果を取得する。
【0114】
2、上記取得したページ結果に基づいて、レイアウト駆動プロセスを呼び出し、ページ対象の生成を完成する。
【0115】
臨時解析プロセスにおいて、
1、請求点に基づいて、所在のHTMLセクション(以下、「請求セクション」と称する)を判断する。HTMLドキュメント1の解析状態区間2を新たに構築し、その解析始め状態を初期解析状態とし、その解析終了状態を、解析始め状態を利用して請求セクションの解析を完成した時の状態とする。
【0116】
2、レイアウト駆動プロセスを呼び出し、上記ステップにおける解析状態区間2を強制的に使用し、請求セクションに対してページングを行い、臨時解析ページ空間4を生成する。
【0117】
3、請求点が臨時解析ページ空間4内に対応するページ番号を決定し、当該ページ番号に基づいて、臨時解析ページ結果を取得する。
なお、全ページングプロセスが目標ページの所在する区間まで進行していない場合、臨時解析プロセスを利用して目標ページを取得し、このとき、完全なHTMLコンテキストを使用していない。全ページングプロセスが目標ページまで進行したとたんに、全ページング結果に転換して、非始点からHTMLを解析する場合に存在する問題を補正する。HTML全ページングプロセスがまだ終わっていない場合、ページ番号でジャンプすることができず、それは、ページ番号が当該全ページングプロセスにおいて既に分割されたページ数を超える可能性があるためであり、そのとき、HTML物理空間のサイズの百分率を利用してジャンプすることができ、全ページングが完成した後、ページ番号でジャンプするようになれる。
【0118】
本発明にかかる技術方案によれば、全ページングプロセスにおいて、サイズの大きいHTMLドキュメント1をより小さいメモリ空間を占用させるとともに、HTMLドキュメント1の前寄り部分に対する全ページング結果を取得する時間を低減する。全ページングが完了する前に臨時解析を利用してHTMLジャンプの性能を向上するとともに、全ページングが完了した後に臨時解析に起因し起きるおそれのある問題を補正する。
このように、ユーザにとって、以下の有益な効果を齎せる。
【0119】
1、HTMLドキュメントの解析時間及び全ページング時間を各HTMLセクションに分けるため、ユーザは、始めてサイズの大きいHTMLドキュメント1がメインとなる電子書籍を開く際に、第1ページのバッファ時間を顕著に短縮する。
【0120】
2、全ページングプロセスが請求点まで進行した後に、全ページング結果を利用して、ユーザがサイズの大きいHTMLドキュメント1がメインとなる電子書籍を閲覧する際に書籍の様式を壊さないことを保証し、原本の様式を尊重する上に内容をユーザに提供する。
【0121】
3、より小さいメモリ空間を占用し、ユーザがモバイルデバイス等のメモリが少ないデバイスでサイズの大きいHTMLドキュメント1がメインとなる電子書籍を開く時に発生したフリーズ確率を顕著に低減する。
【0122】
4、より小さいメモリ空間を占用し、ユーザがサイズの大きいHTMLドキュメント1がメインとなる電子書籍を閲覧する際にリーダーソフトウェアの実行をより流暢にさせ、ユーザ操作の流暢性を向上させる。
【0123】
5、臨時解析プロセスを利用して、ユーザがサイズの大きいHTMLドキュメント1がメインとなる電子書籍を閲覧する際に閲覧進度を同期するための待ち時間を顕著に短縮する。
【0124】
6、臨時解析プロセスを利用して、ユーザがサイズの大きいHTMLドキュメント1がメインとなる電子書籍を閲覧する際に目次でジャンプするため待ち時間を顕著に短縮する。
【0125】
7、臨時解析プロセスを利用して、ユーザがサイズの大きいHTMLドキュメント1がメインとなる電子書籍を閲覧する際の早送り・巻き戻しの待ち時間を顕著に短縮する。
【0126】
図5を参照し、
図5は端末を示し、電子書籍ドキュメントを取得するための取得モジュール11と、予め設定した区切り方式により電子書籍ドキュメントの内容を区切り、複数のセクションを生成するための区切りモジュール12と、複数のセクションを順序のあるセクション群に構成するための構成モジュール13と、セクション群の中から、1つのセクションを選択し、当該セクションを現在のセクションとするための選択モジュール14と、現在のセクション内の内容を解析して、組版データを生成するための解析モジュール15と、組版データに基づいて、ページ画像を生成するための生成モジュール16とを含む。なお、
図6を参照し、
図6は、区切りモジュール12の具体的構造を示し、区切りモジュール12は、区切り値を決定するための区切り値決定ユニット121と、電子書籍ドキュメントの内容を、区切り値の同じな複数のセクションに区切るための分割ユニット122とを含む。
【0127】
図5に示した実施例において、区切りモジュール12が電子書籍ドキュメントを複数のセクションに分割し、電子書籍に対して操作するたびに、解析モジュール15が電子書籍ドキュメントにおける1つのセクションのみを解析し、生成モジュール16が当該セクションにより生成された組版データを利用してページ画像を生成するので、毎回の操作過程において処理すべきなデータ量がただ1つのセクションのデータ量であり、そのため、モバイル端末が電子書籍ドキュメントを読み込む時に、データを処理する効率が向上し、電子書籍を読み込む時間を短縮する。また、区切り操作により、電子書籍ドキュメントに対するバッチ処理を実現し、モバイル端末が電子書籍ドキュメントの1つのセクションを処理する際に、解析操作にしても後のページ画像を生成する操作にしても、処理すべきなデータ量が比較的少ないため、電子書籍がモバイル端末の内蔵メモリに対する占用率を低下させる。
【0128】
図6に示した実施例において、区切り値決定ユニット121により得られた区切り値は。電子書籍ドキュメントが区切られた後の各セクションの大きさを示すため、この値を予め設定してもよく、モバイル端末によってユーザ自身で設定してもよく、実験によって算出してもよい。そして、分割ユニット122は、得られた区切り値に基づいて、電子書籍ドキュメントを分割する。
【0129】
図7を参照し、
図7は、他の端末を示し、当該端末は、電子書籍ドキュメントを取得するための取得モジュール21と、予め設定した区切り方式により電子書籍ドキュメントの内容を区切り、複数のセクションを生成するための区切りモジュール22と、複数のセクションを順序のあるセクション群に構成するための構成モジュール23と、セクション群の中から、1つのセクションを選択し、当該セクションを現在のセクションとするための選択モジュール24と、現在のセクション内の内容を解析して、組版データを生成するための解析モジュール25と、現在のセクションのセクション群における位置情報を記録するための記録モジュール26と、組版データのデータ量が予め設定した値より小さいか否かを判断するための第1判断モジュール27と、データ量が予め設定した値より小さい場合、位置情報に基づいて、現在のセクションの次のセクションを選択し、そして、次のセクションを現在のセクションとし、再び解析モジュール25を実行するための第1実行モジュール28と、組版データに基づいて、ページ画像を生成するための生成モジュール29とを含む。
【0130】
図7に示した実施例において、図
5に示した実施例との相違点は、第1判断モジュール27が既に生成された組版データのデータ量がページ画像を生成するのに足りるか否かを判断し、足りれば(YES)、既存の組版データに基づいて、ページ画像を生成し、さもなければ、次のセクションを解析し、既存の組版データ及び次のセクションが生成した組版データを組み合わせて、ページ画像を生成することである。
【0131】
図8を参照し、
図8は、さらに他の端末を示し、当該端末は、電子書籍ドキュメントを取得するための取得モジュール31と、予め設定した区切り方式により電子書籍ドキュメントの内容を区切り、複数のセクションを生成するための区切りモジュール32と、セクションの始点箇所の情報が完全であるか否かを判断するための第2判断モジュール33と、セクションの始点の情報が完全ではない場合、セクションの始点から前に移動してタグの始点を決定し、そして、タグの始点をセクションの始点とするための第2実行モジュール34と、複数のセクションを順序のあるセクション群に構成するための構成モジュール35と、セクション群の中から、1つのセクションを選択し、当該セクションを現在のセクションとするための選択モジュール36と、現在のセクション内の内容を解析して、組版データを生成するための解析モジュール37と、組版データに基づいて、ページ画像を生成するための生成モジュール38とを含む。
【0132】
図8に示した実施例において、
図5に示した実施例との相違点は、完全な情報が2つのセクションに分割されることを避けるために、さらに、セクションの始点と終点に対して精確な区画を行うことである。
【0133】
図8に示した実施例において、さらに、3つの実現形態により、上記第2判断モジュール33及び第2実行モジュール34の機能を均等に置換することができ、以下、この3つの実現形態を簡単に説明する。第1の置換形態は、第2判断モジュール33を第3判断モジュールに替わり、第2実行モジュール34をに第3実行モジュール替わり、具体的には、第3判断モジュールは、セクションの始点の情報が完全であるか否かを判断し、第3実行モジュールは、セクションの始点の情報が完全ではないと判断した場合に、セクションの始点からセクションの終点に向けて情報の終点を決定し、情報の終点をセクションの始点と前のセクションの終点とする。第2の置換形態は、第2判断モジュール33を第4判断モジュールに替わり、第2実行モジュール34を第4実行モジュールに替わり、具体的には、第4判断モジュールは、セクションの終点の情報が完全であるか否かを判断し、第4実行モジュールは、セクションの終点の情報が完全ではない場合、セクションの終点から次のセクションに移動に向けて情報の終点を決定し、情報の終点をセクションの終点とのセクションの始点とする。第3の置換形態は、第2判断モジュール33を第5判断モジュールに替わり、第2実行モジュール34を第5実行モジュールに替わり、具体的には、第5判断モジュールは、セクションの終点の情報が完全であるか否かを判断し、第5実行モジュールは、セクションの終点の情報が完全ではない場合、セクションの終点からセクションの始点に向けて情報の始点を決定し、情報の始点をセクションの終点と次のセクションの始点とする。
【0134】
図8に示した実施例において、セクションにおける情報の完全性を保証するために、第2判断モジュール33と第2実行モジュール34の機能を使用することに加え、その他の情報の始点を、当該セクションの始点と前のセクションの終点と決定することができ、この方法によるセクションの始点或いは終点のオフセットが大きいが、同じく情報の完全性の問題を解決でき、そのため、本発明に係る実施例は、
図8に示す形態に限られず、情報の完全性を保証する目的を実現できれば、他の第2判断モジュール33及び第2実行モジュール34の機能と同様なモジュールを採用してもよく、ここで、具体的に制限しない。
【0135】
図9を参照し、
図9は、さらに他の端末を示し、当該端末は、電子書籍ドキュメントを取得するための取得モジュール41と、予め設定した区切り方式により電子書籍ドキュメントの内容を区切り、複数のセクションを生成するための区切りモジュール42と、複複数のセクションを順序のあるセクション群に構成するための構成モジュール43と、セクション群の中から、1つのセクションを選択し、当該セクションを現在のセクションとするための選択モジュール44と、現在のセクション内の内容を解析して、組版データを生成するための解析モジュール45と、組版データに含まれる組版アトムデータが予め設定した時間内に使用されたか否かを判断するための第6判断モジュール46と、組版アトムデータが予め設定した時間内に使用されていない場合、組版アトムデータを削除するための第6実行モジュール47と、組版データに基づいてページ画像を生成するための生成モジュール48とを含む。
【0136】
図9に示した実施例において、解析モジュール45が組版データを生成した後、モバイル端末の内蔵メモリを節約するために、第6判断モジュール46及び第6実行モジュール47を利用する。なお、当該組版データが長時間内に使用されていないと、当該組版データが占用する内蔵メモリを節約するために、一旦当該組版アトムデータを削除し、その後、必要となる場合、当該組版アトムデータを新たに生成すればよい。
【0137】
図9に示した実施例において、解析モジュール45が組版データを生成した後、モバイル端末の内蔵メモリを節約するために、第6判断モジュール46を第7判断モジュールに替わり、第6実行モジュール47を第7実行モジュールに替わる。具体的には、第7判断モジュールは、組版データに含まれる組版アトムデータが占用する内蔵メモリ量が予め設定した値より大きいか否かを判断し、第7実行モジュールは、組版アトムデータが占用する内蔵メモリが予め設定した値より大きい場合、組版アトムデータを削除する。なお、組版データが多すぎると、後のステップの処理速度が遅くなるおそれがあり、それに対して、全ての組版データを削除してもよく、予定数の組版データを削除してもよく、モバイル端末の内蔵メモリを節約する目的を実現できる。
【0138】
図10に示すように、本発明の実施例は、さらに、電子機器を提供し、当該電子機器は、上記実施例に係る電子書籍ドキュメント処理方法を実施し、具体的には、以下のようである。
【0139】
電子機器1300は、RF(Radio Frequency)回路1310、コンピューターが読み取り可能な記録媒体を一つ以上含むメモリ1320、入力ユニット1330、表示ユニット1340、センサー1350、オーディオ回路1360、近距離無線通信モジュール1370、一つ以上の処理コアを有するプロセッサ1380、及び電源1390などの部品を含む。当業者は、
図10に示す端末装置の構成は端末装置に対する限定ではなく、当該端末装置が、図示した部品より多い数、または少ない数の部品を備えてもよく、或いは、幾つかの部品の組み合わせ、または異なる部品配置を有してもよい、ことを理解すべきである。
【0140】
ここで、RF回路1310は、情報の送受信または通話中において、信号を受信及び送信するためのものである。特に、基地局からの下り情報を受信した後、1つ、或いは1つ以上のプロセッサ1380に渡して処理させる。また、上りデータを基地局に送信する。一般的に、RF回路は、アンテナ、少なくとも1つのアンプ、チューナー、1つ又は複数の発振器、加入者識別モジュール(SIM)カード、受発信機、カプラー、LNA(Low Noise Amplifier、ローノイズアンプ)、デュプレクサ等を含むが、これらに限らない。なお、RF回路1310は、無線通信でネットワーク、及び他の装置と通信することができる。上記無線通信として、GSM(登録商標:Global System of Mobile communication)、GPRS(General Packet Radio Service)、CDMA(Code Division Multiple Access)、WCDMA(登録商標:Wideband Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution)、電子メール、SMS(Short Messaging Service)等を含む任意の通信規格またはプロトコルを利用してもよいが、これらに限らない。
【0141】
メモリ1320は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを格納するためのものであり、プロセッサ1380は、メモリ1320に格納されたソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することで、各種機能のアプリ及びデータ処理を実施する。メモリ1320には、主に、プログラム格納領域とデータ格納領域を有する。プログラム格納領域には、OS、少なくとも1つの機能を実行するアプリ(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等が格納される。データ格納領域には、電子機器1300の使用により作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳等)等が格納される。また、メモリ1320は、高速RAM(Random Access Memory)を含んでもよく、さらに、例えば少なくとも1つの磁気ディスクメモリ、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、或いは他の揮発性のSSD(solid state drive)メモリを含んでもよい。また、メモリ1320は、プロセッサ1380及び入力ユニット1330がメモリ1320にアクセスできるように、メモリ制御器をさらに含んでもよい。
【0142】
入力ユニット1330は、数字或いはキャラクター情報の入力の受け付け、及び、ユーザ設定及び機能制御に関するキーボード、マウス、ジョイスティック、光学ボールやトラックボールにより信号入力を発生させるためのものである。具体的には、入力ユニット1330は、タッチセンシティブ表面1331及び他の入力装置1332を含んでもよい。タッチセンシティブ表面1331は、タッチパネルやタッチパッドとも呼ばれ、ユーザがその表面上や付近に対するタッチ操作(例えば、ユーザが指やタッチペンなどの任意の適した物や付属品を使用して、タッチセンシティブ表面1331上やタッチセンシティブ表面1331付近に対して行う操作)を収集するとともに、予め設定されたプログラムにしたがって、関連する接続装置を駆動する。タッチセンシティブ表面1331は、選択的に、タッチ検出手段及びタッチ制御器の2つの部分を含んでもよい。ここで、タッチ検出手段は、ユーザのタッチ位置を検出するとともに、タッチ操作による信号を検出し、そのタッチ情報をタッチ制御器に送信する。タッチ制御器は、タッチ検出手段からタッチ情報を受信し、当該情報を接触点座標に変換してプロセッサ1380に送信するとともに、プロセッサ1380からのコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、容量式、赤外線式及び表面弾性波式などの様々な方式によりタッチセンシティブ表面1331を実現することができる。入力ユニット1330は、タッチセンシティブ表面1331に加えて、他の入力装置1332をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力装置1332は、物理的なキーボード、ファンクションキー(例えば、ボリュームボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、ジョイスティック等の中の一つ又は複数を含んでもよいが、これらに限らない。
【0143】
表示ユニット1340は、ユーザが入力した情報やユーザに提供する情報、及び電子機器1300の各種のグラフィカル?ユーザー?インターフェース(GUI)を表示するためのものであり、これらのグラフィカル?ユーザー?インターフェースは、図形、テキスト、アイコン、ビデオ及びそれらの任意の組合せで構成されることができる。表示ユニット1340は、表示パネル1341を含む。表示パネル1341は、LCD(Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light−Emitting Diode)等の形態で構成されてもよい。さらに、タッチセンシティブ表面1331は、表示パネル1341を覆うように設けられ、タッチセンシティブ表面1331がその表面または付近に対するタッチ操作を検出すると、その検出結果をプロセッサ1380に転送してタッチイベントのタイプを確認させ、その後、プロセッサ1380は、タッチイベントのタイプに基づいて、表示パネル1341上に対応する視覚的出力を提供するように構成されてもよい。
図10において、タッチセンシティブ表面1331と表示パネル1341とが2つの独立した部品として出力及び入力の機能を実現するように構成されているが、タッチセンシティブ表面1331と表示パネル1341とを集積構成して入力及び出力機能を実現する実施例もあり得る。
【0144】
電子機器1300は、さらに、例えば光センサー、運動センサー及び他のセンサーなどの、少なくとも1つのセンサー1350を含んでもよい。光センサーは、環境光センサーと近接センサーを含んでもよいが、環境光センサーは、環境光の明るさに基づいて、表示パネル1341の輝度を調整することができ、近接センサーは、電子機器1300が耳元まで移動すると、表示パネル1341及び/又はバックライトをオフする。運動センサーの一種としての重力加速度センサーは、各方向(一般的には、3軸)における加速度の大きさを検出することができ、静止の状態では、重力の大きさ及びその方向を検出することができるので、携帯電話の姿勢を認識するアプリ(例えば、画面の横縦向きの切り替え、ゲーム、磁力計の姿勢校正)、振動認識に関する機能(例えば、歩数計、パーカッション)等に使用される。電子機器1300には、さらに、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサー等のほかのセンサーが備えられるが、ここで、その具体的な説明は省略する。
【0145】
オーディオ回路1360、スピーカ1361、マイク1362は、ユーザと電子機器1300との間のオーディオインタフェースを提供する。オーディオ回路1360は、受信したオーディオデータから変換された電気信号をスピーカ1361に転送し、スピーカ1361により音声信号に変換して出力する。一方、マイク1362は、収集した音声信号を電気信号に変換し、オーディオ回路1360が当該電気信号を受信した後オーディオデータに変換し、オーディオデータをプロセッサ1380に転送して処理してから、RF回路1310を介して例えば他の端末装置に転送するか、或いはオーディオデータをメモリ1320に送信して更に処理を行うようにする。オーディオ回路1360は、電子機器1300が外部のイヤホンと通信できるように、イヤホン挿入孔を含んでもよい。
【0146】
近距離無線通信モジュール1370は、WiFi(登録商標:wireless fidelity)モジュール、或いはブルートゥースであってもよい。WiFiは近距離無線通信技術に属し、ユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供するので、ユーザは、電子機器1300の近距離無線通信モジュール1370を利用して、電子メールの送受信、ウェブの閲覧、ストリーミングメディアのアクセス等を行なうことができる。
図10において、近距離無線通信モジュール1370を示しているが、当該近距離無線通信モジュール1370は、電子機器1300にとって不可欠な構成ではなく、本発明の趣旨を変更しない範囲内で必要に応じて省略することができる、ことを理解すべきである。
【0147】
プロセッサ1380は、電子機器1300の制御センターであり、各種のインタフェース及び回路を介して携帯電話全体の各部と接続され、メモリ1320内に格納されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを実行または作動させるとともに、メモリ1320内に格納されたデータを呼び出すことによって、電子機器1300の各種機能の実行及びデータの処理を実現することで、携帯電話全体をコントロールする。プロセッサ1380は、1つ又は複数の処理コアを含んでもよく、アプリプロセッサとモデムプロセッサを集積して構成されてもよい。ここで、アプリプロセッサは、主に、OS、ユーザインタフェース、及びアプリなどを処理し、モデムプロセッサは、主に、無線通信を処理する。また、上記モデムプロセッサがプロセッサ1380に集積されなくてもよい、ことを理解すべきである。
【0148】
電子機器1300は、さらに、各部に電力を供給する電源1390(例えば、バッテリー)を含み、当該電源1390は、電源管理システムを介してプロセッサ1380にロジック的に接続されることにより、電源管理システムを介して充電・放電管理、及び電力管理等の機能を実現することができる。電源1390は、さらに、1つ或いは1つ以上の直流又は交流電源、再充電システム、電源故障検出回路、電源コンバータ又はインバータ、電源状態インジケータ等の任意のアセンブリを含んでもよい。
【0149】
電子機器1300は、図示してはないが、カメラ、ブルートゥースモジュール等をさらに含んでもよいが、ここで、その具体的な説明は省略する。本実施例において、電子機器1300の表示ユニットは、タッチパネルディスプレイである。
電子機器1300は、さらに、メモリ、及び1つ或いは1つ以上のプログラムを含み、1つ或いは1つ以上のプログラムは、メモリに記憶され、1つ或いは1つ以上のプロセッサーにより実行される。上記1つ或いは1つ以上のプログラムにおける指令は、
電子書籍ドキュメントを取得するステップと、
予め設定した区切り方式により電子書籍ドキュメントの内容を区切り、複数のセクションを生成するステップと、
前記複数のセクションを順序のあるセクション群に構成するステップと、
前記セクション群の中から、1つのセクションを選択し、当該セクションを現在のセクションとするステップと、
前記現在のセクション内の内容を解析して、組版データを生成するステップと、
前記組版データに基づいて、ページ画像を生成するステップと、を含む電子書籍ドキュメント処理方法を実行するためのものである。
【0150】
上記方法に関する具体的実現形態は、上記方法部分を参照するとわかり、ここでは説明しない。
【0151】
説明すべきことは、
図1から
図10に示した実施例は、本発明が記載した好ましい実施例であり、当業者は、これらに基づいて、より多くの実施例を設計でき、ここで、説明を省略する。
【0152】
本明細書において、漸進的な方法で各実施例を説明した。各実施例において、主に、ほかの実施例と異なる箇所について説明したが、各実施例の間の同一又は類似の部分を互いに参照すればよい。実施例が開示した装置について、それが実施例の開示した方法に対応するため、説明を簡素化し、関連のところは、方法部分の説明を参照すればよい。
当業者は、複数の異なるプロセス及び技術の何れか1種を使用して、情報、メッセージ、又は信号を表示することができると理解すべきである。例えば、上記説明に言及したメッセージ、情報は、電圧、電流、電磁波、磁界或いは磁性粒子、光学場(optical field)或いは以上の要素の任意の組み合わせにより表示されることができる。
【0153】
本業者は、さらに、本文に開示された実施例が記述する各例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア或いは両者の組み合わせにより実現できることを理解すべきである。ハードウェアとソフトウェアの互換性を明確に説明するために、上記説明で既に機能に従って各例示の構成およびステップを一般的に記述した。これらの機能が、ハードウェアにより実行されるか、又はソフトウェアにより実行するかは、技術案の応用対象及び設計の制約条件により決められる。当業者は、具体的なアプリそれぞれにおいて、様々な方式を選択して前記機能を実現してもよく、このような選択は、本発明の範囲を逸脱したものとして解釈されるべきではない。
【0154】
本発明に記載の実施例により記述された方法或いはアルゴリズムのステップは、直接にハードウェア、プロセッサーが実行するソフトウェアモジュール、或いは両者の組み合わせにより実施できる。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ(RAM)、内蔵メモリ、リードオンリメモリ(ROM)、PROM、EPROM、レジスタ、ハードディスク、携帯磁気ディスク、CD−ROM、或いは技術分野における公知の任意の記憶媒体に記憶される。当業者は、開示した実施例に対する上記説明を利用して、本発明を実現或いは使用することができる。
【0155】
これらの実施例に対する様々な変更は、当業者にとって容易であり、上記の内容で定義した一般的な原理は、本発明の精神或いは範囲を超えない場合に、他の実施例で実現することもできる。そのため、本発明は、上記実施形態において示したこれらの実施例に限られず、開示した原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲に相応すべきである。