【実施例】
【0100】
参照1
tert−ブチル2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化39】
【0101】
工程1
tert−ブチル3−((2−ブロモフェニル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート
1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−カルボン酸(5.85g、29.07ミリモル)を50mLのTHF中に溶解させ、次いでN,N’−カルボニルジイミダゾール(4.95g、30.52ミリモル)を室温で添加し、還流下で90分間にわたり撹拌した。2−ブロモアニリン(5.0g、29.07ミリモル)を、次いで室温で添加し、還流下で12時間にわたり撹拌し、該反応混合物を減圧下で濃縮することで粗生成物を得て、300mLの水を添加し、EA(200mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(200mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(200mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Bを用いて精製することで、tert−ブチル3−((2−ブロモフェニル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート(5g、無色の油状物)が得られた(収率:48.4%)。
【0102】
1H NMR(400MHz,CDCl
3)、δ8.35(d,J=7.9Hz,1H)、7.66(br.s.,1H)、7.55(d,J=7.9Hz,1H)、7.34(t,J=7.7Hz,1H)、7.02(t,J=7.5Hz,1H)、4.29−4.14(m,4H)、3.46−3.34(m,1H)、1.46(s,9H)。
【0103】
工程2
tert−ブチル3−((2−ブロモフェニル)(4−メトキシベンジル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−((2−ブロモフェニル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート(5g、14.08ミリモル)を50mLの無水DMF中に溶解させ、60%水素化ナトリウム(0.676g、16.89ミリモル)を氷浴条件下で添加し、窒素ガス雰囲気下で0.5時間にわたり撹拌し、次いで塩化4−メトキシベンジル(2.42g、15.48ミリモル)を添加し、その反応混合物を室温で2時間にわたり撹拌した。その反応混合物中に300mLの水を添加し、EA(200mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、順番に水(200mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(200mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Bを用いて精製することで、tert−ブチル3−((2−ブロモフェニル)(4−メトキシベンジル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート(6.5g、無色の油状物)が得られた(収率:97.2%)。
【0104】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.69(dd,J=1.9,7.7Hz,1H)、7.25−7.16(m,2H)、7.10(d,J=8.5Hz,2H)、6.79(d,J=8.8Hz,2H)、6.65(dd,J=2.0,7.3Hz,1H)、5.56(d,J=14.1Hz,1H)、4.29(br.s.,1H)、4.00(d,J=14.3Hz,2H)、3.79(s,3H)、3.72(br.s.,1H)、3.56(br.s.,1H)、3.10−3.01(m,1H)、1.41(s,9H)。
【0105】
工程3
tert−ブチル1’−(4−メトキシベンジル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−((2−ブロモフェニル)(4−メトキシベンジル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート(1.63g、3.42ミリモル)を5mLの無水トルエン中に溶解させ、Pd触媒i−Pr−PEPPSI9(163mg、CAS:905459−27−0)及びナトリウムtert−ブトキシド(493mg、5.13ミリモル)を添加し、マイクロ波のもと110℃で0.5時間にわたり撹拌した。その反応混合物中に100mLの水を添加し、EA(100mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、順番に水(100mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Bを用いて精製することで、tert−ブチル1’−(4−メトキシベンジル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート(3.7g、無色の油状物)が得られた(収率:68.6%)。
【0106】
1H NMR(400MHz,CDCl3) δ7.59(d,J=7.3Hz,1H)、7.32−7.26(m,3H)、7.15(t,J=8.0Hz,1H)、6.89(d,J=8.5Hz,2H)、6.82(d,J=7.8Hz,1H)、4.89(s,2H)、4.47(d,J=8.3Hz,2H)、4.13(d,J=8.0Hz,2H)、3.82(s,3H)、1.55(s,9H)。
【0107】
工程4
tert−ブチル2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
tert−ブチル1’−(4−メトキシベンジル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート(3.68g、9.34ミリモル)を108mLのアセトニトリル及び36mLの水中に溶解させ、硝酸セリウムアンモニウム(20.47g、37.36ミリモル)を添加し、室温で2時間にわたり撹拌した。その反応混合物中に100mLの水を添加し、EA(100mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、順番に水(100mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Bを用いて精製することで、tert−ブチル2’−[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート(500mg、黄色の油状物)が得られた(収率:19.5%)。
【0108】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.96(br.s.,1H)、7.54(d,J=7.3Hz,1H)、7.31−7.27(t,J=8.0Hz,1H)、7.18−7.09(t,J=8.0Hz,1H)、6.90(d,J=7.8Hz,1H)、4.39(d,J=8.3Hz,2H)、4.11−4.06(m,2H)、1.50(s,9H)。
【0109】
参照2
tert−ブチル1’−(4−メトキシベンジル)−2’−オキソ−1’,2’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1−カルボキシレート
【化40】
【0110】
工程1
tert−ブチル3−(フルオロカルボニル)アゼチジン−1−カルボキシレート
1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−カルボン酸(9.74g、0.048モル、1.0当量)を、100mLの無水DCM中に溶解させ、三フッ化N,N−ジエチルアミノ硫黄(11.59g、0.072モル)を氷浴条件下で添加し、室温で10時間にわたり撹拌し、その反応混合物を、100mLの氷水及び100mLのEAの混合溶液中に注ぎ、有機相を、順番に氷水(100mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、粗生成物のtert−ブチ
ル3−(フルオロカルボニル)アゼチジン−1−カルボキシレート(10.82g、無色の油状物)が得られた。該粗生成物は後続の工程に直接使用される。
【0111】
工程2
tert−ブチル3−((4−ヨードピリジン−3−イル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート
4−ヨード−3−アミノピリジン(5.0g、215ミリモル)を、40mLの無水DMF中に溶解させ、60%の水素化ナトリウム(1.03g、430ミリモル)を氷浴条件下で添加し、窒素ガス雰囲気下で0.5時間にわたり撹拌した。tert−ブチル3−(フルオロカルボニル)アゼチジン−1−カルボキシレート(6.56g、330ミリモル)を上記反応系中に添加し、室温で10時間にわたり撹拌し、その反応混合物を、100mLのNH
4Cl水溶液と100mLのEAとの混合溶液中に注ぎ、有機相を順番に、氷水(70mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(70mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Bを用いて精製することで、tert−ブチル3−((4−ヨードピリジン−3−イル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート(5.64g、淡黄色の油状物)が得られた(収率:64.97%)。
【0112】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ9.18(s,1H)、7.99(d,J=5.0Hz,1H)、7.74(d,J=5.3Hz,1H)、7.61(br.s.,1H)、4.25−4.13(m,4H)、3.49−3.39(m,1H)、1.43(s,9H)。
【0113】
工程3
tert−ブチル3−((4−ヨードピリジン−3−イル)(4−メトキシベンジル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−((4−ヨードピリジン−3−イル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート(5.64g、139.9ミリモル)を、20mLの無水DMF中に溶解させ、60%の水素化ナトリウム(436.2mg、181.8ミリモル)を氷浴条件下で添加し、窒素ガス雰囲気下で0.5時間にわたり撹拌した。塩化4−メトキシベンジル(3.27g、209.9ミリモル)を上記反応系中に滴加し、室温で10時間にわたり撹拌し、その反応混合物を、100mLの飽和重炭酸ナトリウム水溶液と100mLのEAとの混合溶液中に注ぎ、有機相を、順番に氷水(70mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(70mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Bを用いて精製することで、tert−ブチル3−((4−ヨードピリジン−3−イル)(4−メトキシベンジル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート(4.92g、黄色の油状物)が得られた(収率:31.86%)。
【0114】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ8.14−8.13(d,J=5.2Hz,1H)、7.90(d,J=5.0Hz,1H)、7.69(s,1H)、7.06(d,J=8.5Hz,2H)、6.78(d,J=8.8Hz,2H)、5.62−5.54(m,1H)、4.30(t.,1H)、4.00(t.,1H)、3.94(d,J=14.3Hz,1H)、3.77(s,3H)、3.73(m.,1H)、3.59(t,J=8.4Hz,1H)、2.98−2.89(m,1H)、1.41−1.37(s,9H)。
【0115】
工程4
tert−ブチル1’−(4−メトキシベンジル)−2’−オキソ−1’,2’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−((4−ヨードピリジン−3−イル)(4−メトキシベンジル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート(4.2g、8.03ミリモル)を、10mLの無水トルエン中に溶解させ、ナトリウムtert−ブトキシド(1.16g、12.05ミリモル)及びi−Pr−PEPPSI(210mg)を窒素ガス雰囲気下で一度に添加し、その反応系をマイクロ波のもと110℃で40分間にわたり反応させ、その反応混合物を、80mLの飽和重炭酸ナトリウム水溶液と80mLのEAとの混合溶液中に注ぎ、有機相を順番に氷水(60mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(60mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Bを用いて精製することで、tert−ブチル1’−(4−メトキシベンジル)−2’−オキソ−1’,2’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1−カルボキシレート(2.05g、黄色の油状物)が得られた(収率:64.8%)。
【0116】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ=8.43(d,J=4.5Hz,1H)、8.13(s,1H)、7.50(d,J=4.5Hz,1H)、7.28−7.22(m,J=8.8Hz,2H)、6.85(d,J=8.5Hz,2H)、4.86(s,2H)、4.44(d,J=8.3Hz,2H)、4.09−4.04(m,2H)、3.80−3.75(m,3H)、1.53−1.46(m,9H)。
【0117】
参照3
イソプロピル2’−
オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化41】
【0118】
工程1
1’−(4−メトキシベンジル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
tert−ブチル1’−(4−メトキシベンジル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート(500mg、1.27ミリモル)を、2mLのMeOH中に溶解させ、HCl/MeOH(4N、2mL)を室温で添加し、その反応混合物を室温で1時間にわたり撹拌した。その反応混合物に100mLの飽和炭酸ナトリウム溶液を添加することでpHを9に調整し、EA(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(50mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、1’−(4−メトキシベンジル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン(360mg、黄色の油状物)が得られた。それは、精製をせずに後続の工程に直接使用される。
【0119】
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)、δ7.73(d,J=7.3Hz,1H)、7.28−7.17(m,3H)、7.09(t,J=8.0Hz,1H)、6.94−6.81(m,3H)、4.79(s,2H)、4.00(d,J=7.3Hz,2H)、3.69(s,3H)、3.55(d,J=7.3Hz,2H)。
【0120】
工程2
イソプロピル1’−(4−メトキシベンジル)−2’−
オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
1’−(4−メトキシベンジル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン(360mg、1.22ミリモル)を4mLのDCM中に溶解させ、TEA(371mg、3.67mL)を室温で添加し、塩化イソプロポキシホルミル(164mg、1.34ミリモル)を氷浴条件下で滴下し、室温で1時間にわたり撹拌した。その反応混合物に100mLの水を添加し、DCM(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に1NのHCl(100mL×3)、飽和炭酸ナトリウム溶液(100mL×2)、水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、イソプロピル1’−(4−メトキシベンジル)−2’−
オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート(460mg、黄色の油状物)が得られた。それは、精製をせずに後続の工程に直接使用される。
【0121】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.55(d,J=7.3Hz,1H)、7.26−7.19(m,3H)、7.11(t,J=8.0Hz,1H)、6.85(d,J=8.5Hz,2H)、6.78(d,J=7.8Hz,1H)、5.01−4.95(m,1H)、4.84(s,2H)、4.46(d,J=8.0Hz,2H)、4.13(d,J=8.0Hz,2H)、3.78(s,3H)、1.29(d,J=6.3Hz,6H)。
【0122】
工程3
2,6−ジカルボン酸ピリジン−1−オキシド
ピリジン−2,6−ジカルボン酸(15g、89.7ミリモル)を50mLの過酸化水素中に添加することで懸濁液を形成させ、触媒量のタングステン酸ナトリウム(975mg)を室温で添加し、その懸濁液を100℃に加熱し、そして2時間にわたり撹拌した。室温に冷却した後に、103mLの過酸化水素を再び添加し、その懸濁液を100℃にまで加熱して18時間にわたり撹拌した。その反応溶液を0℃にまで冷却すると、白色の結晶が析出し、それを濾過し、そして濾過ケークを氷水で洗浄することで、2,6−ジカルボン酸ピリジン−1−オキシド(10g、白色の固体)が得られた(収率:61%)。
【0123】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ8.73(d,J=8.0Hz,2H)、7.98(t,J=8.0Hz,1H)。
【0124】
工程4
イソプロピル2’−
オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル1’−(4−メトキシベンジル)−2’−オキソ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート(350mg、0.92ミリモル)を10.5mLのアセトニトリル及び3.5mLの水中に溶解させ、硝酸セリウムアンモニウム(3.03g、5.52ミリモル)及び2,6−ジカルボン酸ピリジン−1−オキシド(1.01g、5.52ミリモル)を添加して室温で2時間にわたり撹拌した。飽和炭酸ナトリウム溶液及び100mLの水を添加し、その混合物をEA(100mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Bを用いて精製することで、イソプロピル2’−
オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート(70mg、黄色の油状物)が得られた(収率:29.3%)。
【0125】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.67(br.s.,1H)、7.55(d,J=7.5Hz,1H)、7.32−7.27(m,1H)、7.18−7.11(m,1H)、6.90(d,J=8.0Hz,1H)、5.03−4.94(m,1H)、4.43(d,J=8.0Hz,2H)、4.15−4.09(m,2H)、1.31−1.26(d,J=4.0Hz,6H)。
【0126】
参照4
1−イソブチリルスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
【化42】
【0127】
工程1
1−イソブチリル−1’−(4−メトキシベンジル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
1’−(4−メトキシベンジル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン(800mg、2.72ミリモル)を8mLのDCM中に溶解させ、TEA(400mg、3.95mL)を室温で添加し、塩化イソブチリル(400mg、3.77ミリモル)を氷浴条件下で滴下し、室温で18時間にわたり撹拌した。その反応混合物に100mLの水を添加し、DCM(100mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に1NのHCl(100mL×3)、飽和炭酸ナトリウム溶液(100mL×2)、水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Bを用いて精製することで、1−イソブチリル−1’−(4−メトキシベンジル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン(930mg、黄色の油状物)が得られた(収率:93.9%)。
【0128】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.48(d,J=7.03Hz,1H)、7.21−7.26(m,3H)、7.08−7.14(m,1H)、6.85(d,J=8.53Hz,2H)、6.79(d,J=7.53Hz,1H)、4.84(d,J=2.01Hz,2H)、4.62(d,J=8.03Hz,1H)、4.46(d,J=9.03Hz,1H)、4.29(d,J=8.03Hz,1H)、4.19(d,J=9.54Hz,1H)、3.75−3.79(m,3H)、2.53(td,J=6.96,13.68Hz,1H)、1.19(d,J=7.03Hz,6H)。
【0129】
工程2
1−イソブチリルスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
1−イソブチリル−1’−(4−メトキシベンジル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン(830mg、2.277ミリモル)を24mLのアセトニトリル及び8mLの水中に溶解させ、硝酸セリウムアンモニウム(7.5g、13.641ミリモル)及び2,6−ジカルボン酸ピリジン−1−オキシド(1.6g、9.1ミリモル)を添加して室温で2時間にわたり撹拌した。飽和炭酸ナトリウム溶液及び100mLの水を添加し、その混合物をEA(100mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Bを用いて精製することで、1−イソブチリルスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン(100mg、黄色の油状物)が得られた(収率:18%)。
【0130】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ8.19(br.s.,1H)、7.48(d,J=7.03Hz,1H)、7.27−7.34(m,1H)、7.09−7.18(m,1H)、6.93(d,J=8.03Hz,1H)、4.60(d,J=8.03Hz,1H)、4.44(d,J=9.54Hz,1H)、4.29(d,J=8.03Hz,1H)、4.19(d,J=9.54Hz,1H)、2.53(td,J=6.78,13.55Hz,1H)、1.14−1.22(m,6H)。
【0131】
実施形態62
イソプロピル1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化43】
【0132】
工程1
イソプロピル1’−(2,2−ジエトキシエチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート62a(1.5g、5.8ミリモル)を15mLのDMF中に溶解させ、2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(1.36g、7.0ミリモル)、炭酸セシウム(2.5g、7.0ミリモル)、ヨウ化カリウム(0.16g、1.0ミリモル)を添加し、そしてその反応溶液を100℃に加熱し、そして18時間にわたり撹拌した。その混合物を室温に冷却し、50mLの水を添加し、EA(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(30mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、イソプロピル1’−(2,2−ジエトキシエチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート62b(1.12g、無色の油状物)が得られた(収率:51.4%)。
【0133】
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.62(d,J=7.5Hz,1H)、7.38−7.31(m,1H)、7.18(t,J=7.5Hz,1H)、7.13(d,J=8.0Hz,1H)、5.00−4.90(m,1H)、4.77(t,J=5.1Hz,1H)、4.31(d,J=8.3Hz,2H)、4.15(d,J=7.5Hz,2H)、3.86(d,J=5.0Hz,2H)、3.80−3.70(m,2H)、3.59−3.49(m,2H)、1.30(d,J=6.3Hz,6H)、1.12(t,J=7.0Hz,6H)。
【0134】
工程2
イソプロピル2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル1’−(2,2−ジエトキシエチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート62b(0.6g、1.6ミリモル)を4.5mLのDCM及び1.5mLの水中に溶解させ、4.5mLのトリフルオロ酢酸を添加し、室温で1時間にわたり撹拌した。その反応混合物を飽和炭酸カリウム水溶液を用いて中性に調整し、DCM(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(30mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、粗生成物のイソプロピル2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート62c(0.32g、無色の油状物)が得られた(収率:66.4%)。
【0135】
工程3
イソプロピル2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート62c(0.32g、1.06ミリモル)を5mLの無水エタノール中に溶解させ、シクロヘキサン−1,2−ジオン(0.135g、1.2ミリモル)、酢酸アンモニウム(0.41g、5.3ミリモル)を添加し、そしてその反応混合物を加熱還流させて6時間にわたり撹拌した。その反応混合物を室温に冷却し、50mLのEAを添加し、次いで飽和炭酸ナトリウム水溶液(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、イソプロピル2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート62d(0.38g、白色の固体)が得られた(収率:91.1%)。
【0136】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.53(d,J=7.3Hz,1H)、7.36−7.30(m,1H)、7.21(d,J=7.8Hz,1H)、7.18−7.12(m,1H)、4.93(s,2H)、4.38(d,J=8.3Hz,2H)、4.16−4.11(m,1H)、4.09(d,J=8.3Hz,2H)、2.51(br.s.,4H)、1.77(br.s.,4H)、1.28(d,J=6.3Hz,6H)。
【0137】
工程4
イソプロピル1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート62d(0.28g、0.71ミリモル)を3mLのアセトニトリル中に溶解させ、酢酸4−ブロモブチル(0.166g、0.85ミリモル)、炭酸カリウム(0.138g、1.0ミリモル)、ヨウ化カリウム(0.017g、0.1ミリモル)を添加し、その反応混合物を加熱還流させて18時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、30mLの水を添加し、EA(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、黄色の固体が得られた。3mLの1MのNaOH水溶液を添加して溶解させ、室温で0.5時間にわたり撹拌した。その反応溶液に30mLの水を添加し、EA(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、そして飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCで精製することで、目的生成物のイソプロピル1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート62(0.1g、白色の固体)が得られた(収率:35.8%)。
【0138】
MS m/z(ESI):467.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.64(d,J=7.3Hz,1H)、7.33−7.25(m,1H)、7.21−7.15(m,1H)、7.05(d,J=7.8Hz,1H)、5.01(s,2H)、4.96(d,J=6.3Hz,1H)、4.37(d,J=8.5Hz,2H)、4.18(d,J=8.0Hz,2H)、3.99(t,J=7.5Hz,2H)、3.57(t,J=6.1Hz,2H)、2.56(br.s.,2H)、2.49(br.s.,2H)、1.82(br.s.,4H)、1.72−1.62(m,2H)、1.61−1.51(m,2H)、1.31(d,J=6.0Hz,6H)。
【0139】
実施形態63
1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−インドリン]−2’−オン
【化44】
【0140】
工程1
1’−(2,2−ジメトキシエチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−インドリン]−2’−オン
スピロ[シクロプロパン−1,3’−インドリン]−2’−オン63a(3g、18.8ミリモル)を3mLのアセトニトリル中に溶解させ、2−ブロモ−1,1−
ジメトキシエタン(3.34g、19.7ミリモル)、炭酸カリウム(12.25g、37.6ミリモル)、ヨウ化カリウム(10mg)を添加し、そしてその反応溶液を室温で16時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮し、100mLの水を添加し、EA(100mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=4:1)を使用して精製し、そして1’−(2,2−ジメトキシエチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−インドリン]−2’−オン63b(2g、黄色の固体)が得られた(収率:43.0%)。
【0141】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.25(d,J=8.0Hz,1H)、7.10−7.02(m,2H)、6.85(d,J=4.0Hz,1H)、4.66(t,J=5.2Hz,1H)、3.93(d,J=5.6Hz,2H)、3.43(d,J=2.4Hz,6H)、1.79−1.76(m,2H)、1.56−1.53(m,2H)。
【0142】
工程2
2−(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−インドリン]−1’−イル)アセトアルデヒド
1’−(2,2−ジメトキシエチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−インドリン]−2’−オン63b(2g、8.09ミリモル)を3mLのDCM及び1mLの水中に溶解させ、3mLのトリフルオロ酢酸を室温で添加し、その反応溶液を室温で2時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮し、100mLの飽和重炭酸ナトリウムを添加し、EA(100mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=4:1)を使用して精製し、そして2−(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−インドリン]−1’−イル)アセトアルデヒド63c(1.5g、白色の固体)が得られた(収率:92.1%)。
【0143】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ9.74(s,1H)、7.26(t,J=7.9Hz,1H)、7.09(t,J=8.0Hz,1H)、6.91(d,J=8.0Hz,1H)、6.76(d,J=8.0Hz,1H)、4.62(s,2H)、1.86−1.83(m,2H)、1.63−1.62(m,2H)。
【0144】
工程3
1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−インドリン]−2’−オン
2−(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−インドリン]−1’−イル)アセトアルデヒド63c(100mg、0.5ミリモル)を3mLのエタノール中に溶解させ、シクロヘキサン−1,2−ジオン(56.07mg、0.5ミリモル)、酢酸アンモニウム(231mg、3.0ミリモル)を室温で添加し、そしてその反応溶液を加熱還流して2時間にわたり撹拌した。50mLの水をその反応溶液中に添加し、EA(50mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(50mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=4:1)を使用して精製し、そして1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−インドリン]−2’−オン63d(77mg、黄色の油状物)が得られた(収率:52.8%)。
【0145】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.33−7.27(m,2H)、7.02(t,J=7.3Hz,1H)、6.82(d,J=7.5Hz,1H)、5.01(s,2H)、2.59−2.49(m,4H)、1.78(d,J=3.8Hz,6H)、1.59−1.55(m,2H)。
【0146】
工程4
1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−インドリン]−2’−オン
1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−インドリン]−2’−オン63d(74mg、0.25ミリモル)を2mLのアセトニトリル中に溶解させ、酢酸4−ブロモブチル(58.53mg、0.3ミリモル)、炭酸カリウム(52.52mg、0.38ミリモル)、ヨウ化カリウム(4.98mg、0.03ミリモル)を室温で添加し、そしてその反応溶液を室温で12時間にわたり撹拌した。その反応溶液に50mLの水を添加し、EA(50mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(50mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、粗生成物が得られた。該粗生成物を2mLのメタノール中に溶解させ、NaOH(80mg)を室温で添加し、その反応溶液を室温で2時間にわたり撹拌した。その反応溶液に50mLの水を添加し、EA(50mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(50mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物の1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−インドリン]−2’−オン63(12.4mg、白色の固体)が得られた(収率:13.6%)。
【0147】
MS m/z(ESI):366.2[M+1]
1H NMR(400MHz,METHANOL−d
4) δ7.21−7.14(m,2H)、7.06−7.01(m,1H)、6.95(d,J=7.3Hz,1H)、5.09(s,2H)、3.95−3.88(m,2H)、3.48−3.44(m,2H)、2.56−2.49(m,4H)、1.86−1.77(m,4H)、1.72−1.63(m,4H)、1.53−1.47(m,4H)。
【0148】
実施形態64
イソプロピル1’−((1−(4,4−ジフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化45】
【0149】
工程1
イソプロピル2’−オキソ−1’−((1−(4−オキソブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート64a(0.17g、0.36ミリモル)を5mLの無水DCM中に溶解させ、過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム(0.17g、0.47ミリモル)、N−メチルモルホリンN−オキシド(0.06g、0.47ミリモル)、4Åモレキュラーシーブ(0.17g、0.36ミリモル)を添加し、室温で2時間にわたり撹拌した。その反応溶液を濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、粗生成物のイソプロピル2’−オキソ−1’−((1−(4−オキソブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート64b(0.20g、暗褐色の油状物)が得られた。
【0150】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ9.78(s,1H)、7.56(m,2H)、7.32(t,J=7.60Hz,1H)、7.14(t,J=7.60Hz,1H)、4.97(m,3H)、4.34(d,J=8.00Hz,2H)、4.08(d,J=8.00Hz,2H)、3.90(t,J=8.00Hz,2H)、2.58(m,4H)、2.48(m,2H)、1.82−1.60(m,6H)、1.27(d,J=6.00Hz,6H)。
【0151】
工程2
イソプロピル1’−((1−(4,4−ジフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル2’−オキソ−1’−((1−(4−オキソブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート64b(0.20g、0.43ミリモル)を2mLの無水DCM中に溶解させ、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(0.22g、1.29ミリモル)を0℃で添加し、そしてその反応混合物を室温で16時間にわたり撹拌した。50mLの水を添加し、その混合物をDCM(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(50mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のイソプロピル1’−((1−(4,4−ジフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート64(5mg、淡黄色の固体)が得られた(収率:2.39%)。
【0152】
MS m/z(ESI):487.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.64(d,J=7.28Hz,1H)、7.34−7.25(m,1H)、7.23−7.15(m,1H)、7.08(d,J=7.78Hz,1H)、6.14−5.76(m,1H)、5.02(s,2H)、4.99−4.94(m,1H)、4.37(d,J=8.03Hz,2H)、4.17(d,J=8.03Hz,2H)、4.03(t,J=7.65Hz,2H)、2.65−2.38(m,4H)、2.01−1.64(m,8H)、1.31(d,J=6.27Hz,6H)。
【0153】
実施形態65
イソプロピル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化46】
【0154】
工程1
イソプロピル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート65a(0.30g、0.76ミリモル)を3mLのDMF中に溶解させ、4−ブロモ−1,1,1−トリフルオロオキシブタン(0.17g、0.91ミリモル)及び炭酸セシウム(0.50g、1.52ミリモル)を添加し、80℃で2時間にわたり撹拌した。その反応混合物を室温に冷却し、30mLの水を添加し、EA(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、目的生成物のイソプロピル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート65(0.11g、白色の固体)が得られた(収率:28.7%)。
【0155】
MS m/z(ESI):505.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.62(d,J=7.5Hz,1H)、7.29(t,J=8.0Hz,1H)、7.17(t,J=8.0Hz,1H)、7.08(d,J=7.5Hz,1H)、4.99(s,2H)、4.95−4.91(m,1H)、4.34(d,J=8.5Hz,2H)、4.15(d,J=8.0Hz,2H)、4.05(t,J=7.8Hz,2H)、2.60−2.40(m,4H)、2.30−2.19(m,2H)、1.93−1.71(m,6H)、1.29(d,J=6.0Hz,6H)。
【0156】
実施形態66
イソプロピル2’−オキソ−1’−((1−(2,2,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化47】
【0157】
工程1
1−ブロモ−4−ヒドロキシブタン−2−オン
4−ヒドロキシブタン−2−オン66a(6.00g、68.10ミリモル)を30mLのメタノール中に溶解させ、臭素(10.34g、64.70ミリモル)を0℃で滴加し、室温で2時間にわたり撹拌し、30mLの2Nの硫酸を添加し、室温で12時間にわたり撹拌した。その反応混合物に30mLの水を添加し、DCM/MeOH=10:1(容量/容量)(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、1−ブロモ−4−ヒドロキシブタン−2−オン66b(2.80g、黄色の油状物)が得られた(収率:24.6%)。
【0158】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ3.95(s,2H)、3.91(t,J=5.52Hz,2H)、2.92(t,J=5.40Hz,2H)、2.28(br.s.,1H)。
【0159】
工程2
イソプロピル1’−((1−(4−ヒドロキシ−2−オキソブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート(0.50g、1.27ミリモル)を10mLのTHF中に溶解させ、1−ブロモ−4−ヒドロキシブタン−2−オン66b(0.42g、2.54ミリモル)及びTEA(0.38g、3.80ミリモル)を添加し、70℃で12時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、50mLの水を添加し、EA(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、イソプロピル1’−((1−(4−ヒドロキシ−2−オキソブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート66c(0.49g、淡黄色の固体)が得られた(収率:68.3%)。
【0160】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.60(d,J=7.78Hz,1H)、7.50(d,J=7.03Hz,1H)、7.32−7.39(m,1H)、7.16(t,J=7.28Hz,1H)、4.81−5.04(m,5H)、4.30(d,J=8.28Hz,2H)、4.08(d,J=8.28Hz,2H)、3.94(t,J=5.40Hz,2H)、2.76(t,J=5.40Hz,2H)、2.58(br.s.,2H)、2.26(br.s.,2H)、1.85−1.60(m,4H)、1.22−1.32(m,6H)。
【0161】
工程3
イソプロピル2’−オキソ−1’−((1−(2,2,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
三フッ化ジエチルアミノ硫黄(0.5mL)を、イソプロピル1’−((1−(4−ヒドロキシ−2−オキソブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート66c(0.10g、0.21ミリモル)中に0℃で滴下し、50℃で5時間にわたり撹拌した。その反応混合物を0℃に冷却し、30mLの水を添加し、DCM(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物を分取HPLCによって精製することで、目的生成物のイソプロピル2’−オキソ−1’−((1−(2,2,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート66(40mg、白色の固体)が得られた(収率:36.2%)。
【0162】
MS m/z(ESI):505.2[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.60(d,J=7.78Hz,1H)、7.51(d,J=7.03Hz,1H)、7.35(t,J=7.91Hz,1H)、7.15(t,J=7.28Hz,1H)、5.04−4.92(m,3H)、4.82(t,J=5.40Hz,1H)、4.70(t,J=5.40Hz,1H)、4.49−4.32(m,4H)、4.09(d,J=8.53Hz,2H)、2.59(br.s.,2H)、2.51−2.41(m,4H)、1.79(br.s.,4H)、1.29(d,J=6.02Hz,6H)。
【0163】
実施形態67
イソプロピル1’−((1−(2,2−ジフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化48】
【0164】
工程1
イソプロピル2’−オキソ−1’−((1−(2−オキソブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート67a(0.20g、0.51ミリモル)を10mLのTHF中に溶解させ、1−ブロモ−2−ブタノン(0.09g、0.61ミリモル)及びTEA(0.05g、0.51ミリモル)を添加し、70℃で12時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、30mLの水を添加し、EA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、イソプロピル2’−オキソ−1’−((1−(2−オキソブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート67b(0.13g、淡黄色の固体)が得られた(収率:34.2%)。
【0165】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.60(d,J=8.03Hz,1H)、7.50(d,J=7.28Hz,1H)、7.35(t,J=7.53Hz,1H)、7.18−7.12(t,J=7.20Hz,1H)、5.00−4.90(m,5H)、4.29(d,J=8.28Hz,2H)、4.07(d,J=8.28Hz,2H)、2.49−2.66(m,4H)、2.25(br.s.,2H)、1.78(br.s.,4H)、1.28(d,J=6.27Hz,6H)、1.10(t,J=7.28Hz,3H)。
【0166】
工程2
イソプロピル1’−((1−(2,2−ジフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
三フッ化ジエチルアミノ硫黄(0.61g、3.78ミリモル)を、イソプロピル2’−オキソ−1’−((1−(2−オキソブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート67b(30mg、0.06ミリモル)中に0℃で滴下し、50℃で5時間にわたり撹拌した。その反応溶液を0℃に冷却し、30mLの水を添加し、DCM(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物を分取HPLCによって精製することで、イソプロピル1’−((1−(2,2−ジフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート67(15mg、淡白色の固体)が得られた(収率:46.8%)。
【0167】
MS m/z(ESI):487.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.62(d,J=8.03Hz,1H)、7.51(d,J=7.28Hz,1H)、7.35(t,J=7.53Hz,1H)、7.15(t,J=7.53Hz,1H)、5.07−4.91(m,3H)、4.45−4.32(m,4H)、4.09(d,J=8.28Hz,2H)、2.59(br.s.,2H)、2.47(br.s.,2H)、2.11−1.94(m,2H)、1.79(br.s.,4H)、1.28(d,J=6.27Hz,6H)、1.13(t,J=7.53Hz,3H)。
【0168】
実施形態68
イソプロピル1’−((1−(3−メチル−2−オキソブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化49】
【0169】
工程1
イソプロピル1’−((1−(3−メチル−2−オキソブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート68a(0.25g、0.63ミリモル)を10mLのTHF中に溶解させ、1−ブロモ−3−メチル−2−ブタノン(0.21g、1.27ミリモル)及びTEA(0.19g、1.90ミリモル)を添加し、70℃で12時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、30mLの水を添加し、EA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、目的生成物のイソプロピル1’−((1−(3−メチル−2−オキソブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート68(0.21g、黄色の固体)が得られた(収率:69.2%)。
【0170】
MS m/z(ESI):479.4[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.61(d,J=8.03Hz,1H)、7.49(d,J=7.03Hz,1H)、7.37−7.31(m,1H)、7.14(t,J=7.40Hz,1H)、5.01−4.92(m,3H)、4.84(s,2H)、4.31(d,J=8.28Hz,2H)、4.07(d,J=8.28Hz,2H)、2.85−2.75(m,1H)、2.57(br.s.,2H)、2.22(br.s.,2H)、1.77(br.s.,4H)、1.26(dd,J=12.80,6.53Hz,12H)。
【0171】
実施形態69
イソプロピル1’−((1−(2,2−ジフルオロ−3−メチルブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化50】
【0172】
工程1
イソプロピル1’−((1−(2,2−ジフルオロ−3−メチルブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
三フッ化ジエチルアミノ硫黄(7.01g、43.46ミリモル)を、イソプロピル1’−((1−(3−メチル−2−オキソブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート69a(0.26g、0.54ミリモル)中に添加し、50℃で1時間にわたり撹拌した。その反応溶液を0℃に冷却し、80mLの水を添加し、DCM(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(50mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物を分取HPLCによって精製することで、目的生成物のイソプロピル1’−((1−(2,2−ジフルオロ−3−メチルブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート69(40mg、白色の固体)が得られた(収率:15.2%)。
【0173】
MS m/z(ESI):501.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.61(d,J=7.5Hz,1H)、7.31−7.25(m,1H)、7.19−7.13(m,1H)、7.07(d,J=7.8Hz,1H)、4.98(s,2H)、4.94(d,J=6.5Hz,1H)、4.53(t,J=16.3Hz,2H)、4.34(d,J=8.3Hz,2H)、4.14(d,J=8.3Hz,2H)、2.49(d,J=19.6Hz,4H)、2.31(td,J=6.9,14.0Hz,1H)、1.79(br.s.,4H)、1.29(d,J=6.3Hz,6H)、1.17(d,J=6.8Hz,6H)。
【0174】
実施形態70
イソプロピル(Z)−1’−((1−(2−フルオロ−3−メチルブタ−1−エン−1−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化51】
【0175】
工程1
イソプロピル(Z)−1’−((1−(2−フルオロ−3−メチルブタ−1−エン−1−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
三フッ化ジエチルアミノ硫黄(7.01g、43.46ミリモル)を、イソプロピル1’−((1−(3−メチル−2−オキソブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート70a(0.26g、0.54ミリモル)中に添加し、50℃で1時間にわたり撹拌した。その反応溶液を0℃に冷却し、80mLの水を添加し、DCM(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(50mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物を分取HPLCによって精製することで、目的生成物のイソプロピル(Z)−1’−((1−(2−フルオロ−3−メチルブタ−1−エン−1−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート70(10mg、白色の固体)が得られた(収率:3.8%)。
【0176】
MS m/z(ESI):481.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.61(d,J=7.3Hz,1H)、7.29−7.23(m,1H)、7.19−7.12(m,1H)、6.88(d,J=7.8Hz,1H)、6.20−6.12(m,1H)、4.94(d,J=6.5Hz,1H)、4.34(d,J=8.0Hz,2H)、4.15(d,J=8.0Hz,2H)、2.71−2.63(m,1H)、2.44(d,J=17.6Hz,4H)、1.79(br.s.,4H)、1.68(br.s.,1H)、1.29(d,J=6.3Hz,6H)、1.24(d,J=7.0Hz,6H)。
【0177】
実施形態71
イソプロピル1’−((1−(2−フルオロ−3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化52】
【0178】
工程1
イソプロピル1’−((1−(2−フルオロ−3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
三フッ化ジエチルアミノ硫黄(7.01g、43.46ミリモル)を、イソプロピル1’−((1−(3−メチル−2−オキソブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート71a(0.26g、0.54ミリモル)中に添加し、50℃で1時間にわたり撹拌した。その反応溶液を0℃に冷却し、80mLの水を添加し、DCM(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(50mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物を分取HPLCによって精製することで、目的生成物のイソプロピル1’−((1−(2−フルオロ−3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート71(10mg、白色の固体)が得られた(収率:3.8%)。
【0179】
MS m/z(ESI):481.4[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.61(d,J=7.5Hz,1H)、7.30−7.24(m,1H)、7.19−7.12(m,1H)、7.05(d,J=7.8Hz,1H)、5.01(s,2H)、4.95−4.91(m,3H)、4.32(d,J=8.3Hz,2H)、4.14(d,J=7.8Hz,2H)、2.47(d,J=4.0Hz,4H)、1.79(d,J=2.5Hz,7H)、1.64(d,J=3.0Hz,3H)、1.29(d,J=6.3Hz,6H)。
【0180】
実施形態72
エチル1’−((1−イソペンチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化53】
【0181】
工程1
エチル2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
tert−ブチル1’−(4−メトキシベンジル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート72a(4g、10.5ミリモル)を40mLのトリフルオロ酢酸中に溶解させ、室温で10分間にわたり撹拌し、トリフルオロメタンスルホン酸(4.731g、31.54ミリモル)を0℃で滴下し、室温で4時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮し、残留物に28mLのTHF及び28mLの水を添加し、pHを、炭酸ナトリウムを用いて9〜10に調整し、クロロ炭酸エチル(1.90g、17.51ミリモル)を0℃で滴下し、室温で12時間にわたり撹拌した。100mLの水を添加し、その混合物をEA(80mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(80mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(80mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、エチル2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート72b(2.4g、黄色の固体)が得られた(収率:96.0%)。
【0182】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ8.68(br.s.,1H)、7.54(d,J=7.3Hz,1H)、7.32−7.27(m,1H)、7.18−7.10(t,J=8.0Hz,1H)、6.95(d,J=7.5Hz,1H)、4.44(d,J=8.3Hz,2H)、4.27−4.09(m,4H)、1.30(t,J=8.0Hz,3H)。
【0183】
工程2
エチル1’−(2,2−ジエトキシエチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
エチル2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート72b(20.0g、81.2ミリモル)を100mLのDMF中に溶解させ、2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(32.0g、162.4ミリモル)、炭酸セシウム(59.9g、183.9ミリモル)、ヨウ化カリウム(1.35g、8.13ミリモル)を添加し、90℃で4時間にわたり撹拌した。その反応混合物に300mLのH
2Oを添加し、EA(300mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(200mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(200mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、エチル1’−(2,2−ジエトキシエチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート72c(24.5g、黄色の固体)が得られた(収率:74.9%)。
【0184】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.51(d,J=7.04Hz,1H)、7.27−7.33(m,1H)、7.12(t,J=7.52Hz,1H)、7.04(d,J=7.52Hz,1H)、4.69(t,J=5.28Hz,1H)、4.40(d,J=8.04Hz,2H)、4.17(q,J=7.04Hz,2H)、4.07−4.14(m,2H)、3.82(d,J=5.52Hz,2H)、3.69−3.78(m,2H)、3.44−3.55(m,2H)、1.28(t,J=7.04Hz,3H)、1.13(t,J=7.03Hz,6H)。
【0185】
工程3
エチル2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
エチル1’−(2,2−ジエトキシエチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート72c(10.0g、27.59ミリモル)を45mLのDCM及び15mLのH
2O中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(68.00g、596.39ミリモル)を添加し、室温で2時間にわたり撹拌し、炭酸ナトリウムを使用して中和させ、その反応混合物中に150mLのH
2Oを添加した。その混合物をDCM(150mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(80mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(80mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、粗生成物のエチル2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート72d(7.5g、黄色の油状物)が得られた(収率:94.3%)。
【0186】
工程4
エチル2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
エチル2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート72d(5.50g、19.08ミリモル)を50mLのエタノール中に溶解させ、酢酸アンモニウム(7.35g、95.40ミリモル)、1,2−シクロヘキサンジオン(2.57g、22.9ミリモル)を添加し、4時間にわたり還流させた。その反応溶液を室温に冷却し、150mLの水を添加し、EA(150mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、エチル2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート72e(4.3g、黄色の油状物)が得られた(収率:59.2%)。
【0187】
MS m/z(ESI):381.0[M+1]
【0188】
工程5
エチル1’−((1−イソペンチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
エチル2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート72e(0.3g、0.79ミリモル)を10mLのDMSO中に溶解させ、1−ブロモ−3−メチルブタン(0.14g、0.95ミリモル)、炭酸カリウム(0.33g、2.37ミリモル)、ヨウ化カリウム(13.09mg、0.08ミリモル)を添加し、5時間にわたり還流させた。その反応混合物を室温に冷却し、30mLのH
2Oを添加し、EA(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(30mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そしてエチル1’−((1−イソペンチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート72(43mg、白色の固体)が得られた(収率:12.0%)。
【0189】
MS m/z(ESI):451.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.64(d,J=7.2Hz,1H)、7.22(d,J=7.2Hz,1H)、7.19(d,J=7.6Hz,1H)、7.04(d,J=8.0Hz,1H)、5.00(s,2H)、4.30(t,J=8.8Hz,2H)、4.21(d,J=7.2Hz,4H)、3.96(t,J=7.2Hz,2H)、2.47−2.54(m,4H)、1.686(s,4H)、1.47−1.45(m,3H)、1.31(s,3H)、0.98(d,J=7.2Hz,6H)。
【0190】
実施形態73
エチル1’−((1−(3−フルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化54】
【0191】
工程1
エチル1’−((1−(3−フルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
エチル2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート73a(0.30g、0.79ミリモル)を5mLのDMSO中に溶解させ、1−ブロモ−4−フルオロブタン(0.15g、0.95ミリモル)、炭酸セシウム(0.51g、1.58ミリモル)、ヨウ化カリウム(0.01g、0.08ミリモル)を添加し、80℃で5時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、30mLのH
2Oを添加し、EA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そしてエチル1’−((1−(3−フルロブチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート73(77mg、白色の固体)が得られた(収率:21.5%)。
【0192】
MS m/z(ESI):455.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.64(d,J=6.8Hz,1H)、7.20(s,1H)、7.17(d,J=6.8Hz,1H)、7.06(d,J=8.0Hz,1H)、5.00(s,2H)、4.52−4.35(m,4H)、4.20(d,J=6.8Hz,4H)、4.00(s,2H)、2.55−2.49(m,4H)、1.81−1.61(m,8H)、1.31(t,J=7.2Hz,3H)。
【0193】
実施形態74
エチル1’−((1−(3−シアノプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化55】
【0194】
工程1
エチル1’−((1−(3−シアノプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
エチル2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート74a(0.30g、0.79ミリモル)を5mLのDMSO中に溶解させ、4−ブロモブチロニトリル(0.14g、0.95ミリモル)、炭酸セシウム(0.51g、1.58ミリモル)、ヨウ化カリウム(0.01g、0.08ミリモル)を添加し、80℃で5時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、30mLのH
2Oを添加し、EA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そしてエチル1’−((1−(3−シアノプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート74(77mg、白色の固体)が得られた(収率:21.8%)。
【0195】
MS m/z(ESI):448.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.64(d,J=7.8Hz,1H)、7.30(t,J=7.2Hz,1H)、7.20(t,J=7.2Hz,1H)、7.07(d,J=7.2Hz,1H)、5.02(s,2H)、4.30(s,2H)、4.20(d,J=7.2Hz,4H)、4.09(t,J=7.6Hz,2H)、2.58−2.41(m,6H)、2.01(d,J=8Hz,2H)、1.82(t,J=6Hz,4H)、1.31(t,J=7.2Hz,3H)。
【0196】
実施形態75
エチル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化56】
【0197】
工程1
エチル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
エチル2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート75a(0.30g、0.79ミリモル)を5mLのDMSO中に溶解させ、4−ブロモ−1,1,1−トリフロロブタン(butytane)(0.15g、0.95ミリモル)、炭酸セシウム(0.51g、1.58ミリモル)、ヨウ化カリウム(0.01g、0.08ミリモル)を添加し、80℃で5時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、30mLのH
2Oを添加し、EA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そしてエチル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフロロブチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート75(57mg、白色の固体)が得られた(収率:14.6%)。
【0198】
MS m/z(ESI):491.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.64(d,J=7.6Hz,1H)、7.20(d,J=7.2Hz,1H)、7.17(s,1H)、7.09(d,J=7.6Hz,1H)、5.01(s,2H)、4.36−4.06(m,8H)、2.55−2.35(m,6H)、1.84(d,J=7.6Hz,6H)、1.31(s,3H)。
【0199】
実施形態76
エチル1’−((1−(3−(メチルスルホニル)プロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化57】
【0200】
工程1
3−(メチルスルホニル)プロパン−1−オール
3−(メチルチオ)プロパン−1−オール76a(6.50g、61.21ミリモル)を100mLのDCM中に溶解させ、ベンゾイルヒドロペルオキシド(10.56g、61.21ミリモル)を0℃で添加し、室温で5.5時間にわたり撹拌した。その反応溶液を濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、粗生成物の3−(メチルスルホニル)プロパン−1−オール76b(8.8g、淡黄色の油状物)が得られた。
【0201】
工程2
1−ブロモ−3−(メチルスルホニル)プロパン
3−(メチルスルホニル)プロパン−1−オール76b(1.50g、10.85ミリモル)を20mLのDCM中に溶解させ、三臭化リン(4.41g、16.28ミリモル)を0℃で添加し、室温で16時間にわたり撹拌した。100mLの飽和炭酸ナトリウム水溶液を0℃で添加し、その混合物をDCM(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、1−ブロモ−3−(メチルスルホニル)プロパン76c(1.2g、黄色の油状物)が得られた。
【0202】
1H NMR(400MHz,CDCl3) δ3.57(t,J=6.3Hz,2H)、3.29−3.18(m,J=7.8Hz,2H)、2.97(s,3H)、2.52−2.34(m,J=6.8Hz,2H)。
【0203】
工程3
エチル1’−((1−(3−(メチルスルホニル)プロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
エチル2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート(0.30g、0.79ミリモル)を10mLのDMSO中に溶解させ、粗生成物の1−ブロモ−3−(メチルスルホニル)−プロパン76c(0.19g、0.95ミリモル)、炭酸セシウム(0.25g、0.79ミリモル)を添加し、室温で1時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、30mLのH
2Oを添加し、EA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のエチル1’−((1−(3−(メチルスルホニル)プロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート76(0.19g、白色の固体)が得られた(収率:48.6%)。
【0204】
MS m/z(ESI):501.0[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.58−7.45(m,1H)、7.37−7.29(m,1H)、7.19−7.11(m,J=7.5Hz,1H)、4.95(br.s.,2H)、4.37(d,J=8.2Hz,2H)、4.26−4.04(m,J=7.1Hz,7H)、3.09(t,J=7.3Hz,2H)、2.94(s,3H)、2.60−2.42(m,4H)、2.11(br.s.,2H)、1.78(br.s.,4H)、1.34−1.25(m,3H)。
【0205】
実施形態77
シクロペンチル1’−((1−(3−ヒドロキシブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化58】
【0206】
工程1
シクロペンチル2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン塩酸塩77a(9.82g、46.59ミリモル)を50mLのTHF中に溶解させ、NaOH(1.86g、46.59ミリモル)水溶液、炭酸ナトリウム(4.94g、46.59ミリモル)水溶液を0℃で添加し、0℃で10分間にわたり撹拌し、クロロ炭酸シクロペンチル(9.00g、60.57ミリモル)を添加し、室温で2時間にわたり撹拌した。150mLのH
2Oを添加し、EA(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、シクロペンチル2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート77b(1.54g、黄色の固体)が得られた(収率:11.1%)。
【0207】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ9.17−9.10(m,1H)、7.52(d,J=7.53Hz,1H)、7.27(s,1H)、7.15−7.09(m,1H)、6.95(d,J=7.53Hz,1H)、5.18−5.12(m,1H)、4.40(d,J=8.53Hz,2H)、1.86(m,2H)、1.72(m,4H)、1.64−1.52(m,2H)。
【0208】
工程2
シクロペンチル1’−(2,2−ジエトキシエチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
シクロペンチル2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート77b(1.54g、5.38ミリモル)を15mLのDMF中に溶解させ、炭酸セシウム(3.50g、10.76ミリモル)、炭酸カリウム(44.64mg、0.27ミリモル)を添加し、90℃で3時間にわたり撹拌した。50mLのH
2Oを添加し、その混合物をEA(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(50mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、シクロペンチル1’−(2,2−ジエトキシエチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート77c(1.60g、淡黄色の油状物)が得られた(収率:68.0%)。
【0209】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.53(d,J=7.53Hz,1H)、7.35−7.26(m,1H)、7.14(t,J=7.53Hz,1H)、7.05(d,J=7.78Hz,1H)、5.16(t,J=5.77Hz,1H)、4.71(t,J=5.27Hz,1H)、4.40(d,J=8.28Hz,2H)、4.18−4.06(m,2H)、3.84(d,J=5.27Hz,2H)、3.75(dd,J=7.15,9.16Hz,2H)、3.57−3.46(m,2H)、1.95−1.82(m,2H)、1.80−1.69(m,4H)、1.60(d,J=1.76Hz,2H)、1.15(t,J=6.90Hz,6H)。
【0210】
工程3
シクロペンチル2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
シクロペンチル1’−(2,2−ジエトキシ)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート77c(1.60g、3.98ミリモル)を28mLのDCM及び5mLのH
2O中に溶解させ、28mLのトリフルオロ酢酸を0℃で滴下し、室温で2時間にわたり撹拌した。50mLのH
2Oを添加し、その混合物をDCM(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、粗生成物のシクロペンチル2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート77d(1.2g、淡黄色の油状物)が得られた。
【0211】
工程4
シクロペンチル2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
シクロペンチル2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート77d(0.79g、2.41ミリモル)を8mLのエタノール中に溶解させ、1,2−シクロヘキサンジオン(0.32g、2.89ミリモル)、酢酸アンモニウム(0.93g、12.05ミリモル)を添加し、還流下で6時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮し、30mLのH
2Oを添加し、DCM(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、シクロペンチル2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート77e(0.78g、黄色の固体)が得られた(収率:70.8%)。
【0212】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.52(d,J=7.53Hz,1H)、7.32(s,1H)、7.25−7.19(m,1H)、7.14(s,1H)、5.16(br.s.,1H)、4.89(s,2H)、4.37(d,J=8.03Hz,2H)、4.08(d,J=9.03Hz,2H)、2.50(br.s.,4H)、2.05(s,2H)、1.94−1.82(m,2H)、1.80−1.67(m,6H)、1.65−1.55(m,2H)。
【0213】
工程5
シクロペンチル1’−((1−(3−ヒドロキシブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
シクロペンチル2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート77e(0.17g、0.40ミリモル)を5mLのDMSO中に溶解させ、酢酸4−ブロモブチル(0.09g、0.49ミリモル)、炭酸カリウム(0.17g、1.21ミリモル)、ヨウ化カリウム(6.71mg、0.04ミリモル)を添加し、90℃で5時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、30mLのH
2Oを添加し、EA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、白色の固体が得られた。3mLの1MのNaOH水溶液を添加して溶解させ、室温で1時間にわたり撹拌した。その反応溶液中に30mLの水を添加し、その混合物をEA(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、そして飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のシクロペンチル1’−((1−(3−ヒドロキシブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート77(11mg、白色の固体)が得られた(収率:16.9%)。
【0214】
MS m/z(ESI):493.4[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ1.65−1.80(m,15H)2.47−2.54(m,4H)3.57(t,J=7.2Hz,2H)3.96(t,J=6.8Hz,2H)4.21(d,J=6.8Hz,4H)4.30(t,J=7.6Hz,2H)5.01(s,2H)7.06(t,J=8.0Hz,1H)7.19(d,J=7.2Hz,1H)7.28(t,J=7.6Hz,1H)7.63(d,J=7.2Hz,1H)。
【0215】
実施形態78
イソプロピル5’−ブロモ−1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化59】
【0216】
工程1
イソプロピル5’−ブロモ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート78a(1.00g、3.84ミリモル)を10mLのエタノール中に溶解させ、N−ブロモスクシンイミド(0.62g、4.61ミリモル)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(0.06g、0.38ミリモル)を添加し、80℃で2時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮し、50mLのH
2Oを添加し、EA(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(50mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、イソプロピル5’−ブロモ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート78b(0.90g、黄色の固体)が得られた(収率:95.0%)。
【0217】
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.86−7.69(m,1H)、7.53−7.35(m,1H)、7.02−6.72(m,1H)、5.10−4.89(m,1H)、4.38−4.24(m,2H)、4.20−4.00(m,2H)、1.30(d,J=6.27Hz,6H)。
【0218】
工程2
イソプロピル5’−ブロモ−1’−(2,2−ジエトキシ)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル5’−ブロモ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート78b(0.8g、2.46ミリモル)を10mLのDMF中に溶解させ、2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(0.53g、2.71ミリモル)、炭酸セシウム(1.6g、4.92ミリモル)を添加し、90℃で5時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、100mLのH
2Oを添加し、EA(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、イソプロピル5’−ブロモ−1’−(2,2−ジエトキシ)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート78c(0.70g、黄色の油状物)が得られた(収率:64.0%)。
【0219】
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.86−7.69(m,1H)、7.53−7.35(m,1H)、7.02−6.72(m,1H)、5.10−4.89(m,2H)、4.38−4.24(m,2H)、4.20−4.00(m,2H)、3.80−3.50(m,6H)、1.30(d,J=6.27Hz,6H)、1.20−1.10(m,6H)。
【0220】
工程3
イソプロピル5’−ブロモ−2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル5’−ブロモ−1’−(2,2−ジエトキシ)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート78c(0.5g、1.13ミリモル)を45mLのDCM及び10mLのH
2O中に溶解させ、45mLのトリフルオロ酢酸を添加し、室温で2時間にわたり撹拌した。炭酸ナトリウムを添加してpHを9へと調整し、100mLのH
2Oを添加し、その混合物をDCM(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、粗生成物のイソプロピル5’−ブロモ−2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート78d(0.40g、黄色の油状物)が得られた(収率:94.0%)。
【0221】
工程4
イソプロピル5’−ブロモ−2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル5’−ブロモ−2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート78d(0.4g、1.05ミリモル)を5mLのエタノール中に溶解させ、1,2−シクロヘキサンジオン(0.14g、1.26ミリモル)、酢酸アンモニウム(0.40g、5.25ミリモル)を添加し、4時間にわたり還流させた。その反応溶液を室温に冷却し、100mLのH
2Oを添加し、EA(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、イソプロピル5’−ブロモ−2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート78e(0.30g、黄色の固体)が得られた(収率:60.0%)。
【0222】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.86−7.69(m,1H)、7.53−7.35(m,1H)、7.02−6.72(m,1H)、5.30(s,1H)、5.10−4.89(m,3H)、4.38−4.24(m,2H)、4.20−4.00(m,2H)、2.60−2.50(m,4H)、1.70−1.60(m,4H)、1.30(d,J=6.27Hz,6H)。
【0223】
工程5
イソプロピル5’−ブロモ−1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル5’−ブロモ−2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート78e(0.14g、0.30ミリモル)を5mLのDMSO中に溶解させ、酢酸4−ブロモブチル(0.07g、0.38ミリモル)、炭酸カリウム(0.12g、0.89ミリモル)、ヨウ化カリウム(4.9mg、0.03ミリモル)を添加し、90℃で16時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、30mLのH
2Oを添加し、EA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、黄色の固体が得られた。3mLの1MのNaOH水溶液を添加して溶解させ、室温で1時間にわたり撹拌した。その反応溶液中に30mLの水を添加し、その混合物をEA(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、そして飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のイソプロピル5’−ブロモ−1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート78(9mg、白色の固体)が得られた(収率:5.7%)。
【0224】
MS m/z(ESI):546.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.88−7.79(m,1H)、7.54−7.38(m,1H)、6.98−6.91(m,1H)、5.00(s,2H)、4.80−4.70(m,1H)、4.47−4.29(m,2H)、4.28−4.09(m,2H)、4.07−3.87(m,2H)、3.59(s,2H)、2.70−2.38(m,4H)、1.93−1.47(m,8H)、1.31(d,J=6.27Hz,6H)。
【0225】
実施形態79
イソプロピル5’−ブロモ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化60】
【0226】
工程1
エチル1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキシレート
エチル4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキシレート79a(2.0g、10.3ミリモル)を35mLのDMF中に溶解させ、4−ブロモ−1,1,1−トリフルオロブタン(2.16g、11.33ミリモル)、炭酸セシウム(6.7g、20.6ミリモル)を添加し、90℃で18時間にわたり撹拌し、その反応混合物を室温に冷却し、150mLのH
2Oを添加し、EA(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、エチル1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキシレート79b(3.1g、黄色の油状物)が得られた(収率:91.0%)。
【0227】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ4.43−4.27(m,4H)、2.64(t,J=5.8Hz,2H)、2.54(t,J=6.0Hz,2H)、2.22−2.07(m,2H)、2.03−1.94(m,2H)、1.88−1.79(m,4H)、1.40(t,J=7.3Hz,3H)。
【0228】
工程2
(1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタノール
エチル1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキシレート79
b(3.2g、10.52ミリモル)を3mLのエタノール中に溶解させ、塩化第一セリウム(2.59g、10.52ミリモル)、水素化ホウ素ナトリウム(0.40g、10.52ミリモル)を添加し、室温で8時間にわたり撹拌した。200mLのH
2Oを0℃で添加し、その混合物をEA(150mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(150mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(150mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Aを用いて精製することで、(1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタノール79c(2.2g、白色の固体)が得られた(収率:78.1%)。
【0229】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ4.61(s,2H)、3.98(t,J=7.4Hz,2H)、2.51(td,J=5.9,11.1Hz,4H)、2.25−2.09(m,J=9.0Hz,2H)、2.09−1.96(m,J=7.3Hz,2H)、1.90−1.74(m,J=5.3Hz,4H)。
【0230】
工程3
イソプロピル5’−ブロモ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル5’−ブロモ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート(70.00mg、0.27ミリモル)を3mLのTHF中に溶解させ、(1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタノール79c(0.11g、0.32ミリモル)、トリフェニルホスフィン(0.08g、0.32ミリモル)を添加し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(64.7mg、0.32ミリモル)を0℃で滴下し、室温で16時間にわたり撹拌した。30mLのH
2Oを添加し、その混合物をEA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のイソプロピル5’−ブロモ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート79(11mg、白色の固体)が得られた(収率:11.5%)。
【0231】
MS m/z(ESI):583.1[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.84−7.80(m,1H)、7.48−7.43(m,1H)、7.03−6.99(m,1H)、4.99(s,2H)、4.39−4.30(m,2H)、4.23−4.14(m,2H)、4.11−4.02(m,2H)、2.60−2.44(m,5H)、2.34−2.23(m,2H)、1.95−1.75(m,6H)、1.31(d,J=6.02Hz,6H)。
【0232】
実施形態80
イソプロピル5’−クロロ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化61】
【0233】
工程1
イソプロピル5’−クロロ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート80a(2.00g、7.68ミリモル)を15mLのエタノール中に溶解させ、N−クロロスクシンイミド(1.23g、9.22ミリモル)、AIBN(0.13g、0.77ミリモル)を添加し、80℃で3時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮し、50mLのH
2Oを添加し、EA(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(50mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、イソプロピル5’−クロロ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート80b(2.01g、黄色の固体)が得られた(収率:62.2%)。
【0234】
工程2
イソプロピル5’−クロロ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル5’−ブロモ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート80b(67.0mg、0.23ミリモル)を2mLのTHF中に溶解させ、(1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタノール(50mg、0.19ミリモル)、トリフェニルホスフィン(60mg、0.23ミリモル)を添加し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(46.26mg、0.23ミリモル)を0℃で滴下し、室温で4時間にわたり撹拌した。30mLのH
2Oを添加し、その混合物をEA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のイソプロピル5’−クロロ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート80(10mg、白色の固体)が得られた(収率:18.2%)。
【0235】
MS m/z(ESI):539.2[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.70(d,J=1.5Hz,1H)、7.31(dd,J=1.8,8.3Hz,1H)、7.06(d,J=8.5Hz,1H)、5.00(s,2H)、4.34(d,J=8.5Hz,2H)、4.18(d,J=8.5Hz,2H)、4.08(d,J=7.5Hz,1H)、2.63−2.42(m,4H)、2.29(dd,J=10.8,16.3Hz,2H)、2.18(s,1H)、2.02−1.67(m,6H)、1.31(d,J=6.5Hz,6H)。
【0236】
実施形態81
イソプロピル6’−クロロ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化62】
【0237】
工程1
tert−ブチル3−((2−ブロモ−5−クロロフェニル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート
2−ブロモ−5−クロロアニリン81a(4.13g、20.0ミリモル)を50mLのEA中に溶解させ、1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−カルボン酸(4.83g、24.0ミリモル)、TEA(4.05g、40.00ミリモル)を添加し、トリプロピルリン酸無水物(74.35g、116.84ミリモル)を0℃で滴下し、室温で16時間にわたり撹拌した。50mLのH
2Oを添加し、EA(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(50mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、tert−ブチル3−((2−ブロモ−5−クロロフェニル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート81b(7.3g、淡黄色の固体)が得られた(収率:84.3%)。
【0238】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ8.50(br.s.,1H)、7.66(br.s.,1H)、7.49(d,J=8.53Hz,1H)、7.03(dd,J=2.26,8.53Hz,1H)、4.26−4.16(m,4H)、3.42(s,1H)、1.48(s,9H)。
【0239】
工程2
tert−ブチル3−((2−ブロモ−5−クロロフェニル)(4−メトキシベンジル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−((2−ブロモ−5−クロロフェニル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート81b(7.30g、18.7ミリモル)を100mLのDMF中に溶解させ、炭酸セシウム(9.16g、28.1ミリモル)を添加し、塩化4−メトキシベンジル(3.52g、22.48ミリモル)を滴下し、90℃で16時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、200mLのH
2Oを添加し、EA(200mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(200mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(200mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、tert−ブチル3−((2−ブロモ−5−クロロフェニル)(4−メトキシベンジル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート81c(7.3g、淡黄色の油状物)が得られた(収率:72.9%)。
【0240】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.60(d,J=8.53Hz,1H)、7.21(dd,J=2.51,8.53Hz,1H)、7.09(d,J=8.53Hz,2H)、6.81(d,J=8.53Hz,2H)、6.67(d,J=2.26Hz,1H)、5.47(d,J=14.31Hz,1H)、4.31−4.20(m,1H)、4.04(d,J=14.30Hz,2H)、3.79(s,3H)、3.76−3.69(m,1H)、3.68−3.59(m,1H)、3.04(s,1H)、1.41(s,9H)。
【0241】
工程3
tert−ブチル6’−クロロ−1’−(4−メトキシベンジル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−((2−ブロモ−5−クロロフェニル)(4−メトキシベンジル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート81c(7.30g、14.4ミリモル)を100mLの1,4−ジオキサン中に溶解させ、二酢酸パラジウム(0.16g、0.72ミリモル)、ナトリウムtert−ブトキシド(2.07g、21.57ミリモル)及びトリシクロヘキシルホスフィン(2.02g、1.44ミリモル)を添加し、120℃で16時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮し、室温に冷却し、200mLのH
2Oを添加し、EA(200mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(200mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(200mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、tert−ブチル6’−クロロ−1’−(4−メトキシベンジル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート81d(3.6g、淡黄色の油状物)が得られた(収率:52.5%)。
【0242】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.45(d,J=8.03Hz,1H)、7.22(d,J=8.53Hz,2H)、7.08(dd,J=1.76,7.78Hz,1H)、6.86(d,J=8.53Hz,2H)、6.75(d,J=1.51Hz,1H)、4.80(s,2H)、4.41(d,J=8.53Hz,2H)、4.05(d,J=8.53Hz,2H)、3.81−3.77(m,3H)、1.49(s,9H)。
【0243】
工程4
イソプロピル6’−クロロ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
tert−ブチル6’−クロロ−1’−(4−メトキシベンジル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート81d(0.80g、1.49ミリモル)を10mLのトリフルオロ酢酸中に溶解させ、トリフルオロメタンスルホン酸(0.67g、4.48ミリモル)を0℃で滴下し、室温で16時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮し、残留物に20mLのTHF、10mLのH
2Oを添加し、炭酸ナトリウムを添加してpHを9〜10に調整し、クロロギ酸イソプロピル(0.22g、1.79ミリモル)を0℃で滴下し、室温で2時間にわたり撹拌した。100mLのH
2Oを添加し、その混合物をEA(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、イソプロピル6’−クロロ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート81e(0.23g、黒色の油状物)が得られた(収率:52.4%)。
【0244】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ8.85(br.s.,1H)、7.45(d,J=8.03Hz,1H)、7.11(dd,J=2.01,8.03Hz,1H)、6.96(d,J=1.51Hz,1H)、4.97(td,J=6.09,12.42Hz,1H)、4.41(d,J=8.53Hz,2H)、4.09(d,J=8.03Hz,2H)、1.28(d,J=6.53Hz,6H)。
【0245】
工程5
イソプロピル6’−クロロ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル6’−クロロ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート81e(70.8mg、0.24ミリモル)を2mLのTHF中に溶解させ、(1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタノール(70mg、0.27ミリモル)、トリフェニルホスフィン(84mg、0.32ミリモル)を添加し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(64.7mg、0.32ミリモル)を0℃で滴下し、室温で6時間にわたり撹拌した。30mLのH
2Oを添加し、その混合物をEA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のイソプロピル6’−クロロ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート81(17.5mg、白色の固体)が得られた(収率:12.0%)。
【0246】
MS m/z(ESI):339.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.62(d,J=7.8Hz,1H)、7.23−7.12(m,J=1.8Hz,2H)、4.99(s,3H)、4.34(d,J=8.5Hz,2H)、4.16(d,J=8.5Hz,2H)、4.07(t,J=7.9Hz,2H)、2.64−2.44(m,4H)、2.37−2.19(m,J=5.5Hz,2H)、1.96−1.75(m,6H)、1.30(d,J=6.0Hz,6H)。
【0247】
実施形態82
イソプロピル6’−フルオロ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化63】
【0248】
工程1
tert−ブチル3−((2−ブロモ−5−フルオロフェニル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート
2−ブロモ−5−フルオロアニリン82a(18.50g、97.36ミリモル)を200mLのEA中に溶解させ、1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−カルボン酸(23.51g、0.12ミリモル)、TEA(19.70g、194.73ミリモル)を添加し、トリプロピルリン酸無水物(74.35g、116.84ミリモル)を0℃で少しずつ添加し、室温で16時間にわたり撹拌した。500mLのH
2Oを添加し、その混合物をEA(500mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(500mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(500mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、tert−ブチル3−((2−ブロモ−5−フルオロフェニル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート82b(26.5g、白色の固体)が得られた(収率:65.6%)。
【0249】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ8.32−8.21(m,1H)、7.75−7.66(m,1H)、7.55−7.45(m,1H)、6.80−6.71(m,1H)、4.28−4.08(m,4H)、3.40(s,1H)、1.46(s,9H)。
【0250】
工程2
tert−ブチル3−((2−ブロモ−5−フルオロフェニル)(4−メトキシベンジル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−((2−ブロモ−5−フルオロフェニル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート82b(26.0g、69.66ミリモル)を200mLのDMF中に溶解させ、炭酸セシウム(45.39g、0.14ミリモル)、1−クロロメチル−4−メトキシベンゼン(16.36g、0.10ミリモル)を添加し、90℃で16時間にわたり撹拌した。200mLのH
2Oを添加し、その混合物をEA(300mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(300mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(300mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、tert−ブチル3−((2−ブロモ−5−フルオロフェニル)(4−メトキシベンジル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート82c(25.0g、白色の固体)が得られた(収率:61.8%)。
【0251】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.72−7.62(m,1H)、7.11(d,J=8.28Hz,2H)、7.05−6.94(m,1H)、6.82(d,J=8.28Hz,2H)、6.50−6.38(m,1H)、5.60−5.48(m,1H)、4.36−4.24(m,1H)、4.03(d,J=14.05Hz,2H)、3.81(s,3H)、3.78−3.60(m,2H)、3.14−3.02(m,1H)、1.49−1.37(m,10H)。
【0252】
工程3
tert−ブチル6’−フルオロ−1’−(4−メトキシベンジル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−((2−ブロモ−5−フルオロフェニル)(4−メトキシベンジル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート82c(18.5g、37.5ミリモル)を200mLの1,4−ジオキサン中に溶解させ、酢酸パラジウム(0.42g、1.88ミリモル)、ナトリウムtert−ブトキシド(5.41g、56.25ミリモル)及びトリシクロヘキシルホスフィン(5.26g、3.75ミリモル)を添加し、120℃で16時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、200mLのH
2Oを添加し、EA(200mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(200mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(200mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、tert−ブチル6’−フルオロ−1’−(4−メトキシベンジル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート82d(7.1g、黄色の油状物)が得られた(収率:39.0%)。
【0253】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.72
−7.62(m,1H)、7.11(d,J=8.28Hz,2H)、7.05−6.94(m,1H)、6.82(d,J=8.28Hz,2H)、6.50−6.38(m,1H)、5.60−5.48(m,1H)、4.36−4.24(m,1H)、4.03(d,J=14.05Hz,2H)、3.81(s,3H)、3.78−3.60(m,2H)、1.49−1.37(m,9H)。
【0254】
工程4
イソプロピル6’−フルオロ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
tert−ブチル6’−フルオロ−1’−(4−メトキシベンジル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート82d(2.0g、4.85ミリモル)を10mLのトリフルオロ酢酸中に溶解させ、トリフルオロメタンスルホン酸(2.18g、14.55ミリモル)を0℃で滴下し、室温で16時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮し、残留物に20mLのTHF、10mLのH
2Oを添加し、炭酸ナトリウムを添加してpHを9〜10に調整し、クロロギ酸イソプロピル(1.04g、8.49ミリモル)を0℃で滴下し、室温で4時間にわたり撹拌した。100mLのH
2Oを添加し、その混合物をEA(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、イソプロピル6’−フルオロ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート82e(0.97g、黄色の固体)が得られた(収率:48.1%)。
【0255】
MS m/z(ESI):278.9[M+1]
【0256】
工程5
イソプロピル6’−フルオロ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル6’−フルオロ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート82e(0.1g、0.38ミリモル)を5mLのTHF中に溶解させ、(1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタノール(0.1g、0.38ミリモル)、トリフェニルホスフィン(0.1g、0.38ミリモル)を添加し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(92.5mg、0.46ミリモル)を0℃で滴下し、室温で16時間にわたり撹拌した。30mLのH
2Oを添加し、その混合物をEA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のイソプロピル6’−フルオロ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート82(40mg、白色の固体)が得られた(収率:20.1%)。
【0257】
MS m/z(ESI):523.4[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.67−7.60(m,1H)、7.05−6.81(m,2H)、4.99(s,2H)、4.61(s,1H)、4.43−4.28(m,2H)、4.21−4.09(m,2H)、4.11−3.95(m,2H)、2.64−2.43(m,3H)、2.40−2.13(m,3H)、1.85(br.s.,6H)、1.30(d,J=6.27Hz,6H)。
【0258】
実施形態83
エチル6’−フルオロ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化64】
【0259】
工程1
tert−ブチル6’−フルオロ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
tert−ブチル6’−フルオロ−1’−(4−メトキシベンジル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート83a(2.0g、4.85ミリモル)を10mLのトリフルオロ酢酸中に溶解させ、トリフルオロメタンスルホン酸(2.2g、14.55ミリモル)を0℃で滴下し、室温で16時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮することで、赤色の油状物が得られた。その残留物中に20mLのTHF、20mLのH
2Oを添加し、炭酸ナトリウムを添加してpHを9〜10へと調整し、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.38g、6.30ミリモル)を添加し、室温で4時間にわたり撹拌した。100mLのH
2Oを添加し、その混合物をEA(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、tert−ブチル6’−フルオロ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート83b(1.1g、白色の固体)が得られた(収率:27.0%)。
【0260】
工程2
tert−ブチル6’−フルオロ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
tert−ブチル6’−フルオロ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート83b(1.0g、3.42ミリモル)を10mLのTHF中に溶解させ、(1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタノール(1.1g、4.12ミリモル)、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.83g、4.10ミリモル)を添加し、トリフェニルホスフィン(1.1g、4.10ミリモル)を0℃で添加し、室温で16時間にわたり撹拌した。30mLのH
2Oを添加し、その混合物をEA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、tert−ブチル6’−フルオロ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート83c(1.1g、白色の固体)が得られた(収率:27.0%)。
【0261】
1H NMR(400MHz,CD
3Cl
3) δ7.57(d,J=1.00Hz,1H)、7.39−7.34(m,1H)、6.85−6.78(m,1H)、4.95(s,2H)、4.31(s,2H)、4.17−4.09(m,1H)、4.03(s,2H)、4.00−3.93(m,2H)、2.57(br.s.,2H)、2.45(br.s.,3H)、2.24−2.08(m,6H)、1.49(s,9H)。
【0262】
工程3
エチル6’−フルオロ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
tert−ブチル6’−フルオロ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート83c(0.6g、0.52ミリモル)を10mLのDCM中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(4.0g、35.1ミリモル)を添加し、室温で1時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮し、残留物を5mLのDCM中に溶解させ、TEA(0.3g、2.56ミリモル)、クロロギ酸エチル(55mg、0.51ミリモル)を順番に0℃で添加し、室温で1時間にわたり撹拌した。50mLのH
2Oを添加し、その混合物をDCM(80mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(50mL)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のエチル6’−フルオロ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート83(47mg、白色の固体)が得られた(収率:18.0%)。
【0263】
MS m/z(ESI):509.3[M+1]
1H NMR(400MHz,MeOD) δ7.67−7.62(m,1H)、6.97−6.83(m,2H)、4.99(s,2H)、4.64−4.40(m,2H)、4.39−4.30(m,2H)、4.24−4.14(m,3H)、4.12−4.03(m,2H)、2.60−2.47(m,4H)、2.34−2.22(m,2H)、1.92−1.78(m,5H)、1.31(s,3H)。
【0264】
実施形態84
1−(シクロプロパンカルボニル)−6’−フルオロ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
【化65】
【0265】
工程1
1−(シクロプロパンカルボニル)−6’−フルオロ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
6’−フルオロ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン84a(0.3g、0.69ミリモル)を5mLのDCM中に溶解させ、シクロプロパンカルボン酸(77mg、0.89ミリモル)、2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.52g、1.37ミリモル)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.18g、1.37ミリモル)を添加し、室温で2時間にわたり撹拌した。50mLのH
2Oを添加し、その反応溶液をDCM(80mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(50mL)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物の1−(シクロプロパンカルボニル)−6’−フルオロ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン84(42mg、白色の固体)が得られた(収率:12.1%)。
【0266】
MS m/z(ESI):527.4[M+23]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.69−7.64(m,1H)、6.97−6.87(m,2H)、5.01(s,2H)、4.70−4.66(m,1H)、4.59−4.54(m,1H)、4.38−4.32(m,1H)、4.22−4.16(m,1H)、4.12−4.05(m,2H)、2.61−2.48(m,4H)、2.35−2.23(m,2H)、1.94−1.77(m,6H)、1.71−1.54(m,1H)、1.01−0.88(m,4H)。
【0267】
実施形態85
イソプロピル4’−クロロ−1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化66】
【0268】
工程1
3−クロロ−2−ヨード安息香酸
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(39.7g、281.03ミリモル)を100mLの無水THF中に溶解させ、窒素ガス雰囲気下でn−BuLi(18.0g、281.03ミリモル)を−78℃でゆっくりと滴下し、−78℃で1時間にわたり撹拌した。その反応溶液中に、150mLのTHF中の3−クロロ安息香酸85a(20.0g、127.7ミリモル)をゆっくりと滴下し、−78℃で4時間にわたり撹拌した。その反応溶液中に、250mLのTHF中のヨウ素(129.7g、510.96ミリモル)をゆっくりと滴下し、−78℃で3時間にわたり撹拌した。その反応をH
2Oによって停止させ、4MのHCl水溶液で酸性化し、EAで抽出し、チオ硫酸ナトリウムで洗浄し、有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、粗生成物の3−クロロ−2−ヨード安息香酸85b(30g、白色の固体)が得られた。
【0269】
1H NMR(400MHz,CD
3Cl
3) δ7.72(d,J=7.5Hz,1H)7.65(d,J=7.8Hz,1H)7.39(t,J=7.9Hz,1H)。
【0270】
工程2
tert−ブチル(3−クロロ−2−ヨードフェニル)カルバメート
3−クロロ−2−ヨード安息香酸85b(30.0g、106.21ミリモル)及びジフェニルリン酸アジド(58.5g、212.42ミリモル)を10mLのtert−ブタノール中に溶解させ、TEA(21.5g、212.42ミリモル)を室温で添加し、120℃で12時間にわたり撹拌した。その反応をH
2Oによって停止させ、EAで抽出し、水及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、tert−ブチル(3−クロロ−2−ヨードフェニル)カルバメート85c(34.0g、黄色の油状物)が得られた(収率:90.5%)。
【0271】
1H NMR(400MHz,CD
3Cl
3) δ8.03−7.94(m,1H)7.26(t,J=8.2Hz,1H)7.20−7.14(m,1H)7.08(br.s.,1H)1.56(s,9H)。
【0272】
工程3
3−クロロ−2−ヨードアニリン塩酸塩
tert−ブチル(3−クロロ−2−ヨードフェニル)カルバメート85c(30.0g、84.85ミリモル)を10mLのHCl/EA溶液中にゆっくりと添加し、室温で12時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮することで、粗生成物の3−クロロ−2−ヨードアニリン塩酸塩85d(30.0g、黄色の固体)が得られた。
【0273】
1H NMR(400MHz,DMSO) δ7.08(t,J=8.0Hz,1H)6.79(d,J=7.5Hz,1H)6.73 d,J=8.0Hz,1H)6.27(br.s.,3H)。
【0274】
工程4
tert−ブチル3−((3−クロロ−2−ヨードフェニル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート
3−クロロ−2−ヨードアニリン塩酸塩85
d(28.0g、96.58ミリモル)を400mLのEA中に溶解させ、1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−カルボン酸(23.3g、115.90ミリモル)、TEA(58.6g、579.48ミリモル)及びトリプロピルリン酸無水物(61.5g、193.16ミリモル)を室温で添加し、室温で3時間にわたり撹拌した。500mLのH
2Oを添加し、EA(500mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(500mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(500mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、粗生成物のtert−ブチル3−((3−クロロ−2−ヨードフェニル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート85e(26.5g、白色の固体)が得られた(収率:71.1%)。
【0275】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ8.95(d,J=7.4Hz,1H)、7.15(t,J=7.6Hz,2H)、4.11(d,J=14.06Hz,4H)、3.17−3.02(m,1H)、1.38(s,9H)。
【0276】
工程5
tert−ブチル3−((3−クロロ−2−ヨードフェニル)(4−メトキシベンジル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−((3−クロロ−2−ヨードフェニル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート85e(30.0g、68.70ミリモル)を200mLのDMF中に溶解させ、炭酸セシウム(26.9g、82.44ミリモル)、1−クロロメチル−4−メトキシベンゼン(12.9g、82.44ミリモル)を添加し、90℃で12時間にわたり撹拌した。200mLのH
2Oを添加し、その混合物をEA(300mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(300mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(300mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、tert−ブチル3−((3−クロロ−2−ヨードフェニル)(4−メトキシベンジル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート85f(30.0g、白色の固体)が得られた(収率:70.6%)。
【0277】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.72−7.62(m,1H)、7.11(d,J=8.28Hz,2H)、7.05−6.94(m,1H)、6.82(d,J=8.28Hz,2H)、6.50−6.38(m,1H)、5.60−5.48(m,1H)、4.36−4.24(m,1H)、4.03(d,J=14.05Hz,2H)、3.81(s,3H)、3.78−3.60(m,2H)、3.14−3.02(m,1H)、1.49−1.37(m,9H)。
【0278】
工程6
tert−ブチル4’−クロロ−1’−(4−メトキシベンジル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−((3−クロロ−2−ヨードフェニル)(4−メトキシベンジル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレート85f(15.0g、26.94ミリモル)を200mLの1,4−ジオキサン中に溶解させ、酢酸パラジウム(0.30g、1.35ミリモル)、ナトリウムtert−ブトキシド(3.9g、40.41ミリモル)を21℃で添加し、そのフラスコを窒素ガスでスイープし、トリシクロヘキシルホスフィン(7.6g、26.94ミリモル)を室温で滴下し、110℃で12時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、濾過し、濾過ケークをEAで洗浄し、濾液を合わせ、そして減圧下で濃縮することで、tert−ブチル4’−クロロ−1’−(4−メトキシベンジル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート85g(6.0g、黄色の油状物)が得られた(収率:46.7%)。
【0279】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.23(d,J=8.8Hz,2H)、7.19−7.13(m,1H)、7.04(d,J=8.3Hz,1H)、6.90−6.83(m,2H)、6.69(d,J=7.8Hz,1H)、4.90−4.80(m,2H)、4.58(br.s,2H)、4.32(d,J=8.3Hz,2H)、3.82−3.77(m,3H)、1.51(s,9H)。
【0280】
工程7
イソプロピル4’−クロロ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
tert−ブチル4’−フルオロ−1’−(4−メトキシベンジル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート85g(6.0g、13.99ミリモル)を120mLのトリフルオロ酢酸中に溶解させ、トリフルオロメタンスルホン酸(6.3g、41.97ミリモル)を0℃で滴下し、室温で12時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮し、残留物に60mLのTHF及び60mLのH
2Oを添加し、炭酸ナトリウムを添加してpHを9〜10に調整し、クロロギ酸イソプロピル(12.3g、2.69ミリモル)を0℃で滴下し、室温で16時間にわたり撹拌した。100mLのH
2Oを添加し、その混合物をEA(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、イソプロピル4’−クロロ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート85h(3.20g、白色の固体)が得られた(収率:67.9%)。
【0281】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ9.05(br.s.,1H)、7.25−7.16(m,1H)、7.06(d,J=8.03Hz,1H)、6.87(d,J=8.03Hz,1H)、4.98(spt,J=6.19Hz,1H)、4.59(d,J=8.53Hz,2H)、4.30(d,J=8.03Hz,2H)、1.27(d,J=6.02Hz,6H)。
【0282】
工程8
イソプロピル4’−クロロ−1’−(2,2−ジエトキシエチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル4’−クロロ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート85h(2.0g、6.79ミリモル)、2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(1.6g、8.15ミリモル)、炭酸セシウム(4.4g、13.6ミリモル)、ヨウ化カリウム(56.4g、0.34ミリモル)を25mLのDMF中に溶解させ、90℃で12時間にわたり撹拌した。その反応溶液中に30mLのH
2Oを添加し、その混合物をEA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、イソプロピル4’−クロロ−1’−(2,2−ジエトキシエチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート85i(2.2g、黄色の油状物)が得られた(収率:97.0%)。
【0283】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.25−7.18(m,1H)、7.04(d,J=8.0Hz,1H)、6.97(d,J=7.5Hz,1H)、4.97(spt,J=6.2Hz,1H)、4.73−4.63(m,1H)、4.56(d,J=8.5Hz,2H)、4.27(d,J=8.5Hz,2H)、3.81(d,J=4.5Hz,2H)、3.78−3.68(m,2H)、3.55−3.44(m,2H)、1.26(d,J=6.5Hz,6H)、1.13(t,J=7.0Hz,6H)。
【0284】
工程9
イソプロピル4’−クロロ−2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル4’−クロロ−1’−(2,2−ジエトキシエチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート85i(1.2g、2.92ミリモル)を6mLのDCM及び2mLのH
2O中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(0.33g、2.92ミリモル)を0℃で添加し、室温で2時間にわたり撹拌し、飽和炭酸ナトリウム水溶液を添加してpHを9へと調整し、その混合物をEA(150mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(80mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(80mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、粗生成物のイソプロピル4’−クロロ−2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート85j(0.9g、黄色の油状物)が得られた(収率:91.5%)。
【0285】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ9.72(t,J=8.0Hz,1H)、7.67(d,J=8.0Hz,1H)、7.25(t,J=8.0Hz,1H)6.97(d,J=7.6Hz,1H)、4.73−4.63(m,1H)、4.49(d,7.4Hz,2H)4.25(d,J=14.06Hz,4H)、1.32(d,J=7.0Hz,6H)。
【0286】
工程10
イソプロピル4’−クロロ−2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル4’−クロロ−2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート85j(0.90g、2.67ミリモル)を20mLのエタノール中に溶解させ、1,2−シクロヘキサンジオン(0.36g、3.21ミリモル)、酢酸アンモニウム(1.03g、13.36ミリモル)を添加し、3時間にわたり還流撹拌した。その反応溶液を飽和炭酸ナトリウム水溶液でpH8〜9へと調整し、EA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、イソプロピル4’−クロロ−2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート85k(0.60g、黄色の油状物)が得られた(収率:47.2%)。
【0287】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.29(s,1H)、7.22−7.17(m,1H)、7.07(d,J=8.0Hz,1H)、4.98(td,J=6.3Hz,12.6Hz,1H)、4.88(d,J=2.5Hz,2H)、4.56(d,J=8.5Hz,2H)、4.27(d,J=8.0Hz,2H)、2.51(br.s,4H)、1.77(br.s,4H)、1.28(t,J=6.0Hz,6H)。
【0288】
工程11
イソプロピル4’−クロロ−1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル4’−クロロ−2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート85k(0.10g、0.48ミリモル)、酢酸4−ブロモブチル(0.11g、0.58ミリモル)、炭酸セシウム(0.31g、0.96ミリモル)を10mLのDMF中に溶解させ、80℃で4時間にわたり撹拌した。その反応溶液を濾過し、そして水で洗浄し、EA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、白色の固体が得られた。10mLの1MのNaOH水溶液を添加して溶解させ、室温で2時間にわたり撹拌した。30mLの水を添加し、その反応溶液をEA(30mL×2)で抽出し、順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のイソプロピル4’−クロロ−1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート85(13mg、白色の固体)が得られた(収率:14.1%)。
【0289】
MS m/z(ESI):501.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ8.24(br.s.,1H)、7.40(d,J=8.03Hz,1H)、7.26(t,J=8.00Hz,2H)、7.08(d,J=8.03Hz,1H)、5.23−5.04(m,2H)、4.97(td,J=6.27,12.55Hz,1H)、4.57(d,J=8.03Hz,2H)、4.27(d,J=8.53Hz,2H)、3.95(d,J=7.03Hz,2H)、3.73−3.64(m,2H)、2.97(br.s.,4H)、2.63−2.43(m,4H)、1.79(d,J=5.02Hz,4H)、1.28(d,J=6.53Hz,6H)。
【0290】
実施形態86
イソプロピル4’−クロロ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化67】
【0291】
工程1
イソプロピル4’−クロロ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル4’−クロロ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート86a(0.11g、0.38ミリモル)を1mLのTHF中に溶解させ、(1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタノール(0.10g、0.38ミリモル)、トリフェニルホスフィン(0.12g、0.46ミリモル)を添加し、1mLのTHF中のアゾジカルボン酸ジイソプロピル(92mg、0.46ミリモル)を0℃で滴下し、室温で16時間にわたり撹拌した。30mLのH
2Oを添加し、その混合物をEA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のイソプロピル4’−クロロ−2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート86(60mg、白色の固体)が得られた(収率:29.2%)。
【0292】
MS m/z(ESI):539.1[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.28(t,J=8.0Hz,1H)、7.12(d,J=8.0Hz,1H)、7.02(d,J=7.5Hz,1H)、4.99(s,2H)、4.96−4.91(m,1H)、4.55(m,2H)、4.26(m,2H)、4.05(t,J=7.8Hz,2H)、2.53(t,J=5.5Hz,2H)、2.46(t,J=5.8Hz,2H)、2.32−2.21(m,2H)、1.92−1.76(m,6H)、1.28(d,J=6.0Hz,6H)。
【0293】
実施形態87
エチル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1’,2’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1−カルボキシレート
【化68】
【0294】
工程1
tert−ブチル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1’,2’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1−カルボキシレート
tert−ブチル2’−オキソ−1’,2’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1−カルボキシレート87a(0.94g、3.43ミリモル)を10mLのTHF中に溶解させ、(1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタノール(0.9g、3.43ミリモル)、トリフェニルホスフィン(1.08g、4.12ミリモル)を添加し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.83g、4.12ミリモル)を0℃で滴下し、室温で16時間にわたり撹拌した。50mLのH
2Oを添加し、その混合物をEA(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(50mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、tert−ブチル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1’,2’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1−カルボキシレート87b(1.5g、黄色の油状物)が得られた(収率:46.8%)。
【0295】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ8.80(s,1H)、8.50(d,J=4.8Hz,1H)、7.50(d,J=4.8Hz,1H)、5.04(s,2H)、4.36(d,J=8.3Hz,2H)、4.05(d,J=8.3Hz,2H)、3.99−3.94(m,J=7.8Hz,2H)、2.62−2.43(m,4H)、2.21−2.12(m,2H)、1.85−1.74(m,J=6.3Hz,6H)、1.50(s,9H)。
【0296】
工程2
エチル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1’,2’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1−カルボキシレート
tert−ブチル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1’,2’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1−カルボキシレート87b(0.5g、0.962ミリモル)を1mLのDCM中に溶解させ、3mLのトリフルオロ酢酸を添加し、室温で2時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮し、残留物に3mLのTHF及び1.5mLのH
2Oを添加し、炭酸ナトリウムを添加してpHを9〜10に調整し、クロロギ酸エチル(0.16g、1.44ミリモル)を0℃で滴下し、室温で2時間にわたり撹拌した。100mLの水を添加し、その混合物をEA(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のエチル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1’,2’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1−カルボキシレート87(125mg、白色の固体)が得られた(収率:26.4%)。
【0297】
MS m/z(ESI):492.4[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ8.42(d,J=5.0Hz,1H)、8.27(s,1H)、7.77(d,J=4.8Hz,1H)、5.06(s,2H)、4.37(br.s.,2H)、4.21(q,J=7.0Hz,4H)、4.08(t,J=7.9Hz,2H)、2.61−2.41(m,4H)、2.39−2.22(m,J=8.5Hz,2H)、1.93(br.s.,2H)、1.89−1.75(m,4H)、1.31(t,J=7.2Hz,3H)。
【0298】
実施形態88
イソプロピル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1’,2’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1−カルボキシレート
【化69】
【0299】
工程1
イソプロピル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1’,2’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1−カルボキシレート
tert−ブチル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1’,2’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1−カルボキシレート88a(0.1g、0.19ミリモル)を1mLのDCM中に溶解させ、3mLのトリフルオロ酢酸を添加し、室温で2時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮し、残留物に3mLのTHF及び1.5mLのH
2Oを添加し、炭酸ナトリウムを添加してpHを9〜10に調整し、クロロギ酸イソプロピル(0.31g、1.44ミリモル)を0℃で滴下し、室温で2時間にわたり撹拌した。100mLの水を添加し、その混合物をEA(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(30mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のイソプロピル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1’,2’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1−カルボキシレート88(36mg、白色の固体)が得られた(収率:29.2%)。
【0300】
MS m/z(ESI):506.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ8.40(d,J=4.8Hz,1H)、8.25(s,1H)、7.75(d,J=4.8Hz,1H)、5.04(s,2H)、4.97−4.92(m,1H)、4.35(d,J=8.8Hz,2H)、4.19(d,J=8.5Hz,2H)、4.06(t,J=7.8Hz,2H)、2.55(t,J=8.0Hz,2H)、2.46(t,J=5.5Hz,2H)、2.34−2.23(m,2H)、1.95−1.87(m,2H)、1.87−1.76(m,4H)、1.29(d,J=6.0Hz,6H)。
【0301】
実施形態89
1−(シクロプロパンカルボニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン
【化70】
【0302】
工程1
1−(シクロプロパンカルボニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン
tert−ブチル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−1’,2’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1−カルボキシレート89a(0.1g、0.19ミリモル)を0.5mLのDCM中に溶解させ、1.5mLのトリフルオロ酢酸を添加し、室温で2時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮し、残留物に2mLのDCMを添加し、TEAを添加してpHを9〜10に調整し、クロロギ酸シクロプロピル(0.16g、1.44ミリモル)を0℃で滴下し、室温で2時間にわたり撹拌した。30mLの水を添加し、その混合物をEA(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(30mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物の1−(シクロプロパンカルボニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン89(22.5mg、白色の固体)が得られた(収率:24.0%)。
【0303】
MS m/z(ESI):488.2[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ8.43(d,J=5.0Hz,1H)、8.28(s,1H)、7.79(d,J=4.8Hz,1H)、5.08(s,2H)、4.74−4.67(m,1H)、4.64−4.61(m,1H)、4.37(d,J=9.8Hz,1H)、4.24(d,J=9.8Hz,1H)、4.09(t,J=7.8Hz,2H)、2.64−2.44(m,4H)、2.38−2.26(m,2H)、1.94(t,J=7.8Hz,2H)、1.87−1.80(m,4H)、1.73−1.64(m,J=4.8Hz,1H)、0.97−0.92(m,4H)。
【0304】
実施形態90
2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化71】
【0305】
工程1
ベンジル2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
tert−ブチル1’−(4−メトキシベンジル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート90a(50.0g、126.8ミリモル)を250mLのトリフルオロ酢酸中に溶解させ、0℃で0.5時間にわたり撹拌し、トリフルオロメタンスルホン酸(57.1g、380.3ミリモル)を0℃で滴下し、0℃で16時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮することで、赤色の油状物が得られ、その残留物に100mLのTHF及び100mLのH
2Oを添加し、炭酸ナトリウムを添加してpHを9に調整し、クロロギ酸フェノール(23.79g、139.44ミリモル)を滴下し、室温で4時間にわたり撹拌した。1000mLのH
2Oを添加し、その混合物をEA(1000mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(1000mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(1000mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、ベンジル2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート90b(22.0g、黄色の固体)が得られた(収率:50.7%)。
【0306】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ8.69(br.s.,1H)、7.51(d,J=7.5Hz,1H)、7.40−7.31(m,5H)、7.26(t,J=7.3Hz,1H)、7.13(t,J=7.3Hz,1H)、6.93(d,J=8.0Hz,1H)、5.18(s,2H)、4.47(d,J=8.5Hz,2H)、4.18(d,J=8.0Hz,2H)。
【0307】
工程2
ベンジル1’−(2,2−ジエトキシ)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
ベンジル2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート90b(15.0g、48.65ミリモル)を100mLのDMF中に溶解させ、炭酸セシウム(31.7g、97.3ミリモル)、2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(11.0g、55.95ミリモル)を添加し、100℃で3時間にわたり撹拌した。300mLの飽和炭酸ナトリウム水溶液を添加し、その混合物をEA(300mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(300mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(300mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、ベンジル1’−(2,2−ジエトキシ)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート90c(9.5g、黄色の油状物)が得られた(収率:46.0%)。
【0308】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.52(d,J=7.3Hz,1H)、7.43−7.29(m,6H)、7.13(t,J=8.0Hz,1H)、7.06(d,J=7.8Hz,1H)、5.19(s,2H)、4.72(t,J=5.4Hz,1H)、4.47(d,J=8.3Hz,2H)、4.16(d,J=8.3Hz,2H)、3.84(d,J=5.3Hz,2H)、3.76(qd,J=7.0,9.2Hz,2H)、3.52(qd,J=7.0,9.3Hz,2H)、1.15(t,J=7.0Hz,6H)。
【0309】
工程3
ベンジル2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
ベンジル1’−(2,2−ジエトキシ)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート90c(9.5g、22.38ミリモル)を100mLのDCM及び30mLのH
2O中に溶解させ、100mLのトリフルオロ酢酸を滴下し、室温で2時間にわたり撹拌した。150mLの飽和炭酸ナトリウム水溶液を添加し、その混合物をDCM(150mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(150mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(150mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、ベンジル2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート90d(7.0g、黄色の油状物)が得られた(収率:89.3%)。
【0310】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ9.68(s,1H)、7.57(d,J=7.0Hz,1H)、7.45−7.27(m,6H)、7.13(t,J=8.0Hz,1H)、6.65(d,J=8.0Hz,1H)、5.18(s,2H)、4.68−4.39(m,4H)、4.20(d,J=8.5Hz,2H)。
【0311】
工程4
ベンジル2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
ベンジル2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート90d(7.0g、19.98ミリモル)を50mLのエタノール中に溶解させ、1,2−シクロヘキサンジオン(2.69g、23.97ミリモル)、酢酸アンモニウム(7.7g、99.9ミリモル)を添加し、4時間にわたり還流撹拌した。150mLの飽和炭酸ナトリウム水溶液を添加し、その混合物をEA(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、粗生成物のベンジル2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート90e(7.0g、黄色の固体)が得られた。
【0312】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.51(d,J=7.5Hz,1H)、7.44−7.30(m,6H)、7.21(d,J=7.8Hz,1H)、7.14(t,J=7.5Hz,1H)、5.18(s,2H)、4.87(s,2H)、4.49−4.38(m,2H)、4.14(d,J=7.8Hz,2H)、2.60−2.38(br,4H)、1.76(br.s.,4H)。
【0313】
工程5
ベンジル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
ベンジル2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート90e(7.0g、15.82ミリモル)を50mLのDMF中に溶解させ、4−ブロモ−1,1,1−トリフルオロブタン(3.32g、17.4ミリモル)、炭酸セシウム(7.73g、23.73ミリモル)、ヨウ化カリウム(0.131g、0.791ミリモル)を添加し、90℃で3時間にわたり撹拌した。100mLのH
2Oを添加し、その混合物をEA(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、ベンジル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート90f(4.8g、黄色の固体)が得られた(収率:52.2%)。
【0314】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.57(d,J=7.8Hz,1H)、7.50(d,J=7.3Hz,1H)、7.40−7.30(m,6H)、7.16(t,J=8.0Hz,1H)、5.17(s,2H)、4.96(s,2H)、4.42(d,J=8.4Hz,2H)、4.13(d,J=8.4Hz,2H)、3.97(t,J=7.8Hz,2H)、2.61−2.51(br,2H)、2.49−2.38(br,2H)、2.24−2.09(m,2H)、1.83−1.75(m,6H)。
【0315】
工程6
2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
ベンジル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート90f(0.2g、0.36ミリモル)を2mLのエタノール中に溶解させ、ギ酸アンモニウム(22.8mg、0.36ミリモル)、Pd/C(20mg)を添加し、室温で16時間にわたり撹拌した。30mLのH
2Oを添加し、その混合物をEA(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(30mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物の2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート90(34.5mg、白色の固体)が得られた(収率:77.3%)。
【0316】
MS m/z(ESI):447.2[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ8.14(s,1H)、7.66(d,J=7.28Hz,1H)、7.28−7.35(m,1H)、7.16−7.23(m,1H)、7.08(d,J=7.78Hz,1H)、5.02(s,2H)、4.61(d,J=8.78Hz,1H)、4.48(d,J=8.78Hz,1H)、4.39(d,J=10.04Hz,1H)、4.23(d,J=10.04Hz,1H)、4.07(t,J=7.91Hz,2H)、2.45−2.59(m,4H)、2.20−2.35(m,2H)、1.76−1.94(m,6H)。
【0317】
実施形態91
1−(1−メチルシクロプロパン−1−カルボニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’−オン
【化72】
【0318】
工程1
1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
tert−ブチル1’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート91a(0.1g、0.19ミリモル)を1mLのDCM中に溶解させ、0.5mLのトリフルオロ酢酸を添加し、室温で0.5時間にわたり撹拌した。30mLの1NのNaOH水溶液を添加し、その混合物をDCM(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(30mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、粗生成物の1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン91b(110、黄色の固体)が得られた。
【0319】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.77(d,J=7.28Hz,1H)、7.53(d,J=7.78Hz,1H)、7.36−7.29(m,1H)、7.18(t,J=7.40Hz,1H)、4.98(s,2H)、4.23(d,J=7.78Hz,2H)、4.00(t,J=6.78Hz,2H)、3.74(d,J=8.00Hz,2H)、2.59(br.s.,2H)、2.46(br.s.,2H)、2.24−2.09(m,2H)、1.81(d,J=4.77Hz,2H)、1.69−1.51(m,2H)、1.49−1.36(m,2H)。
【0320】
工程2
1−(1−メチルシクロプロパン−1−カルボニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’−オン
1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン91b(110mg、0.26ミリモル)を1mLのEA中に溶解させ、1−メチルシクロプロパンカルボン酸(32mg、0.32ミリモル)、TEA(53mg、0.53ミリモル)を添加し、トリプロピル亜リン酸無水物(251mg、0.39ミリモル)を滴下し、室温で16時間にわたり撹拌した。30mLの1NのNaOH水溶液を添加し、その混合物をEA(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に1NのNaOH水溶液(30mL×2)、0.1NのHCl水溶液(30mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして1−(1−メチルシクロプロパン−1−カルボニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’−オン91c(60mg、白色の固体)が得られた(収率:45.6%)。
【0321】
MS m/z(ESI):501.4[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.66(d,J=7.53Hz,1H)、7.35−7.29(m,1H)、7.24−7.17(m,1H)、7.10(d,J=7.78Hz,1H)、5.05(s,2H)、4.84−4.64(m,2H)、4.38(br.s.,1H)、4.18(br.s.,1H)、4.09(t,J=7.78Hz,2H)、2.59−2.48(m,4H)、2.29(dd,J=10.54,16.31Hz,2H)、1.91−1.78(m,6H)、1.40(s,3H)、1.14(br.s.,2H)、0.65(d,J=2.26Hz,2H)。
【0322】
実施形態92
1−アセチル−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
【化73】
【0323】
工程1
1−アセチル−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン92a(150mg、0.36ミリモル)を5mLのDCM中に溶解させ、TEA(70mg、0.69ミリモル)を添加し、塩化アセチル(40mg、0.51ミリモル)を滴下し、室温で1時間にわたり撹拌した。30mLの水を添加し、その混合物をEA(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(30mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物の1−アセチル−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン92(4mg、白色の固体)が得られた(収率:2.4%)。
【0324】
MS m/z(ESI):461.2[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.73(br.s.,1H)、7.39(br.s.,1H)、7.27(br.s.,1H)、7.06(br.s.,1H)、5.26(br.s.,2H)、4.46−4.62(m,2H)、4.37(d,J=9.54Hz,1H)、4.24(br.s.,3H)、2.52−2.72(m,4H)、2.38(d,J=4.77Hz,2H)、2.02(br.s.,5H)、1.90(d,J=5.52Hz,4H)。
【0325】
実施形態93
1−(シクロプロパンカルボニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
【化74】
【0326】
工程1
1−(シクロプロパンカルボニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン93a(125mg、0.30ミリモル)を5mLのDCM中に溶解させ、TEA(45mg、0.45ミリモル)を添加し、塩化シクロプロピオニル(37mg、0.36ミリモル)を滴下し、室温で4時間にわたり撹拌した。30mLの水を添加し、その混合物をEA(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(30mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物の1−(シクロプロパンカルボニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン93(35mg、白色の固体)が得られた(収率:24.1%)。
【0327】
MS m/z(ESI):487.4[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.66(d,J=7.28Hz,1H)、7.35−7.28(m,1H)、7.24−7.17(m,1H)、7.10(d,J=7.78Hz,1H)、5.03(s,2H)、4.70(d,J=8.78Hz,1H)、4.57(d,J=8.53Hz,1H)、4.37(d,J=9.54Hz,1H)、4.19(d,J=9.54Hz,1H)、4.08(t,J=7.78Hz,2H)、2.58−2.46(m,4H)、2.35−2.21(m,2H)、1.93−1.77(m,6H)、1.73−1.65(m,1H)、1.03−0.87(m,4H)。
【0328】
実施形態94
1−プロピオニル−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
【化75】
【0329】
工程1
1−プロピオニル−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン94a(0.6g、0.72ミリモル)を10mLのDCM中に溶解させ、TEA(0.21g、2.15ミリモル)を添加し、塩化プロピオニル(0.13g、1.43ミリモル)を滴下し、室温で1時間にわたり撹拌した。100mLの水を添加し、その混合物をEA(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物の1−プロピオニル−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン94(60mg、白色の固体)が得られた(収率:17.6%)。
【0330】
MS m/z(ESI):475.2[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.63(d,J=7.3Hz,1H)、7.33−7.26(m,1H)、7.21−7.14(m,1H)、7.07(d,J=7.8Hz,1H)、5.00(s,2H)、4.54(d,J=8.8Hz,1H)、4.43(d,J=8.5Hz,1H)、4.34(d,J=9.5Hz,1H)、4.17(d,J=9.8Hz,1H)、4.05(t,J=7.8Hz,2H)、2.57−2.50(m,2H)、2.48(t,J=5.4Hz,2H)、2.34−2.19(m,4H)、1.91−1.73(m,6H)、1.16(t,J=7.5Hz,3H)。
【0331】
実施形態95
1−イソブチリル−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
【化76】
【0332】
工程1
1−イソブチリル−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン95a(0.1g、0.24ミリモル)を10mLのDCM中に溶解させ、TEA(73mg、0.72ミリモル)を添加し、塩化2−メチルプロピオニル(38mg、0.36ミリモル)を滴下し、室温で1時間にわたり撹拌した。30mLの水を添加し、その混合物をEA(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(30mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物の1−イソブチリル−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン95(30mg、白色の固体)が得られた(収率:24.9%)。
【0333】
MS m/z(ESI):489.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.61(d,J=8.03Hz,1H)、7.49(d,J=7.28Hz,1H)、7.37(t,J=7.78Hz,1H)、7.21−7.15(m,1H)、5.05−4.92(m,2H)、4.56(d,J=8.03Hz,1H)、4.41(d,J=9.29Hz,1H)、4.28(d,J=7.78Hz,1H)、4.18(d,J=9.54Hz,1H)、4.10−3.91(m,2H)、2.63−2.44(m,5H)、2.31−2.05(m,2H)、1.81(br.s.,6H)、1.20(d,J=6.78Hz,6H)。
【0334】
実施形態96
1−(2,2−ジフルオロアセチル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
【化77】
【0335】
工程1
1−(2,2−ジフルオロアセチル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン96a(0.1g、0.24ミリモル)を2mLのEA中に溶解させ、TEA(48mg、0.478ミリモル)、ジフルオロ酢酸(23mg、0.24ミリモル)、トリプロピル亜リン酸無水物(0.23g、0.36ミリモル)を添加し、室温で1.5時間にわたり撹拌した。30mLの水を添加し、その混合物をEA(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(30mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物の1−(2,2−ジフルオロアセチル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン96(22mg、白色の固体)が得られた(収率:18.2%)。
【0336】
MS m/z(ESI):519.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.68(d,J=7.0Hz,1H)、7.30(t,J=8.0Hz,1H)、7.18(t,J=8.0Hz,1H)、7.05(d,J=7.5Hz,1H)、6.26(t,J=52.0Hz,1H)、5.00(s,2H)、4.77(d,J=9.5Hz,1H)、4.64(d,J=9.5Hz,1H)、4.45(d,J=10.5Hz,1H)、4.31(d,J=10.5Hz,1H)、4.06(t,J=8.0Hz,2H)、2.54(t,J=8.0Hz,2H)、2.47(t,J=8.0Hz,2H)、2.27(m,2H)、1.92−1.75(m,6H)。
【0337】
実施形態97
1−(メチルスルホニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
【化78】
【0338】
工程1
1−(メチルスルホニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン97a(0.1g、0.24ミリモル)を2mLのDCM中に溶解させ、TEA(24mg、0.24ミリモル)を添加し、塩化メタンスルホニル(50mg、0.44ミリモル)を滴下し、室温で2時間にわたり撹拌した。30mLの飽和炭酸ナトリウム水溶液を添加し、その混合物をEA(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(30mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物の1−(メチルスルホニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン97(25mg、白色の固体)が得られた(収率:21.1%)。
【0339】
MS m/z(ESI):497.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.72(d,J=7.28Hz,1H)、7.29−7.35(m,1H)、7.18−7.25(m,1H)、7.07(d,J=7.78Hz,1H)、5.01(s,2H)、4.38(d,J=8.53Hz,2H)、4.14(d,J=8.28Hz,2H)、4.03−4.11(m,2H)、3.15(s,3H)、2.45−2.59(m,4H)、2.24−2.35(m,2H)、1.77−1.94(m,6H)。
【0340】
実施形態98
1−(シクロプロピルスルホニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
【化79】
【0341】
工程1
1−(シクロプロピルスルホニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン98a(0.12g、0.29ミリモル)を2mLのDCM中に溶解させ、TEA(87mg、0.86ミリモル)を添加し、塩化シクロプロパンスルホニル(48mg、0.34ミリモル)を滴下し、室温で2時間にわたり撹拌した。30mLの水を添加し、その混合物をEA(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(30mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物の1−(シクロプロピルスルホニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン98(35.6mg、白色の固体)が得られた(収率:22.6%)。
【0342】
MS m/z(ESI):523.4[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.73(d,J=7.0Hz,1H)、7.36−7.27(m,1H)、7.25−7.15(m,1H)、7.12−6.99(m,1H)、5.01(s,2H)、4.47(d,J=8.0Hz,2H)、4.14(d,J=8.0Hz,2H)、4.07(t,J=7.8Hz,2H)、2.80(t,J=5.0Hz,1H)、2.62−2.43(m,4H)、2.37−2.21(m,J=5.5Hz,2H)、2.02−1.63(m,J=8.0Hz,6H)、1.23−1.10(m,4H)。
【0343】
実施形態99
1−(イソプロピルスルホニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
【化80】
【0344】
工程1
1−(イソプロピルスルホニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン99a(0.38g、0.91ミリモル)を4mLのDCM中に溶解させ、TEA(0.46g、4.54ミリモル)を添加し、塩化イソプロパンスルホニル(0.39g、2.72ミリモル)を0℃で滴下し、室温で3時間にわたり撹拌した。50mLの水を添加し、その混合物をEA(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(50mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物の1−(イソプロピルスルホニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン99(5mg、白色の固体)が得られた(収率:1.05%)。
【0345】
MS m/z(ESI):525.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.68(d,J=7.3Hz,1H)、7.30(t,J=8.0Hz,1H)、7.19(t,J=8.0Hz,1H)、7.07(d,J=8.0Hz,1H)、4.99(s,2H)、4.94(m.,1H)、4.38(d,J=7.8Hz,2H)、4.11(d,J=8.0Hz,2H)、4.05(t,J=8.0Hz,2H)、2.53(t,J=8.0Hz,2H)、2.47(t,J=5.5Hz,2H)、2.33−2.19(m,2H)、1.89−1.74(m,6H)、1.41(d,J=6.8Hz,6H)。
【0346】
実施形態100
イソプロピル1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−4,5−ジメチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化81】
【0347】
工程1
イソプロピル2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル1’−(2,2−ジエトキシエチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート100a(0.60g、1.59ミリモル)を4.5mLのDCM及び1.5mLのH
2O中に溶解させ、4.5mLのトリフルオロ酢酸を0℃で添加し、室温で窒素ガス雰囲気下に1時間にわたり撹拌した。炭酸カリウムを添加して反応溶液を中和し、その混合物をDCM(15mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(15mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(15mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、粗生成物のイソプロピル2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート100b(0.41g、黄色の油状物)が得られた(収率:75.9%)。
【0348】
工程2
イソプロピル1’−((4,5−ジメチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル2’−オキソ−1’−(2−オキソエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート100b(0.90g、2.67ミリモル)を5mLのエタノール中に溶解させ、2,
3−ブタンジオン(0.14g、1.58ミリモル)、酢酸アンモニウム(0.51g、6.6ミリモル)を添加し、窒素ガス雰囲気下に還流下で4時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、EA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(15mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(15mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、イソプロピル1’−((4,5−ジメチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート100c(0.60g、白色の固体)が得られた(収率:74.0%)。
【0349】
MS m/z(ESI):369.1[M+1]
【0350】
工程3
イソプロピル1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−4,5−ジメチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル1’−((4,5−ジメチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート100c(0.36g、0.98ミリモル)を5mLのアセトニトリル中に溶解させ、酢酸4−ブロモブチル(0.23g、1.17ミリモル)、炭酸カリウム(0.14g、0.98ミリモル)及びヨウ化カリウム(0.16g、0.98ミリモル)を添加し、その反応混合物を加熱還流させて窒素ガス雰囲気下で18時間にわたり撹拌した。その反応溶液を濾過し、水で洗浄し、EA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(15mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(15mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、黄色の固体が得られた。3mLの1MのNaOH水溶液を添加して溶解させ、室温で1時間にわたり撹拌した。その反応溶液中に30mLの水を添加し、その混合物をEA(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のイソプロピル1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−4,5−ジメチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート100(0.14g、白色の固体)が得られた(収率:47.5%)。
【0351】
MS m/z(ESI):441.1[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.63(d,J=7.6Hz,1H)、7.41−6.95(m,3H)、4.99(s,2H)、4.70(s,1H)、4.36(s,2H)、4.18(s,2H)、3.99(t,J=6.8Hz,2H)、3.58(t,J=6Hz,2H)、2.15(s,3H)、2.07(s,3H)、1.64−1.57(m,4H)、1.31(t,J=6Hz,6H)。
【0352】
実施形態101
エチル1’−((4,5−ジエチル−1−(4−ヒドロキシブチル)−1H−イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化82】
【0353】
工程1
エチル2’−オキソ−1’−(2−オキソ−2−((4−オキソブチル−3−イル)オキシ)エチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
2−(1−(エトキシカルボニル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]
酢酸101a(1.00g、3.29ミリモル)を5mLのDCM中に溶解させ、塩化オキサリル(1.67g、13.16ミリモル)を添加し、室温で1時間にわたり撹拌し、5mLのDCM中の4−ヒドロキシヘキサン−3−オン(0.46g、3.94ミリモル)を添加し、室温で3時間にわたり撹拌した。その反応溶液中に50mLの水を添加し、その混合物をEA(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(50mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、エチル2’−オキソ−1’−(2−オキソ−2−((4−オキソブチル−3−イル)オキシ)エチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート101b(0.90g、黄色の油状物)が得られた(収率:61.2%)。
【0354】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.56(d,J=7.5Hz,1H)、7.35(t,J=7.8Hz,1H)、7.17(t,J=7.5Hz,1H)、6.84(d,J=7.5Hz,1H)、5.05(dd,J=4.3,7.8Hz,1H)、4.71(d,J=17.6Hz,1H)、4.53−4.40(m,3H)、4.24−4.12(m,4H)、2.43(dq,J=1.5,7.2Hz,2H)、1.94−1.71(m,2H)、1.29(t,J=7.3Hz,3H)、1.05(t,J=7.0Hz,6H)、0.92(t,J=7.3Hz,3H)。
【0355】
工程2
エチル1’−((4,5−ジエチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
エチル2’−オキソ−1’−(2−オキソ−2−((4−オキソブチル−3−イル)オキシ)エチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート101b(0.80g、1.99ミリモル)を4mLのキシレン中に溶解させ、酢酸アンモニウム(1.53g、19.88ミリモル)を添加し、マイクロ波のもと16℃で40分間にわたり反応させた。その反応混合物中に10mLの水を添加し、その混合物をEA(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(10mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、
エチル1’−((4,5−
ジエチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート101c(60mg、黄色の油状物)が得られた(収率:7.1%)。
【0356】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.53(d,J=7.0Hz,1H)、7.36−7.30(m,2H)、7.15(t,J=7.3Hz,1H)、4.90(s,1H)、4.40(d,J=8.0Hz,2H)、4.23−4.17(q,J=7.2Hz,2H)、4.12(d,J=8.0Hz,2H)、2.53−2.47(q,J=7.6Hz,4H)、1.30(t,J=7.6Hz,3H)、1.17(t,J=7.6Hz,6H)。
【0357】
工程3
エチル1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−4,5−ジエチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
エチル1’−((4,5−ジエチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート101c(70mg、0.18ミリモル)を5mLのDMF中に溶解させ、酢酸4−ブロモブチル(107mg、0.55ミリモル)、炭酸セシウム(179mg、0.55ミリモル)及びヨウ化カリウム(3.0mg、0.01ミリモル)を90℃で添加し、そしてその反応混合物を90℃で20時間にわたり撹拌した。その反応溶液を濾過し、水で洗浄し、EA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(15mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(15mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、黄色の油状物が得られた。3mLの1MのNaOH水溶液を添加して溶解させ、室温で0.5時間にわたり撹拌した。その反応溶液中に30mLの水を添加し、その混合物をEA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のエチル1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−4,5−ジエチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート101(7mg、白色の固体)が得られた(収率:38.2%)。
【0358】
MS m/z(ESI):455.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.60(d,J=7.3Hz,1H)、7.28−7.21(t,J=7.92Hz,1H)、7.17−7.11(t,J=7.92Hz,1H)、7.00(d,J=7.8Hz,1H)、4.97(s,2H)、4.35(d,J=8.1Hz,2H)、4.16(q,J=7.1Hz,4H)、3.97(d,J=8.1Hz,2H)、3.55(t,J=6.0Hz,2H)、2.57(q,J=7.6Hz,2H)、2.44(q,J=7.6Hz,2H)、1.67−1.45(m,4H)、1.28(t,J=7.1Hz,4H)、1.11(dt,J=4.2,7.6Hz,6H)。
【0359】
実施形態102
イソプロピル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化83】
【0360】
工程1
2−ブロモシクロペンタン−1−オン
シクロペンタノン102a(5.04g、59.9ミリモル)及びp−トルエンスルホン酸(1.14g、5.99ミリモル)を3つの口を備えたフラスコ中に加え、N−ブロモスクシンイミド(10.66g、59.9ミリモル)を0℃で少しずつ添加し、室温で2時間にわたり撹拌した。200mLの水を添加し、その混合物をEA(200mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(200mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(200mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、2−ブロモシクロペンタン−1−オン102b(7.6g、淡黄色の液体)が得られた(収率:62.3%)。
【0361】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ4.26−4.18(m,1H)、2.45−2.35(m,2H)、2.28−2.16(m,3H)、2.07−1.98(m,1H)。
【0362】
工程2
2−ヒドロキシシクロペンタ−2−エン−1−オン
2−ブロモシクロペンタン−1−オン102b(0.84g、5.14ミリモル)を10mLのH
2O(98℃に予熱した)中に溶解させ、H
2O(80℃に予熱した)中の10mLのFeCl
3(1.65g、10.17ミリモル)を添加し、98℃で10分間にわたり撹拌した。その反応溶液を40℃に冷却し、10mLの飽和硫酸アンモニウム水溶液を添加し、その混合物をEA(200mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(200mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(200mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、粗生成物の2−ヒドロキシシクロペンタ−2−エン−1−オン102c(0.24g、黄色の油状物)が得られた。
【0363】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ6.57(t,J=3.0Hz,1H)、5.65(br.s.,1H)、2.54−2.50(m,2H)、2.47−2.43(m,2H)。
【0364】
工程3
イソプロピル2’−オキソ−1’−((1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
2−ヒドロキシシクロペンタ−2−エン−1−オン102c(85mg、0.87ミリモル)を4mLのエタノール中に溶解させ、イソプロピル2’−オキソ−1’−(2−エトキシ)−スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート(0.26g、0.87ミリモル)、炭酸アンモニウム(0.33g、4.33ミリモル)を添加し、80℃で2時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮し、20mLの飽和炭酸ナトリウム水溶液を添加し、その混合物をEA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、イソプロピル2’−オキソ−1’−((1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート102d(50mg、黄色の固体)が得られた。
【0365】
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.53(d,J=7.0Hz,1H)、7.36−7.32(m,2H)、7.15(d,J=8.0Hz,1H)、4.97(m,1H)、4.90(s,2H)、4.39(d,J=8.0Hz,2H)、4.12(d,J=8.0Hz,2H)、2.69−2.58(m,4H)、2.47−2.41(m,2H)、1.29(d,J=4.0Hz,6H)。
【0366】
工程4
イソプロピル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル2’−オキソ−1’−((1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)
スピロ[アゼチジン−3,
3’−インドリン]−1−カルボキシレート102d(50mg、0.13ミリモル)を1mLのDMF中に溶解させ、4−ブロモ−1,1,1−トリフルオロブタン(30mg、0.16ミリモル)、炭酸セシウム(cenium)(85mg、0.26ミリモル)を添加し、80℃で2時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、30mLの水を添加し、EA(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、そして飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のイソプロピル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート102(7.5mg、白色の固体)が得られた(収率:11.6%)。
【0367】
MS m/z(ESI):491.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.62(d,J=7.5Hz,1H)、7.29(t,J=8.0Hz,1H)、7.17(t,J=8.0Hz,1H)、7.12(d,J=7.5Hz,1H)、4.99(s,2H)、4.94−4.93(m,1H)、4.33(d,J=8.0Hz,2H)、4.15(d,J=8.0Hz,2H)、4.09(t,J=7.5Hz,2H)、2.70(t,J=6.8Hz,2H)、2.59−2.56(m,2H)、2.52−2.45(m,2H)、2.24−2.17(m,2H)、1.94−1.86(m,2H)、1.29(d,J=6.5Hz,6H)。
【0368】
実施形態103
イソプロピル1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化84】
【0369】
工程1
イソプロピル1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル2’−オキソ−3’−((1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’,3’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,1’−インデン]−1−カルボキシレート103a(0.1g、0.26ミリモル)を2mLのDMSO中に溶解させ、酢酸4−ブロモブチル(62mg、0.32ミリモル)、炭酸セシウム(0.17g、0.53ミリモル)を添加し、その反応混合物を80℃で3時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、30mLの水を添加し、EA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、黄色の油状物が得られた。2mLの1MのNaOH水溶液を添加して溶解させ、室温で1時間にわたり撹拌した。その反応溶液中に30mLの水を添加し、その混合物をEA(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、そして飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のイソプロピル1’−((1−(4−ヒドロキシブチル)−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート103(21mg、白色の固体)が得られた(収率:14.99%)。
【0370】
MS m/z(ESI):453.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.62(d,J=7.5Hz,1H)、7.28(t,J=8.0Hz,1H)、7.16(t,J=8.0Hz,1H)、7.08(d,J=8.0Hz,1H)、4.99(s,2H)、4.96−4.91(m,1H)、4.34(d,J=8.5Hz,2H)、4.16(d,J=7.5Hz,2H)、4.01(t,J=7.3Hz,2H)、3.53(t,J=6.3Hz,2H)、2.70(t,J=6.5Hz,2H)、2.60−2.52(m,2H)、2.51−2.42(m,2H)、1.74−1.66(m,2H)、1.54−1.44(m,2H)、1.29(d,J=6.0Hz,6H)。
【0371】
実施形態104
エチル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化85】
【0372】
工程1
エチル2’−オキソ−1’−((1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
エチル2’−オキソ−1’−(2−エトキシ)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート104a(1g、3.47ミリモル)を10mLのエタノール中に溶解させ、2−ヒドロキシシクロペンタン−2−エノン(0.34g、3.47ミリモル)、酢酸アンモニウム(1.34g、17.34ミリモル)を添加し、そしてその反応混合物を80℃で7時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮し、100mLの飽和炭酸ナトリウム水溶液を添加し、EA(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、エチル2’−オキソ−1’−((1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート104b(200mg、黄色の固体)が得られた(収率:15.74%)。
【0373】
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.62(d,J=7.3Hz,1H)、7.29−7.23(m,1H)、7.19−7.12(m,1H)、6.83(d,J=7.8Hz,1H)、4.93(s,2H)、4.39(d,J=8.3Hz,2H)、4.18(q,J=7.0Hz,4H)、2.70−2.50(m,4H)、2.50−2.39(m,2H)、1.29(t,J=7.2Hz,3H)。
【0374】
工程2
エチル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
エチル2’−オキソ−1’−((1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート104b(0.2g、0.55ミリモル)を10mLのDMF中に溶解させ、4−ブロモ−1,1,1−トリフルオロブタン(0.10g、0.55ミリモル)、炭酸セシウム(0.36g、1.09ミリモル)を添加し、80℃で1時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、30mLの水を添加し、EA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のエチル2’−オキソ−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート104(90mg、白色の固体)が得られた(収率:34.6%)。
【0375】
MS m/z(ESI):477.3[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.65(d,J=7.28Hz,1H)、7.30(d,J=7.78Hz,1H)、7.22−7.16(m,1H)、7.13(d,J=7.78Hz,1H)、5.03(s,2H)、4.37(d,J=8.28Hz,2H)、4.24−4.15(m,4H)、4.11(t,J=7.40Hz,2H)、2.72(t,J=6.78Hz,2H)、2.60(d,J=6.27Hz,2H)、2.54−2.44(m,2H)、2.29−2.13(m,2H)、1.91(br.s.,2H)、1.31(t,J=7.03Hz,3H)。
【0376】
実施形態105
1−イソブチリル−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
【化86】
【0377】
工程1
1−イソブチリルスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
tert−ブチル2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート105a(6.0g、21.87ミリモル)を50mLのDCM中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(22.5g、197.3ミリモル)を添加し、室温で16時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮することで、黒色の油状物が得られた。25mLのDCM、TEA(7.86g、77.72ミリモル)を添加し、塩化イソブチリル(2.8g、26.25ミリモル)を0℃で添加し、室温で4時間にわたり撹拌した。100mLの水を添加し、その混合物をDCM(80mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(80mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(80mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより溶出系Cを用いて精製することで、1−イソブチリルスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン105b(4.2g、黄色の固体)が得られた(収率:78.1%)。
【0378】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.68−7.62(m,1H)、7.41−7.32(m,1H)、7.30−7.27(m,1H)、7.21−7.15(m,1H)、4.33(d,J=8.03Hz,1H)、4.30(d,J=8.03Hz,1H)、4.18(d,J=8.03Hz,1H)、4.10(d,J=8.03Hz,1H)、2.50−2.40(m,1H)、1.70(d,J=8.03Hz,6H)。
【0379】
工程2
1’−(2,2−ジエトキシ)−1−イソブチリルスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
1−イソブチリルスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン105b(4.2g、17.1ミリモル)を20mLのDMF中に溶解させ、2−ブロモ−1,1−ジエトキシル−エタン(3.37g、17.1ミリモル)、炭酸セシウム(9.30g、28.54ミリモル)、ヨウ化カリウム(0.24g、1.43ミリモル)を添加し、90℃で16時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、100mLの水を添加し、DCM(80mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(80mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(80mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより溶出系Cを用いて精製することで、1’−(2,2−ジエトキシ)−1−イソブチリルスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン105c(4.2g、黄色の油状物)が得られた(収率:67.0%)。
【0380】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.68−7.62(m,1H)7.41−7.32(m,1H)7.30−7.27(m,1H)7.21−7.15(m,1H)4.70(d,J=8.03Hz,1H)4.60(d,J=8.03Hz,1H)4.50(d,J=8.03Hz,1H)4.45(d,J=8.03Hz,1H)4.40(d,J=8.03Hz,3H)3.80−3.60(m,2H)3.50−3.40(m,2H)2.50−2.40(m,1H)1.17(t,J=7.2Hz,6H)1.16(t,J=7.2Hz,6H)。
【0381】
工程3
2−(1−イソブチリル−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1’−イル)アセトアルデヒド
1’−(2,2−ジエトキシ)−1−イソブチリルスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン105c(3.50g、9.71ミリモル)を30mLのDCM中に溶解させ、10mLのトリフルオロ酢酸を0℃で添加し、室温で2時間にわたり撹拌した。30mLの飽和炭酸ナトリウム水溶液を添加し、その混合物をEA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、粗生成物の1’−(2,2−ジエトキシ)−1−イソブチリルスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン105d(3.0g、暗褐色の油状物)が得られた。
【0382】
工程4
1−イソブチリル−1’−((1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
1’−(2,2−ジエトキシ)−1−イソブチリルスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン105d(3.21g、11.21ミリモル)を50mLのエタノール中に溶解させ、2−ヒドロキシルシクロペンタン−2−エノン(1g、10.19ミリモル)、酢酸アンモニウム(3.93g、50.95ミリモル)を添加し、その反応混合物を80℃で7時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮し、100mLの飽和炭酸ナトリウム水溶液を添加し、EA(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、1−イソブチリル−1’−((1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン105e(500mg、黄色の固体)が得られた(収率:11.44%)。
【0383】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.48(d,J=7.28Hz,1H)、7.34(d,J=7.28Hz,1H)、7.31−7.26(m,1H)、7.19−7.12(m,1H)、4.91(d,J=11.04Hz,2H)、4.57(d,J=8.03Hz,1H)、4.41(d,J=9.29Hz,1H)、4.29(d,J=8.03Hz,1H)、4.16(d,J=9.54Hz,1H)、2.66−2.59(m,4H)、2.53(td,J=6.78,13.55Hz,1H)、2.47−2.39(m,2H)、1.19(d,J=6.78Hz,6H)。
【0384】
工程5
1−イソブチリル−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
1−イソブチリル−1’−((1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン105e(0.2g、0.55ミリモル)を10mLのDMF中に溶解させ、4−ブロモ−1,1,1−トリフルオロブタン(0.12g、0.60ミリモル)、炭酸セシウム(0.36g、1.10ミリモル)を添加し、80℃で1時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、30mLの水を添加し、EA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物の1−イソブチリル−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン105(100mg、黄色の固体)が得られた(収率:38.0%)。
【0385】
MS m/z(ESI):475.2[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.64(d,J=7.28Hz,1H)、7.35−7.28(m,1H)、7.23−7.17(m,1H)、7.14(d,J=8.03Hz,1H)、5.03(s,2H)、4.59(d,J=8.78Hz,1H)、4.48(d,J=8.78Hz,1H)、4.35(d,J=9.79Hz,1H)、4.18(d,J=9.79Hz,1H)、4.12(t,J=7.53Hz,2H)、2.72(t,J=6.78Hz,2H)、2.69−2.56(m,3H)、2.50(d,J=6.27Hz,2H)、2.31−2.13(m,2H)、1.99−1.85(m,2H)、1.18(d,J=7.03Hz,6H)。
【0386】
実施形態106
1−(メチルスルホニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
【化87】
【0387】
工程1
1−(メチルスルホニル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
tert−ブチル2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート106a(12.0g、43.75ミリモル)を50mLのDCM中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(22.5g、197.3ミリモル)を添加し、室温で16時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮することで、黒色の油状物が得られた。25mLのDCM、TEA(7.86g、77.72ミリモル)を添加し、塩化メタンスルホニル(2.67g、23.32ミリモル)を0℃で添加し、50mLの水を添加し、その混合物をDCM(80mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(80mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(80mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、1−(メチルスルホニル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン106b(4.2g、黄色の固体)が得られた(収率:77.1%)。
【0388】
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.68−7.62(m,1H)、7.41−7.32(m,1H)、7.30−7.27(m,1H)、7.21−7.15(m,1H)、4.33(d,J=8.03Hz,2H)、4.18(d,J=8.03Hz,2H)、3.13(s,3H)。
【0389】
工程2
1’−(2,2−ジエトキシ)−1−(メチルスルホニル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
1−(メチルスルホニル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン106b(3.6g、14.27ミリモル)を20mLのDMF中に溶解させ、2−ブロモ−1,1−ジエトキシル−エタン(3.37g、17.12ミリモル)、炭酸セシウム(9.30g、28.54ミリモル)、ヨウ化カリウム(0.24g、1.43ミリモル)を添加し、90℃で16時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、100mLの水を添加し、EA(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより溶出系Cを用いて精製することで、1’−(2,2−ジエトキシ)−1−(メチルスルホニル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン106c(4.2g、黄色の油状物)が得られた(収率:75.89%)。
【0390】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.68−7.62(m,1H)、7.41−7.32(m,1H)、7.30−7.27(m,1H)、7.21−7.15(m,1H)、4.70(s,1H)、4.31(d,J=8.03Hz,2H)、4.33(d,J=8.03Hz,2H)、4.18(d,J=8.03Hz,2H)、3.80−3.60(m,2H)、3.50−3.30(m,2H)、3.13(s,3H)、1.16(t,J=8.03Hz,6H)。
【0391】
工程3
2−(1−(メチルスルホニル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1’−イル)アセトアルデヒド
1’−(2,2−ジエトキシ)−1−(メチルスルホニル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン106c(4.2g、11.4ミリモル)を20mLのDCM及び8mLのH
2O中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(31.0g、271.9ミリモル)を0℃で滴下し、室温で2時間にわたり撹拌した。炭酸ナトリウムを添加してpHを9へと調整し、その混合物をDCM(80mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(80mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(80mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、粗生成物の2−(1−(メチルスルホニル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1’−イル)アセトアルデヒド106d(3.2g、黄色の固体)が得られた。
【0392】
工程4
1−(メチルスルホニル)−1’−((1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
2−(1−(メチルスルホニル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1’−イル)アセトアルデヒド106d(3.1g、10.53ミリモル)を25mLのエタノール中に溶解させ、2−ヒドロキシルシクロペンタン−2−エノン(1.24g、12.64ミリモル)、酢酸アンモニウム(4.06g、52.65ミリモル)を添加し、そしてその反応混合物を80℃で8時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮し、100mLの飽和炭酸ナトリウム水溶液を添加し、EA(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、1−(メチルスルホニル)−1’−((1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン106e(420mg、黄色の固体)が得られた(収率:8.57%)。
【0393】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.68−7.62(m,1H)、7.41−7.32(m,1H)、7.30−7.27(m,1H)、7.21−7.15(m,1H)、4.90(s,2H)、4.33(d,J=8.03Hz,2H)、4.18(d,J=8.03Hz,2H)、4.15−4.05(m,1H)、3.08(s,3H)、2.68−2.58(m,3H)、2.48−2.39(m,2H)。
【0394】
工程5
1−(メチルスルホニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン
1−(メチルスルホニル)−1’−((1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン106e(0.2g、0.54ミリモル)を5mLのDMF中に溶解させ、4−ブロモ−1,1,1−トリフルオロブタン(0.12g、0.64ミリモル)、炭酸セシウム(0.35g、1.07ミリモル)及びヨウ化カリウム(8.9mg、0.05ミリモル)を添加し、90℃で8時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、30mLの水を添加し、EA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物の1−(メチルスルホニル)−1’−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−2’−オン106(42mg、白色の固体)が得られた(収率:15.56%)。
【0395】
MS m/z(ESI):483.2[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.75−7.69(m,1H)、7.36−7.28(m,1H)、7.25−7.18(m,1H)、7.14−7.07(m,1H)、5.00(br.s.,2H)、4.84−4.78(m,1H)、4.43−4.34(m,2H)、4.18−4.08(m,3H)、3.15(s,3H)、2.76−2.68(m,2H)、2.64−2.55(m,2H)、2.54−2.44(m,2H)、2.30−2.17(m,2H)、1.99−1.89(m,2H)。
【0396】
実施形態107
イソプロピル1’−((1−(ブタ−3−エン−1−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−6’−クロロ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化88】
【0397】
工程1
エチル4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキシレート
シクロヘキサン−1,2−ジオン107a(200.00g、1.78モル)及びギ酸ホルミルメチルを2.00Lのエタノール中に溶解させ、酢酸アンモニウム(687.5g、3.57モル)を添加し、90℃で12時間にわたり撹拌した。その反応溶液を濾過し、そして減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより溶出系Cを用いて精製することで、
エチル4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキシレート107b(48.00g、白色の固体)が得られた(収率:13.61%)。
【0398】
1H NMR(400MHz,METHANOL−d4) δ4.35(q,J=7.1Hz,2H)、2.65−2.55(m.,4H)、1.84−1.73(m,4H)、1.37(t,J=7.2Hz,3H)。
【0399】
工程2
エチル1−(ブタ−3−エン−1−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキシレート
エチル4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキシレート107b(1.00g、5.15ミリモル)を8mLの無水DMF中に溶解させ、4−ブロモブチル−1−エン(1.06g、7.85ミリモル)、炭酸セシウム(3.36g、10.30ミリモル)、ヨウ化カリウム(85.49mg、515.00マイクロモル)を順番に添加し、90℃で2時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、100mLのEAを添加し、そして順番に水(100mL×2)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することで、粗生成物のエチル1−(ブタ−3−エン−1−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキシレート107c(1.2g、黄色の油状物)が得られた。
【0400】
工程3
(1−(ブタ−3−エン−1−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタノール
水素化リチウムアルミニウム(596.57mg、15.72ミリモル)を10mLの無水THF中に懸濁させ、10mLのTHF中のエチル1−(ブタ−3−エン−1−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキシレート107c(1.30g、5.24ミリモル)を氷浴条件下でゆっくりと滴下し、ここで添加の時間にわたり、その反応溶液の温度は5℃以下であった。室温で1時間にわたり撹拌した後に、氷水を添加して氷浴条件下で反応を停止させ、その反応溶液を濾過し、そして濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、(1−(ブタ−3−エン−1−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタノール107d(450mg、白色の固体)が得られた。
【0401】
1H NMR(400MHz,CD3OD) δ5.90−5.65(m,1H)、4.99−5.30(m,2H)、4.63(s,2H)、3.89−4.06(m,2H)、2.55−2.45(m,6H)、1.83−1.82(m,4H)。
【0402】
工程4
イソプロピル1’−((1−(ブタ−3−エン−1−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−6’−クロロ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
(1−(ブタ−3−エン−1−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メタノール
107d(100.00mg、0.48ミリモル)を5mLの無水THF中に溶解させ、イソプロピル6’−クロロ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレー
ト(171.45mg、0.58ミリモル)及びトリフェニルホスフィン(152.58mg、0.58ミリモル)を順番に添加し、次いでアゾジカルボン酸ジイソプロピル(117.63mg、0.58ミリモル)を氷浴条件下で添加した。室温で16時間にわたり撹拌した後に、その反応溶液を減圧下で濃縮し、30mLの水を添加し、EA(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(30mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のイソプロピル1’−((1−(ブタ−3−エン−1−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−6’−クロロ−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート107(30mg、白色の固体)が得られた(収率:12.81%)。
【0403】
MS m/z(ESI):483.3[M+1]
1H NMR(400MHz,MeOD) δ7.62(d,J=8.0Hz,1H)、7.17(d,J=8.0Hz,1H)、7.09(s,1H)、5.85−5.73(m,2H)、5.12−5.02(m,3H)、4.37−4.26(m,3H)、4.22−4.12(m,3H)、4.09−3.96(m,3H)、2.61−2.47(m,2H)、2.43−2.30(m,2H)、1.90−1.77(m,4H)、1.30(d,J=6.27Hz,6H)。
【0404】
実施形態108
イソプロピル2’−オキソ−1’−((7−オキソ−1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化89】
【0405】
工程1
イソプロピル2’−オキソ−1’−((7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]アゼチジン−2−イル)メチル)スピロ[イミダゾール−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル2’−オキソ−1’−((4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]アゼチジン−2−イル)メチル)スピロ[イミダゾール−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート108a(1.00g、2.54ミリモル)を20mLの酢酸及び20mLの水中に溶解させ、硝酸セリウムアンモニウム(8.34g、15.21ミリモル)を添加し、室温で2時間にわたり撹拌した。その反応混合物中に30mLの水を添加し、その混合物をEA(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(30mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、イソプロピル2’−オキソ−1’−((7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]アゼチジン−2−イル)メチル)スピロ[イミダゾール−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート108b(300mg、黄色の固体)が得られた(収率:28.92%)。
【0406】
1H NMR(400MHz,CDCl3) δ7.58(d,J=7.3Hz,1H)、7.37−7.30(m,1H)、7.21−7.14(m,2H)、7.03(br.s.,1H)、5.14−4.85(m,3H)、4.43(d,J=7.8Hz,2H)、4.18−4.12(m,2H)、2.85(t,J=6.0Hz,2H)、2.52(t,J=6.0Hz,2H)、2.22−2.12(m,2H)、1.28−1.26(m,6H)。
【0407】
工程2
イソプロピル2’−オキソ−1’−((7−オキソ−1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル2’−オキソ−1’−((7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]アゼチジン−2−イル)メチル)スピロ[イミダゾール−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート108b(298.17mg、0.73ミリモル)及び4−ブロモ−1,1,1−トリフルオロブタン(139.42mg、0.73ミリモル)を20mLの無水DMF中に溶解させ、炭酸セシウム(475.70mg、1.46ミリモル)を添加し、80℃で4時間にわたり撹拌した。30mLの水を添加し、その混合物をEA(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(30mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のイソプロピル2’−オキソ−1’−((7−オキソ−1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート108(60mg、白色の固体)が得られた(収率:28.92%)。
【0408】
MS m/z(ESI):541.2[M+23]
1H NMR(400MHz,MeOD) δ7.65(d,J=7.3Hz,1H)、7.31(t,J=7.6Hz,1H)、7.20(t,J=7.6Hz,1H)、7.02(d,J=7.8Hz,1H)、5.09(s,2H)、4.95−4.94(m,1H)、4.46(t,J2=7.8Hz,2H)、4.35(d,J=8.5Hz,2H)、4.16(d,J=8.3Hz,2H)、2.76(t,J=6.0Hz,2H)、2.52(t,J=6.3Hz,2H)、2.30−2.29(m,2H)、2.17−2.05(m,2H)、1.96(m,2H)、1.29(d,J=6.3Hz,6H)。
【0409】
実施形態109
イソプロピル1’−((7−ヒドロキシ−1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化90】
【0410】
工程1
イソプロピル1’−((7−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル2’−オキソ−1’−((7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]アゼチジン−2−イル)メチル)スピロ[イミダゾール−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート109a(600mg、1.47ミリモル)を10mLのメタノール中に溶解させ、水素化ホウ素ナトリウム(166.83mg、4.41ミリモル)を添加し、室温で12時間にわたり撹拌した。50mLの水を添加し、その混合物をDCM(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(50mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、粗生成物のイソプロピル1’−((7−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
109b(360mg、黄色の固体)が得られた。
【0411】
工程2
イソプロピル1’−((7−ヒドロキシ−1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
イソプロピル1’−((7−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート109b(360mg、0.877ミリモル)及び4−ブロモ−1,1,1−トリフルオロブタン(335.01mg、1.75ミリモル)を10mLの無水DMF中に溶解させ、炭酸セシウム(571.51mg、1.75ミリモル)を添加し、80℃で2時間にわたり撹拌した。50mLの水を添加し、その混合物をEA(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(50mL×3)、飽和塩化ナトリウム溶液(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして一組のエナンチオマー109をSFCによって分割し、イソプロピル1’−((7−ヒドロキシ−1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート(10mg、白色の固体及び12mg、白色の固体)がそれぞれ得られた(それぞれ収率:28.92%及び収率:28.92%)。
【0412】
MS m/z(ESI):521.3[M+1]
1H NMR(400MHz,MeOD) δ7.65(d,J=7.3Hz,1H)、7.31(t,J=7.6Hz,1H)、7.20(t,J=7.6Hz,1H)、7.02(d,J=7.8Hz,1H)、5.09(s,2H)、4.95−4.94(m,1H)、4.46(t,J2=7.8Hz,2H)、4.35(d,J=8.5Hz,2H)、4.16(d,J=8.3Hz,2H)、2.76(t,J=6.0Hz,2H)、2.52(t,J=6.3Hz,2H)、2.30−2.29(m,2H)、2.17−2.05(m,2H)、1.96(m,2H)、1.29(d,J=6.3Hz,6H)。
【0413】
実施形態110
エチル1’−((4−メチル−1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
【化91】
【0414】
工程1
エチル1’−((7−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
3−メチルシクロヘキサン−1,2−ジオン110a(0.52g、4.16ミリモル)を30mLのエタノール中に溶解させ、エチル2’−オキソ−1’−(2−エトキシ)スピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート(1.2g、4.16ミリモル)及び酢酸アンモニウム(1.6g、20.8ミリモル)を添加し、80℃で8時間にわたり撹拌した。その反応溶液を減圧下で濃縮し、100mLの飽和炭酸ナトリウム水溶液を添加し、EA(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(100mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶出系Cを用いて精製することで、エチル1’−((7−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート110b(1.1g、黄色の固体)が得られた(収率:67.70%)。
【0415】
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ7.53(d,J=7.53Hz,1H)、7.37−7.25(m,2H)、7.20−7.11(m,1H)、4.97−4.84(m,2H)、4.41(dd,J=3.01,8.28Hz,2H)、4.20(q,J=7.19Hz,2H)、4.15−4.10(m,2H)、2.49(t,J=5.40Hz,2H)、1.98−1.82(m,2H)、1.73−1.57(m,1H)、1.42−1.25(m,5H)、1.20(d,J=7.03Hz,3H)。
【0416】
工程2
エチル1’−((4−メチル−1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート
エチル1’−((7−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート110b(0.2g、0.51ミリモル)を10mLのDMF中に溶解させ、4−ブロモ−1,1,1−トリフルオロブタン(0.11g、0.56ミリモル)、炭酸セシウム(0.33g、1.01ミリモル)を添加し、80℃で1時間にわたり撹拌した。その反応溶液を室温に冷却し、30mLの水を添加し、EA(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、そして順番に水(20mL×2)、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに通して乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、分取HPLCを使用して精製し、そして目的生成物のエチル1’−((4−メチル−1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)−2’−オキソスピロ[アゼチジン−3,3’−インドリン]−1−カルボキシレート110(100mg、白色の固体)が得られた(収率:38.3%)。
【0417】
MS m/z(ESI):505.5[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ7.64(d,J=7.28Hz,1H)、7.29(d,J=7.78Hz,1H)、7.16−7.22(m,1H)、7.13(d,J=8.03Hz,1H)、5.02(d,J=14.56Hz,2H)、4.37(d,J=7.78Hz,2H)、4.20(q,J=7.03Hz,4H)、4.04(t,J=7.91Hz,2H)、2.66−2.79(m,1H)、2.46−2.58(m,2H)、2.25(dd,J=10.67,16.44Hz,2H)、1.90−2.02(m,2H)、1.68−1.87(m,3H)、1.38−1.48(m,1H)、1.31(t,J=7.03Hz,3H)、1.17−1.26(m,3H)。
【0418】
実験1:in vitro評価
long株RSVのCPEアッセイ
【0419】
実験目的:
抗RSV気道ウイルス化合物のEC
50値及びCC
50値を、細胞変性効果アッセイを通じて検出すること。
【0420】
実験材料:
細胞株:Hep2
ウイルス株:RSV気道ウイルス(long株)
細胞培養培地(DMEM/F12、Gibco社番号11330に、10%の血清、Gibco社番号16140と、1%のペニシリン−ストレプトマイシン(ペニシリン5000IU/mL、ストレプトマイシン10mg/mL)、Gibco社番号15140とを加える)
トリプシン(Gibco社番号12605010)
PBS(Thermo社番号SH30264.01)
トリパンブルー(Invitrogen社カタログ番号15250061)
CCK−8(Dojindo社番号CK04−20)
CO2インキュベーター、Thermo社240I
Multidrop、Thermo社
POD810 Plate Assembler、Labcyte社
Scepter ハンディ型自動細胞計数器、Millipore社
マイクロプレート分光光度計、Molecular Device社
【0421】
実験手順及び方法:
A)細胞接種(vaccination)(細胞Hep2)
1)細胞培養の培養培地を吸い取り、10mLのPBSで清浄化する。
2)予熱したトリプシンを清浄化したフラスコに加え、そのフラスコを回して、トリプシンによって一様に覆われるようにし、そして次にそれを吸引して、37℃の5%CO
2のインキュベーター中に入れて消化を行う。
3)10mL〜15mLの培養培地を各々のT150に使用して細胞を懸濁し、0.1mLを吸い取り、そして次にそれを2倍希釈して、トリパンブルー溶液により計数する。
4)細胞を5×10
4/mLにまで培養培地で希釈し、希釈された細胞をCorning 384プレート(カタログ番号3701)(30μL/穴、1500細胞/穴)中に自動液体分注器(automatic liquid separator)(Scientific Thermo社)で加え、その細胞プレートを遠心分離(300rpm)にかけて、細胞を壁に付着させ、37℃、5%CO
2のインキュベーター中に一晩置く。
【0422】
B)化合物採取
1)化合物を100%DMSO中で片対数希釈にかけ、次にそれを細胞プレートへとEcho liquid handlerを用いて加え、DMSOの最終濃度が1%となるようにした。
【0423】
【表1】
【0424】
2)細胞対照穴:化合物とウイルスとを加えなかった。ウイルス対照穴:化合物を加えなかった。
【0425】
c)ウイルス接種:
RSVウイルスを、4℃の細胞培養培地を用いて100TCID50/30μLへと希釈して、そして次に希釈したウイルスを細胞プレート(30μL/穴)へとMultidrop(商標)自動液体分注器を用いて加え、そして次に37℃、5%CO
2の培養インキュベーター中に5日間にわたり置く。
【0426】
d)細胞変性の検出
1)5日後に、それぞれの穴における病理的変化を観察し、標準状態で、細胞対照穴には病理的変化はなく、ウイルス対照穴には完全な病理的変化がある。
2)CCK−8(Dojindo−CK04−20、6μL/穴)を384ウェルプレートへとMultidrop(商標)自動液体分注器を用いて加える。
3)プレートを、37℃、5%CO
2培養インキュベーターに3時間〜4時間にわたり置き、吸光度値をMolecular device社製のSPECTRA max 340PCを用いて450nm及び630nmで読み取る。
4)データを解析する。
【0427】
実験結果を表1に示す。
【0428】
【表2】
【0429】
注釈:EC
50は、抗呼吸系ウイルス用分子のin vitro活性を示す。活性の度合いに応じて、2つの範囲に分けられる:A(EC
50<0.1μM);B(0.1μM<EC
50<1μM)。CC
50の数値は、上記分子のin vitroでの毒性の度合いを示している。
【0430】
結論:BMS433771と比較して、本発明の化合物のin vitro活性及び毒性は、同等であるか、又はより良くさえもある。