【実施例1】
【0018】
まず、実施例1に係る遊技システムにおけるメッセージ処理方式の概念について説明する。
図1は、本実施例に係る遊技システムにおけるメッセージ処理方式の概念を説明するための説明図である。
図1に示す遊技システムは、会員管理装置50、景品管理装置60、島端端末30及び台間カード処理機10を含んだ構成を有する。
【0019】
本実施例1において、遊技システムでは、会員である遊技客の忘れ物や、ご来店日数等によるキャンペーン景品の進呈等の遊技客への伝言メッセージや、「要注意人物」等の従業員間の情報共有のメッセージを会員管理装置50にて登録することができ、登録したメッセージは遊技客の来店時に景品管理装置60や島端端末30や台間カード処理機でメッセージを表示することによって、従業員や遊技客に伝えることを可能とする。
【0020】
具体的には、遊技客へのメッセージや遊技客に関連する従業員間で共有すべき内容について、会員管理装置50から登録することが可能である。登録するメッセージには遊技客へ見せる情報か店舗従業員間で共有すべき情報なのかを示す内容も含んでいる。ただしいずれの情報も遊技客に関連する情報であるので、個人が特定できる必要性から、遊技客が会員であることが条件である。
【0021】
ある遊技客に関するメッセージが会員管理装置50に登録されている状態で、景品管理装置60にて、当該会員が会員カードをリードさせたならば、登録されている当該遊技客に関連するメッセージが景品管理装置60に表示される。景品管理装置60では登録されているメッセージが遊技客へのメッセージも従業員間でのみ共有すべき情報でも表示することができる。しかし島端端末30や台間カード処理機10は遊技客が使用する装置であることから、表示されるメッセージは遊技客へのメッセージのみとし、従業員間でのみ共有すべき情報は表示させない。
【0022】
次に、
図1に示した遊技店のシステム構成について説明する。
図2は、遊技店のシステム構成を示す図である。同図に示すように、遊技店のシステムは、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機10が設置される。通信回線90には、島端端末30と、カード管理装置40と、会員管理装置50と、景品管理装置60とが接続される。
【0023】
複数の遊技機20には、それぞれ台間カード処理機10が対応して設けられている。台間カード処理機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額をカード管理装置40に送信して入金額分のプリペイド価値を加算させ、所定の玉貸し操作がなされたならば、カード管理装置40が管理するプリペイド価値を減算、減算したプリペイド価値分に対応するパチンコ玉を遊技機20に払い出す。
【0024】
また、台間カード処理機10は、カードを受け付けたならば、該カードに関連付けられたプリペイド価値、持玉数及び貯玉数を記憶する。台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けると、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数を遊技機20に払い出す。また、台間カード処理機10は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、会員管理装置50が管理する貯玉数を所定数減算させ、減算させた貯玉数に対応する数のパチンコ玉を遊技機20に払い出す。台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けたならば、自装置が管理する持玉数をカード管理装置40に通知した上で、カードを排出する処理を行う。
【0025】
カード管理装置40は、カードのプリペイド価値及び持玉数等をカードデータとして管理する管理装置である。カード管理装置40は、台間カード処理機10からカードIDと入金額を含む入金通知を受信したならば入金額に対応するプリペイド価値を加算してカードデータを更新し、台間カード処理機10からカードIDを含む玉貸要求を受信したならば、該カードIDに対応するプリペイド価値を所定値減算して、玉貸許可を台間カード処理機10に送信する。また、カード管理装置40は、台間カード処理機10からカードIDを含むカード挿入通知を受信したならば、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値、持玉数及び貯玉数を台間カード処理機10に通知する。ここで、貯玉数については、会員管理装置50から取得して、台間カード処理機10に通知する。
【0026】
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合には、持玉口座の残高を減算し、持玉登録要求を受信した場合には、受信した持玉数に持玉口座の残高を書き換える。また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信した場合には該貯玉再プレイ要求を会員管理装置50に送信し、会員管理装置50から貯玉再プレイ許可を受信した場合には該貯玉再プレイ許可を対応する台間カード処理機10に送信する。また、カード管理装置40は、景品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられた持玉数を景品管理装置60に対して通知する。
【0027】
会員管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員データを管理する管理装置である。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに関連づけて、貯玉数、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。また、会員管理装置50は、カード管理装置40を介して貯玉再プレイ要求を受信した場合には、該当する貯玉口座の残高を所定値減算し、貯玉再プレイ許可を送信する処理を行なう。また、会員管理装置50は、景品管理装置60から会員カードIDを受信したならば、この会員カードIDに関連付けられた貯玉口座の残高を景品管理装置60に対して通知する。
【0028】
景品管理装置60は、遊技店内の景品交換カウンタに併設された景品交換用の端末装置であり、貯玉及び持玉の景品交換処理を行う。この景品管理装置60には、カードのカードIDを読み取るリーダライタ及び景品を払い出す景品払出装置が接続されている。景品管理装置60は、リーダライタが一般カード又は会員カードを受け付けた場合には、リーダライタで読み出したカードのカードIDをカード管理装置40に送信して、該カードの持玉数を要求する。また、貯玉を景品交換する場合は、会員管理装置50に対して貯玉数を要求する。
【0029】
島端端末30は店舗レイアウト上の島単位に配置されている装置で、接続されているパチンコ玉の計数機で計数した玉数から、獲得した玉数を記した計数レシートを発行する装置である。また島端端末30は、会員カード及び一般カードに対するデータの読み書きを行うリーダライタであり、計数レシートの代わりに会員カード又は一般カードを用いる場合に利用され、会員カード又は一般カードを用いた場合には、接続されているパチンコ玉の計数機で計数した玉数は、カード管理装置上の持玉口座残高もしくは会員管理装置上の貯玉口座残高として管理されることとなる。
【0030】
次に、
図2に示した会員管理装置50の内部構成について説明する。
図3は、
図2に示した会員管理装置50の本実施例1に係る内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、会員管理装置50は、表示部51及び入力部52と接続される。表示部51は、液晶パネルやディスプレイ装置等であり、入力部52は、キーボードやマウス等である。
【0031】
また、会員管理装置50は、通信部53と、記憶部54と、制御部55とを有する。通信部53は、通信回線90を介して台間カード処理機10等とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0032】
記憶部54は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、会員データ54aと利用履歴データ54bとメッセージデータ54cを記憶する。会員データ54aは、会員の氏名、住所、電話番号、携帯電話端末の識別IDなどの個人情報と、遊技種別ごとの貯玉口座の残高である貯玉情報を、会員IDと対応付けて記憶している。利用履歴データ54bは会員IDと対応付けて、当該会員が最後に利用した遊技に関する情報を保有している。メッセージデータ54cは会員に関連する情報であり、会員へのメッセージデータや従業員間で共有したい会員に関する情報が記憶されている。
【0033】
制御部55は、会員管理装置50を全体制御する制御部であり、会員データ管理部55a、利用履歴管理部55b、メッセージ登録部55c、メッセージ通知部55d及びメッセージ更新部55eを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、会員データ管理部55a、利用履歴管理部55b、メッセージ登録部55c、メッセージ通知部55d及びメッセージ更新部55eにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0034】
会員データ管理部55aは、会員データ54aに対するデータの登録、照会、更新及び削除を行う処理部である。会員データ管理部55aは、会員データ54aを通知する処理部でもあり、台間カード処理機10、景品管理装置60または島端端末30からカードIDを受信したならば、該カードIDに対応付けられた各レートの貯玉口座の残高を通知する。また、会員データ管理部55aは、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信した場合には、対応する貯玉口座の残高を所定値減算し、台間カード処理機10に貯玉再プレイ許可を送信する。上述したように貯玉再プレイ要求の受信と貯玉再プレイ許可の送信は、カード管理装置40を介して行なう。また、会員データ管理部55aは、景品管理装置60または島端端末30からカードID、利用貯玉口座及び玉数を受信したならば、受信したカードID及び利用貯玉口座に対応付けられた玉数を受信した玉数に置き換える。
【0035】
利用履歴管理部55bは、会員が会員カードを利用して遊技を行った利用履歴を管理する処理部である。利用履歴管理部55bは、会員カードを台間カード処理機に読み込ませて遊技を開始してから、カードを取り出して遊技終了した、最後の遊技情報を記憶している。
【0036】
メッセージ登録部55cは、新規で表示部51や入力部52を使用して、会員へのメッセージや会員に関連する従業員間での共有情報を登録する処理部である。
【0037】
メッセージ通知部55dは、通信回線90を通して景品管理装置60や台間カード処理機10または島端端末30から、当該装置でリードされた会員カードの会員向けのメッセージの照会要求を受けた時に、当該会員に対するメッセージを検索し、存在する場合にはメッセージ情報を通知する。ただし景品管理装置60からのメッセージの照会要求の場合には、会員へのメッセージと会員に関連する従業員間での共有情報のいずれの情報も通知するが、台間カード処理機10または島端端末30からのメッセージの照会要求の場合には、登録されている情報が会員向けのメッセージについて通知し、従業員間での共有情報については通知対象外とする。
【0038】
メッセージ更新部55eは、メッセージの照会要求に応じてメッセージを通知後に、メッセージの確認応答を待って、その内容によってメッセージの通知状態を更新し、当該メッセージに関する処理の完了/未完了を示す情報の更新を行う。
【0039】
次に、
図3に示した会員管理装置50の本実施例1に係るデータ構成について説明する。
図4は、
図3に示した会員管理装置50の会員データ54aや利用履歴データ54b及びメッセージデータ54cの構成について説明するための説明図である。
【0040】
会員データ54aは、会員IDに関連付けて、会員の氏名や住所などの個人情報と、遊技種別ごとの貯玉情報で構成されており、
図4に示す会員データ54aは、会員IDが「00001」に会員個人情報と4円パチンコ「1500」玉、2円パチンコ「2500」玉、1円パチンコ「0」玉のデータが関連付けられている。
【0041】
利用履歴データ54bは、会員IDに関連付けて、当該会員が最後に利用した利用遊技機やその利用日、開始時間及び終了時間で構成されており、
図4に示す利用履歴データ54bは、会員ID「00001」の会員が、「2012/4/1」の「14:30」から「16:00」の時間に、遊技機を識別する番号が「100」の遊技機を利用したと記録されている。この利用履歴データは最終の利用履歴であるので、すでに利用履歴データに登録されている会員が新たに利用した場合には、最後の利用履歴情報にて上書きされる。
【0042】
メッセージデータ54cは、店舗全体でユニークなメッセージIDに関連付けて、会員ID、メッセージ種別、メッセージ文言及びメッセージ通知状態で構成される。メッセージ種別には、当該メッセージが遊技客向けなのか否かと、従業員向けなのか否かと、当該メッセージを複数回表示するか否かの情報から構成されている。またメッセージ通知状態には、当該メッセージが遊技客による確認がされた回数と、従業員による確認がされた回数と、当該メッセージの表示処理の終了を示す情報から構成されている。
【0043】
図4に示すメッセージデータ54cは、メッセージID「00001」のメッセージは、会員ID「00020」に関連したもので、メッセージ種別の客向けのフィールドが「1」で遊技客向けのメッセージであり、従業員向けのフィールドが「1」であり従業員も参照可能なメッセージであり、リピート表示のフィールドが「0」であることから一度だけ表示するメッセージであることを示す。また表示するメッセージは「2012年5月10日のご来店時に傘をお忘れになりませんでしたか?心あたりがございましたら景品交換カウンタにお申し出ください。」という内容が登録されている。メッセージ通知状態は遊技客確認回数が「0」、従業員確認回数が「0」でまだ遊技客にも従業員にもメッセージ表示がされていないことを表し、表示終了も「0」でありまだ当該メッセージの表示処理は終了していないことを示している。
【0044】
図4に示すメッセージデータ54cは、メッセージID「00002」のメッセージは会員ID「00120」に関連したもので、メッセージ種別の客向けのフィールドが「0」で遊技客向けのメッセージではなく、従業員向けのフィールドが「1」であり従業員が参照可能なメッセージであり、リピート表示のフィールドが「1」であることから所定回数表示するメッセージであることを示す。また表示するメッセージは「要注意客です。」という内容が登録されている。メッセージ通知状態は遊技客確認回数が「0」、従業員確認回数が「1」で、従業員に対して1回メッセージ表示がされたこと表し、表示終了は「0」であることから当該メッセージの表示処理は終了していないことを示している。
【0045】
次に、会員管理装置50によるメッセージ登録処理の処理手順について説明する。
図5は、会員管理装置50によるメッセージ登録の処理手順を示すフローチャートである。メッセージを登録するにあたっては、当該メッセージを関連付ける会員を特定する必要がある。そのためにホール従業員からの情報を元にして、表示部51や入力部52を使用してその遊技客が使用していた遊技機及び時間を入力する(ステップS101)。入力された遊技機の情報と遊技時間で利用履歴データ54bを検索してその結果を表示部51に表示する(ステップS102)。表示された検索結果を参照して、メッセージを関連付けるべき遊技客を判断した結果を、入力部52を使用して入力させる(ステップS103)。
【0046】
その入力内容が、指定した遊技機で指定した時刻に利用していた会員が特定できず会員IDが指定されなかった場合(ステップS104;No)には、メッセージの登録は行わず処理終了となる。一方その入力内容が、指定した遊技機で指定した時刻に利用していた会員が特定できて会員IDが指定された場合(ステップS104;Yes)には、登録するメッセージ種別やメッセージ文言の情報を表示部51や入力部52を使用して入力させて(ステップS105)、その入力した内容を表示部51に表示して入力内容の確認画面を表示する(ステップS106)。表示された登録メッセージ内容の確認の結果、メッセージ内容に問題がある場合(ステップS107;No)には、再度メッセージ入力の処理(ステップS105)に戻り、メッセージ内容に問題がない場合(ステップS107;Yes)には、入力されたメッセージをメッセージデータ54cに登録して(ステップS108)、処理終了となる。
【0047】
次に、
図2に示した台間カード処理機10の外観構成について説明する。
図6は、
図2に示した台間カード処理機10の外観構成を示す図である。なお、
図6には、遊技機20に接続された台間カード処理機10の外観構成を台間カード処理機10として示している。また、併設される遊技機は、破線で図示している。また、
図6では、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機10を図示したが、硬貨受け付け用のユニットを設けることもできる。
【0048】
図6に示すように、台間カード処理機10は、台間カード処理機10の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部11と、パチンコ玉を貸し出す際の各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口12とを有する。また、台間カード処理機10は、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部13と、カードを受け付けるカード挿入口14と、パチンコ玉を遊技機に投出するノズルユニット17と、遊技機の下皿から落下させたパチンコ玉を計数する計数ユニット18とを有する。
【0049】
次に、
図2に示した台間カード処理機10の内部構成について説明する。
図7は、
図2に示した台間カード処理機10の内部構成を示すブロック図である。
図7に示すように、台間カード処理機10は、カードリーダライタ10aと、紙幣搬送部10bと、表示操作部13と、カード収納部16と、通信部19と、記憶部10eと、制御部10fを有する。また、台間カード処理機10は、ノズルユニット17及び計数ユニット18と接続している。
【0050】
カードリーダライタ10aは、カード挿入口14に挿入されたカードからカードIDを読み取る読取部である。なお、カード挿入口14に挿入されたカードは、このカードリーダライタ10aを経てカード収納部16に収納される。遊技終了時には、カード収納部16からカードリーダライタ10aに搬送され、最新の情報をカードに書き込んで、カード挿入口14に搬出する。
【0051】
紙幣搬送部10bは、紙幣挿入口12から挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。表示操作部13は、台間カード処理機10が保有する、会員情報やカード情報等の照会操作や玉貸し操作及び本発明における遊技客向けへのメッセージ表示を行うためのタッチパネル式の入出力装置である。
【0052】
通信部19は、遊技機20、会員管理装置50及びカード管理装置40との間のデータ通信を行うためのインタフェース部である。
【0053】
記憶部10eは、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部10eは、カードID10e1、持玉数データ10e2及びプリペイド価値10e3を記憶する。
【0054】
カードID10e1は、カードリーダライタ10aにより読み取られたカードIDである。カード収納部16からカード挿入口14にカードが搬送され、該カードが排出される場合には、この搬送途中でカードリーダライタ10aにより読み取られたカードIDによってカードID10e1が更新される。また、カード挿入口14からカード収納部16にカードが搬送される場合にも、この搬送途中でカードリーダライタ10aにより読み取られたカードIDによってカードID10e1が更新される。
【0055】
持玉数データ10e2は、遊技客の現時点の持玉数を示す。持玉数は、カード管理装置40の持玉口座から取得するか、若しくは計数ユニット18による計数により加算され、持玉再プレイ処理により減算される。プリペイド価値10e3は、遊技客の現時点のプリペイド価値を示す。プリペイド価値10e3は、カード管理装置40のカードIDに関連付けられて管理されているプリペイド価値情報から取得するか、紙幣挿入口12に紙幣が挿入されると、この紙幣分に相当するプリペイド価値を加算され、玉貸しの処理により減算される。
【0056】
制御部10fは、台間カード処理機10を全体制御する制御部であり、データ管理部10f1、カード処理部10f2、メッセージ取得部10f3、メッセージ表示部10f4及びメッセージ更新部10f5を有する。
【0057】
データ管理部10f1は、記憶部10eに記憶した持玉数データ10e2及びプリペイド価値10e3を管理する管理部である。データ管理部10f1は、遊技客により玉貸し操作が行われると、カード管理装置40に玉貸要求を送信し、カード管理装置40から玉貸許可を受信した場合に所定の数(例えば「250」)のパチンコ玉を貸し出す。この貸出により、カード管理装置40が管理するプリペイド価値は、所定数減算され、プリペイド価値10e3は減算後の値に更新される。また、データ管理部10f1は、紙幣挿入口12に紙幣が挿入されると、この紙幣分に相当する金額をカード管理装置40に通知する。この貸出により、カード管理装置40が管理するプリペイド価値は、入金額相当分が加算され、プリペイド価値10e3は加算後の値に更新される。
【0058】
また、データ管理部10f1は、計数ユニット18がパチンコ玉を計数した場合には、計数した玉数を持玉数データ10e2に加算する。また、データ管理部10f1は、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、持玉数データ10e2を所定数(例えば25玉)単位で減算して、減算した玉数を遊技機から払い出す。持玉再プレイ操作を受け付けた際に、持玉数データ10e2が所定数未満である場合には、該玉数をノズルユニット17より払い出して、持玉数データ10e2を0とする。
【0059】
また、データ管理部10f1は、貯玉再プレイ操作を受け付けたならば、会員管理装置50に貯玉再プレイの許可を求め、許可を受けたならば所定(例えば25玉)の玉数を遊技機から払い出す。会員管理装置50が管理している貯玉数は貯玉再プレイ操作により、
所定(例えば25玉)の玉数を減算する。
【0060】
カード処理部10f2は、図示しないカード挿入口14からカードを受け付けたならば、カードリーダライタ10aによりカードIDを読み取らせ、カードID10e1として記憶部10eに記憶させる。また、カード処理部10f2は、カードID10e1をカード管理装置40に送信して、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値、持玉口座残高及び貯玉口座残高をカード管理装置40から受信する。受信したプリペイド価値は、プリペイド価値10e3として記憶部10eに格納し、持玉口座の残高は持玉数データ10e2として記憶部10eに格納する。受信した貯玉口座の残高は、図示を省略したが記憶部10eに格納し、貯玉数の表示に用いられる。
【0061】
また、カード処理部10f2は、カード返却操作を受け付けたならば、持玉数データ10e2と、カードID10e1とを含む持玉更新要求をカード管理装置40に送信してカードデータを更新させる。その後、持玉数データ10e2及びプリペイド価値10e3を0にクリアし、カード挿入口14からカードを返却する。
【0062】
メッセージ取得部10f3は、カード処理部10f2で読み取られたIDが会員のIDであった場合に、会員管理装置50に対して当該会員に関連付けされた遊技客向けのメッセージの有無の問い合わせを行い、当該会員に関連付けされた遊技客向けのメッセージがある場合には登録されているメッセージデータを取得する。
【0063】
メッセージ表示部10f4は、メッセージ取得部10f3が会員管理装置50より取得したメッセージを、表示操作部13に表示する。また、メッセージ表示部10f4は、メッセージ表示を遊技客が見たことを確認するためにメッセージ内容を確認したことを示す操作を受け付けたならば、メッセージの表示消去処理を実施する。
【0064】
会員管理装置50に登録されたメッセージをメッセージ表示部10f4が表示操作部13に表示し、遊技客によるメッセージ内容確認操作を受け付けたならば、メッセージ更新部10f5は会員管理装置50に対して、取得したメッセージ表示を行ったことを通知する。これによって会員管理装置50は、メッセージデータ54cの「メッセージ通知状態」の「遊技客確認回数」や「表示終了」のデータを更新する。
【0065】
次に、台間カード処理機10によるメッセージ表示の処理手順について説明する。
図8は、台間カード処理機10によるメッセージ表示の処理手順を示すフローチャートである。カード処理部10f2はカードリーダライタ10aで読み込まれたカードのカードID10e1が会員のものか一般会員のものかを判定して(ステップS201)、会員ではないと判定した場合には(ステップS201;No)には処理終了とし、会員であると判定した場合には(ステップS201;Yes)には、メッセージ取得部10f3は当該会員IDに関連づけられたメッセージの検索要求を会員管理装置50に送信する(ステップS202)。
【0066】
会員管理装置50へのメッセージ検索要求に対する応答で、当該会員向けのメッセージがなかった場合(ステップS203;No)には処理終了とする。また、当該会員向けのメッセージが登録されていた場合(ステップS203;Yes)には、メッセージ取得部10f3は当該メッセージを会員管理装置50より取得する(ステップS204)。
【0067】
メッセージ表示部10f4は、メッセージ取得部10f3が取得したメッセージを、表示操作部13に表示する(ステップS205)。その後メッセージ表示部10f4は、会員カードが抜き取りまたは遊技客によるメッセージ内容の確認操作のいずれかの操作が実施されるのを監視する。会員カードが抜き取られたことを検知した場合(ステップS206;Yes)には、表示操作部13に表示していたメッセージを消去して、メッセージ処理が途中で中断した旨の処理中断通知を会員管理装置に通知して(ステップS209)、処理終了となる。メッセージ表示部10f4は、会員カードが抜き取られておらず(ステップS206;No)、遊技客による表示操作部13に表示していたメッセージ内容の確認操作も行われていない場合(ステップS207;No)には、再度会員カード抜き取りをチェックする処理(ステップS206)に戻る。
【0068】
またメッセージ表示部10f4は、会員カードが抜き取られておらず(ステップS206;No)、遊技客による表示操作部13に表示していたメッセージ内容の確認操作が行われた場合(ステップS207;Yes)には、表示操作部13に表示していたメッセージの消去処理を実施し、それに続いてメッセージ更新部10f5は会員管理装置50にメッセージの表示処理が遊技客の確認操作まで含めて終了したことを通知して(ステップS208)、処理終了となる。
【0069】
次に、
図2に示した景品管理装置60の外観構成について説明する。
図9は、
図2に示した景品管理装置60の外観構成を示す図である。同図(a)には正面上方(景品カウンタの店員側)から見た景品管理装置60の斜視図を示し、同図(b)には景品管理装置60の背面図(景品カウンタの遊技客側)を示している。
【0070】
図9(a)に示すように、景品管理装置60の前面には、店側表示部61、操作部62、レシート発行部63及びバーコードリーダ67が設けられている。ここでは、説明の便宜上図示省略したが、電源スイッチやメモリカード差込口なども設けられる。また、景品管理装置60には、リーダライタ70が接続されている。
【0071】
店員は、計数機等で発行された計数レシートを遊技客から受け取ったならば、バーコードリーダ67で計数レシートに印字されたバーコードを読み取り、遊技客が獲得した獲得玉数を特定する。また、リーダライタ70のカード挿入口73にカードが挿入された場合には、該カードに対応付けられた持玉数及び貯玉数を特定する。このように特定した玉数は、特殊景品又は一般景品との景品交換に使用される。
【0072】
店側表示部61は、操作者である遊技店の店員用の表示部兼操作部であり、タッチパネルカラー液晶ディスプレイ等からなる。この店側表示部61には、景品交換内容や操作ガイダンスなどが表示される。操作部62は、テンキー、専用キー及びモードキー等の複数のキーからなり、景品交換操作入力などを行う際に使用される。
【0073】
レシート発行部63は、登録リスト及び集計リスト等の各種レシートを発行処理する発行部であり、感熱式プリンタ等からなる。バーコードリーダ67は、計数レシートに印字されたバーコードを読み取って、情報内容を特定する。
【0074】
図9(b)に示すように、景品管理装置60の背面には、遊技客用の客側表示部64が設けられている。この客側表示部64は、蛍光表示管やタッチパネルカラー液晶ディスプレイ等からなる。遊技客は、この客側表示部64の表示内容を確認することにより、カードに対応付けられる持玉数や貯玉数を確認することができる。さらに、客側表示部64は、上位の装置(例えばカード管理装置40)からイベント情報などを設定データとして通知された場合には、該イベント情報を表示することができる。
【0075】
また、この景品管理装置60にはリーダライタ70が接続されている。このリーダライタ70には、表示操作部71、かざし部72、カード挿入口73及び扉カギ74が設けられている。表示操作部71は、タッチパネルカラー液晶ディスプレイ等からなり、カードの読み取り状況等が表示される。なお、会員カードの場合には、この表示操作部71を用いて暗証番号が入力される。かざし部72は、非接触ICカード又はICチップ内蔵の携帯電話機との間で非接触のデータ送受信を行うためのかざし部である。カード挿入口73は、会員カード及び一般カードを挿入する挿入口である。
【0076】
次に、
図2に示した景品管理装置60の内部構成について説明する。
図10は、
図2に示した景品管理装置60の内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、この景品管理装置60は、通信回線90及びリーダライタ70に接続されている。景品管理装置60は、すでに説明した店側表示部61、操作部62、レシート発行部63及び客側表示部64と、記憶部65と、制御部66と、バーコードリーダ67と、通信部68とを有する。通信部68は、景品管理装置60が通信回線90と通信するためのインタフェース部である。
【0077】
記憶部65は、フラッシュメモリ又はハードディスク装置等からなる記憶デバイスであり、景品マスタ65a及び計数レシートデータ65bを記憶する。
【0078】
景品マスタ65aは、上述したように、パチンコ玉を景品に交換する際に使用するデータであり、会員管理装置50から受信して記憶したデータである。また、計数レシートデータ65bは遊技客から受け取った計数機等で発行された計数レシートをバーコードリーダ67で読み取ったデータであり、遊技種や獲得玉数の情報を記憶したデータである。
【0079】
制御部66は、景品管理装置を全体制御する制御部であり、景品管理部66a、景品交換処理部66b、メッセージ取得部66c、メッセージ表示部66d及びメッセージ更新部66eを有する。
【0080】
景品管理部66aは、記憶部65に記憶した景品マスタ65aを用いて景品管理装置60の取扱対象となる特殊景品、一般景品の交換玉数等を管理する管理部である。景品交換処理部66bは、遊技客から受付けた遊技媒体数の範囲内で、景品マスタ65aに基づいて特殊景品及び一般景品の景品交換処理を行う。
【0081】
メッセージ取得部66cは、リーダライタ70で読み取られたIDが会員のIDであった場合に、会員管理装置50に対して当該会員に関連付けされた、遊技客向けもしくは従業員向けのメッセージの有無の問い合わせを行い、当該会員に関連付けされた遊技客向けもしくは従業員向けのメッセージがある場合には登録されているメッセージデータを取得する。
【0082】
メッセージ表示部66dは、メッセージ取得部66cが会員管理装置50より取得したメッセージを、遊技客向けのメッセージであれば客側表示部64に、従業員向けのメッセージであれば店側表示部61に表示する。また、メッセージ表示部66dは、メッセージ表示を遊技客が見たことを確認するためにメッセージ内容を確認したことを示す操作を受け付けてならば、メッセージの表示消去処理を実施する。
【0083】
会員管理装置50に登録されたメッセージをメッセージ表示部66dが客側表示部64もしくは店側表示部61に表示し、遊技客のメッセージ内容の確認を示す操作を受け付けたならば、メッセージ更新部66eは会員管理装置50に対して、取得したメッセージ表示を行ったことを通知する。これによって会員管理装置50は、メッセージデータ54cの「メッセージ通知状態」の「遊技客確認回数」や「表示終了」のデータを更新する。
【0084】
次に、景品管理装置60によるメッセージ表示の処理手順について説明する。
図11は、景品管理装置60によるメッセージ表示の処理手順を示すフローチャートである。まずリーダライタ70で読み込まれたカードのカードIDが会員のものか一般会員のものかを判定して(ステップS301)、会員ではないと判定した場合には(ステップS301;No)には処理終了とし、会員であると判定した場合には(ステップS301;Yes)には、メッセージ取得部66cは当該会員IDに関連づけられたメッセージの検索要求を会員管理装置50に送信する(ステップS302)。
【0085】
会員管理装置50へのメッセージ検索要求に対する応答で、当該会員向けのメッセージがなかった場合(ステップS303;No)には処理終了とする。また、当該会員向けのメッセージが登録されていた場合(ステップS303;Yes)には、メッセージ取得部66cは当該メッセージを会員管理装置50より取得する(ステップS304)。
【0086】
メッセージ表示部66dは、メッセージ取得部66cが取得したメッセージを、遊技客向けのメッセージであれば客側表示部64に、従業員向けのメッセージであれば店側表示部61に表示する(ステップS305)。その後メッセージ表示部66dは、遊技客のメッセージ内容の確認を示す操作が実施されるのを監視する。メッセージ表示部66dは、遊技客のメッセージ内容の確認を示す操作が行われていない場合(ステップS306;No)には、再度遊技客のメッセージ内容の確認を示す操作が実施判定処理(ステップS306)に戻る。
【0087】
またメッセージ表示部66dは、メッセージ内容の確認を示す操作が行われた場合(ステップS306;Yes)には、店側表示部61もしくは客側表示部64に表示していたメッセージの消去処理を実施し、それに続いてメッセージ更新部66eは会員管理装置50にメッセージの表示処理が遊技客のメッセージ内容の確認を示す操作まで含めて終了したことを通知して(ステップS307)、処理終了となる。
【0088】
次に、会員管理装置50によるメッセージ表示時の処理について説明する。
図12は、会員管理装置50によるメッセージ表示に係る処理手順を示すフローチャートである。まずメッセージ通知部55dは、台間カード処理機10や島端端末30や景品管理装置60から、会員IDを指定したメッセージ検索要求の受信の有無を判定する(ステップS401)。このメッセージ検索要求を受け付けてなければ(ステップS401;No)、処理は終了し、メッセージ検索要求を受け付けていれば(ステップS401;Yes)、受付けたメッセージ検索要求で指定された会員IDに関連づけされた、処理が終了していないメッセージの有無を検索する。ただし台間カード処理機10や島端端末30はで遊技客の使用する装置であることから、台間カード処理機10や島端端末30からのメッセージ検索要求の場合には、検索条件に「メッセージ種別」が遊技客向けという条件を追加して検索する(ステップS402)。
【0089】
この検索の結果、表示すべきメッセージが存在しなかった場合には(ステップS403;No)、メッセージ検索要求を送ってきた台間カード処理機10または島端端末30または景品管理装置60に、当該会員IDに関連する表示すべきメッセージは存在しないことを応答して(ステップS404)、処理終了となる。
【0090】
また、この検索の結果表示すべきメッセージが存在した場合には(ステップS403;Yes)、検索されたメッセージのメッセージ内容を、メッセージ検索要求を送ってきた台間カード処理機10または島端端末30または景品管理装置60に返信する(ステップS405)。
【0091】
メッセージの送信後は、当該メッセージに関して遊技客のメッセージ内容の確認を示す操作まで完了したのか、遊技客のメッセージ内容の確認を示す操作までは完了しなかったのかを判定する処理を実施する。メッセージ表示処理中断の通知を受け取った場合には(ステップS406;Yes)、会員管理装置に登録されているメッセージデータ54cは変更せず、「メッセージの通知状態」を表示終了を示す「1」には変更しない。メッセージ表示処理中断の通知を受け取っていない場合(ステップS406;No)で、メッセージ状態変更の通知を受け取っていない場合(ステップS407;No)には、再度メッセージ表示処理中断の通知の受け取りを判定する処理(ステップS406)に戻る。メッセージ表示処理中断の通知を受け取っていない場合(ステップS406;No)で、メッセージ状態変更の通知を受け取った場合(ステップS407;Yes)の場合には、メッセージデータ54cの該当メッセージに関して、「メッセージ通知状態」のメッセージ表示回数を1カウントアップするとともに、表示終了の部分についても「メッセージ種別」のリピート指定の部分を考慮して更新する。具体的にはリピート指定がない場合には「メッセージ通知状態」の「表示終了」を表示終了を示す1とするが、リピート指定がある場合には、メッセージ表示回数が所定の回数に達していた場合にのみ「メッセージ通知状態」の「表示終了」を表示終了を示す1として(ステップS408)、処理終了となる。
【0092】
上述してきたように、本実施例1では、メッセージを関連づける遊技客を会員IDで識別し、会員IDに関連付けてメッセージを登録し、遊技客の台間処理機や島端端末や景品管理装置で会員カードを読ませる操作により来店を検知し、当該遊技客に関連付けられたメッセージがある場合には、操作した台間処理機や島端端末や景品管理装置に登録されているメッセージを報知出力するよう構成したので、遊技客に関する多種多様な情報の効率的な共有を実現することができる。
【実施例2】
【0093】
ところで、上記実施例1では、遊技客に関連する多種多様な情報を店舗単位で配置されている会員管理装置で管理し、遊技客が使用する台間カード処理機や島端端末または従業員が使用する景品管理装置にて、遊技客の会員カードの読み取り時に会員管理装置に登録された遊技客に関する情報を表示させることによって、店舗内で発生した遊技客に関する多種多様な情報の効率的な共有を可能としたが、本発明はこれに限定されることなく、複数のチェーン店がそれぞれの店舗の会員管理装置で保有している遊技客に関する情報を、センターサーバを活用することによって、チェーン店全体で共有させることも可能である。そこで本実施例2では、センターサーバを構成に加えて、センターサーバと会員管理装置で配下の全チェーン店の遊技客に関する情報を共有することによって、他店舗で入力された遊技客に関する情報も参照できるようにして、チェーン店内で発生した遊技客に関する多種多様な情報の効率的な共有を可能とする場合について説明する。
【0094】
まず、本実施例2に係る遊技システムにおけるメッセージ処理方式の概念について説明する。
図13は、本実施例2に係る遊技システムにおけるメッセージ処理方式の概念を説明するための説明図である。
図13に示す通り、店舗単位の遊技システムとしては各店同じ構成となっている。店舗Xでは会員管理装置150x、景品管理装置60x、島端端末30x及び台間カード処理機10xを含んだ構成を有し、店舗Yでは会員管理装置150y、景品管理装置60y、島端端末30y及び台間カード処理機10yを含んだ構成を有し、店舗Zでは会員管理装置150z、景品管理装置60z、島端端末30z及び台間カード処理機10zを含んだ構成を有する。チェーン店を含めた全体の遊技システムは、この3店舗の遊技システムと、会員管理装置と通信で接続されるセンターサーバ80を含んだ構成を有する。景品管理装置、島端端末及び台間カード処理機の構成及び動作については実施例1と同様であるので、説明を省略する。
【0095】
チェーン店全体の遊技システムでは、会員である遊技客の忘れ物や、ご来店日数等によるキャンペーン景品の進呈等の遊技客への伝言メッセージや、「要注意人物」等の従業員間の情報共有のメッセージを、各店舗の会員管理装置150x、150y、150zにて登録することができる。会員管理装置150x、150y、150zは遊技客に関連するメッセージを登録すると、会員管理装置150x、150y、150z上で記憶すると伴に、新規登録メッセージをセンターサーバ80に送信する。センターサーバ80は新規メッセージを受け付けると、受け付けた内容をセンターサーバ80で記憶するとともに、配下の送付元以外の会員管理装置にも新規登録メッセージを配布する。これにより、登録したメッセージはメッセージを登録した店舗以外の店舗の会員管理装置に記憶され、メッセージを登録した店舗以外の店舗に遊技客が来店した時にも、景品管理装置60x、60y、60zや島端端末30x、30y、30zや台間カード処理機10x、10y、10zで当該遊技客に対してメッセージを表示することが可能である。
【0096】
またメッセージの表示によって当該メッセージのメッセージ通知状態が更新された場合には、会員管理装置150x、150y、150zは更新メッセージをセンターサーバ80に送信する。センターサーバ80はメッセージの更新内容を受け付けると、受け付けた内容をセンターサーバ80で記憶するとともに、配下の送付元以外の会員管理装置にも、メッセージの更新内容を配布する。これにより、メッセージ通知状態も全店で情報共有することができ、例えば1度だけ遊技客向けに表示するようなメッセージの場合には、ある店舗で一度そのメッセージを見たならば、すでに当該メッセージについては表示終了のステータスとなることから、他の店舗に当該遊技客が来店して台間カード処理機や島端端末にて会員カードをリードさせたとしても、当該メッセージは表示されない。
【0097】
具体的には、店舗Xに来店した遊技客へのメッセージや遊技客に関連する従業員間で共有すべき内容について、店舗Xの会員管理装置150xから登録することが可能である。店舗Xにて遊技客に関するメッセージが会員管理装置150xに登録されたならば、当該遊技客に関するメッセージはセンターサーバ80を介して、店舗Yの会員管理装置150yや店舗Zの会員管理装置150zにも同一情報が共有化される。その後に同じ遊技客が店舗Zの島端端末30zにて、会員カードをリードさせたならば、登録されている当該遊技客に関連するメッセージが島端端末30zに表示させることが可能である。またこの島端端末30zにてメッセージを表示させると、会員管理装置150zは当該メッセージについてのメッセージ通知状態を更新し、その情報をセンターサーバ80に通知し、センターサーバ80はその情報を記憶するとともに、配下の送付元以外の会員管理装置150x、150yにも、メッセージの更新内容を配布する。
【0098】
次に、
図13に示したセンターサーバ80の内部構成について説明する。
図14は、
図13に示したセンターサーバ80の本実施例2に係る内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、センターサーバ80は記憶部81と制御部82及び通信部83とを有する。
【0099】
通信部83はWANを介して店舗Xの会員管理装置150xや、店舗Yの会員管理装置150yや、店舗Zの会員管理装置150zとデータ通信するためのインタフェース部である。
【0100】
記憶部81は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、会員データ81aと店舗データ81bとメッセージデータ81cを記憶する。会員データ81aは、会員の氏名、住所、電話番号、携帯電話端末の識別IDなどの個人情報を、全店でユニークな会員IDと対応付けて記憶している。店舗データ81bはセンターサーバ80が配下のチェーン店の会員管理装置の通信のアドレスを記憶している。メッセージデータ81cは会員に関連する情報であり、会員へのメッセージデータや従業員間で共有したい会員に関する情報が記憶されている。
【0101】
制御部82は、センターサーバ80を全体制御する制御部であり、会員データ管理部82a、店舗データ管理部82b、新規メッセージ受信部82c、更新メッセージ受信部82d及びメッセージ配信部82eを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、会員データ管理部82a、店舗データ管理部82b、新規メッセージ受信部82c、更新メッセージ受信部82d及びメッセージ配信部82eにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0102】
会員データ管理部82aは配下のチェーン店全体の会員データ81aを管理する処理部である。店舗データ管理部82bは店舗データ81bの新規登録、更新及び削除を実施する処理部である。
【0103】
新規メッセージ受信部82cは、通信部83を介して接続される各店舗の会員管理装置から通知されてくる新規に登録されたメッセージの情報を受信して、メッセージデータ81cに追加して記憶する処理を実施する。また、更新メッセージ受信部82dは、通信部83を介して接続される各店舗の会員管理装置から通知されてくる更新されたメッセージの情報を受信して、メッセージデータ81cに登録済みのメッセージの更新追処理を実施する。
【0104】
メッセージ配信部82eは、新規メッセージ受信部82cや更新メッセージ受信部82dがメッセージを受信して、その内容からメッセージデータ81cに追加/更新を実施した後に、メッセージデータ81cの追加/更新内容を配下の会員管理装置に配信する。ただし、メッセージの追加/更新の情報を送ってきた情報元の会員管理装置には配信しない。
【0105】
次に、
図14に示したセンターサーバ80の本実施例2に係るデータ構成について説明する。
図15は、
図13に示したセンターサーバ80の会員データや店舗データ及びメッセージデータの構成について説明するための説明図である。
【0106】
会員データ81aは、全店でユニークな会員IDに関連付けて、会員の氏名や住所などの個人情報で構成されており、
図15に示す会員データ81aは、会員IDが「00001」に名前、住所などの会員個人情報が関連付けられている。店舗データ81bは店舗を識別する店舗番号に、当該店舗の会員管理装置と通信するための通信アドレスの情報が関連付けられている。
【0107】
メッセージデータ81cは、メッセージの内容やメッセージの表示状況を示すメッセージ情報81c(1)と、どのチェーン店の会員管理サーバに配信済みなのかを示すメッセージ配信情報81c(2)で構成される。
【0108】
メッセージ情報81c(1)は、チェーン店全体でユニークなメッセージIDに関連付けて、会員ID、メッセージ種別、メッセージ文言及びメッセージ通知状態で構成される。メッセージ種別には、当該メッセージが遊技客向けなのか否かと、従業員向けなのか否かと、当該メッセージを複数回表示するか否かの情報から構成されている。またメッセージ通知状態には、当該メッセージが遊技客による確認がされた回数と、従業員による確認がされた回数と、当該メッセージの表示処理の終了を示す情報から構成されている。
【0109】
メッセージ配信情報81c(2)は、チェーン店全体でユニークなメッセージIDに関連付けて、配下のチェーン店ごとに[配信済]を示す1もしくは「未配信」を示す0の情報を保有している。
【0110】
図15に示すメッセージ情報81c(1)は、メッセージID「x00001」のメッセージは、会員ID「00020」に関連したもので、メッセージ種別の客向けのフィールドが「1」で遊技客向けのメッセージであり、従業員向けのフィールドが「1」であり従業員も参照可能なメッセージであり、リピート表示のフィールドが「0」であることから一度だけ表示するメッセージであることを示す。また表示するメッセージは「2012年5月10日のご来店時に傘をお忘れになりませんでしたか?心あたりがございましたら景品交換カウンタにお申し出ください。」という内容が登録されている。メッセージ通知状態は遊技客確認回数が「0」、従業員確認回数が「0」でまだ遊技客にも従業員にもメッセージ表示がされていないことを表し、表示終了も「0」でありまだ当該メッセージの表示処理は終了していないことを示している。
【0111】
また、
図15に示すメッセージ情報81c(1)は、メッセージID「y00002」のメッセージは会員ID「00120」に関連したもので、メッセージ種別の客向けのフィールドが「0」で遊技客向けのメッセージではなく、従業員向けのフィールドが「1」であり従業員が参照可能なメッセージであり、リピート表示のフィールドが「1」であることから所定回数表示するメッセージであることを示す。また表示するメッセージは「要注意客です。」という内容が登録されている。メッセージ通知状態は遊技客確認回数が「0」、従業員確認回数が「1」で、従業員に対して1回メッセージ表示がされたこと表し、表示終了は「0」であることから当該メッセージの表示処理は終了していないことを示している。
【0112】
また、
図15に示すメッセージ配信情報81c(2)は、メッセージID「x00001」のメッセージは、店舗Xと店舗Yの配信状態が「1」で配信済みを示し、店舗Zの配信状態が「0」であり未配信であることを示している。また、メッセージID「y00002」のメッセージは、店舗Xと店舗Yの配信状態が「1」で配信済みを示し、店舗Zの配信状態が「0」であり未配信であることを示している。
【0113】
次に、センターサーバ80によるメッセージの集配信処理の処理手順について説明する。
図16は、センターサーバ80によるメッセージ集配信の処理手順を示すフローチャートである。
【0114】
新規メッセージ受信部82cは、通信部83を通して接続されている店舗Xの会員管理装置150x、店舗Yの会員管理装置150yまたは店舗Zの会員管理装置150zから新規のメッセージ登録通知の受信の有無を判断して(ステップS501)、いずれかの会員管理装置から新規のメッセージ登録通知を受信していない場合(ステップS501;No)には、メッセージ更新通知の受信の有無の判断処理(ステップS503)に移行する。いずれかの会員管理装置から新規のメッセージ登録通知を受信した場合(ステップS501;Yes)には、受信した新規に登録されたメッセージを、記憶部のメッセージデータ81cに追加登録する。新規追加として登録するので、メッセージ情報81c(1)のメッセージ通知状態はすべてゼロクリアして、遊技客確認回数を「0」、従業員確認回数を「0」、表示終了に未終了を示す「0」として登録する。また、メッセージ配信情報81c(2)は、新規のメッセージ登録通知を送信してきた店舗の配信状態だけを配信済みを示す「1」として、それ以外の店舗の配信状態は未配信を示す「0」として登録する(ステップS502)。
【0115】
更新メッセージ受信部82dは、通信部83を通して接続されている店舗Xの会員管理装置150x、店舗Yの会員管理装置150yまたは店舗Zの会員管理装置150zからメッセージ更新通知の受信の有無を判断して(ステップS503)、いずれかの会員管理装置からメッセージ更新通知を受信していない場合(ステップS503;No)には、メッセージデータ81cに登録されているメッセージに配信処理が完了していないメッセージの有無を判断する処理(ステップS505)に移行する。いずれかの会員管理装置からメッセージ更新通知を受信した場合(ステップS503;Yes)には、受信した更新メッセージ通知の情報からを、同一のメッセージIDを持つ記憶部のメッセージデータ81cに登録されているメッセージ情報81c(1)を更新する。また、メッセージ配信情報81c(2)は、メッセージ更新通知を送信してきた店舗の配信状態だけを配信済みを示す「1」として、それ以外の店舗の配信状態は未配信を示す「0」に更新する(ステップS504)。
【0116】
メッセージ配信部82eは、メッセージ配信情報81c(2)を参照して、すべてのメッセージについてすべての店舗の配信状態が配信済みを示す「1」になっているのかを判定して(ステップS505)、すべてのメッセージについてすべての店舗の配信状態が配信済みを示す「1」となっている場合(ステップS505;No)には、処理終了である。すべてのメッセージについてすべての店舗の配信状態が配信済みを示す「1」とはなっていない場合(ステップS505;Yes)には、配信状態が未配信を示す「0」となっているメッセージについて未配信となっているすべての店舗へ、更新したメッセージを配信し、正常に配信処理ができたならば当該メッセージの当該店舗の配信状態を配信済みを示す「1」に更新して(ステップS506)、処理終了となる。
【0117】
次に、
図13に示した会員管理装置150の内部構成について説明する。
図17は、
図13に示した会員管理装置の本実施例2に係る内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、会員管理装置150は、表示部151及び入力部152と接続される。表示部151は、液晶パネルやディスプレイ装置等であり、入力部152は、キーボードやマウス等である。
【0118】
また、会員管理装置150は、店内通信部153と、記憶部154と、制御部155とWAN通信部156を有する。店内通信部153は、通信回線90を介して店舗内の台間カード処理機等とデータ通信するためのインタフェース部である。WAN通信部156は、WANを経由してセンターサーバ80とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0119】
記憶部154は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、会員データ154aと利用履歴データ154bとメッセージデータ154cを記憶する。会員データ154aは、会員の氏名、住所、電話番号、携帯電話端末の識別IDなどの個人情報と、遊技種別ごとの貯玉数である貯玉情報を、会員IDと対応付けて記憶している。利用履歴データ154bは会員IDと対応付けて、当該会員が最後に利用した遊技に関する情報を保有している。メッセージデータ154cは会員に関連する情報であり、会員へのメッセージデータや従業員間で共有したい会員に関する情報が記憶されている。
【0120】
制御部155は、会員管理装置150を全体制御する制御部であり、会員データ管理部155a、利用履歴管理部155b、メッセージ登録部155c、メッセージ通知部155d、メッセージ更新部155e及びメッセージ集配信部155fを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、会員データ管理部155a、利用履歴管理部155b、メッセージ登録部155c、メッセージ通知部155d、メッセージ更新部155e及びメッセージ集配信部155fにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0121】
会員データ管理部155aは、会員データ154aに対するデータの登録、照会、更新及び削除を行う処理部である。会員データ管理部155aは、会員データ154aを通知する処理部でもあり、台間カード処理機10、景品管理装置60または島端端末30からカードIDを受信したならば、該カードIDに対応付けられた各レートの貯玉口座の残高を通知する。また、会員データ管理部155aは、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信した場合には、対応する貯玉口座の残高を所定値減算し、台間カード処理機10に貯玉再プレイ許可を送信する。また、会員データ管理部155aは、景品管理装置60または島端端末30からカードID、利用貯玉口座及び玉数を受信したならば、受信したカードID及び利用貯玉口座に対応付けられた玉数を受信した玉数に置き換える。
【0122】
利用履歴管理部155bは、会員が会員カードを利用して遊技を行った利用履歴を管理する処理部である。利用履歴管理部155bは、会員カードを台間カード処理機に読み込ませて遊技を開始してから、カードを取り出して遊技終了した、最後の遊技情報を記憶している。
【0123】
メッセージ登録部155cは、新規で表示部151や入力部152を使用して、会員へのメッセージや会員に関連する従業員間での共有情報を登録する処理部である。
【0124】
メッセージ通知部155dは、通信回線90を通して景品管理装置60や台間カード処理機10または島端端末30から、当該装置でリードされた会員カードの会員向けのメッセージの照会要求を受けた時に、当該会員に対するメッセージを検索し、存在する場合にはメッセージ情報を通知する。ただし景品管理装置60からのメッセージの照会要求の場合には、会員へのメッセージと会員に関連する従業員間での共有情報のいずれの情報も通知するが、台間カード処理機10または島端端末30からのメッセージの照会要求の場合には、登録されている情報が会員向けのメッセージについては通知するが、従業員間での共有情報については通知対象外とする。
【0125】
メッセージ更新部155eは、メッセージの照会要求に応じてメッセージを通知後に、メッセージの確認応答を待って、その内容によってメッセージの通知状態を更新し、当該メッセージに関する処理の完了/未完了を示す情報の更新を行う。
【0126】
メッセージ集配信部155fは、会員管理装置150にてメッセージの新規追加や登録されているメッセージの更新があった場合に、追加や更新のあったメッセージをWAN通信部156を経由してセンターサーバ80に送信する。また、センターサーバ80からは他の店舗で追加または更新されたメッセージが送信されてくるので、メッセージ集配信部155fは、そのメッセージを受け付けて記憶部154のメッセージデータ154cに対して追加もしくは更新する。
【0127】
次に、会員管理装置150によるメッセージ登録処理の処理手順について説明する。
図18は、会員管理装置150によるメッセージ登録の処理手順を示すフローチャートである。メッセージを登録するにあたっては、当該メッセージを関連付ける会員を特定する必要がある。そのためにホール従業員からの情報を元にして、表示部151や入力部152を使用してその遊技客が使用していた遊技機及び時間を入力する(ステップS601)。入力された遊技機の情報と遊技時間で利用履歴データ154bを検索してその結果を表示部151に表示する(ステップS602)。表示された検索結果を参照して、メッセージを関連付けるべき遊技客を判断した結果を、入力部152を使用して入力させる(ステップS603)。
【0128】
その入力内容が、指定した遊技機で指定した時刻に利用していた会員が特定できず会員IDが指定されなかった場合(ステップS604;No)には、メッセージの登録は行わず処理終了となる。一方その入力内容が、指定した遊技機で指定した時刻に利用していた会員が特定できて会員IDが指定された場合(ステップS604;Yes)には、登録するメッセージ種別やメッセージ文言の情報を表示部151や入力部152を使用して入力させて(ステップS605)、その入力した内容を表示部151に表示して入力内容の確認画面を表示する(ステップS606)。表示された登録メッセージ内容の確認の結果、メッセージ内容に問題がある場合(ステップS607;No)には、再度メッセージ入力の処理(ステップS605)に戻り、メッセージ内容に問題がない場合(ステップS607;Yes)には、入力されたメッセージをメッセージデータ154cに登録する(ステップS608)。
【0129】
メッセージの登録処理が終了したならば、当該メッセージについて登録処理を実施した店舗以外の店舗に当該遊技客が来店した場合にも、登録したメッセージを表示できるようにするために、新規で登録したメッセージデータをセンターサーバ80に送付して(ステップS609)、処理終了となる。
【0130】
次に、会員管理装置150によるメッセージ表示時の処理について説明する。
図19は、会員管理装置150によるメッセージ表示に係る処理手順を示すフローチャートである。まずメッセージ通知部155dは、台間カード処理機10や島端端末30や景品管理装置60から、会員IDを指定したメッセージ検索要求の受信の有無を判定する(ステップS701)。このメッセージ検索要求を受け付けてなければ(ステップS701;No)、処理は終了し、メッセージ検索要求を受け付けていれば(ステップS701;Yes)、受付けたメッセージ検索要求で指定された会員IDに関連づけされた、処理が終了していないメッセージの有無を検索する。ただし台間カード処理機10や島端端末30はで遊技客の使用する装置であることから、台間カード処理機10や島端端末30からのメッセージ検索要求の場合には、検索条件に「メッセージ種別」が遊技客向けという条件を追加して検索する(ステップS702)。
【0131】
この検索の結果、表示すべきメッセージが存在しなかった場合には(ステップS703;No)、メッセージ検索要求を送ってきた台間カード処理機10または島端端末30または景品管理装置60に、当該会員IDに関連する表示すべきメッセージは存在しないことを応答する(ステップS704)。
【0132】
また、この検索の結果表示すべきメッセージが存在した場合には(ステップS703;Yes)、検索されたメッセージのメッセージ内容を、メッセージ検索要求を送ってきた台間カード処理機10または島端端末30または景品管理装置60に返信する(ステップS705)。
【0133】
メッセージの送信後は、当該メッセージに関して遊技客のメッセージ内容の確認を示す操作まで完了したのか、遊技客のメッセージ内容の確認を示す操作までは完了しなかったのかを判定する処理を実施する。メッセージ表示処理中断の通知を受け取った場合には(ステップS706;Yes)、会員管理装置に登録されているメッセージデータ154cは変更せず、「メッセージの通知状態」を表示終了を示す「1」には変更しない。メッセージ表示処理中断の通知を受け取っていない場合(ステップS706;No)で、メッセージ状態変更の通知を受け取っていない場合(ステップS707;No)には、再度メッセージ表示処理中断の通知の受け取りを判定する処理(ステップS706)に戻る。メッセージ表示処理中断の通知を受け取っていない場合(ステップS706;No)で、メッセージ状態変更の通知を受け取った場合(ステップS707;Yes)の場合には、メッセージデータ154cの該当メッセージに関して、「メッセージ通知状態」のメッセージ表示回数を1カウントアップするとともに、表示終了の部分についても「メッセージ種別」のリピート指定の部分を考慮して更新する。具体的にはリピート指定がない場合には「メッセージ通知状態」の「表示終了」を表示終了を示す1とするが、リピート指定がある場合には、メッセージ表示回数が所定の回数に達していた場合にのみ「メッセージ通知状態」の「表示終了」を表示終了を示す1とする(ステップS708)。
【0134】
メッセージの状態の変更処理が終了したならば、当該メッセージの更新処理を実施した店舗以外の店舗に配信されている該メッセージに関する情報を共有化するために、更新したメッセージデータをセンターサーバ80に送付して(ステップS709)、処理終了となる。
【0135】
センターサーバ80は、会員管理装置150から送信されるメッセージの新規登録情報やメッセージデータの更新情報を受け付ける、その新規登録情報や更新情報の送信元以外の店舗の会員管理装置150に、受け付けた情報を配信する。センターサーバ80からのこの配信情報を受けた会員管理装置150は、受け付けた情報で記憶部154のメッセージデータ154cに対して、メッセージの追加及び更新の処理を実施する。
【0136】
上述してきたように、本実施例2では、メッセージを関連づける遊技客を会員IDで識別し、会員IDに関連付けてメッセージを登録し、登録したメッセージをセンターサーバを経由してすべてのチェーン店で情報共有し、情報共有しているいずれかの店舗にて遊技客の台間処理機や島端端末や景品管理装置で会員カードを読ませる操作により来店を検知し、当該遊技客に関連付けられたメッセージがある場合には、操作した台間処理機や島端端末や景品管理装置に登録されているメッセージを報知出力するよう構成したので、遊技客に関する多種多様な情報の効率的な共有を実現することができる。
【0137】
なお、上述の実施例では、パチンコ玉を景品に交換する場合を例に説明を行なったが、遊技媒体はパチンコ玉に限定されるものではなく、メダル等の任意の遊技媒体を景品に交換する場合に適用可能である。
【0138】
また、上述の実施例では、遊技媒体数を関連づける媒体であるカードの形態についての詳細な説明を省略したが、かかるカードには、磁気カード、ICカード等が含まれる。また、ここでは説明の便宜上「カード」を例にとって説明したが、かかるカード以外に、チップ、スティック、携帯端末等を用いる場合に本発明を適用することもできる。特に、ICチップ付携帯端末を媒体として用いる場合は、当該携帯端末のICチップから非接触にて取得可能な識別情報を用いて携帯端末を一意に識別できるため、当該識別情報に関連付けて遊技媒体数を管理することができる。
【0139】
また、本実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部または一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。