【文献】
中森俊介 ほか3名,床衝撃音に対する調湿用木炭敷設天井の吸音の影響について,日本建築学会大会学術講演梗概集(東北),日本建築学会,2009年 8月,173、174頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
一般に、集合住宅等の建物においては、下階の天井板と上階の床材とが吊り木と称される複数の連結部材で連結されている。具体的に、天井板の上面(すなわち裏面)に野縁と称される複数の長尺部材が相互に所定の間隔で固定され、この野縁に直接または野縁受けを介して上記吊り木の下端部が接続されている。吊り木の上端部は床材を下方から支持する梁に接続されている。このように、天井板は複数の吊り木により床材から吊り下げられた構造である。このような天井構造において、上階の床材から下階の天井板へ伝播する床衝撃音を抑制する技術が特許文献1,2に開示されている。
【0003】
特許文献1には、粒子の振動により吸音性能を発現する、平均粒径が0.1〜1000μmの粉体を袋状物に充填してシート状物とし、これを天井の防音性能向上のために吸音材として天井の充填材に用いることが開示されている。
【0004】
特許文献2には、石膏ボード等の吸音用孔空きボードの上に嵩密度が0.104kg/l〜0.151kg/lの炭を7cm〜15cmの高さに敷き詰めて床衝撃音を抑制する天井構造が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の技術では、袋状物に充填する粉体が微細なため取り扱い難く、また袋状物から漏れ出して天井裏を汚す可能性がある。
【0007】
特許文献2の技術では、同文献の段落0056に記載されるように、従来の防音天井と同等レベルの防音性能しか発揮されないという問題がある。具体的に、同文献の
図7を参照すると、実施例である実験番号2〜5は、重量床衝撃音(バング)の評価に関し、天井裏敷設素材がグラスウールやロックウール等の従来の防音材である比較例2,3や、天井裏敷設素材がない防音未対策の比較例1および予備実験と同じレベルである。
【0008】
そこで、本発明は、微細な防音材を用いることなく、上階から下階へ伝播する重量床衝撃音を良好に抑制し得る天井の防音構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するものとして、本発明は、下階の天井板と上階の床材とを連結する複数の連結部材と、上記天井板の上面に所定の間隔で固定され、上記連結部材の下端部が接続された複数の長尺部材とを含む天井の防音構造であって、上記天井板の上面を上記長尺部材で区画した各区画領域に、各区画領域当たりの上記天井板の重量以上に大きい重量をもった防音材が載置され
ており、上記防音材は複数個が袋状物に充填されており、上記袋状物は各区画領域に隙間を隔てて複数個配置されている、天井の防音構造である(請求項1)。
【0010】
下階の天井板と上階の床材とが複数の連結部材で連結されている天井構造においては、上階の床材で発生した重量床衝撃音(例えば子供が飛び跳ねる音等)は、床材から連結部材を伝わって下階の天井板に到達し、天井板を震わせる。これにより、上階から下階へ重量床衝撃音が伝播する(固体伝播音)。また、複数の長尺部材が天井板の上面に所定の間隔で固定されているので、上記長尺部材が天井板の振動の節となる。そのため、上記長尺部材で区画した各区画領域は、天井板が振動する際の振動の単位となる。
【0011】
このような天井構造において、本発明によれば、天井板の上面に所定の間隔で固定された複数の長尺部材で天井板の上面を区画した各区画領域に、各区画領域当たりの上記天井板の重量以上に大きい重量をもった防音材が載置されているので、天井板を震わせる固体伝播音の振動エネルギーが天井板の上面に載置された防音材を震わせるためにも消費される。そのため、上階からの振動エネルギーが分散し、天井板に伝わる振動エネルギーが減少し、天井板が震える程度が低減する。これにより、上階から下階へ伝播する重量床衝撃音が抑制される。
【0012】
その場合に、各区画領域当たりの重量は、防音材の重量が天井板の重量と同じかそれよりも大きいから、振動エネルギーの配分は、防音材への配分が天井板への配分と同じかそれよりも多く配分される。そのため、天井板に伝わる振動エネルギーが確実に減少し、上階から下階への重量床衝撃音の伝播が効率よく抑制される。
【0013】
しかも、防音材は、その形状や寸法等が特に限定されないため、本発明によれば、取り扱いが困難な例えば微細な防音材を用いずに済む。これにより、微細な防音材を用いることなく、重量床衝撃音を良好に抑制し得る天井の防音構造が提供される。
加えて、袋状物を天井板の上面に載置するだけで防音材を天井板の上面に載置することができるので、天井板への防音材の載置作業性が改善する。また、微細な防音材を用いる必要がないので、防音材が袋状物から漏れ出して天井裏を汚すという問題が回避される。
【0014】
本発明において、好ましくは、上記防音材は多孔質である(請求項2)。
【0015】
上述のように、本発明は、防音材が上階からの固体伝播音の振動エネルギーを横取りすることにより天井板に伝播する固体伝播音が減少することを利用するものであるが、この構成によれば、上記防音材が多孔質なので、上記防音材は吸音機能を具備することとなる。そのため、上階の床材で発生した音が空気を伝わって下階の天井板に到達する空気伝播音が多孔質防音材に吸音され、上階から下階への重量床衝撃音の伝播がより一層抑制される。
【0018】
本発明において、好ましくは、上記防音材は、1個あたりの平均体積が0.2cm
3以上、500cm
3以下である(請求項
3)。
【0019】
この構成によれば、1個1個の防音材の大きさが過度に小さくならず、また過度に大きくならず、取り扱いがさらに容易となる。また、防音材の袋状物からの漏れ出しの問題もさらに抑制される。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、微細な防音材を用いることなく、上階から下階へ伝播する重量床衝撃音を良好に抑制し得る天井の防音構造を提供するから、マンション等の集合住宅における防音対策の技術の発展向上に寄与する。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面に基いて本発明の実施形態を説明する。
【0023】
(1)全体構成
図1は、本実施形態に係る天井の防音構造を示す断面図であって、建物の下階の部屋の天井板1と上階の部屋の床材2との間の天井構造を示している。
【0024】
天井板1と床材2とは、上方から順に、梁3、吊り木(連結部材)4および野縁(長尺部材)5によって相互に連結されている。すなわち、建物は、図外に、上下方向に延びる複数本の柱を有し、これらの柱と柱との間に、水平方向に延びる複数本の梁3が互いに平行に掛け渡されている。床材2は、これらの梁3の上方に敷設されている。すなわち、梁3は床材2を下方から支持している。
【0025】
梁3の側面に、上下方向に延びる吊り木4の上端部が接続されている。吊り木4は複数本備えられ、各吊り木4の下端部が水平方向に延びる野縁5に接続されている。野縁5は複数本備えられ、各野縁5は所定の間隔で互いに平行に配設されて、天井板1の上面(裏面)に結合固定されている。
【0026】
ここにおいて、上記梁3、吊り木4および野縁5は、全体で1つの吊り下げユニット6を構成する。吊り下げユニット6は複数備えられている。つまり、本実施形態に係る天井構造は、下階の天井板1と上階の床材2とが複数の吊り木4で連結され、天井板1は複数の吊り木4ないし複数の吊り下げユニット6で床材2から吊り下げられた構造である。そのため、天井板1と床材2との間に空間(天井裏空間)7が形成されている。
【0027】
なお、吊り下げユニット6は、梁3と床材2との間に、梁3と直交する方向に延びる複数本の根太をさらに含んでもよい。その場合、根太は梁3と結合しており、梁3に代わって根太が床材2を下方から支持する。また、野縁5と吊り木4との間に、野縁5と直交する方向に延びる複数本の野縁受け5a(
図2参照)をさらに含んでもよい。その場合、野縁受け5aは野縁5と結合しており、野縁5に代わって野縁受け5aに吊り木4の下端部が接続する。
【0028】
このような天井構造においては、上階の床材2で発生した重量床衝撃音(バング)は、床材2から、梁3、吊り木4および野縁5等を伝播して、つまり固体伝播音として、下階の天井板1に到達し、天井板1を震わせるとともに、空気を伝播して、つまり空気伝播音として、同じく下階の天井板1に到達し、天井板1を震わせる。
【0029】
本実施形態では、このような上階から下階に伝播する重量床衝撃音を抑制するために、天井板1の上面(裏面)に、防音材10が載置されている。
【0030】
詳しくは、
図2に示すように、天井板1の上面を複数の野縁5…5で区画した領域を区画領域Rとする。なお、
図1および
図2において、符号Pは、天井板1と野縁5との結合部を示している。つまり、区画領域Rは、結合部Pで囲まれる領域である。また、
図2において、
図1との対応でいえば、野縁5に吊り木4が接続しているが、それは図示を省略してある。
【0031】
ここで、複数の野縁5が天井板1の上面に所定の間隔で固定されているので、上記野縁5ないし結合部Pが天井板1の振動の節となる。そのため、上記野縁5で区画した各区画領域Rは、天井板1が振動する際の振動の単位となる。
【0032】
そして、各区画領域Rにおいて、天井板1の上面に、各区画領域R当たりの天井板1の重量以上に大きい重量をもった防音材10が載置されている。例えば、1m
2当たりの天井板1の重量が3kgである場合は、1m
2当たりの防音材10の重量が3kg以上となるように(例えば3kg〜4.5kgとなるように)、防音材10が各区画領域Rにおいて天井板1の上面に載置される。また、例えば、1m
2当たりの天井板1の重量が15kgである場合は、1m
2当たりの防音材10の重量が15kg以上となるように(例えば15kg〜23kgとなるように)、防音材10が各区画領域Rにおいて天井板1の上面に載置される。なお、防音材10の載置重量の上限は、例えば、天井板1の重量のおよそ1.5倍が好ましい。
【0033】
本実施形態では、上記区画領域Rにおいて、防音材10は、複数個が袋状物11に充填された状態で天井板1の上面に載置されている。この袋状物11は、例えばポリエチレン製の土嚢袋である。もっとも、土嚢袋は、ポリエチレン製に限らず、他の素材で作製されたものでも構わない。また、袋状物11は、土嚢袋に限らず、他の形態の袋状物を使用することもできる。
【0034】
袋状物11の寸法が例えば500mm×500mmである場合、防音材10の比重にもよるが、その袋状物11に防音材10は、例えば1.0kg〜2.0kg充填される。
【0035】
防音材10は、その形状、寸法、1個あたりの体積、比重、1個あたりの重量、天井板1の上に載置する個数、材質等は特に限定されない。例えば、形状は、ブロック状、球状、円筒状、角柱状、ペレット状、シート状、フレーク状、粒状、粉状等、いずれでもよい。寸法も特に限定されない。ただし、取り扱いの観点および袋状物11からの漏れ出しの観点から、防音材10が過度に微細にならないようにする。例えば平均径が1mm以上、さらには2mm以上が好ましい。上限も特に限定されないが、取り扱いの観点からは、例えば100mm以下等である。
【0036】
防音材10の1個あたりの平均体積は、例えば0.2cm
3以上、500cm
3以下が好ましく、防音材10の比重は、例えば0.1以上、2.0以下が好ましく、1個あたりの平均重量は、例えば0.1g以上、100g以下が好ましい。これらは、天井板1の上に載置する防音材10の個数との兼ね合い等で適宜決定すればよい。ただし、天井板1の上に載置された防音材10が嵩高くなって天井裏空間7が狭くなり過ぎないように、過度に小さい比重の防音材10は避けることが好ましい。また、防音材10の1個あたりの平均体積を0.2cm
3以上、500cm
3以下とすることにより、1個1個の防音材10の大きさが適正なものとなり、取り扱いがさらに容易となる。また、防音材10の袋状物11からの漏れ出しの問題もさらに抑制される。
【0037】
防音材10は、例えば、中実樹脂成形品、発泡樹脂成形品、中空樹脂成形品、これらの樹脂成形品の粉砕物、木片、木粉を接着剤で固めた木粉ペレット、炭等、いずれの材質でもよい。樹脂の種類も特に限定されないが、例えばポリスチレンが好ましく使用可能である。発泡樹脂成形品の発泡倍率も特に限定されないが、例えば1.5〜3.0が好ましい範囲である。
【0038】
(2)作用等
本実施形態では、下階の天井板1と上階の床材2とを連結する複数の吊り木4と、上記天井板1の上面に所定の間隔で固定され、上記吊り木4の下端部が接続された複数の野縁5とを含む天井の防音構造において、次のような特徴的構成を採用した。
【0039】
すなわち、上記天井板1の上面を上記野縁5で区画した各区画領域Rに、各区画領域R当たりの上記天井板1の重量以上に大きい重量をもった防音材10が載置されている。
【0040】
下階の天井板1と上階の床材2とが複数の吊り木4で連結されている天井構造においては、上階の床材2で発生した重量床衝撃音(例えば子供が飛び跳ねる音等)は、床材2から吊り木4を伝わって下階の天井板2に到達し、天井板2を震わせる。これにより、上階から下階へ重量床衝撃音が伝播する(固体伝播音)。
【0041】
また、複数の野縁5が天井板1の上面に所定の間隔で固定されているので、上記野縁5ないし結合部Pが天井板1の振動の節となる。そのため、上記野縁5で区画した各区画領域Rは、天井板1が振動する際の振動の単位となる。
【0042】
このような天井構造において、本実施形態によれば、天井板1の上面に所定の間隔で固定された複数の野縁5で天井板1の上面を区画した各区画領域Rに、各区画領域R当たりの上記天井板1の重量以上に大きい重量をもった防音材10が載置されているので、天井板1を震わせる固体伝播音の振動エネルギーが天井板1の上面に載置された防音材10を震わせるためにも消費される。そのため、上階からの振動エネルギーが分散し、天井板1に伝わる振動エネルギーが減少し、天井板1が震える程度が低減する。これにより、上階から下階へ伝播する重量床衝撃音が抑制される。
【0043】
その場合に、各区画領域R当たりの重量は、防音材10の重量が天井板1の重量と同じかそれよりも大きいから、振動エネルギーの配分は、防音材10への配分が天井板1への配分と同じかそれよりも多く配分される。そのため、天井板1に伝わる振動エネルギーが確実に減少し、上階から下階への重量床衝撃音の伝播が効率よく抑制される。
【0044】
しかも、防音材10は、その形状や寸法等が特に限定されないため、本実施形態によれば、取り扱いが困難な例えば微細な防音材を用いずに済む。これにより、微細な防音材を用いることなく、重量床衝撃音を良好に抑制し得る天井の防音構造が提供される。
【0045】
本実施形態において、好ましくは、上記防音材10は多孔質である。
【0046】
上述のように、本実施形態は、防音材10が上階からの固体伝播音の振動エネルギーを横取りすることにより天井板1に伝播する固体伝播音が減少することを利用するものであるが、上記防音材10が多孔質の場合は、上記防音材10は吸音機能を具備することとなる。そのため、上階の床材2で発生した音が空気を伝わって下階の天井板1に到達する空気伝播音が多孔質防音材10に吸音され、上階から下階への重量床衝撃音の伝播がより一層抑制される。
【0047】
本実施形態において、上記防音材10は複数個が袋状物11に充填された状態で天井板1の上面に載置されている。
【0048】
この構成によれば、袋状物11を天井板1の上面に載置するだけで防音材10を天井板1の上面に載置することができるので、天井板1への防音材10の載置作業性が改善する。また、微細な防音材を用いる必要がないので、防音材10が袋状物11から漏れ出して天井裏を汚すという問題が回避される。
【0050】
本実施形態において、上記防音材10は、1個あたりの平均体積が0.2cm
3以上、500cm
3以下である。
【0051】
この構成によれば、1個1個の防音材10の大きさが過度に小さくならず、また過度に大きくならず、取り扱いがさらに容易となる。また、防音材10の袋状物11からの漏れ出しの問題もさらに抑制される。
【0052】
(3)防音試験
図1および
図2に示す天井の防音構造において、JIS A 1418に規定される試験方法に準拠して防音試験を行った。床材2の上から重量床衝撃音発生装置(バングマシン)を用いて打撃を行い、この打撃に伴って発生した床衝撃音を天井板1の下方において受音し、受音した床衝撃音の音圧レベルを各周波数帯域毎に測定した。天井板1の重量は6.0kg/m
2であった。結果を
図3(重量床衝撃音の評価)に示す。
【0053】
[実施例1]
・ 防音材:発泡樹脂成形品(ポリスチレン、発泡倍率2.2倍、比重0.48)の粉砕物(平均径43mm×43mm×50mmのブロック状、1個あたりの平均体積92cm
3、1個あたりの平均重量40.8g)
・ 天井板上の載置重量:6.0kg/m
2
・ 載置形態:複数個を袋状物に充填して敷設
・ 袋状物:ポリエチレン製土嚢袋(500mm×500mm)
・ 充填量:1.5kg
【0054】
[実施例2]
・ 防音材:木粉(平均粒径300μm)を接着剤で固めた木粉ペレット(比重1.5、平均径6mm×10mmのペレット状、1個あたりの平均体積0.270cm
3)
・ 天井板上の載置重量:9.0kg/m
2
・ 載置形態:複数個を袋状物に充填して敷設
・ 袋状物:ポリエチレン製土嚢袋(500mm×500mm)
・ 充填量:1.5kg
【0055】
[実施例3]
・ 防音材:炭(比重0.15、平均径5mm×15mm、1個当たりの平均体積0.35cm
3)
・ 天井板上の載置重量:6.0kg/m
2
・ 載置形態:複数個を袋状物に充填して敷設
・ 袋状物:ポリエチレン製土嚢袋(500mm×500mm)
・ 充填量:1.5kg
【0056】
[比較例]
・ 防音材:吸音ウール(グラスウール)
・ 天井板上の載置重量:1.5kg/m
2(比重が小さいためこれ以上天井裏空間7に載置できず)
・ 載置形態:カットして敷設
【0058】
[結果考察]
図3の結果から、実施例1〜3は、重量床衝撃音(バング)の評価に関し、防音材として吸音ウールを使用した比較例および防音未対策の参考例よりも優れていることが分かる。
【0059】
つまり、防音材を単位面積当たり天井板1の重量以上載置した実施例1〜3は、防音材を単位面積当たり天井板1の重量以上載置しなかった(できなかった)比較例および参考例に比べて、31.5Hzおよび63Hzの各周波数帯域における音圧レベルが低く、かつ、重量床衝撃音のL数およびL値が低かった。これは、実施例1〜3では、上階から下階へ伝播する重量床衝撃音が良好に抑制されたことを示している。
【0060】
実施例1〜3のうちでも、特に、実施例1の評価が良好であった。すなわち、実施例1は、防音材を単位面積当たり天井板1と同じ重量(6.0kg/m
2)載置した場合において、実施例3よりも低い数値を示している。